JP2023096678A - 情報処理システム及びサーバ、情報処理方法、プログラム - Google Patents
情報処理システム及びサーバ、情報処理方法、プログラム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】格納容器種別識別情報を用いて配送物(例えば荷物などの積載物)を定型化して管理することで、配送物の総合的な物量の把握を容易にし、様々な格納空間への効率的に格納する情報処理システム、管理サーバ、情報処理方法及びプログラムを提供する。【解決手段】情報処理システムにおいて、管理サーバの制御部10は、配送要求がなされた第1の在庫物の要配送在庫物を格納する格納容器の容積毎の種類を示す格納容器種別情報と、一以上の格納容器を格納する格納空間の容積を示す基準格納空間容積情報に基づき、格納空間内の残余空間を示す残余空間情報を算出する残余空間算出部152と、第1の在庫物とは異なる第2の在庫物に関する情報と、残余空間情報に基づき、第1の在庫物の要配送在庫物と共に格納容器に所定量の要配送在庫物を格納する第2の在庫物を抽出する混載対象在庫抽出部153と、を備える。【選択図】図4
Description
本発明は、情報処理システム及びサーバ、情報処理方法、プログラムに関するものである。
近年、ドローン(Drone)・無人航空機(UAV:Unmanned Aerial Vehicle)などの飛行体や無人地上車両(UGV:Unmanned Ground Vehicle)などの走行体などの自律制御可能な移動体が産業に利用され始めている。特許文献1には、飛行体による配送物の配送について開示されている。
このような配送システムにおいては、特許文献1に開示されるように、複数の移動体が配達制御対象となることが想定されているものの、実証実験においては、1台の移動体に積み込み可能な範囲で仮想的な配達荷物(例えば、日用品や食料など)を設定し、既定の経路を飛ばせるタイミングで試験配達飛行をさせている。
しかしながら、現実的にはユーザが移動体1台の積載量を意識しながら注文することはなく、欲しいタイミングで欲しい物を欲しい量注文することが通常であるので、移動体1台に対してどの程度収まるかどうか(言い換えると、移動体搭載部などの格納空間の残余空間がどのくらいか)について予見性がない。一方で、配送効率が高いと配送コスト(ひいては配送料)が下がることが知られているため、移動体1台に多くの荷物を積みこむことがサービス提供者にとってもユーザにとっても望ましい。このような課題については、移動体に限らず、従来の配送方法においても同様である。
そこで、本発明はこのような背景を鑑みてなされたものであり、格納容器種別識別情報を用いて配送物(例えば荷物などの積載物)を定型化して管理することで、配送物の総合的な物量の把握を容易にし、様々な格納空間への効率的な格納を可能とする情報処理システム及びサーバ、情報処理方法、プログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明の主たる発明は、配送要求がなされた第1の在庫物の要配送在庫物を格納する格納容器の容積ごとの種類を示す格納容器種別情報と、一以上の格納容器を格納する格納空間の容積を示す基準格納空間容積情報に基づき、前記格納空間内の残余空間を示す残余空間情報を算出する残余空間算出部と、前記第1の在庫物とは異なる第2の在庫物に関する情報と、前記残余空間情報に基づき、前記第1の在庫物の要配送在庫物と共に前記格納容器に所定量の要配送在庫物を格納する前記第2の在庫物を抽出する混載対象在庫抽出部と、を備える情報処理システム等である。
本発明によれば、格納容器種別識別情報を用いて配送物(例えば荷物などの積載物)を定型化して管理することで、配送物の総合的な物量の把握を容易にし、様々な格納空間への効率的な格納を可能とする情報処理システム及びサーバ、情報処理方法、プログラムを提供することができる。
本発明の実施形態の内容を列記して説明する。本発明の実施の形態による情報処理システム等は、以下のような構成を備える。
[項目1]
配送要求がなされた第1の在庫物の要配送在庫物を格納する格納容器の容積ごとの種類を示す格納容器種別情報と、一以上の格納容器を格納する格納空間の容積を示す基準格納空間容積情報に基づき、前記格納空間内の残余空間を示す残余空間情報を算出する残余空間算出部と、
前記第1の在庫物とは異なる第2の在庫物に関する情報と、前記残余空間情報に基づき、前記第1の在庫物の要配送在庫物と共に前記格納容器に所定量の要配送在庫物を格納する前記第2の在庫物を抽出する混載対象在庫抽出部と、を備える、
ことを特徴とする情報処理システム。
[項目2]
前記第2の在庫物に関する情報は、前記第2の在庫物に関連する配送不要在庫物数情報であって、
前記混載対象在庫抽出部は、当該配送不要在庫物数情報が所定の数を下回った第2の在庫物を抽出する、
ことを特徴とする項目1に記載の情報処理システム。
[項目3]
前記第2の在庫物に関する情報は、前記第2の在庫物に関連する販売管理情報であって、
前記混載対象在庫抽出部は、当該販売管理情報に基づき消費予測情報を生成し、当該消費予測情報に基づき所定期間以内に所定の数を下回ることが予測される第2の在庫物を抽出する、
ことを特徴とする項目1に記載の情報処理システム。
[項目4]
前記消費予測情報は、前記第1の在庫物の消費に併せて消費される前記第2の在庫物に関する関連消費予測情報であってもよい、
ことを特徴とする項目3に記載の情報処理システム。
[項目5]
前記第2の在庫物に関する情報は、前記第2の在庫物に関連する消費予定情報であって、
前記混載対象在庫抽出部は、当該消費予定情報に基づき所定期間以内に所定数の消費が見込まれる第2の在庫物を抽出する、
ことを特徴とする項目1に記載の情報処理システム。
[項目6]
前記混載対象在庫抽出部は、前記第2の在庫物に関連する要配送在庫物数情報が所定の数を下回った第2の在庫物を抽出しない、
ことを特徴とする項目1ないし5のいずれかに記載の情報処理システム。
[項目7]
前記混載対象在庫抽出部は、前記第1の在庫物に関連する配送情報において、通常配送よりも配送完了までの期間が短いお急ぎ配送を示す配送種別情報を含む場合には、前記第2の在庫物の抽出を行わない、
ことを特徴とする項目1ないし6のいずれかに記載の情報処理システム。
[項目8]
配送要求がなされた第1の在庫物の要配送在庫物を格納する格納容器の容積ごとの種類を示す格納容器種別情報と、一以上の格納容器を格納する格納空間の容積を示す基準格納空間容積情報に基づき、前記格納空間内の残余空間を示す残余空間情報を算出する残余空間算出部と、
前記第1の在庫物とは異なる第2の在庫物に関する情報と、前記残余空間情報に基づき、前記第1の在庫物の要配送在庫物と共に前記格納容器に所定量の要配送在庫物を格納する前記第2の在庫物を抽出する混載対象在庫抽出部と、を備える、
ことを特徴とするサーバ。
[項目9]
残余空間算出部により、配送要求がなされた第1の在庫物の要配送在庫物を格納する格納容器の容積ごとの種類を示す格納容器種別情報と、一以上の格納容器を格納する格納空間の容積を示す基準格納空間容積情報に基づき、前記格納空間内の残余空間を示す残余空間情報を算出するステップと、
混載対象在庫抽出部により、前記第1の在庫物とは異なる第2の在庫物に関する情報と、前記残余空間情報に基づき、前記第1の在庫物の要配送在庫物と共に前記格納容器に所定量の要配送在庫物を格納する前記第2の在庫物を抽出するステップと、を含む、
ことを特徴とする情報処理方法。
[項目10]
残余空間算出部により、配送要求がなされた第1の在庫物の要配送在庫物を格納する格納容器の容積ごとの種類を示す格納容器種別情報と、一以上の格納容器を格納する格納空間の容積を示す基準格納空間容積情報に基づき、前記格納空間内の残余空間を示す残余空間情報を算出するステップと、
混載対象在庫抽出部により、前記第1の在庫物とは異なる第2の在庫物に関する情報と、前記残余空間情報に基づき、前記第1の在庫物の要配送在庫物と共に前記格納容器に所定量の要配送在庫物を格納する前記第2の在庫物を抽出するステップと、をコンピュータに実行させる、
ことを特徴とするプログラム。
[項目1]
配送要求がなされた第1の在庫物の要配送在庫物を格納する格納容器の容積ごとの種類を示す格納容器種別情報と、一以上の格納容器を格納する格納空間の容積を示す基準格納空間容積情報に基づき、前記格納空間内の残余空間を示す残余空間情報を算出する残余空間算出部と、
前記第1の在庫物とは異なる第2の在庫物に関する情報と、前記残余空間情報に基づき、前記第1の在庫物の要配送在庫物と共に前記格納容器に所定量の要配送在庫物を格納する前記第2の在庫物を抽出する混載対象在庫抽出部と、を備える、
ことを特徴とする情報処理システム。
[項目2]
前記第2の在庫物に関する情報は、前記第2の在庫物に関連する配送不要在庫物数情報であって、
前記混載対象在庫抽出部は、当該配送不要在庫物数情報が所定の数を下回った第2の在庫物を抽出する、
ことを特徴とする項目1に記載の情報処理システム。
[項目3]
前記第2の在庫物に関する情報は、前記第2の在庫物に関連する販売管理情報であって、
前記混載対象在庫抽出部は、当該販売管理情報に基づき消費予測情報を生成し、当該消費予測情報に基づき所定期間以内に所定の数を下回ることが予測される第2の在庫物を抽出する、
ことを特徴とする項目1に記載の情報処理システム。
[項目4]
前記消費予測情報は、前記第1の在庫物の消費に併せて消費される前記第2の在庫物に関する関連消費予測情報であってもよい、
ことを特徴とする項目3に記載の情報処理システム。
[項目5]
前記第2の在庫物に関する情報は、前記第2の在庫物に関連する消費予定情報であって、
前記混載対象在庫抽出部は、当該消費予定情報に基づき所定期間以内に所定数の消費が見込まれる第2の在庫物を抽出する、
ことを特徴とする項目1に記載の情報処理システム。
[項目6]
前記混載対象在庫抽出部は、前記第2の在庫物に関連する要配送在庫物数情報が所定の数を下回った第2の在庫物を抽出しない、
ことを特徴とする項目1ないし5のいずれかに記載の情報処理システム。
[項目7]
前記混載対象在庫抽出部は、前記第1の在庫物に関連する配送情報において、通常配送よりも配送完了までの期間が短いお急ぎ配送を示す配送種別情報を含む場合には、前記第2の在庫物の抽出を行わない、
ことを特徴とする項目1ないし6のいずれかに記載の情報処理システム。
[項目8]
配送要求がなされた第1の在庫物の要配送在庫物を格納する格納容器の容積ごとの種類を示す格納容器種別情報と、一以上の格納容器を格納する格納空間の容積を示す基準格納空間容積情報に基づき、前記格納空間内の残余空間を示す残余空間情報を算出する残余空間算出部と、
前記第1の在庫物とは異なる第2の在庫物に関する情報と、前記残余空間情報に基づき、前記第1の在庫物の要配送在庫物と共に前記格納容器に所定量の要配送在庫物を格納する前記第2の在庫物を抽出する混載対象在庫抽出部と、を備える、
ことを特徴とするサーバ。
[項目9]
残余空間算出部により、配送要求がなされた第1の在庫物の要配送在庫物を格納する格納容器の容積ごとの種類を示す格納容器種別情報と、一以上の格納容器を格納する格納空間の容積を示す基準格納空間容積情報に基づき、前記格納空間内の残余空間を示す残余空間情報を算出するステップと、
混載対象在庫抽出部により、前記第1の在庫物とは異なる第2の在庫物に関する情報と、前記残余空間情報に基づき、前記第1の在庫物の要配送在庫物と共に前記格納容器に所定量の要配送在庫物を格納する前記第2の在庫物を抽出するステップと、を含む、
ことを特徴とする情報処理方法。
[項目10]
残余空間算出部により、配送要求がなされた第1の在庫物の要配送在庫物を格納する格納容器の容積ごとの種類を示す格納容器種別情報と、一以上の格納容器を格納する格納空間の容積を示す基準格納空間容積情報に基づき、前記格納空間内の残余空間を示す残余空間情報を算出するステップと、
混載対象在庫抽出部により、前記第1の在庫物とは異なる第2の在庫物に関する情報と、前記残余空間情報に基づき、前記第1の在庫物の要配送在庫物と共に前記格納容器に所定量の要配送在庫物を格納する前記第2の在庫物を抽出するステップと、をコンピュータに実行させる、
ことを特徴とするプログラム。
<実施の形態1>
以下、本発明の実施の形態1による情報システム等についての実施の形態を説明する。添付図面において、同一または類似の要素には同一または類似の参照符号及び名称が付され、各実施形態の説明において同一または類似の要素に関する重複する説明は省略することがある。また、本実施形態で示される特徴は、互いに矛盾しない限り他の実施形態にも適用可能である。
以下、本発明の実施の形態1による情報システム等についての実施の形態を説明する。添付図面において、同一または類似の要素には同一または類似の参照符号及び名称が付され、各実施形態の説明において同一または類似の要素に関する重複する説明は省略することがある。また、本実施形態で示される特徴は、互いに矛盾しない限り他の実施形態にも適用可能である。
<構成>
図1に示されるように、本実施の形態における情報処理システムは、管理サーバ1と、一以上のユーザ端末2と、一以上のユーザ端末2と、を有している。管理サーバ1と、ユーザ端末2と、作業者端末3は、ネットワークを介して互いに通信可能に接続されている。なお、図示された構成は一例であり、これに限らない。
図1に示されるように、本実施の形態における情報処理システムは、管理サーバ1と、一以上のユーザ端末2と、一以上のユーザ端末2と、を有している。管理サーバ1と、ユーザ端末2と、作業者端末3は、ネットワークを介して互いに通信可能に接続されている。なお、図示された構成は一例であり、これに限らない。
<管理サーバ1>
図2は、管理サーバ1のハードウェア構成を示す図である。なお、図示された構成は一例であり、これ以外の構成を有していてもよい。
図2は、管理サーバ1のハードウェア構成を示す図である。なお、図示された構成は一例であり、これ以外の構成を有していてもよい。
図示されるように、管理サーバ1は、一以上のユーザ端末2と一以上の作業者端末3と接続され本システムの一部を構成する。管理サーバ1は、例えばワークステーションやパーソナルコンピュータのような汎用コンピュータとしてもよいし、或いはクラウド・コンピューティングによって論理的に実現されてもよい。
管理サーバ1は、少なくとも、制御部10、メモリ11、ストレージ12、送受信部13、入出力部14等を備え、これらはバス15を通じて相互に電気的に接続される。
制御部10は、管理サーバ1全体の動作を制御し、各要素間におけるデータの送受信の制御、及びアプリケーションの実行及び認証処理に必要な情報処理等を行う演算装置である。例えば制御部10はCPU(Central Processing Unit)および/またはGPU(Graphics Processing Unit)であり、ストレージ12に格納されメモリ11に展開された本システムのためのプログラム等を実行して各情報処理を実施する。
メモリ11は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性記憶装置で構成される主記憶と、フラッシュメモリやHDD(Hard Disc Drive)等の不揮発性記憶装置で構成される補助記憶と、を含む。メモリ11は、プロセッサ10のワークエリア等として使用され、また、管理サーバ1の起動時に実行されるBIOS(Basic Input / Output System)、及び各種設定情報等を格納する。
ストレージ12は、アプリケーション・プログラム等の各種プログラムを格納する。各処理に用いられるデータを格納したデータベースがストレージ12に構築されていてもよい。
送受信部13は、管理サーバ1をネットワークおよびブロックチェーンネットワークに接続する。なお、送受信部13は、Bluetooth(登録商標)及びBLE(Bluetooth Low Energy)の近距離通信インターフェースを備えていてもよい。
入出力部14は、キーボード・マウス類等の情報入力機器、及びディスプレイ等の出力機器である。
バス15は、上記各要素に共通に接続され、例えば、アドレス信号、データ信号及び各種制御信号を伝達する。
<ユーザ端末2、作業者端末3>
図3に示されるユーザ端末2は、所有している商品等の一部を倉庫等の要配送在庫管理空間にて在庫物として管理しているユーザが所持する、例えばパーソナルコンピュータやタブレット端末、スマートフォン、携帯電話、PHS、PDA等の情報処理装置であり、ユーザ端末2もまた、制御部20、メモリ21、ストレージ22、送受信部23、入出力部24等を備え、これらはバス25を通じて相互に電気的に接続される。各要素の主な機能は、上述した管理サーバ1と同様に構成することが可能であることから、各要素の詳細な説明は省略する。また、作業者端末3は、要配送在庫管理空間にて在庫物や配送物の管理を行う作業者が所持する、例えばパーソナルコンピュータやタブレット端末、スマートフォン、携帯電話、PHS、PDA等の情報処理装置であり、各要素の主な機能は、上述したユーザ端末2と同様に構成することが可能であることから、各要素の詳細な説明は省略する。
図3に示されるユーザ端末2は、所有している商品等の一部を倉庫等の要配送在庫管理空間にて在庫物として管理しているユーザが所持する、例えばパーソナルコンピュータやタブレット端末、スマートフォン、携帯電話、PHS、PDA等の情報処理装置であり、ユーザ端末2もまた、制御部20、メモリ21、ストレージ22、送受信部23、入出力部24等を備え、これらはバス25を通じて相互に電気的に接続される。各要素の主な機能は、上述した管理サーバ1と同様に構成することが可能であることから、各要素の詳細な説明は省略する。また、作業者端末3は、要配送在庫管理空間にて在庫物や配送物の管理を行う作業者が所持する、例えばパーソナルコンピュータやタブレット端末、スマートフォン、携帯電話、PHS、PDA等の情報処理装置であり、各要素の主な機能は、上述したユーザ端末2と同様に構成することが可能であることから、各要素の詳細な説明は省略する。
なお、在庫物の対象物はどのような物であってもよく、商店やスーパーマーケット等で販売している食品や日用品、事務用品、病院や薬局で販売している薬(処方箋を伴うものを含む)などの商品や、商品の一部を形成する部品や材料などであってもよい。要配送在庫管理空間は、ユーザが在庫物を取得する際に配送を必要とする在庫管理空間であればどのような空間であってもよいが、例えば倉庫、物流センターなどであり、要配送在庫を管理し得る。配送不要在庫管理空間は、ユーザが在庫物を取得する際に配送が必要ではない在庫管理空間であればどのような空間であってもよいが、例えば、店舗のバックヤードなどであり、配送不要在庫を管理し得る。
<管理サーバの機能>
図4は、管理サーバ1の制御部10に実装される機能を例示したブロック図であり、図5は、ストレージ12に記憶される情報を例示したブロック図である。本実施の形態においては、管理サーバ1の制御部10は、情報送受信部100、画面情報生成部110、データ管理部120、在庫管理部150、を機能部として備えている。在庫管理部150は、格納容器種別設定部151、残余空間算出部152、混載対象在庫抽出部153を含む。また、ストレージ12は、ユーザ情報記憶部121、在庫物情報記憶部122、配送情報記憶部123の各種データベースを含む。
図4は、管理サーバ1の制御部10に実装される機能を例示したブロック図であり、図5は、ストレージ12に記憶される情報を例示したブロック図である。本実施の形態においては、管理サーバ1の制御部10は、情報送受信部100、画面情報生成部110、データ管理部120、在庫管理部150、を機能部として備えている。在庫管理部150は、格納容器種別設定部151、残余空間算出部152、混載対象在庫抽出部153を含む。また、ストレージ12は、ユーザ情報記憶部121、在庫物情報記憶部122、配送情報記憶部123の各種データベースを含む。
ユーザ情報記憶部121に記憶されるユーザ情報については、例えば、ユーザの基本情報(ユーザの氏名、ユーザ名、メールアドレス、店舗住所、電話番号等)、ユーザ識別情報、外部アプリケーションアカウント情報などであり得るが、これらに限定されるものではない。例えば、本情報処理システム上、あるいは、本情報処理システムと関連情報を送信または受信を行って相互に連携する外部システム上などで店舗の販売管理(例えば、受注管理、発注管理、出荷管理、在庫管理、請求管理、売上管理など)を行う場合には、ユーザ情報には、販売管理情報(例えば、受注情報(受注履歴情報を含む)、発注情報(発注履歴情報を含む)、出荷情報(出荷履歴情報を含む)、在庫情報(在庫推移情報を含む)、請求情報(請求履歴情報を含む)、売上情報(売上履歴情報を含む)など)を含むようにしてもよく、各情報は各在庫物識別情報に紐づいていてもよい。
在庫物情報記憶部122に記憶される在庫情報については、例えば、在庫物識別情報、ユーザ識別情報、格納容器種別情報、サイズ情報(奥行、幅、高さ)、重量情報、管理温度帯情報、上下積載可否情報(上積可否情報または下積可否情報)、要配送在庫物数情報、配送不要在庫物数情報などが含まれ得るが、これらに限定されるものではない。
配送情報記憶部123に記憶される配送情報については、例えば、配送識別情報、ユーザ識別情報、在庫物識別情報、残余空間情報、配送混載在庫物情報、配送種別情報、配送予定時間情報(配送開始予定時間情報、配送終了予定時間情報、配送予定時間帯情報)などが含まれ得て、在庫物識別情報に紐づく、格納容器種別情報、重量情報、管理温度帯情報などを含んでもよいが、これらに限定されるものではない。
情報送受信部100は、少なくともネットワークを介して管理サーバ1に直接または間接的に接続される外部装置(例えば、ユーザ端末2、作業者端末3等)に対して種々の情報(要求を含む)を送信したり、外部装置から種々の情報(要求を含む)を受信したりする。
画面情報生成部110は、ユーザ端末2や作業者端末3のユーザインターフェースを介して表示される画面情報を生成する。画面情報は、例えば、ストレージ12に格納された画像及びテキストデータを素材として、所定のレイアウト規則に基づいて、各種画像及びテキストを配置することで生成されるユーザインターフェース画面情報であり得る。なお、画面情報生成部110は、各ユーザ端末2等に格納されたアプリケーション(Webブラウザ含む)により制御部20にて実行される機能部であってもよい。すなわち、管理サーバ1から画像データ等のユーザインターフェース画面を生成するために必要な情報を送信し、ユーザ端末2等のアプリケーションによって所定のレイアウト規則に基づいて当該必要な情報に基づきユーザインターフェース画面を生成してユーザ端末2に表示させることもできる。画面情報生成部110に関連する処理は、GPU(Graphics Processing Unit)によって実行することもできる。
データ管理部120は、情報送受信部100により受信した種々の情報を各種機能部に送信したり、各種機能部から種々の情報を取得したりなどのデータ管理を実行する。データ管理部120における所定の処理は、例えば、配送要求がなされた第1の在庫物の要配送在庫物を格納する格納容器の容積ごとの種類を示す格納容器種別情報と、一以上の格納容器を格納する格納空間の容積を示す基準格納空間容積情報に基づき、前記格納空間内の残余空間を示す残余空間情報を算出する残余空間算出処理、前記第1在庫商品とは異なる第2の在庫物に関する情報と前記残余空間情報に基づき、前記第1の在庫物の要配送在庫物と共に前記格納容器に所定量の要配送在庫物を格納する前記第2の在庫物を抽出する混載対象在庫物抽出処理、配送情報に含まれる配送混載対象物情報を更新(追加を含む)する配送情報更新処理など、様々な処理を含むが、これらに限定されない。
格納容器の形状は、例えば幾何学的な形状の立体容器であって、格納空間への格納や積み重ねなどを考慮すると直方体(立方体を含む)であることが望ましい。格納容器の材質は、どのような素材であってもよいが、紙、プラスチック、金属等であってもよく、特に紙製の段ボール、または、プラスチック製の段ボールであることが生産容易性や重量の観点から望ましい。ここで本発明では、配送物等の格納物に対して格納容器の種別を識別可能に格納容器種別情報が設定されている。格納容器種別は、例えば、所定の格納空間容積を基準の格納空間容積として、当該基準格納空間容積を所定の数(例えば整数)で除した容積に基づき互いに識別可能に設定された複数の格納容器容積の種別(例えば、当該基準格納空間容積を所定の数(例えば整数)で除して当該所定の数以下の数で乗じた格納容器容積ごとに識別可能に設定された複数の格納容器容積の種別(例えば1/3、2/3、1や、1/4、1/2、3/4、1など)を含んでいたり、所定の数(例えば、整数であってもよく、特に2のn乗(nは整数であり、0も含んでもよい)であってもよい)で除した格納容器容積ごとに識別可能に設定された複数の格納容器容積の種別(例えば、1/2、1/4、1/8・・・など)を含んでいてもよく、これらに限定されるものでもない)であってもよい。また、格納容器の容積については、より具体的には、例えば、基準格納空間容積を4で除する場合(すなわち1/4とする場合)に、格納空間の奥行、幅、高さのいずれかを4で除した容積の格納容器であってもよいし、格納空間の奥行、幅、高さのうち2つを2で除した容積の格納容器であってもよい。
なお、基準格納空間容積は、所定の格納空間容積と同一の容積でなくとも、実質的に同一(略同一)な容積であってもよく、特に格納空間への容器の格納作業を鑑みて必要な余剰空間(例えば、数ミリ、数センチ程度)分を減じた容積であってもよいし、格納容器内に仕切りを設ける場合には仕切り(例えば、数ミリ、数センチ程度)分を減じた容積であってもよい(または、格納空間が基準格納空間容積と実質的に同一な容積であって、仕切り分大きくなっていてもよい)。
ユーザの格納物を格納する格納空間及び/または基準格納空間容積の対象となる格納空間は、所定の容積を有する空間であればどのような空間を基準としてもよいが、在庫管理用の格納空間であると好ましく、より具体的には、例えばユーザが利用する設置物であって、各在庫用の収納空間や、電気的な施解錠制御を伴わない、または、伴う棚やロッカー、保冷ボックスなどの格納スペースであってもよい。また、配送用の格納空間を基準としてもよく、荷物を配送するための移動体(UAVやUGVなどの移動体であって、特に自律制御される移動体など)の配送物格納部や、配送員が配送に用いる荷台(例えば、トラック荷台やバイクのリアボックス、ボックス台車、かご台車など)、配送用のバッグなどの可動物であってもよい。さらに、所定の容積を有する空間は、上述のように奥行方向、幅方向、高さ方向の長さが定まっている空間であってもよいが、パレットのように奥行方向、幅方向の長さが定まっている領域に対して、仮想的に高さ方向の長さを設定した容積を有する空間であってもよく、すなわち、奥行方向、幅方向、高さ方向の一部の長さが仮想的に設定されている容積を有する空間であってもよい。なお、これらに限定されるものでもない。また、格納対象となる格納空間と基準格納空間は同一であってもよいし、格納対象となる格納空間が基準格納空間に所定の数(特に整数)を乗じた大きさであってもよい。
在庫管理部150は、例えば読取機(例えば、作業者が操作する読取機や設置型の読取機、作業ロボット(特に自律制御作業ロボット)に備えられた読取機など)による入荷在庫物(特に倉庫等に入荷される要配送在庫物)に付された識別コードの読み取り(例えば二次元バーコードやRFIDタグ、NFCなどの読み取り)や作業者等により入荷在庫物に関する在庫物情報の入力操作などの在庫物入荷処理に応じて、在庫物情報記憶部122の在庫物情報の更新を実行したり、ユーザによる要配送在庫物に関する配送要求処理(すなわち、配送依頼処理)に応じて、配送情報記憶部123における配送識別情報の追加等の情報登録を実行する。
格納容器種別設定部151は、配送要求がなされた在庫物(以下、「第1の在庫物」ともいう)の要配送在庫物を格納する格納容器の容積ごとの種類を示す格納容器種別情報を設定する。より具体的には、例えば、在庫物情報記憶部122の在庫物情報を参照して各在庫物に対応するサイズ情報(奥行、幅、高さ)に基づき、所定の容積の空間に対して所定の物体を格納するための既知の箱詰め計算アルゴリズムにより各格納容器種別の容器に仮想的に第1の在庫物を格納することで、第1の在庫物を格納するために適した格納容器種別情報を設定し、在庫物情報に含まれる格納容器種別情報を更新してもよい。もしくは、在庫管理として同種の在庫物を格納容器に格納することを鑑み、実際に各在庫物を各格納容器種別の容器に格納し、在庫数の範囲と格納容器種別の対応関係を予め記憶しておいてもよい。なお、適した格納容器種別とは、第1の在庫物が格納可能な最小サイズの格納容器種別であることが、その後の格納空間への格納効率の観点から好ましいが、最小に限らず、在庫物の個体差によるサイズ誤差や緩衝材(発泡素材のクッション材やビニール素材の空気の入ったクッション材など)も考慮して格納可能な最小サイズよりも1~2サイズ大きい格納容器種別であってもよい。
残余空間算出部152は、配送情報に応じて取得される配送要求がなされた在庫物の要配送在庫物を格納する格納容器の容積ごとの種類を示す格納容器種別情報(すなわち、配送情報に紐づく在庫物情報としての格納容器種別情報も含む)と、一以上の格納容器を格納する格納空間の容積を示す基準格納空間容積情報と、に基づき、第1の在庫物の格納対象となる格納空間内の残余空間(いわゆる空きスペース)を算出する。残余空間の算出方法は、所定の容積の空間に対して所定の物体を格納するための既知の箱詰め計算アルゴリズムにより、残余空間を算出する。ここで、残余空間の算出結果は、特に格納容器が上述のように所定の法則にしたがって基準格納空間容積に対して所定の容積ごとに格納容器種別が規定されている場合においては、残余空間も格納容器種別に換算しやすい容積値となり、残余空間を格納容器種別に換算した残余換算格納容器種別情報を求めるやすくなり得る。特に、格納空間の奥行、幅、高さのいずれかを、上述のとおり、所定の数で除して当該所定の数より少ない数で乗じた格納容器容積ごとに識別可能に設定された複数の格納容器容積の種別を含む場合や、所定の数で除した格納容器容積ごとに識別可能に設定された複数の格納容器容積の種別を含む場合には、より格納空間内の残余空間の算出が容易になる。また、格納空間内が間仕切り等によって格納容器種別のいずれかに対応するように区切られている場合には、配送情報記憶部123において、格納空間識別情報に紐づけて、対象となる格納空間内で間仕切り等によって分割された領域ごとに識別可能に付される分割領域識別情報及び当該分割領域識別情報に対応する対応格納容器種別情報が記憶されており、残余空間算出部152は、格納可能な分割領域識別情報を残余空間情報としてもよい。
ここで、格納容器が基準格納空間容積に対して所定の容積ごとに格納容器種別が規定されている場合における残余空間算出例について、図6を用いて簡略化して説明する。当該格納容器は、基準格納空間容積に対して高さを3で除して当該3以下の数で乗じた格納容器容積ごとに識別可能に設定された複数の格納容器容積の種別(例えば1/3、2/3、1)について例示する。
まず、配送識別情報「0001」に紐づく格納空間おいては、ユーザ情報「U0001」が紐づけされている。ここに、基準格納空間容積の3分の1の容器(格納容器種別「S033」)に格納された在庫物(在庫物情報「N0001」)が格納される場合、在庫物が未格納の格納空間に格納するため、残余情報は1から1/3を差し引き「2/3」と更新し、残余換算格納容器種別情報は「S033」が2つ、および、または「S066(基準格納空間容積の3分の2の容器を示す格納容器種別)」が1つを示す情報として更新される。
同様に、基準格納空間容積の3分の1の容器(格納容器種別「S033」)に格納された在庫物(在庫物情報「N0010」)がさらに格納される場合、すでに在庫物(N0001)が格納された格納空間にさらに格納するため、残余情報は2/3から1/3を差し引き「1/3」と更新し、残余換算格納容器種別情報は「S033」が1つを示す情報として更新される。
このようにして残余空間の算出を行い、特に例示したように、格納空間の奥行、幅、高さのいずれかを所定数で除した場合には、より簡便に実行可能となる。なお、上述のとおり既知の箱詰め計算アルゴリズムにより、より高度な残余空間の算出が可能であり、その場合は格納済みの在庫物の格納位置も再編成をするようにしてもよい。
また、上記例のように配送に対応する格納空間内の共通領域に対する格納ではなく、格納空間内が間仕切り等によって格納容器種別のいずれかに対応するように分割領域が区切られている場合には、残余空間情報は格納物の関連付けがない分割領域識別情報であって、残余換算格納容器種別情報は格納物の関連付けがない分割領域識別情報に対応する対応格納容器種別情報であってもよい。なお、間仕切りの位置が移動可能であって、対応格納容器種別情報を変更可能(例えば、「S033」が2つから「S066」に変更する、または、その逆など)であってもよいし、各分割領域識別情報に対応する対応格納容器種別情報が1つ(例えば、「S066」)だけでなく、これに代えて、もしくは、加えて、複数の対応格納容器種別情報(「S033」が2つ)が対応付けられていてもよい。
次に、図7を用いて、配送情報記憶部123に記憶される情報(特に残余空間情報)の例を示す。まず、配送識別情報「0001」においては、紐づけされている第1の在庫物情報が「N0001」、ユーザ情報が「U0001」であり、格納容器種別情報として、基準格納空間容積の4分の1の容器種別を示す「S025」が1つ格納されていることが示されているため、残余空間情報が「3/4」(残余換算格納容器種別情報が基準格納空間容積の4分の3の容器種別を示す「S075」)と算出されている。
次に、配送識別情報「0002」においては、紐づけされている第1の在庫物情報が「N0002」、ユーザ情報が「U0011」であり、格納容器種別情報として、基準格納空間容積の2分の1の容器種別を示す「S050」が1つ格納されていることが示されているため、残余空間情報が「1/2」(残余換算格納容器種別情報が基準格納空間容積の2分の1の容器種別を示す「S050」)と算出されている。
次に、配送識別情報「0003」においては、紐づけされている第1の在庫物情報が「N0003」、ユーザ情報が「U0005」であり、格納容器種別情報として、基準格納空間容積と略同一の容器種別を示す「S100」が1つ格納されていることが示されているため、残余空間情報が「0」(すなわち、空きが無し)と算出されている。
次に、配送識別情報「0004」においては、紐づけされている第1の在庫物情報が「N0004」、ユーザ情報が「U0003」であり、格納容器種別情報として、上述の「S025」が1つ、「S050」が1つ格納されていることが示されているため、残余空間情報が「1/4」(残余換算格納容器種別情報が基準格納空間容積の4分の1の容器種別を示す「S025」)と算出されている。
最後に、配送識別情報「0005」、「0006」においては、紐づけされている第1の在庫物情報が「N0005」及び「N0006」、ユーザ情報が「U0009」であり、格納容器種別情報として、上述の「S100」が1つ、「S050」が1つ格納されていることが示されているため、残余空間情報が「0」と「1/2」と算出されている。この場合、ユーザ情報「U0009」のユーザに対する今回配送の実質的な残余空間は「1/2」(残余換算格納容器種別情報が基準格納空間容積の2分の1の容器種別を示す「S050」)といえる。
このように、残余空間算出部152は、配送情報に応じて取得される配送要求がなされた第1の在庫物の要配送在庫物を格納する格納容器の容積ごとの種類を示す格納容器種別情報と、一以上の格納容器を格納する格納空間の容積を示す基準格納空間容積情報と、に基づき、第1の在庫物の格納対象となる格納空間内の残余空間を算出することが可能となる。特に、格納容器種別情報として、所定の格納空間容積を基準格納空間容積として、所定の数で除した格納容器容積ごとに識別可能に識別情報が設定されることで、パズルのごとく格納空間に配送物を効率的に収納することが可能となり、残余空間容積が残余換算格納容器種別情報として明確化することが可能となる。これを利用して、残余空間に混載する混載対象在庫物を抽出することが可能となる。以下において詳述する。
混載対象在庫抽出部153は、第1在庫物とは異なる第2の在庫物に関する情報と、対象となる格納空間の残余空間に対応する残余空間情報(特に、残余換算格納容器種別情報)に基づき、第1の在庫物の要配送在庫物と共に同一の格納容器に所定量の要配送在庫物を格納する第2の在庫物を抽出する。なお、残余空間に対応する格納容器種別は、複数選択可能であってもよく、例えば残余空間算出部152により、残余空間に対応する格納容器種別の組み合わせ情報を算出し、当該組み合わせ情報に対応する格納容器種別の混載対象在庫物情報を複数抽出してもよい(例えば、残余空間1/2に対して、格納容器種別1/4の混載対象物を2つ格納可能とする組み合わせや、格納容器種別1/4の混載対象物1つと格納容器種別1/8の混載対象物2つ格納可能とする組み合わせ、格納容器種別1/8の混載対象物4つ格納可能とする組み合わせなど)。混載対象在庫物情報は、例えばユーザ端末2上のアプリケーションを介して混載対象在庫物情報(特に、一覧情報)を提示してもよいし、作業者端末3上のアプリケーションを介して混載対象在庫物情報(特に、一覧情報)を提示してもよい。作業者が混載対象在庫物情報を選択する場合には、選択した混載対象在庫物情報をデータ管理部120からユーザ端末2へ送信し、ユーザのアプリケーション上で混載対象在庫物情報の許可確認処理を実行し、データ管理部120が許可を示す情報を受け付けた場合に配送混載対象在庫物情報として確定するようにしてもよい。
なお、第2の在庫物は、対象となる残余空間情報(特に、残余換算格納容器種別情報)に基づく所定量が対応する格納容器種別の格納容器に格納されてもよい。すなわち、例えば、第1の在庫を格納後の格納空間の残余空間が1/4(残余換算格納容器種別情報がS025)である場合には、残余空間1/4(残余換算格納容器種別情報がS025)に対応する格納容器種別S025に格納可能な量を格納する。この時、さらに格納空間に紐づく耐荷重情報を参照し、第2の在庫物の格納量を、第1の在庫物の重量との総和が耐荷重情報に収まる範囲内としてもよい。
第2の在庫物に関する情報は、第2の在庫物に関連する配送不要在庫物数情報であって、混載対象在庫抽出部153は、当該配送不要在庫物数情報が所定の数を下回った第2の在庫物(特に、配送依頼を送信する数量条件に対して所定の範囲内である第2の在庫物、さらには、配送依頼が送信されている第2の在庫物)を抽出してもよい。これにより、より配送の優先度が高い第2の在庫物が抽出されやすくなる。
また、第2の在庫物に関する情報は、第2の在庫物に関連する販売管理情報であって、混載対象在庫抽出部153は、当該販売管理情報(特に、(例えば、受注履歴情報や発注履歴情報、出荷履歴情報、請求履歴情報、売上履歴情報などの各種履歴情報や在庫推移情報など)に基づき既知の方法により消費予測情報(いつごろまでにどれくらいの量が消費されるかの予測を示す情報)を生成し、当該消費予測情報に基づき所定期間以内に所定の数を下回ることが予測される第2の在庫物を抽出してもよい。また、消費予測情報として、第1の在庫物の消費に併せて消費される第2の在庫物に関する関連消費予測情報(例えば、卵の消費に併せて鶏肉の消費が増えると予測されるなど)であってもよい。
また、第2の在庫物に関する情報は、第2の在庫物に関連する消費予定情報であって、混載対象在庫抽出部153は、当該消費予定情報に基づき所定期間以内に所定数の消費が見込まれる第2の在庫物を抽出してもよい。消費予定情報は、例えば院内薬局などで販売される薬であって、特定の薬を多く処方する患者さんの予約時期情報(例えば、予約日情報)であってもよい。他には、消費予定情報は、例えばスーパーマーケットのセールで値引きされる商品であって、セールの開始時期情報(例えば、開始日情報)であってもよい。もしくは、消費予定情報は、例えば製品の製造時に消費される部品であって、部品に関わる製造工程の開始時期情報(例えば、部品に関わる製造工程の開始日情報)であってもよい。これらの情報は、本情報処理システム上、あるいは、本情報処理システムと関連情報を送信または受信を行って相互に連携する外部システム上で管理される情報であって、混載対象在庫抽出部153が参照可能であればよい。
なお、第2の在庫物に関する情報が、第2の在庫物に関連する要配送在庫物数情報であって、混載対象在庫抽出部153は、当該要配送在庫物数情報が所定の数を下回った第2の在庫物(特に、発注依頼を送信する数量条件に対して所定の範囲内である第2の在庫物、さらには、発注依頼が送信されている第2の在庫物)を抽出しないように制限をしてもよい。
また、例えば、第1の在庫物に関連する配送情報において、通常配送ではなくお急ぎ配送(通常配送よりも配送完了までの期間が短い配送)を示す配送種別情報を含む場合には、混載対象在庫抽出部153による抽出を行わないようにしてもよい(すなわち、通常配送を示す配送種別情報を含む場合には、混載対象在庫抽出部153による抽出を行ってもよい)。
さらに、混載対象在庫抽出部153は、例えば上記例の少なくとも何れかの混載対象在庫物を抽出すればよいが、例えばシステム上で混載可能な第2の在庫物の抽出条件が予め設定されていてもよいし、ユーザが混載を希望する抽出条件の第2の在庫物を表示選択可能であってもよく、ユーザが予めユーザ情報として混載を希望する抽出条件を設定しており当該設定に基づいて自動抽出されてもよいし、混載対象在庫一覧情報を閲覧する際に、ソートまたは並び替えをして閲覧対象在庫物を選択するようにしてもよい。
<処理の流れ>
図8を参照しながら、本発明の情報処理システムが実行する情報処理方法の処理の流れについて説明する。図8は、図1の情報処理システムの処理の例を示すフローチャートである。
図8を参照しながら、本発明の情報処理システムが実行する情報処理方法の処理の流れについて説明する。図8は、図1の情報処理システムの処理の例を示すフローチャートである。
ここで、本情報処理システムにより提供される、ユーザまたは作業者は、アプリケーション(ウェブブラウザを含む)等を利用して管理サーバ1にアクセスし、初めてサービスを利用する場合は、利用登録処理を行ってログインしてもよく、既にアカウントを取得済の場合は、例えばIDとパスワードを入力する等の所定の認証を受けてログインすることで、サービスが利用可能としてもよい。なお、アカウントに代えて、ユーザ端末2または作業者端末3にダウンロードされたアプリケーションに関連する固有のアプリケーションIDをユーザ識別情報(ID)として当該サービスを利用可能としてもよい。このログイン認証後、アプリケーション(ウェブブラウザ含む)等を介してサービス利用が開始される。
まず、本例では、管理サーバ1のデータ管理部120(特に在庫管理部150)は、例えば読取機による入荷在庫物に付された識別コードの読み取りなどの在庫物受け入れ処理や作業者等により入荷在庫物に関する在庫物情報の入力操作などの在庫物入荷処理に応じて、在庫物情報記憶部122の在庫物情報の更新を実行したり、ユーザによる要配送在庫物に関する配送要求処理(すなわち、配送依頼処理)に応じて、配送情報記憶部123における配送識別情報の追加等の情報登録を実行する等に応じて、新たに配送識別情報を生成して、配送情報の登録を実行する(S101)。
次に、残余空間算出部152は、配送要求がなされた第1の在庫物の要配送在庫物を格納する格納容器の容積ごとの種類を示す格納容器種別情報と、一以上の格納容器を格納する格納空間の容積を示す基準格納空間容積情報と、に基づき、第1の在庫物の格納対象となる格納空間内の残余空間を算出し、対応する配送情報の更新を実行する(S102)。特に残余空間情報は、残余空間を格納容器種別に換算した残余換算格納容器種別情報であるよい。
そして、ステップS102において、残余空間が十分でない(例えば一番小さい格納容器種別(特に、ステップS104において混載対象在庫物として抽出され得る対象物に対して最小の換算格納容器種別)の格納容器が入る残余空間がないなど)と判定された場合(ステップS103においてNO)には、そのまま本フローを終了する。その後、第1の在庫物は、既に本システムに対応する格納容器に格納済みである場合にはそのまま格納空間に格納され、まだ格納済みでない場合には、第1の在庫物の容積情報などに基づきデータ管理部120により算出される格納容器種別の格納容器に格納された後に格納空間に格納され、ユーザの元へ配送される。
一方、ステップS102において、残余空間が十分にある(例えば少なくとも一番小さい格納容器種別の格納容器が入る残余空間はあるなど)と判定された場合には、混載対象在庫抽出部153が、対象となる格納空間の残余空間に格納可能な混載対象在庫物を示す混載対象在庫物情報を抽出する(S104)。より具体的には、例えばユーザまたは作業者のアプリケーション上で混載対象在庫物情報の混載対象在庫物表示領域等が一覧となって表示されており、混載対象在庫物一覧情報の混載対象在庫物表示領域等を介した混載対象在庫物選択操作に応じて混載対象在庫物情報を決定し、管理サーバ1へ決定した混載対象在庫物情報を送信し、データ管理部120(特に在庫管理部150)により配送情報に含まれる配送混載対象在庫物情報を更新(追加を含む)する。または、混載対象在庫物一覧情報として提示する形式ではなく、混載対象在庫抽出部153により抽出された所定数の混載対象物をユーザまたは作業者のアプリケーション上で選択肢として提示してユーザまたは作業者に選択操作をさせて混載対象在庫物を決定したり、混載対象在庫抽出部153により抽出された所定数の混載対象在庫物をユーザまたは作業者のアプリケーション上に混載確認通知として提示してユーザまたは作業者に混載の可否を選択操作をさせて混載対象在庫物を決定したり、混載対象在庫抽出部153により抽出された格納可能な混載対象在庫物の中からユーザの配送に混載する混載対象在庫物をユーザ操作及び作業者の操作を介さずにシステムとして決定してもよく、当該決定に応じて、上記同様、管理サーバ1へ決定した混載対象物在庫情報を送信し、データ管理部120(特に在庫管理部150)により配送情報に含まれる配送混載対象在庫物情報を更新(追加を含む)する。なお、作業者のアプリケーション上で混載対象在庫物情報を選択した場合にも、混載確認通知を提示してユーザに混載の可否を選択操作をさせて配送混載対象在庫物を決定してもよい。また、ユーザのアプリケーション上または本システム上で配送混載対象在庫物が決定された場合には、当該配送混載対象在庫物情報を作業者端末3に表示をして作業者が格納作業時に確認可能としてもよい。さらに、配送混載対象在庫物情報に基づき、配送物を格納するための格納作業用機器(格納作業用ロボット、格納作業用アーム、格納作業用可動台等)が自律制御により配送混載対象在庫物を配送物管理空間(例えば棚など)から取り出して格納空間に格納するようにしてもよい。
さらに、混載対象在庫物の商品一覧表示は、例えば何れの条件にあった混載対象在庫物を表示するかを選択する表示対象指定部(例えばチェックボックスやプルダウン形式など)や何れの条件にあった混載対象在庫物を優先して表示するかを選択する表示順指定部などの混載対象在庫物表示情報設定部により混載対象在庫物の表示に関する情報をユーザが適宜設定可能にしてもよい。ここでいう「優先して表示する」とは、例えば、表示順が早く設定されていることであり、より具体的には、縦スクロールの場合は、表示領域の上側に表示されたり、スワイプ等で順番に表示する在庫物情報を進める場合には最初の方に表示されるなどであってもよい。また、混載対象在庫物一覧情報の混載対象在庫物表示領域等への選択操作を混載対象在庫物選択操作としてもよいし、混載対象在庫物表示領域等を選択した後に表示される混載対象在庫物詳細情報画面内で混載対象在庫物選択操作を可能としてもよいし、これらに限定されるものでもない。
その後、第1の在庫物は、既に本システムに対応する格納容器に格納済みである場合にはそのまま格納空間に格納され、まだ格納済みでない場合には、第1の在庫物の容積情報などに基づきデータ管理部120により算出される格納容器種別の格納容器に格納された後に格納空間に格納され、さらに、格納空間の残余空間に選択された混載対象在庫物(すなわち、抽出、選択された第2の在庫物)を格納し、ユーザの元へ配送される。
以上のように、格納容器種別識別情報を用いて配送物(例えば荷物などの積載物)を定型化して管理することで、配送物の総合的な物量の把握を容易にし、様々な格納空間への効率的な格納を可能とする情報処理システム及びサーバ、情報処理方法、プログラムを提供することができる。
上述した実施の形態は、本発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良することができると共に、本発明にはその均等物が含まれることは言うまでもない。
1 管理サーバ
2 ユーザ端末
2 ユーザ端末
Claims (10)
- 配送要求がなされた第1の在庫物の要配送在庫物を格納する格納容器の容積ごとの種類を示す格納容器種別情報と、一以上の格納容器を格納する格納空間の容積を示す基準格納空間容積情報に基づき、前記格納空間内の残余空間を示す残余空間情報を算出する残余空間算出部と、
前記第1の在庫物とは異なる第2の在庫物に関する情報と、前記残余空間情報に基づき、前記第1の在庫物の要配送在庫物と共に前記格納容器に所定量の要配送在庫物を格納する前記第2の在庫物を抽出する混載対象在庫抽出部と、を備える、
ことを特徴とする情報処理システム。 - 前記第2の在庫物に関する情報は、前記第2の在庫物に関連する配送不要在庫物数情報であって、
前記混載対象在庫抽出部は、当該配送不要在庫物数情報が所定の数を下回った第2の在庫物を抽出する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。 - 前記第2の在庫物に関する情報は、前記第2の在庫物に関連する販売管理情報であって、
前記混載対象在庫抽出部は、当該販売管理情報に基づき消費予測情報を生成し、当該消費予測情報に基づき所定期間以内に所定の数を下回ることが予測される第2の在庫物を抽出する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。 - 前記消費予測情報は、前記第1の在庫物の消費に併せて消費される前記第2の在庫物に関する関連消費予測情報であってもよい、
ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理システム。 - 前記第2の在庫物に関する情報は、前記第2の在庫物に関連する消費予定情報であって、
前記混載対象在庫抽出部は、当該消費予定情報に基づき所定期間以内に所定数の消費が見込まれる第2の在庫物を抽出する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。 - 前記混載対象在庫抽出部は、前記第2の在庫物に関連する要配送在庫物数情報が所定の数を下回った第2の在庫物を抽出しない、
ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の情報処理システム。 - 前記混載対象在庫抽出部は、前記第1の在庫物に関連する配送情報において、通常配送よりも配送完了までの期間が短いお急ぎ配送を示す配送種別情報を含む場合には、前記第2の在庫物の抽出を行わない、
ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の情報処理システム。 - 配送要求がなされた第1の在庫物の要配送在庫物を格納する格納容器の容積ごとの種類を示す格納容器種別情報と、一以上の格納容器を格納する格納空間の容積を示す基準格納空間容積情報に基づき、前記格納空間内の残余空間を示す残余空間情報を算出する残余空間算出部と、
前記第1の在庫物とは異なる第2の在庫物に関する情報と、前記残余空間情報に基づき、前記第1の在庫物の要配送在庫物と共に前記格納容器に所定量の要配送在庫物を格納する前記第2の在庫物を抽出する混載対象在庫抽出部と、を備える、
ことを特徴とするサーバ。 - 残余空間算出部により、配送要求がなされた第1の在庫物の要配送在庫物を格納する格納容器の容積ごとの種類を示す格納容器種別情報と、一以上の格納容器を格納する格納空間の容積を示す基準格納空間容積情報に基づき、前記格納空間内の残余空間を示す残余空間情報を算出するステップと、
混載対象在庫抽出部により、前記第1の在庫物とは異なる第2の在庫物に関する情報と、前記残余空間情報に基づき、前記第1の在庫物の要配送在庫物と共に前記格納容器に所定量の要配送在庫物を格納する前記第2の在庫物を抽出するステップと、を含む、
ことを特徴とする情報処理方法。 - 残余空間算出部により、配送要求がなされた第1の在庫物の要配送在庫物を格納する格納容器の容積ごとの種類を示す格納容器種別情報と、一以上の格納容器を格納する格納空間の容積を示す基準格納空間容積情報に基づき、前記格納空間内の残余空間を示す残余空間情報を算出するステップと、
混載対象在庫抽出部により、前記第1の在庫物とは異なる第2の在庫物に関する情報と、前記残余空間情報に基づき、前記第1の在庫物の要配送在庫物と共に前記格納容器に所定量の要配送在庫物を格納する前記第2の在庫物を抽出するステップと、をコンピュータに実行させる、
ことを特徴とするプログラム。
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