JP2023108892A - ブレーキペダル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】筐体の大型化を抑制しつつ、筐体の外部に設けられたセンサ部を保護するペダル装置を提供すること。【解決手段】ブレーキペダル装置は、筐体10と、運転者のブレーキ操作によって姿勢が変化可能に筐体に連結されるとともに、ブレーキ操作が行われる際に運転者によって押圧される操作部54を有するブレーキペダル50と、筐体の内部に設けられ、ブレーキ操作におけるブレーキペダルの姿勢の変化量に応じてブレーキペダルに対する反力を発生させるとともに、ブレーキ操作が解除された際に、反力によってブレーキペダルを基準位置へ復元させる反力発生部61、62、63と、筐体の外部に設けられ、ブレーキペダルの姿勢の変化量を検出するセンサ部40と、ブレーキペダルから離隔して筐体に対して姿勢が相対変化不可能に設けられ、センサ部の少なくとも一部を覆うセンサ保護部70と、を備える。【選択図】図2

Description

本開示は、ブレーキペダル装置に関する。
従来、ペダルハウジングと、ペダルパッドと、ペダルパッドの角度を検出するホールセンサと、操作が解除された際にペダルパッドの位置を復元させる反力を発生させる加圧部材および弾性部材と、を備えるペダル装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。これらホールセンサと、加圧部材および弾性部材(以下、反力発生装置とも呼ぶ)とは、ペダルハウジングの内部に形成された内部空間に収容されている。また、ペダルパッドは、ペダルハウジングに支持されている。そして、特許文献1には、このペダル装置が車両の加速ペダル装置およびブレーキペダル装置に適用可能であって、例示的に、加速ペダル装置について適用された形態が記載されている。
特開2018-147483号公報
ところで、特許文献1に記載のペダル装置をブレーキペダル装置に適用する場合、反力発生装置は、加速ペダル装置に適用される場合に比較して大きな反力を発生させる必要がある。このため、特許文献1のペダル装置をブレーキペダル装置に適用する場合、反力発生装置は、より大きな反力を発生可能とするため、特許文献1に例示的に記載されている形状よりも大きな体格が必要となる虞がある。すると、ペダルハウジングは、内部空間が反力発生装置によって満たされて、ホールセンサを内部空間に収容できなくなる可能性がある。
そして、ホールセンサを内部空間に収容できず、ホールセンサをペダルハウジングの外部へ配置する場合、運転者の足がホールセンサに接触することでホールセンサが故障することを回避するため、ホールセンサを保護することが求められる。
そこで、発明者は、特許文献1に記載のブレーキペダル装置において、ペダルパッドの形状を大きくすることで、当該ペダルパッドによってホールセンサを保護することを検討した。具体的に、発明者は、ホールセンサの表面を覆うようにペダルパッドにおけるホールセンサ側の側面部を下方に延伸させることによって、ペダルパッドでホールセンサを保護することを検討した。
しかしながら、ペダルパッドを大きくすると、当該ペダルパッドがペダルハウジングの外部へ配置したホールセンサに干渉する虞がある。また、ペダルパッドを大きくすると、ペダルパッドの質量増加の要因となる。すると、操作が解除された際にペダルパッドを復元させる反力発生装置は、質量が増加したペダルパッドに対応するため、より大きな反力を発生させる必要がある。この場合、より大きな反力によって復元されるペダルパッドを支持するペダルハウジングは、この大きな反力に耐えられるよう、ペダルハウジングの体格が大きくなる虞がある。
特許文献1に記載のようなブレーキペダル装置において、ペダルハウジングとして機能する筐体の体格の大型化は、ブレーキペダル装置の体格の大型化の要因となり、車両への搭載性が悪化するため望ましくない。なお、上述の事情は、ペダルの角度を検出するセンサ部がホールセンサである場合に限られず、どのようなセンサ部であっても同じある。
本開示は、筐体の大型化を抑制しつつ、筐体の外部に設けられたセンサ部を保護するブレーキペダル装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、
ブレーキペダル装置であって、
筐体(10)と、
運転者のブレーキ操作によって姿勢が変化可能に筐体に連結されるとともに、ブレーキ操作が行われる際に運転者によって押圧される操作部(54)を有するブレーキペダル(50)と、
筐体の内部に設けられ、ブレーキ操作におけるブレーキペダルの姿勢の変化量に応じてブレーキペダルに対する反力を発生させるとともに、ブレーキ操作が解除された際に、反力によってブレーキペダルを基準位置へ復元させる反力発生部(61、62、63、69、601、620、630)と、
筐体の外部に設けられ、ブレーキペダルの姿勢の変化量を検出するセンサ部(40)と、
ブレーキペダルから離隔して筐体に設けられ、センサ部の少なくとも一部を覆うセンサ保護部(70、73、74、76、77)と、を備える。
これによれば、センサ保護部がブレーキペダルから離隔して筐体に設けられているので、ブレーキペダルがセンサ保護部を有する構成である場合に比較して、ブレーキペダルの質量を小さくすることができる。このため、ブレーキペダルを基準位置へ復元させるための反力発生部の反力を小さくすることができる。したがって、反力発生部の反力に耐えるための筐体の大型化を抑制できるとともに、筐体の外部に設けられたセンサ部をセンサ保護部によって保護することができる。
なお、各構成要素等に付された括弧付きの参照符号は、その構成要素等と後述する実施形態に記載の具体的な構成要素等との対応関係の一例を示すものである。
第1実施形態に係るペダル装置が用いられるブレーキバイワイヤシステムの概略構成図である。 第1実施形態に係るブレーキペダル装置の斜視図である。 第1実施形態に係るブレーキペダル装置の左側面図である。 第1実施形態に係るブレーキペダル装置の正面図である。 第1実施形態に係るブレーキペダル装置の右側面図である。 第1実施形態に係るブレーキペダル装置の断面図である。 図5のVII-VII断面図である。 図7のVIII-VIII断面図である。 第1実施形態に係るセンサ保護板と運転者の足との位置関係を示す図である。 第1実施形態に係るセンサ保護板と運転者の足との位置関係を示す図である。 第1実施形態に係るブレーキペダル装置の第1の変形例を示す図である。 第1実施形態に係るブレーキペダル装置の第2の変形例を示す図である。 第2実施形態に係るブレーキペダル装置の斜視図である。 第2実施形態に係るブレーキペダル装置の左側面図である。 第2実施形態に係るブレーキペダル装置の第1の変形例の左側面図である。 第2実施形態に係るブレーキペダル装置の第1の変形例の正面図である。 第2実施形態に係るブレーキペダル装置の第1の変形例の斜視図である。 第2実施形態に係るブレーキペダル装置の第2の変形例の左側面図である。 第2実施形態に係るブレーキペダル装置の第2の変形例の正面図である。 第2実施形態に係るブレーキペダル装置の第2の変形例の斜視図である。 第3実施形態に係るブレーキペダル装置の左側面図である。 第4実施形態に係るブレーキペダル装置の左側面図である。 第4実施形態に係るブレーキペダル装置の斜視図である。 第5実施形態に係るペダルモジュールの斜視図である。 第5実施形態に係るペダルモジュールの正面図である。 第6実施形態に係るペダルモジュールの正面図である。 図26のXXVII-XXVII断面図である。 第7実施形態に係るブレーキペダル装置の正面図である。 第8実施形態に係るブレーキペダル装置の断面図である。 第9実施形態に係るブレーキペダル装置の断面図である。 第10実施形態に係るブレーキペダル装置の左側面図である。 第10実施形態に係るブレーキペダル装置の正面図である。 第10実施形態に係るセンサ保護板と運転者の足との位置関係を示す図である。 第10実施形態に係るセンサ保護板と運転者の足との位置関係を示す図である。
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の実施形態において、先行する実施形態で説明した事項と同一もしくは均等である部分には、同一の参照符号を付し、その説明を省略する場合がある。また、実施形態において、構成要素の一部だけを説明している場合、構成要素の他の部分に関しては、先行する実施形態において説明した構成要素を適用することができる。以下の実施形態は、特に組み合わせに支障が生じない範囲であれば、特に明示していない場合であっても、各実施形態同士を部分的に組み合わせることができる。
(第1実施形態)
本実施形態について、図1~図10を参照して説明する。本実施形態のブレーキペダル装置1は、例えば、図1に示す車両のブレーキを制御するブレーキバイワイヤシステム90に用いられる。まず、このブレーキバイワイヤシステム90について説明する。
ブレーキバイワイヤシステム90は、図1に示すように、ホイールシリンダ91~94、ECU95、ブレーキ回路96およびブレーキペダル装置1を備えている。
ホイールシリンダ91~94は、車両の各車輪にそれぞれ配置されている。また、各ホイールシリンダ91~94には、図示しないブレーキパッドが取り付けられている。
ECU95は、第1ECU951および第2ECU952を有する。第1ECU951は、図示しないマイコンおよび駆動回路等を有する。また、第1ECU951は、後述のブレーキペダル装置1からの信号に基づいて、後述のブレーキ回路96の第1ブレーキ回路961を制御する。第2ECU952は、図示しないマイコンおよび駆動回路等を有する。さらに、第2ECU952は、後述のブレーキペダル装置1からの信号に基づいて、後述のブレーキ回路96の第2ブレーキ回路962を制御する。
ブレーキ回路96は、第1ブレーキ回路961および第2ブレーキ回路962を有する。第1ブレーキ回路961は、リザーバ961a、モータ961b、ギヤ機構961cおよびマスターシリンダ961dを含む。リザーバ961aは、ブレーキ液を貯蔵している。モータ961bは、ギヤ機構961cを駆動する。ギヤ機構961cは、マスターシリンダ961dの有するマスターピストン961eを、マスターシリンダ961dの軸方向に往復移動させる。第2ブレーキ回路962は、図示しない電磁弁等を含む。また、第2ブレーキ回路962は、第2ECU952からの制御信号に応じて電磁弁の開閉を行うことにより、各ホイールシリンダ91~94の液圧を制御する。
なお、本実施形態の第1ECU951および第2ECU952は、不図示のアクセルセンサに接続されており、当該アクセルセンサから運転者の操作によって変化するアクセル開度量に応じた信号を受信可能に構成されている。
ここで、以下のブレーキペダル装置1を説明するため、図2等に示すように、車両の前後方向を車両前後方向Daとする。車両の天地方向(すなわち、鉛直方向)を車両上下方向Dbとする。車両の左右方向(すなわち、車幅方向)を車両左右方向Dcとする。車両前後方向Daにおける前方を、車両前方と記載する。車両前後方向Daにおける後方を、車両後方と記載する。車両上下方向Dbにおける上方を、車両上方と記載する。車両上下方向Dbにおける下方を、車両下方と記載する。車両左右方向Dcにおける左方を、車両左方と記載する。車両左右方向Dcにおける右方を、車両右方と記載する。
本実施形態のブレーキペダル装置1は、オルガン式のペダル装置である。ここで、オルガン式のペダル装置とは、ブレーキペダル装置1が有する後述のブレーキペダル50のうち運転者に踏まれる部位がブレーキペダル50の回転中心に対して車両上方(すなわち、鉛直方向上側)に配置される構成のものをいう。
そして、オルガン式のブレーキペダル装置1では、運転者の足によるブレーキ操作によって、ブレーキペダル50の姿勢が変化する。具体的にオルガン式のブレーキペダル装置1では、運転者がブレーキ操作におけるブレーキペダル50の踏込動作を行うと、ブレーキペダル50のうち、回転中心より車両上方の部位が、基準位置から車室内のフロア2側または不図示のダッシュパネル側へ回転する。そして、ブレーキペダル50に印加される運転者の踏力が増加するブレーキ操作が行われてブレーキペダル50の踏み込み量が増加すると、ブレーキペダル50の回転中心より車両上方の部位が車室内のフロア2側またはダッシュパネル側に近づくように回転する。
また、ブレーキペダル50に印加される運転者の踏力が減少するブレーキ操作が行われてブレーキペダル50の踏み込み量が減少すると、ブレーキペダル50のうち、回転中心より車両上方の部位がフロア2側またはダッシュパネル側から離れるように回転する。そして、オルガン式のブレーキペダル装置1では、運転者がブレーキペダル50を踏み込む操作を解除するブレーキ操作の解除操作が行われることによって、ブレーキペダル50は、踏み込まれる前の基準位置に復元される。
以下、ブレーキペダル50の回転中心を回転軸CL、回転軸CLの周方向を回転軸周方向Dzh、回転軸CLの径方向を回転軸径方向Draとも呼ぶ。また、回転軸周方向Dzhのうち、運転者がブレーキペダル50を踏み込むブレーキ操作を行うことによってブレーキペダル50が回転する方向を第1周方向Dzh1、第1周方向Dzh1と反対の方向を第2周方向Dzh2とも呼ぶ。第2周方向Dzh2は、ブレーキペダル50が踏み込まれた状態において、運転者がブレーキ操作を解除した際にブレーキペダル50が回転する方向である。第1周方向Dzh1はブレーキ操作方向に対応する。
ブレーキペダル装置1は、図2~図6に示すように、ハウジング10、回転プレート20、シャフト30、センサ部40、ブレーキペダル50、反力発生機構60およびセンサ保護板70を備える。また、ブレーキペダル装置1は、連結ロッド80、ロッド接続用ねじ85および被覆部材88を備える。
ハウジング10は、第1ハウジング11、第2ハウジング12および呼吸孔13を有する。
第1ハウジング11は、箱状に形成されており、例えば金属で構成されている。本実施形態の第1ハウジング11は、金属であって、比較的単位体積当たりの質量が小さいアルミ部材で形成されている。ただし、第1ハウジング11の材料を限定するものではなく、第1ハウジング11は、アルミ部材とは異なる金属で形成されていてもよいし、金属とは異なる材料(例えば、樹脂)で形成されていてもよい。第1ハウジング11は、上壁111、左側壁112、右側壁113、前壁114、ハウジング空間115、ハウジング開口116を有する。また、第1ハウジング11は、図7に示すように、シャフト支持部117および磁気センサ支持部118を有する。
上壁111は、図4および図6に示すように、第1ハウジング11のうち車両上方側の壁である。また、上壁111は、ハウジング端部111a、ハウジング孔111bおよび踏込ストッパ111cを含む。ハウジング端部111aは、ハウジング孔111bを形成している。ハウジング孔111bには、反力発生機構60が挿入される。踏込ストッパ111cは、上壁111のうち回転軸CLよりも車両前方に位置する部位に設けられている。具体的には、踏込ストッパ111cは、上壁111の上端部に設けられている。
左側壁112は、図3に示すように、第1ハウジング11のうち車両左方側の壁である。右側壁113は、図5に示すように、第1ハウジング11のうち車両右方側の壁である。また、右側壁113は、壁凹部113aを含む。
壁凹部113aは、右側壁113の外面から車両左方側に凹んでいる。また、壁凹部113aは、壁底面113b、壁第1側面113c、壁第2側面113dおよび壁空間113eを含む。
壁底面113bは、車両右方を向く面である。また、壁底面113bは、回転軸CLを中心とする円弧平面状に形成されている。
壁第1側面113cは、壁底面113bのうち車両後方側に接続されている。また、壁第1側面113cは、回転軸CLを中心とする円弧柱の側面状に形成されている。
壁第2側面113dは、壁底面113bのうち車両前方側に接続されている。また、壁第2側面113dは、回転軸CLを中心とする円弧柱の側面状に形成されている。
壁空間113eは、壁底面113b、壁第1側面113cおよび壁第2側面113dによって形成される空間である。また、壁空間113eは、壁底面113b、壁第1側面113cおよび壁第2側面113dの形状により、回転軸CLを中心とする円弧状に形成されている。壁空間113eには、回転プレート20の後述する開放ストッパ23が挿入される。
前壁114は、図6に示すように、第1ハウジング11のうち車両前方側の壁である。ハウジング空間115は、上壁111、左側壁112、右側壁113および前壁114によって形成される空間である。ハウジング空間115には、反力発生機構60が収容されている。
ハウジング開口116は、図6に示すように、ハウジング空間115のうち上壁111、左側壁112、右側壁113および前壁114それぞれの車両下方側の端によって形成される開口空間である。ハウジング開口116は、第2ハウジング12によって閉塞されている。
シャフト支持部117は、シャフト30を支持する部位である。シャフト支持部117は、ハウジング孔111bより車両下方側であって、ハウジング孔111bより車両後方側に設けられている。シャフト支持部117は、図7に示すように、シャフト穴117aと、左側軸受部117bと、右側軸受部117cとを含む。
シャフト穴117aは、シャフト30が挿入される空間である。シャフト穴117aは、回転軸CLを中心として車両左右方向Dcへ延伸する円柱状に形成されている。そして、シャフト穴117aは、第1ハウジング11の車両右方側から車両左方へ向かって貫通して形成されている。シャフト穴117aの内部には、シャフト30が挿入される。
シャフト穴117aの車両左方および車両右方には、シャフト穴117aに挿入されたシャフト30を回転可能に支持する左側軸受部117bおよび右側軸受部117cが設けられている。左側軸受部117bは、シャフト30の車両左方側を回転可能に支持する。右側軸受部117cは、シャフト30の車両右方側を回転可能に支持する。
磁気センサ支持部118は、後述する磁気センサ41が挿入される空間である。磁気センサ支持部118は、回転軸CLを中心として車両左右方向Dcへ延伸する円柱状に形成されている。そして、磁気センサ支持部118は、第1ハウジング11の車両左方側から車両右方へ向かってシャフト穴117aに至るまで形成されている。磁気センサ支持部118は、シャフト穴117aより径が大きく形成されている。磁気センサ支持部118は、車両右方側がシャフト穴117aに連通している。磁気センサ支持部118には、車両左方側から磁気センサ41が挿入されている。
図2~図6に戻り、第2ハウジング12は、板状に形成されているとともに、第1ハウジング11の上壁111の車両下方側の端、左側壁112の車両下方側の端、右側壁113の車両下方側の端および前壁114の車両下方側の端に接続されている。すなわち、第2ハウジング12は、第1ハウジング11のうち車両前方側の部位から車両後方側の部位に至るまで連続して延びている。また、第2ハウジング12は、第1ハウジング11に対してブレーキペダル50が設けられる側とは反対側に設けられている。これにより、第2ハウジング12は、ハウジング開口116を塞いでいる。
また、第2ハウジング12は、金属で形成されている。具体的に、本実施形態の第2ハウジング12は、第1ハウジング11に比較して単位体積当たりの質量が大きい金属(例えば鉄)で形成されている。ただし、第2ハウジング12の材料を限定するものではなく、第2ハウジング12は、単位体積当たりの質量が鉄より小さい金属(例えば、アルミ)で形成されていてもよいし、金属とは異なる材料(例えば、樹脂)で形成されていてもよい。
また、第2ハウジング12は、ボルト穴121および当該ボルト穴121に対応するフロア2の穴に、不図示のハウジング用ボルトが挿入されることにより、フロア2に固定されている。これにより、ブレーキペダル装置1は、フロア2に固定される。すなわち、第1ハウジング11および第2ハウジング12は、車体に固定され回転しない非回転部材である。そして、第1ハウジング11および第2ハウジング12を含むハウジング10は、ブレーキペダル50および反力発生機構60等を支持する筐体として機能する。なお、フロア2は車室の床を構成するものである。
呼吸孔13は、図6に示すように、第1ハウジング11と第2ハウジング12との間に形成される空間である。このため、呼吸孔13は、ハウジング空間115とハウジング10の外部の空間とに連通する。また、この呼吸孔13は、例えば、第1ハウジング11の前壁114のうち車両前方側かつ車両下方側の部位の端および第2ハウジング12のうち車両前方側かつ車両上方側の部位の間に形成されている。
回転プレート20は、図4および図5に示すように、金属でL字状に形成されている。また、回転プレート20は、裏板部21と、側板部22と、開放ストッパ23とを有する。回転プレート20は、ブレーキペダル50のうち運転者からの踏力を受ける面とは反対側の面に設けられている。そして、回転プレート20における裏板部21がブレーキペダル50のうち運転者からの踏力を受ける面とは反対側の面に例えばねじ止めなどによって固定されている。このため、回転プレート20は、回転軸CLを中心に、ブレーキペダル50と一体に回転する。
側板部22は、裏板部21のうち車両右方側と垂直に接続されている。また、側板部22は、第1ハウジング11の車両右方側に配置されている。側板部22は、シャフト用穴22aおよびストッパ用穴22bを含む。
側板部22は、シャフト30がシャフト用穴22aに挿入されることによってシャフト30と連結されている。これにより、回転プレート20は、回転軸CLを中心に、シャフト30と一体に回転する。
ストッパ用穴22bは、シャフト用穴22aよりも車両前方側に形成されている。また、ストッパ用穴22bは、車両左右方向Dcにおいて壁空間113eと重なる位置に形成されている。さらに、ストッパ用穴22bには、開放ストッパ23が挿入されている。
開放ストッパ23は、ストッパ用穴22bに固定された軸であり、側板部22から車両左右方向Dcに沿って第1ハウジング11側へ突出し、壁空間113eに入り込んでいる。このため、開放ストッパ23は、回転プレート20がブレーキペダル50およびシャフト30と一体に回転軸周方向Dzhに回転する際に、回転軸CLを中心に壁空間113eの内部を移動する。
そして、開放ストッパ23は、運転者がブレーキ操作を行っていない状態においては、壁空間113eの第2周方向Dzh2側の端部で第1ハウジング11に対し突き当たることにより回転プレート20が第2周方向Dzh2に回転することを規制する。
シャフト30は、ブレーキペダル50と一体に回転する回転部である。シャフト30は、金属で円柱状に形成されている。シャフト30は、回転軸CLが車両左右方向Dcと一致するようにシャフト穴117aに挿入されている。シャフト30は、車両右方側が右側軸受部117cに回転可能に支持されるとともに、車両左方側が左側軸受部117bに回転可能に支持されている。これにより、シャフト30は、第1周方向Dzh1および第2周方向Dzh2に回転可能にハウジング10に取り付けられる。また、シャフト30の車両右方側には、回転プレート20が連結されている。そして、シャフト30の車両左方側には、磁気センサ41が設けられている。
ブレーキペダル50は、板状に形成されており、例えば金属で構成されている。具体的に、本実施形態のブレーキペダル50は、第2ハウジング12と同じ鉄で形成されている。ただし、ブレーキペダル50の材料を限定するものではなく、ブレーキペダル50は、鉄と異なる金属(例えば、アルミ)で形成されていてもよいし、金属とは異なる材料(例えば、樹脂)で形成されていてもよい。
ブレーキペダル50は、シャフト30を介して回転軸CLを中心に回転可能に回転プレート20に取り付けられている。具体的に、ブレーキペダル50は、車両下方側の部位が回転プレート20を介してシャフト30に固定されており、シャフト30を介してハウジング10に取り付けられている。また、ブレーキペダル50は、ブレーキペダル50が基準位置に位置付けられた際に、車両前方側の端部がハウジング10の車両前方側の端部よりも車両後方となるように構成されている。
ブレーキペダル50は、図6に示すように、ペダル表面51、ペダル裏面52、ロッド固定用穴53およびパッド54を含む。ペダル表面51は、ブレーキペダル50のうち運転者に向く面である。ペダル裏面52は、ブレーキペダル50のうちペダル表面51とは反対側の面である。
ロッド固定用穴53は、ペダル表面51からペダル裏面52に至るまでブレーキペダル50を貫通している形成されている。ロッド固定用穴53には、後述する連結ロッド80に挿入されるロッド接続用ねじ85が挿入される。そして、ブレーキペダル50は、当該連結ロッド80を介して反力発生機構60に支持される。
パッド54は、車両の運転者の足によって踏まれる操作部である。パッド54は、運転者の足に押圧される操作面54aを有し、例えば、ゴム等で形成されている。当該操作面54aは、ブレーキペダル50の板面に略平行する平面である。また、パッド54は、ペダル表面51のうち車両上方側と接続されている。そして、パッド54は、ロッド固定用穴53のうちペダル表面51側を覆う。これにより、ロッド固定用穴53は、車両の運転者に視認されない。
パッド54は、ブレーキペダル50が回転軸CLを中心に回転する際の自身のいずれの回転位置においてもシャフト30より車両前方、且つ、車両上方となる位置に設けられている。換言すれば、シャフト30は、ブレーキペダル50が回転軸CLを中心に回転する際のパッド54の位置より車両後方、且つ、鉛直方向下側に配置されている。
このように構成されるブレーキペダル50は、運転者による踏み込み動作が行われていないブレーキ操作の解除状態では、反力発生機構60によって、車両前後方向Daおよび車両上下方向Dbに対して斜めに配置される。具体的に、ブレーキペダル50は、ブレーキ操作の解除状態では、そのブレーキペダル50の上端部が下端部に対し車両前方かつ車両上方となるように斜めに配置されて反力発生機構60に支持される。
また、ブレーキペダル50は、運転者がブレーキペダル50を踏み込むブレーキ操作を行うことによって、回転軸CLを中心に第1周方向Dzh1へ回転可能に構成されている。すなわち、ブレーキペダル50は、運転者のブレーキペダル50を踏み込むブレーキ操作に伴ってシャフト30および回転プレート20と一体となって、基準位置から第1周方向Dzh1側に回転する。
これに対し、ブレーキペダル50は、ブレーキペダル50に印加される運転者の踏力が減少するようにブレーキ操作が行われると、反力発生機構60の作用によりブレーキペダル50の上端部が車両後方かつ車両上方へ変位するように第2周方向Dzh2へ回転する。すなわち、ブレーキペダル50は、その運転者の踏力が減少するほど、基準位置へ近づくように回転する。そして、ブレーキペダル50は、運転者のブレーキ操作が解除されると、反力発生機構60の作用により基準位置に復元する。
反力発生機構60は、運転者によってブレーキ操作が行われることでブレーキペダル50を介して与えられる荷重に対する反力を発生させる。すなわち、反力発生機構60は、運転者の踏力に対する反力を発生させる。例えば、反力発生機構60は、図6に示すように、ブレーキペダル50が第1周方向Dzh1へ回転する際に弾性変形する板ばね61、大径コイルばね62および小径コイルばね63を有する。また、反力発生機構60は、これら板ばね61、大径コイルばね62および小径コイルばね63を接続させる締結部材64、下ホルダ65、ばね座66および上ホルダ67を有する。
板ばね61、大径コイルばね62および小径コイルばね63は、鉄鋼材料によって形成されたばね部材である。これら板ばね61、大径コイルばね62および小径コイルばね63は、ブレーキペダル50を介して印加される運転者の踏力によって弾性変形することで弾性力を発生する。これにより、反力発生機構60は、運転者の踏力に対する反力をブレーキペダル50に印加する。
また、反力発生機構60は、運転者のブレーキ操作が解除された際に、弾性変形していた板ばね61、大径コイルばね62および小径コイルばね63の形状が復元することによってブレーキペダル50を基準位置へ復元させる。本実施形態では、板ばね61、大径コイルばね62および小径コイルばね63が反力発生部として機能する。
板ばね61は、荷重を受けていない状態において、フロア2側に凸の曲面となるように曲がっている。また、板ばね61の一方側の端部である板一端部611は、第2ハウジング12のうち車両後方側に接続されている。具体的に、板ばね61は、ハウジングボルト68によって第2ハウジング12に固定されている。これにより、反力発生機構60は、第2ハウジング12に支持される。そして、板ばね61の他方側の端部である板他端部612には、下ホルダ65が締結部材64によって接続されている。
締結部材64は、所定の軸心方向に延びる円柱状の棒状部材であって、板ばね61の板他端部612近傍に設けられた締結孔613を貫通している。以下、図6に示すように、締結部材64の所定の軸心をコイル軸心Cs、コイル軸心Csの軸方向をコイル軸方向Ds1、コイル軸心Csの径方向をコイル径方向Ds2とも呼ぶ。
下ホルダ65は、大径コイルばね62を支持する部材である。具体的に、下ホルダ65は、大径コイルばね62のうち、大径コイルばね62が弾性変形する方向の一端側を支持する。下ホルダ65は、コイル軸方向Ds1を板厚方向とする板形状であって、略中央にコイル軸方向Ds1に貫通する下ホルダ孔651が形成されている。下ホルダ65は、下ホルダ孔651に締結部材64が挿入されて板ばね61に接続されている。
大径コイルばね62は、コイル軸心Csを軸心とする圧縮コイルばねである。すなわち、大径コイルばね62は、コイル軸心Csまわりに巻かれて形成されている。そして、大径コイルばね62は、ブレーキペダル50に印加される運転者の踏力によってコイル軸方向Ds1に弾性変形することで弾性力を発生する。
大径コイルばね62は、コイル軸方向Ds1のうち、一方側が下ホルダ65における板ばね61が連結される側とは反対側に接続されている。また、大径コイルばね62は、コイル軸方向Ds1のうち、他方側がばね座66に接続されている。大径コイルばね62は、下ホルダ65とばね座66との間に圧縮された状態で配置されている。
ばね座66は、大径コイルばね62および小径コイルばね63を支持する部材である。具体的に、ばね座66は、大径コイルばね62のコイル軸方向Ds1の他方側を支持するとともに、小径コイルばね63のコイル軸方向Ds1の一方側を支持する。ばね座66は、ばね座小径部661およびばね座大径部662を有する。
ばね座小径部661は、コイル軸方向Ds1の一方側に底部を有する有底筒状に形成されている。また、ばね座小径部661の外径は、大径コイルばね62の内径より僅かに小さく形成されている。そして、ばね座小径部661は、大径コイルばね62の内側の空間に配置されている。また、ばね座小径部661のコイル軸方向Ds1の大きさは、大径コイルばね62のコイル軸方向Ds1の大きさより小さく形成されている。
ばね座小径部661の底側には、略中央にコイル軸方向Ds1に貫通するばね座孔663が形成されている。ばね座66は、ばね座孔663に締結部材64が挿入されて締結部材64に接続されている。
ばね座大径部662は、ばね座小径部661のうち底側とは反対側に接続されており、ばね座小径部661におけるコイル軸方向Ds1の他方側からコイル径方向Ds2の外側に向かって薄板状に延伸している。すなわち、ばね座大径部662は、ばね座小径部661におけるコイル軸方向Ds1の他方側に接続されている。そして、ばね座大径部662の外径は、ばね座小径部661の外径よりも大きくなっている。
また、ばね座大径部662の外径は、大径コイルばね62の外径よりも大きくなっている。そして、ばね座大径部662は、コイル軸方向Ds1の一方側の面が、大径コイルばね62のコイル軸方向Ds1の他方側を支持する。これにより、ばね座66と大径コイルばね62とが接続される。
また、ばね座66は、内部に小径コイルばね63の一部を収容している。そして、ばね座小径部661の底側には、小径コイルばね63が接続されている。
小径コイルばね63は、コイル軸心Csを軸心とする圧縮コイルばねである。すなわち、小径コイルばね63は、大径コイルばね62と同軸上に配置されており、コイル軸心Csまわりに巻かれて形成されている。そして、小径コイルばね63は、ブレーキペダル50に印加される運転者の踏力によってコイル軸方向Ds1に弾性変形することで弾性力を発生する。
小径コイルばね63は、コイル軸方向Ds1のうち、一方側がばね座小径部661の底側に接続されており、他方側が上ホルダ67に接続されている。また、小径コイルばね63は、ばね座小径部661に収容される部位が、大径コイルばね62におけるばね座小径部661を収容する部位とコイル径方向Ds2において重なっている。小径コイルばね63は、ばね座66と上ホルダ67との間に圧縮された状態で配置されている。
上ホルダ67は、小径コイルばね63を支持する部材である。具体的に、上ホルダ67は、ホルダ小径部671およびホルダ大径部672を有する。ホルダ小径部671は、筒状に形成されている。また、ホルダ小径部671の外径は、小径コイルばね63の内径より小さく形成されている。そして、ホルダ小径部671は、小径コイルばね63の内側の空間に配置されている。
また、ホルダ小径部671のコイル軸方向Ds1の大きさは、小径コイルばね63のコイル軸方向Ds1の大きさより小さく形成されている。さらに、ホルダ小径部671は、内側の空間に締結部材64が挿入されている。これにより、板ばね61、下ホルダ65、ばね座66および上ホルダ67は、締結部材64を介して互いに接続されている。
また、板ばね61、大径コイルばね62および小径コイルばね63は、ブレーキペダル50と第2ハウジング12との間において、コイル軸方向Ds1の一方側から他方側に向かって、この順に連結されている。そして、板ばね61、大径コイルばね62および小径コイルばね63は、それぞれが発生する弾性力によって互いに支持されるとともに、ブレーキペダル50に印加される運転者の踏力に対する反力を発生させる。すなわち、板ばね61、大径コイルばね62および小径コイルばね63は、コイル軸方向Ds1に沿って直列的に接続されている。
また、締結部材64は、大径コイルばね62および小径コイルばね63が運転者の踏力によってコイル軸方向Ds1に弾性変形する際に、下ホルダ孔651の内周面、ばね座孔663の内周面およびホルダ小径部671の内周面と摺動可能に形成されている。
ホルダ大径部672は、ホルダ小径部671におけるコイル軸方向Ds1の他方側に接続されており、ホルダ小径部671を閉塞する薄板円盤形状に形成されている。そして、ホルダ大径部672の外径は、ホルダ小径部671の外径よりも大きくなっている。
また、ホルダ大径部672の外径は、小径コイルばね63の外径よりも大きくなっている。そして、ホルダ大径部672は、コイル軸方向Ds1の一方側の面が、小径コイルばね63のコイル軸方向Ds1の他方側を支持する。これにより、上ホルダ67と小径コイルばね63とが接続される。
また、ホルダ大径部672は、コイル軸方向Ds1の他方側に、後述する連結ロッド80と接触する接触面673を有する。接触面673は、ホルダ大径部672のうち小径コイルばね63を支持する側とは反対側の面であって、コイル径方向Ds2に沿って延びる平面形状に形成されている。
このように構成される反力発生機構60は、板ばね61、大径コイルばね62および小径コイルばね63それぞれが弾性変形することで発生する弾性力によってブレーキペダル50を基準位置へ復元させる反力を発生させる。
連結ロッド80は、ブレーキペダル50と上ホルダ67との間に設けられ、ブレーキペダル50と上ホルダ67とを接続するものである。連結ロッド80は、運転者の踏力がブレーキペダル50に印加されてブレーキペダル50が第1周方向Dzh1へ回転することに伴い、当該踏力を上ホルダ67に伝達する。連結ロッド80は、金属で棒状に形成されている。また、連結ロッド80は、ブレーキペダル50のペダル裏面52側にブレーキペダル50から突き出るように設けられている。連結ロッド80は、図6に示すように、ペダル裏面52に接続されるアーム部81と、上ホルダ67を押圧する押圧部82とを有する。
アーム部81は、アーム穴811、アーム凹部812および被覆部凹部813を含む。アーム穴811は、ロッド固定用穴53に対応する穴である。アーム部81は、アーム穴811およびロッド固定用穴53にロッド接続用ねじ85が挿入されていることにより、ペダル裏面52に固定されている。
アーム凹部812は、アーム部81におけるペダル裏面52に固定される側とは反対側に設けられている。アーム凹部812は、アーム部81におけるペダル裏面52に固定される側とは反対側の端部が連結ロッド80の軸方向に凹んで形成されている。
被覆部凹部813は、アーム部81の側面に設けられている。被覆部凹部813は、アーム部81の側面が連結ロッド80の軸方向と直交する方向に凹んで形成されている。
押圧部82は、接触部821および押圧凸部822を含む。接触部821は、反力発生機構60における上ホルダ67の接触面673と接触している。押圧凸部822は、接触部821のうち接触面673とは反対側から連結ロッド80の軸方向に向かって突出している。また、押圧凸部822は、例えば、圧入などによってアーム凹部812に挿入されて固定されている。これにより、アーム部81と押圧部82とが接続されている。
被覆部材88は、ダストブーツと称されるものであり、弾性変形容易なゴムなどにより筒状かつ蛇腹状に形成されている。被覆部材88は、アーム部81の被覆部凹部813に嵌められており、ブレーキペダル50の回転動作に伴って移動する連結ロッド80の移動に伴って連結ロッド80の軸方向に伸縮する。また、被覆部材88は、ハウジング孔111bを覆っており、ハウジング孔111bからハウジング空間115内への異物侵入を防止する。
センサ部40は、ブレーキペダル50の回転角度を検出する角度検出部である。具体的に、センサ部40は、図2および図3に示すように、磁気センサ41とインダクティブセンサ42とを有し、これら2つのセンサが互いに独立してブレーキペダル50の回転角度を検出する。そして、磁気センサ41およびインダクティブセンサ42は、互いに異なる検出方式によってブレーキペダル50の回転角度を検出する。すなわち、磁気センサ41およびインダクティブセンサ42それぞれの検出方式は、互いに異なっている。
磁気センサ41は、シャフト30の回転角度を検出することによって、シャフト30と一体に回転するブレーキペダル50の回転角度を検出する角度センサである。磁気センサ41は、シャフト30が回転する際に自身が発生させる磁界の変化を検出することで、シャフト30の回転角度を非接触で検出する。
磁気センサ41は、図3および図7に示すように、磁気センサ支持部118の車両左方側に配置されている。具体的に、磁気センサ41は、磁気センサ支持部118に嵌められてハウジング10の外部に突出している。これにより、磁気センサ41は、シャフト30と同様、ブレーキペダル50が回転軸CLを中心に回転する際のパッド54の位置より車両後方、且つ、鉛直方向下側に配置されている。
ここで、具体的な磁気センサ41の配置を説明するため、図3に示すブレーキペダル50が基準位置へ位置付けられた際のパッド54における第1周方向Dzh1に直交する仮想的な平面を仮想操作面VPとする。仮想操作面VPは、ブレーキペダル50が基準位置へ位置付けられた際の操作面54aが延びる方向の仮想的な平面である。
磁気センサ41は、仮想操作面VPより回転軸周方向Dzhの第1周方向Dzh1側に設けられている。すなわち、磁気センサ41は、仮想操作面VPより、ブレーキペダル50の可動領域側に設けられている。換言すれば、磁気センサ41は、ブレーキペダル50が基準位置へ位置付けられた際のパッド54の位置より第1周方向Dzh1の奥側となる位置に設けられている。また、磁気センサ41は、図7に示すように、磁界発生部411と、磁石保持部412と、シャフト接続部413と、シャフトボルト414と、磁気検出部415と、検出保持部416とを有する。
磁石保持部412は、磁界発生部411を保持する部材である。磁石保持部412は、中空円筒形状で形成されており、例えば、樹脂で構成されている。磁石保持部412は、シャフト穴117aおよび磁気センサ支持部118と同軸上に配置されている。すなわち、磁石保持部412は、回転軸CLを軸心として、車両左右方向Dcに沿って延伸するように配置されている。磁石保持部412の内側には磁界発生部411がインサート成形されている。また、磁石保持部412は、シャフト接続部413を介してシャフト30に連結されている。
シャフト接続部413は、シャフト30と磁石保持部412とを連結させるためのものである。シャフト接続部413は、シャフト30の車両左方側の端部において、例えばシャフトボルト414などにより、シャフト30に固定されている。また、シャフト接続部413の外周部には磁石保持部412が連結されている。これにより、磁石保持部412および磁界発生部411は、シャフト30と一体に回転可能に構成される。
磁界発生部411は、図8に示すように、第1磁石411a、第2磁石411bおよび円弧状の第1ヨーク411c、第2ヨーク411dにより筒状に形成され、シャフト30の回転軸CLまわりに設けられている。具体的に、磁界発生部411は、軸心が回転軸CLと一致するように設けられている。磁界発生部411は、閉磁気回路を構成している。なお、閉磁気回路とは、永久磁石である第1磁石411aおよび第2磁石411bと、第1ヨーク411cおよび第2ヨーク411dとが接触しており、磁束の流れるループが閉じている回路である。
第1磁石411aおよび第2磁石411bは、回転軸CLを挟んで回転軸径方向Draの一方と他方に配置されている。
第1ヨーク411cは、回転軸周方向Dzhの一方側の端部が第1磁石411aのN極に接続され、回転軸周方向Dzhの他方側の端部が第2磁石411bのN極に接続されている。第2ヨーク411dは、回転軸周方向Dzhの他方側の端部が第1磁石411aのS極に接続され、回転軸径方向Draの一方側の端部が第2磁石411bのS極に接続されている。
このように形成される磁界発生部411は、磁界発生部411の回転軸径方向Dra内側の領域に、第1ヨーク411cから第2ヨーク411dに向かって回転軸CLに交差する方向に磁束が飛ぶ磁界が形成される。そして、磁界発生部411は、シャフト30と一体に回転軸CLまわりに回転すると、磁界発生部411の回転軸径方向Dra内側の領域に形成される磁界の向きが変化する。磁界発生部411の回転軸径方向Dra内側の領域に、磁気検出部415が設けられている。
磁気検出部415は、磁界発生部411が発生させる磁界の変化を検出する検出部である。具体的に、磁気検出部415は、図8に示すように、磁界発生部411が発生させる磁界の変化を検出し、磁界発生部411の磁界に応じた信号を出力する2つのホール素子415a、415bで構成されている。ホール素子415a、415bそれぞれは、感磁面に対して垂直方向の磁界の強さに応じたホール電圧を出力する素子である。
2つのホール素子415a、415bは、回転軸径方向Draに沿って互いに並んで配置されている。2つのホール素子415a、415bは、検出保持部416に保持されている。
なお、2つのホール素子415a、415bは、感磁面に対して水平方向の磁界の角度に応じて電気抵抗値が変化する磁気抵抗素子で構成されていてもよい。
検出保持部416は、2つのホール素子415a、415bを保持する部位である。検出保持部416は、中空円筒形状で形成されており、例えば、樹脂で構成されている。検出保持部416は、磁石保持部412よりも内径および外径が大きく形成されるとともに、磁石保持部412と同軸上となるように、磁気センサ支持部118に嵌められる。磁石保持部412は、車両左右方向Dcにおいて2つのホール素子415a、415bが第1磁石411aおよび第2磁石411bと重なる位置にこれら2つのホール素子415a、415bを保持する。そして、検出保持部416は、磁気センサ支持部118に嵌められた際に、左側壁112より車両左方側に突出している。
また、検出保持部416は、図3に示すように、検出保持部416を第1ハウジング11に固定するためのセンサ固定ねじ416bが取り付けられるセンサ固定部416aを有する。検出保持部416は、センサ固定部416aに2つのセンサ固定ねじ416bが取り付けられることによって第1ハウジング11に固定されている。これにより、検出保持部416に保持される2つのホール素子415a、415bが第1ハウジング11に固定される。そして、このように構成される磁気センサ41は、運転者の足が接触しないようにセンサ保護板70によって保護されている。
インダクティブセンサ42は、磁気センサ41と同様、ブレーキペダル50の回転角度を検出する角度センサである。ただし、インダクティブセンサ42は、磁気センサ41と異なり、シャフト30の回転角度を検出することなく、ブレーキペダル50の回転角度を直接検出する。また、インダクティブセンサ42は、ブレーキペダル50の回転角度の検出方式が磁気センサ41と異なる。具体的に、インダクティブセンサ42は、ブレーキペダル50が回転する際に自身に流れる電流の変化を検出することで、ブレーキペダル50の回転角度を非接触で検出する非接触式の角度センサである。
図2~図4に示すように、インダクティブセンサ42は、ハウジング10の外部に設けられている。そして、インダクティブセンサ42は、ブレーキペダル50と共に動作するターゲット金属421と、ターゲット金属421の動作を検出するコイル部422と、コイル部422へ電流を印加する回路基板423とを有している。
ターゲット金属421は、薄板状であって、ブレーキペダル50と一体に回転可能にブレーキペダル50に接続されている。ターゲット金属421は、上方側の端部がブレーキペダル50のうち車両左方側の部位に固定されており、車両のフロア2側に向かって延びている。具体的に、ターゲット金属421は、ブレーキペダル50を車両上下方向Dbに2分割にした場合の車両下方側の部位のうち車両左方側から車両下方側および車両前方側に向かって延びている。
そして、ターゲット金属421のうち車両下方側の端部は、第1ハウジング11のうち左側壁112に設けられるコイル部422と対向する位置に配置されている。ターゲット金属421は、ブレーキペダル50の回転に伴って左側壁112と平行に移動する。
コイル部422は、回路基板423から印加される電流によって検出領域に磁界を発生させるものである。コイル部422は、回路基板423に実装されており、ブレーキペダル50と一体に回転するターゲット金属421の回転領域の近傍に設けられている。具体的に、コイル部422は、左側壁112に設けられている。コイル部422は、回路基板423から電流が印加されることによって、左側壁112のうち、ターゲット金属421の回転領域に磁界を発生させる。
回路基板423は、コイル部422に高周波の電流を印加するとともに、コイル部422のインピーダンスの変化を検出することでブレーキペダル50の回転角度を検出する検出部である。回路基板423は、コイル部422に高周波の電流を印加する不図示の発信回路およびコイル部422に流れる電流の変化を検出することでコイル部422のインピーダンスの変化を検出する不図示の検出回路を有する。本実施形態の回路基板423は、インピーダンス検出部として機能する。
このように構成されるインダクティブセンサ42では、コイル部422が発生させる磁界の領域にターゲット金属421が位置付けられると、ターゲット金属421に誘導電流が発生することによって、コイル部422のインピーダンスの値が変化する。また、コイル部422のインピーダンスの値の変化量は、ターゲット金属421の回転位置に応じて変化する。回路基板423は、コイル部422のインピーダンスの値の変化量を検出することにより、ターゲット金属421の位置を検出する。回路基板423は、ターゲット金属421の位置を検出することでブレーキペダル50の回転角度を検出し、ブレーキペダル50の回転角度に応じた信号を出力する。
また、このように構成されるインダクティブセンサ42は、ブレーキペダル50が基準位置へ位置付けられた際の仮想操作面VPより第1周方向Dzh1の奥側となる位置に設けられる。
センサ保護板70は、センサ部40における磁気センサ41が運転者の足によって蹴られることを回避するためのカバー部材である。センサ保護板70は、図2~図4に示すように、板状に形成されており、磁気センサ41の一部を覆っている。また、センサ保護板70は、操作面54aを基準に、センサ部40における磁気センサ41より回転軸周方向Dzhの第2周方向Dzh2側に設けられている。すなわち、センサ保護板70は、磁気センサ41における第2周方向Dzh2側を覆っている。
また、本実施形態のセンサ保護板70は、第1ハウジング11と同じ部材で構成されており、第1ハウジング11と一体に形成されている。すなわち、本実施形態のセンサ保護板70は、第1ハウジング11と同じ金属であって、比較的単位体積当たりの質量が小さいアルミ部材で形成されている。そして、センサ保護板70は、鉄で形成される第2ハウジング12に比較して単位体積当たりの質量が小さいアルミ部材で形成されている。センサ保護板70は、例えば、鋳造加工、プレス加工などの加工方法によって成形されていてもよい。なお、図2および図4において、センサ保護板70を分かり易くするため、センサ保護板70と第1ハウジング11との境界を破線で示している。
センサ保護板70は、磁気センサ41の車両後方側を覆う後板部70aおよび磁気センサ41の車両上方側を覆う上板部70bを有する。後板部70aは、第1ハウジング11の上壁111における車両左方側、且つ、最も車両後方側の部位に連なっており、車両上下方向Dbおよび車両左右方向Dcに延びる平板状に形成されている。また、後板部70aの車両左右方向Dcにおける大きさは、検出保持部416における左側壁112から車両左方側に突出している部位の大きさと略同じ大きさで形成されている。そして、後板部70aの車両上方側の端部には、上板部70bが接続されている。
上板部70bは、第1ハウジング11の上壁111における車両左方側、且つ、車両上方側の部位に連なっており、当該上壁111の形状に沿って後板部70aに接続される部位から車両後方に向かって屈曲して延びている。また、上板部70bは、車両左右方向Dcにおける大きさが後板部70aの車両左右方向Dcにおける大きさと同じ大きさとなっている。すなわち、上板部70bの車両左右方向Dcにおける大きさは、検出保持部416における左側壁112から車両左方側に突出している部位の大きさと略同じ大きさで形成されている。また、上板部70bの車両前後方向Daにおける大きさは、検出保持部416の車両前後方向Daにおける大きさより大きく形成されている。
これにより、磁気センサ41は、車両後方側および車両上方側の部位がセンサ保護板70によって覆われている。これに対して、磁気センサ41は、車両左方側、車両前方側および車両下方側の部位がセンサ保護板70によって覆われていない。すなわち、センサ保護板70は、磁気センサ41における車両後方側から車両上方側に至る部位に設けられている。そして、磁気センサ41は、図2および図3で示すように、車両左方側、車両前方側および車両下方側が車室内空間に露出している。
また、センサ保護板70は、ブレーキペダル50が基準位置へ位置付けられた際の運転者によって操作されるパッド54より回転軸周方向Dzhの奥側に設けられている。すなわち、センサ保護板70は、仮想操作面VPより回転軸周方向Dzhの第1周方向Dzh1側に設けられている。換言すれば、センサ保護板70は、仮想操作面VPより、ブレーキペダル50の可動領域側に設けられている。本実施形態のセンサ保護板70は、ブレーキペダル50が可動領域のいずれの位置に位置付けられている状態においても、仮想操作面VPより回転軸周方向Dzhの第1周方向Dzh1側となる位置に設けられている。本実施形態のセンサ保護板70は、センサ保護部として機能する。
以上のように、ブレーキバイワイヤシステム90は、構成されている。次に、ブレーキペダル装置1の作動について説明する。
運転者によってブレーキペダル50が踏み込まれていないブレーキ操作解除状態である場合、反力発生機構60の大径コイルばね62および小径コイルばね63は、圧縮されている。このとき、大径コイルばね62および小径コイルばね63の反力は、反力発生機構60の上ホルダ67に接続されている連結ロッド80を介して、ブレーキペダル50に伝達される。この反力により、ブレーキペダル50は、第2周方向Dzh2に回転しようとする。また、回転プレート20を介してブレーキペダル50に接続されている開放ストッパ23は、壁空間113eの第2周方向Dzh2側の端部で第1ハウジング11に突き当たる。これにより、ブレーキ操作が解除状態である場合、ブレーキペダル50は、基準位置に位置付けられる。
そして、運転者によってブレーキペダル50が踏み込まれるブレーキ操作が行われると、ブレーキペダル50は、回転軸CLを中心にシャフト30および回転プレート20と一体に第1周方向Dzh1へ回転する。これにより、ブレーキペダル50は、基準位置から第1周方向Dzh1側へ回転し、第1ハウジング11に近づく方向に回転する。
そして、磁気センサ41は、ブレーキペダル50と一体に回転するシャフト30の回転角度を検出することにより、ブレーキペダル50の回転角度を検出する。また、インダクティブセンサ42は、磁気センサ41とは独立してブレーキペダル50の回転角度を検出する。そして、磁気センサ41およびインダクティブセンサ42は、検出したブレーキペダル50の回転角度に応じた信号を、第1ECU951および第2ECU952に出力する。
第1ECU951は、例えば、モータ961bに電力を供給することにより、モータ961bを回転させる。これにより、ギヤ機構961cが駆動されることからマスターピストン961eが移動する。このため、リザーバ961aからマスターシリンダ961dに供給されるブレーキ液の液圧が増加する。この増加した液圧は、第2ブレーキ回路962に供給される。
また、第2ECU952は、例えば、第2ブレーキ回路962の図示しない電磁弁に電力を供給する。これにより、第2ブレーキ回路962の電磁弁が開く。このため、第2ブレーキ回路962に供給されたブレーキ液は、各ホイールシリンダ91~94に供給される。したがって、ホイールシリンダ91~94に取り付けられているブレーキパッドがそれに対応するブレーキディスクと摩擦する。よって、各車輪が制動されるため、車両は減速する。なお、第2ECU952は、センサ部40からの信号および図示しない他の電子制御装置からの信号に基づいて、ABS制御、VSC制御、衝突回避制御および回生協調制御等を行ってもよい。なお、ABSはAnti-lock Braking Systemの略である。また、VSCはVehicle Stability Controlの略である。
また、ブレーキペダル50に接続されている連結ロッド80は、回転軸CLを中心にブレーキペダル50とともに回転する。このため、連結ロッド80は、ハウジング孔111bからハウジング空間115へ挿入される。これにより、蛇腹状の被覆部材88が圧縮される。
また、連結ロッド80の押圧部82が反力発生機構60の上ホルダ67を押圧することにより、ブレーキペダル50へ印加される踏力が上ホルダ67に伝達される。これにより、小径コイルばね63および大径コイルばね62がコイル軸方向Ds1に圧縮される。また、板ばね61がコイル軸方向Ds1にたわむ。圧縮された小径コイルばね63および大径コイルばね62は、ブレーキペダル50に印加される踏力に応じた反力を発生する。さらに、たわんだ板ばね61は、ブレーキペダル50に印加される踏力に応じた反力をする。
これにより、反力発生機構60は、板ばね61、大径コイルばね62および小径コイルばね63それぞれが発生する反力により、ブレーキペダル50に印加される運転者の踏力に応じた反力を発生させる。
また、ブレーキペダル50が基準位置から第1周方向Dzh1側へ回転すると、回転プレート20を介してブレーキペダル50に接続されている開放ストッパ23は、回転軸CLを中心に第1周方向Dzh1へ回転して壁空間113eの内部を移動する。そして、運転者の踏力が増加してブレーキペダル50の回転角度が大きくなるに伴い、ペダル裏面52のうちの上端部またはその近傍が踏込ストッパ111cに当接すると、ブレーキペダル50の第1周方向Dzh1側への回転が制限される。すなわち、踏込ストッパ111cがペダル裏面52に当接する際のブレーキペダル50の回転角度がブレーキペダル50の可動範囲における最大回転角度である。
また、ブレーキペダル50が基準位置から第1周方向Dzh1側へ回転した状態からブレーキ操作が解除されると、反力発生機構60の反力によって、ブレーキペダル50は、第2周方向Dzh2へ回転する。また、ブレーキペダル50が第2周方向Dzh2へ回転するにともなって、開放ストッパ23は、ブレーキペダル50と一体に第2周方向Dzh2へ回転する。
そして、ブレーキペダル50と一体に回転する開放ストッパ23は、回転軸CLを中心に第2周方向Dzh2へ回転して壁空間113e内を移動して、壁空間113eの第2周方向Dzh2側の端部で第1ハウジング11に突き当たる。これにより、ブレーキペダル50は、基準位置より第2周方向Dzh2側への回転が規制されて基準位置に位置付けられる。
以上の如く、本実施形態のブレーキペダル装置1は、磁気センサ41の一部を覆うセンサ保護板70を備える。そして、当該センサ保護板70は、ブレーキペダル50から離隔してハウジング10に設けられている。
これによれば、ブレーキペダル50にセンサ保護板70が備えられている構成である場合に比較して、ブレーキペダル50の質量を小さくすることができる。このため、本実施形態のブレーキペダル装置1は、運転者のブレーキ操作が解除された際にブレーキペダル50を基準位置へ復元させるための反力発生機構60が発生させる反力を小さくすることができる。したがって、反力発生機構60が発生させる反力に耐えるためのハウジング10の大型化を抑制できるとともに、ハウジング10の外部に設けられた磁気センサ41をセンサ保護板70によって保護することができる。
また、上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、センサ保護板70は、センサ部40における磁気センサ41より手前側である回転軸周方向Dzhの第2周方向Dzh2側に設けられている。また、センサ保護板70は、ブレーキペダル50が基準位置へ位置付けられた際における仮想操作面VPより回転軸周方向Dzhの奥側である第1周方向Dzh1側に設けられている。
これによれば、図9および図10に示すように、ブレーキペダル50が基準位置に位置付けられた状態においては、センサ保護板70が操作面54aよりも第1周方向Dzh1の奥側となる位置に位置付けられる。このため、運転者の足Fによってブレーキペダル50がブレーキ操作される際に、センサ保護板70が運転者のブレーキ操作の妨げとなることを回避することができる。
また、運転者の操作誤りによって運転者の足Fがパッド54より第1周方向Dzh1の奥側となる場合であっても、センサ保護板70によって、運転者の足Fが磁気センサ41に接触することを回避することができる。
(2)上記実施形態では、センサ保護板70は、第1ハウジング11と一体に形成されている。
これによれば、第1ハウジング11を製造する際にセンサ保護板70を同時に形成できるとともに、センサ保護板70を第1ハウジング11へ取り付けるための製造工程を不要とすることができる。
(3)上記実施形態では、ブレーキペダル装置1は、ブレーキ操作によってブレーキペダル50と一体に所定の回転軸CLを中心に回転するシャフト30と、運転者の足Fによって踏まれるパッド54とを備える。シャフト30は、パッド54より鉛直方向下側に配置されている。
これによれば、シャフト30がパッド54より鉛直方向上側に配置される構成に比較して、運転者が操作部を踏む際の踵の位置をシャフト30へ近付けることができる。このため、シャフト30がパッド54より鉛直方向上側に配置される構成に比較して、ブレーキペダル50の操作性を向上させることができる。
(4)上記実施形態では、センサ部40は、ブレーキペダル50の回転角度を互いに異なる検出方式で検出する磁気センサ41およびインダクティブセンサ42を有する。
これによれば、磁気センサ41およびインダクティブセンサ42のうち、例えば、一方のセンサが外部環境等によってブレーキペダル50の回転角度を検出できなくても、他方のセンサによってブレーキペダル50の回転角度を検出することができる。
(5)上記実施形態では、磁気センサ41は、自身の磁気によって磁界を発生させる磁界発生部411と、ブレーキペダル50の回転角度に応じて変化する磁界発生部411が発生させる磁界の変化を検出する磁気検出部415を含んでいる。
これによれば、センサ部40は、磁気センサ41によって非接触でブレーキペダル50の回転角度を検出することができる。このため、センサ部40が接触式の検出方式のみで構成される場合に比較してセンサ部40の摩耗に起因する劣化を回避することができる。
(6)上記実施形態では、磁気センサ41は、磁気を検出する2つのホール素子415a、415bを有している。
これによれば、仮に、2つのホール素子415a、415bのうち一方のホール素子が故障する状況あっても、磁気センサ41は、他方のホール素子によってブレーキペダル50の回転角度を検出することができる。
(7)上記実施形態では、インダクティブセンサ42は、電流が印加されて磁界を発生させるコイル部422と、ブレーキペダル50の回転角度に応じて変化するコイル部422のインピーダンスの変化を検出する回路基板423を含んでいる。
これによれば、センサ部40は、インダクティブセンサ42によって非接触でブレーキペダル50の回転角度を検出することができる。このため、センサ部40が接触式の検出方式のみで構成される場合に比較してセンサ部40の摩耗に起因する劣化を回避することができる。また、磁気を用いることなく磁界を発生させることによって、外部からの磁気の影響を受けることを回避することができる。
(8)上記実施形態では、反力発生機構60は、ブレーキペダル50に与えられる荷重に対する反力をブレーキペダル50へ印加する。また、反力発生機構60は、ブレーキ操作によってブレーキペダル50の回転角度が変化する際に弾性変形する板ばね61、大径コイルばね62および小径コイルばね63を有する。
このように構成される理由として、ブレーキ操作に用いられるブレーキペダル装置1において、反力発生機構60は、ブレーキ操作に対して比較的大きな反力を発生させる必要がある。例えば、アクセル操作を行うペダル装置に反力発生機構60を用いる場合に比較して、ブレーキペダル装置1に用いられる反力発生機構60は、大きな反力を発生させる必要がある。そして、比較的大きな反力を1つのばねのみによって得るには、当該1つのばねの体格が大きくなり易い。そして、反力発生機構60を体格の大きな1つのばねを有する構成とすることによって、反力発生機構60の体格が大きくなる虞がある。
これに対して、反力発生機構60が板ばね61、大径コイルばね62および小径コイルばね63の3つのばねを有する本実施形態によれば、比較的大きな反力を発生させつつ、反力発生機構60の体格が大きくなることを回避することができる。
(第1実施形態の第1の変形例)
上述の第1実施形態では、反力発生機構60が、板ばね61、大径コイルばね62および小径コイルばね63を有する構成である例について説明したが、これに限定されない。例えば、反力発生機構60は、図11に示すように、板ばね61、大径コイルばね62および小径コイルばね63に加えてハウジング10の外部に設けられる引張コイルばね69を有する構成であってもよい。
具体的に、反力発生機構60は、コイル軸がコイル軸方向Ds1と重なる位置に設けられる引張コイルばね69を有する構成であってもよい。この場合、反力発生機構60は、引張コイルばね69のコイル軸方向Ds1の他方側を支持する第1コイル支持部691と、引張コイルばね69のコイル軸方向Ds1の一方側を支持する第2コイル支持部692とを有する。
第1コイル支持部691は、板状であって、前壁114の車両上方側の端部に固定されている。第1コイル支持部691は、運転者のブレーキ操作によってブレーキペダル50と一体に回転しない非回転部材である。そして、第1コイル支持部691の車両下方側の板面に引張コイルばね69のコイル軸方向Ds1の他方側が固定される。
第2コイル支持部692は、ブレーキペダル50の車両上方側の端部に接続される第1板部692aと、第1板部692aのブレーキペダル50に接続される側とは反対側に接続される第2板部692bとを有する。また、第2コイル支持部692は、第2板部692bの第1板部692aに接続される側とは反対側に接続される第3板部692cを有する。第1板部692a、第2板部692b、第3板部692cそれぞれは、板状である。そして、第1板部692aは、車両前方側に向かって延びている。第2板部692bは、車両前方側および車両下方側に向かって延びている。第3板部692cは、板状であって、車両後方側および車両下方側に向かって延びている。そして、第3板部692cの車両上方側の板面に引張コイルばね69のコイル軸方向Ds1の一方側が固定されている。
このように構成される第2コイル支持部692は、運転者のブレーキ操作によってブレーキペダル50が回転する際に、コイル軸方向Ds1の他方側に移動する。
引張コイルばね69は、コイル軸方向Ds1に軸心を有するコイルばねである。引張コイルばね69は、第1コイル支持部691と第3板部692cとの間に引っ張られた状態で配置されている。また、引張コイルばね69は、板ばね61、大径コイルばね62および小径コイルばね63とは並列的に接続されている。そして、引張コイルばね69は、ブレーキペダル50が運転者に踏み込まれて第3板部692cがコイル軸方向Ds1の他方側に移動することによって、コイル軸方向Ds1に弾性変形して弾性力を発生する。
なお、引張コイルばね69が板ばね61、大径コイルばね62および小径コイルばね63と並列的に接続されるとは、これら板ばね61、大径コイルばね62および小径コイルばね63とは異なる伝達経路によって、弾性力を発生させるという意味である。
そしてこのように構成される反力発生機構60は、板ばね61、大径コイルばね62、小径コイルばね63および引張コイルばね69それぞれが発生する反力により、ブレーキペダル50に印加される運転者の踏力に応じた反力を発生させる。
これによれば、反力発生機構60における反力発生機構60の一部である引張コイルばね69をハウジング10の外部に設けることによって、ハウジング10の内部に設ける板ばね61、大径コイルばね62および小径コイルばね63を小さくすることができる。
(第1実施形態の第2の変形例)
上述の第1実施形態では、反力発生機構60が、板ばね61、大径コイルばね62および小径コイルばね63を有する構成である例について説明したが、これに限定されない。例えば、反力発生機構60は、図12に示すように、板ばね61、大径コイルばね62および小径コイルばね63が単一のねじりコイルばね601に置き換えられた構成であってもよい。
具体的に、反力発生機構60は、回転軸CLが延びる方向(すなわち、車両左右方向Dc)を軸心方向とするねじりコイルばね601を有する構成であってもよい。この場合、ねじりコイルばね601は、図12に示すように、軸心周りに巻かれるコイル本体部601aと、コイル本体部601aに連なる一方側端部601bおよび他方側端部601cとを含む。
ねじりコイルばね601は、一方側端部601bが、ブレーキペダル50のペダル裏面52に固定される連結ロッド80に支持されており、他方側端部601cが第2ハウジング12に支持されている。ねじりコイルばね601は、連結ロッド80と第2ハウジング12との間で捻じられた状態で配置されている。コイル本体部601aと、一方側端部601bと、他方側端部601cとは、一体に成型された一体成型物として構成されている。なお、図12において、ブレーキペダル装置1を構成する各種構成機器を適宜簡略可している。
そしてこのように構成される反力発生機構60は、連結ロッド80がねじりコイルばね601の一方側端部601bを押圧することにより、ブレーキペダル50へ印加される踏力がねじりコイルばね601に伝達されてねじりコイルばね601が捻じられる。これによりねじりコイルばね601は、弾性変形して発生する弾性力により、ブレーキペダル50に印加される運転者の踏力に応じた反力を発生させる。
これによれば、反力発生機構60における反力発生機構60を単一のねじりコイルばね601によって構成することによって、反力発生機構60の構成を簡易化することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について、図13および図14を参照して説明する。本実施形態では、インダクティブセンサ42が廃されるとともに、センサ保護板70が第1ハウジング11と別体に形成されている点が第1実施形態と相違している。これ以外は、第1実施形態と同様である。このため、本実施形態では、第1実施形態と異なる部分について主に説明し、第1実施形態と同様の部分について説明を省略することがある。
図13に示すように、センサ保護板70の形状は、第1実施形態におけるセンサ保護板70と同様である。ただし、本実施形態のセンサ保護板70は、第1ハウジング11とは別体であって、第1ハウジング11とは異なる材料によって形成されている。具体的に、本実施形態のセンサ保護板70は、アルミによって形成されている第1ハウジング11に比較して、単位体積当たりの質量が大きく、第1ハウジング11に比較して剛性が大きい材料で形成されている。
センサ保護板70の具体的な材料として、例えば、アルミに比較して単位体積当たりの質量が小さく、且つ、剛性が大きい鉄が採用されてもよい。ただし、センサ保護板70の材料を限定するものではなく、単位体積当たりの質量がアルミより大きく、剛性が大きい材料であれば、センサ保護板70は、鉄とは異なる金属で形成されていてもよいし、金属とは異なる材料で形成されていてもよい。ここで、剛性が大きいとは、軸剛性、曲げ剛性、せん断剛性、ねじり剛性のうちの少なくとも1つが大きいことを意味する。なお、以下の説明における剛性の説明でも同様の意味である。
これにより、本実施形態におけるハウジング10は、第1ハウジング11を形成する部位がセンサ保護板70よりも単位体積当たりの質量が小さくなる。また、本実施形態のセンサ保護板70は、ハウジング10における第1ハウジング11よりも剛性が大きくなる。
また、図14に示すように、センサ保護板70は、センサ保護板70を第1ハウジング11に固定するための保護固定部71を有する。保護固定部71は、センサ保護板70を第1ハウジング11に取り付けるための取付部材72を取り付ける部位である。
保護固定部71は、センサ保護板70の後板部70aにおける車両下方側の端部と、上板部70bにおける車両前方側の端部とにそれぞれ設けられている。センサ保護板70は、保護固定部71に取付部材72が取り付けられて第1ハウジング11に取り付けられる。センサ保護板70を第1ハウジング11に取り付けられるための取付部材72は、例えば、保護固定部71を第1ハウジング11に締結するねじを採用してもよい。
そしてこのように取付部材72によって第1ハウジング11に取り付けられるセンサ保護板70は、磁気センサ41とは直接接続されておらず、磁気センサ41と離隔している。具体的に、センサ保護板70は、磁気センサ41の検出保持部416を第1ハウジング11に固定するためのセンサ固定ねじ416bとは異なる取付部材72によって第1ハウジング11に固定されている。
なお、取付部材72は、ねじとは異なる部材が採用されてもよい。例えば、取付部材72は、接着剤が採用されてもよい。また、センサ保護板70は、取付部材72を用いることなく第1ハウジング11に取り付けられる構成であってもよい。例えば、センサ保護板70は、第1ハウジング11に形成される嵌合溝に圧入されて第1ハウジング11に取り付けられてもよい。
以上の如く、本実施形態のブレーキペダル装置1は、ハウジング10とセンサ保護板70とが互いに別体で構成されている。ハウジング10における第1ハウジング11は、センサ保護板70よりも単位体積当たりの質量が小さい材料で構成されている。センサ保護板70は、ハウジング10における第1ハウジング11よりも剛性が大きい材料で構成されている。
このように構成される理由として、磁気センサ41を保護するセンサ保護板70は、センサ保護板70に対する運転者の足の接触よる破損を防止するため、できるだけ剛性が大きい部材で構成されることが望ましい。このため、本実施形態のセンサ保護板70は、比較的剛性が大きい材料である鉄で構成されている。
ただし、比較的剛性が大きい材料は、単位体積当たりの質量が大きくなり易い。このため、センサ保護板70の剛性を確保しつつ、且つ、第1実施形態のように、第1ハウジング11とセンサ保護板70とを一体とした構成にするとハウジング10全体の質量が必要以上に大きくなる。
しかし、本実施形態によれば、第1ハウジング11とセンサ保護板70と一体にして同じ材料で構成する場合に比較して、センサ保護板70の剛性を確保しつつ、ハウジング10全体の質量が必要以上に大きくなることを回避することができる。
また、上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、磁気センサ41およびセンサ保護板70は、互いに離隔されて第1ハウジング11に取り付けられている。
これによれば、運転者の足がセンサ保護板70に接触してセンサ保護板70に接触による荷重が加わることがあっても、接触による荷重がセンサ保護板70を介して磁気センサ41へ伝動することを回避することができる。したがって、当該荷重による磁気センサ41の破損を防ぐことができる。
(第2実施形態の第1の変形例)
上述の第2実施形態では、磁気センサ41を保護する部材の形状が第1実施形態のセンサ保護板70と同様である例について説明したが、これに限定されない。例えば、磁気センサ41を保護する部材は、図15~図17に示すように、第1実施形態のセンサ保護板70とは異なる形状であってもよい。
具体的に、磁気センサ41を保護する部材は、磁気センサ41の周辺に設けられる3つの保護棒73で構成されてもよい。3つの保護棒73それぞれは、ハウジング10の左側壁112に設けられている。また、3つの保護棒73それぞれは、円柱状であって、左側壁112から車両左方へ向かって延伸している。3つの保護棒73は、磁気センサ41における検出保持部416の形状に沿って、所定の間隔を空けて並んで設けられている。所定の間隔は、3つの保護棒73それぞれの間に運転者の足が入らないように設定される。本実施形態の3つの保護棒73は、センサ保護部として機能する。そしてこのように構成される3つの保護棒73は、磁気センサ41とは直接接続されておらず、磁気センサ41と離隔している。
これによれば、磁気センサ41を保護する部材を3つの円柱状の保護棒73で構成することによって、磁気センサ41を保護する部材を上壁111の形状に沿った形状で形成する場合に比較して容易な形状とすることができる。
(第2実施形態の第2の変形例)
上述の第2実施形態では、磁気センサ41を保護する部材の形状が第1実施形態のセンサ保護板70と同様に第1ハウジング11における上壁111の形状に沿った形状である例について説明したが、これに限定されない。例えば、磁気センサ41を保護する部材の形状は、図18~図20に示すように、第1実施形態のセンサ保護板70とは異なる形状であって、第2ハウジング12と一体に構成されていてもよい。
具体的に、磁気センサ41を保護する部材は、図18~図20に示すように、第2ハウジング12における車両下方側の端部に設けられるL字状の保護屈曲部74によって構成されていてもよい。当該保護屈曲部74は、第2ハウジング12における車両下方側の端部から車両左方に向かって延びる下保護部74aと、下保護部74aの車両左方側の端部から車両上方に向かって延びる左保護部74bを有する。そして、下保護部74aは、板面の大きさが磁気センサ41における検出保持部416の外径より大きく形成される。また、左保護部74bは、板面の大きさが磁気センサ41における検出保持部416の外径より大きく形成される。これにより、磁気センサ41の車両左方側が保護屈曲部74によって覆われる。本実施形態の保護屈曲部74は、センサ保護部として機能する。そしてこのように構成される保護屈曲部74は、磁気センサ41とは直接接続されておらず、磁気センサ41と離隔している。
これによれば、センサ保護板70をL字状の保護屈曲部74で構成することによって、第1ハウジング11における上壁111の形状に沿った形状で形成する場合に比較してセンサ保護板70を容易な形状とすることができる。また、保護屈曲部74を第2ハウジング12と一体に構成することによって、第2ハウジング12を製造する際に保護屈曲部74を同時に形成できるとともに、センサ保護板70を第2ハウジング12へ取り付けるための製造工程を不要とすることができる。
(第2実施形態の第3の変形例)
上述の第2実施形態では、第1ハウジング11がセンサ保護板70よりも単位体積当たりの質量が小さい材料で形成されている例について説明したが、これに限定されない。また、上述の第2実施形態では、センサ保護板70が第1ハウジング11よりも剛性が大きい材料で形成されている例について説明したが、これに限定されない。例えば、第1ハウジング11は、単位体積当たりの質量がセンサ保護板70の単位体積当たりの質量以上の材料で形成されていてもよい。また、センサ保護板70は、第1ハウジング11の剛性以下の材料で形成されていてもよい。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について、図21を参照して説明する。本実施形態では、図21に示すように、センサ保護板70を第1ハウジング11に固定するための保護固定部71が保護取付板75に置き換えられている点が第2実施形態と相違している。そして、センサ保護板70が磁気センサ41の検出保持部416を固定するためのセンサ固定ねじ416bによって第1ハウジング11に固定されている点が第2実施形態と相違している。これ以外は、第2実施形態と同様である。このため、本実施形態では、第2実施形態と異なる部分について主に説明し、第2実施形態と同様の部分について説明を省略することがある。
保護取付板75は、車両左右方向Dcに板面を有する薄板状であって、上板部70bにおける車両下方側の面から左側壁112に沿って車両下方に向かって延びている。また、保護取付板75は、車両左方側から視た形状が磁気センサ41の検出保持部416の全範囲を覆う大きさで形成されている。
そして、保護取付板75には、検出保持部416の外径に対応する不図示の貫通孔および検出保持部416を固定するためのセンサ固定ねじ416bが挿入される不図示のねじ穴が設けられている。そして、センサ保護板70は、当該貫通孔に検出保持部416が挿入されるとともに、当該ねじ穴にセンサ固定ねじ416bが嵌められることによって第1ハウジング11に固定される。すなわち、センサ保護板70は、磁気センサ41を取り付けるためのセンサ固定ねじ416bによって第1ハウジング11に取り付けられる。換言すれば、磁気センサ41およびセンサ保護板70は、共通のセンサ固定ねじ416bによって、第1ハウジング11に取り付けられている。これにより、本実施形態のセンサ保護板70は、磁気センサ41に当接した状態で第1ハウジング11に固定される。
以上の如く、本実施形態のブレーキペダル装置1において、磁気センサ41およびセンサ保護板70は、共通のセンサ固定ねじ416bによって、第1ハウジング11に取り付けられている。
これによれば、磁気センサ41およびセンサ保護板70が互いに異なる部材によってそれぞれが第1ハウジング11に取り付けられる構成に比較して、簡易にセンサ保護板70を第1ハウジング11へ取り付けることができる。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態について、図22および図23を参照して説明する。本実施形態では、センサ保護板70が磁気センサ41の車両左方側を覆っている点が第2実施形態と相違している。これ以外は、第2実施形態と同様である。このため、本実施形態では、第2実施形態と異なる部分について主に説明し、第2実施形態と同様の部分について説明を省略することがある。
本実施形態のセンサ保護板70は、後板部70aおよび上板部70bに加えて、磁気センサ41の車両左方側を覆う左板部70cを有する。左板部70cは、車両左右方向Dcに板面を有する薄板状に形成されている。また、左板部70cは、車両上方側の端部が上板部70bにおける車両左方側の端部に連なっており、車両下方側の端部が車両上下方向Dbにおいて第2ハウジング12に重なる位置まで左側壁112に沿って延びている。
また、左板部70cは、車両後方側の端部が後板部70aにおける車両左方側の端部に連なっており、車両前方側の端部が車両前後方向Daにおいて上板部70bの車両前方側の端部に重なる位置まで左側壁112に沿って延びている。
これにより、磁気センサ41は、車両上方側および車両後方側に加えて、車両左方側の部位が、センサ保護板70によって覆われる。ただし、磁気センサ41における車両前方側の部位は、センサ保護板70によって覆われておらず、開放されている。
以上の如く、本実施形態のセンサ保護板70は、第1ハウジング11の車両左方側に設けられた磁気センサ41における車両上方側の部位と、車両後方側の部位に加えて、車両左方側の部位を覆っている。
これによれば、運転者の足が磁気センサ41の車両左方側に置かれる状況であっても、磁気センサ41が運転者の足に接触することを回避し易くできる。例えば、車両がクラッチペダルを有さない構成である場合、車室内におけるブレーキペダル装置1の車両左方側は、比較的広い空間を有する。このため、仮に、センサ保護板70が左板部70cを有さない構成である場合に、この比較的広い空間に運転者がブレーキ操作およびアクセル操作を行ない左足が置かれた際に、当該左足が磁気センサ41に接触する虞がある。これに対して、ブレーキペダル装置1が本実施形態のセンサ保護板70を設けることで、車室内におけるブレーキペダル装置1の車両左方側に比較的広い空間を有する場合であっても、運転者の足が磁気センサ41に接触し難くなる。
(第4実施形態の変形例)
上述の第4実施形態では、センサ保護板70が、第1ハウジング11の車両左方側に設けられた磁気センサ41を保護する例について説明したが、これに限定されない。例えば、磁気センサ41が第1ハウジング11の車両右方側に設けられている場合、センサ保護板70は、磁気センサ41の配置に対応して、第1ハウジング11の車両右方側に設けられる構成であってもよい。この場合、センサ保護板70は、車両右方側の部位を覆う部位を有する構成であってもよい。
(第5実施形態)
次に、第5実施形態について、図24およぶ図25を参照して説明する。本実施形態では、車両に設けられたフットレスト2aにセンサ保護板70が連結されている点が第2実施形態と相違している。また、本実施形態のブレーキペダル装置1は、アクセルペダル装置5と共にペダルモジュール100の構成機器の一部を成している点が第2実施形態と相違している。これ以外は、第2実施形態と同様である。このため、本実施形態では、第1実施形態と異なる部分について主に説明し、第2実施形態と同様の部分について説明を省略することがある。
まず、ペダルモジュール100が備えるアクセルペダル装置5について説明する。本実施形態のアクセルペダル装置5は、運転者の足によってアクセル操作が行われるアクセルペダル6を有し、例えば、車両のアクセルを制御する不図示のアクセルバイワイヤシステムに用いられる。
アクセルペダル装置5は、アクセルペダル6の回転角度を検出するアクセルセンサ7と、アクセルセンサ7から出力される電気信号に基づき、車両に搭載される電子スロットル弁を制御する不図示のアクセルECUとを備える。アクセルバイワイヤシステムは、アクセルセンサ7から出力される電気信号に基づき、アクセルECUが電子スロットル弁の動作を制御してエンジンの吸入空気量を制御するシステムである。
アクセルペダル装置5は、運転者がアクセルペダル6を踏み込むアクセル操作を行うと、そのアクセルペダル6の回転角度(すなわち、アクセルペダルストローク量)に応じた信号がアクセルセンサ7からアクセルECUに出力される。アクセルECUは、アクセルペダルストローク量に基づき、電子スロットル弁の弁開度を増減する。例えば、アクセルECUは、アクセルペダルストローク量が大きいほど電子スロットル弁の弁開度を増加させる。電子スロットル弁は、エンジンの吸気系に設けられた電動のバルブ装置である。そして、電子スロットル弁の弁開度が増加するほどエンジンの吸入空気量が増加する。
また、アクセルペダル装置5は、アクセルハウジング8と、アクセルペダル6を回転させる不図示のアクセルシャフトおよびアクセル反力発生機構などを有している。
アクセルハウジング8は、アクセルペダル6およびアクセルシャフトを回転可能に支持するとともに、アクセルセンサ7が取り付けられる部材である。また、アクセルハウジング8は、内部にアクセル反力発生機構を収容している。本実施形態のアクセルハウジング8は、図24およぶ図25に示すように、ハウジング本体8aと、ハウジングカバー8bと、ハウジング土台部8cとを有している。
ハウジング本体8aは、中空の箱形状に形成され、内側にアクセル反力発生機構を収容するための空間が設けられている。また、ハウジング本体8aは、車両右方側が開口しており、当該開口がハウジングカバー8bによって塞がれる構成となっている。また、ハウジング本体8aは、ハウジング土台部8c上に設けられている。
ハウジング土台部8cは、アクセルペダル装置5を支持する部位である。ハウジング土台部8cは、例えば、ボルト等によってフロア2に固定されている。これにより、アクセルペダル装置5は、フロア2に固定される。
本実施形態のアクセルペダル装置5は、ブレーキペダル装置1に対して車両右方側に設けられている。そして、ブレーキペダル装置1におけるブレーキペダル50およびアクセルペダル装置5におけるアクセルペダル6は、図24および図25に示すように、互いに隣り合う位置おいて、車両左右方向Dcに並んで設けられている。以下、ブレーキペダル50およびアクセルペダル6が並ぶ方向をペダル並び方向とも呼ぶ。ペダル並び方向は、車両左右方向Dcに沿った方向である。
本実施形態のペダルモジュール100が搭載される車両は、図24および図25に示すように、ブレーキペダル装置1の車両左方側にフットレスト2aが設けられている。フットレスト2aは、例えば、運転者がブレーキ操作およびアクセル操作を右足で行うのに対し、これらの操作を行わない左足を載せる部位であって、不図示のダッシュボードの車両下方に設けられている。フットレスト2aは、車両前方側および車両上方側に延びている。また、フットレスト2aは、ブレーキペダル装置1に対向するペダル対向面2bを有する。
アクセルペダル6は、例えば金属または樹脂などにより板状に形成され、フロア2に対して斜めに配置される。具体的には、アクセルペダル6は、その上端部が車両前方となり、下端部が車両後方となるように斜めに配置される。アクセルペダル6の上端部は、アクセルペダル6の回転の基準となるアクセルシャフトに対して車両上方に配置されている。なお、アクセルペダル6は、図24および図25に示した配置に限らず、例えば、フロア2に対して略垂直に配置してもよい。アクセルペダル6は、運転者の足によりアクセル操作が行われることで、アクセルシャフトの軸心であるアクセル軸心CL2を基準として、そのアクセル軸心CL2周りに所定角度範囲内で正回転方向および逆回転方向に回転する。
アクセル反力発生機構は、アクセルペダル6に印加される運転者の踏力に対する反力を発生させる機構であり、アクセルハウジング8の内側に設けられている。アクセル反力発生機構は、例えば、運転者の踏力に対する反力を発生させるばねを有しており、運転者がアクセル操作する際のアクセルペダル6に印加される踏力に応じた反力を発生させる。
アクセルセンサ7は、アクセルシャフトと一体に回転するアクセルペダル6の回転角度を検出する角度センサである。アクセルセンサ7として、例えば、ホールICまたは磁気抵抗素子などを使用した非接触式のセンサ回路、或いは、接触式のセンサ回路などを採用することが可能である。アクセルセンサ7は、アクセルシャフトの回転角度を検出可能な位置に設けられている。そして、アクセルセンサ7は、アクセルシャフトの回転角度を検出することで、アクセルシャフトと一体に回転するアクセルペダル6の回転角度を検出する。
アクセルペダル装置5は、アクセルペダル6に対して運転者の踏力が印加されると、アクセルペダル6がアクセル軸心CL2を中心に回転し、アクセルペダル6のうちアクセル軸心CL2に対して車両上方の部位がフロア2側またはダッシュパネル側に移動する。このとき、アクセルセンサ7は、アクセルペダル6の回転角度に応じた信号をアクセルECUに出力する。アクセルECUは、アクセルペダルストローク量に基づき、電子スロットル弁の弁開度を増減する。
続いて、本実施形態のセンサ保護板70について説明する。本実施形態の磁気センサ41およびセンサ保護板70は、ペダル並び方向において、ブレーキペダル50に対してアクセルペダル6が位置付けられる側とは反対側に設けられている。すなわち磁気センサ41およびセンサ保護板70は、ブレーキペダル50に対して車両左方側に設けられている。そして、センサ保護板70は、図24および図25に示すように、フットレスト2aに連結されている。
具体的に、センサ保護板70は、上板部70bおよび後板部70aそれぞれの車両左方側がフットレスト2aに至るまで車両左右方向Dcに沿って延びている。換言すれば、センサ保護板70の上板部70bおよび後板部70aそれぞれは、ペダル並び方向において左側壁112からフットレスト2aのペダル対向面2bまで延びている。そして、センサ保護板70は、上板部70bおよび後板部70aそれぞれに設けられた保護固定部71に取付部材72であるねじが締結されることでペダル対向面2bに固定されている。これにより、磁気センサ41は、車両上方側の部位および車両後方側の部位がセンサ保護板70に覆われるとともに、車両左方側の部位がフットレスト2aのペダル対向面2bによって覆われる。
以上の如く、本実施形態のブレーキペダル50およびアクセルペダル6は、車両左右方向Dcに並んで設けられている。そして、本実施形態の磁気センサ41およびセンサ保護板70は、第1ハウジング11における車両左方側に設けられている。換言すれば、ブレーキペダル50およびアクセルペダル6は、ブレーキペダル50に対してアクセルペダル6が位置付けられる側とは反対側に設けられている。
これによれば、運手者のブレーキ操作およびアクセル操作における一方の操作から他方の操作へ切り替えにおいて、運転者の足が磁気センサ41を跨がない。このため、運転者のブレーキ操作とアクセル操作との操作切り替えが為される際のブレーキペダル50の踏み外しによって磁気センサ41およびセンサ保護板70が運転者の足に接触することを回避し易くできる。
また、上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、センサ保護板70は、車両に設けられたフットレスト2aに連結されている。
これによれば、運転者の足がセンサ保護板70に接触してセンサ保護板70に接触による荷重が加わることがあっても、接触による荷重がフットレスト2aへ伝動されることによって、当該荷重が磁気センサ41へ伝動されることを抑制することができる。したがって、運転者の操作誤りによって運転者の足がセンサ保護板70に接触しても、磁気センサ41が破損し難くなる。
(第5実施形態の第1の変形例)
上述の第5実施形態では、センサ保護板70が、ペダル対向面2bに固定されている例について説明したが、これに限定されない。例えば、センサ保護板70は、フットレスト2aにおける足を載せる部位に固定されてもよい。
(第5実施形態の第2の変形例)
上述の第5実施形態では、センサ保護板70が、フットレスト2aに固定されている例について説明したが、これに限定されない。例えば、センサ保護板70は、第1ハウジング11における車両左方側に設けられている構成であれば、フットレスト2aに固定されていない構成であってもよい。
(第5実施形態の第3の変形例)
上述の第5実施形態では、第2実施形態と同様、センサ保護板70が第1ハウジング11と別体に形成されている例について説明したが、これに限定されない。例えば、センサ保護板70は、第1実施形態と同様、第1ハウジング11と一体に形成される構成であってもよい。
(第6実施形態)
次に、第6実施形態について、図26および図27を参照して説明する。本実施形態では、磁気センサ41がシャフト30の車両右方側に取り付けられている点が第5実施形態と相違している。また、本実施形態では、シャフト30の車両右方側に取り付けられた磁気センサ41を覆うためのセンサ保護板70がアクセル連結部76に置き換えられている点が第5実施形態と相違している。これ以外は、第5実施形態と同様である。このため、本実施形態では、第5実施形態と異なる部分について主に説明し、第5実施形態と同様の部分について説明を省略することがある。
本実施形態の磁気センサ41は、図26および図27に示すように、センサ固定部416aに2つのセンサ固定ねじ416bが取り付けられることによって第1ハウジング11の右側壁113に固定されている。すなわち、本実施形態の磁気センサ41は、ブレーキペダル50とアクセルペダル6との間であって、第1ハウジング11における車両右方側に設けられている。
そして、本実施形態のアクセル連結部76は、ペダル並び方向において、ブレーキペダル50に対してアクセルペダル6が位置付けられる側に設けられている。すなわち、アクセル連結部76は、ペダル並び方向において、ブレーキペダル50とアクセルペダル6との間において、ブレーキペダル50に対して車両右方側に設けられている。そして、アクセル連結部76は、図26に示すように、ブレーキペダル装置1から離隔するとともに、アクセルペダル装置5に連結されている。具体的に、アクセル連結部76は、アクセルハウジング8のハウジング土台部8cに連結されている。
また、アクセル連結部76は、図26および図27に示すように、アクセルペダル装置5に連結される連結板部76aと、磁気センサ41の車両上方側を覆う第1連結部76bと、磁気センサ41の車両後方側を覆う第2連結部76cとを有する。連結板部76aは、板形状であって、車両左右方向Dcに沿って延びている。また、連結板部76aは、車両右方側がハウジング土台部8cに固定されており、車両左方側が第1連結部76bに連結されている。
第1連結部76bは、車両前後方向Daおよび車両左右方向Dcに延び、車両上下方向Dbに板面を有する板形状であって、磁気センサ41の車両上方側を覆っている。また、第1連結部76bは、車両左方側が回転プレート20における側板部22に当接しないように形成されている。第1連結部76bの車両後方側には、第2連結部76cが接続されている。
第2連結部76cは、車両上下方向Dbおよび車両左右方向Dcに延び、車両前後方向Daに板面を有する板形状であって、磁気センサ41の車両後方側を覆っている。また、第2連結部76cは、車両左方側が第1ハウジング11における右側壁113に当接しないように形成されている。
このように形成されるアクセル連結部76は、磁気センサ41の車両上方側の部位および車両後方側の部位を覆うのに対して、ペダル並び方向において、アクセルペダル6が位置付けられる側を覆っていない。すなわち、磁気センサ41は、車両上方側の部位および車両後方側の部位がアクセル連結部76に覆われる。これに対して、磁気センサ41は、図27に示すように、車両右方視において、車両右方側、車両前方側および車両下方側が車室内空間に露出している。本実施形態のアクセル連結部76は、センサ保護部として機能する。
ところで、車室内空間において、ペダル並び方向において、ブレーキペダル50とアクセルペダル6との間は、互いの距離が比較的小さい。このため、運手者のブレーキ操作およびアクセル操作における一方の操作から他方の操作へ切り替えにおいて操作誤りがあっても、運転者の足がブレーキペダル50とアクセルペダル6との間に入り難い。したがって、運転者のブレーキペダル50の踏み外し等によって運転者の足がブレーキペダル50とアクセルペダル6との間に踏み込まれた場合、運転者の足が磁気センサ41の車両右方側の部位に接触する可能性が低い。これにより、磁気センサ41がブレーキペダル50とアクセルペダル6との間に設けられる構成の場合、磁気センサ41における車両右方側の部位を保護する必要性は低い。
したがって、本実施形態のアクセル連結部76のように、磁気センサ41における車両右方側の部位を覆わない構成とすることで、アクセル連結部76を簡易な構成にしつつ、磁気センサ41を充分に保護することができる。
また、上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、アクセル連結部76は、アクセルペダル装置5におけるアクセルハウジング8のハウジング土台部8cに連結されている。
これによれば、運転者の操作誤りによって運転者の足がアクセル連結部76に接触しても、接触による荷重がアクセルペダル装置5のハウジング土台部8cへ伝動されることによって、当該荷重が磁気センサ41へ伝動されることを抑制することができる。したがって、運転者の操作誤りによって運転者の足がアクセル連結部76に接触しても、磁気センサ41が破損し難くなる。
(第6実施形態の第1の変形例)
上述の第6実施形態では、アクセル連結部76が、磁気センサ41における車両上方側の部位および車両後方側の部位を覆う例について説明したが、これに限定されない。アクセル連結部76は、磁気センサ41の車両上方側の部位および車両後方側の部位のうちどちらか一方側の部位を覆う構成であってもよい。
(第6実施形態の第2の変形例)
上述の第6実施形態では、アクセル連結部76が、アクセルペダル装置5に連結されている例について説明したが、これに限定されない。例えば、アクセル連結部76は、ペダル並び方向において、ブレーキペダル50とアクセルペダル6との間に設けられている構成であれば、アクセルペダル装置5に連結されていない構成であってもよい。例えば、アクセル連結部76は、ブレーキペダル装置1の第1ハウジング11に連結される構成であってもよい。
(第7実施形態)
次に、第7実施形態について、図28を参照して説明する。本実施形態では、ブレーキペダル装置1がブラケット77を介して車両に取り付けられており、磁気センサ41が当該ブラケット77によって保護されている点が第1実施形態と相違している。そして、本実施形態では、第1実施形態に比較してインダクティブセンサ42およびセンサ保護板70が廃されている。これ以外は、第1実施形態と同様である。このため、本実施形態では、第1実施形態と異なる部分について主に説明し、第5実施形態と同様の部分について説明を省略することがある。
ブラケット77は、ブレーキペダル装置1を車両に固定するための支持部材である。ブラケット77は、車両上下方向Dbに板面を有する板形状であって、例えば、第2ハウジング12と同じ金属である鉄で形成されている。ただし、ブラケット77の材料を限定するものではなく、ブラケット77は、鉄とは異なる金属で形成されていてもよいし、金属とは異なる材料(例えば、樹脂)で形成されていてもよい。
ブラケット77は、図28に示すように、車両上方側に、車室内空間側に面するブラケット上面77aと、車両下方側に、フロア2に載せられるブラケット下面77bを有する。また、ブラケット77には、ブラケット上面77aからブラケット下面77bまで貫通する複数のブラケット固定穴77cおよびブラケット上面77aからブラケット下面77bまで貫通しない複数のペダル固定穴77dが形成されている。さらに、ブラケット77には、ブレーキペダル装置1の一部が嵌め込まれるブラケット窪部77eが形成されている。
複数のブラケット固定穴77cは、ブラケット77をフロア2に固定するためのブラケット固定ねじ77fが挿入される穴であって、ブラケット窪部77eが形成される部位とは異なる位置に形成されている。複数のペダル固定穴77dは、ブレーキペダル装置1をブラケット77に固定するためのペダル固定ねじ77hが挿入される穴であって、ブラケット窪部77eにおいて車両上方側から車両下方側に向かって形成されている。
ブラケット77は、ブラケット固定穴77cにブラケット固定ねじ77fが挿入されてフロア2に締結されることでフロア2に固定される。また、ブレーキペダル装置1は、ボルト穴121およびペダル固定穴77dにペダル固定ねじ77hが挿入されて締結されることでブラケット窪部77e内に嵌められた状態で固定される。これにより、ブレーキペダル装置1は、ブラケット77を介してフロア2に固定される。
ブラケット窪部77eは、ブラケット上面77aからブラケット下面77bに向かって窪んで形成されている。ブラケット窪部77eは、ブレーキペダル装置1がブラケット77に固定された際に、磁気センサ41をブラケット窪部77eの内側に収容可能に構成されている。また、ブラケット窪部77eは、パッド54をブラケット窪部77eの外部へ配置可能なように、車両上下方向Dbの大きさが設定されている。
すなわち、ブラケット窪部77eの深さ方向の大きさは、磁気センサ41をブラケット窪部77eの内側に収容可能に設定されている。そして、ブラケット窪部77eの深さ方向の大きさは、運転者のブレーキ操作によってブレーキペダル50が回転する際に、ブラケット上面77aとブレーキペダル50のペダル裏面52とが干渉しないように設定されている。具体的に、ブラケット窪部77eの深さ方向の大きさは、ブレーキペダル装置1がブラケット窪部77e内に固定された際に、踏込ストッパ111cがブラケット上面77aより車両上方となるように設定されている。
また、ブラケット窪部77eは、ブレーキペダル装置1がブラケット77に固定された際に、磁気センサ41の検出保持部416の車両左方側の部位とブラケット窪部77eの内壁面77kとの隙間が僅かに確保される大きさで形成されている。すなわち、ブラケット窪部77eは、ブレーキペダル装置1がブラケット77に固定された際に、内壁面77kが磁気センサ41の近傍であって、磁気センサ41に当接しないように形成されている。
このように形成されるブラケット77は、フロア2に固定されることで、ブレーキペダル装置1を支持するとともに、ブレーキペダル装置1がブラケット77に固定された際に、磁気センサ41の車両左方側を覆うことで、磁気センサ41を保護する。換言すれば、本実施形態のブラケット77は、センサ保護部としての機能を有する。
これによれば、運転者の操作誤りによって運転者の足がブラケット77に接触しても、接触による荷重がブラケット77へ伝動されることによって、当該荷重が磁気センサ41へ伝動されることを抑制することができる。したがって、運転者の操作誤りによって運転者の足がブラケット77に接触しても、磁気センサ41が破損し難くなる。また、ブレーキペダル装置1を車両に固定するためのブラケット77によって磁気センサ41を保護することができるため、磁気センサ41を保護するための専用の部材を設けなくとも磁気センサ41を保護することができる。
(第8実施形態)
次に、第8実施形態について、図29を参照して説明する。本実施形態では、反力発生機構60がゴム弾性部620に置き換えられている点が第1実施形態と相違している。そして、本実施形態では、第1実施形態に比較してインダクティブセンサ42が廃されている。これ以外は、第1実施形態と同様である。このため、本実施形態では、第1実施形態と異なる部分について主に説明し、第1実施形態と同様の部分について説明を省略することがある。
本実施形態のブレーキペダル装置1は、第1実施形態に比較して反力発生機構60が廃されている。そして、ブレーキペダル装置1は、廃された反力発生機構60の代わりに、運転者の踏力に対する反力を発生させる部材としてゴム材料で形成されたゴム弾性部620を有する。ゴム弾性部620は、運転者のブレーキ操作によってブレーキペダル50が回転する際に弾性変形することで、ブレーキペダル50に与えられる荷重に対する反力をブレーキペダル50へ印加するものである。図29に示すように、ゴム弾性部620は、ゴム支持部621とゴム変形部622とを有する。ゴム支持部621およびゴム変形部622は、一体成型物として構成されている。なお、図29において、ブレーキペダル装置1を構成する各種構成機器を適宜簡略可している。
ゴム支持部621は、ゴム変形部622を支持する部位であって、第2ハウジング12における車両上方側に設けられている。そして、ゴム支持部621における車両上方側にゴム変形部622が設けられている。
ゴム変形部622は、車両上方側に向かって突出する半円球殻形状であって、車両下方側がゴム支持部621に連なっている。ゴム変形部622は、中空の半球形状であって、内部にゴム変形部622自身が変形するための空間を有する。ゴム変形部622の車両上方側の部位には、ブレーキペダル50のペダル裏面52に固定される連結ロッド80が接続されている。
このように構成されるゴム弾性部620は、ブレーキペダル50へ印加される踏力が連結ロッド80を介して伝達されてゴム変形部622が車両下方側に押圧されることにより、ゴム変形部622が車両下方に押し込まれて弾性変形する。そして、ゴム弾性部620は、ゴム変形部622が弾性変形して発生する弾性力により、ブレーキペダル50に印加される運転者の踏力に応じた反力を発生させる。
ところで、反力発生機構60が鉄鋼材料によって形成されたばねを有する場合、車両の振動等によって当該ばねを支持する部位とばねとが擦られたり、当該ばねが伸縮したりする際に音が発生する虞がある。これに対してゴム材料で形成されたゴム弾性部620によれば、鉄鋼材料のばねで構成される場合に比較して、このような音が発生し難くなる。このため、運転者の踏力に対する反力を発生させる際の音の発生を抑制することができる。
(第9実施形態)
次に、第9実施形態について、図30を参照して説明する。本実施形態では、反力発生機構60がアクチュエータ部630に置き換えられている点が第1実施形態と相違している。そして、本実施形態では、第1実施形態に比較してインダクティブセンサ42が廃されている。これ以外は、第1実施形態と同様である。このため、本実施形態では、第1実施形態と異なる部分について主に説明し、第1実施形態と同様の部分について説明を省略することがある。
本実施形態のブレーキペダル装置1は、第1実施形態に比較して反力発生機構60が廃されている。そして、ブレーキペダル装置1は、廃された反力発生機構60の代わりに、運転者のブレーキ操作によってブレーキペダル50に与えられる荷重に対する反力を発生させるアクチュエータ部630を有する。アクチュエータ部630は、運転者のブレーキ操作によってブレーキペダル50が回転する際のブレーキペダル50の回転量に応じて、ブレーキペダル50に与えられる荷重に対する反力をブレーキペダル50へ印加するものである。図30に示すように、アクチュエータ部630は、駆動部631と、駆動連結部632と、駆動部631の動作を制御する制御回路部633とを有する。なお、図30において、ブレーキペダル装置1を構成する各種構成機器を適宜簡略可している。
駆動部631は、車両上下方向Dbに板面を有する長方形状の板状の部材であって、車両上方側の板面にブレーキペダル50のペダル裏面52に固定される連結ロッド80が接続されている。また、駆動部631の長手方向の一方側は、駆動連結部632に接続されている。そして、駆動部631は、駆動連結部632に接続された側を中心に駆動連結部632によって車両上下方向Dbに揺動可能に構成されている。
駆動連結部632は、不図示の電動モータを有し、駆動部631を揺動させるための駆動力を発生させる駆動力発生部である。駆動連結部632が発生させる駆動力は、駆動部631を介してブレーキペダル50へ伝達される。駆動連結部632は、制御回路部633から送信される制御信号に基づいて駆動部631を車両上下方向Dbに揺動させる。駆動連結部632は、制御回路部633に電気的に接続されている。
制御回路部633は、センサ部40から送信される検出信号に基づいて、運転者がブレーキ操作した際のブレーキペダル50の回転角度の情報を取得し、取得した回転角度の情報に基づいて駆動連結部632の動作を制御するものである。制御回路部633は、CPU、ROMやRAM等の記憶部を含んで構成されるマイクロコンピュータ、およびその周辺回路から構成される電気回路である。なお、CPU、ROMやRAM等の記憶部は、非遷移的実体的記憶媒体である。そして、当該記憶部には、駆動連結部632が発生させる駆動力に関する後述の制御マップが記憶されている。制御回路部633は、入力側にセンサ部40が接続されており、出力側に駆動連結部632が接続されている。
制御回路部633は、センサ部40からブレーキペダル50の回転角度の情報が入力されると、当該回転角度の情報に基づいて、駆動連結部632が発生させる駆動力を算出する。そして、制御回路部633は、算出した駆動力に応じた制御信号を駆動連結部632の電動モータに送信して駆動連結部632の電動モータを回転させる。これにより、駆動連結部632は、駆動部631を介して、運転者のブレーキ操作によってブレーキペダル50に与えられる荷重に対する反力を変化させる。
駆動連結部632が出力する駆動力は、ブレーキペダル50の回転角度および予め制御回路部633の記憶部に定められた制御マップに基づいて設定される。すなわち、制御回路部633は、制御マップに基づいて運転者のブレーキ操作に与える反力を制御する。制御マップは、ブレーキペダル50の回転角度およびブレーキペダル50に与える反力を定めるために予め行う実験等によって得ることができる。また、制御マップによって設定される駆動力は、運転者が不図示の設定器を操作することによって、調整可能に構成されていてもよい。
これによれば、アクチュエータ部630は、センサ部40の検出結果に基づいて反力を変化させることができる。また例えば、ばねによって反力を発生させる構成である場合、反力は、ばねの弾性係数によって定まる。このため、ばねによって反力を発生させる構成は、ブレーキペダル装置1を車両に搭載した状態において、ブレーキペダル50の回転角度に対応する反力を調整することが難しい。
これに対して、ブレーキペダル50の回転角度および予め制御回路部633に定められた制御マップに基づいて反力を変更可能なアクチュエータ部630は、制御マップを調整することで、当該反力を、例えば運転者の好みに応じて、調整することができる。
(第10実施形態)
次に、第10実施形態について、図31~図34を参照して説明する。本実施形態では、ブレーキペダル装置1がペンダント式のペダル装置で構成される点が第3実施形態と相違している。これ以外は、第3実施形態と同様である。このため、本実施形態では、第3実施形態と異なる部分について主に説明し、第3実施形態と同様の部分について説明を省略することがある。
本実施形態のブレーキペダル装置1は、図31および図32に示すように、エンジンルームと車室内とを隔てるダッシュパネル3に取り付けられている。そして、ブレーキペダル装置1は、ダッシュパネル3へ取り付けられた際に、ブレーキペダル50のうち運転者に踏まれるパッド54がブレーキペダル50の回転中心である回転軸CLに対して車両下方側に配置されるように構成されている。すなわち、本実施形態のシャフト30は、パッド54より鉛直方向上側に配置されている。このように、ブレーキペダル50のうち運転者に踏まれる部位が回転軸CLより鉛直方向下側に設けられるブレーキペダル装置1は、ペンダント式のペダル装置である。
本実施形態のブレーキペダル装置1は、第2ハウジング12のボルト穴121に不図示のハウジング用ボルトが挿入されてダッシュパネル3に固定されている。また、ブレーキペダル50は、ブレーキペダル50が基準位置に位置付けられた際に、車両下方側の端部がハウジング10の車両下方側の端部よりも車両下方となるように構成されている。
そして、ペンダント式のブレーキペダル装置1は、図33および図34に示すように、運転者がパッド54を踏み込む動作を行うと、ブレーキペダル50のうち、回転軸CLより車両下方の部位が、基準位置からフロア2側およびダッシュパネル3側へ回転する。
また、ブレーキペダル50に印加される運転者の踏力が減少すると、パッド54が車室内のフロア2側またはダッシュパネル3側から離れるように回転する。そして、ブレーキ操作の解除操作が行われることによって、ブレーキペダル50は、踏み込まれる前の基準位置に復元される。
これによれば、図33および図34に示すように、第1実施形態等で示したシャフト30がパッド54より鉛直方向下側に配置される構成に比較して、運転者がブレーキ操作を行う際に磁気センサ41を運転者の足Fから遠ざけることができる。このため、運転者の操作誤りによって運転者の足Fがパッド54を踏み外すことがあったとしても磁気センサ41と運転者の足Fとの接触が発生し難くなる。
(他の実施形態)
以上、本開示の代表的な実施形態について説明したが、本開示は、上述の実施形態に限定されることなく、例えば、以下のように種々変形可能である。
上述の第2実施形態から第10実施形態では、ブレーキペダル装置1がインダクティブセンサ42を有していない構成である例について説明したが、これに限定されない。例えば、ブレーキペダル装置1は、インダクティブセンサ42を有していてもよい。
上述の実施形態では、ブレーキペダル装置1がインダクティブセンサ42を保護する部材を備えていない構成について説明したが、これに限定されない。例えば、ブレーキペダル装置1は、インダクティブセンサ42を保護する部材を備える構成でもよい。
上述の実施形態では、磁気センサ41が、ブレーキペダル50が基準位置へ位置付けられた際の仮想操作面VPより第1周方向Dzh1の奥側となる位置に設けられている例について説明した。また、センサ保護板70は、少なくとも一部が磁気センサ41より第1周方向Dzh1の手間側、且つ、全てが、ブレーキペダル50が基準位置へ位置付けられた際の仮想操作面VPより第1周方向Dzh1の奥側に設けられている例について説明した。しかし、磁気センサ41およびセンサ保護板70の配置はこれに限定されない。
例えば、磁気センサ41は、磁気センサ41は、ブレーキペダル50が基準位置へ位置付けられた際の仮想操作面VPより回転軸周方向Dzhの手前側(すなわち、第2周方向Dzh2側)となる位置に設けられてもよい。
また、センサ保護板70は、自身の全部が、ブレーキペダル50が基準位置へ位置付けられた際の仮想操作面VPより回転軸周方向Dzhの手前側(すなわち、第2周方向Dzh2側)に設けられてもよい。
上述の実施形態では、センサ部40は、ブレーキペダル50の回転角度を互いに異なる検出方式で検出する磁気センサ41およびインダクティブセンサ42を有する例について説明したが、これに限定されない。センサ部40は、ブレーキペダル50の回転角度を1つの検出方式で検出する構成であってもよい。例えば、センサ部40は、磁気センサ41およびインダクティブセンサ42のうち、一方のセンサのみを有する構成であってもよい。
また、センサ部40は、非接触式の磁気センサ41およびインダクティブセンサ42とは異なり、接触式のポテンショメータ式センサ等、接触方式の角度センサを有する構成であってもよい。さらに、センサ部40は、光学式のロータリエンコーダ等、磁気センサ41およびインダクティブセンサ42とは異なる非接触式の角度センサを有する構成であってもよい。
上述の実施形態では、センサ部40は、磁気によって磁界を発生させる磁界発生部411と、ブレーキペダル50の回転角度に応じて変化する磁界発生部411が発生させる磁界の変化を検出する磁気検出部415を含んでいる例について説明した。しかし、センサ部40の構成はこれに限定されない。例えば、センサ部40は、磁界発生部411と、磁気検出部415とを含んでいない構成であってもよい。
上述の実施形態では、磁気センサ41が2つのホール素子415a、415bを有する構成である例について説明したが、これに限定されない。例えば、磁気センサ41は、ホール素子を1つのみ有する構成であってもよいし、3つ以上有する構成であってもよい。
上述の実施形態では、センサ部40は、電流が印加されて磁界を発生させるコイル部422と、ブレーキペダル50の回転角度に応じて変化するコイル部422のインピーダンスの変化を検出する回路基板423とを含んでいる例について説明した。しかし、センサ部40の構成はこれに限定されない。例えば、センサ部40は、コイル部422および回路基板423を含んでいない構成であってもよい。
上述の実施形態では、運転者の足によってブレーキ操作が為されるブレーキペダル装置1について説明したが、これに限定されない。例えば、ブレーキペダル装置1は、運転者の手によって操作可能に構成されていてもよい。
上述の実施形態では、ブレーキペダル50が回転軸CLを中心に第1周方向Dzh1および第2周方向Dzh2に回転可能に構成されている例について説明したが、これに限定されない。例えば、ブレーキペダル50は、直線的に往復可能に構成されていてもよい。
上述の実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
上述の実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されない。
上述の実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されない。
10 筐体
40 センサ部
50 ブレーキペダル
54 操作部
70 センサ保護部

Claims (21)

  1. ブレーキペダル装置であって、
    筐体(10)と、
    運転者のブレーキ操作によって姿勢が変化可能に前記筐体に連結されるとともに、前記ブレーキ操作が行われる際に前記運転者によって押圧される操作部(54)を有するブレーキペダル(50)と、
    前記筐体の内部に設けられ、前記ブレーキ操作が行われる際の前記ブレーキペダルの姿勢の変化量に応じて前記ブレーキペダルに対する反力を発生させるとともに、前記ブレーキ操作が解除された際に、前記反力によって前記ブレーキペダルを基準位置へ復元させる反力発生部(61、62、63、69、601、620、630)と、
    前記筐体の外部に設けられ、前記ブレーキペダルの姿勢の変化量を検出するセンサ部(40)と、
    前記ブレーキペダルから離隔して前記筐体に設けられ、前記センサ部の少なくとも一部を覆うセンサ保護部(70、73、74、76、77)と、を備えるブレーキペダル装置。
  2. 前記操作部が押圧される際に前記ブレーキペダルの姿勢が前記基準位置から変化する方向をブレーキ操作方向(Dzh1)とし、前記ブレーキペダルが前記基準位置へ位置付けられた際の前記操作部における前記ブレーキ操作方向に直交する仮想的な平面を仮想操作面(VP)としたとき、
    前記センサ部は、前記ブレーキペダルが前記基準位置へ位置付けられた際の前記仮想操作面より前記ブレーキ操作方向の奥側となる位置に設けられており、
    前記センサ保護部は、少なくとも一部が、前記センサ部より前記ブレーキ操作方向の手前側に設けられ、且つ、全てが、前記ブレーキペダルが前記基準位置へ位置付けられた際の前記仮想操作面より前記ブレーキ操作方向の奥側となる位置に設けられている請求項1に記載のブレーキペダル装置。
  3. 前記センサ保護部は、前記筐体と一体に形成されている請求項1または2に記載のブレーキペダル装置。
  4. 前記筐体は、前記センサ保護部とは別体であって、少なくとも一部が前記センサ保護部よりも単位体積当たりの質量が小さく、
    前記センサ保護部は、前記筐体の少なくとも一部よりも剛性が大きい請求項1または2に記載のブレーキペダル装置。
  5. 前記センサ部および前記センサ保護部は、互いに離隔されて前記筐体に取り付けられている請求項4に記載のブレーキペダル装置。
  6. 前記センサ部および前記センサ保護部は、共通の取付部材(416b)によって前記筐体に取り付けられている請求項4に記載のブレーキペダル装置。
  7. 該ブレーキペダル装置は、車両に搭載され、
    前記センサ部は、前記筐体における前記車両の車幅方向の一方側に設けられ、
    前記センサ保護部は、前記センサ部における前記車幅方向の一方側の部位および鉛直方向の上側の部位を覆う請求項1ないし6のいずれか1つに記載のブレーキペダル装置。
  8. 該ブレーキペダル装置は、車両に搭載され、且つ、前記車両の車幅方向を左右方向としたとき、該ブレーキペダル装置における前記左右方向の右側に設けられ、前記運転者の足によってアクセル操作が行われるアクセルペダル(6)を有するペダルモジュール(100)に適用されるものであって、
    前記ブレーキペダルは、前記運転者の足によって前記ブレーキ操作が行われるものであって、
    前記センサ部および前記センサ保護部は、前記筐体における前記左右方向の左側に設けられている請求項1ないし6のいずれか1つに記載のブレーキペダル装置。
  9. 前記センサ保護部は、前記車両に設けられたフットレスト(2)に連結されている請求項8に記載のブレーキペダル装置。
  10. 該ブレーキペダル装置は、車両に搭載され、且つ、前記車両の車幅方向を左右方向としたとき、該ブレーキペダル装置における前記左右方向の右側に設けられ、前記運転者の足によってアクセル操作が行われるアクセルペダル(6)を有するペダルモジュール(100)に適用されるものであって、
    前記ブレーキペダルは、前記運転者の足によって前記ブレーキ操作が行われるものであって、
    前記センサ部は、前記ブレーキペダルと前記アクセルペダルとの間に設けられており、
    前記センサ保護部は、前記センサ部における鉛直方向の上側の部位および前記車両の前後方向の後側の少なくとも一方を覆う請求項1ないし6のいずれか1つに記載のブレーキペダル装置。
  11. 前記ペダルモジュールは、前記アクセルペダルが取り付けられるアクセルペダル装置(5)を備え、
    前記アクセルペダル装置は、前記アクセルペダルが支持されるアクセルハウジング(8)を有し、
    前記センサ保護部は、前記アクセルハウジングに連結されている請求項10に記載のブレーキペダル装置。
  12. 該ブレーキペダル装置は、車両に搭載され、
    前記センサ保護部は、該ブレーキペダル装置を車両に取り付けるためのブラケットである請求項1または2に記載のブレーキペダル装置。
  13. 前記ブレーキ操作によって前記ブレーキペダルと一体に所定の回転軸(CL)を中心に回転するシャフト(30)を備え、
    前記操作部は、前記運転者の足によって踏まれるパッド(54)であって、
    前記シャフトは、前記パッドより鉛直方向下側に配置されている請求項7ないし12のいずれか1つに記載のブレーキペダル装置。
  14. 前記ブレーキ操作によって前記ブレーキペダルと一体に所定の回転軸(CL)を中心に回転するシャフト(30)を備え、
    前記センサ部は、前記シャフトにおける前記回転軸が延びる方向の一方側の端部に設けられ、前記シャフトの回転角度を検出することによって前記ブレーキペダルの姿勢の変化量を検出し、
    前記操作部は、前記運転者の足によって踏まれるパッド(54)であって、
    前記シャフトは、前記パッドより鉛直方向上側に配置されている請求項7ないし12のいずれか1つに記載のブレーキペダル装置。
  15. 前記センサ部は、前記ブレーキペダルの姿勢の変化量を互いに異なる検出方式で検出する複数の検出部(41、42)を有する請求項1ないし14のいずれか1つに記載のブレーキペダル装置。
  16. 前記センサ部は、自身の磁気によって磁界を発生させる磁界発生部(411)と、前記ブレーキペダルの姿勢の変化に応じて変化する前記磁界発生部が発生させる磁界の変化を検出する磁気検出部(415)を含んでいる請求項15に記載のブレーキペダル装置。
  17. 前記センサ部は、前記磁気検出部を複数有する請求項16に記載のブレーキペダル装置。
  18. 前記センサ部は、電流が印加されて磁界を発生させるコイル部(422)と、前記ブレーキペダルの姿勢の変化に応じて変化する前記コイル部のインピーダンスの変化を検出するインピーダンス検出部(423)を含んでいる請求項15ないし17のいずれか1つに記載のブレーキペダル装置。
  19. 前記反力発生部は、前記ブレーキ操作によって前記ブレーキペダルの姿勢が変化する際に弾性変形することで、前記ブレーキペダルに与えられる荷重に対する反力を前記ブレーキペダルへ印加する板ばね(61)、圧縮コイルばね(62、63)、引張コイルばね(69)、ねじりコイルばね(601)のうちの複数のばねを有する請求項1ないし18のいずれか1つに記載のブレーキペダル装置。
  20. 前記反力発生部は、前記ブレーキ操作によって前記ブレーキペダルの姿勢が変化する際に弾性変形することで、前記ブレーキペダルに与えられる荷重に対する反力を前記ブレーキペダルへ印加するゴム材料により形成されている請求項1ないし18のいずれか1つに記載のブレーキペダル装置。
  21. 前記反力発生部は、前記センサ部が検出する前記ブレーキペダルの姿勢の変化量および予め定められる制御マップに基づいて、前記ブレーキペダルに対する反力を変化させるアクチュエータ部(630)を有する請求項1ないし18のいずれか1つに記載のブレーキペダル装置。
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