JP2023097319A - 灯具伸縮構造、灯具、及び照明装置 - Google Patents

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諭史 谷口
Satoshi Taniguchi
明 梶田
Akira Kajita
良介 松井
Ryosuke Matsui
拓 長尾
Hiroshi Nagao
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Abstract

【課題】簡易な構造で、環境変化に伴う構成部材の破損を抑制することが可能な灯具伸縮構造等を提供する。【解決手段】長尺状の基台と、基台を覆うと共に基台の長手方向の端面に開口が形成された筒形状の外郭と、外郭の端部が挿入される挿入部を有し、挿入部に外郭の端部が挿入された状態で開口を覆うように外郭の端部に装着された蓋と、長手方向において外郭と蓋との間に配置され、外郭の端部の開口を封止する封止具とを備え、封止具は、長手方向である第1方向と直交する第2方向に周方向にわたり外郭の端部を挟持し、その状態で挿入部に配置される外郭封止部と、外郭封止部と一体に形成され、開口の外郭封止部より第2方向の内側を封止する封口部とを備え、第1方向において蓋と封口部との間には、環境変化に起因した端部の挿入部内における移動に伴う封止具の弾性変形を許容する封止具変形空間が設けられている。【選択図】図8

Description

本開示は、構成部材の膨張及び収縮に対応した、灯具伸縮構造、灯具、及び灯具を用いた照明装置に関するものである。
従来、構造部品が周囲の温度の変化に伴って膨張又は収縮した際に、構造部品同士の固定部に過大な応力が発生することを抑制できる光源ユニット及び照明器具が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に開示されている照明器具の光源ユニットは、光源と、光源を支持する長尺の支持部材と、光源を支持した支持部材を内部に収容する防水ケースと、支持部材を防水ケース内で防水ケースに固定する複数の固定具とを備えている。複数の固定具は、支持部材の長手方向に間隔を空けて配置されており、複数の固定具のうちの少なくとも一つは、支持部材に対して支持部材の長手方向に沿って移動可能に取り付けられている。
上記特許文献1の光源ユニットは、温度変化による支持部材と防水ケースとの伸長量の差及び収縮量の差を、支持部材に対して固定具が移動することで吸収している。この構成により、特許文献1の光源ユニットは、支持部材と防水ケースとの固定部位に過大に圧力が生じることを抑制し、温度変化に起因した部材の破損といった不具合が発生することを抑制している。
特許第6206811号公報
特許文献1の光源ユニットは、温度変化に起因した部材の破損を、光源ユニット内に設けた移動機構によって抑制する技術であり、内部構造が複雑になるという問題があった。
本開示は、上記の課題を鑑みてなされたものであり、簡易な構造で、例えば、温度等の環境変化に伴う構成部材の破損を抑制することが可能な灯具伸縮構造、灯具、及び照明装置を提供することを目的とする。
本開示に係る灯具伸縮構造は、長尺状の基台と、基台を覆うと共に、基台の長手方向の端面に開口が形成された筒形状の外郭と、外郭の端部が挿入される挿入部を有し、挿入部に外郭の端部が挿入された状態で開口を覆うように外郭の端部に装着された蓋と、長手方向において外郭と蓋との間に配置され、外郭の端部の開口を封止する封止具とを備え、封止具は、長手方向である第1方向と直交する第2方向に周方向にわたり外郭の端部を挟持し、その状態で挿入部に配置される外郭封止部と、外郭封止部と一体に形成され、開口の外郭封止部より第2方向の内側を封止する封口部とを備え、第1方向において蓋と封口部との間には、環境変化に起因した端部の挿入部内における移動に伴う封止具の弾性変形を許容する封止具変形空間が設けられているものである。
本開示に係る灯具は、上記の灯具伸縮構造と、前記基台に配置された光源部とを備えたものである。
本開示に係る照明装置は、上記の灯具と、被取付部に設置されると共に、前記灯具が着脱自在に装着される照明器具とを備えたものである。
本開示によれば、例えば、温度等の環境変化に起因して外郭の端部が挿入部内で移動した際に、端部の移動に伴って生じる封止具の弾性変形が封止具変形空間内で行われる。このため、封止具に過剰な応力が加わることがなく、封止具の破損を抑制できる。そして、このような環境変化に伴う封止具の破損を抑制するにあたり、蓋と封口部との間に封止具変形空間を設けるだけでよいため、簡易な構造で環境変化に伴う構成部材の破損を抑制することができる。
実施の形態に係る照明装置の斜視図である。 実施の形態に係る照明装置の照明器具と灯具とを分割した分割斜視図である。 実施の形態に係る照明装置の分解斜視図である。 実施の形態に係る灯具の一方の端部の拡大斜視図である。 実施の形態に係る灯具の一方の端部の一部分解斜視図である。 実施の形態に係る灯具の一方の端部の分解斜視図である。 実施の形態に係る灯具の透光性カバー内の構成を示す分解斜視図である。 実施の形態に係る灯具の一方の端部における長手方向Xに沿った断面図である。 実施の形態に係る灯具の一方の端部における長手方向Xに沿った断面を示す斜視図である。 実施の形態に係る灯具の封止具を示す斜視図である。 実施の形態に係る灯具の封止具を含む周囲構造の断面図である。 実施の形態に係る照明装置の端部カバー周辺の構造を説明する断面図である。 実施の形態に係る灯具の灯具伸縮構造の作用を説明する拡大模式図である。 実施の形態に係る灯具の灯具伸縮構造の作用を説明する拡大模式図である。 実施の形態に係る変形例1の封止具を備えた照明装置の端部の斜視図である。 実施の形態に係る変形例1の封止具の斜視図である。 実施の形態に係る変形例2の封止具の斜視図である。 実施の形態に係る変形例3の封止具の断面図である。 実施の形態に係る変形例4の封止具の断面図である。 実施の形態に係る変形例5の封止具の断面図である。 実施の形態に係る変形例6の封止具の断面図である。
以下、実施の形態に係る灯具伸縮構造、灯具及び照明装置について、図面を参照して説明する。各図において同じ又は対応する構成要素には、同じ符号を付し、説明の繰り返しを省略する場合がある。
なお、本開示に係る灯具伸縮構造、灯具及び照明装置は、以下に説明する実施の形態によって限定されるものではなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で種々に変更することが可能である。また、図面に示す灯具伸縮構造、灯具及び照明装置は、本開示が適用される態様の一例を示すものであり、図面に示された灯具伸縮構造、灯具及び照明装置によって本開示の適用範囲が限定されるものではない。
各図面では、各構成部材等の相対的な寸法関係又は形状等が実際のものとは異なる場合がある。また、以下の説明において、上、下、左、右、前、後、表、裏といった向き、方向、或いは位置が表記されている場合がある。これらの表記は、説明の理解を容易にするために便宜上用いられるものであって、灯具、照明装置、或いはこれらを構成する部品等の向き、方向、位置を限定するものではない。
実施の形態.
<照明装置1の構成>
図1は、実施の形態に係る照明装置1の斜視図である。図2は、実施の形態に係る照明装置1の照明器具2と灯具3とを分割した分割斜視図である。図3は、実施の形態に係る照明装置1の分解斜視図である。図4は、実施の形態に係る灯具3の一方の端部3Aの拡大斜視図である。図5は、実施の形態に係る灯具3の一方の端部3Aの一部分解斜視図である。図6は、実施の形態に係る灯具3の一方の端部3Aの分解斜視図である。図7は、実施の形態に係る灯具の透光性カバー30内の構成を示す分解斜視図である。図8は、実施の形態に係る灯具3の一方の端部3Aにおける長手方向Xに沿った断面図である。図9は、実施の形態に係る灯具3の一方の端部3Aにおける長手方向Xに沿った断面を示す斜視図である。
以下の説明において、照明装置1の長手方向に沿った方向を長手方向Xとする。また、長手方向Xに直交し、長手方向Xに対する短手方向を短手方向Yとする。そして、長手方向X及び短手方向Yの何れとも直交する方向を上下方向Zとする。また、長手方向Xにおいて、長手端部側への向きを、端向きX1とする。そして、端向きX1と反対側への向きであり、長手中央側への向きを中向きX2とする。さらに、上下方向Zにおいて、照明装置1が取り付けられる造営部9側(すなわち、天井、壁等の被取付部側)への向きを上向きZ1とする。そして、上向きZ1と反対側への向きであり照明装置1から光が照射される照射空間側への向きを下向きZ2とする。ここで、上向きZ1は、灯具3が照明器具2に取り付けられる向きであり、下向きZ2は、灯具3が照明器具2から取り外される向きである。
本実施の形態における照明装置1は、天井或いは壁等の造営部9に取り付けられる照明器具2と、照明器具2に着脱自在に装着される灯具3とを有する。また、照明装置1は、後述する灯具伸縮構造100を有する。本実施の形態では、いわゆるトラフタイプの照明器具2を例として示す。
(照明器具2)
照明器具2を構成する器具本体20は、実施の形態では、金属製の板材を折り曲げて形成される。図1~図3に示すように、器具本体20は、器具底面部21、2つで一組となる器具側面部22、及び2つで一組となる器具端部24を有している。器具底面部21は、長尺かつ平板状に形成されており、2つで一組となる器具側面部22は、器具底面部21の短手方向Yの両端に配置されている。また、2つで一組となる器具端部24は、器具底面部21の長手方向Xの両端に配置されている。器具端部24には、ノックアウト26が形成され、後述する灯具電線83等を挿通する際に取り外される。ノックアウト26は、ここでは器具端部24に形成されているが、器具側面部22に形成されてもよい。また、ノックアウト26を除去することで形成された貫通孔には、電線管が装着されてもよい。
装着部29は、装着された灯具3の一部を収容する収容部である。装着部29は、器具本体20の器具底面部21、一組の器具側面部22、及び一組の器具端部24により凹形状に形成される。このため、装着部29は、器具本体20の器具底面部21、一組の器具側面部22及び一組の器具端部24で囲まれる空間を形成している。ここで、装着部29が収容する灯具3の一部は、照射側ではない非照射部となる。また、器具本体20の下端に位置する開口側端部23は、器具本体20に塞がれていない開口部分である。開口側端部23は、照明器具2の装着部29に対して、灯具3の着脱を行う際の装着口となる。
器具側面部22の下端部は、図2に示すように装着部29の内部に向かってカール曲げ加工、或いは、ヘミング曲げ加工が施されている。これらの加工は、器具側面部22と装着部29に装着される灯具3の後述の透光性カバー30との隙間を抑制し、意匠性を向上させたり、装着部29の内部へ向かう光を抑制して照明装置1の効率を向上させたり、といった効果をもたらす。なお、器具側面部22の下端部と灯具3との間には、照明器具2に対して灯具3を着脱する施工時の作業性を考慮して、0.1~2.5mm程度の隙間を設けてもよい。
図2に示すように、器具本体20の開口側端部23において、長手方向Xの両端部には連結部27が形成されている。連結部27には、灯具3が取り付けられる。本実施の形態では、連結部27は、器具端部24と一体に形成されており、開口側端部23から長手方向Xにおける中向きX2に向かって、折り曲げて形成されている。連結部27に形成されたネジ孔28は、灯具3に取り付けられた、後述する連結ネジ88(図3参照)がねじ止めされる孔である。灯具3は、連結ネジ88によって照明器具2にねじ止めされて固定される。
図2に示すように、装着部29の長手方向Xの両端部には、Z方向に沿って案内部25が配置されている。本実施の形態では、案内部25は板状であり、連結部27における器具端部24と反対側の端部を、器具底面部21に向かって折り曲げて形成されている。案内部25は、灯具3が照明器具2に装着される際に灯具3を案内するガイドとして機能する。そして、案内部25は、灯具3が照明器具2に装着された状態で、後述する固定ネジ67の外れを防止するストッパとして機能する。
(灯具3)
灯具3は、照明器具2に取り付けられることによって照明装置1を構成する。灯具3は、長尺状に形成されており、照明器具2に装着されて使用される。本実施の形態では、灯具3は、照明器具2の長手方向Xにおける両端部において、後述する連結ネジ88によって照明器具2の連結部27に取り付けられる。実施の形態の灯具3は、図2及び図3に示すように、主として、透光性カバー30、端部カバー40、封止具50及び光源部70等を有している。
(透光性カバー30)
透光性カバー30は、少なくとも可視光を透過する透光性の材料が用いられ、後述する基台60、光源部70及び制御部80等を内部の空間に収容し、保護する、筒形状の外郭である。透光性カバー30は、ガラス、ポリカーボネイト、又はアクリル等の樹脂材料を用いて形成することができる。また、透光性カバー30において、装着部29から外部に露出している部分は外観意匠部分にもなる。本実施の形態の透光性カバー30は、例えば、押出成形によって筒形部材を、製品の仕様等に応じて必要な長さに切断することで、製造することができる。
本実施の形態の灯具3では、図1に示すように、透光性カバー30のうち、装着部29から外部に露出している露出部31は、光源部70の照射側及び後述の台座61の表面を覆う外殻部(外壁部)になる。透光性カバー30は、4平面を曲面で繋いだ形状であり、図3に示すように光が出射される側の面である主面部30aと、照明器具2の側の面である背面部30bと、主面部30aと背面部30bとの間を接続する2つのカバー側部30cと、を備える。そして、透光性カバー30は、主面部30a、2つのカバー側部30c、及び背面部30bのうち、隣合う部分が曲面等により接続されて構成されている。なお、透光性カバー30を構成する4平面の全て或いは一部を曲面としてもよい。また、透光性カバー30の断面形状は楕円を含む円形でもよいし、3以上の多角筒形状でもよい。透光性カバー30は、製品の仕様等に応じて、光拡散性、波長弁別性等を有するものであってもよい。また、透光性カバー30のうち、外部に露出していない部分については、反射性、遮光性等を有する材料を用いて形成してもよい。
透光性カバー30は、図5及び図6に示すように基台60に配置された発光素子71の発光面を覆うと共に、基台60の長手方向Xに沿った第1方向における端部33に開口が形成されている。換言すれば、透光性カバー30は、少なくとも一方の端部33が開口する長尺形状の中空体であると共に、図4及び図8に示すように発光素子71が実装された基板72を内部に収納する外郭である。端部33は、透光性カバー30の長手方向Xにおいて、透光性カバー30の両端部分であり、端部カバー40が嵌合される部分である。端部33は、端部蓋である端部カバー40に覆われる部分である。
透光性カバー30は、図5に示すように透光性カバー30の長手方向Xの両端の端面34に開口37を有する筒形状である。また、透光性カバー30の端面34を含む部分を端部33と称する。端部33は、端部カバー40及び封止具50が嵌合される部分であり、端部蓋である端部カバー40に覆われる部分である。透光性カバー30は、例えば、照明装置1が設置され使用される環境温度の変化、或いは、灯具3の点灯時と消灯時とにおける温度の変化によって、長手方向Xに沿って伸縮する。端面34は、透光性カバー30の伸縮に伴い、封止具50と共に長手方向Xである第1方向に沿って移動自在な自由端である。厳密には、透光性カバー30は、「長手方向X」以外の方向に沿った伸縮もするが、実施の形態に係る灯具3は、透光性カバー30の「長手方向X」に沿った伸縮を許容する灯具伸縮構造100を有する。灯具伸縮構造100の詳細については後述する。
透光性カバー30は、封止具50を間に挟んで端部カバー40と嵌合される。透光性カバー30は、端部33が封止具50に嵌合された上で、端部カバー40に嵌合される。つまり、透光性カバー30の端部33と直接嵌合しているのは、封止具50である。前述したように、透光性カバー30は、筒形状に形成されており、筒形状の開口37の周縁に端部カバー40が嵌るように構成されている。
(端部カバー40)
端部カバー40は、透光性カバー30の端面34の開口37を塞ぐ蓋である。端部カバー40は、透光性カバー30の長手方向Xにおける両端部に取り付けられる。端部カバー40は、弾性部材である封止具50を、透光性カバー30の端部33との間に挟むようにして端部33に取り付けられる。端部カバー40は、開口37を形成する透光性カバー30の端部33を覆った状態で透光性カバー30に取り付けられる。端部カバー40は、弾性部材である封止具50を端部33に押し当てるように透光性カバー30に取り付けられる。
(封止具50)
封止具50は、透光性カバー30の長手方向Xにおける両端部に、端部カバー40との間に挟まれた状態で配置される弾性部材である。封止具50は、透光性カバー30の端部33に取り付けられて端部33の開口37を塞いでいる。封止具50は、樹脂材料を用いて製造されており、弾性変形するシール部材(ガスケット、パッキン等)である。そのため、封止具50は、透光性カバー30の長手方向Xにおける両端部と端部カバー40との間に挟まれた状態で、透光性カバー30の長手方向Xにおける両端部を密閉する。封止具50は、樹脂材料を用いて弾性変形するように形成されて、透光性カバー30及び端部カバー40に密着する。このように、封止具50が透光性カバー30及び端部カバー40に密着することで、透光性カバー30の内部は密封構造となる。
図10は、実施の形態に係る灯具3の封止具50を示す斜視図で、(a)は封止具50を透光性カバー30側から見た図、(b)は封止具50を端部カバー40側から見た図である。封止具50は、カバー封止部51と、封口部52と、ボス封止部53と、突出部54と、電線封止部55とを有する。封止具50は、カバー封止部51と、封口部52と、ボス封止部53と、突出部54と、電線封止部55とが一体に形成されている。封止具50は、例えば、直圧成形、直圧注入成形、射出成型などの成形方法によって製造される。
カバー封止部51は、図8及び図9に示すように、透光性カバー30の筒状の端部33が挿入される溝状の挿入部を有する筒状部分である。カバー封止部51は、長手方向Xである第1方向と直交する第2方向に、周方向にわたり、外郭である透光性カバー30の端部33を挟持する外郭封止部である。カバー封止部51は、外周部510と、内周部511と、接続部512とを有する。ここで第2方向とは、短手方向Y及び上下方向Zを含む、長手方向Xと交差する全方向(360°)である。
外周部510は、図8に示すように透光性カバー30の端部33の外面35に外周側から接触する環状部分であり、X方向に延びる部分である。内周部511は、外周部510の内側に位置する部分である。内周部511は、透光性カバー30の端部33の内面36に内周側から接触する環状部分であり、X方向に延びる部分である。接続部512は、外周部510のX1側の端面と内周部511のX1側の端面とを接続する部分であり、YZ平面に延びる環状の板状部分である。接続部512は、カバー封止部51に挿入された透光性カバー30の端面34(図5参照)に接触する部分である。
カバー封止部51は、外周部510と、内周部511と、接続部512とによって、X2側に開放された溝状の挿入部を形成しており、この挿入部に透光性カバー30の筒状の端部33が挿入されて、端部33を周方向にわたり密着挟持している。カバー封止部51は、図8に示すように、封止具50と端部カバー40と透光性カバー30とが係合した状態において、端部カバー40の後述する第1カバー外壁部412と第2カバー内壁部420との間に挟まれる部分である。
図11は、実施の形態に係る灯具3の封止具50を含む周囲構造の断面図である。図11には、封止具50を含む周囲構造の長手方向Xに沿った断面を示している。図11(a)は、灯具3が組み立てられていない状態を示しており、図11(b)は、灯具3が組み立てられ、封止具50の外周部510と内周部511とが透光性カバー30と端部カバー40とに密着している状態を示している。図11に示すように、封止具50は、外周部510及び内周部511に凸部513を備えている。
外周部510は、透光性カバー30の外面35と接触する外周部内面515に、外面35側へ突出するように形成された凸部513を有する。また、外周部510は、第1端部カバー41と接触する外周部外面516に、第1端部カバー41側に突出するように形成された凸部513を有する。
内周部511は、透光性カバー30の内面36と接触する内周部外面518に、内面36側へ突出するように形成された凸部513を有する。また、内周部511は、第2端部カバー42と接触する内周部内面517に、第2端部カバー42側に突出するように形成された凸部513を有する。
凸部513は、外周部510及び内周部511に環状に形成されている。また、外周部内面515の凸部513と、内周部内面517の凸部513とは、それぞれの先端部(凸部中心)同士がオフセットするように形成されており、外周部外面516の凸部513と、内周部外面518の凸部513とは、それぞれの先端部(凸部中心)同士がオフセットするように形成されている。そして、外周部外面516の凸部513と、外周部内面515の凸部513とは、それぞれの先端部(凸部中心)同士がオフセットするように形成されており、内周部外面518の凸部513と、内周部内面517の凸部513とは、それぞれの先端部(凸部中心)同士がオフセットするように形成されている。
カバー封止部51は、外周部510及び内周部511に凸部513が形成されることによって、XZ平面で切断した断面が概略波形をなしている。封止具50のこの形状は、透光性カバー30及び端部カバー40とカバー封止部51との密着性、及び灯具3の組立性を向上させる形状の一例である。
凸部513の高さ寸法T2は、透光性カバー30及び端部カバー40と封止具50との密着性と、灯具3の組立性とを勘案して決定される。変形していない状態の凸部513の高さ寸法T2は、変形していない状態の外周部510及び内周部511の厚さ寸法T1以下であり(T2≦T1)、変形していない状態の凸部513の高さ寸法T2は、変形していない状態の外周部510と内周部511との間隔寸法T3以下である(T2≦T3)。また、変形していない状態の外周部510と内周部511との間隔寸法T3は、透光性カバー30における端部33の厚さ寸法T4以下である(T3≦T4)。
封止具50は、透光性カバー30の端部33に形成される開口37の全体を覆う形状であり、灯具3の防水性を維持するためには、透光性カバー30と封止具50との密着を維持できればよい。
カバー封止部51は、灯具3が組み立てられた状態において弾性変形した状態で防水性を維持する。防水性を維持する観点から、カバー封止部51の変形量(圧縮によるつぶれ量)は、変形していない状態の厚さ寸法の50%以下となるように選択される。
封口部52は、図10に示すようにカバー封止部51の内周部511の内側を塞ぐように形成された部分であり、YZ平面に延びる板状部分である。封口部52は、カバー封止部51と一体に形成され、透光性カバー30の開口37のカバー封止部51よりZ方向(第2方向)の内側を封止する部分である。封口部52は、図8に示すように後述する固定具64の固定部64bと、端部カバー40の第2カバー内壁部420と、の間に位置する。封口部52は、3つの開口を有しており、各開口の内周縁からX1側に封口部52に対して垂直に突出して、ボス封止部53と、突出部54と、電線封止部55とが形成されている。
ボス封止部53は、図10に示すように封口部52の開口の内周縁からX1向きに突出する円筒状の部分である。ボス封止部53には、図8に示すように封止具50と固定具64とが係合した状態において、固定具64の固定部64bからX1側に突出する後述のボス65が挿入される。ボス封止部53の先端には、固定ネジ67を通すネジ挿通孔が形成されており、ボス65の先端部に形成されたネジ孔66に固定ネジ67をネジ止めできるように構成されている。ボス封止部53は、ここでは1つ設けられているが、ボス封止部53の形成数は、2以上でもよい。
突出部54は、図10に示すように封口部52の開口の内周縁からX1向きに突出する周状の壁部である突出周部541と、突出周部541の先端部を閉塞する閉塞壁である突出端部540とを有している。突出部54の内部は、図8に示すように空洞となっている。突出部54の内部の空洞には、光源部70及び基台60のそれぞれの長手方向Xの端部が収容される。突出部54は、照明装置1の長期使用により、光源部70と基台60とを接着する接着剤73が劣化して光源部70が基台60から剥離して落下した際に、光源部70の透光性カバー30への接触を防止するために設けられている。
電線封止部55は、図10に示すように封口部52の開口の内周縁からX1向きに突出する四角柱部分であり、電源線84、接地線85及び制御線86を通過させる電線挿通孔551が形成されている。
(連結具87)
連結具87は、図2に示すように灯具3の長手方向Xの両端部に備えられており、灯具3を照明器具2に取り付けるための取付金具である。連結具87は、灯具3の長手方向Xにおいて、端部カバー40の外側に配置され、一部が基台60に固定されると共に、他の一部が照明器具2の器具端部24に固定される。具体的には、連結具87は、連結具87においてYZ平面方向に延びる面とボス65のX1側の端面とが当接した状態で、固定ネジ67を用いて基台60の固定具64に取り付けられて固定される。連結具87には、図8及び図9に示すように連結ネジ88が通される貫通孔871が形成されている。連結具87は、図9に示すように、この貫通孔871に通された連結ネジ88が器具端部24のネジ孔28にねじ止めされて照明器具2に固定されている。
連結具87は、端部カバー40に対して、ネジ等を用いた直接的な固定はされていない。連結具87は、固定具64のボス65に密着する封止具50を介して位置決めされて端部カバー40に対して間接的に固定されている。
本実施の形態では、連結具87は、金属製の板材を折り曲げて形成されているものとする。ただし、連結具87は、金属製の板材の折り曲げから形成されるものに限定されるものではなく、例えば、樹脂、セラミック等、他の材料を用いて形成されてもよく、また、押出成形、積層造形等、他の方法で形成されてもよい。
(基台60)
基台60は、図3に示すように、光源部70及び制御部80等を透光性カバー30内の空間に固定させる部材である。また、基台60は、透光性カバー30の両端部に取り付けられた端部カバー40及び連結具87に固定される部材である。基台60は、台座61と2つの固定具64とを有し、台座61と2つの固定具64のそれぞれとは、固定ネジ68を用いて互いに固定されている。基台60は、透光性カバー30に収容される。そして、基台60は、図8及び図9に示すように、固定ネジ67によって、端部カバー40及び連結具87に固定されている。基台60は、当該基台60に嵌合している封止具50及び端部カバー40を介して透光性カバー30と接続されている。したがって、基台60は、透光性カバー30には直接固定されていない。
台座61は、基台60の主たる部分であり、光源部70及び制御部80等が取り付けられる。本実施の形態では、台座61は、金属製の板材を折り曲げて形成されているものとする。ただし、台座61は、金属製の板材を折り曲げて形成されたものに限定するものではなく、例えば、樹脂、セラミック等、金属以外の材料を用いて形成されたものでもよく、また、押出成形、積層造形等、他の方法で形成されたものでもよい。また、図示は省略するが、放熱効率(熱放射率)、或いは、光の利用効率(反射率)等を向上させるために、台座61に表面処理を施し、或いは、台座61に機能部材を敷設してもよい。
台座61は、図7に示すように基部62と側部63とを有する。基部62は、長尺状の平板で形成されており、照射側の一面である表面には、図8に示すように光源部70が配置されて固定される。基部62と光源部70との固定は、接着剤73で行われている。なお、基部62と光源部70との固定は、接着剤73に限らず、ネジ等の固定部材を用いて行っても良い。また、図3に示すように基部62において照明器具2側の面である裏面には、電源装置等の制御部80が固定ネジ81により取り付けられる。
台座61の側部63は、基部62の短手方向Yの両端部分から器具側(Z1方向側)に折り曲げられた立設部分である。側部63は、基部62の長手方向Xに沿って基部62の縁部から立設していることで、台座61の剛性を向上させる。本実施の形態では、側部63は、制御部80等が配置される器具側だけに立設させている。しかし、側部63は、光源部70が配置される照射側だけに立設させてもよく、或いは、照射側及び器具側の両方に立設させてもよい。また、本実施の形態では、側部63は、基部62の短手方向Yの両端部分に立設させているが、たとえば、基部62の短手方向Yにおける中央部分等、両端部分以外の位置に立設させてもよい。
固定具64は、台座61の長手方向Xの両端部分に配置されており、透光性カバー30の両端部に取り付けられた端部カバー40及び連結具87に基台60を固定する部材である。ここで、本実施の形態では、固定具64が台座61と別部材であり、台座61に固定される構成としているが、固定具64の構成は、当該構成に限定するものではない。たとえば、台座61の両端部分を折り曲げる等して、台座61と固定具64とを一体に形成し、台座61が固定具64と同じ機能をもつ部分を有するようにしてもよい。
固定具64は、図7に示すように取付部64aと固定部64bとを有しており、板金を折り曲げて形成されている。なお、固定具64は、金具であるが、金具に限定するものではなく、例えば、樹脂、セラミック等、他の材料を用いて形成されてもよく、また、押出成形、積層造形等、他の方法で形成されたものでもよい。
固定具64の取付部64aは、台座61の基部62に沿う平面状に形成され、固定具64を台座61に取り付ける部分であり、固定ネジ68(図3参照)を用いて台座61に固定される。取付部64aは、例えば、カシメ、溶着(溶接)又は嵌着(係着)等の方法で台座61と構造的に一体化されてもよい。
固定具64の固定部64bは、取付部64aのX1側の端部からZ1側に立設する部分であり、固定部64bには、X1側に突出するボス65が設けられている。ボス65は、封止具50のボス封止部53を貫通し、嵌合する。つまり、基台60は、ボス65が封止具50のボス封止部53に嵌合して位置が決まる。そして、基台60は、封止具50を介して端部カバー40に支持され、また封止具50を介して透光性カバー30に支持される。
ボス65は、例えば、カシメ、溶着(溶接)又は嵌着(係着)等の方法によって固定部64bに取り付けられている。ボス65には、固定ネジ67がねじ込まれるネジ孔66が形成されている。ネジ孔66の内周側には、ネジ溝が形成されている。そして、図8に示すように、連結具87の外側から、連結具87の固定ネジ挿通孔460、第1端部カバー41の第1カバー貫通孔411、第2端部カバー42の後述のボス挿通部421b(図6参照)、及び封止具50のボス封止部53に固定ネジ67が挿通される。そして固定ネジ67が、ボス65のネジ孔66にねじ込まれて、連結具87が基台60の固定具64に固定される。すなわち、連結具87が固定されるのは、基台60に設けられた固定具64のボス65である。灯具3が照明器具2に装着された状態で、固定ネジ67の少なくとも一部は、固定ネジ67の取付方向である長手方向Xに見て、案内部25と重なるように配置されており、固定ネジ67は、案内部25によって、外れないように移動が規制される。
基台60は、図7に示すように長手方向Xの両端部の一部が切り欠かれている。詳細には、本実施の形態では、台座61の長手方向Xの両端部における角部の一部が切り欠かれている。図7において、破線部は、切り欠かれた部分である切欠部61aを示している。切欠部61aは、端部カバー40、及び、封止具50の形状に対応して、形成される。切欠部61aは、基台60に取り付けられる端部カバー40、及び、封止具50との接触を避けるために設けられている。台座61に切欠部61aが設けられていることにより、端部カバー40、及び、封止具50が台座61との接触により損傷することを防ぐことができ、確実に防水性を維持できる。
(光源部70)
光源部70は、図8及び図9に示すように、発光素子71及び基板72等を有しており、全体として長尺状に構成されている。発光素子71は、電力供給により発光する。本実施の形態では、発光素子71として、発光ダイオード(Light Emitting Diode;以下、LEDと称す)素子を用いており、基板72の実装面に、長手方向Xに沿って、列状、千鳥状等に実装される。そして、本実施の形態の発光素子71は、波長が440~480〔nm〕の青色光を出射するLEDチップ上に、青色光を黄色光に波長変換する蛍光体を配してパッケージ化された面実装部品である疑似白色LED素子である。ここで、発光素子71が出射する光は、光束値が最大であり、発光面に垂直な光軸Lに対して、対称に照射角αだけ広がる。本実施の形態では、発光素子71の照射角αは、120°であるものとする。発光素子71は、固体レーザ(Solid State Laser)、半導体レーザ(Semiconductor Laser)、有機EL(Electro Luminescence)、無機EL等を用いてもよい。基板72は、ガラス-エポキシ基板(FR-4)、ガラス-コンポジット基板(CEM-3)、紙エポキシ基板(FR-3)、紙フェノール基板(XPC)、金属ベース基板等が用いられる。
(制御部80)
制御部80は、電源装置であり、外部から供給される電力から発光素子71を点灯させる電力に変換して、発光素子71に供給する。本実施の形態では、制御部80は、前述したように、台座61の基部62の裏面に、ネジ(図示は省略)等の固定部材を用いて取り付けられた状態で、発光素子71等と共に筒状の透光性カバー30に収容されている。ただし、制御部80は、灯具3ではなく、照明器具2に取り付けられてもよい。この場合、電線は、制御部80から発光素子71に供給される電力の供給経路として機能する給電線82(図3及び図5参照)となる。本実施の形態における電源線84、接地線85及び制御線86等を含む灯具電線83は、それぞれの一端が制御部80に接続される。そして、他端は、封止具50の封口部52に設けられた電線封止部55内を通過して、長手方向Xの何れかの端部から灯具3の外部に引き出された後、照明器具2に取り付けられている端子台(図示は省略)に接続されている。
(端部カバー40の詳細)
図11は、実施の形態に係る照明装置1の端部カバー40周辺の構造を説明する断面図である。以下、図11の他、図6を参照して端部カバー40の詳細について説明する。端部カバー40は、図6に示したように、外観部分を構成する第1端部カバー41と、第1端部カバー41内に配置される第2端部カバー42とを有している。すなわち、端部カバー40は、複数の部品を一体化して構成されている。ここで、第1端部カバー41及び第2端部カバー42は、樹脂材料を用いて形成されているものとして説明する。ただし、第1端部カバー41及び第2端部カバー42の材料は、樹脂材料に限定されるものではない。第1端部カバー41及び第2端部カバー42の材料は、樹脂材料以外の金属材料又はセラミック材料等を用いて形成されてもよい。また、実施の形態では、第1端部カバー41と第2端部カバー42とを別部材とし、嵌合して一体化するようにしているが、あらかじめ一体化された1つの部材として成形するようにしてもよい。
第1端部カバー41は、第1カバー主面部410、第1カバー外壁部412、カバー下面部413、カバー端面部414、及び取付ガイド416を有している。第1カバー主面部410は、YZ平面に延びる板状に形成された部分であり、灯具3の長手方向Xの外端部となる。第1カバー主面部410は、透光性カバー30をX方向から見たときの外形に沿う外形を有し、透光性カバー30の端部33の開口37(図5参照)よりも大きい大きさに形成されている。第1カバー主面部410は、透光性カバー30と封止具50と端部カバー40とが組み合わされた状態において、長手方向Xである第1方向において透光性カバー30の端部33より外側、即ちX1側に配置される。第1カバー主面部410には、第1カバー貫通孔411が形成されている。第1カバー貫通孔411には、端部カバー40と封止具50と基台60とが組み合わされた状態において、ボス封止部53及びボス65が挿通される。
第1カバー外壁部412は、外端部である第1カバー主面部410の外周縁からX2側に起立した周状の壁形状として形成されている。第1カバー外壁部412は、透光性カバー30と封止具50と端部カバー40とが組み合わされた状態において、長手方向Xである第1方向と交差する第2方向において透光性カバー30の端部33より外側に配置される。ここで第2方向とは、上述したように短手方向Y及び上下方向Zを含む、長手方向Xと交差する全方向(360°)である。つまり、第1カバー外壁部412は、透光性カバー30の環状の端部33を外周側から覆うようにして配置される。
カバー下面部413は、第1カバー主面部410の下部側の周縁部からX1側に延びて形成された湾曲状の周壁である。カバー下面部413は、第1方向(長手方向X)における第1カバー主面部410より外側、第1カバー主面部410より即ちX1側に形成され、連結具87、連結ネジ88、照明器具2の連結部27を隠す化粧カバーの一部として機能する。カバー下面部413は、意匠性に配慮して第1カバー外壁部412と連続させている。カバー下面部413には、カバー下面部貫通孔415が形成されている。
カバー下面部413は、第1カバー外壁部412と共に、第1カバー主面部410の周縁部に形成された側壁である外壁部410aを形成する。外壁部410aは、灯具3の外端部である第1カバー主面部410の外周縁から起立して周状の壁形状として形成されている。外壁部410aは、透光性カバー30と、封止具50と、端部カバー40とが組み合わされた状態において、長手方向Xである第1方向と交差する第2方向において、透光性カバー30の端部33より外側に配置される。
カバー端面部414は、図6に示すようにカバー下面部413のX1側の端部を覆うように形成され、連結具87、連結ネジ88、照明器具2の連結部27を隠す化粧カバーの一部として機能する。
図11に示すように取付ガイド416は、カバー下面部413のカバー下面部貫通孔415からZ1側に延びて形成された筒状のガイド壁である。取付ガイド416は、連結具87にあらかじめ取り付けられている連結ネジ88に向かって、ドライバ等の工具を案内するために設けられている。取付ガイド416の直径は、連結ネジ88の最大径となる連結ネジ88の頭部の直径よりも大きい。カバー下面部貫通孔415は、水抜き用の孔としても機能する。カバー下面部貫通孔415には、意匠性を考慮して化粧蓋を装着してもよい。この場合、化粧蓋は、カバー下面部貫通孔415の水抜きの機能を妨げないものが好ましい。
第2端部カバー42は、第1端部カバー41と組み合わされて、端部カバー40を構成する。第2端部カバー42は、第1端部カバー41と組み合わされた状態で、第1端部カバー41の内部に配置される。第2端部カバー42は、図6に示すように第2カバー内壁部420と、カバー挿通部421と、周状端面部422とを有する。
第2カバー内壁部420は、周状で且つX方向に延びる様に形成された側壁である。第2カバー内壁部420は、第1端部カバー41と第2端部カバー42とが組み合わされた状態で、長手方向Xである第1方向と交差する第2方向において、端部カバー40の外壁部410aのうちの第1カバー外壁部412と対向している。
カバー挿通部421は、図6に示すように周状の第2カバー内壁部420の内側上部にX方向に延びて形成された部分であり、電線挿通部421a及びボス挿通部421bを有する。電線挿通部421aは、X方向に延びる周状の壁部で構成されており、封止具50の電線封止部55が電線挿通部421aの内周面に接触した状態で挿通される。ボス挿通部421bは、X方向に延びる周状の壁部で構成されており、封止具50のボス封止部53がボス挿通部421bの内周面に接触した状態で挿通される。
周状端面部422は、図6に示すように第2カバー内壁部420のX2側の周縁から内側に平板状に延びて形成された周状部分である。周状の周状端面部422のうちのZ1側の部分は、図9に示すようにカバー挿通部421のX2側の端部の上部部分で構成されている。
第2カバー内壁部420の内側においてカバー挿通部421及び周状端面部422以外の部分は開口423となっている。開口423は、端部カバー40と封止具50とが係合した状態において、封止具50の突出部54が挿通される挿通部となっている。
(灯具伸縮構造100)
灯具伸縮構造100について図8~図11を用いて説明する。灯具伸縮構造100は、端部カバー40、封止具50、及び透光性カバー30を備えている。つまり、灯具伸縮構造100の構成要素は、端部カバー40、封止具50、及び透光性カバー30を有する。端部カバー40は、灯具3の長手方向Xである第1方向において、封止具50の外側に配置される外端部である第1カバー主面部410を有する。また、端部カバー40は、長手方向Xである第1方向と交差する第2方向において透光性カバー30の端部33より外側に配置される第1カバー外壁部412を有する。また、端部カバー40は、長手方向Xである第1方向と交差する第2方向において外壁部410aより内側に配置される第2カバー内壁部420を有する。
灯具伸縮構造100は、第1端部カバー41と第2端部カバー42とが組み合わされた状態において、第1カバー外壁部412と第2カバー内壁部420と第1カバー主面部410とによって囲まれた空間で、周状で且つ溝状の挿入部43が形成されている。挿入部43は、長手方向Xに延びて形成されている。この挿入部43には、封止具50のカバー封止部51及び透光性カバー30の端部33が挿入されている。具体的には、カバー封止部51及び透光性カバー30の端部33は、カバー封止部51の溝状の挿入部に透光性カバー30の端部33が挿入された状態で、挿入部43に密着した状態で挿入されている。これにより、封止具50は、透光性カバー30の端面34に形成されている開口37を封止している。
挿入部43は、透光性カバー30と封止具50と端部カバー40とが組み合わされた状態において、長手方向Xにおいて端部カバー40と封止具50の接続部512との間に、透光性カバー30の長手方向Xに沿った移動を許容する端部空間58を有している。端部空間58は、周状で長手方向Xに延びた空間であり、挿入部43の一部である。端部空間58は、具体的には、第1カバー外壁部412と第2カバー内壁部420と第1カバー主面部410とカバー封止部51の接続部512とによって囲まれた空間である。端部空間58は、透光性カバー30が長手方向Xに伸長した際の透光性カバー30の端面34のX1側への移動を受け入れる空間である。つまり、透光性カバー30の端面34は、挿入部43内、さらに詳細には端部空間58内を長手方向Xに沿って移動自在になっている。
図11に示すように、端部空間58の長手方向Xの長さ寸法L1は、透光性カバー30の長手方向Xに沿った伸長に伴う端面34の挿入部43内での移動寸法に、カバー封止部51の接続部512の長手方向Xの厚みL2(後述の図12参照)を加算した長さよりも長くなるように設定されている。「透光性カバー30の長手方向Xに沿った伸長に伴う端面34の挿入部43内での移動寸法」は、基準となる設置環境における端面34の位置から、予測される最大の端面34の移動位置までの長手方向Xの長さである。また、「端部空間58の長手方向Xの長さ寸法L1」は、透光性カバー30の長手方向Xの長さが基準長にあるときの、第1カバー主面部410とカバー封止部51の接続部512との間の長手方向Xの距離である。
封止具50の封口部52は、封止具50と端部カバー40とが係合した状態において、端部カバー40の周状端面部422に対して長手方向Xに対向する部分が、端部カバー40の周状端面部422から長手方向Xに寸法L3、離間している。このように、封止具50の封口部52と端部カバー40の周状端面部422とが長手方向Xに沿って離間していることにより、封口部52と端部カバー40の周状端面部422との間には、封止具変形空間59が形成されている。封止具変形空間59は、カバー封止部51の内周部511と封口部52との接続部分56に面した空間であって、温度等の環境変化に起因して透光性カバー30が伸縮した際の封止具50の弾性変形を受け入れる空間である。封止具変形空間59の作用については改めて説明する。
(灯具伸縮構造100の作用)
図12及び図13は、実施の形態に係る灯具3の灯具伸縮構造100の作用を説明する拡大模式図である。図12は、透光性カバー30が長手方向Xに伸長した状態を示している。図13は、透光性カバー30が長手方向Xに収縮した状態を示している。上記図11は、基準となる設置環境(使用環境)において、透光性カバー30の長手方向Xの長さが基準長にある状態を示している。なお、基準となる設置環境とは、例えば、常温常湿常圧といった環境を指し、この場合は、温度、湿度及び圧力を所定の値に設定した環境のことを意味する。なお、設置環境の基準として温度、湿度、圧力等のうち何れか一つを対象にしてもよいし、二つ以上の何れかを対象としてもよい。
以下、温度、湿度、或いは圧力等の環境変化に伴って透光性カバー30が長手方向Xに伸縮する場合の作用について図11~図13を用いて説明する。図12及び図13において、点線矢印は透光性カバー30の伸縮方向を示している。弾性部材により形成された封止具50は、透光性カバー30の伸縮に伴って長手方向Xに伸縮する。これにより、透光性カバー30の端部33と、端部33が挿入されたカバー封止部51とが、一体となって挿入部43の内部を長手方向Xに沿って移動する。
ここで、端部空間58の長手方向Xの長さ寸法L1は、上述したように透光性カバー30の長手方向Xに沿った伸長に伴う端部33の挿入部43内での移動寸法に、カバー封止部51の接続部512の長手方向Xの厚みL2を加算した長さよりも長くなるように設定されている。仮に、端部空間58の長手方向Xの長さ寸法L1が、透光性カバー30の長手方向Xに沿った伸長に伴う端部33の挿入部43内での移動寸法に、カバー封止部51の接続部512の長手方向Xの厚みL2を加算した長さよりも短く設定されている場合、以下の不都合が生じる可能性がある。すなわち、透光性カバー30がX1側に伸長した際に、透光性カバー30の端面34が、カバー封止部51の接続部512を介して第1端部カバー41の第1カバー主面部410に過剰に押圧され、接続部512の破断が生じる可能性がある。
これに対し、本実施の形態では、上記寸法関係で形成されていることで、透光性カバー30がX1側に伸長した際に、透光性カバー30の端面34と共にX1側に移動したカバー封止部51の接続部512が、第1端部カバー41の第1カバー主面部410に接触しない。このため、本実施の形態では、透光性カバー30がX1側に伸長した際のカバー封止部51の破断を抑制できる。カバー封止部51の破断を抑制できることで、灯具3は、封止具50と透光性カバー30との密着を維持することができ、防水性を維持できる。
また、透光性カバー30が伸長する場合、カバー封止部51の内周部511と封口部52との接続部分56は、図11に示す直角の状態から、図12に示すように湾曲した状態に変形する。ここで、本実施の形態では、封口部52と端部カバー40の周状端面部422との間に、接続部分56に面した封止具変形空間59が形成されている。封止具変形空間59は、温度、湿度、或いは圧力等の環境変化に起因した透光性カバー30の端部33の挿入部43内における長手方向Xに沿った移動に伴う封止具50の弾性変形を許容する空間である。このように、接続部分56に面して封止具変形空間59が形成されていることで、接続部分56の変形が封止具変形空間59内で行われる。つまり、接続部分56は、封止具変形空間59内で移動して変形する。
仮に、封止具変形空間59が形成されていない場合、具体的には、封止具50と端部カバー40とが係合した状態において、封止具50の封口部52と第2端部カバー42の周状端面部422とが当接した構成の場合、以下の不都合が生じる可能性がある。すなわち、透光性カバー30がX1側に伸長した際に、接続部分56の変形によって、接続部分56が第2端部カバー42の周状端面部422に過剰に押圧され、接続部分56の破断が生じる可能性がある。
これに対し、本実施の形態は封止具変形空間59を有することで、接続部分56が封止具変形空間59内で弾性変形するため、接続部分56が第2端部カバー42の周状端面部422に過剰に押圧されることがなく、接続部分56の破断を抑制できる。つまり、封止具50の弾性変形が封止具変形空間59内で行われるため、封止具50に過剰な応力が加わることがなく、封止具50の破断を抑制できる。そして、灯具3は、封止具50の破断を抑制できることで、封止具50と透光性カバー30との密着を維持することができ、防水性を維持できる。
また、透光性カバー30が収縮する場合、接続部分56は、図13に示すように封口部52がX1側に突出するように変形する。透光性カバー30が収縮する場合、第1カバー主面部410とカバー封止部51の接続部512との間の長手方向Xの距離が、L1からL3に拡大している。ここで、本実施の形態では、封口部52と端部カバー40の周状端面部422との間に、接続部分56に面した封止具変形空間59が形成されている。これにより、接続部分56の変形が封止具変形空間59内で行われ、接続部分56が他の構成部分と接触しないため、接続部分56に過剰な圧力が加わることがなく、接続部分56の破断を抑制できる。
ところで、上記構成は、第2端部カバー42の周状端面部422と封止具50の封口部52とが離間している。このため、上記構成は、第2端部カバー42の周状端面部422の長手方向Xの位置がX2側に移動して封止具50の封口部52に当接した構成(以下、比較例の構成という)に比べて、以下の利点がある。すなわち、上記構成は、端部カバー40と封止具50との接触面積を比較例の構成に比べて低減できる。このため、上記構成の灯具3は、透光性カバー30の伸縮を妨げる力を軽減でき、透光性カバー30に対して過剰な応力を加わり難くできる。
また、上記構成は、封止具変形空間59を端部カバー40の内側(X2側)に設けているため、例えば端部カバー40の位置をX1側に移動させて封止具変形空間59を確保する構成に比べて、灯具3の長手方向Xの寸法を短くすることができる。つまり、上記構成は、灯具3を小型化でき、施工の自由度、軽量化、包装の簡素化、輸送効率の向上等の効果を得ることができる。
ここで、透光性カバー30の端部33は、カバー封止部51内に挟持されてカバー封止部51と密着しており、透光性カバー30が伸縮しても、端部33とカバー封止部51との位置関係が変化し難い構成となっている。具体的には、封止具50は、封止具変形空間59で弾性変形を伴いながら透光性カバー30の端部33との密着を維持する保持力で、透光性カバー30の端部33を挟持する設計となっている。このため、透光性カバー30の伸縮に伴って端部33が挿入部43の内部を移動する際に、端部33とカバー封止部51との位置関係は変化せず、密着状態が維持される。上記構成により、灯具3は、灯具3の使用環境によらず、封止具50と透光性カバー30との密着を維持できる。
<作用効果>
以上のように、本実施の形態の灯具伸縮構造100は、長尺状の基台60と、基台60を覆うと共に、基台60の長手方向の端面34に開口37が形成された筒形状の外郭である透光性カバー30とを備える。灯具3はさらに、透光性カバー30の端部33が挿入される挿入部43を有し、挿入部43に透光性カバー30の端部33が挿入された状態で開口を覆うように透光性カバー30の端部33に装着された蓋である端部カバー40と、長手方向において透光性カバー30と端部カバー40との間に配置され、透光性カバー30の端部33の開口37を封止する封止具50とを備える。封止具50は、長手方向である第1方向と直交する第2方向に周方向にわたり透光性カバー30の端部33を挟持し、その状態で挿入部43に配置されるカバー封止部51と、カバー封止部51と一体に形成され、開口37のカバー封止部51より第2方向の内側を封止する封口部52とを備える。第1方向において端部カバー40と封口部52との間には、温度、湿度、或いは圧力等の環境変化に起因した端部33の挿入部43内における移動に伴う封止具50の弾性変形を許容する封止具変形空間59が設けられている。
上記構成により、温度、湿度、或いは圧力等の環境変化に起因して透光性カバー30の端部33が挿入部43内で移動した際に、端部33の移動に伴って生じる封止具50の弾性変形が封止具変形空間59内で行われる。このため、封止具50に過剰な応力が加わることがなく、封止具50の破損を抑制できる。そして、このような環境変化に伴う封止具50の破損を抑制するにあたり、端部カバー40と封口部52との間に封止具変形空間59を設けるだけでよいため、簡易な構造で環境変化に伴う構成部材の破損を抑制することができる。その結果、灯具伸縮構造100は、温度、湿度、或いは圧力等が変化する環境においても、防水性を維持できる。
封止具50においてカバー封止部51と封口部52との接続部分56が封止具変形空間59に面しており、接続部分56の弾性変形が封止具変形空間59で許容される。
上記構成により、封止具50のうち、具体的にはカバー封止部51と封口部52との接続部分56の破損を抑制できる。
また、封止具50のカバー封止部51は、透光性カバー30の端部33の外面と接触する外周部510と、透光性カバー30の端部33の内面と接触する内周部511と、透光性カバー30の第1方向の端面34と接触すると共に外周部510と内周部511とを接続する接続部512と、を有している。内周部511と封口部52との接続部分56は、封止具変形空間59に面しており、接続部分56の弾性変形が封止具変形空間59で許容される。
上記構成により、封止具50のうち、具体的にはカバー封止部51の内周部511と封口部52との接続部分56の破損を抑制できる。
また、挿入部43は、第1方向において端部カバー40と封止具50の接続部512との間に、カバー封止部51の第1方向の移動を許容する端部空間58を有する。
上記構成により、温度、湿度、或いは圧力等の環境変化に起因して透光性カバー30の端部33が挿入部43内で移動した際に、端部33の移動に伴って生じる封止具50の弾性変形が端部空間58内で行われる。このため、封止具50に過剰な応力が加わることがなく、封止具50の破損を抑制できる。具体的には、封止具50の接続部512の破損を抑制できる。
なお、実施の形態に係る灯具3の端部カバー40及び封止具50は、灯具3の長手方向Xにおける何れか一方の端部3A又は3Bに取り付けられてもよい。また、実施の形態、及び変形例における照明装置1は、いわゆるトラフタイプの照明器具2を例示して説明したが、これに限定されるものではなく、照明装置1は、灯具3が装着される照明器具2として、いわゆる笠付タイプ、片側反射笠付タイプ、V形タイプ等、他の形状のものを採用することができる。さらに、実施の形態において、照明装置1を構成する照明器具2及び灯具3は何れも長尺状のものを例示しているが、これに限定されるものではなく、灯具3或いは灯具3が装着される照明器具2は短尺状のものでもよく、例えば、灯具3は透光性カバー30の筒軸方向の長さ寸法が径方向の長さ寸法より小さい形状であってもよい。
なお、灯具3は、上記各図に示した構造に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲で例えば以下のように変形して実施することが可能である。
(変形例1)
図14は、実施の形態に係る変形例1の封止具50aを備えた照明装置1の端部3Aの斜視図である。図15は、実施の形態に係る変形例1の封止具50aの斜視図である。図15(a)は封止具50aを透光性カバー30側から見た斜視図、図15(b)は封止具50aを端部カバー40側から見た斜視図である。
変形例1の封止具50aは、突出部54の突出周部541の下面からZ1側に突出する突起部542を備えている。突起部542の上面542aは、封止具50aと端部カバー40とが係合した状態において、光源部70の基板72の実装面に接触せず、離間している。突起部542は、2つ形成されているが、個数は任意である。
上記構成の封止具50aは、突起部542を有しているため、突起部542を有さない構成に比べて、接着剤73が劣化して光源部70が基台60から剥離した際の光源部70の落下距離を短くできる。よって、光源部70が落下して突起部542に接触した際に光源部70に加わる衝撃を低減でき、光源部70の損傷を抑制できる。また、光源部70が落下して突起部542に接触した際の衝突音を抑制できる。
(変形例2)
図16は、実施の形態に係る変形例2の封止具50bの斜視図である。図16(a)は封止具50bを透光性カバー30側から見た斜視図、図16(b)は封止具50bを端部カバー40側から見た斜視図である。
変形例2の封止具50bは、電線封止部55を備えていない構成である。
上記構成の封止具50bにおいても、光源部70が基台60から剥離した際に、光源部70が透光性カバー30に接触することを防止できる。
(変形例3)
図18は、実施の形態に係る変形例3の封止具50cの断面図である。図18には、変形例3の封止具50cにおける長手方向Xに沿った断面を示している。
図18に示すように、変形例3の封止具50cは、外周部510cの外周部内面515及び内周部511cの内周部外面518に凸部513を備えており、外周部510cの外周部外面516及び内周部511cの内周部内面517に凸部513を備えていない。
上記構成の封止具50cの形状は、透光性カバー30及び端部カバー40とカバー封止部51cとの密着性、灯具3の組立性、及び、封止具50cの成形性を向上させる形状の一例である。上記構成の封止具50cは、断面形状が単純化されているので、汎用性が高い直圧成形を採用しやすく離型性にも優れる。
図18におけるT1、T2、T3、T4の大小関係は、図11と同じである。
(変形例4)
図19は、実施の形態に係る変形例4の封止具50dの断面図である。図19には、変形例4の封止具50dにおける長手方向Xに沿った断面を示している。
図19に示すように、変形例4の封止具50dは、外周部510d及び内周部511dに凹部514を備えている。
外周部510dは、透光性カバー30の外面35と接触する外周部内面515に、外面35側へ突出するように形成された凸部513を有する。また、外周部510dは、第1端部カバー41と接触する外周部外面516に、外面35側に後退するように形成された凹部514を有する。
内周部511dは、透光性カバー30の内面36と接触する内周部外面518に、内面36側へ突出するように形成された凸部513を有する。また、内周部511dは、第2端部カバー42と接触する内周部内面517に、内面36側に後退するように形成された凹部514を有する。
凹部514と凸部513とは、外周部510d及び内周部511dに環状に形成されている。また、凹部514は凸部513に対応した位置に形成されており、凹部514の最深部(凹部中心)は凸部513の先端部(凸部中心)と略一致する。カバー封止部51dは、外周部510d及び内周部511dに凸部513と凹部514とが形成されることによって、XZ平面で切断した断面が概略波形をなしている。
凸部513の高さ寸法T2、及び、凹部514の深さ寸法T5は、透光性カバー30及び端部カバー40とカバー封止部51dとの密着性、灯具3の組立性、及び、封止具50dの成形性(離型性)を勘案して決定される。変形していない状態の凸部513の高さ寸法T2は、変形していない状態の外周部510d及び内周部511dの厚さ寸法T1以下であり(T2≦T1)、変形していない状態の凸部513の高さ寸法T2は、変形していない状態の外周部510dと内周部511dとの間隔寸法T3以下である(T2≦T3)。
変形していない状態の凹部514の深さ寸法T5は、変形していない状態の外周部510d及び内周部511dの厚さ寸法T1以下であり(T5≦T1)、変形していない状態の凹部514の深さ寸法T5は、変形していない状態の凸部513の高さ寸法T2以下である(T5≦T2)。そして、変形していない状態の外周部510dと内周部511dとの間隔寸法T3は、透光性カバー30における端部33の厚さ寸法T4以下である(T3≦T4)。
封止具50dは、透光性カバー30及び端部カバー40とカバー封止部51dとの密着性、灯具3の組立性、及び、封止具50dの成形性(離型性)を向上させる形状の別の一例である。カバー封止部51dの変形量(圧縮によるつぶれ量)は、長期にわたって弾性が維持されるように、例えば、変形していない状態の厚さ寸法の30%以下となるように選択される。
(変形例5)
図20は、実施の形態に係る変形例5の封止具50eの断面図である。図20には、変形例5の封止具50eにおける長手方向Xに沿った断面を示している。
図20に示すように、変形例5の封止具50eは、変形例4の凸部513及び凹部514の形状を異ならせたものである。変形例5の封止具50eは、変形例4とは異なる形状の凸部513eと凹部514eとを、外周部510eと内周部511eに有する。凸部513e、及び、凹部514eの形状は、透光性カバー30及び端部カバー40とカバー封止部51eとの密着性、灯具3の組立性、及び、封止具50cの成形性(離型性)を勘案して変更することができる。
凸部513e及び凹部514eのそれぞれは、図20の断面で見て傾斜角度が異なる2つの傾斜部を有する。詳しくは、凸部513eは、変形していない状態において、凸部513eの先端部を間にした2つの傾斜部513e1及び傾斜部513e2を有する。傾斜部513e1は、長手方向Xにおいて接続部512に近い側の傾斜部、傾斜部513e2は、長手方向Xにおいて接続部512から遠い側の傾斜部である。また、凹部514eは、変形していない状態において、凹部514eの最も凹んだ部分を間にした2つの傾斜部514e1及び傾斜部514e2を有する。傾斜部514e1は、長手方向Xにおいて接続部512に近い側の傾斜部、傾斜部514e2は、長手方向Xにおいて接続部512から遠い側の傾斜部である。そして、傾斜部514e1、傾斜部513e1及び傾斜部513e2の長手方向Xに対する傾斜角を順にθ1、θ2、θ3とするとき、θ1<θ3、θ2<θ3の関係を有する。傾斜角が上記の関係を有することで、カバー封止部51eから金型を離型し易くなる。
上記構成の封止具50eは、成形性(離型性)をさらに向上させる形状の一例である。
(変形例6)
図21は、実施の形態に係る変形例6の封止具50fの断面図である。図21には、変形例6の封止具50fにおける長手方向Xに沿った断面を示している。
図21に示すように、変形例6の封止具50fは、変形していない状態の外周部510f及び内周部511fの厚さ寸法T1を大きくしている。具体的には、変形例6の封止具50fは、変形していない状態の外周部510f及び内周部511fの厚さ寸法T1を、変形していない状態の外周部510fと内周部511fとの間隔寸法T3以上としている(T3≦T1)。その他のT1、T2、T3、T4及びT5の大小関係は、図19と同じである。また、封止具50fは、外周部510fの外周部内面515及び内周部511fの内周部外面518に凸部を備えていない。そして、封止具50fは、外周部510fの外周部外面516及び内周部511fの内周部内面517に凹部514fを備えている。
上記構成により、封止具50fは、透光性カバー30の端部33に取り付けられた状態で、外周部内面515の全体と透光性カバー30の外面35とが密着し、内周部外面518の全体と透光性カバー30の内面36とが密着する。
封止具50fは、透光性カバー30及び端部カバー40とカバー封止部51dとの密着性、灯具3の組立性、及び、封止具50fの成形性(離型性)を向上させる形状のさらに別の一例であり、カバー封止部51fの変形量(圧縮によるつぶれ量)をさらに小さくすることもできる。
以上、実施の形態とその各部の構造の変形例について説明したが、灯具伸縮構造、灯具及び照明装置は、上記した実施の形態の構成に限定されるものではない。上記した照明装置の構成は、一例であって、他の構成要素を含んでもよい。灯具伸縮構造、灯具及び照明装置は、その技術的思想を逸脱しない範囲において、当業者が通常に行う設計変更及び応用のバリエーションの範囲を含むものである。
以下、本開示の諸態様を付記としてまとめて記載する。
(付記1)
長尺状の基台と、
前記基台を覆うと共に、前記基台の長手方向の端面に開口が形成された筒形状の外郭と、
前記外郭の端部が挿入される挿入部を有し、前記挿入部に前記外郭の前記端部が挿入された状態で前記開口を覆うように前記外郭の前記端部に装着された蓋と、
前記長手方向において前記外郭と前記蓋との間に配置され、前記外郭の前記端部の前記開口を封止する封止具とを備え、
前記封止具は、
前記長手方向である第1方向と直交する第2方向に周方向にわたり前記外郭の前記端部を挟持し、その状態で前記挿入部に配置される外郭封止部と、
前記外郭封止部と一体に形成され、前記開口の前記外郭封止部より前記第2方向の内側を封止する封口部とを備え、
前記第1方向において前記蓋と前記封口部との間には、環境変化に起因した前記端部の前記挿入部内における移動に伴う前記封止具の弾性変形を許容する封止具変形空間が設けられている灯具伸縮構造。
(付記2)
前記封止具は、前記外郭封止部と前記封口部との接続部分が前記封止具変形空間に面しており、前記接続部分の弾性変形が前記封止具変形空間で許容される
付記1に記載の灯具伸縮構造。
(付記3)
前記封止具の前記外郭封止部は、
前記外郭の前記端部の外面と接触する外周部と、
前記外郭の前記端部の内面と接触する内周部と、
前記外郭の前記第1方向の端面と接触すると共に前記外周部と前記内周部とを接続する接続部と、を有しており、
前記内周部と前記封口部との接続部分が前記封止具変形空間に面しており、前記接続部分の弾性変形が前記封止具変形空間で許容される
付記1又は付記2に記載の灯具伸縮構造。
(付記4)
前記挿入部は、前記第1方向において前記蓋と前記封止具の前記接続部との間に、前記外郭封止部の前記第1方向に沿った移動を許容する端部空間を有する
付記3に記載の灯具伸縮構造。
(付記5)
付記1~付記4の何れか一つに記載の灯具伸縮構造と、前記基台に配置された光源部と
を備えた灯具。
(付記6)
付記5に記載の灯具と、
被取付部に設置されると共に、前記灯具が着脱自在に装着される照明器具と
を備えた照明装置。
1 照明装置、2 照明器具、3 灯具、3A 端部、3B 端部、9 造営部、20 器具本体、21 器具底面部、22 器具側面部、23 開口側端部、24 器具端部、25 案内部、26 ノックアウト、27 連結部、28 ネジ孔、29 装着部、30 透光性カバー、30a 主面部、30b 背面部、30c カバー側部、31 露出部、33 端部、34 端面、35 外面、36 内面、37 開口、40 端部カバー、41 第1端部カバー、42 第2端部カバー、43 挿入部、50 封止具、50a 封止具、50b 封止具、50c 封止具、50d 封止具、50e 封止具、50f 封止具、51 カバー封止部、51c カバー封止部、51d カバー封止部、51e カバー封止部、51f カバー封止部、52 封口部、53 ボス封止部、54 突出部、55 電線封止部、56 接続部分、58 端部空間、59 封止具変形空間、60 基台、61 台座、61a 切欠部、62 基部、63 側部、64 固定具、64a 取付部、64b 固定部、65 ボス、66 ネジ孔、67 固定ネジ、68 固定ネジ、70 光源部、71 発光素子、72 基板、73 接着剤、80 制御部、81 固定ネジ、82 給電線、83 灯具電線、84 電源線、85 接地線、86 制御線、87 連結具、88 連結ネジ、100 灯具伸縮構造、410 第1カバー主面部、410a 外壁部、411 第1カバー貫通孔、412 第1カバー外壁部、413 カバー下面部、414 カバー端面部、415 カバー下面部貫通孔、416 取付ガイド、420 第2カバー内壁部、421 カバー挿通部、421a 電線挿通部、421b ボス挿通部、422 周状端面部、423 開口、460 固定ネジ挿通孔、510 外周部、510c 外周部、510d 外周部、510e 外周部、510f 外周部、511 内周部、511c 内周部、511d 内周部、511e 内周部、511f 内周部、512 接続部、513 凸部、513e 凸部、513e1 傾斜部、513e2 傾斜部、514 凹部、514e 凹部、514e1 傾斜部、514e2 傾斜部、515 外周部内面、516 外周部外面、517 内周部内面、518 内周部外面、540 突出端部、541 突出周部、542 突起部、542a 上面、551 電線挿通孔、871 貫通孔。

Claims (6)

  1. 長尺状の基台と、
    前記基台を覆うと共に、前記基台の長手方向の端面に開口が形成された筒形状の外郭と、
    前記外郭の端部が挿入される挿入部を有し、前記挿入部に前記外郭の前記端部が挿入された状態で前記開口を覆うように前記外郭の前記端部に装着された蓋と、
    前記長手方向において前記外郭と前記蓋との間に配置され、前記外郭の前記端部の前記開口を封止する封止具とを備え、
    前記封止具は、
    前記長手方向である第1方向と直交する第2方向に周方向にわたり前記外郭の前記端部を挟持し、その状態で前記挿入部に配置される外郭封止部と、
    前記外郭封止部と一体に形成され、前記開口の前記外郭封止部より前記第2方向の内側を封止する封口部とを備え、
    前記第1方向において前記蓋と前記封口部との間には、環境変化に起因した前記端部の前記挿入部内における移動に伴う前記封止具の弾性変形を許容する封止具変形空間が設けられている灯具伸縮構造。
  2. 前記封止具は、前記外郭封止部と前記封口部との接続部分が前記封止具変形空間に面しており、前記接続部分の弾性変形が前記封止具変形空間で許容される
    請求項1に記載の灯具伸縮構造。
  3. 前記封止具の前記外郭封止部は、
    前記外郭の前記端部の外面と接触する外周部と、
    前記外郭の前記端部の内面と接触する内周部と、
    前記外郭の前記第1方向の端面と接触すると共に前記外周部と前記内周部とを接続する接続部と、を有しており、
    前記内周部と前記封口部との接続部分が前記封止具変形空間に面しており、前記接続部分の弾性変形が前記封止具変形空間で許容される
    請求項1又は請求項2に記載の灯具伸縮構造。
  4. 前記挿入部は、前記第1方向において前記蓋と前記封止具の前記接続部との間に、前記外郭封止部の前記第1方向に沿った移動を許容する端部空間を有する
    請求項3に記載の灯具伸縮構造。
  5. 請求項1又は請求項2に記載の灯具伸縮構造と、前記基台に配置された光源部と
    を備えた灯具。
  6. 請求項5に記載の灯具と、
    被取付部に設置されると共に、前記灯具が着脱自在に装着される照明器具と
    を備えた照明装置。
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