JP2023106904A - 測定装置及び測定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】外乱光の影響を低減し、対象物の測定精度を向上できる測定装置を提供する。【解決手段】閾値を用いて対象物を光学的に測定する測定装置であって、投光部と、対象物により投光光が反射又は散乱された反射光を受光して、受光信号を生成する受光部と、受光信号を処理する信号処理部と、を備える。受光部における複数の受光素子を含む受光エリアが、複数の測定用領域に区分されるとともに、複数のピーク位置特定用領域に区分される。複数のピーク位置特定用領域のそれぞれは、互いに隣接する2つの測定用領域のそれぞれの一部を含む。信号処理部は、受光信号の受光量が最大である受光素子の位置を含むピーク位置特定用領域を判定し、判定されたピーク位置特定用領域に一部が含まれる2つの測定用領域の外側に位置する複数の測定用領域のそれぞれにおける受光量の代表値に基づいて、外乱光成分の受光量を推定し、外乱光成分の受光量に基づいて、閾値を制御する。【選択図】図4

Description

本開示は、閾値を用いて対象物を光学的に測定する測定装置及び測定方法に関する。
従来、三角測量の原理を用いて対象物の変位や対象物の表面形状等を測定するための測定装置が知られている。この測定装置は、投光部から投光した光を対象物に照射させ、その対象物からの反射光をイメージセンサにて受光し、そのイメージセンサの各画素における受光量から受光中心位置を検出し、その受光中心位置に基づいて対象物の変位などを測定する。
具体的には、イメージセンサの各画素の受光量(受光信号レベル)が順次読み出されるときに、各画素の受光信号レベルと予め設定された閾値とを比較し、受光信号レベルが閾値以上となる画素範囲(ハッチング参照)を演算範囲に設定する。そして、この設定した演算範囲にて受光信号レベル分布(受光波形)のピーク位置を求め、その求めた位置を上記受光中心位置として検出する。
従来の測定装置として、光学式測距装置が知られている。この光学式測距装置は、発光素子と、発光素子から発光される光束を集束して、測定対象物にスポット光を照射する発光光学系と、測定対象物からの反射光を集光する受光光学系と、受光光学系により集光された測定対象物からのスポット光を検出する受光素子、受光素子からの受光信号を処理する信号処理部とを備える。受光素子は、測定対象物からの反射光の強度分布を検出するラインセンサ又はエリアセンサである。信号処理部は、受光光学系により集光されたスポット光の受光素子上のスポット位置を演算し、該スポット位置から測定対象物までの距離を検出する距離演算部と、発光光学系及び受光光学系と、測定対象物との間に配置された透光性の保護カバーにより反射された光が受光光学系を介して受光素子で検出されるカバー反射光の強度分布を検出して距離の演算を補正する補正演算部とを有する。補正演算部は、受光素子の両端の少なくとも一方の一部領域の強度分布からカバー反射光の強度分布に対応する補正係数を演算して、スポット光の強度分布を補正し、補正演算部の出力に基づいて距離演算部は測定対象物までの距離を演算する。
特開2014-224726号公報
特許文献1では、受光素子の受光エリアとして、中央部と両端部(A部及びB部)とを有する。受光エリア8の中央部と両端部との境界付近に受光量のピークが存在する場合、光強度分布が山の形状(ガウス形状)を有するので、光強度分布の裾野の部分が、受光量のピークが位置する領域(中央部又は両端部)の隣の領域(両端部又は中央部)に入り込む。よって、特許文献1では、保護カバーで反射し、受光素子で検出される信号(ノイズ、外乱光)の補正精度が低下し得る。そのため、外乱光の影響が残り、対象物の測定精度が低下し得る。
本開示は、外乱光の影響を低減し、対象物の測定精度を向上できる測定装置及び測定方法を提供する。
本開示の一態様は、閾値を用いて対象物を光学的に測定する測定装置であって、前記対象物に投光光を投光する投光部と、複数の受光素子を有し、前記対象物により前記投光光が反射又は散乱された反射光を受光して、受光信号を生成する受光部と、前記受光信号を処理する信号処理部と、を備え、前記受光部における前記複数の受光素子を含む受光エリアが、前記複数の受光素子をまとめて区分する第1の境界によって画定される複数の測定用領域に区分されるとともに、前記第1の境界とは異なる第2の境界によって画定される複数のピーク位置特定用領域に区分され、前記複数のピーク位置特定用領域のそれぞれは、互いに隣接する2つの前記測定用領域のそれぞれの一部を含み、前記互いに隣接する2つの前記測定用領域は、統合領域を形成し、前記信号処理部は、前記受光信号の受光量が最大である受光素子の位置を含む前記ピーク位置特定用領域を判定し、判定された前記ピーク位置特定用領域を含む前記統合領域の外側に位置する複数の前記測定用領域のそれぞれにおける受光量の代表値に基づいて、外乱光成分の受光量を推定し、前記外乱光成分の受光量に基づいて、前記閾値を制御する、測定装置である。
本開示の一態様は、閾値を用いて対象物を光学的に測定する測定方法であって、前記対象物に投光光を投光するステップと、複数の受光素子を有する受光部が、前記対象物により前記投光光が反射又は散乱された反射光を受光して、受光信号を生成するステップと、前記受光信号を処理するステップと、を有し、前記受光部における前記複数の受光素子を含む受光エリアが、前記複数の受光素子をまとめて区分する第1の境界によって画定される複数の測定用領域に区分されるとともに、前記第1の境界とは異なる第2の境界によって画定される複数のピーク位置特定用領域に区分され、前記複数のピーク位置特定用領域のそれぞれは、互いに隣接する2つの前記測定用領域のそれぞれの一部を含み、前記互いに隣接する2つの前記測定用領域は、統合領域を形成し、前記受光信号を処理するステップは、前記受光信号の受光量が最大である受光素子の位置を含む前記ピーク位置特定用領域を判定するステップと、判定された前記ピーク位置特定用領域を含む前記統合領域の外側に位置する複数の前記測定用領域のそれぞれにおける受光量の代表値に基づいて、外乱光成分の受光量を推定するステップと、前記外乱光成分の受光量に基づいて、前記閾値を制御するステップと、を含む、測定方法である。
本開示によれば、外乱光の影響を低減し、対象物の測定精度を向上できる。
本開示の実施形態に係る測定装置が対象物に投光光を投光し、反射光を受光する状況を示す概念図 測定装置の一例を示すブロック図 受光部が生成した受光信号と、測定用領域と、ピーク位置特定用領域と、統合領域と、の一例を示す図 測定装置によるピーク位置の判定例及び外乱光の受光量の推定例を説明する概念図 測定装置による外乱光成分の受光量の他の推定例を説明するグラフ
以下、適宜図面を参照しながら、実施形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になることを避け、当業者の理解を容易にするためである。尚、添付図面及び以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるものであり、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
図1は、本開示の実施形態に係る測定装置が対象物に投光光を投光し、反射光を受光する状況を示す概念図である。測定装置50は、投光部1が、対象物10に対して投光光L1を投光し、受光部4が、対象物10により投光光L1が反射又は散乱された反射光L2を受光する。測定装置50は、反射光L2から得られた受光信号に基づいて、対象物10を光学的に測定する。測定装置50は、例えば、測定センサ、変位センサ又は測距センサとして動作可能である。測定装置50は、例えば絶対的な距離又は相対的な距離を測定してよい。測定装置50は、例えば、基準となる平面に対して、凹凸等の変位の有無又は変位量等を検出してよい。
図2は、実施形態に係る測定装置50の一例を示すブロック図である。測定装置50は、投光部1と、発光レンズ2と、受光レンズ3と、受光部4と、信号処理部5と、記憶部5Mと、を備える。投光部1は、発光素子などから構成される。発光素子は、例えばレーザダイオードを含む。
受光部4は、複数の受光素子を有する。受光素子は、例えばフォトダイオード又はCMOS(Complementary Metal-Oxide-Semiconductor)を含む半導体受光素子であり、受光した光の光信号を電気信号に変換する。受光部4は、受光素子により、対象物10により投光光L1が反射又は散乱された反射光L2を受光して、受光信号を生成する。受光部4は、受光素子がx軸上の一列に配置されたラインセンサを構成しているが、受光素子が2次元平面上に配置されたエリアセンサであってもよい。
図2では、投光部1から投光された投光光L1が対象物10に入射し、対象物10からの反射光L2が、測定装置50の受光部4へ入射している。図示される反射光L2は、多重反射の結果として受光部4で検出される光軸を代表して示している。
投光部1から投光された投光光L1は、発光レンズ2を介して放出される。投光光L1の発光光束の大部分は、対象物10を照射する。十分離れた位置にある対象物10からの反射光L2は、受光レンズ3により集光されて受光部4上に光スポットを形成する。受光部4の受光エリア8は、対象物10の強度分布S20(図3参照)を検出するために必要なサイズを有している。受光エリア8は、複数の受光素子を含むエリアである。
信号処理部5は、例えばプロセッサにより構成される。プロセッサは、記憶部5Mに保持されたプログラムを実行することで、信号処理部5の各種機能を実現する。プロセッサは、MPU(Micro processing Unit)、CPU(Central Processing Unit)、又はDSP(Digital Signal Processor)等を含んでよい。プロセッサ11は、各種集積回路(例えばLSI(Large Scale Integration)又はFPGA(Field Programmable Gate Array))により構成されてもよい。信号処理部5は、測定装置50の各部を統括的に制御し、各種処理を行う。信号処理部5は、閾値制御部6及び距離演算部7を含む。
記憶部5Mは、一次記憶装置(例えばRAM(Random Access Memory)又はROM(Read Only Memory))を含む。メモリ13は、二次記憶装置又は三次記憶装置等を含んでよいし、取り外し可能な記憶媒体を含んでもよい。記憶部5Mは、各種データ又は情報等を記憶する。記憶部5Mは、受光信号の情報(受光信号を示す受光波形の情報)を保持してよい。受光信号の情報は、対象物10を測定するための閾値thの制御に用いられる。
閾値制御部6は、対象物10を測定するための閾値thを制御する。閾値制御部6の詳細については後述する。
距離演算部7は、受光部4の複数の受光素子のどの受光素子が受光したかに応じて、対象物10を測定する。距離演算部7は、測定装置50から対象物10までの距離を算出してよい。受光素子毎の検出距離の情報(セル距離情報)が、記憶部5Mに保持されていてよい。距離演算部7は、セル距離情報に基づいて、対象物10までの距離を算出してよい。距離演算部7は、受光部4により受光された受光信号S1(図3参照)の受光量が閾値th以上である1つ以上の受光素子を特定する。距離演算部7は、特定された受光素子の位置に基づいて対象物10までの距離を算出してよい。
図3は、受光部4が生成した受光信号S1と、測定用領域R1と、ピーク位置特定用領域R2と、統合領域TRと、の一例を示す図である。図4は、測定装置50によるピーク位置の判定例及び外乱光の受光量の推定例を説明する概念図である。図4は、図3のグラフにおける測定用領域R10~R13の部分を拡大した図となっている。
図3は、受光部4の受光エリア8が受光した反射光L2の強度分布(反射光プロファイル)に基づき、受光部4が生成した受光信号S1を示している。図3のx軸は、受光エリア8の座標であり、配置された複数の受光素子のそれぞれの番号(受光素子番号)が付与される。複数の受光素子は、図1で投光部1と受光部4が並ぶ方向と同じ方向に沿って配列される。
受光エリア8は、複数の受光素子をまとめて区分する第1の境界B1によって画定される複数の測定用領域R1に区分される。図3では、測定用領域R1は、8つの測定用領域R1(R10~R17)を含んでいる。
図3では、受光部4がラインセンサを構成することを例示している、なお、受光部4がエリアセンサを構成する場合、図3のグラフは、平面上でx軸に垂直な軸において複数個生成される。
図3のy軸は、各受光素子(各受光位置)での受光量(例えば電圧をAD変換した数値)を示す。つまり、反射光L2に基づき、受光部4が生成した受光信号S1の受光量が示されている。受光信号S1の受光量の強度分布は、x軸に沿ったいずれかの方向において(本例では左側への方向において)増加する受光量の強度分布S10に、対象物10の受光量の強度分布S20が加算された形状となる。図3では、強度分布S10は、左上がりの形状、すなわち、受光素子番号が小さい受光素子が受光した受光信号S1の受光量である程、値(受光量)が大きくなる形状を呈している。この事象は、周囲からの外乱光の作用等により生ずる事情であり、測定装置において一般的に見られる事象である。すなわち、強度分布S10は、外乱光成分の受光量に対応する。また、強度分布S20は、いわゆるガウス分布に則った所定のピークを持つ形状を呈するが、このピークは対象物10からの反射光L2に対応する。
強度分布S10に表れる外乱光は、例えば環境光を含む。環境光は、測定装置50の周囲の日光又は照明等の光を含む。対象物10で外乱光が反射又は散乱されると、反射光L2の成分の一部である外乱光成分として受光部4に受光され得る。
図3では、測定用領域R12に強度分布S20のピークが存在しており、閾値制御部6は、受光信号S1を処理し、対象物10からの反射光L2が、測定用領域R12によって受光されたと判定する。距離演算部7は、反射光L2を受光した測定用領域R1に基づいて、対象物10までの距離を算出する。この場合、距離演算部7は、各受光素子の受光量と、閾値制御部6で設定された閾値thとを比較し、受光量が閾値th以上となる受光素子のみを測距演算の範囲に設定する。距離演算部7は、設定された測距演算範囲において強度分布S20のピーク位置を算出し、この位置を受光中心位置として検出する。これにより、測定装置50は、演算誤差を低減できる。距離演算部7は、セル距離情報に基づいて、検出された受光位置に対応する距離を導出してよい。
また、図3では、暗レベルが、受光部4が光を検出しなくても必ず生成する信号の受光量に予め設定されている。暗レべルは、例えば、測定装置50の起動時に所定値に設定され、記憶部5Mに保持されている。信号処理部5は、例えば測定装置50の起動時には、初期設定閾値th1を設定して記憶部5Mに保持させている。初期設定閾値th1は、汎用的に適用可能な受光量に予め設定されてよい。初期設定閾値th1が設定されている場合、距離演算部7は、初期設定閾値th1より大きな受光量を検知した受光素子のみ、対象物10の測定の演算の対象とする。
ここで、測定装置50の環境は千差万別であり、初期設定閾値th1が、状況によっては適切な受光量でない場合もあり得る。そこで、閾値制御部6は、外乱光成分の受光量を推定し、推定された外乱光成分の受光量に基づいて、閾値thを制御する。図3の例では初期設定閾値th1が過小であり、全ての受光素子が、距離演算部7による受光中心位置を導出する演算の対象となっている。そこで、閾値制御部6は、強度分布S10及び強度分布S20を判定し、受光信号S1の受光量(つまり受光波形)に対応した推定後閾値th2を決定する。つまり、閾値制御部6は、初期設定閾値th1を推定後閾値th2に変更する(図3の矢印C2)。測定装置50は、推定後閾値th2を用いて対象物10を光学的に測定することにより、演算誤差を低減できる。
例えば、外乱光成分が多い場合、つまり測定装置50が初期設定閾値th1に対応する環境よりも明るい環境に配置された場合、推定後閾値th2は初期設定閾値th1より大きくなるよう変更される。外乱光成分が少ない場合、つまり測定装置50が初期設定閾値th1に対応する環境よりも暗い環境に配置された場合、推定後閾値th2は初期設定閾値th1より小さくなるよう変更される。また、明るさだけでなく、温度に基づいて閾値thが変更されてもよい。
閾値制御部6は、受光信号S1が示す各受光素子での受光量に基づき、受光信号S1のピーク位置つまり受光量が最大である受光素子の位置(最大受光位置)と、最大受光位置が属するピーク位置特定用領域R2(本例ではピーク位置特定用領域R21)と、を判定する。
本実施形態では、受光エリア8が、2種類の領域に分割される。具体的には、受光エリア8は、複数の測定用領域R1に区分される。また、受光エリア8は、受光信号S1のピーク位置を特定するための複数のピーク位置特定用領域R2にも区分される。複数のピーク位置特定用領域R2は、測定用領域R1を画定する第1の境界B1とは異なる第2の境界B2によって画定され、区分される。測定用領域R1が定められると、ピーク位置特定用領域R2が定まる。例えば、測定用領域R1を画定する隣り合う2つの第1の境界B1の中央位置が第2の境界B2となるように、ピーク位置特定用領域R2が定められる。
第2の境界B2は、例えば、測定用領域R11~R16のそれぞれのx軸上における中央位置、つまり測定用領域R11~R16の受光素子の配置方向における中央位置に設定される。言い換えると、第2の境界B2は、例えば、隣接する2つの第1の境界B1の間の中央位置に設定される。ただし、第2の境界B2の位置は、第1の境界B1に重ならない限り、このような例に限定されるものではない。
図3では、ピーク位置特定用領域R2は、下記のように7つのピーク位置特定用領域R2(R21~R26)を含んでいる。
複数のピーク位置特定用領域R2のそれぞれは、互いに隣接する2つの測定用領域R1のそれぞれの一部を含んでいる。例えば、ピーク位置特定用領域R21は、測定用領域R11の一部(右半分)と、測定用領域R12の一部(左半分)と、を含んでいる。そして、互いに隣接する2つの測定用領域R1は、2つの測定用領域R1が統合された統合領域TRを形成する。
本実施形態では、統合領域TRxyと表し、ここでのxは隣接する2つの測定用領域R1のうちの一方(符号が小さい方)の末尾の符号であり、ここでのyは隣接する2つの測定用領域R1のうちの他方(符号が大きい方)の末尾の符号である。例えば、測定用領域R11,R12を含む統合領域TRは、統合領域TR12となる。同様に、統合領域TRと測定用領域R1との関係は、例えば以下である。
統合領域TR01:測定用領域R10,R11
統合領域TR12:測定用領域R11,R12
統合領域TR23:測定用領域R12,R13
統合領域TR34:測定用領域R13,R14
統合領域TR45:測定用領域R14,R15
統合領域TR56:測定用領域R15,R16
統合領域TR67:測定用領域R16,R17
閾値制御部6は、受光信号S1の最大受光位置を含むピーク位置特定用領域R2を判定する。最大受光位置は、受光信号S1の受光量が最大である受光素子の位置である。図3では、閾値制御部6は、ピーク位置特定用領域R21が最大受光位置を含むと判定する。
閾値制御部6は、最大受光位置を含むピーク位置特定用領域R21が、測定用領域R11,R12の一部(左半分)を含んでいると判定し、統合領域TR12に含まれると判定する。閾値制御部6は、ピーク位置特定用領域R21の外側つまりピーク位置特定用領域R21に対応する統合領域TRの外側に位置する複数の測定用領域R1のそれぞれにおける受光量の代表値を算出する。本例では、閾値制御部6は、ピーク位置特定用領域R21の外側に位置する測定用領域R10,R13のそれぞれにおける受光量の代表値を算出する。なお、第1の境界B1と第2の境界B2は重ならないため、測定用領域R10及び測定用領域R13は、ピーク位置特定用領域R21に対応する統合領域TR12の外側に隣接している。
図3では、測定用領域R10における受光量の代表値が受光量Aである。測定用領域R13における受光量の代表値が受光量Aである。閾値制御部6は、例えば、測定用領域R10の受光量Aと測定用領域R13の受光量Aとに基づいて、最大受光位置を含むピーク位置特定用領域R21に対応する統合領域(例えばx軸上における統合領域TRの中央位置)の受光量AT12を算出する。受光量AT12は、統合領域TRの受光量の代表値であることを示している。閾値制御部6は、統合領域TR12の受光量AT12を、代表値である受光量A、Aを結ぶ直線D上に基づいて、例えば直線D上の値として、算出可能である。
閾値制御部6は、測定用領域R1における受光量の代表値から暗レベルの受光量を差し引くことで、この測定用領域R1におけるオフセット受光量を算出する。このオフセット受光量の算出は、測定用領域R1だけでなく、統合領域TRについても同様である。よって、閾値制御部6は、統合領域TR12における受光量AT12から暗レベルの受光量を差し引くことで、この測定用領域R1におけるオフセット受光量を算出する。
このように、閾値制御部6は、測定用領域R10,R13のそれぞれにおける代表値としての受光量A,Aに基づいて、統合領域TR12のオフセット受光量を算出する。閾値制御部6は、初期設定閾値th1と統合領域TR12のオフセット受光量とに基づいて、推定後閾値th2を決定する。この場合、閾値制御部6は、初期設定閾値th1に統合領域TR12のオフセット受光量を加算することで、推定後閾値th2を決定してよい。
最大受光位置を含むピーク位置特定用領域R21に対応する統合領域TR12のオフセット値の算出は、統合領域TR12における外乱光成分の受光量の推定に相当する。そして、閾値制御部6が、推定された外乱光成分の受光量に相当するオフセット受光量に基づいて、閾値thを制御する。これにより、測定装置50は、閾値thを適切に設定でき、対象物10の測定用の受光中心位置の測距演算範囲を好適に制限できる。
本実施形態では、例えば受光信号S1の最大受光位置が2つの測定用領域R12の境界である第1の境界B1付近に存在しても、最大受光位置を含むピーク位置特定用領域R2に対応する統合領域TR12の外縁である第1の境界B1(測定用領域R12,R13の境界)付近に存在することにはならない。すなわち、最大受光位置が2つの測定用領域R1の境界(第1の境界B1)付近に存在する場合でも、最大受光位置を含む統合領域TRの境界(外縁)から外れた位置(統合領域TRの中央位置付近)に存在することになる。よって、受光信号S1の最大受光位置から受光量が低下した裾野の部分が、最大受光位置を含む統合領域TRの外側に大きな値をもって入り込むことを抑制できる。よって、測定装置50は、オフセット受光量を導出元となる受光量に受光信号S1の本来の信号成分が入り込むことを抑制できるので、オフセット受光量を高精度に導出できる。よって、測定装置50は、閾値thを適切に決定できる。
さらに、受光信号S1の最大受光位置が、隣接する2つのピーク位置特定用領域R2の境界(第2の境界B2)付近に存在する場合でも、この第2の境界B2の位置の外側に、ピーク位置特定用領域R2に対応する統合領域TRの外縁(第1の境界B1)が位置することになる。よって、受光信号S1の最大受光位置から受光量が低下した裾野の部分が、最大受光位置を含む統合領域TRの外側に大きな値をもって入り込むことを抑制できる。よって、測定装置50は、オフセット受光量を導出元となる受光量に受光信号S1の本来の信号成分が入り込むことを抑制できるので、オフセット受光量を高精度に導出できる。よって、測定装置50は、閾値thを適切に決定できる。
図3は、測定装置50による外乱光成分の受光量の推定例を説明するグラフも含んでいる。閾値制御部6は、判定されたピーク位置特定用領域R21に対応する統合領域TR12の両外側に隣接する2つの測定用領域R10,R13のそれぞれにおける受光信号S1の受光量の代表値に基づいて、外乱光成分の受光量を推定してよい。この場合、閾値制御部6は、測定用領域R1毎に、測定用領域R1に含まれる複数の受光素子のそれぞれが受光した受光信号S1の受光量の平均値を、受光信号S1の受光量の代表値として算出してよい。なお、受光量の代表値は、この平均値以外の他の値(例えば最大値、最小値)でもよい。
閾値制御部6は、受光量の代表値として、測定用領域R1毎の受光量の平均値を用いる場合、最大受光位置を含む統合領域TRのオフセット受光量を、下記の表1に従って推定してよい。例えば、図3に示すように最大受光位置がピーク位置特定用領域R21に含まれる場合、ピーク位置特定用領域R21に対応して統合領域TR12が特定される。閾値制御部6は、例えば、統合領域TR12のオフセット受光量を、(A+A)/2に従って算出する。また、最大受光位置がピーク位置特定用領域R22に含まれる場合、ピーク位置特定用領域R22に対応して統合領域TR23が特定される。閾値制御部6は、例えば、統合領域TR23のオフセット受光量を、(A+A)/2に従って算出する。なお、ここでは、受光量Aは、測定用領域R1nにおける受光量の代表値(例えば平均値)である。
図5は、測定装置50による外乱光成分の受光量の他の推定例を説明するグラフである。図5の例は、強度分布S20のピーク位置(最大受光位置)がピーク位置特定用領域R20に位置している。本例では、ピーク位置特定用領域R20に対応する統合領域TR01の左側(x軸の小さい側)には、隣接する測定用領域R1がない。そこで閾値制御部6は、統合領域TR01の片方(例えば右側、x軸の大きい側)の外側に隣接する2つの測定用領域R12,R13のそれぞれにおける受光信号S1の代表値としての受光量A、Aに基づいて、外乱光成分の受光量を推定してよい。
例えば、図5に示すように最大受光位置がピーク位置特定用領域R21に含まれる場合、ピーク位置特定用領域R20に対応して統合領域TR01が特定される。閾値制御部6は、例えば、統合領域TR01のオフセット受光量を、(5A-3A)/2に従って算出する。これにより、測定装置50は、最大受光位置を含むピーク位置特定用領域R2や統合領域TRが受光エリア8の端部に位置しても、外分点を用いて、統合領域TRのオフセット受光量を推定でき、適切な閾値thを決定できる。
なお、閾値制御部6は、最大受光位置を含む統合領域TRに隣接しない複数の測定用領域R1のそれぞれの受光量の代表値に基づいて、統合領域TRのオフセット受光量を推定してもよい。また、閾値制御部6は、最大受光位置を含む統合領域TRの外側にある3つ以上の測定用領域R1のそれぞれの受光量の代表値に基づいて、統合領域TRのオフセット受光量を推定してもよい。3つ以上の受光量が得られる場合には、閾値制御部6は、直線的な近似法ではなく、様々な公知の近似法に従って、統合領域TRのオフセット受光量を推定してもよい。
次に、閾値制御のバリエーションについて説明する。
閾値制御部6は、閾値thが上限値より大きくならないように制御してよい。受光部4による受光量は、投光部1による投光光L1の投光時間の調整によって調整可能である。閾値thの上限値は、受光部4による受光量による受光可能量を加味して、定められる。投光部1は、閾値thの上限値以上であり受光可能量の上限値以下に収まるように、投光量を調整してよい。閾値thの上限値は、記憶部5Mに保持されていてよい。
例えば、閾値制御部6は、初期設定閾値th1から推定後閾値th2に変更するよう閾値thを制御する場合において、推定後閾値th2の予定値が上限値以上である場合、推定後閾値th2を上限値に決定してよい。推定後閾値th2の予定値とは、上限値を加味せずに閾値制御部6が統合領域TRのオフセット受光量を加味して算出した当初の推定後閾値th2である。よって、閾値制御部6は、推定後閾値th2が過大となることを抑制できる。
また、閾値制御部6は、閾値thの変化量が上限変化量より大きくならないように制御してよい。例えば、閾値制御部6は、初期設定閾値th1から推定後閾値th2に変更するよう閾値thを制御する場合、初期設定閾値th1と推定後閾値th2の予定値との差が所定値より大きい場合、つまり閾値thの変化量が上限変化量より大きい場合、初期設定閾値th1に上限変化量を加算して推定後閾値th2を決定してよい。よって、閾値制御部6は、推定後閾値th2が急激に変化し、推定後閾値th2を用いた対象物10の測定結果が急激に変化することを抑制できる。
また、閾値制御部6が閾値制御を行うタイミングは、任意である。例えば、閾値制御のタイミングと対象物10の測定タイミングは、同じであってよい。例えば、閾値制御部6は、対象物10の測定毎に閾値thを制御してよい。また、閾値制御部6は、受光信号S1(受光波形)を取得する毎に、閾値thを制御してもよい。
また、閾値制御のタイミングと対象物10の測定タイミングは、異なるタイミングでああってもよい。例えば、投光部1が、対象物10に閾値制御用とは異なる測定用の投光光L11を投光し、受光部4が、対象物10により投光光L11が反射又は散乱された測定用の反射光L21を受光して、閾値制御用とは異なる測定用の受光信号S11を生成してよい。距離演算部7は、受光部4により受光された受光信号S11の受光量が、閾値制御部6により制御済みの閾値th以上である受光素子を特定し、特定された受光素子の位置に基づいて、対象物10を測定してよい。即ち、距離演算部7は、閾値制御に用いる投光光L1及び反射光L2とは別に、測定用の投光光L11及び反射光L21を用いて、対象物10を測定してよい。
このように、本実施形態の測定装置50は、実際の測定時(例えば測距時)の領域(測定用領域R1)とは異なるピーク位置特定用領域R2を用いて、最大受光位置が含まれるピーク位置特定用領域R2を特定する。測定装置50は、特定されたピーク位置特定用領域R2に対応する統合領域TRを特定し、統合領域TRのオフセット受光量を算出して、統合領域TRの例えば中央位置での外乱光を推定する。推定された外乱光は、変動し得る暗レベルに対応する。測定装置50は、推定された外乱光に応じて、閾値thを調整可能である。
例えば、暗レベルが全体的に大きな値に変動したとする。この場合、初期設定閾値th1が暗レベルに対して相対的に小さくなり、初期設定閾値th1よりも大きな受光量を受光する受光素子の数が多くなる。つまり、ピーク位置の周辺のみだけでなく、受光エリア8の広範囲において初期設定閾値th1以上の受光量の反射光L2を受光する。このような場合には、距離演算部7が、受光エリア8の広範囲における受光中心位置を演算することで、対象物10の測定精度が低下し得る。これに対し、測定装置50によれば、暗レベルに対応して変動する外乱光の推定結果に応じて初期設定閾値th1を推定後閾値th2に変更する。これにより、受光エリア8において推定後閾値th2以上の受光量を受光する受光素子の数を低減でき、受光エリア8におけるピーク位置の周辺に限って推定後閾値th2以上の受光量の反射光L2を受光することになる。よって、測定装置50は、対象物10の測定精度の低下を抑制できる。
また、測定装置50は、最大受光位置がある統合領域TRの外側における測定用領域R1の受光量を用いて統合領域TRのオフセット受光量を導出し、統合領域TR内の受光量を統合領域TRのオフセット受光量の導出に用いない。統合領域TRは、投光光L1が反射又は散乱された反射光L2の信号成分(つまり外乱光以外の本来取得したい成分)の受光量が大きい。よって、測定装置50は、本来取得したい成分が除外され、外乱光成分が多く含まれる測定用領域R1の受光量を用いて、統合領域TRのオフセット受光量を導出できるので、外乱光の推定精度を向上できる。
なお、本実施形態では、オフセット受光量が正の値であることを主に例示したが、これに限られない。外乱光のオフセット受光量は、負の値であることもあり得る。外乱光のオフセット受光量が負の値である場合には、初期設定閾値th1よりも推定後閾値th2が小さくなるよう変更される。なお、閾値制御部6は、統合領域TRにおける中央位置以外での外乱光を推定してもよく、例えば最大受光位置での外乱光を推定してもよい。
以上のように、上記実施形態の測定装置50は、閾値を用いて対象物10を光学的に測定する。測定装置50は、対象物10に投光光L1を投光する投光部1と、複数の受光素子を有し、対象物10により投光光L1が反射又は散乱された反射光L2を受光して、受光信号S1を生成する受光部4と、受光信号S1を処理する信号処理部5と、を備える。受光部4における複数の受光素子を含む受光エリア8が、複数の受光素子をまとめて区分する第1の境界B1によって画定される複数の測定用領域R1に区分されるとともに、第1の境界B1とは異なる第2の境界B2によって画定される複数のピーク位置特定用領域R2に区分される。複数のピーク位置特定用領域R2のそれぞれは、互いに隣接する2つの測定用領域R1のそれぞれの一部を含む。互いに隣接する2つの測定用領域R1は、統合領域TRを形成する。信号処理部5は、受光信号S1の受光量が最大である受光素子の位置(最大受光位置)を含むピーク位置特定用領域R2を判定する。信号処理部5は、判定されたピーク位置特定用領域R2を含む統合領域TRの外側に位置する複数の測定用領域R1のそれぞれにおける受光量の代表値に基づいて、統合領域TRでの外乱光成分の受光量(オフセット受光量)を推定する。信号処理部5は、外乱光成分の受光量に基づいて、閾値thを制御する。
これにより、測定装置50は、対象物10の測定用に用いられる測定用領域R1とは別に、受光信号S1のピーク位置を特定するためのピーク位置特定用領域R2と統合領域TRとを考慮して、閾値thを制御できる。この場合、測定装置50は、測定用領域R1では境界端部にピーク位置(最大受光位置)がある場合でも、このピーク位置は統合領域TRの端部には位置しない。つまり、統合領域TRでは、測定用領域R1でのピーク位置が測定用領域R1での境界端部にある場合でも、統合領域TRの中央付近に位置するように統合領域TRが選択される。そのため、統合領域TRに隣接する外側の領域に、受光信号S1を示す受光波形の裾野部分が入りこまない。よって、統合領域TR内に信号成分が位置し、統合領域TRの外側に信号成分以外の外乱光成分が位置する。測定装置50は、統合領域TRの外側の受光量を用いることで、外乱光の受光レベルを高精度に推定でき、対象物10を測定するための閾値thを適切に決定できる。よって、測定装置50は、外乱光の影響を低減して対象物の測定精度を向上できる。
また、信号処理部5は、判定されたピーク位置特定用領域R2を含む統合領域TRの両外側に隣接する2つの測定用領域R1のそれぞれにおける受光信号S1の受光量の代表値に基づいて、外乱光成分の受光量を推定してよい。
これにより、測定装置20は、本来取得したい信号成分をほぼ含まず外乱光成分が多い測定用領域R1の受光量を用いて、外乱光成分の受光量を推定するので、統合領域TRでの外乱光を高精度に推定できる。
また、信号処理部5は、判定されたピーク位置特定用領域R2を含む統合領域TRの片方の外側に隣接する2つの測定用領域R1のそれぞれにおける受光信号S1の受光量の代表値に基づいて、外乱光成分の受光量を推定してよい。
これにより、測定装置50は、最大受光位置を含むピーク位置特定用領域R2や統合領域TRが受光エリア8の端部に位置しても、外分点を用いて、統合領域TRのオフセット受光量を推定でき、適切な閾値thを決定できる。
また、受光信号S1の受光量の代表値は、測定用領域R1に含まれる複数の受光素子のそれぞれに受光された受光信号S1の受光量の平均値でよい。これにより、測定用領域R1を代表する受光量の値を適切に得られる。
また、第2の境界B2は、隣接する2つの第1の境界B1の間の中央位置に設定されてよい。
これにより、ピーク位置特定用領域R2が、2つの測定用領域R1を半分ずつ含むようにできる。よって、測定用領域R1、ピーク位置特定用領域R2及び統合領域TRの位置関係が対称性を有する。そのため、測定装置50は、受光エリア8のx軸の大きい側又は小さい側において偏った位置での受光量に基づいて統合領域TRでの外乱光推定を実施することを抑制でき、外乱光推定の推定精度を向上できる。
また、信号処理部5は、初期設定閾値th1(第1の閾値の一例)から推定後閾値th2(第2の閾値の一例)に変更するよう閾値を制御する場合において、推定後閾値th2の予定値が所定の上限値以上である場合、推定後閾値th2を上限値に設定してよい。
これにより、測定装置50は、例えば投光部1又は受光部4の特性を加味して、推定後閾値th2が過大となることを抑制できる。
また、信号処理部5は、初期設定閾値th1から推定後閾値th2に変更するよう閾値を制御する場合において、初期設定閾値th1と推定後閾値th2の予定値との差が所定の上限変化量以上である場合、初期設定閾値th1に上限変化量を加算して推定後閾値th2を設定してよい。
これにより、測定装置50は、推定後閾値th2が急激に変化し、推定後閾値th2を用いた対象物10の測定結果が急激に変化することを抑制できる。
また、信号処理部5は、受光部4により受光された受光信号S1の受光量が閾値以上である受光素子を特定し、特定された受光素子の位置に基づいて、対象物10を測定してよい。
これにより、測定装置50は、外乱光成分を加味した閾値thの決定を測定タイミングと同じタイミングで実施できる。よって、測定装置50は、短時間で高精度に対象物10の測定を実施できる。
また、投光部1は、対象物10に他の投光光を投光してよい。受光部4は、対象物10により他の投光光が反射又は散乱された他の反射光を受光して、他の受光信号を生成してよい。信号処理部5は、受光部4により受光された他の受光信号の受光量が閾値th以上である受光素子を特定し、特定された受光素子の位置に基づいて、対象物10を測定してよい。
これにより、測定装置50は、外乱光成分を加味した閾値thの決定を測定タイミングとは異なるタイミングで実施できる。よって、測定装置50は、別のタイミングで閾値thを決定しておき、測定時の処理負荷を低減して、対象物10を測定できる。
以上、図面を参照しながら各種の実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。また、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上記実施形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
上記実施形態では、CPU等のプロセッサは、物理的にどのように構成してもよい。また、プログラム可能なプロセッサを用いれば、プログラムの変更により処理内容を変更できるので、プロセッサの設計の自由度を高めることができる。プロセッサは、1つの半導体チップで構成してもよいし、物理的に複数の半導体チップで構成してもよい。複数の半導体チップで構成する場合、上記実施形態の各制御をそれぞれ別の半導体チップで実現してもよい。この場合、それらの複数の半導体チップで1つのプロセッサを構成すると考えることができる。また、プロセッサは、半導体チップと別の機能を有する部材(コンデンサ等)で構成してもよい。また、プロセッサが有する機能とそれ以外の機能とを実現するように、1つの半導体チップを構成してもよい。また、複数のプロセッサによる機能が1つのプロセッサで実現がされてもよい。
本開示は、外乱光の影響を低減し、対象物の測定精度を向上できる測定装置及び測定方法に有用である。
1 投光部
2 発光レンズ
3 受光レンズ
4 受光部
5 信号処理部
5M 記憶部
6 閾値制御部
7 距離演算部
8 受光エリア
10 対象物
50 測定装置
R10~R17 測定用領域
R20~R26 ピーク位置特定用領域
TR 統合領域
th1 初期設定閾値
th2 推定後閾値

Claims (10)

  1. 閾値を用いて対象物を光学的に測定する測定装置であって、
    前記対象物に投光光を投光する投光部と、
    複数の受光素子を有し、前記対象物により前記投光光が反射又は散乱された反射光を受光して、受光信号を生成する受光部と、
    前記受光信号を処理する信号処理部と、
    を備え、
    前記受光部における前記複数の受光素子を含む受光エリアが、前記複数の受光素子をまとめて区分する第1の境界によって画定される複数の測定用領域に区分されるとともに、前記第1の境界とは異なる第2の境界によって画定される複数のピーク位置特定用領域に区分され、
    前記複数のピーク位置特定用領域のそれぞれは、互いに隣接する2つの前記測定用領域のそれぞれの一部を含み、
    前記互いに隣接する2つの前記測定用領域は、統合領域を形成し、
    前記信号処理部は、
    前記受光信号の受光量が最大である受光素子の位置を含む前記ピーク位置特定用領域を判定し、
    判定された前記ピーク位置特定用領域を含む前記統合領域の外側に位置する複数の前記測定用領域のそれぞれにおける受光量の代表値に基づいて、前記統合領域での外乱光成分の受光量を推定し、
    前記外乱光成分の受光量に基づいて、前記閾値を制御する、
    測定装置。
  2. 前記信号処理部は、判定された前記ピーク位置特定用領域を含む前記統合領域の両外側に隣接する2つの前記測定用領域のそれぞれにおける前記受光信号の受光量の代表値に基づいて、前記外乱光成分の受光量を推定する、
    請求項1に記載の測定装置。
  3. 前記信号処理部は、判定された前記ピーク位置特定用領域を含む前記統合領域の片方の外側に隣接する2つの前記測定用領域のそれぞれにおける前記受光信号の受光量の代表値に基づいて、前記外乱光成分の受光量を推定する、
    請求項1に記載の測定装置。
  4. 前記受光信号の受光量の代表値は、前記測定用領域に含まれる複数の受光素子のそれぞれに受光された前記受光信号の受光量の平均値である、
    請求項1~3のいずれか1項に記載の測定装置。
  5. 前記第2の境界は、隣接する2つの前記第1の境界の間の中央位置に設定されている、
    請求項1~4のいずれか1項に記載の測定装置。
  6. 前記信号処理部は、第1の閾値から第2の閾値に変更するよう前記閾値を制御する場合において、前記第2の閾値の予定値が所定の上限値以上である場合、前記第2の閾値を前記上限値に設定する、
    請求項1~5のいずれか1項に記載の測定装置。
  7. 前記信号処理部は、第1の閾値から第2の閾値に変更するよう前記閾値を制御する場合において、前記第1の閾値と前記第2の閾値の予定値との差が所定の上限変化量以上である場合、前記第1の閾値に前記上限変化量を加算して前記第2の閾値を設定する、
    請求項1~5のいずれか1項に記載の測定装置。
  8. 前記信号処理部は、
    前記受光部により受光された前記受光信号の受光量が前記閾値以上である受光素子を特定し、
    特定された前記受光素子の位置に基づいて、前記対象物を測定する、
    請求項1~7のいずれか1項に記載の測定装置。
  9. 前記投光部は、前記対象物に他の投光光を投光し、
    前記受光部は、前記対象物により前記他の投光光が反射又は散乱された他の反射光を受光して、他の受光信号を生成し、
    前記信号処理部は、前記受光部により受光された前記他の受光信号の受光量が前記閾値以上である受光素子を特定し、
    特定された前記受光素子の位置に基づいて、前記対象物を測定する、
    請求項1~7のいずれか1項に記載の測定装置。
  10. 閾値を用いて対象物を光学的に測定する測定方法であって、
    前記対象物に投光光を投光するステップと、
    複数の受光素子を有する受光部が、前記対象物により前記投光光が反射又は散乱された反射光を受光して、受光信号を生成するステップと、
    前記受光信号を処理するステップと、
    を有し、
    前記受光部における前記複数の受光素子を含む受光エリアが、前記複数の受光素子をまとめて区分する第1の境界によって画定される複数の測定用領域に区分されるとともに、前記第1の境界とは異なる第2の境界によって画定される複数のピーク位置特定用領域に区分され、
    前記複数のピーク位置特定用領域のそれぞれは、互いに隣接する2つの前記測定用領域のそれぞれの一部を含み、
    前記互いに隣接する2つの前記測定用領域は、統合領域を形成し、
    前記受光信号を処理するステップは、
    前記受光信号の受光量が最大である受光素子の位置を含む前記ピーク位置特定用領域を判定するステップと、
    判定された前記ピーク位置特定用領域を含む前記統合領域の外側に位置する複数の前記測定用領域のそれぞれにおける受光量の代表値に基づいて、前記統合領域での外乱光成分の受光量を推定するステップと、
    前記外乱光成分の受光量に基づいて、前記閾値を制御するステップと、を含む、
    測定方法。
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