JP2023106015A - ワイヤハーネス - Google Patents

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    • H02G3/02Details
    • H02G3/04Protective tubing or conduits, e.g. cable ladders or cable troughs

Abstract

【課題】輸送効率を向上できるワイヤハーネスを提供する。【解決手段】ワイヤハーネス10は、電線20と、電線20が貫通する金属製の筒状部材30とを有する。筒状部材30は、筒状部材30の軸方向に沿って山部41と谷部42とが並んで設けられる蛇腹構造に形成された蛇腹部40を有する。【選択図】図2

Description

本開示は、ワイヤハーネスに関するものである。
従来、ハイブリッド自動車や電気自動車等の車両に用いられるワイヤハーネスは、高電圧のバッテリやインバータなどの電気機器同士を電気的に接続する電線を備えている。この種のワイヤハーネスでは、電線の保護やノイズ対策を目的として、複数の電線が金属製の筒状部材によって一括して包囲されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006-310127号公報
ところで、上記ワイヤハーネスにおいては、輸送効率の向上が望まれている。
本開示の目的は、輸送効率を向上できるワイヤハーネスを提供することにある。
本開示のワイヤハーネスは、電線と、前記電線が貫通する金属製の筒状部材と、を有するワイヤハーネスであって、前記筒状部材は、前記筒状部材の軸方向に沿って山部と谷部とが並んで設けられる蛇腹構造に形成された筒状の蛇腹部を有する。
本開示のワイヤハーネスによれば、輸送効率を向上できるという効果を奏する。
図1は、一実施形態のワイヤハーネスを示す概略構成図である。 図2は、一実施形態のワイヤハーネスを示す概略側面図である。 図3は、一実施形態のワイヤハーネスを示す概略斜視図である。 図4は、一実施形態のワイヤハーネスを示す概略断面図(図5における4-4線断面図)である。 図5は、一実施形態のワイヤハーネスを示す概略横断面図(図4における5-5線断面図)である。 図6は、一実施形態のワイヤハーネスの製造方法を示す概略側面図である。 図7は、一実施形態のワイヤハーネスの製造方法を示す概略側面図である。 図8は、一実施形態のワイヤハーネスの製造方法を示す概略断面図である。 図9は、一実施形態のワイヤハーネスの製造方法を示す概略断面図である。 図10は、一実施形態のワイヤハーネスの製造方法を示す概略断面図である。 図11は、一実施形態のワイヤハーネスの梱包状態の一例を示す概略平面図である。 図12は、比較例のワイヤハーネスの梱包状態の一例を示す概略平面図である。 図13は、変更例のワイヤハーネスを示す概略側面図である。 図14は、変更例のワイヤハーネスを示す概略断面図である。 図15は、変更例のワイヤハーネスを示す概略側面図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施形態を列挙して説明する。
[1]本開示のワイヤハーネスは、電線と、前記電線が貫通する金属製の筒状部材と、を有するワイヤハーネスであって、前記筒状部材は、前記筒状部材の軸方向に沿って山部と谷部とが並んで設けられる蛇腹構造に形成された筒状の蛇腹部を有する。
この構成によれば、金属製の筒状部材が、筒状部材の軸方向に沿って山部と谷部とが並ぶ蛇腹構造に形成された蛇腹部を有する。この蛇腹部では、蛇腹構造を有しない場合、例えば直管状に形成される場合に比べて、筒状部材の軸方向に伸び縮み可能な量が大きくなるため、曲げ剛性を低くできる。このため、直管状に形成される場合に比べて、蛇腹部の任意の位置で容易に筒状部材を曲げることができる。この結果、例えば筒状部材の輸送時に、筒状部材を収容する梱包容器を小さくした場合であっても、蛇腹部の任意の位置で筒状部材を屈曲させることにより、梱包容器に収まるように筒状部材の形状を容易に変更することができる。これにより、梱包容器を小さくした状態でワイヤハーネスの輸送が可能になるため、ワイヤハーネスの輸送効率を向上させることができる。
ここで、本明細書における「筒状」は、周方向全周にわたって連続して周壁が形成されたものを言う。本明細書における「筒状」は、外縁形状が円形の円筒、外縁形状が楕円形や長円形の筒、外縁形状が多角形の角筒、外縁形状が角丸多角形の筒を含み、外縁形状が直線又は曲線で結ばれる任意の閉じた形状からなるものを言う。
[2]前記蛇腹部は、手曲げ可能な剛性を有することが好ましい。
この構成によれば、蛇腹部が手曲げ可能な剛性を有するため、蛇腹部の任意の位置で筒状部材を手曲げすることができる。ここで、本明細書における「手曲げ可能」とは、ベンダー機などを使用せずに、作業者の手によって筒状部材を曲げることが可能なことを意味する。このため、例えば梱包容器に収まるように蛇腹部の任意の位置で筒状部材を曲げる際に、ベンダー機による曲げ加工が不要になる。したがって、筒状部材の曲げ加工に要する加工コストを低減できる。
[3]前記筒状部材の軸方向に沿って延びる筒状の非蛇腹部を有し、前記非蛇腹部は、前記蛇腹構造を有さず、平坦な外周面及び内周面を有することが好ましい。
この構成によれば、筒状部材は、蛇腹構造を有する蛇腹部と蛇腹構造を有さない非蛇腹部とを併せ持つ。このとき、例えば蛇腹部と非蛇腹部とにおける筒状部材の径方向の厚みが同じ厚みであれば、蛇腹構造を有さない非蛇腹部の曲げ剛性が蛇腹部の曲げ剛性よりも高くなる。このように曲げ剛性が高くなる非蛇腹部を有する場合であっても、蛇腹部の任意の位置で筒状部材を屈曲することができる。
[4]前記筒状部材の軸方向において互いに離れて設けられた複数の前記非蛇腹部を有し、前記蛇腹部は、前記筒状部材の軸方向において、前記複数の非蛇腹部のうちの2つの非蛇腹部に挟まれるように設けられていることが好ましい。
この構成によれば、蛇腹部が2つの非蛇腹部によって挟まれるため、蛇腹部の両端に非蛇腹部を設けることができる。このため、例えば蛇腹部の任意の位置で筒状部材を屈曲させる際に、非蛇腹部を把持した状態で曲げ作業を行うことができる。これにより、筒状部材を屈曲させる際の作業性を向上できる。
[5]前記複数の非蛇腹部は、前記筒状部材の軸方向の両端部の各々に設けられた第1非蛇腹部を有することが好ましい。
この構成によれば、筒状部材の軸方向の両端部の各々に第1非蛇腹部が設けられる。このため、筒状部材の軸方向の両端部における外周面が平坦に形成される。これにより、例えば筒状部材の両端部に他の部材を接続する場合に、筒状部材と他の部材とを容易に接続することができる。
[6]前記第1非蛇腹部は、前記第1非蛇腹部の軸方向のうち前記筒状部材の開口端側に設けられた第1端部を有し、前記第1端部の内周面は、前記筒状部材の開口端に向かうに連れて、前記筒状部材の径方向外側に傾斜する傾斜面に形成されていることが好ましい。
この構成によれば、第1非蛇腹部の第1端部の内周面は、筒状部材の開口端に向かうに連れて、筒状部材の径方向外側に傾斜する傾斜面に形成されている。このため、例えば電線を筒状部材に挿入する際に、電線の端部が第1端部の傾斜面に沿って筒状部材の内部に誘導される。すなわち、第1端部の傾斜面を、電線を筒状部材の内部に誘導する誘導部として機能させることができる。これにより、電線を筒状部材の内部に容易に挿入することができる。
[7]前記蛇腹部は、前記筒状部材の軸方向に沿って複数の前記山部と複数の前記谷部とが交互に連なって設けられる構造を有し、前記複数の山部の各々は、前記筒状部材の周方向に沿って1周する環構造に形成されており、前記複数の谷部の各々は、前記筒状部材の周方向に沿って1周する環構造に形成されていることが好ましい。
この構成によれば、複数の山部の各々が環構造に形成されるとともに、複数の谷部の各々が環構造に形成される。ここで、本明細書における「環」は、全体がつながって切れ目がなく輪になっている構造、つまり始点と終点とが一致する無端状の構造を意味する。また、本明細書における「環」は、外縁形状が円形の円環、外縁形状が楕円形や長円形の環、外縁形状が多角形の環、外縁形状が角丸多角形の環を含み、外縁形状が直線又は曲線で結ばれる任意の閉じた形状からなるものを言う。このため、複数の山部は互いに独立して形成されるとともに、複数の谷部は互いに独立して形成される。したがって、蛇腹部を屈曲させる際に、複数の山部の各々を個別に伸び縮みさせることができる。この結果、蛇腹部における屈曲性を好適に向上させることができる。
[8]前記山部は、前記非蛇腹部の外周面から前記筒状部材の径方向外側に向かって突出しており、前記山部の頂部の内径は、前記非蛇腹部の内径よりも大きく、前記谷部の底部の内径は、前記非蛇腹部の内径と等しいことが好ましい。
この構成によれば、谷部の底部の内径が非蛇腹部の内径と等しくなるように形成される。このため、蛇腹部において、非蛇腹部よりも筒状部材の内部空間が狭くなる部分が形成されることを抑制できる。したがって、非蛇腹部を貫通可能な電線であれば、蛇腹部も容易に貫通させることができる。この結果、蛇腹部と非蛇腹部を有する筒状部材の内部に電線を容易に貫通させることができる。
ここで、本明細書において「等しい」とは、正確に等しい場合の他、寸法公差等の影響により比較対象同士に多少の相違がある場合も含む。
[9]前記山部の頂部は、前記筒状部材の軸方向及び周方向に平面状に広がる山側平面部を有し、前記谷部の底部は、前記筒状部材の軸方向及び周方向に平面状に広がる谷側平面部を有することが好ましい。
この構成によれば、山部の頂部が、筒状部材の軸方向及び周方向に広がる山側平面部を有する。この山側平面部が設けられるため、一方の谷部に接続された山部の一端部から他方の谷部に接続された山部の他端部までの距離を長く設定した場合であっても、谷部の底部から筒状部材の径方向外側に突出する山部の突出量が大きくなることを抑制できる。このため、蛇腹部において伸び縮み可能な伸縮量を大きく設定した場合であっても、筒状部材の外径が大きくなることを好適に抑制できる。
[10]前記蛇腹部は、1つの前記山部が前記筒状部材の軸方向に沿って螺旋状に延びるとともに、1つの前記谷部が前記筒状部材の軸方向に沿って螺旋状に延びる構造を有することが好ましい。
この構成によれば、螺旋状に延びる1つの山部と螺旋状に延びる1つの谷部とによって蛇腹部の蛇腹構造が形成される。この蛇腹部では、蛇腹構造を有しない場合、例えば直管状に形成される場合に比べて、曲げ剛性を低くできる。このため、直管状に形成される場合に比べて、蛇腹部の任意の位置で容易に蛇腹部を曲げることができる。
[11]前記谷部の底部の外径は、前記非蛇腹部の外径よりも小さく、前記谷部の底部の内径は、前記非蛇腹部の内径よりも小さいことが好ましい。
この構成によれば、谷部の内径が非蛇腹部の内径よりも小さく形成される。このため、蛇腹部において、非蛇腹部よりも筒状部材の内部空間が狭くなる部分が形成される。したがって、蛇腹部の内部において電線がばたつくことを好適に抑制できる。
[12]前記蛇腹部の厚みは、前記非蛇腹部の厚みよりも薄いことが好ましい。
この構成によれば、蛇腹部が薄く形成されるため、蛇腹部における曲げ剛性をより低くすることができる。このため、蛇腹部の任意の位置でより容易に蛇腹部を曲げることができる。
[13]前記蛇腹部と前記非蛇腹部とが継ぎ目なく連続して一体に形成されていることが好ましい。
この構成によれば、筒状部材は、蛇腹部と非蛇腹部との間に、溶接部分や接合部分などの継ぎ目を有していない。このため、蛇腹部と非蛇腹部との間に継ぎ目がある場合に比べて、筒状部材の耐久性を向上させることができる。
[14]前記筒状部材は、前記筒状部材の周方向全周にわたって周壁が継ぎ目なく連続して延びるように形成されていることが好ましい。
この構成によれば、筒状部材は、周方向の全周において、溶接部分や接合部分などの継ぎ目を有していない。このため、継ぎ目に起因して蛇腹部の屈曲性が低下することを抑制できる。この結果、蛇腹部の周方向の一部に継ぎ目がある場合に比べて、蛇腹部の屈曲性を向上させることができる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示のワイヤハーネスの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。各図面では、説明の便宜上、構成の一部を誇張又は簡略化して示す場合がある。また、各部分の寸法比率については各図面で異なる場合がある。本明細書における「直交」、「平行」や「全長」は、厳密に直交、平行や全長の場合のみでなく、本実施形態における作用効果を奏する範囲内で概ね直交、平行や全長の場合も含まれる。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
図1に示すワイヤハーネス10は、例えば、ハイブリッド自動車や電気自動車等の車両Vに搭載されるものである。ワイヤハーネス10は、2個以上の車載機器同士を電気的に接続する。車載機器は、車両Vに搭載された電気機器である。ワイヤハーネス10は、例えば、車両Vの前部に設置されたインバータ11と、そのインバータ11よりも車両Vの後方に設置された高圧バッテリ12とを電気的に接続する。ワイヤハーネス10は、例えば、車両Vの前後方向に延びるように長尺状に形成されている。ワイヤハーネス10は、例えば、ワイヤハーネス10の長さ方向の中間部分が車両Vの床下などの車室外を通るように車両Vに配索される。
インバータ11は、例えば、車両走行の動力源となる図示しない車輪駆動用のモータと接続される。インバータ11は、高圧バッテリ12の直流電力から交流電力を生成し、その交流電力をモータに供給する。高圧バッテリ12は、例えば、数百ボルトの電圧を供給可能なバッテリである。
ワイヤハーネス10は、1本又は複数本の電線20を有している。本実施形態のワイヤハーネス10は、2本の電線20を有している。ワイヤハーネス10は、例えば、各電線20の両端部に取り付けられた一対のコネクタC1,C2と、複数の電線20を一括して包囲する金属製の筒状部材30とを有している。各電線20の長さ方向の一端部はコネクタC1を介してインバータ11と接続されるとともに、各電線20の長さ方向の他端部はコネクタC2を介して高圧バッテリ12と接続されている。
図2及び図3に示すように、筒状部材30は、全体として長尺の筒状をなしている。筒状部材30の内部空間には、複数の電線20が収容されている。筒状部材30は、例えば、各電線20の長さ方向の中間部分を内部に収容している。換言すると、筒状部材30の内部には、複数の電線20が貫通している。筒状部材30は、例えば、内部に収容した電線20を飛翔物や水滴から保護する保護機能と、電線20からの電磁波(電磁ノイズ)がワイヤハーネス10の外部に放射されることを抑制する電磁シールド機能とを有している。筒状部材30は、例えば、シールドパイプである。
(電線20の構成)
図3~図5に示すように、各電線20は、導電性を有する芯線21と、芯線21の外周を囲うとともに絶縁性を有する絶縁被覆22とを有する被覆電線である。各電線20は、例えば、高電圧・大電流に対応可能な高圧電線である。各電線20は、例えば、自身に電磁シールド構造を有するシールド電線であってもよいし、自身に電磁シールド構造を有しないノンシールド電線であってもよい。本実施形態の各電線20は、ノンシールド電線である。
芯線21としては、例えば、複数の金属素線を撚り合わせてなる撚り線や単一の導体からなる単芯線などを用いることができる。単芯線としては、例えば、内部が中実構造をなす柱状の1本の金属棒からなる柱状導体や内部が中空構造をなす筒状導体などを用いることができる。芯線21としては、撚り線、柱状導体や筒状導体を組み合わせて用いてもよい。芯線21の材料としては、例えば、銅系やアルミニウム系などの金属材料を用いることができる。
図5に示すように、絶縁被覆22は、例えば、芯線21の外周面を周方向全周にわたって被覆している。絶縁被覆22は、例えば、絶縁性を有する樹脂材料により構成されている。
各電線20の長さ方向と直交する平面によって電線20を切断した断面形状、つまり各電線20の横断面形状は、任意の形状に形成することができる。各電線20の横断面形状は、例えば、円形状、半円状、多角形状、正方形状、扁平形状等に形成されている。本実施形態の各電線20の横断面形状は、円形状に形成されている。
(筒状部材30の構成)
筒状部材30は、複数の電線20の外周を周方向全周にわたって包囲する筒状をなしている。本実施形態の筒状部材30は、円筒状に形成されている。筒状部材30の内径は、複数の電線20を収容可能な大きさに形成されている。筒状部材30は、例えば、筒状部材30の周方向全周にわたって密閉されている。筒状部材30は、例えば、筒状部材30の周方向全周にわたって周壁が継ぎ目なく連続して延びるように形成されている。換言すると、筒状部材30は、筒状部材30の周方向の全周において、溶接部分や接合部分などの継ぎ目を有していない。すなわち、筒状部材30は、金属板を筒状に丸めて周方向の端部同士を溶接などにより接合することによって筒体に形成したものではなく、押出成形などによって筒体に形成されたものである。本実施形態の筒状部材30は、押出成形によって製造された押出成形品である。
筒状部材30としては、例えば、金属製の金属パイプを用いることができる。筒状部材30の材料としては、例えば、アルミニウム系や銅系などの金属材料を用いることができる。
筒状部材30は、例えば、電線20の絶縁被覆22よりも硬質に形成されている。筒状部材30の曲げ剛性は、例えば、電線20の曲げ剛性よりも高い。筒状部材30は、例えば、電線20よりも曲がり難くなっている。筒状部材30は、例えば、電線20の経路を維持し得る剛性を有している。筒状部材30は、例えば、車両Vに搭載された状態において、車両Vの振動等によって直線状態又は曲げられた状態が解除されない程度の剛性を有している。
図2に示すように、筒状部材30は、例えば、車両Vに搭載された状態において、二次元的又は三次元的に屈曲されている。本実施形態の筒状部材30は、車両前後方向に沿って直線状に延びる直線部31Aと、直線部31Aの一端部に設けられた屈曲部32Aと、屈曲部32Aから車両上下方向に沿って下方に延びる直線部31Bとを有している。本実施形態の筒状部材30は、直線部31Bの一端部に設けられた屈曲部32Bと、屈曲部32Bから車両前後方向に沿って後方に延びる直線部31Cと、直線部31Cの一端部に設けられた屈曲部32Cとを有している。本実施形態の筒状部材30は、屈曲部32Cから車両上下方向に沿って上方に延びる直線部31Dと、直線部31Dの一端部に設けられた屈曲部32Dと、屈曲部32Dから車両前後方向に沿って後方に延びる直線部31Eとを有している。
筒状部材30は、1つ又は複数の蛇腹部40と、1つ又は複数の非蛇腹部50とを有している。本実施形態の筒状部材30は、1つの蛇腹部40と、2つの非蛇腹部50とを有している。蛇腹部40及び非蛇腹部50はそれぞれ、筒状に形成されている。本実施形態の蛇腹部40及び非蛇腹部50はそれぞれ、円筒状に形成されている。蛇腹部40は、例えば、筒状部材30の中心軸が延びる軸方向において、2つの非蛇腹部50の間に設けられている。蛇腹部40は、例えば、筒状部材30の軸方向(長さ方向)において、2つの非蛇腹部50に挟まれるように設けられている。本実施形態の2つの非蛇腹部50は、筒状部材30の軸方向の両端部にそれぞれ設けられている。すなわち、本実施形態の2つの非蛇腹部50は、直線部31A,31Eにそれぞれ設けられている。本実施形態の蛇腹部40は、筒状部材30の軸方向の両端部以外の部分に設けられている。すなわち、本実施形態の蛇腹部40は、屈曲部32A、直線部31B、屈曲部32B、直線部31C、屈曲部32C、直線部31D及び屈曲部32Dにわたって連続して延びるように設けられている。本実施形態の筒状部材30は、1つの蛇腹部40と、2つの非蛇腹部50とが連続して一体に形成された構造を有している。筒状部材30では、例えば、1つの蛇腹部40と2つの非蛇腹部50とが継ぎ目なく連続して一体に形成されている。すなわち、本実施形態の筒状部材30は、1つの蛇腹部40と2つの非蛇腹部50とを含む全体が同一材料よりなる一体成形品である。
(非蛇腹部50の構成)
図4に示すように、各非蛇腹部50は、例えば、第1端部51を有している。第1端部51は、筒状部材30の軸方向において、蛇腹部40との接続部分とは反対側に設けられている。第1端部51は、非蛇腹部50の軸方向のうち筒状部材30の開口端側に設けられている。
各非蛇腹部50は、例えば、第1端部51以外の部分が直管状に形成されている。各非蛇腹部50は、例えば、第1端部51を除く各非蛇腹部50の全長にわたって外径が一定に形成されている。各非蛇腹部50は、例えば、第1端部51を除く各非蛇腹部50の全長にわたって内径が一定に形成されている。各非蛇腹部50の外周面は、例えば、平坦に形成されている。各非蛇腹部50の外周面は、例えば、凹凸のない平滑面に形成されている。各非蛇腹部50の内周面は、例えば、平坦に形成されている。各非蛇腹部50の内周面は、例えば、凹凸のない平滑面に形成されている。
第1端部51は、例えば、非蛇腹部50の内径及び非蛇腹部50の外径が拡大するように形成されている。第1端部51は、筒状部材30の軸方向において、筒状部材30の開口端に向かうに連れて、非蛇腹部50の内径及び非蛇腹部50の外径が大きくなるように形成されている。第1端部51は、筒状部材30の軸方向において、筒状部材30の開口端に向かうに連れて、筒状部材30の径方向外側に傾斜するように形成されている。第1端部51の内周面は、筒状部材30の開口端に向かうに連れて、筒状部材30の径方向外側に傾斜する傾斜面52に形成されている。傾斜面52は、筒状部材30の軸方向において、筒状部材30の開口端に向かうに連れて、電線20から離れる方向に傾斜している。なお、非蛇腹部50は、例えば、非蛇腹部50の全長にわたって非蛇腹部50の径方向の厚み(肉厚)が一定に形成されている。
(蛇腹部40の構成)
蛇腹部40は、非蛇腹部50よりも曲げ剛性が低く形成されている。蛇腹部40は、非蛇腹部50よりも曲がり易くなっている。蛇腹部40は、例えば、電線20よりも曲げ剛性が高く形成されている。蛇腹部40は、例えば、電線20よりも曲がり難くなっている。
蛇腹部40は、筒状部材30の軸方向に沿って山部41と谷部42とが並んで設けられる蛇腹構造に形成されている。蛇腹部40は、例えば、複数の山部41と複数の谷部42とを有している。蛇腹部40は、例えば、筒状部材30の軸方向に沿って複数の山部41と複数の谷部42とが交互に連なって設けられた蛇腹構造に形成されている。山部41及び谷部42の各々は、例えば、筒状部材30の周方向に沿って1周する環構造をなしている。本実施形態の山部41及び谷部42の各々は、円環構造に形成されている。山部41及び谷部42の各々は、筒状部材30の周方向全周にわたって周壁が継ぎ目なく連続して延びるように形成されている。各山部41と各谷部42とは、互いに独立して形成されている。複数の山部41の各々は、互いに独立して形成されている。すなわち、各山部41は、他の山部41と繋がらずに個別に形成されている。複数の谷部42の各々は、互いに独立して形成されている。すなわち、各谷部42は、他の谷部42と繋がらずに個別に形成されている。
各山部41の外径は、各谷部42の外径よりも大きい。各山部41の内径は、各谷部42の内径よりも大きい。各山部41の内径は、例えば、各谷部42の外径よりも大きい。
(山部41の構成)
各山部41は、例えば、谷部42の底部よりも筒状部材30の径方向外側に突出している。各山部41は、例えば、非蛇腹部50の外周面よりも筒状部材30の径方向外側に突出している。各山部41の頂部の外径は、例えば、非蛇腹部50の外径よりも大きい。各山部41の頂部の内径は、例えば、非蛇腹部50の内径よりも大きい。すなわち、各山部41は、非蛇腹部50よりも筒状部材30の内部空間が大きくなるように形成されている。各山部41の頂部の断面形状は、任意の形状とすることができる。例えば、各山部41の頂部の断面形状は、針状に尖った形状であってもよいし、円弧状に湾曲する曲面であってもよい。本実施形態の各山部41の頂部は、山側平面部41Aを有している。山側平面部41Aは、例えば、筒状部材30の軸方向及び周方向に平面状に広がるように形成されている。山側平面部41Aは、例えば、筒状部材30の軸方向に平行に広がるように形成されている。山側平面部41Aは、例えば、筒状部材30の周方向に平行に広がるように形成されている。山側平面部41Aは、例えば、筒状部材30の径方向のうち最も外側に設けられている。
(谷部42の構成)
各谷部42は、山部41の頂部よりも筒状部材30の径方向内側に凹んでいる。各谷部42の底部は、例えば、筒状部材30の径方向において、第1端部51を除く非蛇腹部50と同一平面上に形成されている。各谷部42の底部の外径は、例えば、非蛇腹部50の外径と等しい。各谷部42の底部の内径は、例えば、非蛇腹部50の内径と等しい。谷部42の底部の断面形状は、任意の形状とすることができる。例えば、谷部42の底部の断面形状は、針状に尖った形状であってもよいし、円弧状に湾曲する曲面であってもよい。本実施形態の各谷部42の底部は、谷側平面部42Aを有している。谷側平面部42Aは、例えば、筒状部材30の軸方向及び周方向に平面状に広がるように形成されている。谷側平面部42Aは、例えば、筒状部材30の軸方向に平行に広がるように形成されている。谷側平面部42Aは、例えば、筒状部材30の周方向に平行に広がるように形成されている。谷側平面部42Aは、例えば、山側平面部41Aと平行に広がるように形成されている。谷側平面部42Aは、例えば、筒状部材30の径方向のうち最も内側に設けられている。谷側平面部42Aの内周面は、例えば、電線20の外周面に接触していてもよいし、電線20の外周面に接触していなくてもよい。
蛇腹部40は、例えば、各山側平面部41Aと各谷側平面部42Aとの間に設けられた突出部43を有している。突出部43は、例えば、谷側平面部42Aから山側平面部41Aに向かって筒状部材30の径方向外側に突出するように形成されている。突出部43は、例えば、筒状部材30の径方向に沿って延びている。突出部43は、例えば、谷側平面部42A及び山側平面部41Aと交差する平面上に広がるように形成されている。
蛇腹部40は、例えば、蛇腹部40の全長にわたって蛇腹部40の厚み(肉厚)が一定に形成されている。例えば、山側平面部41Aの厚み(肉厚)と谷側平面部42Aの厚み(肉厚)と突出部43の厚み(肉厚)とは、互いに等しい。蛇腹部40の厚みは、例えば、非蛇腹部50の厚みと等しい。
蛇腹部40は、例えば、手曲げ可能な剛性を有している。蛇腹部40は、例えば、手曲げ可能であって、且つ電線20の経路を維持し得る剛性を有している。蛇腹部40は、例えば、車両Vに搭載された状態において、自重によって直線状態又は曲げられた状態が解除されない程度の剛性を有している。例えば、筒状部材30では、手曲げ可能であって、且つ電線20の経路を維持し得る剛性となるように蛇腹部40の構造及び材料が設定されている。ここで、蛇腹部40では、例えば、一方の谷部42に接続された山部41の一端部から他方の谷部42に接続された山部41の他端部までの距離を調整することにより、蛇腹部40の軸方向において伸び縮み可能な伸縮量を調整することができる。具体的には、一方の突出部43の径方向に延びる距離と、山側平面部41Aの軸方向に延びる距離と、他方の突出部43の径方向に延びる距離とを合計した距離を調整することにより、蛇腹部40において伸び縮み可能な伸縮量を調整することができる。このような伸縮量を大きくすることにより、蛇腹部40における曲げ剛性を低くできる。また、蛇腹部40の厚みを薄くすることにより、蛇腹部40における曲げ剛性を低くできる。このため、蛇腹部40では、例えば、手曲げ可能であって、且つ電線20の経路を維持し得る剛性となるように、突出部43及び山側平面部41A等の寸法や蛇腹部40の厚みなどが調整されている。
(ワイヤハーネス10の製造方法)
次に、ワイヤハーネス10の製造方法について説明する。ここでは、筒状部材30の製造方法について詳述する。
図6に示すように、まず、金属製の直管部材60を準備する。本実施形態の直管部材60は、円筒状に形成されている。直管部材60は、直管部材60の全長にわたって直管状に形成されている。すなわち、直管部材60は、直管部材60の全長にわたって外径が一定に形成されるとともに、直管部材60の全長にわたって内径が一定に形成されている。換言すると、直管部材60は、直管部材60の全長にわたって、蛇腹構造を有しておらず、凹凸のない平坦な外周面及び内周面を有している。直管部材60は、例えば、押出成形や射出成形などの公知の製造方法によって形成することができる。本実施形態の直管部材60は、押出成形によって形成される。
次に、図7に示す工程では、直管部材60に追加工(後加工)を施すことにより、直管部材60の軸方向の一部に蛇腹部40を形成する。本実施形態では、直管部材60の軸方向の両端部以外の部分に蛇腹部40を形成する。このとき、蛇腹部40が形成されない部分、ここでは直管部材60の軸方向の両端部は、直管状のまま残るため、非蛇腹部50となる。本工程において直管部材60に施される追工程としては、バルジ加工などを挙げることができる。以下に、バルジ加工を用いて蛇腹部40を形成する方法について説明する。
まず、図8に示すように、金型70を準備し、金型70内に直管部材60をセットする。金型70は、例えば、第1型71と第2型72とを有している。第1型71及び第2型72は、直管部材60の軸方向に沿って延びている。第1型71及び第2型72はそれぞれ半円筒状に形成されている。すなわち、第1型71及び第2型72のそれぞれには、円筒状の直管部材60が収容される収容溝73が設けられている。各収容溝73の内周面の横断面形状は、半円弧状に形成されている。第1型71と第2型72とが重ね合わされたときに、第1型71に設けられた収容溝73と第2型72に設けられた収容溝73とが互いに連通することにより、金型70が円筒状に構成される。この円筒状の金型70の内部に直管部材60が収容される。また、第1型71及び第2型72には、蛇腹部40の山部41(図4参照)に対応する溝部74が設けられている。第1型71及び第2型72には、山部41(図4参照)と同数の溝部74が設けられている。各溝部74は、各収容溝73の内周面から凹むように形成されている。第1型71と第2型72とが重ね合わされたときに、第1型71に設けられた溝部74と第2型72に設けられた溝部74とが互いに連通することにより、リング状の溝部が構成される。ここで、本明細書における「リング状」は、全体として環と見做せればよく、複数の部品を組み合わせて環構造をなすものや、C字状のように周方向の一部に切り欠きやスリット等を有するものを含む。なお、金型70の軸方向の両端部には、溝部74が設けられていない第1領域75が設けられている。図8~図10では、図面の簡略化のために、第1領域75を短くした状態で図示している。
続いて、図9に示す工程では、金型70の軸方向の両側に配置された一対のピストン76を金型70の内部に進入させ、直管部材60の軸方向の両端を密封する。次いで、ピストン76を通じて液体78を直管部材60の内部に注入する。
次に、図10に示す工程では、直管部材60の内部の圧力を上昇させつつ、一対のピストン76を互いに近づくように前進させることにより直管部材60の両端を軸方向に圧縮する。すなわち、直管部材60の内部に高圧の液体78を充填しながら直管部材60の両端を軸方向に圧縮する。これにより、直管部材60が膨らんで金型70に彫り込まれた形状、つまり溝部74に沿った形状に変形させることができる。すなわち、直管部材60の軸方向の一部に、溝部74に沿った山部41を所定数形成することができる。このため、本工程により、直管部材60の軸方向の一部に、山部41と谷部42とを有する蛇腹部40を形成することができる。また、直管部材60のうち金型70の第1領域75に対応する部分は、直管状態のまま残るため、非蛇腹部50に形成される。本工程のピストン76による押圧によって、直管部材60の軸方向の両端部を、直管部材60の径方向外側に広がる第1端部51(図4参照)に形成することができる。
以上説明したように直管部材60に対して追加工を施すことによって、蛇腹部40及び非蛇腹部50を有する筒状部材30を形成することができる。
その後、図11に示すように、筒状部材30の内部に電線20を貫通させた後、それら筒状部材30及び電線20を梱包容器80に収容して梱包容器80を輸送する。このとき、筒状部材30には、非蛇腹部50よりも曲げ剛性の低い蛇腹部40が設けられている。このため、追加工前の直管部材60(図6参照)に比べて、蛇腹部40の任意の位置で容易に筒状部材30を曲げることができる。例えば、ベンダー機などを使用せずに、梱包作業する作業者の手によって蛇腹部40を曲げることが可能になる。また、車両V(図1参照)に搭載される際に曲げられる屈曲部32A,32B,32C,32D(図2参照)とは異なる位置で蛇腹部40を曲げることができる。なお、蛇腹部40の任意の位置で筒状部材30が曲げられると、筒状部材30の内部に挿入された電線20も一緒に曲げられる。このため、梱包容器80を小さくした場合であっても、蛇腹部40の任意の位置で筒状部材30及び電線20を屈曲させることにより、梱包容器80に収まるように筒状部材30及び電線20の形状を容易に変更することができる。この結果、梱包容器80を小さくした状態で筒状部材30及び電線20の輸送が可能になるため、筒状部材30及び電線20の輸送効率を向上させることができる。
なお、図12は、筒状部材30及び電線20が車両Vに搭載される際の形状で梱包容器81に収容された状態を示している。すなわち、図12では、筒状部材30が屈曲部32A,32B,32C,32Dのみで屈曲された状態で梱包容器81に収容されている。この場合には、筒状部材30の図中左右方向の寸法が大きくなるため、梱包容器81のサイズも大きくなる。また、図12に示した例では、梱包容器81におけるデッドスペースが大きく、梱包容器81の収容効率が低い。このため、筒状部材30及び電線20の輸送効率が低くなる。これに対し、図11に示す梱包例では、蛇腹部40の任意の位置で筒状部材30を屈曲させることにより、梱包容器80におけるデッドスペースを小さくしつつ筒状部材30及び電線20を梱包容器80に収容することができる。これにより、梱包容器80の収容効率を向上させることができ、筒状部材30及び電線20の輸送効率を向上させることができる。
次に、本実施形態の作用効果を説明する。
(1)金属製の筒状部材30は、筒状部材30の軸方向に沿って山部41と谷部42とが並んで設けられる蛇腹構造の蛇腹部40を有する。この蛇腹部40では、蛇腹構造を有しない場合、例えば直管状に形成される場合に比べて、蛇腹部40の軸方向に伸び縮み可能な量が大きくなるため、曲げ剛性を低くできる。例えば、蛇腹部40の曲げ剛性を、非蛇腹部50の曲げ剛性よりも低くできる。このため、非蛇腹部50に比べて、蛇腹部40を曲げやすくなる。したがって、筒状部材30の全長が非蛇腹部50により形成される場合に比べて、蛇腹部40の任意の位置で容易に筒状部材30を曲げることができる。例えば、ベンダー機などを使用せずに、作業者の手によって蛇腹部40を曲げることが可能になる。この結果、例えば筒状部材30の輸送時に、筒状部材30を収容する梱包容器80を小さくした場合であっても、蛇腹部40の任意の位置で筒状部材30を屈曲させることにより、梱包容器80に収まるように筒状部材30の形状を容易に変更することができる。これにより、梱包容器80を小さくした状態で筒状部材30の輸送が可能になるため、筒状部材30の輸送効率を向上させることができる。
(2)蛇腹部40は、手曲げ可能な剛性を有する。このため、例えば梱包容器80に収まるように蛇腹部40の任意の位置で筒状部材30を曲げる際に、ベンダー機による曲げ加工が不要となる。このため、筒状部材30の曲げ加工に要する加工コストを低減することができる。
(3)蛇腹部40は、電線20の経路を維持し得る剛性を有している。蛇腹部40は、例えば、車両Vに搭載された状態において、自重によって直線状態又は曲げられた状態が解除されない程度の剛性を有している。このため、自重に起因して蛇腹部40の形状が意図せずに変形することを好適に抑制できる。これにより、蛇腹部40を車体に固定するためのクランプ等の固定部品を用いずとも、蛇腹部40において所望の形状を維持することができる。
(4)蛇腹部40が2つの非蛇腹部50によって挟まれるため、蛇腹部40の両端に非蛇腹部50を設けることができる。このため、例えば蛇腹部40の任意の位置で筒状部材30を屈曲させる際に、非蛇腹部50を把持した状態で曲げ作業を行うことができる。これにより、筒状部材30の曲げ作業における作業性を向上できる。
(5)筒状部材30の軸方向の両端部に非蛇腹部50が設けられる。このため、筒状部材30の軸方向の両端部における外周面が平坦に形成される。これにより、例えば筒状部材30の両端部にコネクタC1,C2等の他の部材を接続する場合に、筒状部材30と他の部材とを容易に接続することができる。
(6)非蛇腹部50の第1端部51の内周面は、筒状部材30の開口端に向かうに連れて、筒状部材30の径方向外側に向かって傾斜する傾斜面52に形成されている。このため、例えば電線20を筒状部材30に挿入する際に、電線20の端部が第1端部51の傾斜面52に沿って筒状部材30の内部に誘導される。すなわち、第1端部51の傾斜面52を、電線20を筒状部材30の内部に誘導する誘導部として機能させることができる。これにより、電線20を筒状部材30の内部に容易に挿入することができる。この結果、ワイヤハーネス10の組立作業性を向上させることができる。
(7)蛇腹部40では、各山部41及び各谷部42の各々が環構造に形成される。このため、複数の山部41が互いに独立して形成されるとともに、複数の谷部42が互いに独立して形成される。したがって、蛇腹部40を屈曲させる際に、複数の山部41の各々を個別に伸び縮みさせることができる。この結果、蛇腹部40における屈曲性を好適に向上させることができる。
(8)谷部42の底部の内径は、非蛇腹部50の内径と等しくなるように形成される。このため、蛇腹部40において、非蛇腹部50よりも筒状部材30の内部空間が狭くなる部分が形成されることを抑制できる。したがって、非蛇腹部50を貫通可能な電線20であれば、蛇腹部40も容易に貫通させることができる。この結果、蛇腹部40と非蛇腹部50を有する筒状部材30の内部に電線20を容易に貫通させることができる。
(9)また、非蛇腹部50の内周面が電線20の外周面に接触可能であれば、蛇腹部40の谷部42の内周面も電線20の外周面に好適に接触させることができる。この構成では、蛇腹部40及び非蛇腹部50の双方において、筒状部材30の内周面と電線20の外周面とを接触させることができる。このため、蛇腹部40及び非蛇腹部50の双方において、電線20で発生した熱を、筒状部材30を通じて効率良く放熱させることができる。これにより、ワイヤハーネス10の放熱性を向上できる。
(10)山部41の頂部は、筒状部材30の軸方向及び周方向に平面状に広がる山側平面部41Aを有する。このため、一方の谷部42に接続された山部41の一端部から他方の谷部42に接続された山部41の他端部までの距離を長く設定した場合であっても、谷部42の底部から筒状部材30の径方向外側に突出する山部41の突出量が大きくなることを抑制できる。すなわち、一方の突出部43の径方向に延びる距離と、山側平面部41Aの軸方向に延びる距離と、他方の突出部43の径方向に延びる距離とを合計した距離を長く設定した場合であっても、山側平面部41Aの軸方向に延びる距離の分だけ、山部41の径方向における突出量を小さくできる。ここで、一方の突出部43の径方向に延びる距離と、山側平面部41Aの軸方向に延びる距離と、他方の突出部43の径方向に延びる距離とを合計した距離を調整することによって、蛇腹部40において伸び縮み可能な伸縮量を調整することができる。このため、山側平面部41Aを設けたことにより、蛇腹部40において伸び縮み可能な伸縮量を大きく設定した場合であっても、筒状部材30の外径が大きくなることを好適に抑制できる。
(11)谷部42の底部は、筒状部材30の軸方向及び周方向に平面状に広がる谷側平面部42Aを有する。このため、電線20の外周面に谷部42の内周面を接触させる場合に、電線20の外周面に谷側平面部42Aの内周面を接触させることができる。これにより、電線20の外周面と蛇腹部40の内周面との接触面積を大きくできる。この結果、ワイヤハーネス10における放熱性を向上できる。
(12)筒状部材30、ここでは蛇腹部40及び非蛇腹部50は、筒状部材30の周方向全周にわたって周壁が継ぎ目なく連続して延びるように形成されている。この構成によれば、筒状部材30は、周方向の全周において、溶接部分や接合部分などの継ぎ目を有していない。このため、継ぎ目に起因して蛇腹部40の屈曲性が低下することを抑制できる。この結果、蛇腹部40の周方向の一部に継ぎ目がある場合に比べて、蛇腹部40の屈曲性を向上させることができる。
(他の実施形態)
上記実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記実施形態では、蛇腹部40の厚みを非蛇腹部50の厚みと等しくなるように形成したが、これに限定されない。例えば、蛇腹部40の厚みを、非蛇腹部50の厚みよりも薄くなるように形成してもよい。
・上記実施形態では、山部41の頂部の内径を、非蛇腹部50の内径よりも大きくなるように形成したが、これに限定されない。例えば、山部41の頂部の内径を、非蛇腹部50の内径と等しくなるように形成してもよい。
・上記実施形態では、谷部42の底部の内径を、非蛇腹部50の内径と等しくなるように形成したが、これに限定されない。例えば、谷部42の底部の内径を、非蛇腹部50の内径よりも大きくなるように形成してもよい。例えば、谷部42の底部の内径を、非蛇腹部50の内径よりも小さくなるように形成してもよい。
・上記実施形態の非蛇腹部50から第1端部51を省略してもよい。この場合の非蛇腹部50の端部は、傾斜面52を有さない構造に形成される。
・上記実施形態では、蛇腹部40を、筒状部材30の軸方向に沿って複数の山部41と複数の谷部42とが交互に連なって設けられる蛇腹構造に形成したが、蛇腹構造はこれに限定されない。
例えば図13及び図14に示すように、蛇腹部40Aを、雄ねじ状又は雌ねじ状に形成するようにしてもよい。この場合の蛇腹部40Aは、1つの山部45が筒状部材30の軸方向に沿って螺旋状に延びるとともに、1つの谷部46が筒状部材30の軸方向に沿って螺旋状に延びる構造を有している。この場合の蛇腹部40Aであっても、筒状部材30の軸方向に沿って山部45と谷部46とが並んで設けられる蛇腹構造を有している。本変更例の蛇腹部40Aは、例えば、図6に示した直管部材60に対してプレス加工やバルジ加工などの追加工を施すことにより形成できる。例えば、直管部材60(図6参照)の外周面を径方向内側に押圧しながら切削することにより、蛇腹部40Aを形成することができる。本変更例の筒状部材30では、例えば、蛇腹部40Aと非蛇腹部50とが継ぎ目なく連続して一体に形成されている。
(蛇腹部40Aの構成)
蛇腹部40Aは、非蛇腹部50よりも曲げ剛性が低く形成されている。蛇腹部40Aは、非蛇腹部50よりも曲がり易くなっている。蛇腹部40Aは、例えば、手曲げ可能な剛性を有している。蛇腹部40Aは、例えば、電線20よりも曲げ剛性が高く形成されている。蛇腹部40Aは、例えば、電線20よりも曲がり難くなっている。蛇腹部40Aの厚み(肉厚)は、例えば、非蛇腹部50の厚み(肉厚)よりも薄い。筒状部材30の径方向における蛇腹部40Aの厚みは、例えば、筒状部材30の径方向における非蛇腹部50の厚みよりも薄い。
(山部45の構成)
山部45は、例えば、蛇腹部40Aの全長にわたって連続して形成されている。山部45は、例えば、谷部46の底部から筒状部材30の径方向外側に向かって突出している。山部45の頂部の外径は、例えば、非蛇腹部50の外径と等しい、又は非蛇腹部50の外径よりも小さい。山部45の頂部の内径は、例えば、非蛇腹部50の内径と等しい、又は非蛇腹部50の内径よりも小さい。山部45の頂部の断面形状は、任意の形状とすることができる。例えば、山部45の頂部の断面形状は、針状に尖った形状であってもよいし、円弧状に湾曲する曲面であってもよい。本変更例の山部45の頂部の断面形状は、円弧状に湾曲する曲面に形成されている。
(谷部46の構成)
谷部46は、例えば、蛇腹部40Aの全長にわたって連続して形成されている。谷部46は、例えば、山部45の頂部から筒状部材30の径方向内側に向かって凹んでいる。谷部46の底部の外径は、例えば、非蛇腹部50の外径よりも小さい。谷部46の底部の内径は、例えば、非蛇腹部50の内径よりも小さい。すなわち、谷部46は、非蛇腹部50よりも筒状部材30の内部空間が小さくなるように形成されている。谷部46の底部の断面形状は、任意の形状とすることができる。例えば、谷部46の底部の断面形状は、針状に尖った形状であってもよいし、円弧状に湾曲する曲面であってもよい。本変更例の谷部46の底部の断面形状は、円弧状に湾曲する曲面に形成されている。
この構成によれば、谷部46の内径が非蛇腹部50の内径よりも小さく形成される。このため、蛇腹部40Aにおいて、非蛇腹部50よりも筒状部材30の内部空間が狭くなる部分が形成される。したがって、図14に示すように、筒状部材30の内部に電線20を貫通させた場合に、蛇腹部40Aの内部において電線20がばたつくことを好適に抑制できる。また、谷部46の底部の内周面を電線20の外周面に接触することもできる。谷部46の底部の内周面と電線20の外周面とが接触すると、電線20で発生した熱を、筒状部材30を通じて効率良く放熱させることができる。これにより、ワイヤハーネス10の放熱性を向上できる。
・図13及び図14に示した変更例では、蛇腹部40Aの厚みを非蛇腹部50の厚みよりも薄くしたが、これに限定されない。例えば、蛇腹部40Aの厚みを非蛇腹部50の厚みと等しくしてもよい。
・図13及び図14に示した変更例では、山部45の頂部の内径を、非蛇腹部50の内径と等しく、又は非蛇腹部50の内径よりも小さくなるように形成したが、これに限定されない。例えば、山部45の頂部の内径を、非蛇腹部50の内径よりも大きくなるように形成してもよい。
・図13及び図14に示した変更例では、谷部46の底部の内径を、非蛇腹部50の内径よりも小さくなるように形成したが、これに限定されない。例えば、谷部46の底部の内径を、非蛇腹部50の内径と等しくなるように形成してもよい。
・上記実施形態では、筒状部材30を、1つの蛇腹部40と2つの非蛇腹部50とを有する構造としたが、蛇腹部40及び非蛇腹部50のそれぞれの数及び配置は適宜変更可能である。例えば、筒状部材30を、1つの蛇腹部40と1つの非蛇腹部50とを有する構造に変更してもよい。また、筒状部材30を、筒状部材30の軸方向の全長にわたって蛇腹部40が延びる構造に変更してもよい。
例えば図15に示すように、筒状部材30を、2つ以上の蛇腹部40と、3つ以上の非蛇腹部50,50Aとを有する構造に変更してもよい。本変更例の筒状部材30は、3つの蛇腹部40と4つの非蛇腹部50,50Aとを有している。3つの蛇腹部40は、筒状部材30の軸方向において互いに離れて設けられている。4つの非蛇腹部50,50Aは、筒状部材30の軸方向において互いに離れて設けられている。この場合に、4つの非蛇腹部50,50Aは、例えば、筒状部材30の軸方向の両端部に設けられた2つの非蛇腹部50と、筒状部材30の軸方向の中間部分に設けられた2つの非蛇腹部50Aとを有している。例えば、2つの非蛇腹部50Aのうち少なくとも1つの非蛇腹部50Aを、筒状部材30の屈曲部(図示の例では、屈曲部32B)に設けるようにしてもよい。本変更例における3つの蛇腹部40は、筒状部材30の軸方向において、4つの非蛇腹部50のうちの2つの非蛇腹部50,50Aに挟まれるように設けられている。
・上記実施形態において、ワイヤハーネス10が有する電線20の本数は、特に限定されるものではなく、車両Vの仕様に応じて電線20の本数は変更することができる。例えば、ワイヤハーネス10が有する電線20の本数は、1本であってもよく、3本以上であってもよい。例えば、ワイヤハーネス10が有する電線として、低圧バッテリと各種低電圧機器(例えば、ランプ、カーオーディオ等)とを接続する低圧電線を追加した構成としてもよい。
・車両Vにおけるインバータ11と高圧バッテリ12の配置関係は、上記実施形態に限定されるものではなく、車両構成に応じて適宜変更してもよい。
・上記実施形態では、ワイヤハーネス10によって接続される車載機器としてインバータ11及び高圧バッテリ12を採用したが、これに限定されない。例えば、インバータ11と車輪駆動用のモータとを接続するワイヤハーネスに採用してもよい。すなわち、車両Vに搭載される車載機器間を電気的に接続するものであれば適用可能である。
・上記実施形態では、電線20を高圧電線に具体化したが、電線20を低圧電線に具体化してもよい。
・今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 ワイヤハーネス
11 インバータ
12 高圧バッテリ
20 電線
21 芯線
22 絶縁被覆
30 筒状部材
31A,31B,31C,31D,31E 直線部
32A,32B,32C,32D 屈曲部
40,40A 蛇腹部
41,45 山部
41A 山側平面部
42,46 谷部
42A 谷側平面部
43 突出部
50 非蛇腹部(第1非蛇腹部)
50A 非蛇腹部
51 第1端部
52 傾斜面
60 直管部材
70 金型
71 第1型
72 第2型
73 収容溝
74 溝部
75 第1領域
76 ピストン
78 液体
80,81 梱包容器
C1,C2 コネクタ
V 車両

Claims (14)

  1. 電線と、
    前記電線が貫通する金属製の筒状部材と、を有するワイヤハーネスであって、
    前記筒状部材は、前記筒状部材の軸方向に沿って山部と谷部とが並んで設けられる蛇腹構造に形成された筒状の蛇腹部を有するワイヤハーネス。
  2. 前記蛇腹部は、手曲げ可能な剛性を有する請求項1に記載のワイヤハーネス。
  3. 前記筒状部材の軸方向に沿って延びる筒状の非蛇腹部を有し、
    前記非蛇腹部は、前記蛇腹構造を有さず、平坦な外周面及び内周面を有する請求項1又は請求項2に記載のワイヤハーネス。
  4. 前記筒状部材の軸方向において互いに離れて設けられた複数の前記非蛇腹部を有し、
    前記蛇腹部は、前記筒状部材の軸方向において、前記複数の非蛇腹部のうちの2つの非蛇腹部に挟まれるように設けられている請求項3に記載のワイヤハーネス。
  5. 前記複数の非蛇腹部は、前記筒状部材の軸方向の両端部の各々に設けられた第1非蛇腹部を有する請求項4に記載のワイヤハーネス。
  6. 前記第1非蛇腹部は、前記第1非蛇腹部の軸方向のうち前記筒状部材の開口端側に設けられた第1端部を有し、
    前記第1端部の内周面は、前記筒状部材の開口端に向かうに連れて、前記筒状部材の径方向外側に傾斜する傾斜面に形成されている請求項5に記載のワイヤハーネス。
  7. 前記蛇腹部は、前記筒状部材の軸方向に沿って複数の前記山部と複数の前記谷部とが交互に連なって設けられる構造を有し、
    前記複数の山部の各々は、前記筒状部材の周方向に沿って1周する環構造に形成されており、
    前記複数の谷部の各々は、前記筒状部材の周方向に沿って1周する環構造に形成されている請求項3から請求項6のいずれか1項に記載のワイヤハーネス。
  8. 前記山部は、前記非蛇腹部の外周面から前記筒状部材の径方向外側に向かって突出しており、
    前記山部の頂部の内径は、前記非蛇腹部の内径よりも大きく、
    前記谷部の底部の内径は、前記非蛇腹部の内径と等しい請求項7に記載のワイヤハーネス。
  9. 前記山部の頂部は、前記筒状部材の軸方向及び周方向に平面状に広がる山側平面部を有し、
    前記谷部の底部は、前記筒状部材の軸方向及び周方向に平面状に広がる谷側平面部を有する請求項8に記載のワイヤハーネス。
  10. 前記蛇腹部は、1つの前記山部が前記筒状部材の軸方向に沿って螺旋状に延びるとともに、1つの前記谷部が前記筒状部材の軸方向に沿って螺旋状に延びる構造を有する請求項3から請求項6のいずれか1項に記載のワイヤハーネス。
  11. 前記谷部の底部の外径は、前記非蛇腹部の外径よりも小さく、
    前記谷部の底部の内径は、前記非蛇腹部の内径よりも小さい請求項10に記載のワイヤハーネス。
  12. 前記蛇腹部の厚みは、前記非蛇腹部の厚みよりも薄い請求項10又は請求項11に記載のワイヤハーネス。
  13. 前記蛇腹部と前記非蛇腹部とが継ぎ目なく連続して一体に形成されている請求項3から請求項12のいずれか1項に記載のワイヤハーネス。
  14. 前記筒状部材は、前記筒状部材の周方向全周にわたって周壁が継ぎ目なく連続して延びるように形成されている請求項1から請求項13のいずれか1項に記載のワイヤハーネス。
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