JP2023096788A - パンツ型吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023096788000001
【課題】通気性を向上させたパンツ型吸収性物品を提供する。
【解決手段】吸収性コアを含む吸収性本体と外装体とを有するパンツ型着用物品であって、外装体が内層シート及び外層シートとその間にはウエスト周り方向に伸縮可能な複数の弾性体が間欠配置され、外装体のウエスト周り方向の端部に弾性体及び内層シート及び外層シートを接合する一対のサイド固定部と、サイド固定部の間の外装体が吸収性コアと重なる領域に、複数の弾性体の内側端部を内層シート及び外層シートと接合する一対の内側固定部と、身丈方向に隣り合う非固定弾性体の間に、内層シート及び外層シートを接合する接合部が複数ウエスト周り方向に位置をずらしながら間欠配置され、ウエスト周り方向に直交する仮想線に対して傾斜する接合部列と、接合部同士は一方の接合部のウエスト周り方向の端部の身丈方向に沿う延長線上に、非固定弾性体を挟んで隣り合う他の接合部をもつパンツ型吸収性物品。
【選択図】図3

Description

本発明は、おむつなどのパンツ型吸収性物品に関する。
おむつなどのパンツ型吸収性物品は、着用者の腹側及び背側に当てられる腹側部及び背側部を有する。前記腹側部及び背側部の着用者の体へのフィット性向上の観点から、ウエスト周り方向に沿って配した複数の弾性体を配する外装体に関する技術が知られている。
この外装体について、出願人は先に、前記弾性体を挟持する2枚のシートを、前記弾性体と重ならない位置に配した複数の接合部により接合した外装体を有するパンツ型吸収性物品を提案した(例えば特許文献1~3)。複数の前記接合部が間欠配置されて接合部列を形成している。これにより、弾性体の収縮状態において、隣り合う接合部列の間で前記2枚のシートが互いに離間して、襞と襞に囲まれた中空部とからなる管状の、フルートのような構造(略してフルート構造ともいう)が外装体に形成される。このフルート構造の利点としては、空気トンネルによるお腹周り等の通気性の向上と、弾性部材と2枚のシートとの接合面積の低減による柔らかさの向上とが挙げられる。
また、前記フルート構造に関し、特許文献1においては、前記接合部列に相当する接合線は、弾性部材(前述の弾性体に相当)の配向方向及びその直交方向の両方に対して傾斜させている。前記接合線を構成する複数の接合部はそれぞれ、その長手方向を前記接合線の傾斜方向に向けて配されている。
特許文献2においては、前記接合部列は、物品縦方向(身丈方向)に沿って配置されており、該接合部列を構成する複数の接合部はそれぞれ、隣り合う弾性部材の間で、物品縦方向に並んだ複数又は一対の融着部からなる。
特許文献3においては、前記接合部列は、長手方向(身丈方向)に沿って直線状にされながら、その長手方向の途中の位置において幅方向(ウエスト周り方向)にずれた配置としている。この接合部列間において生じる襞は、長手方向における所定の位置において幅方向にずらされて形成される。
特開2009-153913号公報 特開2015-112414号公報 特再公表2019-43885号公報
上記のようなフルート構造を有する外装体には、パンツ型吸収性物品が備える吸収性本体がウエスト周り方向の中央において積層されて接合されている。前記吸収性本体には排泄液を吸収保持する吸収性コアが含まれており、該吸収性コアと前記外装体とが重なる領域では、前述の弾性体が分断されている。これは、吸収性コアが前述の弾性体の収縮力でヨレたりして肌との間に隙間が生じることを抑制することを意味する。これにより、吸収性コアによる吸収性を十分に発揮できるようにし、物品の外観を良好にし得る。この場合、通常、切断によって分断した弾性体が抜けるのを防止するために、吸収性コアのウエスト周り方向の左右外方に、前記弾性体の端部を外装体に接合する固定部を設ける必要がある。
しかし、この固定部の存在によって、蒸れやすい吸収性コアの周辺での通気性が阻害されやすくなってしまうため、快適な装着感の観点から改善の余地がある。この点に関して、前述の特許文献1~3に記載はない。
本発明は、上記の点を鑑み、通気性を向上させたパンツ型吸収性物品に関する。
本発明は、吸収性コアを含む吸収性本体と、該吸収性本体の非肌面側に配される外装体とを有し、着用者の胴を通すウエスト開口部及び前記着用者の脚を通す左右一対のレッグ開口部、並びに、着用者の腹側に配される腹側部、股間側に配される股下部及び背側に配される背側部とを備え、ウエスト周り方向と身丈方向とを有するパンツ型着用物品であって、
前記腹側部及び前記背側部の少なくとも一方における前記外装体が、内層シート及び外層シートを有し、前記内層シートと前記外層シートとの間には、前記ウエスト周り方向に伸縮可能な複数の弾性体が前記身丈方向に間欠的に配置され、前記弾性体の外側端部を前記内層シート及び前記外層シートと接合する一対のサイド固定部が、前記外装体のウエスト周り方向の端部に配されており、
前記一対のサイド固定部の間の、前記外装体が前記吸収性コアと重なる領域の前記ウエスト周り方向の左右外方の領域に、前記複数の弾性体の内側端部を前記内層シート及び前記外層シートと接合する一対の内側固定部が配されており、
前記サイド固定部と前記内側固定部との間、及び、前記吸収性本体よりもウエスト開口部側の領域における前記一対のサイド固定部の間において、前記複数の弾性体は、前記内層シート及び前記外層シートと接合されない非固定弾性体とされて、伸縮可能にされており、
前記身丈方向に隣り合う前記非固定弾性体の間に、前記内層シート及び前記外層シートを接合する接合部が配され、該接合部が複数、前記ウエスト周り方向について位置をずらしながら前記身丈方向へ間欠配置されて、前記ウエスト周り方向に直交する仮想線に対して傾斜する方向に延在する接合部列をなし、該接合部列の平面視、前記接合部同士は、一方の接合部のウエスト周り方向の端部の前記身丈方向に沿う延長線上に、前記非固定弾性体を挟んで隣り合う他の接合部が存在する配置関係にされている、パンツ型吸収性物品を提供する。
本発明のパンツ型吸収性物品は通気性を向上させたものとなる。
本発明に係るパンツ型着用物品の好ましい一実施形態としてのパンツ型おむつを模式的に示した斜視図である。 図1に示すパンツ型おむつをサイド固定部で破断して展開し伸長させて肌側から見た状態を模式的に示した一部切欠展開平面図である。 図2に示すパンツ型おむつの腹側部を非肌面側から見た状態を模式的に示す一部切欠平面図である。 図3に示す腹側部に配される腹側外装体における接合部の配列状態と吸収性コアの脇からの排気経路を模式的に示す平面図である。 腹側外装体の弾性体の収縮状態における、襞部及び中空部を模式的に示す部分拡大斜視図である。 接合部列における接合部の配置関係の好ましい一態様を示す部分拡大平面図である。 接合部列における接合部の配置関係の別の好ましい一態様を示す部分拡大平面図である。 腹側外装体において内側固定部が凹部を有する態様を示す平面図である。
以下、本発明のパンツ型吸収物品の好ましい一実施形態について、図面を参照しながら以下に説明する。
本明細書において、着用者の肌に接触する側を肌側又は内側といい、これと反対側を非肌側又は外側という。これらは、着用者の肌に接触する面を有さない部材に関しても、吸収性物品の部材構成における相対的な位置関係を示す用語として用いる。また、着用時に着用者の前側に位置する方向を前方又は前側といい、後側に位置する方向を後方又は後側という。着用物品の表面又は裏面の法線方向、すなわち部材同士の積層方向を厚み方向という。
図1に示すように、本実施形態のパンツ型おむつ10(以下、おむつ10ともいう)は、着用者の腹側に配される腹側部10Fと、股間側に配される股下部10Cと、背側に配される背側部10Rとを備え、ウエスト周り方向Xと身丈方向Yとを有する。また、おむつ10は、着用者の胴を通すウエスト開口部12を身丈方向Yにおける腹側部10F及び背側部10Rの上側に有する。また、着用者の脚を通す一対のレッグ開口部13、13を股下部10Cの左右両側に有する。
おむつ10は、構成部材として吸収性本体1と吸収性本体1の非肌面側に配される外装体2とを有する。外装体2は、腹側部10Fと背側部10Rとに配される部分21、22を有する。腹側部10Fと背側部10Rとにける外装体21、22同士は、ウエスト周り方向Xの端部において一対のサイド固定部11、11にて接合されている。言い換えると、左右一対のサイド固定部11、11に挟まれた外装体1の部分が、前述の腹側部10Fと背側部10Rとにおける外装体21、22となる。サイド固定部11における接合は、この種の物品に用いられる種々の方法により行うことができる。例えば、融着接合(例えば、ヒートシール、超音波シール、レーザー熔融)、圧着接合(例えば、エンボス加工)等の圧密一体化する接合が挙げられる。
本実施形態のおむつ10においては、外装体2は、腹側部10F及び背側部10Rそれぞれの外表本体をなす腹側外装体21と背側外装体22とに分割されている。なお、外装体1としては、この分割形態に限定されず、この種の物品において通常取り得る形態とすることができる。例えば、外装体1が股下部10F、股下部10C及び背側部10Rに亘り、股下部10Cにおいて幅方向の内方側に括れた形状を有するものであってもよい。
以下、おむつ10における腹側部10Fと背側部10Rとにける外装体21、22を、前述の分割形態の腹側外装体21及び背側外装体22として説明する。
本実施形態のおむつ10において、サイド固定部11における接合によって、腹側外装体21及び背側外装体22からなる環状の胴周り部10Dが形成されている。胴周り部10Dから延出する吸収性本体1が股下部10Cを形成している。更に、サイド固定部11の位置よりも股下部10C側に、背側外装体22から延出する股側延部8が配されている。股側延部8は、股下部10Cにおける吸収性本体1の非肌側の一部を被覆し、股下部10Cの臀部側の外表本体の一部をなしている。
図2は、おむつ10をサイド固定部11、11において破断して展開状態を示している。ここで展開状態とは、各部を伸長させてパンツ型吸収性物品を平面状に拡げた状態をいう。展開状態において、前述のウエスト周り方向X及び身丈方向Yは、幅方向X及び長手方向Yともいう。
おむつ10の展開状態において、腹側外装体21及び背側外装体22はウエスト周り方向Xに横長の形状を有する。吸収性本体1は縦長の形状を有し、ウエスト周り方向Xの中央にて身丈方向Yに沿って延在し、おむつ10の腹側部10F、股下部10C及び背側部10Rに向けて配されている。吸収性本体1は、少なくとも腹側外装体21及び背側外装体22の肌面側と接合固定されている。腹側外装体21及び背側外装体22において、吸収性本体1は、ウエスト開口部12よりも股下部10C側に位置する。また、吸収性本体1における長手方向Yの端部の肌側は、非肌側に配された腹側外装体21及び背側外装体22の折り返し部23によって被覆され、接合固定されている。これらの接合固定は、この種の物品において通常用いられる種々の手段によってなすことができる。例えば、ホットメルト型等の各種の接着剤を塗布して接合固定することが挙げられる。
吸収性本体1は、図2に示すように、肌側の液透過性の表面シート14、非肌側の防漏性の裏面シート15、及び表面シート14と裏面シート15との間に配置される液保持性の吸収性コア16を有する。更に吸収性本体1は、長手方向Yの両側に一対のサイドシート17を備える。サイドシート17の幅方向Xの外方側の端部に、長手方向Yに伸縮可能なレッグギャザー弾性体18が配されて、レッグ開口部13の周囲のレッグギャザーが形成されている。加えて、サイドシート17の幅方向Xの外方側の端部に、長手方向Yに伸縮可能な立体ギャザー弾性体19が配されて、立体ギャザーが形成されている。
次に、外装体2について詳述する。
おむつ10の腹側部10F及び背側部10Rの少なくとも一方における外装体2、すなわち腹側外装体21及び背側外装体22の少なくとも一方が、内層シート61及び外層シート62を有する。内層シート61及び外層シート62は、外装体2の肌触りを良好にする観点から、不織布であることが好ましい。以下、本実施形態においては、腹側外装体21について説明するが、下記に示す事項は腹側外装体21に代えて背側外装体22が有していてもよく、腹側外装体21及び背側外装体が22の両方が有していてもよい。
図3に示すように、腹側外装体21において、内層シート61と外層シート62との間には、ウエスト周り方向Xに伸縮可能な複数の弾性体7が身丈方向Yに間欠的に配置されている。複数の弾性体7は糸状又は紐状であり、弾性体7の外側端部(ウエスト周り方向Xの左右外方端部)71は、前述のサイド固定部11において、内層シート61及び外層シート62と接合されている。サイド固定部11は、前述のとおり腹側外装体21のウエスト周り方向Xの端部に配され、複数の弾性体7を縦断するようにして、腹側外装体2の身丈方向Yの全域に亘って連続して配されている。言い換えると、複数の弾性体7を挟持した内層シート61及び外層シート62のウエスト周り方向Xの端部が、サイド固定部11によって身丈方向Yに連続して接合されている。
腹側外装体21の肌面側には、前述のとおり、吸収性本体1が積層され接合されている。具体的には、腹側外装体21の内層シート61と吸収性本体1の裏面シート15とが接合されている。この接合は、この種の物品に用いられる種々の方法により行うことができる。例えば、ホットメルト型等の各種の接着剤を塗工して接合することができる。
腹側外装体21と吸収性本体1との積層に関し、前述の通り、吸収性本体1は、腹側外装体21のウエスト周り方向Xの中央であって、ウエスト開口部12よりも股下部10C側に位置にする。これにより腹側外装体21は、身丈方向Yについて、吸収性本体1よりもウエスト開口部12側の、吸収性本体1が積層されない上方領域21Aと、吸収性本体1が積層された領域を含む下方領域21Bとに区分される。
腹側外装体21の下方領域21Bでは、弾性体7が、吸収性本体1に含まれる吸収性コア16と重なる領域21Cで切断されている。これにより、吸収性コア16が弾性体7の収縮力でヨレたりして肌との間に隙間が生じることを抑制している。また、吸収性コア16のヨレ抑制により、おむつ10の外観を良好にしている。
一対のサイド固定部11、11の間の、腹側外装体21が吸収性コア16と重なる領域21Cのウエスト周り方向Xの左右外方の領域に、複数の弾性体7の内側端部72を内層シート61及び外層シート62と接合する一対の内側固定部63が配されている。内側固定部63における弾性体7の接合は、サイド固定部11と同様にしてなされている。内側固定部63は、腹側外装体21の柔らかさを保持する観点、後述する襞部66を吸収性コア16の近傍まで形成する観点から、腹側外装体21の吸収性本体1と重なる領域21E内に配されることが好ましい。すなわち、腹側外装体21の吸収性本体1と重なる領域21Eであって、吸収性コア16と重なる領域21Cの左右外方の隣接領域21Dに、内側固定部63が配されることが好ましい。
これにより、腹側外装体21の下方領域21Bにある弾性体7は、外側端部71がサイド固定部11にて接合され、内側端部72が内側固定部63にて接合されている。
一方、上方領域21Aでは、弾性体7は、途中で切断されることなく腹側外装体21のウエスト周り方向Xの全域に連続して配されており、両端の外側端部71、71がサイド固定部11で接合されている。
上記のようにして両端が固定された弾性体7は、下方領域21Bにおいて、サイド固定部11と内側固定部63との間で、内層シート61及び外層シート62と接合されない非固定弾性体とされて、伸縮可能にされている。また、弾性体7は、吸収性本体1よりもウエスト開口部12側の上方領域21Aにおいて、一対のサイド固定部11、11の間で、内層シート61及び外層シート62と接合されない非固定弾性体とされて、伸縮可能にされている。以下、腹側外装体21において、上方領域21Aのサイド固定部11、11間、及び下方領域21Bのサイド固定部11と内側固定部63との間にある弾性体7を非固定弾性体7Aともいう。
腹側外装体21の平面視において、身丈方向Yに隣り合う非固定弾性体7Aの間に、内層シート61及び外層シート62を接合する接合部64が配されている。接合部64は複数、ウエスト周り方向Xについて位置をずらしながら身丈方向Yへ間欠配置されている。このようにして間欠配置された複数の接合部64は、ウエスト周り方向Xに直交する仮想線L1に対して傾斜する方向V1に延在する接合部列64Lをなしている。接合部64は、通常用いられる種々の接合方法により形成することができる。好ましくは熱融着により接合されるが、ホットメルト型の接着剤等の接着剤等によって接合されていてもよい。
接合部列64Lは複数、ウエスト周り方向Xに互いに離間して配置されている。接合部列64L同士は互いに同じ方向に傾斜していてもよく、下記の通気性を阻害しない限り異なる方向に傾斜するものがあってもよい。例えば、接合部列64Lの傾斜が、吸収性本体1と重なる領域21Eのウエスト周り方向Xの左右外方の領域同士で線対称になるようにしてもよい。
この傾斜する方向V1は、接合部列64Lの延出方向であり、接合部列64Lのウエスト開口部12側及び股下部10C側の端部にある接合部64の中心点同士を結んだ仮想線L2の延出方向である。仮想線L2は、接合部列64Lを構成する全ての接合部64を通る線であることが好ましい。なお、上記の傾斜する方向V1は、斜め方向V1、接合部列64Lの延出方向V1ともいう。仮想線L1とL2とのなす角度が、傾斜する方向V1の傾斜角度θとなる。
図4に示すように、各接合部列64Lの平面視、接合部64同士は、一方の接合部64のウエスト周り方向の端部64Eの身丈方向Yに沿う延長線M上に、非固定弾性体7Aを挟んで隣り合う他の接合部64が存在する配置関係にされている。すなわち、接合部列64Lを構成する複数の接合部64は、ウエスト周り方向Xの位置をずらしながらも、隣接する接合部64同士を身丈方向Yに投影させたときに重なるようにされている。これにより腹側外装体21は、仮想線L1に対して傾斜する方向V1に延在する接合部列64Lにおける身丈方向Yに沿った接合強度、すなわち、弾性体7の収縮方向に直交する方向に沿った接合強度が高められている。
弾性体7が収縮状態にされた接合部列64L、64L間において、図5に示すように、内層シート61と外層シート62との間に、接合部列64Lの延出方向V1に沿って延在する中空部65が配される。より具体的には、弾性体7の収縮状態において、内層シート61及び外層シート62がウエス周り方向Xに収縮する。これにより、接合部列64L、64L間で内層シート61及び外層シート62それぞれが互いに反対方向に膨らんで襞部66、66を形成し、対向する襞部66、66間に、斜め方向V1に沿って延在するフルート構造の中空部65が形成される。
中空部65が接合部列64Lの延出方向V1に沿って形成されることで、吸収性コア16の脇の部分からも中空部65の空気トンネルが延出する。これにより、図4における矢印F1及びF2に示すように、身丈方向Yに延びる吸収性コア16に対して、腹側外装体21は斜め方向V1に湿気等を排気させて通気性を向上させることができる。斜め方向V1に延びる中空部65は、身丈方向Yに延びる形態に比べ、一般的には弾性体7のウエスト周り方向Xの収縮によって潰れやすくなる。しかし、本実施形態のおむつ10の腹側外装体21においては前述のとおり、接合部列64Lが弾性体7の収縮方向に直交する方向に沿った接合強度を高めて、襞部66の基底部の強度を高めている。これにより、襞部66が潰れ難く、中空部65の空間が保持されやすくされている。すなわち、斜め方向V1の中空部65は、弾性体7のウエスト周り方向Xに収縮力に対して潰れ難い強度を備えたものとなる。これにより、腹側外装体21は、おむつ10の装着時においても面状に高い通気性が発現し得るものとなっている。また、中空部65が潰れ難くされていることで、おむつ10の装着時における腹側外装体21の柔らかさも向上する。
なお、図4においては、図3に示す腹側外装体21の左側部分のみを示しているが、右側部分においても同様に上記作用が生じる。図3に示す腹側外装体21の例では、左側部分では吸収性コア16の脇の部分からウエスト開口部12側に向かって中空部65の空気トンネルが延出し、ウエスト開口部12側に向かって排気がなされる。この排気方向は、上記の態様に限定されるものではなく、接合部列64Lの傾斜方向または接合部列64Lの配置によって変わり得る。
おむつ10において、サイド固定部11と内側固定部63との間に配される接合部列64Lは、図3に示すようにウエスト開口部側の端部から股下部側の端部まで延出していることが好ましい。これにより中空部65もウエスト開口部12側の端部から股下部10C側の端部まで延出して形成される。その結果、中空部65の空気トンネルを通じて湿気等をより確実におむつ10の外側に排出することができ、上記の通気性を更に向上させることができる。また、中空部65による腹側外装体21の柔らかさも更に向上させることができる。
また、前述の身丈方向Yの接合強度の確保の観点から、図6に示すように、身丈方向Yに隣り合う接合部64同士のウエスト周り方向Xの重なり幅H1が一定にされていることが好ましい。これにより、接合部列64Lが直線状になりやすく、接合部列64L上の接合強度が均一化される。その結果、前述の中空部65の全長で空気トンネルの排気機能を保持しやすくなる。
なお、上記の重なり幅H1は、隣接する接合部64同士を身丈方向に投影させたときにウエスト周り方向Xに重なる長さを意味する。
上記の重なり幅H1は、身丈方向Yの接合強度をより高める観点から、接合部64のウエスト周り方向Xの幅H2の20%以上が好ましく、25%以上がより好ましく、30%以上が更に好ましい。また、重なり幅H1は、接合部列64Lに適度な傾斜をつける観点から、接合部64のウエスト周り方向Xの幅H2の70%以下が好ましく、65%以下がより好ましく、60%以下が更に好ましい。
隣り合う接合部列64L、64L同士は、空気トンネルの径を大きくし通気性を向上させる観点から、ウエスト周り方向Xに3mm以上離間していることが好ましく、4mm以上離間していることがより好ましく、5mm以上離間していることが好ましい。
また、隣り合う接合部列64L、64L同士は、空気トンネルの剛性を維持し、装着時に空気トンネルを潰れにくくする観点から、ウエスト周り方向Xに15mm以下で離間していることが好ましく、13mm以下で離間していることがより好ましく、10mm以下で離間していることが好ましい。
なお、上記の離間距離は、図3に示すように、前述の接合部列64Lの最もウエスト開口部12側及び股下部10C側にある接合部64の中心点同士を結んだ仮想線L2、L2の間のウエスト周り方向Xの離間長さW1を意味する。
更に、隣り合う接合部列64L、64L間のウエスト周り方向Xの離間長さW1は、接合部64のウエスト周り方向Xの幅H2の5倍以上が好ましく、7倍以上がより好ましく、10倍以上が更に好ましい。これにより、中空部65の幅が接合部64の幅H2に対して十分広くなる。その結果、十分な空気トンネルの径を確保できるため、通気性をより向上することができる。
また、隣り合う接合部列64L、64L間のウエスト周り方向Xの離間長さW1は、空気トンネルの剛性を維持し、装着時に空気トンネルを潰れにくくする観点から、接合部64のウエスト周り方向Xの幅H2の50倍以下が好ましく、40倍以下がより好ましく、30倍以下が更に好ましい。
更に前述の傾斜する方向V1に関し、接合部列64Lは、ウエスト周り方向Xに直交する仮想線L1に対して2°以上の傾斜がついていることが好ましい。これにより、吸収性コア16の脇に接する中空部65の空気トンネルをより良好に配置することができる。
また、接合部列64Lは、ウエスト周り方向Xに直交する仮想線L1に対して10°以下の傾斜がついていることが好ましい。これにより、中空部65の空気トンネルをより潰れ難いものとすることができる。
なお、この傾斜の角度は、図3に示すように、ウエスト周り方向Xに直交する仮想線L1と、接合部列64Lにおける最もウエスト開口部12側及び股下部10C側にある接合部64の中心点同士を結んだ仮想線L2とのなす傾斜角度θである。
隣り合う接合部列64L、64L同士はその全域において、ウエスト周り方向Xにおける位置が重ならないことが好ましい。これは、互いに傾斜する接合部列64L間において、延出方向V1のどの位置においても、互いのウエスト周り方向Xの位置が身丈方向Yに重なる部分がないことを意味する。これは、例えば図7示すように、隣接する接合部列64L、64Lそれぞれで、相対する接合部列に最も近い接合部64A及び接合部64Bを特定して次のようになることを意味する。すなわち、接合部64A及び接合部64Bのウエスト周り方向Xの相対する側の端部64Eからウエスト周り方向Xに直交する仮想線L3、L3を引き、両仮想線間W2の領域に、相対する接合部列64L、64Lを構成する接合部64がないことを意味する。これにより、接合部列64Lが適度な傾斜で配置されることになり、中空部65は更に潰れ難くなる。
接合部列64Lを構成する各接合部64は、図6に示すように、身丈方向Yに沿う長さT1がウエスト周り方向Xに沿う幅H2よりも長くされた平面形状を有することが好ましい。すなわち、各接合部64はその長手方向(長軸)が身丈方向Yに沿い、短手方向(短軸)がウエスト周り方向Xに沿う平面形状であることが好ましい。
各接合部64がこのような平面形状を有していると、弾性体7のウエスト周り方向Xに沿った収縮方向に対して垂直方向に、各接合部64が内層シート61及び外層シート62を接合固定することになり、前述の接合強度がより高められる。このような接合部64からなる斜め方向の接合部列64L、64L間に形成される中空部65は、より潰れ難くなり、良好な空気トンネルがより保持され易くなる。また、内層シート61及び外層シート62が不織布からなる場合、該不織布の繊維配向は通常、ウエスト周り方向Xであり、その繊維配向に対して垂直に接合部64が接合固定を行うことになる。この点からも、中空部65は、より潰れ難くなり、良好な空気トンネルがより保持され易くなる。更に、各接合部64が身丈方向Yに長い形状である方が、接合部列64L、64L間の襞部66がより綺麗な形状で立ち上がりやすく、中空部65の空気トンネルによる通気性もより良好となり、柔らかさもより向上する。
上記の観点から、各接合部64は、身丈方向Yに沿う長さT1がウエスト周り方向Xに沿う幅H2の2倍以上であることが好ましく、3倍以上であることがより好ましく、4倍以上であることが更に好ましい。
また、各接合部64は、ウエスト周りの柔軟性を維持する観点から、身丈方向に沿う長さT1がウエスト周り方向Xに沿う幅H2の15倍以下であることが好ましく、12倍以下であることがより好ましく、10倍以下であることが更に好ましい。
各接合部64の平面形状は、前述の隣接する接合部64同士を身丈方向Yに投影させたときに重なり得る種々の形状を取り得え、また身丈方向Yに長い種々の形状を取り得る。例えば、楕円形や矩形などが挙げられる。その中でも、上記の中空部65をより潰れ難くする観点から、各接合部64の平面形状は矩形であることが好ましい。各接合部64の平面形状が矩形である場合、前述の接合強度をより高めて斜め方向V1の中空部65を潰れ難くする観点から、前記矩形の長辺を身丈方向Yに沿わせ、短辺をウエスト周り方向Xに沿わせた配置とすることが好ましい。
更に中空部65を潰れ難くする観点から、接合部列64Lを構成する各接合部64の身丈方向Yの長さT1の合計値は、腹側外装体21の身丈方向Yの長さT0の20%以上であることが好ましく、25%以上であることがより好ましく、30%以上であることが更に好ましい(図7参照)。
また、接合部列64Lを構成する各接合部64の身丈方向Yの長さT1の合計値は、ウエスト周りの柔軟性を維持する観点から、腹側外装体21の身丈方向Yの長さT0の80%以下であることが好ましく、70%以下であることがより好ましく、60%以下であることが更に好ましい。
なお、腹側外装体21が前述の通り、サイド固定部11、11に挟まれた外装体1の部分であることから、腹側外装体21の身丈方向Yの長さT0は、サイド固定部11の身丈方向Yの長さに相当する(図7参照)。
前述の襞部66及び中空部65をより良好に形成する観点から、内層シート61及び外層シート62のうち少なくとも一方は非伸縮シートで構成されていることが好ましい。「非伸縮」とは、100の長さのシートを、力を一方向に加えて150の長さまで伸長させることができない性質を言う。このような非伸縮シートとしては、例えばスパンボンド不織布メルトブローン不織布等が挙げられる。
また、吸収性コア16の脇の部分からの湿気等の排気をより良好にする観点から、図8に示すように、内側固定部63の接合部列64L側の縁部に、平面視において、ウエスト周り方向Xの中央部側に窪んだ凹部63Aを有することが好ましい。これにより、吸収性コア16により近い位置から中空部65の空気トンネルが延びるようにすることができる。また上記の観点から、凹部63Aは接合部列64Lと重ならないことが好ましい。このような凹部63Aの数及び身丈方向Yの位置は、弾性体7の接合固定強度と通気性とを両立し得る範囲で適宜設定することができる。
更に、隣り合う接合部列64L、64L間のウエスト周り方向の離間長さW1は、凹部63Aの身丈方向Yの長さT6よりも長いことが好ましい。これにより、凹部63Aに中空部65の空気トンネルがより確実に通るようにすることができる。上記の凹部63Aの身丈方向Yの長さT6は、凹部63Aの接合部列64Lに最も近い部分、すなわち、凹部63Aの開口縁における長さを意味する。
上記の観点から、離間長さW1の長さT6に対する比(W1/T6)は、1超以上が好ましく、1.2以上がより好ましく、1.5以上が更に好ましい。また、離間長さW1の長さT6に対する比(W1/T6)は、離間長さW1を抑えて空気トンネルの剛性を保持する観点から、10以下が好ましく、8以下がより好ましく、6以下が更に好ましい。
加えて、身丈方向Yに隣り合う弾性体7、7間の離間長さT7は、凹部63Aの身丈方向Yの長さT6よりも長いことが好ましい。これにより、内側固定部63において弾性体7の抜けのリスクを低減することができる。
上記の観点から、離間長さT7の長さT6に対する比(T7/T6)は、1.1以上が好ましく、1.2以上がより好ましく、1.3以上が更に好ましい。また、離間長さT7の長さT6に対する比(T7/T6)は、通気性向上の観点から、5以下が好ましく、4以下がより好ましく、3以下が更に好ましい。
おむつ10を構成する各部材は、この種の物品に用いられる種々のものを用いて形成することができる。
例えば、外装体2を構成する内層シート61及び外層シート62の素材としては、それぞれ、例えばエアースルー不織布、ヒートロール不織布、スパンレース不織布、スパンボンド不織布、メルトブローン不織布等の各種製法による不織布、織布、編布、樹脂フィルム等が挙げられ、これらを積層一体化させてなるシート材等も用いることができる。その素材も種々のものを用いることができる。例えば、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、その他の熱可塑性樹脂からなる合成繊維を用いることができる。
また、内層シート61は、通気性、風合いを良好にする観点から、不織布を用いることが好ましく、また、排泄物の漏れ防止の観点から、撥水性の不織布を用いることが好ましい。
吸収性コア16としては、この種の物品に用いられるものを特に制限することなく任意に採用できる。例えば、親水性繊維と高吸水性ポリマー粒子との混合物、親水性繊維と高吸水性ポリマー粒子と熱可塑性合成樹脂繊維との混合物などが挙げられる。前記親水性繊維としては、親水性表面を有する繊維を用いることができ、例えばセルロース繊維や、合成繊維を必要に応じ界面活性剤等により親水化処理したものが挙げられる。前記混合物は、その型崩れやポリマー粒子の脱落を防ぐため、その全体が紙やパルプシート、親水性の不織布等の透液性シートに被覆されることが好ましい。ポリマー粒子としては、デンプン系、セルロース系、合成ポリマー系のものを使用することができる。
また、吸収性コア16としては、シート状にしたものでもよい。前記シート状のものとしては、例えば、親水性繊維を原料として製造された紙やパルプシートなどがある。また、複数の基材シート(吸収紙又は不織布)の間に高吸水性ポリマー材の集合体を挟持固定した吸水性シート(例えば、特開平8-246395号に記載の吸水性シートや特開2004-275225号に記載のポリマーシート)などがある。
前述の各種の弾性体の材料としては、おむつや生理用ナプキン等の着用物品に用いられる通常の弾性材料を用いることができ、例えば素材としては、スチレン-ブタジエン、ブタジエン、イソプレン、ネオプレン等の合成ゴム、天然ゴム、EVA、伸縮性ポリオレフィン、ポリウレタン等を挙げることができ、形態としては、断面が矩形、正方形、円形、多角形状等の糸状ないし紐状(平ゴム等)のもの、またはマルチフィラメントタイプの糸状のもの等を用いることができる。
また、吸収性本体1を構成する材料は通常この種のおむつに用いられる材料を特に制限なく用いることができる。
本発明のパンツ型吸収性物品は、上述のようなおむつ10の実施形態に限定されるものでなく、パンツ型の構造を有する種々のものを含む概念である。
また、本発明のパンツ型吸収性物品は、乳幼児用のものであっても、成人用のものであってもよく、おむつ以外の形態のものであってもよい。例えば、おむつ以外の形態として、生理用ショーツ、ショーツ型ナプキン、使い捨てショーツ等であってもよい。
上述した実施形態に関し、本発明はさらに以下のパンツ型吸収性物品を開示する。
<1>
吸収性コアを含む吸収性本体と、該吸収性本体の非肌面側に配される外装体とを有し、着用者の胴を通すウエスト開口部及び前記着用者の脚を通す左右一対のレッグ開口部、並びに、着用者の腹側に配される腹側部、股間側に配される股下部及び背側に配される背側部とを備え、ウエスト周り方向と身丈方向とを有するパンツ型着用物品であって、
前記腹側部及び前記背側部の少なくとも一方における前記外装体が、内層シート及び外層シートを有し、前記内層シートと前記外層シートとの間には、前記ウエスト周り方向に伸縮可能な複数の弾性体が前記身丈方向に間欠的に配置され、前記弾性体の外側端部を前記内層シート及び前記外層シートと接合する一対のサイド固定部が、前記外装体のウエスト周り方向の端部に配されており、
前記一対のサイド固定部の間の、前記外装体が前記吸収性コアと重なる領域の前記ウエスト周り方向の左右外方の領域に、前記複数の弾性体の内側端部を前記内層シート及び前記外層シートと接合する一対の内側固定部が配されており、
前記サイド固定部と前記内側固定部との間、及び、前記吸収性本体よりもウエスト開口部側の領域における前記一対のサイド固定部の間において、前記複数の弾性体は、前記内層シート及び前記外層シートと接合されない非固定弾性体とされて、伸縮可能にされており、
前記身丈方向に隣り合う前記非固定弾性体の間に、前記内層シート及び前記外層シートを接合する接合部が配され、該接合部が複数、前記ウエスト周り方向について位置をずらしながら前記身丈方向へ間欠配置されて、前記ウエスト周り方向に直交する仮想線に対して傾斜する方向に延在する接合部列をなし、該接合部列の平面視、前記接合部同士は、一方の接合部のウエスト周り方向の端部の前記身丈方向に沿う延長線上に、前記非固定弾性体を挟んで隣り合う他の接合部が存在する配置関係にされている、パンツ型吸収性物品。
<2>
前記サイド固定部と前記内側固定部との間に配される前記接合部列は、ウエスト開口部側の端部から股下部側の端部まで延出している、前記<1>に記載のパンツ型吸収性物品。
<3>
前記身丈方向に隣り合う前記接合部同士の前記ウエスト周り方向の重なり幅が一定にされている、前記<1>又は<2>に記載のパンツ型吸収性物品。
<4>
前記身丈方向に隣り合う前記接合部同士の前記ウエスト周り方向の重なり幅は、前記接合部の前記ウエスト周り方向の幅の20%以上70%以下、好ましくは25%以上65%以下、より好ましくは30%以上60%以下である、前記<1>~<3>のいずれか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<5>
隣り合う前記接合部列同士は、前記ウエスト周り方向に3mm以上、好ましくは4mm以上、より好ましくは5mm以上離間している、前記<1>~<4>のいずれか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<6>
隣り合う前記接合部列同士は、前記ウエスト周り方向に15mm以下、好ましくは13mm以下、より好ましくは10mm以下で離間している、前記<1>~<5>のいずれか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<7>
隣り合う前記接合部列間の前記ウエスト周り方向の離間長さは、前記接合部のウエスト周り方向の幅の5倍以上、好ましくは5倍以上50倍以下、より好ましくは7倍以上40倍以下、さらに好ましくは10倍以上30倍以下である、前記<1>~<6>のいずれか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<8>
前記接合部列は、前記ウエスト周り方向に直交する仮想線に対して2°以上の傾斜がついている、前記<1>~<7>のいずれか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<9>
前記接合部列は前記ウエスト周り方向に直交する仮想線に対して10°以下の傾斜がついている、前記<1>~<8>のいずれか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<10>
隣り合う前記接合部列同士はその全域において、前記ウエスト周り方向における位置が重ならない、前記<1>~<9>のいずれか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<11>
前記の各接合部は、前記身丈方向に沿う長さが前記ウエスト周り方向に沿う幅よりも長くされた平面形状を有する、前記<1>~<10>のいずれか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<12>
前記の各接合部は、前記身丈方向に沿う長さが前記ウエスト周り方向に沿う幅の2倍以上である、前記<11>に記載のパンツ型吸収性物品。
<13>
前記の各接合部の平面形状が矩形である、前記<11>又は<12>に記載のパンツ型吸収性物品。
<14>
前記接合部列を構成する各接合部の前記身丈方向の長さの合計値は、前記腹側部及び前記背側部の少なくとも一方に配された前記外装体の前記身丈方向の長さの20%以上、好ましくは20%以上80%以下、より好ましくは25%以上70%以下、さらに好ましくは30%以上60%以下である、前記<1>~<13>のいずれか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<15>
前記内層シート及び前記外層シートのうち少なくとも一方は非伸縮シートで構成されている、前記<1>~<14>のいずれか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<16>
前記内側固定部の前記接合部列側の縁部に、平面視において、前記ウエスト周り方向の中央部側に窪んだ凹部を有し、該凹部は前記接合部列と重ならない、前記<1>~<15>のいずれか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<17>
隣り合う前記接合部列間の前記ウエスト周り方向の離間長さは、前記凹部の前記身丈方向の長さよりも長い、前記<16>に記載のパンツ型吸収性物品。
<18>
前記凹部の前記身丈方向の長さに対する隣り合う前記接合部列間の前記ウエスト周り方向の離間長さの比率が、1超以上10以下、好ましくは1.2以上8以下、より好ましくは1.5以上6以下である、前記<17>に記載のパンツ型吸収性物品。
<19>
前記身丈方向に隣り合う前記弾性体間の離間長さは、前記凹部の前記身丈方向の長さよりも長い、好ましくは前記<16>~<18>のいずれか1に記載のパンツ型吸収性物品。
<20>
前記凹部の前記身丈方向の長さに対する前記身丈方向に隣り合う前記弾性体間の離間長さの比率が、1.1以上5以下、好ましくは1.2以上4以下、より好ましくは1.3以上3以下である、前記<19>に記載のパンツ型吸収性物品。
1 吸収性本体
16 吸収性コア
2 外装体
21 腹側外装体
22 背側外装体
61 内層シート
62 外層シート
63 内側固定部
63A 凹部
64 接合部
64L 接合部列
65 中空部
66 襞部
7 弾性体
7A 非固定弾性体
71 弾性体の外側端部
72 弾性体の内側端部
10 おむつ
10F おむつの腹側部
10C おむつの股下部
10R おむつの背側部
10D おむつの胴周り部
11 サイド固定部
12 ウエスト開口部
13 レッグ開口部
Y おむつの身丈方向(又は吸収性本体の長手方向)
X おむつのウエスト周り幅方向(又は吸収性本体の幅方向)

Claims (18)

  1. 吸収性コアを含む吸収性本体と、該吸収性本体の非肌面側に配される外装体とを有し、着用者の胴を通すウエスト開口部及び前記着用者の脚を通す左右一対のレッグ開口部、並びに、着用者の腹側に配される腹側部、股間側に配される股下部及び背側に配される背側部とを備え、ウエスト周り方向と身丈方向とを有するパンツ型着用物品であって、
    前記腹側部及び前記背側部の少なくとも一方における前記外装体が、内層シート及び外層シートを有し、前記内層シートと前記外層シートとの間には、前記ウエスト周り方向に伸縮可能な複数の弾性体が前記身丈方向に間欠的に配置され、前記弾性体の外側端部を前記内層シート及び前記外層シートと接合する一対のサイド固定部が、前記外装体のウエスト周り方向の端部に配されており、
    前記一対のサイド固定部の間の、前記外装体が前記吸収性コアと重なる領域の前記ウエスト周り方向の左右外方の領域に、前記複数の弾性体の内側端部を前記内層シート及び前記外層シートと接合する一対の内側固定部が配されており、
    前記サイド固定部と前記内側固定部との間、及び、前記吸収性本体よりもウエスト開口部側の領域における前記一対のサイド固定部の間において、前記複数の弾性体は、前記内層シート及び前記外層シートと接合されない非固定弾性体とされて、伸縮可能にされており、
    前記身丈方向に隣り合う前記非固定弾性体の間に、前記内層シート及び前記外層シートを接合する接合部が配され、該接合部が複数、前記ウエスト周り方向について位置をずらしながら前記身丈方向へ間欠配置されて、前記ウエスト周り方向に直交する仮想線に対して傾斜する方向に延在する接合部列をなし、該接合部列の平面視、前記接合部同士は、一方の接合部のウエスト周り方向の端部の前記身丈方向に沿う延長線上に、前記非固定弾性体を挟んで隣り合う他の接合部が存在する配置関係にされている、パンツ型吸収性物品。
  2. 前記サイド固定部と前記内側固定部との間に配される前記接合部列は、ウエスト開口部側の端部から股下部側の端部まで延出している、請求項1記載のパンツ型吸収性物品。
  3. 前記身丈方向に隣り合う前記接合部同士の前記ウエスト周り方向の重なり幅が一定にされている、請求項1又は2記載のパンツ型吸収性物品。
  4. 前記身丈方向に隣り合う前記接合部同士の前記ウエスト周り方向の重なり幅は、前記接合部の前記ウエスト周り方向の幅の20%以上70%以下である、請求項1~3のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品。
  5. 隣り合う前記接合部列同士は、前記ウエスト周り方向に3mm以上離間している、請求項1~4のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品。
  6. 隣り合う前記接合部列同士は、前記ウエスト周り方向に15mm以下で離間している、請求項1~5のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品。
  7. 隣り合う前記接合部列間の前記ウエスト周り方向の離間長さは、前記接合部のウエスト周り方向の幅の5倍以上である、請求項1~6のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品。
  8. 前記接合部列は、前記ウエスト周り方向に直交する仮想線に対して2°以上の傾斜がついている、請求項1~7のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品。
  9. 前記接合部列は前記ウエスト周り方向に直交する仮想線に対して10°以下の傾斜がついている、請求項1~8のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品。
  10. 隣り合う前記接合部列同士はその全域において、前記ウエスト周り方向における位置が重ならない、請求項1~9のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品。
  11. 前記の各接合部は、前記身丈方向に沿う長さが前記ウエスト周り方向に沿う幅よりも長くされた平面形状を有する、請求項1~10のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品。
  12. 前記の各接合部は、前記身丈方向に沿う長さが前記ウエスト周り方向に沿う幅の2倍以上である、請求項11記載のパンツ型吸収性物品。
  13. 前記の各接合部の平面形状が矩形である、請求項11又は12記載のパンツ型吸収性物品。
  14. 前記接合部列を構成する各接合部の前記身丈方向の長さの合計値は、前記腹側部及び前記背側部の少なくとも一方に配された前記外装体の前記身丈方向の長さの20%以上である、請求項1~13のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品。
  15. 前記内層シート及び前記外層シートのうち少なくとも一方は非伸縮シートで構成されている、請求項1~14のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品。
  16. 前記内側固定部の前記接合部列側の縁部に、平面視において、前記ウエスト周り方向の中央部側に窪んだ凹部を有し、該凹部は前記接合部列と重ならない、請求項1~15のいずれか1項に記載のパンツ型吸収性物品。
  17. 隣り合う前記接合部列間の前記ウエスト周り方向の離間長さは、前記凹部の前記身丈方向の長さよりも長い、請求項16記載のパンツ型吸収性物品。
  18. 前記身丈方向に隣り合う前記弾性体間の離間長さは、前記凹部の前記身丈方向の長さよりも長い、請求項16又は17記載のパンツ型吸収性物品。
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