JP2023102472A - ロボットの関節構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】減速装置の一部と第1ロボット部材を径方向に圧接させるうえで、内歯歯車と外歯歯車との噛み合いへの悪影響を抑制できる技術を提供する。【解決手段】第1ロボット部材14と、第2ロボット部材と、第1ロボット部材14と第2ロボット部材を連結する関節部に組み込まれる減速装置と、を備えるロボットの関節構造であって、減速装置は、外歯歯車と、外歯歯車と噛み合う内歯歯車32と、内歯歯車32と相対回転不能に設けられ第1ロボット部材14と固定される固定部材34と、を備え、固定部材34は、第1締結部材B1の締結により、第1ロボット部材14の内周面と固定部材34の外周面とを圧接させることで第1ロボット部材14に固定され、第1締結部材B1の軸方向範囲A1の少なくとも一部は、径方向から見て、内歯歯車32の内歯32bと重ならないロボットの関節構造。【選択図】図2

Description

本開示は、ロボットの関節構造に関する。
特許文献1は、第1ロボット部材と、第2ロボット部材と、第1ロボット部材及び第2ロボット部材を連結する関節部に組み込まれる減速装置と、を備えた関節構造を開示する。
特開2019-181623号公報
顧客のニーズとして、第1ロボット部材に対する減速装置の固定態様に関して様々な要望がある。この一例として、減速装置の一部と第1ロボット部材を径方向に圧接させる固定態様がある。これを採用する場合、内歯歯車と外歯歯車との噛み合いに悪影響を及ぼし得る径方向荷重が減速装置に作用する。この問題との関係で工夫を講じた技術は未だ提案されていない。
本開示の目的の1つは、減速装置の一部と第1ロボット部材を径方向に圧接させるうえで、内歯歯車と外歯歯車との噛み合いへの悪影響を抑制できる技術を提供することにある。
本開示のロボットの関節構造は、第1ロボット部材と、第2ロボット部材と、前記第1ロボット部材と前記第2ロボット部材を連結する関節部に組み込まれる減速装置と、を備えるロボットの関節構造であって、前記減速装置は、外歯歯車と、前記外歯歯車と噛み合う内歯歯車と、前記内歯歯車と相対回転不能に設けられ前記第1ロボット部材と固定される固定部材と、を備え、前記固定部材は、第1締結部材の締結により、前記第1ロボット部材の内周面と前記固定部材の外周面とを圧接させることで前記第1ロボット部材に固定され、前記第1締結部材の軸方向範囲の少なくとも一部は、径方向から見て、前記内歯歯車の内歯と重ならないロボットの関節構造。
本開示によれば、内歯歯車と外歯歯車との噛み合いへの悪影響を抑制できる。
第1実施形態の関節構造を示す側面断面図である。 第1実施形態の関節構造の一部を示す側面断面図である。 第1実施形態の関節構造の一部を示す他の側面断面図である。 第2実施形態の関節構造を示す側面断面図である。 第2実施形態の関節構造を示す斜視図である。 図4のX-X断面の一部を示す模式的な断面図である。
以下、実施形態を説明する。同一の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。各図面では、説明の便宜のため、適宜、構成要素を省略、拡大、縮小する。図面は符号の向きに合わせて見るものとする。
(第1実施形態)図1を参照する。本実施形態の関節構造10が用いられるロボット12は多関節ロボットであり、産業用ロボット、サービスロボット(例えば、調理ロボット、家事ロボット、医療ロボット等)等として用いられる。ロボット12は、図示しないが、ベースと、ベースに支持され直列に連結される複数のアームとを備える。
ロボットの関節構造10は、第1ロボット部材14及び第2ロボット部材16と、これらを連結する関節部18に組み込まれる減速装置20を含むアクチュエータ22と、を備える。第1ロボット部材14及び第2ロボット部材16は、ロボット12のアーム及びベースのいずれかとなる。ここでは、第1ロボット部材14及び第2ロボット部材16の両方がアームとなる例を示すが、一方がベースとなってもよい。本実施形態の第1ロボット部材14は、アクチュエータ22を支持する支持部材となり、第2ロボット部材16は、アクチュエータ22により駆動される被駆動部材となる。
本実施形態の第1ロボット部材14は、減速装置20を収容する筒状の第1ケーシング14aと、駆動装置26を収容する第2ケーシング14bとを備える。本実施形態の第1ケーシング14aと第2ケーシング14bは別部材であり、ボルト等を用いて固定される。第2ロボット部材16は、第1ケーシング14aの軸方向Xでの延長上に設けられる筒状の第3ケーシング16aを備える。
アクチュエータ22は、減速装置20の他に、減速装置20に回転動力を入力する駆動装置26を備える。本実施形態の駆動装置26はモータであるが、その具体例は特に限定されず、ギヤモータ、エンジン等でもよい。アクチュエータ22には、アクチュエータ22を軸方向X(後述する)に貫通するホロー部22aが形成される。ホロー部22aには、ロボット12に用いられるケーブル等の配線部材が挿通される。
減速装置20は、駆動装置26から回転動力が入力される入力軸28と、入力軸28によって駆動させられる外歯歯車30と、外歯歯車30と噛み合う複数の内歯歯車32、33と、を備える。この他に、減速装置20は、内歯歯車32と相対回転不能に設けられ第1ロボット部材14に固定される固定部材34と、第1ロボット部材14と第2ロボット部材16を相対回転可能に連結(支持)する主軸受36と、主軸受36を収容する軸受ハウジング38と、第2ロボット部材16に固定され外歯歯車30の自転成分と同期可能な同期部材40と、を備える。これら固定部材34、主軸受36、軸受ハウジング38、同期部材40に関する説明は後述し、先に周辺構造を説明する。
本明細書では、内歯歯車32の中心C32に沿った方向を軸方向Xといい、その中心C32を円中心とする半径方向及び円周方向を単に径方向及び周方向ともいう。また、説明の便宜のため、軸方向Xの一方側(図1の右側)を入力側といい、軸方向Xの他方側を反入力側という。
外歯歯車30及び内歯歯車32、33は、入力軸28の回転に対して減速された出力回転を出力する歯車機構を構成する。歯車機構は、入力軸28により外歯歯車30を駆動することによって、外歯歯車30及び内歯歯車32、33の一方を自転させることができる。本実施形態の減速装置20は、外歯歯車30が撓み歯車となる撓み噛合い型減速装置である。また、本実施形態の減速装置20は、内歯歯車32、33として第1内歯歯車32と第2内歯歯車33とを有する筒型の撓み噛合い型減速装置である。第1内歯歯車32は、固定部材34を介して第1ロボット部材14と相対回転不能に連結される。第2内歯歯車33は、同期部材40を介して第2ロボット部材16と相対回転不能に連結される。本実施形態では、第1内歯歯車32は、支持部材(第1ロボット部材14)に対して回転しないよう固定された静止側内歯歯車となる。また、第2内歯歯車33は、出力回転を出力することで被駆動部材(第2ロボット部材16)を駆動する駆動側内歯歯車となる。
入力軸28は、駆動装置26の出力軸26aから回転動力を伝達可能に設けられる。これを実現するうえで、本実施形態の入力軸28は、出力軸26aに対して接続部材42を用いて一体回転可能に接続される。入力軸28は、自身の回転中心線C28周りに回転することによって、外歯歯車30を駆動する歯車駆動部28aを備える。撓み噛合い式減速装置20に用いられる入力軸28の歯車駆動部28aは、外歯歯車30を撓み変形させることで駆動する起振体である。起振体となる歯車駆動部28aは、軸方向Xに直交する断面において楕円状をなす。ここでの「楕円」とは、幾何学的に厳密な楕円に限定されず、略楕円も含まれる。
撓み歯車となる外歯歯車30は、入力軸28の歯車駆動部28aの回転により撓み変形可能な可撓性を持つ筒状部材である。外歯歯車30は、入力軸28の歯車駆動部28aとの間に配置される歯車軸受44を介して、入力軸28に相対回転自在に支持される。本実施形態の歯車軸受44は、複列軸受であるが、その種類は特に限定されず、例えば、コロ軸受、ニードル軸受、玉軸受等の単列軸受等でもよい。
本実施形態の内歯歯車32、33は、撓み歯車となる外歯歯車30とは異なり、入力軸28の回転に追従して変形しない程度の剛性を持つ。第1内歯歯車32は、第1内歯部材46の一部として第1内歯部材46の内周部に設けられる。第1内歯部材46は、第1内歯歯車32と同一の素材により一体的に形成されている。第1内歯歯車32は、第1内歯部材46に設けられる第1環状部32aの内周部に複数の第1内歯32bを設けることで構成される。第2内歯歯車33は、第2内歯部材47の一部として第2内歯部材47の内周部に設けられる。第2内歯部材47は、第2内歯歯車33と同一の素材により一体的に形成されている。第2内歯歯車33は、第2内歯部材47に設けられる第2環状部33aの内周部に複数の第2内歯33bを設けることで構成される。
以上の減速装置20に関する動作を説明する。撓み噛合い式減速装置20の場合、起振体となる入力軸28の歯車駆動部28aが回転すると、その歯車駆動部28aの形状に合わせた楕円状をなすように外歯歯車30(撓み歯車)が撓み変形する。このように外歯歯車30が撓み変形すると、外歯歯車30と内歯歯車32、33の噛合位置が入力軸28の回転方向に変化する。本例では、第1内歯歯車32の歯数(例えば102個)は外歯歯車30の歯数(例えば100個)に対して2×n個多く(nは正の整数)、第2内歯歯車33の歯数は外歯歯車30の歯数と同一である。よって、入力軸28が一回転する毎に、第1内歯歯車32と外歯歯車30の歯数差分だけ外歯歯車30が自転し、その自転成分が、駆動側内歯歯車となる第2内歯歯車33から被駆動部材となる第2ロボット部材16に出力される。このとき、入力軸28の入力回転に対して、外歯歯車30と内歯歯車32、33との歯数に応じた減速比で減速された出力回転が出力される。
図2を参照する。固定部材34等の説明に移る。固定部材34は、第1内歯歯車32(第1内歯部材46)に対して入力側に配置される。本実施形態の固定部材34は、第1内歯歯車32(第1内歯部材46)とは別部材とされる。固定部材34は、第1内歯歯車32の中心C32周りに連続する円盤状をなし、その内側を入力軸28が貫通する。
固定部材34は、第1締結部材B1の締結により、第1ロボット部材14の内周面と固定部材34の外周面とを径方向に圧接させることで、第1ロボット部材14に相対回転不能に固定される。ここでの「締結部材の締結」とは、第1締結部材B1の軸部に沿った締結力を複数の被締結部材に付与することで、複数の被締結部材を締結することをいう。本実施形態の第1締結部材B1は、複数の被締結部材として第1ロボット部材14と固定部材34を径方向に締結する。ここでの「径方向に締結」とは、径方向に沿った締結力を付与することで複数の被締結部材を締結することをいう。
固定部材34は、第1内歯部材46、つまり、第1内歯歯車32よりもヤング率[N/mm2]の大きい素材により構成される。これを実現するうえで、例えば、第1内歯部材46は樹脂系素材により構成し、固定部材34は金属系素材により構成してもよい。樹脂系素材は、樹脂を主材とする素材をいう。樹脂系素材は、例えば、汎用エンジニアプラスチック、特殊エンジニアプラスチック等の樹脂のみを用いた素材でもよいし、炭素繊維強化樹脂、ガラス繊維強化樹脂等の樹脂を用いた複合材料でもよい。金属系素材は、金属を主材とする素材をいう。金属系素材は、例えば、鉄系材料、アルミニウム系材料、合金等の金属のみを用いた素材でもよいし、繊維強化金属等の金属を用いた複合材料でもよい。なお、各部材の素材は特に限定されるものではないが、本実施形態においては、第1内歯歯車46だけでなく、第2内歯歯車47や同期部材40も樹脂系素材により構成され軽量化が図られている。一方、軸受ハウジング38は第1内歯歯車32よりもヤング率の大きい素材、例えば金属系素材により構成されている。
本実施形態の第1締結部材B1は、ボルトであるが、その具体例は特に限定されず、例えば、リベット(例えば、ブラインドリベット)等でもよい。第1ロボット部材14は、第1ロボット部材14の外周面に設けられ第1締結部材B1の頭部を収容する第1座ぐり孔14cを備える。第1座ぐり孔14cは、第1ロボット部材14の第1ケーシング14aにおいて径方向内側に向かって凹む凹部として形成される。固定部材34は、第1締結部材B1を径方向にねじ込むための第1雌ネジ孔34aを備える。
第1締結部材B1の軸方向範囲A1を想定する。軸方向範囲A1の少なくとも一部は、径方向から見て、第1内歯歯車32の第1内歯32bと重ならない。本実施形態では、軸方向範囲A1の全体が、径方向から見て、第1内歯32bと重ならない。この条件を満たすうえで、本実施形態の第1締結部材B1は、第1内歯32bよりも入力側に配置される。
第1ロボット部材14は、固定部材34に入力側から接触することで、固定部材34を軸方向Xに位置決め可能な第1内段部14dを備える。固定部材34は、第1ロボット部材14の第1内段部14dに接触した状態で、第1締結部材B1を径方向にねじ込むことにより第1ロボット部材14に固定される。
図1を参照する。本実施形態の固定部材34は、第2締結部材B2によって、第1内歯歯車32(第1内歯部材46)と相対回転不能に設けられる。本実施形態の第2締結部材B2はボルトであるが、その具体例は特に限定されず、例えば、リベット(例えば、ブラインドリベット等)等でもよい。第2締結部材B2は、第1内歯歯車32と固定部材34を軸方向Xに締結することで、第1内歯歯車32と固定部材34を相対回転不能とする。第1内歯部材46は、第2締結部材B2を軸方向にねじ込むための第2雌ねじ孔46aを備える。第1内歯部材46は、第1内歯歯車32の第1内歯32bよりも入力側に突き出る第1突出部46bを有する。第2雌ねじ孔46aは、第1突出部46bを含む軸方向範囲に形成される。固定部材34は、第2締結部材B2の頭部を収容する第2座ぐり孔34bを備える。第2座ぐり孔34bは、第1ロボット部材14に対する固定部材34の圧接箇所60の軸方向位置と径方向に重なる位置に設けられる。第2座ぐり孔34bは、固定部材34の入力側側面から反入力側に向かって凹む凹部として形成される。
固定部材34は、第1突出部46bよりも径方向内側に配置され反入力側に突き出る第2突出部34cを有する。第2突出部34cは、外歯歯車30に入力側から接触しており、外歯歯車30の軸方向移動を規制する。これを実現するうえで、本実施形態の固定部材34は外歯歯車30に直接に接触しているが、スペーサを介して接触していてもよい。
図3を参照する。主軸受36は、軸受ハウジング38と同期部材40との間に配置される。軸受ハウジング38は、第1ロボット部材14と相対回転不能に設けられ、同期部材40は、第2ロボット部材16と相対回転不能に設けられる。本実施形態の主軸受36は、このような軸受ハウジング38と同期部材40とを相対回転可能に連結(支持)することで、第1ロボット部材14と第2ロボット部材16を相対回転可能に連結(支持)する。
本実施形態の主軸受36は、クロスローラ軸受であり、転動体36aの他に専用の外輪36b及び内輪36cを備える。主軸受36の具体例は特に限定されず、玉軸受等の他の単数の軸受の他、軸方向に間隔を空けて配置される複数の軸受(アンギュラ玉軸受、テーパ軸受)によって構成されてもよい。主軸受36は、専用の外輪36bを備えずに、軸受ハウジング38の内周面がこれを兼ねていてもよい。また、主軸受36は、専用の内輪36cを備えずに、同期部材40の外周面がこれを兼ねていてもよい。
主軸受36は、第1内歯部材46及び第2内歯部材47から軸方向Xにずれて配置される。主軸受36は、第1内歯部材46及び第2内歯部材47のある軸方向範囲から軸方向Xにずれて配置されるということである。主軸受36の内径R36-1は、内歯部材46、47の外径R46、R47よりも小さくなる。ここでの外径R46、R47は、第1内歯部材46及び第2内歯部材47のそれぞれにおいて最も大きい外径をいう。また、本明細書での「内径」、「外径」は、いずれも半径をいう。本実施形態のように複数の内歯部材46、47がある場合、いずれかの内歯部材46、47との間でこの条件を満たしていればよい。本実施形態の内径R36-1は、外径R46、R47の両方よりも小さくなる。主軸受36の外径R36-2は、内歯部材46、47の外径R46、R47よりも小さくなる。本実施形態のように複数の内歯部材46、47がある場合、いずれかの内歯部材46、47との間でこの条件を満たしていればよい。本実施形態の外径R36-2は、外径R46、R47の両方よりも小さくなる。なお、本実施形態においては、内径R36-1は、第1内歯部材46及び第2内歯部材47の歯先円の内径よりも小さい。また、外径R36-2は、第1内歯部材46及び第2内歯部材47の歯先円の内径よりも大きい。
軸受ハウジング38は、主軸受36の径方向外側に配置される。本実施形態の軸受ハウジング38は、第1ロボット部材14とは別部材により構成される。本実施形態の第1ロボット部材14は、軸受ハウジング38に入力側から接触することで、軸受ハウジング38を軸方向に位置決め可能な第2内段部14eを備える。
本実施形態の軸受ハウジング38は、複数のハウジング部材38a、38bを組み合わせて構成される。複数のハウジング部材38a、38bは、主軸受36の径方向外側に配置される第1ハウジング部材38aと、第1ハウジング部材38aの径方向内側に配置される第2ハウジング部材38bとを含む。第1ハウジング部材38aには、主軸受36に対して入力側から接触することで、主軸受36の入力側への軸方向移動を規制する第1移動規制部38cが設けられる。本実施形態の第1移動規制部38cは、第1ハウジング部材38aに設けられる内段部によって構成されるが、第1ハウジング部材38aに設けられる止め輪等によって構成されてもよい。第2ハウジング部材38bには、主軸受36に対して反入力側から接触することで、主軸受36の反入力側への軸方向移動を規制する第2移動規制部38dが設けられる。本実施形態の第2移動規制部38dは、第2ハウジング部材38bに設けられる内段部によって構成されるが、第2ハウジング部材38bに設けられる止め輪等によって構成されてもよい。主軸受36は、軸受ハウジング38の第1移動規制部38cと第2移動規制部38dに対して接触することで軸受ハウジング38に対して軸方向に位置決めされることになる。
軸受ハウジング38は、第3締結部材B3により、第1ロボット部材14と径方向に締結される。軸受ハウジング38は、第3締結部材B3の締結により、第1ロボット部材14の内周面と軸受ハウジング38の外周面とを圧接させることで第1ロボット部材14に固定される。本実施形態の第3締結部材B3はボルトであるが、その具体例は特に限定されず、例えば、リベット(例えば、ブラインドリベット等)等でもよい。第1ロボット部材14は、第1ロボット部材14の外周面に設けられ第3締結部材B3の頭部を収容する第3座ぐり孔14fを備える。第3座ぐり孔14fは、第1ロボット部材14の第1ケーシング14aにおいて径方向内側に向かって凹む凹部として形成される。軸受ハウジング38は、第3締結部材B3を径方向にねじ込むための第3雌ねじ孔38eを備える。第3雌ねじ孔38eは、軸受ハウジング38の第2ハウジング部材38bに形成される。軸受ハウジング38の第1ハウジング部材38aには第3締結部材B3の軸部を径方向に通すためのねじ山のない挿通孔38fが形成される。
第3締結部材B3の軸方向範囲A3を想定する。軸方向範囲A3の少なくとも一部は、径方向から見て、第1内歯歯車32の第1内歯32b及び第2内歯歯車33の第2内歯33bのそれぞれと重ならない。本実施形態において、軸方向範囲A3の全体がこの条件を満たす。この条件を満たすうえで、本実施形態の第3締結部材B3は、第2内歯歯車33の第2内歯33bよりも反入力側に配置される。第1締結部材B1の軸方向範囲A1の全体及び第3締結部材B3の軸方向範囲A3の全体のいずれもが、径方向から見て、第1内歯歯車32の第1内歯32b及び第2内歯歯車33の第2内歯33bと重ならないということになる。
同期部材40は、外歯歯車30に対して軸方向片側(ここでは反入力側)に配置される。本実施形態の同期部材40は、軸方向Xにおいて外歯歯車30側に配置される第1同期部品40aと、第1同期部品40aに対して外歯歯車30とは軸方向反対側に配置される第2同期部品40bとを備える。
同期部材40は、ボルト等の第4締結部材B4により、第2ロボット部材16と径方向に締結される。同期部材40の第2同期部品40bのフランジ部40i(後述する)には、第4締結部材B4を径方向にねじ込むための第4雌ねじ孔40cが設けられる。第2ロボット部材16の第3ケーシング16aには、第4締結部材B4の頭部を収容する第4座ぐり孔16bを備える。第4座ぐり孔16bは、第2ロボット部材16の第3ケーシング16aの径方向内側に向かって凹む凹部として形成される。
第1同期部品40aは、ボルト等の第5締結部材B5により第2内歯部材47と軸方向Xに締結される第1外径部40dと、第1外径部40dよりも外径を小さくする第2外径部40eとを備える。第2外径部40eには主軸受36が配置される。第2外径部40eには、主軸受36に対して軸方向入力側から接触することで主軸受36の軸方向移動を規制する段状の肩部40fが設けられる。第2内歯部材47は、第5締結部材B5を軸方向にねじ込むための第5雌ねじ孔47aを備える。第2内歯部材47は、第2内歯部材47の第2内歯33bよりも反入力側に突き出る第3突出部47bを有する。第5雌ねじ孔47aは、第3突出部47bを含む軸方向範囲に形成される。
第1同期部品40aは、第3突出部47bよりも径方向内側に配置され入力側に突き出る第4突出部40gを有する。第2内歯部材47と第1同期部品40aは、第3突出部47bと第4突出部40gをインロー嵌合させた状態で、第5締結部材B5により軸方向Xに締結されることで相対回転不能に設けられる。第4突出部40gは、外歯歯車30に反入力側から接触しており、外歯歯車30の軸方向移動を規制する。これを実現するうえで、本実施形態の第4突出部40gは外歯歯車30に直接に接触しているが、スペーサを介して接触していてもよい。
第2同期部品40bは、ボルト等の第6締結部材B6を軸方向にねじ込むことにより第1同期部品40aと軸方向Xに締結される。第2同期部品40bは、第2同期部品40bの入力側側部に設けられ入力側に突き出る移動規制部40hを備える。第2同期部品40bの移動規制部40hは、第1同期部品40aの反入力側端部とインロー嵌合する。第2同期部品40bの移動規制部40hは、主軸受36に軸方向Xの反入力側から接触することで主軸受36の軸方向移動を規制する。第2同期部品40bは、第2同期部品40bの反入力側部分に設けられ径方向外側に張り出すフランジ部40iを備える。第2同期部品40bのフランジ部40iは、第2ロボット部材16の第3ケーシング16aの内側に配置される。第3ケーシング16aの内側には第2同期部品40bのフランジ部40iがインロー嵌合する嵌合部16cが設けられる。
なお、本実施形態の関節構造10に用いられる入力軸28、内歯歯車32、33、外歯歯車30、歯車軸受44を組み合わせた歯車ユニット62は、関節構造10に用いられる他の要素から独立したコンポーネントとして取り扱い可能である。この歯車ユニット62の利用者は、提供者(例えば、製造者又は販売者)から提供された歯車ユニット62と、歯車ユニット62とは別に自身で準備した他の要素とを組み合わせることで関節構造10を得ることができる。
以上の関節構造10の効果を説明する。
減速装置20の一部(ここでは固定部材34)と第1ロボット部材14とを径方向に圧接させるうえで、減速装置20に第1締結部材B1の締結に起因する径方向荷重F1が作用する。本実施形態では、第1締結部材B1の締結に起因して、被締結部材となる固定部材34に径方向外側に向かう引張力が径方向荷重F1として作用する(図2参照)。この径方向荷重F1により第1内歯32bを有する第1内歯歯車32とともに固定部材34が変形してしまうと、第1内歯歯車32と外歯歯車30との噛み合いに悪影響を及ぼし得る。
(A)ここで、第1締結部材B1の軸方向範囲A1の少なくとも一部は、径方向から見て、第1内歯歯車32の第1内歯32bと重ならない。よって、第1締結部材B1の軸方向範囲A1の全体が第1内歯32bと重なる場合と比べ、第1締結部材B1の締結に起因する径方向荷重F1を第1内歯歯車32に作用させ難くすることができる。ひいては、第1締結部材B1に起因する径方向荷重F1により第1内歯歯車32が変形し難くなり、その径方向荷重F1による第1内歯歯車32と外歯歯車30との噛み合いに対する悪影響を抑制することができる。
(B)特に、本実施形態において、第1締結部材B1の軸方向範囲A1の全体は、径方向から見て、第1内歯歯車32の第1内歯32bと重ならない。よって、第1締結部材B1に起因する径方向荷重F1を第1内歯歯車32に更に作用させ難くすることができる。
仮に、第1締結部材B1によって第1ロボット部材14と固定部材34を軸方向Xに締結する場合を考える。この場合、第1締結部材B1の座する座面(第1座ぐり孔14cの底面)が径方向に延びるため、第1ロボット部材14の外径が大型化し易くなる。この点、本実施形態の第1締結部材B1は、第1ロボット部材14及び固定部材34を径方向に締結することで、第1ロボット部材14と固定部材34を圧接させている。よって、第1ロボット部材14において第1締結部材B1のための座面を径方向に延ばさずに済むため、第1締結部材B1周りにおいて第1ロボット部材14の外径を容易に小型化できる。特に、アクチュエータ22のホロー部22aの内径を維持したまま第1ロボット部材14の外径を小型化できる点で有効である。
(C)固定部材34は、第1内歯歯車32とは別部材とされる。よって、第1内歯歯車32と固定部材34を同じ部材により構成する場合と比べ、第1締結部材B1に起因する径方向荷重F1を第1内歯歯車32に作用させ難くすることができる。
(D)固定部材34は、第1内歯歯車32よりもヤング率の大きい素材により構成される。よって、固定部材34を第1内歯歯車32のヤング率に合わせる場合と比べ、径方向荷重F1により固定部材34を変形させ難くすることができ、その径方向荷重F1を第1内歯歯車32に更に作用させ難くすることができる。
軸受ハウジング38は、第3締結部材B3により第1ロボット部材14と径方向に締結される。よって、軸受ハウジング38と第1ロボット部材14を軸方向Xに締結する場合と比べ、第1ロボット部材14において第3締結部材B3のための座面(第3座ぐり孔14fの底面)を径方向に延ばさずに済む。ひいては、第3締結部材B3周りにおいて第1ロボット部材14の外径を容易に小型化できる。
軸受ハウジング38と第1ロボット部材14を第3締結部材B3により径方向に締結するうえで、第3締結部材B3の締結に起因して、軸受ハウジング38に径方向荷重F3が作用する。本実施形態では、第3締結部材B3の締結に起因して、軸受ハウジング38に径方向外側に向かう引張力が径方向荷重F3として作用する(図3参照)。ここで、第3締結部材B3の軸方向範囲A3は、径方向から見て、第2内歯歯車33の第2内歯33bと重ならない。よって、第3締結部材B3の軸方向範囲A3が第2内歯33bと重なる場合と比べ、第3締結部材B3の締結に起因して作用する径方向荷重F3を第2内歯歯車33に作用させ難くすることができる。ひいては、第3締結部材B3に起因する径方向荷重F3により第2内歯歯車33が変形し難くなり、その径方向荷重F3による第2内歯歯車33と外歯歯車30との噛み合いに対する悪影響を抑制することができる。
このような、第2内歯歯車33と外歯歯車30との噛み合いに対する悪影響を抑制するうえでは、次に説明する構成を採用すると更に好ましい。第3締結部材B3の軸方向範囲A3は、径方向から見て、第2内歯部材47とも重ならない。本実施形態の第3締結部材B3は、第2内歯部材47よりも反入力側に配置される。軸方向範囲A3の少なくとも一部は、径方向から見て、主軸受36とは重ならず、主軸受36よりも反入力側に配置される。本実施形態の軸方向範囲A3の全体は、主軸受36よりも反入力側に配置される。
同期部材40は、第4締結部材B4により、第2ロボット部材16と径方向に締結される。よって、第2ロボット部材16において第4締結部材B4のための座面(第4座ぐり孔14bの底面)を径方向に延ばさずに済む。ひいては、第4締結部材B4周りにおいて第2ロボット部材16の外径を容易に小型化することができる。
(E)主軸受36の内径R36-1は、内歯部材46、47の外径R46、R47よりも小さくなる。よって、主軸受36の内径R36-1を内歯部材46、47の外径R46、R47以上の大きさにする場合と比べ、第1ロボット部材14の外径を容易に小型化することができる。
(第2実施形態)図4、図5、図6を参照する。第2実施形態の関節構造10は、第1実施形態の関節構造10と比べて、主に、第1ロボット部材14、第2ロボット部材16、軸受ハウジング38、同期部材40の点において相違する。
本実施形態の軸受ハウジング38は、第1ロボット部材14の一部(ここでは第1ケーシング14a)が兼ねており、その第1ロボット部材14の一部と同じ部材によって一体に構成される。本実施形態の軸受ハウジング38も、第1実施形態と同様の第1移動規制部38c、第2移動規制部38dを備え、主軸受36を軸方向Xに位置決めしている。
本実施形態の同期部材40は、第1同期部品40a及び第2同期部品40bのうちの第1同期部品40aのみを備え、第2同期部品40bを備えていない。第2ロボット部材16は、同期部材40に第6締結部材B6によって締結され、第2同期部品40bと同様の移動規制部40hを備える。
第1ロボット部材14は、第1ロボット部材14の一部(ここでは第1ケーシング14a)を周方向に分割した複数(本実施形態では二つ)の分割部80を備える。複数の分割部80は、全体として、軸方向Xに直交する断面において筒状断面をなす。隣り合う分割部80は、個々の分割部80の周方向端部に設けられ、互いに突き合わせられる突合せ端部80aを備える。複数の分割部80は、入力側に配置される第1締結部材B1と、反入力側に配置される第3締結部材B3とによって周方向(接線方向)に締結される。
本実施形態の第1締結部材B1は、複数の被締結部材として複数の分割部80を周方向に締結することで、複数の分割部80の構成する第1ロボット部材14の一部(ここでは第1ケーシング14a)を固定部材34に圧接させる。ここでの「周方向に締結」とは、第1ロボット部材14の外周面における接線方向での締結力を付与することで複数の分割部80を締結することをいう。固定部材34は、第1締結部材B1の締結力によって第1ロボット部材14との圧接箇所60に付与される摩擦によって第1ロボット部材14に固定される。第1締結部材B1は、分割部80の周方向両側の突合せ端部80aそれぞれに個別に用いられ、隣り合う分割部80の突合せ端部80aを締結する。
第1締結部材B1の軸方向範囲A1の少なくとも一部は、径方向から見て、固定部材34と重ならない位置に配置される。この条件を満たすうえで、第1締結部材B1の少なくとも一部は、固定部材34に対して第1内歯歯車32とは軸方向Xの反対側(入力側)に配置される。本実施形態の第1締結部材B1の軸方向範囲A1の少なくとも一部は、第1ロボット部材14の第1内段部14dよりも入力側に配置される。
本実施形態の第3締結部材B3は、複数の分割部80を周方向に締結することで、軸受ハウジング38を兼ねるとともに複数の分割部80の構成する第1ロボット部材14の一部(ここでは第1ケーシング14a)を主軸受36に圧接させる。第3締結部材B3も、第1締結部材B1と同様、分割部80の周方向両側の突合せ端部80aそれぞれに個別に用いられ、隣り合う分割部80の突合せ端部80aを締結する。
第3締結部材B3の軸方向範囲A3を想定する。第3締結部材B3の軸方向範囲A3は、第1実施形態の第3締結部材B3の軸方向範囲A3と同様の特徴を持つ。例えば、第3締結部材B3の軸方向範囲A3の少なくとも一部は、径方向から見て、第1内歯歯車32の第1内歯32b及び第2内歯歯車33の第2内歯33bのそれぞれと重ならない。
本実施形態の第1締結部材B1、第3締結部材B3はボルト82とナット84を備える。ボルト82は、隣り合う分割部80の突合せ端部80aに設けられる挿通孔80bに挿通される。第1ロボット部材14の外周面は、ボルト82の頭部及びナット84のそれぞれを収容する第1座ぐり孔14cを備える。
以上の関節構造10の効果を説明する。
本実施形態では、第1締結部材B1の締結に起因して、被締結部材となる分割部80から固定部材34に径方向内側に向かう荷重が径方向荷重F1(図6参照)として作用する。前述と同様、第1締結部材B1の軸方向範囲A1の少なくとも一部は、径方向から見て、第1内歯歯車32の第1内歯32bと重ならない。よって、前述と同様、第1締結部材B1に起因する径方向荷重F1を第1内歯歯車32に作用させ難くすることができる。ひいては、複数の分割部80を周方向に締結する場合でも、前述の(A)と同様、径方向荷重による第1内歯歯車32と外歯歯車30との噛み合いに対する悪影響を抑制することができる。
また、第3締結部材B3の締結に起因して、分割部80から主軸受36に径方向内側に向かう荷重が径方向荷重(図示せず)として作用する。ここで、第3締結部材B3の軸方向範囲A3は、径方向から見て、第2内歯歯車33の第2内歯33bと重ならない。よって、第3締結部材B3の軸方向範囲A3が第2内歯33bと重なる場合と比べ、第3締結部材B3の締結に起因して作用する径方向荷重を第2内歯歯車33に作用させ難くすることができる。
この他に、本実施形態の関節構造10は、前述した(B)~(E)で説明した構成要素(図示せず)を備え、それらの説明に対応する効果を得られる。
次に、ここまで説明した各構成要素の変形形態を説明する。
減速装置20は撓み噛合い型減速装置である例を説明したが、その種類はこれに限定されない。例えば、減速装置20は、入力軸としてクランク軸を用いる偏心揺動型減速装置でもよい。この場合、内歯歯車の中心上にクランク軸が配置されるセンタークランクタイプでもよいし、内歯歯車の中心からオフセットした位置に複数のクランク軸が配置される振り分けタイプでもよい。この場合、内歯歯車の個数は一つとしてもよい。また、撓み噛合い式減速装置となる場合、その具体例として二つの内歯歯車32、33を備える筒型を説明したが、その種類はこれに限定されない。例えば、一つの内歯歯車を備えるカップ型、シルクハット型等でもよい。また、減速装置20の種類は、単純遊星歯車装置であってもよい。
実施形態では、第1ロボット部材14が支持部材となり、第2ロボット部材16が被駆動部材となる例を説明した。この他にも、第1ロボット部材14が被駆動部材となり、第2ロボット部材16が支持部材となってもよい。この場合、筒型の撓み噛合い型減速装置を用いるときは、第1内歯歯車32が被駆動部材となる第1ロボット部材14を駆動する駆動側内歯歯車となり、第2内歯歯車33が支持部材となる第2ロボット部材16に対して固定された静止側内歯歯車となってもよい。
偏心揺動型減速装置となる場合、入力軸28の歯車駆動部28aは、外歯歯車30を揺動させることで駆動する偏心体となってもよい。この場合、同期部材40は、外歯歯車30に対して軸方向片側に配置され、外歯歯車30を貫通するピンによって外歯歯車30の自転成分と同期可能なキャリヤとなってもよい。
固定部材34は、第1締結部材B1の締結により、第1ロボット部材14と固定部材34を径方向に圧接させることで第1ロボット部材14に固定できればよく、そのための具体的構造は実施形態の内容に限定されない。固定部材34は、内歯歯車32と同じ部材によって一体的に構成されてもよい。固定部材34のヤング率は、内歯歯車32のヤング率以下であってもよい。
第1締結部材B1の軸方向範囲A1の少なくとも一部において、径方向から見て、内歯歯車32の内歯32bと重なっていなければよく、その一部が内歯歯車32の内歯32bと重なっていてもよい。
内歯歯車32と固定部材34を相対回転不能に設けるための手段は第2締結部材B2に限定されない。これを実現するうえで、例えば、スプライン、キー等の嵌め合いを用いてもよい。
軸受ハウジング38と第1ロボット部材14を相対回転不能に設けるための手段は第3締結部材B3に限定されない。これを実現するうえで、例えば、スプライン、キー等の嵌め合いを用いてもよい。また、軸受ハウジング38は、第3締結部材B3により第1ロボット部材14と軸方向Xに締結されていてもよい。
軸受ハウジング38は、複数のハウジング部材38a、38bを組み合わせて構成される例を説明したが、単数部材によって構成されてもよい。この場合も、軸受ハウジング38は、複数の移動規制部40hを備えていてもよい。
第3締結部材B3は、径方向から見て、第1内歯歯車32の第1内歯32b及び第2内歯歯車33の第2内歯33bのいずれかと重なっていてもよい。
同期部材40を第2ロボット部材16と相対回転不能に設けるうえで、その具体的手段は特に限定されない。これを実現するうえで、例えば、スプライン、キー等の嵌め合いを用いてもよい。
主軸受36は、内歯部材46、47と軸方向Xにずれない位置、つまり、径方向から見て重なる位置に配置されていてもよい。この場合、主軸受36の内径R36-1は内歯部材46、47の外径R46、R47以上の大きさとなってもよい。
以上の実施形態及び変形形態は例示である。これらを抽象化した技術的思想は、実施形態及び変形形態の内容に限定的に解釈されるべきではない。実施形態及び変形形態の内容は、構成要素の変更、追加、削除等の多くの設計変更が可能である。前述の実施形態では、このような設計変更が可能な内容に関して、「実施形態」との表記を付して強調している。しかしながら、そのような表記のない内容でも設計変更が許容される。図面の断面に付したハッチングは、ハッチングを付した対象の材質を限定するものではない。実施形態及び変形形態において言及している構造には、製造誤差を考慮すると同一とみなすことができるものも当然に含まれる。
実施形態において単数部材により構成された構成要素は複数部材で構成されてもよい。同様に、実施形態において複数部材により構成された構成要素は単数部材で構成されてもよい。
B1…第1締結部材、B2…第2締結部材、B3…第3締結部材、B4…第4締結部材、10…関節構造、12…ロボット、14…第1ロボット部材、16…第2ロボット部材、18…関節部、20…減速装置、30…外歯歯車、32…第1内歯歯車、32b…第1内歯、33…第2内歯歯車、33b…第2内歯、34…固定部材、36…主軸受、38…軸受ハウジング、40…同期部材、46…内歯部材。

Claims (11)

  1. 第1ロボット部材と、第2ロボット部材と、前記第1ロボット部材と前記第2ロボット部材を連結する関節部に組み込まれる減速装置と、を備えるロボットの関節構造であって、
    前記減速装置は、外歯歯車と、前記外歯歯車と噛み合う内歯歯車と、前記内歯歯車と相対回転不能に設けられ前記第1ロボット部材と固定される固定部材と、を備え、
    前記固定部材は、第1締結部材の締結により、前記第1ロボット部材の内周面と前記固定部材の外周面とを圧接させることで前記第1ロボット部材に固定され、
    前記第1締結部材の軸方向範囲の少なくとも一部は、径方向から見て、前記内歯歯車の内歯と重ならないロボットの関節構造。
  2. 前記第1締結部材は、前記第1ロボット部材及び前記固定部材を径方向に締結することで、前記第1ロボット部材と前記固定部材を圧接させる請求項1に記載のロボットの関節構造。
  3. 前記第1ロボット部材は、前記第1ロボット部材の一部を周方向に分割した複数の分割部を備え、
    前記第1締結部材は、前記複数の分割部を周方向に締結することで、前記第1ロボット部材と前記固定部材を圧接させる請求項1に記載のロボットの関節構造。
  4. 前記第1締結部材の軸方向範囲の全体は、径方向から見て、前記内歯と重ならない請求項1から3のいずれかに記載のロボットの関節構造。
  5. 前記固定部材は、前記内歯歯車とは別部材とされる請求項1から4のいずれかに記載のロボットの関節構造。
  6. 前記固定部材は、前記内歯歯車よりもヤング率の大きい素材により構成される請求項5に記載のロボットの関節構造。
  7. 前記固定部材は、第2締結部材により前記内歯歯車と軸方向に締結される請求項5または6に記載のロボットの関節構造。
  8. 前記第1ロボット部材と前記第2ロボット部材を相対回転可能に連結する主軸受と、
    前記主軸受の径方向外側に配置され前記主軸受を収容する軸受ハウジングと、を備え、
    前記軸受ハウジングは、第3締結部材により、前記第1ロボット部材と径方向に締結される請求項1から7のいずれかに記載のロボットの関節構造。
  9. 前記減速装置は、内歯歯車として第1内歯歯車と第2内歯歯車を有する撓み噛合い型減速装置であって、
    前記第1内歯歯車は、前記第1ロボット部材と相対回転不能に連結され、
    前記第2内歯歯車は、前記第2ロボット部材と相対回転不能に連結され、
    前記第3締結部材は、径方向から見て、前記第2内歯歯車の内歯と重ならない請求項8に記載のロボットの関節構造。
  10. 前記第2ロボット部材と相対回転不能に設けられ前記外歯歯車の自転成分と同期する同期部材を備え、
    前記同期部材は、第4締結部材により、前記第2ロボット部材と径方向に締結される請求項1から9のいずれかに記載のロボットの関節構造。
  11. 前記第1ロボット部材と前記第2ロボット部材を相対回転可能に連結する主軸受を備え、
    前記主軸受は、前記内歯歯車と同一の素材により一体的に形成されている内歯部材から軸方向にずれて配置され、
    前記主軸受の内径は、前記内歯部材の外径よりも小さい請求項1から10のいずれかに記載のロボットの関節構造。
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