JP2023104731A - 一軸偏心ねじポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】シール性能と、ロータの回転に必要な駆動力とを必要に応じて適切に設定する。【解決手段】内周面が雌ねじ型に形成された挿通孔14を有するステータ2と、前記ステータ2の挿通孔14に挿通される雄ねじ型の軸体からなるロータ3とを備える。前記ロータ3の外周面と前記ステータ2の挿通孔14の内周面との間に形成される締め代は、横断面に現れる前記挿通孔14の開口16の両端領域20に比べて中央領域19が小さい。【選択図】図5

Description

本発明は、一軸偏心ねじポンプに関する。
従来、内周面が雌ねじ型に形成された挿通孔を有するステータと、このステータの挿通孔に挿通される雄ねじ型の軸体からなるロータとを備えた一軸偏心ねじポンプが公知である(例えば、特許文献1参照)。
前記従来の一軸偏心ねじポンプでは、ロータがステータの横断面に現れる挿通孔の開口の両端領域に位置する場合と、中央領域に位置する場合とでロータに対するステータの締め代がほぼ同じ値となるように設計されている。
この場合、所望の締め代を確保しようとすれば、ロータの回転に必要となるトルクが大きくなり、大きな駆動力が要求される。
一方、ロータの移動を容易にするために締め代を小さくすると、シール性能が低下して流動物の搬送が適切に行えなくなる。
本発明者らは、両端領域で所望の締め代を確保しさえすれば、中央領域ではそれほどの締め代は必要とされない点を見出し、本発明に係る一軸偏心ねじポンプを開発するに至った。
特開2005-344587号公報
本発明は、シール性能と、ロータの回転に必要な駆動力とを必要に応じて適切に設定することができる一軸偏心ねじポンプを提供することを課題とする。
本発明は、前記課題を解決するための手段として、内周面が雌ねじ型に形成された挿通孔を有するステータと、前記ステータの挿通孔に挿通される雄ねじ型の軸体からなるロータと、を備え、前記ロータの外周面と前記ステータの挿通孔の内周面との間に形成される締め代は、横断面に現れる前記挿通孔の開口の両端領域に比べて中央領域が小さい、一軸偏心ねじポンプを提供する。
この構成によれば、ロータが開口の両端領域に位置する場合には、ロータが所定の締め代でステータの挿通孔内面に圧接する。このため、開口の両端領域では十分なシール(耐圧)性能を発揮させることができる。一方、ロータが開口の中央領域に位置する場合には、両端領域に比べて締め代が小さく、ロータがステータの挿通孔内面に圧接する力は弱くなる。このため、開口の中央領域では両端領域に比べてロータに作用する摩擦力が抑制され、ロータの回転に必要とされる駆動力を低減することができる。
前記ステータの開口の輪郭は、短径と長径の比(短径/長径)が0.83以上0.96以下の楕円形であるのが好ましい。
この構成によれば、ステータの開口形状をシール性能に優れ、ロータの回転を容易とすることができる最適なものとすることができる。すなわち、短径と長径の比が0.83未満であれば、両端領域における中央部分(開口の両端部)での締め代が小さくなり過ぎて流動物の漏洩が危惧される一方、0.96を超えてしまえば、ロータとステータとの間に形成されるキャビティの容積が小さくなり、流動物の搬送が難しくなる。
前記ステータの開口の輪郭は、半円と直線とで構成されるレーストラック形状と比較すると、中央領域の締め代が小さくなる条件を満足する単一式で表されるのが好ましい。
この構成によれば、中央領域でのステータによるロータの締付力を抑え、ロータの回転に必要となる駆動力を低減することが可能となる。
前記ステータの開口の輪郭は、半円と直線とで構成されるレーストラック形状と比較すると、両端領域の締め代が大きくなる条件を満足する単一式で表されるのが好ましい。
この構成によれば、両端領域でのステータによるロータの締付力を大きくして、シール性能を向上させることにより流動物の搬送をより一層確実に行わせることが可能となる。
前記ステータの開口の輪郭は、両端領域と中央領域とに、異なる軌跡を描く部位をそれぞれ備えるのが好ましい。
この構成によれば、両端領域と中央領域とでそれぞれ要求される性能により一層適した開口形状を有する挿通孔を形成することができる。
前記ステータの開口の輪郭は真円の一部を備えてもよい。
前記ステータの開口の輪郭は楕円の一部を備えてもよい。
前記ステータの開口の中央領域の輪郭は、外側に向かって凸状に形成されていてもよい。
前記ステータの開口の輪郭は直線部を備えていてもよい。
前記直線部は、前記中央領域で対向して平行に形成されているのが好ましい。
この構成によれば、挿通孔の設計が容易となり、ロータが中央領域を移動している際の締め代の変化をロータの回転位置及び外面形状から容易に設定することが可能となる。
前記ステータは、弾性材料からなるステータ本体のみで構成されていてもよい。
この構成によれば、部品点数を削減して簡単かつ安価に製作することができる。
本発明によれば、シール性能と、ロータの回転に必要となる駆動力とを必要に応じて適切に設定することができる。
本実施形態に係る一軸偏心ねじポンプの概略正面図である。 図1の縦断面図である。 図1のステータの挿通孔の横断面である開口の一例を示す断面図である。 図3の開口において、ロータが中央領域に位置するときの断面図である。 図3の開口において、ロータが両端領域に位置するときの断面図である。 図1のステータの挿通孔の横断面である開口の他の例を示す断面図である。 図1のステータの挿通孔の横断面である開口の他の例を示す断面図である。 図1のステータの挿通孔の横断面である開口の他の例を示す断面図である。 図1のステータの挿通孔の横断面である開口の他の例を示す断面図である。 図1のステータの挿通孔の横断面である開口の他の例を示す断面図である。 図1のステータの挿通孔の横断面である開口の他の例を示す断面図である。 図1のステータの挿通孔の横断面である開口の他の例を示す断面図である。 図1のステータの挿通孔の横断面である開口の他の例を示す断面図である。 他の実施形態に係る一軸偏心ねじポンプの一部を示す縦断面図である。
以下、本発明に係る実施形態を添付図面に従って説明する。なお、以下の説明では、必要に応じて特定の方向や位置を示す用語(例えば、「上」、「下」、「側」、「端」を含む用語)を用いるが、それらの用語の使用は図面を参照した発明の理解を容易にするためであって、それらの用語の意味によって本発明の技術的範囲が限定されるものではない。また、以下の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物、あるいは、その用途を制限することを意図するものではない。さらに、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは相違している。
図1は、回転容積型ポンプの一例である一軸偏心ねじポンプの正面図、図2は、図1のA-A線断面図(縦断面図)を示す。この一軸偏心ねじポンプは、ケーシング1の一端側に設けた駆動機(図示せず)と、他端側に設けたステータ2、ロータ3及びエンドスタッド4とを備える。
ケーシング1は金属材料を筒状としたもので、カップリングロッド5が収容されている。カップリングロッド5の一端部はカップリング6に接続され、図示しない駆動機から駆動力が伝達されるようになっている。またケーシング1の一端側外周面には第1開口部7が形成され、そこには接続管8が接続されている。そして、この接続管8を介して図示しないタンク等からケーシング1内に流動物(例えば、マヨネーズ等の粘性を有する材料等)を供給可能となっている。
ステータ2は、外筒9とステータ本体10とで構成されている。外筒9とステータ本体10は互いに接着されていてもよいし、圧接などの接着以外の手段によって固定されていてもよい。
ステータ本体10は、弾性材料を筒状(例えば、円筒状)に形成したものである。使用可能な弾性材料は、ニトリルゴム、フッ素ゴム、エチレンプロピレンゴム、スチレンブタジエンゴム、シリコーンゴム、フロロシリコーンゴム等が含まれ、適宜移送する材料(流動物)に応じて選択することができる。ステータ2の中心には挿通孔14が形成されている。挿通孔14は、その内周面がn条(ここでは、2条)で単段あるいは多段の雌ねじ形状に形成されている。
ロータ3は、金属材料からなる軸体をn-1条(ここでは、1条)で単段あるいは多段の雄ねじ形状としたものである。ロータ3は、ステータ2の挿通孔14内に配置され、長手方向につながった移送空間15を形成する。ロータ3の一端部はケーシング側のカップリングロッド5に連結されている。ロータ3は、駆動機(図示せず)からの駆動力により、ステータ2の挿通孔14内で自転すると共に、その内周面に沿って公転する。つまり、ロータ3はステータ2の挿通孔14内で偏心回転する。ステータ2の横断面で見ると、ロータ3は挿通孔14の横断面である開口16を一端部と他端部との間で往復移動する。この移動距離は、ロータ3が回転する際の偏心量の4倍となっている。このようなロータ3の偏心回転により、移送空間15内の流動物が長手方向へと移送される。
エンドスタッド4は金属材料を筒状としたもので、先端には第2開口部17が形成されている。
ケーシング1とエンドスタッド4とはステーボルト18によって連結されている。ステーボルト18を締め付けることにより、ケーシング1とエンドスタッド4の間にステータ2を挟持した状態で取り付けることができるようになっている。この取付状態で、ケーシング1の第1開口部7からステータ2の挿通孔14、さらにはエンドスタッド4の第2開口部17へとつながる流路が形成される。
本実施形態では、ステータ2に形成した挿通孔14の横断面形状である開口16の形状の違いに特徴がある。
図3では、ステータ本体10の挿通孔14の横断面に現れる開口16は楕円形状となっている。開口16は、短径Sdと長径Ldの比(Sd/Ld)が0.83以上0.96以下、好ましくは0.88以上0.95以下を満足するように形成されている。開口16は、図4に示すように、ロータ3の中心が開口16の中心と合致したときに、ロータ3が圧接する領域である中央領域19と、この中央領域19よりも長軸方向両端側の両端領域20とで構成されている。
Sd/Ldが0.88未満であれば、両端領域20での締め代が不十分なものとなり、0.83未満となれば、シール線がなくなりポンプとして使用できなくなる場合がある。これは、ロータ3が中央領域19から両端領域20に移動するに従って、ステータ2から受ける弾性力が大きくなり、ロータ3の移動が妨げられ、図6に示すように、ロータ3と両端領域20との間に本来ならば形成されない隙間xが形成されることに起因する。そこで、Sd/Ldを0.83以上とすることにより、ポンプとしての機能を発揮させることができるようにしている。さらに、Sd/Ldを0.88以上とすれば、十分なシール性能を得ることが可能となる。
一方、Sd/Ldが0.95を超えれば、開口16の楕円周長にロータ3の円周長が近づき、ロータ3とステータ2との間に形成されるキャビティの容積が小さくなる。キャビティの容積が小さくなることで、搬送可能な流動物の容量が制限される。さらに、Sd/Ldが0.96を超えれば、開口16の楕円周長とロータ3の円周長とがほぼ等しくなり、ロータ3とステータ2との間にキャビティは殆ど形成されなくなる。キャビティがなくなることで、流動物の搬送は難しくなる。
なお、前記楕円形状の開口16は、一部に直線部を備えた構成としてもよい。例えば、長軸に沿って両側に平行な2本の直線部を備えた構成とすることができる。
また、開口16を楕円形状とすることで、ステータ2によるロータ3の締め代は、図4及び図5に示すように、開口16の両端領域20の締め代δ1に比べて中央領域19の締め代δ2の方が小さくなる。このため、ロータ3が偏心回転により、開口16の両端領域20から中央領域19へと移動すると、ロータ3に対するステータ2の締め代が徐々に小さくなる。つまり、ステータ2からロータ3に作用する摩擦力が小さくなり、ロータ3を回転させるための駆動力を低減することができる。
(開口形状の他の形態)
前記ステータ本体10に形成した挿通孔14の横断面に現れる開口16は、前述の楕円に限らず他の形状とすることもできる。
(1)開口16は、長円(レーストラック)形状すなわち平行な直線と、各直線の両端部同士をそれぞれ接続する一対の半円とで構成される形状と比較して、両端領域20に比べて中央領域19の締め代が小さくなる、あるいは、中央領域19に比べて両端領域20の締め代が大きくなる条件を満足する単一式で表される形状とすることができる。例えば次式で表されるスーパー楕円形状とすることができる。
Figure 2023104731000002
(a、b、n:正の数)
この場合、nが約2から約3の間の値であれば、両端領域20で所望のシール性能を確保しつつ、中央領域19でロータ3の移動をスムーズに行わせることが期待できる。図7は、n=2.5である場合の開口形状を示す。図面から明らかなように、この形状の開口16であれば、横断面真円のロータ3が開口16の中央領域19を移動する際の締め代を抑えることができる。これにより、ロータ3を移動しやすくして、その回転に必要となる駆動力を抑制することが可能となる。また、ロータ3が両端領域20を移動する際の締め代を、中央領域19を移動する場合に比べて大きくすることができる。したがって、シール性能を高めて流動物を確実に搬送することが可能となる。
(2)スーパー楕円以外としては、例えば、極座標表示する場合、次式を満足する曲線とすることができる。
Figure 2023104731000003
a(θ):真円又は楕円
f(θ):θ=α+π[rad]を境界とする対称な曲線(α≦θ≦α+2π[rad])
θ=α+3π/2[rad]を境界とする対称な曲線(α+π≦θ≦α+2π[rad])
f(θ)の例としては、例えば、次式を挙げることができる。
Figure 2023104731000004
a:正の数
m:正の実数(1.5以上が好ましい。)
Figure 2023104731000005
c:正の数
Figure 2023104731000006
d、e…:正の数
(3)開口16は、両端領域20に比べて中央領域19の締め代が小さくなることを条件として、複数の線をつなぎ合わせた形状等、中央領域19と両端領域20とで異なる軌跡を描く部位で構成することができる。
例えば、複数の直線部(線分)をつなぎ合わせた形状とすることができる。直線部は開口16の一部であってもよいし、全部であってもよい。但し、直線部同士の接続部分は円弧等で滑らかに接続するのが好ましい。
また、開口16を構成する複数の線は、直線部に代えて、あるいは直線部と共に、真円の一部(円弧)や楕円の一部(楕円弧)で構成することもできる。曲率半径の相違する複数の円弧を組み合わせてもよいし、長径及び短径の相違する複数の楕円の一部を組み合わせてもよい。円弧と楕円弧とを組み合わせることも可能である。
図8は、曲率半径の相違する2組の円弧で構成した開口16を示す。すなわち、縦軸方向に離間し、横軸に沿う両側部分を第1曲率半径R1の円弧3aでそれぞれ構成し、横軸方向に離間し、縦軸に沿う両側部分を、第1曲率半径R1よりも小さい第2曲率半径R2の円弧3bでそれぞれ構成することができる。
図9は、曲率半径の相違する2種類の楕円弧で構成した開口16を示す。すなわち、縦軸方向に離間し、横軸に沿う両側部分を第1楕円の一部(横軸の両側に位置する部分)からなる第1曲線3cでそれぞれ構成し、横軸方向に離間し、縦軸に沿う両側部分を、第2楕円の一部(縦軸の両側に位置する部分)からなり、第1曲線3cとは曲率半径が相違する第2曲線3dでそれぞれ構成することができる。図9の例では、第1楕円11の中心と第2楕円12の中心とを一致させ、第1曲線3cを単一の第1楕円11の2箇所の部分で構成し、第2曲線3dを単一の第2楕円12の2箇所の部分で構成したが、これに限らない。第1曲線3c及び第2曲線3dは、それぞれ横軸及び縦軸を中心として対称な形状であればよい。例えば、第1曲線3cを構成する第1楕円11の中心を、一方と他方(図9中、上方側と下方側)とで、中心Oから縦軸のプラス方向とマイナス方向に同距離だけそれぞれ位置をずらせることもできる。第2曲線3dについても同様である。
図10は、直線と楕円の一部(楕円弧)とで構成した開口16を示す。中央領域19では、直線は所定間隔で平行に配置することができる。両端領域20では、楕円の長軸を横軸に合致させることで、楕円弧が半円に比べて内側の軌跡を描くように形成することができる。この構成によれば、挿通孔14の設計が容易となり、ロータ3が中央領域19を移動している際の締め代の変化をロータ3の回転位置及び外面形状から容易に設定することが可能となる。また、両端領域20での締め代を大きくすることにより、シール性能を高めて流動物の搬送を確実なものとすることが可能となる。なお、楕円弧で構成した部分は、複数の円弧を組み合わせた構成としてもよい。また、開口形状は円弧又は楕円弧を組み合わせた構成(円弧と円弧、円弧と楕円弧、楕円弧と楕円弧のいずれかの組み合わせ)としてもよい。
開口形状を、中央領域19で外側に向かって凸状に形成することができる。この構成によれば、ロータ3が開口16の中心位置に向かうに従って、ステータ2からロータ3に作用する摩擦力を小さくすることができ、より一層ロータ3の回転に必要となる駆動力を低減することが可能となる。図11は、開口16をレーストラック形状とし、その中央領域19の直線部の一部又は全部を曲率半径R3の円弧3eで構成したものである。円弧3eの中心O1は短軸上で、中心Oを超えた遠位の位置にある。
開口形状を、両端領域20での湾曲形状を半円に対して内側へとせり出させることができる。この構成によれば、半円と比較すると、両端領域20に至ったロータ3に対し、ステータ2の挿通孔14の内面をより強く圧接させることができる。図12は、開口16をレーストラック形状とし、半円に相当する部分をそれよりも内側に位置する2つの円弧3fで構成したものである。円弧3fは、半円よりも曲率半径が大きく、その中心O3が半円の中心O2に対して長軸方向及び短軸方向に遠位の位置にある。
(4)開口16は、両端領域20のいずれかで長手軸に対して非対称に形成することもできる。図13は、開口16をレーストラック形状とし、その半円に相当する部分の一部に内側に膨出する膨出部16aを形成したものである。ここでは、膨出部16aは、ステータ2の中心に対して対角位置に形成され、横軸に対して非対称となる直線で構成されている。直線同士は平行とされている。このように、開口の両端領域20のいずれかで長手軸に対して非対称に形成することで、用途に応じた設計の自由度を高めることが可能となる。
(他の実施形態)
なお、本発明は、前記実施形態に記載された構成に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
前記実施形態では、第1開口部7からケーシング1内に流動物を取り込んで第2開口部17から吐出するように構成したが、ロータ3を逆方向に回転させることにより第2開口部17から取り込んで第1開口部7から吐出させるように構成することも可能である。
前記実施形態では、ステータ2を外筒9とステータ本体10とで構成したが、図14に示すように、外筒9のないステータ本体10のみで構成することもできる。ケーシング1の一端部は、段付き形状に形成され、内径側端部21が円筒状に突出している。エンドスタッド4は、一方の面の中心孔22の周囲に凹部23が形成されている。ステータ本体10は一端側に鍔部24が形成されている。エンドスタッド4の凹部23に、ステータ本体10の鍔部24、さらにケーシング1の内径側端部21を挿入することにより、鍔部24を凹部23の底面と内径側端部21の端面との間に挟持してステータ2(ステータ本体10)を装着することができる。
この構成によれば、ステータ2(ステータ本体10)を、外径側に変形可能で、前記挟持部分での片持ち構造とすることができる。これにより、構造を簡略化して簡単かつ安価に製作することができる。前記実施形態のように、外筒9とステータ本体10とを固定するための接着剤もないので、接着剤の耐液性等を考慮する必要もない。
1…ケーシング
2…ステータ
3…ロータ
4…エンドスタッド
5…カップリングロッド
6…カップリング
7…第1開口部
8…接続管
9…外筒
10…ステータ本体
14…挿通孔
15…移送空間
16…開口
17…第2開口部
18…ステーボルト
19…中央領域
20…両端領域
21…内径側端部
22…中心孔
23…凹部
24…鍔部

Claims (11)

  1. 内周面が雌ねじ型に形成された挿通孔を有するステータと、
    前記ステータの挿通孔に挿通される雄ねじ型の軸体からなるロータと、
    を備え、
    前記ロータの外周面と前記ステータの挿通孔の内周面との間に形成される締め代は、横断面に現れる前記挿通孔の開口の両端領域に比べて中央領域が小さい、一軸偏心ねじポンプ。
  2. 前記ステータの開口の輪郭は、短径と長径の比(短径/長径)が0.83以上0.96以下の楕円形である、請求項1に記載の一軸偏心ねじポンプ。
  3. 前記ステータの開口の輪郭は、半円と直線とで構成されるレーストラック形状と比較すると、中央領域の締め代が小さくなる条件を満足する単一式で表される、請求項1に記載の一軸偏心ねじポンプ。
  4. 前記ステータの開口の輪郭は、半円と直線とで構成されるレーストラック形状と比較すると、両端領域の締め代が大きくなる条件を満足する単一式で表される、請求項1又は3に記載の一軸偏心ねじポンプ。
  5. 前記ステータの開口の輪郭は、両端領域と中央領域とに、異なる軌跡を描く部位をそれぞれ備える、請求項1に記載の一軸偏心ねじポンプ。
  6. 前記ステータの開口の輪郭は真円の一部を備える、請求項5に記載の一軸偏心ねじポンプ。
  7. 前記ステータの開口の輪郭は楕円の一部を備える、請求項5に記載の一軸偏心ねじポンプ。
  8. 前記ステータの開口の中央領域の輪郭は、外側に向かって凸状に形成されている、請求項3から7のいずれか1項に記載の一軸偏心ねじポンプ。
  9. 前記ステータの開口の輪郭は直線部を備える、請求項1から8のいずれか1項に記載の一軸偏心ねじポンプ。
  10. 前記直線部は、前記中央領域で対向して平行に形成されている、請求項9に記載の一軸偏心ねじポンプ。
  11. 前記ステータは、弾性材料からなるステータ本体のみで構成されている、請求項1から10のいずれか1項に記載の一軸偏心ねじポンプ。
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