JP2023098202A - 作業機 - Google Patents

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貴史 野田
Takashi Noda
伴義 横田
Tomoyoshi Yokota
康輔 圷
Yasusuke Akutsu
なつ美 海老沢
Natsumi Ebisawa
哲生 池上
Tetsuo Ikegami
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Abstract

【課題】バッテリで駆動可能な空気圧縮機が他の空気圧縮機と連結されているときに、バッテリによる駆動を制御する。【解決手段】空気圧縮機1は、モータ14と、モータ14の駆動力により気体を圧縮して排出する第1圧縮部11,第2圧縮部12及び配管19と、モータ14に電力を供給する電池パックと、モータ14の駆動を制御する制御部17と、外部装置と連結する連結部64,65と、を備える。制御部17は、外部装置が駆動条件を満たすと、電池パックからの電力供給によるモータ14の駆動を許可する。【選択図】図5

Description

本発明は、作業機に関する。
建築現場などでは、圧縮空気の圧力で釘やネジを木材等に打ち込む携帯型の空気工具が使用されている。このような空気工具の動力源となる圧縮空気は多くの場合、作業を行う建築現場に設けられた仮設電源から供給される電力にて駆動する空気圧縮機(コンプレッサ)により供給されることが多い。
特許文献1には、外部機器と連結可能な空気圧縮機が開示されている。
特開2002-250281号公報
特許文献1のような空気圧縮機を複数連結することにより圧縮空気の生成量を増やす場合に、同一のAC電源に複数の空気圧縮機のコンセントを接続すると、電力消費が大きくなりブレーカ遮断等の原因となる。そこで、他の空気圧縮機と連結された場合に一方の空気圧縮機をバッテリにて駆動させることが考えられる。しかし、空気圧縮機が消費電力の大きな高出力モータを有する場合、電力量に限りがあるバッテリのみで駆動させると稼働時間が短くなる。そのため、バッテリによる空気圧縮機の駆動を適切に制御する必要がある。また、バッテリで駆動可能な空気圧縮機は、AC電源で駆動する空気圧縮機と比べ可搬性が高いため、盗難などの可能性がある。
一態様による作業機は、モータと、前記モータの駆動力により気体を圧縮して排出する排出部と、前記モータに電力を供給する電池パックと、前記モータの駆動を制御する制御部と、外部装置と連結する連結部と、を備える。前記制御部は、前記外部装置が駆動条件を満たすと、前記電池パックからの電力供給による前記モータの駆動を許可する。
本発明によれば、バッテリによる駆動を適切に制御することができる。また、盗難を抑制することができる。
実施の形態の作業機の外観斜視図である。 作業機の上面外観図である。 カバーを外した作業機の外観斜視図である。 カバーを外した作業機の上面外観図である。 図5Aは図4のA-A線に沿う作業機の断面図であり、図5Bは図4のB-B線に沿う作業機の断面図である。 作業機の制御系の構成を示すブロック図である。 作業機及び作業機に連結された外部装置の断面図である。 タンク内の圧力と、作業機のモータの駆動と、外部装置のモータの駆動との関係を示すタイミングチャートである。 電源制御処理での各処理を説明するフローチャートである。 第1変形例の作業機の制御系の構成を示すブロック図である。 第1変形例でのタンク内の圧力と、作業機のモータの駆動と、外部装置のモータの駆動との関係を示すタイミングチャートである。 第2変形例でのタンク内の圧力と、作業機のモータの駆動と、外部装置のモータの駆動との関係を示すタイミングチャートである。
図面を参照しながら、実施の形態の作業機である空気圧縮機について説明する。以下で説明する空気圧縮機は、空気を2段階で圧縮する圧縮空気生成部を有するレシプロ型エアコンプレッサである。空気圧縮機の用途は特に限定されないが、圧縮空気の圧力によって釘やねじを木材等の被加工物に打ち込む空気工具に圧縮空気を供給する供給源としての利用に適している。
<全体構成について>
図1は、作業機(空気圧縮機)1の外観斜視図である。尚、以下の説明では、図1の紙面手前側から奥側へ向かう矢印AR1に沿って手前側を前面または前方、奥側を後面または後方とも呼ぶ。また、図1の紙面上側から下側へ向かう矢印AR2に沿って上側を上面または上方、下側を下面または下方とも呼ぶ。また図1の紙面左右方向に沿って右側を左面または左側、左側を右面または右側とも呼ぶ。
図2は、図1に示す空気圧縮機1を上面から見た外観図である。
空気圧縮機1は、カバー2と、複数のタンク51,52,53,54と、外部の商用電源(AC電源、以下外部電源と呼ぶ)の配線用差込接続器(コンセント)に接続される電源コード58とを有する。タンク51,52,53,54は、実質的に同一の形状及び寸法を有する。尚、以下の説明では、タンク51,52,53,54を特に区別しないときには、タンク50として総称する場合がある。
カバー2は、後述するように空気圧縮機1が有する構成を取り囲むタンク50の隙間を覆っている。カバー2は、例えば金属製あるいは樹脂製のカバーである。カバー2は、各タンク50の間に設けられる4つの側面カバー2aと、上面カバー2bと、下面カバー2cとを有する。尚、カバー2には、詳細を後述するカプラ61、減圧弁62、圧力計63、電池パック67,68等に対する作業者のアクセスを確保する開口部が適宜形成されている。上面カバー2bは、タンク50の上端に設けられる。上面カバー2bには、空気圧縮機1の運転や動作モードの切り替え等を行う操作部2gと、タンク50内の圧力等を表示する表示部2hとが設けられる。下面カバー2cは、側面カバー2aの下端及びタンク50の下端に設けられる。
図3は、図1の空気圧縮機1からカバー2を外した状態の空気圧縮機1の外観斜視図である。図4は図3に示される空気圧縮機1を上方から見たときの外観図であり、図5Aは図4のA-A線に沿う空気圧縮機1の断面図であるり、図5Bは図4のB-B線に沿う空気圧縮機1の断面図である。
空気圧縮機1は、上記のタンク50に加えて、圧縮空気生成部10と、制御部17と、電源制御部18と、カプラ61と、連結部64,65と、ドレン排出機構70とを有する。
<圧縮空気生成部について>
図3~図5Bに示されるように、圧縮空気生成部10は、第1圧縮部11と、第2圧縮部12と、クランクケース13と、モータ14と、プロペラファン15とを有する。圧縮空気生成部10は、クランクケース13の下方に取り付けられた支持部材59が各タンク51,52,53,54と連結することにより、タンク51,52,53,54に取り囲まれるように配置される。
モータ14は、ロータ14aとステータ14bとを有するブラシレスモータであり、ロータ14aの回転により駆動力を発生させる駆動部である。モータ14のロータ14aは出力軸14cに取り付けられている。出力軸14cは、載置面(地面や床面)に平行な平面上で前後方向に沿って回転可能に支持されている。
第1圧縮部11は外気を圧縮し、第2圧縮部12は第1圧縮部11により圧縮された外気(空気)をさらに圧縮する。すなわち、第1圧縮部11は低圧用の圧縮部であり、第2圧縮部12は高圧用の圧縮部である。
第1圧縮部11と第2圧縮部12とは、クランクケース13を貫通するモータ14の出力軸14cを挟んで互いに対向する位置(すなわち、出力軸14cを挟んで左右方向)に設けられている。より具体的には、第1圧縮部11と第2圧縮部12とは、出力軸14cの回転方向において180度異なる位置に配置され、クランクケース13を挟んで互いに対向している。換言すると、第1圧縮部11と第2圧縮部12との間にクランクケース13が設けられている。
クランクケース13を貫通している出力軸14cは、複数の軸受けによって回転自在に支持されている。図5に示されるように、プロペラファン15は、クランクケース13から突出している出力軸14cの一端(後方側)に装着される。プロペラファン15は、主に圧縮空気生成部10(モータ14やクランクケース13等)を冷却するための冷却風を生成する。
<第1圧縮部及び第2圧縮部の構成について>
図5Aに示されるように、第1圧縮部11は、第1シリンダ20と、第1シリンダヘッド21と、第1シリンダ20内に往復可能に収容された第1ピストン22と、を含む。第2圧縮部12は、第2シリンダ30と、第2シリンダヘッド31と、第2シリンダ30内に往復可能に収容された第2ピストン32と、を含む。第1圧縮部11に含まれる第1ピストン22と、第2圧縮部12に含まれる第2ピストン32とは、モータ14によって駆動される。つまり、モータ14は、第1圧縮部11及び第2圧縮部12の共通の駆動源である。
出力軸14cは回転運動を第1ピストン22の往復運動に変換するために、第1ピストン22には、第1コネクティングロッド23の一端側が結合されており、第1コネクティングロッド23の他端側が出力軸14c上に設けられている偏心カムに回転可能に結合されている。すなわち、第1コネクティングロッド23は、クランクケース13と第1シリンダ20とに跨り、出力軸14cと第1ピストン22とを連結している。
出力軸14cの回転運動を第2ピストン32の往復運動に変換するために、第2ピストン32には、第2コネクティングロッド33の一端側が結合されており、第2コネクティングロッド33の他端側は出力軸14c上に設けられている他の偏心カムに回転可能に結合されている。すなわち、第2コネクティングロッド33は、クランクケース13と第2シリンダ30とに跨り、出力軸14cと第2ピストン32とを連結している。
<第1圧縮部及び第2圧縮部の動作について>
モータ14の出力軸14cの回転運動は、上記偏心カムやコネクティングロッド等からなる変換機構によって往復運動に変換されて第1ピストン22及び第2ピストン32に伝達される。換言すると、モータ14から出力される回転運動力は、変換機構によって往復運動に変換され、第1ピストン22及び第2ピストン32に入力される。この結果、第1ピストン22及び第2ピストン32は、出力軸14cの方向(前後方向)と交差する方向(左右方向)に往復運動する。
上記の2つの偏心カムは、第1ピストン22及び第2ピストン32の移動方向に対して互いに同じ向きに偏心している。したがって、第1ピストン22が第1シリンダ20の上室を圧縮する方向に移動するとき、第2ピストン32は第2シリンダ30の上室に気体(空気)が流入する方向に移動する。一方、第2ピストン32が第2シリンダ30の上室を圧縮する方向に移動するとき、第1ピストン22は第1シリンダ20の上室に気体(空気)が流入される方向に移動する。
第1シリンダヘッド21及び第2シリンダヘッド31の内部には、それぞれバッファ室が設けられている。さらに、第1シリンダ20の上室と第1シリンダヘッド21内のバッファ室との間、第2シリンダ30と第2シリンダヘッド31内のバッファ室との間には、それぞれ逆止弁が設けられている。第1ピストン22が第1シリンダ20の上室を圧縮する方向に移動し、当該上室の空気の圧力が所定圧力よりも高くなると、第1シリンダ20の上室とバッファ室との間にある逆止弁が開く。すると、第1ピストン22によって圧縮された空気は、第1シリンダ20と第2シリンダ30とを連通させている配管を介して第2シリンダ30の上室に送られる。
その後、第2ピストン32が第2シリンダ30の上室を圧縮する方向に移動し、当該上室内の空気の圧力が所定圧力よりも高くなると、第2シリンダ30の上室とバッファ室との間にある逆止弁が開く。すると、第2ピストン32によって圧縮された空気は、第2シリンダ30とタンク51とを連通させている配管19(図4,図5B参照)を介してタンク51へ送られる。すなわち、第1圧縮部11と第2圧縮部12と配管19とは、モータ14の駆動力により気体を圧縮して排出する排出部として機能する。
尚、4本のタンク51,52,53、54は、配管を介して互いに連通している。よって、圧縮空気生成部10によって生成された圧縮空気は、タンク51に送られた後、他のタンク52,53,54に自動的かつ同時に分配され貯蔵される。この結果、全てのタンク50の内圧は均等に保たれる。尚、各タンク50を接続する配管の詳細については後述する。
<タンクについて>
図3に示されるように、4本のタンク51,52,53,54は、それぞれの中心軸57a,57b,57c,57dが互いに平行又は略平行に圧縮空気生成部10の周囲に配置され、圧縮空気生成部10を取り囲んでいる。具体的には、タンク51の中心軸57aは、他のタンク52,53,54のそれぞれの中心軸57b,57c,57dと略平行である。同様に、タンク52の中心軸57bは、他のタンク51,53,54のそれぞれの中心軸57a,57c,57dと略平行である。タンク53の中心軸57cは、他のタンク51,52,54のそれぞれの中心軸57a,57b,57dと略平行である。タンク54の中心軸57dは、他のタンク51,52,53のそれぞれの中心軸57a,57b,57cと略平行である。
また、タンク51,54の中心軸57a,57dは、モータ14の出力軸14cに対して直交する。すなわち、中心軸57a,57dは、上下方向に沿っている。このことは、タンク52,53の中心軸57b,57cもモータ14の出力軸14cに直交する、すなわち上下方向に沿っていることを意味する。すなわち、全てのタンク51,52,53,54の中心軸57a,57b,57c,57dは、出力軸14cと直交し、上下方向に沿っている。
図5Aに示されるように、タンク51は第1圧縮部11よりも前方側に配置され、タンク54は第1圧縮部11よりも後方側に配置される。換言すると、第1圧縮部11は、隣り合うタンク51とタンク54との間に配置される。また、図5Aに示されるように、タンク52は第2圧縮部12よりも前方側に配置され、図5Bに示されるように、タンク53は第2圧縮部12よりも後方側に配置される。換言すると、第2圧縮部12は、隣り合うタンク52とタンク53との間に配置される。
4つのタンク51,52,53,54の下方側の端壁50aにはそれぞれゴム脚を有する脚部80が設けられている。すなわち、空気圧縮機1の底部には4つの脚部80が設けられていることになる。これにより、脚部80は、端壁50aの下面に取り付けられて載置面(地面や床面)に対して弾性的に当接する。通常、空気圧縮機1は、4つの脚部80が載置面(地面や床等)に接するように縦置きされる。この場合、図5Aに示すように、第1ピストン22及び第2ピストン32の往復運動方向(摺動方向)は、載置面に対して平行又は略平行となる。
ドレン排出機構70は、タンク50内のドレンを排出させる。図5Bに示されるように、ドレン排出機構70は、ドレンコック72と、ドレン管73とを有する。ドレンコック72が操作されると、タンク50内のドレンがドレン管73を通過して、圧縮空気と一緒に排出される。
<制御部について>
図5A,図5Bに示されるように、制御部17は、クランクケース13の下方に設けられた金属製のボックス内に収容されている制御基板を有する。制御基板には、モータ14をインバータ制御するために必要な半導体素子の他、空気圧縮機1を統括的に制御するために必要な各種電子部品等が搭載されている。制御部17は、左右方向において、タンク51とタンク52との間、及びタンク53とタンク54との間に設けられる。制御部17のボックスは、支持部材59の下方側にボルト留めされている。
制御部17は、詳細を後述する連結部64,65に外部の作業機(空気圧縮機)が連結された際に、電池パック67,68からの電力供給のタイミングを制御する。尚、制御部17が行う処理の詳細については説明を後に行う。
<電源制御部18について>
図4に示されるように、電源制御部18は、クランクケース13の上方に設けられた金属製のボックス内に収容されている昇圧回路と、昇圧回路を制御する制御基板とを含む。電源制御部18は、左右方向において、タンク51とタンク52との間、及びタンク53とタンク54との間に設けられる。この場合、電源制御部18のボックスは、タンク53とタンク54とを連結する連結フレームにボルト留めされている。
<カプラについて>
図3~図5Bに示されるように、空気圧縮機1は、その前方側に、タンク50から空気工具へ圧縮空気を取り出す空気取出口であるカプラ61を有する。カプラ61は、タンク51とタンク52との間に設けられる。カプラ61は、上下方向視で複数のタンク51,52,53,54に取り囲まれて配置される。また、複数のタンク51,52,53,54がカプラ61よりも上方に突出するようにカプラ61が配置される(図3,図5B参照)。
カプラ61は配管95によってタンク51と接続されている。このカプラ61を介して、タンク51から圧縮空気が取り出される。尚、図3には、4個のカプラ61が上下方向に沿って配置されている場合が示されているが、カプラ61の個数は4個に限定されず、また、複数のカプラ61が配置される方向は上下方向に限定されない。
カプラ61の近傍には、カプラ61から吐出される圧縮空気の圧力を調節する調整部である減圧弁62が設けられている。減圧弁62は、上下方向視で複数のタンク51,52,53,54に取り囲まれて配置される。また、複数のタンク51,52,53,54が減圧弁62よりも上方に突出するように減圧弁62が配置される。減圧弁62により調節された圧縮空気の圧力は、減圧弁62の近傍に設けられている圧力計63によって計測され、表示される。
<連結部について>
図3~図5Bに示されるように、空気圧縮機1は、その前方側に、外部装置(空気圧縮機)と連結するコネクタである2つの連結部64,65を有する。連結部64,65は、タンク51とタンク52との間に左右方向に並んで配置され、配管96によってタンク51に接続される。連結部64には、外部装置から供給される圧縮空気、あるいは外部装置へ提供する圧縮空気が通過する流路(例えばエアホース等)が接続される。連結部65には、外部の他の作業機から供給される圧縮空気、あるいは外部の他の作業機へ提供する圧縮空気が通過する流路(例えばエアホース等)が接続される。すなわち、空気圧縮機1は2つの連結部64,65を有することにより、異なる2つの外部装置と接続することができる。尚、空気圧縮機1は2つの連結部64,65を有するものに限定されず、3個以上の連結部を有していてもよい。これにより、作業の規模や作業内容に応じて、1つの空気圧縮機1を3個以上の外部装置と接続させることができる。
連結部64,65の近傍には、連結部64,65とタンク51との間を、連通させる、あるいは遮断させるかを切り替える切替コック66が設けられる。これにより、切替コック66により連結部64,65とタンク51との間を遮断させた状態で空気圧縮機1に外部装置を接続させることが可能となる。この結果、外部装置と接続する際に、タンク50内の圧縮空気を一旦排出する必要がなくなるので、作業性を向上させることができる。
<電源部について>
空気圧縮機1は、上述した電源コード58を介して外部電源(AC電源)から取得する電力に加えて、DC電源である電池パック(バッテリー)67,68から電力を得ることができる。電池パック67は、空気圧縮機1の右側面のタンク51とタンク54との間に設けられた取付部に着脱可能に取り付けられる。電池パック68は、空気圧縮機1の左側面のタンク52とタンク53との間に設けられた取付部に着脱可能に取り付けられる。電池パック67,68の電力は、電源制御部18の昇圧回路により昇圧されて、圧縮空気生成部10に供給される。また、詳細を後述するように、電池パック67,68から電力を供給するタイミングは、制御部17により制御される。
<配管について>
上述した通り、タンク51,52,53,54は、配管を介して互いに連通している。これにより、圧縮空気生成部10によって生成された圧縮空気は、配管19を介してタンク51に導入され、上記の配管により、他のタンク52,53,54に自動的かつ同時に導入される。また、連結部64,65に外部装置が接続されている場合には、連結部64,65を介して外部装置から流入した圧縮空気はタンク51を介して、上記の配管によりタンク52,53,54に自動的かつ同時に導入される。
<制御系について>
図6は、空気圧縮機1の制御系の構成を示すブロック図である。空気圧縮機1は、上述した制御部17及び電源制御部18に加えて、圧力センサ170と、操作回路172と、駆動回路173と、回転検出回路174とを有する。尚、図6は、電源コード58と電源コード58が接続される外部電源とを併せて交流電源部175とし、電池パック67,68を直流電源部176として示す。尚、一般的に交流電源部175が供給する電力は直流電源部176が供給する電力よりも大きい。以下、交流電源部175は、例えば1500W程度の電力を供給し、直流電源部176は、例えば600W~1100W程度の電力を供給するものとして説明する。
圧力センサ170は、タンク50内の圧力を検出し、検出結果を圧力信号として制御部17へ出力する検出部である。操作回路172は、上述した操作部2gが作業者に操作されると、操作信号を制御部17へ出力する。作業者は、操作部2gを操作することにより、空気圧縮機1の動作モードを切り替えることができる。
動作モードとして、第1動作モード、第2動作モード及び第3動作モードがある。第1動作モードは、空気圧縮機1のモータ14を交流電源部175から供給される電力で動作させるモードである。第2動作モードは、空気圧縮機1のモータ14を直流電源部176から供給される電力で動作させるモードである。ただし、第2動作モードは、空気圧縮機1が外部装置と連結されているときに設定可能である。第3動作モードは、交流電源部175または直流電源部176から供給される電力で空気圧縮機1のモータ14を動作させるモードである。
上述したように、交流電源部175が供給する電力は直流電源部176が供給する電力よりも大きい。そのため、モータ14は、第2動作モードで駆動しているときよりも、第1動作モードで駆動しているときの方が回転数が高くなる。すなわち、空気圧縮機1は、第2動作モードで駆動しているときよりも第1動作モードで駆動しているときの方が、圧縮空気の生成量が多い。
駆動回路173は、制御部17により制御されて、モータ14への電力供給を制御して、モータ14の駆動と停止とを制御する。回転検出回路174は、例えばホールICであり、ロータ14a及び出力軸14cの回転方向における位置を検出する。また、回転検出回路174は、単位時間内にカウントされる回転位置の検出回数に基づいて、モータ14の回転数を検出する。回転検出回路174による検出結果は、検出信号として制御部17へ出力される。制御部17は、連結部64,65に外部装置(空気圧縮機)が連結された際に、直流電源部176(電池パック67,68)からの電力供給のタイミングを制御する電源制御処理を行う。
<電源制御処理>
以下、制御部17が行う電源制御処理について詳細な説明を行う。図7は、空気圧縮機1及び、空気圧縮機1と連結された外部装置200の前後方向に平行な平面での断面図である。尚、外部装置200は、空気圧縮機1が有する上述した構成と同様の構成を有し、同様の動作をする空気圧縮機である。また、空気圧縮機1の連結部64と、外部装置200の連結部264とがエアホース300により連結されている。
以下の説明では、空気圧縮機1の動作モードは作業者により第2動作モード(すなわち、直流電源部176から供給される電力による駆動)に設定されているものとする。さらに、外部装置200の動作モードは第1動作モード又は第3動作モード(すなわち、外部電源から供給される電力による駆動)に設定されているものとして説明する。
電源制御処理においては、制御部17は、連結された外部装置200が駆動条件を満たすと、直流電源部176(電池パック67,68)からの電力供給によりモータ14の駆動を許可する。駆動条件とは、外部装置200のモータ214が外部電源により駆動されていることである。制御部17は、連結部64から供給される外部装置200により生成された圧縮空気の圧力に基づいて、外部装置200が外部電源により駆動されていることを検出する。
上述したように、交流電源部175が供給する電力は、直流電源部176が供給する電力よりも大きい。このため、交流電源部175から電力の供給を受ける空気圧縮機1のモータ14の回転数は、直流電源部176から電力の供給を受ける場合よりも大きくなる。これにより、交流電源部175から供給される電力により駆動する空気圧縮機1が生成する単位時間当たりの圧縮空気の量は、直流電源部176から供給される電力により駆動する場合よりも多くなる。
このことは、外部装置200についても同様である。すなわち、第1動作モードで駆動する外部装置200により生成されタンク250に貯蔵される圧縮空気による圧力の上昇率は、第2動作モードで駆動する外部装置200により生成され貯蔵される圧縮空気による圧力の上昇率よりも大きい。空気圧縮機1は、連結部64により外部装置200と連結しているため、外部装置200で生成された圧縮空気が流入する。連結部64から流入した圧縮空気により、タンク50内の圧力は外部装置200のタンク250の圧力と同様の上昇率にて上昇する。すなわち、制御部17は、連結部64から流入する圧縮空気によるタンク50の圧力の上昇率を用いて外部装置200のモータ214が外部電源から供給された電力により駆動されていること(すなわち第1動作モードにて駆動)を検知することができる。この場合、空気圧縮機1の制御部17は、タンク50の圧力の上昇率を検出することにより、間接的に外部装置200が有するタンク250の圧力の上昇率を検出している。
具体的には、制御部17は、圧力センサ170から出力された圧力信号に基づいて、時間Δtでのタンク50内の圧力の変化率を算出し、この変化率を上昇率とする。時刻t1にて圧力センサ170から出力された圧力信号が表す圧力の値P1とし、時刻t2にて圧力センサ170から周力された圧力信号が表す圧力の値P2とする。この場合、制御部17は、圧力の差(P2-P1)を、時間Δt(=t2-t1)で割った値(圧力の変化率)を上昇率として算出する。
制御部17は、算出した圧力の上昇率が予め設定されている第1閾値Th1を超えている場合に、外部装置200は外部電源から供給された電力により駆動(第1動作モードで駆動)されていると判断する。尚、第1閾値Th1は、外部装置200が外部電源から供給された電力により駆動されているときに生成される圧縮空気の圧力の上昇率の値であり、実測やシミュレーションの結果に基づいて予め設定されて、制御部17内の記憶部に記憶されている。
また、空気圧縮機1には、タンク50内の圧縮空気の圧力に関する第2閾値Th2と、第3閾値Th3とが設定されている。第2閾値Th2は、モータ14の駆動中にタンク50内の圧力が上昇した場合に、モータ14の駆動を停止させるための停止圧力である。すなわち、制御部17は、圧力センサ170から出力された圧力信号に基づいて、タンク50内の圧力が第2閾値Th2を超えると、駆動回路173を制御して、モータ14の駆動を停止させる。尚、外部装置200も同様に、タンク250の圧力が第2閾値Th2を超えると、モータ214の駆動を停止する。
第3閾値Th3は、モータ14の駆動が停止中にタンク50内の圧力が低下した場合、モータ14を再度駆動させるための再起動圧力である。すなわち、制御部17は、圧力センサ170から出力された圧力信号に基づいて、タンク50内の圧力が第3閾値Th3より低くなると、駆動回路173を制御して、モータ14の駆動を開始させる。尚、外部装置200も同様に、タンク250の圧力が第3閾値Th3より低くなると、モータ214の駆動を開始する。
次に、制御部17により制御されるモータ14の駆動タイミングについて説明する。図8は、タンク50内の圧力と、直流電源部176から供給される電力によるモータ14の駆動と、外部電源から供給される電力による外部装置200のモータ214の駆動との関係を示すタイミングチャートである。尚、以下の説明では、第1動作モード及び第2動作モードでの第2閾値Th2(停止圧力)は同じ値であり、第1動作モード及び第2動作モードでの第3閾値Th3(再起動圧力)は同じ値であるものとする。
時刻t1において、外部装置200のモータ14は外部電源から供給された電力による駆動(第1動作モード)を開始し、外部装置200から連結部64を介して圧縮空気がタンク50内に流入する。このため、空気圧縮機1のモータ14は駆動していないが、タンク50内の圧力は上昇する。時刻t2にて、制御部17は上述のようにして圧力の上昇率が第1閾値Th1を超えたことを検出する。すなわち、制御部17は、外部装置200のモータ214が外部電源から供給された電力により駆動していると判断する。そして、制御部17は、直流電源部176からモータ14へ電力を供給させ、駆動回路173を制御してモータ14を駆動(第2動作モードで駆動)させる。
タンク50には、モータ14の駆動により第1圧縮部11及び第2圧縮部12から圧縮空気が供給されるとともに、連結部64を介して外部装置200から圧縮空気が供給される。そのため、時刻t2以降は、時刻t1から時刻t2までの期間と比較して、タンク50の圧力の上昇率が大きい。
時刻t3にて、制御部17は、圧力センサ170からの圧力信号に基づいて、タンク50内の圧力が第2閾値Th2(停止圧力)に到達したことを検出する。すると、制御部17は、駆動回路173を制御して、モータ14の駆動を停止させる。尚、外部装置200のタンク250内の圧力も同様に停止圧力に到達していることから、外部装置200はモータ214の駆動を停止する。時刻t3以降では、空気圧縮機1及び外部装置200にて圧縮空気が生成されないため、工具の使用に伴ってタンク50内の圧力が減少する。同様に外部装置200のタンク250内の圧力も減少する。
時刻t4にて、外部装置200のタンク250内の圧力が第3閾値Th3(再起動圧力)を下回ると、外部装置200は、再び外部電源から供給される電力によりモータ214の駆動を再開する。外部装置200にて生成された圧縮空気は、連結部64を介して空気圧縮機1のタンク50内に流入する。このため、時刻t1から時刻t2までの期間と同様に、空気圧縮機1のモータ14は駆動していないが、タンク50内の圧力は上昇する。
時刻t5にて、制御部17は上述のようにして圧力の上昇率が第1閾値Th1を超えたことを検出する。制御部17は、時刻t2のときと同様に、外部装置200が外部電源から供給される電力により駆動していると判断する。そして、制御部17は、直流電源部176からモータ14へ電力を供給させ、駆動回路173を制御してモータ14を駆動させる。すなわち、制御部17は、タンク50内の圧力が再起動圧力を下回り、かつ、外部装置200のモータ214が外部電源から供給された電力により駆動されると、直流電源部176から供給される電力でモータ14を駆動する。以後、時刻t5から時刻t10までの期間は、上述した処理が繰り返される。
時刻t10では、時刻t4のときと同様に外部装置200は再び外部電源から供給される電力によりモータ214の駆動を再開するが、工具による圧縮空気の使用量が生成される圧縮空気の量を上回っている状態を示している。そのため、空気圧縮機1のタンク50内の圧力は時刻t10、時刻t11及び時刻t12の期間で減少を続ける。ただし、外部装置200で圧縮空気が生成されているため、タンク50内の圧力の減少率は時刻t9と時刻t10の間の減少率よりも小さい(すなわち、グラフ上の減少の傾きが緩やかになる)。
時刻t12にて、外部装置200で生成される圧縮空気の量が工具による圧縮空気の使用量を上回る。すなわち、タンク50内の圧力が上昇を開始する。そして、時刻t13にて、制御部17は、タンク50内の圧力の上昇率が第1閾値Th1を超えたことを検出し、直流電源部176からモータ14へ電力を供給させ、駆動回路173を制御してモータ14を駆動させる。
図9に示されるフローチャートを参照して、制御部17が行う電源制御処理の動作について説明する。図9のフローチャートに示される各処理は、制御部17が記憶部に記憶されたプログラムを読み出し、そのプログラムを実行することにより行われる。
ステップS1では、制御部17は、操作部2gが操作され空気圧縮機1の電源をオフする操作が行われたか否かを判定する。電源をオフする操作に応じて操作回路172から操作信号が出力されると、制御部17は肯定判定を行い、処理はステップS2へ進む。ステップS2では、制御部17は、駆動回路173を制御してモータ14の駆動を停止させる。その後、処理はステップS1へ戻る。
ステップS1にて電源をオフする操作が行われていない場合には、制御部17は否定判定を行い、処理はステップS3へ進む。ステップS3では、制御部17は、タンク50の圧力が停止圧力(第2閾値Th2)以上であるか否かを判定する。圧力センサ170から出力された圧力信号の示す圧力値が第2閾値以上の場合には、制御部17は肯定判定を行い、処理はステップS4へ進む。ステップS4では、制御部17は、駆動回路173を制御してモータ14の駆動を停止させて後述するステップS5へ進む。
一方、ステップS3にて、圧力センサ170から出力された圧力信号の示す圧力値が第2閾値未満の場合には、制御部17は否定判定を行い、処理はステップS5へ進む。ステップS5では、制御部17は、空気圧縮機1は直流電源部176から電力が供給されているか否か、すなわち動作モードが第2モードに設定されているか否かを判定する。第2モードが設定されている場合には、制御部17は肯定判定を行い、処理はステップS6へ進む。第1モード又は第3モードが設定されている場合には、制御部17は否定判定を行い、処理は後述するステップS7へ進む。
ステップS6では、制御部17は、連結されている外部装置200が駆動中であり、かつ、タンク50内の圧力が第2閾値Th2以下であるか否かを判定する。外部装置200が駆動中(すなわち、タンク50の圧力の上昇率が第1閾値Th1以上)、かつ、タンク50内の圧力が第2閾値Th2以下の場合には、制御部17は肯定判定を行い、処理は後述するステップS8へ進む。外部装置200が駆動中、または、タンク50内の圧力が第2閾値Th2以下のうち少なくとも一方が満たされない場合には、制御部17は否定判定を行い、処理はステップS1へ戻る。尚、外部装置200が駆動中であるか否かの判定は、上述したように、タンク50内の圧力の上昇率が第1閾値Th1以上となるか否かに基づいて制御部17により行われる。
ステップS5にて否定判定されて進んだステップS7においては、制御部17は、タンク50内の圧力が第3閾値Th3(再起動圧力)以下であるか否かを判定する。タンク50内の圧力が第3閾値Th3以下の場合には、制御部17は肯定判定を行い、処理はステップS8へ進む。タンク50内の圧力が第3閾値Th3より大きい場合には、制御部17は否定判定を行い、処理はステップS1へ戻る。ステップS8では、制御部17は、駆動回路173を制御して、モータ14を駆動させる。その後、処理はステップS1へ戻る。
以上で説明した実施の形態によれば、以下の作用効果が得られる。
(1)制御部17は、外部装置200が駆動条件を満たすと、電池パック67,68からの電力供給によるモータ14の駆動を許可する。これにより、電池パック67,68から供給される直流電力による駆動が可能な空気圧縮機1は、連結されている外部装置200が駆動しているときに自動的に動作を開始することができる。すなわち、外部装置200が駆動していないときに空気圧縮機1が直流電源部176から供給される電力で駆動されることを防ぎ、電池パック67,68のみによって短い時間しか稼働できなくなることを抑制できる。
(2)制御部17は、外部装置200が有するモータ214が外部電源から供給される電力により駆動されると、外部装置200が駆動条件を満たしたと判断する。これにより、空気圧縮機1の直流電源部176から供給される電力による駆動タイミングを制御して、電池パック67,68の電力が過度に消費されることを抑制できる。
(3)制御部17は、外部装置200が有するタンク250内の圧力の上昇率が第1閾値Th1を超えると、外部装置200が駆動条件を満たしたと判断する。これにより、特別な構成を追加することなく、外部装置200が外部電源から供給された電力で駆動されていることを検出することができる。
(4)制御部17は、外部装置200により生成され、連結部64,65から流入した圧縮空気を用いて圧力の上昇率を検出する。これにより、特別な構成を追加することなく外部装置200が外部電源から供給された電力により駆動していることを検出することが可能となる。
(5)制御部17は、圧力センサ170により検出されたタンク50内の圧力に基づいて、上昇率を検出(算出)する。これにより、外部装置200が外部電源から供給された電力により駆動していることを検出することが可能になる。
(6)制御部17は、タンク50に貯蔵された気体の圧力が第2閾値を上回ると、電池パック67,68からモータ14への電力供給によるモータ14の駆動を停止する。これにより、外部装置200と連結されている空気圧縮機1のタンク50内に過度の圧縮空気が貯蔵されることを抑制できる。
(7)制御部17は、モータ14の駆動が停止されているときに、タンク50に貯蔵された気体の圧力が第3閾値を下回ると、電池パック67,68からモータ14への電力供給によるモータ14の駆動を許可する。これにより、タンク50の圧力低下に伴って外部装置200と連結されている空気圧縮機1のモータ14を再度駆動させることができるので、タンク50内の圧縮空気が過度に減少することを抑制できる。
(8)連結部64,65に連結された外部装置200が駆動条件を満たすことがモータ14の駆動を許可する条件であるため、外部装置200を所有しない者が空気圧縮機1を窃盗することを抑制できる。
以上で説明した実施の形態を以下のように変形できる。
<第1変形例>
制御部17は、タンク50内の圧力の上昇率に基づいて、外部装置200が外部電源から供給された電力により駆動されているか否かの判定を行うものに限定されない。第1変形例の空気圧縮機1は外部装置200との間で通信を行い、通信結果を用いて、外部装置200が外部電源から供給される電力により駆動しているか否かを判定する。以下、具体的に説明する。
図10は、第1変形例の制御系の構成を示すブロック図である。空気圧縮機1は、図6に示す構成に加えて、通信回路171を備える。通信回路171は、例えば有線や無線により連結部64,65にて連結された外部装置200が有する通信回路との間で各種の信号の送受信を行う通信部である。通信回路171で送受信される信号には、外部装置200が外部電源から供給された電力により駆動していることを示す駆動信号が含まれる。
制御部17は、通信回路171が受信した信号に駆動信号が含まれていると、外部装置200が外部電源から供給される電力により駆動している、すなわち駆動条件が満たされていると判断する。そして、制御部17は、実施の形態の場合と同様にして、直流電源部176からモータ14へ電力を供給させ、駆動回路173を制御してモータ14を駆動させる。
図11は、第1変形例の空気圧縮機1が電源制御処理を行う場合の、タンク50内の圧力と、直流電源部176から供給される電力によるモータ14の駆動と、外部電源から供給される電力による外部装置200のモータ214の駆動との関係を示すタイミングチャートである。時刻t1から時刻t10までは、図8に示される実施の形態のタイミングチャートと同様である。ただし、時刻t1,t4,t7にて外部装置200のモータ214は、外部電源から供給される電力による駆動を開始すると、外部装置200は駆動信号を出力する。この駆動信号が通信回路171により受信されると、制御部17は、時刻t2,t5,t8にて、駆動回路173を制御して、モータ14を直流電源部176から供給された電力で駆動させる。
また、時刻t10においても、外部装置200のモータ214は外部電源から供給される電力による駆動を開始して、外部装置200は駆動信号を出力する。この駆動信号が通信回路171により受信されると、制御部17は、時刻t11にて、駆動回路173を制御して、モータ14を直流電源部176から供給された電力で駆動させる。この場合、図8に示される場合と同様に、工具による圧縮空気の使用量が生成される圧縮空気の量を上回っているため、空気圧縮機1のタンク50内の圧力は減少を続ける。しかし、制御部17は、タンク50内の圧力の上昇率にかかわらず、通信回路171が受信した駆動信号に基づいて外部装置の駆動を判定できる。その結果、時刻t10からの時間Δtが経過した時刻t11にて空気圧縮機1のモータ14が駆動を開始する。
時刻t11にて空気圧縮機1が圧縮空気の生成を開始するので、図8の場合と比較して、時刻t11以降のタンク50内の圧力の減少率が小さくなる。そのため、時刻t12にてタンク50内の圧力が上昇を開始する際の圧力は、図8に示される時刻t12のときよりも高い値となる。これにより、タンク50内に圧縮空気をより早く貯蔵させることが可能となる。
尚、第1変形例において、上述した時間Δtは、実施の形態の場合の時間Δtと同じ時間としてもよいし、実施の形態の場合のΔtよりも短い時間としてもよい。外部装置200がモータ214の駆動を開始するよりも前に駆動信号を出力することで、外部装置200のモータ214と空気圧縮機1のモータ14が同時に駆動を開始するようにしてもよいし、空気圧縮機1のモータ14が外部装置200のモータ214よりも先に駆動を開始する構成としてもよい。第1変形例の制御部17は、図9に示すフローチャートと同様の処理を行うことにより、電源制御処理を実行する。ただし、ステップS6において、制御部17は、通信回路171が受信した駆動信号を用いて、外部装置200が駆動中であるか否かを判定する。
以上で説明した第2変形例によれば、実施の形態により得られる作用効果(1)、(2)に加えて、以下の作用効果が得られる。
外部装置200が外部電源から供給される電力により駆動されたことを示す情報を通信回路171が取得すると、制御部17は外部装置200が駆動条件を満たしたと判断する。これにより、空気圧縮機1は、連結されている外部装置200のモータ214が第1動作モードで駆動していることを検出することができる。
<第2変形例>
実施の形態ではモータ14が交流電源部175から供給される電力で駆動中のときの停止圧力と、モータ14が直流電源部176から供給される電力で駆動中のときの停止圧力とを同一の値として説明した。これに対して、第2変形例では、モータ14が交流電源部17から供給される電力で駆動中のときの停止圧力と、モータ14が直流電源部176から供給される電力で駆動中のときの停止圧力とは異なる値である。以下の説明では、交流電源部175でモータ14が駆動中のときの停止圧力をPAC1、直流電源部176でモータ14が駆動中のときの停止圧力をPDC1とする。また、交流電源部175でモータ14を再起動させるときの再起動圧力をPAC2とする。尚、外部装置200においても、同様に、停止圧力PAC1,PDC1と再起動圧力PAC2とを定める。
尚、停止圧力PAC1の値は再起動圧力PAC2の値よりも大きく、再起動圧力PAC2の値は停止圧力PDC1の値よりも大きい。すなわち、PAC1>PAC2>PDC1の大小関係が設定されている。停止圧力PDC1が停止圧力PAC1よりも小さな値に設定されている理由は次の通りである。
一般的に直流電源部176が供給可能な電力の量には制限がある。交流電源部175から供給される電力によりモータ14が駆動されてない状態で直流電源部176から供給される電力でモータ14が駆動されると、直流電源部176の電力の消費量が大きくなり、直流電源部176による稼働時間が短くなる。このような稼働時間の短縮を抑制するため、交流電源部175から電力の供給が行われており、タンク内に空気量が十分にある間は、直流電源部176による電力の供給を停止することにより、直流電源部176に加わる負荷を低減している。
図12は、第2変形例にて電源制御処理を行う場合の、タンク50内の圧力と、直流電源部176から供給される電力によるモータ14の駆動と、外部電源から供給される電力による外部装置200のモータ214の駆動との関係を示すタイミングチャートである。
時刻t1及び時刻t2では、図9に示される実施の形態と同様である。時刻t3でタンク50内の圧力が停止圧力PDC1に到達すると、制御部17は、駆動回路173を制御して、モータ14の駆動を停止させる。その後、外部装置200のみが圧縮空気を生成するので、タンク50内の圧力は上昇するが、上昇率は時刻t2から時刻t3までのときの上昇率よりは小さくなる。
時刻t4にて、タンク50の圧力が停止圧力PAC1に到達すると、外部装置200はモータ214の駆動を停止して圧縮空気の生成を停止する。そのため、時刻t4以降では、工具の使用にともない、タンク50の圧力が低下する。タンク50の圧力低下により時刻t5にてタンク50の圧力が再起動圧力PAC2になると、外部装置200は外部電源から供給される電力によりモータ214を駆動させ、圧縮空気の生成を再開する。時刻t5以降では、外部装置200により圧縮空気が生成されているが、工具により圧縮空気が使用されているため、タンク50の圧力は低下している。
時刻t6にて、外部装置200により生成される圧縮空気の量が工具により使用される圧縮空気の量を上回り、タンク50の圧力が上昇を開始する。以後、時刻t10までは、時刻t1から時刻t5までと同様である。時刻t10以降においては、工具により使用される圧縮空気の量が時刻t5から時刻t6までの間で使用された圧縮空気の量よりも少ないので、タンク50の圧力の減少率が小さい。そのため、時刻t11にてタンク50の圧力は上昇を開始する。このときのタンク50の圧力は停止圧力PDC1よりも高いため、制御部17は、モータ14を駆動させない。
第2変形例の制御部17は、図9に示すフローチャートと同様の処理を行うことにより、上記の電源制御処理を実行する。
以上で説明した第2変形例によれば、実施の形態により得られる作用効果と同様の作用効果が得られる。
尚、第2変形例の空気圧縮機1が、第1変形例と同様に、外部装置との通信の結果に基づいて、モータ14の駆動のタイミングを制御してもよい。この場合、第2変形例においても、第1変形例と同様の作用効果が得られる。
上記では、種々の実施の形態および変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。例えば、連結部64,65,164,165が通信端子を有し、エアホース300には連結部64,65,164,165の通信端子を接続する信号線を設けることで、外部装置200がエアホース300を介して空気圧縮機1と連結されたことを制御部17が検出可能な構成としてもよい。この場合、空気圧縮機1がエアホース300を介して外部装置200と連結されたことを駆動条件とすることができる。また、外部装置200の主電源がオンされたことを駆動条件としてもよい。
1…作業機(空気圧縮機)、2g…操作部、10…圧縮空気生成部、11…第1圧縮部、12…第2圧縮部、13…クランクケース、14…モータ、15…プロペラファン、17…制御部、18…電源制御部、19…配管、50,51,52,53,54…タンク、58…電源コード、61…カプラ、64,65…連結部、67,68…電池パック(バッテリー)、170…圧力センサ、171…通信回路、172…操作回路、173…駆動回路、175…交流電源部、176…直流電源部、200…外部装置、214…モータ、250…タンク、264…連結部、300…エアホース

Claims (10)

  1. モータと、
    前記モータの駆動力により気体を圧縮して排出する排出部と、
    前記モータに電力を供給する電池パックと、
    前記モータの駆動を制御する制御部と、
    外部装置と連結する連結部と、を備え、
    前記制御部は、前記外部装置が駆動条件を満たすと、前記電池パックからの電力供給による前記モータの駆動を許可する、作業機。
  2. 前記制御部は、前記外部装置が有するモータが外部電源から供給される電力により駆動されると、前記外部装置が駆動条件を満たしたと判断する、請求項1に記載の作業機。
  3. 前記排出部から排出された気体を貯蔵するタンクを備え、
    前記制御部は、前記タンク内の圧力の上昇率が第1閾値を超えると、前記外部装置が前記駆動条件を満たしたと判断する、請求項1または2に記載の作業機。
  4. 前記連結部はタンクと連結され、
    前記制御部は、前記外部装置で圧縮され前記連結部から前記タンクへ流入した気体による前記圧力の上昇率を検出する、請求項3に記載の作業機。
  5. 前記制御部は、前記タンクの圧力の上昇率を検出することにより間接的に、前記外部装置のタンク内の圧力の上昇率を検出する、請求項4に記載の作業機。
  6. 前記タンクの圧力を検出する検出部を有し、
    前記制御部は、前記検出部により検出された圧力に基づいて、前記圧力の上昇率を検出する、請求項3乃至5の何れか一項に記載の作業機。
  7. 前記外部装置と通信する通信部を備え、
    前記外部装置が前記外部電源から供給された電力により駆動されたことを示す情報を前記通信部が取得すると、前記制御部は前記外部装置が前記駆動条件を満たしたと判断する、請求項2に記載の作業機。
  8. 前記制御部は、前記タンクの圧力が第2閾値を上回ると、前記電池パックから前記モータへの電力供給による前記モータの駆動を停止する、請求項3乃至6の何れか一項に記載の作業機。
  9. 前記制御部は、前記モータの駆動が停止されているときに、前記タンクの圧力が第3閾値を下回ると、前記電池パックから前記モータへの電力供給による前記モータの駆動を許可する、請求項8に記載の作業機。
  10. 前記制御部は、前記外部装置が前記連結部に連結されると、前記外部装置が駆動条件を満たしたと判断する、請求項1に記載の作業機。
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