JP2023108747A - スマートエントリーシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】駐車・停車状態で自動開閉システムを使用でき、更に、バッテリの電力消費の抑制及びセキュリティの向上を図ることができるスマートエントリーシステムを提供する。【解決手段】駐車状態又は停車状態の車両の各ドアの中から電子キーを携帯したユーザによって選択されたドアを判定するドア判定装置と、ドア判定装置で判定されたドアを操作する操作装置と、ドア判定装置及び操作装置へ電力を供給可能な電源装置と、電子キーの位置を検出する位置検出装置と、電源装置からドア判定装置及び操作装置への電力供給状態を取得する電力供給状態取得装置と、位置検出装置によって検出された電子キーの位置と、電力供給状態取得装置によって取得された電力供給状態と、に基づいて、電源装置からドア判定装置及び操作装置への電力供給を開始若しくは停止するように制御する制御装置と、を備えるように構成する。【選択図】図1
Description
本発明は、スマートエントリーシステムに関するものである。
従来、電子キーを携帯したユーザの視線を検出し、検出した視線に基づいて車両のドアをアンロックあるいは開放するスマートエントリーシステムに関する技術が種々提案されている。例えば、下記特許文献1に記載されるスマートエントリーシステムでは、ユーザが携帯する電子キーを検出し、そのユーザの視線をカメラで検出する。検出した視線の先が車両上のA領域~F領域のいずれかを特定して、ユーザが選択した車両上のドアを判定し、そのドアに対してアンロックや開放などの操作を行うように構成されている。
しかしながら、上記特許文献1に記載されたスマートエントリーシステムでは、「駐車状態」のみで作動するため、「停車状態」でドアの自動開閉システムを使用できない。例えば、アイドリング状態で自動開閉バックドアを使用することができない。また、「駐車状態」で電子キーが車両の近傍にある場合には、繰り返しスマートエントリーシステムが作動し続け、バッテリの電力を消費し続ける。例えば、車中泊や車内休憩時もシステムが作動し続け、バッテリの電力を消費し続ける。また、「駐車状態」で電子キーが車両の近傍にある場合には、ユーザ以外の第三者でも、ドアのアンロック・開放が可能である。例えば、車中泊時など、第三者によるドアのアンロック・開放により盗難被害の虞がある。
そこで、本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、駐車・停車状態で自動開閉システムを使用でき、更に、バッテリの電力消費の抑制及びセキュリティの向上を図ることができるスマートエントリーシステムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の発明は、駐車状態又は停車状態の車両の各ドアの中から電子キーを携帯したユーザによって選択されたドアを判定するドア判定装置と、前記ドア判定装置で判定された前記ドアを操作する操作装置と、前記ドア判定装置及び前記操作装置へ電力を供給可能な電源装置と、前記電子キーの位置を検出する位置検出装置と、前記電源装置から前記ドア判定装置及び前記操作装置への電力供給状態を取得する電力供給状態取得装置と、前記位置検出装置によって検出された前記電子キーの前記位置と、前記電力供給状態取得装置によって取得された前記電力供給状態と、に基づいて、前記電源装置から前記ドア判定装置及び前記操作装置への電力供給を開始若しくは停止するように制御する制御装置と、を備えた、スマートエントリーシステムである。
次に、本発明の第2の発明は、上記第1の発明に係るスマートエントリーシステムにおいて、前記制御装置は、前記電力供給状態取得装置によって取得された前記電力供給状態が、前記電源装置から前記ドア判定装置及び前記操作装置へ電力が供給されている状態であるか否かを判定する電力供給状態判定部と、前記電力供給状態判定部によって前記電源装置から前記ドア判定装置及び前記操作装置へ電力が供給されている状態でないと判定された場合には、前記位置検出装置によって検出された前記電子キーの前記位置が前記車両の近傍かつ車外にあるか否かを判定する第1位置判定部と、前記電力供給状態判定部によって前記電源装置から前記ドア判定装置及び前記操作装置へ電力が供給されている状態であると判定された場合には、前記位置検出装置によって検出された前記電子キーの前記位置が前記車両の近傍かつ車外にないか否かを判定する第2位置判定部と、を有し、前記第1位置判定部によって前記位置検出装置によって検出された前記電子キーの前記位置が前記車両の近傍かつ車外にあると判定された場合には、前記電源装置から前記ドア判定装置及び前記操作装置への電力供給を開始するように制御し、前記第2位置判定部によって前記位置検出装置によって検出された前記電子キーの前記位置が前記車両の近傍かつ車外にないと判定された場合には、前記電源装置から前記ドア判定装置及び前記操作装置への電力供給を停止するように制御する、スマートエントリーシステムである。
次に、本発明の第3の発明は、上記第2の発明に係るスマートエントリーシステムにおいて、前記制御装置は、前記第1位置判定部によって前記位置検出装置によって検出された前記電子キーの前記位置が前記車両の近傍かつ車外にあると判定された場合には、前記電源装置から前記ドア判定装置及び前記操作装置への電力供給を開始してから所定時間経過するまでに、前記ドア判定装置によって前記ドアが選択されたと判定されたか否かを判定する選択判定部を有し、前記選択判定部によって前記電源装置から前記ドア判定装置及び前記操作装置への電力供給を開始してから所定時間経過するまでに、前記ドア判定装置によって前記ドアが選択されていないと判定された場合には、前記電源装置から前記ドア判定装置及び前記操作装置への電力供給を停止するように制御する、スマートエントリーシステムである。
次に、本発明の第4の発明は、上記第1の発明乃至第3の発明のいずれか1の発明に係るスマートエントリーシステムにおいて、前記位置検出装置は、前記車両の車内に設定された車内検知エリア、及び、前記車両の車外における前記車両回りの全周に亘った近傍に設定された第1車外検知エリアにおける前記電子キーの前記位置を検出する、スマートエントリーシステムである。
次に、本発明の第5の発明は、上記第1の発明乃至第3の発明のいずれか1の発明に係るスマートエントリーシステムにおいて、前記位置検出装置は、前記車両の車内に設定された車内検知エリア、及び、前記車両の車外におけるバックドアを含む車両後部の近傍に設定された第2車外検知エリアにおける前記電子キーの前記位置を検出する、スマートエントリーシステムである。
第1の発明によれば、制御装置が、電子キーの位置と、ドア判定装置及び操作装置への電力供給状態と、に基づいて、電源装置からドア判定装置及び操作装置への電力供給を開始した場合には、駐車状態だけでなく、停車状態においても、電子キーを携帯したユーザによって選択されたドアを自動開放することが可能となる。また、制御装置が、電子キーの位置と、ドア判定装置及び操作装置への電力供給状態と、に基づいて、電源装置からドア判定装置及び操作装置への電力供給を停止した場合には、駐車状態及び停車状態において、電源装置、例えば、バッテリの電力消費を抑制することができる。
更に、制御装置が、電子キーの位置と、ドア判定装置及び操作装置への電力供給状態と、に基づいて、電源装置からドア判定装置及び操作装置への電力供給を停止した場合には、駐車状態及び停車状態において、ユーザ以外の第三者によるドアの自動開放を阻止することができ、セキュリティの向上を図ることができる。
第2の発明によれば、制御装置は、電源装置からドア判定装置及び操作装置へ電力が供給されていない状態であって、更に、電子キーの位置が車両の近傍かつ車外にある場合には、電源装置からドア判定装置及び操作装置へ電力の供給を開始する。これにより、駐車状態だけでなく、停車状態においても、電子キーを携帯したユーザによって選択されたドアを自動開放することが可能となる。
また、電源装置からドア判定装置及び操作装置へ電力が供給されている状態であって、更に、電子キーの位置が車両の近傍かつ車外にない場合には、例えば、電子キーの位置が車内にある場合には、電源装置からドア判定装置及び操作装置へ電力の供給が停止される。これにより、駐車状態及び停車状態において、ドアの操作をする必要がない場合には、ドア判定装置及び操作装置への電力供給を停止でき、電源装置、例えば、バッテリの電力消費を抑制することができる。更に、駐車状態及び停車状態において、電子キーを携帯するユーザが車内に存在する場合に、ユーザ以外の第三者によるドアの自動開放を阻止することができ、セキュリティの向上を図ることができる。
第3の発明によれば、電源装置からドア判定装置及び操作装置への電力供給を開始してから所定時間経過するまでに、電子キーを携帯したユーザによってドアが選択されていない場合には、電源装置からドア判定装置及び操作装置への電力供給が停止される。これにより、駐車状態及び停車状態において、電子キーの位置が車両の近傍かつ車外にあっても、電源装置からドア判定装置及び操作装置への電力供給が停止されるため、電源装置、例えば、バッテリの電力消費を抑制することができる。
第4の発明によれば、位置検出装置は、車両の車内に設定された車内検知エリア、及び、車両の車外における車両回りの全周に亘った近傍に設定された第1車外検知エリアにおける電子キーの位置を検出することができる。これにより、位置検出装置は、第1車外検知エリアにおける車両周囲の全方向から近づいてくるユーザが携帯する電子キーの位置を検出することができると共に、車内における電子キーの位置を検出することができる。
第5の発明によれば、制御装置は、車両の車内に設定された車内検知エリア、及び、車両の車外におけるバックドアを含む車両後部の近傍に設定された第2車外検知エリアにおける電子キーの位置を検出することができる。これにより、制御装置は、バックドアを含む車両後部に近づいてくるユーザが携帯する電子キーの位置を検出することができると共に、車内における電子キーの位置を検出することができる。また、電子キーの位置が車両の車外におけるバックドアを含む車両後部の近傍に設定された第2車外検知エリア内にある場合に、電源装置からドア判定装置及び操作装置への電力供給を開始することが可能となるため、電源装置、例えば、バッテリの電力消費を抑制することができる。
以下、本発明に係るスマートエントリーシステムを具体化した一実施形態に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。先ず、スマートエントリーシステム1の概略構成について図1及び図2に基づいて説明する。図1に示すように、スマートエントリーシステム1は、車両11に搭載されるドア自動開放システム3と、ユーザ12に携帯される電子キー13とを備える。ドア自動開放システム3が電子キー13の認証及び位置検出を行うと共に、車両11の各ドア11A~11E(図3参照)の操作(アンロックや開放など)を行う。
ドア自動開放システム3は、照合ECU15と、電源ECU16と、ドアECU17とから主に構成され、相互に通信可能に接続されている。また、照合ECU15には、通信部18と、プッシュスタートボタン19と、車速センサ21とが電気的に接続されている。また、電源ECU16には、バッテリ23(電源装置)が電気的に接続されている。また、ドアECU17には、カメラ25と、照明装置26と、ドアアンロック装置27と、ドア開放装置28と、障害物検知センサ29と、音声出力装置31とがバス配線32を介して接続され、相互に通信可能に構成されている。
通信部18は、複数のアンテナ18A(例えば、2つのアンテナ18A)を用いて電波を送受信する送受信回路であり、変調部、復調部、増幅部、AD変換部等を備えている。プッシュスタートボタン19は、車両11の駆動源を駆動状態あるいは駆動許可状態にする際にユーザ12が操作するボタンであり、車両11の車室内に配置されている。車両11の駆動源は、例えば、エンジン及びモータの一方、又は、両方である。
プッシュスタートボタン19は、ON・OFFスイッチで構成され、ON状態の場合には、車両11の駆動源を駆動状態あるいは駆動許可状態にし、照合ECU15にON信号を出力する。また、プッシュスタートボタン19は、OFF状態の場合には、車両11の駆動源を停止状態にし、照合ECU15にOFF信号を出力する。また、車速センサ21は、車両11の車輪等に設けられて、車輪の回転速度に応じた信号を照合ECU15に出力する。
照合ECU15は、CPU、RAM、ROM、タイマ、EEPROM等を備えた公知のものである。CPUは、ROMやEEPROMに記憶された各種プログラムやマップに基づいて、種々の演算処理を実行する。また、RAMは、CPUでの演算結果や各検出装置から入力されたデータ等を一時的に記憶し、EEPROMは、例えば、後述の電力供給処理(図4参照)のプログラムを予め記憶している。
これにより、照合ECU15は、例えば、後述する電力供給処理(図4参照)を実行して、通信部18を介して電子キー13と複数回の無線通信を行うことで、ユーザ12が携帯する電子キー13を認証する。また、照合ECU15は、電子キー13を認証する際の複数回の無線通信で得られた電波強度及び指向性の情報に基づいて、車両11の車外及び車内における電子キー13の位置、つまり、車両11を基準としたユーザ12の位置を検出する。そして、照合ECU15は、得られた車両11を基準とした電子キー13の位置情報を、後述のようにドアECU17に出力する(図4参照)。
ここで、現在、商品として実施されているスマートエントリーシステムでは、照合ECU15が電子キー13の認証を行った後に、ユーザ12が車両11のドアハンドルに触れることにより、そのドアがアンロックにされる。本実施形態においても、この従来商品として実施されているスマートエントリーシステムの基本機能は装備されている。
バッテリ23は、電源ECU16からの指示に従ってカメラ25と、照明装置26と、ドアアンロック装置27と、ドア開放装置28と、障害物検知センサ29と、音声出力装置31とに対して駆動電力を供給又は停止する。また、バッテリ23は、照合ECU15と、通信部18と、プッシュスタートボタン19と、車速センサ21と、電源ECU16と、ドアECU17とには、常に電力を供給している。
電源ECU16は、CPU、RAM、ROM、タイマ、EEPROM等を備えた公知のものである。CPUは、ROMやEEPROMに記憶された各種プログラムやマップに基づいて、種々の演算処理を実行する。また、RAMは、CPUでの演算結果や各検出装置から入力されたデータ等を一時的に記憶する。そして、電源ECU16は、照合ECU15からドア自動開放システム3の電力供給開始指示が入力された場合には、バッテリ23に対して、カメラ25と、照明装置26と、ドアアンロック装置27と、ドア開放装置28と、障害物検知センサ29と、音声出力装置31とに対して駆動電力を供給するように指示する。これにより、ドア自動開放システム3の全体の電源がONに設定される。
また、電源ECU16は、照合ECU15からドア自動開放システム3の電力供給停止指示が入力された場合には、バッテリ23に対して、カメラ25と、照明装置26と、ドアアンロック装置27と、ドア開放装置28と、障害物検知センサ29と、音声出力装置31とに対して駆動電力の供給を停止するように指示する。これにより、ドア自動開放システム3の全体の電源がOFF、又は、節電状態(スタンバイ状態)に設定される。
カメラ25は、車両11内に設置され、撮影方向を自在に変更することが可能である。そのため、車両11の周囲にある被写体を撮影することができる。カメラ25は、上述の電子キー13の認証及び位置検出で得られた車両11を基準にした電子キー13の位置情報をドアECU17からバス配線32を介して受け取る。そして、カメラ25は、カメラ25の撮影方向を電子キー13に向かう方向に設定する。また、このとき、電子キー13はユーザ12が携帯しているため、この撮影方向の設定により、カメラ25の被写体をユーザ12に設定することができる。
カメラ25は、特にユーザ12の視線を明確に捉えるために、ユーザ12の目に焦点を合わせることができるオートフォーカス機能を有している。ユーザ12の視線を捉えた画像情報は、バス配線32を介してドアECU17に出力される。また、カメラ25内には、撮影のための補助装置として露出計が内蔵されている。夜間又は暗闇の条件下などで光量不足であって、ユーザ12の視線を捉えることが難しい場合には、カメラ25は、その光量不足の情報をバス配線32を介してドアECU17と照明装置26に出力する。
照明装置26は、車両11内に設置され、照射方向を自在に変更することができ、車両11の周囲を照明することが可能である。この照明装置26は、カメラ25から光量不足の情報がバス配線32を介して入力された時に、上述の電子キー13の認証及び位置検出で得られた車両11を基準にした電子キー13の位置情報をドアECU17からバス配線32を介して受け取る。
そして、照明装置26は、照明の照射方向を電子キー13に向かう方向に設定して、カメラ25の撮影に適した波長の光線を照射する。電子キー13は、ユーザ12の目の位置よりも低い位置に携帯されていることが普通であると考えられる。そのため、照明装置26の照射方向は、電子キー13の位置よりも少し高い位置に設定することにより、カメラ25がユーザ12の視線を精度良く捉えることができるようになる。
ドアアンロック装置27は、車両11の前部の運転席側ドア11A上と、前部の助手席側ドア11B上と、後部の運転席側ドア11C上と、後部の助手席側ドア11D上と、バックドア11E若しくは不図示のトランクドア上に設置されている(図3参照)。ドアアンロック装置27は、ドアECU17からバス配線32を介して指示された、後述のようにユーザ12の視線によって特定された(視線の先の)ドアをアンロックする。また、ドアアンロック装置27は、アンロックしたドアの情報をバス配線32を介して障害物検知センサ29に出力する。
障害物検知センサ29は、車両11内に設置され、各ドア11A~11Eの作動領域内の障害物を検出するセンサである。障害物検知センサ29は、ドアアンロック装置27からバス配線32を介してアンロックしたドアの情報が入力された場合に、そのアンロックされたドアの作動領域内に障害物が存在するかを検出する。障害物があるときにドアの開放動作を行うと、障害物とそのドアとの衝突は避けられず、ドアにへこみが生じる事態、障害物が子供の場合には、子供がけがをする事態も想定される。そのため、ドアの作動領域内に障害物を検出しなかった場合に、ドアECU17にその情報をバス配線32を介して出力する。
ドア開放装置28は、車両11内に設置され、各ドア11A~11Eを電動で開放する装置である。ドア開放装置28は、後述のようにドアECU17からバス配線32を介して開放指示されたドアを開放する(図5参照)。
ドアECU17は、CPU、RAM、ROM、タイマ、EEPROM等を備えた公知のものである。CPUは、ROMやEEPROMに記憶された各種プログラムやマップに基づいて、種々の演算処理を実行する。また、RAMは、CPUでの演算結果や各検出装置から入力されたデータ等を一時的に記憶し、EEPROMは、例えば、後述のドア自動開放処理(図5参照)のプログラムを予め記憶している。これにより、ドアECU17は、例えば、後述するドア自動開放処理(図5参照)を実行して、照合ECU15からユーザ12が携帯する電子キー13の位置情報と、ドアを開放するように指示するドア開放指示信号が入力された場合に、ユーザ12が視線によって選択したドアをアンロック及び開放することができる。
次に、図2に示すように、電子キー13は、通信部35と、リセットスイッチ36と、キー制御部37とを備えている。通信部35とリセットスイッチ36は、キー制御部37に電気的に接続されている。通信部35は、ドア自動開放システム3が備える通信部18と無線により通信可能に構成されている。具体的には、通信部35は、通信部18が備える複数のアンテナ18Aと同じ周波数を送受信するためのアンテナ、変調部、復調部、増幅部、AD変換部等を備えている。
リセットスイッチ36は、電子キー13の表面に配置され(図1参照)、ユーザ12が押すことができる。リセットスイッチ36は、ユーザ12が携帯する電子キー13の認証及び位置検出を再度開始することを照合ECU15に対して指示する際に、ユーザ12が押すスイッチである。キー制御部37は、CPU、RAM、ROM、タイマ、EEPROM等を備えた公知のものである。RAMは、CPUでの演算結果や各検出装置から入力されたデータ等を一時的に記憶する。CPUは、ROMやEEPROMに記憶された各種プログラムや電子キーID等に基づいて、種々の制御を行う。
これにより、キー制御部37は、例えば、通信部35を介して照合ECU15から受信したデータが、電子キーIDを要求するリクエスト信号の場合には、通信部35を介して、電子キーIDを含むレスポンス信号を照合ECU15へ送信する。その結果、照合ECU15は、通信部18を介して受信した電子キーIDにより電子キー13を認証する。尚、照合ECU15は、認証可能な電子キー13の電子キーIDをEEPROMに予め記憶している。
また、リセットスイッチ36が押された場合には、キー制御部37は、電子キー13の認証及び位置検出を再度開始することを指示するリセット信号を生成し、通信部35を介して照合ECU15へ送信する。その結果、照合ECU15は、通信部18を介してリセット信号を受信した場合には、後述の電力供給処理(図4参照)を実行して、電子キー13の認証及び位置検出を開始する。
次に、ドアECU17が電子キー13の位置情報と、ドアを開放するドア開放指示が入力された場合に、ユーザ12が視線によって選択したドアを特定する一例を図3に基づいて説明する。図3は、車両11の左側(右ハンドル車であれば助手席側)にユーザ12が存在した場合に、車両11におけるユーザ12の視線の対象と、操作(アンロックや開放など)するドアとの関係を示す図である。
図3に示すように、ドアECU17は、ユーザ12が携帯する電子キー13が車両11の左側(右ハンドル車であれば助手席側)に位置する場合は、車両11の前部の助手席側ドア11Bの上部をA領域として定め、前部の助手席側ドア11Bの下部をB領域として定める。また、ドアECU17は、車両11の後部の助手席側ドア11Dの上部をC領域として定め、後部の助手席側ドア11Dの下部をD領域として定める。また、ドアECU17は、車両11のC領域及びD領域よりも後部をE領域として定め、車両11のA領域及びB領域よりも前部をF領域として定める。
そして、ドアECU17は、ユーザ12がA領域に視線を送った場合には、前部の運転席側ドア11Aをユーザ12によって選択されたドアとして特定し、前部の運転席側ドア11Aの操作(アンロックや開放など)を行う。また、ドアECU17は、ユーザ12がB領域に視線を送った場合には、前部の助手席側ドア11Bをユーザ12によって選択されたドアとして特定し、前部の助手席側ドア11Bの操作(アンロックや開放など)を行う。
また、ドアECU17は、ユーザ12がC領域に視線を送った場合には、後部の運転席側ドア11Cをユーザ12によって選択されたドアとして特定し、後部の運転席側ドア11Cの操作(アンロックや開放など)を行う。また、ドアECU17は、ユーザ12がD領域に視線を送った場合には、後部の助手席側ドア11Dをユーザ12によって選択されたドアとして特定し、後部の助手席側ドア11Dの操作(アンロックや開放など)を行う。
また、ドアECU17は、ユーザ12がE領域に視線を送った場合には、バックドア11E若しくは不図示のトランクドアをユーザ12によって選択されたドアとして特定し、バックドア11E若しくは不図示のトランクドアの操作(アンロックや開放など)を行う。また、ドアECU17は、ユーザ12がF領域に視線を送った場合には、全てのドア11A~11Eをユーザ12によって選択されたドアとして特定し、全てのドア11A~11Eの操作(アンロックや開放など)を行う。
ここで、ドアの上部とはドアのウィンドウ領域を指し、ドアの下部とはドアのパネル領域を指すものとする。このように、ユーザ12が存在する側のドアを上下に領域分割することで、ユーザ12が存在する側のドアと、ユーザ12が存在しない反対側のドアとを特定し操作(アンロックや開放など)することが可能となる。
ユーザ12の視線の対象が、A領域~F領域の境界部分であると判定された場合には、ユーザ12の意図しないドアの操作(アンロックや開放など)が行われることを防ぐために、ドアECU17は、いずれのドアの操作も行わない。そして、ドアECU17は、音声出力装置31によってその旨をユーザ12に対して通知し、再度明確な位置に視線を送るように促す。
また、ユーザ12が車両11の右側(右ハンドル車であれば運天席側)に立って視線を車両11に向かって送る場合には、A領域とB領域の位置は逆転する。同様に、C領域とD領域の位置もまた逆転する。このようにすることにより、ユーザ12が車両11の車外の運転席側若しくは助手席側のいずれの位置に立っていたとしても、ドアの下部領域に視線を送った場合には、ユーザ12のいる側のドアを操作(アンロックや開放など)することになる。
同様に、ユーザ12がドアの上部領域に視線を送った場合には、ユーザ12のいる側の反対側のドアを選択して、操作(アンロックや開放など)することになる。そのため、ユーザ12は、視線を送る際に迷うことなく、直感的にドアを選択して、操作(アンロックや開放など)することができる。
次に、上記のように構成されたドア自動開放システム3の照合ECU15が実行する処理であって、電子キー13の認証及び位置検出とドア自動開放システム3の全体への電力供給を制御する「電力供給処理」の一例について図4、図6及び図7に基づいて説明する。尚、照合ECU15は、所定時間間隔(例えば、数10msec~数100msec間隔)にて、図4のフローチャートに示される処理を繰り返し起動し、ステップS11へと処理を進める。図4のフローチャートで示されるプログラムは、照合ECU15のEEPROMに記憶されている。
図4に示すように、先ず、ステップS11において、照合ECU15は、車両11が駐車状態又は停車状態のいずれかであるか否かを判定する。具体的には、照合ECU15は、プッシュスタートボタン19からOFF信号が入力され、且つ、車速センサ21から入力された車輪の回転速度が「0(rpm)」の場合には、車両11が駐車状態であると判定する。また、照合ECU15は、プッシュスタートボタン19からON信号が入力され、且つ、車速センサ21から入力された車輪の回転速度が「0(rpm)」の場合には、車両11が停車状態であると判定する。
そして、車両11が駐車状態又は停車状態のいずれでもないと判定した場合には(S11:NO)、照合ECU15は、当該処理を終了する。一方、車両11が駐車状態又は停車状態のいずれかであると判定した場合には(S11:YES)、照合ECU15は、ステップS12の処理に進む。ステップS12において、照合ECU15は、カメラ25と、照明装置26と、ドアアンロック装置27と、ドア開放装置28と、障害物検知センサ29と、音声出力装置31とへの電力供給(以下、「システムの電力供給」ともいう。)を停止しているか否かを判定する。
つまり、照合ECU15は、電源ECU16に対してカメラ25と、照明装置26と、ドアアンロック装置27と、ドア開放装置28と、障害物検知センサ29と、音声出力装置31へのバッテリ23(電源装置)からの電力供給を停止するように指示する電力供給停止信号を出力したか否かを判定する。具体的には、照合ECU15は、ドア自動開放システム3の電源フラグをEEPROMから読み出し、「OFF」に設定されているか否かを判定する。尚、照合ECU15は、電力供給停止信号を電源ECU16に対して出力した場合には、後述のように、EEPROMからドア自動開放システム3の電源フラグを読み出し、「OFF」に設定して、再度EEPROMに記憶する(後述のステップS19の処理参照)。
そして、カメラ25と、照明装置26と、ドアアンロック装置27と、ドア開放装置28と、障害物検知センサ29と、音声出力装置31とへの電力供給を停止していると判定した場合には(S12:YES)、照合ECU15は、ステップS13の処理に進む。つまり、EEPROMからドア自動開放システム3の電源フラグを読み出し、「OFF」に設定されていると判定した場合には(S12:YES)、照合ECU15は、ステップS13の処理に進む。
ステップS13において、照合ECU15は、EEPROMに予め記憶された電子キーIDを有する認証可能な電子キー13が、車両11の近傍、かつ、車外に位置しているか否かを判定する。ここで、照合ECU15は、通信部18を介して電子キー13の通信部35との複数回の無線通信で電子キーIDを受信して認証する。また、照合ECU15は、電子キー13の電子キーIDを認証する際に得られた電波強度、及び、指向性の情報を用いて、車両11を基準にした電子キー13の位置を検出する。
例えば、図6に示すように、車両11の車外には、車両11の車両回りの全周に亘った近傍(車両11からの距離が、例えば、約2m~3mまでの範囲)に、第1車外検知エリア41が設定され、照合ECU15のEEPROMに予め記憶されている。また、車両11の車内には、電子キー13が車室内に存在するか否かを判定するための車内検知エリア42が設定され、照合ECU15のEEPROMに予め記憶されている。
従って、図6に示すように、ユーザ12に携帯された認証可能な電子キー13が、破線で示すように、第1車外検知エリア41内に存在する場合には、照合ECU15は、「認証可能な電子キー13は、車両11の近傍、かつ、車外に位置している」と判定する。一方、ユーザ12に携帯された認証可能な電子キー13が、第1車外検知エリア41よりも外側に存在する場合、又は、認証可能な電子キー13が、車内検知エリア42内に存在する場合には、照合ECU15は、「認証可能な電子キー13は、車両11の近傍、かつ、車外に位置していない」と判定する。
そして、EEPROMに予め記憶された電子キーIDを有する認証可能な電子キー13が、車両11の近傍、かつ、車外に位置していないと判定された場合には(S13:NO)、照合ECU15は、当該処理を終了する。つまり、EEPROMに予め記憶された電子キーIDを有する認証可能な電子キー13が、第1車外検知エリア41よりも外側に位置していると判定された場合には(S13:NO)、照合ECU15は、当該処理を終了する。この結果、カメラ25と、照明装置26と、ドアアンロック装置27と、ドア開放装置28と、障害物検知センサ29と、音声出力装置31とへのバッテリ23からの電力供給は、停止された状態となっている。
一方、EEPROMに予め記憶された電子キーIDを有する認証可能な電子キー13が、車両11の近傍、かつ、車外に位置している、つまり、第1車外検知エリア41内に位置していると判定された場合には(S13:YES)、照合ECU15は、検出した電子キー13の位置情報をRAMに記憶した後、ステップS14の処理に進む。ステップS14において、照合ECU15は、ドア自動開放システム3の電力供給開始指示を電源ECU16に対して出力した後、ステップS15の処理に進む。
この結果、電源ECU16は、照合ECU15からドア自動開放システム3の電力供給開始指示が入力された場合には、バッテリ23に対して、カメラ25と、照明装置26と、ドアアンロック装置27と、ドア開放装置28と、障害物検知センサ29と、音声出力装置31とに対しても駆動電力を供給するように指示する。これにより、カメラ25と、照明装置26と、ドアアンロック装置27と、ドア開放装置28と、障害物検知センサ29と、音声出力装置31とに対してバッテリ23から電力が供給されて、ドア自動開放システム3の全体の電源(システム電源)が、ONに設定される。
ステップS15において、照合ECU15は、ドア自動開放システム3の電源フラグをEEPROMから読み出し、「ON」に設定して、再度EEPROMに記憶した後、ステップS16に進む。ステップS16において、照合ECU15は、上記ステップS13で取得してRAMに記憶した電子キー13の位置情報を、再度、RAMから読み出す。そして、照合ECU15は、ユーザ12が携帯する認証可能な電子キー13の位置情報と、車両11のドアを開放するように指示するドア開放指示と、をドアECU17に対して出力した後、当該処理を終了する。その結果、後述のように、ドアECU17は、認証可能な電子キー13を携帯するユーザ12が視線によって選択した車両11のドアをアンロック及び開放することが可能となる(図5参照)。
他方、上記ステップS12で、カメラ25と、照明装置26と、ドアアンロック装置27と、ドア開放装置28と、障害物検知センサ29と、音声出力装置31とへの電力供給を停止していないと判定した場合には(S12:NO)、照合ECU15は、ステップS17の処理に進む。つまり、EEPROMからドア自動開放システム3の電源フラグを読み出し、「ON」に設定されていると判定した場合には(S12:NO)、照合ECU15は、ステップS17の処理に進む。
ステップS17において、照合ECU15は、EEPROMに予め記憶された電子キーIDを有する認証可能な電子キー13が、車両11の近傍、かつ、車外に位置していないか否かを判定する。つまり、照合ECU15は、ユーザ12に携帯された認証可能な電子キー13が、車両11の周囲に設定された第1車外検知エリア41よりも外側に存在するか、又は、車両11の車内に設定された車内検知エリア42内に存在するか否かを判定する。
ここで、照合ECU15は、通信部18を介して電子キー13の通信部35との複数回の無線通信で電子キーIDを受信して認証する。また、照合ECU15は、電子キー13の電子キーIDを認証する際に得られた電波強度、及び、指向性の情報を用いて、車両11を基準にした電子キー13の位置を検出する。
そして、EEPROMに予め記憶された電子キーIDを有する認証可能な電子キー13が、車両11の近傍、かつ、車外に位置している、つまり、図7に示すように、第1車外検知エリア41内に位置していると判定された場合には(S17:NO)、照合ECU15は、当該処理を終了する。この結果、カメラ25と、照明装置26と、ドアアンロック装置27と、ドア開放装置28と、障害物検知センサ29と、音声出力装置31とに対してバッテリ23から電力が継続して供給されている。
一方、EEPROMに予め記憶された電子キーIDを有する認証可能な電子キー13が、車両11の近傍、かつ、車外に位置していないと判定された場合には(S17:YES)、照合ECU15は、ステップS18の処理に進む。つまり、ユーザ12に携帯された認証可能な電子キー13が、車両11の周囲に設定された第1車外検知エリア41よりも外側に存在するか、又は、ユーザ12が車内に入って、車両11の車内に設定された車内検知エリア42内に存在すると判定された場合には(S17:YES)、照合ECU15は、ステップS18の処理に進む。
ステップS18において、照合ECU15は、ドア自動開放システム3の電力供給停止指示を電源ECU16に対して出力した後、ステップS19の処理に進む。この結果、電源ECU16は、照合ECU15からドア自動開放システム3の電力供給停止指示が入力された場合には、バッテリ23に対して、カメラ25と、照明装置26と、ドアアンロック装置27と、ドア開放装置28と、障害物検知センサ29と、音声出力装置31とに対する駆動電力の供給を停止するように指示する。
これにより、カメラ25と、照明装置26と、ドアアンロック装置27と、ドア開放装置28と、障害物検知センサ29と、音声出力装置31とに対するバッテリ23からの電力供給が停止されて、ドア自動開放システム3の全体の電源(システム電源)が、ONからOFFに設定される。
例えば、図7に示すように、認証可能な電子キー13を携帯するユーザ12が、車両11の周囲に設定された第1車外検知エリア41の外側に出た場合には、照合ECU15は、「認証可能な電子キー13は、車両11の近傍、かつ、車外に位置していない」と判定する(S17:YES)。そして、照合ECU15は、ドア自動開放システム3の電力供給停止指示を電源ECU16に対して出力する(S18)。その結果、カメラ25と、照明装置26と、ドアアンロック装置27と、ドア開放装置28と、障害物検知センサ29と、音声出力装置31とに対するバッテリ23からの電力供給が停止されて、ドア自動開放システム3の全体の電源(システム電源)が、ONからOFFに設定される。
また、例えば、図7に示すように、認証可能な電子キー13を携帯するユーザ12が、車両11の車内に入って、認証可能な電子キー13が車内に設定された車内検知エリア42内に存在する場合にも、照合ECU15は、「認証可能な電子キー13は、車両11の近傍、かつ、車外に位置していない」と判定する(S17:YES)。そして、照合ECU15は、ドア自動開放システム3の電力供給停止指示を電源ECU16に対して出力する(S18)。その結果、カメラ25と、照明装置26と、ドアアンロック装置27と、ドア開放装置28と、障害物検知センサ29と、音声出力装置31とに対するバッテリ23からの電力供給が停止されて、ドア自動開放システム3の全体の電源(システム電源)が、ONからOFFに設定される。
続いて、ステップS19において、照合ECU15は、ドア自動開放システム3の電源フラグをEEPROMから読み出し、「OFF」に設定して、再度EEPROMに記憶した後、当該処理を終了する。その結果、後述のように、ドアECU17は、ユーザ12の視線によって車両11のドアを選択できなくなり、また、車両11のドアのアンロック及び開放することができなくなる(図5参照)。
次に、上記のように構成されたドア自動開放システム3のドアECU17が実行する処理であって、車両11のドアをアンロック及び開放する「ドア自動開放処理」の一例について図5に基づいて説明する。尚、電子キー13を携帯するユーザ12が車両11のドアを操作しようとしているものとする。ドアECU17は、所定時間間隔(例えば、数10msec~数100msec間隔)にて、図5のフローチャートに示される処理を繰り返し起動し、ステップS31へと処理を進める。図5のフローチャートで示されるプログラムは、ドアECU17のEEPROMに記憶されている。
図5に示すように、先ず、ステップS31において、ドアECU17は、ユーザ12が携帯する認証可能な電子キー13の位置情報と、車両11のドアを開放するように指示するドア開放指示と、が照合ECU15から入力されたか否かを判定する。そして、ユーザ12が携帯する認証可能な電子キー13の位置情報と、車両11のドアを開放するように指示するドア開放指示と、が照合ECU15から入力されていないと判定した場合には(S31:NO)、ドアECU17は、当該処理を終了する。
一方、ユーザ12が携帯する認証可能な電子キー13の位置情報と、車両11のドアを開放するように指示するドア開放指示と、が照合ECU15から入力されたと判定した場合には(S31:YES)、ドアECU17は、認証可能な電子キー13の位置情報をRAMに記憶した後、ステップS32の処理に進む。ステップS32において、ドアECU17は、認証可能な電子キー13の位置情報をRAMから読み出し、この電子キー13の位置情報をカメラ25に対して出力して、カメラ25の撮影方向を電子キー13の方向に設定する。
そして、ドアECU17は、カメラ25から入力される光量情報から、ユーザ12の視線検出に十分な明るさがあるか否かを判定する。そして、ユーザ12の視線検出に十分な明るさがあると判定した場合には(S32:YES)、ドアECU17は、後述のステップS34の処理に進む。一方、ユーザ12の視線検出に十分な明るさがないと判定した場合には(S32:NO)、ドアECU17は、ステップS33の処理に進む。
ステップS33において、ドアECU17は、カメラ25から光量不足の情報が入力されると、認証可能な電子キー13の位置情報をRAMから読み出し、照明装置26に出力した後、ステップS34の処理に進む。この結果、照明装置26は、照射方向を電子キー13の方向に設定して、ユーザ12の頭部を照射し、ユーザ12の視線の検出精度を上げる。
ステップS34において、ドアECU17は、カメラ25による撮影により、ユーザ12の視線を検出できたか否かを判定する。そして、光量不足であったり、ユーザ12がサングラスを着用していたりするような理由で、ユーザ12の視線を検出できなかった場合には(S34:NO)、ドアECU17は、ステップS35の処理に進む。
ステップS35において、ドアECU17は、ユーザ12の視線を検出できない状態なので、従来型のスマートエントリーシステムに移行した後、当該処理を終了する。その結果、認証可能な電子キー13を携帯したユーザ12は、アンロックを行いたいドアのハンドルに触れることにより、アンロック動作を行うことができる。
一方、カメラ25による撮影により、ユーザ12の視線を検出できたと判定した場合には(S34:YES)、ドアECU17は、ステップS36の処理に進む。ステップS36において、ドアECU17は、ユーザ12が携帯する認証可能な電子キー13の位置情報と、車両11におけるユーザ12の視線の情報とから、ユーザ12が操作(アンロックや開放など)しようとしているドアを特定する(図3参照)。そして、ドアECU17は、この特定したドアの操作(アンロックや開放など)の準備ができた旨を音声出力装置31からの人工音声又は電子報知音を用いてユーザ12に通知した後、ステップS37の処理に進む。
ステップS37において、ドアECU17は、上記ステップS36での通知から所定時間以内(例えば、約1秒以内)に、ユーザ12が視線を送っている車両11上の領域から視線を逸らしたか否かを判定する。そして、上記ステップS36での通知から所定時間以内(例えば、約1秒以内)に、ユーザ12が視線を送っている車両11上の領域から視線を逸らしたと判定した場合には(S37:YES)、ドアECU17は、準備完了を通知したドアの操作(アンロックや開放など)を否定する意思と判断して、ステップS38の処理に進む。
ステップS38において、ドアECU17は、ユーザ12の視線によるドアの操作(アンロックや開放など)を中止する旨を、音声出力装置31からの人工音声によりユーザ12に告知した後、上記ステップS35の処理に進む。その結果、ドアECU17は、従来型のスマートエントリーシステムに移行するため、認証可能な電子キー13を携帯したユーザ12は、アンロックを行いたいドアのハンドルに触れることにより、アンロック動作を行うことができる。
一方、ユーザ12の視線が、上記ステップS36での通知後も、ユーザ12が視線を送っている車両11上の領域から逸らされなかった場合には(S37:NO)、ドアECU17は、準備完了を通知したドアの操作(アンロックや開放など)を肯定する意思と判断して、ステップS39の処理に進む。ステップS39において、ドアECU17は、上記ステップS36で準備完了を通知したドアを、このドア上に配置されたドアアンロック装置27によりアンロックした後、ステップS40の処理に進む。
ステップS40において、ドアECU17は、上記ステップS36で準備完了を通知したドアの作動領域内に障害物があるか否かを判定する。具体的には、ドアECU17は、障害物検知センサ29から、上記ステップS36で準備完了を通知したドアの作動領域内に障害物を検出しなかった旨の情報が入力されなかった場合には、このドアの作動領域内に障害物があると判定する。
一方、ドアECU17は、障害物検知センサ29から、上記ステップS36で準備完了を通知したドアの作動領域内に障害物を検出しなかった旨の情報が入力された場合には、このドアの作動領域内に障害物がないと判定する。尚、上記の通り、障害物検知センサ29は、ドアアンロック装置27からバス配線32を介してアンロックしたドアの情報が入力された場合に、そのアンロックされたドアの作動領域内に障害物を検出しなかった場合に、ドアECU17にその情報を出力する。
そして、上記ステップS36で準備完了を通知したドアの作動領域内に障害物があると判定した場合には(S40:YES)、ドアECU17は、ステップS41の処理に進む。ステップS41において、ドアECU17は、上記ステップS36で準備完了を通知したドアの作動領域内に障害物があるために、ドア開放装置28による自動開放ができない旨を音声出力装置31からの人工音声によりユーザ12に通知した後、ステップS42の処理に進む。
ステップS42において、ドアECU17は、認証可能な電子キー13を携帯したユーザ12による手動によるドアの開放へ移行し、当該処理を終了する。これにより、ユーザ12は、アンロックされたドアの作動領域内の障害物を確認して、ドアの開放を行うことができる。
一方、上記ステップS40において、上記ステップS36で準備完了を通知したドアの作動領域内に障害物がないと判定した場合には(S40:NO)、ドアECU17は、ステップS43の処理に進む。ステップS43において、ドアECU17は、上記ステップS39でアンロックされたドアを開放するように指示する開放指示をドア開放装置28に出力した後、当該処理を終了する。これにより、上記ステップS39でアンロックされたドアは、ドア開放装置28によって自動開放される。
ここで、ドアECU17、カメラ25、及び、照明装置26は、ドア判定装置の一例を構成する。ドアアンロック装置27、ドア開放装置28、及び、障害物検知センサ29は、操作装置の一例を構成する。バッテリ23は、電源装置の一例として機能する。照合ECU15及び通信部18は、位置検出装置の一例を構成する。照合ECU15は、電力供給状態取得装置、電力供給状態判定部、第1位置判定部及び第2位置判定部の一例として機能する。ドアECU17は、選択判定部の一例として機能する。照合ECU15及びドアECU17は、制御装置の一例を構成する。
以上詳細に説明した通り、本実施形態に係るスマートエントリーシステム1では、照合ECU15は、通信部18を介して、車両11の車内に設定された車内検知エリア42における電子キー13の位置を検出することができる。また、照合ECU15は、通信部18を介して、車両11の車外における車両回りの全周に亘った近傍に設定された第1車外検知エリア41における電子キー13の位置を検出することができる。これにより、照合ECU15は、第1車外検知エリア41における車両11の周囲の全方向から近づいてくるユーザ12が携帯する電子キー13の位置を検出することができると共に、車内における電子キー13の位置を検出することができる。
また、照合ECU15は、バッテリ23からカメラ25、照明装置26、ドアアンロック装置27、ドア開放装置28、障害物検知センサ29、及び、音声出力装置31へ電力が供給されていない状態であって、更に、電子キー13の位置が、第1車外検知エリア41内にある場合、つまり、車両11の近傍かつ車外にある場合には、カメラ25、照明装置26、ドアアンロック装置27、ドア開放装置28、障害物検知センサ29、及び、音声出力装置31への電力供給が開始される。
これにより、ドアECU17は、駐車状態だけでなく、停車状態においても、第1車外検知エリア41内に存在する、電子キー13を携帯したユーザ12の視線によって選択されたドアを自動開放することが可能となる。
また、照合ECU15は、バッテリ23からカメラ25、照明装置26、ドアアンロック装置27、ドア開放装置28、障害物検知センサ29、及び、音声出力装置31へ電力が供給されている状態であって、更に、電子キー13が車両11の周囲に設定された第1車外検知エリア41よりも外側に存在するか、又は、車両11の車内に設定された車内検知エリア42内に存在する場合には、カメラ25、照明装置26、ドアアンロック装置27、ドア開放装置28、障害物検知センサ29、及び、音声出力装置31への電力供給を停止する。
これにより、車両11の駐車状態及び停車状態において、ドアを自動開放する必要がない場合には、カメラ25、照明装置26、ドアアンロック装置27、ドア開放装置28、障害物検知センサ29、及び、音声出力装置31への電力供給を停止でき、バッテリ23の電力消費を抑制することができる。更に、車両11の駐車状態及び停車状態において、電子キー13を携帯するユーザ12が車内に存在する場合に、ユーザ12以外の第三者によるドアの自動開放を阻止することができ、セキュリティの向上を図ることができる。
本発明のスマートエントリーシステムは、前記実施形態で説明した構成、構造、外観、形状、処理手順等に限定されることはなく、本発明の要旨を変更しない範囲内で種々の変更、改良、追加、削除が可能である。尚、以下の説明において上記図1~図7の前記実施形態に係るスマートエントリーシステム1等と同一符号は、前記実施形態に係るスマートエントリーシステム1等と同一あるいは相当部分を示すものである。
[他の第1実施形態]
(A)例えば、図8に示すように、第1車外検知エリア41(図6参照)に替えて、第2車外検知エリア45を車両11の車外に設定して、照合ECU15のEEPROMに予め記憶するようにしてもよい。第2車外検知エリア45は、車両11の車外におけるバックドア11E(図3参照)を含む車両後部の外周における近傍(車両11からの距離が、例えば、約2m~3mまでの範囲)に設定されている。
(A)例えば、図8に示すように、第1車外検知エリア41(図6参照)に替えて、第2車外検知エリア45を車両11の車外に設定して、照合ECU15のEEPROMに予め記憶するようにしてもよい。第2車外検知エリア45は、車両11の車外におけるバックドア11E(図3参照)を含む車両後部の外周における近傍(車両11からの距離が、例えば、約2m~3mまでの範囲)に設定されている。
従って、上記ステップS13及びステップS17の処理において、ユーザ12に携帯された認証可能な電子キー13が、破線で示すように、第2車外検知エリア45内に存在する場合には、照合ECU15は、「認証可能な電子キー13は、車両11の近傍、かつ、車外に位置している」と判定するようにしてもよい。一方、ユーザ12に携帯された認証可能な電子キー13が、第2車外検知エリア45よりも外側に存在する場合、又は、車内検知エリア42内に存在する場合には、照合ECU15は、「認証可能な電子キー13は、車両11の近傍、かつ、車外に位置していない」と判定するようにしてもよい。
その結果、照合ECU15は、車両11のバックドア11Eを含む車両後部に近づいてくるユーザ12が携帯する認証可能な電子キー13の位置を検出することができると共に、車内における認証可能な電子キー13の位置を検出することができる。また、電子キー13の位置が車両11の車外におけるバックドア11Eを含む車両後部の近傍に設定された第2車外検知エリア45内にある場合に、バッテリ23からカメラ25、照明装置26、ドアアンロック装置27、ドア開放装置28、障害物検知センサ29、及び、音声出力装置31への電力供給が開始される。
これにより、ドアECU17は、駐車状態だけでなく、停車状態においても、第2車外検知エリア45内に存在する、電子キー13を携帯したユーザ12の視線によって選択されたドアを自動開放することが可能となる。
また、照合ECU15は、バッテリ23からカメラ25、照明装置26、ドアアンロック装置27、ドア開放装置28、障害物検知センサ29、及び、音声出力装置31へ電力が供給されている状態であって、更に、電子キー13が車両11の車両後部の周囲に設定された第2車外検知エリア45よりも外側に存在するか、又は、ユーザ12が車内に入って、車両11の車内に設定された車内検知エリア42内に存在する場合には、カメラ25、照明装置26、ドアアンロック装置27、ドア開放装置28、障害物検知センサ29、及び、音声出力装置31への電力供給を停止するようにしてもよい。
これにより、車両11の駐車状態及び停車状態において、ドアを自動開放する必要がない場合には、カメラ25、照明装置26、ドアアンロック装置27、ドア開放装置28、障害物検知センサ29、及び、音声出力装置31への電力供給を停止でき、バッテリ23の電力消費を抑制することができる。更に、車両11の駐車状態及び停車状態において、電子キー13を携帯するユーザ12が車内に存在する場合に、ユーザ12以外の第三者によるドアの自動開放を阻止することができ、セキュリティの向上を図ることができる。
(B)また、例えば、図9に示すように、認証可能な電子キー13を携帯したユーザ12が、駐車状態の車両11の車両後部に設定された第2車外検知エリア45に入ってから所定時間(例えば、約1分~2分)経過するまでに、ユーザ12が視線によって自動開放するドアを選択したか否かを判定するようにしてもよい。つまり、バッテリ23からカメラ25、照明装置26、ドアアンロック装置27、ドア開放装置28、障害物検知センサ29、及び、音声出力装置31への電力供給が開始されてから所定時間(例えば、約1分~2分)経過するまでに、ユーザ12が視線によって自動開放するドアを選択したか否かを判定するようにしてもよい。
そして、所定時間(例えば、約1分~2分)経過するまでに、ユーザ12が視線によって自動開放するドアを選択したと判定された場合には、ドアECU17は、ユーザ12の視線によって選択されたドアの操作(アンロックや開放など)を行うようにしてもよい。
一方、所定時間(例えば、約1分~2分)経過するまでに、ユーザ12が視線によって自動開放するドアを選択しなかったと判定された場合には、ドアECU17は、照合ECU15に対して、バッテリ23からカメラ25、照明装置26、ドアアンロック装置27、ドア開放装置28、障害物検知センサ29、及び、音声出力装置31への電力の供給停止を要求する電力供給停止指示を出力するようにしてもよい。
そして、照合ECU15は、電力供給停止指示がドアECU17から入力された場合には、上記ステップS18~ステップS19の処理を実行するようにしてもよい。これにより、所定時間(例えば、約1分~2分)経過するまでに、ユーザ12が視線によって自動開放するドアを選択しなかった場合には、カメラ25と、照明装置26と、ドアアンロック装置27と、ドア開放装置28と、障害物検知センサ29と、音声出力装置31とに対するバッテリ23からの電力供給が停止されて、バッテリ23の電力消費を抑制することができる。
また、この場合に、ユーザ12が電子キー13の表面に設けられたリセットスイッチ36を押すか、若しくは、認証可能な電子キー13を携帯するユーザ12が、第2車外検知エリア45の外側に出た後、再度、第2車外検知エリア45内に入ることによって、照合ECU15は、再度ステップS11以降の処理を実行するようにしてもよい。これにより、ドアECU17は、再び、認証可能な電子キー13を携帯するユーザ12の視線によって選択された車両11のドアを自動開放することが可能となる。
1 スマートエントリーシステム
11 車両
12 ユーザ
13 電子キー
15 照合ECU
16 電源ECU
17 ドアECU
18 通信部
19 プッシュスタートボタン
21 車速センサ
23 バッテリ
25 カメラ
26 照明装置
27 ドアアンロック装置
28 ドア開放装置
36 リセットスイッチ
41 第1車外検知エリア
42 車内検知エリア
45 第2車外検知エリア
11 車両
12 ユーザ
13 電子キー
15 照合ECU
16 電源ECU
17 ドアECU
18 通信部
19 プッシュスタートボタン
21 車速センサ
23 バッテリ
25 カメラ
26 照明装置
27 ドアアンロック装置
28 ドア開放装置
36 リセットスイッチ
41 第1車外検知エリア
42 車内検知エリア
45 第2車外検知エリア
Claims (5)
- 駐車状態又は停車状態の車両の各ドアの中から電子キーを携帯したユーザによって選択されたドアを判定するドア判定装置と、
前記ドア判定装置で判定された前記ドアを操作する操作装置と、
前記ドア判定装置及び前記操作装置へ電力を供給可能な電源装置と、
前記電子キーの位置を検出する位置検出装置と、
前記電源装置から前記ドア判定装置及び前記操作装置への電力供給状態を取得する電力供給状態取得装置と、
前記位置検出装置によって検出された前記電子キーの前記位置と、前記電力供給状態取得装置によって取得された前記電力供給状態と、に基づいて、前記電源装置から前記ドア判定装置及び前記操作装置への電力供給を開始若しくは停止するように制御する制御装置と、
を備えた、
スマートエントリーシステム。 - 請求項1に記載のスマートエントリーシステムにおいて、
前記制御装置は、
前記電力供給状態取得装置によって取得された前記電力供給状態が、前記電源装置から前記ドア判定装置及び前記操作装置へ電力が供給されている状態であるか否かを判定する電力供給状態判定部と、
前記電力供給状態判定部によって前記電源装置から前記ドア判定装置及び前記操作装置へ電力が供給されている状態でないと判定された場合には、前記位置検出装置によって検出された前記電子キーの前記位置が前記車両の近傍かつ車外にあるか否かを判定する第1位置判定部と、
前記電力供給状態判定部によって前記電源装置から前記ドア判定装置及び前記操作装置へ電力が供給されている状態であると判定された場合には、前記位置検出装置によって検出された前記電子キーの前記位置が前記車両の近傍かつ車外にないか否かを判定する第2位置判定部と、
を有し、
前記第1位置判定部によって前記位置検出装置によって検出された前記電子キーの前記位置が前記車両の近傍かつ車外にあると判定された場合には、前記電源装置から前記ドア判定装置及び前記操作装置への電力供給を開始するように制御し、
前記第2位置判定部によって前記位置検出装置によって検出された前記電子キーの前記位置が前記車両の近傍かつ車外にないと判定された場合には、前記電源装置から前記ドア判定装置及び前記操作装置への電力供給を停止するように制御する、
スマートエントリーシステム。 - 請求項2に記載のスマートエントリーシステムにおいて、
前記制御装置は、
前記第1位置判定部によって前記位置検出装置によって検出された前記電子キーの前記位置が前記車両の近傍かつ車外にあると判定された場合には、前記電源装置から前記ドア判定装置及び前記操作装置への電力供給を開始してから所定時間経過するまでに、前記ドア判定装置によって前記ドアが選択されたと判定されたか否かを判定する選択判定部を有し、
前記選択判定部によって前記電源装置から前記ドア判定装置及び前記操作装置への電力供給を開始してから所定時間経過するまでに、前記ドア判定装置によって前記ドアが選択されていないと判定された場合には、前記電源装置から前記ドア判定装置及び前記操作装置への電力供給を停止するように制御する、
スマートエントリーシステム。 - 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のスマートエントリーシステムにおいて、
前記位置検出装置は、
前記車両の車内に設定された車内検知エリア、及び、前記車両の車外における前記車両回りの全周に亘った近傍に設定された第1車外検知エリアにおける前記電子キーの前記位置を検出する、
スマートエントリーシステム。 - 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のスマートエントリーシステムにおいて、
前記位置検出装置は、
前記車両の車内に設定された車内検知エリア、及び、前記車両の車外におけるバックドアを含む車両後部の近傍に設定された第2車外検知エリアにおける前記電子キーの前記位置を検出する、
スマートエントリーシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2022009960A JP2023108747A (ja) | 2022-01-26 | 2022-01-26 | スマートエントリーシステム |
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JP2022009960A JP2023108747A (ja) | 2022-01-26 | 2022-01-26 | スマートエントリーシステム |
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JP2022009960A Pending JP2023108747A (ja) | 2022-01-26 | 2022-01-26 | スマートエントリーシステム |
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Country | Link |
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2022
- 2022-01-26 JP JP2022009960A patent/JP2023108747A/ja active Pending
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