JP2023101426A - 段差乗り越え用車いす - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の課題は、車いすを押す介助者の段差乗越えの負担が低減されると共に利用者の安全も確保された、段差乗り越え補助機構を備えた車いすを提供することである。【解決手段】車いすに第二のハンドルを設け、当該第二のハンドルの長さを第一のハンドルの1.5~2.5倍の長さとすることで、通常の車いすと比較して極めて小さな力で段差乗越えが可能であることを見出した。【選択図】図1

Description

本発明は、高齢、疾患または負傷等により歩行機能に不自由を有する者の補助用の器具である車いすにおいて、段差の乗り越えをより容易にする機構を備えた車いすに関するものである。
車いすにおいて、段差を乗り越える際には、介助者が後輪を支点にしてハンドルを押し下げて前輪を浮かせて段差の上に前輪を乗せ、次いで前輪を支点にしてハンドルを持ち上げて後輪を浮かせて段差の上の後輪を乗せるという作業が必要である。かかる作業の負担は相当なものであり、この負担を軽減しようとする種々の試みがなされてきた。例えば特許文献1(特開2016-203956号公報、株式会社ウェルファン)は、車いすの前輪として利用可能な、上下移動可能な段差移動盤を備えた段差乗り越えキャスタを提供する。また、特許文献2(特開2013-74951号公報、株式会社システック)は、前輪を前後に動かすことができるようにワイヤーでハンドルと前輪支柱とが連結された機構を備える車いすを提供する。
さらには車いすにおいて、搭乗者の負担を軽減すべくリクライニング機能を設け、その際に下がるハンドル位置を調節するためにハンドルを伸縮可能とすることもまた、研究されている(特許文献3 特開2012-135420号公報、株式会社松永製作所)。
特開2016-203956号公報 特開2013-74951号公報 特開2012-135420号公報
しかしながら、上記特許文献1の段差乗り越えキャスタにおいては、乗り越えられる段差の高さが段差移動盤の高さまでに限られることや、前輪が段差を乗り越えたあと後輪もまた段差を乗り越えなければならないがその際に必要な力は通常の車いすとなんら変わりがない。また、上記特許文献2の車いすにおいて、乗り越えられる段差の高さが持ち上がった前輪の高さまでに限られ、さらには、後輪の問題については特許文献1と同じく解決されていない。上記特許文献3の車いすでは、リクライニングを倒した状態で段差を乗り越えるために前輪を持ち上げると、利用者の頭が大きく後ろに引かれて車いすが転倒する恐れがある。
したがって、本発明が解決しようとする課題は、車いすを押す介助者の段差乗越えの負担が低減されると共に利用者の安全も確保された、段差乗り越え補助機構を備えた車いすを提供することである。
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意研究の結果、車いすに第二のハンドルを設け、当該第二のハンドルの長さを第一のハンドルの1.5~2.5倍の長さとすることで、通常の車いすと比較して極めて小さな力で段差乗越えが可能であることを見出した。しかし、通常のハンドルよりも長いハンドルでは、収納する場合や、狭い廊下や扉をくぐる場合など、様々な場面で却って不便になるという新たな課題が生じたため、さらに研究の結果、長さの上限として上記範囲を見出し、さらに当該第二のハンドルは折り畳み可能なものとした。
したがって、本発明は、段差乗越えが容易な車いすであって、折り畳み可能な第二のハンドルを備えることを特徴とする、車いすを提供する(以下、本発明の車いす)。
本発明の車いすにおいて、第二のハンドルの長さは、第一のハンドルの1.5~2.5倍、好ましくは1.75~2.25倍、より好ましくは1.8~2.2倍の長さである。
第二のハンドルは、車いすのフレームに取り付けられている側を根本、持ち手側を先端として説明する。第二のハンドルは、握持部と軸部を含んでなり、当該握持部は第一のハンドルと同様に車いすにおけるどのような握持部であってもよい。かかる握持部は、例えば、握りに適した直径と、滑りを防止するための凹凸形状やゴム等の滑り止め素材を用いていてよい。第二のハンドルの軸部は、第一のハンドルと干渉しないように配置されていることが好ましく、例えば第一のハンドルと同程度の長さにわたる直線部分と、第二のハンドルの握持部が第一のハンドルと同軸上になるまで立ち上がる屈曲部分とを含んでいてよい。
第二のハンドルには、第一のハンドルと同様にブレーキ機構が備わっていてもよいが、車いす全体の構造が複雑になるうえ、第二のハンドルは段差を乗り越えるときにのみ使用されることを勘案すると、ブレーキ機構を備えていなくともかまわない。
本発明の車いすにおいて、第二のハンドルの折り畳みは、車いすのフレームに対して上下または左右に回動可能に第二のハンドルを取り付け、所定の角度で第二のハンドルを固定できるようにすることで実現できる。かかる折り畳み機構は、例えば、第二のハンドルの根本部分が車いすのフレームと上下に回動可能に連結し、第二のハンドルの中ごろ根本よりに支柱を設け、当該支柱の下端側もまた車いすのフレームと回動可能に連結するとともに当該支柱が伸縮自在であるか、あるいは、当該支柱の下端側に突起を設け、車いすのフレームに当該突起が摺動するための溝と当該突起を係止するために前記溝に凹部を設けるなどの折り畳み機構によって達成し得る。
本発明の車いすにおいて、介助者の身長などの体格に適合させるため、第二のハンドルの折り畳み機構はさらに、第二のハンドルの高さ調節可能であることが好ましい。第二のハンドルの高さ調節は、例えば、上記支柱を伸縮自在なものとした場合には任意の長さで固定可能な機構、例えば突起と穴によるピンとピン止めのような機構であってよく、支柱下端側の突起と当該突起が摺動するための溝による場合には、当該溝に複数の凹部を設けることで段階的に前記突起が当該溝内で係止される機構であってよい。
かかる本発明の車いすは、通常の車いすのハンドルよりも後方に伸長した第二のハンドルによって、より小さな介助者の負担によって段差の乗り越えが可能である。すなわち、第一のハンドルで段差乗り越えをする場合よりも、第二のハンドルを用いて段差乗り越えをするほうが、力点である第二のハンドルの握持部が支点である後輪(前輪乗り越えの場合)よりも遠方にあり、前輪により大きな力を作用させることができる。あるいは、力点である第二のハンドルの握持部が前輪(後輪乗り越えの場合)よりも遠方にあることとなり、テコの原理によって後輪により大きな作用を生じさせることができる。第二のハンドルの長さを長くすればするほどこの必要な力は小さくなるのであるが、長い第二のハンドルは廊下や扉などの狭い場所での取り回しの低下を招き、また、折りたたんだ際に車いすのフレームからはみ出してしまうようではたとえ折りたたんでも非使用時の収納スペースを取ってしまうことになるので、本発明の車いすの第二のハンドルの長さはこれらの問題が生じない範囲に収まっている。さらには、介助者の力の負担軽減だけであれば第一のハンドルの延伸部材を用意すればよいと単純に考えるかもしれないが、そのような部材をいちいち持ち運んだりはめ込んだりする作業は煩雑で実用的ではないという問題にも、折り畳み可能に第二のハンドル取り付けることで対処できている。また、本発明の車いすでは背もたれの部分は前後に稼働できないか、あるいは稼働させないことを前提にしているので、利用者の体重が後輪よりも後側にかかって転倒してしまう危険を回避している。このような転倒はリクライニングなどによって利用者の態勢が後ろにあればあるほど危険である。さらにまた、より好ましい態様において、本発明の車いすの第二のハンドルの高さが調節可能であることによって、より介助者が力を入れやすい高さに第二のハンドルを設定できる。
第一の態様における本発明の車いすの左側面図である。第二のハンドルが展開されている。 第一の態様における本発明の車いすの左側面図である。第二のハンドルが折りたたまれている。 第一の態様における本発明の車いすの第二のハンドルの支柱の背面図である。支柱内部に外側に向かって弾発する板バネが挿入されており、当該板バネの両端には外側向きに突起が設けられ、支柱両側面には当該突起を嵌合可能な穴が複数設けられている。 第二の態様における本発明の車いすの左側面図である。第二のハンドルが展開されている。 第二の態様における本発明の車いすの第二のハンドルの支柱下端側を保持する支柱保持部の左側面図である。 第三の態様における本発明の車いすの左側面図である。第二のハンドルが展開されている。 第三の態様における本発明の車いすの第二のハンドルの支柱下端側を保持する支柱保持部の左側面図である。溝に複数の凹部が設けられている。
以下に本発明の車いすを具体化した実施例を詳細に説明する。なお、本発明は、以下に示す実施例に限定されることはなく、適宜設計変更が可能である。また、本明細書を通じて、上下左右前後は進行方向を前とし、車輪側を下として説明するが、あくまで説明の便宜のための相対的な区別に過ぎない。以下では本発明の車いすの左側面図を用いて説明するが、右側は左右対称とすればよく、説明を省略する。
第一の態様における本発明の車いす(1)は、図1に示す通り、前輪(11)、後輪(12)、座面(13)、第一のハンドル(14)およびそれらを保持するフレーム(15)を備え、当該第一のハンドル(14)の下部に第二のハンドル(21)が当該フレーム(15)に上下に回動可能に取り付けられており、当該第二のハンドル(21)を支持する支柱(22)が上端において当該第二のハンドル(21)の中ごろ根本側と、下端においてフレーム(15)と、それぞれ回動可能に取り付けられている。第二のハンドル(21)は第一のハンドル(14)と同程度の長さまで第一のハンドル(14)と略平行の直線であり、そこから第一のハンドル(14)とおよそ同軸になるまで立ち上がる屈曲部を備え、第一のハンドル(14)とおよそ同軸になるように握持部が設けられている。フレーム(15)と第二のハンドル(21)の連結部分から第二のハンドル(21)までの長さは、およそ第一のハンドル(14)の2倍である。
図2に示す通り、第二のハンドル(21)は下側に回動させて折りたたむことができる。支柱(22)は、第二のハンドル(21)の展開・折り畳み時の長さの変化に対応可能なように、図3に示す通り、支柱軸(221)と支柱軸(221)を挿通する支柱軸受け(222)を含んでなり、支柱軸(221)が上下動して支柱(22)の長さを伸縮自在とし、支柱軸(221)の下端部に外側に向かって弾発する板バネ(223)が挿入されており、当該板バネの両端には外側向きに突起(224A、224B)が設けられ、支柱軸受け(222)両側面には当該突起(224A、224B)を嵌合可能な穴が複数設けられている。突起(224A、224B)を指などで押して穴から突起(224A、224B)を外して支柱軸(221)を上下動させることで、支柱(22)を伸縮させる。突起(224A、224B)が支柱軸受け(222)両側面の穴に嵌合して支柱が固定されることで、第二のハンドル(21)に介助者が上下いずれからでも力を加えても安定してフレーム(15)に力が伝達される。
第二の態様における本発明の車いす(1)は、図4に示す通り、支柱(22)の構造以外は上記第一の態様における本発明の車いすとほぼ同じである。第二の態様の支柱(22)は、伸縮機構を備えておらず、支柱(22)を保持するためにフレーム(15)に設けられた支柱受け(23)に嵌合している。支柱(22)の下端部には外側に向けて突起(225)があり、図5に示す通り、支柱受け(23)は当該突起(225)が挿通したまま滑動するための溝(231)を備える。当該溝(231)は突起(225)が滑動する直線部分(232)と、突起(225)を係止するための凹部(233)をその上端に備える。凹部に突起(225)嵌ると下向きに力を加えても突起(225)が動かない結果、支柱(22)が動かず、したがって第二のハンドル(21)も動かない。第二のハンドル(21)を持ち上げると凹部への突起(225)の係止が緩和されて突起(225)が溝(231)の直線部分に移動可能となり、第二のハンドル(21)を折りたたむことができる。
第三の態様における本発明の車いす(1)は、図6および7に示す通り、支柱受け(23)の構造以外は上記第二の態様における本発明の車いすとほぼ同じである。第三の態様の支柱受け(23)は、溝(231)に複数の凹部を設けることで、支柱(22)下端部の突起(225)を係止する凹部を任意に選択することができる。このようにすることで、第二のハンドル(21)の高さを、折り畳み以外で3段階に調節可能である。
1 車いす
11 前輪
12 後輪
13 座面
14 第一のハンドル
15 フレーム
21 第二のハンドル
22 支柱
221 支柱軸
222 支柱軸受け
223 板バネ
224 突起
225 突起
23 支柱受け
231 溝
232 溝直線部分
233 溝凹部



Claims (3)

  1. 折り畳み可能な第二のハンドルを備えることを特徴とした、車いす。
  2. 前記第二のハンドルの長さが第一のハンドルの1.5~2.5倍の長さであることを特徴とする、請求項1の車いす。
  3. さらに前記第二のハンドルの高さが調節可能であることを特徴とする、請求項1または2の車いす。

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