JP2023102645A - バッテリ管理システム、バッテリ管理方法および端末装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】バッテリステーションにおいて満充電のバッテリ装置が不足している場合に、貸出しを許可するバッテリ装置の範囲を拡張して、通常は貸し出さない充電未完了のバッテリ装置を貸し出すこと(拡張貸出しモード)に関して十分な情報をユーザに提供できるようにする。【解決手段】管理サーバ4は、拡張貸出しモードを管理者の指定に基づいてバッテリステーションごとに管理する管理者設定情報を記憶し、その管理者設定情報を参照して、各バッテリステーションにおける満充電のバッテリ装置の貸出しのみを許可する通常貸出しモードと拡張貸出しモードとの切り替えを制御し、その貸出しモードの制御に基づいて、バッテリステーションをユーザに案内すると共に、各バッテリステーションにおける拡張貸出しモードへの移行状況に関する情報を含むステーション案内画面をユーザ端末5に表示する。【選択図】図3
Description
本発明は、電動車両などのユーザがバッテリステーションでバッテリ装置を交換するバッテリ交換サービスにおいて、バッテリステーションやバッテリ装置を管理するバッテリ管理システムおよびバッテリ管理方法、ならびにユーザが所持する端末装置に関するものである。
近年、排気ガスによる大気汚染や燃料コストの問題を解消する観点から、電動バイクなどの電動車両が注目されている。このような電動車両では、バッテリ装置の性能向上により航続距離が伸びているが、バッテリ装置の充電が支障となって、長時間の連続走行ができないという不便がある。そこで、このような不便を解消するため、従来、電動車両に、着脱可能なバッテリ装置を搭載して、バッテリステーションにおいて、残量が少なくなったバッテリ装置と充電済みのバッテリ装置とを交換できるようにして、長時間の連続走行を実現するバッテリ交換サービスが実用化されている。
一方、バッテリステーションでは、満充電(充電完了)のバッテリ装置を常時用意できない。このため、満充電のバッテリ装置がない場合には、充電が完了して貸出し可能なバッテリ装置が用意されるまでユーザを待たせることなり、ユーザに不便をかける。そこで、従来、満充電のバッテリ装置が不足する場合には、所定の充電率に達しているバッテリ装置をユーザに貸し出すようにした技術が知られている(特許文献1参照)。
従来の技術によれば、通常は、満充電のバッテリ装置の貸出しのみを許可する貸出しモードで運用され、満充電のバッテリ装置が不足する状態になると、充電未完了でも所定の条件を満足する場合にはバッテリ装置の貸出しを許可する貸出しモードに移行する。このように従来の技術では、満充電のバッテリ装置が不足する場合に、貸出しを許可する範囲を拡張してバッテリ装置の貸出しを継続するため、ユーザの利便性を高めることができる。
一方、充電未完了のバッテリ装置が貸し出されることをユーザが必ずしも望まない場合がある。このため、バッテリ交換のためにバッテリステーションをユーザに案内する際には、通常の貸出しモードから、貸出しを許可するバッテリ装置の範囲を拡張した特殊な貸出しモードに切り替えられたことや、貸し出されるバッテリ装置が充電未完了であることに関して十分な情報をユーザに提供することが望まれる。
そこで、本発明は、バッテリステーションにおいて満充電のバッテリ装置が不足している場合に、貸出しを許可するバッテリ装置の範囲を拡張して、通常は貸し出さない充電未完了のバッテリ装置を貸し出すことに関して十分な情報をユーザに提供することができるバッテリ管理システム、バッテリ管理方法および端末装置を提供することを主な目的とする。
本発明のバッテリ管理システムは、バッテリステーションに配置され、ユーザから返却されたバッテリ装置を収容して充電すると共に、返却されたバッテリ装置と交換で充電済みのバッテリ装置をユーザに貸し出す複数のバッテリ交換装置と、この複数のバッテリ交換装置とネットワークを介して接続されて、前記バッテリ交換装置でのバッテリ装置の交換状況を管理するサーバ装置と、ユーザが所持し、前記サーバ装置とネットワークを介して接続された端末装置と、を有するバッテリ管理システムであって、前記サーバ装置は、バッテリステーションにおいて、満充電のバッテリ装置が不足する場合に、所定の拡張貸出し条件を満足する充電未完了のバッテリ装置の貸出しを許可する拡張貸出しモードを、管理者の指定に基づいてバッテリステーションごとに管理する設定情報を記憶し、前記設定情報を参照して、各バッテリステーションにおける満充電のバッテリ装置の貸出しのみを許可する通常貸出しモードと前記拡張貸出しモードとの切り替えを制御し、その貸出しモードの制御に基づいて、バッテリステーションをユーザに案内すると共に、各バッテリステーションにおける前記拡張貸出しモードへの移行状況に関する情報を含む案内画面を前記端末装置に表示する構成とする。
また、本発明のバッテリ管理方法は、サーバ装置において、ユーザがバッテリ装置の交換を行うバッテリステーションおよびバッテリ装置を管理するバッテリ管理方法であって、管理者の指定に基づいて、バッテリステーションにおいて、満充電のバッテリ装置が不足する場合に、所定の拡張貸出し条件を満足する充電未完了のバッテリ装置の貸出しを許可する拡張貸出しモードをバッテリステーションごとに管理する設定情報を記憶し、前記設定情報を参照して、各バッテリステーションにおける満充電のバッテリ装置の貸出しのみを許可する通常貸出しモードと前記拡張貸出しモードとの切り替えを制御し、その貸出しモードの制御に基づいて、バッテリステーションをユーザに案内すると共に、各バッテリステーションにおける前記拡張貸出しモードへの移行状況に関する情報を含む案内画面を端末装置に表示する構成とする。
また、本発明の端末装置は、ユーザが所持し、サーバ装置とネットワークを介して接続された端末装置であって、前記サーバ装置において、バッテリステーションにおいて、満充電のバッテリ装置が不足する場合に、所定の拡張貸出し条件を満足する充電未完了のバッテリ装置の貸出しを許可する拡張貸出しモードと、各バッテリステーションにおける満充電のバッテリ装置の貸出しのみを許可する通常貸出しモードとの切り替えが、管理者の指定に基づいて制御されるのに応じて、バッテリステーションをユーザに案内すると共に、各バッテリステーションにおける前記拡張貸出しモードへの移行状況に関する情報を含む案内画面を表示する構成とする。
本発明によれば、バッテリステーションにおいて満充電のバッテリ装置が不足するために、貸出しを許可するバッテリ装置の範囲を拡張して、通常は貸し出さない充電未完了のバッテリ装置を貸し出すこと(拡張貸出しモード)に関して、十分な情報をユーザに提供することができる。
前記課題を解決するためになされた第1の発明は、バッテリステーションに配置され、ユーザから返却されたバッテリ装置を収容して充電すると共に、返却されたバッテリ装置と交換で充電済みのバッテリ装置をユーザに貸し出す複数のバッテリ交換装置と、この複数のバッテリ交換装置とネットワークを介して接続されて、前記バッテリ交換装置でのバッテリ装置の交換状況を管理するサーバ装置と、ユーザが所持し、前記サーバ装置とネットワークを介して接続された端末装置と、を有するバッテリ管理システムであって、前記サーバ装置は、バッテリステーションにおいて、満充電のバッテリ装置が不足する場合に、所定の拡張貸出し条件を満足する充電未完了のバッテリ装置の貸出しを許可する拡張貸出しモードを、管理者の指定に基づいてバッテリステーションごとに管理する設定情報を記憶し、前記設定情報を参照して、各バッテリステーションにおける満充電のバッテリ装置の貸出しのみを許可する通常貸出しモードと前記拡張貸出しモードとの切り替えを制御し、その貸出しモードの制御に基づいて、バッテリステーションをユーザに案内すると共に、各バッテリステーションにおける前記拡張貸出しモードへの移行状況に関する情報を含む案内画面を前記端末装置に表示する構成とする。
これによると、バッテリステーションにおいて満充電のバッテリ装置が不足するために、貸出しを許可するバッテリ装置の範囲を拡張して、通常は貸し出さない充電未完了のバッテリ装置を貸し出すこと(拡張貸出しモード)に関して、十分な情報をユーザに提供することができる。
また、第2の発明は、前記サーバ装置は、前記拡張貸出しモードでバッテリ装置の貸出しが可能なバッテリステーションをマップ上に重畳した前記案内画面を前記端末装置に表示する構成とする。
これによると、拡張貸出しモードでバッテリ装置を貸出し可能なバッテリステーションを分かり易くユーザに案内することができる。
また、第3の発明は、前記サーバ装置は、管理者の指定に基づいて、バッテリステーションごとに拡張貸出しモードへの移行の禁止に関する設定情報を保持し、前記設定情報に基づいて、各バッテリステーションにおける前記拡張貸出しモードを制御する構成とする。
これによると、特殊な事情により拡張貸出しモードが不適切なバッテリステーションにおいて、誤って拡張貸出しモードに移行する制御が行われることを避けることができる。
また、第4の発明は、前記サーバ装置は、前記端末装置に表示された前記案内画面におけるユーザの操作に応じて、バッテリ交換の予約に関する情報を取得する構成とする。
これによると、ユーザによるバッテリ交換の予約を受け付けることができる。
また、第5の発明は、前記サーバ装置は、前記拡張貸出し条件として、前記拡張貸出しモードにおいてバッテリ装置の貸出しを許可する充電率の下限値である貸出し閾値と、期間、曜日、および時間帯の少なくともいずれかに関する適用条件とを含む前記設定情報に基づいて、各バッテリステーションにおける前記拡張貸出しモードを制御する構成とする。
これによると、各バッテリステーションにおける拡張貸出しモードをより適切に制御することができる。
また、第6の発明は、前記サーバ装置は、各バッテリステーションにおける過去の貸出し状況に関する履歴情報を分析して、前記拡張貸出しモードへの移行の可否を判定する構成とする。
これによると、各バッテリステーションにおける拡張貸出しモードの設定の作業が省力化されるため、管理するバッテリステーションが増えた場合における管理者の負担を軽減することができる。
また、第7の発明は、サーバ装置において、ユーザがバッテリ装置の交換を行うバッテリステーションおよびバッテリ装置を管理するバッテリ管理方法であって、管理者の指定に基づいて、バッテリステーションにおいて、満充電のバッテリ装置が不足する場合に、所定の拡張貸出し条件を満足する充電未完了のバッテリ装置の貸出しを許可する拡張貸出しモードをバッテリステーションごとに管理する設定情報を記憶し、前記設定情報を参照して、各バッテリステーションにおける満充電のバッテリ装置の貸出しのみを許可する通常貸出しモードと前記拡張貸出しモードとの切り替えを制御し、その貸出しモードの制御に基づいて、バッテリステーションをユーザに案内すると共に、各バッテリステーションにおける前記拡張貸出しモードへの移行状況に関する情報を含む案内画面を端末装置に表示する構成とする。
これによると、第1の発明と同様に、バッテリステーションにおいて満充電のバッテリ装置が不足するために、貸出しを許可するバッテリ装置の範囲を拡張して、通常は貸し出さない充電未完了のバッテリ装置を貸し出すこと(拡張貸出しモード)に関して、十分な情報をユーザに提供することができる。
また、第8の発明は、ユーザが所持し、サーバ装置とネットワークを介して接続された端末装置であって、前記サーバ装置において、バッテリステーションにおいて、満充電のバッテリ装置が不足する場合に、所定の拡張貸出し条件を満足する充電未完了のバッテリ装置の貸出しを許可する拡張貸出しモードと、各バッテリステーションにおける満充電のバッテリ装置の貸出しのみを許可する通常貸出しモードとの切り替えが、管理者の指定に基づいて制御されるのに応じて、バッテリステーションをユーザに案内すると共に、各バッテリステーションにおける前記拡張貸出しモードへの移行状況に関する情報を含む案内画面を表示する構成とする。
これによると、第1の発明と同様に、バッテリステーションにおいて満充電のバッテリ装置が不足するために、貸出しを許可するバッテリ装置の範囲を拡張して、通常は貸し出さない充電未完了のバッテリ装置を貸し出すこと(拡張貸出しモード)に関して、十分な情報をユーザに提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係るバッテリ共用システムの全体構成図である。
このバッテリ共用システムは、電動バイクなどの電動車両1に搭載するバッテリパック2(バッテリ装置)を複数のユーザで共用するサービス(バッテリ交換サービス)を提供するものであり、バッテリ交換機3(バッテリ交換装置)と、管理サーバ4(サーバ装置)と、ユーザ端末5(端末装置)と、管理端末6と、保守端末7と、を備えている。
バッテリ交換機3、管理サーバ4、ユーザ端末5、管理端末6、および保守端末7はインターネットなどのネットワークを介して接続されている。なお、バッテリ交換機3およびユーザ端末5は、移動体通信ネットワークや無線LANなどの無線通信でネットワーク接続される。
電動車両1は、バッテリパック2を搭載し、バッテリパック2の電力により走行する。図1に示す例では、電動車両1を電動バイクとしたが、4輪の自動車でもよい。また、車道走行が前提となっていないモビリティ装置である電動車椅子、電動カート、テーマパークやゴルフ場等での乗用カートであってもよい。
バッテリ交換機3は、ユーザから返却されたバッテリパック2を収容して充電すると共に、返却されたバッテリパック2と交換で充電済みのバッテリパック2をユーザに貸し出す。このバッテリ交換機3は、コンビニやガソリンスタンドなどの施設(店舗)に併設されたバッテリステーションに配置される。また、1箇所のバッテリステーションに複数のバッテリ交換機3が設置される。なお、本実施形態では、満充電でない場合でも、充電率が規定値(貸出し閾値)に到達している場合には(拡張貸出しモード)、充電済みとしてバッテリパック2が貸し出される。
管理サーバ4は、バッテリ交換サービスに加入してバッテリパック2を使用する人物をユーザ(会員)として登録し、バッテリパック2とその貸出し先のユーザとを紐付けて管理する。また、管理サーバ4は、バッテリ交換機3でのバッテリパック2の交換状況を管理する。また、管理サーバ4は、バッテリ交換機3の状態(オンラインか否か)や、このバッテリ交換機3に収容されたバッテリパック2の状態(充電済みか否か)を監視して、バッテリ交換機3やバッテリパック2の状態情報を管理端末6や保守端末7に配信する。また、管理サーバ4は、バッテリステーションの稼動状況などに関する情報をユーザ端末5に配信する。
ユーザ端末5は、スマートフォンやタブレット端末などであり、電動車両1のユーザが所持する。このユーザ端末5では、管理サーバ4から配信される情報に基づいて各種の画面を表示し、これらの画面により、バッテリステーションの位置や稼動状況をユーザに案内し、また、バッテリ交換の予約のための操作を行うことができる。
管理端末6は、ユーザに接客する施設や管理センタなどに設置され、管理者が操作する。この管理端末6では、管理者がユーザ登録の操作を行うことができる。また、管理者が管理サーバ4から配信される情報を閲覧することができる。
保守端末7は、メンテナンス業務を担当する専用の施設や、バッテリステーションが設けられた店舗などの施設に設置され、メンテナンス担当者が操作する。この保守端末7では、メンテナンス担当者が管理サーバ4から配信される情報を閲覧することができる。
なお、本実施形態では、電動車両1に搭載されるバッテリパック2を例にして説明するが、バッテリパック2が搭載されるバッテリ搭載装置は電動車両1に限定されず、例えば可搬型の給電装置などでもよい。
次に、バッテリ交換機3、管理サーバ4、およびユーザ端末5の概略構成について説明する。図2は、バッテリ交換機3、管理サーバ4、およびユーザ端末5の概略構成を示すブロック図である。図3は、管理サーバ4で行われる処理の概要を示す説明図である。
バッテリ交換機3は、センサ31と、駆動部32と、充電部33と、通信部34と、入出力部35と、表示部36と、記憶部37と、制御部38と、を備えている。
センサ31は、例えば、人感センサで構成することができ、バッテリ交換に訪れた人物を検知する。
なお、バッテリ交換に訪れたユーザを識別するユーザ認証を行うようにしてもよい。この場合、カメラの撮影画像から顔認証によりユーザを識別するようにしてもよい。また、ユーザが所持するRFID(Radio Frequency Identifier)のタグや、非接触型ICカードや、NFC(Near Field Communication)の機能を備えたユーザ端末5との間の通信で、ユーザを識別するようにしてもよい。また、カメラの撮影画像から、バッテリパック2に添付された2次元コードを読み取ることで、ユーザがバッテリパック2を返却しようとしていることを検知するようにしてもよい。
駆動部32は、制御部38からの指示に応じて、バッテリパック2の返却および貸出しのタイミングで開閉扉の開閉機構を駆動し、また、返却されたバッテリパック2を格納すると共に、ユーザに貸し出すバッテリパック2を排出する格納排出機構を駆動する。なお、バッテリ交換時のセキュリティが確保されている場合には、この格納排出機構の構成を省略することができる。
充電部33は、スロット21(トレイ)を介してバッテリパック2を充電する。
通信部34は、ネットワークを介して管理サーバ4と通信を行う。
入出力部35は、バッテリパック2との間で情報の入出力を行い、例えば、バッテリパック2のシリアル番号やアラートや劣化情報などがバッテリパック2から入力される。
表示部36は、ユーザにバッテリパック2の交換に関する案内を行う案内画面を表示する。
記憶部37は、制御部38を構成するプロセッサで実行されるプログラムなどを記憶する。
制御部38は、プロセッサで構成され、バッテリ交換機3の各部を制御する。例えば、バッテリパック2の交換に関する制御、すなわち、駆動部32を制御して、ユーザが返却したバッテリパック2を収容する動作や、充電済みのバッテリパック2をユーザに貸し出す動作を行わせる。特に、センサ31によりユーザを検知すると、バッテリ交換動作を開始し、開閉扉を開いてユーザにバッテリパック2を返却させる。
また、制御部38は、各スロットに装着されたバッテリパック2の充電状態および空き状態を監視し、その情報を管理サーバ4に報告する。これにより、管理サーバ4は、バッテリ交換機3でのバッテリパック2の充電状態および空き状態を管理することができる。そして、管理サーバ4は、バッテリパック2の充電状態に基づく貸し出しルールに従って、バッテリパック2の貸し出し順序リスト等を生成して、バッテリ交換機3へ送信することにより、ユーザのバッテリパック2の交換時や予約時に、バッテリ交換機3は効率的な貸し出し制御を行うことができる。なお、管理サーバ4によらず、バッテリ交換機3が、自らバッテリパック2の充電状態に基づく貸し出しルールに従ってバッテリパック2の貸し出し順序を制御するようにしてもよい。
ここで、電動車両1には、1つまたは複数のバッテリパック2が搭載される。また、バッテリ交換機3は、複数(例えば8本)のバッテリパック2を収容し、電動車両1に複数のバッテリパック2が搭載されている場合に、ユーザはその複数のバッテリパック2を同時に交換することができる。なお、図1,図2に示す例では、電動車両1のバッテリパック2の搭載本数を2本としたが、搭載本数が1本の場合や3本以上の場合もある。
管理サーバ4は、通信部41と、記憶部42と、制御部43と、を備えている。
通信部41は、ネットワークを介して、バッテリ交換機3、ユーザ端末5、管理端末6、および保守端末7と通信を行う。
記憶部42は、制御部43を構成するプロセッサで実行されるプログラムを記憶する。また、記憶部42は、ユーザ登録情報や、バッテリパック2とその貸出し先のユーザとを紐付ける紐付け情報などの管理情報を記憶する。
制御部43は、ユーザ管理部51と、ステーション管理部52と、バッテリ管理部53と、ステーション情報提示部54と、システム管理部55と、通知管理部56と、予約管理部57と、履歴分析部58と、案内適否判定部59と、を備えている。この制御部43は、プロセッサで構成され、制御部43の各部は、記憶部42に記憶されたプログラムをプロセッサで実行することで実現される。
ユーザ管理部51は、バッテリパック2を使用するユーザを管理する。例えば、管理者が、ユーザからの新規登録の申し込みを受け付けて、管理端末6を操作することで、ユーザの情報(ユーザID、氏名、住所、使用する電動車両1の車種など)を取得して管理する(ユーザ登録)。
また、ユーザ管理部51は、バッテリ交換に対するユーザの要望(ユーザの好みや都合など)に関する事項についてユーザに入力させるプロファイル設定画面(図7(A)参照)をユーザ端末5に表示して、そのプロファイル設定画面上でのユーザの操作に応じて、バッテリ交換に対するユーザの要望に関するプロファイル情報(設定情報)を取得して管理する。
ステーション管理部52は、各バッテリステーション、および各バッテリステーションに設置されたバッテリ交換機3を管理する。具体的には、ステーション管理部52は、各バッテリステーションに配置されたバッテリ交換機3の状態(稼働状態など)に関する情報をバッテリ交換機3から収集して管理する。また、ステーション管理部52は、バッテリ交換機3に収容されたバッテリパック2の状態(充電状態、空き状態など)に関する情報をバッテリ交換機3から収集して管理する。また、バッテリパック2の状態に関する情報として、劣化状態、使用期間、交換回数などの情報を収集して管理してもよい。
バッテリ管理部53は、バッテリ交換機3に収容されたバッテリパック2や、ユーザに貸出し中のバッテリパック2を管理する。
ステーション情報提示部54は、バッテリステーションの情報をユーザに提示する。本実施形態では、ユーザにバッテリステーションを案内するステーション案内画面(図9,図10参照)に関する情報を生成してユーザ端末5に配信して、ステーション案内画面をユーザ端末5に表示させる。このステーション案内画面では、バッテリステーションの位置と、バッテリステーションで交換可能なバッテリパック2の本数とを案内する。
また、ステーション情報提示部54では、バッテリ交換サービスの全体マップから、対象エリアのマップを検索する(マップ検索)。このとき、詳細検索においてユーザが場所を指定した場合には、その指定した場所を基準位置として対象エリアが設定される。また、おまかせ検索の場合や、詳細検索においてユーザが場所を指定しない場合には、電動車両1の現在位置を基準位置として対象エリアが設定される。
また、ステーション情報提示部54では、案内対象となるバッテリステーション、すなわち、案内適否判定部59において、ユーザの要望を満たすバッテリ交換が可能でユーザにバッテリ交換を案内すべきと判定されたバッテリステーションに関する情報を取得する(バッテリステーション情報取得)。
具体的には、案内対象となるバッテリステーションの位置情報を取得する。また、おまかせ検索の場合や、詳細検索においてユーザが日時を指定しない場合には、現在の日時を基準時点として、案内対象となるバッテリステーションにおける現時点のバッテリパック2の充電状況に関する情報、具体的には、充電済みで貸出し可能なバッテリパック2の本数などの情報を取得する。
システム管理部55は、システムの状態を監視して、システムの状態を管理者やメンテナンス担当者に提示する。例えば、システムの状態を表示する管理画面を生成して管理端末6や保守端末7に配信して、管理画面を管理端末6や保守端末7に表示させる。これにより、管理者やメンテナンス担当者がシステムの状態を閲覧することができる。
通知管理部56は、ユーザに対する通知を管理する。具体的には、バッテリステーションの新設や閉鎖の案内や、バッテリステーションで実施される保守作業の案内や、ネットワークの障害などによりバッテリステーションでのバッテリ交換の予約ができない旨の案内などをユーザ端末5に配信する。
また、通知管理部56は、所定の発報条件が成立するか否かを判定し(発報判定)、所定の発報条件が成立する場合には、アラートの発報(バッテリ交換案内の通知)を行う。このアラートの発報はユーザが指定した場合に行われる。また、本実施形態では、アラートの発報として、ユーザ端末5にアラート画面(図12参照)が表示される。
また、本実施形態では、発報条件として、案内対象となるバッテリステーション、すなわち、案内適否判定部59において、ユーザの要望を満たすバッテリ交換が可能でユーザにバッテリ交換を案内すべきと判定されたバッテリステーションが所定時間以内になくなると予測される場合に、アラートの発報が行われる。このとき、案内適否判定部59において、現時点を基準にした案内適否判定を行うと共に、所定時間後の将来の時点を基準にした案内適否判定を行い、所定時間後において、案内対象となるバッテリステーションがあるか否かを判定する。
予約管理部57は、ユーザのバッテリ交換の予約を管理する。具体的には、ユーザがユーザ端末5で予約の操作を行うことで、バッテリ交換の予約を受け付ける。また、ユーザがユーザ端末5で予約のキャンセルの操作を行うことで、バッテリ交換の予約を取り消す。また、バッテリ交換の予約を受け付けた後に所定時間経過してもバッテリ交換が行われない場合には、バッテリ交換の予約を強制的に取り消す。
履歴分析部58は、各バッテリステーションにおける過去のバッテリパック2の充電および交換の状況に関する履歴情報を分析して、分析結果として、売切指標を取得する。この売切指標は、各バッテリステーションにおいてバッテリ交換サービスをユーザに提供できなかった機会損失の程度、すなわち、充電済みで貸出し可能なバッテリパック2がない状態(貸出し不可状態)が出現する程度を評価するものである。
本実施形態では、売切指標として、単位時間(例えば1時間)における貸出し不可状態の出現時間を取得する。この単位時間における貸出し不可状態の出現時間は、貸出し可能なバッテリパック2が用意できるまでユーザがバッテリステーションで待機する待ち時間の平均的な値に相当する。そこで、本実施形態では、時間帯ごとの貸出し不可状態の出現時間を、時間帯ごとの推定待ち時間として処理する。なお、履歴情報の分析は、ユーザが指定した期間(例えば1週間、1カ月間、1年間)を対象にして行われる。
一方、各バッテリステーションにおける現在のバッテリ充電状況に関するリアルタイム情報に基づいて、バッテリステーションでのユーザの待ち時間を推定することができる。具体的には、バッテリステーションにおいて充電中のバッテリパック2の充電が完了するまでの残り時間(充電完了時間)を、ユーザの待ち時間として取得することができる。したがって、このようなリアルタイム情報から取得した待ち時間(充電完了時間)と、履歴情報から取得した待ち時間(売切指標)との両方に基づいて、推定待ち時間を取得するようにしてもよい。
具体的には、リアルタイム情報から取得した待ち時間と、履歴情報から取得した待ち時間とを比較して、値が大きい方を推定待ち時間として採用してもよい。例えば、リアルタイム情報から取得した待ち時間が3分であり、履歴情報から取得した待ち時間が7分である場合には、推定待ち時間を7分に設定する。
また、履歴分析部58は、各バッテリステーションにおける過去のバッテリパック2の貸出しの状況に関する履歴情報を分析して、バッテリステーションごとに拡張貸出しモードを制御するための設定情報を取得する。この設定情報は、管理画面(図5)において管理者が入力することで取得した管理者設定情報を補完する。特に、履歴分析部58は、履歴情報を分析して、バッテリステーションごとの拡張貸出し条件を取得するものとしてもよい。また、履歴分析部58は、ディープラーニングなどの機械学習により構築されたエンジン(機械学習モデル)を利用して、履歴情報から拡張貸出し条件を導出するものとしてもよい。
案内適否判定部59では、ユーザのプロファイル情報などに基づいて、案内対象となるバッテリステーション、すなわち、ユーザの要望を満たすバッテリ交換が可能でユーザにバッテリ交換を案内すべきバッテリステーションか否かを判定する。
具体的には、ユーザのバッテリ構成に適合するか否か、すなわち、ユーザが使用する電動車両1に必要なバッテリパック2の本数だけ、充電済みの貸出し可能なバッテリパック2があるか否かを判定する(バッテリ構成判定)。ここで、ユーザのバッテリ構成に適合しない、すなわち、必要数のバッテリパック2を貸し出しできない場合には、案内対象となるバッテリステーションでないと判定する。
なお、本実施形態では、バッテリ交換サービスで運用されるバッテリパック2を1種類として、電動車両1のバッテリ構成をバッテリ搭載本数としたが、複数の種類(例えば、バッテリ容量の大小)のバッテリパック2をバッテリ交換サービスで運用するようにしてもよく、この場合、バッテリ構成は、バッテリ搭載本数の他に、バッテリパック2の種類も含むものとなる。
また、案内適否判定部59は、貸出しモードに応じてバッテリ交換機3でのバッテリパック2の貸出しを許可する。本実施形態では、通常貸出しモードおよび拡張貸出しモードとの2つの貸出しモードがある。
通常貸出しモードでは、満充電(充電完了)のバッテリパック2がある場合にのみバッテリパック2の貸出しを許可する。すなわち、通常貸出しモードでは、満充電のバッテリパック2が貸出し可能と判定される。
一方、拡張貸出しモードでは、充電未完了でも所定の拡張貸出し条件を満足する場合にはバッテリパック2の貸出しを許可する。ここで、本実施形態では、拡張貸出し条件として、バッテリパック2の充電率に関する閾値(貸出し閾値)、具体的には、貸出し可能とするバッテリパック2の充電率の下限値が設定される。また、拡張貸出し条件として、貸出し閾値の適用条件、具体的には、貸出し閾値が適用される期間、曜日、および時間帯が設定される。本実施形態では、拡張貸出し条件を管理者が指定することができる。案内適否判定部59では、このような拡張貸出し条件に基づいて、貸出し可能なバッテリパック2が判定される。
また、案内適否判定部59は、所定の移行条件が満足されると、貸出しモードを自動的に切り替える。具体的には、走行可能エリア内のバッテリステーションの全てにおいて、満充電のバッテリパック2がなく、かつ、走行可能エリア内のバッテリステーションのいずれかにおいて、充電率が指定の貸出し閾値に到達しているバッテリパック2があると、通常貸出しモードから拡張貸出しモードに自動的に移行する。また、走行可能エリア内に位置するバッテリステーションのいずれかにおいて、満充電のバッテリパック2が出現すると、拡張貸出しモードから通常貸出しモードに自動的に移行(復帰)する。本実施形態では、貸出しモードの自動移行の可否を管理者が設定することができる。
また、本実施形態では、バッテリステーションごとに拡張貸出しモードへの移行を予め禁止することができる。拡張貸出しモードへの移行の禁止の可否は管理者が設定することができる。
また、本実施形態では、ユーザが使用する電動車両1が走行できるエリア(走行可能エリア)内にバッテリステーションが位置するか否かを判定する(エリア判定)。このとき、ユーザが指定した交換タイミングに基づくバッテリパック2の許容残容量(ユーザが許容できる残容量の下限値)と、ユーザが使用する電動車両1に搭載されたバッテリパック2の実残容量と、ユーザが使用する電動車両1の電費(バッテリパック2の単位容量あたりの走行距離)とに基づいて、電動車両1の走行可能距離を取得する。この走行可能距離を半径とした円形の領域が走行可能エリアとなる。
また、本実施形態では、履歴分析部58で取得したバッテリステーションごとの推定待ち時間に基づいて、ユーザが要望する待ち時間(許容待ち時間)の範囲内で、充電済みの貸出し可能なバッテリパック2を用意できるか否かを判定する(待ち時間判定)。具体的には、バッテリステーションの推定待ち時間が、ユーザの許容待ち時間より短い場合に、案内対象となるバッテリステーションと判定する。一方、バッテリステーションの推定待ち時間が、ユーザの許容待ち時間より長い場合には、案内対象となるバッテリステーションでないと判定する。
この案内適否判定部59で行われる案内対象となるバッテリステーションか否かの判定は、基準時点を現時点とする場合と、基準時点を将来の時点とする場合とがある。具体的には、おまかせ検索の場合に、ユーザの許容待ち時間が0分である場合には、現時点が基準時点となる。一方、おまかせ検索の場合に、ユーザの許容待ち時間が0分でない場合や、詳細検索で将来の時点を検索の基準時点とした場合には、将来の時点が基準時点となる。
ユーザ端末5は、表示部61と、操作部62と、通信部63と、記憶部64と、制御部65と、を備えている。
表示部61は、各種の画面、例えば、バッテリステーションを案内する画面やバッテリ交換の予約を行う画面などを表示する。操作部62は、表示部61に表示された画面に対して各種の画面操作を行う。なお、表示部61としての表示パネルと操作部62としてのタッチパネルとを一体化したタッチパネルディスプレイで構成するようにしてもよい。
通信部63は、ネットワークを介して管理サーバ4と通信を行う。
記憶部64は、制御部65を構成するプロセッサで実行されるプログラムなどを記憶する。
制御部65は、プロセッサで構成され、バッテリステーションの案内やバッテリ交換の予約に係る各種の処理を行う。すなわち、操作部62によるユーザの画面操作に応じて、管理サーバ4から配信される情報に基づいて、バッテリステーションの位置などを案内する画面や、バッテリ交換の予約を行う画面などを表示部61に表示する制御を行う。
次に、管理サーバ4のユーザ管理部51で管理されるプロファイル情報について説明する。図4は、ユーザごとのプロファイル情報の内容を示すブロック図である。
管理サーバ4のユーザ管理部51では、ユーザごとのプロファイル情報が管理される。プロファイル情報は、バッテリ交換に対するユーザの要望(好みや都合など)に関するものである。プロファイル情報は、ユーザ端末5でのユーザの操作に応じてユーザ端末5から取得し、管理サーバ4の記憶部42に蓄積される。
プロファイル情報は、ユーザIDと、交換タイミング、待ち時間、車種、アラート設定、および画面表示設定に関する設定情報とを含む。なお、バッテリ交換サービスの料金グレードの設定を前提に、バッテリの新旧(劣化度)、お気に入り地域、お気に入りバッテリステーション、会員種別などをプロファイル情報に含めることができる。
ユーザIDの項目では、ユーザを識別するユーザID(ユーザ番号)が登録される。このユーザIDにより、バッテリ交換を行うユーザに関する会員情報や課金形態(交換時の毎回支払い、定額支払いなど)を取得することができる。なお、ユーザの課金形態に応じて、バッテリ交換の頻度などのバッテリ交換に関するユーザの行動特性を判断することができる。
交換タイミングの項目では、バッテリ交換のタイミングに関するユーザの要望(好みや都合など)として、「こまめに交換」(設定値:0)と、「長く乗車」(設定値:1)とのいずれかが登録される。「こまめに交換」は、バッテリパック2の残容量に十分な余裕がある状態でバッテリ交換を行いたい場合である。「長く乗車」は、バッテリパック2の残容量が限界近くまで少なくなった状態でバッテリ交換を行いたい場合である。本実施形態では、交換タイミングにより、ユーザの許容残容量(ユーザが許容できる残容量の下限値)が決定される。例えば、「こまめに交換」では、許容残容量が50%となり、バッテリパック2の残容量が50%となった時点を、バッテリ交換を行うタイミングとする。一方、「長く乗車」では、許容残容量が例えば30%となり、バッテリパック2の残容量が30%となった時点を、バッテリ交換を行うタイミングとする。なお、このユーザごとの交換タイミングは、過去に返却されたバッテリパック2の残容量から推定することもできる。
待ち時間の項目では、待ち時間に関するユーザの要望(好みや都合など)として、許容待ち時間の長さが登録される。許容待ち時間は、バッテリステーションにおいて必要数の充電済みの貸出し可能なバッテリパック2が用意できるまでユーザがバッテリステーションで待つ場合に、ユーザが許容できる待ち時間の最大値である。本実施形態では、許容待ち時間として、例えば0分、5分、10分、15分のいずれかをユーザに選択させる。
車種の項目では、ユーザが使用する電動車両1の車種に関する情報が登録される。車種は、例えば、バッテリパック2を1本搭載する小型車(設定値:1)、バッテリパック2を2本搭載する中型車(設定値:2)、バッテリパック2を4本搭載する大型車(設定値:3)などである。この車種の情報により、ユーザが使用する電動車両1に搭載されるバッテリパック2の本数、すなわち、バッテリ交換時にユーザが必要とするバッテリパック2の本数を取得することができる。また、車種により、簡易な電費(バッテリパック2の単位容量あたりの走行距離)を取得することができる。
アラート設定の項目では、ユーザにバッテリ交換を促すアラートの発報(バッテリ交換案内の通知)の要否が登録される。本実施形態では、アラートの発報として、ユーザの要望に合ったバッテリステーションでバッテリ交換ができなくなる状態に短時間で推移することを通知するアラート画面(図12参照)がユーザ端末5に表示される。
画面表示設定の項目では、ユーザが使用する電動車両1が走行できるエリア(走行可能エリア)の画面表示の要否が登録される。本実施形態では、ステーション案内画面(図9,図10参照)において、周辺の道路状況を表すエリアマップ151(道路地図)上に走行可能エリア157を表示させることができる。
次に、管理端末6に表示される管理画面について説明する。図5は、拡張貸出しルールに関する管理画面(拡張貸出しルール設定画面)を示す説明図である。
本実施形態では、管理端末6から管理サーバ4にアクセスしてログインすることで、図5に示す管理画面が管理端末6に表示される。
図5に示す管理画面には、メニュー選択部71が設けられている。メニュー選択部71には、各メニューを表す複数のタブ72が設けられている。図5に示す例では、バッテリステーション、バッテリパック、ユーザ、お知らせ、エラー・アラート、利用状況確認、および拡張貸出しルールの各タブ72が設けられている。図5に示す管理画面は、拡張貸出しルールのタブ72を操作することで表示される。
バッテリステーションのタブ72を操作すると、ステーション情報一覧画面(図示せず)が表示される。このステーション情報一覧画面では、バッテリステーションに関する情報が一覧表示される。具体的には、バッテリステーションの番号、バッテリステーションの名称、バッテリ交換機3の設置台数、稼働状態、ネットワーク状態、充電済みパック数(充電済みのバッテリパック2の本数)、バッテリ交換機3の異常、およびバッテリパック2の異常などの情報が表示される。
バッテリパックのタブ72を操作すると、バッテリパック一覧画面(図示せず)に遷移する。このバッテリパック一覧画面では、供用中のバッテリパック2に関する情報、具体的には、バッテリパック2のシリアル番号、バッテリパック2の所在に関する情報(使用中のユーザ、収容中のバッテリ交換機3)などが表示される。
ユーザのタブ72を操作すると、ユーザ一覧画面(図示せず)に遷移する。このユーザ一覧画面では、登録されたユーザに関する情報、具体的には、ユーザID、氏名、年齢、性別、使用中の電動車両1のID、使用中のバッテリパック2に関する情報(バッテリパックIDなど)、登録日などが表示される。
お知らせのタブ72を操作すると、お知らせ一覧画面(図示せず)に遷移する。このお知らせ一覧画面では、過去に送信したお知らせに関する履歴情報、具体的には、通知日時および通知内容などが表示される。また、お知らせ一覧画面からお知らせ登録画面に遷移することができる。このお知らせ登録画面では、新規のお知らせを登録することができる。具体的には、タイトル、表示期間、お知らせの内容を入力して登録の操作を行う。
エラー・アラートのタブ72を操作すると、エラー・アラート一覧画面(図示せず)に遷移する。このエラー・アラート一覧画面では、バッテリ交換機3に関して過去に出力したエラーおよびアラートに関する履歴情報、具体的には、出力日時および出力内容などが表示される。
利用状況確認のタブ72を操作すると、利用状況確認画面(図示せず)に遷移する。この利用状況確認画面では、履歴分析結果として、バッテリステーションごとの時間帯別の売切指標、具体的には、各時間帯における貸出し不可状態の出現時間が表示される。なお、利用状況確認画面では、履歴分析の対象期間を管理者が指定することができる。
この他に、ユーザの利用状況に関する履歴や、システムの運用状況に関する履歴などを検索する画面に遷移するタブ(履歴検索)や、部品交換などのメンテナンス作業などに関する設定を管理者が行う画面に遷移するタブ(保守設定)などを設けるようにしてもよい。
また、拡張貸出しルールのタブ72を操作することで表示される管理画面には、拡張貸出しルール入力部73が設けられている。拡張貸出しルール入力部73には、バッテリステーション指定部74と、貸出し閾値指定部75と、期間指定部76と、曜日指定部77と、時間帯指定部78と、実行ボタン79とが設けられている。
バッテリステーション指定部74では、管理者が、プルダウンメニューを選択する操作により、対象とするバッテリステーションを指定することができる。
貸出し閾値指定部75では、管理者が、プルダウンメニューを選択する操作により、貸出し閾値を指定することができる。なお、貸出し閾値に下限値(例えば70%)が設定されて、それより小さい値が選択できないものとしてもよい。貸出し閾値は初期値が100%に設定されている。貸出し閾値が100%に設定されたままとすると、拡張貸出しモードへの移行が不可となり、通常貸出しモードに固定される。一方、貸出し閾値が100%未満に設定されると、拡張貸出しモードへの移行が可能になる。また、予め拡張貸出しモードへの移行が禁止されたバッテリステーションでは、貸出し閾値が100%に固定され、貸出し閾値を変更する操作ができない。
期間指定部76では、管理者が、プルダウンメニューを選択する操作により、対象とする期間(開始日および終了日)を指定することができる。曜日指定部77では、管理者が、チェックボックスにチェックを入れる操作により、対象とする曜日を指定することができる。時間帯指定部78では、管理者が、管理者が、プルダウンメニューを選択する操作により、対象とする時間帯(開始時刻および終了時刻)を指定することができる。
期間指定部76、曜日指定部77、および時間帯指定部78にはそれぞれチェックボックスが設けられている。管理者が、チェックボックスにチェックを入れる操作により、期間指定部76、曜日指定部77、および時間帯指定部78における指定を有効化することができる。
管理者は、拡張貸出しルール入力部73において各項目に関する必要な操作を行った上で実行ボタン79を操作すると、指定したバッテリステーションを対象とした1つの拡張貸出しルールとして、貸出し閾値と、その貸出し閾値が適用される条件(期間、曜日、および時間帯)に関する設定情報が登録される。
また、拡張貸出しルールのタブ72を操作することで表示される管理画面には、拡張貸出しルール一覧表示部81が設けられている。拡張貸出しルール一覧表示部81では、1行が1つの拡張貸出しルールを表す。拡張貸出しルール一覧表示部81には、バッテリステーション名称表示欄82と、貸出し閾値表示欄83と、期間表示欄84と、曜日表示欄85と、時間帯表示欄86とが設けられている。
また、拡張貸出しルール一覧表示部81には、拡張貸出しルールごとにラジオボタン87が設けられている。管理者は、登録済みの拡張貸出しルールを更新したい場合には、ラジオボタン87を操作して拡張貸出しルールを選択する。これにより、選択された登録済みの拡張貸出しルールの内容が拡張貸出しルール入力部73に表示される。これにより、登録済みの拡張貸出しルールの内容を変更することができる。
また、拡張貸出しルール一覧表示部81には、スクロールバー88が設けられている。ユーザがスクロールバー88を操作すると、拡張貸出しルール一覧表示部81において表示領域外の拡張貸出しルールを表示させることができる。
なお、初期状態では、1つのバッテリステーションに関して1つの拡張貸出しルールが予め登録されている。この初期状態の拡張貸出しルールでは、貸出し閾値が100%に設定され、期間、曜日および時間帯の指定はない。
また、1つのバッテリステーションに関して複数の拡張貸出しルールを登録することができる。例えば、曜日に応じて時間帯を変更する場合には、曜日ごとに拡張貸出しルールを登録すればよい。ちなみに、1つバッテリステーションに関して複数の拡張貸出しルールを登録した場合には、複数の拡張貸出しルールの各々で規定された条件(期間、曜日、および時間帯)をアンド条件またはオア条件で判断して制御を行うことができる。
次に、ユーザ端末5に表示されるログイン画面およびスタート画面について説明する。図6は、ログイン画面およびスタート画面を示す説明図である。
図6(A)に示すログイン画面は、ユーザ端末5が管理サーバ4にアクセスした際にユーザ端末5に表示される。なお、このログイン画面およびこれ以降の画面は、ユーザ端末5にインストールされたステーション案内のアプリケーション(例えば、モバイル端末用OS対応アプリ、ウェブブラウザ)により表示される。
ログイン画面には、ユーザID入力部101と、パスワード入力部102と、ログインボタン103が設けられている。ユーザがユーザIDおよびパスワードを入力してログインボタン103を操作すると、管理サーバ4において、ユーザIDおよびパスワードに基づくユーザ認証が行われる。なお、ユーザIDとして、独自のユーザ番号の他、メールアドレスを用いることができる。
ここで、ユーザ認証が成功すると、ユーザ端末5では、スタート画面(図6(B)参照)に遷移する。
図6(B)に示すスタート画面(メニュー画面)には、「おまかせ検索」、「詳細検索」、「プロファイル設定」の各ボタン111,112,113が設けられている。
スタート画面で「おまかせ検索」のボタン111を操作すると、管理サーバ4において予め取得したユーザごとのプロファイル情報に基づく既定の検索条件に基づいてバッテリステーションの検索が行われて、検索結果としてのバッテリステーションをユーザに案内するステーション案内画面(図9,図10参照)に遷移する。
「詳細検索」のボタン112を操作すると、ユーザが独自の検索条件を入力して管理サーバ4にバッテリステーションの検索を行わせるための詳細検索画面(図8参照)に遷移する。
「プロファイル設定」のボタン113を操作すると、ユーザが自分の好みや都合をプロファイルとして設定するためのプロファイル設定画面(図7(A)参照)に遷移する。
次に、ユーザ端末5に表示されるプロファイル設定画面およびプロファイル登録完了画面について説明する。図7は、プロファイル設定画面およびプロファイル登録完了画面を示す説明図である。
図7(A)に示すプロファイル設定画面は、スタート画面(図6(B)参照)で「プロファイル設定」を選択する操作を行うことで表示される。
プロファイル設定画面には、ユーザID表示部121と、交換タイミング選択部122と、待ち時間選択部123と、車種選択部124と、アラート要否選択部125と、エリア表示要否選択部126と、決定ボタン127と、キャンセルボタン128と、が設けられている。
ユーザID表示部121では、ログインしたユーザに関するユーザID(ユーザ番号)が表示される。
交換タイミング選択部122では、バッテリ交換を行うタイミングに関して、ユーザの要望(好みや都合など)に応じて、プルダウンメニューにより、「こまめに交換」(設定値:0)と「長く乗車」(設定値:1)とのいずれかをユーザが選択することができる。例えば、ユーザが、電欠(バッテリパック2の実残容量がなくなって走行不能になった状態)を心配したくない場合には、「こまめに交換」を選択すればよい。また、ユーザの課金形態がバッテリ交換時の毎回支払いである場合、限度まで使うことでバッテリ交換の費用を抑えることができるため、この場合には「長く乗車」を選択すればよい。
待ち時間選択部123では、プルダウンメニューにより、ユーザの要望(好みや都合など)に応じて、許容待ち時間の長さ(例えば、0分、5分、10分、15分)をユーザが選択することができる。
車種選択部124では、プルダウンメニューにより、ユーザが使用する電動車両1の車種をユーザが選択することができる。車種には、例えば、バッテリパック2を1本搭載する小型車(設定値:1)と、バッテリパック2を2本搭載する中型車(設定値:2)と、バッテリパック2を4本搭載する大型車(設定値:3)とがある。
アラート要否選択部125では、プルダウンメニューにより、ユーザにバッテリ交換を促すアラートの発報を行うか否か(ONまたはOFF)をユーザが選択することができる。
エリア表示要否選択部126では、プルダウンメニューにより、ステーション案内画面(図9,図10参照)に走行可能エリア157を表示させるか否か(ONまたはOFF)をユーザが選択することができる。なお、ユーザID等に基づいて、会員種別が特定できる場合など、プロファイル設定画面において、予め推奨される設定(人気のある設定状態)が選択された形で表示され、ユーザが好みに応じて、変更できるようにしてもよい。
ここで、ユーザが、プロファイル設定画面の各部で選択の操作を行って、決定ボタン127を操作すると、管理サーバ4において、ユーザによる入力情報をプロファイル情報として登録する処理が行われる。これに応じて、ユーザ端末5では、プロファイル登録完了画面(図7(B)参照)に遷移する。一方、キャンセルボタン128を操作すると、スタート画面(図6(B)参照)に戻る。
図7(B)に示すプロファイル登録完了画面には、プロファイル登録が完了したことを表す文字131と、スタート画面への復帰を指示するボタン132と、が設けられている。
次に、ユーザ端末5に表示される詳細検索画面について説明する。図8は、詳細検索画面を示す説明図である。
詳細検索画面は、スタート画面(図6(B)参照)で「詳細検索」を選択する操作を行うことで表示される。
詳細検索画面には、日付入力部141と、時刻入力部142と、場所入力部143と、検索ボタン144と、キャンセルボタン145とが設けられている。
日付入力部141では、検索条件として、ユーザが日付(年月日)を入力することができる。なお、カレンダー画面などにより、日付を選択できるようにしてもよい。時刻入力部142では、検索条件として、ユーザが時刻を入力することができる。なお、初期状態で現在の日時(日付および時刻)が表示され、ユーザが日時を指定しない場合には現在の日時でバッテリステーション検索が行われるようにしてもよい。場所入力部143では、検索条件として、ユーザが場所を入力することができる。なお、プルダウンメニューなどにより、サービスエリア内の各地区を選択したり、サービスエリアの全体マップから場所を指定したりできるようにしてもよい。
ここで、ユーザが、検索条件(日付、時刻、場所)を入力して、検索ボタン144を操作すると、管理サーバ4において、入力された検索条件に基づくバッテリステーション検索が行われ、ユーザ端末5では、検索結果としてのバッテリステーションを案内するステーション案内画面(図9,図10参照)が表示される。一方、キャンセルボタン145を操作すると、スタート画面(図6(B)参照)に戻る。
次に、ユーザ端末5に表示されるステーション案内画面について説明する。図9,図10は、ステーション案内画面を示す説明図である。ここで、図9(A),図9(B),図10(A)は、ステーション案内画面の遷移状況を示す。図10(B)は、充電率に応じたバッテリアイコン153の表示形態の変化状況を示す。
ステーション案内画面は、スタート画面(図6(B)参照)でおまかせ検索を選択する操作を行うことで表示される。また、ステーション案内画面は、詳細検索画面(図8参照)で検索条件(日付、時刻、場所)を入力して検索ボタン144を操作することで表示される。
ステーション案内画面には、エリアマップ151(道路地図)上にバッテリステーション表示部152を重畳したガイドマップが表示される。バッテリステーション表示部152には、バッテリアイコン153と、貸出し可能本数表示部154と、貸出し閾値表示部155とが含まれる。貸出し可能本数表示部154には、対応するバッテリステーションにおいて充電済みで貸出し可能なバッテリパック2の本数が表示される。
図10(B)に示すように、バッテリアイコン153は、バッテリパック2の充電率に応じて形態が変化する。バッテリアイコン153においては、充電率が100%に到達していない場合に、上部に空き領域が薄い色で描画され、空き領域は充電率が高くなるのに応じて小さくなる。これにより、ユーザが、バッテリパック2の充電率を容易に認識することができる。なお、バッテリパック2の現在の充電率が文字で表示されてもよい。
貸出し閾値表示部155では、貸出し閾値、すなわち、貸出しを許可するバッテリパック2の充電率の下限値が表示される。貸出し閾値表示部155は、拡張貸出しモードで満充電でないバッテリパック2の貸出しが可能な場合に表示状態となる。一方、拡張貸出しモードで貸出し可能なバッテリパック2がない場合や、満充電のバッテリパック2があるために通常貸出しモードとなっている場合には、貸出し閾値表示部155が非表示状態となる。
また、ステーション案内画面には、電動車両1の現在地を表す電動車両のアイコン156が、エリアマップ151上に重畳表示される。なお、管理サーバ4では、ユーザ端末5から位置情報を取得して、その位置情報に基づいて電動車両のアイコン156を表示する。
また、ステーション案内画面では、ユーザがバッテリステーション表示部152を選択する操作を行うことができる。このとき、バッテリステーション表示部152を操作(例えばタップ)すると、対応するバッテリステーションに関する詳細な情報(所在地や連絡先など)が表示される。また、ステーション案内画面で、バッテリステーション表示部152を操作(例えば長押し)すると、予約画面(図11(A)参照)に遷移する。
また、ステーション案内画面では、エリアマップ151(道路地図)上に走行可能エリア157が表示される。この走行可能エリア157は、ユーザが使用する電動車両1がバッテリ交換を行わないままで走行できるエリアである。図9,図10に示す例では、走行可能エリア157が、ユーザが使用する電動車両1の現在地を基準にして、その電動車両1に搭載されたバッテリパック2の残容量に基づく走行可能距離を半径とした円形の領域で表示される。また、ステーション案内画面では、走行可能エリア157外のエリアがグレーアウトで表示される。また、走行可能エリア157は、ユーザがプロファイル設定画面(図7(A)参照)で画面表示を無効化した場合には表示されない。
なお、走行可能距離は、ユーザが使用する電動車両1に搭載されたバッテリパック2が、ユーザが指定した交換タイミングに基づくユーザの許容残容量に到達するまでに、電動車両1が走行できる距離である。したがって、交換タイミングの設定に応じて走行可能エリア157の大きさが異なる。すなわち、「こまめに交換」の場合は、走行可能距離が短くなるため、走行可能エリア157が小さくなり、「長く乗車」の場合は、走行可能距離が長くなるため、走行可能エリア157が大きくなる。
また、ステーション案内画面では、案内対象となるバッテリステーション、すなわち、ユーザの要望を満たすバッテリ交換が可能でユーザにバッテリ交換を案内すべきバッテリステーションか否かの判定(案内適否判定)の結果に応じて、バッテリステーション表示部152の状態が変化する。
具体的には、案内対象となるバッテリステーションである場合には、バッテリステーション表示部152が有効状態となり、有効状態を表す色(例えば青色)で貸出し可能本数表示部154が表示される。一方、ユーザの要望を満たすバッテリ交換ができず、ユーザにバッテリ交換を案内すべきでないバッテリステーションの場合には、バッテリステーション表示部152が無効状態となり、無効状態を表す色(例えばグレー)で貸出し可能本数表示部154が表示される。
また、本実施形態では、バッテリステーション表示部152が有効状態である場合に、そのバッテリステーション表示部152を選択する操作が可能となり、バッテリステーションに関する詳細な情報を表示させたり、バッテリステーションでのバッテリ交換の予約を行う予約画面(図11(A)参照)に遷移させたりすることができる。一方、バッテリステーション表示部152が無効状態である場合には、そのバッテリステーション表示部152を選択する操作はできない。
また、ステーション案内画面には、貸出しモード表示部158が設けられている。貸出しモード表示部158には、現在の貸出しモード(通常貸出しモードまたは拡張貸出しモード)が表示される。これにより、ユーザが現在の貸出しモードを確認することができる。
ここで、図9(A),図9(B),図10(A)は、時間の経過に伴うステーション案内画面の遷移状況の一例を示す。ステーション案内画面には、バッテリステーションBS1~BS5が表示されているが、ここでは、バッテリステーションBS3,BS4,BS5に注目して説明する。
バッテリステーションBS3は、走行可能エリア157内に位置する。また、バッテリステーションBS3では、貸出し閾値が80%に設定されている。
バッテリステーションBS3においては、図9(A)に示す時点では、充電率が貸出し閾値の80%に到達したバッテリパック2がないため、貸出し可能本数表示154部が0本となっている。一方、図9(B)に示す時点では、2本のバッテリパック2で充電率が閾値の80%に到達したため、貸出し可能本数表示部154が2本に増えている。また、貸出し閾値表示部155が表示状態となり、貸出し閾値表示部155に貸出し閾値の80%が表示される。さらに、図10(A)に示す時点では、2本のバッテリパック2で充電率が100%に到達したため、通常貸出しモードに移行し、貸出し閾値表示部155が非表示状態となる。
バッテリステーションBS4は、走行可能エリア157内に位置する。また、バッテリステーションBS4では、貸出し閾値が70%に設定されている。
バッテリステーションBS4においては、図9(A)に示す時点では、充電率が貸出し閾値の70%に到達したバッテリパック2が2本あるため、貸出し可能本数表示部154が2本となっている。また、貸出し閾値表示部155が表示状態となり、貸出し閾値表示部155に閾値の70%が表示される。図9(B)に示す時点では、バッテリパック2の充電率が90%に上昇しているが、貸出し可能本数表示部154および貸出し閾値表示部155の表示状態に変化はない。図10(A)に示す時点では、バッテリパック2の充電率が100%に上昇したため、通常貸出しモードに移行し、貸出し閾値表示部155が非表示状態となる。
バッテリステーションBS5は、走行可能エリア157外に位置する。また、バッテリステーションBS5では、貸出し閾値が90%に設定されている。バッテリステーションBS5では、走行可能エリア157外に位置するため、貸出し可能本数表示部154がグレーで表示されている。
バッテリステーションBS5においては、図9(A)に示す時点では、充電率が貸出し閾値の90%に到達したバッテリパック2が4本あるため、貸出し可能本数表示部154が4本となる。また、貸出し閾値表示部155が表示状態となり、貸出し閾値表示部155に閾値の90%が表示される。一方、図9(B)に示す時点では、2本のバッテリパック2で充電率が100%に到達したため、通常貸出しモードに移行し、貸出し閾値表示部155が非表示状態となる。さらに、図10(A)に示す時点では、充電率が100%である2本のバッテリパック2が貸し出されたため、充電率が100%であるバッテリパック2がなくなったが、充電率が貸出し閾値の90%に到達した充電未完了のバッテリパック2が2本だけ残っているため、貸出し可能本数表示部154が2本となる。また、拡張貸出しモードに移行したため、貸出し閾値表示部155が表示状態となり、貸出し閾値表示部155に貸出し閾値の90%が表示される。
なお、図9(A),図9(B),図10(A)に示す例は、対象とする電動車両1のバッテリパック2の搭載本数が2本の場合、すなわち、バッテリパック2が2本単位で貸し出される場合である。この場合、貸出し可能なバッテリパック2の本数が偶数で表示される。一方、搭載本数が1本の場合や3本以上の電動車両1も対象とする場合には、貸出し可能なバッテリパック2の本数表示は偶数に限定されない。また、バッテリパック2の搭載本数が異なる電動車両1を対象とする場合、ユーザが利用する電動車両1のバッテリパック2の搭載本数に応じて、画面表示が変化するものとしてもよい。具体的には、例えば、ユーザが利用する電動車両1のバッテリパック2の搭載本数が3本の場合には、貸出し可能なバッテリパック2の本数が3本の倍数で表示される。
次に、ユーザ端末5に表示される予約画面および予約完了画面について説明する。図11は、予約画面および予約完了画面を示す説明図である。
図11(A)に示す予約画面は、ステーション案内画面(図9,図10参照)でバッテリステーションを選択する操作を行う、具体的には、バッテリステーション表示部152を操作(タップ)することで表示される。
予約画面には、ステーション情報表示部161と、予約ボタン162と、キャンセルボタン163と、が設けられている。ステーション情報表示部161には、バッテリステーションの情報、具体的にはバッテリステーションの名称と、充電済みの貸出し可能なバッテリパック2の本数(残バッテリ数)が表示される。
ユーザは、バッテリステーションの情報を確認して、予約ボタン162を操作すると、管理サーバ4では、バッテリ交換の予約を受け付ける処理が行われる。管理サーバ4での予約が完了すると、ユーザ端末5では予約完了画面(図11(B)参照)に遷移する。また、キャンセルボタン163を操作すると、ステーション案内画面(図9,図10参照)に戻る。
図11(B)に示す予約完了画面には、予約完了通知部171と、バッテリステーション情報表示部172と、スタート画面への復帰を指示するボタン173と、が設けられている。予約完了通知部171には、予約が完了したことをユーザに通知する文字が表示される。バッテリステーション情報表示部172は、バッテリステーションの情報、具体的にはバッテリステーションの名称が表示される。ユーザは、予約が完了したことを確認して、ボタン173を操作すると、スタート画面(図6(B)参照)に戻る。
次に、ユーザ端末5に表示されるアラート画面について説明する。図12は、アラート画面を示す説明図である。
管理サーバ4では、所定の発報条件が成立すると、アラートの発報(バッテリ交換案内通知)が行われる。本実施形態では、アラートの発報として、図12に示すアラート画面がユーザ端末5に表示される。
アラート画面には、通知ボックス181が表示される。通知ボックス181は、例えば、待ち受け画面上に重畳してポップアップ表示される。通知ボックス181には、ユーザの要望に合致したバッテリステーションでバッテリ交換ができなくなる状態に短時間で推移することを表す文字と、バッテリ交換の予約を促す文字とが表示される。
これにより、バッテリ交換が可能なバッテリステーションがあるにもかかわらず、そのバッテリステーションに到着する前に電欠になる不都合を避けることができる。
なお、ユーザが指定した交換タイミングに基づく許容残容量と、ユーザが使用する電動車両1に搭載されたバッテリパック2の実残容量とを比較して、実残容量が許容残容量以下になると、アラートの発報が行われるものとしてもよい。この場合、アラート画面では、すぐにバッテリ交換を行うように促す文字が表示されるようにすればよい。
次に、ユーザ端末5および管理サーバ4の動作手順について説明する。図13は、ログイン時およびプロファイル設定時におけるユーザ端末5および管理サーバ4の動作手順を示すシーケンス図である。図14は、おまかせ検索選択時および詳細検索選択時におけるユーザ端末5および管理サーバ4の動作手順を示すシーケンス図である。図15は、予約時におけるユーザ端末5および管理サーバ4の動作手順を示すシーケンス図である。
まず、ログイン時について説明する。この場合、図13(A)に示すように、まず、ユーザ端末5では、ステーション案内のアプリケーションを起動すると、ログイン画面(図6(A)参照)を表示する。このログイン画面において、ユーザがログインの操作を行うと、ログインのリクエストを管理サーバ4に送信する。
管理サーバ4では、ユーザ端末5からのログインのリクエストを受信すると、そのリクエストに含まれるユーザIDおよびパスワードに基づいてユーザ認証を行い、ログインのレスポンスをユーザ端末5に送信する。
ユーザ端末5では、管理サーバ4からのログインのレスポンスを受信すると、ユーザ認証が成功してログインが承認された場合には、スタート画面(図6(B)参照)を表示する。なお、ユーザ認証が失敗した場合には、エラー画面(図示せず)を表示する。
次に、プロファイル設定時について説明する。この場合、図13(B)に示すように、ユーザ端末5では、スタート画面(図6(B)参照)において、ユーザがプロファイル設定を選択する操作を行うと、プロファイル設定のリクエストを管理サーバ4に送信する。
管理サーバ4では、ユーザ端末5からのプロファイル設定のリクエストを受信すると、該当するユーザが既にプロファイル設定を行っている場合には、そのプロファイル情報を取得する。そして、管理サーバ4では、プロファイル設定のレスポンスをユーザ端末5に送信する。このレスポンスには、該当するユーザのプロファイル情報が含まれる。なお、初回のプロファイル設定時にはプロファイル情報を含まないレスポンスが送信される。
ユーザ端末5では、管理サーバ4からのプロファイル設定のレスポンスを受信すると、そのレスポンスに含まれる情報に基づいて、プロファイル設定画面(図7(A)参照)を表示する。次に、ユーザ端末5では、ユーザがプロファイル設定画面上で選択の操作を行い、プロファイル登録を指示する操作を行うと、プロファイル登録のリクエストを管理サーバ4に送信する。このリクエストには、プロファイル設定画面におけるユーザの画面操作情報(入力情報)が含まれる。
管理サーバ4では、ユーザ端末5からのプロファイル登録のリクエストを受信すると、そのリクエストに含まれる情報に基づいて、該当するユーザのプロファイル情報を更新する。なお、初回のプロファイル設定時にはプロファイル情報が新規に登録される。そして、管理サーバ4では、プロファイル登録のレスポンスをユーザ端末5に送信する。
ユーザ端末5では、管理サーバ4からのプロファイル登録のレスポンスを受信すると、プロファイル登録完了画面(図7(B)参照)を表示する。そして、ユーザ端末5では、ユーザがスタート画面(図6(B)参照)に遷移する操作を行うと、スタート画面に戻る。
次に、おまかせ検索選択時について説明する。この場合、図14(A)に示すように、ユーザ端末5では、スタート画面(図6(B)参照)において、ユーザがおまかせ検索を選択すると、おまかせ検索のリクエストを管理サーバ4に送信する。
管理サーバ4では、ユーザ端末5からのおまかせ検索のリクエストを受信すると、電動車両1の現在位置を基準位置として対象エリアを設定して、その対象エリアのマップを検索する(マップ検索)。次に、管理サーバ4では、対象エリア内に位置するバッテリステーションの位置情報を取得すると共に、そのバッテリステーションにおける現時点のバッテリパック2の充電状況に関する情報を取得する(バッテリステーション情報取得)。そして、管理サーバ4では、おまかせ検索のレスポンスをユーザ端末5に送信する。このレスポンスには、対象エリアのマップと、その対象エリア内に位置するバッテリステーションの情報とが含まれる。
ユーザ端末5では、管理サーバ4からのおまかせ検索のレスポンスを受信すると、そのレスポンスに含まれる情報に基づいてステーション案内画面(図9,図10参照)を表示する。
次に、詳細検索選択時について説明する。この場合、図14(B)に示すように、ユーザ端末5では、スタート画面(図6(B)参照)において、ユーザが詳細検索を選択すると、詳細検索のリクエストを管理サーバ4に送信する。
管理サーバ4では、ユーザ端末5からの詳細検索のリクエストを受信すると、該当するユーザが既に詳細検索を行っている場合には、そのときの詳細検索情報を取得する。そして、管理サーバ4では、詳細検索のレスポンスをユーザ端末5に送信する。このレスポンスには、該当するユーザの詳細検索情報が含まれる。
ユーザ端末5では、管理サーバ4からの詳細検索のレスポンスを受信すると、そのレスポンスに含まれる情報に基づいて、詳細検索画面(図8参照)を表示する。この詳細検索画面において、ユーザが検索条件(利用日時、利用場所)を入力して検索を指示する操作を行うと、詳細検索情報登録のリクエストを管理サーバ4に送信する。このリクエストには、詳細検索画面におけるユーザの画面操作情報(入力情報)が含まれる。
管理サーバ4では、ユーザ端末5からの詳細検索情報登録のリクエストを受信すると、そのリクエストに含まれる情報に基づいて、該当するユーザに関する詳細検索情報を更新する。また、管理サーバ4では、ユーザが指定した場所を基準位置として対象エリアを設定して、その対象エリアのマップを検索する(マップ検索)。次に、管理サーバ4では、対象エリア内に位置するバッテリステーションの情報(位置情報など)を取得する(バッテリステーション情報取得)。そして、管理サーバ4では、詳細検索情報登録のレスポンスをユーザ端末5に送信する。このレスポンスには、対象エリアのマップと、対象エリア内に位置するバッテリステーションの情報とが含まれる。
ユーザ端末5では、管理サーバ4からの詳細情報登録のレスポンスを受信すると、そのレスポンスに含まれる情報に基づいてステーション案内画面(図9,図10参照)を表示する。
次に、予約時について説明する。この場合、図15に示すように、ユーザ端末5では、ステーション案内画面(図9,図10参照)において、ユーザがバッテリステーションを選択する操作を行うと、予約案内のリクエストを管理サーバ4に送信する。このリクエストには、ユーザが選択したバッテリステーションの情報が含まれる。
管理サーバ4では、ユーザ端末5からの予約案内のリクエストを受信すると、そのリクエストに含まれる情報に基づいて、ユーザが選択したバッテリステーションの予約情報(バッテリ交換の予約に関する情報)を取得する。そして、管理サーバ4では、予約案内のレスポンスをユーザ端末5に送信する。このレスポンスには、該当するバッテリステーションの予約情報、具体的には、バッテリステーションの名称や、充電済みの貸出し可能なバッテリの本数(残バッテリ数)が含まれる。
ユーザ端末5では、管理サーバ4からの予約案内のレスポンスを受信すると、そのレスポンスに含まれる情報に基づいて、予約画面(図11(A)参照)を表示する。次に、ユーザ端末5では、予約画面においてユーザが予約を指示する操作を行うと、予約のリクエストを管理サーバ4に送信する。
管理サーバ4では、ユーザ端末5からの予約のリクエストを受信すると、該当するバッテリステーションの予約情報を更新(確定)する。そして、管理サーバ4では、予約のレスポンスをユーザ端末5に送信する。なお、予約情報の更新(確定)に伴い、バッテリパック2の貸し出し順序リスト等も更新して、バッテリ交換機3へ送信することにより、ユーザのバッテリパック2の貸し出し制御を行うことができる。
ユーザ端末5では、管理サーバ4からの予約のレスポンスを受信すると、予約完了画面(図11(B)参照)を表示する。そして、ユーザ端末5では、ユーザがスタート画面(図6(B)参照)に遷移する操作を行うと、スタート画面に戻る。
このように本実施形態では、管理サーバ4が、バッテリ交換に関するイベント、具体的には、ユーザがバッテリ交換を行うバッテリステーションの案内のイベントや、バッテリ交換をユーザに促すアラートの報知のイベントが発生すると、バッテリ交換に対するユーザの要望に関する設定情報(プロファイル情報)と、売切指標とを参照して、イベントに関する通知画面として、ステーション案内画面やアラート画面をユーザ端末5に表示する。
これにより、ユーザがバッテリ交換を行うバッテリステーションの案内や、バッテリ交換をユーザに促すアラートの出力が、ユーザの要望(好みや都合など)に応じた方法で実施され、ユーザの利便性を高めることができる。さらに、各バッテリステーションにおける貸出し不可状態の程度を表す指標を参照するため、イベントに関する通知画面を適切に表示することができる。
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施形態にも適用できる。また、上記の実施形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施形態とすることも可能である。
例えば、本実施形態では、管理者が設定した拡張貸出し条件に基づいて、バッテリ交換が可能なバッテリステーションの案内が行われるものとしたが、管理者が設定した拡張貸出し条件に加えて、ユーザが設定した拡張貸出し条件に基づいて、バッテリステーションの案内が行われるものとしてもよい。例えば、ユーザが拡張貸出し条件を設定しない場合には、管理者が設定した拡張貸出し条件に基づいて、バッテリステーションの案内が行われ、ユーザが拡張貸出し条件を設定した場合には、ユーザが設定した拡張貸出し条件が、管理者が設定した拡張貸出し条件に優先して適用されるものとしてもよい。
本発明に係るバッテリ管理システム、バッテリ管理方法および端末装置は、バッテリステーションにおいて満充電のバッテリ装置が不足している場合に、貸出しを許可するバッテリ装置の範囲を拡張して、通常は貸し出さない充電未完了のバッテリ装置を貸し出すことに関して十分な情報をユーザに提供することができる効果を有し、電動車両などのユーザがバッテリステーションでバッテリ装置を交換するバッテリ交換サービスにおいて、バッテリステーションやバッテリ装置を管理するバッテリ管理システムおよびバッテリ管理方法、ならびにユーザが所持する端末装置などとして有用である。
1 電動車両
2 バッテリパック(バッテリ装置)
3 バッテリ交換機(バッテリ交換装置)
4 管理サーバ(サーバ装置)
5 ユーザ端末(端末装置)
6 管理端末
54 ステーション情報提示部
57 予約管理部
73 拡張貸出しルール入力部
75 貸出し閾値指定部
76 期間指定部
77 曜日指定部
78 時間帯指定部
81 拡張貸出しルール一覧表示部
2 バッテリパック(バッテリ装置)
3 バッテリ交換機(バッテリ交換装置)
4 管理サーバ(サーバ装置)
5 ユーザ端末(端末装置)
6 管理端末
54 ステーション情報提示部
57 予約管理部
73 拡張貸出しルール入力部
75 貸出し閾値指定部
76 期間指定部
77 曜日指定部
78 時間帯指定部
81 拡張貸出しルール一覧表示部
Claims (8)
- バッテリステーションに配置され、ユーザから返却されたバッテリ装置を収容して充電すると共に、返却されたバッテリ装置と交換で充電済みのバッテリ装置をユーザに貸し出す複数のバッテリ交換装置と、
この複数のバッテリ交換装置とネットワークを介して接続されて、前記バッテリ交換装置でのバッテリ装置の交換状況を管理するサーバ装置と、
ユーザが所持し、前記サーバ装置とネットワークを介して接続された端末装置と、
を有するバッテリ管理システムであって、
前記サーバ装置は、
バッテリステーションにおいて、満充電のバッテリ装置が不足する場合に、所定の拡張貸出し条件を満足する充電未完了のバッテリ装置の貸出しを許可する拡張貸出しモードを、管理者の指定に基づいてバッテリステーションごとに管理する設定情報を記憶し、
前記設定情報を参照して、各バッテリステーションにおける満充電のバッテリ装置の貸出しのみを許可する通常貸出しモードと前記拡張貸出しモードとの切り替えを制御し、
その貸出しモードの制御に基づいて、バッテリステーションをユーザに案内すると共に、各バッテリステーションにおける前記拡張貸出しモードへの移行状況に関する情報を含む案内画面を前記端末装置に表示することを特徴とするバッテリ管理システム。 - 前記サーバ装置は、
前記拡張貸出しモードでバッテリ装置の貸出しが可能なバッテリステーションをマップ上に重畳した前記案内画面を前記端末装置に表示することを特徴とする請求項1に記載のバッテリ管理システム。 - 前記サーバ装置は、
管理者の指定に基づいて、バッテリステーションごとに拡張貸出しモードへの移行の禁止に関する設定情報を保持し、
前記設定情報に基づいて、各バッテリステーションにおける前記拡張貸出しモードを制御することを特徴とする請求項1に記載のバッテリ管理システム。 - 前記サーバ装置は、
前記端末装置に表示された前記案内画面におけるユーザの操作に応じて、バッテリ交換の予約に関する情報を取得することを特徴とする請求項1に記載のバッテリ管理システム。 - 前記サーバ装置は、
前記拡張貸出し条件として、前記拡張貸出しモードにおいてバッテリ装置の貸出しを許可する充電率の下限値である貸出し閾値と、期間、曜日、および時間帯の少なくともいずれかに関する適用条件とを含む前記設定情報に基づいて、各バッテリステーションにおける前記拡張貸出しモードを制御することを特徴とする請求項1に記載のバッテリ管理システム。 - 前記サーバ装置は、
各バッテリステーションにおける過去の貸出し状況に関する履歴情報を分析して、前記拡張貸出しモードへの移行の可否を判定することを特徴とする請求項1に記載のバッテリ管理システム。 - サーバ装置において、ユーザがバッテリ装置の交換を行うバッテリステーションおよびバッテリ装置を管理するバッテリ管理方法であって、
管理者の指定に基づいて、バッテリステーションにおいて、満充電のバッテリ装置が不足する場合に、所定の拡張貸出し条件を満足する充電未完了のバッテリ装置の貸出しを許可する拡張貸出しモードをバッテリステーションごとに管理する設定情報を記憶し、
前記設定情報を参照して、各バッテリステーションにおける満充電のバッテリ装置の貸出しのみを許可する通常貸出しモードと前記拡張貸出しモードとの切り替えを制御し、
その貸出しモードの制御に基づいて、バッテリステーションをユーザに案内すると共に、各バッテリステーションにおける前記拡張貸出しモードへの移行状況に関する情報を含む案内画面を端末装置に表示することを特徴とするバッテリ管理方法。 - ユーザが所持し、サーバ装置とネットワークを介して接続された端末装置であって、
前記サーバ装置において、バッテリステーションにおいて、満充電のバッテリ装置が不足する場合に、所定の拡張貸出し条件を満足する充電未完了のバッテリ装置の貸出しを許可する拡張貸出しモードと、各バッテリステーションにおける満充電のバッテリ装置の貸出しのみを許可する通常貸出しモードとの切り替えが、管理者の指定に基づいて制御されるのに応じて、バッテリステーションをユーザに案内すると共に、各バッテリステーションにおける前記拡張貸出しモードへの移行状況に関する情報を含む案内画面を表示することを特徴とする端末装置。
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