JP2023098088A - 衛生薄葉紙包装体 - Google Patents

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Abstract

【課題】製品の品質を損なわない範囲で衛生薄葉紙を圧縮包装してコンパクト化することが可能な衛生薄葉紙包装体を提供する。【解決手段】本開示に係る衛生薄葉紙包装体10は、衛生薄葉紙の積層体11をフィルム包装材12で包装した衛生薄葉紙包装体10であって、フィルム包装材12の厚さは、10μm以上80μm以下であり、積層体11の密度は、0.3g/cm3以上0.8g/cm3以下であり、包装内の圧力は、2000Pa以上3000Pa未満である。【選択図】図1

Description

本開示は、詰め替え用の衛生薄葉紙の積層体を圧縮した状態で包装した衛生薄葉紙包装体に関する。
ハンドタオル等の衛生薄葉紙をコンパクトに包装するために、折り機の出口側にて積層体をプルベルトなどで圧縮することが行われている。この場合、プルベルトの押圧を調整することにより、圧縮の程度を調整するが、圧縮を強くし過ぎると衛生薄葉紙が破れてしまう可能性があり、圧縮できる範囲には限界がある。
また、ティシュペーパーやキッチンペーパー等のポップアップ式に取り出し可能な製品には、積層体を真空状態で包装するものがある。例えば、特許文献1には、収納箱を要しないポップアップ式の衛生薄葉紙製品が記載されている。この衛生薄葉紙は、外装フィルムにより密封包装され、その包装内の空気圧が3000~16000Paとなっている。
特許第5478092号公報
ところで、衛生薄葉紙包装体には、ポップアップ式に取り出し可能な衛生薄葉紙包装体とは適正な圧縮の程度が相違する詰め替え用の衛生薄葉紙包装体がある。詰め替え用の衛生薄葉紙包装体では、ポップアップ式に取り出し可能な衛生薄葉紙包装体よりも更にコンパクトに圧縮された衛生薄葉紙包装体が望まれている。
しかし、衛生薄葉紙の圧縮の強さによっては、包装体の表面に皺やたるみが表れ、製品の外観上の品質が低下してしまう可能性があり、また、内部の衛生薄葉紙の積層体が崩れてしまう等、製品の内容物(衛生薄葉紙の積層体)の品質が低下してしまう可能性がある。
そこで、本開示は、製品の品質を損なわない範囲で衛生薄葉紙を圧縮包装してコンパクト化することが可能な衛生薄葉紙包装体の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の第1の態様は、衛生薄葉紙の積層体をフィルム包装材で包装した衛生薄葉紙包装体であって、前記フィルム包装材の厚さは、10μm以上80μm以下であり、前記積層体の密度は、0.3g/cm以上0.8g/cm以下であり、包装内の圧力は、2000Pa以上3000Pa未満である。
本発明の第2の態様は、上記第1の態様の衛生薄葉紙包装体であって、前記積層体は、2プライのシートを1組として前記衛生薄葉紙を折り畳んで積層され、前記積層体の前記衛生薄葉紙の組数は、100組以上2000組以下である。
本発明の第3の態様は、上記第1の態様又は上記第2の態様の衛生薄葉紙包装体であって、前記衛生薄葉紙の積層方向と交叉する方向を軸とする非包装状態の前記積層体の周長に対し、対応する方向の前記フィルム包装材の周長は、-100mm以上+200mm以下である。
本発明の第4の態様は、上記第1の態様から上記第3の態様のいずれかの衛生薄葉紙包装体であって、前記フィルム包装材の材質は、ナイロン系の樹脂である。
本開示によれば、製品の品質を損なわない範囲で衛生薄葉紙を脱気包装して衛生薄葉紙包装体をコンパクト化することができる。
本発明の一実施形態に係る衛生薄葉紙包装体の斜視図である。 積層体及びフィルム包装材の寸法を説明する説明図であって、(a)は非包装状態の積層体を、(b)は非包装状態のフィルム包装材をそれぞれ示す。 図2とは異なる方向の積層体及びフィルム包装材の寸法を説明する説明図であって、(a)は非包装状態の積層体を、(b)は非包装状態のフィルム包装材をそれぞれ示す。 衛生薄葉紙包装体の包装態様の変形例を示す斜視図である。 衛生薄葉紙包装体の内容物である積層体の変形例を示す斜視図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明するが、これらは例示の目的で掲げたもので、これらにより本発明を限定するものではない。なお、包装状態とは、衛生薄葉紙の積層体11をフィルム包装材12で覆い、包装内を脱気して積層体11を密封した状態を意味し、非包装状態とは、衛生薄葉紙の積層体11をフィルム包装材12で覆っていない状態を意味する。また、「密封する」とは、隙間がないように封をすることを意味し、その後の状態(例えば、長期間の保存によって空気が入るか否か)を問わない。
図1は、本発明の一実施形態に係る衛生薄葉紙包装体10の斜視図である。
図1に示すように、本実施形態に係る衛生薄葉紙包装体10は、空になったディスペンサー(図示省略)等へ補充するための衛生薄葉紙を包装する詰め替え用の衛生薄葉紙包装体10であって、衛生薄葉紙の積層体11(以下、単に「積層体11」という場合がある。)の全体をフィルム包装材12で覆い、脱気した状態で少なくとも1つのシール部13によって積層体11を密封している。
衛生薄葉紙としては、例えば、ティッシュペーパー、ハンドタオル等のペーパータオル、テーブルナプキン、キッチンペーパー、キッチンタオル、及び紙製又は不織布製のワイパー等が挙げられる。衛生薄葉紙としては、紙、天然繊維、合成繊維等、特に問わないが、例えば、メルトブロー不織布、スパンレース不織布、スパンレース不織布等の不織布や、これらを積層した複合不織布を挙げることができる。
衛生薄葉紙がティッシュペーパーである場合には、その坪量(2プライ製品における1プライの坪量)は、9g/m以上17g/m以下であることが好ましく、9g/m以上15g/m以下であることがより好ましく、10g/m以上13g/m以下であることが更に好ましい。また、衛生薄葉紙がハンドタオルである場合には、その坪量(2プライ製品における1プライの坪量)は、14g/m以上26g/m以下であることが好ましく、16g/m以上24g/m以下であることがより好ましく、18g/m以上22g/m以下であることが更に好ましい。
衛生薄葉紙の乾燥時の縦方向引張り強さDMD(Dry Machine Direction tensile strength)と横方向引張り強さDCD(Dry Cross Direction tensile strength)の幾何平均GMT(Geometric Mean Tensile strength)は、ティッシュペーパーの場合、1N/25mm以上5N/25mm以下であることが好ましく、1.3N/25mm以上4.5N/25mm以下であることがより好ましく、1.6N/25mm以上4.0N/25mm以下であることが更に好ましい。ハンドタオルの場合は、5N/25mm以上30N/25mm以下であることが好ましく、7N/25mm以上22N/25mm以下であることがより好ましく、9N/25mm以上18N/25mm以下であることが更に好ましい。GMTを上記の範囲内のものとすることにより、包装した際に衛生薄葉紙シートが波打ち難くなるとともに、十分な柔らかさを有するものとなる。また、実用に適した適度な破れ難さを有するものとなる。なお、引張り強さについては、JIS P 8113に準拠して測定することができる。また、上記引張り強さの測定は、衛生薄葉紙をJIS P 8111に規定する温湿度条件下(23±1℃、50±2%RH)で平衡状態に保持後に行う。
積層体11は、複数枚の衛生薄葉紙をそれぞれ折り畳んだ状態で積層している。衛生薄葉紙の折り畳み方法は、特に限定されず、2つ折り、C折り、V折り、Z折り等を適用することができ、特に、C折り又はV折りが好ましい。積層体11は、2プライの衛生薄葉紙のシートを1組として折り畳んで積層されることが好ましく、その組数は、100組以上2000組以下であることが好ましく、200組以上1500組以下であることがより好ましく、500組以上1000組以下であることがさらに好ましい。なお、積層体11の組数とは、衛生薄葉紙包装体10に包装されている積層体11の組数を意味し、複数束(クリップ)の積層体11が包装されている場合には、複数束の積層体11の合計の組数を意味する。衛生薄葉紙包装体10に包装されている積層体11の束(クリップ)数は、1束以上15束以下であることが好ましく、2束以上10束以下であることがより好ましい。
積層体11の密度(包装状態(圧縮後)の積層体11の密度)は、0.3g/cm以上0.8g/cm以下であることが好ましく、0.4g/cm以上0.7g/cm以下であることがより好ましい。なお、積層体11の密度は、積層体11の質量と、包装状態の積層体11のサイズ(幅、奥行、高さ)とに基づいて、下記式(1)によって算出することができる。積層体11の質量は、包装状態の衛生薄葉紙包装体10の質量からフィルム包装材12の質量をマイナスすることによって算出することができる。衛生薄葉紙包装体10の質量及びフィルム包装材12の質量は、JIS P 8111に規定する温湿度条件下(23±1℃、50±2%RH)で平衡状態に保持後に測定(例えば、電子天秤で測定)する。
積層体11の密度(g/cm)=積層体11の質量(g)/(積層体11の幅(cm)×積層体11の奥行(cm)×積層体11の高さ(cm)) ・・・(1)
フィルム包装材12は、例えば、ピロー包装によって積層体11を包装する包装材である。衛生薄葉紙包装体10は詰め替え用の衛生薄葉紙包装体10であるので、フィルム包装材12には、積層体11をポップアップ式に取り出し可能な取り出し口(ミシン目等)は設けられていない。フィルム包装材12は、シートを長手方向に延びる筒状に形成し、長手方向に沿って延びる両端同士を重ね合わせて直線状にシール(例えば、ヒートシールや超音波シール等)し、更に長手方向の両方の開口側を直線状にシールしている。すなわち、本実施形態では、シール部13は、フィルム包装材12を筒状に形成した際に長手方向に沿って延びる両端同士を重ね合わせて直線状にシールする第1シール部13aと、フィルム包装材12を筒状に形成した状態での2つの開口側を直線状にシールする第2シール部13b及び第3シール部13cとを有する。なお、シール部13を設ける箇所及び数は、これに限定されるものではなく、積層体11を密封可能にフィルム包装材12を接着できればよい。例えば、折り返した状態のフィルム包装材12の間に積層体11を配置し、フィルム包装材12の折り返し部分以外の三方をシールしてもよい(図4参照)。
フィルム包装材12は、単層で形成されてもよく複層で形成されてもよい。フィルム包装材12の材質は、リサイクルに適した熱可塑性樹脂(いわゆるプラスチック)であることが好ましい。具体的には、ポリエチレン、二軸延伸ポリプロピレン(OPP:Oriented Polypropylene)や無延伸ポリプロピレン(CPP:Cast Polypropylene)等のポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン(ポリアミド)、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル等、従来公知の熱可塑性樹脂を挙げることができる。それらの中でも、ポリプロピレン、ナイロン(ポリアミド)が好ましく、特にナイロン系(ナイロン-6、ナイロン-6,6、ナイロン-6,10、ナイロン-6,12等)のポリアミド樹脂が好ましい。また、OPP/CPP、ナイロン/PE(LLDPE)等のようにラミネートしたフィルムを用いることができる。その中で、脱気した状態を保つためには、ナイロン/PE(LLDPE)を用いることが好ましい。
フィルム包装材12の厚さは、10μm以上80μm以下であることが好ましく、30μm以上60μm以下であることがより好ましい。なお、フィルム包装材12の厚さは、JIS K 7130に準拠して測定する。
次に、積層体11及びフィルム包装材12の寸法について説明する。図2は、積層体11及びフィルム包装材12の寸法を説明する説明図であって、(a)は非包装状態の積層体11を、(b)は非包装状態のフィルム包装材12をそれぞれ示す。図3は、図2とは異なる方向の積層体11及びフィルム包装材12の寸法を説明する説明図であって、(a)は非包装状態の積層体11を、(b)は非包装状態のフィルム包装材12をそれぞれ示す。なお、図2及び図3では、Xは積層体11の積層方向を、Yは積層体11の積層方向と交叉する一方の方向(以下、「縦方向」という。)を、Zは積層体11の積層方向と交叉する他方の方向(以下、「横方向」という。)をそれぞれ示す。
積層体11の積層方向(X)と交叉する縦方向(Y)を軸とするフィルム包装材12の周長L2(図2(b)参照)は、縦方向(Y)を軸とする積層体11の周長L1(図2(a)参照)に対し、-100mm以上+200mm以下であることが好ましい(-100mm≦(L2-L1)≦200mm)。また、積層体11の積層方向(X)と交叉する横方向(Z)を軸とするフィルム包装材12の周長L4(図3(b)参照)は、横方向(Z)を軸とする積層体11の周長L3(図3(a)参照)に対し、-100mm以上+200mm以下であることが好ましい(-100mm≦(L4-L3)≦200mm)。すなわち、衛生薄葉紙の積層方向と交叉する方向を軸とする非包装状態の積層体11の周長L1(又はL3)に対し、対応する方向のフィルム包装材12の周長L2(又はL4)は、-100mm以上+200mm以下であることが好ましい。
衛生薄葉紙包装体10を製造する際には、例えば、第1シール部13aをシールした状態の筒状のフィルム包装材12の内部に積層体11を配置し(積層体11に合わせてフィルム包装材12を筒状にして、第1シール部13aをもうけるようにシールしてもよい)、その後、第2シール部13bをシールする。そして、第3シール部13cをシールする前に、フィルム包装材12及びを真空チャンバー(図示省略)内に配置し、フィルム包装材12の内部を脱気して第3シール部13cをシールする。真空チャンバー内の圧力(すなわち、包装内の圧力)は、2000Pa以上3000Pa未満であることが好ましい。また、フィルム包装材12の内部を脱気する際には、積層体11の密度が0.3g/cm以上0.8g/cm以下、好ましくは0.4g/cm以上0.7g/cm以下になるように脱気することが好ましい。
上記のように構成された衛生薄葉紙包装体10では、フィルム包装材12の厚さを10μm以上80μm以下にすることによって、フィルム包装材12のシワの発生を抑えることができ、製品の品質の低下を抑えることができる。特に、フィルム包装材12の厚さを30μm以上60μm以下にすることによって、フィルム包装材12のシワの発生を好適に抑えることができ、製品の品質の低下を抑えることができる。例えば、内容物が柔らかい紙の積層体11の場合には、フィルム包装材12の厚さが30μm未満だと、フィルム包装材12に細かいシワが生じて平坦に包装できない可能性があり、また、フィルム包装材12の厚さが60μmを超えると大きなシワが生じる可能性がある。
また、積層体11の密度を、0.3g/cm以上0.8g/cm以下、好ましくは0.4g/cm以上0.7g/cm以下にすることによって、開封後の衛生薄葉紙の風合い(手触りや肌ざわり等の材質感)や積層体11の保形性の低下を抑えることができ、製品の品質の低下を抑えることができる。例えば、積層体11の密度が0.3g/cm3より低いと、積層体11がフィルム包装材12の内部で動き、形が崩れてしまう可能性があり、また、積層体11の密度が0.8g/cm3を超えると、圧縮により積層体11が潰れて復元し難くなり、使用時の衛生薄葉紙の風合いが損なわれる可能性がある。
また、衛生薄葉紙包装体10の包装内の圧力を、2000Pa以上3000Pa未満にすることによって、開封後の衛生薄葉紙の風合い(手触りや肌ざわり等の材質感)や積層体11の保形性の低下を抑えることができる。例えば、包装内の圧力を2000Paよりも低くすると、圧縮により積層体11が潰れて復元し難くなり、使用時の衛生薄葉紙の風合いが損なわれる可能性があり、また、設備費、エネルギーコストが高くなる。一方、包装内の圧力を3000Paよりも高くすると、積層体11がフィルム包装材12の内部で動き、形が崩れてしまう可能性があり、圧縮性に劣る。
また、2プライの衛生薄葉紙のシートを1組として折り畳んで積層し、その組数を100組以上2000組以下にすることによって、積層体11の波打ちや崩れを抑えることができ、製品の品質の低下を抑えることができる。例えば、積層体11の組数を100組未満にすると、積層体11の波打ちが生じ易くなり、また、積層体11の組数を2000組よりも多くすると、積層体11が崩れ易くなる。
また、フィルム包装材12の周長L2(又はL4)を、非包装状態の積層体11の周長L1(又はL3)の-100mm以上+200mm以下にすることによって、フィルム包装材12の膨れやフィルム包装材12の波打ちを抑えることができ、製品の品質の低下を抑えることができる。例えば、フィルム包装材12の周長L2(又はL4)を、非包装状態の積層体11の周長L1(又はL3)に対し、-100mm未満にすると、シール部13のシール性が低下して脱気が不十分になり、フィルム包装材12の膨れが発生するおそれがあり、また、200mmを超えると圧縮時(脱気時)にフィルム包装材12が大きく波打つ可能性がある。
また、フィルム包装材12を、ナイロン系の樹脂にすることによって、低真空圧でも衛生薄葉紙包装体10の保形性を確保することができ、製品の品質の低下を抑えることができる。
このように、本実施形態によれば、製品の品質を損なわない範囲で衛生薄葉紙を脱気包装して衛生薄葉紙包装体10をコンパクト化することができる。これにより、輸送効率の改善や、保管スペースの削減を図ることができる。
なお、本実施形態では、積層体11をフィルム包装材12でピロー包装によって包装したが、これに限定されるものではない。図4は、衛生薄葉紙包装体10の包装態様の変形例を示す斜視図である。例えば、図4に示すように、フィルム包装材12は、積層体11の積層方向と交叉する方向のうちの三方向をシール部13によってシールする三方シール包装によって、積層体11を包装してもよい。
また、本実施形態では、1束の積層体11をフィルム包装材12で包装したが、これに限定されるものではない。図5は、衛生薄葉紙包装体10の内容物である積層体11の変形例を示す斜視図である。例えば、図5に示すように、3束の積層体11を積層方向と交叉する方向に並べて配置した状態で、フィルム包装材12によって包装してもよい。或いは、複数束の積層体11を積層方向に重ねた状態(図示省略)で、フィルム包装材12によって包装してもよい。
以上、本発明について、上記実施形態に基づいて説明を行ったが、本発明は上記実施形態の内容に限定されるものではなく、当然に本発明を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論である。
以下、本発明について、実施例を挙げて詳細に説明する。なお、本発明は、以下に示す実施例に何ら限定されるものではない。
実施例1~17及び比較例1~5の衛生薄葉紙包装体を作製した。実施例1~17及び比較例1~5の衛生薄葉紙包装体は、衛生薄葉紙の組数、フィルム包装材(以下、「フィルム」という場合がある。)の厚さ、フィルムの材質、積層体の密度、周長差、及び脱気圧力の少なくとも1つが異なる衛生薄葉紙包装体である。
実施例1~17及び比較例1~5において、作製した衛生薄葉紙包装体の以下の物性値及び寸法は、JIS P 8111に規定する温湿度条件下(23±1℃ 、50±2%RH)で平衡状態に保持した後に測定を行った。
実施例1~17及び比較例1~5の衛生薄葉紙のシート(以下、単に「シート」という。)の坪量、シートの厚さ、衛生薄葉紙の1組のプライ数、衛生薄葉紙の折りの形状(折り畳み方法)、積層体の束数、及び非包装状態の積層体のサイズ(周長)は、統一した。
衛生薄葉紙は、ティッシュペーパーに統一し、そのシートの坪量は、JIS P 8147に基づいて測定して、10.5g/mに統一した。
シートの厚さは、シックネスゲージ(尾崎製作所製のダイヤルシックネスゲージ「PEACOCK」)を用いて測定し、0.55mm/10plyに統一した。測定条件は、測定荷重250gf、測定子直径30mmで、測定子と測定台の間に試料を置き、測定子を1秒間に1mm以下の速度で下ろしたときのゲージを読み取った。1回の測定は1プライのシートを10枚重ねて行い、測定を10回繰り返して測定結果を平均した。
衛生薄葉紙の1組のプライ数は、2plyに統一した。
衛生薄葉紙の折りの形状は、V折りに統一した。
積層体の束数は、3束に統一した。
フィルムの厚さは、JIS K 7130に基づいて測定した。
積層体の密度(包装状態の積層体11の密度)は、積層体の質量と包装状態の積層体のサイズ(幅、奥行、高さ)とに基づいて上述した式(1)によって算出した。
周長差は、非包装状態の積層体の周長L1,L3を基準とした場合のフィルム包装材の周長L2,L4の差である(図2(a)及び図3(a)参照)。すなわち、縦の周長差は、フィルム包装材の縦の周長L4から非包装状態の積層体の縦の周長L3を引いた値であり、横の周長差は、フィルム包装材の横の周長L2から非包装状態の積層体の横の周長L1を引いた値である。
脱気圧力は、真空包装装置の真空チャンバー(図示省略)内の圧力を示すゲージ圧(脱気終了時)の値を読み取った。
そして、実施例1~17及び比較例1~5の間で、以下の7つの項目(フィルムのシワ、内容物(積層体)の保形性、内容物の品質、シートの波打ち、積層体の崩れ、フィルムの膨れ、フィルムの波打ち)について、30人のパネルによって不具合を確認し、不具合を感じたパネルの人数により5段階にて官能評価した。なお、各評価の内容は、以下のとおりである。
5:顕著に優れる
4:とても優れる
3:優れる
2:若干劣る
1:劣る
フィルムのシワの状態は、衛生薄葉紙包装体の表面に現れる多数の細かいシワ、及び衛生薄葉紙包装体の一面を覆う大きなシワの状態を目視で観察し、5段階にて評価した。シワの発生が少ないほど最も高い評価5に近付き、シワの発生が多くなるほど最も低い評価1に近付く。評価基準は以下のとおりである。
5:「シワの発生が多い」が、1名以下のとき
4:「シワの発生が多い」が、2名~3名のとき
3:「シワの発生が多い」が、4名~5名のとき
2:「シワの発生が多い」が、6名~7名のとき
1:「シワの発生が多い」が、8名以上のとき
内容物の保形性は、衛生薄葉紙包装体の外形(積層体)が直方体に保たれているかどうかを目視で観察し、5段階にて評価した。直方体からの崩れが少ないほど最も高い評価5に近付き、直方体からの崩れが大きくなるほど最も低い評価1に近付く。評価基準は以下のとおりである。
5:「直方体からの崩れが大きい」が、1名以下のとき
4:「直方体からの崩れが大きい」が、2名~3名のとき
3:「直方体からの崩れが大きい」が、4名~5名のとき
2:「直方体からの崩れが大きい」が、6名~7名のとき
1:「直方体からの崩れが大きい」が、8名以上のとき
内容物の品質は、衛生薄葉紙包装体の開封後のシートの分離状態や風合いが保たれているかどうかを観察し、5段階にて評価した。開封後のシートの分離状態や風合いが保たれているほど最も高い評価5に近付き、シートの分離状態や風合いが悪くなるほど最も低い評価1に近付く。評価基準は以下のとおりである。
5:「シートの分離状態や風合いが悪い」が、1名以下のとき
4:「シートの分離状態や風合いが悪い」が、2名~3名のとき
3:「シートの分離状態や風合いが悪い」が、4名~5名のとき
2:「シートの分離状態や風合いが悪い」が、6名~7名のとき
1:「シートの分離状態や風合いが悪い」が、8名以上のとき
シートの波打ちは、積層体の変形の状態を目視で観察し、5段階にて評価した。シートの波打ちが少ないほど最も高い評価5に近付き、シートの波打ちが大きくなるほど最も低い評価1に近付く。評価基準は以下のとおりである。
5:「シートの波打ちが大きい」が、1名以下のとき
4:「シートの波打ちが大きい」が、2名~3名のとき
3:「シートの波打ちが大きい」が、4名~5名のとき
2:「シートの波打ちが大きい」が、6名~7名のとき
1:「シートの波打ちが大きい」が、8名以上のとき
積層体崩れは、積層体の厚み方向の整列状態を観察し、5段階にて評価した。積層体崩れが少ないほど最も高い評価5に近付き、積層体崩れが大きくなるほど最も低い評価1に近付く。評価基準は以下のとおりである。
5:「積層体崩れが大きい」が、1名以下のとき
4:「積層体崩れが大きい」が、2名~3名のとき
3:「積層体崩れが大きい」が、4名~5名のとき
2:「積層体崩れが大きい」が、6名~7名のとき
1:「積層体崩れが大きい」が、8名以上のとき
フィルムの膨れは、衛生薄葉紙包装体の平面(表面)の膨らみ状態を目視で観察し、5段階にて評価した。衛生薄葉紙包装体の平面の膨らみが小さいほど最も高い評価5に近付き、衛生薄葉紙包装体の平面の膨らみが大きくなる(脱気が不十分である)ほど最も低い評価1に近付く。評価基準は以下のとおりである。
5:「衛生薄葉紙包装体の平面の膨らみが大きい」が、1名以下のとき
4:「衛生薄葉紙包装体の平面の膨らみが大きい」が、2名~3名のとき
3:「衛生薄葉紙包装体の平面の膨らみが大きい」が、4名~5名のとき
2:「衛生薄葉紙包装体の平面の膨らみが大きい」が、6名~7名のとき
1:「衛生薄葉紙包装体の平面の膨らみが大きい」が、8名以上のとき
フィルムの波打は、衛生薄葉紙包装体のフィルムのたるみ状態を目視で観察し、5段階にて評価した。フィルムのたるみが小さいほど最も高い評価5に近付き、フィルムのたるみが大きくなるほど最も低い評価1に近付く。評価基準は以下のとおりである。
5:「フィルムのたるみが大きい」が、1名以下のとき
4:「フィルムのたるみが大きい」が、2名~3名のとき
3:「フィルムのたるみが大きい」が、4名~5名のとき
2:「フィルムのたるみが大きい」が、6名~7名のとき
1:「フィルムのたるみが大きい」が、8名以上のとき
(実施例1)
実施例1の衛生薄葉紙包装体では、積層体の衛生薄葉紙の組数を800組とした。フィルムの材質をナイロン系とし、フィルムの厚さを55μmとした。非包装状態の積層体に対するフィルム包装材の周長差は、縦方向の周長差を-30mmとし、横方向の周長差を20mmとした。衛生薄葉紙包装体の圧縮時の脱気圧力は、2500Paとし、圧縮後の積層体の密度は、0.65g/cmとした。
(実施例2)
実施例2の衛生薄葉紙包装体では、積層体の衛生薄葉紙の組数を800組とした。フィルムの材質をナイロン系とし、フィルムの厚さを10μmとした。非包装状態の積層体に対するフィルム包装材の周長差は、縦方向の周長差を-30mmとし、横方向の周長差を20mmとした。衛生薄葉紙包装体の圧縮時の脱気圧力は、2500Paとし、圧縮後の積層体の密度は、0.65g/cmとした。
(実施例3)
実施例3の衛生薄葉紙包装体では、積層体の衛生薄葉紙の組数を800組とした。フィルムの材質をナイロン系とし、フィルムの厚さを80μmとした。非包装状態の積層体に対するフィルム包装材の周長差は、縦方向の周長差を-30mmとし、横方向の周長差を20mmとした。衛生薄葉紙包装体の圧縮時の脱気圧力は、2500Paとし、圧縮後の積層体の密度は、0.65g/cmとした。
(実施例4)
実施例4の衛生薄葉紙包装体では、積層体の衛生薄葉紙の組数を800組とした。フィルムの材質をナイロン系とし、フィルムの厚さを30μmとした。非包装状態の積層体に対するフィルム包装材の周長差は、縦方向の周長差を-30mmとし、横方向の周長差を20mmとした。衛生薄葉紙包装体の圧縮時の脱気圧力は、2500Paとし、圧縮後の積層体の密度は、0.65g/cmとした。
(実施例5)
実施例5の衛生薄葉紙包装体では、積層体の衛生薄葉紙の組数を800組とした。フィルムの材質をナイロン系とし、フィルムの厚さを60μmとした。非包装状態の積層体に対するフィルム包装材の周長差は、縦方向の周長差を-30mmとし、横方向の周長差を20mmとした。衛生薄葉紙包装体の圧縮時の脱気圧力は、2500Paとし、圧縮後の積層体の密度は、0.65g/cmとした。
(実施例6)
実施例6の衛生薄葉紙包装体では、積層体の衛生薄葉紙の組数を800組とした。フィルムの材質をナイロン系とし、フィルムの厚さを60μmとした。非包装状態の積層体に対するフィルム包装材の周長差は、縦方向の周長差を-30mmとし、横方向の周長差を20mmとした。衛生薄葉紙包装体の圧縮時の脱気圧力は、2950Paとし、圧縮後の積層体の密度は、0.32g/cmとした。
(実施例7)
実施例7の衛生薄葉紙包装体では、積層体の衛生薄葉紙の組数を800組とした。フィルムの材質をナイロン系とし、フィルムの厚さを60μmとした。非包装状態の積層体に対するフィルム包装材の周長差は、縦方向の周長差を-30mmとし、横方向の周長差を20mmとした。衛生薄葉紙包装体の圧縮時の脱気圧力は、2000Paとし、圧縮後の積層体の密度は、0.79g/cmとした。
(実施例8)
実施例8の衛生薄葉紙包装体では、積層体の衛生薄葉紙の組数を800組とした。フィルムの材質をナイロン系とし、フィルムの厚さを60μmとした。非包装状態の積層体に対するフィルム包装材の周長差は、縦方向の周長差を-30mmとし、横方向の周長差を20mmとした。衛生薄葉紙包装体の圧縮時の脱気圧力は、2800Paとし、圧縮後の積層体の密度は、0.40g/cmとした。
(実施例9)
実施例9の衛生薄葉紙包装体では、積層体の衛生薄葉紙の組数を800組とした。フィルムの材質をナイロン系とし、フィルムの厚さを60μmとした。非包装状態の積層体に対するフィルム包装材の周長差は、縦方向の周長差を-30mmとし、横方向の周長差を20mmとした。衛生薄葉紙包装体の圧縮時の脱気圧力は、2600Paとし、圧縮後の積層体の密度は、0.60g/cmとした。
(実施例10)
実施例10の衛生薄葉紙包装体では、積層体の衛生薄葉紙の組数を100組とした。フィルムの材質をナイロン系とし、フィルムの厚さを60μmとした。非包装状態の積層体に対するフィルム包装材の周長差は、縦方向の周長差を-30mmとし、横方向の周長差を20mmとした。衛生薄葉紙包装体の圧縮時の脱気圧力は、2500Paとし、圧縮後の積層体の密度は、0.70g/cmとした。
(実施例11)
実施例11の衛生薄葉紙包装体では、積層体の衛生薄葉紙の組数を2000組とした。フィルムの材質をナイロン系とし、フィルムの厚さを60μmとした。非包装状態の積層体に対するフィルム包装材の周長差は、縦方向の周長差を-30mmとし、横方向の周長差を20mmとした。衛生薄葉紙包装体の圧縮時の脱気圧力は、2500Paとし、圧縮後の積層体の密度は、0.62g/cmとした。
(実施例12)
実施例12の衛生薄葉紙包装体では、積層体の衛生薄葉紙の組数を200組とした。フィルムの材質をナイロン系とし、フィルムの厚さを60μmとした。非包装状態の積層体に対するフィルム包装材の周長差は、縦方向の周長差を-30mmとし、横方向の周長差を20mmとした。衛生薄葉紙包装体の圧縮時の脱気圧力は、2500Paとし、圧縮後の積層体の密度は、0.68g/cmとした。
(実施例13)
実施例13の衛生薄葉紙包装体では、積層体の衛生薄葉紙の組数を1000組とした。フィルムの材質をナイロン系とし、フィルムの厚さを60μmとした。非包装状態の積層体に対するフィルム包装材の周長差は、縦方向の周長差を-30mmとし、横方向の周長差を20mmとした。衛生薄葉紙包装体の圧縮時の脱気圧力は、2500Paとし、圧縮後の積層体の密度は、0.62g/cmとした。
(実施例14)
実施例14の衛生薄葉紙包装体では、積層体の衛生薄葉紙の組数を800組とした。フィルムの材質をナイロン系とし、フィルムの厚さを60μmとした。非包装状態の積層体に対するフィルム包装材の周長差は、縦方向の周長差を-95mmとし、横方向の周長差を20mmとした。衛生薄葉紙包装体の圧縮時の脱気圧力は、2000Paとし、圧縮後の積層体の密度は、0.65g/cmとした。
(実施例15)
実施例15の衛生薄葉紙包装体では、積層体の衛生薄葉紙の組数を800組とした。フィルムの材質をナイロン系とし、フィルムの厚さを60μmとした。非包装状態の積層体に対するフィルム包装材の周長差は、縦方向の周長差を-30mmとし、横方向の周長差を190mmとした。衛生薄葉紙包装体の圧縮時の脱気圧力は、2500Paとし、圧縮後の積層体の密度は、0.65g/cmとした。
(実施例16)
実施例16の衛生薄葉紙包装体では、積層体の衛生薄葉紙の組数を800組とした。フィルムの材質をOPPとCPPをラミネートで貼り合わせたものとし、フィルムの厚さを60μmとした。非包装状態の積層体に対するフィルム包装材の周長差は、縦方向の周長差を-30mmとし、横方向の周長差を20mmとした。衛生薄葉紙包装体の圧縮時の脱気圧力は、2500Paとし、圧縮後の積層体の密度は、0.65g/cmとした。
(実施例17)
実施例17の衛生薄葉紙包装体では、積層体の衛生薄葉紙の組数を800組とした。フィルムの材質をOPPとCPPをラミネートで貼り合わせたものとし、フィルムの厚さを60μmとした。非包装状態の積層体に対するフィルム包装材の周長差は、縦方向の周長差を-30mmとし、横方向の周長差を20mmとした。衛生薄葉紙包装体の圧縮時の脱気圧力は、2800Paとし、圧縮後の積層体の密度は、0.65g/cmとした。
(比較例1)
比較例1の衛生薄葉紙包装体では、積層体の衛生薄葉紙の組数を800組とした。フィルムの材質をナイロン系とし、フィルムの厚さを9μmとした。非包装状態の積層体に対するフィルム包装材の周長差は、縦方向の周長差を-30mmとし、横方向の周長差を20mmとした。衛生薄葉紙包装体の圧縮時の脱気圧力は、2500Paとし、圧縮後の積層体の密度は、0.65g/cmとした。
(比較例2)
比較例2の衛生薄葉紙包装体では、積層体の衛生薄葉紙の組数を800組とした。フィルムの材質をナイロン系とし、フィルムの厚さを100μmとした。非包装状態の積層体に対するフィルム包装材の周長差は、縦方向の周長差を-30mmとし、横方向の周長差を20mmとした。衛生薄葉紙包装体の圧縮時の脱気圧力は、2500Paとし、圧縮後の積層体の密度は、0.65g/cmとした。
(比較例3)
比較例3の衛生薄葉紙包装体では、積層体の衛生薄葉紙の組数を800組とした。フィルムの材質をナイロン系とし、フィルムの厚さを60μmとした。非包装状態の積層体に対するフィルム包装材の周長差は、縦方向の周長差を-30mmとし、横方向の周長差を20mmとした。衛生薄葉紙包装体の圧縮時の脱気圧力は、3200Paとし、圧縮後の積層体の密度は、0.28g/cmとした。
(比較例4)
比較例4の衛生薄葉紙包装体では、積層体の衛生薄葉紙の組数を800組とした。フィルムの材質をナイロン系とし、フィルムの厚さを60μmとした。非包装状態の積層体に対するフィルム包装材の周長差は、縦方向の周長差を-30mmとし、横方向の周長差を20mmとした。衛生薄葉紙包装体の圧縮時の脱気圧力は、2500Paとし、圧縮後の積層体の密度は、0.82g/cmとした。
(比較例5)
比較例5の衛生薄葉紙包装体では、積層体の衛生薄葉紙の組数を800組とした。フィルムの材質をOPPとCPPをラミネートで貼り合わせたものとし、フィルムの厚さを60μmとした。非包装状態の積層体に対するフィルム包装材の周長差は、縦方向の周長差を-30mmとし、横方向の周長差を20mmとした。衛生薄葉紙包装体の圧縮時の脱気圧力は、1800Paとし、圧縮後の積層体の密度は、0.84g/cmとした。
得られた実施例1~17の結果を表1に示し、比較例1~5の結果を表2に示す。
Figure 2023098088000002
Figure 2023098088000003
上記表1及び表2に示すように、フィルム包装材の厚さを10μm以上80μm以下にすることによって、フィルム包装材のシワの発生を抑えられることが確認された。
また、積層体の密度を、0.3g/cm以上0.8g/cm以下にすることによって、内容物の品質(開封後の衛生薄葉紙の風合い)や積層体の保形性の低下を抑えられることが確認された。
また、衛生薄葉紙包装体の包装内の圧力を、2000Pa以上3000Pa未満にすることによって、内容物の品質(開封後の衛生薄葉紙の風合い)や積層体の保形性の低下を抑えられることが確認された。
また、2プライの衛生薄葉紙のシートを1組として折り畳んで積層し、その組数を100組以上2000組以下にすることによって、積層体の波打ちや崩れを抑えられることが確認された。
また、フィルム包装材の周長L2(又はL4)を、非包装状態の積層体の周長L1(又はL3)の-100mm以上+200mm以下にすることによって、フィルム包装材の膨れやフィルム包装材の波打ちを抑えられることが確認された。
また、フィルム包装材を、ナイロン系の樹脂にすることによって、低真空圧でも衛生薄葉紙包装体の保形性を確保できることが確認された。
したがって、本開示に係る衛生薄葉紙包装体によれば、製品の品質を損なわない範囲で衛生薄葉紙を脱気包装して衛生薄葉紙包装体をコンパクト化することができる。
10:衛生薄葉紙包装体
11:積層体
12:フィルム包装材

Claims (4)

  1. 衛生薄葉紙の積層体をフィルム包装材で包装した衛生薄葉紙包装体であって、
    前記フィルム包装材の厚さは、10μm以上80μm以下であり、
    前記積層体の密度は、0.3g/cm以上0.8g/cm以下であり、
    包装内の圧力は、2000Pa以上3000Pa未満である
    ことを特徴とする衛生薄葉紙包装体。
  2. 前記積層体は、2プライのシートを1組として前記衛生薄葉紙を折り畳んで積層され、
    前記積層体の前記衛生薄葉紙の組数は、100組以上2000組以下である
    ことを特徴とする請求項1に記載の衛生薄葉紙包装体。
  3. 前記衛生薄葉紙の積層方向と交叉する方向を軸とする非包装状態の前記積層体の周長に対し、対応する方向の前記フィルム包装材の周長は、-100mm以上+200mm以下である
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の衛生薄葉紙包装体。
  4. 前記フィルム包装材の材質は、ナイロン系の樹脂である
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の衛生薄葉紙包装体。
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