JP2023104758A - バスのエアサスペンション構造 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023104758000001
【課題】インアクスルモータ型のリヤアクスルを備えるバスにおいて、エアスプリングを安定して支持するとともに、車室床面の低床領域を拡大する。
【解決手段】前側のビーム30は、インアクスルモータユニット22に固定される前ビームフランジ部31と、前ビームフランジ部31から前方へ延び、前側のエアスプリング14Aを支持する前エアスプリング支持部38を前端に有する前ビーム本体部32と、を一体的に有する。後側のビーム40は、インアクスルモータユニット22に固定される後ビームフランジ部41と、後ビームフランジ部41から後方へ延び、後側のエアスプリング14Bを支持する後エアスプリング支持部48を後端に有する後ビーム本体部42と、を一体的に有する。前エアスプリング支持部38と前側のエアスプリング14Aとは、リヤアクスル前方直近のクロスメンバ12Aよりも車両後方に配置される。
【選択図】図6

Description

本開示は、バスのエアサスペンション構造に関する。
特許文献1には、リヤタイヤを支持するリヤアクスルの両端部をUボルトによって左右のサポートビームに固定し、サポートビームとシャシフレームとの間に前後一対のエアスプリングを介装したエアサスペンションが記載されている。
実開平4-135811号公報
バスのリヤアクスルとして、インアクスルモータ型の車軸懸架式リヤアクスル(以下、リヤアクスルと称する)を用いることが可能である。インアクスルモータ型のリヤアクスルは、車幅方向に延びるアクスル中央部と、アクスル中央部の車幅方向の両端部に固定される左右のインアクスルモータユニットとによって構成される。インアクスルモータユニットでは、モータがハブと一体化されて同軸で繋がり、ハブに取付けられた後輪(後タイヤ)がモータによって回転する。
このようなインアクスルモータ型のリヤアクスルでは、エアスプリングを支持するビーム(サポートビーム)を太軸なインアクスルモータユニットに固定するため、特許文献1のようなUボルトによる固定では、ビームの取付強度が不十分となり、エアスプリングを安定して支持することができないおそれがある。
また、バスに対しては、乗員の乗降性や車室内の移動性を向上させるため、車室床面の低床化及び低床領域の拡大が求められている。
そこで本開示は、インアクスルモータ型のリヤアクスルを備えるバスにおいて、エアスプリングを安定して支持することができ、且つ車室床面の低床領域を拡大することが可能なエアサスペンション構造の提供を目的とする。
上記目的を達成すべく、本開示のエアサスペンション構造は、車幅方向に延びるアクスル中央部と、アクスル中央部の車幅方向の両端部に固定される左右のインアクスルモータユニットとによって構成されるインアクスルモータ型のリヤアクスルを備えるバスに設けられる。左右のインアクスルモータユニットの前後にエアスプリングがそれぞれ配置され、エアスプリングは車体フレームとリヤアクスルとの間に介在する。
本開示の第1の態様のエアサスペンション構造は、前ビーム取付部と、後ビーム取付部と、前側のビームと、後側のビームと、を備える。前ビーム取付部は、インアクスルモータユニットの前面に設けられる。後ビーム取付部は、インアクスルモータユニットの後面に設けられる。前側のビームは、前ビーム取付部に車両前方から重なって固定される前ビームフランジ部と、前ビームフランジ部から車両前方へ延び、前側のエアスプリングを下方から支持する前エアスプリング支持部を前端に有する前ビーム本体部と、を一体的に有する。後側のビームは、後ビーム取付部に車両後方から重なって固定される後ビームフランジ部と、後ビームフランジ部から車両後方へ延び、後側のエアスプリングを下方から支持する後エアスプリング支持部を後端に有する後ビーム本体部と、を一体的に有する。
車体フレームは、車幅方向両側で前後方向に延びる左右のサイドメンバと、車幅方向に延びて左右のサイドメンバを連結する複数のクロスメンバと、を有する。複数のクロスメンバは、リヤアクスルよりも車両前方で且つリヤアクスルに最も近いリヤアクスル前方直近のクロスメンバを含む。前エアスプリング支持部と前側のエアスプリングとは、リヤアクスル前方直近のクロスメンバよりも車両後方に配置される。
第1の態様の構成では、前側のエアスプリングを支持する前側のビームと、後側のエアスプリングを支持する後側のビームとを、インアクスルモータユニットの前ビーム取付部と後ビーム取付部とにそれぞれ固定するので、ビームの取付強度を十分に確保することができ、エアスプリングを安定して支持することができる。
また、前エアスプリング支持部と前側のエアスプリングとがリヤアクスル前方直近のクロスメンバよりも車両後方に配置されるので、車室床面の低床領域の後側を少なくともリヤアクスル前方直近のクロスメンバまで拡大することができる。
本開示の第2の態様は、第1の態様のエアサスペンション構造であって、前ビームフランジ部には、前ビーム本体部の下方で車両前後方向に貫通する前ビーム下ボルト挿通孔が形成される。後ビームフランジ部には、後ビーム本体部の下方で車両前後方向に貫通する後ビーム下ボルト挿通孔が形成される。前ビームフランジ部は、前ビーム下ボルト挿通孔を車両前方から挿通する前ビーム下ボルトを含む複数のボルトによって前ビーム取付部に締結固定される。後ビームフランジ部は、後ビーム下ボルト挿通孔を車両後方から挿通する後ビーム下ボルトを含む複数のボルトによって後ビーム取付部に締結固定される。前ビーム本体部の下面と後ビーム本体部の下面とは、車両前後方向の略全域に亘って平坦面状である。
第2の態様の構成では、前ビーム本体部の下面と後ビーム本体部の下面とが、車両前後方向の略全域に亘って平坦面状であるので、前ビーム下ボルト及び後ビーム下ボルトを車両前方及び車両後方からそれぞれ締付ける際の作業空間(締付工具のアプローチ空間)を確保することができ、ビームの取付作業を容易に行うことができる。
本開示の第3の態様は、第1又は第2の態様のエアサスペンション構造であって、前側のビームは、前エアスプリング支持部よりも車両後方で前ビーム本体部から車幅方向外側に突出し、スタビライザの端部が連結されるスタビライザ連結部を一体的に有する。スタビライザは、リヤアクスル前方直近のクロスメンバの前面よりも車両後方に配置される。
第3の態様の構成では、前エアスプリング支持部よりも車両後方にスタビライザ連結部が設けられ、リヤアクスル前方直近のクロスメンバの前面よりも車両後方にスタビライザが配置されるので、車室床面の低床領域の後側を、スタビライザ連結部やスタビライザとの干渉を考慮することなくリヤアクスル前方直近のクロスメンバまで拡大することができる。
本開示の第4の態様は、第1~第3の態様のエアサスペンション構造であって、複数のクロスメンバは、リヤアクスルよりも車両後方で且つリヤアクスルに最も近いリヤアクスル後方直近のクロスメンバを含む。後エアスプリング支持部と後側のエアスプリングとは、リヤアクスル後方直近のクロスメンバよりも車両前方に配置される。後側のビームは、後エアスプリング支持部よりも車両前方で後ビーム本体部から車幅方向外側に突出し、ショックアブゾーバーを下方から支持するショックアブゾーバー支持部を一体的に有する。
第4の態様の構成では、後エアスプリング支持部よりも車両前方にショックアブゾーバー支持部が設けられるので、リヤアクスル後方直近のクロスメンバを後側のエアスプリングの後方近傍に配置した場合であっても、リヤアクスル後方直近のクロスメンバと干渉しない位置にショックアブゾーバーを配置することができる。
本開示のエアサスペンション構造によれば、インアクスルモータ型のリヤアクスルを備えるバスにおいて、エアスプリングを安定して支持するとともに、車室床面の低床領域を拡大することができる。
本発明の一実施形態に係る小型EVバスの側面図である。 図1の小型EVバスの低床領域を模式的に示す平面図である。 リヤアクスルの一部を省略した概略構成を車幅方向外側前上方から視た斜視図である。 本実施形態のリヤサスペンション構造を上方から視た平面図である。 図4のリヤサスペンション構造を車幅方向内側から視た側面図である。 図4のリヤサスペンション構造を下方から視た下面図である。 左前のリヤサスペンション構造を車幅方向外側前上方から視た斜視図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明において、前後方向は車両の前後方向を意味し、左右方向は車両前方を向いた状態での左右方向を意味する。また、各部材に関する方向は、車両に組付けられた状態での方向である。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る車両1は、低床型で小型のEVバス(電気バス)である。車両1の側面(図示の例では左側面)には、前輪2よりも前方に前乗降口3が設けられ、前輪2と後輪4との間に中乗降口5が設けられる。車室床面7(車室6の床面を形成するフロアパネル)7には、低床領域8が広範囲に設けられる。低床領域8は、車室床面7のうち前乗降口3の開口下縁及び中乗降口5の開口下縁と略同高さに設定される領域である。車室6には、運転席9を含む複数の座席(運転席9以外の座席は図示省略)が配置され、車室6の後端部には、バッテリ(図示省略)等が配置される。
図2及び図4に示すように、車両1の車体下部の構造体である車体フレーム10は、車両前後方向に延びる左右のサイドメンバ11と、車幅方向に延びて左右のサイドメンバ11を連結する複数のクロスメンバ12とから主に構成される。車室床面7、座席9及びバッテリ等は、車体フレーム10に対して固定される。
複数のクロスメンバ12は、リヤアクスル前クロスメンバ12Aとリヤアクスル後クロスメンバ12Bとを含む。リヤアクスル前クロスメンバ12Aは、後輪4のアクスル(リヤアクスル)20よりも前方で且つリヤアクスル20に最も近いクロスメンバであり、最後列の根太を構成する。リヤアクスル後クロスメンバ12Bは、リヤアクスル20よりも後方で且つリヤアクスル20に最も近いクロスメンバであり、車体フレーム10の後端のリヤバンパを構成する。リヤアクスル前クロスメンバ12A及びリヤアクスル後クロスメンバ12Bは、左右のサイドメンバ11よりも車幅方向外側に張り出す。なお、リヤアクスル前クロスメンバ12A及びリヤアクスル後クロスメンバ12B以外のクロスメンバ12については、図示を省略している。
左右の前輪2の上方は、前側のホイールアーチ13Aによってそれぞれ覆われ、左右の後輪4の上方は後側のホイールアーチ13Bによってそれぞれ覆われる(図1参照)。前側及び後側のホイールアーチ13A,13Bは、車体フレーム10に対して固定され、後側のホイールアーチ13Bは、リヤアクスル前クロスメンバ12Aとリヤアクスル後クロスメンバ12Bとの間に配置される。
車体フレーム10の前部は、前側のエアスプリング(図示省略)を介してフロントアクスル(図示省略)に弾性支持され、車体フレーム10の後部は、後側のエアスプリング14(左側の前後のエアスプリング14A,14B及び右側の前後のエアスプリング14A,14B)を介してリヤアクスル20に弾性支持され、車両(EVバス)1は、ニーリング可能に構成される。
図3~図7に示すように、リヤアクスル20は、インアクスルモータ型のリヤアクスルであり、車幅方向に延びる板状のアクスル中央部21と、アクスル中央部21の車幅方向の両端部に載置され固定される左右のインアクスルモータユニット22とによって構成される。
インアクスルモータユニット22では、アクスル中央部21にモータケース体23が固定され、モータケース体23内に取付けられたモータ(図示省略)がハブ24と一体化されて同軸で繋がり、ハブ24に取付けられた後輪4がモータによって回転する。
リヤアクスル20には、車両1の車幅方向を横断する軸部材は存在せず、左右のインアクスルモータユニット22の間には、下方へ凹む凹状空間25が形成される。左右のインアクスルモータユニット22の間のアクスル中央部21の中間部の上面は、アクスル回転軸(ハブ24の回転軸)の軸心よりも下方に位置して、凹状空間25の下方を区画する。
図4~図7に示すように、エアスプリング14A,14Bは、左右のインアクスルモータユニット22の前後にそれぞれ配置される。前側のエアスプリング14Aは、前側のビーム30を介してインアクスルモータユニット22に支持され、後側のエアスプリング14Bは、後側のビーム40を介してインアクスルモータユニット22に支持される。
インアクスルモータユニット22の前面には、上下に離間する前ビーム上固定部26と前ビーム下固定部(前ビーム取付部)27とが設けられ、インアクスルモータユニット22の後面には、上下に離間する後ビーム上固定部28と後ビーム下固定部(後ビーム取付部)29とが設けられる。前ビーム上固定部26、前ビーム下固定部27、後ビーム上固定部28、及び後ビーム下固定部29は、モータケース体23に一体形成されている。
前側のビーム30は、前ビームフランジ部31と、前ビーム本体部32と、前ビーム部品取付部33とを一体的に有する。前ビームフランジ部31は、モータケース体23の前ビーム上固定部26と前ビーム下固定部27とに前方から重なる。前ビームフランジ部31の上端部と下端部とには、前後方向に貫通する左右2箇所の前ビーム上ボルト挿通孔34と左右2箇所の前ビーム下ボルト挿通孔35とがそれぞれ形成されている(図5に車幅方向内側の前ビーム上ボルト挿通孔34と前ビーム下ボルト挿通孔35とを図示し、車幅方向外側については図示を省略する)。
前ビームフランジ部31は、前ビーム上ボルト挿通孔34を前方から挿通する前ビーム上ボルト36と、前ビーム下ボルト挿通孔35を前方から挿通する前ビーム下ボルト37とによって、モータケース体23の前ビーム上固定部26と前ビーム下固定部27とに締結固定される。係る締結では、前ビーム上固定部26及び前ビーム下固定部27に前ビーム上ボルト36及び前ビーム下ボルト37に螺合する雌ネジ状のボルト孔を形成してもよく、前ビーム上固定部26及び前ビーム下固定部27に前ビーム上ボルト36及び前ビーム下ボルト37が挿通するボルト挿通孔を形成し、前ビーム上ボルト36及び前ビーム下ボルト37にナットを螺合してもよい。
前ビーム本体部32は、前ビームフランジ部31の下端部であって前ビーム下ボルト挿通孔35よりも上方から前方へ延びる。前ビーム本体部32の前端には、前側のエアスプリング14Aを下方から支持する板状の前エアスプリング支持部38が形成されている。前エアスプリング支持部38と前側のエアスプリング14Aとは、リヤアクスル前クロスメンバ12Aよりも後方に配置される。
前ビーム部品取付部33は、平板状であり、前エアスプリング支持部38よりも後方で前ビーム本体部32から車幅方向外側に突出する。前ビーム部品取付部33には、上下方向に貫通する前ビーム部品取付孔39が形成されている。
後側のビーム40は、後ビームフランジ部41と、後ビーム本体部42と、後ビーム部品取付部43とを一体的に有する。後ビームフランジ部41は、モータケース体23の後ビーム上固定部28と後ビーム下固定部29とに後方から重なる。後ビームフランジ部41の上端部と下端部とには、前後方向に貫通する左右2箇所の後ビーム上ボルト挿通孔44と左右2箇所の後ビーム下ボルト挿通孔45とがそれぞれ形成されている(図5に車幅方向内側の後ビーム上ボルト挿通孔44と後ビーム下ボルト挿通孔45とを図示し、車幅方向外側については図示を省略する)。
後ビームフランジ部41は、後ビーム上ボルト挿通孔44を後方から挿通する後ビーム上ボルト46と、後ビーム下ボルト挿通孔45を後方から挿通する後ビーム下ボルト47とによって、モータケース体23の後ビーム上固定部28と後ビーム下固定部29とに締結固定される。係る締結では、後ビーム上固定部28及び後ビーム下固定部29に後ビーム上ボルト46及び後ビーム下ボルト47に螺合する雌ネジ状のボルト孔を形成してもよく、後ビーム上固定部28及び後ビーム下固定部29に後ビーム上ボルト46及び後ビーム下ボルト47が挿通するボルト挿通孔を形成し、後ビーム上ボルト46及び後ビーム下ボルト47にナットを螺合してもよい。
後ビーム本体部42は、後ビームフランジ部41の下端部であって後ビーム下ボルト挿通孔45よりも上方から後方へ延びる。後ビーム本体部42の後端には、後側のエアスプリング14Bを下方から支持する板状の後エアスプリング支持部48が形成されている。後エアスプリング支持部48と後側のエアスプリング14Bとは、リヤアクスル後クロスメンバ12Bよりも前方に配置される。
後ビーム部品取付部43は、平板状であり、後エアスプリング支持部48よりも前方で後ビーム本体部42から車幅方向外側に突出する。後ビーム部品取付部43には、上下方向に貫通する後ビーム部品取付孔49が形成されている。
前ビームフランジ部31と前ビーム本体部32との間、及び後ビームフランジ部41と後ビーム本体部42との間は、それぞれ補強リブ52によって連結され補強されている(図5参照)。また、前ビームフランジ部31と前ビーム部品取付部33との間、及び後ビームフランジ部41と後ビーム部品取付部43との間は、それぞれ補強リブ53(後側のビーム40の補強リブは図示省略)によって連結され補強されている(図7参照)。
前ビーム本体部32の下面と後ビーム本体部42の下面とは、下方へ膨出する湾曲面形状ではなく、前後方向の略全域に亘って平坦面状である。前側のビーム30の前後方向の長さ(前ビーム本体部32の前後方向の長さ)はビーム30の上下方向の高さ(前ビームフランジ部31の上下方向の長さ)よりも短く、後側のビーム40の前後方向の長さ(後ビーム本体部42の前後方向の長さ)はビーム40の上下方向の高さ(後ビームフランジ部41の上下方向の長さ)よりも短い。前ビーム本体部32及び後ビーム本体部42の前後方向の長さが短いので、前ビーム本体部32及び後ビーム本体部42の下面を下方へ膨出させることなく、前ビーム本体部32及び後ビーム本体部42の剛性を確保することができる。
左右の前側のビーム30の前ビーム部品取付部33には、リヤアクスル20と車体フレーム10との間に介装されて車両1のローリングを抑制するスタビライザ60の左右の端部が連結される(図6参照)。すなわち、前ビーム部品取付部33は、スタビライザ60の端部が連結されるスタビライザ連結部50を構成する。スタビライザ連結部50には、ブッシュ(図示省略)を介してスタビライザリンク62が取付けられる。スタビライザ60は、車幅方向に延びるトーションバー63と、トーションバー63の両端から曲折して後方へ延びる左右1対のアーム64とを有し、左右のアーム64の先端部が左右のスタビライザリンク62に連結される(図6参照)。スタビライザ60は、リヤアクスル前クロスメンバ12Aの前面よりも後方に配置される。
左右の後側のビーム40の後ビーム部品取付部43には、リヤアクスル20と車体フレーム10との間に介装されて振動を減衰するショックアブゾーバー65の下端部が取付けられる。すなわち、後ビーム部品取付部43は、ショックアブゾーバー65を下方から支持するショックアブゾーバー支持部51を構成する。
なお、本実施形態では、左の前側のビーム30と右の後側のビーム40とは同一形状であり、右の前側のビーム30と左の後側のビーム40とは同一形状である。このため、必要なビームの種類の数を半減することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、前側のエアスプリング14Aを支持する前側のビーム30と、後側のエアスプリング14Bを支持する後側のビーム40とを、インアクスルモータユニット22のモータケース体23にそれぞれ固定するので、ビーム30,40の取付強度を十分に確保することができ、エアスプリング14A,14Bを安定して支持することができる。
前エアスプリング支持部38と前側のエアスプリング14Aとがリヤアクスル前クロスメンバ12Aよりも後方に配置されるので、車室床面7の低床領域8(図1参照)の後側をリヤアクスル前クロスメンバ12Aまで拡大することができる。
前ビーム本体部32の下面と後ビーム本体部42の下面とが、車両前後方向の略全域に亘って平坦面状であるので、前ビーム下ボルト37及び後ビーム下ボルト47を前方及び後方からそれぞれ締付ける際の作業空間(締付工具のアプローチ空間)を確保することができ、ビーム30,40の取付作業を容易に行うことができる。
前エアスプリング支持部38よりも後方にスタビライザ連結部50が設けられ、リヤアクスル前クロスメンバ12Aの前面よりも後方にスタビライザ60が配置されるので、車室床面7の低床領域8の後側を、スタビライザ連結部50やスタビライザ60との干渉を考慮することなくリヤアクスル前クロスメンバ12Aまで拡大することができる。
また、後エアスプリング支持部48よりも前方にショックアブゾーバー支持部51が設けられるので、リヤアクスル後クロスメンバ12Bを後側のエアスプリング14Bの後方近傍に配置した場合であっても、リヤアクスル後クロスメンバ12Bと干渉しない位置にショックアブゾーバー65を配置することができる。
以上、本発明について、上記実施形態に基づいて説明を行ったが、本発明は上記実施形態の内容に限定されるものではなく、当然に本発明を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例および運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論である。
例えば、上記実施形態では、左の前側のビーム30と右の後側のビーム40とが同一形状であり、右の前側のビーム30と左の後側のビーム40とが同一形状である例について説明したが、各ビーム30,40の形状はこれに限定されず、任意に設定可能である。
上記実施形態では、車両1が小型バスであり、車室床面7の低床領域8の後側をリヤアクスル前クロスメンバ12Aまで拡大させる場合について説明したが、車両1は中型バスや大型バスであってもよく、車室床面7の低床領域8の後側をリヤアクスル前クロスメンバ12Aよりも後方へ拡大させてもよい。
本発明は、インアクスルモータ型のリヤアクスルを備えたバスに広く適用することができる。
1:車両(EVバス)
2:前輪
3:前乗降口
4:後輪
5:中乗降口
6:車室
7:車室床面
8:低床領域
9:運転席
10:車体フレーム
11:サイドメンバ
12:クロスメンバ
12A:リヤアクスル前クロスメンバ
12B:リヤアクスル後クロスメンバ
13A,13B:ホイールアーチ
14A:前側のエアスプリング
14B:後側のエアスプリング
20:リヤアクスル
21:アクスル中央部
22:インアクスルモータユニット
23:モータケース体
24:ハブ
25:凹状空間
26:前ビーム上固定部
27:前ビーム下固定部(前ビーム取付部)
28:後ビーム上固定部
29:後ビーム下固定部(後ビーム取付部)
30:前側のビーム
31:前ビームフランジ部
32:前ビーム本体部
33:前ビーム部品取付部
34:前ビーム上ボルト挿通孔
35:前ビーム下ボルト挿通孔
36:前ビーム上ボルト
37:前ビーム下ボルト
38:前エアスプリング支持部
39:前ビーム部品取付孔
40:後側のビーム
41:後ビームフランジ部
42:後ビーム本体部
43:後ビーム部品取付部
44:後ビーム上ボルト挿通孔
45:後ビーム下ボルト挿通孔
46:後ビーム上ボルト
47:後ビーム下ボルト
48:後エアスプリング支持部
49:後ビーム部品取付孔
50:スタビライザ連結部
51:ショックアブゾーバー支持部
52,53:補強リブ
60:スタビライザ
62:スタビライザリンク
63:トーションバー
64:アーム
65:ショックアブゾーバー

Claims (4)

  1. 車幅方向に延びるアクスル中央部と、前記アクスル中央部の車幅方向の両端部に固定される左右のインアクスルモータユニットとによって構成されるインアクスルモータ型のリヤアクスルを備えるバスに設けられ、前記左右のインアクスルモータユニットの前後にそれぞれ配置されるエアスプリングが車体フレームと前記リヤアクスルとの間に介在するエアサスペンション構造であって、
    前記インアクスルモータユニットの前面に設けられる前ビーム取付部と、
    前記インアクスルモータユニットの後面に設けられる後ビーム取付部と、
    前記前ビーム取付部に車両前方から重なって固定される前ビームフランジ部と、前記前ビームフランジ部から車両前方へ延び、前側の前記エアスプリングを下方から支持する前エアスプリング支持部を前端に有する前ビーム本体部と、を一体的に有する前側のビームと、
    前記後ビーム取付部に車両後方から重なって固定される後ビームフランジ部と、前記後ビームフランジ部から車両後方へ延び、後側の前記エアスプリングを下方から支持する後エアスプリング支持部を後端に有する後ビーム本体部と、を一体的に有する後側のビームと、を備え、
    前記車体フレームは、車幅方向両側で前後方向に延びる左右のサイドメンバと、車幅方向に延びて前記左右のサイドメンバを連結する複数のクロスメンバと、を有し、
    前記複数のクロスメンバは、前記リヤアクスルよりも車両前方で且つ前記リヤアクスルに最も近いリヤアクスル前方直近のクロスメンバを含み、
    前記前エアスプリング支持部と前記前側のエアスプリングとは、前記リヤアクスル前方直近のクロスメンバよりも車両後方に配置される
    ことを特徴とするバスのエアサスペンション構造。
  2. 請求項1に記載のエアサスペンション構造であって、
    前記前ビームフランジ部には、前記前ビーム本体部の下方で車両前後方向に貫通する前ビーム下ボルト挿通孔が形成され、
    前記後ビームフランジ部には、前記後ビーム本体部の下方で車両前後方向に貫通する後ビーム下ボルト挿通孔が形成され、
    前記前ビームフランジ部は、前記前ビーム下ボルト挿通孔を車両前方から挿通する前ビーム下ボルトを含む複数のボルトによって前記前ビーム取付部に締結固定され、
    前記後ビームフランジ部は、前記後ビーム下ボルト挿通孔を車両後方から挿通する後ビーム下ボルトを含む複数のボルトによって前記後ビーム取付部に締結固定され、
    前記前ビーム本体部の下面と前記後ビーム本体部の下面とは、車両前後方向の略全域に亘って平坦面状である
    ことを特徴とするバスのエアサスペンション構造。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のエアサスペンション構造であって、
    前記前側のビームは、前記前エアスプリング支持部よりも車両後方で前記前ビーム本体部から車幅方向外側に突出し、スタビライザの端部が連結されるスタビライザ連結部を一体的に有し、
    前記スタビライザは、前記リヤアクスル前方直近のクロスメンバの前面よりも車両後方に配置される
    ことを特徴とするバスのエアサスペンション構造。
  4. 請求項1~請求項3の何れか1項に記載のエアサスペンション構造であって、
    前記複数のクロスメンバは、前記リヤアクスルよりも車両後方で且つ前記リヤアクスルに最も近いリヤアクスル後方直近のクロスメンバを含み、
    前記後エアスプリング支持部と前記後側のエアスプリングとは、前記リヤアクスル後方直近のクロスメンバよりも車両前方に配置され、
    前記後側のビームは、前記後エアスプリング支持部よりも車両前方で前記後ビーム本体部から車幅方向外側に突出し、ショックアブゾーバーを下方から支持するショックアブゾーバー支持部を一体的に有する
    ことを特徴とするバスのエアサスペンション構造。
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