JP2023102790A - 新規な組成物及びそれを含む植物病害防除剤並びに植物病害防除方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】植物の病害抵抗性を向上させることができる植物病害防除剤を与える組成物並びに植物病害防除方法を提供する。【解決手段】本発明の組成物は、下記式で表されるピロロキノリンキノン又はその塩と、鉄化合物とを含有し、更に水を含有することができる。水を含む場合、ピロロキノリンキノンと、鉄化合物に由来する鉄とが錯体を形成していることが好ましい。【化1】TIFF2023102790000003.tif39153【選択図】なし

Description

本発明は、農作物又は植物の病害抵抗性を向上させることができる植物病害防除剤を与える組成物並びに植物病害防除方法に関する。
農作物又は植物(以下、これらを総称して「植物」という。)の病害は、収量低下の原因となるため、従来、殺菌剤等の農薬と、病害抵抗性品種とを組み合わせて作物の保護がなされている。しかしながら、殺菌剤の使用により殺菌剤に対して植物病原菌が抵抗性を持つようになることが問題となっている。この問題点の解決のために、作用機作の異なる殺菌剤どうしを組み合わせる手法が採用されているものの、環境への影響が懸念されることから、環境に配慮した新しい病害防除法の開発が求められている。そして、複数の病害に対して広範な防除効果を持ち、薬剤耐性菌による効果の減衰もなく、その利用によって、従来の殺菌剤の使用回数や使用量を低減でき、持続的で環境負荷の少ない植物の栽培を実現するための抵抗性誘導剤(プラントアクティベーター)の研究が広く行われている。
例えば、特許文献1には、β-アミリン、またはルペオールを有効成分として含むプラントアクティベーター、並びに、β-アミリン、またはルペオールを含有する液体から成るプラントアクティベーターであって、植物に前記液体を水溶液の形で根に与えることを特徴とするプラントアクティベーターが開示されている。
また、特許文献2には、例えば、乾燥、高温、低温、冷凍、塩、水、病害虫、光、除草剤等の化学物質等に晒されたときに植物が受ける環境ストレスに対する耐性又は抵抗性を付与する研究が行われているとされるなか、ピロロキノリンキノン(正式名称:4,5-ジヒドロ-4,5-ジオキソ-1H-ピロロ[2,3,f]キノリン-2,7,9-トリカルボン酸)、その塩又はその誘導体の少なくとも一種を有効成分として含む、植物に環境ストレス耐性を付与するための組成物が開示されている。
ところで、植物体に鉄錯体を散布すると病害応答性が向上することが知られている(非特許文献1及び2参照)。これらの文献には、いずれも鉄クエン酸錯体を用いたことが記載されている。
特開2016-47809号 特開2006-151881号
Stockwell, et al., Ferroptosis: A Regulated Cell Death Nexus Linking Metabolism, Redox Biology, and Disease (2017) Nobori, et al., Transcriptome landscape of a bacterial pathogen under plant immunity (2018)
本発明の課題は、植物の病害抵抗性を向上させることができる植物病害防除剤を与える組成物並びに植物病害防除方法を提供することである。
本発明は、以下に示される。
1.ピロロキノリンキノン(以下、「PQQ」ともいう。)と、鉄化合物とを含有することを特徴とする組成物。
2.更に、水を含有する上記項1に記載の組成物。
3.上記ピロロキノリンキノン(PQQ)と、上記鉄化合物に由来する鉄とが錯体を形成している、上記項2に記載の組成物。
4.pHが1~11である上記項2又は3に記載の組成物。
5.上記項1乃至4のいずれか一項に記載の組成物を含むことを特徴とする植物病害防除剤。
6.上記項5に記載の植物病害防除剤を植物に与える薬剤付与工程を備えることを特徴とする植物病害防除方法。
7.上記薬剤付与工程は、上記植物の葉面に上記植物病害防除剤を与えること、又は、上記植物を栽培する土壌に上記植物病害防除剤を与えることを含む上記項6に記載の植物病害防除方法。
8.植物を栽培する土壌に鉄成分を与え、その後、該土壌にピロロキノリンキノン(PQQ)及び水を含む液体を与えることを特徴とする植物病害防除方法。
本発明の組成物によれば、植物の病害抵抗性を向上させることができる植物病害防除剤を与えることができる。即ち、本発明の組成物を、そのまま、植物病害防除剤として用いてよいし、植物の病害防除のために、PQQ又は鉄化合物あるいは他の成分を更に添加して植物病害防除剤とするための原料として用いることもできる。
本発明の組成物が、PQQと、鉄化合物と、水とを含有する場合には、PQQと鉄との錯体を容易に形成することができるので、植物の病害抵抗性を向上させる植物病害防除剤として好適である。
本発明の植物病害防除方法によれば、糸状菌、細菌、ウイルス等による病害を有する植物に抵抗性を付与し、病害から早期に回復させることができる。
実験例1における培養後の培地を示す画像である。 実験例2において、水、Fe-PQQ(30μM)及びクエン酸鉄(30μM)を葉面散布した後のイネのいもち病病斑数の結果を示すグラフである。 実験例2において、水、Fe-PQQ(10μM)及びPQQ(10μM)を葉面散布した後のイネのいもち病病斑数の結果を示すグラフである。 実験例3におけるキュウリMNSV病への資材散布効果を示すグラフである。
本発明の組成物は、下記式(1)で表されるPQQと、鉄化合物とを含有する。本発明においては、植物を良好に生育させる農園芸用組成物として有用な組成物である。
Figure 2023102790000001
上記鉄化合物は、特に限定されず、無機化合物及び有機化合物のいずれでもよく、これらの組み合わせでもよい。また、鉄化合物は、2価の化合物及び3価の化合物のいずれでもよい。無機化合物としては、塩化物、臭化物、ヨウ化物、硝酸塩、硫酸塩、リン酸塩、塩素酸塩、ヨウ素酸塩等が挙げられる。また、有機化合物としては、酢酸塩、クエン酸塩、コハク酸塩、フマル酸塩、酒石酸塩、乳酸塩、ピロリン酸塩等が挙げられる。
本発明における鉄化合物としては、無機化合物が好ましく、PQQと鉄との錯体形成が容易であることから、塩化物及び硫酸塩が特に好ましい。
本発明の組成物は、植物の病害抵抗性を向上させる植物病害防除剤又はその原料となり得るものであり、PQQ及び鉄化合物の含有割合は、特に限定されない。植物に直接施用する本発明の植物病害防除剤は、PQQ及び鉄化合物が好ましい含量で水に溶解されてなる鉄錯体含有組成物であり、この場合のPQQ及び鉄化合物の含有割合は以下のとおりである。即ち、PQQ1モルに対して、鉄化合物に含まれる鉄を好ましくは0.01~10モル、より好ましくは0.1~2モルとするものである。尚、本発明の組成物は、植物病害防除剤の原料となり得るものであり、上記のPQQ及び鉄化合物の好ましい含有割合でない場合には、植物の病害防除を行う前に、PQQ又は鉄化合物を添加して植物病害防除剤とすればよい。鉄化合物を後添加する場合の鉄化合物は、先に含まれた鉄化合物と同一であってよいし、異なってもよい。
本発明の植物病害防除剤は、PQQと、鉄化合物と、水とを含有する本発明の組成物からなるものであり、PQQ及び鉄化合物の好ましい含有割合が上記範囲の水系液体である。水の含有割合は、特に限定されないが、PQQの濃度は、好ましくは0.1~1000μM、より好ましくは1~100μMである。
水を含有する本発明の組成物のpHは、後述する他の成分の有無にかかわらず、好ましくは1~11、より好ましくは2~10である。植物に直接施用する植物病害防除剤のpHは、好ましくは2~10、より好ましくは3~9である。
上記のように、植物に直接施用する植物病害防除剤は、PQQと鉄との錯体(鉄錯体)を含むものであり、他の成分を含有することができる。従って、本発明の植物病害防除剤の原料となり得る本発明の組成物もまた、PQQ及び鉄化合物以外に、他の成分を含有することができる。
他の成分としては、例えば、肥料、農薬、バイオスティミュラント等の有効成分として、従来、公知のキレート化合物(天然物に由来するもの又は合成物)や、界面活性剤(乳化剤、消泡剤、分散剤等)、展着剤等が挙げられる。他の成分が水に不溶の場合、水を含む組成物は、通常、水分散液である。
本発明の組成物が他の成分を含有する場合、他の成分の合計量の割合の上限は、PQQ及び鉄化合物の合計100質量部に対して、好ましくは99質量部、より好ましくは95質量部である。
また、植物に直接施用する植物病害防除剤が他の成分を含有する場合、他の成分の合計量の割合の上限は、PQQ及び鉄化合物の合計100質量部に対して、好ましくは95質量部、より好ましくは90質量部である。
本発明の組成物を製造する方法は、その構成により、適宜、選択され、特に限定されない。水を含有しない組成物の場合、PQQ及び鉄化合物を混合することにより製造することができる。水を含有する組成物は、PQQ又はその塩と、鉄化合物と、水とを用いて製造することができ、少なくともPQQ及び鉄化合物が溶解するように用いることが好ましい。この場合、PQQ又はその塩の水溶液と、鉄化合物の水溶液又は分散液とを混合して製造することができる。
本発明の植物病害防除剤は、糸状菌、細菌、ウイルス等の病原体による病害に対する抵抗性を誘導し、その病害の防除に好適な組成物である。
本発明の植物病害防除剤の使用による防除の対象となる病原体のうち、糸状菌としては、イネいもち病菌、うどんこ病菌、灰色かび病菌、根こぶ病菌、べと病菌、萎凋病菌等が挙げられる。細菌としては、青枯病菌、軟腐病菌、ジャガイモそうか病菌、ダイズ斑点細菌病菌、モモせん孔細菌病菌、カンキツグリーニング病菌、カンキツかいよう病菌等が挙げられる。ウイルスとしては、メロン黄化壊疽ウイルス、タバコモザイクウイルス、イチゴウイルス、ジャガイモやせいもウイロイド、トマト退緑萎縮ウイロイド等が挙げられる。
本発明の植物病害防除方法は、植物病害防除剤を植物に与える薬剤付与工程を備えるものである。この薬剤付与工程における「植物病害防除剤を植物に与える」とは、適用対象の植物に植物病害防除剤を接触させることであり、具体的には、植物病害防除剤を植物本体に与えること、及び、植物を栽培する土壌に植物病害防除剤を与えることを意味する。
上記薬剤付与工程において、植物病害防除剤を植物本体に与える場合、植物の葉面、茎又は根に植物病害防除剤を与えることができ、葉面に与えることが特に好ましい。植物の葉面又は茎に植物病害防除剤を与える場合、塗布又は噴霧(散布)が好ましい。植物病害防除剤の付与は、植物の一部であってよいし、全体であってもよい。植物の一部のみに植物病害防除剤を付与した場合にも、植物病害防除剤が付着した部位において生産された代謝物が病害防除の必要な部分に行き渡るため、植物全体に、病原体に対する抵抗性を付与することができる。
上記薬剤付与工程において、植物を栽培する土壌に植物病害防除剤を与える場合、植物病害防除剤を土壌に散布する方法、植物病害防除剤を土壌混和する方法、植物病害防除剤を土壌潅注する方法等を適用することができる。
上記薬剤付与工程において用いる植物病害防除剤の使用量及び使用回数は、植物の種類、成長状況、気象状況、適用箇所等に応じて、適宜、選択される。また、植物病害防除剤の使用時期は、播種時、移植時、定植時、本圃生育時等のいずれでもよい。
植物病害を防除する他の方法として、植物を栽培する土壌に鉄成分を与え、その後、該土壌にPQQ及び水を含む液体(以下、「PQQ含有液体」という。)を与える方法とすることができる。この場合、鉄成分としては、PQQ含有液体との接触により、PQQと鉄との錯体を形成する化合物を含む材料(化合物のみ、又はその溶液若しくは分散液)が用いられる。PQQ含有液体におけるPQQの含有割合は、例えば、0.001~50質量%とすることができる。また、PQQ含有液体のpHは、好ましくは1~11である。尚、植物を栽培する土壌が鉄を含むことが既知である場合には、PQQ含有液体を与えることができる。
1.鉄吸収欠損酵母のFe-PQQコンプリメント実験(実験例1)
この実験は、植物の代表格であるシロイヌナズナの「鉄・ニコチアナミン鉄」トランスポーターをFe-PQQが通るか否かを検証するものである。
鉄輸送に関わるfet3及びfet4を欠損した酵母に、アラビドプシスのYSL1遺伝子を発現するベクター(pDR196-YSL1)を遺伝子導入した。形質転換されクローンを、SD-Uraの培地で培養して、10mMのEDTA溶液で洗浄し、滅菌水で3回洗浄を行った。その後、塩化鉄(III)と、PQQと、MES(緩衝剤、pH7.0)とを用いて得られた、5μMのFeと、10μMのPQQと、5mMのMESとを含む培地に、4段階の濃度(原液、10倍希釈、100倍希釈、1000倍希釈)とした酵母の培養液を滴下し30℃で4日間培養した。実験の対照として、SD-Ura(皆、生える培地)にも酵母の上記培養液を滴下し30℃で2日間培養した。これらの実験を2反復で行った。
培養後の培地の画像を図1に示す。図1から、シロイヌナズナのYSL1トランスポーターを発現させた酵母で鉄を優先的に吸収することが分かる。そして、YSL1を通過したことから、Fe及びPQQが錯体(Fe-PQQ)を形成していることが分かる。
2.いもち病検定試験(実験例2)
この実験は、圃場で育てたイネに、以下の資材を葉面散布して、いもち病の抑制効果が見られるかどうかを確認するものである。
播種後2週間のイネの幼植物に、(1)水のみ(Mock)、Fe-PQQ(30μM水溶液)及びクエン酸鉄(30μM水溶液)の葉面散布、(2)水のみ(Mock)、Fe-PQQ(10μM水溶液)及びPQQ(10μM水溶液)の葉面散布を、別々に行った。それぞれ、葉面散布してから6時間経過したところで、いもち病(007株)を1×10の濃度で、イネの噴霧感染を行った。その後、接種させたイネを、30℃の天然光温室で栽培した。いもち病処理後、一週間で病斑数を測定した。
いもち病の病斑数を示す結果を図2及び図3に示す。図2は(1)の結果であり、図3は(2)の結果である。これらの図から、Fe-PQQを用いると、クエン酸鉄及びPQQを用いた場合に比べて病斑数が少なく、いもち病への効果が高いことが分かる。
3.メロン黄化壊疽ウイルスに対する抵抗性試験(実験例3)
この実験は、メロン黄化壊疽ウイルス(Melon yellow spot virus: Tospovirus)を感染させたきゅうりの成長を確認するものである。
新ときわ地這きゅうり(ときわ研究所)を、水を含んだペーパータオルに播種し、暗所で3日間静置した。その後、植物を培養土へ移植し、26℃の温室で10日間培養した。Tospovirusを含んだ植物を10mM-PBS中で破砕し、ウイルス感染液を作製した。
次に、このウイルス感染液を、カーボランダムを用いてきゅうりの葉面に感染させた。24時間後、接種区(水のみ)、PQQ(20μM水溶液)、Fe-PQQ(20μM水溶液)及びクエン酸鉄(20μM水溶液)を、それぞれ、葉面散布し、栽培を継続した。3週間後、きゅうりの草丈を測定した。
草丈の測定値を図4に示す。図4には、ウイルス感染液を接触させずに栽培したデータ(Mock)も示した。メロン黄化壊疽ウイルスを感染させたきゅうりに、水のみを与えて栽培すると10cm程度しか成長しなかった。一方、PQQ(20μM水溶液)、Fe-PQQ(20μM水溶液)及びクエン酸鉄(20μM水溶液)を与えた場合には、15cm以上成長し、特に、Fe-PQQ(20μM水溶液)を用いると、感染病からの回復力が高いことが分かる。
4.錯体(Fe-PQQ)の形成確認実験
初めに、ピロロキノリンキノン二ナトリウムを水に溶解させて、0.2mMのPQQ水溶液を得た。一方、0.001N-HCl水溶液に、硫酸鉄(II)7水和物、硫酸鉄(III)n水和物(Fe:18%)及び塩化鉄(III)6水和物を、それぞれ、溶解させて、0.2mMの鉄溶液を得た。
次に、上記PQQ水溶液と、各鉄溶液とを50mlずつ用いて、これらを混合して、混合液に、1N-NaOH水溶液又は1N-HClを添加してpH7とし、静置した。24時間後、アドバンテック社製濾紙「5C」を用いて濾過し、得られた濾液中の鉄濃度を、メルク社製反射式光度計「RQflex」(商品名)を用いた比色法により定量した。また、比較のために、上記PQQ水溶液に代えて、水と、各鉄溶液とを50mlずつ用いた場合についても、同様の実験を行った。これらの結果を表1に示す。
Figure 2023102790000002
硫酸鉄(II)7水和物、硫酸鉄(III)n水和物(Fe:18%)及び塩化鉄(III)6水和物の各水溶液と水とを等量混合した後、pH7とした場合には、各鉄化合物が析出したため、表1に示すように、濾液中の鉄濃度が0.5ppm未満と僅かであった。一方、硫酸鉄(II)7水和物、硫酸鉄(III)n水和物(Fe:18%)及び塩化鉄(III)6水和物の各水溶液とPQQ水溶液とを等量混合した後、pH7とした場合には、鉄化合物ける鉄の価数によらず、濾液中の鉄濃度が5.0ppmを超えた。これより、PQQとの錯体が形成されたことが分かる。
本発明の組成物は、ピロロキノリンキノンと、鉄とからなる錯体を形成しやすく、植物の、糸状菌、細菌、ウイルス等による病害に対する抵抗性を向上させる植物病害防除剤とすることができる。従って、本発明の植物病害防除剤及びこれを用いた植物病害防除方法は、植物の生育に有用である。

Claims (8)

  1. ピロロキノリンキノンと、鉄化合物とを含有することを特徴とする組成物。
  2. 更に、水を含有する請求項1に記載の組成物。
  3. 前記ピロロキノリンキノンと、前記鉄化合物に由来する鉄とが錯体を形成している請求項2に記載の組成物。
  4. pHが1~11である請求項2又は3に記載の組成物。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の組成物を含むことを特徴とする植物病害防除剤。
  6. 請求項5に記載の植物病害防除剤を植物に与える薬剤付与工程を備えることを特徴とする植物病害防除方法。
  7. 前記薬剤付与工程は、前記植物の葉面に前記植物病害防除剤を与えること、又は、前記植物を栽培する土壌に前記植物病害防除剤を与えることを含む請求項6に記載の植物病害防除方法。
  8. 植物を栽培する土壌に鉄成分を与え、その後、該土壌にピロロキノリンキノン及び水を含む液体を与えることを特徴とする植物病害防除方法。
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