JP2023096347A - 画像形成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】報知を行うか否かの判断の正確性を確保しつつ、不要な報知を低減する。【解決手段】画像形成システムは、消耗品の寿命に関する情報を検知する検知手段と、消耗品の交換を促す報知を行う報知手段と、報知手段が報知を開始した後、第1の所定期間中に検知手段が検知した情報に基づいて、消耗品が交換されたか否かを判定する第1判定手段と、第1判定手段が消耗品が交換されたと判定した場合は報知手段に報知を停止させる第1制御手段と、第1判定手段が消耗品が交換されたと判定した場合に、第1の所定期間よりも長い第2の所定期間中に検知手段が検知した情報に基づいて、消耗品が交換されたか否かを判定する第2判定手段と、第2判定手段が消耗品が交換されたと判定した場合は報知手段に報知を再開させず、第2判定手段が消耗品が交換されていないと判定した場合は報知手段に報知を再開させる第2制御手段と、を備える。【選択図】図5

Description

本発明は、記録材に画像を形成する画像形成システムに関する。
画像形成装置において、長期間の使用による部材の劣化(摩耗、変質等)に起因する画像不良等の発生を抑制するため、制御部が部材の寿命を判定し、ユーザに対して部材の交換を報知することが行われている。特許文献1には、転写電圧を印加したときの転写ローラの抵抗値を測定することで転写ローラの寿命を判定し、転写ローラの交換を促す警告を発する画像形成装置が記載されている。特許文献2には、搬送ローラによる用紙搬送が所定の基準を超えて遅れるイベント(紙遅れ)の発生頻度が閾率を超えた場合に、搬送ローラの交換を促す画面を表示する画像形成装置が記載されている。
特開2003-195700号公報 特開2017-007758号公報
ユーザ又はサービス担当者に対して消耗品の交換を促す報知を行った後、消耗品が新品に交換された場合は、報知を解除することが望まれる。しかし、使用中の消耗品が新品か否かを直接的に検知する機構を画像形成装置が備えておらず、且つ、交換後にオペレーションパネル等で消耗品の寿命をリセットする操作を忘れた場合等に、消耗品の交換後も不要な報知が続いてしまう。
消耗品の交換後に発せられる不要な報知を抑制する方法として、上記文献の抵抗値や紙遅れの発生頻度等の検知結果の変化に基づいて、消耗品の交換があったか否かを判定させることが考えられる。しかしながら、正確な判定を行うために、複数回の検知結果を総合して判定し、又は所定の期間に亘る検知結果の取得を待つようにすると、判定が確定するまでの期間は報知が続いてしまう。
そこで、本発明は、報知を行うか否かの判断の正確性を確保しつつ、不要な報知を低減することが可能な画像形成システムを提供することを目的とする。
本発明の一態様は、画像形成装置に設けられた交換可能な消耗品の寿命に関する情報を検知する検知手段と、前記検知手段が検知した前記情報に基づいて前記消耗品の交換を促す報知を行う報知手段と、前記報知手段が前記報知を開始した後、第1の所定期間中に前記検知手段が検知した前記情報に基づいて、前記消耗品が交換されたか否かを判定する第1判定手段と、前記第1判定手段が前記消耗品が交換されたと判定した場合は前記報知手段に前記報知を停止させ、前記第1判定手段が前記消耗品が交換されていないと判定した場合は前記報知手段に前記報知を継続させる第1制御手段と、前記第1判定手段が前記消耗品が交換されたと判定した場合に、前記第1の所定期間よりも長い第2の所定期間中に前記検知手段が検知した前記情報に基づいて、前記消耗品が交換されたか否かを判定する第2判定手段と、前記第2判定手段が前記消耗品が交換されたと判定した場合は前記報知手段に前記報知を再開させず、前記第2判定手段が前記消耗品が交換されていないと判定した場合は前記報知手段に前記報知を再開させる第2制御手段と、を備えることを特徴とする画像形成システムである。
本発明の他の一態様は、画像形成装置に設けられた交換可能な消耗品の寿命に関する情報を検知する検知手段と、前記検知手段が検知した前記情報に基づいて前記消耗品の交換を促す報知を行う報知手段と、前記報知手段が前記報知を開始した後、第1の所定期間中に前記検知手段が検知した前記情報に基づいて、前記消耗品が交換されたか否かを判定する第1判定手段と、前記第1判定手段が前記消耗品が交換されたと判定した場合は前記報知手段に前記報知を停止させ、前記第1判定手段が前記消耗品が交換されていないと判定した場合は前記報知手段に前記報知を継続させる第1制御手段と、前記第1判定手段が前記消耗品が交換されたと判定した場合に、前記第1の所定期間よりも後の第2の所定期間中に前記検知手段が検知した前記情報に基づいて、前記消耗品が交換されたか否かを判定する第2判定手段と、前記第2判定手段が前記消耗品が交換されたと判定した場合は前記報知手段に前記報知を再開させず、前記第2判定手段が前記消耗品が交換されていないと判定した場合は前記報知手段に前記報知を再開させる第2制御手段と、を備えることを特徴とする画像形成システムである。
本発明によれば、報知を行うか否かの判断の正確性を確保しつつ、不要な報知を低減することができる。
実施例1に係る画像形成装置の概略図。 実施例1に係る転写ローラの抵抗値に対する環境変動補正の方法を説明するためのグラフ。 実施例1に係る転写ローラの抵抗値と転写ローラの残寿命の関係を示す図。 実施例1に係る転写ローラの交換前後の抵抗値の変化を表す図。 実施例1に係る画像形成装置の制御方法を示すフローチャート。 実施例1に係る転写ローラの抵抗値の変動例を示す図。 実施例3に係る転写ローラの抵抗値の変動例を示す図。 実施例4に係るレジ到達時間の変動例を示す図。 実施例1に係る画像形成装置の構成を示すブロック図(a)及び画像形成システムの概念図(b)。 実施例1に係る操作部の画面の表示例を示す図(a、b)。
以下、本開示に係る実施形態について、図面を参照しながら説明する。
(1.画像形成装置の全体構成)
図1は、実施例1に係る画像形成システムを構成する画像形成装置100の概略断面図である。本実施例の画像形成装置100は、電子写真方式を利用してフルカラー画像を形成する中間転写方式を採用したタンデム型の画像形成装置(レーザービームプリンター)である。
画像形成装置100は、複数の画像形成部として第1、第2、第3、第4の画像形成部PY、PM、PC、PKを有する。画像形成部PY、PM、PC、PKは、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)のトナー像を形成する。
本実施例では、各画像形成部PY、PM、PC、PKの構成及び動作は、使用するトナーの色が異なることを除いて実質的に同じである。従って、特に区別を要しない場合は、いずれかの色用の要素であることを表す符号の末尾のY、M、C、Kは省略して、当該要素に関し総括的に説明する。
画像形成部Pは、像担持体としてのドラム型の電子写真感光体(感光体)、即ち、感光ドラム1を有する。感光ドラム1は、図中矢印R1方向に不図示の駆動手段により回転駆動される。感光ドラム1の周囲には、その回転方向に沿って、ローラ型の帯電部材で構成された帯電手段としての帯電ローラ2、露光手段(画像書き込み手段)としての露光装置(レーザーユニット)3、現像手段としての現像装置4が配置されている。更に、感光ドラム1の周囲には、その回転方向に沿って、ローラ型の帯電部材で構成された一次転写部材としての一次転写ローラ5、クリーニング手段としてのドラムクリーナ6がそれぞれ配置されている。
現像装置4は、現像剤担持体としての現像ローラ41と、現像剤としてのトナーを収容するトナー容器42と、を有する。ドラムクリーナ6は、清掃部材としてのクリーニングブレード61と、廃トナー容器62と、を有する。各プロセスカートリッジ7Y、7M、7C、7Kのトナー容器42Y、42M、42C、42Kには、それぞれ、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色トナーが収容される。
中間転写体としての中間転写ベルト8は、駆動ローラ9と、テンションローラ10とによって張架されており、駆動ローラ9に駆動力が伝達されることで図中矢印R2方向に回転駆動される。
一次転写ローラ5は、中間転写ベルト8を挟んで感光ドラム1に圧接される。一次転写ローラ5に押圧されて中間転写ベルト8と感光ドラム1とが接触する部分として、一次転写部N1(一次転写ニップ)が形成される。中間転写ベルト8の外周面側において、駆動ローラ9に対向する位置には、ローラ型の帯電部材で構成された二次転写部材としての二次転写ローラ11が配置されている。一次転写ローラ5は、画像形成装置100の一部を構成する交換可能な消耗品(交換可能な部品、構成要素、ユニット)である。
二次転写ローラ11は、中間転写ベルト8を挟んで駆動ローラ9に圧接されている。二次転写ローラ11に押圧されて中間転写ベルト8と二次転写ローラ11とが接触する部分として、二次転写部N2(二次転写ニップ)が形成される。二次転写ローラ11は、画像形成装置100の交換可能な消耗品の他の例である。
中間転写ベルト8の外周側において、テンションローラ10に対向する位置には、クリーニング手段としてのベルトクリーナ52が配置されている。ベルトクリーナ52は、清掃部材としてのクリーニングブレード21と、廃トナー容器22を有する。
一次転写ローラ5、中間転写ベルト8、駆動ローラ9、テンションローラ10及びベルトクリーナ52を含む中間転写ベルトユニット50は、画像形成装置100に対して交換可能なユニットである。即ち、交換可能な消耗品の例である一次転写ローラ5は、一次転写ローラ5以外の要素を含む中間転写ベルトユニット50ごと交換される。従って、中間転写ベルトユニット50自体も、画像形成装置100の交換可能な消耗品の例である。
本実施例では、各画像形成部Pにおいて、感光ドラム1と、感光ドラム1に作用するプロセス手段としての帯電ローラ2、現像装置4及びドラムクリーナ6とは、一体的に交換されるプロセスカートリッジ7を構成する。各プロセスカートリッジ7Y、7M、7C、7Kは、それぞれ画像形成装置100の装置本体110に対して着脱可能とされている。ここで、装置本体110とは、画像形成装置100から交換可能な消耗品(中間転写ベルトユニット50、二次転写ローラ11、プロセスカートリッジ7Y、7M、7C、7K)を除いた部分を指す。
装置本体110には、開閉部材としての前ドア110Dが設けられている。前ドア110Dは、画像形成装置100の正面側(図1の手前側)の側面の一部を構成する外装部材でもある。前ドア110Dは、正面側から見て中間転写ベルトユニット50及び二次転写ローラ11を覆う閉位置と、正面側から見て中間転写ベルトユニット50及び二次転写ローラ11を露出させる開位置と、に移動可能(開閉可能)である。また、装置本体110には、前ドア110Dの開閉に応じた信号を発する開閉センサが設けられている。
また、画像形成装置100には、画像形成装置100の制御を行うための電気回路が搭載された制御基板25が設けられている。制御基板25には、プログラムの実行手段としてのCPU26と、ROM及びRAM等の記憶媒体と、が搭載されている。CPU26は、ROMに格納されたプログラム及びデータを読み出して、RAMを作業空間として利用しながらプログラムを実行することで、画像形成装置100の動作を制御する。例えば、CPU26は、記録材Sの搬送に関する駆動源や中間転写ベルト8及び各画像形成部Pの駆動源、画像形成時に印加する高圧を生成する高圧電源等を制御する。
また、CPU26は、画像形成装置100に搭載された電流検知部51A,53A(図9(a))、環境センサ212(図9(a))等の各種センサからの信号に基づいて、上記駆動源等を制御する。電流検知部51Aは、各一次転写ローラ5に流れる電流を検知する検知回路(電流計)である。電流検知部51Aは、各一次転写ローラ5に流れる電流を検知する検知回路(電流計)である。電流検知部53Aは、二次転写ローラ11に流れる電流を検知する検知回路(電流計)である。環境センサ212は、画像形成装置100が設置された環境の温度及び湿度を検知するセンサである。
図9(a)に、本実施例に係る画像形成システムの構成を示す。画像形成装置100の制御回路200(制御部)は、寿命検知手段201と、操作制御手段202と、第1判定手段203と、第1制御手段204と、第2判定手段205と、第2制御手段206と、を備える。制御回路200は、更に、通信制御手段207と、高圧制御手段208と、記憶手段209と、を備える。また、画像形成装置100は、操作部211と、環境センサ212と、一次転写電源51と、二次転写電源53と、電流検知部51A,53Aと、を備える。
操作制御手段202は、操作部211における画面表示の内容を制御すると共に、操作部211を介してユーザ又はサービス担当者からの指示や設定情報の入力を受け付ける。操作部211は、画像や文字によりユーザに情報を提示するディスプレイ(表示装置)と、テンキー及びディスプレイのタッチパネル機能等の入力装置と、を備える。操作部211のディスプレイは、操作制御手段202からの指示に基づいて、後述するように転写ローラ等の消耗品の寿命に関する情報やや交換時期に関する情報を表示することができる(図10(a、b))。つまり、操作制御手段202及び操作部211は、ユーザに対して消耗品の交換を促す報知を行う報知手段として機能する。
寿命検知手段201、操作制御手段202、第1判定手段203、第1制御手段204、第2判定手段205及び第2制御手段206の詳細は後述する。通信制御手段207は、ネットワークを介して接続される外部機器300と通信を行う。高圧制御手段208は、一次転写電源51及び二次転写電源53(並びにその他のプロセス手段に高電圧を印加する電源)を制御する。記憶手段209は、画像形成装置100の制御に必要なデータ(後述の寿命情報等)を格納する。
なお、本実施例の画像形成装置100は、以下で説明する消耗品の寿命管理に関する制御を制御基板25上で実行するように構成されている。つまり、本実施例の画像形成システムは画像形成装置100単独で構成される。一方、後述するように、画像形成装置100の制御に必要なデータをネットワークを介して外部のサーバ等の情報処理装置に送信し、該情報処理装置での処理結果を受信することで画像形成装置100の制御が実現される構成としてもよい(図9(b))。この場合、画像形成システムは、画像形成装置100及び外部の情報処理装置によって構成される。
また、図9(a)において制御回路200の要素として図示した手段(201~208)は、CPU26が実行するプログラムの一部であってもよく、制御基板25上のCPU26とは別の回路(ASIC等)によって実現されてもよい。
(2.転写構成)
次に、本実施例における一次転写、二次転写に関する構成について更に詳しく説明する。本実施例では、中間転写体として小型化が容易な中間転写ベルト8を用いている。中間転写ベルト8は、樹脂材料に導電剤を添加して導電性を付与した無端状ベルトである。中間転写ベルト8は、駆動ローラ9、テンションローラ10の2軸で張架され、テンションローラ10により総圧100Nの張力が付与されている。
本実施例の中間転写ベルト8としては、導電剤としてカーボンを混合することにより体積抵抗率を1×10E10Ω・cmに調整したポリイミド樹脂で形成された、厚さ70μmの無端状ベルトを用いた。
中間転写ベルト8の体積抵抗率の範囲としては、転写性の観点から1×10E9~10E11Ω・cmの範囲が好ましい。1×10E9Ω・cmより低い体積抵抗率だと、高温高湿環境下で転写電流が逃げることによる転写不良が発生する場合がある。一方、1×10E11Ω・cmより高い体積抵抗率だと、低温低湿環境下で異常放電による転写不良が発生する場合がある。
ここで、中間転写ベルト8の体積抵抗率は、次の測定方法により求められる。即ち、三菱化学株式会社のHiresta-UP(MCP-HT450)を用いて測定を行う。測定条件として、測定プローブはURタイプを用い、測定時の室内温度は23℃、室内湿度は50%に設定し、印加電圧250V、測定時間10secとする。
なお、本実施例では、中間転写ベルト8の材料としてポリイミド樹脂を使用したが、中間転写ベルト8の材料はこれに限定されるものではない。例えば、熱可塑性樹脂であれば、次のような他の材料を使用してもよい。例えば、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアリレート、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン共重合体(ABS)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリエチレンナフタレート(PEN)等の材料及びこれらの混合樹脂である。
また、ここでは導電剤としてカーボンを用いた電子導電系の中間転写ベルトを用いているが、例えば、導電剤としてイオン導電性の導電剤を用いても良い。イオン導電性の導電剤としては、例えば多価金属塩や第4級アンモニウム塩等が挙げられる。第4級アンモニウム塩には、カチオン部として、テトラエチルアンモニウムイオン、テトラプロピルアンモニウムイオン、テトライソプロピルアンモニウムイオン、テトラブチルアンモニウムイオン、テトラペンチルアンモニウムイオン、テトラヘキシルアンモニウムイオン等が挙げられ、アニオン部としては、ハロゲンイオンやフルオロアルキル基の炭素数が1~10個のフルオロアルキル硫酸イオンやフルオロアルキル亜硫酸イオン、フルオロアルキルホウ酸イオンが挙げられる。また、主としてポリエーテルエステルアミド樹脂を用い、これにパーフルオロブタンスルホン酸カリウム等を併用して添加した構成とすることもできる。
本実施例においては、一次転写ローラ5には、芯金としての外径6mmのニッケルメッキ鋼棒を、弾性層としての厚さ3mmの発泡スポンジ体で覆った外径12mmの弾性ローラを用いた。発泡スポンジ体は、体積抵抗率を1×10E5~1×10E7Ω・cm程度に調整したNBRとエピクロルヒドリンゴムを主成分とする。
一次転写ローラ5は、中間転写ベルト8を介して感光ドラム1に対し9.8Nの加圧力で当接させられており、中間転写ベルト8の回転に伴い従動して回転する。また、感光ドラム1上のトナーを中間転写ベルト8に一次転写している時には、1500~2000V程度の直流電圧(一次転写バイアス、一次転写電圧)が一次転写ローラ5に印加される。
また、二次転写ローラ11には、芯金としての外径8mmのニッケルメッキ鋼棒を、弾性層としての厚さ5mmの発泡スポンジ体で覆った外径18mmの弾性ローラを用いた。発泡スポンジ体は、体積抵抗率を1×10E8Ω・cmに調整したNBRとエピクロルヒドリンゴムを主成分とする。
二次転写ローラ11は、中間転写ベルト8に対して50Nの加圧力で当接させられており、中間転写ベルト8の回転に伴い従動して回転する。また、中間転写ベルト8上のトナーを紙等の記録材Sに二次転写している時には、2500~5000V程度の直流電圧(二次転写バイアス、二次転写電圧)が二次転写ローラ11に印加される。
(3.画像形成装置の画像形成プロセス)
以下、本実施例に係る画像形成装置100の画像形成プロセスを説明する。
画像形成時には、回転する感光ドラム1の外周面は、所定の極性(本実施例では負極性)の帯電バイアスが印加された帯電ローラ2によって、所定の極性(本実施例では負極性)の所定の電位に帯電させられる。その後、帯電した感光ドラム1の表面は、レーザユニット3によって画像信号に基づいて露光される。これにより、感光ドラム1上に静電潜像(静電像)が形成される。
この静電潜像は、現像装置4によって現像剤としてのトナーを用いてトナー像として現像(可視化)される。このとき、現像ローラ41には、所定の極性(本実施例では負極性)の現像バイアスが印加される。本実施例では、イメージ露光と、反転現像によって、感光ドラム1上にトナー像が形成される。即ち、一様に帯電処理された後に露光されることで電位の絶対値が低下した感光ドラム1上の露光部に、感光ドラム1の帯電極性と同極性に帯電したトナーを付着させることで、トナー像が形成される。なお、本実施例では、現像に使用するトナーは、負極性に帯電させられている。即ち、現像時のトナーの帯電極性(正規の帯電極性)は、負極性である。
上述のようにして回転する感光ドラム1上に形成されたトナー像は、一次転写部N1において、感光ドラム1に接触して感光ドラム1と略等速で回転する中間転写ベルト8上に転写(一次転写)される。このとき、一次転写ローラ5には、電圧印加手段としての一次転写電源51(高圧電源)から、トナーの正規の帯電極性とは逆極性(本実施例では正極性)の一次転写電圧が印加される。
この一次転写電圧は、良好な転写画像が得られる目標電流値が予め設定されている。プリントジョブ(画像形成ジョブ)を実行する場合、高圧制御手段208(図9(a))により、感光ドラム1上に形成されたトナー像が一次転写部N1に到達する前までに、目標電流値に合わせて一次転写電圧が制御される。一連の画像形成プロセスの中で感光ドラム1が回転を開始してから上述した感光ドラム1上のトナー像が転写部に到達し中間転写ベルト8上へトナー像の転写が開始される直前までの期間を、一次転写における前回転と定義する。また、前回転中に実施される転写電圧の制御を、ATVC(Auto Transfer Voltage Control)と呼ぶ。本実施例では、一次転写における前回転中に一次転写電圧の制御を行うATVCと、二次転写における前回転中に二次転写電圧の制御を行うATVC(後述)と、が実施される。
なお、前回転動作は、プリントジョブの投入後に画像形成動作を開始するための準備動作として画像形成装置の各部で行われる動作の総称である。前回転動作では、感光ドラム1及び中間転写ベルト8を回転駆動させながら、感光ドラム1及び中間転写ベルト8のクリーニング、各プロセス手段への印加電圧の調整、現像剤の撹拌、定着装置17の加熱等が行われる。
フルカラー画像の形成時には、各画像形成部PY、PM、PC、PKの感光ドラム1Y、1M、1C、1K上に形成されたトナー像が、順次に重ね合わせられるようにして中間転写ベルト8上に転写される。そして、4色のトナー像が重なった状態で、中間転写ベルト8の回転により二次転写部N2まで搬送される。
上述のトナー像作成プロセスに並行して、給送装置12から二次転写部N2に向けて記録材Sが給送される。給送装置12は、記録材Sを収納するカセット13(収納部、積載部)から記録材Sを送り出す給送ローラ14と、送り出された記録材Sを搬送する搬送ローラ対15と、を有する。そして、給送装置12から搬送された記録材Sは、レジストレーションローラ対16により、中間転写ベルト8上のトナー像と同期するようにして二次転写部N2に搬送される。なお、記録材Sとしては、普通紙及び厚紙等の紙、プラスチックフィルム、布、コート紙のような表面処理が施されたシート材、封筒やインデックス紙等の特殊形状のシート材等、サイズ及び材質の異なる多様なシート材を使用可能である。
中間転写ベルト8上のトナー像は、二次転写部N2において、中間転写ベルト8と二次転写ローラ11との間に挟持されて搬送される記録材S上に転写(二次転写)される。このとき、二次転写ローラ11には、電圧印加手段としての二次転写電源53(高圧電源)から、トナーの正規の帯電極性とは逆極性(本実施例では正極性)の二次転写電圧が印加される。
この二次転写電圧も、一次転写電圧の制御と同様に、良好な転写画像が得られる目標電流値が予め設定されている。また、一連の画像形成動作プロセスの中で感光ドラム1が回転を開始してから二次転写部N2にトナー像が到達し、記録材上にトナー像の転写が開始される直前までの期間を、二次転写における前回転と定義する。二次転写における前回転中に高圧制御手段208(図9(a))が二次転写部での転写電圧制御(ATVC)を実施することにより、画像形成時に二次転写部に流れる電流が目標電流値となるように、二次転写電圧が制御される。
二次転写部においてトナー像が転写された記録材Sは、定着手段としての定着装置17に搬送される。そして、記録材Sは、定着装置17が有する定着フィルム18と加圧ローラ19とによって挟持されて搬送されることで加熱及び加圧されて、その表面にトナー像が定着される。トナー像が定着された記録材Sは、排出ローラ対20によって装置本体110の外部に排出される。
なお、一次転写工程後に感光ドラム1の表面に残ったトナー(一次転写残トナー)は、ドラムクリーナ6によってクリーニングされる。即ち、感光ドラム1に当接して配置されたクリーニングブレード61によって、回転する感光ドラム1上から一次転写残トナーが掻き取られ、廃トナー容器62に回収される。
また、二次転写工程後に中間転写ベルト8の表面に残ったトナー(二次転写残トナー)は、ベルトクリーナ52によってクリーニングされる。即ち、中間転写ベルト8に当接して配置されたクリーニングブレード61によって、回転する感光ドラム1上から二次転写残トナーが掻き取られ、廃トナー容器22に回収される。
(4.寿命検知手段)
次に、本実施例の寿命検知手段201(図9(a))について説明する。ここでは二次転写ローラ11を交換可能な消耗品の例として取り上げて説明する。以下で説明する方法は、一次転写ローラ5にも適用される。
寿命検知手段201は、高圧制御手段208からの指示により二次転写電源53が二次転写ローラ11に印加した電圧値と、電流検知部53Aが検知した電流値と、に基づいて二次転写ローラ11の抵抗値を取得する。そして、二次転写ローラ11の抵抗値の大きさに基づいて、二次転写ローラ11の残寿命や寿命到達を検出する。つまり、本実施例の検知手段である寿命検知手段201は、消耗品の寿命に関する情報(寿命情報)として、電流検知部53Aを介して取得した二次転写ローラ11の抵抗値を検知する。また、「抵抗値の検知」とは、対象物の抵抗値を特定するために必要な電流又は電圧を検知することを含む。
具体的には、寿命検知手段201は、所定の条件に当てはまるタイミングで検知した二次転写ローラ11の抵抗値を画像形成装置内の記憶手段209に格納し、プリント枚数に対する抵抗値の経時的な変化を検知するように構成される。所定の条件に当てはまるタイミングは、例えば直近の画像形成動作が終了してから8時間以上画像形成動作が実行されずに二次転写ローラ11が十分に冷えた状態(コールド状態)であるタイミング(所謂「朝一」のタイミングである。コールド状態は、画像形成装置の内部が温まっていない状態(室温が一定であるものとして画像形成装置の内部温度が略一定となった状態)と言い換えることができる。以下、一日で最初にプリントジョブが投入されたタイミングを、朝一のタイミングとする。なお、画像形成装置がコールド状態にあるタイミングとして、例えば業務時間帯が始まる前の定時を設定してもよい。
本実施例の二次転写ローラ11は、累積使用期間(画像の累積出力枚数、累積プリント枚数)の増加に伴って抵抗値が上昇する性質がある。上述したように、二次転写ローラ11の抵抗値が変動した場合でも、ATVCによって二次転写電圧が調整されるため、良好な画像が得ることができる。しかし、ATVCによって調整可能な範囲を超えて二次転写ローラ11の抵抗値が高くなると、画像不良が生じる可能性がある。そのため、寿命検知手段201は、画像品質を確保するために予め設定された抵抗値の上限値と、現時点での二次転写ローラ11の抵抗値と、を比較することで、二次転写ローラ11の残寿命を検知する。
操作制御手段202は、寿命検知手段201による残寿命の検知結果に基づいて、操作部211に残寿命を表示させる。なお、ここではユーザからの要求に応じて残寿命を表示する構成を説明したが、二次転写ローラ11の抵抗値が上限値に到達した場合、又は上限値に近付いた場合にのみ、二次転写ローラ11の寿命に関する報知が行われるようにしてもよい。
抵抗値の検知方法を詳しく説明する。本実施例においては、先述した二次転写における前回転時のATVC実施時に二次転写ローラ11の抵抗値が検知される。ATVCにおいて二次転写ローラ11に印加される電圧値をVとし、電流検知部53Aにより検知された電流値をIから、次の式1により二次転写ローラ11の抵抗値Rを算出する。
R=V/I ・・・(式1)
本実施例においては、環境変動の影響を排除したより正確な二次転写ローラ11の状態を検知するために、上式で検知された抵抗値Rの環境変動分を補正した補正後の抵抗値R’を算出する。この補正は、環境センサ212(図9(a))が検知した温度及び湿度に基づいて行われる。
具体的には、環境センサ212で検知した温度及び湿度から画像形成装置の設置環境の絶対水分量を求める。そして、予め求めてある絶対水分量と抵抗値との関係を表す次の式2に基づいて、補正後の抵抗値R’を求める。
R’=R+k(Z-1.1) ・・・(式2)
ここで、kは予め求めた環境補正係数であり、Zは画像形成装置の設置環境の絶対水分量である。
補正後の抵抗値R’は、二次転写ローラ11の寿命に関する情報(以下、寿命情報)として記憶手段209に格納される。なお、本実施例における寿命情報は、前回の交換からの累積プリント枚数の増加分、転写ローラの初期抵抗値(交換直後に検知された抵抗値)、転写ローラの現在の抵抗値を含む。
図2は、絶対水分量と二次転写ローラ11の抵抗値との関係を例示するグラフである。グラフ上の点は、絶対水分量(g/m^3)と抵抗値(logΩ)の測定値をプロットしたものである。グラフから分かるように、抵抗値(logΩ)は絶対水分量(g/m^3)に対してほぼ線形の変動を示すことが分かる。環境補正係数kは、絶対水分量に対する抵抗値の変動を直線近似したときの直線の傾きである。本実施例で用いた二次転写ローラ11の場合、環境補正係数kは、約-0.045であった。
上の式2は、絶対水分量Zの環境で検知された抵抗値Rを、絶対水分量1.1g/m^3の環境を基準にして補正することで補正後の抵抗値R’を求めることを表する。
なお、ここでは式2への代入により補正後の抵抗値R’を算出したが、例えば絶対水分量Zと検知された抵抗値Rと補正後の抵抗値R’との関係を補正テーブルとして予め求めておき、補正テーブルの参照によってR’を求めるようにしてもよい。また、環境補正係数kの値は、二次転写ローラ11の材質や、画像形成装置の構成、プロセススピード等の影響によって変化し得る。更に、直線近似が妥当でない場合は式2以外の補正式を用いることが考えられる。
図3は、プリント枚数に対する二次転写ローラ11の抵抗値の変動を模式的に表すグラフである。ここでいう二次転写ローラ11の抵抗値は、朝一のタイミングで実施されたATVCにおいて検知された抵抗値を上述の補正式で補正した補正後の抵抗値R’である。
図10(a)に示すように、本実施例では、二次転写ローラ11が新品である場合の残寿命を100%とし、二次転写ローラ11の抵抗値が上限値に到達した時点の残寿命を0%として、百分率で二次転写ローラ11の残寿命を表示する。残寿命は、例えば、抵抗値が上限値に到達するまでに出力可能な画像の累積枚数の推定値を、二次転写ローラ11の寿命全体で出力可能な画像の累積枚数で割った値を百分率に換算したものとする。
図10(a)は、報知手段としての操作制御手段202が操作部211を介して行う報知の一例(消耗品の残寿命の報知)である。図10(a)は、例えばユーザが操作部211を操作して画像形成装置の部品の寿命を確認する画面を呼び出した場合に表示される画面である。
二次転写ローラ11の抵抗値が上限値に到達した場合、即ち二次転写ローラ11の寿命到達が検知された場合、報知手段としての操作制御手段202は、例えば図10(b)に示す画面を操作部211に表示させる。図10(b)は、ユーザに対して消耗品としての二次転写ローラ11の交換を促す報知(寿命到達の報知)を行うための画面の例である。図10(b)の画面は、例えばポップアップ表示によりユーザの操作によらず自動的に表示される。また、図10(b)の画面は、操作部211が他の画面を表示している状態において画面の一部に通知アイコンを表示し、ユーザが通知アイコンをタッチしたときに表示されるようにしてもよい。なお、図10(a、b)に示す画面の表示内容は一例にすぎず、画像形成装置の使用に応じて表示内容は変更可能である。
消耗品の寿命到達の報知方法は、操作部211における画面表示に限らない。画像形成装置100とLANを介して接続されたホストコンピュータに消耗品の寿命到達を示す情報を送信し、ホストコンピュータにインストールされたドライバソフトウェアによってディスプレイ上に通知を表示させるようにしてもよい。また、画像形成装置100からインターネットを介して管理責任者又はメンテナンス業者に電子メールを送信するようにしてもよい。これらの場合、通信制御手段207は消耗品の交換を促す報知(寿命到達の報知)を行う報知手段として機能する。
図4は、二次転写ローラ11の寿命到達の報知後に二次転写ローラ11が交換された場合の抵抗値の変動例を模式的に示する。図中の二次転写ローラ11の抵抗値の定義は図3と同様である。
上述したように、二次転写ローラ11の抵抗値はプリント枚数の増加に伴って上昇するため、交換直後の抵抗値が交換前の抵抗値に対して非連続的に小さくなる。つまり、二次転写ローラ11が新品か否かを直接的に検知する手段をもたない構成であっても、交換前後の抵抗値の変化に基づいて、画像形成装置は二次転写ローラ11の交換を検知することができる。ここで、二次転写ローラ11が交換された否かを直接的に検知する手段とは、例えば二次転写ローラ11に付された二次元バーコード又は電子タグから製造番号等を読み取ることで交換の有無を判別する機構である。
なお、図3、図4に示した抵抗値の推移は、朝一毎に検知した複数の検知結果の移動平均をとることで検知結果のばらつきを抑える工夫をしたものである。実際の画像形成装置において朝一毎に検知される抵抗値は、種々の要因によってばらつきを含んでいる。このばらつきが生じる要因としては、最後に画像形成動作を実行してからの経過時間(停止継続時間)や設置環境の変化等により、ATVC実行時の二次転写ローラ11の温度や吸湿状態が異なることが挙げられる。
以上説明した二次転写ローラ11の寿命検知や二次転写ローラ11の交換を促す報知と実質的に同様の方法は、一次転写ローラ5の各々にも適用される。以下の説明では、本実施例に係る消耗品の例として、二次転写ローラ11を指して「転写ローラ」とする。
(5.新品交換自動検知)
図4に示したような抵抗値の変化を検知して新品交換自動検知を行うためには、交換時の抵抗値を精度よく検知することが求められる。そのため、例えば複数日の朝一毎に検知した抵抗値の平均をとる等、複数回の検知結果を用いることで検知誤差を低減することが望ましい。一方で、複数回の検知結果が取得されるまでの間、図10(b)に示すような消耗品の交換を促す報知が継続されると、ユーザビリティの低下を招き、ユーザによっては画像形成装置が故障したと考える可能性もある。従って、消耗品の交換が行われた蓋然性が高い場合には、消耗品の交換を促す報知を速やかに停止することが望ましい。
本実施例では、第1判定手段203及び第2判定手段205(図9(a))が行う2段階の判定により、消耗品の交換を促す報知を停止するか否かを判断する構成とする。そして、第1判定手段203による第1判定(仮判定)において消耗品の交換が行われたと判定した場合は、消耗品の交換を促す報知を停止する。消耗品の交換を促す報知を停止した後、第2判定手段205による第2判定(本判定)の結果に基づいて、消耗品の交換を促す報知を再開するか、報知を再開せずに停止するかを制御する。
以下、第1判定及び第2判定の詳細を説明する。第1判定手段203は、寿命検知手段201による寿命検知に基づいて転写ローラの交換を促す報知(図10(b))が開始された後、第1の所定期間中(第1のタイミング)に転写ローラの抵抗値を検知して、転写ローラの交換が行われたか否かを判定する。
本実施例における第1の所定期間は、報知の開始後に実施されるイニシャルシーケンスの実行期間である。イニシャルシーケンスは、前ドア110D(図1)が開かれた状態から閉じられたことを検知した場合、及び、画像形成装置の主電源が投入された場合に実行される。前ドア110Dの開閉をトリガーにして第1判定を行うのは、前ドア110Dは転写ローラの交換を行う際に開閉されることになるため、前ドア110Dの開閉を検知した場合は転写ローラの交換が行われた可能性があるからである。また、画像形成装置の電源投入をトリガーにして第1判定を行うのは、画像形成装置が電源OFFの状態で転写ローラの交換が行われる可能性があるからである。
イニシャルシーケンスとは、前ドア110Dの開閉又は主電源投入があった場合に、画像形成装置100をプリントジョブを受付可能な状態とするための一連の動作(起動動作)である。イニシャルシーケンスでは、一次転写ローラ5及び二次転写ローラ11のATVCが行われる。また、イニシャルシーケンスでは、感光ドラム1及び中間転写ベルト8を回転駆動させながら、感光ドラム1及び中間転写ベルト8のクリーニング、各プロセス手段への印加電圧の調整、現像剤の撹拌、定着装置17の予熱等が行われる。なお、イニシャルシーケンスは画像形成装置の電源投入時又は前ドア110Dの開閉時に実行されるのに対し、前述の前回転(準備動作)はプリントジョブの投入時に実行される。また、イニシャルシーケンスでは定着装置17を必ずしも定着温度(画像を定着するための温度)まで加熱しないが、前回転では最初の記録材が定着装置17に到達するまでに定着装置17を定着温度まで加熱する。
第1判定手段203は、イニシャルシーケンスにおけるATVCの実施時に検知された転写ローラの抵抗値と、イニシャルシーケンスが行われる前に取得した転写ローラの抵抗値と、の差に基づいて、転写ローラの交換が行われたか否かを判定する。本実施例における詳細な判定基準は後述する。
転写ローラの交換直後にイニシャルシーケンスが行われた場合、イニシャルシーケンスにおいて検知された抵抗値は、通電履歴の無い新品の転写ローラの抵抗値であるため、イニシャルシーケンスよりも前に検知された古い転写ローラの抵抗値との差が大きい。そのため、イニシャルシーケンスよりも後に検知された抵抗値を用いて第1判定を行うよりも、イニシャルシーケンスにおいて検知された抵抗値を用いて第1判定を行った方が、転写ローラが交換されたか否かをより的確に判定できる。
ただし、転写ローラを交換した直後は、画像形成装置の設置環境に対する転写ローラの馴染み具合(吸湿の度合いや室温との温度差等)や、設置環境に対する画像形成装置内部の温度や湿度の差等の影響により、ATVCにおける抵抗値の検知結果はばらつく。そのため、1度のイニシャルシーケンスで検知された抵抗値のみに基づいて転写ローラが交換されたか否かを判定することは難しい場合がある。
第2判定手段205は、第1判定手段203の判定が行われる第1の所定期間よりも後の第2の所定期間(第2のタイミング)で転写ローラの抵抗値を検知して、転写ローラの交換が行われたか否かを判定する。
本実施例における第2の所定期間は、第1判定手段203の判定が行われてから所定時間が経過した時点より後で且つその日最初のプリントジョブ投入時(朝一)に行われる前回転動作の実行時である。第2判定手段205は、上記タイミングで行われる前回転動作のATVCにおいて検知された抵抗値を用いて、転写ローラが交換された否かを判定する。所定時間とは、転写ローラが画像形成装置内部の温度及び湿度に十分馴染んで安定した状態となるのに十分な時間長さとして予め設定される。本実施例では、交換後の転写ローラの温度及び湿度が安定するまでに24時間~48時間が必要であったことから、所定時間を48時間と設定する。所定時間の長さは、転写ローラの材質や画像形成装置の具体的構成に応じて適宜変更可能である。
第2判定手段205は、前回転動作におけるATVCで検知された転写ローラの抵抗値と、イニシャルシーケンスが行われる前に取得した転写ローラの抵抗値と、の差に基づいて、転写ローラの交換が行われたか否かを判定する。本実施例における詳細な判定基準は後述する。
第2判定手段205は、第1判定から所定時間が経過した時点より後に検知された抵抗値を用いて転写ローラが交換された否かを判定するので、転写ローラが画像形成装置内部の環境に馴染んでいないことに起因する抵抗値のばらつきは抑制される。従って、第2判定手段205は、第1判定手段203よりも高い精度で、転写ローラが交換された否かを判定することができる。
なお、第2判定手段205は、複数回のATVCにおける抵抗値の検知結果に基づいて転写ローラが交換された否かを判定するようにしてもよい。例えば第1判定から所定時間が経過した時点より後で且つ互いに一定以上の時間をあけた複数のタイミング(例えば複数日の朝一毎)で行われた前回転中のATVCにおける抵抗値の検知結果の平均値を用いて判定を行うようにしてもよい。
(6.判定結果に応じた制御)
第1判定手段203及び第2判定手段205の判定結果に応じて行われる制御を説明する。
第1制御手段204(図9(a))は、寿命検知手段201による寿命検知に基づいて転写ローラの交換を促す報知が開始された後、第1判定の結果に応じて、報知を停止するか継続させるかを制御する。即ち、第1判定手段203が転写ローラが交換されたと判定した場合、第1制御手段204は報知を停止(一時停止)させる。ただし、この時点では記憶手段209に格納されている転写ローラの寿命情報はリセットされない。第1判定手段203が転写ローラが交換されていないと判定した場合、第1制御手段204は報知を継続させる。
このように、第1判定において転写ローラが交換されたと判定された場合は報知を停止することで、転写ローラが交換されたにも関わらず報知が継続されることを低減することができる。
第2制御手段206(図9(a))は、第1判定の後、第2判定の結果に応じて、報知を再開させるか否(停止させる)かを制御する。即ち、第2判定手段205が転写ローラが交換されたと判定した場合、第2制御手段206は報知を再開させない。この場合、第2制御手段は、記憶手段209に格納されている転写ローラの寿命情報を、新品の転写ローラに対応する値でリセットする。第2判定手段205が転写ローラが交換されていないと判定した場合、第2制御手段206は報知を再開させる。
このように、第1判定では転写ローラが交換されたと判定されたとしても、より精度の高い第2判定で転写ローラが交換されていないと判定された場合には、改めて転写ローラの交換を促す。また、第1判定に続いて第2判定においても転写ローラが交換されたと判定された場合、報知は再開せずに停止させる。これにより、転写ローラが交換されていないにも関わらず報知が停止されたままとなる可能性を低減することができる。即ち、本実施例によれば、報知を行うか否かの判断の正確性を確保することができる。
(7.制御方法例)
図5及び図6を用いて、画像形成装置の制御方法及び動作例を説明する。図5は、本実施例に係る画像形成装置の制御方法を示すフローチャートである。フローチャートの各工程は、例えば画像形成装置に搭載されたCPU26(図1)によって実施される。図6は、本実施例に係る画像形成装置の動作例として、転写ローラの抵抗値の変動を示すグラフである。
図5に示すフローチャートは、転写ローラの寿命管理に関する制御例である。CPU26は、転写ローラの寿命検知タイミングが到来したか否かを判断する(S01)。寿命検知タイミングとは、上述したように朝一のプリントジョブ投入時の前回転におけるATVCの実行時である。寿命検知タイミングが到来すると、ATVCにおける電流検知部51A,53Aの検知結果から転写ローラの抵抗値を取得する(S02)。そして、所定の日数に亘る抵抗値の検知結果の移動平均に基づいて、寿命情報を更新する(S03)。
CPU26(寿命検知手段201)は、更新後の寿命情報に基づいて転写ローラが寿命に到達したか否か、つまり補正後の転写ローラの抵抗値が上限値に到達したか否かを判断する(S04)。転写ローラの寿命が到来したと判断された場合、CPU26(操作制御手段202、報知手段)は、操作部211における画面表示(図10(b))等の方法で、ユーザに対して転写ローラの交換を促す報知(以下、寿命到達の報知)を開始する(S05)。
寿命到達の報知の開始後、前ドア110Dの開閉又は画像形成装置の電源投入が検知されると(S06)、イニシャルシーケンスが実行され、転写部においてはATVCが実行される(S07)。CPU26(第1判定手段203)は、イニシャルシーケンスにおけるATVC実施時(第1の所定期間)に検知された転写ローラの抵抗値に基づいて、転写ローラが交換されたか否かを判定する(S08)。
S08で転写ローラが交換されたと判定された場合、CPU26(第1制御手段204)は、寿命到達の報知を一時的に停止させる(S09)。ただし、この時点では、転写ローラの寿命情報はリセットしない。一方、S08で転写ローラが交換されていないと判定された場合、CPU26(第1制御手段204)は、寿命到達の報知を停止させずに継続させる(S05)。
寿命到達の報知を一時的に停止させた後、CPU26(第2判定手段)は、第1判定手段203の判定から所定時間(48時間)以上が経過した朝一のタイミングで転写ローラが交換されたか否かを再び判定する(S10)。即ち、上記タイミングで実施される前回転動作におけるATVC実施時(第2の所定期間)に検知された転写ローラの抵抗値に基づいて、転写ローラが交換されたか否かが判定される。
S10で転写ローラが交換されたと判定された場合、CPU26(第2制御手段206)は、寿命到達の報知を再開せずに停止状態を維持すると共に、転写ローラの寿命情報をリセットし(S11)、S01に戻る。一方、S10で転写ローラが交換されていないと判定された場合、CPU26(第2制御手段206)は、S05に戻って寿命到達の報知を再開させる。ここで、再開させる寿命到達の報知の内容は、例えばS04で寿命到達が検知されたときの報知内容と同一とする。
図6は実際のプリントジョブ毎のATVCの検知結果から算出した抵抗値Rをプロットしたものである。本実施例で用いた転写ローラの抵抗値Rは、一日のプリント動作のなかで変動しながら、プリント枚数が増加するに従って、全体的に上昇する傾向を示す。一日のプリント動作の中で抵抗値Rが変動する理由は、まず、装置が停止した状態で十分放置されると、装置の稼働によって生じた機内昇温が緩和され、転写ローラが最も冷えた状態、いわゆる朝一状態になる。この時、転写ローラの抵抗は最も高くなる。その後、プリントジョブが実行されると、プリント枚数が増加するに従って、転写部材の回転や転写電圧印加の影響によって、転写ローラの温度が上昇し、転写ローラの抵抗値が徐々に低下する。このように一日の中でも抵抗値は変化することから、本実施例では、上述したように朝一状態でのATVCにおける抵抗値の検知結果の移動平均に基づいて転写ローラの残寿命を検知する。
次に、第1判定及び第2判定に用いる設定値について説明する。本実施例では、第1判定時又は第2判定時に取得した転写ローラの抵抗値Rが、以下の条件式に当てはまる場合に転写ローラが交換されたと判定する。
R<R_max-(ΔRa-ΔRb)
ここで、R_maxは第1判定が実施される前に取得した転写ローラの抵抗値の最大値であり、ΔRaはプリント枚数の増加に伴う抵抗値の変動量であり、ΔRbは製造公差レンジとして予め設定された値である。
具体的には、本実施例に用いた転写ローラの抵抗値Rは、交換直後の値(初期抵抗値)が約8.0[LogΩ]、交換直前の値(最大抵抗値)R_maxが9.0[LogΩ]であった。そのため、抵抗値の変動量ΔRaは1.0[LogΩ]であった。
また、一般的に転写ローラ等の導電部材の抵抗値は、製造公差を持っており、本実施例においては、±0.2[LogΩ]の製造公差を持っている転写ローラを使用した。つまり、製造公差レンジΔRb=0.4[LogΩ]である。従って、本実施例では、第1判定時又は第2判定時に取得した転写ローラの抵抗値Rが8.4[LogΩ]未満となった場合に、転写ローラが交換されたと判定される。
以上説明したように、本実施例によれば、報知を行うか否かの判断の正確性を確保しつつ、不要な報知を低減することが可能な画像形成装置を提供することができる。
(変形例)
実施例1では、第1判定において転写ローラが交換されたと判定された場合でも寿命情報はリセットせず、第2判定において転写ローラが交換されたと判定された場合に寿命情報はリセット(S11)する構成とした。これに代えて、第1判定において転写ローラが交換されたと判定された場合に寿命情報をリセットすると共に、古い転写ローラの寿命情報を記憶手段209の所定の領域に退避させてもよい。この場合において、第2判定において転写ローラが交換されていないと判定された場合は、退避しておいた寿命情報によって再び寿命情報を更新すればよい。
また、実施例1では、第1判定において転写ローラが交換されていないと判定された場合は第2判定が実施されない構成となっている。これに代えて、第1判定において転写ローラが交換されていないと判定された場合(S08:No)も、第2判定(S10)を実施するようにしてもよい。この場合、第1判定から第2判定までの間は寿命到達の報知が継続されてしまうものの、転写ローラが交換されたにも関わらず第1判定において転写ローラが交換されていないと判定された場合に、第2判定の結果に基づいて寿命到達の報知が停止される。
また、実施例1では、第2判定の結果に基づいて寿命到達の報知を再開させるときの再開後の報知の内容(再報知)は、寿命到達が検知された当初の報知内容と同一とした。これに代えて、再報知の場合には当初の報知内容と異なる内容を報知してもよい。
例えば、当初の報知では「寿命に到達しました、部品を交換して下さい」というメッセージを操作部211の画面に表示する。一方、再報知の場合には「寿命に到達しました、部品を交換して下さい。交換済の場合はリセット作業を実施してください」というメッセージを操作部211の画面に表示して、ユーザにリセット作業(操作部211を介した寿命情報の明示的なリセット)を促してもよい。
また、例えば、当初の報知では「寿命到達:部品交換推奨」とし、再報知の場合には「寿命到達警告:部品交換要求」等として、再報知の場合には消耗品の交換をより強く促すようにしても良い。
また、実施例1では交換可能な消耗品の例として二次転写ローラについて主に説明したが、実施例1と同様の構成を一次転写ローラ5や、モノクロ画像形成装置(直接転写方式)における転写ローラに適応してもよい。つまり、本実施例は、像担持体又は中間転写体から被転写体(中間転写体又は記録材)にトナー像を転写するための転写ローラに適用可能である。なお、一次転写ローラ5の寿命検知や交換判定を本実施例と同様の方法で検知することにより、一次転写ローラ5を含む中間転写ベルトユニット50(消耗品の他の例)の寿命検知や交換判定を行うことができる。更に、転写ローラに限らず、画像形成時に電圧を印加される消耗品であってプリント枚数の増加に伴って抵抗値が変化する部材(例えば、帯電ローラ)の寿命検知や交換判定に。本実施例で説明した方法を適用してもよい。
実施例2として、第1判定と第2判定の期間が異なる構成例を説明する。以下、実施例1と共通の符号を付した要素は実施例1で説明したものと実質的に同じ構成及び作用を有するものとし、実施例1と異なる部分を主に説明する。
本実施例において、第1判定手段203(CPU26)は、イニシャルシーケンス終了後の第1の所定期間中の転写ローラの抵抗値の検知結果に基づいて、転写ローラが交換されたか否かを判定する。また、第2判定手段205(CPU26)は、第1の所定期間よりも長い第2の所定期間中の転写ローラの抵抗値の検知結果に基づいて、転写ローラが交換されたか否かを判定する。第1判定及び第2判定に共通して、転写ローラの抵抗値は前回転時のATVCにおいて検知された値が用いられる。
第1の所定期間は第2の所定期間よりも短いため、転写ローラが交換された場合には第1判定の結果に基づいて速やかに寿命到達の報知を停止することができる。また、第2判定では第1の所定期間よりも長い第2の所定期間に亘る検知結果に基づいて転写ローラが交換されたか否かを判定するため、第1判定よりも正確な判定結果が得られる。
第1判定において、イニシャルシーケンスの終了から第1の所定期間が経過するまでの転写ローラの抵抗値の検知結果を用いるのは、この期間で得られる抵抗値は通電履歴の少ない新品に近い転写ローラの抵抗値であるからである。具体的には、通電による転写ローラの昇温の影響が小さい間であれば、ほぼ通電履歴の影響はないと考えられるため、イニシャルシーケンス終了後、比較的短期間内の複数の検知結果を用いることで第1判定の精度向上を図ることができる。
第1の所定期間は、時間長さ、プリント枚数、ジョブ数のいずれかで規定することができる。本実施例では、第1の所定期間を、イニシャルシーケンス終了後、ジョブを所定回数実行するまでの期間(ここでは10ジョブ)とする。つまり、第1判定手段203は、イニシャルシーケンス終了後、10回の前回転動作の各々におけるATVC実行時の抵抗値の検知結果の平均を用いて、実施例1と同様の条件式で転写ローラが交換されたか否かを判定する。
第2の所定期間は、時間長さ、プリント枚数、ジョブ数のいずれかで規定することができる。本実施例では、第2の所定期間を、イニシャルシーケンス終了後48時間以上が経過した朝一状態から最初の10ジョブとする。つまり、第2判定手段205は、イニシャルシーケンス終了から48時間以上が経過した朝一状態から10回の前回転動作の各々におけるATVC実行時の抵抗値の検知結果の平均を用いて、実施例1と同様の条件式で転写ローラが交換されたか否かを判定する。
以上説明したように、本実施例によっても、報知を行うか否かの判断の正確性を確保しつつ、不要な報知を低減することが可能な画像形成装置を提供することができる。
第1の所定期間及び第2の所定期間の規定方法や長さは、転写ローラの特性や画像形成装置の具体的構成に応じて変更可能である。なお、第2判定手段205は、複数日に亘る朝一条件での検知結果の平均を用いて判定を行うことで、判定精度の更なる向上を図ってもよい。
実施例3として、第1判定と第2判定とで判定に用いる量が異なる構成例を説明する。以下、実施例1と共通の符号を付した要素は実施例1で説明したものと実質的に同じ構成及び作用を有するものとし、実施例1と異なる部分を主に説明する。
本実施例の第1判定手段203(CPU26)は、実施例1と同様にATVC実行時に検知された転写ローラの抵抗値に基づいて転写ローラが交換されたか否かを判定する。一方、第2判定手段205(CPU26)は、1日の中での転写ローラの抵抗値の変動幅に基づいて転写ローラが交換されたか否かを判定する。
上述したように、画像形成動作が繰り返し行われることで転写ローラの温度が上昇し、転写ローラの抵抗値も変動する。本実施形態では、転写ローラが最も冷えた朝一の状態(コールド状態)において抵抗値が最も高く、転写ローラの温度が上昇するにつれて抵抗値が低下する。
1日の中での転写ローラの抵抗値の変動幅をΔRcとする。図7は実際のプリントジョブ毎のATVCにより検知された転写ローラの抵抗値R及びその変動幅ΔRcを示す図である。図中のR_coldは、ジョブ終了後一定時間以上放置されて定常状態となった朝一条件での抵抗値Rであり、R_hotはジョブが実行されることで低下した抵抗値Rである。変動幅ΔRcは、このR_coldとR_hotの差である。ΔInitialは、転写ローラの交換直後における抵抗値Rの変動幅ΔRcである。ΔLastは、転写ローラの交換直前における抵抗値Rの変動幅ΔRcである。
図7において、1日の中で、抵抗値RはR_coldから急激に低下した後、R_hotで略一定となる。一方、長期的には、R_cold及びR_hotがそれぞれ徐々に上昇すると共に、抵抗値Rの変動幅ΔRcが大きくなる。即ち、ΔInitial<ΔLastである。
転写ローラが寿命に到達した後に交換されると、抵抗値Rが低下すると同時に、変動幅ΔRcも小さくなる。ここでは交換後の抵抗値Rの変動幅ΔRcをΔNewとする。通常、ΔNew<ΔLastである。このような変動幅ΔRcの変化を利用して、転写ローラが交換されたか否かを検知することができる。
本実施例において、第1判定でATVC実行時に検出された抵抗値Rを用いる理由は、短時間で判定結果が得られるからである。また、交換前後における抵抗値Rの変動幅ΔRcの変化の度合いに比べて、交換前後における抵抗値Rの変化の度合いが大きいためである。
ここで、抵抗値Rの検知結果は、転写ローラの製造公差等に起因してばらつくことが分かっている。これに対し、抵抗値Rの変動幅ΔRcは、転写ローラの製造公差の影響が少なく、基本的に転写ローラの材料によって決まることが分かっている。
そこで、本実施例では、第2判定には抵抗値Rの変動幅ΔRcを用いることで、第1判定よりも高い精度で転写ローラが交換されたか否かを判定することができる。変動幅ΔRcは所定期間又は所定のプリント枚数に亘る抵抗値Rの検知結果から算出するため、第2判定は、第1判定よりも検知期間を長くし、所定の期間の複数のデータから平均化等を実施することが可能であり、検知精度をより高めることができる。つまり、本実施例の第2判定手段205は、第1判定が行われる期間(第1の所定期間)よりも長い第2の所定期間に亘る検知手段の検知結果に基づいて消耗品が交換されたか否かを判定する構成の例である。
本実施例に用いた転写ローラにおいて、初期の変動幅ΔRcであるΔInitialは0.3[LogΩ]であり、寿命到達時の変動幅ΔRcであるΔLastは0.6[LogΩ]であった。従って、部品交換があった場合の交換直後の変動幅ΔRcであるΔNewは、ΔLastよりも小さい値(ΔInitialと同程度の値)となる。そこで、第2判定手段205は、例えばΔLast>ΔNewの条件式が満たされる場合により、転写ローラが交換されたと判定する構成とすることができる。なお、第2判定に用いるΔLastは、第1判定が行われる前(例えば第1判定により転写ローラが交換されたと判定された日の前日)に取得された抵抗値Rの変動幅ΔRcである。
変動幅ΔRcは、検知期間やプリント枚数によっても変化するため、測定条件を揃えることで検知結果のばらつきの影響を少なくすることが望ましい。例えば、朝一状態(コールド状態)からのプリント枚数の増加分が所定枚数となる期間、もしくは転写ローラへの累積通電時間の増加分が所定長さとなる期間に亘る抵抗値Rの検知結果から変動幅ΔRcを求めるようにする。一例として、朝一状態から累積通電時間が1時間増加するまでの抵抗値Rの検知結果から変動幅ΔRcを求めるようにする。
以上説明したように、本実施例によっても、報知を行うか否かの判断の正確性を確保しつつ、不要な報知を低減することが可能な画像形成装置を提供することができる。
なお、第2判定の精度を更に高めるために、抵抗値Rの変動幅ΔRcの移動平均を観察し、移動平均が増加から減少に転じた場合に転写ローラが交換されたと判定するようにしてもよい。
実施例4として、画像形成装置に設けられた消耗品の他の例である搬送部材の寿命検知及び交換判定の方法を説明する。以下、実施例1と共通の符号を付した要素は実施例1で説明したものと実質的に同じ構成及び作用を有するものとし、実施例1と異なる部分を主に説明する。
本実施例では、搬送部材の例として給送ローラ14(図1)について説明する。画像形成装置100は、記録材Sの搬送方向において給送ローラ14よりも下流で記録材Sを検知する記録材検知部として、レジセンサ70を備えている。レジセンサ70は、例えば搬送路に向けて光を照射し記録材からの反射光を検知する光電センサ(フォトリフレクタ)、又は搬送路に突出するフラグ部材が記録材に押圧されて揺動したことを検知する光電センサ(フォトインタラプタ)を用いることができる。また、画像形成装置100の装置本体110は、カセット13の開閉を検知する開閉センサ13Sを有する。
寿命検知手段201は、給送ローラ14による記録材Sの給送開始からレジセンサ70が記録材Sを検知するまでの所要時間(レジ到達時間)を計測する。つまり、本実施例における検知手段としての寿命検知手段201は、消耗品の寿命に関する情報として、記録材検知部より上流の所定位置(カセット13)から記録材検知部まで記録材を搬送するための所要時間を検知する。
図8にプリント枚数とレジ到達時間Tの関係を示す。画像形成動作が繰り返されることでプリント枚数が増えていくと、記録材ごとのレジ到達時間はばらつくものの、レジ到達時間は徐々に長くなっていく。レジ到達時間が所定の範囲を超えて長くなると、給送の遅れによって中間転写ベルト8に形成されたトナー像との同期がとれなくなり、画像形成に不具合が生じる場合がある。従って、レジ到達時間が所定の範囲を超える前に、給送ローラ14の寿命到達を報知して給送ローラ14の交換を促すことが望まれる。
具体的には、レジ到達時間Tの上限値をT_limitとして、検知されたレジ到達時間Tが上限値T_limitを超えた場合には給送ローラ14の寿命到達を報知することが考えられる。また、寿命到達後にユーザが給送ローラ14を交換すると、交換前に比べてレジ到達時間Tが短くなるため、レジ到達時間Tの変化に基づいて給送ローラ14が交換されたか否かを判定することができる。
しかしながら、レジ到達時間Tは、記録材の製造ロットや、記録材の種類(坪量、表面処理の有無等)の違い、カセット13への記録材のセットの状況等によってばらつく。図8では、所定枚数の記録材についてのレジ到達時間Tのばらつき(変動幅)をΔTaで表している。
そのため、レジ到達時間Tの変化に基づいて給送ローラ14が交換されたか否かを精度よく判定するには、多数の記録材についてレジ到達時間Tを計測し、平均化することが求められる。その場合、給送ローラ14の寿命到達の報知が開始され、ユーザが給送ローラ14を交換した後も、多数の記録材についてレジ到達時間Tが計測されるまでは寿命到達の報知が継続されることになる。
そこで、本実施例では、第1判定手段203により、寿命到達の報知後の第1の所定期間中におけるレジ到達時間Tに基づいて、給送ローラ14が交換されたか否かを判定する。また、第2判定手段205により、第1の所定期間より長い第2の所定期間中におけるレジ到達時間Tに基づいて、給送ローラ14が交換されたか否かを判定する。
具体的には、第1判定では、T<T_limit-ΔTaを検知した場合、給送ローラ14が交換された可能性が高いと判定し、寿命到達の報知を停止する。第1の所定期間は、開閉センサ13Sによりカセット13の開閉が検知された後、第1の所定枚数(例えば10枚)の記録材が給送されるまでの期間とした。即ち、第1判定手段203は、第1の所定枚数の記録材について測定したレジ到達時間Tの平均値が上記の条件式を満たす場合に、給送ローラ14が交換されたと判定する。
一方、第2判定に用いる第2の所定期間は、検知精度の向上を図るために第1の所定枚数より多い第2の所定枚数(例えば100枚)の記録材が給送されるまでの期間とした。即ち、第2判定手段205は、第1の所定枚数より多い第2の所定枚数の記録材について測定したレジ到達時間Tの平均値が上記の条件式を満たす場合に、給送ローラ14が交換されたと判定する。
第1判定の結果に応じた制御及び第2判定の結果に応じた制御(並びにその変形例)は、実施例1と実質的に同様である。
以上説明したように、本実施例によっても、報知を行うか否かの判断の正確性を確保しつつ、不要な報知を低減することが可能な画像形成装置を提供することができる。
(その他の実施形態)
上述した実施形態において、画像形成装置外部の情報処理装置が、複数の画像形成装置から、消耗品の寿命に関する情報をネットワーク経由で受信して解析を行うようにしてもよい。例えば、図9(b)に示すサーバに、多数の画像形成装置から転写ローラの抵抗値又はレジ到達時間やそれらの値が得られた条件(設置環境、プリント枚数等)を蓄積し、平均化や回帰分析等の統計処理を行うことができる。例えば、統計処理による解析結果に基づいて、転写ローラの抵抗値の補正に用いる環境補正係数、転写ローラの交換判定に用いる数値(例えばΔRa、ΔRb)、レジ到達時間Tの上限値等を修正することができる。これにより、画像形成装置に搭載された演算装置の計算能力や記憶容量に制約を受けることなく、個々の画像形成装置における消耗品の寿命検知及び交換判定の精度向上を図ることができる。
なお、上述した各実施例のように、消耗品の寿命検知及び交換検知に関する構成が、1つの画像形成装置内で完結した画像形成システムであってもよい。この場合、画像形成装置が備えるCPU26又は他の演算装置は、消耗品の寿命に関する情報を解析する解析手段として機能する。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
201…検知手段(寿命検知手段)/202…報知手段(操作制御手段)/203…第1判定手段/204…第1制御手段/205…第2判定手段/206…第2制御手段/5Y,5M,5C,5K,11,14…消耗品(一次転写ローラ、二次転写ローラ、給送ローラ)

Claims (21)

  1. 画像形成装置に設けられた交換可能な消耗品の寿命に関する情報を検知する検知手段と、
    前記検知手段が検知した前記情報に基づいて前記消耗品の交換を促す報知を行う報知手段と、
    前記報知手段が前記報知を開始した後、第1の所定期間中に前記検知手段が検知した前記情報に基づいて、前記消耗品が交換されたか否かを判定する第1判定手段と、
    前記第1判定手段が前記消耗品が交換されたと判定した場合は前記報知手段に前記報知を停止させ、前記第1判定手段が前記消耗品が交換されていないと判定した場合は前記報知手段に前記報知を継続させる第1制御手段と、
    前記第1判定手段が前記消耗品が交換されたと判定した場合に、前記第1の所定期間よりも長い第2の所定期間中に前記検知手段が検知した前記情報に基づいて、前記消耗品が交換されたか否かを判定する第2判定手段と、
    前記第2判定手段が前記消耗品が交換されたと判定した場合は前記報知手段に前記報知を再開させず、前記第2判定手段が前記消耗品が交換されていないと判定した場合は前記報知手段に前記報知を再開させる第2制御手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成システム。
  2. 画像形成装置に設けられた交換可能な消耗品の寿命に関する情報を検知する検知手段と、
    前記検知手段が検知した前記情報に基づいて前記消耗品の交換を促す報知を行う報知手段と、
    前記報知手段が前記報知を開始した後、第1の所定期間中に前記検知手段が検知した前記情報に基づいて、前記消耗品が交換されたか否かを判定する第1判定手段と、
    前記第1判定手段が前記消耗品が交換されたと判定した場合は前記報知手段に前記報知を停止させ、前記第1判定手段が前記消耗品が交換されていないと判定した場合は前記報知手段に前記報知を継続させる第1制御手段と、
    前記第1判定手段が前記消耗品が交換されたと判定した場合に、前記第1の所定期間よりも後の第2の所定期間中に前記検知手段が検知した前記情報に基づいて、前記消耗品が交換されたか否かを判定する第2判定手段と、
    前記第2判定手段が前記消耗品が交換されたと判定した場合は前記報知手段に前記報知を再開させず、前記第2判定手段が前記消耗品が交換されていないと判定した場合は前記報知手段に前記報知を再開させる第2制御手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成システム。
  3. 前記消耗品は、画像形成時に電圧を印加されるように構成され、
    前記検知手段が検知する前記情報は、前記消耗品の抵抗値である、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成システム。
  4. 前記消耗品は、像担持体又は中間転写体から被転写体にトナー像を転写するための転写ローラである、
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像形成システム。
  5. 前記第1判定手段は、前記第1の所定期間中に取得した前記転写ローラの抵抗値と、前記第1判定手段による判定を実施する前に取得した前記転写ローラの抵抗値と、の差に基づいて、前記転写ローラが交換されたか否かを判定し、
    前記第2判定手段は、前記第2の所定期間中に取得した前記転写ローラの抵抗値と、前記第1判定手段による判定を実施する前に取得した前記転写ローラの抵抗値と、の差に基づいて、前記転写ローラが交換されたか否かを判定する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成システム。
  6. 前記第1の所定期間は、前記報知手段が前記報知を開始した後、前記画像形成装置が画像形成ジョブを受付可能な状態とするために行われるイニシャルシーケンスの実行期間であり、
    前記第2の所定期間は、前記イニシャルシーケンスの実行から所定時間が経過した時点より後である、
    ことを特徴とする請求項5に記載の画像形成システム。
  7. 前記イニシャルシーケンスは、前記画像形成装置の電源が投入された場合に実行される、
    ことを特徴とする請求項6に記載の画像形成システム。
  8. 前記消耗品を交換する場合に開閉される開閉部材を更に備え、
    前記イニシャルシーケンスは、前記開閉部材が開いている状態から閉じられた場合に実行される、
    ことを特徴とする請求項6又は7に記載の画像形成システム。
  9. 前記イニシャルシーケンスは、前記転写ローラと前記像担持体又は前記中間転写体との間に流れる電流値が予め設定された目標電流値となるように前記転写ローラに印加する電圧値を制御する転写電圧制御を含む、
    ことを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載の画像形成システム。
  10. 前記第1判定手段は、前記第1の所定期間中に取得した前記転写ローラの抵抗値の平均値と、前記第1判定手段による判定を実施する前に取得した前記転写ローラの抵抗値と、の差に基づいて、前記転写ローラが交換されたか否かを判定し、
    前記第2判定手段は、前記第2の所定期間中に取得した前記転写ローラの抵抗値の平均値と、前記第1判定手段による判定を実施する前に取得した前記転写ローラの抵抗値と、の差に基づいて、前記転写ローラが交換されたか否かを判定する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成システム。
  11. 前記第1の所定期間は、前記報知手段が前記報知を開始した後、前記画像形成装置が画像形成動作を開始する前に実行する準備動作を所定回数実行するまでの期間であり、
    前記第2の所定期間は、前記第1の所定期間から所定時間が経過した時点より後である、
    ことを特徴とする請求項10に記載の画像形成システム。
  12. 前記準備動作は、前記画像形成装置が画像形成ジョブを受付けた場合に実行され、
    前記準備動作は、前記転写ローラと前記像担持体又は前記中間転写体との間に流れる電流値が予め設定された目標電流値となるように前記転写ローラに印加する電圧値を制御する転写電圧制御を含む、
    ことを特徴とする請求項11に記載の画像形成システム。
  13. 前記第1判定手段は、前記第1の所定期間中に取得した前記転写ローラの抵抗値と、前記第1判定手段による判定を実施する前に取得した前記転写ローラの抵抗値と、の差に基づいて、前記転写ローラが交換されたか否かを判定し、
    前記第2判定手段は、前記第2の所定期間中に取得した前記転写ローラの抵抗値の変動幅と、前記第1判定手段による判定を実施する前に取得した前記転写ローラの変動幅と、の差に基づいて、前記転写ローラが交換されたか否かを判定する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像形成システム。
  14. 前記消耗品は、画像形成時に記録材を搬送する搬送部材であり、
    前記検知手段は、記録材の搬送方向において前記搬送部材より下流で記録材を検知する記録材検知部を有し、
    前記検知手段が検知する前記情報は、前記記録材検知部より上流の所定位置から前記記録材検知部まで記録材を搬送するための所要時間である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
  15. 前記第1判定手段は、前記第1の所定期間中に取得した前記所要時間の平均値と、前記第1判定手段による判定を実施する前に取得した前記所要時間と、の差に基づいて、前記消耗品が交換されたか否かを判定し、
    前記第2判定手段は、前記第2の所定期間中に取得した前記所要時間の平均値と、前記第1判定手段による判定を実施する前に取得された前記所要時間と、の差に基づいて、前記消耗品が交換されたか否かを判定する、
    ことを特徴とする請求項14に記載の画像形成システム。
  16. 記録材を収納する収納部と、
    前記収納部の開閉を検知する開閉センサと、
    を更に備え、
    前記第1の所定期間は、前記開閉センサの開閉が検知されてから第1の所定枚数の記録材が前記収納部から給送されるまでの期間であり、
    前記第2の所定期間は、前記開閉センサの開閉が検知されてから前記第1の所定枚数より多い第2の所定枚数の記録材が前記収納部から給送されるまでの期間である、
    ことを特徴とする請求項15に記載の画像形成システム。
  17. 前記消耗品の寿命に関する寿命情報を記憶する記憶手段を更に備え、
    前記第1判定手段が前記消耗品が交換されたと判定した場合は、前記寿命情報をリセットされず、
    前記第2判定手段が前記消耗品が交換されたと判定した場合は、前記寿命情報をリセットする、
    ことを特徴とする請求項1乃至16のいずれか1項に記載の画像形成システム。
  18. 前記検知手段が検知した前記情報に基づいて開始される前記報知の内容と、前記報知が停止された後に前記第2判定手段が前記消耗品が交換されていないと判定したことに基づいて再開される前記報知の内容は、異なっており、
    再開後の前記報知は、前記消耗品の寿命に関する情報をリセットする操作を要求する内容を含む、
    ことを特徴とする請求項1乃至17のいずれか1項に記載の画像形成システム。
  19. 前記検知手段が検知した前記情報に基づいて開始される前記報知の内容と、前記報知が停止された後に前記第2判定手段が前記消耗品が交換されていないと判定したことに基づいて再開される前記報知の内容は、異なっており、
    再開後の前記報知は、前記検知手段が検知した前記情報に基づいて開始される前記報知よりも前記消耗品の交換を強く促す内容を含む、
    ことを特徴とする請求項1乃至18のいずれか1項に記載の画像形成システム。
  20. 複数の前記画像形成装置と、
    前記複数の前記画像形成装置から受信した前記消耗品の寿命に関する前記情報を統計処理によって解析する情報処理装置と、
    を含む画像形成システムであって、
    前記第1判定手段及び前記第2判定手段は、前記情報処理装置の解析結果を用いて、個々の画像形成装置に設けられた前記消耗品が交換されたか否かを判定する、
    ことを特徴とする請求項1乃至19のいずれか1項に記載の画像形成システム。
  21. 前記画像形成装置は、前記消耗品の寿命に関する前記情報を統計処理によって解析する解析手段を有し、
    前記第1判定手段及び前記第2判定手段は、前記解析手段の解析結果を用いて、前記画像形成装置に設けられた前記消耗品が交換されたか否かを判定する、
    ことを特徴とする請求項1乃至19のいずれか1項に記載の画像形成システム。
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