JP6271278B2 - 位置計測装置および位置計測方法 - Google Patents

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Description

本発明は、対象物の表面に照射したレーザ光の反射光や散乱光を受けて三角測量法にて位置を求める位置計測装置および位置計測方法に関する。
対象物の表面の位置を3次元座標で計測する位置計測装置においては、対象物の表面にプローブを接触させる接触式と、対象物の表面にレーザ光を照射して計測を行う非接触式とがある。
図10は、三角測量法を用いた非接触式の位置計測装置を例示する模式図である。
図10に表したように、この位置計測装置は、対象物OBに向けてレーザ光L1を放出する発光部10と、レーザ光L1の光軸とは非平行な光軸上に設けられた撮像部20と、を備える。対象物OBの位置を計測するには、発光部10から対象物OBに向けてレーザ光L1を放出し、このレーザ光L1の対象物OBでの散乱光を撮像部20で取り込む。位置計測装置では、発光部10と撮像部20との間に視差Dが設けられているため、撮像部20で取り込んだ位置情報Δx、焦点距離fおよび視差Dに基づき三角測量法を用いて対象物OBの変位Lを求めることができる。尚、図10では単純化して図示したが、光学系はシャインプルーフ光学系を用いるのが好ましい。
このような非接触式の位置計測装置において、特許文献1には、フォトセンサによって検出された反射光の受光量により、光ビーム放射器からの光ビームの強度を補正して、ラインセンサによる受光量を一定にする構成が開示されている。すなわち、特許文献1に記載の位置計測装置では、測定精度を向上させるために受光量をフィードバックして光ビームの強度を調整し、ラインセンサで取り込む光の量を一定にするよう制御している。
特開2002−139311号公報
三角測量法を用いた位置計測のように、レーザ光の光軸と、撮像部の光軸との間に所定の角度が設けられている場合、撮像部の光軸上に何らかの物体があると影になってしまい拡散光を十分に受けることができなくなる。このように、対象物からの拡散光が遮られてしまうことを「オクリュージョン」と呼ぶ。
図11は、オクリュージョンが発生している状態を示す模式図である。図11に表したように、発光部10から第1光軸a1に沿って放出されたレーザ光L1が対象物OBに照射され、その拡散光を撮像部20で取り込む場合、撮像部20の第2光軸a2上に例えば別な物体OB2があると影になってしまう。ここで、特許文献1に記載された位置計測装置では、このようなオクリュージョンが発生した場合、受光量の低下に応じてレーザ光L1の強度を高めるフィードバック制御が行われる。これにより、撮像部20での受光量の低下を補うようにしている。
しかし、レーザ光L1の強度が高くなった状態でオクリュージョンが解消された場合、必要以上に強い拡散光が発生し、撮像部20で取り込む拡散光の光量が多すぎてしまうことになる。撮像部20での受光量が多すぎると計測結果に影響を及ぼし、位置検出の精度を低下させる原因となる。
また、図12(a)および(b)は、レーザ光が対象物に照射されていない状態から、対象物に照射される状態を示す模式図である。図12(a)に表したように、レーザ光L1が対象物から外れて空間に向かった場合、対象物OBからの拡散光は発生しない。このような場合、撮像部20での拡散光の受光量が少ないとして、レーザ光L1の強度を高めるような制御が行われる。
しかしながら、図12(b)に表したように、計測ポイントが移動してレーザ光L1が対象物OBに照射された場合、一時的に強度の高いレーザ光L1が対象物OBに照射され、強い拡散光が発生することになる。特に、対象物OBのエッジ部分においては拡散光が強く発生する。この非常に強い拡散光を受けることで撮像部20での受光量がオーバフローしやすくなる。
本発明の目的は、受光量に応じてレーザ光の強度を調整する場合であっても、精度の高い位置計測を行うことができる位置計測装置および位置計測方法を提供することである。
本発明の位置計測装置は、発光部と、撮像部と、第1ビームスプリッタと、第1受光部と、第2受光部と、演算部と、制御部と、を備える。発光部は、対象物の位置を測定するため第1光軸に沿ってレーザ光を放出する。撮像部は、第1光軸とは非平行な第2光軸上に設けられる。第1ビームスプリッタは、第1光軸上に設けられる。第1受光部は、第1光軸に沿って発光部に向かい第1ビームスプリッタで反射した光を受けて光強度に応じた第1信号を出力する。第2受光部は、第2光軸に沿って撮像部に向かう光の強度に応じた第2信号を出力する。演算部は、第2光軸に沿って進行する光に基づき対象物の位置を演算する。制御部は、第1信号と第2信号との差が予め設定された閾値よりも小さい場合には、レーザ光の強度を第2信号に基づき制御し、第1信号と第2信号との差が前記閾値以上の場合には、レーザ光を予め設定された強度になるように制御する。
このような構成によれば、発光部から放出されたレーザ光のうち発光部側に戻る光の強度と、撮像部側に向かう光の強度との両方を検出し、これらの強度に応じてオクリュージョンが発生しているか否かを判別する。オクリュージョンが発生していると判断した場合、レーザ光の強度を高める制御を行わないようにする。これにより、オクリュージョンが解消した段階で、撮像部で取り込む光量が一時的に多くなり過ぎることを防止することができる。
本発明の位置計測装置において、制御部は、第1信号の強度が予め設定された値以下である場合には、レーザ光を予め設定された強度になるように制御してもよい。このような構成によれば、第1信号の強度によってレーザ光が対象物に照射されていない状態を判別することができる。
本発明の位置計測装置において、制御部は、第1信号と第2信号との差が予め設定された閾値よりも小さい場合には、第2信号に基づきレーザ光の強度をフィードバック制御し、第1信号と第2信号との差が前記閾値以上の場合には、レーザ光の強度をフィードバック制御の目標値以下の値に設定するようにしてもよい。
このような構成によれば、第1信号と第2信号との差が予め設定された閾値よりも小さい場合はレーザ光が対象物に照射されている状態であると判断して、レーザ光の強度をフィードバック制御する。一方、第1信号と第2信号との差が前記閾値以上の場合には、オクリュージョンが発生しているか、レーザ光が対象物に照射されていない状態のいずれかであると判断して、レーザ光の強度をフィードバック制御の目標値以下の値に設定する。これにより、その後にレーザ光が対象物に照射された際の不具合を解消することができる。
本発明の位置計測装置においては、第1光軸上に設けられた第2ビームスプリッタをさらに備え、第2受光部によって第2ビームスプリッタで反射した光を受けて第2信号を出力するようにしてもよい。このような構成によれば、第2光軸に沿って撮像部へ向かう光を第2ビームスプリッタで反射させて第2受光部で受けることで、撮像部側に向かう光の強度に応じた第2信号を的確に捉えることができるようになる。
本発明の位置計測装置は、発光部と、第1ビームスプリッタと、第1受光部と、撮像部と、演算部と、制御部と、を備える。発光部は、対象物の位置を測定するため第1光軸に沿ってレーザ光を放出する。第1ビームスプリッタは、第1光軸上に設けられる。第1受光部は、第1光軸に沿って発光部に向かい第1ビームスプリッタで反射した光を受けて光強度に応じた第1信号を出力する。第1受光部は、第1光軸に沿って発光部に向かい第1ビームスプリッタで反射した光を受けて光強度に応じた第1信号を出力する。撮像部は、第1光軸とは非平行な第2光軸に沿って進行する光を受けて光強度に応じた第2信号を出力する。演算部は、第2光軸に沿って進行する光に基づき対象物の位置を演算する。制御部は、第1信号と第2信号との差が予め設定された閾値よりも小さい場合には、レーザ光の強度を第2信号に基づき制御し、第1信号と第2信号との差が前記閾値以上の場合には、レーザ光を予め設定された強度になるように制御する。
このような構成によれば、発光部から放出されたレーザ光のうち発光部側に戻る光の強度と、撮像部で受けた光の強度との両方を検出し、これらの強度に応じてオクリュージョンが発生しているか否かを判別する。オクリュージョンが発生していると判断した場合、レーザ光の強度を高める制御を行わないようにする。これにより、オクリュージョンが解消した段階で、撮像部で取り込む光量が一時的に多くなり過ぎることを防止することができる。
本発明の位置計測方法は、発光部から第1光軸に沿ってレーザ光を放出する工程と、第1光軸に沿って発光部へ向かう光を受けて光強度に応じた第1信号を得る工程と、第1光軸とは非平行な第2光軸上に設けられた撮像部で光を受けて受光位置の情報を得るとともに、第2光軸に沿って撮像部へ向かう光を受けて光強度に応じた第2信号を得る工程と、撮像部で得た受光位置の情報を用いて対象物の位置を演算する工程と、第1信号と第2信号との差が予め設定された閾値よりも小さい場合には、レーザ光の強度を第2信号に基づき制御し、第1信号と第2信号との差が前記閾値以上の場合には、レーザ光を予め設定された強度になるように制御する工程と、を備える。
このような構成によれば、発光部から放出されたレーザ光のうち発光部側に戻る光の強度と、撮像部側に向かう光の強度との両方を検出し、これらの強度に応じてオクリュージョンが発生しているか否かを判別する。オクリュージョンが発生していると判断した場合、レーザ光の強度を高める制御を行わないようにする。これにより、オクリュージョンが解消した後段階で、撮像部で取り込む光量が一時的に多くなり過ぎることを防止することができる。
本発明の位置計測方法において、レーザ光の強度の制御は、第1信号の強度が予め設定された値以下になった場合には、レーザ光を予め設定された強度になるように制御してもよい。このような構成によれば、第1信号の強度によってレーザ光が対象物に照射されていない状態を判別することができる。
本発明の位置計測方法において、レーザ光の強度の制御は、第1信号と第2信号との差が予め設定された前記閾値よりも小さい場合には、第2信号に基づきレーザ光の強度をフィードバック制御し、第1信号と第2信号との差が前記閾値以上の場合には、レーザ光の強度をフィードバック制御の目標値以下の値に設定するようにしてもよい。
このような構成によれば、第1信号と第2信号との差が予め設定された閾値よりも小さい場合はレーザ光が対象物に照射されている状態であると判断して、レーザ光の強度をフィードバック制御する。一方、第1信号と第2信号との差が前記閾値以上の場合には、オクリュージョンが発生しているか、レーザ光が対象物に照射されていない状態のいずれかであると判断して、レーザ光の強度をフィードバック制御の目標値以下の値に設定する。これにより、その後にレーザ光が対象物に照射された際の不具合を解消することができる。
第1の実施形態に係る位置計測装置の構成を例示する図である。 オクリュージョンが発生している状態を例示する図である。 レーザ光が対象物に照射されていない状態を例示する図である。 第1の実施形態に係る位置計測装置を例示する構成図である。 第2の実施形態に係る位置計測装置の構成を例示する図である。 第2の実施形態に係る位置計測装置を例示する構成図である。 第3の実施形態に係る位置計測方法を例示するフローチャートである。 第3の実施形態に係る位置計測方法のサブルーチンを例示するフローチャートである。 アーム式位置計測装置を例示する模式的斜視図である。 三角測量法を用いた非接触式の位置計測装置を例示する模式図である。 オクリュージョンが発生している状態を示す模式図である。 レーザ光が対象物に照射されていない状態から、対象物に照射される状態を示す模式図である。
以下、本発明の実施形態を図に基づき説明する。なお、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る位置計測装置の構成を例示する図である。
図1に表したように、本実施形態に係る位置計測装置100は、三角測量法によって対象物OBの例えば3次元座標上の位置を計測する装置である。位置計測装置100は、発光部10、撮像部20、演算部30、第1ビームスプリッタ41、第1受光部51、第2受光部52および制御部60を備える。位置計測装置100は、上記構成のほか、第2ビームスプリッタ42を備えていてもよい。本実施形態では、第2ビームスプリッタ42を備えている例について説明する。
発光部10は、レーザ光L1を放出する光源を含む。発光部10は、対象物OBの位置を測定するため第1光軸a1に沿ってレーザ光L1を放出する。撮像部20は、第1光軸a1とは非平行な第2光軸a2上に設けられる。撮像部20は、CCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)などのラインセンサやイメージセンサを含む。撮像部20は、対象物OBに照射されたレーザ光L1の主として拡散光R2を受けて光強度に応じた信号を出力する。
演算部30は、第2光軸a2に沿って進行する光に基づき対象物OBの位置を演算する。すなわち、演算部30は、撮像部20から出力された信号に基づき対象物OBの位置を演算する。演算部30は、撮像部20から出力された電気信号に基づき、例えば光量の最も多いセンサの画素の位置を求める。そして、図8に表したような三角測量法によって対象物OBの例えば3次元座標軸上の位置を演算する。
第1ビームスプリッタ41は、第1光軸a1上に設けられる。第1ビームスプリッタ41は、第1光軸a1上における発光部10と対象物OBとの間に配置される。第1ビームスプリッタ41は、発光部10から放出されたレーザ光L1を対象物OB側へ透過するとともに、対象物OBで反射し第1光軸a1に沿って発光部10へ戻る反射光R1を第1光軸a1と直交する方向へ反射させる。第1ビームスプリッタ41は、例えばハーフミラーである。なお、第1ビームスプリッタ41は、入射光を透過光と反射光とに分けるものであればハーフミラー以外であってもよい。
第1受光部51は、第1光軸a1に沿って発光部10に向かい第1ビームスプリッタ41で反射した第1反射光41aを受けて光強度に応じた第1信号Sig1を出力する。第1受光部51は、第1ビームスプリッタ41で反射した第1反射光41a、すなわちレーザ光L1の対象物OBでの反射光R1のうち第1ビームスプリッタ41で反射した第1反射光41aを受ける。したがって、第1受光部51から出力される第1信号Sig1は、対象物OBでのレーザ光L1の反射光R1の強度に応じた値になる。第1受光部51は、例えばフォトダイオードを含む。
第2ビームスプリッタ42は、第2光軸a2上に設けられる。第2ビームスプリッタ42は、第2光軸a2上における撮像部20と対象物OBとの間に配置される。第2ビームスプリッタ42は、レーザ光L1の対象物OBの表面での拡散光R2の一部を撮像部20側へ透過するとともに、拡散光R2の一部を第2光軸a2と直交する方向へ反射させる。第2ビームスプリッタ42は、例えばハーフミラーである。なお、第2ビームスプリッタ42、入射光を透過光と反射光とに分けるものであればハーフミラー以外であってもよい。
第2受光部52は、第2光軸a2に沿って撮像部20に向かう光の強度に応じて第2信号Sig2を出力する。本実施形態では、第2受光部52は、第2光軸a2に沿って撮像部20に向かい第2ビームスプリッタ42で反射した第2反射光42aを受けて光強度に応じた第2信号Sig2を出力する。第2受光部52は、第2ビームスプリッタ42で反射した第2反射光42a、すなわちレーザ光L1の対象物OBの表面での拡散光R2のうち第1ビームスプリッタ41で反射した第2反射光42aを受ける。したがって、第2受光部52から出力される第2信号Sig2は、対象物OBでのレーザ光L1の拡散光R2の強度に応じた値になる。第2受光部52は、例えばフォトダイオードを含む。なお、第2ビームスプリッタ42を備えていない構成では、第2受光部52は撮像部20で反射した光(拡散光R2の反射光)を捉えて第2信号Sig2を出力してもよい。
制御部60は、発光部10から放出されるレーザ光L1の強度を制御する部分である。制御部60は、第1信号Sig1と第2信号Sig2との差が予め設定された閾値よりも小さい場合には、レーザ光L1の強度を第2信号Sig2に基づき制御する。一方、第1信号Sig1と第2信号Sig2との差が前記閾値以上の場合には、レーザ光L1を予め設定された強度になるように制御する。
制御部60は、第1信号Sig1と第2信号Sig2との差によって、オクリュージョンの発生や、レーザ光L1が対象物OBに照射されていない状態を判別する。そして、オクリュージョンが発生している場合や、レーザ光L1が対象物OBに照射されていない状態であると判断した場合、レーザ光L1の強度を高める制御を行わないようにする。
具体的には、制御部60は、オクリュージョンが発生している場合や、レーザ光L1が対象物OBに照射されていない状態であると判断した場合、レーザ光L1の強度を通常の強度よりも低くなるように制御する。
また、制御部60は、第1信号Sig1の強度が予め設定された値以下である場合には、レーザ光L1の強度を予め設定された強度になるように制御してもよい。すなわち、制御部60は、第1信号Sig1の強度が予め設定された値以下の場合、レーザ光L1が対象物OBに照射されていない状態であると判断する。これにより、制御部60は、レーザ光L1の強度を高める制御を行わないようにする。
このような制御によって、オクリュージョンが解消した後や、レーザ光L1が空間から対象物OBに照射される状態に移行した段階で、撮像部20で取り込む光量が一時的に多くなり過ぎることを防止する。
ここで、対象物OBの位置を計測する際の第1信号Sig1および第2信号Sig2の変化について説明する。
先ず、図1に表したような通常の計測の状態について説明する。発光部10から放出されたレーザ光L1は、第1光軸a1に沿って対象物OBに照射される。対象物OBの表面からはレーザ光L1の反射光R1と拡散光R2とが発生する。反射光R1は、対象物OBの表面で進行方向が変わる光のうち第1光軸a1に沿って戻る光である。また、拡散光R2は、対象物OBの表面で進行方向が変わる光のうち第1光軸a1に沿わない光である。
拡散光R2の一部は第2光軸a2に沿って撮像部20に到達する。撮像部20は拡散光R2の受光量に応じた信号を演算部30に出力する。演算部30は、この信号に基づいて三角測量法により対象物OBと位置計測装置100との距離を演算する。
このような通常の計測の状態において、反射光R1の一部(第1反射光41a)は第1ビームスプリッタ41で反射して第1受光部51に取り込まれる。第1受光部51は、第1反射光41aの強度に応じた第1信号Sig1を出力する。一方、拡散光R2の一部(第2反射光42a)は第2ビームスプリッタ42で反射して第2受光部52に取り込まれる。第2受光部52は、第2反射光42aの強度に応じた第2信号Sig2を出力する。ここで、通常の計測の状態における第1信号Sig1から第2信号Sig2を差し引いた値を第1信号強度差ΔSig1とする。
図2は、オクリュージョンが発生している状態を例示する図である。
オクリュージョンが発生している状態であっても、反射光R1の一部(第1反射光41a)は第1ビームスプリッタ41で反射して第1受光部51に取り込まれる。そして、第1受光部51は、通常の計測の状態と同程度の第1信号Sig1を出力する。一方、第2光軸a2上には物体OB2があるため、第2光軸a2に沿って撮像部20へ向かう拡散光R2は物体OB2によって遮られてしまう。このため、第2ビームスプリッタ42で反射して第2受光部52に向かう第2反射光42aはほとんど発生しない。つまり、第2受光部52から出力される第2信号Sig2の強度は非常に小さい。
オクリュージョンが発生している状態で、第1信号Sig1から第2信号Sig2を差し引いた値を第2信号強度差ΔSig2とする。オクリュージョンが発生している状態では、第2信号Sig2が非常に小さいため、第2信号強度差ΔSig2は、通常の計測状態における第1信号強度差ΔSig1よりも大きくなる。
図3は、レーザ光が対象物に照射されていない状態を例示する図である。
発光部10から第1光軸a1に沿って放出されたレーザ光L1が対象物OBの表面に照射されていない状態では、反射光R1および拡散光R2は発生しない。したがって、第1受光部51から出力される第1信号Sig1の強度および第2受光部52から出力される第2信号Sig2の強度は、ともに非常に小さくなる。
制御部60は、このような状態の相違による第1信号Sig1および第2信号Sig2の変化によって、通常の計測状態(図1参照)か、オクリュージョンが発生している状態(図2参照)か、レーザ光L1が対象物OBに照射されていない状態(図3参照)かを判別する。
制御部60は、上記のように第1信号Sig1および第2信号Sig2によって通常の計測の状態であるか、オクリュージョンが発生している状態であるか、レーザ光L1が対象物OBに照射されていない状態であるかを判別し、この判別結果に応じてレーザ光L1の強度を制御する。
すなわち、制御部60は、通常の計測の状態であると判定した場合には第2信号Sig2に基づきレーザ光L1の強度が所定の値になるようにフィードバック制御を行う。これにより、対象物OBからの拡散光R2の光量が安定し、精度の高い位置計測を行うことができる。
一方、オクリュージョンが発生している状態であるか、またはレーザ光L1が対象物OBに照射されていない状態であると判定した場合には、通常の計測の場合に比べてレーザ光L1の強度を低くするように制御する。これにより、オクリュージョンが解消した場合や、レーザ光L1が空間から対象物OBに照射される状態になった段階で、拡散光R2の光量が一時的に多くなりすぎることを防止する。よって、撮像部20では、信号のオーバフローが抑制され、精度の高い位置計測を行うことができる。
図4は、第1の実施形態に係る位置計測装置を例示する構成図である。
制御部60は、レーザ光L1を放出する光源101に供給する電力(例えば、電流)を制御して、レーザ光L1の強度を調整する。制御部60は、撮像部20に供給する電力や、第1受光部51および第2受光部52に供給する電力を制御してもよい。
第1受光部51は、例えば第1フォトダイオード511と、第1アンプ512とを含む。第2受光部52は、例えば第2フォトダイオード521と、第2アンプ522とを含む。第1フォトダイオード511は、第1反射光41aを取り込み、第1反射光41aの強度に応じた電流を第1アンプ512に出力する。第1アンプ512は、第1フォトダイオード511から出力された電流に基づき電圧に変換された第1信号Sig1を出力する。第2アンプ522は、第2フォトダイオード521から出力された電流に基づき電圧に変換された第2信号Sig2を出力する。
制御部60は、第1信号Sig1および第2信号Sig2を入力として、光源101に供給する電力を制御する。すなわち、制御部60は、先に説明したように、第1信号Sig1および第2信号Sig2を用いて演算を行い、その演算結果に応じて通常の計測の状態であるか、オクリュージョンが発生している状態であるか、およびレーザ光L1が対象物OBに照射されていない状態であるか、のいずれかを判別する。
そして、制御部60は、通常の計測の状態であると判定した場合には、レーザ光L1の強度が所定の値(第1強度)になるように光源101に供給する電力を第2信号Sig2に基づきフィードバック制御する。また、制御部60は、オクリュージョンが発生している状態、またはレーザ光L1が対象物OBに照射されていない状態であると判定した場合には、レーザ光L1の強度を第1強度よりも低い第2強度になるように光源101に供給する電力を制御する。
このような制御によって、本実施形態に係る位置計測装置100では、オクリュージョンが解消した後や、レーザ光L1が空間から対象物OBに照射される状態になった場合でも、撮像部20で取り込む光量が一時的に多くなり過ぎることを防止でき、精度の高い位置計測を行うことができるようになる。
(第2の実施形態)
図5は、第2の実施形態に係る位置計測装置の構成を例示する図である。
図6は、第2の実施形態に係る位置計測装置の構成図である。
第2の実施形態に係る位置計測装置120では、第1の実施形態に係る位置計測装置100の第2ビームスプリッタ42および第2受光部52が設けられていない。他の構成は位置計測装置100と同様である。
本実施形態に係る位置計測装置120においては、第2光軸a2に沿って進行する光(拡散光R2)を撮像部20で受ける。撮像部20は、受けた光の強度に応じた第2信号Sig2を出力する。制御部60は、第1信号Sig1および撮像部20から出力された第2信号Sig2に基づき、第1の実施形態に係る位置計測装置100と同様な制御を行う。
第2の実施形態に係る位置計測装置120では、オクリュージョンが解消した後や、レーザ光L1が空間から対象物OBに照射される状態になった場合でも、撮像部20で取り込む光量が一時的に多くなり過ぎることを防止でき、精度の高い位置計測を行うことができるようになる。また、第2の実施形態に係る位置計測装置120では、第2ビームスプリッタ42や第2受光部52が設けられていないため、位置計測装置100に比べて装置の簡素化を図ることができる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態に係る位置計測方法について説明する。
図7は、第3の実施形態に係る位置計測方法を例示するフローチャートである。
図8は、第3の実施形態に係る位置計測方法のサブルーチンを例示するフローチャートである。
図7に表したように、本実施形態に係る位置計測方法は、先ず、発光部10からレーザ光L1を放出する(ステップS101)。レーザ光L1は、発光部10から第1光軸a1に沿って放出され、対象物OBの表面に照射される。
次に、第2信号Sig2の取得を行う(ステップS102)。すなわち、第2光軸a2に沿って撮像部20へ向かう拡散光R2の強度に応じた第2信号Sig2を取得する。例えば、第2光軸a2に沿って撮像部20へ向かう拡散光R2の一部を第2ビームスプリッタ42で分離して、第2受光部52で取り込む。そして、第2受光部52から拡散光R2の光強度に応じた第2信号Sig2を出力する。
次に、第1光軸a1に沿って発光部10へ向かう光(反射光R1)の強度に応じた第1信号Sig1を取得する(ステップS103)。すなわち、第1光軸a1に沿って発光部10へ戻る反射光R1の一部を第1ビームスプリッタ41で分離して、第1受光部51で取り込む。そして、第1受光部51から反射光R1の光強度に応じた第1信号Sig1を出力する。
次に、レーザ光の光量を制御する(ステップS104)。レーザ光の制御は、図8に表したサブルーチンに沿って行われる。サブルーチンについては後述する。
次に、撮像部20により受光位置の情報を取得する(ステップS105)。撮像部20は、第1光軸a1とは非平行な第2光軸a2上に設けられる。撮像部20は、対象物OBからのレーザ光L1の拡散光R2を受けて、画素ごとの受光量に応じた情報を演算部30へ出力する。
次に、演算部30は、撮像部20から出力された受光位置の情報に基づき対象物OBの例えば3次元座標上の位置を演算する(ステップS106)。演算部30は、三角測量法を用いて対象物OBの表面における計測ポイントの座標を演算する。
次に、計測終了か否かを判断する(ステップS107)。計測終了の場合には処理を終了し、計測終了でない場合にはステップS101へ戻り、以降の処理を繰り返す。
ここで、ステップS104のレーザ光の光量の制御方法を、図8のサブルーチンに沿って説明する。先ず、レーザ光L1を第1強度に調整する(ステップS201)。第1強度は、レーザ光L1を第2信号Sig2に基づきフィードバック制御する目標値以下となる強度である。
次に、第2信号Sig2と第3閾値Th3との比較を行う(ステップS202)。第3閾値Th3は、第2光軸a2に戻り光があるか否かを判定するための閾値である。第2信号Sig2が第3閾値Th3よりも小さい場合には、第2光軸a2に戻り光が無いとしてステップS203へ進む。第2信号Sig2が第3閾値Th3以上である場合には、第2光軸a2に戻り光があるとしてステップS205へ進む。
ステップS203では、第1信号Sig1と第1閾値Th1との比較を行う。第1閾値Th1は、レーザ光L1が対象物OBの表面に照射された際に生じる反射光R1の強度よりも低い値である。
ここで、第1信号Sig1が第1閾値Th1よりも小さいと判断された場合には、レーザ光L1を第2強度に調整する(ステップS204)。すなわち、第1信号Sig1が第1閾値Th1よりも小さい状態とは、レーザ光L1が対象物OBの表面に照射されず、空間に向けて放出されている状態である。この場合には、レーザ光L1の強度を、通常の強度(レーザ光L1が対象物OBに照射され反射光R1がある場合に設定される強度(例えば、第1強度))よりも低い第2強度に調整する。これにより、計測ポイントが移動してレーザ光L1が対象物OBのエッジ部分に照射された場合でも、強い散乱光R2の発生が抑制される。
一方、ステップS202の判断で第2信号Sig3が第3閾値Th3以上であると判断された場合、またはステップS203の判断で第1信号Sig1が第1閾値Th1以上であと判断された場合には、ステップS205へ進む。ステップS205では、第1信号Sig1から第2信号Sig2を差し引いた値と第2閾値Th2とを比較する。第2閾値Th2は、レーザ光L1が対象物OBの表面に照射され、オクリュージョンが発生していない通常の状態で、第1信号Sig1から第2信号Sig2を差し引いた値よりも大きい値である。
第1信号Sig1から第2信号Sig2を差し引いた値が第2閾値Th2よりも大きいと判断された場合には、レーザ光L1を第1強度に調整する(ステップS206)。つまり、第1信号Sig1から第2信号Sig2を差し引いた値が第2閾値Th2よりも大きい状態とは、オクリュージョンが発生している状態である。この場合には、レーザ光L1の強度を、通常の強度(例えば、第1強度)に調整する。
一方、ステップS205の判断で、第1信号Sig1から第2信号Sig2を差し引いた値が第2閾値Th2以下であると判断された場合には、レーザ光L1の強度をフィードバック制御する(ステップS207)。
このような本実施形態に係る位置計測方法によれば、第1信号Sig1および第2信号Sig2によって、レーザ光L1が対象物OBに照射されず空間に放出されている状態や、オクリュージョンが発生している状態を的確に判別する。そして、これらのいずれかであると判断した場合には、レーザ光L1の強度を所定の値(例えば、通常の強度よりも高くならない強度)に設定する。これにより、レーザ光L1が空間から対象物OBに照射される状態になった場合や、オクリュージョンが解消された場合でも、撮像部20で取り込む光量が一時的に多くなり過ぎることを防止でき、精度の高い位置計測を行うことができるようになる。
なお、ステップS205の判断では、第1信号Sig1に第1係数k1を乗算し、第2信号Sig2に第2係数k2を乗算してもよい。すなわち、ステップS205では、第1信号Sig1×第1係数k1から第2信号Sig2×第2係数k2を差し引いた値と、第2閾値Th2とを比較するようにしてもよい。第1係数k1および第2係数k2は、第1信号Sig1および第2信号Sig2の強度を相対的に同等にするための係数である。例えば、レンズなどの光学素子の受光面の大きさによってしてもよい。第1係数k1および第2係数k2は、予め測定の対象物OBにレーザ光L1を照射して、得られる第1信号Sig1および第2信号Sig2の強度から決定してもよい。これにより、ステップS205において第2閾値Th2による判定の精度が向上する。
また、本実施形態に係る位置計測方法のうち、レーザ光の光量の制御(ステップS104)のサブルーチン(図8、ステップS201〜S207)の少なくとも一部についてはソフトウェアによって実現してもよい。ソフトウェアによって実現する場合には、実現する処理をコンピュータで実行されるプログラムによって表したり、このプログラムをコンピュータ読取可能な媒体に記憶してもよい。また、このプログラムはネットワークを介して配信されてもよい。
(適用例)
次に、本発明の適用例について説明する。
図9は、アーム式位置計測装置を例示する模式的斜視図である。
図9に表したように、アーム式位置計測装置200は多軸構造を有する位置計測装置である。アーム式位置計測装置200は、第1アーム210と、第2アーム220と、レーザプローブ230と、ベース部240と、を備える。
ベース部240は、図示しない定盤などに固定される。第1アーム210の下端はベース部240に取り付けられる。第1アーム210は、ベース部240に対して例えば2軸を中心に回転可能に取り付けられる。
第1アーム210の先端には第2アーム220の後端が取り付けられる。第2アーム220は、第1アーム210に対して1軸を中心に回転可能に取り付けられる。第2アーム220の先端にはレーザプローブ230が取り付けられる。レーザプローブ230は、第2アーム220に対して例えば2軸を中心に回転可能に取り付けられる。
レーザプローブ230には、発光部10および撮像部20が組み込まれる。レーザプローブ230の第1窓W1からレーザ光L1が放出される。対象物OBからの拡散光R2は、レーザプローブ230の第2窓W2から撮像部20に取り込まれる。また、レーザプローブ230には、第1ビームスプリッタ41、第1受光部51、必要に応じて第2ビームスプリッタ42および第2受光部52も組み込まれている。
演算部30や制御部60は、アーム式位置計測装置200の外部にケーブル等を介して接続される。演算部30や制御部60は、コンピュータによるソフトウェアによって実現されていてもよい。
アーム式位置計測装置200の利用者は、対象物OBの位置を計測したい位置にレーザプローブ230からレーザ光L1を照射し、図示しない計測ボタンを押下する。このタイミングで撮像部20において拡散光R2を取り込み、演算部30によって位置の演算を行う。演算結果は例えばコンピュータの画面に表示される。計測動作を行っている間、制御部60は図7および図8に表した処理を繰り返す。これにより、利用者はレーザ光L1の照射位置や、オクリュージョンの発生を意識することなく、レーザ光L1の的確な強度制御が行われた状態で位置計測を実施することができるようになる。
以上説明したように、実施形態に係る位置計測装置および位置計測方法によれば、受光量に応じてレーザ光の強度を調整する場合であっても、精度の高い位置計測を行うことができる。
なお、上記に本実施形態およびその適用例を説明したが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。例えば、前述の各実施形態またはその適用例に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除、設計変更を行ったものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含有される。
10…発光部、20…撮像部、30…演算部、41…第1ビームスプリッタ、41a…第1反射光、42…第2ビームスプリッタ、42a…第2反射光、51…第1受光部、52…第2受光部、60…制御部、100,120…位置計測装置

Claims (8)

  1. 対象物の位置を測定するため第1光軸に沿ってレーザ光を放出する発光部と、
    前記第1光軸とは非平行な第2光軸上に設けられた撮像部と、
    前記第1光軸上に設けられた第1ビームスプリッタと、
    前記第1光軸に沿って前記発光部に向かい前記第1ビームスプリッタで反射した光を受けて光強度に応じた第1信号を出力する第1受光部と、
    前記第2光軸に沿って前記撮像部へ向かう光の強度に応じた第2信号を出力する第2受光部と、
    前記第2光軸に沿って進行する光に基づき前記対象物の位置を演算する演算部と、
    前記第1信号と前記第2信号との差が予め設定された閾値よりも小さい場合には、前記レーザ光の強度を前記第2信号に基づき制御し、前記第1信号と前記第2信号との差が前記閾値以上の場合には、前記レーザ光を予め設定された強度になるように制御する制御部と、
    を備えたことを特徴とする位置計測装置。
  2. 前記制御部は、前記第1信号の大きさが予め設定された値以下である場合には、前記レーザ光を予め設定された強度になるように制御することを特徴とする請求項1記載の位置計測装置。
  3. 前記制御部は、
    前記第1信号と前記第2信号との差が予め設定された前記閾値よりも小さい場合には、前記第2信号に基づき前記レーザ光の強度をフィードバック制御し、
    前記第1信号と前記第2信号との差が前記閾値以上の場合には、前記レーザ光の強度を前記フィードバック制御の目標値以下の値に設定することを特徴とする請求項1または2に記載の位置計測装置。
  4. 前記第2光軸上に設けられた第2ビームスプリッタをさらに備え、
    前記第2受光部は、前記第2ビームスプリッタで反射した光を受けて前記第2信号を出力することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の位置計測装置。
  5. 対象物の位置を測定するため第1光軸に沿ってレーザ光を放出する発光部と、
    前記第1光軸上に設けられた第1ビームスプリッタと、
    前記第1光軸に沿って前記発光部に向かい前記第1ビームスプリッタで反射した光を受けて光強度に応じた第1信号を出力する第1受光部と、
    前記第1光軸とは非平行な第2光軸に沿って進行する光を受けて光強度に応じた第2信号を出力する撮像部と、
    前記第2光軸に沿って進行する光に基づき前記対象物の位置を演算する演算部と、
    前記第1信号と前記第2信号との差が予め設定された閾値よりも小さい場合には、前記レーザ光の強度を前記第2信号に基づき制御し、前記第1信号と前記第2信号との差が前記閾値以上の場合には、前記レーザ光を予め設定された強度になるように制御する制御部と、
    を備えたことを特徴とする位置計測装置。
  6. 発光部から第1光軸に沿ってレーザ光を放出する工程と、
    前記第1光軸に沿って前記発光部へ向かう光を受けて光強度に応じた第1信号を得る工程と、
    前記第1光軸とは非平行な第2光軸上に設けられた撮像部で光を受けて受光位置の情報を得るとともに、前記第2光軸に沿って前記撮像部へ向かう光を受けて光強度に応じた第2信号を得る工程と、
    前記撮像部で得た前記受光位置の情報を用いて対象物の位置を演算する工程と、
    前記第1信号と前記第2信号との差が予め設定された閾値よりも小さい場合には、前記レーザ光の強度を前記第2信号に基づき制御し、前記第1信号と前記第2信号との差が前記閾値以上の場合には、前記レーザ光を予め設定された強度になるように制御する工程と、
    を備えたことを特徴とする位置計測方法。
  7. 前記レーザ光の強度の制御は、前記第1信号の大きさが予め設定された値以下になった場合には、前記レーザ光を予め設定された強度になるように制御することを含む請求項6記載の位置計測方法。
  8. 前記レーザ光の強度の制御は、
    前記第1信号と前記第2信号との差が予め設定された前記閾値以下の場合には、前記第2信号に基づき前記レーザ光の強度をフィードバック制御し、
    前記第1信号と前記第2信号との差が前記閾値よりも大きい場合には、前記レーザ光の強度を前記フィードバック制御の目標値以下の値に設定することを含む請求項6または7に記載の位置計測方法。
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