JP2023102153A - 駆動回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の配線に異常が生じた場合に、車両のバッテリのメインリレーを適切に遮断することが可能な技術を提供する。【解決手段】本開示の一実施形態に係る駆動回路100は、車両1の高電圧バッテリ10と負荷(インバータ20及びモータ30)との間の電源ライン(正ラインPL及び負ラインNL)に設けられるSMR40を駆動する駆動回路100であって、負の電圧を生成するチャージポンプ回路110と、チャージポンプ回路110の出力が入力される反転増幅回路130とを備え、反転増幅回路130は、負の電圧が入力される場合に、SMR40を接続状態にし、ゼロ或いは正の電圧が入力される場合に、SMR40を遮断状態にする。【選択図】図2

Description

本開示は、電動車両のメインリレーの駆動回路に関する。
例えば、BEV(Battery Electric Vehicle)やHEV(Hybrid Electric Vehicle)等の電動車両のバッテリと駆動用モータ等の負荷との間の電源ラインに設けられるメインリレーを衝突時等に遮断する技術が知られている(特許文献1参照)。
特開2011-217544号公報
しかしながら、例えば、車両の衝突等によって、車両の配線が電源側に短絡(以下、「天絡」)或いは接地側に短絡(以下、「地絡」)すると、メインリレーを駆動するための信号が電源側或いは接地側の電圧に固定され、メインリレーを遮断できない可能性がある。また、例えば、車両の配線が天絡及び地絡の双方を生じてしまうと、メインリレーを駆動するための信号が電源側の電圧と接地側の電圧との間で振動しメインリレーにチャタリングが生じてしまう可能性がある。また、例えば、車両の配線が切断等によって開放されると、メインリレーを駆動するための信号を伝送することができず、その結果、メインリレーを遮断できない可能性がある。
そこで、上記課題に鑑み、車両の配線に異常が生じた場合に、車両のバッテリのメインリレーを適切に遮断することが可能な技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本開示の一実施形態では、
車両のバッテリと負荷との間の電源ラインに設けられるメインリレーを駆動する駆動回路であって、
負の電圧を出力可能な第1の回路と、
前記第1の回路の出力が入力される第2の回路と、を備え、
前記第2の回路は、負の電圧が入力される場合に、前記メインリレーを接続状態にし、ゼロ又は正の電圧が入力される場合に、前記メインリレーを遮断状態にする、
駆動回路が提供される。
上述の実施形態によれば、車両の配線に異常が生じた場合に、車両のバッテリのメインリレーを適切に遮断することができる。
車両の構成の一例を示す図である。 メインリレーの駆動回路の一例を示す図である。
以下、図面を参照して実施形態について説明する。
[車両の構成]
図1を参照して、本実施形態に係る車両1の構成について説明する。
図1は、車両1の構成の一例を示す図である。
車両1は、モータ30の動力で駆動輪を駆動し走行する電動車両である。車両1は、BEVであってもよいし、HEVであってもよい。
車両1は、高電圧バッテリ10と、インバータ20と、モータ30と、システムメインリレー(SMR:System Main Relay)40と、バッテリECU(Electronic Control Unit)50と、統合制御ECU60とを含む。
高電圧バッテリ10(バッテリの一例)は、数百ボルトの相対的に高い出力電圧を有し、モータ30に電力を供給する。また、高電圧バッテリ10は、車両1の減速時のモータ30の回生電力を充電する。また、車両1がHEVの場合、高電圧バッテリ10は、図示しないエンジンの動力でモータ30をジェネレータとして機能させ、モータ30の発電電力を充電する。また、高電圧バッテリ10は、車両1の外部の電源から有線或いは無線で供給される電力で充電されてもよい。高電圧バッテリ10は、正ラインPL及び負ラインNLを含む電源ラインBLを通じて、インバータ20に電気的に接続される。
高電圧バッテリ10は、例えば、車両1の前面衝突や後面衝突等の際に、衝突による車体の変形が抑制される前後方向の空間(以下、便宜的に「セーフティゾーン」)に配置される。セーフティゾーン(第2の領域の一例)には、例えば、車両1の前輪と後輪との間の車室内の前後方向の空間が該当する。これにより、車両1の前面衝突や後面衝突の際に車体が衝撃吸収のために比較的容易に変形する(潰れる)空間(以下、便宜的に「クラッシャブルゾーン」)に配置され、その結果、車両1の衝突時に高電圧バッテリ10が損傷するような事態を抑制できる。クラッシャブルゾーン(第1の領域の一例)には、例えば、車両1の前輪より前や後輪よりも後ろの前後方向の空間やその空間に隣接する車室外の前後方向の空間が該当する。
インバータ20(負荷の一例)は、高電圧バッテリ10の電力を所定の交流電力に変換しモータ30に供給することにより、モータ30を駆動する。また、インバータ20は、車両1の減速時にモータ30を回生駆動し、モータ30の回生電力を直流電力に変換して高電圧バッテリ10に充電させる。
尚、インバータ20の前段には、高電圧バッテリ10の出力電圧を昇圧する昇圧コンバータが設けられてもよい。
モータ30(負荷の一例)は、上述の如く、車両1の駆動輪を駆動する。また、モータ30は、上述の如く、車両1の減速時に回生駆動され、回生電力を発生させる。
SMR40(メインリレーの一例)は、電源ラインBLに設けられ、後段のインバータ20やモータ30等との間の電気的な接続状態と遮断状態とを切り換える。SMR40は、正ラインPLに設けられるSMR41と、負ラインNLに設けられるSMR42とを含む。
SMR41,42は、それぞれ、接点部CTと、電磁石部EMとを含む。SMR41、42は、電磁石部EMが非通電状態の場合、接点部CTが開放され、電磁石部EMが通電状態の場合、電磁石部EMの磁気的作用により閉成される。
バッテリECU50(第2の制御装置の一例)は、高電圧バッテリ10に関する制御を行う。
バッテリECU50の機能は、任意のバードウェア、或いは、任意のハードウェア及びソフトウェアの組み合わせ等により実現される。例えば、バッテリECU50は、CPU(Central Processing Unit)、メモリ装置、補助記憶装置、及びインタフェース装置等を含むマイクロコンピュータ(マイコン)を中心に構成される。メモリ装置は、例えば、SRAM(Static Random Access Memory)である。補助記憶装置は、例えば、フラッシュメモリやEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等である。インタフェース装置には、外部の記録媒体と接続するための外部インタフェースや車両1の内部の回線に接続するための通信インタフェースを含む。これにより、バッテリECU50は、外部インタフェースを通じて、記録媒体からプログラムを取り込んだり、通信インタフェースを通じて、車両1の内部の他の機器(例えば、統合制御ECU60等の他のECU)と通信を行ったりすることができる。以下、統合制御ECU60についても同様であってよい。
例えば、バッテリECU50は、高電圧バッテリ10に内蔵される各種のセンサから信号に応じて、高電圧バッテリ10の状態(例えば、過電流、過電圧、過放電、過充電、過熱の発生の有無等)を監視する。また、例えば、バッテリECU50は、高電圧バッテリ10に含まれる複数のバッテリセルの間での充電量のアンバランスを抑制するセルバランス機能に関する制御を行う。また、例えば、バッテリECU50は、後述の如く、SMR41,42の作動・非作動を切り換える。以下、SMR40(SMR41,42)の作動は、電磁石部EMが通電されている状態を意味し、SMR40(SMR41,42)の非作動は、電磁石部EMが通電されていない状態を意味する。
バッテリECU50は、例えば、高電圧バッテリ10に対して相対的に近い場所に配置される。具体的には、バッテリECU50は、高電圧バッテリ10と同様、車両1のセーフティゾーンに配置されてよい。
統合制御ECU60(第1の制御装置の一例)は、車両1の各種機器の動作を統合制御する。例えば、統合制御ECU60は、各種機器のそれぞれの動作を直接的に制御する各種のECU(バッテリECU50を含む)を制御することにより、間接的に、車両1の各種機器の動作を統合制御する。
統合制御ECU60は、例えば、車両1の車室内のセーフティゾーンに配置されてもよいし、車両1の前方の車室外のクラッシャブルゾーンに配置されてもよい。
[システムメインリレーの駆動回路の構成]
次に、図2を参照して、SMR40(SMR41,42)の駆動回路100の構成について説明する。
図2は、駆動回路100の一例を示す図である。駆動回路100は、チャージポンプ回路110と、配線120と、反転増幅回路130とを含む。
チャージポンプ回路110(第1の回路の一例)は、統合制御ECU60に含まれる。
チャージポンプ回路110は、出力線110L1と、ダイオード110D1,110D2と、コンデンサ110C1,110C2と、電源110Pと、抵抗110Rとを含む。
出力線110L1は、一端がグランド(GND)に接地され、他端が出力端子110Tに接続される。
ダイオード110D1,110D2は、それぞれ、順方向が出力端子110T側からGND側に向かうように出力線110L1上に配置される。
コンデンサ110C1は、出力線110L1のダイオード110D1とダイオード110D2との間から分岐し先端がGNDに接地される配線110L2上に配置される。
コンデンサ110C2は、出力線110L1におけるダイオード110D1,110D2よりも出力端子110T側から分岐し先端が接地する配線上に配置される。
電源110Pは、配線110L2上において、コンデンサ110C1よりもGND側に配置される。
電源110Pは、統合制御ECU60のマイコン62の制御下で、所定の正電圧(例えば、統合制御ECU60の電源電圧Vcc)を出力する状態と、ゼロの電圧を出力する状態とを切り換える。
電源110Pが所定の正電圧を出力する場合、コンデンサ110C1が充電され、コンデンサ110C1の電源110P側の電極が所定の正電圧になり、出力線110L1側の電圧がゼロになる。この状態から電源110Pがゼロを出力する状態に切り換わると、コンデンサ110C1の電源110P側の電力の電圧がゼロに下がり、出力線110L1側の電極が負電圧になる。この際、出力端子110T側からダイオード110D2を通じてコンデンサ110C1に電流が引き込まれることから、コンデンサ110C1は、出力線110L1側の端子が負電圧になるように充電される。これにより、電源110Pが所定の正電圧を出力する状態と、ゼロの電圧を出力する状態とを繰り返し切り換えることによって、チャージポンプ回路110は、出力端子110Tを通じて、所定の負電圧を出力することができる。
抵抗110Rは、出力線110L1に対するプルダウン抵抗である。抵抗110Rは、コンデンサ110C2と並列接続されるように、出力線110L1におけるダイオード110D1,110D2よりも出力端子110T側から分岐し先端が接地する配線上に配置される。これにより、チャージポンプ回路110は、電源110Pが駆動されていない状態、つまり、電源110Pの出力電圧が定常的にゼロである状態において、出力線110L1の電圧をゼロに固定し、出力端子110Tを通じて、ゼロの電圧を出力することができる。
マイコン62は、CPU(Central Processing Unit)、メモリ装置、補助記憶装置、及びインタフェース装置等を含む。メモリ装置は、例えば、SRAM(Static Random Access Memory)である。補助記憶装置は、例えば、EEPROM(Erasable Electrical Programmable Read Only Memory)やフラッシュメモリである。インタフェース装置は、例えば、外部の記録媒体と接続する外部インタフェースや車両1の他の機器と通信を行うための通信インタフェース等を含む。マイコン62は、補助記憶装置にインストールされるプログラムをメモリ装置にロードしCPU上で実行することにより各種機能を実現する。また、マイコン62は、外部インタフェースを通じて、記録媒体からプログラムを取り込みインストールしたり、通信インタフェースを通じて、他の機器からプログラムを取り込みインストールしたりすることができる。
マイコン62は、SMR40(SMR41,42)を接続状態にするか遮断状態にするかを判断する機能を有する。マイコン62は、SMR40を接続状態にすると判断する場合、電源110Pを駆動し、所定の正電圧を出力する状態と、ゼロの電圧を出力する状態とを切り換えることによって、出力端子110Tから所定の負電圧を出力させる。一方、マイコン62は、SMR40を遮断状態にすると判断する場合、電源110Pを駆動せず、その結果、出力端子110Tからゼロの電圧を出力させる。
このように、チャージポンプ回路110は、マイコン62により電源110Pが駆動される場合、出力端子110Tから所定の負電圧を出力する一方、マイコン62により電源110Pが駆動されていない場合、出力端子110Tからゼロの電圧を出力することができる。
尚、チャージポンプ回路110は、マイコン62の作用によって、ゼロの電圧を出力する状態と、負の電圧を生成し出力する状態とを切換可能な任意の回路に置換されてもよい。
配線120は、統合制御ECU60の出力端子110Tと、バッテリECU50の入力端子130Tとの間を接続する。
反転増幅回路130(第2の回路の一例)は、バッテリECU50に含まれる。
反転増幅回路130は、入力線130L1と、出力線130L2と、オペアンプ130OAと、抵抗130R1,130R2,130R3と、コンデンサ130Cとを含む。
入力線130L1は、一端が入力端子130Tに接続され、他端がオペアンプ130OAの非反転入力端子に接続される。
出力線130L2は、一端がオペアンプ130OAの出力端子に接続され、他端がIPD(Intelligent Power Device)62に接続される。
オペアンプ130OAは、非反転入力端子が入力線130L1に接続され、反転入力端子がGNDに接地され、出力端子が出力線130L2に接続される。また、オペアンプ130OAは、正の電源のみで駆動される片電源(単電源)のオペアンプであってもよい。例えば、オペアンプ130OAの電源端子は、一方がバッテリECU50の電源電圧Vccに接続され、他方がGNDに接地される。
抵抗130R1は、入力線130L1上に配置される。
抵抗130R2は、抵抗130R1よりもオペアンプ130OA側で入力線130L1と出力線130L2との間をバイパスする配線130L3上に設けられる。
抵抗130R1,130R2の抵抗値は、同じであってよい。
抵抗130R3は、出力線130L2に対するプルダウン抵抗である。抵抗130R3は、出力線130L2から分岐しGNDに接地される配線上に設けられる。これにより、オペアンプ130OAの出力電圧がゼロである状態において、出力線130L2の電圧をゼロに固定することができる。
コンデンサ130Cは、抵抗130R3と並列接続されるように、出力線130L2から分岐しGNDに接続される配線上に配置される。これにより、オペアンプ130OAのゼロ以外の電圧によって充電され、安定的にオペアンプ130OAの出力電圧をIPD62に出力することができる。
オペアンプ130OAの非反転入力端子と反転入力端子との間が仮想短絡の状態にあることから、非反転入力端子は、反転入力端子と同様にGNDに接地された電圧がゼロの状態と考えることができる。また、キルヒホッフの法則から、抵抗130R1と抵抗130R2には、同じ電流が流れる。そのため、抵抗130R1の入力端子130T側の電圧、即ち、入力端子130Tから入力される電圧と、抵抗130R2の出力線130L2側の電圧、即ち、出力線130L2からIPD62に出力される電圧とは、正負が反転される。例えば、抵抗130R1,130R2の抵抗値が同じである場合、入力端子130Tから入力される電圧と、出力線130L2からIPD62に出力される電圧とは、正負が反転され、且つ、絶対値が同じになる。
一方、入力端子130Tから入力される電圧がゼロの場合、抵抗130R1の両端間の電圧がゼロであることから、抵抗130R1,130R2には電流が流れず、出力線130L2からIPD62に出力される電圧は、ゼロになる。
例えば、配線120を通じて、チャージポンプ回路110から所定の負電圧が入力端子130Tに入力されると、反転増幅回路130は、出力線130L2からIPD62に所定の正電圧(ハイ信号)を出力することができる。一方、配線120を通じて、チャージポンプ回路110からゼロの電圧が入力端子130Tに入力されると、反転増幅回路130は、出力線130L2からIPD62にゼロの電圧(ロー信号)を出力することができる。
また、オペアンプ130OAが片電源である場合、その出力電圧の範囲がゼロ以上に限定される。そのため、何等かの理由で、配線120を通じて、反転増幅回路130に正の電圧が入力されると、反転増幅回路130は、出力線130L2からIPD62にゼロの電圧(ロー信号)を出力することができる。
IPD62は、反転増幅回路130(出力線130L2)から所定の正電圧(ハイ信号)が入力される場合に、SMR41,42の電磁石部EMを通電させ、SMR41,42の接点部CTを閉成状態にさせる。一方、IPD62は、反転増幅回路130からゼロの電圧(ロー信号)が入力される場合、SMR41,42の電磁石部を非通電状態に維持し、SMR41,42の接点部CTを開放状態にさせる。
IPD62は、SMR41,42の双方を駆動可能であってもよいし、SMR41,42の何れか一方のみを駆動可能であってもよい。後者の場合、SMR41,42のそれぞれに対応するIPD62が設けられる。また、後者の場合、駆動回路100は、SMR41に対応するチャージポンプ回路110、配線120、及び反転増幅回路130、並びにSMR42に対応するチャージポンプ回路110、配線120、及び反転増幅回路130を含む。
このように、反転増幅回路130は、チャージポンプ回路110から入力される所定の負電圧に応じて、SMR41,42を作動させると共に、チャージポンプ回路110から入力されるゼロの電圧に応じて、SMR41,42を非作動にさせることができる。そのため、統合制御ECU60(マイコン62)は、チャージポンプ回路110(電源110P)を駆動することにより、SMR41,42を閉成状態に維持し、高電圧バッテリ10とインバータ20及びモータ30との間の接続状態を実現することができる。また、統合制御ECU60(マイコン62)は、チャージポンプ回路110の駆動を停止させることにより、SMR41,42を開放状態にし、高電圧バッテリ10とインバータ20及びモータ30との間の遮断状態を実現することができる。
尚、反転増幅回路130は、入力端子130Tから所定の負電圧が入力される場合にIPD62に所定の正電圧を出力し、入力端子130Tから正の電圧或いはゼロの電圧が入力される場合にIPD62にゼロの電圧を出力可能な任意の回路に置換されてもよい。
[車両の異常時における駆動回路の動作]
次に、引き続き、図2を参照して、車両1の異常時における駆動回路100の動作について説明する。具体的には、車両1の衝突時における駆動回路100の動作について例示的に説明する。
車両1に衝突が発生すると、配線120を含む車両1の各種の配線に地絡、天絡、開放等の異常が発生する場合がある。
例えば、配線120に天絡が発生すると、配線120の電圧は、正値になり、その結果、入力端子130Tには、正電圧が入力される。ここで、反転増幅回路130は、上述の如く、入力電圧の正負を反転させた電圧を出力線130L2に出力する機能を有するものの、片電源のオペアンプ130OAの場合、ゼロより小さい負電圧を出力線130L2に出力することができない。そのため、反転増幅回路130は、出力線130L2に正電圧を反転させた負電圧を出力することができず、出力線130Lにゼロの電圧を出力し、その結果、ロー信号をIPD62に出力することができる。よって、駆動回路100は、配線120に天絡が発生した場合、反転増幅回路130の作用によって、自動的に、SMR40(SMR41,42)を遮断することができる。
また、例えば、配線120に地絡が発生すると、配線120の電圧はゼロになり、その結果、入力端子130Tには、ゼロの電圧が入力される。そのため、反転増幅回路130は、出力線130L2にゼロの電圧を出力し、その結果、ロー信号をIPD62に出力することができる。よって、駆動回路100は、配線120に地絡が発生した場合、反転増幅回路130の作用によって、自動的に、SMR40(SMR41,42)を遮断することができる。
また、例えば、配線120に天絡及び地絡の双方が発生した場合についても、天絡のみ或いは地絡のみの場合と同様、駆動回路100は、反転増幅回路130の作用によって、自動的に、SMR40(SMR41,42)を遮断することができる。
また、例えば、配線120に開放が発生すると、入力端子130Tを介して配線120に接続される抵抗130R1,130R2には電流が流れることができない。そのため、反転増幅回路130は、出力線130L2にゼロの電圧を出力し、その結果、ロー信号をIPD62に出力することができる。よって、駆動回路100は、配線120に開放が発生した場合、反転増幅回路130の作用によって、自動的に、SMR40(SMR41,42)を遮断することができる。
このように、駆動回路100は、車両1の衝突等に起因する配線120の異常時において、反転増幅回路130の作用により、自動的に、SMR40を遮断することができる。
[作用]
次に、本実施形態に係る駆動回路100の作用について説明する。
本実施形態では、駆動回路100は、車両1の高電圧バッテリ10と負荷(インバータ20やモータ30)との間の電源ラインBLに設けられるSMR40を駆動する。具体的には、駆動回路100は、負の電圧を出力可能な第1の回路(例えば、チャージポンプ回路110)と、第1の回路の出力が入力される第2の回路(例えば、反転増幅回路130)と、を備える。そして、第2の回路は、負の電圧が入力される場合に、SMR40を接続状態にし、ゼロ或いは正の電圧が入力される場合に、SMR40を遮断状態にするように駆動する。
これにより、駆動回路100は、第1の回路に負の電圧を出力させることによって、SMR40を接続状態にすることができる。また、例えば、車両1の衝突等に伴い第1の回路と第2の回路との間の配線に天絡や地絡が発生した場合、第2の回路には、正の電圧やゼロの電圧が入力されることから、駆動回路100は、SMR40を遮断状態にすることができる。そのため、駆動回路100は、車両1の配線に異常が生じた場合に、車両1の高電圧バッテリ10のSMR40を適切に遮断することができる。
また、本実施形態では、SMR40は、第2の回路から正の電圧が出力される場合に接続状態にある一方、第2の回路からゼロ或いは負の電圧が出力される場合に遮断状態にあってもよい。そして、第2の回路は、負の電圧が入力される場合に正の電圧を出力する一方、ゼロ或いは正の電圧が入力される場合にゼロ或いは負の電圧を出力してもよい。
これにより、駆動回路100(第2の回路)は、具体的に、第1の回路からの負の電圧の入力に応じて、SMR40を適切に接続状態に駆動することができると共に、車両1の配線に異常が生じた場合には、SMR40を適切に遮断することができる。
また、本実施形態では、第2の回路は、オペアンプ130OAを含む反転増幅回路130であってもよい。
これにより、駆動回路100(第2の回路)は、具体的に、負の電圧が入力される場合に正の電圧を出力し、負の電圧以外が入力される場合に正の電圧以外の電圧を出力することができる。
また、本実施形態では、オペアンプ130OAは、正の片電源で作動してもよい。
これにより、駆動回路100(第2の回路)は、負の電圧以外の電圧(正の電圧或いはゼロの電圧)が入力される場合にSMR40を遮断状態にするためのロー信号に相当するゼロの電圧を出力することができる。
また、本実施形態では、前記第1の回路は、前記車両において、前記車両の衝突時に前記第2の回路の設置位置よりも車体が変形しやすい位置に配置されてもよい。即ち、第1の回路は、車両1において、車両1の衝突時に車体が相対的に変形しやすいクラッシャブルゾーンに配置され、第2の回路は、車両1において、車両1の衝突時に車体が相対的に変形しにくいセーフティゾーンに配置されてもよい。
これにより、第1の回路のレイアウトの自由度を向上させることができる。また、車両1の衝突時において、第2の回路への衝撃を抑制し、その結果、第2の回路の破損や故障の可能性を低減させることができる。そのため、車両1の衝突時に、第2の回路を適切に作動させ、SMR40を確実に遮断状態に移行させることができる。よって、駆動回路100は、そのレイアウト自由度の向上と、車両1の衝突時におけるSMR40の遮断状態への移行の確実性の確保とを両立させることができる。
また、本実施形態では、第1の回路は、SMR40を接続状態にするか遮断状態にするかを判断する第1の制御装置(例えば、統合制御ECU60)に搭載されてもよい。そして、第2の回路は、第1の制御装置と異なる第2の制御装置(例えば、バッテリECU50)に搭載されてもよい。
これにより、SMR40の接続状態にするか否かを判断する機能と、SMR40を駆動するための起点となる信号(負の電圧)を出力する機能(第1の回路の機能)とを同じ第1の制御装置に搭載することができる。また、例えば、第2の回路をSMR40と比較的近い場所にある第2の制御装置(バッテリECU50)に搭載することができる。そのため、駆動回路100は、第1の回路及び第2の回路のレイアウトの効率化を図ることができる。
以上、実施形態について詳述したが、本開示はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された要旨の範囲内において、種々の変形・改良が可能である。
1 車両
10 高電圧バッテリ(バッテリ)
20 インバータ(負荷)
30 モータ(負荷)
40,41,42 システムメインリレー(メインリレー)
50 バッテリECU(第2の制御装置)
60 統合制御ECU(第1の制御装置)
62 マイコン
100 駆動回路
110 チャージポンプ回路(第1の回路)
130 反転増幅回路(第2の回路)
130OA オペアンプ
BL 電源ライン

Claims (6)

  1. 車両のバッテリと負荷との間の電源ラインに設けられるメインリレーを駆動する駆動回路であって、
    負の電圧を出力可能な第1の回路と、
    前記第1の回路の出力が入力される第2の回路と、を備え、
    前記第2の回路は、負の電圧が入力される場合に、前記メインリレーを接続状態にし、ゼロ又は正の電圧が入力される場合に、前記メインリレーを遮断状態にする、
    駆動回路。
  2. 前記メインリレーは、前記第2の回路から正の電圧が出力される場合に接続状態にある一方、前記第2の回路からゼロ又は負の電圧が出力される場合に遮断状態にあり、
    前記第2の回路は、負の電圧が入力されると、正の電圧を出力し、ゼロ又は正の電圧が入力されると、ゼロ又は負の電圧を出力する、
    請求項1に記載の駆動回路。
  3. 前記第2の回路は、オペアンプを含む反転増幅回路である、
    請求項2に記載の駆動回路。
  4. 前記オペアンプは、正の片電源で作動する、
    請求項3に記載の駆動回路。
  5. 前記第1の回路は、前記車両において、前記車両の衝突時に前記第2の回路の設置位置よりも車体が変形しやすい位置に配置される、
    請求項1乃至4の何れか一項に記載の駆動回路。
  6. 前記第1の回路は、前記メインリレーを接続状態にするか遮断状態にするかを判断する第1の制御装置に搭載され、
    前記第2の回路は、前記第1の制御装置と異なる第2の制御装置に搭載される、
    請求項1乃至5の何れか一項に記載の駆動回路。
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