JP2023101938A - ノズルヘッド、及び紡糸装置 - Google Patents

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修次 岡崎
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Abstract

【課題】形成する繊維集合体における目付の安定化を図ることができるノズルヘッド、及び紡糸装置を提供する。【解決手段】ノズルヘッド20は、内部に紡糸液31を充填し、紡糸液31を噴射させるための複数の紡糸孔36を有する筒状の溶液槽30と、紡糸液31に接触した状態で溶液槽30内に配置される紡糸電極50と、を備える。ノズルヘッド20において、溶液槽30は、複数の紡糸孔36が設けられた管状の外管33と、外管33内に配置され、外管33との間に形成した貯留空間35内に紡糸液31を吐出する複数の内孔37が設けられた管状の内管32と、を有する。複数の紡糸孔36は、溶液槽30の軸線L1に沿って略等間隔に配置されている。複数の内孔37のうちの少なくとも一部は、軸線L1に沿って不等間隔に配置されている。【選択図】図5

Description

本開示は、ノズルヘッド、及び紡糸装置に関する。
特許文献1に開示される装置は、エレクトロスピニング法により紡糸液から極細繊維を紡糸し、繊維集合体を形成する装置である。この装置は、ノズルヘッドとしての貯留槽及び紡糸電極を備えている。貯留槽は、筒状をなし、内部に紡糸液を貯留する。貯留槽には、軸線に沿って複数の紡糸孔が形成されている。紡糸電極は、紡糸液に浸漬された状態で貯留槽の内部に配置される。貯留槽内部の紡糸液は、この紡糸電極と、貯留槽外側に配置されるコレクタ電極との間に印加される高電圧によって帯電する。帯電した紡糸液は、静電気力の作用によって紡糸孔からコレクタ電極に向けて噴射されて繊維となる。この装置は、このようにして生成した繊維を捕集部材によって捕集し、堆積させることによって繊維集合体を形成する。
特開2020-084387号公報
特許文献1の場合、各紡糸孔からの紡糸液の噴射量が不均一であることに起因して、形成する繊維集合体に目付けむらが生じるおそれがある。
本開示は、形成する繊維集合体における目付の安定化を図ることができるノズルヘッド、及び紡糸装置を提供することを目的としている。
本開示の一実施形態に係るノズルヘッドは、
内部に紡糸液を充填し、前記紡糸液を噴射させるための複数の紡糸孔を有する筒状の溶液槽と、前記紡糸液に接触した状態で前記溶液槽内に配置される紡糸電極と、を備えるノズルヘッドであって、
前記溶液槽は、複数の前記紡糸孔が設けられた管状の外管と、前記外管内に配置され、前記外管との間に形成した貯留空間内に前記紡糸液を吐出する複数の内孔が設けられた管状の内管と、を有し、
前記複数の紡糸孔は、前記溶液槽の軸線に沿って略等間隔に配置されており、
前記複数の内孔のうちの少なくとも一部は、前記軸線に沿って不等間隔に配置されている。
本開示の一実施形態に係る紡糸装置は、上記ノズルヘッドと、前記紡糸電極から離れて配置されるコレクタ電極と、を備え、前記紡糸電極及び前記コレクタ電極の間に電圧が印加されることにより、帯電した紡糸液のジェットが前記コレクタ電極に向けて噴射されて繊維にされ、前記コレクタ電極の前記紡糸電極側の面に沿って配置された捕集部材により、繊維集合体として捕集される。
本開示によれば、軸線方向の距離に応じて異なる吐出量で紡糸液を吐出する複数の内孔の間隔を不等間隔にすることによって、内管全体から貯留空間に供給される紡糸液の供給量を軸線方向における単位長さ当たりの供給量で見て自在に設定することができる。これにより、複数の内孔の配置を単位長さ当たりの供給量において均一化が図られた配置とすることで、等間隔配置された各紡糸孔からの紡糸液の噴射量の均一化を図ることができる。したがって、本開示に係るノズルヘッド及び紡糸装置は、形成する繊維集合体における目付の安定化を図ることができる。
図1は、実施形態1におけるエレクトロスピニング装置の概略構成図である。 図2は、紡糸装置を、図1とは異なる方向から見た部分構成図である。 図3は、ノズルヘッドの一部を省略して示す平面図である。 図4は、図3のA-A矢視相当断面図である。 図5は、実施形態1の外管における紡糸孔の配置、及び内管における内孔の配置を説明するための説明図である。 図6は、比較例の内管における内孔の配置を説明するための説明図である。 図7は、実験結果を示すグラフである。
本開示における好ましい実施の形態を説明する。
本開示に係るノズルヘッドにおいて、前記溶液槽は、前記紡糸液を前記内管の内部に供給する供給口が前記軸線の方向の端部に形成され得る。そして、前記複数の内孔の配置個数は、前記供給口の近傍領域に比べて、前記近傍領域よりも前記供給口から離れた離隔領域において多くされ得る。この場合、複数の内孔の配置において、軸線方向における単位長さ当たりの紡糸液の供給量において均一化が図られた配置に容易に設定できる。例えば、紡糸液の吐出量について、近傍領域に形成された内孔と離隔領域に形成された内孔とを比較すると、圧力損失の影響により、離隔領域に形成された内孔のほうが紡糸液の吐出量が少なくなる。このため、近傍領域の内孔よりも多くの内孔を離隔領域に配置する(離隔領域の内孔よりも少ない内孔を近傍領域に配置する)ことによって、内管からの紡糸液の供給量の均一化を図ることができる。その結果、略等間隔に配置された各紡糸孔に対して紡糸液の均等供給を実現することができ、各紡糸孔からの紡糸液の噴射量の均一化を図ることができる。
本開示に係るノズルヘッドにおいて、前記複数の内孔のうちの前記供給口に最も近い第1内孔は、前記複数の紡糸孔のうちの前記供給口に最も近い第1紡糸孔よりも、前記供給口に近い位置に配置され得る。この場合、複数の紡糸孔のうち、供給口に最も近い紡糸孔である第1紡糸孔からの紡糸液の噴射量を容易に調整できる。すなわち、供給口に最も近い内孔である第1内孔から吐出される紡糸液であって、吐出圧力が比較的大きな紡糸液に対し、貯留空間内を流通する距離を容易に拡大して設定できるため、貯留空間内を流通する際の圧力損失の大きさを自在に拡大して設定することができる。その結果、第1紡糸孔からの紡糸液の噴射量を好適に抑えることができる。
<実施形態1>
以下、本開示のノズルヘッド及び紡糸装置を具体化した実施形態1について、図面を参照しつつ説明する。
(紡糸装置の構成)
図1及び図2に示す紡糸装置10は、エレクトロスピニング装置として構成されている。紡糸装置10は、紡糸液31から極細繊維を紡糸し、極細繊維からなる繊維集合体14、例えば不織布を、連続して形成する。
紡糸液31は、極細繊維を形成する樹脂材料を溶質とし、この溶質を揮発性の溶媒に溶解又は分散させたものである。溶質としては、例えば、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)等の合成樹脂が用いられる。溶媒としては、例えば、N,N-ジメチルアセトアミド(DMA)、N,N-ジメチルホルムアミド(DMF)、テトラヒドロフラン(THF)等の化合物が用いられる。
紡糸装置10はノズルヘッド20を備えている。ノズルヘッド20は、貯留した紡糸液31を外部に噴射する。ノズルヘッド20は、円筒状であり、一方の方向(各図のY軸方向)に長い形状をなしている。ノズルヘッド20の全長は、例えば450mm以上である。ノズルヘッド20の全長の上限は特に限定されないが、例えば1200mm以下である。
ノズルヘッド20は、長手方向に沿って複数の紡糸孔36が略等間隔で形成されている。紡糸孔36は、紡糸液31を外部に噴射させるための孔である。紡糸孔36は、ノズルヘッド20の側面に開口している。なお、各図においては、ノズルヘッド20の各部の寸法を変えて、ノズルヘッド20を概略的に示している。
図3及び図4に示すように、ノズルヘッド20は、溶液槽30と、紡糸電極50と、を備えている。溶液槽30は、紡糸に必要な量の紡糸液31を貯留するためのものである。溶液槽30は、全体として、中心軸(軸線L1)に沿って直線状に延びる円管状をなしている。溶液槽30は、軸線L1を捕集部材11の幅方向(各図のY方向)に合致させた状態で配置されている(図1、図2等参照)。
図3及び図4に示すように、溶液槽30は、内管32と、外管33と、を備えた2重管構造をなしている。内管32及び外管33は、例えば、耐溶剤性樹脂によって形成される。耐溶剤性樹脂は、例えば、フッ素樹脂(PTFE)などの合成樹脂である。内管32及び外管33は、それぞれ円管状のチューブである。内管32及び外管33は、溶液槽30における軸線L1に同軸に配置されている。すなわち、溶液槽30における軸線L1は、内管32及び外管33の軸線でもある。外管33の外径は、例えば10mmである。内管32の外周面と外管33の内周面との間の空間は、紡糸液31が貯留される貯留空間35となっている。貯留空間35内の紡糸液31は、軸線L1方向端部の供給口61から、内管32を経て供給される。貯留空間35は、紡糸液31が内管32における後述する内孔37から吐出された紡糸液31が紡糸孔36から噴射されるまでの緩衝空間として機能する。
供給口61は、紡糸液31を内管32の内部に供給する。供給口61は、図3及び図4に示すように、内管32の端部に設けられている。本実施形態の場合、供給口61は、内管32の両端部に設けられている。具体的には、供給口61は、内管32の両端部が外管33の両端部から突出し、軸線L1方向の両側に向けて開口する形態で設けられている。外管33の両端部は、貫通孔34を有する円板状の部材によって閉塞されている。供給口61には、配管42がそれぞれ接続される。供給口61に接続された状態において、配管42は、ノズルヘッド20との接続部位から軸線L1に沿って延びている。配管42の接続態様は特に限定されないが、軸線L1方向の一端側と他端側において、同系統又は別系統で紡糸液31を送液する配管42が接続される。
図3から図5に示すように、外管33には紡糸孔36が設けられている。紡糸孔36は、平面視円形である。紡糸孔36の径は、好ましくは0.5mm-2.0mmであり、例えば、1.0mmである。紡糸孔36は、外管33における上部に設けられている。詳細には、紡糸孔36は、外管33の上部のうち、最も高い部分(頂部)に設けられている。これにより、紡糸孔36は、紡糸液31を鉛直上方に向けて噴射する。紡糸孔36は、軸線L1に沿って複数設けられている。複数の紡糸孔36は、軸線L1に沿って列をなすように配列されている。複数の紡糸孔36は、軸線L1に沿って、間隔Dの略等間隔で設けられている。隣り合う紡糸孔36の間隔Dは、好ましくは5mm-20mmであり、例えば10mmである。なお、隣り合う紡糸孔36の間隔は、各紡糸孔36の中心間の距離である。図5に示すように、本実施形態においては、複数の紡糸孔36は35個形成されている。
図3から図5に示すように、内管32には内孔37が設けられている。内孔37は、平面視円形である。内孔37は、貯留空間35へ紡糸液31を供給する。内孔37は、内管32の内部から外部へ紡糸液31を吐出する。内孔37は複数設けられている。複数の内孔37は、軸線L1に沿って不等間隔に設けられている。本実施形態の場合、複数の内孔37の間隔は、複数の紡糸孔36の間隔が間隔Dの等ピッチであるに対し、隣り合う2つの内孔37の間隔が間隔Dの整数倍となる形態の不等間隔である。複数の内孔37のうち、供給口61から離れた軸線L1方向の中央部の位置における内孔37同士の間隔は、間隔Dの1倍から2倍に設定されている。具体的には、図5に示すように、複数の内孔37は、軸線L1方向の中央部において5個が間隔Dで設けられており、その外側方向の両側に、間隔Dの2倍(2D)、間隔D、間隔2D、間隔D、のように、規則的な不等間隔で配置されている。このような複数の内孔37の配置は、等間隔に配置した場合の複数の内孔から、その一部を部分的に間引いたような配置である、ともいえる。
内管32において、軸線L1方向の中央部における内孔37の間隔と比べて、端部における内孔37の間隔は極めて大きく設定されている。具体的には、図5に示すように、供給口61に最も近い内孔である第1内孔37Aと、この第1内孔37Aに最も近い(供給口61に2番目に近い)第2内孔37Bとの間隔は、間隔Dの15倍(15D)に設定されている。第2内孔37Bは、中央部において最も外側(供給口61寄り)に配置された内孔である。
また、図5に示すように、本実施形態において、複数の内孔37のうちの供給口61に最も近い第1内孔37Aは、複数の紡糸孔36のうちで供給口61に最も近い第1紡糸孔36Aよりも、供給口61に近い位置に配置されている。本実施形態の場合、第1内孔37Aと第1紡糸孔36Aとの間の軸線L1方向の間隔は、間隔Dのm倍(mD)に設定されている。また、第1紡糸孔36Aと、供給口61に2番目に近い第2内孔37Bとの間の軸線L1方向の間隔は、間隔Dのk倍(kD)に設定されている。すなわち、供給口61に最も近い第1紡糸孔36Aからの軸線L1方向の距離を比較すると、第1内孔37Aのほうが第2内孔37Bよりも第1紡糸孔36Aに近い位置に設けられている。この第1紡糸孔36Aを基準とした第1内孔37A及び第2内孔37Bとの軸線L1方向の距離は、供給口61に近い第1内孔37Aまでの距離のほうが、第1内孔37Aと比較して供給口61から遠い第2内孔37Bまでの距離よりも小さく設定されており、m<kが成立する。本実施形態の場合、m=6であり、k=9である。
また、図5に示すように、溶液槽30の軸線L1方向における供給口61から最も遠い位置を基準位置Cとし、この基準位置Cから第1紡糸孔36Aの位置までの長さの領域のうち、基準位置C側の半分の領域を溶液槽30における「離隔領域R2」とする。また、この離隔領域R2よりも供給口61側の領域全体を溶液槽30における「近傍領域R1」とする。この場合、これら近傍領域R1及び離隔領域R2の各々に配置される内孔37の個数を比較すると、近傍領域R1における内孔37の配置個数に比べて、離隔領域R2における内孔37の配置個数のほうが多くされている。また、図5に示すように、近傍領域R1のうちの軸線L1方向における第1紡糸孔36Aの位置よりも供給口61側の領域を外側領域R3とする。この場合、複数の内孔37は、外側領域R3に少なくとも1つ、且つ外側領域R3に配置された個数が外側領域R3よりも供給口61から離れた領域に配置された個数よりも少ない態様で、それぞれ配置されている。本実施形態の場合、複数の内孔37は、各近傍領域R1にはそれぞれ1個のみ配置されており、各離隔領域R2には、それぞれ6.5個ずつ配置されている。また、複数の内孔37は、各外側領域R3にはそれぞれ1個のみ(第1内孔37Aのみ)配置されている。なお、本開示においては、近傍領域R1及び外側領域R3には、複数個の内孔が配置されていてもよい。
紡糸電極50は、金属等の導電性材料によって形成されている。紡糸電極50は、例えばステンレス製の針金である。紡糸電極50の線径は、例えば0.9mmである。紡糸電極50は、図4に示すように、内管32の内径よりも小径の線材(ワイヤ状の部材)によって構成されている。紡糸電極50は、溶液槽30内において紡糸液31に全体的に浸漬されている。すなわち、紡糸電極50の外面の全体が、溶液槽30内で紡糸液31に接触している。
紡糸電極50は、溶液槽30内で溶液槽30の軸線L1に沿って延びるらせん形状(コイル形状)である。紡糸電極50は、軸線L1方向から見て円形に巻かれている。紡糸電極50の長さは、溶液槽30の中心軸の長さ(溶液槽30の両端間の軸線L1に沿う長さ)よりも長い。具体的には、紡糸電極50の長さは、溶液槽30の中心軸の長さよりも2倍以上長い。紡糸電極50は、湾曲形状(軸線L1に対して交わるように延びる部分を有する形状)であるため、溶液槽30の中心軸の長さよりも長くなっている。このように構成された紡糸電極50は、溶液槽30の中心軸の長さと同じ長さとなる構成(直線状の構成)に比べて、紡糸液31との接触面積を大きくすることができる。そのため、紡糸電極50から紡糸液31への電荷付与効率を向上させることができる。紡糸電極50は、図示は省略するが、例えば、外管33の一端(図4では右端)に設けられた貫通孔34を介して電源44に接続された配線に接続されている。
紡糸電極50は、外管33の内周面に沿って延びている。本実施形態において、紡糸電極50がなすらせん形状における径は、外管33の内周面の径と同程度である。紡糸電極50がなすらせん形状におけるピッチは、紡糸孔36のピッチと同等の10mmである。紡糸電極50は、各紡糸孔36において紡糸孔36の内側に入り込む部分が生じるように軸線L1方向に位置決めされている。これによって、各紡糸孔36からは、紡糸電極50の一部が露出している。この場合、帯電状態となる紡糸液31が紡糸孔36から直接噴射され易くなる。すなわち、紡糸液31が帯電状態で外部に噴出し易くなる。
紡糸装置10は、上記構成のノズルヘッド20に加え、図1及び図2に示すように、捕集部材11と、コレクタ電極17と、タンク41と、ポンプ43と、電源44と、を備えている。コレクタ電極17は、図1に示すように、送り出しローラ12と巻き取りローラ15との間に配置されている。コレクタ電極17は、金属等の導電性材料によって形成されている。コレクタ電極17は、捕集部材11の幅方向(図2の左右方向)に延びる平板状に形成されている。コレクタ電極17は、捕集部材11の上面に接触又は接近している。捕集部材11は、コレクタ電極17の紡糸電極50(図4参照)側(ノズルヘッド20側)の面に沿って配置されている。
捕集部材11は、帯状をなし、コレクタ電極17のノズルヘッド20側に配置される。捕集部材11において、幅方向(各図のY軸方向)と直交する方向(各図のX軸方向)を前後方向とする。捕集部材11は、可撓性を有する材料、例えば不織布等の捕集布によって形成されている。捕集部材11は、送り出しローラ12に巻き付けられることにより、ロール13の形態となる。この捕集部材11は、送り出しローラ12及び巻き取りローラ15の間で水平状態にされ、下側の面に繊維集合体14が積層される。繊維集合体14が積層された捕集部材11は、巻き取りローラ15によって巻き取られて、ロール16の形態になる。なお、繊維集合体14の使用に際しては、繊維集合体14の積層された捕集部材11がロール16から引き出されつつ、捕集部材11から繊維集合体14が剥離される。
図1及び図2に示すように、タンク41には紡糸液31が貯留されている。タンク41と溶液槽30は、配管42によって接続されている。ポンプ43は、配管42の途中に配置されており、タンク41内の紡糸液31を溶液槽30内に供給する。ポンプ43は、例えばプランジャポンプであり、紡糸液31の流量を調整可能である。ポンプ43は、ノズルヘッド20における2つの供給口61に略均等に紡糸液31を供給する。電源44は、直流電源によって構成されている。電源44のプラス電極は紡糸電極50に接続され、マイナス電極はコレクタ電極17に接続されている。
図1、図2に示すように、紡糸装置10において、ノズルヘッド20は、紡糸孔36がコレクタ電極17の下方に位置するように配置されている。ノズルヘッド20は、捕集部材11の下側において捕集部材11に対し平行となる状態で配置されている。ノズルヘッド20は、捕集部材11の幅方向に対して軸線L1が平行となる状態で配置されている。
(繊維集合体の製造方法)
次に、図1及び図2を参照し、繊維集合体14の製造方法について説明する。紡糸装置10が動作すると、捕集部材11は、コレクタ電極17の下面に接触又は接近した状態で、送り出しローラ12から巻き取りローラ15に向けて一定速度で送られる。そして、紡糸液31を紡糸電極50に塗布する。ポンプ43が動作すると、図4に示す矢印のように、タンク41内の紡糸液31が内管32内に供給される。内管32の内孔37から貯留空間35に供給される紡糸液31は、内孔37から紡糸孔36に向かって流れる。これにより、紡糸液31が紡糸電極50に均一に塗布される。
続いて、紡糸電極50とコレクタ電極17との間に電圧を印加する。紡糸電極50をプラス電極とし、コレクタ電極17をマイナス電極として、両電極間に電源44から電圧が印加される。これにより、溶液槽30内の紡糸液31の全体がプラスに帯電される。紡糸電極50の周りの帯電の分布は、周方向に均一となるように紡糸液31を帯電させる。
続いて、溶液槽30の紡糸孔36から繊維を噴出させる。紡糸孔36において露出している紡糸液31の表面には、電荷が誘発され蓄積される。この電荷は、互いに反発し合い、その反発力は紡糸液31の表面張力に対抗する。紡糸液31は、コレクタ電極17に向かう電気力線に沿って作用する静電気力(クーロン力)により吸引される。静電気力が紡糸液31の表面張力に打ち勝つと、帯電した紡糸液31が複数の紡糸孔36から噴出し始める。そして、帯電した紡糸液31のジェット38が複数の紡糸孔36から一斉に、コレクタ電極17に向けてそれぞれ噴射される。上述したように、ノズルヘッド20において、複数の内孔37は不等間隔に配置されている。具体的には、複数の内孔37は、供給口61の近くである近傍領域R1に比べて供給口61から離れた離隔領域R2において多くされた配置形態の不等間隔である。これによって、ノズルヘッド20は、各紡糸孔36から噴射される紡糸液31の噴射量の偏りが緩和される。
続いて、繊維を分裂させ、捕集部材11に捕集させる。各ジェット38の表面積が体積に比較して大きいため、ジェット38中の溶媒が効率良く蒸発する。また、この蒸発によりジェットの体積が減少し、電荷密度がより高くなる。そのため、帯電した紡糸液31の反発力が増して、各ジェット38が更に細いジェットへ分裂していく。そして、このような過程を経ながら、極細繊維が紡糸されるとともに、極細繊維からなる繊維集合体14が捕集部材11の下側の面に捕集される。
(実施形態1の作用)
続いて、本実施形態の作用について説明する。ノズルヘッド20において、複数の内孔37は、不等間隔に配置されている。内孔37を不等間隔に配置することの意図は、略等間隔に配置された紡糸孔36から外部へ噴射される紡糸液31の噴射量の均一化にある。各内孔37から吐出される紡糸液31の吐出量は、紡糸液31の供給源から相対的に遠い位置の内孔37のほうが、相対的に近い内孔37よりも少なくなる。これは、内管32内を流通する紡糸液31の軸線L1方向の距離に応じた圧力損失の影響によるものである。本実施形態では、内孔37を不等間隔に設けている。すなわち、ノズルヘッド20において、複数の内孔37は、供給口61から離れた位置である内管32の中央部において、供給口61の近くである内管32の端部よりも多く設けられている。これによって、内管32における軸線L1方向の単位長さ当たりの内孔37の数を調整し、内管32全体から貯留空間35内に供給される紡糸液31の単位長さ当たりの供給量を調整している。これにより、貯留空間35内の紡糸液31が各紡糸孔36に対し均等に供給されるようにし、各紡糸孔36から噴射される紡糸液31の噴射量のばらつきを緩和している。
また、複数の内孔37のうちの供給口61に最も近い内孔である第1内孔37Aは、複数の紡糸孔36のうちの供給口61に最も近い紡糸孔である第1紡糸孔36Aよりも、供給口61に近い位置に形成されている。このような配置にすることによって、他の紡糸孔36からの紡糸液31の噴射量に大きな影響を及ぼすことなく、第1紡糸孔36Aからの噴射量を自在に調整することができる。上述のように、供給口61に最も近い第1内孔37Aから吐出される紡糸液31の吐出量は他の内孔37と比較して多い。これは、紡糸液31の軸線L1方向の距離に応じた圧力損失の影響によるものである。本実施形態に係るノズルヘッド20では、内管32内を流通する距離の違いによる圧力損失の大きさの違いを、貯留空間35内に吐出されて貯留空間35内を流通する際の圧力損失で吸収して緩和するようにしている。すなわち、ノズルヘッド20では、複数の内孔37のうち、圧力損失が最も小さいために紡糸液31の吐出量が最も多い第1内孔37Aを他の内孔37よりも紡糸孔36から遠い位置に配置している。これにより、第1内孔37Aから吐出された紡糸液31をより長い距離をかけて貯留空間35内を流通させ、他の内孔37から吐出された紡糸液31に生じる圧力損失と比較してより大きな圧力損失を生じさせることによって、その差を緩和させている。
ここで、例えば、第1内孔37Aを第1紡糸孔36Aよりも供給口61から離れた位置に設けることを想定する。この場合、第1内孔37Aは、第1紡糸孔36Aよりも、第1紡糸孔36A以外の他の紡糸孔36の近くに配置される。この場合、第1内孔37Aは、第1紡糸孔36Aに対しては、第1紡糸孔36Aよりも供給口61に近い位置に配置された場合と同様の作用を奏する。しかしこの場合、第1内孔37Aは、第1紡糸孔36Aよりも近くに配置されている他の紡糸孔36における紡糸液31の噴射量に対して、その吐出量の大きさの影響を及ぼしてしまう。このため、第1内孔37Aを第1紡糸孔36Aよりも供給口61から離れた位置に配置した場合には、各紡糸孔36からの紡糸液31の噴射量を均一化は困難である。これに対し、第1内孔37Aを第1紡糸孔36Aよりも供給口61側に配置することで、第1内孔37Aと第1紡糸孔36Aとの間には他の紡糸孔36が存在しないことから、第1紡糸孔36Aの噴射量を自在に調整できる。
(実施形態1の効果)
続いて、本実施形態の効果について説明する。本実施形態の紡糸装置10は、ノズルヘッド20を備えている。ノズルヘッド20は、溶液槽30及び紡糸電極50を備えている。溶液槽30は、内部に紡糸液31を充填し、紡糸液31を噴射させるための複数の紡糸孔36を有する筒状である。紡糸電極50は、紡糸液31に接触した状態で溶液槽30内に配置される。溶液槽30は、外管33及び内管32を有している。外管33は、軸線L1に沿って複数の紡糸孔36が設けられた管状である。内管32は、外管33内に配置され、外管33との間に形成した貯留空間35内に紡糸液31を吐出する複数の内孔37が設けられた管状である。複数の紡糸孔36は、溶液槽30の軸線L1に沿って略等間隔に配置されている。そして、複数の内孔37は、軸線L1に沿って不等間隔に配置されている。
このような構成により、紡糸装置10に備えられたノズルヘッド20は、内管32から貯留空間35内に供給する紡糸液31の供給量を、軸線L1の方向における単位長さ当たりの供給量で見て自在に設定することができる。このため、例えば、複数の内孔37の配置を単位長さ当たりの供給量において均一化が図られた配置とすることで、等間隔に配置された各紡糸孔36に対して、紡糸液31の均等供給を実現することができる。その結果、各紡糸孔36からの紡糸液31の噴射量の均一化を図ることができる。したがって、本実施形態のノズルヘッド20とこれを備えた紡糸装置10は、形成する繊維集合体における目付の安定化を図ることができる。
本実施形態の紡糸装置10のノズルヘッド20では、溶液槽30は、紡糸液31を内管32の内部に供給する供給口61が軸線L1の方向の端部に形成されており、複数の内孔37の配置個数は、供給口61の近傍領域R1に比べて、この近傍領域R1よりも供給口61から離れた離隔領域R2において多くされている。このため、複数の内孔37の配置において、軸線L1方向における単位長さ当たりの紡糸液31の供給量の均一化が図られた配置に容易に設定できる。その結果、略等間隔に配置された各紡糸孔36に対して、紡糸液31の均等供給を実現することができ、各紡糸孔36からの紡糸液31の噴射量の均一化を図ることができる。
本実施形態の紡糸装置10のノズルヘッド20では、複数の内孔37のうちの供給口61に最も近い第1内孔37Aは、複数の紡糸孔36のうちの供給口61に最も近い第1紡糸孔36Aよりも、供給口61に近い位置に配置されている。このため、複数の紡糸孔36のうち、供給口61に最も近い紡糸孔36である第1紡糸孔36Aからの紡糸液31の噴射量を容易に調整できる。すなわち、第1内孔37Aから吐出される吐出圧力が比較的大きな紡糸液31に対し、貯留空間35内を流通する距離を容易に拡大して設定でき、圧力損失の大きさを自在に拡大して設定できる。その結果、第1紡糸孔36Aからの紡糸液31の噴射量を好適に抑えることができる。
本実施形態の紡糸装置10は、ノズルヘッド20を備えている。これにより、紡糸装置10は、上記ノズルヘッド20の効果を享受できる。したがって、紡糸装置10は、形成する繊維集合体14における目付の安定化を図ることができる。
本開示に係るノズルヘッドの効果を実証する実験を行った。実験では、上記実施形態において説明した外管33及び内管32を用いて、複数の紡糸孔36のそれぞれからの紡糸液31の吐出流量(噴射量)を測定した。また、実験では、内管32の両方の端部から、一定のポンプ圧力(0.2MPa)で紡糸液31を供給するようにした。実験では、外管33に形成された35個の紡糸孔36のうち、左から、1番目、5番目、10番目、・・・のように、軸線L1方向に5個毎の各紡糸孔36について、吐出流量を測定した。
また、比較例として、実験例で用いた外管33と、この外管33に形成された複数の紡糸孔36の間隔Dと同じ略等間隔で形成され複数の内孔237を有する内管232(図6参照)を用いて、各紡糸孔36からの紡糸液31の吐出流量を同様に測定した。図6に示すように、比較例の内管232において、複数の内孔237は、外管33における複数の紡糸孔36の数と同数(35個)形成するとともに、各紡糸孔36と軸線L1方向において同じ位置となるように配置した。この比較例における他の測定条件は、上記実験例と同じである。結果を図7に示す。
なお、図7のグラフにおける横軸の「紡糸孔番号」とは、35個の紡糸孔36について、左から右への順に、番号1,番号2、番号3、・・・のように便宜上の番号を付したものである。すなわち、吐出流量を測定した紡糸孔36は、番号1、番号5、番号10、番号15、番号20、番号25、番号30、及び番号35の紡糸孔である。
図7に示すように、実験例における各紡糸孔36からの吐出流量のばらつきは、比較例と比較して小さかった。具体的には、各紡糸孔36からの吐出流量の最大値と最小値との差が、比較例では0.06ml/minであったのに対し、実験例では0.015ml/minと大幅に小さくなった。これは、実験例では、内孔37を不等間隔に配置したことによって、内管32から貯留空間35内に供給される紡糸液31の軸線L1方向における単位長さ当たりの供給量の差が小さくなったためであると推測される。これに対し、比較例では、内孔237が等間隔配置されているため、内管232から貯留空間35内に供給される紡糸液31の単位長さ当たりの供給量の差がそのまま表れているものと推測される。このように、複数の内孔37を軸線L1方向に沿って不等間隔に配置して各内孔37からの紡糸液31の吐出量を自在に調整することによって、各紡糸孔36からの紡糸液31の噴射量を自在に調整できることが実証された。
また、実験例及び比較例のそれぞれにおいて、供給口61に最も近い位置の第1紡糸孔36A(番号1及び35の紡糸孔)からの紡糸液31の吐出流量に着目すると、比較例における第1紡糸孔36Aでは吐出流量が0.11ml/minであったのに対し、実験例における第1紡糸孔36Aでは吐出流量が0.06ml/minであった。すなわち、実験例における第1紡糸孔36Aからの紡糸液31の吐出流量は、比較例の半分程度に抑えられている。また、実験例及び比較例のそれぞれにおいて、図6に示す番号20の紡糸孔36、すなわち、吐出流量を計測した紡糸孔36のうちで供給口61から最も遠い位置の紡糸孔36からの紡糸液31の吐出流量に着目する。比較例における番号20の紡糸孔36からの紡糸液31の吐出流量は、0.05ml/minであった。これに対し、実験例における番号20の紡糸孔36からの紡糸液31の吐出流量は、0.045ml/minであり、比較例と差は0.005ml/minと僅かであった。これは、実験例及び比較例における内管32,232のそれぞれにおいて、供給口61から離れた軸線L1方向の中央部では内孔37,237は同様の略等間隔配置とされているためであると推測される。このように、複数の内孔37を軸線L1に沿って不等間隔で配置することによって、各内孔37から所望の吐出量で紡糸液31を吐出でき、各紡糸孔36からの紡糸液31の噴射量を自在に調整できることが実証された。
以上の実験結果から、本開示に係るノズルヘッドは、生成する繊維集合体における目付の安定化に有効である。
<他の実施形態>
本発明は、上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施の形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態1において、ノズルヘッドは、供給口を2つ有していたが、供給口の数は1つ又は3つ以上であってもよい。供給口は、溶液槽における軸線方向の端部以外の位置、例えば、軸線方向の中間部、軸線方向の中央部等に設けられていてもよい。
(2)上記実施形態1において、紡糸電極はらせん形状をなしていたが、例えば、直線状、筒状等、他の形状をなしていてもよい。紡糸電極がらせん形状をなす場合、らせん形状の径、ピッチ等は、均一でなくてもよい。
(3)上記実施形態1において、複数の内孔が供給口から離れた位置において供給口の近くよりも多く設けられている形態として、供給口に最も近い紡糸孔を基準として、この紡糸孔よりも供給口側に1つの内孔を形成し、供給口とは反対側に多数の内孔を形成する形態を例示した。本開示はこれに限定されない。複数の内孔が供給口から離れた位置において供給口の近くよりも多く設けられている形態としては、例えば、供給口に最も近い紡糸孔を基準とした場合、この紡糸孔よりも供給口側に2つ以上の内孔が設けられていてもよい。すなわち、複数の内孔のうちの供給口に最も近い内孔以外の内孔も、複数の紡糸孔のうちの供給口に最も近い紡糸孔より、供給口に近い位置に形成されていてもよい。
(4)上記実施形態1において、内孔は、上方、すなわち紡糸孔と同方向に向けて開口して設けられていたが、その他の方向、例えば、紡糸孔が上方に開口して設けられている場合には、下方に向けて開口して設けられていてもよい。また、内孔は、例えば、紡糸孔の方向とは異なる方向に向けて紡糸液を吐出する形態であってもよい。内孔は、紡糸孔の位置から軸線方向、及び軸線周りの周方向の少なくとも一方の方向において、紡糸孔の位置からずれた位置に設けられていてもよい。また、複数の内孔は、少なくとも一部が不等間隔に配置されていればよい。すなわち、複数の内孔は、全体として不等間隔に配置されていてもよいし、部分的に見て一部が略等間隔に配置されていてもよい。
(5)上記実施形態1において、内管及び外管は、円筒状であったが、その他の形状であってもよい。例えば、内管及び外管の少なくとも一方は、四角筒状等の多角筒状などであってもよい。
(6)紡糸孔の数は上記実施形態に限定されない。内孔の数も上記実施形態に限定されない。
(7)本開示に係る紡糸装置において、紡糸孔から紡糸液を上方に噴射することは必須ではなく、例えば、側方、下方等、上方以外の方向に噴射してもよい。
前述の例は単に説明を目的とするものでしかなく、本発明を限定するものと解釈されるものではない。本発明を典型的な実施形態の例を挙げて説明したが、本発明の記述及び図示において使用された文言は、限定的な文言ではなく説明的及び例示的なものであると理解される。ここで詳述したように、その形態において本発明の範囲または本質から逸脱することなく、添付の特許請求の範囲内で変更が可能である。ここでは、本発明の詳述に特定の構造、材料及び実施形態を参照したが、本発明をここにおける開示事項に限定することを意図するものではなく、むしろ、本発明は添付の特許請求の範囲内における、機能的に同等の構造、方法、使用の全てに及ぶものとする。
10…紡糸装置
11…捕集部材
14…繊維集合体
17…コレクタ電極
20…ノズルヘッド
30…溶液槽
31…紡糸液
32…内管
33…外管
35…貯留空間
36…紡糸孔(36A…第1紡糸孔)
37…内孔(37A…第1内孔、37B…第2内孔)
38…ジェット
50…紡糸電極
61…供給口
L1…軸線
R1…近傍領域
R2…離隔領域

Claims (4)

  1. 内部に紡糸液を充填し、前記紡糸液を噴射させるための複数の紡糸孔を有する筒状の溶液槽と、前記紡糸液に接触した状態で前記溶液槽内に配置される紡糸電極と、を備えるノズルヘッドであって、
    前記溶液槽は、前記複数の紡糸孔が設けられた管状の外管と、前記外管内に配置され、前記外管との間に形成した貯留空間内に前記紡糸液を吐出する複数の内孔が設けられた管状の内管と、を有し、
    前記複数の紡糸孔は、前記溶液槽の軸線に沿って略等間隔に配置されており、
    前記複数の内孔のうちの少なくとも一部は、前記軸線に沿って不等間隔に配置されている、ノズルヘッド。
  2. 前記溶液槽は、前記紡糸液を前記内管の内部に供給する供給口が前記軸線の方向の端部に形成されており、
    前記複数の内孔の配置個数は、前記供給口の近傍領域に比べて、前記近傍領域よりも前記供給口から離れた離隔領域において多くされている、請求項1に記載のノズルヘッド。
  3. 前記複数の内孔のうちの前記供給口に最も近い第1内孔は、前記複数の紡糸孔のうちの前記供給口に最も近い第1紡糸孔よりも、前記供給口に近い位置に配置されている、請求項2に記載のノズルヘッド。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のノズルヘッドと、
    前記紡糸電極から離れて配置されるコレクタ電極と、
    を備え、
    前記紡糸電極及び前記コレクタ電極の間に電圧が印加されることにより、帯電した前記紡糸液のジェットが前記コレクタ電極に向けて噴射されて繊維にされ、前記コレクタ電極の前記紡糸電極の側の面に沿って配置された捕集部材により、繊維集合体として捕集される紡糸装置。
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