JP2023106961A - 排ガス浄化装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】触媒ケース内における触媒の変位を抑制する。【解決手段】車両のエンジンからの排ガスを浄化するよう構成される排ガス浄化装置の製造方法である。本製造方法は、第1面から第2面まで延びる複数の排ガスの流路を有する触媒であって、外周面を周回するように緩衝部材が装着された触媒を、筒状の触媒ケースに圧入すること、を備える。触媒ケースに触媒を圧入する際、触媒の第1面と、緩衝部材における第1面側の端面とを同時に押圧する。【選択図】図7

Description

本開示は、排ガス浄化装置の製造方法に関する。
外周面に装着されたマットにより保持された触媒により、車両のエンジンからの排ガスを浄化する排ガス浄化装置が知られている。このような排ガス浄化装置の製造工程では、マットが装着された触媒が触媒ケースに圧入される。一例として、特許文献1に開示された技術では、マットを径方向に圧縮させた状態で、触媒が触媒ケースに圧入される。これにより、触媒の圧入時にマットのずれや破損が生じるのを抑制できる。
特開2005-315252号公報
しかし、特許文献1の技術では、触媒の圧入時におけるマットと触媒ケースとの間の摩擦により、触媒を上流側に変位させるせん断変形が生じた状態で、マットが触媒ケース内に収容される可能性がある。このようなマットでは、触媒ケースを流下する排ガスが触媒を下流側に押圧することにより、触媒を下流側に変位させるようにせん断変形が生じる恐れがある。
そして、このようなせん断変形が生じると、触媒が下流側にずれ、その結果、触媒の上流側での排ガスの流れが変化する恐れがある。これにより、触媒に衝突する排ガスの分布が当初の想定とは異なるものとなり、触媒における排ガスの浄化性能の低下を招く可能性がある。
本開示の一態様では、触媒ケース内における触媒の変位を抑制することを目的とする。
本開示の一態様は、車両のエンジンからの排ガスを浄化するよう構成される排ガス浄化装置の製造方法であって、第1面から第2面まで延びる複数の排ガスの流路を有する触媒であって、外周面を周回するように緩衝部材が装着された触媒を、筒状の触媒ケースに圧入すること、を備える。触媒ケースに触媒を圧入する際、触媒の第1面と、緩衝部材における第1面側の端面とを同時に押圧する。
上記構成によれば、緩衝部材が装着された触媒を触媒ケースに圧入する際、緩衝部材が変形するのを抑制できる。したがって、触媒ケース内における触媒の変位を抑制できる。
本開示の一態様では、触媒は、触媒ケースにける排ガスの流れ方向の下流側に位置する開口から圧入されてもよい。
上記構成によれば、緩衝部材が装着された触媒を触媒ケースに圧入する際、触媒ケースにおける触媒の上流側の部分で、緩衝部材との摩擦により塵芥が生じるのを抑制できる。このため、このような塵芥が車両のエンジンに到達し、エンジンの動作に悪影響を与えるのを抑制できる。
本開示の一態様では、緩衝部材の端面は、触媒の外周面における第1面から離れた位置に設けられてもよい。
上記構成によれば、触媒ケースへの圧入後、緩衝部材の端面は、触媒ケースと触媒の外周面との間に配置される。このため、排ガスが端面に衝突するのを抑制でき、緩衝部材の劣化を抑制できる。
本開示の一態様では、緩衝部材の端面は、触媒の第1面と略同一平面上に位置してもよい。
上記構成によれば、緩衝部材における触媒に接触する領域の面積が広くなる。このため、緩衝部材における触媒の保持力が向上する。
本開示の一態様は、触媒ケースにおける排ガスの流れ方向の下流側の開口に下流コーンを挿入し、下流コーンを触媒ケースに接合することをさらに備えてもよい。下流コーンにおける排ガスの流れ方向の上流側の端部は、緩衝部材と接触するか、又は、緩衝部材に対し隙間を空けて配置されてもよい。
上記構成によれば、下流コーンの端部により緩衝部材の下流側への移動を規制できるため、緩衝部材を装着する触媒の下流側へのずれを抑制できる。
本開示の一態様では、触媒の第1面と、緩衝部材における第1面側の端面とを同時に押圧する際、触媒が排ガスの流れ方向の下流側に位置するように緩衝部材を変形させてもよい。
上記構成によれば、触媒が下流側に位置するように緩衝部材が既に変形しているため、触媒ケース内を流下する排ガスにより触媒が下流側に押圧されても、緩衝部材には、触媒を下流側に変位させる変形が生じ難い。したがって、触媒ケース内における触媒の変位を抑制できる。
排ガス浄化装置の模式的な正面図である。 図1のII-II線での模式的な断面図である。 下流コーンにおける端部近傍の部分の模式的な拡大断面図である。 変形例の下流コーンにおける端部近傍の部分の模式的な拡大断面図である。 変形例の下流コーンにおける端部近傍の部分の模式的な拡大断面図である。 変形例の下流コーンにおける端部近傍の部分の模式的な拡大断面図である。 触媒を触媒ケースに圧入する圧入工程の説明図である。 下流コーンを触媒ケースに接合する接合工程の説明図である。 変形例の圧入工程の説明図である。 変形例の圧入工程の説明図である。
以下、本開示の実施形態について図面を用いて説明する。なお、本開示の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本開示の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
[1.排ガス浄化装置の構成]
図1に示す排ガス浄化装置1は、車両のエンジンからの排ガスの流路に設けられ、排ガスの浄化を行う。排ガス浄化装置1は、上流コーン2と、触媒コンバータ3と、下流コーン4とを備える。
[2.上流コーン]
上流コーン2は、排ガス浄化装置1における排ガスの流れ方向の最も上流側に位置する(図1参照)。上流コーン2は、排ガスの流れ方向の上流側から下流側に向かうに従い拡径する円錐台状の筒体である。上流コーン2における上流側の開口は、排ガス浄化装置1の内部への排ガスの入口21を形成する。入口21には、例えば、エンジンに連結された排気マニホールド等が接続される。
[3.触媒コンバータ]
触媒コンバータ3は、上流コーン2の下流側に設けられる(図1参照)。図2に示すように、触媒コンバータ3は、触媒ケース31と、触媒32と、緩衝部材33とを有する。なお、図2では、上流コーン2の図示が省略されている。
[触媒ケース]
触媒ケース31は、一例として円筒状の部材であり、上流側に位置する上流開口31Aは、上流コーン2の下流側の開口に接続されている(図1、2参照)。触媒ケース31内には、上流コーン2から排ガスGが流入する。触媒ケース31には、触媒32と緩衝部材33とが収容される。
[触媒]
触媒32は、排ガスGとの接触によって排ガスG中の環境汚染物質を改質又は捕集し、排ガスGを浄化する(図2参照)。
触媒32は、一例として円柱状の形状を有しており、触媒ケース31の軸線30に沿って延びた状態で、触媒ケース31内に配置される。以後、触媒32における上流側の端面を上流面32Aとし、下流側の端面を下流面32Bとする。
触媒32は、上流面32Aから下流面32Bまで軸線30に沿って延びる複数の流路を有する。つまり、これらの流路は、触媒ケース31における排ガスの流れ方向に沿って延びており、上流開口31Aから触媒ケース31の内部に流入した排ガスは、これらの通路を通過して、触媒ケース31における下流側の下流開口31Bから流出する。一例として、触媒32は、軸線30の方向に延びる複数の仕切り板が格子状に配置された立体形状(例えばハニカム形状)を有していても良い。
一例として、触媒32は、ガソリンパティキュレートフィルター(GPF)として構成されていても良い。GPFは、コージライトセラミックを主成分とする。GPFを用いることで、粒子状物質(PM)の捕集性能が高められ、近年高まっている排ガス規制への対応が容易となる。
[緩衝部材]
緩衝部材33は、触媒32の外周面32Cに装着された扁平なマット状の部材である(図2参照)。緩衝部材33は、外周面32Cに接触しており、外周面32Cを周回するように設けられる。緩衝部材33は、触媒32の外周面32Cと触媒ケース31の内周面とに挟持されており、触媒32を保持する。
緩衝部材33における上流側の端に位置する上流端面33Aは、触媒32の上流面32Aよりも下流側に位置し、下流側の端に位置する下流端面33Bは、下流面32Bよりも上流側に位置する。
無論、これに限らず、触媒32の上流面32Aは、上流端面33Aと略同一平面上に位置しても良い。なお、略同一平面上に位置するとは、上流面32Aと上流端面33Aとが、軸線30の方向において同一の位置に設けられるか、近接する位置に設けられることを意味する。同様に、触媒32の下流面32Bもまた、下流端面33Bと略同一平面上に位置しても良い。
緩衝部材33は、触媒ケース31の径方向、及び、軸線30の方向に弾性変形可能である。つまり、緩衝部材33は、触媒ケース31及び触媒32よりも剛性が低く、柔らかい。また、触媒32の外周面32Cの表面粗さは、触媒ケース31の内周面の表面粗さよりも大きい。このため、触媒ケース31の軸線30の方向において、緩衝部材33の触媒32に対する摩擦力は、緩衝部材33の触媒ケース31に対する摩擦力よりも大きい。したがって、緩衝部材33は、触媒32を保持したまま触媒ケース31に対して摺動する。一例として、緩衝部材33は、アルミファイバーをマット状に編み込んだものであっても良い。
[4.下流コーン]
下流コーン4は、触媒コンバータ3の下流側に位置し、上流側から下流側に向かうに従い縮径する円錐台状の筒体として構成される(図1、2参照)。下流コーン4の上流側の開口は、触媒ケース31の下流開口31Bに接続されている。また、下流コーン4の下流側の開口は、排ガス浄化装置1からの排ガスGの出口41を形成する。
下流コーン4における上流側の端部42は、下流開口31Bから触媒ケース31内に挿入されており、端部42の外周面は、触媒ケース31における下流側の端部31Cの内周面に接触する(図3参照)。
下流コーン4の端部42の端面42Aは、緩衝部材33の下流端面33Bに接触する。また、下流コーン4の端部42は、触媒ケース31の径方向において触媒32と触媒ケース31との間に配置される。また、触媒ケース31の径方向において、触媒32と下流コーン4の端部42との間には、隙間S1が設けられている。
つまり、触媒ケース31の径方向において、触媒32は端部42と対向している。具体的には、触媒ケース31の径方向において、触媒32は端部42と接触せず、かつ、触媒32と端部42との間に他の部材も存在しない。
[5.下流コーンの端部の変形例]
図4に示すように、下流コーン4の端部42は、触媒ケース31の軸線30の方向において緩衝部材33の下流端面33Bと隙間S2を介して対向してもよい。つまり、触媒ケース31の軸線30の方向において、緩衝部材33と端部42との間に隙間S2が設けられてもよい。このような隙間S2は、排ガス浄化装置1を構成する部品の寸法や組み付け位置のバラつきによって形成され得る。
このような隙間S2が存在する場合、緩衝部材33が下流側へずれると、緩衝部材33の下流端面33Bが端部42の端面42Aに接触する。その結果、緩衝部材33がさらに下流側へずれることが規制される。
また、図5に示すように、下流コーン4の端部42は、端面42Aの付近の部分が下流コーン4の内側に向かって(つまり、触媒ケース31から離れる方向に)湾曲してもよい。図5では、端部42の端面42Aは、触媒ケース31の径方向において、触媒32の外周面32Cと隙間を介して対向し、端部42の外周面の一部が緩衝部材33の下流端面33Bに接触する。なお、端面42Aと触媒32の外周面32Cとの間には、例えば、緩衝部材33や補強部材等の他の部品が配置されてもよい。
さらに、図6に示すように、下流コーン4の端部42は、下流コーン4の内周面が重なるように、折り返し部分42Bを中心にU字状に折り返されていてもよい。図6では、端部42の折り返し部分42B(つまり「U字」の底の部位)が緩衝部材33の下流端面33Bに接触する。なお、折り返し部分42Bは、緩衝部材33の下流端面33Bに対し、隙間を介して対向していてもよい。
折り返し部分42Bは、触媒ケース31の径方向において、触媒32の外周面32Cと隙間を介して対向している。なお、折り返し部分42Bと触媒32との間には、緩衝部材33や補強部材等の他の部品が配置されてもよい。
この他にも、図6において、端部42の折り返しにより形成される基礎部分42Cと重ね部分42Dとの間に、隙間があってもよい。なお、基礎部分42Cとは、触媒ケース31の外周面に接触する部分である。また、重ね部分42Dは、基礎部分42Cの触媒ケース31における径方向内側に位置する部分である。
[6.排ガス浄化装置の製造方法]
排ガス浄化装置1の製造方法は、一例として、装着工程、圧入工程、及び接合工程を有する。
[装着工程]
装着工程では、触媒32の外周面32Cに矩形の緩衝部材33を巻き付けることで、外周面32Cに緩衝部材33が装着される。一例として、緩衝部材33の外周面にテープを貼り付けることで、緩衝部材33が固定されても良い。この他にも、例えば、接着剤により、緩衝部材33が外周面32Cに固定されても良い。
また、触媒32に装着された緩衝部材33の上流及び下流端面33A、33Bは、それぞれ、外周面32Cにおける触媒32の上流面32A及び下流面32Bから離れた位置に設けられる。つまり、上流面32A及び下流面32Bは緩衝部材33から突出しており、上流面32Aと上流端面33Aとの間と、下流面32Bと下流端面33Bとの間とには、それぞれ、段差が形成されている。
[圧入工程]
続く圧入工程では、外周面32Cに緩衝部材33が装着された触媒32が、上流又は下流開口31A、31Bから、軸線30に沿って触媒ケース31内に圧入される(図7参照)。このとき、圧入治具5により、触媒32と緩衝部材33とが同時に押圧される。圧入治具5は、本体部50と、外周部51と、突出部52とを備える。
本体部50は、板状の部位であり、表側に位置する接触面50Aにて、触媒32の上流面32A又は下流面32Bの全域に接触するよう構成される。なお、上流面32A又は下流面32Bの一部が、本体部50に接触するようにしてもよい。
外周部51は、本体部50を囲むように本体部50の縁部に設けられた枠状の部位であり、表側に位置する接触面51Aにて、緩衝部材33の上流又は下流端面33A、33Bの全域に接触するよう構成される。なお、上流又は下流端面33A、33Bの一部が、外周部51に接触するようにしてもよい。
突出部52は、本体部50の裏面の中心から突出する棒状の部位であり、圧入治具5による押圧時には、突出部52を介して圧入治具5に力が加えられる。
そして、本体部50及び外周部51の接触面50A、51Aは、平面状に広がっており、押圧時には触媒ケース31の軸線30に直交する。また、外周部51の接触面51Aは、本体部50の接触面50Aよりも表側に突出しており、これらの接触面の境界には段差が存在する。これらの接触面50A、51Aが、上流面32A及び上流端面33A、又は、下流面32B及び下流端面33Bに同時に接触するよう、該段差が調整されている。
図7では、一例として、緩衝部材33が装着された触媒32は、下流開口31Bから触媒ケース31内に圧入される。このとき、圧入治具5により、下流面32Bと下流端面33Bとが同時に押圧される。しかし、触媒32は、上流開口31Aから触媒ケース31内に圧入されてもよく、この場合には、圧入治具5により、同様にして、上流面32Aと上流端面33Aとが同時に押圧される。
また、圧入治具5とは異なる部材により、上流面32A及び上流端面33A、又は、下流面32B及び下流端面33Bを同時に押圧することで、触媒ケース31に触媒32が圧入されてもよい。
[接合工程]
接合工程では、触媒ケース31に対し下流コーンが接合される。具体的には、触媒ケース31の下流開口31Bに下流コーン4の上流側の端部42が挿入され、触媒ケース31における下流側の端部31Cと、下流コーン4の上流側の端部42とが接合される(図8参照)。
一例として、触媒ケース31の端部31Cにおける端面を含む部分である溶接部Wが、下流コーン4の端部42に溶接される。しかし、触媒ケース31の端部31Cにおける端面から離れた部分が、下流コーン4の端部42に溶接されても良い。また、溶接以外の方法で、触媒ケース31の端部31Cと下流コーン4の端部42とが接合されても良い。
また、上述したように、触媒ケース31に接合された下流コーン4の上流側の端部42は、触媒ケース31に圧入された触媒32に装着されている緩衝部材33の下流端面33Bに接触するか、又は、緩衝部材33に対し隙間を空けて配置される。
また、下流コーン4の接合に続き、触媒ケース31に対し上流コーン2が接合される。なお、下流コーン4の接合の前に、触媒ケース31に対し上流コーン2が接合されても良い。
[7.製造方法の変形例]
[変形例1]
緩衝部材33が装着された触媒32において、圧入工程にて押圧される上流面32A及び上流端面33A、又は、下流面32B及び下流端面33Bは、略同一平面上に位置していても良い。無論、押圧されない上流面32A及び上流端面33A、又は、下流面32B及び下流端面33Bもまた、略同一平面上に位置していても良い。
この場合、圧入治具5における本体部50及び外周部51の接触面50A、51Aの境界には段差がなく、接触面50A、51Aは略同一平面状に広がる(図9参照)。そして、圧入工程では、このような圧入治具5により、同様にして、上流面32A及び上流端面33A、又は、下流面32B及び下流端面33Bが、同時に押圧されても良い。
[変形例2]
圧入工程において、緩衝部材33が、触媒32が下流側に位置した状態となるせん断変形(以後、下流側へのせん断変形)が生じた状態となるように、緩衝部材33が装着された触媒32を触媒ケース31に圧入しても良い。より詳しくは、下流側へのせん断変形が生じた緩衝部材33では、上流及び下流端面33A、33Bが内側の縁部が外側の縁部よりも下流側に位置するように、触媒ケース31の軸線30に対し傾斜する。
具体的には、例えば、圧入治具5の外周部51の接触面51Aに、圧入の際に圧入治具5が変位する方向(以後、圧入方向)に対する傾斜が設けられていてもよい。
すなわち、下流開口31Bから触媒ケース31に触媒32を圧入する場合であれば、接触面51Aに対し、外側に向かうに従い本体部50に対する圧入方向の距離が大きくなるように傾斜を設けても良い(図10参照)。
このような圧入治具5により下流面32B及び下流端面33Bを押圧すると、緩衝部材33の外側の部分が、内側の部分よりも先行して上流側に移動する。このため、圧入工程において、下流側へのせん断変形を緩衝部材33に生じさせつつ、触媒32を触媒ケース31に圧入できる。
反対に、上流開口31Aから触媒ケース31に触媒32を圧入する場合であれば、接触面51Aに対し、外側に向かうに従い本体部50に対する圧入方向の距離が小さくなるように傾斜を設けても良い。
このような圧入治具5により上流面32A及び上流端面33Aを押圧すると、緩衝部材33の内側の部分が、外側の部分よりも先行して下流側に移動する。このため、圧入工程において、下流側へのせん断変形を緩衝部材33に生じさせつつ、触媒32を触媒ケース31に圧入できる。
この他にも、下流開口31Bから触媒ケース31に触媒32を圧入する場合であれば、例えば、圧入治具5の外周部51により、下流端面33Bにおける外側の部分を押圧し、内側の部分は押圧しないようにしても良い。
また、上流開口31Aから触媒ケース31に触媒32を圧入する場合であれば、例えば、圧入治具5の外周部51により、上流端面33Aにおける内側の部分を押圧し、外側の部分は押圧しないようにしても良い。
これらの場合であっても、圧入工程において、下流側へのせん断変形を緩衝部材33に生じさせつつ、触媒32を触媒ケース31に圧入できる。
[8.効果]
(1)上記実施形態によれば、圧入工程では、圧入治具5により、触媒32及び緩衝部材33における上流面32A及び上流端面33A、又は、下流面32B及び下流端面33Bが、同時に押圧される。このため、緩衝部材33の変形を抑制でき、その結果、触媒ケース31内における触媒32の変位を抑制できる。
(2)また、触媒ケース31の下流開口31Bから触媒32を圧入する場合には、触媒ケース31における触媒32の上流側の部分で、緩衝部材33との摩擦により塵芥が生じるのを抑制できる。このため、このような塵芥が車両のエンジンに到達し、エンジンの動作に悪影響を与えるのを抑制できる。
(3)また、圧入工程で触媒ケース31に圧入される触媒32の上流面32A及び下流面32Bは、触媒32に装着された緩衝部材33から突出している。このため、圧入後、緩衝部材33の上流端面33A及び下流端面33Bは、触媒ケース31と触媒32の外周面32Cとの間に配置され、上流端面33Aは上流面32Aよりも下流側に位置し、下流端面33Bは下流面32Bよりも上流側に位置する。したがって、排ガスGが上流及び下流端面33A、33Bに当り難くなり、緩衝部材33の劣化を抑制できる。
(4)一方、上流面32A及び上流端面33A、又は、下流面32B及び下流端面33Bが、略同一平面上に位置する構成も想定される。この場合、緩衝部材33における触媒32に接触する領域の面積が広くなる。このため、緩衝部材33における触媒32の保持力が向上する。
(5)また、排ガス浄化装置1の使用時において、排ガス浄化装置1内を流れる排ガスGの圧力により、触媒32が下流側に移動しようとする。これにより、触媒32を保持する緩衝部材33も触媒32と共に下流側に移動しようとするが、下流コーン4の端部42により緩衝部材33の移動を規制できる。その結果、触媒32と緩衝部材33との間の摩擦力により、触媒32の移動も規制できる。このため、触媒32の下流側への変位を抑制できる。
(6)また、圧入工程において、下流側へのせん断変形が緩衝部材33に生じるように、触媒32が触媒ケース31に圧入され得る。このような変形が生じた緩衝部材33は、触媒ケース31内を流下する排ガスGにより触媒32が下流側に押圧されても、下流側へのせん断変形が生じ難くなる。したがって、触媒ケース31内における触媒32の下流側への変位を抑制できる。
[9.他の実施形態]
(1)上記実施形態では、触媒32は円柱状であるが、これに限らず、触媒32は、例えば角柱等、様々な形状を有し得る。また、触媒ケース31の形状もまた、円筒状に限らず、触媒32の形状等に応じて適宜定められ得る。
(2)緩衝部材33の上流及び/又は下流端面33A、33Bは、触媒ケース31の軸線30の方向に対する傾斜を有していても良い。具体的には、これらの面は、触媒ケース31に接近するに従い下流側に向かうように傾斜していてもよいし、反対に、触媒ケース31に接近するに従い上流側に向かうように傾斜していてもよい。
(3)触媒ケース31の下流側の端部31Cは、下流コーン4の上流側の開口に挿入された状態で、触媒ケース31の端部31Cと下流コーン4の端部42とが接合されていてもよい。つまり、緩衝部材33の下流端面33Bの下流側に、下流コーン4の上流側の端部42における端面42Aが位置しない状態となっていてもよい。
(4)上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。
[10.文言の対応関係]
触媒32の上流面32A及び下流面32Bのうちの一方が第1面に相当し、他方が第2面に相当する。
1…排ガス浄化装置、3…触媒コンバータ、30…軸線、31…触媒ケース、31A…上流開口、31B…下流開口、32…触媒、32A…上流面、32B…下流面、32C…外周面、33…緩衝部材、33A…上流端面、33B…下流端面、4…下流コーン、42…端部、5…圧入治具、50…本体部、51…外周部。

Claims (6)

  1. 車両のエンジンからの排ガスを浄化するよう構成される排ガス浄化装置の製造方法であって、
    第1面から第2面まで延びる複数の前記排ガスの流路を有する触媒であって、外周面を周回するように緩衝部材が装着された前記触媒を、筒状の触媒ケースに圧入すること、を備え、
    前記触媒ケースに前記触媒を圧入する際、前記触媒の前記第1面と、前記緩衝部材における前記第1面側の端面とを同時に押圧する
    排ガス浄化装置の製造方法。
  2. 請求項1に記載の排ガス浄化装置の製造方法であって、
    前記触媒は、前記触媒ケースにける前記排ガスの流れ方向の下流側に位置する開口から圧入される
    排ガス浄化装置の製造方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の排ガス浄化装置の製造方法であって、
    前記緩衝部材の前記端面は、前記触媒の前記外周面における前記第1面から離れた位置に設けられる
    排ガス浄化装置の製造方法。
  4. 請求項1又は請求項2に記載の排ガス浄化装置の製造方法であって、
    前記緩衝部材の前記端面は、前記触媒の前記第1面と略同一平面上に位置する
    排ガス浄化装置の製造方法。
  5. 請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載の排ガス浄化装置の製造方法であって、
    前記触媒ケースにおける前記排ガスの流れ方向の下流側の開口に下流コーンを挿入し、前記下流コーンを前記触媒ケースに接合することをさらに備え、
    前記下流コーンにおける前記排ガスの流れ方向の上流側の端部は、前記緩衝部材と接触するか、又は、前記緩衝部材に対し隙間を空けて配置される
    排ガス浄化装置の製造方法。
  6. 請求項1から請求項5のうちのいずれか1項に記載の排ガス浄化装置の製造方法であって、
    前記触媒の前記第1面と、前記緩衝部材における前記第1面側の前記端面とを同時に押圧する際、前記触媒が前記排ガスの流れ方向の下流側に位置するように前記緩衝部材を変形させる
    排ガス浄化装置の製造方法。
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