JP2023104799A - 車両の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電動機を含む駆動力源と、複数個の係合装置を含む有段変速機と、電動機によって駆動される機械式オイルポンプと、電動オイルポンプと、を、備える車両の制御装置において、クリープカット復帰制御時に発生するショックを低減できる車両の制御装置を提供する。【解決手段】クリープカット制御からクリープ制御に復帰するに当たって、クリープ制御への復帰開始直後から電動機MGのMG回転速度Nmの上昇に先立って電動オイルポンプ60を駆動させることで油圧を確保できる。その後は電動機MGのMG回転速度Nmの上昇に伴って機械式オイルポンプ58が駆動されることで油圧を確保できる。これより、変速用係合装置CBのCB油圧PRcbを指示圧に追従させることができ、変速用係合装置CBのCB油圧PRcbの急激な増圧によるショックの発生を抑制することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、駆動力源として少なくとも電動機を備え、所定の条件下において電動機を回転停止させるクリープカット制御を実行可能な車両の制御装置に関する。
特許文献1には、後輪を駆動可能なトラクションモータの駆動によって走行可能な車両において、トラクションモータの駆動により車両を走行させる場合には、電動オイルポンプを駆動させて自動変速機の変速段用のクラッチ(係合装置)に無効ストローク詰めを行う準備圧を供給することで、モータ走行からエンジン走行へ移行する際には、運転者の要求する駆動力を速やかに出力させることが記載されている。
特開2005-233272号公報
ところで、少なくとも電動機を駆動力源として備え、複数個の係合装置を含んで構成される有段変速機と、電動機から出力される動力によって駆動させられる機械式オイルポンプと、電動オイルポンプと、を備えた車両において、予め規定されている条件を満たすと、自動変速機をニュートラル状態とし、電動機を回転停止させるクリープカット制御が実行される車両が考えられている。クリープカット制御中は、電動機の回転停止に伴って機械式オイルポンプが駆動されないため、クリープカット制御中に係合される所定の係合装置に供給された作動油の油圧が徐々に低下することとなる。また、クリープカット制御中に予め規定されている復帰条件を満たすと、クリープカット制御中に油圧の低下した係合装置を係合状態に復帰させ、電動機の回転速度を上昇させるクリープカット復帰制御が実行される。このクリープカット復帰制御を実行するに当たって、有段変速機の出力軸が回転していると、係合装置を係合状態に復帰させたときに駆動輪側に伝達されるショックが大きくなる虞がある。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、少なくとも電動機を含む駆動力源と、複数個の係合装置を含む有段変速機と、電動機によって駆動される機械式オイルポンプと、電動オイルポンプと、を、備える車両の制御装置において、クリープカット復帰制御時に発生するショックを低減できる車両の制御装置を提供することにある。
第1発明の要旨とするところは、(a)少なくとも電動機を含む駆動力源と、複数個の係合装置を備え、係合する前記係合装置の組み合わせに応じて複数の変速段を形成可能な有段変速機と、前記電動機から出力される動力によって駆動させられる機械式オイルポンプと、電動オイルポンプと、を備える車両に適用され、前記有段変速機の動力伝達が遮断される範囲において所定の前記係合装置を係合するとともに、前記電動機からクリープトルクを前記有段変速機へ出力するクリープ制御と、前記クリープ制御を終了し、前記電動機を回転停止させるクリープカット制御と、を実行可能な車両の制御装置であって、(b)前記クリープカット制御から前記クリープ制御に復帰する復帰条件が成立した場合、前記電動オイルポンプを駆動させた後、前記電動機の回転速度を上昇させることを特徴とする。
第2発明の要旨とするところは、第1発明において、前記復帰条件が成立した場合であって、且つ、前記クリープ制御への復帰過渡期にショックが発生しやすい所定条件が成立した場合には、前記係合装置の係合圧が漸増するように制御することを特徴とする。
第3発明の要旨とするところは、第2発明において、前記所定条件は、前記有段変速機の出力軸の回転速度がゼロよりも大きいこと、前記電動機が回転停止した状態が予め設定されている所定時間以上経過したこと、前記有段変速機のシフトレンジが動力伝達遮断レンジであること、の全てが成立することであることを特徴とする。
第4発明の要旨とするところは、第1発明から第3発明の何れか1において、前記復帰条件は、前記クリープカット制御中において車速がゼロよりも大きくなったことを含むことを特徴とする。
第1発明によれば、クリープカット制御からクリープ制御に復帰するに当たって、クリープ制御への復帰開始直後から電動機の回転速度の上昇に先立って電動オイルポンプを駆動させることで油圧を確保できる。また、その後は電動機の回転速度の上昇に伴って機械式オイルポンプが駆動されることで、機械式オイルポンプによって油圧を確保できる。これより、係合装置の係合圧を指示圧に追従させることができ、係合装置の係合圧の急激な増圧によるショックの発生を抑制することができる。
第2発明によれば、クリープ制御に復帰するに当たって、復帰過渡期にショックが発生しやすい所定条件が成立した場合には、係合装置の係合圧が漸増するように制御されるため、係合装置の係合圧の増圧時に発生するショックが低減される。その結果、クリープ制御への復帰過渡期に発生するショックを抑制することができる。
第3発明によれば、有段変速機の出力軸の回転速度がゼロよりも大きいか否か、電動機が回転停止した状態が予め設定されている所定時間以上経過したか否か、有段変速機のシフトレンジが動力伝達遮断レンジであるか否か、を判定することで、クリープ制御への復帰過渡期にショックが発生しやすいか否かを容易に判定することができる。
第4発明によれば、クリープカット制御中において車速がゼロよりも大きくなったか否かに基づいて、クリープ制御に復帰するか否かを容易に判定することができる。
本発明の実施例に係る電子制御装置を備える車両の概略構成図であるとともに、車両における各種制御のための制御機能の要部を表す機能ブロック図である。 図1の自動変速機の構造を簡略的に示す骨子図である。 図2の自動変速機の変速段を成立させるための各変速用係合装置の組み合わせを表す係合作動表である。 電子制御装置の制御作動の要部を説明するためのフローチャートである。 電子制御装置による制御状態を説明するためのタイムチャートである。
以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の実施例において図は適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比および形状等は必ずしも正確に描かれていない。
本発明の実施例に係る電子制御装置100を備える車両10の概略構成図であるとともに、車両10における各種制御のための制御機能の要部を表す機能ブロック図である。
車両10は、走行用の駆動力源であるエンジン12および電動機MGと、エンジン12と一対の駆動輪14との間の動力伝達経路に設けられた動力伝達装置16と、電子制御装置100と、を備える。車両10は、ハイブリッド車両である。
エンジン12は、周知の内燃機関である。エンジン12は、後述する電子制御装置100によって、エンジン12に備えられたスロットルアクチュエータや燃料噴射装置や点火装置等が制御されることによりエンジン12の出力トルクであるエンジントルクTe[Nm]が制御される。
動力伝達装置16は、車体に取り付けられる非回転部材であるケース18内において、エンジン12側から順に、エンジン連結軸30、K0クラッチ20、電動機連結軸32、トルクコンバータ22、自動変速機24等を備える。また、動力伝達装置16は、自動変速機24の出力回転部材である変速機出力軸36に連結されたデファレンシャルギヤ26、デファレンシャルギヤ26に連結された一対の車軸38等を備える。
エンジン連結軸30は、エンジン12とK0クラッチ20との間を連結する。K0クラッチ20は、エンジン12と一対の駆動輪14との間の動力伝達経路のうちエンジン12と電動機MGとの間に設けられたクラッチである。電動機連結軸32は、K0クラッチ20とトルクコンバータ22とを連結している。K0クラッチ20は、例えば多板式或いは単板式のクラッチにより構成される油圧式の摩擦係合装置である。K0クラッチ20は、油圧制御回路56から供給される調圧された油圧であるK0油圧PRk0[Pa]によりK0クラッチ20の伝達トルク容量(K0クラッチ20の係合力)であるK0トルクTk0[Nm]が変化させられることで、作動状態が切り替えられる。車両10において、K0クラッチ20が係合状態にある場合は、エンジン12とトルクコンバータ22とがK0クラッチ20を介して動力伝達可能に連結される。一方、K0クラッチ20が解放状態にある場合は、エンジン12とトルクコンバータ22との間の動力伝達が遮断される。K0クラッチ20は、エンジン12と電動機MGとを断接するクラッチとして機能する。K0クラッチ20が係合状態にある場合には、電動機連結軸32は、その一端がK0クラッチ20を介してエンジン12に連結される。
トルクコンバータ22は、周知の流体式動力伝達装置である。トルクコンバータ22は、電動機連結軸32に連結されたポンプ翼車22aと、自動変速機24の入力回転部材である変速機入力軸34に連結されたタービン翼車22bと、ポンプ翼車22aとタービン翼車22bとを直結するロックアップクラッチ22cと、を備える。ポンプ翼車22aには、機械式オイルポンプ58が連結されている。機械式オイルポンプ58は、エンジン12および電動機MGの少なくとも一方から出力される動力によって駆動させられることで、作動油を油圧制御回路56へ吐出する。機械式オイルポンプ58から出力された作動油は、油圧制御回路56によって調圧される各油圧(K0油圧PRk0など)の元圧として使用される。
トルクコンバータ22は、K0クラッチ20を介してエンジン12に接続されている。自動変速機24は、トルクコンバータ22に動力伝達可能に接続されており、トルクコンバータ22と一対の駆動輪14との間の動力伝達経路に設けられている。トルクコンバータ22および自動変速機24は、各々、走行用の駆動力源(エンジン12、電動機MG)と一対の駆動輪14との間の動力伝達経路の一部を構成している。
電動機MGは、電力から機械的な動力を発生させる電動機機能および機械的な動力から電力を発生させる発電機機能を有する回転電気機械であって、所謂モータジェネレータである。電動機MGは、インバータ52を介して車両10に備えられたバッテリ54に接続されている。バッテリ54は、電動機MGに対して電力を授受する蓄電装置である。電動機MGは、後述する電子制御装置100によってインバータ52が制御されることにより、電動機MGの出力トルクであるMGトルクTm[Nm]が制御される。MGトルクTmは、例えば電動機MGの回転方向がエンジン12の運転時と同じ回転方向である正回転の場合、加速側となる正トルクでは力行トルクであり、減速側となる負トルクでは回生トルクである。前記電力は、特に区別しない場合には電気エネルギーも同意である。前記動力は、特に区別しない場合にはトルクや力も同意である。
電動機MGは、ケース18内において、電動機連結軸32に動力伝達可能に連結されている。つまり、電動機MGは、K0クラッチ20とトルクコンバータ22との間の動力伝達経路に動力伝達可能に接続されている。見方を換えれば、電動機MGは、K0クラッチ20を介することなくトルクコンバータ22および自動変速機24に動力伝達可能に接続されている。
自動変速機24は、走行用の駆動力源(エンジン12および電動機MG)と一対の駆動輪14との間に設けられ、例えば1組または複数組の遊星歯車装置と、その1組または複数組の遊星歯車装置を構成する回転要素間あるいは回転要素と非回転要素との間を選択的に係合させる複数個の変速用係合装置CBと、を備える、周知の遊星歯車式の自動変速機である。変速用係合装置CBは、例えばクラッチやブレーキなどの湿式多板型の油圧式摩擦係合装置である。変速用係合装置CBは、各々、油圧制御回路56から供給される調圧された油圧であるCB油圧PRcb[Pa]によりそれぞれの伝達トルク容量であるCBトルクTcb[Nm]が変化させられることで、係合状態や解放状態などの作動状態が切り替えられる。なお、自動変速機24が、本発明の有段変速機に対応している。
図2は、自動変速機24の構造を簡略的に示す骨子図である。自動変速機24は、第1遊星歯車装置42、第2遊星歯車装置44、第3遊星歯車装置46、および第4遊星歯車装置48を備えている。第1遊星歯車装置42は、サンギヤS1、ピニオンP1、キャリヤCA1、およびリングギヤR1から構成されたシングルピニオン型の遊星歯車装置である。第2遊星歯車装置44は、サンギヤS2、互いに噛み合う複数対のピニオンP1およびピニオンP2、キャリヤCA2、およびリングギヤR2から構成されたダブルピニオン型の遊星歯車装置である。第3遊星歯車装置46は、サンギヤS3、ピニオンP3、キャリヤCA3、およびリングギヤR3から構成されたシングルピニオン型の遊星歯車装置である。第4遊星歯車装置48は、サンギヤS4、ピニオンP4、キャリヤCA4、およびリングギヤR4から構成されたシングルピニオン型の遊星歯車装置である。自動変速機24は、変速機入力軸34の回転を変速して変速機出力軸36から出力する。また、第1遊星歯車装置42および第2遊星歯車装置44は、キャリヤCA1およびキャリヤCA2が一体的に構成されるとともに、リングギヤR1およびリングギヤR2が一体的に構成される、所謂ラビニヨ型の遊星歯車列とされている。また、図2に示すように、複数個の変速用係合装置CBは、クラッチC1、クラッチC2、クラッチC3、クラッチC4、ブレーキB1、およびブレーキB2の6個の油圧式摩擦係合装置から構成されている。
第1遊星歯車装置42のサンギヤS1は、ブレーキB1を介してケース18に接続可能に構成されている。第1遊星歯車装置42のキャリヤCA1および第2遊星歯車装置44のキャリヤCA2は、変速機入力軸34に接続されている。第1遊星歯車装置42のリングギヤR1および第2遊星歯車装置44のリングギヤR2は、クラッチC1を介して第3遊星歯車装置46のサンギヤS3および第4遊星歯車装置のサンギヤS4に接続可能に構成されているとともに、クラッチC3を介して第3遊星歯車装置46のリングギヤR3に接続可能に構成されている。第2遊星歯車装置44のサンギヤS2は、クラッチC2を介して第3遊星歯車装置46のサンギヤS3および第4遊星歯車装置48のサンギヤS4に接続可能に構成されている。
第3遊星歯車装置46のサンギヤS3および第4遊星歯車装置48のサンギヤS4は、互いに連結されている。また、サンギヤS3およびサンギヤS4は、クラッチC1を介して第1遊星歯車装置42のリングギヤR1および第2遊星歯車装置44のリングギヤR2に接続可能に構成されているとともに、クラッチC2を介して第2遊星歯車装置44のサンギヤS2に接続可能に構成されている。第3遊星歯車装置46のキャリヤCA3は、変速機出力軸36に連結されている。第3遊星歯車装置46のリングギヤR3は、クラッチC3を介して第1遊星歯車装置42のリングギヤR1および第2遊星歯車装置44のリングギヤR2に接続可能に構成されているとともに、ブレーキB2を介してケース18に接続可能に構成されている。第4遊星歯車装置48のキャリヤCA4は、変速機入力軸34に接続されている。第4遊星歯車装置48のリングギヤR4は、クラッチC4を介して第3遊星歯車装置46のキャリヤCA3および変速機出力軸36に接続可能に構成されている。
自動変速機24は、変速用係合装置CBのうちの何れかが係合されることによって、変速比(ギヤ比ともいう)γat(=AT入力軸回転速度Ni/AT出力軸回転速度No)が異なる複数の変速段(ギヤ段ともいう)のうちの何れかの変速段が形成される有段式の自動変速機である。AT入力軸回転速度Niは、変速機入力軸34の回転速度であり、自動変速機24の入力回転速度である。AT入力軸回転速度Niは、トルクコンバータ22の出力回転速度であるタービン回転速度Nt[rpm]と同値であるため、AT入力軸回転速度Niは、タービン回転速度Ntで表すことができる。AT出力軸回転速度Noは、変速機出力軸36の回転速度であり、自動変速機24の出力回転速度である。なお、変速機出力軸36が、本発明の出力軸に対応している。
自動変速機24は、複数個の変速用係合装置CB(クラッチC1~C4およびブレーキB1、B2)の係合および解放の組み合わせに応じて複数の変速段を形成することができる。具体的には、図3に示す自動変速機24の変速段を成立させるための各変速用係合装置CBの組み合わせを表す係合作動表に基づいて、自動変速機24が変速させられる。図3において、「○」は変速用係合装置CBの係合を示し、「×」は変速用係合装置CBの解放を示している。図3に示すように、自動変速機24の各変速用係合装置CBの係合および解放の組み合わせが変更されることで、自動変速機24は、1速ギヤ段1stから10速ギヤ段10thの10速の前進段および後進ギヤ段Revに切替可能に構成される。
図1に戻り、デファレンシャルギヤ26は、一対の駆動輪14のそれぞれに連結された一対の車軸38に適宜差回転を与えつつ駆動力を伝達する周知の差動歯車装置である。
電動オイルポンプ60(EOP)は、電動オイルポンプ60専用のポンプ用モータ62による駆動により作動油を油圧制御回路56へ吐出する。油圧制御回路56へ吐出された作動油は、油圧制御回路56によって調圧される各油圧の元圧として使用される。ポンプ用モータ62は、電動オイルポンプ60を駆動するための専用のモータである。ポンプ用モータ62は、後述する電子制御装置100によって駆動状態が制御される。
シフトレバー68のシフト操作ポジションPOSshは、例えば「P操作ポジション」、「R操作ポジション」、「N操作ポジション」、「D操作ポジション」の各操作ポジションである。P操作ポジションは、自動変速機24をPレンジ(=ニュートラル状態とされ且つ変速機出力軸36が回転不能に機械的に固定されるレンジ)にするパーキング操作ポジションである。R操作ポジションは、自動変速機24をRレンジ(=車両10の後進走行を可能とするレンジ)にする後進走行操作ポジションである。N操作ポジションは、自動変速機24をNレンジ(=ニュートラル状態とされるレンジ)にするニュートラル操作ポジションである。D操作ポジションは、自動変速機24をDレンジ(=自動変速機24の全ての変速段を用いて自動変速制御を実行して前進走行を可能とするレンジ)にする前進走行操作ポジションである。運転者により「P操作ポジション」、「R操作ポジション」、「N操作ポジション」、「D操作ポジション」の各操作ポジションが選択されることにより、自動変速機24のシフトレンジが「P」(=Pレンジ)、「R」(=Rレンジ)、「N」(=Nレンジ)、「D」(=Dレンジ)にそれぞれ切り替えられる。自動変速機24のシフトレンジにおいて、「P」および「N」は非走行レンジであり、「R」および「D」は走行レンジである。
ここで、シフト操作ポジションPOSshが「P操作ポジション」または「N操作ポジション」に切り替えられた場合には、図3に示すように、クラッチC2およびブレーキB2が係合される。クラッチC2およびブレーキB2は、何れも1速ギヤ段1stおよび後進ギヤ段Revの形成時に係合される変速用係合装置CBである。シフト操作ポジションPOSshが「N操作ポジション」または「P操作ポジション」に切り替えられた状態で、クラッチC2およびブレーキB2が係合されることで、シフト操作ポジションPOSshが「D操作ポジション」または「R操作ポジション」に切り替えられたときには、1つの変速用係合装置CB(クラッチC1またはクラッチC3)を係合させるだけで済み、速やかな車両発進が可能になる。
油圧制御回路56は、機械式オイルポンプ58および電動オイルポンプ60の少なくとも一方から吐出された作動油の油圧を元圧として、ケース18内の各部に必要な作動油を供給する。例えば、油圧制御回路56は、電子制御装置100から入力されたCB油圧制御信号Scbに基づいて、自動変速機24内に設けられた変速用係合装置CBを断接させる制御油圧を生成して、各変速用係合装置CBのアクチュエータにそれぞれ出力する。油圧制御回路56は、電子制御装置100から入力されたLU油圧制御信号Sluに基づいて、トルクコンバータ22のロックアップクラッチ22cを断接させる制御油圧であるクラッチ油圧Plu[Pa]を生成して、ロックアップクラッチ22cのアクチュエータに出力する。油圧制御回路56は、電子制御装置100から入力されたK0油圧制御信号Sk0に基づいて、K0クラッチ20を断接させる制御油圧であるK0油圧PRk0を生成して、K0クラッチ20のアクチュエータに出力する。機械式オイルポンプ58および電動オイルポンプ60の少なくとも一方から吐出された作動油は、K0クラッチ20および変速用係合装置CBなどの作動状態を制御するために用いられる。
動力伝達装置16において、エンジン12から出力される動力は、K0クラッチ20が係合された場合に、エンジン連結軸30から、K0クラッチ20、電動機連結軸32、トルクコンバータ22、自動変速機24、デファレンシャルギヤ26、および一対の車軸38等を順次介して一対の駆動輪14へ伝達される。電動機MGから出力される動力は、K0クラッチ20の作動状態にかかわらず、電動機連結軸32から、トルクコンバータ22、自動変速機24、デファレンシャルギヤ26、および一対の車軸38等を順次介して一対の駆動輪14へ伝達される。
電子制御装置100は、例えばCPU、RAM、ROM、入出力インターフェース等を備えた所謂マイクロコンピュータを含んで構成されており、CPUはRAMの一時記憶機能を利用しつつ予めROMに記憶されたプログラムに従って信号処理を行うことにより車両10の各種制御を実行する。電子制御装置100は、必要に応じてエンジン制御用、電動機制御用、油圧制御用等の各コンピュータを含んで構成される。なお、電子制御装置100は、本発明の制御装置に対応している。
電子制御装置100には、車両10に備えられた各種センサ等(例えばエンジン回転速度センサ70、タービン回転速度センサ72、出力軸回転速度センサ74、電動機回転速度センサ76、アクセル開度センサ78、スロットル弁開度センサ80、バッテリセンサ82、油温センサ84、シフトポジションセンサ86など)による検出値に基づく各種信号等(例えばエンジン12の回転速度であるエンジン回転速度Ne[rpm]、AT入力軸回転速度Niと同値であるタービン回転速度Nt、車速V[km/h]に対応するAT出力軸回転速度No、電動機MGの回転速度であるMG回転速度Nm[rpm]、運転者の加速操作の大きさを表す運転者のアクセル操作量であるアクセル開度θacc[%]、電子スロットル弁の開度であるスロットル弁開度θth[%]、バッテリ54のバッテリ温度THbat[℃]やバッテリ充放電電流Ibat[A]やバッテリ電圧Vbat[V]、作動油の油温THoil[℃]、運転者により操作されたシフトレバー68の操作ポジションを表すシフト操作ポジションPOSshなど)が、それぞれ入力される。
電子制御装置100からは、車両10に備えられた各装置(例えばエンジン12、インバータ52、油圧制御回路56、ポンプ用モータ62など)に各種指令信号(例えばエンジン12を制御するためのエンジン制御信号Se、電動機MGを制御するための電動機制御信号Sm、変速用係合装置CBを制御するためのCB油圧制御信号ScbやK0クラッチ20を制御するためのK0油圧制御信号Sk0やロックアップクラッチ22cを制御するためのLU油圧制御信号Slu、電動オイルポンプ60を制御するためのEOP制御信号Seopなど)が、それぞれ出力される。
電子制御装置100は、ハイブリッド制御部102、クラッチ制御部104、変速制御部106、クリープ制御部108、クリープカット制御部110、およびクリープカット復帰制御部112を、機能的に備えている。
ハイブリッド制御部102は、エンジン12の作動を制御するエンジン制御部102aと、インバータ52を介して電動機MGの作動を制御する電動機制御部102bと、を機能的に備え、それらの制御機能によりエンジン12および電動機MGによるハイブリッド駆動制御等を実行する。
ハイブリッド制御部102は、例えば駆動要求量マップにアクセル開度θaccおよび車速Vを適用することで、運転者による車両10に対する駆動要求量を算出する。前記駆動要求量マップは、アクセル開度θaccおよび車速Vと駆動要求量との間の関係が予め実験的に或いは設計的に求められて記憶されたマップである。前記駆動要求量は、例えば一対の駆動輪14における要求駆動トルクTrdem[Nm]である。要求駆動トルクTrdemは、運転者が期待する走行用駆動トルクである。要求駆動トルクTrdemは、見方を換えればそのときの車速Vにおける要求駆動パワーPrdem[W]である。前記駆動要求量としては、一対の駆動輪14における要求駆動力Frdem[N]、変速機出力軸36における要求AT出力軸トルク等を用いることもできる。前記駆動要求量の算出では、車速Vに替えてAT出力軸回転速度Noなどを用いても良い。
ハイブリッド制御部102は、伝達損失、補機負荷、自動変速機24の変速比γat、バッテリ54の充電可能電力Win[W]や放電可能電力Wout[W]等を考慮して、要求駆動パワーPrdemを実現するように、エンジン12を制御するエンジン制御信号Seと、電動機MGを制御する電動機制御信号Smと、を出力する。エンジン制御信号Seは、例えばそのときのエンジン回転速度NeにおけるエンジントルクTeを出力するエンジン12のパワーであるエンジンパワーPe[W]の指令値である。電動機制御信号Smは、例えばそのときのMG回転速度NmにおけるMGトルクTmを出力する電動機MGの消費電力Wm[W]の指令値である。
バッテリ54の充電可能電力Winは、バッテリ54の入力電力の制限を規定する入力可能な最大電力であり、バッテリ54の入力制限を示している。バッテリ54の放電可能電力Woutは、バッテリ54の出力電力の制限を規定する出力可能な最大電力であり、バッテリ54の出力制限を示している。バッテリ54の充電可能電力Winや放電可能電力Woutは、例えばバッテリ温度THbatおよびバッテリ54の充電状態値(予め定められた満充電容量に対する実際に蓄電されている充電量の比)SOC[%]に基づいて電子制御装置100により算出される。
ハイブリッド制御部102は、電動機MGの出力のみで要求駆動トルクTrdemを賄える場合には、走行モードをモータ走行(=BEV走行)モードとする。ハイブリッド制御部102は、BEV走行モードでは、K0クラッチ20の解放状態において、走行用の駆動力源(エンジン12、電動機MG)のうちの電動機MGのみから走行用駆動力を出力して走行するBEV走行を行う。一方で、ハイブリッド制御部102は、少なくともエンジン12の出力を用いないと要求駆動トルクTrdemを賄えない場合には、走行モードをエンジン走行モードすなわちハイブリッド走行(=HEV走行)モードとする。ハイブリッド制御部102は、HEV走行モードでは、K0クラッチ20の係合状態において、走行用の駆動力源(エンジン12、電動機MG)のうちの少なくともエンジン12から走行用駆動力を出力して走行するエンジン走行すなわちHEV走行を行う。他方で、ハイブリッド制御部102は、電動機MGの出力のみで要求駆動トルクTrdemを賄える場合であっても、バッテリ54の充電状態値SOCが予め定められたエンジン始動閾値未満となる場合やエンジン12等の暖機が必要な場合などには、HEV走行モードを成立させる。前記エンジン始動閾値は、エンジン12を強制的に始動してバッテリ54を充電する必要がある充電状態値SOCであることを判定するための予め定められた閾値である。このように、ハイブリッド制御部102は、要求駆動トルクTrdem等に基づいて、BEV走行モードとHEV走行モードとを適宜切り替える。
エンジン制御部102aは、車両10に対する駆動要求量を実現するようにエンジントルクTeを制御する。電動機制御部102bは、車両10に対する駆動要求量を実現するようにMGトルクTmを制御する。具体的には、BEV走行モードにおいては、電動機制御部102bは、要求駆動トルクTrdemを実現するようにMGトルクTmを制御する。HEV走行モードにおいては、エンジン制御部102aは、要求駆動トルクTrdemの全部または一部を実現するようにエンジントルクTeを制御し、電動機制御部102bは、要求駆動トルクTrdemに対してエンジントルクTeでは不足するトルク分を補うようにMGトルクTmを制御する。
クリープ制御部108は、例えば運転者によるブレーキ操作(例えば、不図示のホイールブレーキを作動させるためのブレーキペダルの踏込操作)が行われることによって車両10が停止した状態で、シフト操作ポジションPOSshが「N操作ポジション」または「P操作ポジション」に切り替えられると、自動変速機24をニュートラル状態に制御し、電動機MGからクリープトルクTcrpを自動変速機24へ出力するクリープ制御を実行する。前記クリープトルクTcrpは、例えば、自動変速機24がDレンジまたはRレンジに切り替えられたとき、車両を徐行させることができる程度のトルクに設定されている。
上述したように、クリープ制御中は、自動変速機24がニュートラル状態に制御される。このとき、自動変速機24では、Nレンジとされ、図3の係合作動表に示すように、クラッチC2およびブレーキB2が係合させられる。これらクラッチC2およびブレーキB2が係合されても、自動変速機24において動力伝達が遮断されるニュートラル状態が維持される。また、クラッチC2およびブレーキB2は、1速ギヤ段1stおよび後進ギヤ段Revで形成される変速用係合装置CBである。クリープ制御中にクラッチC2およびブレーキB2が係合されることで、車両発進時に係合される変速用係合装置CBが1つ(クラッチC1またはクラッチC3)になるため、速やかな車両発進が可能になる。なお、クラッチC2およびブレーキB2が、本発明の有段変速機の動力伝達が遮断される範囲において係合される所定の係合装置に対応している。
クリープカット制御部110は、クリープ制御の実行中において、例えば車両10が停止した状態が所定時間以上になったり、クリープ制御の実行時間が所定時間以上になったりするなどの所定のクリープカット条件が成立すると、クリープ制御を終了し、電動機MGを回転停止させる、クリープカット制御を実行する。電動機MGが回転停止されることで、電動機MGによる電力消費量を低減することができる。
ところで、クリープカット制御中は、電動機MGが回転停止させられるため、機械式オイルポンプ58が停止させられる。また、本実施例の車両10では、自動変速機24のシフトレンジがNレンジおよびPレンジの状態では、電動オイルポンプ60が駆動されることによる駆動音をなくすため、電動オイルポンプ60が停止させられるように構成されている。従って、クリープカット制御中は、油圧制御回路56には、機械式オイルポンプ58および電動オイルポンプ60から吐出される作動油が供給されないため、クラッチC2およびブレーキB2に供給される作動油の油圧が時間経過とともに徐々に低下することとなる。
クリープカット復帰制御部112は、クリープカット制御中に予め規定されているクリープカット復帰条件が成立すると、クリープカット制御からクリープ制御に復帰させる。具体的には、クリープカット復帰制御部112は、クリープカット復帰条件が成立すると、クリープカット制御中に油圧が低下したクラッチC2の係合圧であるC2油圧PRc2およびブレーキB2の係合圧であるB2油圧PRb2を増圧し、電動機MGのMG回転速度Nmを上昇させる。なお、クリープカット復帰条件が、本発明のクリープカット制御からクリープ制御に復帰する復帰条件に対応している。
前記クリープカット復帰条件は、自動変速機24がNレンジまたはPレンジであって、且つ、後述する条件(a)および条件(b)の何れかが成立することである。条件(a)は、車速Vがゼロよりも大きいこと、すなわちAT出力軸回転速度Noがゼロ(0rpm)よりも大きいことである。また、条件(b)は、エンジン12の始動要求が出されたことである。
条件(a)である車速Vがゼロよりも大きい場合、すなわちAT出力軸回転速度Noがゼロよりも大きい場合、車両10がずり下がった状態となる。従って、ずり下がりを防止するためのクリープトルクTcrpが速やかに出力されるように、車速Vがゼロよりも大きいことが、クリープカット復帰条件として規定されている。条件(a)は、例えばAT出力軸回転速度Noが、車両10が動いていると判断できる閾値以上であるか否かに基づいて判定される。
条件(b)であるエンジン12の始動要求が出された場合、エンジン12の始動制御として、K0クラッチ20を係合させ、電動機MGのMGトルクTmが、エンジン12のクランキングトルクTcrkとしてエンジン12側に伝達される。このとき、電動機MGを駆動させることになるため、エンジン12の始動要求が出されたことが、クリープカット復帰条件として規定されている。
クリープカット復帰制御部112は、自動変速機24がNレンジまたはPレンジであって、且つ、車速Vがゼロよりも大きい場合、クリープカット復帰条件が成立したものと判定する。或いは、クリープカット復帰制御部112は、自動変速機24がNレンジまたはPレンジであって、且つ、エンジン12の始動要求が出された場合、クリープカット復帰条件が成立したものと判定する。クリープカット復帰制御部112は、クリープカット復帰条件が成立したものと判定すると、クラッチC2のC2油圧PRc2およびブレーキB2のB2油圧PRb2を増圧してクラッチC2およびブレーキB2を係合状態とするとともに、電動機MGのMG回転速度Nmを上昇させる、クリープカット復帰制御を実行する。
ここで、クリープカット制御の復帰直後は、機械式オイルポンプ58および電動オイルポンプ60が駆動していないため、クリープカット復帰制御部112は、クリープカット復帰条件が成立すると同時に、電動オイルポンプ60を駆動させる。次いで、クリープカット復帰制御部112は、クリープカット制御の復帰判断時点から所定時間txを経過すると、電動機MGのMG回転速度Nmを上昇させる。上記のように、クリープカット復帰条件が成立すると、電動オイルポンプ60を駆動させた後、電動機MGのMG回転速度Nmを上昇させる、すなわち、電動機MGのMG回転速度Nmの上昇に先立って、電動オイルポンプ60を駆動させることで、クリープカット復帰制御の開始時点から、電動オイルポンプ60から吐出される作動油によってクラッチC2のC2油圧PRc2およびブレーキB2のB2油圧PRb2を増圧することが可能になる。
また、所定時間txを経過した後は、電動機MGのMG回転速度Nmが上昇することで機械式オイルポンプ58が駆動させられ、機械式オイルポンプ58から作動油が吐出される作動油によって、クラッチC2のC2油圧PRc2およびブレーキB2のB2油圧PRb2を増圧させることが可能になる。従って、クリープカット復帰制御部112は、MG回転速度Nmの上昇後は機械式オイルポンプ58から吐出される作動油の油圧を元圧にして、クラッチC2のC2油圧PRc2およびブレーキB2のB2油圧PRb2を増圧させる。なお、所定時間txは、予め実験的または設計的に求められ、例えば、電動オイルポンプ60から吐出される作動油によって、クラッチC2のC2油圧PRc2およびブレーキB2のB2油圧PRb2が制御可能になる時間に設定されている。
ここで、クリープカット復帰制御を実行するに当たって、AT出力軸回転速度Noがゼロよりも大きい状態で、クラッチC2のC2油圧PRc2およびブレーキB2のB2油圧PRb2が急激に増圧されると、そのときに発生するショックが変速機出力軸36に伝達されて運転者に違和感を与える虞がある。
自動変速機24にあっては、第3遊星歯車装置46のキャリヤCA3が変速機出力軸36に直結されている。また、ブレーキB2は、第3遊星歯車装置46のリングギヤR3とケース18との間を接続する係合装置であるため、ブレーキB2油圧PRb2が急激に増圧されると、B2油圧PRb2の急激な増圧によるショックが第3遊星歯車装置46を経由して変速機出力軸36に伝達されやすい構造となっている。また、クラッチC2は、第3遊星歯車装置46のサンギヤS3と第2遊星歯車装置44のサンギヤS2との間を接続する係合装置であるため、クラッチC2のC2油圧PRc2が急激に増圧されると、C2油圧PRc2の急激な増圧によるショックが第3遊星歯車装置46を経由して変速機出力軸36に伝達されやすい構造となっている。このように、変速機出力軸36に直結されている遊星歯車装置の回転要素に対して、当該遊星歯車装置の他の回転要素と所定の回転要素または非回転部材との間を断接する変速用係合装置CBのCB油圧PRcbが急激に増圧されると、そのCB油圧PRcbの急激な増圧によるショックが変速機出力軸36に伝達されやすくなる。
そこで、クリープカット復帰制御部112は、クリープカット復帰条件が成立した場合であって、且つ、クリープカット制御からクリープ制御への復帰時(クリープカット復帰時)に係合されるクラッチC2のC2油圧PRc2およびブレーキB2のB2油圧PRb2を急激に増圧すると変速機出力軸36側にショックが伝達される虞のある場合には、クラッチC2のC2油圧PRc2およびブレーキB2のB2油圧PRb2を緩やかに増圧してクラッチC2のC2油圧PRc2およびブレーキB2のB2油圧PRb2の増圧時に発生するショックを低減する。
クリープカット復帰時にクラッチC2のC2油圧PRc2およびブレーキB2のB2油圧PRb2を緩やかに上昇させるかは、下記の条件(c)~条件(e)が全て成立したか否かに基づいて判定される。
条件(c)は、電動機MGのMG回転速度Nmが所定値α以下の状態が所定時間tα以上経過したことである。言い換えれば、条件(c)は、電動機MGが回転停止した状態が所定時間tα以上経過したことである。条件(d)は、自動変速機24のシフトレンジがNレンジまたはPレンジ(すなわち動力伝達遮断レンジ)であることである。条件(e)は、自動変速機24のAT出力軸回転速度Noがゼロよりも大きいことである。
条件(c)について説明すると、条件(c)は、クラッチC2のC2油圧PRc2およびブレーキB2のB2油圧PRb2が低下した状態であるかを判断するために規定されている。MG回転速度Nmの所定値αは、予め実験的または設計的に求められ、電動機MGが回転停止していると判断できる回転速度に設定されている。電動機MGが回転停止していると判断されることで、機械式オイルポンプ58から作動油が吐出されない状態、すなわちクラッチC2およびブレーキB2に油圧が供給されない状態であることが判断される。また、所定時間tαは、予め実験的または設計的に求められ、クラッチC2およびブレーキB2が実質的に解放された状態と判断できる程度に、クラッチC2のC2油圧PRc2およびブレーキB2のB2油圧PRb2が低下したと判断できる値に設定されている。なお、条件(c)が成立しない場合には、クラッチC2のC2油圧PRc2およびブレーキB2のB2油圧PRb2が比較的高い油圧で維持されているため、クラッチC2のC2油圧PRc2およびブレーキB2のB2油圧PRb2を急激に増圧してもショックは小さくなる。
条件(d)について説明すると、条件(d)は、電動オイルポンプ60から作動油が吐出されていないかを判断するために規定されている。車両10にあっては、自動変速機24がNレンジまたはPレンジにあった場合、電動オイルポンプ60が駆動しないように設定されている。これより、自動変速機24がNレンジまたはPレンジであることを判断することで、電動オイルポンプ60が駆動していないこと、すなわち電動オイルポンプ60から作動油が吐出されていないことが判断される。なお、条件(d)が成立しない場合、電動オイルポンプ60から作動油が吐出されているため、クラッチC2のC2油圧PRc2およびブレーキB2のB2油圧PRb2の低下が抑制される。従って、条件(d)が成立しない場合には、クラッチC2のC2油圧PRc2およびブレーキB2のB2油圧PRb2を急激に増圧してもショックは小さくなる。なお、自動変速機24がNレンジおよびPレンジにおいて、電動オイルポンプ60を停止させるのは、NレンジおよびPレンジにおいて電動オイルポンプ60を駆動させることによる駆動音を抑制するため、および、電動オイルポンプ60の連続駆動による、電動オイルポンプ60およびポンプ用モータ62からの内部発熱の増加を抑制するためである。
条件(e)について説明すると、条件(e)は、変速機出力軸36が回転しているかを判断するために規定されている。従って、条件(e)は、例えばAT出力軸回転速度Noが、所定値βよりも大きいか否かに基づいて判定される。所定値βは、予め実験的または設計的に求められ、AT出力軸回転速度Noが回転停止していると判断できる値の閾値に設定されている。AT出力軸回転速度Noが回転停止している状態では、クラッチC2のC2油圧PRc2およびブレーキB2のB2油圧PRb2を急激に増圧した場合であっても、ショックは殆ど生じない。すなわち、条件(e)が成立しない場合には、クラッチC2のC2油圧PRc2およびブレーキB2のB2油圧PRb2を急激に増圧しても、ショックは許容範囲になる。
クリープカット復帰制御部112は、クリープカット復帰制御を実行するに当たり、上記条件(c)~条件(e)が全て成立した場合には、クリープカット復帰制御中にショックが発生しやすい条件成立したと判断し、クラッチC2のC2油圧PRc2およびブレーキB2のB2油圧PRb2を緩やかに増圧させる。言い換えれば、クリープカット復帰制御を実行するに当たり、上記条件(c)~条件(e)の1つでも成立しない場合には、クラッチC2のC2油圧PRc2およびブレーキB2のB2油圧PRb2を急激に増圧させたときのショックは許容範囲になるため、クリープカット復帰制御部112は、クラッチC2のC2油圧PRc2およびブレーキB2のB2油圧PRb2を速やかに増圧する指令を出力する。なお、上記条件(c)~条件(e)が、本発明のクリープ制御への復帰過渡期にショックが発生しやすい所定条件に対応している。
クリープカット復帰制御部112は、上記条件(c)~条件(e)が全て成立した場合、クラッチC2のC2油圧PRc2の指示圧であるC2指示圧PRc2iおよびブレーキB2のB2油圧PRb2の指示圧であるB2指示圧PRb2iを、それぞれ予め規定されているパックエンド圧PRc2pac、PRb2pacに制御した後、C2指示圧PRc2iおよびB2指示圧PRb2iを予め規定されている上昇勾配δc2、δb2でそれぞれ漸増させるスイープ制御を実行する。なお、パックエンド圧PRc2pacは、予め実験的または設計的に求められ、クラッチC2がトルク容量を持ち出す直前の状態となる油圧である。パックエンド圧PRb2pacは、予め実験的または設計的に求められ、ブレーキB2がトルク容量を持ち出す直前の状態となる油圧である。また、上昇勾配δc2は、予め実験的または設計的に求められ、クラッチC2のC2油圧PRc2の増圧時に発生するショックが許容範囲となる勾配の閾値に設定されている。上昇勾配δb2は、予め実験的または設計的に求められ、ブレーキB2のB2油圧PRb2の増圧時に発生するショックが許容範囲となる勾配の閾値に設定されている。
一方、クリープカット復帰制御部112は、上記条件(c)~条件(e)の何れか1つでも成立しなかった場合、クラッチC2のC2油圧PRc2およびブレーキB2のB2油圧PRb2が速やかに増圧するように、クラッチC2のC2指示圧PRc2iおよびブレーキB2のB2指示圧PRb2iを制御する。例えば、クリープカット復帰制御部112は、C2指示圧PRc2iを、クラッチC2が係合状態となる予め規定されている定常圧PRc2conに設定する。同様に、クリープカット復帰制御部112は、B2指示圧PRb2iを、ブレーキB2が係合状態となる予め規定されている定常圧PRb2conに設定する。このように各指示圧PRc2i、PRb2iが、ステップ的に変化することで、クラッチC2のC2油圧PRc2およびブレーキB2のB2油圧PRb2が、各指示圧PRc2i、PRb2iに追従するようにして急激に増圧されるが、上述した条件(c)~条件(e)の何れかが成立していない状態下で実行されるため、C2油圧PRc2およびB2油圧PRb2の急激な増圧によるショックは許容範囲になる。
図4は、電子制御装置100の制御作動の要部を説明するフローチャートであり、詳細には、クリープカット制御から復帰する過渡期に発生するショックを抑制できる制御作動を説明するフローチャートである。このフローチャートは、クリープカット制御の実行中において繰り返し実行される。
先ず、クリープカット復帰制御部112の制御機能に対応するステップ(以下、ステップを省略)S10において、クリープカット制御から復帰するクリープカット復帰条件が成立したか否かが判定される。S10の判定が否定された場合、本ルーチンが終了させられる。S10の判定が肯定された場合、クリープカット復帰制御部112の制御機能に対応するS20において、クラッチC2のC2油圧PRc2およびブレーキB2のB2油圧PRb2を緩やかに増圧する条件が成立したか否かが判定される。具体的には、上述した条件(c)~条件(e)が全て成立したか否かが判定される。
S20の判定が肯定された場合、クリープカット制御から復帰するに当たって、電動オイルポンプ60(EOP)が速やかに駆動させられ、クラッチC2のC2指示圧PRc2iおよびブレーキB2のB2指示圧PRb2iが、それぞれのパックエンド圧PRc2pac,PRb2pacに制御される。その後、クラッチC2のC2指示圧PRc2iが上昇勾配δc2で上昇するように制御されるとともに、ブレーキB2のB2指示圧PRb2iが上昇勾配δb2で漸増するように制御される(スイープ制御)。このとき、クリープカット制御からの復帰判断時点から所定時間txを経過すると、電動機MGのMG回転速度Nmが上昇させられることで、機械式オイルポンプ58から吐出される作動油の油圧を元圧にして、C2油圧PRc2およびB2油圧PRb2が漸増させられる。その結果、クラッチC2のC2油圧PRc2およびブレーキB2のB2油圧PRb2が、予め設定されている上昇勾配δc2、δb2に追従するようにして漸増されることで、クラッチC2およびブレーキB2で発生するショックが低減される。また、クリープカット制御からの復帰判断時点から電動オイルポンプ60が駆動させられることで、C2油圧PRc2およびB2油圧PRb2を、それぞれの指示圧PRc2i,PRb2iに速やかに追従させることができる。
一方、S20の判定が否定された場合、クリープカット制御から復帰するに当たって、電動オイルポンプ60(EOP)が速やかに駆動させられ、クラッチC2のC2指示圧PRc2iおよびブレーキB2のB2指示圧PRb2iが、クラッチC2およびブレーキB2がそれぞれ係合状態となる定常圧PRc2con,PRb2conに設定される。その結果、クラッチC2のC2油圧PRc2およびブレーキB2のB2油圧PRb2が、それぞれの定常圧PRc2con,PRb2conに向かって速やかに増圧するように制御されることで、クリープ制御状態への復帰の応答性が向上する。また、S40では、クラッチC2のC2油圧PRc2およびブレーキB2のB2油圧PRb2が急激に増圧しても、それによるショックは許容範囲となる。
図5は、電子制御装置100による制御状態を説明するためのタイムチャートであり、クリープカット制御からの復帰時において、自動変速機24がNレンジであって、且つ、車速Vがゼロよりも大きい場合(すなわちAT出力軸回転速度Noがゼロよりも大きい場合)の制御作動を説明するタイムチャートである。
図5において、横軸は経過時間t[msec]を示し、縦軸は、上から順番に、自動変速機24のシフトレンジ、EOP制御信号Seop、車両加速度G[m/s2]、各種回転速度(タービン回転速度Nt、MG回転速度Nm、AT出力軸回転速度No)、ブレーキB2のB2油圧PRb2、をそれぞれ示している。図5に示す態様は、クリープカット制御からの復帰に当たって、自動変速機24のシフトレンジがNレンジ、AT出力軸回転速度Noがゼロよりも大きい場合であって、且つ、MG回転速度Nmがゼロの状態が所定時間tαを経過した場合を示している。なお、図5のタイムチャートでは、クラッチC2のC2油圧PRb2が記載されていないが、C2油圧PRc2についてもブレーキB2と同様に制御される。
図5に示すt1時点において、クリープカット復帰条件が成立すると、クリープカット復帰制御が開始される。このとき、t1時点において、電動オイルポンプ60の駆動が開始される。また、ブレーキB2のB2指示圧PRb2iが、ブレーキB2のパックエンド圧PRb2pacとされた後、予め規定されている上昇勾配δb2で漸増している。これに対して、電動オイルポンプ60の駆動に伴って、t1時点から僅かに遅れてB2油圧PRb2がB2指示圧PRb2iに追従するようにして増圧している。t1時点から所定時間txを経過したt2時点では、実線で示すMG回転速度Nmの上昇が開始される。t2時点以降は、MG回転速度Nmの上昇に伴って機械式オイルポンプ58が駆動させられることで、機械式オイルポンプ58から作動油が吐出される。t3時点では、MG回転速度Nmに連れ回れるようにして破線で示すタービン回転速度Ntの上昇が開始されている。このように、クリープカット制御からの復帰時において、ブレーキB2のB2油圧PRb2が漸増されることで、B2油圧PRb2の増圧時に発生するショックが低減され、そのショックが変速機出力軸36側に伝達されることによる影響(具体的には車両加速度Gの変動)が抑制される。
ここで、図5の二点鎖線で示すブレーキB2のB2指示圧PRb2ixは、ブレーキB2のB2油圧PRb2をブレーキB2が係合状態となる定常圧PRb2conまで急激に増圧させる場合に対応している。図5に示すように、t2時点において、ブレーキB2のB2指示圧PRb2ixがブレーキB2が、係合状態となる定常圧PRb2conまでステップ的に増圧されている。この場合には、ブレーキB2のB2油圧PRb2が指示圧PRb2ixに追従するように急激に増圧させられる。その結果、車両加速度Gが破線で示すように変動してショックが発生する。
上述のように、本実施例によれば、クリープカット制御からクリープ制御に復帰するに当たって、クリープ制御への復帰開始直後から電動機MGのMG回転速度Nmの上昇に先立って電動オイルポンプ60を駆動させることで油圧を確保できる。また、その後は電動機MGのMG回転速度Nmの上昇に伴って機械式オイルポンプ58が駆動されることで、機械式オイルポンプ58によって油圧を確保できる。これより、クラッチC2のC2油圧PRc2およびブレーキB2のB2油圧PRb2を指示圧PRc2i、PRb2iに追従させることができ、クラッチC2のC2油圧PRc2およびブレーキB2のB2油圧PRb2の急激な増圧によるショックの発生を抑制することができる。
また、本実施例によれば、クリープ制御に復帰するに当たって、復帰過渡期にショックが発生しやすい条件が成立した場合には、クラッチC2のC2油圧PRc2およびブレーキB2のB2油圧PRb2が漸増するように制御されるため、C2油圧PRc2およびB2油圧PRb2の増圧時に発生するショックが低減される。その結果、クリープ制御への復帰過渡期に発生するショックを抑制することができる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
例えば、前述の実施例では、自動変速機24は、4個の第1遊星歯車装置42~第4遊星歯車装置48、クラッチC1~クラッチC4、ブレーキB1、ブレーキB2を備えて構成されるものであったが、本発明は、上記構成に限定されない。要は、複数個の変速用係合装置CBを備え、変速用係合装置CBの組み合わせに応じて複数の変速段を形成可能な有段変速機であれば、本発明を適宜適用することができる。また、有段変速機の変速段数についても10速の変速段に限定されず、適宜変更することができる。
また、前述の実施例では、クリープカット復帰制御時にAT出力軸回転速度Noがゼロよりも大きいか否かに基づいて、クラッチC2のC2油圧PRc2およびブレーキB2のB2油圧PRb2を緩やかに増圧するかを判断するものであったが、これに代わって、タービン回転速度Ntがゼロよりも大きいか否かに基づいて、クラッチC2のC2油圧PRc2およびブレーキB2のB2油圧PRb2を緩やかに増圧するかを判断するものであっても構わない。
また、前述の実施例では、クリープカット復帰制御時にショックが発生しやすい場合には、クラッチC2のC2油圧PRc2およびブレーキB2のB2油圧PRb2を緩やかに増圧するものであったが、クラッチC2およびブレーキB2の何れか一方の係合圧を緩やかに増圧するものであっても構わない。例えば、クラッチC2の係合時の定常圧PRc2conが比較的低圧に設定され、クラッチC2のC2油圧PRc2を急激に増圧してもその影響が小さい場合には、ブレーキB2のB2油圧PRb2のみ緩やかに増圧される。
また、前述の実施例では、クリープ制御時において自動変速機24のクラッチC2およびブレーキB2が係合されるものであったが、必ずしもクラッチC2およびブレーキB2に限定されない。すなわち、自動変速機24の動力伝達が遮断される範囲において、係合される変速用係合装置CBが適宜変更されても構わない。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
10:車両
24:自動変速機(有段変速機)
36:変速機出力軸(出力軸)
58:機械式オイルポンプ
60:電動オイルポンプ
100:電子制御装置(制御装置)
MG:電動機(駆動力源)
CB:変速用係合装置(係合装置)

Claims (4)

  1. 少なくとも電動機を含む駆動力源と、複数個の係合装置を備え、係合する前記係合装置の組み合わせに応じて複数の変速段を形成可能な有段変速機と、前記電動機から出力される動力によって駆動させられる機械式オイルポンプと、電動オイルポンプと、を備える車両に適用され、前記有段変速機の動力伝達が遮断される範囲において所定の前記係合装置を係合するとともに、前記電動機からクリープトルクを前記有段変速機へ出力するクリープ制御と、前記クリープ制御を終了し、前記電動機を回転停止させるクリープカット制御と、を実行可能な車両の制御装置であって、
    前記クリープカット制御から前記クリープ制御に復帰する復帰条件が成立した場合、前記電動オイルポンプを駆動させた後、前記電動機の回転速度を上昇させる
    ことを特徴とする車両の制御装置。
  2. 前記復帰条件が成立した場合であって、且つ、前記クリープ制御への復帰過渡期にショックが発生しやすい所定条件が成立した場合には、前記係合装置の係合圧が漸増するように制御する
    ことを特徴とする請求項1の車両の制御装置。
  3. 前記所定条件は、前記有段変速機の出力軸の回転速度がゼロよりも大きいこと、前記電動機が回転停止した状態が予め設定されている所定時間以上経過したこと、前記有段変速機のシフトレンジが動力伝達遮断レンジであること、の全てが成立することである
    ことを特徴とする請求項2の車両の制御装置。
  4. 前記復帰条件は、前記クリープカット制御中において車速がゼロよりも大きくなったことを含む
    ことを特徴とする請求項1から3の何れか1に記載の車両の制御装置。
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