JP2023108776A - ガラス製造装置、及びガラス製造方法 - Google Patents

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Satoshi Moriyama
和明 隅田
Kazuaki Sumida
勝之 中野
Katsuyuki Nakano
丈宜 三浦
Takenori MIURA
佑昌 長岡
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Abstract

【課題】ガラスリボンの製品部の幅方向全体に緩衝膜を効率的に形成する、技術を提供する。【解決手段】ガラス製造装置は、帯状のガラスリボンであって幅方向中央に厚さの均一な製品部を有し幅方向両端に前記製品部よりも厚い耳部を有するガラスリボンを、前記ガラスリボンの長手方向に搬送する複数の搬送ロールと、前記ガラスリボンの下面または前記搬送ロールの外周面に緩衝剤を吹き付ける供給パイプと、を備える。前記供給パイプは、前記緩衝剤を吐出する吐出口を有する。上方から見たときに、前記吐出口が前記製品部の幅方向外側に配置されると共に、前記吐出口の射線が前記製品部に向いており且つ前記搬送ロールの軸方向に対して傾斜している。【選択図】図3

Description

本開示は、ガラス製造装置、及びガラス製造方法に関する。
ガラス製造装置は、帯状のガラスリボンを搬送する複数の金属ローラと、ガラスリボンの下面に亜硫酸(SO)ガスを吹き付けるノズルと、を備える(例えば特許文献1参照)。亜硫酸ガスは、ガラスの構成成分と反応することで、硫酸ナトリウムなどの硫酸塩の緩衝膜をガラスリボンの下面に形成する。
特許文献1の図11bに示すノズルは、金属ローラの軸方向に対して平行に延びており、その先端の吐出口から水平に亜硫酸ガスを吐出する。特許文献1の図1及び図2aに示すノズルは、金属ローラの軸方向に間隔をおいて並ぶ複数の吐出口を有し、各吐出口から真上に亜硫酸ガスを吐出する。
特許文献2には、亜硫酸ガスの代わりに、粉体をガラスリボンの下面に吹き付けることが記載されている。粉体は、キャリアガスと共に吹き付けられる。粉体としては、アルカリ金属、アルカリ土類金属、又は遷移金属の化合物が用いられる。これらの化合物は、酸化物、窒化物、硫化物、及び炭化物のいずれでもよい。
国際公開第2002/051767号 特開2016-20282号公報
特許文献1の図11bに示すノズルは、金属ローラの軸方向に対して平行に延びており、その先端の吐出口から水平に亜硫酸ガスを吐出する。それゆえ、ノズルの吐出口の真上付近、つまり、ガラスリボンの幅方向両端付近では、緩衝膜が十分に形成されない。
特許文献1の図1及び図2aに示すノズルは、金属ローラの軸方向に間隔をおいて並ぶ複数の吐出口を有し、各吐出口から真上に亜硫酸ガスを吐出する。亜硫酸ガスはガラスリボンの幅方向にほとんど広がらないので、亜硫酸ガスの使用量が多くなってしまう。
本開示の一態様は、ガラスリボンの製品部の幅方向全体に緩衝膜を効率的に形成する、技術を提供する。
本開示の一態様に係るガラス製造装置は、帯状のガラスリボンであって幅方向中央に厚さの均一な製品部を有し幅方向両端に前記製品部よりも厚い耳部を有するガラスリボンを、前記ガラスリボンの長手方向に搬送する複数の搬送ロールと、前記ガラスリボンの下面または前記搬送ロールの外周面に緩衝剤を吹き付ける供給パイプと、を備える。前記供給パイプは、前記緩衝剤を吐出する吐出口を有する。上方から見たときに、前記吐出口が前記製品部の幅方向外側に配置されると共に、前記吐出口の射線が前記製品部に向いており且つ前記搬送ロールの軸方向に対して傾斜している。
本開示の一態様によれば、上方から見たときに製品部の幅方向外側から製品部に向けて搬送ロールの軸方向に対して斜めに緩衝剤を吐出する。吐出した緩衝剤を搬送ロールに沿って広げることができ、製品部の幅方向全体に緩衝膜を効率的に形成できる。
図1は、一実施形態に係るガラス製造装置を示す断面図である。 図2は、供給パイプ及びその周辺構造の一例を示す側面図である。 図3は、供給パイプ及びその周辺構造の一例を示す平面図である。 図4は、ガラスリボンの一例を示す断面図である。 図5は、吐出部の射線とガラスリボンの下面との交点の範囲の一例を示す側面図である。 図6は、吐出部の射線とレヤーロールの外周面との交点の範囲の一例を示す側面図である。
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。なお、各図面において同一の又は対応する構成には同一の符号を付し、説明を省略することがある。各図面において、X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向は互いに垂直な方向であって、X軸方向及びY軸方向は水平方向、Z軸方向は鉛直方向である。X軸方向がガラスリボンGの搬送方向であり、Y軸方向がガラスリボンGの幅方向である。明細書中、数値範囲を示す「~」は、その前後に記載された数値を下限値及び上限値として含むことを意味する。
図1を参照して、一実施形態に係るガラス製造装置1について説明する。ガラス製造装置1は、例えば、ガラスリボンGの搬送方向上流側から下流側に向けて、フロートバス2と、ドロスボックス3と、徐冷炉5と、を備える。ガラス製造装置1は、フロートバス2に貯留した溶融金属Mの上でガラスリボンGを成形し、成形したガラスリボンGをドロスボックス3の内部に設けた複数のリフトアウトロール31によってフロートバス2から引き出し、徐冷炉5に送る。ガラス製造装置1は、ガラスリボンGを、徐冷炉5の内部で徐冷した後、所望の寸法及び形状に切断する。ガラスリボンGを切断することで、フロートガラスが得られる。
フロートガラスは、例えば無アルカリガラス、アルミノシリケートガラス、ホウケイ酸ガラス又はソーダライムガラスなどである。無アルカリガラスとは、NaO、KO等のアルカリ金属酸化物を実質的に含有しないガラスを意味する。ここで、アルカリ金属酸化物を実質的に含有しないとは、アルカリ金属酸化物の含有量の合量が0.1質量%以下を意味する。
フロートガラスの用途は、特に限定されないが、例えばディスプレイ(例えば液晶ディスプレイ又は有機ELディスプレイ等)のカバーガラスである。フロートガラスの用途がカバーガラスである場合、フロートガラスは化学強化用ガラスである。化学強化用ガラスは、無アルカリガラスとは異なり、アルカリ金属酸化物を含有する。
フロートガラスの厚みは、フロートガラスの用途に応じて選択される。フロートガラスの用途がディスプレイのカバーガラスである場合、フロートガラスの厚みは例えば0.1mm~2.0mmである。フロートガラスの用途がディスプレイのガラス基板である場合、フロートガラスの厚みは例えば0.1mm~0.7mmである。フロートガラスの用途が自動車のウィンドシールドである場合、フロートガラスの厚みは例えば0.2mm~3.0mmである。
次に、図1を再度参照して、一実施形態に係るフロートバス2、ドロスボックス3、及び徐冷炉5についてこの順番で説明する。フロートバス2は、浴槽21を備える。浴槽21は、溶融金属Mを収容する。溶融金属Mとしては、例えば溶融スズが用いられる。溶融スズの他に、溶融スズ合金なども使用可能であり、溶融金属Mは溶融ガラスよりも高い密度を有するものであればよい。溶融ガラスは、溶融金属Mの上に連続的に供給され、溶融金属Mの平滑な液面を利用して、帯板状のガラスリボンGに成形される。
フロートバス2は、浴槽21の上方に天井22を備える。フロートバス2の内部は、溶融金属Mの酸化を防止するため、還元性ガスで満たされ、大気圧よりも高い気圧に維持される。還元性ガスは、例えば窒素ガスと水素ガスとの混合ガスであり、窒素ガスを85体積%~98.5体積%、水素ガスを1.5体積%~15体積%含んでいる。還元性ガスは、天井22のレンガ同士の目地及び天井22の孔から供給される。
フロートバス2は、ガラスリボンGを加熱するヒータ23を備える。ヒータ23は、例えば天井22から吊り下げられ、下方を通過するガラスリボンGを加熱する。ヒータ23は、例えば電気ヒータであって、通電加熱される。ヒータ23は、ガラスリボンGの搬送方向と幅方向に行列状に複数配列される。複数のヒータ23の出力を制御することにより、ガラスリボンGの温度分布を制御でき、ガラスリボンGの板厚分布を制御できる。
ドロスボックス3は、ガラスリボンGを引き上げるリフトアウトロール31を備える。リフトアウトロール31は、ドロスボックス3の内部に、ガラスリボンGの搬送方向(X軸方向)に間隔をおいて複数配置される。リフトアウトロール31の数は、特に限定されない。リフトアウトロール31は、モータ等の駆動装置(不図示)によって回転駆動され、その駆動力によってガラスリボンGを斜め上方に向けて搬送する。リフトアウトロール31の軸方向は、ガラスリボンGの幅方向(Y軸方向)と同一方向である。
ドロスボックス3は、ガラスリボンGの温度を調整すべく、天井にヒータ37を備えてもよい。ヒータ37は、ガラスリボンGの上方のみならず、下方にも設けられてもよい。ドロスボックス3において、ガラスリボンGの温度は、フロートガラスのガラス転移点Tgを基準として、(Tg-50)℃~(Tg+30)℃であることが好ましい。
徐冷炉5は、帯状のガラスリボンGを、ガラスリボンGの長手方向(X軸方向)に搬送するレヤーロール51を備える。本実施形態ではレヤーロール51が特許請求の範囲に記載の搬送ロールに相当する。レヤーロール51は、ガラスリボンGの搬送方向に間隔をおいて複数設けられる。レヤーロール51の数は、特に限定されない。レヤーロール51は、モータ等の駆動装置(不図示)によって回転駆動され、その駆動力によってガラスリボンGを水平方向(X軸方向)に搬送する。レヤーロール51の軸方向は、ガラスリボンGの幅方向(Y軸方向)と同一方向である。
徐冷炉5は、ガラスリボンGをレヤーロール51によって搬送しながらガラスの歪点以下の温度に徐冷する。徐冷炉5は、ガラスリボンGの温度を調整するため、内部に不図示のヒータを備える。
徐冷炉5は、ガラスリボンGの下面に緩衝剤を吹き付ける供給パイプ52を備える。緩衝剤は、ガラスリボンGの下面と反応し、ガラスリボンGの下面に緩衝膜を形成する。緩衝膜は、ガラスリボンGとレヤーロール51との衝突を緩和し、ガラスリボンGの下面に傷が発生するのを抑制する。
緩衝剤としては、例えば酸化硫黄ガスが用いられる。酸化硫黄ガスは、SOガスとSOガスのいずれでもよい。酸化硫黄ガスは、ガラスリボンGの下面と反応し、ガラスリボンGの下面に緩衝膜を形成する。緩衝膜は、硫酸塩の結晶などを含む。
供給パイプ52は、酸化硫黄ガスと共に希釈ガスを吹き付けてもよい。希釈ガスは、酸化硫黄ガスを希釈し、気流の速度を維持しながら、酸化硫黄ガスの使用量を低減する。希釈ガスとしては、例えば空気などが用いられる。
なお、緩衝剤として、特許文献2に記載の粉体が用いられてもよい。粉体は、キャリアガスと共に吹き付けられる。粉体としては、アルカリ金属、アルカリ土類金属、又は遷移金属の化合物が用いられる。これらの化合物は、酸化物、窒化物、硫化物、及び炭化物のいずれでもよい。
供給パイプ52には、不図示のバンドヒータが巻き付けられてもよい。バンドヒータは、供給パイプ52を加熱することで、緩衝剤を加熱し、緩衝剤とガラスリボンGの反応を促進する。
供給パイプ52は、例えば、ガラスリボンGの搬送方向の上流側から下流側に向けて1番目と2番目のレヤーロール51、51の間に配置される。徐冷炉5の比較的上流側で緩衝膜を形成でき、ガラスリボンGの下面に傷が発生するのを抑制できる。
なお、供給パイプ52は、図示しないが、1番目(最上流)のレヤーロール51によりも上流側に配置されてもよい。また、供給パイプ52は、図示しないが、2番目のレヤーロール51よりも搬送方向下流側に配置されてもよい。
次に、図4を参照してガラスリボンGの詳細について説明し、続いて図2~図3を参照して供給パイプ52の詳細について説明する。
図4に示すように、ガラスリボンGは、幅方向中央に厚さの均一な製品部G1を有し、幅方向両端(図4には幅方向一端のみ図示)に製品部G1よりも厚い耳部G2を有する。耳部G2は、徐冷後に、切断装置によって切除される。製品部G1のY軸方向寸法は、特に限定されないが、例えば4m~6mである。製品部G1は、徐冷後に、切断装置によって所望の寸法及び形状に切断され、フロートガラスとして用いられる。
図2及び図3に示すように、供給パイプ52は、緩衝剤を吐出する吐出口521を有する。吐出口521は、例えば、供給パイプ52の先端に設けられる。吐出口521の延長線のことを、吐出口521の射線522と称する。吐出口521の射線522は、緩衝剤の吐出方向を表す。吐出口521の射線522は、吐出口521の中心を通る。
図3に示すように、上方から見たときに、吐出口521は、製品部G1の幅方向外側に設けられ、製品部G1に向けて緩衝剤を吐出する。吐出口521は、図3に示すように製品部G1の幅方向片側に1つ設けられるが、製品部G1の幅方向両側に1対設けられてもよい。
上方から見たときに、吐出口521は、耳部G2の幅方向外側に配置されることが好ましく、つまり、ガラスリボンGの幅方向外側に配置されることが好ましい。これにより、ガラスリボンGの下方にスペースを確保できる。なお、図示しないが、吐出口521は、耳部G2の真下に配置されてもよい。
上方から見たときに、吐出口521の射線522は、製品部G1に向いており、且つレヤーロール51の軸方向(Y軸方向)に対して傾斜している。よって、上方から見たときに、吐出口521は、製品部G1の幅方向外側から製品部G1に向けてレヤーロール51の軸方向に対して斜めに緩衝剤を吐出する。
吐出口521の吐出した緩衝剤は、ガラスリボンGの幅方向内側に向かうと共に、ガラスリボンGの長手方向片側に向かう。その結果、吐出口521の吐出した緩衝剤は、レヤーロール51の上端縁に向かう。レヤーロール51の上端縁は、ガラスリボンGの下面に接しており、ガラスリボンGで塞がれている。
吐出口521の吐出した緩衝剤は、レヤーロール51の上端縁を乗り越えることなく方向転換し、レヤーロール51の上端縁に沿ってY軸方向に流れる。その結果、製品部G1の幅方向全体に緩衝剤を供給できる。また、緩衝剤をY軸方向に流すことで、未反応の緩衝剤の位置をY軸方向に変位でき、緩衝剤を効率的に使用でき、緩衝剤の使用量を低減できる。
特許文献2は、上方から見たときに、製品部G1の幅方向全体に亘って、供給パイプが設けられていた。本実施形態によれば、上方から見たときに、製品部G1の幅方向全体に亘って、供給パイプ52が設けられていなくても、製品部G1の幅方向全体に緩衝剤を供給できる。
ところで、上方から見たときに、徐冷炉5の内部では、ガラスリボンGの搬送方向上流側から下流側に向かうほどガス圧が低くなっており、ガラスリボンGの搬送方向と同じ方向に気流が形成される。これは、徐冷炉5の内部の酸素ガスがフロートバス2に侵入するのを抑制し、溶融金属Mの酸化を抑制するためである。
そこで、上方から見たときに、吐出口521の射線522は、ガラスリボンGの幅方向内側に向かうほどガラスリボンGの搬送方向下流側に傾斜していることが好ましい。これにより、徐冷炉5の内部の全体的な気流の流れを乱すことなく、ガラスリボンGの製品部G1の幅方向全体に緩衝剤を行き渡らせることができる。
なお、上方から見たときに、吐出口521の射線522は、ガラスリボンGの幅方向内側に向かうほどガラスリボンGの搬送方向上流側に傾斜していてもよい。
例えば、吐出口521がガラスリボンGの搬送方向の上流側から下流側に向けてk(kは1以上の自然数)番目と(k+1)番目のレヤーロール51、51の間に配置される場合、吐出口521の射線522は、k番目のレヤーロール51ではなく、k+1番目のレヤーロール51に向いていることが好ましい。
上方から見たときに、レヤーロール51の軸方向(Y軸方向)に対する吐出口521の射線522の傾斜角θ2は、吐出口521の位置に応じて適宜設定されるが、例えば1°~45°である。上方から見たときに、吐出口521の射線522がY軸方向に対して平行な場合に傾斜角θ2は0°である。
吐出口521の射線522は、例えば、耳部G2に交わる。図2及び図3において、Pが射線522とガラスリボンGの下面の交点である。吐出口521の吐出した緩衝剤は、耳部G2に当たった後、製品部G1に向けて流れる。よって、製品部G1の幅方向全体に緩衝剤を供給できる。なお、吐出口521の射線522は、耳部G2と製品部G1の境界に交わっていてもよい。吐出口521の射線522は、図2及び図3ではガラスリボンGの下面に交わるが、レヤーロール51の外周面に交わってもよい。
図5に示すように、Y軸方向から見たときに、吐出口521の射線522とガラスリボンGの下面との交点P1は、範囲A1にあることが好ましい。範囲A1は、上流側のレヤーロール51Aの上端511Aと下流側のレヤーロール51Bの上端511Bとの中点CPから、下流側のレヤーロール51Bの上端511Bまでの範囲である。
図6に示すように、Y軸方向から見たときに、吐出口521の射線522と下流側のレヤーロール51Bの外周面との交点P2は、範囲A2にあることが好ましい。範囲A2は、下流側のレヤーロール51Bの上端511Bから、下流側のレヤーロール51Bの上流端512Bまでの範囲である。
図2に示すように、レヤーロール51の軸方向から見たときに、ガラスリボンGの下面とレヤーロール51の外周面の間には、くさび状の隙間GPが形成される。くさび状の隙間GPは、ガラスリボンGの幅方向全体に亘って形成される。吐出口521は、くさび状の隙間GPに向けて、緩衝剤を吐出する。くさび状の隙間GPを利用して、製品部G1の幅方向全体に緩衝剤を行き渡らせることができる。
レヤーロール51の軸方向から見たときに、ガラスリボンGの搬送方向(X軸方向)に対する吐出口521の射線522の傾斜角θ1は、吐出口521の位置に応じて適宜設定されるが、例えば0°~45°である。レヤーロール51の軸方向から見たときに、吐出口521の射線522がX軸方向に対して平行な場合に傾斜角θ1は0°である。
供給パイプ52は、例えば、レヤーロール51の軸方向に対して平行な平行パイプ523と、平行パイプ523から斜めに延びる傾斜パイプ524とを有し、傾斜パイプ524の先端に吐出口521を有する。傾斜パイプ524の延長線が、吐出口521の射線522である。
供給パイプ52は、吐出口521の射線522を所望の方向に向けることができる限り、傾斜パイプ524のみを有してもよいが、平行パイプ523をも有することで、レヤーロール51との干渉を容易に回避できる。
ガラスリボンGの下面から吐出口521までの最短距離は、特に限定されないが、本発明の効果を発揮できる距離、つまり製品部G1の幅方向全体に緩衝膜を形成できる距離であればよい。
図3に示すように、徐冷炉5は、製品部G1の真下に、供給パイプ52の吐出した緩衝剤を吸引する吸引ノズル53を備えてもよい。本実施形態によれば、上方から見たときに供給パイプ52の吐出口521は製品部G1の幅方向外側に設けられるので、製品部G1の真下に吸引ノズル53を設置することができ、製品部G1と反応しなかった余剰の緩衝剤を効率良く回収できる。緩衝剤の回収率を向上することで、緩衝剤による徐冷炉5の腐食を抑制できる。回収した緩衝剤の浄化、又は再利用も可能である。
吸引ノズル53は、直方体状の箱531と、箱531の上面に開口するスリット532と、を有する。スリット532は、例えば真上に向けて開口し、緩衝剤を吸引する。箱531の上面とガラスリボンGの下面との隙間が狭いほど、緩衝剤の回収率が高い。但し、隙間が狭過ぎると、振動などで箱531とガラスリボンGが接触する恐れがある。箱531は、振動なども考慮して設置される。
上方から見たときに、スリット532は、ガラスリボンGの幅方向(Y軸方向)に対して平行に設けられている。スリット532のY軸方向寸法は、例えば、製品部G1のY軸方向寸法の70%~130%である。スリット532は、図3では製品部G1の真下にのみ設けられるが、耳部G2の真下にも設けられてもよい。
図1に示すように、吸引ノズル53は、供給パイプ52と同様に、ガラスリボンGの搬送方向の上流側から下流側に向けて1番目と2番目のレヤーロール51、51の間に配置される。供給パイプ52から吐出した緩衝剤を効率良く回収できる。
なお、供給パイプ52と吸引ノズル53の両方がk(kは1以上の自然数)番目と(k+1)番目のレヤーロール51、51の間に配置されればよく、2番目のレヤーロール51よりも下流側に配置されてもよい。また、供給パイプ52と吸引ノズル53の両方が1番目のレヤーロール51よりも上流側に配置されてもよい。
以上、本開示に係るガラス製造装置、及びガラス製造方法について説明したが、本開示は上記実施形態等に限定されない。特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更、修正、置換、付加、削除、及び組み合わせが可能である。それらについても当然に本開示の技術的範囲に属する。
1 ガラス製造装置
51 レヤーロール(搬送ロール)
52 供給パイプ
521 吐出口
522 射線
G ガラスリボン
G1 製品部
G2 耳部

Claims (9)

  1. 帯状のガラスリボンであって幅方向中央に厚さの均一な製品部を有し幅方向両端に前記製品部よりも厚い耳部を有するガラスリボンを、前記ガラスリボンの長手方向に搬送する複数の搬送ロールと、
    前記ガラスリボンの下面または前記搬送ロールの外周面に緩衝剤を吹き付ける供給パイプと、
    を備え、
    前記供給パイプは、前記緩衝剤を吐出する吐出口を有し、
    上方から見たときに、前記吐出口が前記製品部の幅方向外側に配置されると共に、前記吐出口の射線が前記製品部に向いており且つ前記搬送ロールの軸方向に対して傾斜している、ガラス製造装置。
  2. 上方から見たときに、前記吐出口の前記射線は、前記ガラスリボンの幅方向内側に向かうほど前記ガラスリボンの搬送方向下流側に傾斜している、請求項1に記載のガラス製造装置。
  3. 前記吐出口の前記射線は、前記耳部又は前記耳部と前記製品部の境界に交わる、請求項1又は2に記載のガラス製造装置。
  4. 前記搬送ロールの軸方向から見たときに、前記ガラスリボンの下面と前記搬送ロールの外周面の間には、くさび状の隙間が形成され、
    前記吐出口は、前記くさび状の隙間に向けて、前記緩衝剤を吐出する、請求項1~3のいずれか1項に記載のガラス製造装置。
  5. 上方から見たときに、前記吐出口は、前記耳部の幅方向外側に配置される、請求項1~4のいずれか1項に記載のガラス製造装置。
  6. 前記供給パイプは、前記搬送ロールの軸方向に対して平行な平行パイプと、前記平行パイプから斜めに延びる傾斜パイプとを有し、前記傾斜パイプの先端に前記吐出口を有する、請求項1~5のいずれか1項に記載のガラス製造装置。
  7. 前記製品部の真下に、前記緩衝剤を吸引する吸引ノズルを備える、請求項1~6のいずれか1項に記載のガラス製造装置。
  8. 前記緩衝剤は、酸化硫黄ガスである、請求項1~7のいずれか1項に記載のガラス製造装置。
  9. 請求項1~8のいずれか1項に記載のガラス製造装置を用いて、前記ガラスリボンを搬送すると共に、前記ガラスリボンの下面または前記搬送ロールの外周面に前記緩衝剤を吹き付けることを含む、ガラス製造方法。
JP2022009997A 2022-01-26 2022-01-26 ガラス製造装置、及びガラス製造方法 Pending JP2023108776A (ja)

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