JP2023097464A - 通話制御装置及び通話制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】緊急通報を行うときに携帯電話網に接続できる可能性を高める通話制御装置及び通話制御方法を提供する。【解決手段】通話制御装置は、緊急通報の要求を受け付ける受付部と、複数の端末のうちの第1の端末と無線接続を行う接続制御部と、要求を受け付けたときに、第1の端末が通話エリアに在圏しているかを判定する判定部と、第1の端末が在圏していないと判定した場合には、複数の端末のうちで第1の端末とは異なる第2の端末を選択し、第1の端末が在圏していると判定した場合には、第1の端末を選択する選択部と、第1の端末と第2の端末のうちで選択部が選択した端末を介して緊急通報を行う通話制御部と、を有する。【選択図】図8
Description
本発明は、通話制御装置及び通話制御方法に関する。
ナビゲーション装置等の車載器のなかにはBluetooth(登録商標)による近距離無線通信機能を有する機器がある。近距離無線通信を使用すると、車載器とスマートフォン等の端末とを無線接続することができる。これにより、例えば端末を携帯電話網に接続させることで車載器を受話器として機能させることができ、自動車の搭乗者がハンズフリーで通話を行うことができる(特許文献1)。
しかしながら、車両事故や急病等で緊急を要する状況下において端末が携帯電話網の圏外に存在すると、車載器が端末を介して携帯電話網に接続できず、警察や消防等への緊急通報を車載器から行うことができない。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、緊急通報を行うときに携帯電話網に接続できる可能性を高めることを目的とする。
本願は、上記課題の少なくとも一部を解決する手段を複数含んでいるが、その例を挙げるならば、以下のとおりである。
上記課題を解決すべく、本発明の一態様に係る通話制御装置は、緊急通報の要求を受け付ける受付部と、複数の端末のうちの第1の端末と無線接続を行う接続制御部と、前記要求を受け付けたときに、前記第1の端末が通話エリアに在圏しているかを判定する判定部と、前記第1の端末が在圏していないと判定された場合には、複数の前記端末のうちで前記第1の端末とは異なる第2の端末を選択し、前記第1の端末が在圏していると判定された場合には、前記第1の端末を選択する選択部と、前記第1の端末と前記第2の端末のうちで前記選択部が選択した端末を介して前記緊急通報を行う通話制御部とを有する。
本発明の一態様によれば、緊急通報を行うときに携帯電話網に接続できる可能性を高めることができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
以下、本発明に係る一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、実施形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は適宜省略する。また、以下の実施形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合及び原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、「Aからなる」、「Aよりなる」、「Aを有する」、「Aを含む」と言うときは、特にその要素のみである旨明示した場合等を除き、それ以外の要素を排除するものでないことは言うまでもない。同様に、以下の実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合及び原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。
<本実施形態>
図1は、本実施形態に係る通話制御装置10の一例を示す模式図である。通話制御装置10は、自動車等の車両11の車内に取り付けられた車載装置であり、車載ナビゲーション装置やオーディオ装置を含む。例えば、通話制御装置10は、コンソールパネルに取り付けるための取り付け具(ブラケット)を備えており、取り付け具を介して車内のコンソールパネル等に取り付けられる。
図1は、本実施形態に係る通話制御装置10の一例を示す模式図である。通話制御装置10は、自動車等の車両11の車内に取り付けられた車載装置であり、車載ナビゲーション装置やオーディオ装置を含む。例えば、通話制御装置10は、コンソールパネルに取り付けるための取り付け具(ブラケット)を備えており、取り付け具を介して車内のコンソールパネル等に取り付けられる。
この例では、車両11の車内に、無線携帯電話網に接続可能な第1~第3の端末12a~12cが存在する状況を想定する。各端末12a~12cは、近距離無線通信によって通話制御装置10と無線接続できる端末であれば特に限定されない。そのような端末12a~12cとしては、例えばスマートフォン等がある。
また、本実施形態では近距離無線通信としてBluetooth(登録商標、以降は省略)を採用する。Bluetoothを採用することで、各端末12a~12cが再生した音楽を通話制御装置10のスピーカから出力し、端末12a~12cのハンズフリー通話用のスピーカとして通話制御装置10を利用することができる。なお、近距離無線通信が準拠する規格はBluetoothに限定されず、他の規格に準拠した近距離無線通信を採用してもよい。
車両11やその搭乗者に緊急を要する状況が発生すると、各端末12a~12cの画面を操作して警察や消防に通報するのは搭乗者にとって煩わしい。このような場合は、通話制御装置10が各端末12a~12cを介して携帯電話網に接続し、緊急通報をすることができ、搭乗者の利便性が向上する。本実施形態では以下のようにして通話エリアに在圏している端末を利用して通話制御装置10が緊急通報を行う。
図2~図7は、本実施形態に係る通話制御装置10が行う処理内容の一例について示す模式図である。なお、以下では、説明を簡単にするために複数の端末12a~12cのうちの第1の端末12aと第2の端末12bが車両11の車内かその近傍に存在する場合を想定する。
まず、図2の例について説明する。図2において、第1の端末12aが、事業者(キャリア)Aが提供する無線携帯電話網に接続可能であり、第2の端末12bが、事業者Aとは異なる事業者Bが提供する無線携帯電話網に接続可能である場合を想定する。例えば、各事業者A、Bが提供する無線携帯電話網に加入していることを示すSIM(Subscriber Identity Module)カードが各端末12a、12bに挿入されているとする。図3~図7でも同様である。
図2の例では、事業者Aが提供する無線携帯電話網の第1の通話エリア15aに第1の端末12aが在圏し、かつ事業者Bが提供する無線携帯電話網の第2の通話エリア15bに第2の端末12aが在圏していない。なお、第1の通話エリア15aは、事業者Aが管理する第1の基地局16aから発信された通信用の電波が届く範囲である。同様に、第2の通話エリア15bは、事業者Bが管理する第2の基地局16bから発信された通信用の電波が届く範囲である。
また、図2の例では、第1の端末12aのみがBluetoothの定めるHFP(Hands-Free Profile)プロファイルで通話制御装置10と無線接続されている。HFPプロファイルは、通話制御装置10を受話器として使用する通話用のハンズフリープロファイルであって、第1の端末12aが無線携帯電話網に接続されている状態であれば搭乗者がハンズフリーで電話をすることができるプロファイルである。一方、第2の端末12bは、Bluetoothで通話制御装置10と無線接続されていない。
この場合は、通話制御装置10は、まず第1の端末12aが第1の通話エリア15aに在圏しているかを判定する。そして、第1の通話エリア15aに第1の端末12aが在圏している場合、通話制御装置10は、第1の端末12aを介して第1の通話エリア15aの携帯電話網に接続し、緊急通報を行う。
一方、図3の例では、図2の地点から車両11が移動し、第1の端末12aが第1の通話エリア15aに在圏しなくなり、第2の端末12bが第2の通話エリア15bに在圏する場合を想定している。この場合、通話制御装置10は、まず第1の端末12aが第1の通話エリア15aに在圏しているかを判定する。第1の端末12aが第1の通話エリア15aに在圏していない場合、通話制御装置10は、第2の端末12bとHFPプロファイルで接続するよう接続を切り替えて、第2の通話エリア15bに第2の端末12bが在圏しているかを判定する。
そして、通話制御装置10は、第2の端末12bを介して第2の通話エリア15bの携帯電話網に接続し、緊急通報を行う。
一方、図4は、通話制御装置10が、BluetoothのHFPプロファイルで第1の端末12aと第2の端末12bの両方と無線接続している例である。また、第1の端末12aは第1の通話エリア15aに在圏しており、第2の端末12bは第2の通話エリア15bに在圏していない。この場合、通話制御装置10は、第1の端末12aに対して発信をすることで、第1の端末12aを介して第1の通話エリア15aの携帯電話網に接続し、緊急通報をする。
一方、図5の例では、図4の地点から車両11が移動し、第1の端末12aが第1の通話エリア15aに在圏しなくなり、第2の端末12bが第2の通話エリア15bに在圏する場合を想定している。この場合、通話制御装置10は、第2の端末12bを介して第2の通話エリア15bの携帯電話網に接続し、緊急通報をする。
図6は、通話制御装置10が、BluetoothのHFPプロファイルで第1の端末12aと無線接続し、BluetoothのHFPプロファイル以外のプロファイルであるA2DP(Advanced Audio Distribution Profile)プロファイルで第2の端末12bと無線接続している場合である。A2DPプロファイルは、第2の端末12bが音楽データを再生したときに、再生された音楽を通話制御装置10のスピーカから出力する際に用いられるプロファイルである。
また、第1の端末12aは第1の通話エリア15aに在圏しており、第2の端末12bは第2の通話エリア15bに在圏していない。この場合、通話制御装置10は、まずHFPプロファイルで無線接続されている第1の端末12aが第1の通話エリア15aに在圏しているかを判定する。そして、第1の端末12aが第1の通話エリア15aに在圏している場合、通話制御装置10は、第1の端末12aを介して第1の通話エリア15aの携帯電話網に接続し、緊急通報をすることができる。
なお、通話制御装置10は、第1の端末12aが在圏ならば第2の端末12bのA2DPプロファイルによる無線接続を解除せず、A2DPで無線接続された状態を維持する。その結果、第1の端末12aが在圏しているならば、搭乗者が第2の端末12bが再生する音楽を継続して視聴することができる。
一方、図7の例は、図6の地点から車両11が移動し、第1の端末12aが第1の通話エリア15aに在圏しなくなり、第2の端末12bが第2の通話エリア15bに在圏する場合である。この場合、通話制御装置10は、まず第1の端末12aが第1の通話エリア15aに在圏していないと判定する。
次いで、通話制御装置10は、第2の端末12bとの無線接続のプロファイルをハンズフリー通話用のHFPプロファイルに切り替えて、第2の端末12bが第2の通話エリア15bに在圏しているかを判定する。
第2の通話エリア15bに第2の端末12bが在圏している場合、通話制御装置10は、第2の端末12bを介して第2の通話エリア15bの携帯電話網に接続し、緊急通報をする。
以上のように、図2~図7のいずれの場合であっても、第1の端末12aと第2の端末12bのいずれかを介して通話制御装置10が無線携帯電話網に接続することができる。その結果、緊急通報を行うときに通話制御装置10が無線携帯電話網に接続できる可能性を高めることができる。さらに、図6に記載の例において、第2の端末12bを所持する搭乗者の意に反して第2の端末12bがハンズフリー通話に使われる機会が減少する。その結果、搭乗者の利便性が向上する。
次に、本実施形態に係る通話制御装置10の機能構成について説明する。図8は、本実施形態に係る通話制御装置10の機能構成の一例を示す図である。図8に示すように、通話制御装置10は、表示部20、入力部21、通信部22、音声出力部23、音声入力部24、測位情報受信部25、処理部26、及び記憶部27を有する。
このうち、表示部20は、種々の画面を表示するための液晶ディスプレイや有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイである。一例として、表示部20は、ナビゲーション機能に関するナビゲーション画面の他、再生するオーディオやビデオの選択、再生、音量や画質の調整等を設定するためのAV画面等を表示する。更に、表示部20は、無線接続された各端末12a~12cによって実行されるアプリケーション画面や、電話の発着信を行うための電話画面も表示する。なお、車載カメラによって撮像された画像を表示部20が表示してもよい。
入力部21は、表示部20を実現する液晶ディスプレイに組み込まれたタッチパネルであって、ユーザから種々の情報の入力を受け付ける。通信部22は、Bluetoothに準拠した通信規格によって各端末12a~12cに無線接続するためのインターフェースである。
音声出力部23は、ナビゲーション機能における案内音声、HFPプロファイルにおける電話音声、及びA2DPプロファイルにおける音楽等を車内に向けて出力する。音声入力部24は、例えばハンズフリー通話用のHFPプロファイルで第1の端末12aが通話制御装置10と無線接続されているときに、搭乗者が発話した音声を集音して第1の端末12aに送信する。
測位情報受信部25は、GPS(Global Positioning System)衛星が発信する測位用の電波を受信する処理部である。なお、GPSシステムに代えて、GLONASS(Global Navigation Satellite System)やGalileo等の他の衛星測位システムの電波を測位情報受信部25が受信してもよい。
一方、処理部26は、通話制御装置10の各部を制御する機能部である。一例として、処理部26は、表示制御部30、受付部31、接続制御部32、連携部33、在圏情報取得部34、判定部35、選択部36、通話制御部37、現在位置特定部38、及び電波強度取得部39を有する。
表示制御部30は、緊急通報の要求をユーザから受け付けるための受付画面を表示する指示を表示部20に通知する処理部である。
図9は、その受付画面51の一例を示す模式図である。図9に示すように、受付画面51には、緊急通報ボタン51aとキャンセルボタン51bとが表示される。このうち、緊急通報ボタン51aは、消防や警察等にユーザが緊急通報をしたい場合に押下するボタンである。また、キャンセルボタン51bは、緊急通報ボタン51aを押下した後に、通話が繋がる前に、緊急通報をキャンセルしたい場合にユーザが押下するボタンである。
再び図8を参照する。受付部31は、緊急通報の要求を受け付ける処理部である。例えば、受付部31は、緊急通報ボタン51a(図9参照)が押下されたときに、緊急通報の要求を受け付ける。また、車両が衝撃を検知したこと等をトリガーとして自動で緊急通報を行う場合、衝撃を検知した等の通報トリガーとなる情報を受信したことを緊急通報の要求としても良い。また、受付部31は、緊急通報を中止する要求も受け付ける。
接続制御部32は、端末12a~12cの各々とペアリングを確立し、ペアリングが確立した端末12a~12cの各々とBluetoothにより無線接続を行う処理部である。また、接続制御部32は、ペアリング情報41、ペアリング順情報42、接続情報43、及び最終接続情報44の各情報を記憶部27に格納する。さらに、接続制御部32は、図12(a)~(c)に記載された接続情報43などを参照して、各端末がどのプロファイルで接続されているかを判定する接続プロファイル判定部としても機能する。
図10は、ペアリング情報41の一例を示す模式図である。図10に示すように、ペアリング情報41は、通話制御装置10とペアリングが確立した端末12a~12cの名前、BD(Bluetooth Device)アドレス、及び使用可能なプロファイルを対応付けた情報である。
このうち、名前は、端末12a~12cの各々の製品名である。ここでは、端末12a、端末12b、及び端末12cの各々の製品名が「Device 1」、「Device 2」、及び「Device 3」である場合を想定している。なお、製品名は、各端末12a~12cで重複して使用される可能性があるため、各端末12a~12cを一意に識別する識別子としては使用できない。そこで、本実施形態では名前とBDアドレスとの組を各端末12a~12cの識別子として使用する。
一方、使用可能なプロファイルは、各端末12a~12cが有する機能のうち、通話制御装置10と各端末12a~12cとをBluetoothで接続したときに通話制御装置10が使用できる機能である。そのようなプロファイルとして、前述のA2DPとHFPの他に、デザリング機能であるPAN(Personal Area Network Profile)もある。これらの名前、BDアドレス、及びプロファイルは、接続制御部32が、ペアリングの際に各端末12a~12cから取得し、これらを対応付けてペアリング情報41に格納する。
図11は、ペアリング順情報42の一例を示す模式図である。図11に示すように、ペアリング順情報42は、ペアリング順と、各端末12a~12cの識別子である名前とBDアドレスとの組とを対応付けた情報である。このうち、ペアリング順は、端末12a~12cとの間でペアリングが確立した順序を示す整数値である。
接続制御部32は、各端末12a~12cのいずれかと新たにペアリングが確立したときに、当該端末に係るエントリをペアリング順情報42に追加し、そのエントリに当該端末の名前、BDアドレス、及びペアリング順を格納する。なお、前述のペアリング情報41(図10参照)の各エントリの順序がペアリング順を示す場合は、ペアリング情報41でペアリング順が分かるため、ペアリング順情報42は不要となる。
図12(a)~(c)は、接続情報43の一例を示す模式図である。接続情報43は、Bluetoothで現に通話制御装置10と無線接続されている各端末12a~12cの名前及びBDアドレスと、その無線接続で現に使用されているプロファイルとを対応付けた情報である。
例えば、図12(a)の例では、図2のように通話制御装置10とBluetoothで現に無線接続されているのが第1の端末12aのみであり、かつその無線接続で使用されているプロファイルがHFPである。
また、図12(b)の例では、図4のように通話制御装置10とBluetoothで現に無線接続されているのが第1の端末12aと第2の端末12bの2台であり、その各々がHFPプロファイルで通話制御装置10と接続されている。
図12(c)の例においても、第1の端末12aと第2の端末12bの2台が通話制御装置10とBluetoothで無線接続されている。但し、図12(c)の例は、図6のように第1の端末12aのプロファイルはHFPであり、第2の端末12bのプロファイルはA2DPであることを示している。
接続制御部32は、各端末12a~12cのいずれかとBluetoothで新たに無線接続をしたときに、当該端末に係るエントリを接続情報43に追加し、そのエントリに名前、BDアドレス、及びプロファイルを追加する。
図13は、最終接続情報44の模式図である。図13に示すように、最終接続情報は、各端末12a~12cのうちで通話制御装置10と最後に接続した端末の名前とBDアドレスとを含む情報である。前述の接続情報43(図12(a)~(c))のエントリ数は、通話制御装置10と無線接続されている端末の台数に応じて増減する。接続制御部32は、接続情報43のエントリ数が1になったときの当該エントリの名前とBDアドレスとを最終接続情報44に格納する。
再び図8を参照する。連携部33は、Bluetoothのプロファイルに基づいて各端末12a~12cと連携する処理部である。例えば、第1の端末12aがHFPプロファイルで通話制御装置10とBluetoothで無線接続されている場合、連携部33は、ハンズフリー用の受話器として音声出力部23と音声入力部24とを機能させる。これにより、音声入力部24は、ユーザの発話を収音して、それを第1の端末12aに送信する。第1の端末12aは発話内容をエンコードして携帯電話網に送信する。また、音声出力部23は、携帯電話網から第1の端末12aが受信した音声信号を通話制御装置10のスピーカから出力可能に変換する。
在圏情報取得部34は、通話制御装置10とBluetoothで現在無線接続されている各端末12a~12cが通話エリアに在圏しているかどうかを各端末12a~12cから取得し、それを在圏情報45に格納する処理部である。
図14は、在圏情報45の一例を示す模式図である。図14に示すように、在圏情報45は、各端末12a~12cの識別子である名前とBDアドレスとの組と、各端末が在圏しているかどうかを示す状態とを対応付けた情報である。在圏しているかどうかを判定したかどうかの履歴に関する情報も在圏情報45に含まれる。例えば、「Device3」について在圏しているかどうかを判定していない場合、図14のように「未判定」とする。
なお、各端末12a~12cは自身が契約している事業者の無線携帯電話網の通話エリアに在圏しているかを判定する。例えば、事業者Aが提供する無線携帯電話網の第1の通話エリア15aに在圏しているかを第1の端末12aが判定し、事業者Bが提供する無線携帯電話網の第2の通話エリア15bに在圏しているかを第1の端末12aは判定しない。また、在圏情報取得部34は、後述の電波強度取得部39から取得した各通信網の電波強度に基づいて、各端末が在圏しているかどうかを判定しても良い。
再び図8を参照する。在圏情報取得部34は、無線接続されている各端末12a~12cから例えば数秒程度の時間間隔をおいて定期的に在圏しているかの情報を取得し、在圏情報45を定期的に更新する。
判定部35は、受付部31が緊急通報の要求を受け付けたとき、在圏情報45(図14)を参照することにより、後述の選択部36によって選択された第1の端末12a及び第2の端末12bが在圏しているかを判定する処理部である。
選択部36は、第1の端末12aが在圏していないと判定された場合、第2の端末12bを緊急通報に用いる端末として選択し、第1の端末12aが在圏していると判定された場合、第1の端末12aを緊急通報に用いる端末として選択する処理部である。また、選択部36は、判定部35が在圏を判定する対象である第1の端末12a及び第2の端末12bを選択する在圏判定対象選択部としても機能する。
通話制御部37は、第1の端末12aと第2の端末12bのうちで選択部36が選択した端末を介して緊急通報を行う処理部である。
現在位置特定部38は、測位情報受信部25が取得した測位用の電波に基づいて、車両11の現在の位置を特定する処理部である。位置の座標は特に限定されないが、本実施形態では車両11の現在の緯度と経度とを位置の座標として採用する。
電波強度取得部39は、通話制御装置10と現に無線接続されている各端末12a~12cから、これらの端末12a~12cが受信している通信網の電波強度を例えば数秒程度の時間間隔で定期的に取得する処理部である。
また、電波強度取得部39は、電波強度と、現在位置特定部38が特定した位置とを対応付けて電波強度情報46に格納する。
図15は、電波強度情報46の一例を示す模式図である。図15に示すように、電波強度情報46は、位置と各端末の電波強度とを対応付けた情報である。なお、この例では、電波強度取得部39は、取得した電波強度を小さい方から順に「0」~「5」の6段階に分けて電波強度情報46に格納している。
また、第1~第3の端末12a~12cのうちで通話制御装置10と現に無線接続されている端末が複数存在する場合、電波強度取得部39は、端末ごとに電波強度を取得してそれを電波強度情報46に格納する。図15においては、第1の端末12aと第2の端末12bが通話制御装置10と接続されている場合を例示している。この場合、電波強度取得部39は、事業者Aが提供する無線携帯電話網の電波強度を第1の端末12aから取得し、かつ事業者Bが提供する無線携帯電話網の電波強度を第2の端末12bから取得する。
次に、本実施形態に係る通話制御方法について説明する。図16~図18は、本実施形態に係る通話制御方法の一例を示す模式図である。なお、以下では、説明を簡略化するために第1の端末12aと第2の端末12bの2台が車両11の車内やその近傍に存在するものとする。本実施形態はこれに限定されず、3台以上の端末が存在していてもよい。
まず、図16に示すように、受付部31が、緊急通報の要求を受け付ける(ステップS32)。
次に、接続制御部32が、接続情報43(図12(a)~(c))を参照することにより、BluetoothのHFPプロファイルで通話制御装置10と無線接続中の端末の台数が2台かどうかを判定する(ステップS34)。ステップS34でYESの場合、図4及び図5のように第1の端末12aと第2の端末12bが通話制御装置10とHFPプロファイルで無線接続されている状態であることが分かる。ステップS34における判定方法は特に限定されない。
ステップS36~S48は、図4及び図5のように、通話制御装置10とBluetoothで無線接続される端末が2台あり、かつ2台ともHFPプロファイルで接続されている場合の処理である。ここで、BluetoothのHFPプロファイルで通話制御装置10と無線接続中の端末の台数が2台ではないと判定された場合にはステップS50に移る。
次いで、選択部36が、接続情報43(図12(a)~(c))を参照することにより、現在HFPプロファイルで無線接続されている端末を第1の端末として選択する(ステップS36)。ここで、選択部36は、ペアリング順情報42(図11)も接続情報43に加えて参照し、HFPプロファイルで接続された複数の端末のうちで最初にペアリングが確立された端末を第1の端末12aとして選択してもよい。ユーザは、自分がメインに使用したい端末を最初にペアリングする傾向がある。そのため、このように最初にペアリングが確立した第1の端末12aを選択部36が選択することで、ユーザがメインに使用している第1の端末12aを優先して緊急通報に使用できる可能性が高まる。
ペアリング順情報42に代えて、選択部36は、最終接続情報44(図13)も参照して、通話制御装置10に最後に無線接続されていた第1の端末12aを選択してもよい。最後に無線接続されていた端末は、ユーザが頻繁に使用している端末である可能性が高いため、次回も通話制御装置10に無線接続されている可能性が高く、当該端末で速やかに緊急通報できる可能性が高い。
選択部36は、複数の端末12a、12bのうちで特定した電波強度が最も高い端末を選択してもよい。図15の例では、現在位置が(36°21′00″、140°27′20″)のとき、事業者Aと契約している第1の端末12aの電波強度が第2の端末12bのそれよりも大きいため、選択部36は第1の端末12aを選択することになる。これにより、通話制御装置10が、電波強度が強く通話が安定する端末を介して緊急通報をすることができる。
次に、判定部35が、第1の端末12aが在圏しているかを判定する(ステップS38)。ここで、在圏している(YES)と判定された場合にはステップS40に移り、通話制御部37が、ステップS36や後述のステップS44、S52、S56、S65で選択された端末を介して緊急通報を行う。
次に、通話制御部37が、緊急通報の通話が終了したかを判定し(ステップS42)、通話が終了していない(NO)と判定された場合にはステップS42を繰り返す。また、ステップS42で通話が終了した(YES)と判定された場合には処理を終える。
一方、ステップS38で第1の端末12aが在圏していない(NO)と判定された場合、ステップS44に移り、選択部36がステップS36で選択された端末とは異なる第2の端末12bを選択する。次に、判定部35が、第2の端末12bが在圏しているかを判定する(ステップS46)。
第2の端末12bが在圏している(YES)と判定された場合は、ステップS40へ移り、ステップS40において緊急通報を行う。
一方、第2の端末12bが在圏していない(NO)と判定された場合にはステップS48に移り、受付部31が、緊急通報の要求が中止されたかを判定する。ここで、緊急通報の要求が中止された(YES)と判定された場合には処理を終える。一方、ステップS48で緊急通報の要求が中止されていない(NO)と判定された場合にはステップS36に戻る。
なお、端末が3台以上存在する場合、まず1台目を第1の端末、2台目を第2の端末として在圏しているかどうかを判定する。いずれの端末も在圏していないと判定された場合、1台目と2台目とのHFP接続を切断し、3台目を第1の端末、4台目を第2の端末として、図16に記載の処理を行う。
または、1台目を第1の端末、2台目を第2の端末として在圏しているかどうかを判定した後、第2の端末のHFP接続を切断し、3台目を第2の端末として新たにHFP接続することで在圏判定の対象にしてもよい。この場合、第2の端末(3台目)が在圏していなければ、4台目を第2の端末としてHFP接続をして、在圏しているかどうかを判定する。このように処理することで、継続して第1の端末の圏外判定を続けることができる。
図17について説明する。図17は、車両内または車両の周辺に端末が少なくとも2台あり、1台がHFPプロファイルで接続され、他方がHFP以外のプロファイルで接続されている場合の処理である。例えば、ドライバーが所持する端末がハンズフリー通話のためHFPプロファイルで接続され、ドライバーではないゲストが所持する端末が音楽を聴くためにA2DPプロファイル等のHFP以外のプロファイルで接続されている状況である。
まず、前述のステップS34において、BluetoothのHFPプロファイルで通話制御装置10と無線接続中の端末の台数が2台ではない(NO)と判定された場合はステップS50に移る。ステップS50において、接続制御部32が、図6のように各端末12aの一方がHFPで通話制御装置10と無線接続され、他方がA2DPのようなHFP以外のプロファイルで通話制御装置10と無線接続されているかを判定する。この判定は、例えば接続制御部32が図12(c)の接続情報43を参照することで行う。
ここでYESと判定された場合にはステップS52に移る。ステップS52において、選択部36が、各端末12a、12bのうち、HFPで通話制御装置10と無線接続されている第1の端末12aを選択する。
次に、判定部35が、第1の端末12aが在圏しているかを判定する(ステップS54)。ここで、在圏している(YES)と判定された場合、前述のステップS40に移る。一方、ステップS54で在圏していない(NO)と判定された場合にはステップS56に移り、選択部36は、在圏判定の対象として第1の端末12aとは異なる第2の端末12bを選択する。
しかしながら、第2の端末12bは、ハンズフリー用のHFPプロファイルで通話制御装置10と無線接続されていない。そこで、接続制御部32は、図10に記載のペアリング情報を参照することで、第2の端末がHFPに対応しているかを判定する(ステップS57)。ステップS57の判定の結果がYESの場合、第2の端末12bはHFPプロファイルで接続可能である。この場合、図7のように、接続制御部32は第2の端末12bとHFPプロファイルで無線接続する(ステップS58)。
ステップS57の判定結果がNOの場合、HFPプロファイルで接続できる端末は第1の端末12aのみであるため、ステップS64へ進む。
次に、判定部35が、第2の端末12bが在圏しているかを判定する(ステップS60)。ここで、在圏している(YES)と判定された場合には前述のステップS40に移る。
一方、ステップS60で第2の端末12bが在圏していない(NO)と判定された場合にはステップS62に移り、受付部31が、緊急通報の要求が中止されたかを判定する。ここで、緊急通報の要求が中止された(YES)と判定された場合には処理を終える。また、ステップS62で緊急通報の要求が中止されていない(NO)と判定された場合にはステップS52に戻る。
一方、ステップS50において、NOと判定された場合、ステップS64に移る。図18に記載のステップS64~S78では、いくつかの状況が想定されている。一例は車両内に存在する端末がいずれもHFPプロファイルで通話制御装置10と接続されていない状況である。この場合は、第1の端末12aと第2の端末12bの両方がHFP以外のプロファイルで通話制御装置10と無線接続されているため、各端末12a、12bを介して緊急通報をすることができない。さらに、車両内または車両の周辺に存在する端末が1台のみかつ、その1台がHFPプロファイルで接続されている状況と、車内に存在する端末が1台のみかつ、その1台がHFP以外のプロファイルで接続されている状況も想定されている。図2、図3に記載の状況も想定されている。
ステップS64において、接続制御部32は接続情報43を参照して、HFPプロファイルで通話制御装置10と接続している端末があるかどうかを判定する。HFPプロファイルで接続している端末があると判定されると(YES)、ステップS65へ移る。HFPプロファイルで接続している端末がないと判定されると(NO)、ステップS68へ移る。
ステップS65において、選択部36がペアリング順情報42などを参照して第1の端末12aを選択し、ステップS66において、第1の端末12aが在圏しているかどうかを判定する。ステップS66において、第1の端末12aが在圏していると判定する(YES)と、ステップ40へ移る。
なお、第1の端末12aと第2の端末12bの両方がHFP以外のプロファイルで通話制御装置10と無線接続されている場合、ステップS64の処理を行わず、ステップS65を実施してもよい。
ステップS66において、第1の端末12aが在圏していないと判定する(NO)と、ステップS68へ進む。ステップS68において、受付部31はステップS48と同様に緊急通報の要求が中止されたかを判定する。ここで、緊急通報の要求が中止された(YES)と判定された場合には処理を終える。一方、ステップS68で緊急通報の要求が中止されていない(NO)と判定された場合にはステップS74へ移る。
ステップS74において、接続制御部32はペアリング情報41と在圏情報45を参照し、通話制御装置10とペアリングが確立した端末の全てを対象として、在圏判定を行ったかどうかを判定する。
通話制御装置10とペアリングが確立した端末の全てを対象として、在圏しているかどうかを判定していない(NO)と判定されると、ステップS80へ移る。これは、在圏しているかどうかを判定していない端末がまだあることを意味している。
ステップS80において、接続制御部32は、まだ在圏しているかどうかを判定していない端末にHFPプロファイルでBluetooth接続を行う。ステップS78において、接続制御部32は、まだ在圏しているかどうかを判定していない端末に接続できたかどうかを判定する。ステップS78の判定結果がNOの場合、ステップS68へ戻り、中止要求を受信していなければ、ステップS74へ移り、接続制御部32は、ステップS74の判定結果に応じて新たな端末へ接続を試みる。
ステップS78の判定結果がYESの場合、ステップS65において、選択部36は、ステップS80で接続した端末を第1の端末12aとして選択する。
一方、ステップS74において、判定結果がYESの場合、接続制御部32は、在圏情報45における1台目(図14におけるDevice 1)にHFPプロファイルで接続する。その後、ステップS78へ移る。
なお、ステップS74においてYESと判断された時点で、在圏情報45において端末に対応付けられた在圏かどうかの状態を消去する。このような処理によって、在圏情報45に記憶された端末について継続して在圏かどうかを判定できる。
ステップS80を実行する前に、図10のペアリング情報41を参照して、ステップS80においてHFPプロファイルで接続しようとする端末がHFPプロファイルに対応しているかどうかを接続制御部32が判定しても良い。当該端末がHFPプロファイルに対応していれば、ステップS80へ進み、HFPプロファイルに対応していなければ、ステップS68へ進む。
以上により、本実施形態に係る通話制御方法の基本的な処理を終える。上記した本実施形態によれば、図16~図18を参照して説明したように、ステップS38、S46、S54、S60、S66のいずれかで在圏していると判定された場合に、ステップS40(図16参照)で通話制御部37が発信を行う。そのため、ステップS36、S44、S52、S56、S65のいずれかで選択した端末を介して通話制御装置10が無線携帯電話網に接続できる可能性を高めることができる。
ステップS52(図17参照)では、選択部36が、複数の端末の中からハンズフリー通話用のHFPプロファイルで接続制御部32と無線接続している第1の端末12aを最初に選択する。そのため、例えば第2の端末12bがA2DPプロファイルによる無線接続を維持することができる。これにより、搭乗者が通話に使用するつもりがない第2の端末12bを通話に使用する頻度を最小限にしつつ、搭乗者が第2の端末12bが再生している音楽を継続して視聴することができる。
特に、車両11に複数の搭乗者が搭乗している場合、各々の搭乗者は、自分の用途に合ったプロファイルで各端末12a、12bを通話制御装置10に無線接続していることが多い。この場合、各搭乗者の意思に反して端末12a、12bのプロファイルが変更されると、搭乗者の利便性が低下してしまう。よって、複数の端末12a、12bが車両11やその近傍に存在する場合は、各端末12a、12bのプロファイルをなるべく変更しないで緊急通報を行いたいという課題があり、本実施形態はその課題を解決することができる。
また、第1の端末12aが在圏していない場合かつ第2の端末12bのプロファイルがHFPでない場合は、接続制御部32が第2の端末12bと無線接続し直す(ステップS58)。そのため、第1の端末12aを用いた緊急通報ができない場合、通話制御装置10が第2の端末12bを介して緊急通報をすることができる。
<ハードウェア構成>
図19は、本実施形態に係る通話制御装置10のハードウェア構成の一例を示す図である。図19に示すように、通話制御装置10は、プロセッサ10a、メモリ10b、記憶装置10c、表示装置10d、スピーカ10e、マイク10f、タッチパネル10g、測位情報受信器10h、及び通信装置10iを備える。これらの各部はバス10jにより相互に接続される。
図19は、本実施形態に係る通話制御装置10のハードウェア構成の一例を示す図である。図19に示すように、通話制御装置10は、プロセッサ10a、メモリ10b、記憶装置10c、表示装置10d、スピーカ10e、マイク10f、タッチパネル10g、測位情報受信器10h、及び通信装置10iを備える。これらの各部はバス10jにより相互に接続される。
このうち、プロセッサ10aは、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphical Processing Unit)等の半導体デバイスである。メモリ10bは、データやプログラムを一時的に記憶するためのDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性の記憶媒体である。プロセッサ10aとメモリ10bが協働して本実施形態に係る通話制御プログラムを実行することにより処理部26(図8参照)の機能が実現される。
記憶装置10cは、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、及びROM(Read Only Memory)等の不揮発性の記憶媒体であって、本実施形態に係る通話制御プログラムを記憶する。また、その記憶装置10cとメモリ10bによって記憶部27(図8参照)の機能が実現される。
表示装置10dは、例えば、車内前面のコンソールパネルに設置された液晶ディスプレイや有機ELディスプレイである。その表示装置10dにより表示部20(図8参照)の機能が実現される。
スピーカ10eは、音声出力部23(図8参照)を実現するためのハードウェアであって、例えば、経路案内、音楽、及び通話音声等を出力する。マイク10fは、音声入力部24(図8参照)を実現するためのハードウェアであって、搭乗者の発話を集音し、それを所定の電気信号に変換する。
タッチパネル10gは、表示装置10dの上に積層された入力デバイスであり、ユーザのタッチ操作を受け付ける。そのタッチパネル10gによって入力部21(図8参照)が実現される。測位情報受信器10hは、GPS衛星が発信する測位用の電波を受信するハードウェアである。その測位情報受信器10hによって測位情報受信部25(図8参照)が実現される。
通信装置10iは、各端末12a~12cとBluetoothで無線接続を行うときのインターフェースとなるハードウェアである。その通信装置10iによって通信部22(図8参照)が実現される。
本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものではなく、他の効果があってもよい。また、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した各実施形態は、本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、本発明が、必ずしも説明した全ての構成要素を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を、他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、ある実施形態の構成に、他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部または全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現されてもよい。各機能を実現するプログラム、判定テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、HDD、SSD等の記憶装置、または、IC(Integrated Circuit)カード、SD(Secure Digital)カード、DVD(Digital Versatile Disc)等の記録媒体に置くことができる。また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
本発明は、通話制御装置だけでなく、通話制御装置による通話制御方法やコンピュータ読み取り可能なプログラム等の様々な態様で提供することができる。また、本発明は、車両に限らず、列車、電車、ボート、フェリー等の移動体に搭載される機器に適用できることは言うまでもない。また、本発明は、ナビゲーション装置やオーディオ装置等の通話制御装置に限らず、ECU(Engine Control Unit)等の車両制御装置、スマートフォンやPC(Personal Computer)等のIT(Information Technology)機器、ゲーム機、その他の機器にも適用することもできる。
10…通話制御装置、11…車両、12a~12c…第1~第3の端末、15a、15b…第1、第2の通話エリア、16a、16b…第1、第2の基地局、20…表示部、21…入力部、22…通信部、23…音声出力部、24…音声入力部、25…測位情報受信部、26…処理部、27…記憶部、30…表示制御部、31…受付部、32…接続制御部、33…連携部、34…在圏情報取得部、35…判定部、36…選択部、37…通話制御部、38…現在位置特定部、39…電波強度取得部、51…受付画面、51a…緊急通報ボタン、51b…キャンセルボタン。
Claims (5)
- 緊急通報の要求を受け付ける受付部と、
複数の端末のうち第1の端末と無線接続を行う接続制御部と、
前記要求を受け付けたときに、前記第1の端末が通話エリアに在圏しているかを判定する判定部と、
前記第1の端末が在圏していないと判定された場合には、複数の前記端末のうちで前記第1の端末とは異なる第2の端末を選択し、前記第1の端末が在圏していると判定された場合には、前記第1の端末を選択する選択部と、
前記第1の端末と前記第2の端末のうちで前記選択部が選択した端末を介して前記緊急通報を行う通話制御部と、
を有する通話制御装置。 - 請求項1に記載の通話制御装置であって、
前記第1の端末が通話用のハンズフリープロファイルで無線接続され、かつ前記第2の端末が通話用のハンズフリープロファイルとは異なるプロファイルで無線接続されているとき、
前記判定部は、複数の前記端末のうち、通話用のハンズフリープロファイルで前記接続制御部が無線接続している端末を前記第1の端末として前記通話エリアに在圏しているかを判定する、
通話制御装置。 - 請求項2に記載の通話制御装置であって、
前記接続制御部は、前記選択部が前記第2の端末を選択した場合であって、前記通話用のハンズフリープロファイルとは異なるプロファイルで前記第2の端末が無線接続されているときは、前記ハンズフリープロファイルで前記第2の端末と無線接続し直す、
通話制御装置。 - 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の通話制御装置であって、
前記選択部は、
複数の前記端末の各々が前記通話エリアに在圏している場合、複数の前記端末の各々の位置と、複数の前記端末の各々が受信する電波の電波強度とを対応付けた電波強度情報を記憶した記憶部を参照して、前記端末の現在位置に対応した前記電波強度を前記端末ごとに特定し、
特定した前記電波強度が最も強い前記端末を前記第1の端末とする、
通話制御装置。 - 受付部が、緊急通報の要求を受け付けるステップと、
接続制御部が、複数の端末のうちの第1の端末と無線接続を行うステップと、
前記要求を受け付けたときに、判定部が、前記第1の端末が通話エリアに在圏しているかを判定するステップと、
選択部が、前記第1の端末が在圏していないと判定された場合には、複数の前記端末のうちで前記第1の端末とは異なる第2の端末を選択し、前記第1の端末が在圏していると判定された場合には、前記第1の端末を選択するステップと、
通話制御部が、前記第1の端末と前記第2の端末のうちで前記選択部が選択した端末を介して前記緊急通報を行うステップと、
を有する通話制御方法。
Priority Applications (1)
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JP2021213578A JP2023097464A (ja) | 2021-12-28 | 2021-12-28 | 通話制御装置及び通話制御方法 |
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