JP2023099897A - 鍛造金型 - Google Patents
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Abstract
【課題】金型全体の温度ムラを抑制することが可能な鍛造金型を提供する。【解決手段】鍛造金型2は、金型部材と、金型部材に形成された第1冷媒流路と、第1冷媒流路に沿って金型部材に形成された第2冷媒流路と、第1冷媒流路と第2冷媒流路とを隔てる隔壁部材と、を有する。第1冷媒流路における冷媒の流入位置と第2冷媒流路における冷媒の流出位置とが隔壁部材を介して互いに対向している。また、第1冷媒流路における冷媒の流出位置と第2冷媒流路における冷媒の流入位置とが隔壁部材を介して互いに対向している。【選択図】図3
Description
本発明は、鍛造金型に関する。
熱間鍛造等の鍛造では、成形時に金型が高温になるため、金型を冷却することが望ましい。効率的に金型を冷却する方法として、金型の内部に冷却水等の冷媒を通す方法が知られている。この技術に関連し、特許文献1は、成形ダイの段差部の冷却を効率良く行うことができ、成形ダイの長寿命化をより確実に図り得るようにした鍛造ダイを開示する。特許文献1にかかる鍛造ダイは、筒状のダイベースと、筒状の成形ダイと、筒状のダイブッシュとを備える。そして、ダイブッシュと成形ダイとの対向面間に、内側段差面に沿って周方向に延びる第1冷媒通路が設けられている。冷媒は、冷媒導入路から第1冷媒通路に流入した後、第1冷媒通路を時計回り方向と反時計回り方向の2方向に分かれて流動し、その後第1冷媒通路の反対側で合流して冷媒導出路から外部へ排出する。
冷媒は、冷媒通路を通過するにつれて、冷媒通路が形成された金型によって温められるため、温度が上昇し得る。したがって、特許文献1にかかる方法では、冷媒導入路の付近では冷媒温度が低く、冷媒導出路の付近では冷媒温度が高くなるおそれがある。したがって、金型の温度は、冷媒導入路の付近では低く、冷媒導出路の付近では高くなるおそれがある。したがって、金型全体で温度ムラが発生するおそれがある。
本発明は、金型全体の温度ムラを抑制することが可能な鍛造金型を提供する。
本発明にかかる鍛造金型は、金型部材と、前記金型部材に形成された第1冷媒流路と、前記第1冷媒流路に沿って前記金型部材に形成された第2冷媒流路と、前記第1冷媒流路と前記第2冷媒流路とを隔てる隔壁部材と、を有し、前記第1冷媒流路における冷媒の流入位置と前記第2冷媒流路における冷媒の流出位置とが前記隔壁部材を介して互いに対向し、前記第1冷媒流路における冷媒の流出位置と前記第2冷媒流路における冷媒の流入位置とが前記隔壁部材を介して互いに対向している。
本発明は、上記のように構成されていることによって、金型全体の温度ムラを抑制することが可能となる。
本発明は、上記のように構成されていることによって、金型全体の温度ムラを抑制することが可能となる。
また、好ましくは、前記第1冷媒流路及び前記第2冷媒流路は、前記金型部材の高さ方向に互いに並ぶように形成されている。
本発明は、上記のように構成されていることによって、効率的に、金型部材の冷却を行うことが可能となる。
本発明は、上記のように構成されていることによって、効率的に、金型部材の冷却を行うことが可能となる。
また、好ましくは、前記第1冷媒流路及び前記第2冷媒流路は、前記金型部材の径方向に互いに並ぶように形成されている。
本発明は、上記のように構成されていることによって、温度ムラの発生を抑制しつつ、鍛造金型の強度を高めることができる。
本発明は、上記のように構成されていることによって、温度ムラの発生を抑制しつつ、鍛造金型の強度を高めることができる。
本発明によれば、金型全体の温度ムラを抑制することが可能な鍛造金型を提供できる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。但し、本発明が以下の実施の形態に限定されるわけではない。また、説明を明確にするため、以下の記載及び図面は、適宜、簡略化されている。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1にかかる鍛造装置1を示す図である。鍛造装置1は、例えば熱間鍛造を行うことによって、製品(例えばギア部品等)を製造する。鍛造装置1は、被加工物を鍛造により成形する鍛造金型2を有する。鍛造金型2は、上型4(上パンチ)と、下型10とを有する。鍛造装置1は、上型4と下型10との間に被加工物(図示せず)が配置された状態で、上型4と下型10とを相対的に接近させることで、被加工物をプレスする。これにより、被加工物は、上型4及び下型10の形状に対応する形状に加工される。このようにして、鍛造装置1は、被加工物を鍛造により加工して、製品を製造する。下型10は、全体として略円筒形状に形成されている。上型4は、全体として略円柱形状に形成されている。上型4及び下型10は、鍛造金型2における金型部材である。
図1は、実施の形態1にかかる鍛造装置1を示す図である。鍛造装置1は、例えば熱間鍛造を行うことによって、製品(例えばギア部品等)を製造する。鍛造装置1は、被加工物を鍛造により成形する鍛造金型2を有する。鍛造金型2は、上型4(上パンチ)と、下型10とを有する。鍛造装置1は、上型4と下型10との間に被加工物(図示せず)が配置された状態で、上型4と下型10とを相対的に接近させることで、被加工物をプレスする。これにより、被加工物は、上型4及び下型10の形状に対応する形状に加工される。このようにして、鍛造装置1は、被加工物を鍛造により加工して、製品を製造する。下型10は、全体として略円筒形状に形成されている。上型4は、全体として略円柱形状に形成されている。上型4及び下型10は、鍛造金型2における金型部材である。
ここで、図1において、矢印Hで示す方向(図1の縦方向)は、鍛造金型2(鍛造装置1)の高さ方向に対応し、被加工物をプレスするプレス方向に対応する。また、矢印Rで示す方向は、鍛造金型2の径方向に対応し、鍛造金型2(下型10及び上型4)の中心Pから外側に離れる方向又は中心Pに近づく方向に対応する。また、矢印Cで示す方向は、周方向に対応し、中心Pの周りを周る方向である。
図2及び図3は、実施の形態1にかかる鍛造金型2を示す縦断面図である。図2は、上型4と下型10とが接近した状態を示している。図3は、実施の形態1にかかる鍛造金型2の断面模式図を示している。図3では、下型10のみが示され、上型4の図示が省略されている。鍛造金型2(鍛造装置1)は、下型10と、クランパ32と、治工具34とを有する。
実施の形態1にかかる下型10は、下パンチ12と、下ダイス20と、ホルダ30とを有する。下パンチ12、下ダイス20及びホルダ30は、鍛造金型2における金型部材である。なお、図3において、矢印Hで示す縦方向は、鍛造金型2(鍛造装置1)の高さ方向(プレス方向)に対応する。また、図3において、矢印Rで示す横方向は、高さ方向に垂直な径方向に対応する。また、図3において、矢印Cで示す方向は、下型10(鍛造金型2)の中心Pの周りを周る周方向に対応する。なお、これらの方向は、以降の図(及び他の実施の形態)においても同様である。
下パンチ12は、下型10の底面を形成する。下ダイス20は、下型10の側面を形成する。下ダイス20は、略円筒形状に形成されている。ホルダ30は、下ダイス20を外側から保持する。具体的には、下ダイス20は、圧入、焼嵌め、又は冷やし嵌め等によって、ホルダ30に嵌合される。これにより、下ダイス20とホルダ30とが一体に組み合わされる。また、図3に示すように、下ダイス20とホルダ30とが一体となった下型10は、クランパ32によって、治工具34に固定されている。治工具34は、プレス時に下型10からの圧力を受ける役割を有している。
上型4の下面4a、下パンチ12の上面12a、及び下ダイス20の内側面20aには、製品の外形形状に対応する形状が形成されている。例えば、製品がカウンタードライブギア等のギア部品である場合、下ダイス20の内側面20aには、ギア部品の歯車を形成するための歯車形状が形成されている。上型4と下型10との隙間Gにおいて被加工物が高さ方向にプレスされることによって、被加工物は、その隙間Gの形状(上型4の外側面の形状、及び下型10の上面12a及び内側面20aの形状)に対応する形状に成形される。これらのことは、他の実施の形態においても同様である。
ここで、熱間鍛造等の鍛造工程では、鍛造金型2が高温となる。特に、下ダイス20の内側面20aが高温となる。したがって、実施の形態1では、下型10(下ダイス20)の内側面20aの近傍に、冷媒を通過させる冷媒流路22が形成されている。つまり、鍛造金型2は、冷媒流路22を有する。そして、冷媒流路22には冷媒が流れる。これにより、下型10(特に内側面20a)が冷却される。なお、冷媒は、冷却水又は水溶性アルコール等の冷却媒体から、適宜選択され得る(他の実施の形態においても同様)。
実施の形態1にかかる冷媒流路22は、内側面20aに沿って周方向に1周するようにして、下ダイス20(下型10)に形成されている。例えば、冷媒流路22は、下ダイス20の外側(ホルダ30側)に、溝状に形成されていてもよい。そして、上述したように下ダイス20とホルダ30とが一体に組み合わされることによって、冷媒流路22が形成されてもよい。
ここで、実施の形態1にかかる冷媒流路22は、上側冷媒流路24と、下側冷媒流路26とを有する。つまり、実施の形態1にかかる鍛造金型2は、上側冷媒流路24と、下側冷媒流路26とを有する。なお、上側冷媒流路24及び下側冷媒流路26のそれぞれは、「第1冷媒流路」又は「第2冷媒流路」に対応する。上側冷媒流路24が「第1冷媒流路」に対応する場合、下側冷媒流路26は「第2冷媒流路」に対応する。一方、上側冷媒流路24が「第2冷媒流路」に対応する場合、下側冷媒流路26は「第1冷媒流路」に対応する。
上側冷媒流路24と下側冷媒流路26との間には、隔壁部材28が設けられている。つまり、鍛造金型2は、隔壁部材28を有する。隔壁部材28は、冷媒流路22(上側冷媒流路24及び下側冷媒流路26)に沿って周方向に1周するように形成されている。隔壁部材28により、上側冷媒流路24と下側冷媒流路26とが隔てられている。隔壁部材28の上側に上側冷媒流路24が形成されている。一方、隔壁部材28の下側に下側冷媒流路26が形成されている。したがって、上側冷媒流路24及び下側冷媒流路26は、高さ方向(矢印Hの方向)に互いに並ぶように形成されている。
図4は、実施の形態1にかかる上側冷媒流路24を上方向から見た平面断面図である。また、図5は、実施の形態1にかかる下側冷媒流路26を上方向から見た平面断面図である。図4は、図3のIV-IV線断面を示す。図5は、図3のV-V線断面を示す。ここで、図4及び図5において、「0°位相」は、図3に示した下型10の手前側に対応する。また、図4及び図5において、「90°位相」は、図3に示した下型10の右側に対応する。また、図4及び図5において、「180°位相」は、図3に示した下型10の奥側に対応する。また、図4及び図5において、「270°位相」は、図3に示した下型10の左側に対応する。
図4に示すように、上側冷媒流路24は、周方向(矢印Cで示す方向)に沿って、下型10に形成されている。上側冷媒流路24の90°位相に対応する位置には、仕切部24cが設けられている。仕切部24cによって、上側冷媒流路24における冷媒の周方向の流れが遮断される。また、上側冷媒流路24において、仕切部24cの近傍の180°位相側の位置(冷媒の流入位置)に、冷媒入口24aが設けられている。一方、上側冷媒流路24において、仕切部24cの近傍の0°位相側の位置(冷媒の流出位置)に、冷媒出口24bが設けられている。冷媒入口24a及び冷媒出口24bは、例えば、ホルダ30の上側冷媒流路24に対応する位置に径方向(矢印Rの方向)に穴加工を施すことによって、形成され得る。冷媒入口24aから冷媒が流入し、冷媒出口24bから冷媒が流出することで、冷媒は、上側冷媒流路24を、矢印Aで示すように、反時計回りに周るように流れる。
また、図5に示すように、下側冷媒流路26は、周方向(矢印Cで示す方向)に沿って、下型10に形成されている。下側冷媒流路26の90°位相に対応する位置には、仕切部26cが設けられている。仕切部26cによって、下側冷媒流路26における冷媒の周方向の流れが遮断される。また、下側冷媒流路26において、仕切部26cの近傍の0°位相側の位置(冷媒の流入位置)に、冷媒入口26aが設けられている。一方、下側冷媒流路26において、仕切部26cの近傍の180°位相側の位置(冷媒の流出位置)に、冷媒出口26bが設けられている。冷媒入口26a及び冷媒出口26bは、例えば、ホルダ30の下側冷媒流路26に対応する位置に径方向(矢印Rの方向)に穴加工を施すことによって、形成され得る。冷媒入口26aから冷媒が流入し、冷媒出口26bから冷媒が流出することで、冷媒は、下側冷媒流路26を、矢印Bで示すように、時計回りに周るように流れる。
ここで、上側冷媒流路24における冷媒の流入位置(冷媒入口24aの位置)と下側冷媒流路26における冷媒の流出位置(冷媒出口26bの位置)とが、隔壁部材28を介して互いに対向している。同様に、上側冷媒流路24における冷媒の流出位置(冷媒出口24bの位置)と下側冷媒流路26における冷媒の流入位置(冷媒入口26aの位置)とが、隔壁部材28を介して互いに対向している。また、上側冷媒流路24において冷媒が流れる方向は、下側冷媒流路26において冷媒が流れる方向と逆方向である。実施の形態1にかかる鍛造金型2は、このような構成により、後述するように、鍛造成形時に、下型10(鍛造金型2)における温度ムラを抑制することができる。特に、下型10の周方向の温度ムラを抑制することができる。言い換えると、下型10の各位相における位置の温度のばらつきを抑制することができる。
(比較例)
図6は、比較例にかかる鍛造金型80を示す縦断面図である。図6は、比較例にかかる鍛造金型80の断面模式図を示している。図6は、実施の形態1にかかる鍛造金型2を示す図3に対応する。なお、比較例にかかる鍛造金型80は、図1に示した鍛造装置1に設けられ得る。比較例にかかる鍛造金型80は、下型90と、クランパ32と、治工具34とを有する。なお、図示が省略されているが、実施の形態1にかかる鍛造金型2と同様に、鍛造金型80は、上型4も有している。
図6は、比較例にかかる鍛造金型80を示す縦断面図である。図6は、比較例にかかる鍛造金型80の断面模式図を示している。図6は、実施の形態1にかかる鍛造金型2を示す図3に対応する。なお、比較例にかかる鍛造金型80は、図1に示した鍛造装置1に設けられ得る。比較例にかかる鍛造金型80は、下型90と、クランパ32と、治工具34とを有する。なお、図示が省略されているが、実施の形態1にかかる鍛造金型2と同様に、鍛造金型80は、上型4も有している。
下型90は、下パンチ12と、下ダイス92と、ホルダ30とを有する。下ダイス92は、略円筒形状に形成されている。実施の形態1と同様に、ホルダ30は、下ダイス92を外側から保持する。下型90(下ダイス92)の内側面92aの近傍に、冷媒を通過させる冷媒流路94が形成されている。冷媒流路94には冷媒が流れる。これにより、内側面92aが冷却される。ここで、実施の形態1にかかる下型10には、高さ方向に2つの冷媒流路(上側冷媒流路24及び下側冷媒流路26)が設けられていたが、比較例にかかる下型90には、1つの冷媒流路94のみが形成されている。すなわち、冷媒流路94には、隔壁部材が設けられていない。
図7は、比較例にかかる冷媒流路94を上方向から見た平面断面図である。図7は、図6のVII-VII線断面を示す。図7に示すように、冷媒流路94は、周方向(矢印Cで示す方向)に沿って、下型90に形成されている。冷媒流路94の90°位相に対応する位置には、仕切部94cが設けられている。仕切部94cによって、冷媒流路94における冷媒の周方向の流れが遮断される。また、冷媒流路94において、仕切部94cの近傍の180°位相側の位置に、冷媒入口94aが設けられている。一方、冷媒流路94において、仕切部94cの近傍の0°位相側の位置に、冷媒出口94bが設けられている。冷媒入口94aから冷媒が流入し、冷媒出口94bから冷媒が流出することで、冷媒は、冷媒流路94を、矢印Aで示すように、反時計回りに周るように流れる。
ここで、冷媒流路94における冷媒入口94aに近い位置(矢印Dで示す領域の周囲)では、冷された冷媒が冷媒流路94に流入したばかりであるため、冷媒の温度が低い。したがって、下型90の下ダイス92における矢印Dで示す領域は、冷媒によって良好に冷却されるので、その領域の温度は低くなる。一方、冷媒は、冷媒流路94を流れるにつれて、高温の下型90(下ダイス92)によって温められる。したがって、下型90の下ダイス92において、冷媒出口94bに近い位置(矢印Eで示す領域の周囲)では、冷媒の温度は、矢印Dで示す領域の周囲における冷媒の温度よりも高い。したがって、下型90の下ダイス92における矢印Eで示す領域は、冷媒によってあまり冷却されないので、その領域の温度は、矢印Dで示す領域の温度と比較して高いままとなり得る。したがって、下ダイス92における矢印Dで示す領域と、矢印Eで示す領域とで、温度差が生じる。つまり、下ダイス92の90°位相の位置に対して180°位相の側の位置と0°位相の側の位置とで、温度差が生じる。
このように、比較例では、下ダイス92の内側面92aの温度にムラが発生するおそれがある。これにより、下ダイス92の寸法にばらつきが生じるおそれがある。つまり、下ダイス92の位置により熱膨張に差が生じるため、熱応力が発生するおそれがある。これにより、下ダイス92(下型90)に歪が生じるおそれがある。そして、このような下ダイス92の歪みは、鍛造成形によって製造される製品の品質不良を引き起こすおそれがある。
一方、実施の形態1では、上側冷媒流路24における冷媒入口24aの位置と下側冷媒流路26における冷媒出口26bの位置とが、隔壁部材28を介して互いに対向している。同様に、上側冷媒流路24における冷媒出口24bの位置と下側冷媒流路26における冷媒入口26aの位置とが、隔壁部材28を介して互いに対向している。これにより、下ダイス20における、上側冷媒流路24の冷媒出口24bの近傍の位置が、下側冷媒流路26における冷媒入口26aから流入したばかりの比較的低温の冷媒によって冷却され得る。同様に、下ダイス20における、下側冷媒流路26の冷媒出口26bの近傍の位置が、上側冷媒流路24における冷媒入口24aから流入したばかりの比較的低温の冷媒によって冷却され得る。したがって、下ダイス20の90°位相の位置の近傍において、180°位相の側の位置と0°位相の側の位置とで、温度差が生じることを抑制することができる。
また、上側冷媒流路24において冷媒が流れる方向は、下側冷媒流路26において冷媒が流れる方向と逆方向である。これにより、下ダイス20の周方向の、冷媒の出入口の近傍(90°位相)以外の各位置(各位相)においても、温度のばらつきが抑制されるように冷却され得る。すなわち、一方の冷媒流路(上側冷媒流路24又は下側冷媒流路26)について周方向における出口側に近い位置(位相)ほど、他方の冷媒流路(下側冷媒流路26又は上側冷媒流路24)について周方向における入口側に近い位置(位相)と対向することとなる。そして、上述したように、通常、冷媒の温度は冷媒流路を通過するにつれて、その冷媒流路が形成された下ダイス20による加熱によって上昇し得る。したがって、一方の冷媒流路においてより高温の冷媒が通過する位置(位相)が、他方の冷媒流路においてより低温の冷媒流路が通過する位置(位相)となり得る。具体的には、0°位相では、上側冷媒流路24を流れる冷媒の温度は、出口近傍ほどではない程度に少し高温であり得、下側冷媒流路26を流れる冷媒の温度は、入口近傍ほどではない程度に少し低温であり得る。また、180°位相では、上側冷媒流路24を流れる冷媒の温度は、入口近傍ほどではない程度に少し低温であり得、下側冷媒流路26を流れる冷媒の温度は、出口近傍ほどではない程度に少し高温であり得る。また、270°位相では、上側冷媒流路24を流れる冷媒の温度は、下側冷媒流路26を流れる冷媒の温度と同程度であり得る。したがって、周方向の各位置(各位相)についての、上側冷媒流路24を流れる冷媒の温度と下側冷媒流路26を流れる冷媒の温度との平均の差が、小さくなり得る。したがって、下ダイス20の周方向の各位置(各位相)における温度のばらつきが低減されることとなる。
したがって、実施の形態1にかかる鍛造金型2では、下ダイス20に周方向に温度ムラが生じることを抑制することができる。したがって、下ダイス20の寸法にばらつきが生じることを抑制することができる。よって、実施の形態1にかかる鍛造金型2では、鍛造成形によって製造される製品の品質不良を引き起こすことを抑制することができる。
(実験結果)
図8~図10は、実施の形態1にかかる下ダイス20の各位置の温度と比較例にかかる下ダイス92の各位置の温度とを比較した実験について説明するための図である。図8に示すように、実施の形態1にかかる下ダイス20及び比較例にかかる下ダイス92のそれぞれについて、周方向の各位置(各位相)#1~#6に熱電対を設置して、その位置の温度を測定した。そして、比較例にかかる下ダイス92については、矢印Fで示すように、冷媒流路94に冷媒を流した。一方、実施の形態1にかかる下ダイス92については、矢印Fで示すように上側冷媒流路24に冷媒を流し、矢印Fの方向とは反対方向に、下側冷媒流路26に冷媒を流した。
図8~図10は、実施の形態1にかかる下ダイス20の各位置の温度と比較例にかかる下ダイス92の各位置の温度とを比較した実験について説明するための図である。図8に示すように、実施の形態1にかかる下ダイス20及び比較例にかかる下ダイス92のそれぞれについて、周方向の各位置(各位相)#1~#6に熱電対を設置して、その位置の温度を測定した。そして、比較例にかかる下ダイス92については、矢印Fで示すように、冷媒流路94に冷媒を流した。一方、実施の形態1にかかる下ダイス92については、矢印Fで示すように上側冷媒流路24に冷媒を流し、矢印Fの方向とは反対方向に、下側冷媒流路26に冷媒を流した。
したがって、比較例にかかる下ダイス92では、測定位置#1は、他の測定位置よりも冷媒流路94の冷媒入口94aに近く、測定位置#6は、他の測定位置よりも冷媒流路94の冷媒出口94bに近い。また、実施の形態1にかかる下ダイス20では、測定位置#1は、他の測定位置よりも、上側冷媒流路24の冷媒入口24aに近く、下側冷媒流路26の冷媒出口24bに近い。一方、測定位置#6は、他の測定位置よりも、上側冷媒流路24の冷媒出口24bに近く、下側冷媒流路26の冷媒入口26aに近い。
図9は、比較例にかかる下ダイス92の各測定位置#1~#6の温度変化を示すグラフである。破線の矩形で示すように、成形により下ダイス92が加熱されたことによって、各測定位置#1~#6の温度が上昇する。そして、時間の経過とともに、各測定位置#1~#6の温度は、冷媒流路94を流れる冷媒によって低下する。ここで、破線の楕円で示すように、冷媒入口94aに比較的近い測定位置#1,#2では、比較的良好に温度が低下している。しかしながら、冷媒入口94aから比較的遠い測定位置#5,#6では、温度があまり低下していない。したがって、比較例にかかる下ダイス92では、測定位置#1~#6で、温度のばらつき(温度ムラ)が発生していることが分かる。
図10は、実施の形態1にかかる下ダイス20の各測定位置#1~#6の温度変化を示すグラフである。図9の場合と同様に、破線の矩形で示すように、成形により下ダイス20が加熱されたことによって、各測定位置#1~#6の温度が上昇する。そして、時間の経過とともに、各測定位置#1~#6の温度は、冷媒流路22(上側冷媒流路24及び下側冷媒流路26)を流れる冷媒によって低下する。そして、破線の楕円で示すように、全ての測定位置#1~#6の温度が、良好に低下する。このように、実施の形態1にかかる下ダイス20では、測定位置#1~#6における温度のばらつき(温度ムラ)の発生が抑制されていることが分かる。具体的には、比較例にかかる下ダイス92と比較して、実施の形態1にかかる下ダイス20では、温度のばらつきが約65%低減されている。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2について説明する。なお、実施の形態2にかかる鍛造装置1は、図1に示したものと実質的に同様であるので、説明を省略する。
次に、実施の形態2について説明する。なお、実施の形態2にかかる鍛造装置1は、図1に示したものと実質的に同様であるので、説明を省略する。
図11は、実施の形態2にかかる鍛造金型2を示す縦断面図である。図11は、鍛造金型2の断面模式図を示している。図11では、下型10のみが示され、上型4の図示が省略されている。つまり、実施の形態2にかかる鍛造金型2は、実施の形態1と同様に、上型4を有している。鍛造金型2(鍛造装置1)は、下型10と、クランパ32と、治工具34とを有する。
実施の形態2にかかる下型10は、下パンチ12と、下ダイス40と、ホルダ42と、隔壁部材44とを有する。下ダイス40は、略円筒形状に形成されている。隔壁部材44は、下ダイス40の外側に設けられている。隔壁部材44は、円筒形状(リング状)に形成され得る。ホルダ42は、隔壁部材44の外側に設けられている。つまり、隔壁部材44は、下ダイス40とホルダ42との間に設けられている。ホルダ42は、下ダイス40及び隔壁部材44を外側から保持する。具体的には、下ダイス40及び隔壁部材44は、圧入、焼嵌め、又は冷やし嵌め等によって、ホルダ42に嵌合される。これにより、下ダイス40と隔壁部材44とホルダ42とが一体に組み合わされる。また、図11に示すように、下ダイス40と隔壁部材44とホルダ42とが一体となった下型10は、クランパ32によって、治工具34に固定されている。
ここで、実施の形態2においても、下型10(特に下ダイス40の内側面40a)を冷却するため、実施の形態1にかかる下型10と同様に、下型10に冷媒流路52が形成されている。つまり、実施の形態2にかかる鍛造金型2は、冷媒流路52を有する。そして、冷媒流路52には冷媒が流れる。これにより、下型10が冷却される。
実施の形態2にかかる冷媒流路52は、内側面40aに沿って周方向に1周するようにして、下型10に形成されている。ここで、実施の形態2にかかる冷媒流路52は、内側冷媒流路54と、外側冷媒流路56とを有する。つまり、実施の形態2にかかる鍛造金型2は、内側冷媒流路54と、外側冷媒流路56とを有する。なお、内側冷媒流路54及び外側冷媒流路56のそれぞれは、「第1冷媒流路」又は「第2冷媒流路」に対応する。内側冷媒流路54が「第1冷媒流路」に対応する場合、外側冷媒流路56は「第2冷媒流路」に対応する。一方、内側冷媒流路54が「第2冷媒流路」に対応する場合、外側冷媒流路56は「第1冷媒流路」に対応する。
内側冷媒流路54は、下ダイス40の外側(隔壁部材44側)に溝状に形成されている。また、外側冷媒流路56は、ホルダ42の内側(隔壁部材44側)に溝状に形成されている。そして、上述したように、下ダイス40と隔壁部材44とホルダ42とが一体に組み合わされることによって、冷媒流路52が形成される。つまり、下ダイス40と隔壁部材44との間に内側冷媒流路54が形成され、ホルダ42と隔壁部材44との間に外側冷媒流路56が形成される。
これにより、内側冷媒流路54と外側冷媒流路56との間には、隔壁部材44が設けられている。つまり、鍛造金型2は、隔壁部材44を有する。隔壁部材44は、冷媒流路52(内側冷媒流路54及び外側冷媒流路56)に沿って周方向に1周するように形成されている。隔壁部材44により、内側冷媒流路54と外側冷媒流路56とが隔てられている。そして、隔壁部材44の内側に内側冷媒流路54が形成されている。一方、隔壁部材44の外側に外側冷媒流路56が形成されている。したがって、内側冷媒流路54及び外側冷媒流路56は、径方向(矢印Rの方向)に互いに並ぶように形成されている。
図12は、実施の形態2にかかる冷媒流路52を上方向から見た平面断面図である。図12は、図11のXII-XII線断面を示す。したがって、図12は、実施の形態2にかかる内側冷媒流路54及び外側冷媒流路56を上方向から見た平面断面図である。ここで、図12において、「0°位相」は、図11に示した下型10の手前側に対応する。また、図12において、「90°位相」は、図11に示した下型10の右側に対応する。また、図12において、「180°位相」は、図11に示した下型10の奥側に対応する。また、図12において、「270°位相」は、図11に示した下型10の左側に対応する。
図12に示すように、内側冷媒流路54は、周方向(矢印Cで示す方向)に沿って、下型10の隔壁部材44の内側に形成されている。内側冷媒流路54の90°位相に対応する位置には、仕切部54cが設けられている。仕切部54cによって、内側冷媒流路54における冷媒の周方向の流れが遮断される。また、内側冷媒流路54において、仕切部54cの近傍の0°位相側の位置(冷媒の流入位置)に、冷媒入口54aが設けられている。一方、内側冷媒流路54において、仕切部54cの近傍の180°位相側の位置(冷媒の流出位置)に、冷媒出口54bが設けられている。冷媒入口54aから冷媒が流入し、冷媒出口54bから冷媒が流出することで、冷媒は、内側冷媒流路54を、矢印Bで示すように、時計回りに周るように流れる。なお、冷媒入口54a及び冷媒出口54bは、例えば、下ダイス40の内側冷媒流路54に対応する位置に高さ方向に穴加工を施すことによって、形成されてもよい。例えば、図11の下ダイス40の上面に上方向から穴加工を施すことによって、冷媒入口54a及び冷媒出口54bを形成してもよい。あるいは、冷媒入口54a及び冷媒出口54bは、隔壁部材44の内側冷媒流路54に対応する位置に径方向に穴加工を施すことによって、形成されてもよい。
外側冷媒流路56は、周方向(矢印Cで示す方向)に沿って、下型10の隔壁部材44の外側に形成されている。外側冷媒流路56の90°位相に対応する位置には、仕切部56cが設けられている。仕切部56cによって、外側冷媒流路56における冷媒の周方向の流れが遮断される。また、外側冷媒流路56において、仕切部56cの近傍の180°位相側の位置(冷媒の流入位置)に、冷媒入口56aが設けられている。一方、外側冷媒流路56において、仕切部56cの近傍の0°位相側の位置(冷媒の流出位置)に、冷媒出口56bが設けられている。冷媒入口56aから冷媒が流入し、冷媒出口56bから冷媒が流出することで、冷媒は、外側冷媒流路56を、矢印Aで示すように、反時計回りに周るように流れる。なお、冷媒入口56a及び冷媒出口56bは、例えば、ホルダ42の外側冷媒流路56に対応する位置に高さ方向に穴加工を施すことによって、形成されてもよい。例えば、図11のホルダ42の上面に上方向から穴加工を施すことによって、冷媒入口56a及び冷媒出口56bを形成してもよい。あるいは、冷媒入口56a及び冷媒出口56bは、隔壁部材44の外側冷媒流路56に対応する位置に径方向に穴加工を施すことによって、形成されてもよい。外側冷媒流路56を流れる冷媒は、隔壁部材44を介して、下ダイス40を冷却し得る。
ここで、内側冷媒流路54における冷媒の流入位置(冷媒入口54aの位置)と外側冷媒流路56における冷媒の流出位置(冷媒出口56bの位置)とが、隔壁部材44を介して互いに対向している。同様に、内側冷媒流路54における冷媒の流出位置(冷媒出口54bの位置)と外側冷媒流路56における冷媒の流入位置(冷媒入口56aの位置)とが、隔壁部材44を介して互いに対向している。これにより、下型10の内側冷媒流路54における冷媒出口54bの近傍の位置が、外側冷媒流路56における冷媒入口56aから流入したばかりの比較的低温の冷媒によって冷却される。同様に、下型10の外側冷媒流路56における冷媒出口56bの近傍の位置が、内側冷媒流路54における冷媒入口54aから流入したばかりの比較的低温の冷媒によって冷却される。したがって、実施の形態1と同様に、下ダイス40(下型10)の90°位相の位置に対して180°位相の側の位置と0°位相の側の位置とで、温度差が生じることを抑制することができる。また、内側冷媒流路54において冷媒が流れる方向は、外側冷媒流路56において冷媒が流れる方向と逆方向である。したがって、上述した実施の形態1と同様に、下ダイス40(下型10)の周方向の各位置(各位相)における温度のばらつきが低減されることとなる。
したがって、上述した実施の形態1の場合と同様に、実施の形態2にかかる鍛造金型2では、下ダイス40に周方向に温度ムラが生じることを抑制することができる。したがって、下ダイス40の寸法にばらつきが生じることを抑制することができる。よって、実施の形態2にかかる鍛造金型2では、鍛造成形によって製造される製品の品質不良を引き起こすことを抑制することができる。
なお、実施の形態2では、内側冷媒流路54が下ダイス40に形成され外側冷媒流路56がホルダ42に形成されているのに対し、実施の形態1では、上側冷媒流路24及び下側冷媒流路26の両方が、下ダイス20に形成されている。したがって、実施の形態1の2つの冷媒流路は、ともに、下ダイス20の内側面20aに近くに形成されている。したがって、実施の形態1にかかる鍛造金型2の方が、実施の形態2にかかる鍛造金型2よりも、効率的に、下型10(金型部材)の冷却を行うことが可能となる。
また、実施の形態1では、下型10は、径方向に、下ダイス20及びホルダ30の2層構造であるのに対し、実施の形態2では、下型10は、径方向に、下ダイス40、隔壁部材44及びホルダ42の3層構造となっている。したがって、実施の形態2にかかる鍛造金型2の方が、実施の形態1にかかる鍛造金型2よりも、強度が高くなり得る。つまり、実施の形態2にかかる鍛造金型2は、温度ムラの発生を抑制しつつ、その強度を高めることができる。
(変形例)
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、本実施の形態にかかる鍛造金型2は、熱間鍛造に用いられるものに限られない。冷間鍛造及び温間鍛造を行う鍛造金型に対しても、本実施の形態は適用可能である。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、本実施の形態にかかる鍛造金型2は、熱間鍛造に用いられるものに限られない。冷間鍛造及び温間鍛造を行う鍛造金型に対しても、本実施の形態は適用可能である。
また、上述した実施の形態では、下ダイスに冷媒流路が形成されているとしたが、これに限られない。上述した実施の形態にかかる冷媒流路は、上型又は下パンチに形成されてもよい。つまり、温度ムラの抑制を図る金型部材は、下ダイスに限られず、上型又は下パンチであってもよい。また、上述した実施の形態では、冷媒流路における冷媒入口及び冷媒出口が周方向の90°位相の位置に設けられているが、これに限られない。冷媒入口及び冷媒出口は、周方向の任意の位置に設けられ得る。
また、上述した実施の形態にかかる冷媒流路は、上方向から見て円形に形成されているが、これに限られない。冷媒流路は、円形に形成されていなくてもよく、鍛造金型の形状に沿って、適宜、形成され得る。また、上述した実施の形態では、冷媒流路は、2つの流路(上側冷媒流路24及び下側冷媒流路26、又は、内側冷媒流路54及び外側冷媒流路56)を有するとしたが、これに限られない。冷媒流路は、3つ以上の流路を有してもよい。この場合、3つ以上の流路における冷媒の流れ方向は、互い違いとなるようにしてもよい。
1 鍛造装置
2 鍛造金型
4 上型
10 下型
12 下パンチ
20 下ダイス
20a 内側面
22 冷媒流路
24 上側冷媒流路
24a 冷媒入口
24b 冷媒出口
24c 仕切部
26 下側冷媒流路
26a 冷媒入口
26b 冷媒出口
26c 仕切部
28 隔壁部材
30 ホルダ
40 下ダイス
40a 内側面
42 ホルダ
44 隔壁部材
52 冷媒流路
54 内側冷媒流路
54a 冷媒入口
54b 冷媒出口
54c 仕切部
56 外側冷媒流路
56a 冷媒入口
56b 冷媒出口
56c 仕切部
2 鍛造金型
4 上型
10 下型
12 下パンチ
20 下ダイス
20a 内側面
22 冷媒流路
24 上側冷媒流路
24a 冷媒入口
24b 冷媒出口
24c 仕切部
26 下側冷媒流路
26a 冷媒入口
26b 冷媒出口
26c 仕切部
28 隔壁部材
30 ホルダ
40 下ダイス
40a 内側面
42 ホルダ
44 隔壁部材
52 冷媒流路
54 内側冷媒流路
54a 冷媒入口
54b 冷媒出口
54c 仕切部
56 外側冷媒流路
56a 冷媒入口
56b 冷媒出口
56c 仕切部
Claims (3)
- 金型部材と、
前記金型部材に形成された第1冷媒流路と、
前記第1冷媒流路に沿って前記金型部材に形成された第2冷媒流路と、
前記第1冷媒流路と前記第2冷媒流路とを隔てる隔壁部材と、
を有し、
前記第1冷媒流路における冷媒の流入位置と前記第2冷媒流路における冷媒の流出位置とが前記隔壁部材を介して互いに対向し、前記第1冷媒流路における冷媒の流出位置と前記第2冷媒流路における冷媒の流入位置とが前記隔壁部材を介して互いに対向している、
鍛造金型。 - 前記第1冷媒流路及び前記第2冷媒流路は、前記金型部材の高さ方向に互いに並ぶように形成されている、
請求項1に記載の鍛造金型。 - 前記第1冷媒流路及び前記第2冷媒流路は、前記金型部材の径方向に互いに並ぶように形成されている、
請求項1に記載の鍛造金型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022000072A JP2023099897A (ja) | 2022-01-04 | 2022-01-04 | 鍛造金型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022000072A JP2023099897A (ja) | 2022-01-04 | 2022-01-04 | 鍛造金型 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023099897A true JP2023099897A (ja) | 2023-07-14 |
Family
ID=87114013
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022000072A Pending JP2023099897A (ja) | 2022-01-04 | 2022-01-04 | 鍛造金型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2023099897A (ja) |
-
2022
- 2022-01-04 JP JP2022000072A patent/JP2023099897A/ja active Pending
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Legal Events
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---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
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