JP2023097956A - 衛生薄葉紙包装体の製造方法 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023097956000001
【課題】使用時の品質を損なわずに衛生薄葉紙の積層体をコンパクトに圧縮した衛生薄葉紙包装体を製造する。
【解決手段】本開示は、衛生薄葉紙の積層体11と積層体11を包装するフィルム包装材12とを有する衛生薄葉紙包装体10の製造方法であって、積層体11をフィルム包装材12で包む包装工程と、積層体11を包んだフィルム包装材12を、少なくとも1箇所に未シール部14を設けた状態で、未シール部14以外の他の開口部分をシールするシール工程と、積層体11の密度が0.3g/cm以上0.8g/cm以下となるように、未シール部14から包装内の空気を脱気して未シール部14をシールする密封工程と、を含む。
【選択図】図2

Description

本開示は、衛生薄葉紙の積層体を圧縮した状態で包装する衛生薄葉紙包装体の製造方法に関する。
衛生薄葉紙の衛生薄葉紙包装体の輸送効率の向上や保管スペース削減などを目的として、衛生薄葉紙をコンパクトに包装することが行われている。例えば、ハンドタオル等の衛生薄葉紙をコンパクトに包装するために、衛生薄葉紙の積層体を折り機の出口側にてプルベルトなどで圧縮することが行われている(例えば、特許文献1)。また、ティシュペーパーやキッチンペーパー等のポップアップ式に取り出し可能な製品には、衛生薄葉紙の積層体を真空状態で脱気包装するものがある(例えば、特許文献2、及び特許文献3)。
特開2003-95504号公報 特許第5478092号公報 特開2000-109019号公報
衛生薄葉紙の積層体をプルベルトなどで圧縮する場合、プルベルトの押圧力を調整することによって積層体の圧縮の程度を調整する。しかし、積層体を強く圧縮し過ぎると衛生薄葉紙が破れてしまう可能性があるので、圧縮できる範囲には限界がある。
また、衛生薄葉紙包装体には、ポップアップ式に取り出し可能な衛生薄葉紙包装体(以下、「ポップアップ式の衛生薄葉紙包装体」という。)とはその適正な圧縮の程度が相違する詰め替え用の衛生薄葉紙包装体がある。詰め替え用の衛生薄葉紙包装体では、ポップアップ式の衛生薄葉紙包装体とは異なり衛生薄葉紙をポップアップ式に取り出す際の取出性を考慮しなくていいので、ポップアップ式の衛生薄葉紙包装体よりも更にコンパクトに圧縮された衛生薄葉紙包装体が望まれている。しかし、詰め替え用の衛生薄葉紙包装体であっても圧縮し過ぎると、使用時の品質が低下してしまうおそれがある。
そこで、本開示は、使用時の品質を損なわずに衛生薄葉紙の積層体をコンパクトに圧縮した衛生薄葉紙包装体を製造することが可能な衛生薄葉紙包装体の製造方法の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様は、衛生薄葉紙の積層体と前記積層体を包装するフィルム包装材とを有する衛生薄葉紙包装体の製造方法であって、前記積層体を前記フィルム包装材で包む包装工程と、前記積層体を包んだ前記フィルム包装材を、少なくとも1箇所に未シール部を設けた状態で、前記未シール部以外の他の開口部分をシールするシール工程と、前記積層体の密度が0.3g/cm以上0.8g/cm以下となるように、前記未シール部から包装内の空気を脱気して前記未シール部をシールする密封工程と、を含む。
本発明の第2の態様は、上記第1の態様の衛生薄葉紙包装体の製造方法であって、前記密封工程は、真空チャンバー内で行われ、前記真空チャンバー内での前記未シール部からの脱気は、3秒以上40秒以下の時間で行う。
本発明の第3の態様は、上記第1の態様の衛生薄葉紙包装体の製造方法であって、前記密封工程は、真空チャンバー内で行われ、前記真空チャンバー内の圧力は、2000Pa以上3000Pa未満である。
本開示によれば、衛生薄葉紙の積層体を所定範囲の密度となるように脱気包装することで使用時の品質を損なわずに積層体をコンパクトに圧縮した衛生薄葉紙包装体を製造することができる。
本発明の一実施形態に係る製造方法で製造する衛生薄葉紙包装体の斜視図である。 衛生薄葉紙包装体の製造工程を示す概略説明図である。 非包装状態の衛生薄葉紙の積層体の斜視図である。 積層体をフィルム包装材で包んだ状態を示す斜視図である。 図4のフィルム包装材の一端側をシールした状態を示す斜視図である。 真空チャンバー内での積層体及びフィルム包装材の説明図である。 包装態様の変形例を示す衛生薄葉紙包装体の斜視図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明するが、これらは例示の目的で掲げたもので、これらにより本発明を限定するものではない。なお、包装状態とは、衛生薄葉紙の積層体11をフィルム包装材12で覆い、包装内を脱気して積層体11を密封した状態を意味し、非包装状態とは、衛生薄葉紙の積層体11をフィルム包装材12で覆っていない状態を意味する。また、「密封する」とは、隙間がないように封をすることを意味し、その後の状態(例えば、長期間の保存によって空気が入るか否か)を問わない。
図1は、本発明の一実施形態に係る製造方法で製造する衛生薄葉紙包装体10の斜視図である。なお、図1では、Xは積層体11の積層方向を、Yは積層体11の積層方向と交叉する一方の方向(以下、「縦方向」という。)を、Zは積層体11の積層方向と交叉する他方の方向(以下、「横方向」という。)をそれぞれ示す。
図1に示すように、本実施形態に係る衛生薄葉紙包装体10は、空になったディスペンサー(図示省略)等へ補充するための衛生薄葉紙を包装する詰め替え用の衛生薄葉紙包装体10であって、衛生薄葉紙の積層体11(以下、単に「積層体11」という場合がある。)の全体をフィルム包装材12で覆い、脱気した状態で少なくとも1つのシール部13によって積層体11を密封している。
衛生薄葉紙としては、例えば、ティッシュペーパー、ハンドタオル等のペーパータオル、テーブルナプキン、キッチンペーパー、キッチンタオル、及び紙製又は不織布製のワイパー等が挙げられる。衛生薄葉紙としては、紙、天然繊維、合成繊維等、特に問わないが、例えば、メルトブロー不織布、スパンレース不織布、スパンレース不織布等の不織布や、これらを積層した複合不織布を挙げることができる。
衛生薄葉紙がティッシュペーパーである場合には、その坪量(2プライ製品における1プライの坪量)は、9g/m以上17g/m以下であることが好ましく、9g/m以上15g/m以下であることがより好ましく、10g/m以上13g/m以下であることが更に好ましい。また、衛生薄葉紙がハンドタオルである場合には、その坪量(2プライ製品における1プライの坪量)は、14g/m以上26g/m以下であることが好ましく、16g/m以上24g/m以下であることがより好ましく、18g/m以上22g/m以下であることが更に好ましい。
衛生薄葉紙の乾燥時の縦方向引張り強さDMD(Dry Machine Direction tensile strength)と横方向引張り強さDCD(Dry Cross Direction tensile strength)の幾何平均GMT(Geometric Mean Tensile strength)は、ティッシュペーパーの場合、1N/25mm以上5N/25mm以下であることが好ましく、1.3N/25mm以上4.5N/25mm以下であることがより好ましく、1.6N/25mm以上4.0N/25mm以下であることが更に好ましい。ハンドタオルの場合は、5N/25mm以上30N/25mm以下であることが好ましく、7N/25mm以上22N/25mm以下であることがより好ましく、9N/25mm以上18N/25mm以下であることが更に好ましい。GMTを上記の範囲内のものとすることにより、包装した際に衛生薄葉紙シートが波打ち難くなるとともに、十分な柔らかさを有するものとなる。また、実用に適した適度な破れ難さを有するものとなる。なお、引張り強さについては、JIS P 8113に準拠して測定することができる。また、上記引張り強さの測定は、衛生薄葉紙をJIS P 8111に規定する温湿度条件下(23±1℃、50±2%RH)で平衡状態に保持後に行う。
積層体11は、複数枚の衛生薄葉紙をそれぞれ折り畳んだ状態で積層している。衛生薄葉紙の折り畳み方法は、特に限定されず、2つ折り、C折り、V折り、Z折り等を適用することができ、特に、C折り又はV折りが好ましい。積層体11は、2プライの衛生薄葉紙のシートを1組として折り畳んで積層されることが好ましく、その組数は、100組以上2000組以下であることが好ましく、200組以上1500組以下であることがより好ましく、500組以上1000組以下であることがさらに好ましい。衛生薄葉紙包装体10に包装されている積層体11の束(クリップ)数は、1束以上15束以下であることが好ましく、2束以上10束以下であることがより好ましい。なお、積層体11の組数とは、衛生薄葉紙包装体10に包装されている積層体11の組数を意味し、複数束(クリップ)の積層体11が包装されている場合には、複数束の積層体11の合計の組数を意味する。
積層体11の密度(包装状態(圧縮後)の積層体11の密度)は、0.3g/cm以上0.8g/cm以下であることが好ましく、0.4g/cm以上0.7g/cm以下であることがより好ましい。なお、積層体11の密度は、積層体11の質量と、包装状態の積層体11のサイズ(幅、奥行、高さ)とに基づいて、下記式(1)によって算出することができる。積層体11の質量は、包装状態の衛生薄葉紙包装体10の質量からフィルム包装材12の質量をマイナスすることによって算出することができる。衛生薄葉紙包装体10の質量及びフィルム包装材12の質量は、JIS P 8111に規定する温湿度条件下(23±1℃、50±2%RH)で平衡状態に保持後に測定(例えば、電子天秤で測定)する。
積層体11の密度(g/cm)=積層体11の質量(g)/(積層体11の幅(cm)×積層体11の奥行(cm)×積層体11の高さ(cm)) ・・・(1)
フィルム包装材12は、例えば、ピロー包装によって積層体11を包装する包装材である。衛生薄葉紙包装体10は詰め替え用の衛生薄葉紙包装体10であるので、フィルム包装材12には、積層体11をポップアップ式に取り出し可能な取り出し口(ミシン目等)は設けられていない。フィルム包装材12は、シートを長手方向に延びる筒状に形成し、長手方向に沿って延びる両端同士を重ね合わせて直線状にシール(例えば、ヒートシールや超音波シール等)し、更に長手方向の両方の開口側を直線状にシールしている。すなわち、本実施形態では、シール部13は、フィルム包装材12を筒状に形成した際に長手方向に沿って延びる両端同士を重ね合わせて直線状にシールする第1シール部13aと、フィルム包装材12を筒状に形成した状態での2つの開口側を直線状にシールする第2シール部13b及び第3シール部13cとを有する。なお、シール部13を設ける箇所及び数は、これに限定されるものではなく、積層体11を密封可能にフィルム包装材12を接着できればよい。例えば、折り返した状態のフィルム包装材12の間に積層体11を配置し、フィルム包装材12の折り返し部分以外の三方をシールしてもよい(図7参照)。
フィルム包装材12は、単層で形成されてもよく複層で形成されてもよい。フィルム包装材12の材質は、リサイクルに適した熱可塑性樹脂(いわゆるプラスチック)であることが好ましい。具体的には、ポリエチレン、二軸延伸ポリプロピレン(OPP:Oriented Polypropylene)や無延伸ポリプロピレン(CPP:Cast Polypropylene)等のポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン(ポリアミド)、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル等、従来公知の熱可塑性樹脂を挙げることができる。それらの中でも、ポリプロピレン、ナイロン(ポリアミド)が好ましく、特にナイロン系(ナイロン-6、ナイロン-6,6、ナイロン-6,10、ナイロン-6,12等)のポリアミド樹脂が好ましい。また、OPP/CPP、ナイロン/PE(LLDPE)等のようにラミネートしたフィルムを用いることができる。その中で、脱気した状態を保つためには、ナイロン/PE(LLDPE)を用いることが好ましい。
フィルム包装材12の厚さは、10μm以上80μm以下であることが好ましく、30μm以上60μm以下であることがより好ましい。なお、フィルム包装材12の厚さは、JIS K 7130に準拠して測定する。
次に、衛生薄葉紙包装体10の製造方法について説明する。
図2は、衛生薄葉紙包装体10の製造工程を示す概略説明図である。図3は、非包装状態の衛生薄葉紙の積層体11の斜視図である。図4は、積層体11をフィルム包装材12で包んだ状態を示す斜視図である。図5は、図4のフィルム包装材12の一端側をシールした状態を示す斜視図である。図6は、真空チャンバー2内での積層体11及びフィルム包装材12の説明図である。なお、図2、図4~図6中の白抜き矢印は、製品が搬送される方向を示す。
図2に示すように、この製造方法では、フィルム包装材12は、連続しているシートの状態で軸に巻回されてロール体12aとして準備されている。連続しているシートの状態とは、フィルム包装材12が個々に切断されていないシートの状態をいう。また、複数枚の衛生薄葉紙をそれぞれ折り畳んだ状態で積層して積層体11を製造する工程は省略している。
本実施形態に係る製造方法は、衛生薄葉紙の積層体11と、積層体11を包装するフィルム包装材12とを有する衛生薄葉紙包装体10の製造方法であって、包装工程とシール工程と密封工程とを含む。
包装工程は、積層体11をフィルム包装材12で包む工程である。図2及び図3に示すように、包装工程では、未包装状態の積層体11(図3参照)が搬送される搬送路1へ向かってフィルム包装材12をロール体12aから送り出し、積層体11をフィルム包装材12で包む。本実施形態では、積層体11をフィルム包装材12のシートによって上方から包むとともに、フィルム包装材12のシートを長手方向(積層体11の搬送方向)に延びる筒状に形成する。
シール工程は、包装工程において積層体11を包んだフィルム包装材12を、少なくとも1箇所に未シール部14を設けた状態で、未シール部14以外の他の開口部分をシールする工程である。包装工程において積層体11をフィルム包装材12のシートによって上方から包むとともに、フィルム包装材12のシートを長手方向(積層体11の搬送方向)に延びる筒状に形成する際に、積層体11の下面側で長手方向に沿って延びるフィルム包装材12のシートの両端同士を重ね合わせた状態でシール装置(図示省略)によって直線状にシール(例えば、ヒートシールや超音波シール等)する。このときシールされる部分は、第1シール部13aとなる。すなわち、本実施形態では、シール工程の一部は、包装工程と略同時に行われる。その後、図2、図4、及び図5に示すように、積層体11を内包した状態で搬送方向に長尺に延びる筒状のフィルム包装材12を製品単位の個々の長さに切断する(図4参照)。そして、切断位置(図4において矢印cで示す位置)よりも搬送方向の下流側の積層体(図示省略)を包むフィルム包装材12の一端側(本実施形態では、搬送方向の上流側)を開口した未シール部14とした状態で、上記切断位置よりも搬送方向の上流側の積層体11を包むフィルム包装材12の他端側(本実施形態では、図4中の搬送方向の下流側の二点鎖線15で示す位置)をシール装置3(図2参照)によって完全にシールする。このときフィルム包装材12の他端側のシールされる部分(図4において二点鎖線15で示す位置)は、図5に示すように、第2シール部13bとなる。なお、フィルム包装材12を製品単位の個々の長さに切断するタイミングと、切断された筒状のフィルム包装材12の他端側を完全にシールするタイミングは、略同じタイミングであってもよいし、或いは異なるタイミングであってもよい。また、本実施形態では、シール工程の一部を、包装工程と略同時に行ったが、これに限定されるものではなく、シール工程を、包装工程の後に包装工程とは別々に行ってもよい。
密封工程は、積層体11の密度が0.3g/cm以上0.8g/cm以下、好ましくは0.4g/cm以上0.7g/cm以下となるように、フィルム包装材12の未シール部14から包装内の空気を脱気し、その後、未シール部14をシールして密封する工程である。このときフィルム包装材12の未シール部14をシールした部分は、第3シール部13cとなる。図2及び図6に示すように、本実施形態では、密封工程は、内部の圧力を真空(減圧)状態に調節可能な真空チャンバー2内で行われる。真空チャンバー2内の圧力は、2000Pa以上3000Pa未満であることが好ましい。真空チャンバー2内の圧力は、真空チャンバー2のゲージ圧の値を読み取ることによって計測可能である。積層体11の密度を所望の値(0.3g/cm以上0.8g/cm以下の値)にする方法としては、例えば、積層体11の密度が上記所望の値になる脱気時間を実験やシミュレーション等によって予め計測(又は算出)しておき、この計測(又は算出)した時間の間、脱気することが考えられる。真空チャンバー2内でのフィルム包装材12の未シール部14から脱気は、3秒以上40秒以下の時間で行うことが好ましく、5秒以上35秒以下であることがより好ましく、10秒以上30秒以下であることが更に好ましい。密封工程では、フィルム包装材12の未シール部14から包装内の空気を脱気し、積層体11の密度が0.3g/cm以上0.8g/cm以下となる状態で、シール装置4(図2参照)によって未シール部14をシールして密封する。なお、図6では、未シール部14をシール装置4の図示を省略している。
本実施形態に係る上記衛生薄葉紙包装体10の製造方法では、積層体11の密度が所定の範囲(0.3g/cm以上0.8g/cm以下)の密度となるように、積層体11をフィルム包装材12によって脱気包装する。このため、開封後の衛生薄葉紙の風合い(手触りや肌ざわり等の材質感)や積層体11の保形性の低下を抑えることができ、製品の品質の低下を抑えることができる。例えば、積層体11の密度が0.3g/cm3より低いと、積層体11がフィルム包装材12の内部で動き、形が崩れてしまう可能性があり、また、積層体11の密度が0.8g/cm3を超えると、圧縮により積層体11が潰れて復元し難くなり、使用時の衛生薄葉紙の風合いが損なわれる可能性がある。積層体11の密度は、0.4g/cm以上0.7g/cm以下であることがより好ましい。
また、衛生薄葉紙包装体10の包装内の圧力を、2000Pa以上3000Pa未満にすることによって、開封後の衛生薄葉紙の風合い(手触りや肌ざわり等の材質感)や積層体11の保形性の低下を抑えることができる。例えば、包装内の圧力を2000Paよりも低くすると、圧縮により積層体11が潰れて復元し難くなり、使用時の衛生薄葉紙の風合いが損なわれる可能性があり、また、設備費、エネルギーコストが高くなる。一方、包装内の圧力を3000Paよりも高くすると、積層体11がフィルム包装材12の内部で動き、形が崩れてしまう可能性があり、圧縮性に劣る。
また、真空チャンバー2内でのフィルム包装材12の未シール部14から脱気を、3秒以上40秒以下の時間で行うことによって、積層体11の保形性の低下を抑えつつ、積層体11をコンパクトに圧縮することができる。例えば、脱気時間を3秒未満にすると、脱気が不十分で積層体11をコンパクトに圧縮することができず、一方、脱気時間を40秒よりも長くすると、積層体11の密度が高くなり過ぎて、積層体11が潰れて復元し難くなる。
このように、本実施形態によれば、衛生薄葉紙の積層体11を所定範囲の密度となるように脱気包装することで使用時の品質を損なわずに積層体11をコンパクトに圧縮した衛生薄葉紙包装体10を製造することができる。
なお、本実施形態では、積層体11をフィルム包装材12でピロー包装によって包装したが、これに限定されるものではない。図7は、包装態様の変形例を示す衛生薄葉紙包装体10の斜視図である。例えば、図7に示すように、フィルム包装材12は、積層体11の積層方向と交叉する方向のうちの三方向をシール部13によってシールする三方シール包装によって、積層体11を包装してもよい。この場合、シール工程において、三方のシール部13のうちのいずれか1箇所を未シール部14として開放した状態で、残りの2箇所をシールしてもよい。
また、本実施形態では、1つの積層体11をフィルム包装材12で包装したが、これに限定されるものではなく、例えば、複数の積層体11を積層方向と交叉する方向(例えばZ方向)に並べて配置した状態で、フィルム包装材12によって包装してもよい。
以上、本発明について、上記実施形態に基づいて説明を行ったが、本発明は上記実施形態の内容に限定されるものではなく、当然に本発明を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論である。
以下、本発明について、実施例を挙げて詳細に説明する。なお、本発明は、以下に示す実施例に何ら限定されるものではない。
実施例1~17及び比較例1~5の衛生薄葉紙包装体を作製した。実施例1~17及び比較例1~5の衛生薄葉紙包装体は、衛生薄葉紙の組数、フィルム包装材(以下、「フィルム」という場合がある。)の厚さ、フィルムの材質、積層体の密度、周長差、及び脱気圧力の少なくとも1つが異なる衛生薄葉紙包装体である。
実施例1~17及び比較例1~5において、作製した衛生薄葉紙包装体の以下の物性値及び寸法は、JIS P 8111に規定する温湿度条件下(23±1℃ 、50±2%RH)で平衡状態に保持した後に測定を行った。
実施例1~17及び比較例1~5の衛生薄葉紙のシート(以下、単に「シート」という。)の坪量、シートの厚さ、衛生薄葉紙の1組のプライ数、衛生薄葉紙の折りの形状(折り畳み方法)、積層体の束数、及び非包装状態の積層体のサイズ(周長)は、統一した。
衛生薄葉紙は、ティッシュペーパーに統一し、そのシートの坪量は、JIS P 8147に基づいて測定して、10.5g/mに統一した。
シートの厚さは、シックネスゲージ(尾崎製作所製のダイヤルシックネスゲージ「PEACOCK」)を用いて測定し、0.55mm/10plyに統一した。測定条件は、測定荷重250gf、測定子直径30mmで、測定子と測定台の間に試料を置き、測定子を1秒間に1mm以下の速度で下ろしたときのゲージを読み取った。1回の測定は1プライのシートを10枚重ねて行い、測定を10回繰り返して測定結果を平均した。
衛生薄葉紙の1組のプライ数は、2plyに統一した。
衛生薄葉紙の折りの形状は、V折りに統一した。
積層体の束数は、3束に統一した。
フィルムの厚さは、JIS K 7130に基づいて測定した。
積層体の密度(包装状態の積層体11の密度)は、積層体の質量と包装状態の積層体のサイズ(幅、奥行、高さ)とに基づいて上述した式(1)によって算出した。
周長差は、非包装状態の積層体の周長を基準とした場合のフィルム包装材の周長の差である。ここで、積層体11及びフィルム包装材12の縦方向の周長とは、横方向(Z)を軸とする周長を意味し、横方向の周長とは、縦方向(Y)を軸とする周長を意味する。縦方向の周長差は、フィルム包装材の縦方向の周長から非包装状態の積層体の縦方向の周長を引いた値であり、横方向の周長差は、フィルム包装材の横方向の周長から非包装状態の積層体の横方向の周長を引いた値である。
脱気圧力は、真空包装装置の真空チャンバー2内の圧力を示すゲージ圧(脱気終了時)の値を読み取った。
そして、実施例1~17及び比較例1~5の間で、以下の7つの項目(フィルムのシワ、内容物(積層体)の保形性、内容物の品質、シートの波打ち、積層体の崩れ、フィルムの膨れ、フィルムの波打ち)について、30人のパネルによって不具合を確認し、不具合を感じたパネルの人数により5段階にて官能評価した。なお、各評価の内容は、以下のとおりである。
5:顕著に優れる
4:とても優れる
3:優れる
2:若干劣る
1:劣る
フィルムのシワの状態は、衛生薄葉紙包装体の表面に現れる多数の細かいシワ、及び衛生薄葉紙包装体の一面を覆う大きなシワの状態を目視で観察し、5段階にて評価した。シワの発生が少ないほど最も高い評価5に近付き、シワの発生が多くなるほど最も低い評価1に近付く。評価基準は以下のとおりである。
5:「シワの発生が多い」が、1名以下のとき
4:「シワの発生が多い」が、2名~3名のとき
3:「シワの発生が多い」が、4名~5名のとき
2:「シワの発生が多い」が、6名~7名のとき
1:「シワの発生が多い」が、8名以上のとき
内容物の保形性は、衛生薄葉紙包装体の外形(積層体)が直方体に保たれているかどうかを目視で観察し、5段階にて評価した。直方体からの崩れが少ないほど最も高い評価5に近付き、直方体からの崩れが大きくなるほど最も低い評価1に近付く。評価基準は以下のとおりである。
5:「直方体からの崩れが大きい」が、1名以下のとき
4:「直方体からの崩れが大きい」が、2名~3名のとき
3:「直方体からの崩れが大きい」が、4名~5名のとき
2:「直方体からの崩れが大きい」が、6名~7名のとき
1:「直方体からの崩れが大きい」が、8名以上のとき
内容物の品質は、衛生薄葉紙包装体の開封後のシートの分離状態や風合いが保たれているかどうかを観察し、5段階にて評価した。開封後のシートの分離状態や風合いが保たれているほど最も高い評価5に近付き、シートの分離状態や風合いが悪くなるほど最も低い評価1に近付く。評価基準は以下のとおりである。
5:「シートの分離状態や風合いが悪い」が、1名以下のとき
4:「シートの分離状態や風合いが悪い」が、2名~3名のとき
3:「シートの分離状態や風合いが悪い」が、4名~5名のとき
2:「シートの分離状態や風合いが悪い」が、6名~7名のとき
1:「シートの分離状態や風合いが悪い」が、8名以上のとき
シートの波打ちは、積層体の変形の状態を目視で観察し、5段階にて評価した。シートの波打ちが少ないほど最も高い評価5に近付き、シートの波打ちが大きくなるほど最も低い評価1に近付く。評価基準は以下のとおりである。
5:「シートの波打ちが大きい」が、1名以下のとき
4:「シートの波打ちが大きい」が、2名~3名のとき
3:「シートの波打ちが大きい」が、4名~5名のとき
2:「シートの波打ちが大きい」が、6名~7名のとき
1:「シートの波打ちが大きい」が、8名以上のとき
積層体崩れは、積層体の厚み方向の整列状態を観察し、5段階にて評価した。積層体崩れが少ないほど最も高い評価5に近付き、積層体崩れが大きくなるほど最も低い評価1に近付く。評価基準は以下のとおりである。
5:「積層体崩れが大きい」が、1名以下のとき
4:「積層体崩れが大きい」が、2名~3名のとき
3:「積層体崩れが大きい」が、4名~5名のとき
2:「積層体崩れが大きい」が、6名~7名のとき
1:「積層体崩れが大きい」が、8名以上のとき
フィルムの膨れは、衛生薄葉紙包装体の平面(表面)の膨らみ状態を目視で観察し、5段階にて評価した。衛生薄葉紙包装体の平面の膨らみが小さいほど最も高い評価5に近付き、衛生薄葉紙包装体の平面の膨らみが大きくなるほど最も低い評価1に近付く。評価基準は以下のとおりである。
5:「衛生薄葉紙包装体の平面の膨らみが大きい」が、1名以下のとき
4:「衛生薄葉紙包装体の平面の膨らみが大きい」が、2名~3名のとき
3:「衛生薄葉紙包装体の平面の膨らみが大きい」が、4名~5名のとき
2:「衛生薄葉紙包装体の平面の膨らみが大きい」が、6名~7名のとき
1:「衛生薄葉紙包装体の平面の膨らみが大きい」が、8名以上のとき
フィルムの波打は、衛生薄葉紙包装体のフィルムのたるみ状態を目視で観察し、5段階にて評価した。フィルムのたるみが小さいほど最も高い評価5に近付き、フィルムのたるみが大きくなるほど最も低い評価1に近付く。評価基準は以下のとおりである。
5:「フィルムのたるみが大きい」が、1名以下のとき
4:「フィルムのたるみが大きい」が、2名~3名のとき
3:「フィルムのたるみが大きい」が、4名~5名のとき
2:「フィルムのたるみが大きい」が、6名~7名のとき
1:「フィルムのたるみが大きい」が、8名以上のとき
(実施例1)
実施例1の衛生薄葉紙包装体では、積層体の衛生薄葉紙の組数を800組とした。フィルムの材質をナイロン系とし、フィルムの厚さを55μmとした。非包装状態の積層体に対するフィルム包装材の周長差は、縦方向の周長差を-30mmとし、横方向の周長差を20mmとした。衛生薄葉紙包装体の圧縮時の脱気圧力は、2500Paとし、圧縮後の積層体の密度は、0.65g/cmとした。
(実施例2)
実施例2の衛生薄葉紙包装体では、積層体の衛生薄葉紙の組数を800組とした。フィルムの材質をナイロン系とし、フィルムの厚さを10μmとした。非包装状態の積層体に対するフィルム包装材の周長差は、縦方向の周長差を-30mmとし、横方向の周長差を20mmとした。衛生薄葉紙包装体の圧縮時の脱気圧力は、2500Paとし、圧縮後の積層体の密度は、0.65g/cmとした。
(実施例3)
実施例3の衛生薄葉紙包装体では、積層体の衛生薄葉紙の組数を800組とした。フィルムの材質をナイロン系とし、フィルムの厚さを80μmとした。非包装状態の積層体に対するフィルム包装材の周長差は、縦方向の周長差を-30mmとし、横方向の周長差を20mmとした。衛生薄葉紙包装体の圧縮時の脱気圧力は、2500Paとし、圧縮後の積層体の密度は、0.65g/cmとした。
(実施例4)
実施例4の衛生薄葉紙包装体では、積層体の衛生薄葉紙の組数を800組とした。フィルムの材質をナイロン系とし、フィルムの厚さを30μmとした。非包装状態の積層体に対するフィルム包装材の周長差は、縦方向の周長差を-30mmとし、横方向の周長差を20mmとした。衛生薄葉紙包装体の圧縮時の脱気圧力は、2500Paとし、圧縮後の積層体の密度は、0.65g/cmとした。
(実施例5)
実施例5の衛生薄葉紙包装体では、積層体の衛生薄葉紙の組数を800組とした。フィルムの材質をナイロン系とし、フィルムの厚さを60μmとした。非包装状態の積層体に対するフィルム包装材の周長差は、縦方向の周長差を-30mmとし、横方向の周長差を20mmとした。衛生薄葉紙包装体の圧縮時の脱気圧力は、2500Paとし、圧縮後の積層体の密度は、0.65g/cmとした。
(実施例6)
実施例6の衛生薄葉紙包装体では、積層体の衛生薄葉紙の組数を800組とした。フィルムの材質をナイロン系とし、フィルムの厚さを60μmとした。非包装状態の積層体に対するフィルム包装材の周長差は、縦方向の周長差を-30mmとし、横方向の周長差を20mmとした。衛生薄葉紙包装体の圧縮時の脱気圧力は、2950Paとし、圧縮後の積層体の密度は、0.32g/cmとした。
(実施例7)
実施例7の衛生薄葉紙包装体では、積層体の衛生薄葉紙の組数を800組とした。フィルムの材質をナイロン系とし、フィルムの厚さを60μmとした。非包装状態の積層体に対するフィルム包装材の周長差は、縦方向の周長差を-30mmとし、横方向の周長差を20mmとした。衛生薄葉紙包装体の圧縮時の脱気圧力は、2000Paとし、圧縮後の積層体の密度は、0.79g/cmとした。
(実施例8)
実施例8の衛生薄葉紙包装体では、積層体の衛生薄葉紙の組数を800組とした。フィルムの材質をナイロン系とし、フィルムの厚さを60μmとした。非包装状態の積層体に対するフィルム包装材の周長差は、縦方向の周長差を-30mmとし、横方向の周長差を20mmとした。衛生薄葉紙包装体の圧縮時の脱気圧力は、2800Paとし、圧縮後の積層体の密度は、0.40g/cmとした。
(実施例9)
実施例9の衛生薄葉紙包装体では、積層体の衛生薄葉紙の組数を800組とした。フィルムの材質をナイロン系とし、フィルムの厚さを60μmとした。非包装状態の積層体に対するフィルム包装材の周長差は、縦方向の周長差を-30mmとし、横方向の周長差を20mmとした。衛生薄葉紙包装体の圧縮時の脱気圧力は、2600Paとし、圧縮後の積層体の密度は、0.60g/cmとした。
(実施例10)
実施例10の衛生薄葉紙包装体では、積層体の衛生薄葉紙の組数を100組とした。フィルムの材質をナイロン系とし、フィルムの厚さを60μmとした。非包装状態の積層体に対するフィルム包装材の周長差は、縦方向の周長差を-30mmとし、横方向の周長差を20mmとした。衛生薄葉紙包装体の圧縮時の脱気圧力は、2500Paとし、圧縮後の積層体の密度は、0.70g/cmとした。
(実施例11)
実施例11の衛生薄葉紙包装体では、積層体の衛生薄葉紙の組数を1500組とした。フィルムの材質をナイロン系とし、フィルムの厚さを60μmとした。非包装状態の積層体に対するフィルム包装材の周長差は、縦方向の周長差を-30mmとし、横方向の周長差を20mmとした。衛生薄葉紙包装体の圧縮時の脱気圧力は、2500Paとし、圧縮後の積層体の密度は、0.62g/cmとした。
(実施例12)
実施例12の衛生薄葉紙包装体では、積層体の衛生薄葉紙の組数を200組とした。フィルムの材質をナイロン系とし、フィルムの厚さを60μmとした。非包装状態の積層体に対するフィルム包装材の周長差は、縦方向の周長差を-30mmとし、横方向の周長差を20mmとした。衛生薄葉紙包装体の圧縮時の脱気圧力は、2500Paとし、圧縮後の積層体の密度は、0.68g/cmとした。
(実施例13)
実施例13の衛生薄葉紙包装体では、積層体の衛生薄葉紙の組数を1000組とした。フィルムの材質をナイロン系とし、フィルムの厚さを60μmとした。非包装状態の積層体に対するフィルム包装材の周長差は、縦方向の周長差を-30mmとし、横方向の周長差を20mmとした。衛生薄葉紙包装体の圧縮時の脱気圧力は、2500Paとし、圧縮後の積層体の密度は、0.62g/cmとした。
(実施例14)
実施例14の衛生薄葉紙包装体では、積層体の衛生薄葉紙の組数を800組とした。フィルムの材質をナイロン系とし、フィルムの厚さを60μmとした。非包装状態の積層体に対するフィルム包装材の周長差は、縦方向の周長差を-95mmとし、横方向の周長差を20mmとした。衛生薄葉紙包装体の圧縮時の脱気圧力は、2000Paとし、圧縮後の積層体の密度は、0.65g/cmとした。
(実施例15)
実施例15の衛生薄葉紙包装体では、積層体の衛生薄葉紙の組数を800組とした。フィルムの材質をナイロン系とし、フィルムの厚さを60μmとした。非包装状態の積層体に対するフィルム包装材の周長差は、縦方向の周長差を-30mmとし、横方向の周長差を190mmとした。衛生薄葉紙包装体の圧縮時の脱気圧力は、2500Paとし、圧縮後の積層体の密度は、0.65g/cmとした。
(実施例16)
実施例16の衛生薄葉紙包装体では、積層体の衛生薄葉紙の組数を800組とした。フィルムの材質をOPPとCPPとを貼り合わせたものとし、フィルムの厚さを60μmとした。非包装状態の積層体に対するフィルム包装材の周長差は、縦方向の周長差を-30mmとし、横方向の周長差を20mmとした。衛生薄葉紙包装体の圧縮時の脱気圧力は、2500Paとし、圧縮後の積層体の密度は、0.65g/cmとした。
(実施例17)
実施例17の衛生薄葉紙包装体では、積層体の衛生薄葉紙の組数を800組とした。フィルムの材質をOPPとCPPとを貼り合わせたものとし、フィルムの厚さを60μmとした。非包装状態の積層体に対するフィルム包装材の周長差は、縦方向の周長差を-30mmとし、横方向の周長差を20mmとした。衛生薄葉紙包装体の圧縮時の脱気圧力は、2800Paとし、圧縮後の積層体の密度は、0.65g/cmとした。
(比較例1)
比較例1の衛生薄葉紙包装体では、積層体の衛生薄葉紙の組数を800組とした。フィルムの材質をナイロン系とし、フィルムの厚さを9μmとした。非包装状態の積層体に対するフィルム包装材の周長差は、縦方向の周長差を-30mmとし、横方向の周長差を20mmとした。衛生薄葉紙包装体の圧縮時の脱気圧力は、2500Paとし、圧縮後の積層体の密度は、0.65g/cmとした。
(比較例2)
比較例2の衛生薄葉紙包装体では、積層体の衛生薄葉紙の組数を800組とした。フィルムの材質をナイロン系とし、フィルムの厚さを100μmとした。非包装状態の積層体に対するフィルム包装材の周長差は、縦方向の周長差を-30mmとし、横方向の周長差を20mmとした。衛生薄葉紙包装体の圧縮時の脱気圧力は、2500Paとし、圧縮後の積層体の密度は、0.65g/cmとした。
(比較例3)
比較例3の衛生薄葉紙包装体では、積層体の衛生薄葉紙の組数を800組とした。フィルムの材質をナイロン系とし、フィルムの厚さを60μmとした。非包装状態の積層体に対するフィルム包装材の周長差は、縦方向の周長差を-30mmとし、横方向の周長差を20mmとした。衛生薄葉紙包装体の圧縮時の脱気圧力は、3200Paとし、圧縮後の積層体の密度は、0.28g/cmとした。
(比較例4)
比較例4の衛生薄葉紙包装体では、積層体の衛生薄葉紙の組数を800組とした。フィルムの材質をナイロン系とし、フィルムの厚さを60μmとした。非包装状態の積層体に対するフィルム包装材の周長差は、縦方向の周長差を-30mmとし、横方向の周長差を20mmとした。衛生薄葉紙包装体の圧縮時の脱気圧力は、2500Paとし、圧縮後の積層体の密度は、0.82g/cmとした。
(比較例5)
比較例5の衛生薄葉紙包装体では、積層体の衛生薄葉紙の組数を800組とした。フィルムの材質をOPPとCPPとを貼り合わせたものとし、フィルムの厚さを60μmとした。非包装状態の積層体に対するフィルム包装材の周長差は、縦方向の周長差を-30mmとし、横方向の周長差を20mmとした。衛生薄葉紙包装体の圧縮時の脱気圧力は、1800Paとし、圧縮後の積層体の密度は、0.84g/cmとした。
得られた実施例1~17の結果を表1に示し、比較例1~5の結果を表2に示す。
Figure 2023097956000002
Figure 2023097956000003
上記表1及び表2に示すように、積層体の密度を、0.3g/cm以上0.8g/cm以下にすることによって、内容物の品質(開封後の衛生薄葉紙の風合い)や積層体の保形性の低下を抑えられることが確認された。
また、衛生薄葉紙包装体の包装内の圧力を、2000Pa以上3000Pa未満にすることによって、内容物の品質(開封後の衛生薄葉紙の風合い)や積層体の保形性の低下を抑えられることが確認された。
したがって、本開示に係る製造方法によれば、使用時の品質を損なわずに衛生薄葉紙の積層体11をコンパクトに圧縮した衛生薄葉紙包装体10を製造することができる。
2:真空チャンバー
10:衛生薄葉紙包装体
11:積層体
12:フィルム包装材
14:未シール部

Claims (3)

  1. 衛生薄葉紙の積層体と前記積層体を包装するフィルム包装材とを有する衛生薄葉紙包装体の製造方法であって、
    前記積層体を前記フィルム包装材で包む包装工程と、
    前記積層体を包んだ前記フィルム包装材を、少なくとも1箇所に未シール部を設けた状態で、前記未シール部以外の他の開口部分をシールするシール工程と、
    前記積層体の密度が0.3g/cm以上0.8g/cm以下となるように、前記未シール部から包装内の空気を脱気して前記未シール部をシールする密封工程と、を含む
    ことを特徴とする衛生薄葉紙包装体の製造方法。
  2. 前記密封工程は、真空チャンバー内で行われ、
    前記真空チャンバー内での前記未シール部からの脱気は、3秒以上40秒以下の時間で行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の衛生薄葉紙包装体の製造方法。
  3. 前記密封工程は、真空チャンバー内で行われ、
    前記真空チャンバー内の圧力は、2000Pa以上3000Pa未満である
    ことを特徴とする請求項1に記載の衛生薄葉紙包装体の製造方法。
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