JP2023108343A - Manufacturing method of rod - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、ロッドの製造方法に関する。 The present invention relates to a rod manufacturing method.
めっき浴の中で、電流の流れの中に絶縁部材と絶縁部材を通過させる孔を設け、めっきが必要な部分と絶縁部材の孔とが対向するよう配置することで電流の流れを制御する技術がある(例えば、特許文献1参照)。 A technology that controls the current flow by placing an insulating member and a hole through which the insulating member passes through the current flow in the plating bath, and arranging the part that needs to be plated and the hole in the insulating member so that they face each other. There is (for example, see Patent Document 1).
ところで、ロッドにめっきを施す場合に、生産性の低下を抑制することが求められている。 By the way, when a rod is plated, it is required to suppress a decrease in productivity.
したがって、本発明は、生産性の低下を抑制することができるロッドの製造方法の提供を目的とする。 Accordingly, an object of the present invention is to provide a rod manufacturing method capable of suppressing a decrease in productivity.
上記目的を達成するために、本発明に係る第1の態様は、大径部と、前記大径部よりも小径であって、端に位置する小径部と、を有するロッドにめっきを施すロッドの製造方法であって、前記小径部の端部に接触する接触部を有する金属の基材部と、前記基材部と前記小径部とを覆い、前記端部と対向する位置に孔部を有する絶縁部と、を備えるマスキング治具を用い、前記大径部側から前記小径部側にめっき液を流すことにより前記ロッドにめっき液を接触させる。 In order to achieve the above object, a first aspect of the present invention provides a rod for plating a rod having a large diameter portion and a small diameter portion positioned at an end and having a smaller diameter than the large diameter portion. In the manufacturing method of , a metal base portion having a contact portion that contacts the end portion of the small diameter portion, covering the base portion and the small diameter portion, and forming a hole at a position facing the end portion The rod is brought into contact with the plating solution by flowing the plating solution from the large-diameter portion side to the small-diameter portion side using a masking jig having an insulating portion.
本発明によれば、生産性の低下を抑制することができる。 ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, the fall of productivity can be suppressed.
本発明に係る実施形態を図面を参照して以下に説明する。 Embodiments according to the present invention will be described below with reference to the drawings.
まず、実施形態の製造方法で製造されるロッド11を図1を参照して説明する。
ロッド11は、金属製であり、一方向に長く延びる略円筒状の棒状部材である。ロッド11は、径方向の中央に、軸方向に貫通する貫通孔12が形成されている。
First, the
The
ロッド11は、主軸部20(大径部)と、第1軸部21(小径部)と、第2軸部22とを有している。
主軸部20は円筒状である。主軸部20は、その径方向外側の外周面部20aが円筒面となっている。主軸部20は、軸方向の一端に第1端面部20bを有しており、軸方向の他端に第2端面部20cを有している。第1端面部20bおよび第2端面部20cは、いずれも外周面部20aの中心軸線に対して垂直に広がる平面状である。
The
The
第1軸部21は、主軸部20の第1端面部20bから主軸部20の軸方向に沿って延出している。第1軸部21は、ロッド11において軸方向の一端に位置する。第1軸部21は、略円筒状であり、軸方向の全長にわたり外径が、主軸部20の外径よりも小径となっている。第1軸部21は、基端軸部31と、先端軸部32(端部)とを有している。
The
基端軸部31は、第1軸部21において軸方向の主軸部20側にあり、主軸部20の第1端面部20bから主軸部20の軸方向に沿って延出している。基端軸部31は円筒状である。基端軸部31は、その径方向外側の外周面部31aが円筒面となっている。基端軸部31は、軸方向の主軸部20とは反対側の端に端面部31bを有している。端面部31bは、外周面部31aの中心軸線に対して垂直に広がる平面状である。
The
先端軸部32は、第1軸部21において軸方向の主軸部20とは反対側の端部にあり、ネジ軸部41と、最先端部42と、を有している。
The
ネジ軸部41は、先端軸部32において軸方向の基端軸部31側にあり、基端軸部31の端面部31bから基端軸部31の軸方向に沿って延出している。ネジ軸部41は、略円筒状であり、軸方向の全長にわたり外径が、基端軸部31の外径よりも小径となっている。ネジ軸部41は、外周部にオネジ45が形成されている。ネジ軸部41は、軸方向の基端軸部31とは反対側の端に端面部41aを有している。端面部41aは、オネジ45の中心軸線に対して垂直に広がる平面状である。
The
最先端部42は、先端軸部32において軸方向の基端軸部31とは反対側にあり、ロッド11の軸方向における一側の端部となっている。最先端部42は、ネジ軸部41の端面部41aからネジ軸部41の軸方向に沿って延出している。最先端部42は、略円筒状であり、軸方向の全長にわたり外径が、ネジ軸部41のネジ底の径よりも小径となっている。最先端部42は、径方向外側に外周面部42aと外周面部42bとを有している。外周面部42aは、円筒面であり、端面部41aの内周縁部からネジ軸部41の軸方向に沿って延出している。外周面部42bは、テーパ面であり、外周面部42aの軸方向における端面部41aとは反対側の端縁部から、外周面部42aの軸方向に沿って延出している。外周面部42bは、外周面部42aから軸方向に離れるほど外径が小径となる。最先端部42は、軸方向のネジ軸部41とは反対側の端に先端面部42cを有している。先端面部42cは、外周面部42a,42bの中心軸線に対して垂直に広がる平面状である。先端面部42cは、ロッド11の軸方向一側の先端面となっている。先端面部42cと、端面部41aと、端面部31bと、第1端面部20bとは、平行である。
The
第2軸部22は、主軸部20の第2端面部20cから主軸部20の軸方向に沿って延出している。第2軸部22は、ロッド11において第1軸部21とは反対側の他端に位置する。第2軸部22は、略円筒状であり、軸方向の全長にわたり外径が、主軸部20の外径よりも小径となっている。第2軸部22は、基端軸部51と、ネジ軸部52とを有している。
The
基端軸部51は、第2軸部22において軸方向の主軸部20側にあり、主軸部20の第2端面部20cから延出している。基端軸部51は円筒状である。基端軸部51は、その径方向外側の外周面部51aが円筒面となっている。
The
ネジ軸部52は、第2軸部22において軸方向の主軸部20とは反対側にあり、ロッド11の軸方向の最先端部42とは反対側の他端部となっている。ネジ軸部52は、略円筒状であり、外周部にオネジ55が形成されている。ネジ軸部52は、軸方向の基端軸部51とは反対側の端に先端面部52aを有している。先端面部52aは、オネジ55の中心軸線に対して垂直に広がる平面状であり、第2端面部20cと平行である。先端面部52aは、ロッド11の軸方向の先端面部42cとは反対側の先端面となっている。ロッド11には、先端面部42cの径方向の中央に貫通孔12の一端が、先端面部52aの径方向の中央に貫通孔12の他端が、それぞれ開口している。
The
ロッド11は、シリンダ装置を構成するものである。シリンダ装置は、例えば、自動車や鉄道車両等の車両のサスペンション装置に用いられる緩衝器である。シリンダ装置は、ロッド11と、図示は略すが、ロッド11が挿入されるシリンダと、ロッド11に連結されてシリンダ内に摺動可能に設けられるピストンと、シリンダの開口部に設けられてロッド11を支持するロッドガイドと、シリンダの開口部とロッドとの隙間を閉塞するシール部材とを有している。ロッド11は、基端軸部31にピストンが嵌合される。ロッド11は、ネジ軸部41のオネジ45に、ピストンをロッド11に固定するためのナットが螺合される。ロッド11は、主軸部20においてロッドガイドおよびシール部材を摺動する。ロッド11は、ネジ軸部52のオネジ55に、車体への連結用のナットが螺合される。
The
ロッド11において、いずれも車体への取り付け側にある、主軸部20の第2端面部20cと、第2軸部22の外周面部51a、オネジ55および先端面部52aとは、めっきが施されない非めっき領域A1となっている。また、ロッド11において、ネジ軸部41のオネジ45は、めっきが施されない非めっき領域A2となっている。また、ロッド11において、最先端部42の外周面部42aは、めっきが施されるめっき領域Bとなっている。また、ロッド11において、最先端部42の外周面部42bは、めっきが施されていてもいなくても良い領域Cとなっている。また、ロッド11において、主軸部20の外周面部20aおよび第1端面部20bと、基端軸部31の外周面部31aとは、所定範囲の厚さのめっきが施されるめっき領域Dとなっている。ここで、めっき領域Bは、めっき領域Dよりもめっきの厚さが薄くても良い領域、すなわち、0より大きく前記所定範囲の上限値よりも小さい厚さのめっきが施される領域となっている。
In the
次に、主に図2~図4に基づいて、ロッド11の製造方法において用いられるマスキング治具61について説明する。
図2に示すマスキング治具61は、全体として略有蓋円筒状をなす。マスキング治具61は、導電性の金属を主体とするものであり、具体的には、銅系材料を主体とするものである。マスキング治具61は、胴部71と、蓋部72と、突出部73とを有している。
Next, mainly based on FIGS. 2 to 4, the masking
The masking
胴部71は、円筒状であり、その径方向外側の外周面部71aが円筒面となっている。胴部71の外径、すなわち外周面部71aの外径は、図1に示すロッド11の基端軸部31の外径、すなわち外周面部31aの外径と同等である。図2に示すように、胴部71は、軸方向の一端に端面部71bを有している。端面部71bは、外周面部71aの中心軸線に対して垂直に広がる平面状である。胴部71は、その内周部に図示略のメネジ(接触部)が形成されている。
The
胴部71には、その軸方向における端面部71bとは反対側の端部に、胴部71を径方向に貫通する孔部75が形成されている。孔部75は、胴部71に、胴部71の周方向に等間隔で複数(具体的には4箇所)形成されている。これらの孔部75は、全て同形状であり、全て胴部71の軸方向における位置を合わせている。胴部71は、その軸方向において、孔部75が形成された領域が部分開口部77となっている。また、胴部71は、その軸方向において、孔部75が形成されていない領域が閉塞部78となっている。閉塞部78の内周部に図示略の上記したメネジが形成されている。
The
孔部75は、平面部75aと、一対の側面部75bと、湾曲面部75cとを有している。平面部75aは、胴部71の軸方向における孔部75の端面部71b側にある。平面部75aは端面部71bと平行に広がる平面状である。一対の側面部75bは、胴部71の周方向における平面部75aの両端縁部から、胴部71の軸方向に沿って端面部71bとは反対側に延出している。一対の側面部75bは平面状である。湾曲面部75cは、胴部71の軸方向における一対の側面部75bの平面部75aとは反対側の端縁部同士を結んでいる。湾曲面部75cは、胴部71の周方向における中央側ほど胴部71の軸方向において平面部75aから離れるように湾曲している。湾曲面部75cは、胴部71の軸方向における平面部75aとは反対側の端部が、蓋部72の軸方向における胴部71側の端部と位置を合わせている。
The
ここで、図3に示すように、胴部71の軸方向における端面部71bと湾曲面部75cとの最大距離は、ロッド11の軸方向における端面部31bと先端面部42cとの距離と同等である。また、胴部71の軸方向における端面部71bと平面部75aとの距離は、ロッド11の軸方向における端面部31bと端面部41aとの距離よりも若干長い。また、胴部71の軸方向における平面部75aと湾曲面部75cとの最大距離は、ロッド11の軸方向における端面部41aと先端面部42cとの距離よりも若干短い。
Here, as shown in FIG. 3, the maximum distance between the
図2に示す蓋部72は、略円板状であり、胴部71の軸方向における端面部71bとは反対側の端部を閉塞している。
突出部73は、棒状であり、蓋部72の径方向における中央から蓋部72の軸方向において胴部71とは反対側に突出している。突出部73は、円柱状であり、その外径が蓋部72の外径よりも小径となっている。
The
The protruding
マスキング治具61は、そのほとんどを構成する金属製、具体的には銅系材料製の基材部81と、基材部81の外表面81aの一部を覆う絶縁部82とからなっている。絶縁部82は、耐クロム酸性の良好な絶縁材料、具体的にはフッ素系材料を基材部81の外表面81aにコーティングすることによって形成されている。マスキング治具61は、その外側に向く外表面61aのうち、マスキング治具61の軸方向において端面部71bから孔部75を越える所定位置までの範囲が、絶縁部82となっている。言い換えれば、マスキング治具61は、その外表面61aのうち、胴部71に配置される部分の全体と、蓋部72の軸方向における胴部71側の一部に配置される部分とが、絶縁部82となっている。また、孔部75の平面部75a、一対の側面部75bおよび湾曲面部75cも、全て絶縁部82となっている。絶縁部82は、略円筒状である。絶縁部82は、その軸方向における一端側の端縁部82aが、端面部71bを構成している。絶縁部82は、その軸方向における他端側の端縁部82bが、絶縁部82の中心軸線に垂直に広がる平面に配置される円形である。端縁部82bは、マスキング治具61の軸方向において、突出部73と孔部75との間に配置されている。基材部81の内面も、図示略の上記したメネジを除いて、絶縁部82となっている。
The masking
マスキング治具61は、その外表面61aのうち、絶縁部82を除く部分が基材部81の外表面81aが露出して構成されている。すなわち、蓋部72の軸方向における胴部71とは反対側の一部の外表面および突出部73の外表面は、基材部81の外表面81aが露出する露出面部81bとなっている。また、マスキング治具61の図示略の上記したメネジも、基材部81が露出している。
The masking
図4に示すように、マスキング治具61は、第1軸部21の先端軸部32を覆って、ネジ軸部41のオネジ45をマスキングするものである。マスキング治具61は、その図示略の上記したメネジがロッド11のオネジ45に螺合される。その際に、マスキング治具61は、端面部71bがロッド11の端面部31bに面接触で当接するまで螺合される。この状態で、マスキング治具61は、絶縁部82からなる端面部71bがロッド11の端面部31bに全面的に隙間なく密着する。また、この状態で、マスキング治具61は、蓋部72がロッド11の先端面部42cに全面的に隙間なく密着する。また、この状態で、図示略の上記したメネジはオネジ45を全面的に覆う。また、この状態で、胴部71の絶縁部82からなる外周面部71aは、ロッド11の基端軸部31の外周面部31aと同一円筒面に配置される状態になる。また、この状態で、孔部75の平面部75aが、ロッド11およびマスキング治具61の軸方向において端面部41aよりも若干端面部31bとは反対側に配置される状態となる。また、この状態で、孔部75の湾曲面部75cは、ロッド11およびマスキング治具61の軸方向において、平面部75aとは反対側の端部が、ロッド11の先端面部42cと位置を合わせる。よって、この状態で、孔部75は、ロッド11の最先端部42の外周面部42a,42bと、ロッド11およびマスキング治具61の軸方向における位置を重ね合わせる。よって、ロッド11の最先端部42の外周面部42a,42bは、孔部75を介してマスキング治具61から径方向外方に向けて露出する。
As shown in FIG. 4 , the masking
この状態で、マスキング治具61は、基材部81の図示略の上記したメネジが、ロッド11の先端軸部32のオネジ45に接触する。また、この状態で、マスキング治具61は、その軸方向における基材部81の基端軸部31とは反対側の外表面81aが露出して露出面部81bとなる。また、この状態で、絶縁部82は、基材部81とロッド11の先端軸部32とを覆う。その際に、絶縁部82は、先端軸部32のオネジ45については、その軸方向の全長にわたり全周を全面的に覆う。また、この状態で、絶縁部82および基材部81は、ロッド11の先端軸部32の最先端部42と、ロッド11およびマスキング治具61の軸方向における位置を重ね合わせて径方向に対向する位置に、孔部75を有する。
In this state, the masking
次に、主に図5に基づいて、ロッド11の製造方法において用いられる補助陰極101および整流部材102について説明する。
補助陰極101は、金属製であり、具体的にはチタン製である。補助陰極101は、有底円筒状であり、その開口側からロッド11の第2軸部22が挿入される。補助陰極101は、ロッド11の第2軸部22のオネジ55に螺合されてロッド11に装着される。この状態で、補助陰極101は、開口側の端面部101aがロッド11の第2端面部20cに全面的に隙間なく密着する。また、この状態で、補助陰極101は、円筒面からなる外周面部101bがロッド11の主軸部20の外周面部20aと同一円筒面に配置される状態になる。
Next, mainly based on FIG. 5, the
The
整流部材102は、樹脂製であり、具体的にはPTFE(ポリテトラフルオロエチレン樹脂)製である。整流部材102は、端面部102aにおいて補助陰極101の軸方向における端面部101aとは反対側の端面部101cに当接して補助陰極101に接合される。整流部材102は、補助陰極101に接合された状態で、軸方向の補助陰極101とは反対側の先端面部102bが半球状をなす。整流部材102は、補助陰極101に接合された状態で、円筒面からなる外周面部102cが、補助陰極101の外周面部101bと同一円筒面に配置される状態になる。
The rectifying
次に、実施形態のロッド11の製造方法および製造装置111について説明する。実施形態のロッド11の製造方法では、ロッド11にめっきを施す。実施形態のロッド11の製造方法は、具体的には、鋼鉄製のロッド11の表面にクロムめっきを施す。
Next, the manufacturing method and
実施形態の製造装置111は、アノード121を有している。アノード121は、円筒状の胴部122と、胴部122の軸方向の一端を閉塞する円板状の底部123と、胴部122の軸方向の他端の開口部124とを有する有底円筒状である。アノード121の軸方向における開口部124の底部123とは反対側の開口端面124aは、胴部122の中心軸線に垂直に広がる平面状である。アノード121は、その中心軸線が鉛直に沿っており、下端に底部123が配置されている。底部123には液導入口125が設けられている。液導入口125は上方に開口しており、アノード121内に開口している。液導入口125は、底部123の中央、すなわちアノード121の中心軸線上に配置されている。
A
ここで、製造装置111を用いたロッド11の製造方法では、ロッド11に、上記のように、整流部材102が固定された補助陰極101と、マスキング治具61とが取り付けられて装着体141とされる。よって、この製造方法では、ロッド11の先端軸部32をマスキング治具61で覆う。
Here, in the method of manufacturing the
製造装置111は、給電クランプ131を有している。
ロッド11の製造方法では、給電クランプ131が、この装着体141のマスキング治具61の突出部73をクランプする。そして、この製造方法では、給電クランプ131が、クランプした装着体141を、マスキング治具61を上側にし、整流部材102を下側にした状態で吊り下げて、アノード121内に開口部124から挿入する。そして、この製造方法では、給電クランプ131が、装着体141を、胴部122の径方向の中央位置で、鉛直方向に沿わせる。すなわち、給電クランプ131は、装着体141を胴部122と同軸状に配置する。また、その際に、給電クランプ131は、マスキング治具61の絶縁部82の端縁部82bを、アノード121の開口端面124aよりも所定量上側に位置させる。また、その際に、給電クランプ131は、マスキング治具61の孔部75の全体を、開口端面124aよりも下側に位置させる。
The
In the method of manufacturing the
この状態で、装着体141のロッド11は、下から順番に、第2軸部22のネジ軸部52、第2軸部22の基端軸部51、主軸部20、第1軸部21の基端軸部31、第1軸部21の先端軸部32のネジ軸部41、第1軸部21の先端軸部32の最先端部42が、配置された状態となる。よって、主軸部20および主軸部20よりも小径の第1軸部21のうちの主軸部20が下側に、第1軸部21が上側に位置する。
In this state, the
ロッド11の製造方法では、アノード121内にめっき液Fを注入する。そして、図示略のポンプによってめっき液Fを液導入口125からアノード121内に吐出させる。すると、アノード121内のめっき液Fに、図5に二点鎖線矢印で示すように、胴部122と装着体141との間を鉛直方向に沿って下側から上側に流れる流れが生じる。よって、この製造方法では、めっき液Fを、ロッド11の主軸部20側から、主軸部20よりも小径の第1軸部21側に流す。それと共に、アノード121内のめっき液Fの余剰分が開口部124からあふれ出す。なお、その際に、めっき液Fの液面が、マスキング治具61の絶縁部82の端縁部82bよりも下側かつ孔部75よりも上側となるように、装着体141の配置高さが設定されている。
In the method of manufacturing the
そして、この製造方法では、このようなめっき液Fの流れを胴部122と装着体141との間に生じさせた状態で、給電クランプ131から装着体141に給電を行ってロッド11に高速めっきを施す。すると、金属製のロッド11には、めっき液Fに浸漬されると共にマスキング治具61および補助陰極101で一切被覆されていない図1に示すめっき領域D、すなわち図5に示す主軸部20の外周面部20aおよび第1端面部20bと、基端軸部31の外周面部31aとに上記した所定範囲の厚さのめっきが電着される。また、めっき液Fに浸漬されると共に、マスキング治具61の部分開口部77で覆われるものの、孔部75を介して露出する図1に示すめっき領域Bおよびめっき領域C、すなわち図5に示す最先端部42の外周面部42a,42bには、0より大きく前記所定範囲の上限値よりも小さい厚さのめっきが電着される。
In this manufacturing method, in a state in which such a flow of the plating solution F is generated between the
対して、めっき液Fに浸漬されるものの、マスキング治具61の閉塞部78の図示略の上記したメネジに螺合されて被覆される図4に示すネジ軸部41のオネジ45および閉塞部78で被覆される基端軸部31の端面部31b、すなわち図1に示す非めっき領域A2には、めっきが電着されない。また、図5に示すように、めっき液Fに浸漬されるものの、補助陰極101で被覆される図1に示す非めっき領域A1、すなわち図5に示す主軸部20の第2端面部20cと、第2軸部22の外周面部51a、オネジ55および先端面部52aとには、めっきが電着されない。加えて、補助陰極101で下端が閉塞され上端がマスキング治具61の蓋部72で閉塞されている貫通孔12も、めっきが電着されない。なお、補助陰極101に取り付けられた整流部材102は、対向する液導入口125から吐出されるめっき液Fを整流して、ロッド11の電流集中を抑制する。
On the other hand, although immersed in the plating solution F, the
なお、実施形態では、ロッド11とアノード121とを鉛直方向に延びるように配置しているが、これに限らず、いずれの方向に延びるように配置しても良い。例えば水平方向に延びるようにロッド11とアノード121とを配置してもよい。この場合も、めっき液Fを、上記と同様に、整流部材102側からマスキング治具61側に流す。
Although the
上記した特許文献1には、めっき浴の中で、電流の流れの中に絶縁部材と絶縁部材を通過させる孔を設け、めっきが必要な部分と絶縁部材の孔とが対向するよう配置することで電流の流れを制御する技術が開示されている。ところで、ロッドにめっきを施す場合に、生産性の低下を抑制することが求められている。 In the above-mentioned Patent Document 1, in the plating bath, an insulating member and a hole for passing the insulating member are provided in the current flow, and the part that needs to be plated and the hole of the insulating member are arranged so as to face each other. Techniques for controlling current flow in are disclosed. By the way, when a rod is plated, it is required to suppress a decrease in productivity.
実施形態のロッド11にめっきを施す場合に、実施形態とは逆に、給電クランプ131で第2軸部22をクランプしてロッド11を吊り下げ、第1軸部21から主軸部20の方向にめっき液Fを流してめっきを施すことを考えた。その際に、非めっき領域A1については、めっき液Fに浸漬させないことでめっきの付着を防止することを考えた。また、その際に、貫通孔12については、先端面部42cに当接する樹脂製あるいは金属製の遮蔽部材で塞ぐことで、非めっき領域とすることを考えた。また、その際に、第1軸部21のネジ軸部41をチタン製の補助陰極で覆って非めっき領域A2を形成することを考えた。ここで、ネジ軸部41を樹脂製の絶縁材料で覆うことも考えたが、その場合、端面部31bにめっきの異常析出を生じてしまう可能性があるため、チタン製とすることを考えた。以上のようにすることで、非めっき領域A1,A2と、めっき領域B,C,Dとを形成することを考えた。
When the
しかしながら、このようにめっき処理を行うと、主軸部20の第1端面部20bに電流集中によるめっきの異常析出が生じて、光沢を損なう等のめっき品質の低下を生じる可能性が考えられた。特に高速めっきを行う場合には、その可能性が高くなってしまう。一方で、第1軸部21の基端軸部31の外周面部31aおよび主軸部20の外周面部20aはめっきを施す必要があることから、これらの間の第1端面部20bをマスキング治具で覆うことは困難である。これらの理由から、低電流密度でめっき処理を行う必要があり、生産性の点で課題があった。
However, when the plating process is performed in this manner, abnormal deposition of plating occurs due to current concentration on the first
これに対して、実施形態のロッド11の製造方法は、主軸部20よりも小径であって、端に位置する第1軸部21の先端軸部32のオネジ45に接触する図示略の上記したメネジを有する金属の基材部81と、基材部81と第1軸部21とを覆い、先端軸部32と対向する位置に孔部75を有する絶縁部82と、を備えるマスキング治具61を用いる。そして、主軸部20側から第1軸部21側にめっき液Fを流すことによりロッド11にめっき液Fを接触させる。このように、主軸部20側から、これよりも小径の第1軸部21側にめっき液を流すことにより、主軸部20の第1端面部20bに生じるめっきの異常析出、例えば光沢を損なう等のめっき品質の低下を抑制することができる。よって、実施形態のロッド11の製造方法によれば、低電流密度でめっき処理を行うことなく、品質を維持しためっきをロッド11に施すことが可能となるため、生産性の低下を抑制することができる。しかも、マスキング治具61が、基材部81と第1軸部21とを覆う絶縁部82を有するため、基材部81にめっきが施されてしまうことを抑制できる。加えて、絶縁部82は、先端軸部32の最先端部42と対向する位置に孔部75を有するため、最先端部42にも、めっきを施すことができる。絶縁部82は、最先端部42と対向する位置に孔部75を有するため、最先端部42の電流集中を抑制することができ、最先端部42のめっきの異常析出を抑制することができる。
On the other hand, in the method of manufacturing the
また、マスキング治具61の基材部81が電気伝導率の高い銅系材料製であるため、マスキング治具61の基材部81を給電部として使用することができ、良好に高速めっきを行うことができる。
Further, since the
11…ロッド、20…主軸部(大径部)、21…第1軸部(小径部)、32…先端軸部(端部)、61…マスキング治具、75…孔部、81…基材部、82…絶縁部、F…めっき液。
DESCRIPTION OF
Claims (2)
前記小径部の端部に接触する接触部を有する金属の基材部と、
前記基材部と前記小径部とを覆い、前記端部と対向する位置に孔部を有する絶縁部と、
を備えるマスキング治具を用い、
前記大径部側から前記小径部側にめっき液を流すことにより前記ロッドにめっき液を接触させるロッドの製造方法。 A rod manufacturing method for plating a rod having a large-diameter portion and a small-diameter portion positioned at an end and having a smaller diameter than the large-diameter portion,
a metal base portion having a contact portion that contacts the end portion of the small diameter portion;
an insulating portion covering the base portion and the small-diameter portion and having a hole at a position facing the end;
Using a masking jig with
A method of manufacturing a rod, wherein the rod is brought into contact with the plating solution by flowing the plating solution from the large diameter portion side to the small diameter portion side.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2022009409A JP2023108343A (en) | 2022-01-25 | 2022-01-25 | Manufacturing method of rod |
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JP2022009409A JP2023108343A (en) | 2022-01-25 | 2022-01-25 | Manufacturing method of rod |
Publications (1)
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2022
- 2022-01-25 JP JP2022009409A patent/JP2023108343A/en active Pending
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