JP2023096968A - コンバイン - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料タンクのメンテナンス作業を行いやすくする燃料タンクカバーを備えるコンバインを提供する。【解決手段】エンジン(E)を備え、前記エンジン(E)に連通する燃料タンク(13)を備え、前記燃料タンク(13)の下方に前記燃料タンク(13)を保護する着脱可能な燃料タンクカバー(34)を備え、前記燃料タンクカバー(34)は、前記燃料タンク(13)の左側下部を保護する左外カバー(34a)と、前記燃料タンク(13)の右側下部を保護する右カバー(34c)から構成されていることを特徴とするコンバイン。【選択図】図13

Description

この発明は、燃料タンクおよび、燃料タンクを保護する燃料タンクカバーを備えるコンバインに関する。
特許文献1に開示される技術では、燃料タンクを機体フレームの上方向に外す必要があり、燃料タンクを着脱する際にはあらかじめ脱穀部を取り外す必要があった。
特開2019-170244号公報
従来技術では、燃料タンクを上方向に取り外すには、脱穀部を都度取り外す必要があり、燃料タンクのメンテナンスにおいても、脱穀部を取り外す必要がある等、大掛かりな作業が必要であった。
これに対し、本発明は、燃料タンクの下側に備えるカバーを下方向きに外すことによって、燃料タンクを取り外すことなく、燃料タンクのメンテナンスを下方から簡単に行えるようにするコンバインを提供することである。
この発明は、上記課題を解決すべく次のような技術的手段を講じた。
請求項1に係る発明は、エンジン(E)を備え、前記エンジン(E)に連通する燃料タンク(13)を備え、前記燃料タンク(13)の下方に前記燃料タンク(13)を保護する着脱可能な燃料タンクカバー(34)を備え、前記燃料タンクカバー(34)は、前記燃料タンク(13)の左側下部を保護する左外カバー(34a)と、前記燃料タンク(13)の右側下部を保護する右カバー(34c)から構成されていることを特徴とするコンバインである。
請求項2に係る発明は、前記燃料タンク(13)は、支持部材(33)によって下方から支持され、前記左外カバー(34a)は前記支持部材(33)と一体形成されていることを特徴とする請求項1に記載のコンバインである。
請求項3に係る発明は、前記右カバー(34c)は前記支持部材(33)に連結可能に構成され、連結時は前記支持部材(33)に支持される構成を特徴とする請求項1または請求項2に記載のコンバインである。
以上要するに、請求項1記載の本発明によれば、燃料タンクカバー(34)の左右のカバーをそれぞれ着脱できる構成とすることにより、必要に応じて左外カバー(34a)や右カバー(34c)を選択的に外すことが可能であり、着脱するカバーが左右に分割されて小さいことで着脱作業や持ち運びが容易となり、狭いメンテナンス空間でも容易に着脱することができる。
請求項2記載の本発明によれば、支持部材(33)と左外カバー(34a)が一体化していることで、左外カバー(34a)を頑丈に支持することができるとともに、燃料タンク(13)を支持する支持部材(33)と左外カバー(34a)を一度に着脱できるため、燃料タンク(13)や燃料タンクカバー(34)の着脱にかかる作業工数を減らすことができ、燃料タンク(13)を下方から脱着できる。
請求項3記載の本発明によれば、右カバー(34c)を支持部材(33)に組み付けることによって、右カバー(34c)の取り付けを安定させることができ、かつ右カバー(34c)単独で着脱可能な構成であるため、燃料タンク(13)が支持されたままの状態での燃料タンク(13)のメンテナンス作業が容易になる。
本発明のコンバインの側面図 同上コンバインの正面図 同上コンバイン要部の側面図 同上コンバイン要部の平面図 同上コンバイン要部の斜視図 同上コンバイン要部の背面図 同上コンバイン要部の平面図 同上コンバインの燃料タンクの固定状態を示す側面図 同上コンバイン要部の斜視図 同上コンバイン要部の斜視図 同上のコンバイン要部の平面図 同上コンバイン背面図 同上コンバイン要部の斜視図 同上コンバイン要部の斜視図 同上コンバイン要部の斜視図 同上コンバイン要部の斜視図 同上コンバイン要部の斜視図 同上コンバインの燃料タンクカバー要部の斜視図 同上コンバイン要部の斜視図 同上コンバイン要部の背面図 同上コンバインの燃料経路の概略図 同上コンバインの排気ガス浄化装置の要部の側面図 同上コンバインのテールパイプの側面図 同上コンバインのテールパイプの背面図 同上コンバインの要部の正面図
本発明について、図面に基づき説明する。
図1及び図2は、自脱型コンバインを示すものであり、車体1の下方に左右一対の走行クローラ2を備え、刈取穀稈を供給してフィードチェン3により送りながら脱穀処理する脱穀部(脱穀装置)4は車体1の左側に搭載される。
図20に示すように、脱穀部4は、上部の扱室と下部の選別部を備え、扱室に扱胴4aを軸装する。
また、扱室内には二番処理室を備え、二番処理室内には二番処理胴を軸装する。
なお、二番処理胴の後方部は排塵処理胴4bとなっている。
図19に示すように、扱室の下方には唐箕の送風により穀粒と異物を風選する選別部を形成し、選別部内には、唐箕の送風方向(前後方向)に往復揺動する揺動棚4cを備える。
揺動棚4cの下方所定位置には一番ラセンを備え、一番ラセンより後方には二番ラセンを備える。
一番ラセンから一番揚穀筒41へと穀粒を搬送し、二番ラセンからは二番揚穀筒42へ内容物を搬送する。
脱穀部4の前側には、立毛穀稈を引き起こす引起し装置5、引起し後の穀稈を刈り取る刈刃装置6、刈取後の穀稈を掻き込んで揚上搬送する揚上搬送装置等からなる刈取部7が装備され、車体1の右側には、刈取部7の横側部において操作ボックス8や運転席9等からなる運転操作部と、その運転操作部の後方で脱穀部4の横側部には、脱穀粒を一時的に貯留するグレンタンク10が装備されている。
グレンタンク10内の穀粒が一杯になると、グレンタンク10の後部に立設された排出揚穀筒11に対し、上下に昇降並びに左右に旋回可能な排出オーガ12によって、穀粒を外部の所定箇所に排出するようになっている。
運転席9の下方にはエンジンルームERを備え、エンジンルームER内にはコンバイン各部に動力を伝達する動力源であるエンジンEが搭載されている。
エンジンEの動力を走行装置に伝達するトランスミッションは、ミッションケース40に内包される。
図示しないが、トランスミッションは、エンジンEの動力を伝動する走行伝動軸を左右方向に有し、この走行伝動軸をミッションケース40の左右両側に突出させている。
走行伝動軸の左右の端部には駆動スプロケットを備え、この駆動スプロケットが回転することにより走行クローラ2は作動する。
エンジンEや脱穀部4、グレンタンク10等は、車体1を構成するフレームである機体フレーム16の上に搭載されている。
エンジンEに連通する樹脂製の燃料タンク13はその上下部を他の面より突出させた上凸部25aと下凸部25bを備える形状であり、機体フレーム16の脱穀部4後部近くに横長状態に搭載されている。
図3及び図4に示すように、燃料タンク13は、タンクステー15を機体フレーム16サイドから脱着できるようになっており、タンクステー15を取り外すと、燃料タンク13が下方へ脱着できる構成になっている。
従来のように上向きに取り外す場合とは異なり、脱穀部4を取り外す必要がなく、燃料タンク13の着脱が簡単に行え、作業の迅速化を図ることができる。
また、上記のように燃料タンク13を下方に取り外す時、下方への取り外しが容易に行えるよう図5に示すような構成、つまり、燃料タンク13を搭載する部分を切除して下方に大きく開放する開放部17を設け、その開放部17を通して燃料タンク13が下方に向けて取り外し易いように構成している。
そして、前記開放部17の右端側には、燃料タンク13の右端側を載せた状態で支持する受部18が構成されている。
受部18は機体フレーム16を構成するメインビームのうち、右メインビーム31の後端部分に形成されている。
また、図6に示すように、燃料タンク13を前記開放部17から下方に取り外す時、一端側、つまり、左端側が機体14より下方に向けて傾いた状態で離隔するよう回動変位するようになっており、他端側(右端側)は機体14の機体フレーム16の受部18上に載せた状態に支持させる構成としている。
これによると、燃料タンク13を取り外す際、一端側が機体より下方に向けて傾いた状態となるよう回動変位するので、燃料タンク13内に残っている燃料がこぼれ落ちることがなく、取り外しが可能となる。
また、燃料タンク13の他端側は、機体フレーム16の受部18上に載せた状態に支持するので、燃料タンク13が下方に一気に落下することを防止できる。
なお、ドレンボルト24は燃料タンク13の後方下部に備えられ、燃料タンク13から燃料を排出する際に、泥が付着しにくい場所からドレンボルト24を取り外すことができ、この構成によって、燃料の排出が快適に行える。
図7に示すように、燃料タンク13の取り外し時は、エンジンEと燃料タンク13を連通接続するホース類、つまり、吸入ホース19や戻りホース20、燃料ポンプ21などは、機体フレーム16上部から取り外しできる構成としている。
従って、走行フレームの下に、つまり、左右の走行クローラ2間に潜り込んで狭い空間で作業する必要がなくなり、機体フレーム16上での作業が容易に行える。
図8に示す構成では、樹脂材で成形する燃料タンク13を固定するにあたり、機体フレーム16に対し、つまり、機体フレーム16より突設する支持ステー22に対し上下方向ではなく、水平方向(横方向)の係止ボルト23を介して締結してある。
これによると、係止ボルト23による締結固定は水平方向のため、燃料タンク13にかかる押し付け力が小さくて済み、過剰な押し付け力が加わらないため、燃料タンク13自体が変形することを防止できる。
燃料タンク13は、上記のようにタンクステー15及び受部18によって支持されている。
タンクステー15と受部18による支持に加えて、左メインビーム32によって、燃料タンク13の略中央を下方から支持する構成となっている。
また、燃料タンク13下方には、燃料タンク13を保護する燃料タンクカバー34を備える。
以下の記載においては、燃料タンクカバー34とは、燃料タンクカバー13を下方から保護する複数の部材から構成されるカバー部材の総称とする。
図17に示すように、燃料タンク13は機体フレーム16の下方から着脱できる。
燃料タンク13を装備する際は、機体フレーム16左下方向から開放部17に差し込み、燃料タンク13の右側部分を受部18に載せる。
その後、タンクステー15によって、燃料タンク13を左側から固定し、図16の状態にする。
図14、図15、図16に示すように、左メインビーム32の後端部は着脱可能になっている。
着脱可能な左メインビーム32後端部によって、燃料タンク13の略中央を下方から支持できる。
この左メインビーム32の着脱可能な後端部を、支持部材33とする。
支持部材33は、図15や図18に示すように、燃料タンクカバー34のうち一部と一体構成になっている。
この一体化された部材は支持部材33より左側のカバーであり便宜的に左外カバー34aと記載し、一体化された状態を左カバー35と記載する(なお、溶接等の強固な接合方法で一体化しておいても良く、支持部材33と左カバー34aが着脱可能なように連結しておく方法でも良い)。
図14と図18に示すように、左カバー35の略中央部分は穴を有し、この穴を掃除口35sと記載する。
この左カバー35によって、図13や図14のように燃料タンク13の下方左側を保護するように、図16の状態から、図18の左カバー35を下方から、機体フレーム16に取り付ける。
より詳細には、支持部材33は左メインビーム32の後端部に被さり、支持部材33の取付穴33hと左メインビーム32の取付穴32hを重ねてボルト留めする。
そして、機体フレーム16に備えた各取付部に、左カバー35に備えられた穴をボルト留めする。
取付部16aの穴には、支持部材33の取付穴33aを重ねてボルト留めし、取付部16cの穴には、左外カバー34aの取付穴35cを重ねてボルト留めする。
燃料タンク13および左カバー35を取り付けると、図14の状態になる。
図14の状態では、燃料タンク13の凸部25bと、掃除口35sから覗く部分が露出した状態で支持されている。
掃除口35sから燃料タンク13の下方部のメンテナンスが行え、露出した下凸部25bからはドレンボルト24の着脱を行うことができ燃料の排出ができる。
この構成によって、燃料タンク13を支持したままメンテナンスを快適に行うことが可能である。
次に、図13の状態を説明する。
図13の状態は、図14の状態に左内カバー34bと、右カバー34cを取り付けたものである。
左内カバー34bと右カバー34cは、燃料タンク13より下方に取り付けられ、燃料タンク13を下部から保護するカバー(燃料タンクカバー34の一部)である。
左内カバー34bは、左外カバー34aと一部が重なるよう(掃除口35sを覆うように)に下方から覆いかぶせ、左外カバー34aに備えられる取付穴35bと、左内カバー34bに備えられる取付穴35cを重ねてボルト留めすることで、取り付けることができる。
右カバー34cは、取付部16bと、右メインビーム31と、支持部材33に取り付けられる。
右カバー34cの取付穴35dは右メインビーム31の取付穴31hと重ねてボルト留めし、右カバー34cの取付穴35eは機体フレーム16の取付部16bの穴と重ねてボルト留めし、右カバー34cの取付穴35fは支持部材33の取付穴35hに重ねてボルト留めすることで、取り付けられる。
なお、各カバーの脱着方法については上記ではボルト留めを例示したが、別の方法であっても良い。
上記のように左カバー35、左内カバー34b、右カバー34cを取り付けることによって図13の状態となり、燃料タンク13の下方を保護することができる。
上記の手順を逆から行うことで、各カバー及び燃料タンク13の取り外しを行える。
上記の構成により、脱穀部4を取り外すことなく燃料タンク13を着脱することができ、燃料タンク13を取り外すことなく、燃料タンク13のメンテナンスはカバーを取り外すだけで行うことができ、快適に作業を行うことができるとともに、作業時間を短縮することができる。
また、燃料タンク13や燃料タンクカバー34の着脱に必要な労力が少ないため、一人作業を行うことも可能である。
受部18とタンクステー15、支持部材33によって燃料タンク13を下方から支持する構成であるが、受部18とタンクステー15のみで支持する構成であっても良く、受部18と支持部材33のみで支持する構成であっても良い。
図19に示すように、機体フレーム16の後端部に、燃料タンク13の右後方を保護する後部カバー36を備える。
後部カバー36は、排塵処理胴4bを経たワラくず等が落下して燃料タンク13等に堆積するのを防止する。
なお、燃料タンクカバー34は左カバー35、左内カバー34b、右カバー34cの三分割構成でなくとも良い。
左内カバー34bを左カバー35と一体形成しておき、支持部材33を挟んで左右二分割できる構成でも良い。
この構成にあっては、左外カバー34aが支持部材と分割できる構成であっても良い。
また、本発明の趣旨を逸脱しない範囲でその他の構成であっても良い。
図19に示すように、二番揚穀筒42の下部には、二番ラセンと二番揚穀筒42を接続する二番揚穀メタル43を備え、揺動棚4cの右側には揺動棚4cの揺動のバランスを取る揺動棚バランスウェイト4eを備える。
燃料タンク13の右側上部は、二番揚穀筒42の二番揚穀メタル43を回避するように凹部形状を有し、揺動棚バランスウェイト4eの回転軌跡を回避するようにも凹部を有する。
燃料タンク13と燃料タンクカバー34は、脱穀部4の後方かつ下方に位置し、左カバー35は扱胴4aと揺動棚4cの下方に備えられ、右カバー34cは処理胴4bの下方に備えられる。
ワラくず等の落下の多い位置に着脱可能なカバーを配置することによって、清掃を容易にすることができる。
燃料タンク13の左側の上面は、揺動棚クランク4dより下方に位置する。
これにより、燃料タンク13は揺動棚4c下方の揺動棚クランク4d等に接触せず、脱着する際に干渉しない。
図20に示すように、燃料タンク13の下凸部25bおよび右カバー34cは、左右のクローラ2間に配置され、クローラ2上面より下方で、かつ、ミッションケース40下面より上方に位置する。
この構成により、泥押しを防止することができる。
図9、図10、図11、図12において、燃料タンク13は、その上下部を他の面より上凸部25aと下凸部25bとに突出成形しており、燃料タンク13内の燃料が減少した際は下凸部25bに燃料が集中して流れ込むように構成する。
そして、凸部形状25a、25bの前方方向に直線的に吸入ホース19及び戻りホース20からなる燃料ホース、燃料フィルタ27、燃料ホース26、燃料ポンプ21、エンジンEへの燃料吸入部28を配置した構成としている。
この配置により燃料経路は短縮され、燃料タンク13からエンジン燃料吸入部28への早期燃料輸送が可能であり、性能が安定化し、しかも、燃料供給部品の簡素化(ホース短縮化)、部品軽量化も図ることができる。
図9において、エンジンルームERには、エンジンEが搭載され、このエンジンEと機体後方に備えられる燃料タンク13が燃料ホース26によって連通されている。
燃料ホース26は、燃料をエンジンEに供給する吸入ホース19と、燃料を燃料タンク13側へ戻す戻りホース20とからなるが、少なくとも、吸入ホース19のみエンジンルームER内の既存の支持部材、すなわち、運転席9等を支持する上下方向の支持部材を利用して貫通保持するように構成している。
上記構成によって、エンジンルームER内での他の部材との干渉を防止できるものでありながら、従来のように吸入ホース19のためだけに別の支持部材を設ける必要がなく、ホースの位置保持が簡単にでき、安定化する。
また、下側の戻りホース20にあっても他の支持部材によって保持する手段をとることもできる。
エンジンルームER内での他の部材との干渉を防止できるものでありながら、従来のように別の支持部材を設ける必要がなく、簡単な構成で位置保持が容易にでき、位置保持が安定化する。
戻りホース20は、エンジンEからの燃料フィルタ29、燃料クーラ38に通じた構成としている。
エンジンEから燃料タンク13へ戻る戻りホース20には、エンジンEの中央後方下部に位置する燃料フィルタ29が設けられている。
なお、吸入ホース19の途中部には、燃料を濾過する燃料フィルタ27が設けられている。
また、オイルクーラ39は、ミッションオイルの潤滑油を冷却するものであるが、燃料クーラ38と並置して設けられている。
また、図12のように、燃料タンク13を機体14の後端から後側下方へ取り外しできるようにし、燃料タンク13の下方には、後方へ脱着可能なために走行クローラ2のない作業スペース30を形成、つまり、走行クローラ2後端より後方空間を利用した構成としている。
従って、燃料タンク13の取り外し作業が、走行クローラ2間後方の空間を利用して容易に行え、燃料タンク13のメンテナンスや交換を容易に行うことができる。
なお、図7及び図11と、図9で吸入ホース19と戻りホース20が左右逆に配置されているものが図示されているが、本発明の範囲を逸脱しないものであれば燃料ホース類を左右どちらに配置しても良い。
燃料タンク13に関する構成は、は以下のような構成であっても良い。
次に、図面は省略しているが、燃料タンク13の配置構成にあって、脱穀部4の後側下方に配置していて、下方から取り外しが可能な構成において、燃料タンク13のガードを兼ねた下側を覆うカバーが機体右側のメインビーム中心で開閉する構成とすることで、交換時に燃料タンク13が持ち上げ易くなり、構成が簡単になる。
燃料タンク13を脱穀部4の後側下方に配置していて、下方から取り外しが可能で、燃料タンク13のカバーのロックを機体左側からの差し引きで行え、作業が容易に行えるように構成する。
これによると、交換時に燃料タンク13を持ち上げ易く構成が複雑にならない。
燃料タンク13を脱穀部4の後側下方に配置していて、下方から取り外しできる構成において、燃料タンク13のカバーのロックを機体左側からの差し引きで行え、作業が容易に行えるよう構成することができ、また、前記カバーが一旦下降した後、左にスライドし外れる構成をとることもできる。
燃料タンク13を脱穀部4の後側下方に配置し、下方から取り外しできる構成において、脱穀部4後部の排ワラカッタを開き、脱穀部4の右側カバーを外した箇所にレバーを有し、そのレバーを上下させることで、燃料タンク13が上下にジャッキアップできる構成、更には、燃料タンク13四隅に上下するためのウオームシャフトを通し燃料タンク13の台座ごと上下させて脱着を容易にし、1人作業でも交換が容易にできる構成、機体左側のロックを外し、モータで上下する構成であっても一人作業で交換が容易にできる。
また、燃料タンク13を下方から取り外しできる構成において、燃料タンク13下のメインビームを取り外し、燃料タンク13の下部カバーを外すようにすることで、メンテナンス、交換が容易となる。
その際、燃料タンク13上部にインサートボルトを一体化することで、カバーを外した後、下方への落下を防ぐことができる。
また、燃料タンク13を脱穀部4の後側下方に配置し、下方から取り外しできる構成において、燃料タンク13下のメインビーム左後部を取り外し、機体前側支点で後方に向かって開閉する構成、更には、機体左側の燃料タンクガイドを扇状にし、燃料タンク13ごと開閉する構成、機体フレーム16の後側ビームと平行に配置されたアームで固定ボルトを外すと機体下方に下降する構成とすることで、いずれの場合においても、一人で作業している状態であっても交換が容易にできる。
図示しないが、脱穀部4を取り外すことなく燃料タンク13を脱着可能とする構成において、脱穀部4を支持する支持部材のうち右側後部の支持部材を着脱可能にし、右側後部の支持部材を外すことによって、燃料タンク13が着脱できる構成としても良い。
また、脱穀部4右側後部に支持部材を有しない構成や、支持部材が燃料タンク13の着脱に干渉しない配置のものとしても良い。
図示しないが、燃料タンクを二つ搭載する場合の構成について記載する。
機体フレーム16上に燃料タンクを二つ設ける構成において、燃料タンクの一方は機体左右方向における脱穀部4の左端から扱室右端までに配置し、もう一方は左メインビーム32から右メインビーム31の間に配置する。
なお、メインビーム間に備えられる燃料タンクは、下部に突出した凸部を有する。
前記構成においても、脱穀部4を取り外すことなく、二つの燃料タンクを着脱することができる。
脱穀部4側の燃料タンクは、機体下方から着脱することができる。
メインビーム間に備えられる燃料タンクは、グレンタンク10を開くことによって、機体上方からでも下方からでも着脱することができる。
二つの燃料タンクを連結する連結部は、脱穀部4側の燃料タンクの底面付近に備えるが、メインビーム間に備えられる燃料タンクにとっては凸部より高い位置に設けられる。
また、前後方向においては排塵処理胴4bより後方で、上下方向においてはメインビーム31と32より下方で連結される。
この構成によって、機体14が傾斜することによって脱穀部4側の燃料タンクからメインビーム間に備えられる燃料タンクに燃料が流れ込んだ場合や、燃料が消費され残量が少なくなった場合にも、メインビーム間に備えられる燃料タンクの凸部に燃料が集中するため、安定して燃料を吸入できる。
また、連結部と脱穀部4の接触を防止することで、連結部の破損等を未然に予防する。
車体1には、エンジンEから発生する排気ガスを浄化する、排気ガス浄化装置50を備える。
排気ガス浄化装置50は、脱穀部4とグレンタンク10の間に配置される。
図23に示すように、エンジンEから排気ガス浄化装置50へと接続される。排気ガスは、エンジンEの排気口部51から、上流排気管部52a、排気ガス浄化装置50の吸気口50a、排気ガス浄化装置50、排気ガス浄化装置50の排気口50b、排気管58、下流排気管部52bへと移動する。
下流排気管部52bは、排気ガス浄化装置50の排気口50bに接続される排気管58と、内側パイプ60aと外側パイプ60bの二重構成であるテールパイプ60のことを指す。
また、テールパイプ60の後端部には、排気ガスをより上向き後方に誘導するため、排気ガス案内プレート61を備える。
図22と図23に示すようにテールパイプ60は、外側パイプ60b内に内側パイプ60aが挿入される二重構造となっており、内側パイプ60a基部に排気管58の後端部が挿入されている。
そして、内側パイプ60aと外側パイプ60bは、基部側と後部側の二か所で連結プレートを介して溶接連結し、内側パイプ60aと外側パイプ60b間に外気が通過する空隙を形成している。
二重構造となっている内側パイプ60aと外側パイプ60bは偏心している構成である。
内側パイプ60aは、外側パイプ60b内にて外側パイプ60b下方面に接近している構成であり、内側パイプ60aと外側パイプ60bの隙間は、下方側より上方側の空隙が大きい。
つまり、テールパイプ60内の空隙は、内側パイプ60aより上方にある空隙が広くなり、下方にある空隙が狭くなる。
特に、外側パイプ60bの後部側端部は内側パイプ60aの後部側端部よりも機体後方側にあり、排気ガスが内側パイプ60a内を通過して後部側端部から排出される際に、内側パイプ60aと外側パイプ60b間の空隙を基部側から後部側に外気が通過するように負圧により外気を引き出し、このエジェクター効果によってテールパイプ60の冷却効果を高めている。
また、内側パイプ60a基部には排気管58の後端部を挿入しており、両者の一部が重なった構成である。
すなわち、内側パイプ60aには、外側パイプ60bとも排気管58とも重なっている部分がある。
図22に示すように、外側パイプ60b、内側パイプ60a、排気管58で三重構成になっている箇所があっても良い。
内側パイプ60aの基部側端部は外側パイプ60bの基部側端部よりも機体前方側にあるため、内側パイプ60aは外側パイプ60bより長く排気管58と重なる部分がある。
この構成により、排気ガスが排気管58の後端部から内側パイプ60a内に流入する際に、負圧により内側パイプ60a内に外気を引き込み、このエジェクター効果によってテールパイプ60の冷却効果を高めている。
外側パイプ60bと内側パイプ60a、内側パイプ60aと排気管58の二箇所でエジェクター効果が発生するため、下流排気管部52bの冷却効果がより向上している。
そして、外側パイプ60b内に雨水等が入ったとしても、雨水等は内側パイプ60aと外側パイプ60bの空隙を流れ、外側パイプ60bの基部側端部から外側パイプ60b外に落下し、排気ガス浄化装置50内への侵入を防止することができる。
なお、内側パイプ60aに雨水等が入った場合も、内側パイプ60aと排気管58間の空隙を流れ、内側パイプ60aの基端側端部から内側パイプ60a外に落下し、排気管58、排気口50bに侵入することなく、排気ガス浄化装置50内への侵入を防止し、排気ガス浄化装置50の故障等を防止することができる。
図24に示すようにテールパイプ60にはさらに、外側パイプ60bの後端部上部を覆う上部カバー66を備える。
二重構成のテールパイプ60のうち外側パイプ60bに、上部カバー66は一定以上の間隔を開けて取り付けられる。
上部カバー66の終端部は、外側パイプ60bの出口側終端部より外側まで伸びている。
上部カバー66は屋根型形状を有し、外側パイプ60bの上部を覆っている。
上記の構成によって、ワラくず等が上部カバー66に堆積したとしても下方に滑り落ち易く、高温化する下流排気管部52bへのワラくず等の堆積が発生することがなく、火災防止を図ることができる。
また、外側パイプ60bより上方に、外側パイプ60bと上部カバー66間の空隙と、上部カバー66を備えているため、下流排気管部52bにおける最も高い位置にある上部カバー66ではさらに表面温度が低下しており、火災や火傷の危険性も低下している。
さらに、上部カバー66があることによって外側パイプ60bから雨水等が侵入する可能性をより低下させている。
図25に示すように、車体1に排気ガス浄化装置50を備える構成において、グレンタンク10の左側面部10Yに凹部46を形成し、凹部46に排気ガス浄化装置50を配置する構成とする。
凹部46に、排気ガス浄化装置50と、排気ガス浄化装置50を保護するDPFカバー65ごと収まるように、上傾斜部46a、側部46b、下傾斜部46cを形成する。
また、凹部46とDPFカバー65は一定以上の隙間を保ち、接触しない。
排気ガス浄化装置50には排気ガス浄化装置50を包囲するDPFカバー65を備え、DPFカバー65と凹部46間に空隙を設けることによって、排気ガス浄化装置50の熱がグレンタンク10内の穀粒に伝わることを防止できる。
側面10Yの上傾斜部46aより上方部には、一番揚穀筒41からグレンタンク10内部に穀粒を吐き出す一番揚穀吐出口45を接続する。
また、上傾斜部46aより上方のグレンタンク10内部に、籾満了センサを備える。
排気ガス浄化装置50およびDPFカバー65は、グレンタンク10の凹部46に大部分を囲まれている状態となり、周辺からの接触可能性が大幅に減っており、ワラくずの体積や作業者等の接触のリスクを軽減する。
上記構成によって、火災や火傷を未然に防ぐことができる。
機体14に消火器を備える構成において、消火器を操作ボックス8や運転席9の付近に設置し、作業者の手の届きやすいようにする。
図示しないが、排気ガス浄化装置50を備える構成において、エアクリーナの後方付近かつグレンタンク10の開閉に干渉しない位置に消火器を設置する。
従来、エアクリーナ付近は空きスペースが存在していたことから、エアクリーナ付近の何もない空間を有効活用でき、作業者からも確認しやすく、手も届きやすい。
また、操作装置等を操作するにあたって作業者の邪魔にならない位置であることから、操作感も失われずに済む。
操作ボックス8の左サイドパネル側に切り欠き等を設け、消火器を設置するためのスペースとし、前記スペース内に消火器を収納できる構成であっても良い。
この場合においては、作業者から消火器を取り出しやすくなるだけでなく、スペース内に追加の固定部材等を仏用としないため、構成が容易である。
E エンジン
4 脱穀部
10 グレンタンク
13 燃料タンク
14 機体
16 機体フレーム
18 受部
19 吸入ホース
20 戻りホース
23 係止ボルト
31 右メインビーム
32 左メインビーム
33 支持部材
34 燃料タンクカバー
34a 左外カバー
34b 左内カバー
34c 右カバー
40 ミッションケース

Claims (3)

  1. エンジン(E)を備え、
    前記エンジン(E)に連通する燃料タンク(13)を備え、
    前記燃料タンク(13)の下方に前記燃料タンク(13)を保護する着脱可能な燃料タンクカバー(34)を備え、
    前記燃料タンクカバー(34)は、前記燃料タンク(13)の左側下部を保護する左外カバー(34a)と、
    前記燃料タンク(13)の右側下部を保護する右カバー(34c)から構成されていることを特徴とするコンバイン。
  2. 前記燃料タンク(13)は、支持部材(33)によって下方から支持され、
    前記左外カバー(34a)は前記支持部材(33)と一体形成されていることを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
  3. 前記右カバー(34c)は前記支持部材(33)に連結可能に構成され、連結時は前記支持部材(33)に支持される構成を特徴とする請求項1または請求項2に記載のコンバイン。
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