JP2023106767A - 記録装置及び除電方法 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023106767000001
【課題】構成部材を増やすことなくプラテンが帯電することによる記録媒体の搬送不良を抑制する。
【解決手段】記録媒体Mを保持する保持部2と、保持部2から記録媒体Mを送出する送出部42と、保持部2から送出された記録媒体Mを第1方向A1及び第2方向A2に搬送する搬送部4及び5と、搬送部4及び5により第1方向A1に搬送される記録媒体Mに対して記録を行う記録部8と、記録部8と対向する位置において記録媒体Mを支持するプラテン6と、送出部42と、搬送部4及び5と、記録部8と、を制御する制御部31と、を備え、制御部31は、プラテン6の帯電量が閾値以上であると判断した場合に、記録媒体Mの搬送を停止するよう搬送部4及び5を制御する記録装置1。
【選択図】図1

Description

本発明は、記録装置及び除電方法に関する。
従来から、様々な記録装置が使用されている。このうち、記録媒体がロール状に巻き重ねられたロール体をセットして該記録媒体に記録を行うことが可能な記録装置がある。このような構成の記録装置においては、記録媒体を支持するプラテンが記録媒体の搬送に伴って帯電し、搬送不良が生じる場合がある。そこで、例えば、特許文献1には、記録媒体のロール体をセットして該記録媒体に記録を行うことが可能な記録装置であって、プラテンに除電部材を備える画像記録装置が開示されている。
特開2006-88421号公報
特許文献1の画像記録装置のような、記録媒体のロール体をセットして該記録媒体に記録を行うことが可能な従来の記録装置においては、プラテンを導電性材料で構成するとともにプラテンを設置させる設置部材を設けることや、プラテンを除電する除電ブラシなどの除電部材を設けることなど、プラテンとは別の構成部材を設けることが一般的である。しかしながら、除電部材や設置部材のような構成部材を設けることで装置が複雑化しコストも上昇する。また、そこで、構成部材を増やすことなくプラテンが帯電することによる記録媒体の搬送不良を抑制することが望まれている。
上記課題を解決するための本発明の記録装置は、長尺状の記録媒体を保持する保持部と、前記保持部から前記記録媒体を送出させる送出部と、前記保持部から送出された前記記録媒体を第1方向及び前記第1方向とは逆の第2方向に搬送する搬送部と、前記搬送部により前記第1方向に搬送される前記記録媒体に対して記録を行う記録部と、前記記録部と対向する位置において前記記録媒体を支持するプラテンと、前記送出部と、前記搬送部と、前記記録部と、を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記プラテンの帯電量が閾値以上であると判断した場合に、前記記録媒体の搬送を停止するよう前記搬送部を制御することを特徴とする。
また、上記課題を解決するための本発明の除電方法は、長尺状の記録媒体を保持する保持部と、前記保持部から前記記録媒体を送出させる送出部と、前記保持部から送出された前記記録媒体を第1方向及び前記第1方向とは逆の第2方向に搬送する搬送部と、前記搬送部により前記第1方向に搬送される前記記録媒体に対して記録を行う記録部と、前記記録部と対向する位置において前記記録媒体を支持するプラテンと、を備える記録装置における前記プラテンの除電方法であって、前記プラテンの帯電量が閾値以上である場合に、前記記録媒体の搬送を停止することを特徴とする除電方法。
本発明の一実施例に係る記録装置の概略図。 図1の記録装置のブロック図。 図1の記録装置の記録方法の一例としてのフローチャート。 図3のフローチャートのうちの除電処理工程の一例としてのフローチャート。 図3のフローチャートのうちの除電処理工程の一例のフローチャートであって、図4とは別のフローチャート。
最初に、本発明について概略的に説明する。
上記課題を解決するための本発明の第1の態様の記録装置は、長尺状の記録媒体を保持する保持部と、前記保持部から前記記録媒体を送出させる送出部と、前記保持部から送出された前記記録媒体を第1方向及び前記第1方向とは逆の第2方向に搬送する搬送部と、前記搬送部により前記第1方向に搬送される前記記録媒体に対して記録を行う記録部と、前記記録部と対向する位置において前記記録媒体を支持するプラテンと、前記送出部と、前記搬送部と、前記記録部と、を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記プラテンの帯電量が閾値以上であると判断した場合に、前記記録媒体の搬送を停止するよう前記搬送部を制御することを特徴とする。
プラテンは搬送される記録媒体で擦られ続けることで静電気が発生して帯電するが、本態様によれば、プラテンの帯電量が閾値以上であると判断した場合に記録媒体の搬送を停止する。記録媒体の搬送を停止することで、プラテンに帯電した電荷は隣接する構成部材などから徐々に逃げていくのでプラテンは除電される。したがって、除電部材を新たに付け加えるなど構成部材を増やすことなく、プラテンが帯電することによる記録媒体の搬送不良を抑制することができる。
本発明の第2の態様の記録装置は、前記第1の態様において、前記制御部は、前記プラテンの帯電量が閾値以上であると判断した場合に、前記記録媒体の搬送を停止した後に前記記録媒体を前記第2方向に搬送して前記プラテン上から前記記録媒体を退避させるよう前記搬送部を制御することを特徴とする。
本態様によれば、プラテンの帯電量が閾値以上であると判断された場合、記録媒体の搬送を停止した後に記録媒体を第2方向に搬送してプラテン上から記録媒体を退避させる。プラテン上から記録媒体を退避させることでプラテンの除電効率は高くなるので迅速にプラテンを除電することができる。
本発明の第3の態様の記録装置は、前記第1または第2の態様において、前記プラテンの帯電量を検出する帯電量検出部を備え、前記制御部は、前記帯電量検出部の検出結果に基づいて前記プラテンの帯電量が閾値以上であるか否かを判断することを特徴とする。
本態様によれば、帯電量検出部の検出結果に基づいてプラテンの帯電量が閾値以上であるか否かを判断する。このため、正確にプラテンの帯電量に基づいてプラテンを除電することができる。
本発明の第4の態様の記録装置は、前記第1から第3のいずれか1つの態様において、温度を検出する温度検出部を備え、前記制御部は、前記温度検出部の検出結果に基づいて前記プラテンの帯電量が閾値以上であるか否かを判断することを特徴とする。
本態様によれば、温度検出部の検出結果に基づいてプラテンの帯電量が閾値以上であるか否かを判断する。温度検出部は構成が簡単であり安価なので、簡単かつ安価にプラテンを除電することができる。
本発明の第5の態様の記録装置は、前記第1から第4のいずれか1つの態様において、湿度を検出する湿度検出部を備え、前記制御部は、前記湿度検出部の検出結果に基づいて前記プラテンの帯電量が閾値以上であるか否かを判断することを特徴とする。
本態様によれば、湿度検出部の検出結果に基づいてプラテンの帯電量が閾値以上であるか否かを判断する。湿度検出部は構成が簡単であり安価なので、簡単かつ安価にプラテンを除電することができる。
本発明の第6の態様の記録装置は、前記第1から第5のいずれか1つの態様において、前記記録媒体の搬送距離を計測する搬送距離計測部を備え、前記制御部は、前記搬送距離計測部により計測された前記搬送距離に基づいて前記プラテンの帯電量が閾値以上であるか否かを判断することを特徴とする。
本態様によれば、搬送距離計測部により計測された搬送距離に基づいてプラテンの帯電量が閾値以上であるか否かを判断する。搬送距離計測部はエンコーダーなどを用いることで簡単かつ安価に構成できるので、簡単かつ安価にプラテンを除電することができる。
本発明の第7の態様の記録装置は、前記第6の態様において、使用可能な前記記録媒体と前記搬送距離とを関連付けた情報を記憶する記憶部を備え、前記制御部は、使用する前記記録媒体の種類に応じて前記記憶部に記憶された前記情報から前記プラテンの帯電量が閾値以上であるか否かを判断することを特徴とする。
本態様によれば、使用する記録媒体の種類に応じて記憶部に記憶された記録媒体と搬送距離とを関連付けた情報からプラテンの帯電量が閾値以上であるか否かを判断する。このため、使用する記録媒体に応じて正確にプラテンを除電することができる。
本発明の第8の態様の除電方法は、長尺状の記録媒体を保持する保持部と、前記保持部から前記記録媒体を送出させる送出部と、搬送する搬送部と、前記搬送部により前記第1方向に搬送される前記記録媒体に対して記録を行う記録部と、前記記録部と対向する位置において前記記録媒体を支持するプラテンと、を備える記録装置における前記プラテンの除電方法であって、前記プラテンの帯電量が閾値以上である場合に、前記記録媒体の搬送を停止することを特徴とする。
本態様によれば、プラテンの帯電量が閾値以上であると判断した場合に記録媒体の搬送を停止する。記録媒体の搬送を停止することで、プラテンに帯電した電荷は隣接する構成部材などから徐々に逃げていくのでプラテンは除電される。したがって、除電部材を新たに付け加えるなど構成部材を増やすことなく、プラテンが帯電することによる記録媒体の搬送不良を抑制することができる。
以下、図面を参照して、本発明に係る実施形態を具体的に説明する。最初に、図1を参照して本発明の一実施例に係る記録装置1の概要について説明する。なお、図1においては、構成を分かり易くするために一部の構成部材を省略して表している。ここで、図中のX軸方向は水平方向であって記録媒体Mがロール状に巻き重ねられたロール体R1を保持する保持部2の回転軸の延びる方向であり、Y軸方向は水平方向であるとともに記録装置1の前後方向であってX軸方向と直交する方向、Z軸方向は鉛直方向である。また、以下においては、矢印方向を+方向、矢印方向と反対方向を-方向とする。例えば、鉛直上方向は+Z方向、鉛直下方向は-Z方向、記録装置1の前方は-Y方向、記録装置1の後方は+Y方向とする。
本実施例の記録装置1は、記録媒体Mがロール状に巻き重ねられたロール体R1を保持する保持部2を備えている。そして、本実施例の記録装置1においては、記録媒体Mをいわゆる搬送方向である第1方向A1に搬送する際、X軸方向に沿う回転軸を有する保持部2は回転方向C1に回転する。また、記録媒体Mを第1方向A1とは反対方向のいわゆる逆搬送方向である第2方向A2に搬送する際、X軸方向に沿う回転軸を有する保持部2は回転方向C2に回転する。なお、本実施例では記録がなされる記録面が外側になるように巻かれているロール体R1を使用しているが、記録面が内側になるように巻かれているロール体R1を使用する場合は、保持部2は回転方向C2に回転してロール体R1から記録媒体Mを送り出すことが可能である。
また、本実施例の記録装置1は、記録媒体Mを支持する媒体支持部としてプラテン3及びプラテン6を備えている。プラテン3及びプラテン6の構成材料に特に限定はないが、樹脂などを少なくとも一部に用いることで簡単かつ安価にこれらを製造することができる。プラテン6は後述するヘッド8と対向する位置に設けられる媒体支持部である。また、記録装置1は、該搬送経路において記録媒体Mを第1方向A1及び第2方向A2に搬送するための搬送部として、駆動ローラー4Aと従動ローラー4Bとからなる搬送ローラー対4と、駆動ローラー5Aと従動ローラー5Bとからなる搬送ローラー対5と、を備えている。そして、駆動ローラー4A及び駆動ローラー5Aには、これらの回転量を計測することで記録媒体の搬送距離を計測する搬送距離計測部としてのエンコーダー14が設けられている。詳細には、駆動ローラー4Aにはエンコーダー14Aが設けられており、駆動ローラー5Aにはエンコーダー14Bが設けられている。ただし、搬送部や搬送距離計測部の構成に特に限定はない。
また、本実施例の記録装置1は、プラテン6と対向する位置に、複数のノズルが設けられ該ノズルからインクを吐出して記録する記録部としてのヘッド8と、該ヘッド8を搭載して幅方向Bに往復移動可能なキャリッジ7と、を備えている。なお、本実施例の記録装置1では、プラテン6の記録媒体Mを支持する面が水平方向に対して傾いており、ヘッド8からのインクの吐出方向が鉛直方向に対して傾いている。しかしながら、このような構成に限定されず、プラテン6の記録媒体Mを支持する面が水平方向であって、ヘッド8からのインクの吐出方向が鉛直方向であってもよい。
本実施例の記録装置1においては、ヘッド8は、第1方向A1及び第2方向A2と交差する方向である幅方向Bに往復移動しながら、搬送される記録媒体Mに不図示のノズルからインクを吐出して記録することが可能である。本実施例の記録装置1は、所定の搬送量で記録媒体Mを第1方向A1に搬送させることと、記録媒体Mを停止した状態でヘッド8を幅方向Bに移動させながらインクを吐出させることと、を繰り返すことで、記録媒体Mに所望の画像を形成可能である。ただし、このような構成のヘッドの代わりにインクを吐出するノズルがX軸方向全体に亘り設けられる所謂ラインヘッドを備える構成であってもよい。
また、搬送方向Aにおけるヘッド8の下流側には、幅方向Bに沿って移動することで記録媒体Mを幅方向Bに沿って切断するカッター9が設けられている。ただし、カッター9を備えない構成としてもよい。
次に、本実施例の記録装置1における電気的な構成について説明する。図2は、本実施例の記録装置1の電気的構成を表すブロック図である。制御部31には、記録装置1の全体の制御を司るCPU32が設けられている。CPU32は、システムバス33を介して、記憶部34と接続されている。記憶部34としては、CPU32が実行する各種制御プログラム等を格納したROM、データを一時的に格納可能なRAM、データを書き換えて格納可能な不揮発性のメモリであるEEPROMなどがある。なお、本実施例の記憶部34には、本実施例の記録装置1で使用可能な記録媒体Mとその搬送距離とを関連付けた情報が格納されている。
また、CPU32は、システムバス33を介して、キャリッジモーター39、第1搬送モーター40、第2搬送モーター41、送出モーター42及びカッター駆動モーター36と接続される、モーター駆動部38と接続されている。ここで、キャリッジモーター39は、ヘッド8を搭載したキャリッジ7を幅方向Bに移動させるためのモーターである。また、第1搬送モーター40は、搬送ローラー対4を構成する駆動ローラー4Aを駆動するためのモーターである。また、第2搬送モーター41は、搬送ローラー対5を構成する駆動ローラー5Aを駆動するためのモーターである。また、送出モーター42は、保持部2で保持されるロール体R1の回転機構であり、記録媒体Mを搬送ローラー対4に送出するために保持部2で保持されるロール体R1を回転させるためのモーターである。そして、カッター駆動モーター36は、カッター9を幅方向Bに移動させることで記録媒体Mを幅方向Bに沿って切断するための、カッター9の駆動モーターである。
ここで、CPU32は、システムバス33を介して、ヘッド8を駆動するヘッド駆動部37と接続されている。また、CPU32は、システムバス33を介して、記録装置1の設置環境の温度を検出する温度検出部11と接続されている。また、CPU32は、システムバス33を介して、記録装置1の設置環境の湿度を検出する湿度検出部12と接続されている。また、CPU32は、システムバス33を介して、プラテン6の帯電量を検出する帯電量検出部13と接続されている。また、CPU32は、システムバス33を介して、エンコーダー14A及びエンコーダー14B、すなわち、両方のエンコーダー14と接続されている。さらに、CPU32は、システムバス33を介して、入出力部43と接続されている。入出力部43は、ユーザーに情報を報知可能なモニターとユーザーからの指示入力を受け付けるボタンとを有する操作パネル44や、記録データ等のデータ及び信号の送受信を行うためのPC45などと、接続されている。
本実施例の制御部31は、このような構成により、ヘッド8、第1搬送モーター40、第2搬送モーター41、キャリッジ7、カッター駆動モーター36などを制御することが可能になっている。そして、制御部31がヘッド8、第1搬送モーター40、第2搬送モーター41、キャリッジ7などを制御することにより、本実施例の記録装置1は、記録動作を実行することが可能である。また、本実施例の記録装置1は、制御部31がカッター駆動モーター36を制御して記録媒体Mを切断することが可能である。さらには、本実施例の制御部31は、制御部31が第1搬送モーター40、第2搬送モーター41を制御してプラテン6の除電をすることも可能である。
次に、図3のフローチャートを参照して上記記録装置1を用いて実行可能な記録方法の一実施例について説明する。図3のフローチャートで表される本実施例の記録方法では、記録媒体Mを記録装置1にセットして本実施例の記録方法を開始すると、最初に、ステップS110の記録処理工程で、記録動作を実行する。具体的には、保持部2に保持されたロール体R1から記録媒体Mを送出しつつ搬送ローラー対4及び搬送ローラー対5により記録媒体Mを所定量搬送させるとともに、ヘッド8を幅方向Bへ移動させながらヘッド8からインクを吐出させる。
次に、ステップS120のカット処理工程で、制御部31がカッター駆動モーター36を駆動してカッター9を幅方向Bに移動させることで、記録媒体Mを切断する。ただし、本ステップS120は、ステップS110における記録媒体Mの搬送量が短い場合などにおいて、省略することも可能である。
次に、詳細は後述するステップS130の除電処理工程で、プラテン6の除電をする。そして、ステップS140において、例えば次のページなどに対応する記録データなど、記録媒体Mに記録を行うための記録データのすべてについて記録したか否かを判断する。ステップS140において、記録データのすべてについて記録したと判断した場合は本実施例の記録方法を終了し、記録データのすべてについて記録していないと判断した場合はステップS110に戻り記録データのすべてについて記録したと判断するまでステップS110からステップS140までを繰り返す。
ここで、ステップS130の除電処理工程である除電方法について、2つの実施例を詳細に説明する。最初に、図4のフローチャートで表される除電方法の実施例について説明する。図4のフローチャートで表される除電方法を開始すると、ステップS210で、温度検出部11により温度を検出する。そして、ステップS220で、制御部31は温度検出部11で検出された温度が閾値以下か否かを判断する。温度が低いと静電気が発生しやすく記録媒体Mとプラテン6とが擦れることでプラテン6が帯電しやすいので、ステップS220で閾値以下の温度であると判断された場合は、除電動作を実行するためにステップS270に進む。なお、詳細は後述するが、ステップS270からステップS290までが具体的な除電動作に対応する。一方、ステップS220で閾値以下の温度でないと判断された場合は、ステップS230に進む。
ステップS230では、湿度検出部12により湿度を検出する。そして、ステップS240で、制御部31は湿度検出部12で検出された湿度が閾値以下か否かを判断する。湿度が低いと静電気が発生しやすく記録媒体Mとプラテン6とが擦れることでプラテン6が帯電しやすいので、ステップS240で閾値以下の湿度であると判断された場合は、除電動作を実行するためにステップS270に進む。一方、ステップS240で閾値以下の湿度でないと判断された場合は、ステップS250に進む。
ステップS250では、帯電量検出部13によりプラテン6の帯電量を検出する。そして、ステップS260で、制御部31は帯電量検出部13で検出された帯電量が閾値以上か否かを判断する。ステップS260で帯電量が閾値以上であると判断された場合は、除電動作を実行するためにステップS270に進む。一方、ステップS260で帯電量が閾値以上でないと判断された場合は、本実施例の除電方法としてのステップS130の除電処理工程を終了する。
ステップS270では、制御部31が第1搬送モーター40及び第2搬送モーター41を制御して記録媒体Mを第2方向A2に搬送させ、プラテン6上から記録媒体Mを退避させる。そして、記録媒体Mの搬送を一旦停止した状態とし、ステップS280で、所定時間経過するまでそのまま記録媒体Mの搬送を停止した状態に維持する。ステップS280で所定時間経過するまで記録媒体Mの搬送を停止した後、ステップS290で、制御部31が第1搬送モーター40及び第2搬送モーター41を制御して記録媒体Mを第1方向A1に搬送させ、プラテン6上に記録媒体Mを戻し、本実施例の除電方法としてのステップS130の除電処理工程を終了する。
なお、ステップS270とステップS290は省略することも可能である。ステップS110の記録処理工程では、記録媒体Mを第1方向A1に搬送させていたので、ステップS110の記録処理工程からステップS130の除電処理工程に移行するまでに記録媒体Mの搬送を一旦停止することとなる。すなわち、ステップS270とステップS290とを省略した場合は、ステップS130の除電処理工程では、ステップS280でプラテン6上に記録媒体Mがある状態のまま記録媒体Mの搬送を停止してプラテン6から電荷を徐々に逃がすこととなる。
ここで、ステップS130の除電処理工程として、図5のフローチャートで表される除電方法の実施例について説明する。図5のフローチャートで表される除電方法を開始すると、ステップS310で、記憶部34に格納された記録媒体Mとその搬送距離とを関連付けた記録媒体情報を読み込む。次に、ステップS320で、本実施例の記録方法を開始してから、使用する記録媒体Mに対応した所定の搬送距離に達したか否かを判断する。該判断は、制御部31によって、エンコーダー14による搬送距離の計測結果に基づいて行われる。そして、ステップS320で所定の搬送距離に達したと判断された場合はステップS370に進み、ステップS320で所定の搬送距離に達したと判断された場合は本実施例の除電方法としてのステップS130の除電処理工程を終了する。なお、ステップS320は、プラテン6の帯電量が閾値以上であるか否かを、記憶部34に格納された記録媒体Mとその搬送距離とを関連付けた記録媒体情報に基づいて判断する工程とみなすことができる。
ステップS370に進むと、ステップS380、ステップS390、と順に進む。ここで、ステップS370はステップS270と同様であり、ステップS380はステップS280と同様であり、ステップS390はステップS290と同様である。このため、ステップS370、ステップS380、ステップS390の詳細な説明は省略する。なお、図5のフローチャートで表される除電方法の実施例においても、ステップS370及びステップS390を省略可能である。
ここで一旦まとめると、本実施例の記録装置1は、長尺状の記録媒体Mがロール状に巻き重ねられたロール体R1を保持する保持部2と、保持部2を回転させることでロール体R1を回転させて記録媒体Mを送出する送出部としての送出モーター42と、を備えている。また、保持部2から送出された記録媒体Mを第1方向A1及び第1方向A1とは逆の第2方向A2に搬送する搬送部としての搬送ローラー対4及び搬送ローラー対5と、搬送ローラー対4及び搬送ローラー対5により第1方向A1に搬送される記録媒体Mに対して記録を行う記録部としてのヘッド8と、ヘッド8と対向する位置において記録媒体Mを支持するプラテン6と、を備えている。また、送出部としての送出モーター42と、搬送部としての搬送ローラー対4及び搬送ローラー対5と、記録部としてのヘッド8と、を制御する制御部31を備えている。そして、制御部31は、ステップS260及びステップS320で表されるようにプラテン6の帯電量が閾値以上であると判断した場合に、ステップS280及びステップS380で表されるように記録媒体Mの搬送を停止するよう搬送ローラー対4及び搬送ローラー対5を制御する。すなわち、本実施例の記録装置1は、制御部31の制御により、図4または図5のフローチャートで表されるようなプラテン6の除電方法を実行することができる。
プラテン6は搬送される記録媒体Mで擦られ続けることで静電気が発生して帯電するが、本実施例の記録装置1は、図4または図5のフローチャートで表されるようなプラテン6の除電方法を実行することで、プラテン6の帯電量が閾値以上であると判断した場合に記録媒体Mの搬送を停止することができる。記録媒体Mの搬送を停止することで、プラテン6に帯電した電荷は隣接する構成部材などから徐々に逃げていくのでプラテン6は除電される。したがって、本実施例の記録装置1は、除電部材を新たに付け加えるなど構成部材を増やすことなく、プラテン6が帯電することによる記録媒体Mの搬送不良を抑制することができる。
ここで、制御部31は、ステップS270及びステップS370で表されるように、プラテン6の帯電量が閾値以上であると判断した場合に、記録媒体Mの搬送を停止した後に記録媒体Mを第2方向A2に搬送してプラテン6上から記録媒体Mを退避させるよう搬送ローラー対4及び搬送ローラー対5を制御することができる。このように、プラテン6上から記録媒体Mを退避させることでプラテン6の除電効率は高くなるので、本実施例の記録装置1は、迅速にプラテン6を除電することができる。
また、本実施例の記録装置1は、上記のように、プラテン6の帯電量を検出する帯電量検出部13を備えている。そして、ステップS260で表されるように、制御部31は、帯電量検出部13の検出結果に基づいてプラテン6の帯電量が閾値以上であるか否かを判断することができる。このため、本実施例の記録装置1は、正確にプラテン6の帯電量を検出することができ、正確なプラテン6の帯電量に基づいてプラテン6を除電することができる。
また、本実施例の記録装置1は、上記のように、温度を検出する温度検出部11を備えている。そして、ステップS220で表されるように、制御部31は、温度検出部11の検出結果に基づいて、ステップS270からステップS290までの除電動作の実行有無を判断することができる。別の表現をすると、制御部31は、温度検出部11の検出結果に基づいて、プラテン6の帯電量が閾値以上であるか否かを判断することができる。温度検出部11は構成が簡単であり安価なので、このような構成とすることで、簡単かつ安価にプラテン6を除電することができる。
また、本実施例の記録装置1は、上記のように、湿度を検出する湿度検出部12を備えている。そして、ステップS240で表されるように、制御部31は、湿度検出部12の検出結果に基づいて、ステップS270からステップS290までの除電動作の実行有無を判断することができる。別の表現をすると、制御部31は、湿度検出部12の検出結果に基づいてプラテン6の帯電量が閾値以上であるか否かを判断することができる。湿度検出部12は構成が簡単であり安価なので、このような構成とすることで、簡単かつ安価にプラテン6を除電することができる。
なお、図4のフローチャートで表される除電方法の実施例では、帯電量検出部13の検出結果に加え、温度検出部11の検出結果及び湿度検出部12の検出結果に基づいて帯電量が閾値以上であるか否かを判断していた。具体的には、帯電量検出部13の検出結果において帯電量が閾値以上となる場合に加え、帯電量検出部13の検出結果において例え帯電量が閾値未満となる場合であっても、温度が所望の温度より低くプラテン6の帯電量が増加し易い場合や湿度が所望の湿度より低くプラテン6の帯電量が増加し易い場合はプラテン6の帯電量が閾値以上であると制御部31は判断していた。しかしながら、このような実施例に限定されず、例えば、帯電量検出部13の検出結果にのみ基づいて判断する方法、温度検出部11の検出結果にのみ基づいて判断する方法、湿度検出部12の検出結果にのみ基づいて判断する方法、これらのうちの任意の2つの検出結果に基づいて判断する方法など、様々な方法を採用することができる。
また、上記のように、本実施例の記録装置1は、記録媒体Mの搬送距離を計測する搬送距離計測部としてのエンコーダー14を備えている。そして、ステップS320で表されるように、制御部31は、エンコーダー14の計測結果に基づいて、ステップS370からステップS390までの除電動作の実行有無を判断することができる。別の表現をすると、制御部31は、エンコーダー14により計測された記録媒体Mの搬送距離に基づいてプラテン6の帯電量が閾値以上であるか否かを判断することができる。搬送距離計測部として例えば本実施例のようにエンコーダー14などを用いることで、簡単かつ安価に記録装置1を構成できるので、簡単かつ安価にプラテン6を除電することができる。
詳細には、本実施例の記録装置1は使用可能な記録媒体Mと搬送距離とを関連付けた情報を記憶する記憶部34を備え、制御部31は使用する記録媒体Mの種類に応じて記憶部34に記憶された該情報からプラテン6の帯電量が閾値以上であるか否かを判断することができる。このため、本実施例の記録装置1は、使用する記録媒体Mに応じて正確にプラテン6を除電することができる。
なお、本実施例の記録装置1は使用する記録媒体Mの幅を操作パネル44やPC45から入力することが可能になっており、該幅に応じて記録媒体Mと搬送距離とを関連付けた情報を補正可能になっている。すなわち、別の表現をすると、本実施例の記録装置1においては、制御部31は、記録媒体Mの搬送面積に基づいてプラテン6の帯電量が閾値以上であるか否かを判断することができる。また、さらには、制御部31は、温度検出部11の検出結果及び湿度検出部12の検出結果の少なくとも一方と、エンコーダー14による記録媒体Mの搬送量の検出結果及び記録媒体Mの搬送面積の少なくとも一方と、に基づいてプラテン6の帯電量が閾値以上であるか否かを判断することもできる。
本発明は、上述の実施例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。また、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
1…記録装置、2…保持部、3…プラテン、4…搬送ローラー対(搬送部)、4A…駆動ローラー、4B…従動ローラー、5…搬送ローラー対(搬送部)、5A…駆動ローラー、5B…従動ローラー、6…プラテン、7…キャリッジ、8…ヘッド(記録部)、9…カッター、11…温度検出部、12…湿度検出部、13…帯電量検出部、14…エンコーダー(搬送距離計測部)、14A…エンコーダー、14B…エンコーダー、31…制御部、32…CPU、33…システムバス、34…記憶部、36…カッター駆動モーター、37…ヘッド駆動部、38…モーター駆動部、39…キャリッジモーター、40…第1搬送モーター、41…第2搬送モーター、42…送出モーター(送出部)、43…入出力部、44…操作パネル、45…PC、M…記録媒体、R1…ロール体

Claims (8)

  1. 長尺状の記録媒体を保持する保持部と、
    前記保持部から前記記録媒体を送出させる送出部と、
    前記保持部から送出された前記記録媒体を第1方向及び前記第1方向とは逆の第2方向に搬送する搬送部と、
    前記搬送部により前記第1方向に搬送される前記記録媒体に対して記録を行う記録部と、
    前記記録部と対向する位置において前記記録媒体を支持するプラテンと、
    前記送出部と、前記搬送部と、前記記録部と、を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記プラテンの帯電量が閾値以上であると判断した場合に、前記記録媒体の搬送を停止するよう前記搬送部を制御することを特徴とする記録装置。
  2. 請求項1に記載された記録装置において、
    前記制御部は、前記プラテンの帯電量が閾値以上であると判断した場合に、前記記録媒体の搬送を停止した後に前記記録媒体を前記第2方向に搬送して前記プラテン上から前記記録媒体を退避させるよう前記搬送部を制御することを特徴とする記録装置。
  3. 請求項1または2に記載された記録装置において、
    前記プラテンの帯電量を検出する帯電量検出部を備え、
    前記制御部は、前記帯電量検出部の検出結果に基づいて前記プラテンの帯電量が閾値以上であるか否かを判断することを特徴とする記録装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載された記録装置において、
    温度を検出する温度検出部を備え、
    前記制御部は、前記温度検出部の検出結果に基づいて前記プラテンの帯電量が閾値以上であるか否かを判断することを特徴とする記録装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載された記録装置において、
    湿度を検出する湿度検出部を備え、
    前記制御部は、前記湿度検出部の検出結果に基づいて前記プラテンの帯電量が閾値以上であるか否かを判断することを特徴とする記録装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載された記録装置において、
    前記記録媒体の搬送距離を計測する搬送距離計測部を備え、
    前記制御部は、前記搬送距離計測部により計測された前記搬送距離に基づいて前記プラテンの帯電量が閾値以上であるか否かを判断することを特徴とする記録装置。
  7. 請求項6に記載された記録装置において、
    使用可能な前記記録媒体と前記搬送距離とを関連付けた情報を記憶する記憶部を備え、
    前記制御部は、使用する前記記録媒体の種類に応じて前記記憶部に記憶された前記情報から前記プラテンの帯電量が閾値以上であるか否かを判断することを特徴とする記録装置。
  8. 長尺状の記録媒体を保持する保持部と、
    前記保持部から前記記録媒体を送出させる送出部と、
    前記保持部から送出された前記記録媒体を第1方向及び前記第1方向とは逆の第2方向に搬送する搬送部と、
    前記搬送部により前記第1方向に搬送される前記記録媒体に対して記録を行う記録部と、
    前記記録部と対向する位置において前記記録媒体を支持するプラテンと、
    を備える記録装置における前記プラテンの除電方法であって、
    前記プラテンの帯電量が閾値以上である場合に、前記記録媒体の搬送を停止することを特徴とする除電方法。
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