JP2023102452A - 卓上切断機 - Google Patents

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Abstract

【課題】刃具の切り込み位置の視認性が良好でありかつ刃具をスライドバーに対して近づけることができる卓上切断機が必要とされている。【解決手段】卓上切断機1は、前後方向に延出する長尺状のスライドバー51と、スライドバー51に沿ってスライドするスライドベース52と、上下揺動支軸10aを中心にして上下方向に揺動可能な切断機本体10を有する。切断機本体10は、スライドバー51と直交する軸方向に延出しかつ刃具11が取付けられる出力軸37と、刃具11が垂直の状態において刃具11とスライドバー51の間に設けられかつスライドバー51よりも上方に位置する電動モータ23と、電動モータ23のモータ軸23aの駆動力を出力軸37に伝達する動力伝達部30を有する。動力伝達部30は、刃具11とスライドバー51の間に設けられかつ切断機本体10が上死点に位置する際にスライドバー51より上方に位置する。【選択図】図4

Description

本発明は、例えば木材等の被切断材の切断加工に用いられる卓上切断機に関する。
この種の卓上切断機は、例えば長尺状のスライドバーと、スライドバーに装着されてスライドバーに沿って移動可能なスライドベースを有する。スライドベースには切断機本体が装着される。切断機本体は、電動モータと、電動モータを動力源として回転する略円形の刃具を有する。刃具の側面は、スライドバーと平行である。切断機本体は、スライドベースに対して上下方向に揺動可能である。刃具を回転させ、切断機本体を下方に載置された被切断材に向けて移動させる。これにより刃具が被切断材に切り込まれる。さらに切断機本体をスライドバーの延出方向に沿って移動させることにより、刃具が被切断材に対して水平方向に移動する。これにより被切断材をスライドバーの延出方向に沿って切断できる。
スライドバーは、刃具の移動を妨げないように、卓上切断機の手前側に位置する使用者から見て刃具の右側面より右方または左側面より左方に配置される。特許文献1に記載の発明は、刃具の右側面より右方に刃具の側面に沿って延びるスライドバーを有する。電動モータを収容するモータハウジングは、刃具の上方に配置され、かつ刃具に対してスライドバーと反対側である左方に突出して配置される。そのため被切断材に対する刃具の切り込み位置を使用者が視認する際、モータハウジングの左方に突出した部分が視認性を妨げる場合がある。そのため使用者が頭を下げて切り込み位置を視認する場合がある。
特許文献2に記載の発明は、刃具の左側面より左方に刃具の側面に沿って延びるスライドバーを有する。電動モータを収容するモータハウジングは、刃具の右方に配置され、かつ刃具が垂直の状態で傾斜した姿勢で配置される。モータハウジングの傾斜方向は、手前側から見て右方に向けて上方へ傾斜する方向である。被切断材に対する刃具の切り込み位置を使用者が視認する際に、刃具の左方に位置するスライドバーが視認性を妨げる場合がある。そのため使用者が頭を下げて切り込み位置を視認する場合がある。
卓上切断機に備えられる電動モータには、例えば充電式バッテリ等のDC電源から電力を供給されて駆動するDCブラシレスモータや、AC電源から電力を供給されて駆動するACブラシ付モータが用いられる。特にACブラシ付モータの場合、DCブラシレスモータ等よりもモータ径が大きい。そのため電動モータを刃具の近くに配置する場合、手前から見て刃具とスライドバーの間、もしくは刃具を間に挟んでスライドバーと左右反対側に配置される。前者の場合は刃具とスライドバーの左右方向の間隔が広くなり、後者の場合は電動モータとスライドバーの左右方向の間隔が広くなる。そのためスライドバーを支点とする切断機本体のモーメントが大きくなり、切断機本体の機械剛性を高く維持することが難しい。そのため刃具の切断精度が低下する場合がある。
特開2005-279933号公報 特開2018-89867号公報
上述のように卓上切断機の電動モータの配置には、刃具の切り込み位置の視認性、切断機本体の機械剛性、刃具の切断精度等を向上させるために改良の余地があった。したがって刃具の切り込み位置の視認性が良好でありかつ刃具をスライドバーに対して近づけることができる卓上切断機が必要とされている。
本開示の一つの特徴によると卓上切断機は、前後方向に延出する長尺状のスライドバーを有する。卓上切断機は、スライドバーに装着されてスライドバーに沿って前後方向にスライドするスライドベースを有する。卓上切断機は、スライドベースに設けられた上下揺動支軸を中心にして上下方向に揺動可能に装着された切断機本体を有する。切断機本体は、スライドバーと直交する軸方向に延出しかつ刃具が取付けられる出力軸を有する。切断機本体は、出力軸を駆動させる動力源であり、刃具が垂直の状態において前方から見て刃具とスライドバーの間に設けられかつスライドバーよりも上方に位置する電動モータを有する。切断機本体は、電動モータのモータ軸の駆動力を出力軸に伝達する動力伝達部を有する。動力伝達部は、前方から見て刃具とスライドバーの間に設けられかつ切断機本体が上死点に位置する際にスライドバーより上方に位置する。
したがって電動モータと出力軸の間に動力伝達部を設けることにより、切断機本体が上死点から下死点までのいずれの位置である場合でも電動モータをスライドバーよりも上方に配置できる。そのため刃具をスライドバーに対して近づけて配置できる。これによりしかも切断機本体が上死点に位置する場合、電動モータと動力伝達部がスライドバーよりも上方に位置する。そのため切断機本体が上死点に位置する状態で、刃具の切り込み位置の視認性が良好になる。
第1実施例に係る卓上切断機を左方から見た斜視図である。 卓上切断機を右方から見た斜視図である。 切断機本体が後端に位置する状態の卓上切断機を右方から見た斜視図である。 切断機本体が上死点に位置する状態の卓上切断機の右側面図である。 切断機本体が下死点に位置しかつ後端に位置する状態の卓上切断機の左側面図である。 切断機本体が下死点に位置する状態の卓上切断機の右側面図である。 切断機本体が下死点に位置しかつ後端に位置する状態の卓上切断機の右側面図である。 切断機本体が下死点に位置する状態の卓上切断機の平面図である。 切断機本体が下死点に位置しかつ後端に位置する状態の卓上切断機の平面図である。 切断機本体が下死点に位置する状態の卓上切断機の正面図である。 切断機本体が下死点に位置しかつ左方に傾動した状態の卓上切断機の正面図である。 切断機本体が下死点に位置しかつ右方に傾動した状態の卓上切断機の正面図である。 切断機本体が上死点に位置する状態の卓上切断機の後面図である。 図4中のXIV-XIV線断面矢視図である。 図4中のXV-XV線断面矢視図である。 第2実施例に係る卓上切断機の切断機本体が上死点に位置する状態を示す左側面図である。 切断機本体が上死点に位置する状態の卓上切断機の右側面図である。 切断機本体が上死点に位置しかつ後端に位置する状態の卓上切断機の右側面図である。 切断機本体が下死点に位置する状態の卓上切断機の右側面図である。 切断機本体が下死点に位置しかつ後端に位置する状態の卓上切断機の右側面図である。 図17中のXXI-XXI線断面矢視図である。
本開示の他の特徴によると動力伝達部は、モータ軸から出力軸に駆動力を伝達するシャフトを有する。シャフトは、切断機本体が下死点に位置する際に軸方向から見てスライドバーと交差する。したがって切断機本体が下死点に位置する際に手前から見て刃具とスライドバーの間にはシャフトが配置される。電動モータは、シャフトの上方でスライドバーよりも上方に逃がされている。そのため出力軸の軸方向において刃具とスライドバーの距離を短くすることができる。これにより切断機本体の機械剛性を高く維持でき、刃具の切断精度の低下を抑制できる。
本開示の他の特徴によるとシャフトの直径は、刃具の直径の1/40~1/20である。したがって電動モータを支持するために必要な強度でシャフトを設けることができ、かつ出力軸の軸方向において刃具とスライドバーの距離を短くすることができる。
本開示の他の特徴によるとシャフトを収容する筒状のシャフトハウジングを有する。シャフトハウジングは、出力軸と連結されるシャフトの従動側端の周囲においてシャフトの径方向に拡がる拡径部を有する。したがってシャフトハウジングを出力軸側のハウジングに対して軸方向にねじ止めできる。そのため組み付け性が良好であり、かつシャフトハウジングの支持剛性を高くすることができる。
本開示の他の特徴によると刃具からスライドバーまでの出力軸の軸方向の距離は、刃具の直径の3/4以下である。したがって刃具からスライドバーまでの出力軸の軸方向の距離を必要最小限にして、スライドバーに支持される切断機本体の機械剛性を高くすることができる。そのため刃具を被切断材に切り込ませる際、出力軸の軸方向における刃具のブレを抑制できる。
本開示の他の特徴によると切断機本体が下死点に位置する際に電動モータの全体が出力軸と上下揺動支軸の前後方向の間に位置する。したがって下死点に位置する切断機本体の重心を上下揺動支軸に近づけることができる。そのため切断機本体を上下揺動する際の変動荷重を小さくすることができる。切断機本体は、上下揺動支軸の周囲に装着されたばねによって下死点から上死点に向けて付勢される。切断機本体の変動荷重を小さくすることにより、ばねのばね荷重を小さくすることができる。また、上下揺動支軸を中心とする切断機本体の機械剛性を高くすることができる。
本開示の他の特徴によると切断機本体が上死点に位置する際に電動モータの全体が上下揺動支軸よりも後方に位置する。そのため電動モータの荷重を利用して切断機本体を上方へ揺動させて上死点に戻すことができる。そのため切断機本体を上死点に向けて付勢するばねのばね荷重を小さくすることができる。
本開示の他の特徴によるとモータ軸は、刃具が垂直の状態においてモータ軸の径方向から見て刃具の側面と平行もしくは側面に対して10°以下で傾斜する。したがってモータ軸を刃具の側面に沿った姿勢で配置できる。そのため出力軸の軸方向において電動モータを刃具に近づけて配置できる。これにより切断機本体を出力軸の軸方向においてにコンパクトにできる。
本開示の他の特徴によると電動モータの中心は、刃具を起点として刃具の面直方向に刃具からスライドバーまでの距離の30~50%の位置に配置される。したがって電動モータの中心は、スライドバーよりも刃具に対して近い位置に配置される。そのため切断機本体の重心を出力軸の軸方向において刃具に近づけることができる。これにより切断機本体を下動させて刃具を被切断材に切り込ませる際、刃具が被切断材から受ける反力と切断機本体の自重とによるねじれモーメントを小さくすることができる。
本開示の他の特徴によると電動モータは、AC電源から電力を供給されて駆動するブラシ付モータである。したがってモータ径が比較的大きいブラシ付モータを備える場合でも、刃具の切り込み位置を確認する際にブラシ付モータによって視認性が妨げられることを抑制できる。また、ブラシ付モータを備える場合でも、出力軸の軸方向における刃具とスライドバーの距離を短くすることができる。
本開示の他の特徴によるとスライドバーは、並設される複数のバーを有する。複数のバーは、最も上方に位置する第1バーと、最も下方に位置する第2バーを含む。第1バーの直径をa[mm]、第2バーの直径をb[mm]、第1バーと第2バーの中心間距離をc[mm]、刃具の直径をd[mm]としたとき、(a/2+b/2+c)×2<d<(a/2+b/2+c)×3.5の関係を満たす。したがって複数のバーを、上下方向において刃具の直径の半分よりも短い長さの範囲内にコンパクトに収めることができる。しかも複数のバーを全て含む上下方向の距離は、刃具の直径の2/7倍よりも大きい。そのため切断機本体を支持可能な十分な強度を有するように複数のバーを設けることができる。かくして切断機本体のスライド構造のコンパクト性と支持強度を両立させることができる。
本開示の他の特徴によるとモータ軸は、切断機本体が下死点に位置する際に後方に向けて上方へ傾斜する傾斜角度を有して配向される。したがって切断機本体が下死点に位置する際に電動モータの下方への突出量を最小限に抑えることができる。これにより卓上切断機を上下方向にコンパクトにできる。
本開示の他の特徴によるとモータ軸の傾斜角度は、切断機本体が下死点に位置する際に水平線に対して30°~60°である。したがって電動モータを収容するモータハウジングが被切断材に当接することを防止できる。そのためコンパクトに設けられた卓上切断機を用いて被切断材を好適に切断できる。
本開示の他の特徴によるとモータ軸は、切断機本体が上死点に位置する際に水平線と平行もしくは水平線に対して10°以下の傾斜角度を有する。したがって電動モータの上方または下方への突出量を抑えることができる。そのため刃具の切り込み位置を確認する際に視認性が妨げられることを防止できる。
本開示の他の特徴によると卓上切断機は、切断機本体をスライドバーに対して移動させる際に使用される操作ハンドルを有する。操作ハンドルの中心は、刃具が垂直の状態において前方から見て刃具を含む仮想平面上またはスライドバーと刃具の間に位置する。したがってスライドバーと操作ハンドルの中心を出力軸の軸方向に近づけることができる。そのため使用者が操作ハンドルを把持して刃具を被切断材に切り込ませる際に、スライドバーに対する切断機本体のねじれモーメントを小さくすることができる。さらに刃具と操作ハンドルの中心を出力軸の軸方向に近づけることができる。そのため使用者が操作ハンドルを把持して刃具を被切断材に切り込ませる際に、刃具が被切断材から受ける反力と操作ハンドルを操作する操作力とによるねじれモーメントを小さくすることができる。
本開示の他の特徴によると操作ハンドルの中心は、刃具を起点として軸方向に刃具からスライドバーまでの距離の30~70%の位置に配置される。したがって操作ハンドルの中心は、刃具とスライドバーの両方から離れすぎない位置に配置される。そのため刃具と操作ハンドルの間で作用する切断機本体のねじれモーメントを小さくできる。しかも操作ハンドルを操作する操作力によるスライドバーの撓みを抑制できる。
本開示の他の特徴によると卓上切断機は、切断機本体が下死点よりも下方へ移動することを規制する下死点ストッパを有する。下死点ストッパの中心は、刃具が垂直の状態において前方から見てスライドバーと刃具の間に位置する。したがって出力軸の軸方向において下死点ストッパの中心とスライドバーの距離を短くできる。下死点ストッパは、切断機本体が下死点まで下降した際に反力を受ける。そのため距離が短くなることにより、反力によるスライドバーに対する切断機本体のねじれモーメントを小さくできる。
本開示の他の特徴によると下死点ストッパの中心は、刃具を起点として軸方向に刃具からスライドバーまでの距離の30~70%の位置に配置される。したがって下死点ストッパの中心は、刃具とスライドバーの両方から離れすぎない位置に配置される。そのため下死点ストッパが受ける反力とスライドバーの間で作用する切断機本体のねじれモーメントを小さくでき、かつねじれモーメントによる刃具のブレを抑制できる。
本開示の第1実施例を図1~15に基づいて説明する。本実施例ではいわゆるスライドマルノコと称される卓上切断機1を例示する。図1,2に示すように卓上切断機1は、卓上や床上等に載置されるベース2と、被切断材を載置するためのターンテーブル4と、切断機本体10を有する。ターンテーブル4は、ベース2の上方において上下方向に延びる回転支軸2aを中心に水平方向に回転可能に支持されている。切断機本体10は、ターンテーブル4の上方に設けられている。切断機本体10には、チップソー(英語名:tipped saw blade)と称される略円板形の刃具(丸鋸刃)11が回転可能に支持される。使用者は、卓上切断機1の手前に位置して切断作業を行う。以下の説明において前後方向は使用者から見て手前を前側とする。上下左右方向については使用者を基準にして規定する。
図1,2に示すようにターンテーブル4は、平面視で略円形状でありテーブル上面4aが水平に設けられている。ターンテーブル4の略円板形状の中央に回転支軸2aが位置する。ベース2は、左右の両端に上方突出部3を有し、左右の上方突出部3の間の空間においてターンテーブル4を水平回転可能に支持している。なお、本実施例では通常よりも大型のターンテーブル4を採用しており、ベース2の左右端部は被切断材を載置する載置面を有していない。ターンテーブル4は、刃具11の側面に沿って前方へ延出するテーブル延長部5を有する。テーブル延長部5の上面の中央には、刃具11の側面に沿って延出する切欠き状の溝孔5aが設けられる。溝孔5aの上部に設けられている刃口板は、便宜上作図を省略している。
図1,2に示すようにターンテーブル4と上方突出部3の上方には、左右方向に延びかつ上方に延びる壁形状の位置決めフェンス6が設けられている。位置決めフェンス6は、左右の上方突出部3に支持されている。位置決めフェンス6の前面である位置決め面6bは、ターンテーブル4の回転中心である回転支軸2aを通る鉛直面上に位置している。ターンテーブル4に載置される被切断材は、位置決め面6bに当てることで前後方向に位置決めされる。位置決めフェンス6の上方には、位置決め面6bを上方に延長できる上方延長フェンス6aを取り外し可能に装着できる。
図1,2に示すようにベース2の前部の略半周の領域には、円弧形状のマイタスケールプレート7が設けられる。マイタスケールプレート7は、テーブル上面4aよりも下方において水平に延出する。マイタスケールプレート7は、ターンテーブル4の左右両側に設けられたインジケータ8と協働してターンテーブル4の回転角度を表示する。ターンテーブル4の回転角度は、刃具11と位置決めフェンス6の位置決め面6bとの角度である。ターンテーブル4を左右のいずれかに回転させることによって、刃具11を位置決めフェンス6の位置決め面6bに対して斜めの姿勢にすることができる。この姿勢で刃具11が被切断材を切断することを、斜め切り(英語名:miter cut)と呼んでいる。マイタスケールプレート7には、径方向に延びる溝状の複数の位置決め凹部7bが設けられる。位置決め凹部7bは、マイタスケールプレート7の周方向に所定の角度間隔で設けられる。位置決め凹部7bには、後述する位置決めピン64aの先端が進入可能である。マイタスケールプレート7は、複数の固定ねじ7aによってベース2に固定される。固定ねじ7aは、マイタスケールプレート7を上下方向に貫通する長孔に挿入される。固定ねじ7aを緩めてマイタスケールプレート7を左右方向に動かすことにより位置決めフェンス6と刃具11の角度を微調整できる。例えば位置決めピン64aが直角位置の位置決め凹部7bに挿入された状態であれば、刃具11と位置決めフェンス6の直角を精密に調整できる。この調整は、主に製品の生産過程で行われる。
図1,2に示すように、ターンテーブル4の後部には、前後方向を軸方向とする略円柱状のアーム支持部4bが設けられる。アーム支持部4bの後方には、略上方に延びる本体支持アーム50が設けられる。本体支持アーム50は、前後方向に延びる左右傾動支軸50aを中心にして、アーム支持部4bに対して左右方向に傾動可能に支持される。本体支持アーム50は、刃具11が垂直な状態で上方に向けて概ね右方へ傾斜する。本体支持アーム50の上部50bは、後述するスライドベース52を後端まで移動させた際、切断機本体10の可動領域から退避した形状になっている。
図1,2に示すように本体支持アームの上部50bには、刃具11の側面と平行かつ水平方向に延出する長尺状のスライドバー51が装着される。スライドバー51は、上下方向に並設された上方の第1バー51aと下方の第2バー51bを有する。第1バー51aと第2バー51bには、スライドベース52が前後方向にスライド可能に取り付けられている。スライドベース52の左方に切断機本体10が連結される。そのため切断機本体10は、刃具11が垂直な状態で第1バー51aと第2バー51bよりも左方に位置する。スライドベース52を前後方向にスライドさせることにより、ターンテーブル4に載置された例えば幅広の被切断材を切断できる。スライドベース52の上側右側面にノブ9が設けられる。ノブ9を締付け方向に回転させることによって、スライドバー51に対してスライド動作するスライドベース52を任意の位置で固定することができる。
図4,10に示すように第1バー51aは、例えば30mmの直径51eの円筒状に形成される。第2バー51bは、例えば25mmで直径51eよりも小さい直径51fの円筒状に形成される。第1バー51aの中心51cと第2バー51bの中心51dは、互いに平行に前後方向に延出する。第1バー51aの中心51cと第2バー51bの中心51dは、刃具11が垂直な状態で左右方向の位置が略同じである。なお、刃具11の台金の厚み方向の中心を通りかつ刃具11の側面と平行に延出する仮想平面を第1仮想平面S1とする。第1バー51aの中心51cと第2バー51bの中心51dを通過する仮想平面を第2仮想平面S2とする。第1仮想平面S1と第2仮想平面S2は略平行である。
図4,10に示すように刃具11は、出力軸37を中心に回転する。第1仮想平面S1と第2仮想平面S2の左右方向(出力軸37の延出方向)の距離は、刃具11の直径11aの3/4以下であり、好ましくは刃具11の直径11aの1/2以下である。第1仮想平面S1と第2仮想平面S2の距離は、直径11aを305mmとして、例えば132mmである。第1バー51aの中心51cと第2バー51bの中心51dは、上下方向に例えば65mmの中心間距離51gを隔てて配置される。直径51e,51fと中心間距離51gは、直径51eをa[mm]、直径51fをb[mm]、中心間距離51gをc[mm]、刃具11の直径11aをd[mm]として以下の(式1)の関係を満たすように設定される。例えば直径11aが305mmの刃具11が装着される卓上切断機1の場合、305/3.5=87[mm]<(a/2+b/2+c)<305/2=153[mm]になるように直径51e,51fと中心間距離51gが設定される。
(式1)(a/2+b/2+c)×2<d<(a/2+b/2+c)×3.5
図11,12に示すように本体支持アーム50は、左右傾動支軸50aを中心にして左右方向それぞれに45°まで傾動させることができる。また、傾動位置決め機構(本体支持アーム50の後部に設けられるが便宜上、図面では省略している)を切り替えることで、最大で48°まで傾動させることができる。そのため刃具11も左右傾動支軸50aを中心にして左右方向それぞれに最大で48°まで傾動する。刃具11を左右方向に傾動させることでターンテーブル4に載置された被切断材に対していわゆる傾斜切り(英語名:bevel cut)をすることができる。切断機本体10は、左方に傾動させる際、刃具11よりも左方かつ刃具11の下側部分の周囲には突出部分を有さない(図では可動カバー13が刃具11の下側の周囲に位置しているが、実際には上方に移動する)。そのため刃具11以外の切断機本体10が被切断材に当たらず、好適に傾斜切りを行うことができる。切断機本体10は、右方に傾動させる際、刃具11よりも右方かつ刃具11の下側部分の周囲には突出部分を有さない。そのため刃具11以外の切断機本体10が被切断材に当たらず、好適に傾斜切りを行うことができる。
図4,5に示すように切断機本体10は、左右方向に延出する上下揺動支軸10aを中心にしてスライドベース52に対して上下方向に揺動可能である。上下揺動支軸10aは、刃具11の後方に有する。切断機本体10を下方へ揺動させることでターンテーブル4に載置した被切断材に刃具11を切り込ませることができる。切断機本体10の上下方向の揺動角度は、下死点を0°とした場合に、上死点は40°である。換言すると切断機本体10は、40°の角度の範囲で上下揺動が可能である。上下揺動支軸10aの周囲には、切断機本体を上死点に向けて上方へ付勢するトーションばねが設けられる。
図4,5に示すように、切断機本体10は、刃具11を覆う固定カバー12と可動カバー13を有する。固定カバー12は、刃具11の上側半周の範囲を左右両側及び径方向外方から覆う。可動カバー13は、刃具11の下側半周の範囲を覆うことが可能である。可動カバー13は、切断機本体10の上下揺動に連動して回転し、刃具11の下側半周範囲を開閉する。切断機本体10を上方に揺動させる場合、可動カバー13が閉じ位置方向(図5において時計回り方向)に回転する。そのため切断機本体10が上死点に位置する際には刃具11の下側半周範囲が覆われる。切断機本体10を下方に揺動させる場合、可動カバー13が開き位置方向(図5において反時計回り方向)に回転する。そのため刃具11の下側半周範囲が露出され、刃具11をターンテーブル4に載置した被切断材に切り込ませることができる。
図14,15に示すように刃具11は、左右方向に延出しかつ切断機本体10に回転可能に支持された出力軸37に一体に取り付けられる。刃具11は、回転中心をアウタフランジ15とインナフランジ16で挟まれた状態で固定ねじ14の締め込みにより出力軸37に取り付けられる。
図13に示すように切断機本体10の右側部には、下死点ストッパ17が設けられる。下死点ストッパ17は、切断機本体10にねじ結合されて下方に突出するボルトを有する。下死点ストッパ17の突出長さは、例えばボルトの頭部の六角孔に六角棒スパナを差し込んで回転させることにより変更できる。これにより切断機本体10の下死点の位置を微調整できる。スライドベース52の前面には、切断機本体10を下死点まで下げる際に下死点ストッパ17の先端と当接する下死点ストッパ当接部52a(図4参照)が設けられる。下死点ストッパ当接部52aは、スライドベース52の前面に前方に突出する突起部の上面に設けられた平面である。
図13に示すように下死点ストッパ17は、左右方向において刃具11の側面とスライドバー51の間に位置している。下死点ストッパ17の中心17aは、刃具11が垂直な状態かつ切断機本体10が上死点に位置する状態で、刃具11の中心を通る第1仮想平面S1の右方に位置し、かつ第1バー51aの中心51cを通る第2仮想平面S2の左方に位置する。中心17aは、好ましくは第1仮想平面S1を起点として刃具11の面直方向右方に向けて第1仮想平面S1から第2仮想平面S2までの距離の30~70%の位置に配置され、例えば当該距離の58%の位置に配置される。第1仮想平面S1から中心17aまでの距離は、例えば76.5mmである。第1仮想平面S1から第2仮想平面S2までの距離が132mmである場合、76.5mm/132mm=58%である。
図5,8,13に示すように固定カバー12の左側部には、左方に突出する上死点ストッパ18が設けられる。スライドベース52の左側部の上面には、上死点ストッパ18と当接可能な平面状の上死点ストッパ当接部52bが設けられる。上死点ストッパ18と上死点ストッパ当接部52bが当接することによって切断機本体10の上動が上死点で停止される。
図1に示すようにスライドベース52の前部の左側面には、左方へ延出する下死点ロックピン19が設けられる。固定カバー12には、上死点ストッパ18の前方で左右方向に延出する貫通孔19aが設けられる。下死点ロックピン19は、切断機本体10が下死点に移動する際に右方に移動して貫通孔19aに進入可能である。下死点ロックピン19の左端を右方へ押して貫通孔19aに進入させることにより、切断機本体10を下死点でロックできる。
図8~10に示すように切断機本体10は、刃具11とスライドバー51の左右方向の間にモータハウジング20を有する。モータハウジング20には、電動モータ23が収容される。電動モータ23の中央にはモータ軸23aが設けられる。モータ軸23aは、刃具11の側面と平行なモータ軸線Jに沿って前後方向に延出する。モータハウジング20は、後方の後部ハウジング21と前方の前部ハウジング22を前後方向に連結して形成される。後部ハウジング21は、前後方向に延出する略円筒形状である。前部ハウジング22は、後方から前方に向けて径が小さくなる略円錐形状である。モータハウジング20の上方には、外部のAC電源と接続可能な電源コード25が設けられる。電源コード25は、モータハウジング20の長手方向に沿って後方に延出する(図面には便宜上コードガードのみ記し、電源コード25の他の部分は省略する)。
図14に示すように後部ハウジング21の前端21aは、後部ハウジング21の後方領域よりも内径が大きい。前部ハウジング22の後端22aは、前部ハウジング22の前方領域よりも内径が大きい。後部ハウジング21の前端21aと前部ハウジング22の後端22aは、モータ軸線J方向に沿って延出する複数の固定ねじ21b(図9参照)によって連結される。
図4,14に示すように電動モータ23には、AC電源から電力を供給されて駆動するACブラシ付モータと称されるモータが用いられる。モータ軸23aは、第1軸受23eと第2軸受23fによってモータ軸線Jを中心に回転可能に支持される。第1軸受23eは、内輪がモータ軸23aの後端に圧入され、外輪が後部ハウジング21の内側後端に設けられる孔部に圧入される。前部ハウジング22の内側には、前後方向に延出する円筒状のシャフト支持部22bが設けられる。第2軸受23fは、内輪がモータ軸23aの前部に圧入され、外輪がシャフト支持部22bの後端に設けられる孔部22cに圧入される。
図14に示すように後部ハウジング21の内周面には、電動モータ23の固定子23bが回転不能に支持される。電動モータ23の回転子23cは、固定子23bの内周側に配置される。回転子23cは、モータ軸23aの外周に沿って取り付けられてモータ軸23aとともに回転可能である。回転子23cの後方には、整流子23dが取り付けられる。後部ハウジング21の後面には、外気を取り込み可能な吸気口が設けられる。モータ軸23aの前部において第2軸受23fと回転子23cの間には、ファン24がモータ軸23aと一体に回転可能に取り付けられる。ファン24は、前部ハウジング22の後端22aの内周側に収容される。電動モータ23を駆動させてファン24が回転すると、冷却風が吸気口からモータハウジング20内に導入される。冷却風は、前方のファン24に向けて流れ、ファン24の径方向外方の前部ハウジング22に設けられた排気口から排出される。冷却風によって電動モータ23が冷却される。
図8,10に示すように切断機本体10は、刃具11とスライドバー51の左右方向の間に、モータ軸23aの駆動力を出力軸37に伝達する動力伝達部30を有する。動力伝達部30は、シャフトハウジング31とギヤハウジング33と、固定カバー12の右側部に設けられたギヤ収容部12aに収容される。シャフトハウジング31は、前部ハウジング22の前端の開口に連結される。ギヤハウジング33は、シャフトハウジング31の前端の開口とギヤ収容部12aの右端の開口を連結する。
図14に示すようにシャフトハウジング31は、刃具11の側面に沿って延出する略円筒状である。シャフトハウジング31の後端のモータハウジング連結部31aと前端のギヤハウジング連結部31bは、シャフトハウジング31の中央領域よりも拡径されている。ギヤハウジング連結部31bは、モータハウジング連結部31aよりも内径が大きい。モータハウジング連結部31aは、シャフト支持部22bの外周を覆うインロー結合で前部ハウジング22の前端に連結される。モータハウジング連結部31aと前部ハウジング22の前端は、モータ軸線J方向に沿って延出する複数の固定ねじ22eによって連結される。ギヤハウジング連結部31bは、モータ軸線J方向に沿って延出する複数の固定ねじ33e(図4参照)によってギヤハウジング33の後端のシャフトハウジング連結部33aに連結される。
図14に示すようにシャフトハウジング31には、直線状に長尺で延出するシャフト32が収容される。シャフト32は、モータ軸23aと同軸上に配置される。シャフト32は、刃具11の直径11aの1/40~1/20の直径32cの円柱状に形成される。直径32cは、刃具11の直径11aを305mmとして、例えば10mmである。モータ軸23aの前端とシャフト32の後方の駆動側端32aは、円筒状の連結スリーブ32dに挿入されて回転動力を伝達可能に連結される。シャフト32は、長軸型ドライブシャフトを使用しており、直径あたりの長さ(長さ/直径)は10~20となっている。例えば10mmの直径32cに対して長さ32jは127mmであり、この場合127mm/10mm[=長さ32j/直径32c]で12.7である。材質はクロムモリブデン鋼(SCM材)やニッケルクロムモリブデン鋼(SNCM材)等の機械構造用合金鋼を使用している。例えばクロムモリブデン鋼を使用している。
図14に示すようにシャフト32は、第3軸受32gと第4軸受32hによってモータ軸線Jを中心に回転可能に支持される。第3軸受32gは、内輪がシャフト32の後部に圧入され、外輪がシャフト支持部22bの前端に設けられる孔部22dに圧入される。第4軸受32hは、内輪がシャフト32の前部に圧入され、外輪がギヤハウジング33の後端のシャフトハウジング連結部33aに設けられる孔部33cに圧入される。第4軸受32hは、ワッシャ32iによって孔部33cに対して抜け止めされる。第2軸受23fと第3軸受32gの双方が前部ハウジング22に設けられた孔部22c,22dに位置決めされることにより、モータ軸23aとシャフト32と第1中間軸35の位置を高精度とすることができる。シャフト32の前方の従動側端32bには、駆動側ベベルギヤ32eが一体に取り付けられる。駆動側ベベルギヤ32eの前方には、抜け止めのためのナット32fが取り付けられる。駆動側ベベルギヤ32eは、ギヤハウジング33内に進入している。
図14,15に示すようにギヤハウジング33は、後端において後方に向けて開口したシャフトハウジング連結部33aと、左側部において左方に向けて開口した固定カバー連結部33bが内部で連通した形状に設けられる。固定カバー12のギヤ収容部12aは、右端において右方に向けて開口したギヤハウジング連結部12dと、出力軸37が左方の刃具11に向けて突出する開口が内部で連通した形状に設けられる。固定カバー連結部33bは、ギヤハウジング連結部12dの外周を覆うインロー結合で連結される。固定カバー連結部33bとギヤハウジング連結部12dは、刃具11の側面と略直交する方向に延出する複数の固定ねじ33fによって連結される。
図14,15に示すようにギヤハウジング33とギヤ収容部12aには、第1中間軸35と第2中間軸36と出力軸37がそれぞれ軸回りに回転可能に支持される。第1中間軸35と第2中間軸36と出力軸37は、刃具11の側面と直交して左右方向に延出する。ギヤハウジング33の左側面には、ベアリングボックス34が刃具11の側面と略直交する方向に延出する複数の固定ねじ34dによって連結される。ベアリングボックス34は、第1中間軸35、第2中間軸36、出力軸37それぞれを支持する軸受を保持する。
図14に示すように第1中間軸35は、第5軸受35cと第6軸受35dに回転可能に支持される。第5軸受35cは、内輪が第1中間軸35の右端に圧入され、外輪がギヤハウジング33の内部右側に設けられる孔部33dに圧入される。第6軸受35dは、内輪が第1中間軸35の左端に圧入され、外輪がベアリングボックス34に設けられる孔部34aに圧入される。第4軸受32hと第5軸受35cの双方がギヤハウジング33内に設けられた孔部33c,33dに位置決めされることにより、シャフト32と第1中間軸35の位置を高精度とすることができる。さらに、駆動側ベベルギヤ32eと従動側ベベルギヤ35aの噛合を高精度とすることができる。
図14に示すように第1中間軸35の右側には、従動側ベベルギヤ35aが軸方向に移動可能に中間嵌めで挿入される。従動側ベベルギヤ35aと第1中間軸35は、キーとキー溝の係合によって相対的に回り止めされる。従動側ベベルギヤ35aの右側には、鋼製のワッシャ35e、ラバーリング35f、鋼製のワッシャ35gが第1中間軸35に取り付けられる。ワッシャ35e,35gに挟まれたラバーリング35fには、軸方向につぶされた状態になるように輪止め35hが取り付けられる。ラバーリング35fは、第1中間軸35と従動側ベベルギヤ35aの間で衝撃や振動を緩衝する。従動側ベベルギヤ35aは駆動側ベベルギヤ32eと噛合する。シャフト32の回転動力は、駆動側ベベルギヤ32eと従動側ベベルギヤ35aの噛合を介して第1中間軸35へと減速されかつ回転方向が略垂直に変換されて伝達される。従動側ベベルギヤ35aと第6軸受35dの左右方向の間には、減速ギヤ35bが第1中間軸35と一体部品として形成される。
図15に示すように第2中間軸36は、第7軸受36bと第8軸受36cによって回転可能に支持される。第7軸受36bは、内輪が第2中間軸36の右端に圧入され、外輪がギヤ収容部12aの内部右側に設けられる孔部12bに圧入される。第8軸受36cは、内輪が第2中間軸36の左端に圧入され、外輪がベアリングボックス34に設けられる孔部34bに圧入される。第7軸受36bと第8軸受36cの左右方向の間には、減速ギヤ36aが第2中間軸36と一体部品として形成される。減速ギヤ36aは減速ギヤ35bと噛合する。第1中間軸35の回転動力は、減速ギヤ35bと減速ギヤ36aの噛合を介して第2中間軸36へと減速されて伝達される。
図15に示すように出力軸37は、第9軸受37bと第10軸受37cによって回転可能に支持される。第9軸受37bは、内輪が出力軸37の右端に圧入され、外輪がギヤ収容部12aの内部右側に設けられる孔部12cに圧入される。第10軸受37cは、内輪が出力軸37の中央部に圧入され、外輪がベアリングボックス34に設けられる孔部34cに圧入される。第9軸受37bと第10軸受37cの左右方向の間には、減速ギヤ37aが出力軸37と一体部品として形成される。減速ギヤ37aは減速ギヤ36aと噛合する。第2中間軸36の回転動力は、減速ギヤ36aと減速ギヤ37aの噛合を介して出力軸37へと減速されて伝達される。かくしてモータ軸23a(図14参照)の回転動力が減速されて出力軸37に伝達することにより刃具11が回転する。
図4~7に示すように電動モータ23は、刃具11が垂直な状態において切断機本体10が上死点から下死点までのいずれに位置する場合でも、第1バー51aよりも上方に位置する。シャフト32は、刃具11が垂直な状態において切断機本体10が上死点に位置する場合、第1バー51aよりも上方に位置する。シャフト32は、刃具11が垂直な状態において切断機本体10が下死点に位置する場合、スライドバー51と上下方向においてオーバーラップする。モータ軸23aは、刃具11が垂直な状態かつ切断機本体10が上死点に位置する状態で、水平線に対して好ましくは-10°~0°~10°の範囲で傾斜する(モータ軸23aの反ギヤ側が水平線(0°)に対して下方に傾くことをマイナス、上方に傾くことをプラスとする)。本実施例においてモータ軸23aは、切断機本体10が上死点に位置する際に水平線に対して平行である。モータ軸23aの全体は、切断機本体10が上死点に位置する状態で、上下揺動支軸10aよりも後方に位置する。
図6に示すようにモータ軸23aは、切断機本体10が下死点に位置する際に、反ギヤ側が後方に向けて上方へ傾斜する。その傾斜角度は水平線に対して40°である。モータ軸23aは、刃具11が垂直な状態かつ切断機本体10が下死点に位置する状態で、水平線に対して30~60°の範囲で傾斜し、より好ましくは35~45°の範囲で傾斜する。そのため電動モータ23は、切断機本体10が下死点に位置する場合においても上下方向にコンパクトになるように設けられる。モータ軸23aの全体は、切断機本体10が下死点に位置する状態で、上下揺動支軸10aよりも前方に位置する。
図8,10,14に示すようにモータ軸23aは、刃具11の側面に対して平行に延出する。モータ軸23aが刃具11の側面に対してなす角度は、刃具11の延出方向およびモータ軸23aの径方向から見て好ましくは-10°~0°~10°である(モータ軸23aの反ギヤ側が刃具と平行(0°)に対して左方に傾くことをマイナス、右に傾くことをプラスとする)。この角度の範囲内であれば、互いに噛合する駆動側ベベルギヤ32eと従動側ベベルギヤ35aの相互の軸角を変更するだけでよく、部品を追加する等の設計思想の大きな変更は不要である。
図10に示すように電動モータ23の中心であるモータ軸23aは、刃具11が垂直な状態かつ切断機本体10が上死点に位置する状態で、刃具11の右方に位置し、かつスライドバー51の左方に位置する。モータ軸23aは、好ましくは第1仮想平面S1を起点として刃具11の面直方向右方に向けて第1仮想平面S1から第2仮想平面S2までの距離の30~50%の位置に配置され、例えば当該距離の43%の位置に配置される。第1仮想平面S1からモータ軸23aまでの距離は、例えば56.2mmである。第1仮想平面S1から第2仮想平面S2までの距離が132mmである場合、56.2mm/132mm=43%である。
図8,10に示すように切断機本体10は、刃具11が垂直の状態で、刃具11の側面よりも右方かつギヤハウジング33の前方にハンドル部40を有する。ハンドル部40の前部には、刃具11の側面と略直交する左右方向に延出するループ形状の操作ハンドル41が設けられる。操作ハンドル41の内周側には、スイッチレバー42が設けられる。スイッチレバー42は、使用者が操作ハンドル41を把持した状態で指を掛けて引くことができる。スイッチレバー42を引くと電動モータ23が起動して刃具11が回転する。操作ハンドル41の前面にはロックオフボタン43が設けられる。ロックオフボタン43を押すことで、スイッチレバー42を引く操作が可能になる。これにより不意な電動モータ23の起動が回避される。
図10に示すように操作ハンドル41の左右方向の中心41aは、刃具11が垂直な状態かつ切断機本体10が上死点に位置する状態で、第1仮想平面S1と第2仮想平面S2の左右方向の間に位置する。中心41aは、好ましくは第1仮想平面S1を起点として第1仮想平面S1の面直方向右方に向けて第1仮想平面S1から第2仮想平面S2までの距離の30~70%の位置に配置され、例えば当該距離の70%の位置に配置される。第1仮想平面S1から中心41aまでの距離は、例えば92mmである。第1仮想平面S1から第2仮想平面S2までの距離が132mmである場合、92mm/132mm=70%である。
図4,5,8に示すようにハンドル部40は、操作ハンドル41の後方にキャリングハンドル44を有する。キャリングハンドル44は、一方の端に第1連結部44aを有し、他方の端に第2連結部44bを有するループ形状である。第1連結部44aは、固定カバー12の右方に延出する操作ハンドル41の後部に連結される。第2連結部44bは、前部ハウジング22の上部に連結される。キャリングハンドル44は、刃具が垂直な状態で、モータ軸23aに沿って前後方向に演出する。キャリングハンドル44は、切断機本体10を下死点に移動させた状態で概ね水平方向に延出する。下死点ロックピン19で切断機本体10を下死点でロックした状態で、使用者がキャリングハンドル44を把持することで卓上切断機1を持ち運びできる。
図1,4に示すようにテーブル延長部5の下部には、ターンテーブル固定機構60が設けられる。テーブル延長部5の前部には、グリップ部61が設けられる。グリップ部61は、使用者が把持して回転させやすいように周縁部に凹凸形状を有する。使用者は、グリップ部61を把持してターンテーブル4をベース2に対して水平方向に回転させることができる。グリップ部61からテーブル延長部5の内部後方に向けて固定ロッド62が前後方向に延出する。固定ロッド62は、ねじ係合によってテーブル延長部5の内部で支持される。グリップ部61は、固定ロッド62を軸中心にして回転可能である。グリップ部61を固定ロッド62の軸回りに回転させると、固定ロッド62が前後方向に変位する。固定ロッド62を後方に変位させて後端をベース2と係合させることで、ターンテーブル4をベース2に対して任意のマイタ角度で位置決めできる。固定ロッド62を前方に変位させることで、任意のマイタ角度におけるターンテーブル4の位置決めを解除できる。
図4,5に示すようにテーブル延長部5の下部には、ポジティブロック機構63が設けられる。ポジティブロック機構63を利用することで、マイタスケールプレート7の位置決め凹部7bに対応した所定のマイタ角度でターンテーブル4を位置決めできる。ポジティブロック機構63には、ロック解除レバー64と位置決めピン64aが設けられる。ロック解除レバー64は、テーブル延長部5の前部のグリップ部61よりも後方かつ下方に設けられる。位置決めピン64aは、テーブル延長部5の下部においてテーブル延長部5の長手方向に沿って前後方向に延出する。位置決めピン64aは、マイタスケールプレート7と略同じ高さに設けられる。位置決めピン64aの後端は、後方に変位することで位置決め凹部7bに進入可能である。また、位置決めピン64aの後端は、前方に変位することで位置決め凹部7bからとの係合を解除可能である。
図4,5に示す位置決めピン64aの前部は、ロック解除レバー64と連結される。ロック解除レバー64を下方に押すと、位置決めピン64aが前方へ変位する。前方に変位した位置決めピン64aの後端は、位置決め凹部7bとの係合が解除される。そのためグリップ部61の操作によってターンテーブル4の位置決めが解除されている場合、ターンテーブル4を左右方向に自由に回転させることができる。ロック解除レバー64を上方に上げると、位置決めピン64aが後方に変位する。位置決めピン64aの後端は、マイタスケールプレート7の外周縁に当接する。グリップ部61を把持してターンテーブル4を水平方向に回転させると、マイタスケールプレート7の外周縁に設けられた何れかの位置決め凹部7bに位置決めピン64aが進入する。かくしてターンテーブル4は、位置決め凹部7bに対応した所定のマイタ角度の位置で位置決めされる。
図4,5に示すようにテーブル延長部5の前部には、本体支持アーム50を左右方向に傾動可能に位置保持する傾動固定機構65が設けられる。傾動固定機構65は、傾動固定操作部66と伝達軸66a(図13参照)を有する。傾動固定操作部66は、グリップ部61とテーブル延長部5の前端の間に設けられている。傾動固定操作部66は、グリップ部61と同軸の軸回りに回転させることができる。傾動固定操作部66は、使用者が把持して回転させやすいように、グリップ部61の凹凸形状とは異なるパターンの凹凸形状を周縁部に有する。そのため使用者が把持した時に傾動固定操作部66とグリップ部61を容易に判別でき、誤操作を防止できる。
図4,5に示す傾動固定操作部66を回転させると、伝達軸66a(図13参照)が軸回りに回転する。伝達軸66aは、テーブル延長部5の長手方向に沿って本体支持アーム50の下部まで前後方向に延出する。本体支持アーム50の下部には、左右傾動支軸50aを中心にして円弧状に延出する長孔67a(図13参照)に沿って移動可能な受け部67が設けられる。受け部67は、伝達軸66aの後端とねじ締結される。受け部67は、長孔67aの側面によって伝達軸66aの軸回りの回転が規制される。そのため傾動固定操作部66を締め付け方向に回転させると、本体支持アーム50とアーム支持部4bの間において伝達軸66aに軸力が生じる。そのため本体支持アーム50とアーム支持部4bが前後方向に押圧され、本体支持アーム50がアーム支持部4bに対して任意の左右傾斜角度で固定される。傾動固定操作部66を緩め方向に回転させると、伝達軸66aの軸力が解消される。そのため本体支持アーム50が左右傾動支軸50aを中心にして左右方向に傾動可能になる。
上述するように卓上切断機1は、図4,10に示すように前後方向に延出する長尺状のスライドバー51を有する。卓上切断機1は、スライドバー51に装着されてスライドバー51に沿って前後方向にスライドするスライドベース52を有する。卓上切断機1は、スライドベース52に設けられた上下揺動支軸10aを中心にして上下方向に揺動可能に装着された切断機本体10を有する。切断機本体10は、スライドバー51と直交する軸方向に延出しかつ刃具11が取付けられる出力軸37を有する。切断機本体10は、出力軸37を駆動させる動力源であり、刃具11が垂直の状態において前方から見て刃具11とスライドバー51の間に設けられかつスライドバー51よりも上方に位置する電動モータ23を有する。切断機本体10は、電動モータ23のモータ軸23aの駆動力を出力軸37に伝達する動力伝達部30を有する。動力伝達部30は、前方から見て刃具11とスライドバー51の間に設けられかつ切断機本体10が上死点に位置する際にスライドバー51より上方に位置する。
したがって電動モータ23と出力軸37の間に動力伝達部30を設けることにより、切断機本体10が上死点から下死点までのいずれの位置である場合でも電動モータ23をスライドバー51よりも上方に配置できる。そのため刃具11をスライドバー51に対して近づけて配置できる。これによりしかも切断機本体10が上死点に位置する場合、電動モータ23と動力伝達部30がスライドバー51よりも上方に位置する。そのため切断機本体10が上死点に位置する状態で、刃具11の切り込み位置の視認性が良好になる。
図7,14に示すように動力伝達部30は、モータ軸23aから出力軸37に駆動力を伝達するシャフト32を有する。シャフト32は、切断機本体10が下死点に位置する際に軸方向から見てスライドバー51と交差する。したがって切断機本体10が下死点に位置する際に手前から見て刃具11とスライドバー51の間にはシャフト32が配置される。電動モータ23は、シャフト32の上方でスライドバー51よりも上方に逃がされている。そのため出力軸37の軸方向において刃具11とスライドバー51の距離を短くすることができる。これにより切断機本体10の機械剛性を高く維持でき、刃具11の切断精度の低下を抑制できる。
図14に示すようにシャフト32の直径32cは、刃具11の直径11aの1/40~1/20である。したがって電動モータ23を支持するために必要な強度でシャフト32を設けることができ、かつ出力軸37の軸方向において刃具11とスライドバー51の距離を短くすることができる。
図4,14に示すようにシャフト32を収容する筒状のシャフトハウジング31を有する。シャフトハウジング31は、出力軸37と連結されるシャフト32の従動側端の周囲においてシャフト32の径方向に拡がるギヤハウジング連結部31bを有する。したがってシャフトハウジング31を出力軸37側のギヤハウジング33に対して軸方向にねじ止めできる。そのため組み付け性が良好であり、かつシャフトハウジング31の支持剛性を高くすることができる。
図10に示すように刃具11からスライドバー51までの出力軸37の軸方向の距離は、刃具11の直径11aの3/4以下である。したがって刃具11からスライドバー51までの出力軸37の軸方向の距離を必要最小限にして、スライドバー51に支持される切断機本体10の機械剛性を高くすることができる。そのため刃具11を被切断材に切り込ませる際、出力軸37の軸方向における刃具11のブレを抑制できる。
図5~7に示すように切断機本体10が下死点に位置する際に電動モータ23の全体が出力軸37と上下揺動支軸10aの前後方向の間に位置する。したがって下死点に位置する切断機本体10の重心を上下揺動支軸10aに近づけることができる。そのため切断機本体10を上下揺動する際の変動荷重を小さくすることができる。切断機本体10は、上下揺動支軸10aの周囲に装着されたトーションばねによって下死点から上死点に向けて付勢される。切断機本体10の変動荷重を小さくすることにより、トーションばねのばね荷重を小さくすることができる。また、上下揺動支軸10aを中心とする切断機本体10の機械剛性を高くすることができる。
図4に示すように切断機本体10が上死点に位置する際に電動モータ23の全体が上下揺動支軸10aよりも後方に位置する。そのため電動モータ23の荷重を利用して切断機本体10を上方へ揺動させて上死点に戻すことができる。そのため切断機本体10を上死点に向けて付勢するトーションばねのばね荷重を小さくすることができる。
図10,14に示すようにモータ軸23aは、刃具11が垂直の状態においてモータ軸23aの径方向から見て刃具11の側面と平行もしくは側面に対して10°以下で傾斜する。したがってモータ軸23aを刃具11の側面に沿った姿勢で配置できる。そのため出力軸37の軸方向において電動モータ23を刃具11に近づけて配置できる。これにより切断機本体10を出力軸37の軸方向においてにコンパクトにできる。
図10に示すように電動モータ23の中心であるモータ軸23aは、刃具11を起点として刃具11の面直方向に刃具11からスライドバー51までの距離の30~50%の位置に配置される。したがってモータ軸23aは、スライドバー51よりも刃具11に対して近い位置に配置される。そのため切断機本体10の重心を出力軸37の軸方向において刃具11に近づけることができる。これにより切断機本体10を下動させて刃具11を被切断材に切り込ませる際、刃具11が被切断材から受ける反力と切断機本体10の自重とによるねじれモーメントを小さくすることができる。
図10,14に示すように電動モータ23は、AC電源から電力を供給されて駆動するブラシ付モータである。したがってモータ径が比較的大きいブラシ付モータを備える場合でも、刃具11の切り込み位置を確認する際にブラシ付モータによって視認性が妨げられることを抑制できる。また、ブラシ付モータを備える場合でも、出力軸37の軸方向における刃具11とスライドバー51の距離を短くすることができる。
図4に示すようにスライドバー51は、並設される複数のバーを有する。複数のバーは、最も上方に位置する第1バー51aと、最も下方に位置する第2バー51bを含む。第1バー51aの直径51eをa[mm]、第2バー51bの直径51fをb[mm]、第1バー51aと第2バー51bの中心間距離51gをc[mm]、刃具11の直径11aをd[mm]としたとき、(a/2+b/2+c)×2<d<(a/2+b/2+c)×3.5の関係を満たす。したがって複数のバーを、上下方向において刃具11の直径11aの半分よりも短い長さの範囲内にコンパクトに収めることができる。しかも複数のバーを全て含む上下方向の距離は、刃具11の直径11aの2/7倍よりも大きい。そのため切断機本体10を支持可能な十分な強度を有するように複数のバーを設けることができる。かくして切断機本体10のスライド構造のコンパクト性と支持強度を両立させることができる。
図5~7に示すようにモータ軸23aは、切断機本体10が下死点に位置する際に後方に向けて上方へ傾斜する傾斜角度を有して配向される。したがって切断機本体10が下死点に位置する際に電動モータ23の下方への突出量を最小限に抑えることができる。これにより卓上切断機1を上下方向にコンパクトにできる。
図5~7に示すようにモータ軸23aの傾斜角度は、切断機本体10が下死点に位置する際に水平線に対して30°~60°である。したがって電動モータ23を収容するモータハウジング20が被切断材に当接することを防止できる。そのためコンパクトに設けられた卓上切断機1を用いて被切断材を好適に切断できる。
図4に示すようにモータ軸23aは、切断機本体10が上死点に位置する際に水平線と平行もしくは水平線に対して10°以下の傾斜角度を有する。したがって電動モータ23の上方または下方への突出量を抑えることができる。そのため刃具11の切り込み位置を確認する際に視認性が妨げられることを防止できる。
図8,10に示すように卓上切断機1は、切断機本体10をスライドバー51に対して移動させる際に使用される操作ハンドル41を有する。操作ハンドル41の中心41aは、刃具11が垂直の状態において前方から見て刃具11を含む仮想平面上またはスライドバー51と刃具11の間に位置する。したがってスライドバー51と操作ハンドル41の中心41aを出力軸37の軸方向に近づけることができる。そのため使用者が操作ハンドル41を把持して刃具11を被切断材に切り込ませる際に、スライドバー51に対する切断機本体10のねじれモーメントを小さくすることができる。さらに刃具11と操作ハンドル41の中心41aを出力軸37の軸方向に近づけることができる。そのため使用者が操作ハンドル41を把持して刃具11を被切断材に切り込ませる際に、刃具11が被切断材から受ける反力と操作ハンドル41を操作する操作力とによるねじれモーメントを小さくすることができる。
図10に示すように操作ハンドル41の中心41aは、刃具11を起点として軸方向に刃具11からスライドバー51までの距離の30~70%の位置に配置される。したがって操作ハンドル41の中心41aは、刃具11とスライドバー51の両方から離れすぎない位置に配置される。そのため刃具11と操作ハンドル41の間で作用する切断機本体10のねじれモーメントを小さくできる。しかも操作ハンドル41を操作する操作力によるスライドバー51の撓みを抑制できる。
図13に示すように卓上切断機1は、切断機本体10が下死点よりも下方へ移動することを規制する下死点ストッパ17を有する。下死点ストッパ17の中心17aは、刃具11が垂直の状態において前方から見てスライドバー51と刃具11の間に位置する。したがって出力軸37の軸方向において下死点ストッパ17の中心17aとスライドバー51の距離を短くできる。下死点ストッパ17は、切断機本体10が下死点まで下降した際に反力を受ける。そのため距離が短くなることにより、反力によるスライドバー51に対する切断機本体10のねじれモーメントを小さくできる。
図13に示すように下死点ストッパ17の中心17aは、刃具11を起点として軸方向に刃具11からスライドバー51までの距離の30~70%の位置に配置される。したがって下死点ストッパ17の中心17aは、刃具11とスライドバー51の両方から離れすぎない位置に配置される。そのため下死点ストッパ17が受ける反力とスライドバー51の間で作用する切断機本体10のねじれモーメントを小さくでき、かつねじれモーメントによる刃具11のブレを抑制できる。
次に本開示の第2実施例を図16~21に基づいて説明する。卓上切断機70は、図1に示す卓上切断機1の切断機本体10に代えて、切断機本体71を有する。切断機本体71は、刃具11の後方に位置する上下揺動支軸71aを中心にしてスライドベース52に対して上下方向に揺動可能に支持される。切断機本体10には、電動モータ74を収容するモータハウジング73と、充電式のバッテリ79を取り付け可能なバッテリ取付部78が設けられる。
図16,20に示すようにモータハウジング73は、刃具11とスライドバー51の左右方向の間に設けられる。モータハウジング73は、前後方向に延出する略円筒形状である。電動モータ74には、例えばバッテリ79等のDC電源から電力を供給されて駆動するDCブラシレスモータと称されるモータが用いられる。電動モータ74の中央にはモータ軸74aが設けられる。モータ軸74aは、刃具11の側面と平行なモータ軸線Jに沿って前後方向に延出する。刃具11とスライドバー51の間におけるモータ軸線Jの左右方向の位置および延出方向は、図10に示すモータ軸線Jと略同じである。
図21に示すようにモータ軸74aは、第1軸受74gと第2軸受74hによってモータ軸線Jを中心に回転可能に支持される。第1軸受74gは、内輪がモータ軸74aの後端に圧入され、外輪がモータハウジング73の内側後端に設けられる孔部に圧入される。第2軸受74hは、内輪がモータ軸74aの前部に圧入され、外輪が後述するギヤハウジング81の後端に設けられる孔部81cに圧入される。第2軸受74hは、ワッシャ74iによって孔部81cに対して抜け止めされる。
図21に示すようにモータハウジング73の内周面には、電動モータ74の固定子74cが回転不能に支持される。電動モータ74の回転子74bは、固定子74cの内周側に配置される。回転子74bは、モータ軸74aの外周に沿って取り付けられてモータ軸74aとともに回転可能である。回転子74bの後方には、回転子74bの回転角度を検知するためのセンサ基板74dが設けられる。モータ軸74aの前部において回転子74bと第2軸受74hの前後方向の間には、モータハウジング73内に冷却風を導入するためのファン75が一体に取り付けられる。電動モータ74を駆動させてファン75が回転すると、冷却風がモータハウジング73の後部から前方に向けて流れる。
図20に示すように切断機本体71は、刃具11とスライドバー51の左右方向の間に、モータ軸74aの駆動力を出力軸37に伝達する動力伝達部80を有する。動力伝達部80は、ギヤハウジング81と、固定カバー12の右側部に設けられたギヤ収容部12aに収容される。ギヤハウジング81は、モータハウジング73の前端の開口とギヤ収容部12aの右端の開口を連結する。
図21に示すようにギヤハウジング81は、後端において後方に向けて開口したモータハウジング連結部81aと、左側部において左方に向けて開口した固定カバー連結部81bが内部で連通した形状に設けられる。モータハウジング73の前端73aとギヤハウジング81の後端のモータハウジング連結部81aは、モータ軸線J方向に沿って延出する複数の固定ねじ81e(図17参照)によって連結される。モータ軸74aの前端には、駆動側ベベルギヤ74eが一体に取り付けられる。駆動側ベベルギヤ74eの前方には、抜け止めのためのナット74fが取り付けられる。駆動側ベベルギヤ74eは、ギヤハウジング81内に進入している。
図21に示すように固定カバー連結部81bは、ギヤハウジング連結部12dの外周を覆うインロー結合で連結される。固定カバー連結部81bとギヤハウジング連結部12dは、刃具11の側面と略直交する方向に延出する複数の固定ねじ81fによって連結される。ギヤハウジング81とギヤ収容部12aには、第1中間軸35と第2中間軸36と出力軸37が左右方向に延出する軸回りに回転可能に支持される。ギヤハウジング81の左側面には、ベアリングボックス34が刃具11の側面と略直交する方向に延出する複数の固定ねじ34dによって連結される。
図21に示すようにギヤハウジング81の内部右側には孔部81dが設けられる。孔部81dには、第1中間軸35の右端に圧入された第5軸受35cの外輪が圧入される。第1中間軸35の右側に取り付けられる従動側ベベルギヤ35aは、モータ軸74aの駆動側ベベルギヤ74eと噛合する。第2軸受74hと第5軸受35cの双方がギヤハウジング81内に設けられた孔部81c,81dに位置決めされることにより、モータ軸74aと第1中間軸35の位置を高精度とすることができる。さらに、駆動側ベベルギヤ74eと従動側ベベルギヤ35aの噛合を高精度とすることができる。
図17,18に示すように電動モータ74と動力伝達部80は、刃具11が垂直な状態において切断機本体71が上死点に位置する場合、第1バー51aよりも上方に位置する。モータ軸74aは、切断機本体71が上死点に位置する際に水平線に対して平行である。切断機本体71が上死点に位置する状態で、上下揺動支軸71aよりも前方に位置する。
図19,20に示すように電動モータ74と動力伝達部80は、刃具11が垂直な状態において切断機本体71が下死点に位置する場合、スライドバー51と上下方向においてオーバーラップする。モータ軸74aは、切断機本体71が下死点に位置する際に、反ギヤ側が後方に向けて上方へ傾斜する。その傾斜角度は水平線に対して30~60°の範囲で傾斜し、より好ましくは35~45°の範囲で傾斜し、例えば40°である。モータ軸74aの全体は、切断機本体71が下死点に位置する場合でも、上下揺動支軸71aよりも前方に位置する。
図17,21に示すようにモータハウジング73の後部には矩形箱形のコントローラハウジング76が連結される。コントローラハウジング76の上部には、キャリングハンドル44の第2連結部44bが連結される。コントローラハウジング76には、電動モータ74の駆動等を制御するコントローラ77が収容される。コントローラ77は、浅い略直方体のケースと、ケース内に収容されかつ樹脂モールドされた制御基板を有する。コントローラ77は、厚み方向(ケースの最短辺が延びる方向)がモータ軸線Jの延出する前後方向に沿う姿勢でコントローラハウジング76に収容される。コントローラ77には、主として電動モータ74の動作制御を行うための制御回路、駆動回路、オートストップ回路等が搭載される。制御回路は、センサ基板74dで得た回転子74bの位置情報に基づいて電動モータ74に制御信号を送信するマイコンを有する。駆動回路は、制御回路から受信した制御信号に基づいて電動モータ74の電流をスイッチングするFETを有する。オートストップ回路は、バッテリ79の状態の検出結果に応じて過放電又は過電流状態とならないように電動モータ74への電力供給を遮断する。
図17,21に示すように、コントローラハウジング76の後部には、バッテリ取付部78が設けられる。バッテリ取付部78の取付面は、切断機本体71が上死点に位置する状態で、後方を向きかつモータ軸線Jに対して概ね垂直に延出する。バッテリ取付部78には、略矩形箱形のバッテリ79を上方から下方に向けてスライドさせて装着させることができる。また、バッテリ79は、下方から上方に向けてスライドさせることでバッテリ取付部78から取り外すことができる。バッテリ79は、例えば出力電圧が36Vのリチウムイオンバッテリである。バッテリ79は、バッテリ取付部78から取り外して別途用意した充電器を利用して繰り返し充電できる。バッテリ79は、ねじ締め機や電気ドリル等のその他の充電式電動工具との間で電源として使い回すことができる。
上述するように卓上切断機70は、図4,20に示すように前後方向に延出する長尺状のスライドバー51を有する。卓上切断機70は、スライドバー51に装着されてスライドバー51に沿って前後方向にスライドするスライドベース52を有する。卓上切断機70は、スライドベース52に設けられた上下揺動支軸71aを中心にして上下方向に揺動可能に装着された切断機本体71を有する。切断機本体71は、スライドバー51と直交する軸方向に延出しかつ刃具11が取付けられる出力軸37を有する。切断機本体71は、出力軸37を駆動させる動力源であり、刃具11が垂直の状態において前方から見て刃具11とスライドバー51の間に設けられかつスライドバー51よりも上方に位置する電動モータ74を有する。切断機本体71は、電動モータ74のモータ軸74aの駆動力を出力軸37に伝達する動力伝達部80を有する。動力伝達部80は、前方から見て刃具11とスライドバー51の間に設けられかつ切断機本体71が上死点に位置する際にスライドバー51より上方に位置する。したがって卓上切断機70は、図4,10に示す卓上切断機1と同様の効果を奏する。すなわち刃具11をスライドバー51に対して近づけて配置できる。しかも切断機本体71が上死点に位置する状態で、刃具11の切り込み位置の視認性が良好になる。
以上説明した本実施例の卓上切断機1,70には様々な変更を加えることができる。切断機本体10,71は、本体支持アーム50に取付けられたスライドバー51によって前後方向に移動可能に支持されている。本体支持アーム50は、ターンテーブル4のアーム支持部4bに対して傾動可能に支持されている。これに代えて本体支持アーム50は、ベース2や載置面に直接支持されている構成としても良い。切断機本体10,71の左右方向に傾動可能とする左右傾動角度調整機構、またはターンテーブル4をベース2に対して水平方向に回転可能とするマイタ角度調整機構を有さない卓上切断機に対しても適用することができる。
切断機本体10,71は、本開示と左右方向の配置を逆にしても良い。すなわち刃具11を右側に配置し、スライドバー51を左側に配置し、刃具11とスライドバー51の左右方向の間に電動モータ23,74、ハンドル部40、下死点ストッパ17等を配置する構成であっても良い。
2本のバー51a,51bを含むスライドバー51を例示したが、バーは1本であっても良く、並設された3本以上であっても良い。スライドバー51は、刃具11の側面と非平行であっても良い。スライドバー51は、水平線に対して非平行であっても良い。切断機本体10,71が上死点に位置する状態で、モータ軸線Jが水平線に対して平行になる電動モータ23,74を例示した。これに代えて、切断機本体10,71が上死点に位置する状態で、モータ軸線Jが反ギヤ側(後方)に向けて上方または下方に延出する構造であっても良い。
第1中間軸35の減速ギヤ35bと第2中間軸36の減速ギヤ36aとの2段階で減速して出力軸37に動力を伝達する動力伝達部30,80を例示した。これに代えて、例えば中間軸を1つのみ、または3つ以上設けても良い。操作ハンドル41が左右方向に延びるループ形状である構成を例示した。これに代えて操作ハンドル41を、例えばモータ軸線Jと平行に前後方向に延出するループ形状に設けても良い。上死点ストッパ18を固定カバー12の左方に設ける構成を例示した。これに代えて上死点ストッパ18を下死点ストッパ17と同様に刃具11とスライドバー51の左右方向の間に設けても良い。
1…卓上切断機
2…ベース、2a…回転支軸
3…上方突出部
4…ターンテーブル、4a…テーブル上面、4b…アーム支持部
5…テーブル延長部、5a…溝孔
6…位置決めフェンス、6a…上方延長フェンス、6b…位置決め面
7…マイタスケールプレート、7a…固定ねじ、7b…位置決め凹部
8…インジケータ
9…ノブ
10…切断機本体、10a…上下揺動支軸
11…刃具、11a…直径
12…固定カバー、12a…ギヤ収容部、12b,12c…孔部
12d…ギヤハウジング連結部
13…可動カバー
14…固定ねじ
15…アウタフランジ
16…インナフランジ
17…下死点ストッパ、17a…中心
18…上死点ストッパ
19…下死点ロックピン、19a…貫通孔
20…モータハウジング
21…後部ハウジング、21a…前端、21b…固定ねじ
22…前部ハウジング、22a…後端、22b…シャフト支持部、22c,22d…孔部
22e…固定ねじ
23…電動モータ、23a…モータ軸、23b…固定子、23c…回転子
23d…整流子、23e…第1軸受、23f…第2軸受
24…ファン
25…電源コード
30…動力伝達部
31…シャフトハウジング、31a…モータハウジング連結部
31b…ギヤハウジング連結部(拡径部)
32…シャフト、32a…駆動側端、32b…従動側端、32c…直径
32d…連結スリーブ、32e…駆動側ベベルギヤ、32f…ナット
32g…第3軸受、32h…第4軸受、32i…ワッシャ、32j…長さ
33…ギヤハウジング、33a…シャフトハウジング連結部
33b…固定カバー連結部、33c,33d…孔部
33e,33f…固定ねじ
34…ベアリングボックス、34a,34b,34c…孔部、34d…固定ねじ
35…第1中間軸、35a…従属側ベベルギヤ、35b…減速ギヤ、35c…第5軸受
35d…第6軸受、35e…ワッシャ、35f…ラバーリング、35g…ワッシャ
35h…輪止め
36…第2中間軸、36a…減速ギヤ、36b…第7軸受、36c…第8軸受
37…出力軸、37a…減速ギヤ、37b…第9軸受、37c…第10軸受
40…ハンドル部
41…操作ハンドル、41a…中心
42…スイッチレバー
43…ロックオフボタン
44…キャリングハンドル、44a…第1連結部、44b…第2連結部
50…本体支持アーム、50a…左右傾動支軸、50b…上部
51…スライドバー、51a…第1バー、51b…第2バー、51c,51d…中心
51e,51f…直径、51g…中心間距離
52…スライドベース、52a…下死点ストッパ当接部、52b…上死点ストッパ当接部
60…ターンテーブル固定機構
61…グリップ部
62…固定ロッド
63…ポジティブロック機構
64…ロック解除レバー、64a…位置決めピン
65…傾動固定機構
66…傾動固定操作部,66a…伝達軸
67…受け部、67a…長孔
70…卓上切断機
71…切断機本体、71a…上下揺動支軸
73…モータハウジング、73a…前端
74…電動モータ、74a…モータ軸、74b…回転子、74c…固定子
74d…センサ基板、74e…駆動側ベベルギヤ、74f…固定ねじ、74g…第1軸受
74h…第2軸受、74i…ワッシャ
75…ファン
76…コントローラハウジング
77…コントローラ
78…バッテリ取付部
79…バッテリ
80…動力伝達部
81…ギヤハウジング、81a…モータハウジング連結部、81b…固定カバー連結部
81c,81d…孔部、81e,81f…固定ねじ
J…モータ軸線
S1…第1仮想平面
S2…第2仮想平面

Claims (18)

  1. 卓上切断機であって、
    前後方向に延出する長尺状のスライドバーと、
    前記スライドバーに装着されて前記スライドバーに沿って前後方向にスライドするスライドベースと、
    前記スライドベースに設けられた上下揺動支軸を中心にして上下方向に揺動可能に装着された切断機本体を有し、
    前記切断機本体は、
    前記スライドバーと直交する軸方向に延出しかつ刃具が取付けられる出力軸と、
    前記出力軸を駆動させる動力源であり、前記刃具が垂直の状態において前方から見て前記刃具と前記スライドバーの間に設けられかつ前記切断機本体が上死点に位置する際に前記スライドバーよりも上方に位置する電動モータと、
    前記電動モータのモータ軸の駆動力を前記出力軸に伝達する動力伝達部を有し、前記動力伝達部は、前方から見て前記刃具と前記スライドバーの間に設けられかつ前記切断機本体が上死点に位置する際に前記スライドバーより上方に位置する卓上切断機。
  2. 請求項1に記載の卓上切断機であって、
    前記動力伝達部は、前記モータ軸から前記出力軸に駆動力を伝達するシャフトを有し、前記シャフトは、前記切断機本体が下死点に位置する際に前記軸方向から見て前記スライドバーと交差する卓上切断機。
  3. 請求項2に記載の卓上切断機であって、
    前記シャフトの直径は、前記刃具の直径の1/40~1/20である卓上切断機。
  4. 請求項2または3に記載の卓上切断機であって、
    前記シャフトを収容する筒状のシャフトハウジングを有し、
    前記シャフトハウジングは、前記出力軸と連結される前記シャフトの従動側端の周囲において前記シャフトの径方向に拡がる拡径部を有する卓上切断機。
  5. 請求項1~4のいずれか1つに記載の卓上切断機であって、
    前記刃具から前記スライドバーまでの前記軸方向の距離は、前記刃具の直径の3/4以下である卓上切断機。
  6. 請求項1~5のいずれか1つに記載の卓上切断機であって、
    前記切断機本体が下死点に位置する際に前記電動モータの全体が前記出力軸と前記上下揺動支軸の前後方向の間に位置する卓上切断機。
  7. 請求項1~6のいずれか1つに記載の卓上切断機であって、
    前記切断機本体が上死点に位置する際に前記電動モータの全体が前記上下揺動支軸よりも後方に位置する卓上切断機。
  8. 請求項1~7のいずれか1つに記載の卓上切断機であって、
    前記モータ軸は、前記刃具が垂直の状態において前記モータ軸の径方向から見て前記刃具の側面と平行もしくは前記側面に対して10°以下で傾斜する卓上切断機。
  9. 請求項1~8のいずれか1つに記載の卓上切断機であって、
    前記電動モータの中心は、前記刃具を起点として前記刃具の面直方向に前記刃具から前記スライドバーまでの距離の30~50%の位置に配置される卓上切断機。
  10. 請求項1~9のいずれか1つに記載の卓上切断機であって、
    前記電動モータは、AC電源から電力を供給されて駆動するブラシ付モータである卓上切断機。
  11. 請求項1~10のいずれか1つに記載の卓上切断機であって、
    前記スライドバーは、並設される複数のバーを有し、前記複数のバーは、最も上方に位置する第1バーと、最も下方に位置する第2バーを含み、
    前記第1バーの直径をa[mm]、前記第2バーの直径をb[mm]、前記第1バーと前記第2バーの中心間距離をc[mm]、前記刃具の直径をd[mm]としたとき、
    (a/2+b/2+c)×2<d<(a/2+b/2+c)×3.5
    の関係を満たす卓上切断機。
  12. 請求項1~11のいずれか1つに記載の卓上切断機であって、
    前記モータ軸は、前記切断機本体が下死点に位置する際に後方に向けて上方へ傾斜する傾斜角度を有して配向される卓上切断機。
  13. 請求項12に記載の卓上切断機であって、
    前記モータ軸の前記傾斜角度は、水平線に対して30°~60°である卓上切断機。
  14. 請求項12または13に記載の卓上切断機であって、
    前記モータ軸は、前記切断機本体が上死点に位置する際に水平線と平行もしくは水平線に対して10°以下の前記傾斜角度を有する卓上切断機。
  15. 請求項1~14のいずれか1つに記載した卓上切断機であって、
    前記切断機本体を前記スライドバーに対して移動させる際に使用される操作ハンドルを有し、
    前記操作ハンドルの中心は、前記刃具が垂直の状態において前方から見て前記刃具を含む仮想平面上または前記スライドバーと前記刃具の間に位置する卓上切断機。
  16. 請求項15に記載の卓上切断機であって、
    前記操作ハンドルの中心は、前記刃具を起点として前記軸方向に前記刃具から前記スライドバーまでの距離の30~70%の位置に配置される卓上切断機。
  17. 請求項1~16のいずれか1つに記載した卓上切断機であって、
    前記切断機本体が下死点よりも下方へ移動することを規制する下死点ストッパを有し、
    前記下死点ストッパの中心は、前記刃具が垂直の状態において前方から見て前記スライドバーと前記刃具の間に位置する卓上切断機。
  18. 請求項17に記載の卓上切断機であって、
    前記下死点ストッパの中心は、前記刃具を起点として前記軸方向に前記刃具から前記スライドバーまでの距離の30~70%の位置に配置される卓上切断機。
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