JP7184436B2 - アンテナおよび無線通信装置 - Google Patents

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Description

本発明はアンテナおよび無線通信装置に関する。
近年の無線機器においては小型化の進展速度が著しく、無線機器内部のプリント基板も高密度実装となり、無線機器に搭載するアンテナについても、より柔軟に種々の位置に配置することができ、かつ、さらなる小型化の確保が強く望まれるようになってきている。
以下に、アンテナ装置に関連する現状の技術について、図面を参照して説明する。図18は特許文献1に示すアンテナ装置100の構成を示す図である。小型アンテナは、GND板101の内部の自由な位置に配置可能である。GND板101の外周のいずれの辺とも接しないように開口部102(図20では開口部1020~1022)をGND板101の内部に形成する。開口部102の内部にスプリット部103を配置する。開口部102の一辺に給電導体104の一端を接続し、給電導体104の他端は給電部105に接続する。給電部105は、給電導体104を介して交流電力を給電する。こうして並列スプリットリング共振器106が構成される。
図19は図18の並列スプリットリング共振器106を拡大した図である。図19を参照して図18のスプリット部103の詳細な構成を説明する。GND板101に形成した開口部102の内部に、第1のスプリット部導体1031と第2のスプリット部導体1032を互いに離して対向するように配置する。第1のスプリット部導体1031は、第3のスプリット部導体1033を介して開口部102の1辺に接続される。同様に第2のスプリット部導体1032は、第4のスプリット部導体1034を介して開口部102の他の1辺に接続される。こうして、スプリット部103が構成されている。さらに、第3のスプリット部導体1033および第4のスプリット部導体1034と平行に配置した給電導体104の一端を開口部102の1辺と接続し、他端を給電部105と接続する。給電部105は、給電導体104等を介して、スプリット部103に交流電力を給電する。
図20は図18及び図19で示したアンテナの動作周波数における電流の流れを模式的に表わした図である。図20では、電流の流れを点線の矢印で示している。電流Iは、給電導体104と、第3のスプリット部導体1033と、第1のスプリット部導体1031と、第2のスプリット部導体1032と、第4のスプリット部導体1034と、開口部102の外周の一部(開口部1021)で構成されるループ状の経路を流れる。電流Iは、第3のスプリット部導体1033と、第1のスプリット部導体1031と、第2のスプリット部導体1032と、第4のスプリット部導体1034と、給電導体104とは反対側の開口部112の外周の一部(開口部1022)で構成されるループ状の経路を流れる。この電流IおよびIは、波源として電磁波を放射する。
図21は、図18及び図19で示した並列スプリットリング共振器の等価回路を示す回路図である。
等価回路は、電流Iが流れる経路で等価的に構成されるコイル部分L1と、電流Iが流れる経路で等価的に構成されるコイル部L2と、第1のスプリット部導体1031と第2のスプリット部導体1032で等価的に構成されるコンデンサ部Cとで構成される。つまり、等価回路は、等価的に直列共振回路を2つ並列に接続した構成(図21参照)となる。この共振回路の共振周波数により、本例に示すアンテナの動作周波数が決定される。
図22は、図18及び図19に示したアンテナのインピーダンス特性を示す。これはスミスチャートを用いて周波数に対するインピーダンスの軌跡を示した図である。インピーダンスの軌跡がスミスチャートの中心に最接近する点、または中心を通る水平線と交差する点がアンテナの動作周波数である。
図23は、図18及び図19に示したアンテナのリターンロス特性を示す。リターンロスとは図22に示したインピーダンス特性と全く同じ測定をするもので、単にチャート(図表)が異なるだけである。インピーダンスが50Ωに近ければ近い程小さな値になる様に作られた図表である。つまり、図22のスミスチャートでインピーダンスの軌跡が中心に近付くほど図23においてリターンロスは小さくなり、リターンロスが小さい値である程アンテナの特性が良くなる事を示す。また、図22においてリンターンロスの谷の部分にあたる周波数をアンテナの共振周波数と呼び、アンテナとして動作している周波数を示している。アンテナが良好に動作するためには、一般的にアンテナが動作する周波数においてリターンロスが-5dB以下であることが望ましい。本例で示すアンテナは、図23に矢印で示されている共振周波数において、リターンロスが-5dB以下であり良好なアンテナとして動作することが分かる。
特許第6548271号公報
しかし、図18及び図19で示したアンテナは単一の周波数で動作するアンテナであり、複数の任意の周波数で動作し、かつ動作周波数を個別に制御することができない。
今日の無線機器は著しく小型化し、無線機器内部の基板も高密度実装となっている。そのため、内蔵するアンテナも図18及び図19に示す従来技術のアンテナのように柔軟にさまざまな位置に配置でき、かつ小型のものが要求されるが、同時に今日の無線機器は複数の無線通信規格に対応することが多く、アンテナも複数の周波数帯に対応する必要がある。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、複数の任意の周波数で動作し、かつ動作周波数を個別に制御可能なアンテナを提供することを目的とする。
本開示の一態様にかかるアンテナは、内部に開口部が形成されたGND板と、
前記開口部の内部に互いに対向するように所定の間隔を空けて配置した2つの対向導体、及び当該2つの対向導体それぞれと前記開口部の外周を接続する2つの接続導体で構成された第1のスプリット部と、
前記開口部の内部に互いに対向するように所定の間隔を空けて配置した2つの対向導体、及び当該2つの対向導体それぞれと前記開口部の外周を接続する2つの接続導体で構成された第2のスプリット部と、
前記開口部の一辺と接続される給電導体と、を備え、複数の動作周波数で動作可能なことを特徴とする。
本開示の一態様にかかる無線通信装置は、上記のアンテナを備える。
本発明により、複数の任意の周波数で動作し、かつ動作周波数を個別に制御可能なアンテナ等を提供することができる。
実施の形態1にかかるアンテナの構成を示す図である。 実施の形態1にかかるアンテナの多共振並列スプリットリング共振器6の部分を拡大した図である。 実施の形態1にかかるアンテナの、第1の動作周波数における電流の流れを模式的に表した図である。 実施の形態1にかかるアンテナの、第2の動作周波数における電流の流れを模式的に表した図である。 実施の形態1にかかるアンテナの、第1の動作周波数における等価回路を示す回路図である。 実施の形態1にかかるアンテナの、第2の動作周波数における等価回路を示す回路図である。 実施の形態1にかかるアンテナのインピーダンス特性を示す図である。 実施の形態1にかかるアンテナのリターンロス特性を示す図である。 実施の形態2によるアンテナの多共振並列スプリットリング共振器の部分を拡大した図である。 実施の形態2にかかるアンテナの第1の動作周波数における電流の流れを模式的に表わした図である。 実施の形態2にかかるアンテナの第2の動作周波数における電流の流れを模式的に表わした図である。 実施の形態2にかかるアンテナの第3の動作周波数における電流の流れを模式的に表わした図である。 実施の形態2にかかるアンテナの第1の動作周波数における等価回路を示す回路図である。 実施の形態2にかかるアンテナの第2の動作周波数における等価回路を示す回路図である。 実施の形態2にかかるアンテナの第3の動作周波数における等価回路を示す回路図である。 実施の形態2にかかるアンテナのインピーダンス特性を示す図である。 実施の形態2にかかるアンテナのリターンロス特性を示す図である。 特許文献1に示される、アンテナ装置の構成を示す図である。 図18の並列スプリットリング共振器を拡大した図である。 図18及び図19で示したアンテナの動作周波数における電流の流れを模式的に表わした図である。 図18及び図19で示した並列スプリットリング共振器の等価回路を示す回路図である。 図18及び図19に示したアンテナのインピーダンス特性の一例を示すスミスチャートである。 図18及び図19に示したアンテナのリターンロス特性の一例を示す特性図である。
実施の形態1
以下、図面を参照して本発明の実施の形態にかかるアンテナおよび無線通信装置について説明する。以下では、アンテナについて主に説明するが、無線信号を送受信するアンテナを備えた可搬型の無線通信装置に、本発明によるアンテナを搭載するようにしてもよい。
図1は、実施の形態1にかかるアンテナ10の構成を示す図である。従来構成例である図18との変更点は、GND板1の外周のいずれの辺とも接しないように配置した開口部2の内部に、第1のスプリット部31と第2のスプリット部32を配置して、多共振並列スプリットリング共振器6を構成していることである。こうすることで、小型アンテナは、GND板1の内部の自由な位置に配置可能である。図1に示すように、GND板1の外周のいずれの辺とも接しないように開口部2をGND板1の内部に形成する。開口部2の内部に第1のスプリット部31と第2のスプリット部32を配置する。給電導体4の一端を開口部2の一辺に接続し、給電導体4の他端を給電部5に接続する。給電部5は、給電導体4等を介して、第1のスプリット部31と第2のスプリット部32等に交流電力を給電する。こうして多共振並列スプリットリング共振器6が構成される。
図2は図1の本発明の実施の形態1にかかるアンテナの多共振並列スプリットリング共振器6を拡大した図である。
GND板1の内部に形成した開口部2(図2では、開口部20~23)の内部には、第1のスプリット部31において、対向導体311と対向導体312を互いに対向するように配置する。対向導体311と開口部2の外周の一辺を接続するように接続導体313を配置する。対向導体312と開口部2の外周の一辺を接続するように接続導体314を配置する。こうすることで、対向導体311と接続導体313とにより形成されたT字形の導体が開口部2の一辺に接続されて形成され、対向導体312と接続導体314とにより形成されたT字形の導体が開口部2の当該一辺に対向する一辺に接続されて形成される。
同様に開口部2の内部に、対向導体311とは所定の間隔(空間)をあけて、対向導体321を配置する。さらに対向導体312とは所定の間隔をあけて、対向導体322を配置する。対向導体321と開口部2の一辺を接続するように接続導体323を配置する。こうして、対向導体321と対向導体322は、所定の距離をあけて、互いに対向して配置される。対向導体322と開口部2の一辺を接続するように接続導体324を配置する。こうすることで、対向導体321と接続導体323とにより形成されたT字形の導体が開口部2の一辺に接続されて形成され、対向導体322と接続導体324とにより形成されたT字形の導体が開口部2の当該一辺に対向する一辺に接続されて形成される。
給電導体4の一端は、開口部2の一辺と接続され、給電導体4の他端は給電部5と接続される。給電部5は、給電導体4等を介して交流電力を第1のスプリット部31及び第2のスプリット部32に給電する。
図3は図1及び図2で示した本実施の形態にかかるアンテナの、第1の動作周波数における電流の流れを模式的に表した図である。電流I11および電流I12で示す点線の経路でループ状の経路に電流が流れる。電流I11は、実際には対向導体311と対向導体312と接続導体313と接続導体314を通る経路と、対向導体321と対向導体322と接続導体323と接続導体324を通る経路に分岐して流れるが、模式的に合成電流I11として表している。
同様に、電流I12も、実際には対向導体311と対向導体312と接続導体313と接続導体314を通る経路と、対向導体321と対向導体322と接続導体323と接続導体324を通る経路に分岐して電流が流れるが、模式的に合成電流I12として表している。第1の動作周波数では、この電流I11と電流I12は波源として電磁波を放射する。こうして、第1の動作周波数で動作するアンテナとして機能する。
図4は図1及び図2で示したアンテナの、第2の動作周波数における電流の流れを模式的に表した図である。電流Iは、対向導体311と対向導体312と接続導体313と接続導体314と、対向導体321と対向導体322と接続導体323と接続導体324と、開口部2の外周の一部(開口部22の外周部の一部)で構成されるループ状の経路を流れる。この電流Iは波源として第2の動作周波数の電磁波を放射する。こうして、第2の動作周波数で動作するアンテナとして機能する。
図5は本実施の形態にかかるアンテナの、第1の動作周波数における等価回路を示す回路図である。第1の動作周波数における等価回路は、電流I11が流れる経路で等価的に構成されるコイル部L11と、電流I12が流れる経路で等価的に構成されるコイル部L12と、対向導体311と対向導体312で等価的に構成されるコンデンサ部C1と対向導体321と対向導体322で等価的に構成されるコンデンサ部C2とで構成される。つまり、直列共振回路を2つ並列に接続した等価回路が構成される。
この共振回路の共振周波数により、本実施の形態に示すアンテナの第1の動作周波数が決定される。したがって、開口部を形成する際に開口部2の大きさを変化させて電流I11および電流I12が流れる経路の長さを変えることで等価的に構成されるコイル部L11及びL12のインダクタンスを変化させて第1の動作周波数を調整することが可能である。
また、対向導体311および対向導体312の長さ(図3の対向導体311の長手方向の長さLと対向導体312の長手方向の長さL)、および対向導体321と対向導体322との長さ(図3の対向導体321の長さLと対向導体322の長さL)を変えることで、等価的に構成されるコンデンサ部C1及びC2のキャパシタンスを変化させて第1の動作周波数を調整することが可能である。
さらに、対向導体311と対向導体312の間隔(図3の対向導体311と対向導体312との間隔I)、および対向導体321と対向導体322の間隔(図3の対向導体321と対向導体322との間隔I)を変えて、等価的に構成されるコンデンサ部のキャパシタンスを変化させることでも、第1の動作周波数を調整することが可能である。
なお、図3の対向導体311の長手方向の長さ(横方向の長さ)Lと対向導体312の長手方向の長さ(横方向の長さ)Lは、同一とする。同様に、図3の対向導体321の長さLと対向導体322の長さLも同一にする。このように、2組の対向導体の長さLを同一にすることで、良好なアンテナ性能を得ることができる。
また、図2のループ経路Oとループ経路Oを同一の長さにする。すなわち、第1のスプリット部31の2つの接続導体313,314と、2つの対向導体311,312と、開口部21の外周の一部と、給電導体4の一部とによって形成される第1のループ経路O(図2では破線矢印Oで示す)と、第2のスプリット部32の2つの接続導体323、324と、2つの対向導体321,322と、開口部23の外周の一部とによって形成される第2のループ経路O(図2では破線矢印Oで示す)は、同じ長さとする。これにより、より良好なアンテナ性能を得ることができる。また、第1のスプリット部31の2つの接続導体313,314の長さと、第2のスプリット部32の2つの接続導体323、324の長さをすべて同一となるようにしてもよい。
図6は本実施の形態にかかるアンテナの、第2の動作周波数における等価回路を示す回路図である。図6に示すように等価回路は、電流Iが流れる経路で等価的に構成されるコイル部分L2と、対向導体311と対向導体312で等価的に構成されるコンデンサ部C1と、対向導体321と対向導体322で等価的に構成されるコンデンサ部C2と、で構成される。つまり、等価回路は、直列共振回路により構成される。この共振回路の共振周波数により、本実施の形態にかかるアンテナの第2の動作周波数が決定される。
したがって、対向導体311と対向導体312と接続導体313と接続導体314で構成される経路と、対向導体321と対向導体322と接続導体323と接続導体324で構成される経路の間隔(図4では破線矢印Sで示す)を変化させることで電流Iが流れる経路の長さを変えることができる。すなわち、第1のスプリット部31と第2のスプリット部32との間隔を変化させることで、電流Iが流れる経路の長さを変えることができる。それにより、図6に示す等価的に構成されるコイル部L2のインダクタンスを変化させて第2の動作周波数を調整することが可能である。
また、第1の動作周波数と同様に、対向導体311と対向導体312の長さ(図4では破線矢印Lで示す)、および対向導体321と対向導体322の長さ(図4では破線矢印Lで示す)を変えることで、図6に示す等価的に構成されるコンデンサ部C1及びC2のキャパシタンスを変化させることができる。これにより、第2の動作周波数を調整することが可能である。
さらに、対向導体311と対向導体312との間隔(図3の対向導体311と対向導体312との間隔I)、および対向導体321と対向導体322の間隔(図3の対向導体321と対向導体322との間隔I)を変えて、等価的に構成されるコンデンサ部C1及びC2のキャパシタンスを変化させることもできる。これにより、第1の動作周波数と同様に第2の動作周波数を調整することが可能である。
また、給電導体4と、図1における第1のスプリット部31および第2のスプリット部32とは反対側の開口部2の外周の一部(図2の開口部20の外周の一部)で構成される経路(電流I11と電流I12がいずれも流れない経路)は、等価的に給電導体4を短絡する。これにより、本実施の形態にかかるアンテナの第1の動作周波数におけるインピーダンスの軌跡を50Ωに近づけるインピーダンス整合素子の働きをしている。
図7は本実施の形態にかかるアンテナのインピーダンス特性を示す図である。インピーダンスの軌跡と中心を通る水平線とが交差する点および、インピーダンスの軌跡がスミスチャートの中心に接近する点がそれぞれ第1の動作周波数および第2の動作周波数である。
図8は本実施の形態にかかるアンテナのリターンロス特性を示す図である。第1の動作周波数および第2の動作周波数において、リターンロスが-15dB以下であり良好なアンテナとして動作することが分かる。前述したように、2組の対向導体の長さLを同一にし、かつ、2組のループ経路O、Oを同じにすることで、良好なリターンロス特性が得られる。
以上説明した本実施形態にかかるアンテナによれば、複数の任意の周波数で動作可能で、かつ動作周波数を個別に調整可能とすることができる。
実施の形態2
図9は実施の形態2にかかるアンテナの多共振並列スプリットリング共振器の部分を拡大した図である。図1及び図2に示す実施例との相違点は、開口部2の内部に、第1のスプリット部31および第2のスプリット部32に加えて、第3のスプリット部33を有することである。すなわち、第3のスプリット部33では、対向導体331と対向導体332を互いに対向するように配置する。対向導体331と開口部2の一辺を接続するように接続導体333を配置する。対向導体332と開口部2の一辺を接続するように接続導体334を配置する。こうすることで、対向導体331と接続導体333とにより形成されたT字形の導体が開口部2の一辺に接続されて形成され、対向導体332と接続導体334とにより形成されたT字形の導体が開口部2の当該一辺に対向する一辺に接続されて形成される。
図10は図9で示した本実施の形態にかかるアンテナの第1の動作周波数における電流の流れを模式的に表わした図である。電流I11および電流I12で示す点線の経路でループ状の経路に電流が流れる。電流I11は対向導体311と対向導体312と接続導体313と接続導体314を通る経路と、対向導体321と対向導体322と接続導体323と接続導体324を通る経路と、対向導体331と対向導体332と接続導体333と接続導体334を通る経路とに分岐して電流が流れるが、模式的に合成電流I11として表している。
同様に、電流I12も対向導体311と、対向導体312と、接続導体313と、接続導体314を通る経路と、対向導体321と、対向導体322と、接続導体323と、接続導体324を通る経路と、対向導体331と、対向導体332と、接続導体333と、接続導体334を通る経路に分岐して電流が流れるが、模式的に合成電流I12として表している。
第1の動作周波数では、この電流I11と電流I12は、波源として第1の動作周波数の電磁波を放射する。こうして、第1の動作周波数で動作するアンテナとして機能する。
図11は図9で示した本実施形態にかかるアンテナの第2の動作周波数における電流の流れを模式的に表わした図である。電流Iは、対向導体311と対向導体312と接続導体313と接続導体314と、対向導体331と対向導体332と接続導体333と接続導体334と、開口部2の外周の一部(開口部22および開口部23の外周の一部)で構成されるループ状の経路を流れる。この電流Iは波源として第2の動作周波数の電磁波を放射する。こうして、第2の動作周波数で動作するアンテナとして機能する。
さらに、図12は図9で示した本実施形態にかかるアンテナの第3の動作周波数における電流の流れを模式的に表わした図である。対向導体311と対向導体312と接続導体313と接続導体314と、対向導体321と対向導体322と接続導体323と接続導体324と、開口部2の外周の一部(開口部22の外周の一部)で構成されるループ状の経路に電流I31が流れる。対向導体321と対向導体322と接続導体323と接続導体324と、対向導体331と対向導体332と接続導体333と接続導体334と、開口部2の外周の一部(開口部23の外周の一部)で構成されるループ状の経路に電流I32が流れる。この電流I31と電流I32は波源として第3の動作周波数の電磁波を放射する。こうして、第3の動作周波数で動作するアンテナとして機能する。
図13は本実施形態にかかるアンテナの第1の動作周波数における等価回路を示す回路図である。等価的に実施の形態1にかかるアンテナの第1の動作周波数における等価回路(図5)に、対向導体331と対向導体332と接続導体333と接続導体334で等価的に構成されるC3が追加された(すなわち、C1、C2,C3が並列に接続される)回路となっている。
図14は本実施形態にかかるアンテナの第2の動作周波数における回路図を等価的に示している。こちらも等価的に実施の形態1にかかるアンテナの第2の動作周波数における等価回路(図6)に、対向導体331と対向導体332と接続導体333と接続導体334で等価的に構成されるC3が追加された(すなわち、C1、C2,C3が直列に接続される)回路となっている。
図15は本実施形態にかかるアンテナの第3の動作周波数における回路図を等価的に示している。等価回路は、電流I31が流れる経路で等価的に構成されるコイル部分L31と、対向導体311と対向導体312で等価的に構成されるコンデンサ部C1と、対向導体321と対向導体322で等価的に構成されるコンデンサ部C2とで構成した直列共振回路と、電流I32が流れる経路で等価的に構成されるコイル部L32と、対向導体321と対向導体322で等価的に構成されるコンデンサ部C2と、対向導体331と対向導体332で等価的に構成されるコンデンサ部C3とで構成した直列共振回路を、並列に接続した回路となる。この共振回路の共振周波数により、本実施形態にかかるアンテナの第3の動作周波数が決定される。
図16に本実施形態にかかるアンテナのインピーダンス特性を示す。インピーダンスの軌跡と中心を通る水平線とが交差する点およびインピーダンスの軌跡がスミスチャートの中心に接近する点がそれぞれ第1の動作周波数、第2の動作周波数、第3の動作周波数である。
図17に本実施形態にかかるアンテナのリターンロス特性を示す。第1の動作周波数、第2の動作周波数、および第3の周波数において、リターンロスが-5dB以下であり良好なアンテナとして動作することが分かる。
以上説明した本実施形態のアンテナによれば、複数の任意の周波数で動作可能で、かつ動作周波数を個別に調整可能とすることができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、上記した実施の形態では、2つ又は3つのスプリット部を開口部内に形成したが、4つ以上のスプリット部を開口部の内部に形成してもよい。
1 GND板
2 開口部
4 給電導体
10 アンテナ
20 開口部
21 開口部
22 開口部
23 開口部
31 第1のスプリット部
311 対向導体
312 対向導体
313 接続導体
314 接続導体
32 第2のスプリット部
321 対向導体
322 対向導体
323 接続導体
324 接続導体
33 第3のスプリット部
331 対向導体
332 対向導体
333 接続導体
334 接続導体

Claims (10)

  1. 内部に開口部が形成されたGND板と、
    前記開口部の内部に互いに対向するように所定の間隔を空けて配置した2つの対向導体、及び当該2つの対向導体それぞれと前記開口部の外周を接続する2つの接続導体で構成された第1のスプリット部と、
    前記開口部の内部に互いに対向するように所定の間隔を空けて配置した2つの対向導体、及び当該2つの対向導体それぞれと前記開口部の外周を接続する2つの接続導体で構成された第2のスプリット部と、
    前記開口部の一辺と接続される給電導体と、を備え、複数の動作周波数で動作可能なことを特徴とする、アンテナ。
  2. 前記第1のスプリット部の前記2つの対向導体の長さと、前記第2のスプリット部の前記2つの対向導体の長さは、同一である、請求項1に記載のアンテナ。
  3. 前記第1のスプリット部の前記2つの接続導体と、前記第1のスプリット部の前記2つの対向導体と、前記開口部の外周の一部と、前記給電導体の一部とによって形成される第1のループ経路と、前記第2のスプリット部の前記2つの接続導体と、前記第2のスプリット部の前記2つの対向導体と、前記開口部の外周の一部とによって形成される第2のループ経路は、同じ長さである、請求項1又は2に記載のアンテナ。
  4. 前記第1のスプリット部と第2のスプリット部との間隔を変えることで複数の動作周波数をそれぞれ個別に調整可能なことを特徴とする請求項1に記載のアンテナ。
  5. 前記第1のスプリット部を構成する互いに対向するように配置された対向導体の長さ又は、
    前記第のスプリット部を構成する互いに対向するように配置された対向導体の長さを変えることで複数の動作周波数を調整可能なことを特徴とする請求項1に記載のアンテナ。
  6. 前記第1のスプリット部を構成する互いに対向するように配置された対向導体の間隔又は前記第2のスプリット部を構成する互いに対向するように配置された対向導体の間隔を変えることで複数の動作周波数を調整可能なことを特徴とする請求項1に記載のアンテナ。
  7. 前記開口部の大きさを変えることで、複数の動作周波数を調整可能なことを特徴とする請求項1に記載のアンテナ。
  8. 前記給電導体と、前記第1のスプリット部および前記第2のスプリット部とは反対側の開口部の外周の一部で構成される経路は、等価的に給電導体を短絡する、請求項1に記載のアンテナ。
  9. 前記開口部の内部に互いに対向するように所定の間隔を空けて配置した2つの対向導体、及び当該2つの対向導体それぞれと前記開口部の外周を接続する2つの接続導体で構成されたスプリット部を更に複数備え、複数の動作周波数で動作可能なことを特徴とする、請求項1に記載のアンテナ。
  10. 請求項1~9のいずれか一項に記載のアンテナを備えた無線通信装置。
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