JP2023095566A - 二次電池 - Google Patents

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幸久 片山
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Abstract

【課題】負極のデンドライトを抑制し、大電流での動作が長期にわたり安定する二次電池を提供すること。【解決手段】正極と、負極と、電解液と、前記正極と前記負極の間に配置されたセパレータと、を備え、前記負極が集電体上に負極活物質を備え、前記負極活物質が、比表面積の大きな炭素材料を含む炭素材料と、金属亜鉛と、酸化亜鉛と、バインダを含み、前記負極活物質全量中、炭素材料が80~99質量%である、二次電池である。【選択図】図1

Description

本発明は二次電池に関する。
近年、小型携帯機器から自動車等大型用途まで多くの産業において、電池の重要性が急速に高まっており、主にその容量、エネルギー密度や二次電池化の面において優位性を持つ新たな電池系が種々開発・改良されている。
例えば、亜鉛種を負極活物質とする亜鉛負極が、電池の普及とともに古くから研究されてきており、特に、空気・亜鉛一次電池、マンガン・亜鉛一次電池、銀・亜鉛一次電池は実用化され、広く世界で使用されている。
一方、二次電池の負極に亜鉛を用いると、充電時に負極表面で形成されるデンドライトによって正極と負極とが短絡し、電池が充放電できなくなるという問題があった。
特許文献1には、樹枝状亜鉛の形成が抑制可能な電極として、導電性多孔質材料よりなる基体と、亜鉛などからなる活物質からなる電極が開示されている。
特許文献2には、電池性能に優れた負極用の合剤として、亜鉛含有化合物と、特定形状の導電助剤を含む合剤が開示されている。
特開平6-187977号公報 特開2014-26951号公報
本発明は、負極のデンドライトを抑制し、大電流での動作が長期にわたり安定する二次電池を提供することを目的とする。
本実施の二次電池は、
正極と、負極と、電解液と、
前記正極と前記負極の間に配置されたセパレータと、を備え、
前記負極が、集電体上に負極活物質を備え、
前記負極活物質が、比表面積の大きな炭素材料を含む炭素材料と、金属亜鉛と、酸化亜鉛と、バインダを含み、
前記負極活物質全量中、炭素材料が80~99質量%である。
上記二次電池の一実施形態は、前記比表面積の大きな炭素材料が多孔質カーボンである。
上記二次電池の一実施形態は、前記炭素材料が、更に、炭素系導電助剤を含む。
上記二次電池の一実施形態は、前記負極活物質が、更に、合金亜鉛を含む。
上記二次電池の一実施形態は、前記負極活物質が、更に、酸化亜鉛以外の無機酸化物を含む。
本発明により、負極のデンドライトを抑制し、大電流での動作が長期にわたり安定する二次電池が提供される。
実施の形態1に係る二次電池の一例を示す概略図である。 負極の一例を示す概略図である。 実施例及び比較例の二次電池の評価結果を示すグラフである。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、特許請求の範囲に係る発明を以下の実施形態に限定するものではない。
説明を明確にするため、以下の記載及び図面は、適宜、簡略化されている。説明のため図面中の各部材は縮尺が大きく異なることがある。各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。
また、数値範囲を示す「~」は、その前後に記載された数値を下限値及び上限値として含む。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係る二次電池の一例を示す概略図である。図1の例に示す二次電池100は、正極101と、負極102と、電解液103と、セパレータ104とが、電池筐体105内に収容されている。また図2は、図1中のAの拡大図であり、負極102の一例を示す概略図である。図2の例に示す負極102は、負極集電体121上に負極活物質122を備え、当該負極活物質122が多孔質カーボン11を含む炭素材料と、金属亜鉛12と、酸化亜鉛13とバインダ14を含み、負極活物質122の全量中、炭素材料が80~90質量%である。
負極102は、負極集電体121と負極活物質122とを備える。負極集電体121は、負極活物質122と電子のやり取りをおこなう端子である。負極集電体121は、二次電池の放電時には負極活物質122から電子を受け取り、二次電池の充電時には負極活物質122に対して電子を与える。
負極集電体121は、導電性を有すればよく、例えば金属、黒鉛などが挙げられ、導電性及び加工性の点から金属が好ましい。当該金属としては、銅、スズ、ニッケル、鉄等の単体であっても、ステンレス等の合金であってもよい。更に当該金属は、めっき、リフローめっき、エッチングなどにより表面処理されていてもよい。動作電位の点から、めっき処理したものが好ましい。具体的にはすずメッキなど、亜鉛より貴な電位を持つ材料がメッキやコートされているものが好ましい。
負極集電体121は、比表面積が大きいことが好ましく、例えば、金属箔、金属フォーム(発泡体)、パンチングメタルや、金属粒子を融着した金属粒子連結体、繊維状の金属から形成されるフェルト、メッシュ状金属などが好適である。
負極活物質122は、負極集電体121の表面上に配置され、多孔質カーボン11を含む炭素材料と、金属亜鉛12と、酸化亜鉛13と、バインダ14を含む合剤である。負極活物質122は本発明の効果を奏する範囲でさらに他の成分を含んでいてもよい。
負極活物質122は、炭素材料として少なくとも比表面積の大きな炭素材料を含む。比表面積の大きな炭素材料は、例えば、多孔質カーボン11である。多孔質カーボン11を含むことで、充放電時の亜鉛に関わる反応の少なくとも一部は、多孔質カーボンの細孔内で進行し、亜鉛のデンドライト伸長を抑制し大電流の反応でも素早く進行するものと推定される。多孔質カーボン11は後述する負極活物質用分散液の調製容易性の点から、粒子状であることが好ましい。粒子径は特に限定されないが、分散液の調製容易性の点から、平均粒径が10~100μmであることが好ましい。
また、多孔質カーボン11は比表面積が大きいことが好ましく、特に500m/g以上であることが好ましい。さらに、多孔質カーボン11は表面炭素原子が官能基を有することが好ましい。当該官能基としては、ヒドロキシ基(-OH)、カルボキシ基(-COOH)などが挙げられ、カルボキシ基は塩やイオン化していてもよい。官能基を有することで、電解液のぬれ性が向上し、細孔内に電解液が充填されやすくなる。官能基の量は特に限定されないが、例えば、多孔質カーボン11の表面炭素原子のうち1%以上が官能基を有することが好ましい。多孔質カーボンの具体例としては、粉体活性炭、粉体黒鉛などが挙げられる。
負極活物質122は、炭素材料として更に炭素系導電助剤を含んでいてもよい。炭素系導電助剤は前記多孔質カーボンよりも導電性に優れた炭素材料であればよく、孔を有しなくてもよい。炭素系導電助剤としては、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、繊維状カーボン、カーボンナノチューブ、グラフェンなどが挙げられ、化学的安定性や粒径の点からアセチレンブラック、ケッチェンブラックが好ましい。炭素系導電助剤の平均粒径は0.1~100μmであることが好ましい。
炭素材料として炭素系導電助剤を含む場合、多孔質カーボン11と炭素系導電助剤の質量比は、導電性やデンドライト伸長を抑制の点から、90:10~80:20が好ましい。
金属亜鉛12及び酸化亜鉛13は充放電時に酸化還元反応に寄与するものである。金属亜鉛12及び酸化亜鉛13は粒子であることが好ましく、平均粒径はおのおの独立に0.1~100μmであることが好ましい。また、酸化亜鉛13の平均粒径は1μm以下がより好ましい。
負極活物質122は、更に合金亜鉛を含んでいてもよい。合金亜鉛を含むことで動作中の電位を安定化することができる。合金亜鉛に含まれる他の金属としては、インジウム、ビスマス、スズが好ましい。合金亜鉛は粒子状であることが好ましく、平均粒径は0.1~100μmであることが好ましい。
また、負極活物質122は、更に酸化亜鉛以外の無機酸化物を含んでいてもよい。当該無機酸化物としては、酸化ビスマス(Bi)、酸化インジウム(In)などが挙げられる。無機酸化物は粒子状であることが好ましく、平均粒径は0.05~100μmであることが好ましい。
バインダ14は、負極活物質122中の粒子同士、及び、負極活物質122と負極集電体121とを結着させるものであり、公知のものの中から適宜選択して用いることができる。バインダ14の具体例としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE、Polytetrafluoroethylene)、スチレン-ブタジエンゴム(SBR、styrene butadiene rubber)や、カルボキシルメチルセルロース(CMC、Carboxymethylcellulose)などの樹脂材料が挙げられる。
負極活物質122の全量中、炭素材料の含有割合は80~99質量%であり、85~95質量%がより好ましい。炭素材料の割合を当該範囲とすることで、相対的に亜鉛の量が少なくなり、且つ、充放電時の亜鉛に関わる反応が多孔質カーボンの細孔内で進行しやすくなるため、亜鉛のデンドライト伸長が抑制され、二次電池の性能を長期にわたり維持することができる。
また、負極活物質の全量中、酸化亜鉛、金属亜鉛及び合金亜鉛の合計の含有割合は0.1~12質量%が好ましく、2~10質量%がより好ましく、2~7質量%が更に好ましい。
また、バインダは、負極活物質122の全量中、1~10質量%が好ましく、2~7質量%がより好ましい。
負極活物質122は、例えば、溶媒中に上記各成分を分散させた負極活物質用分散液を準備し、当該分散液を、前記負極集電体121に塗布し、溶媒を除去し、プレス加工することで負極集電体121に固着して形成することができる。
正極101は、二次電池用の正極として公知のものの中から適宜選択して用いることができる。例えば、正極101は、正極集電体111と正極活物質112とを備え低手もよい。る。正極集電体111は導電性を有すればよく、前述した負極集電体と同様のものを用いることができる。
また、正極活物質112としては、水酸化ニッケル、二酸化マンガン、三酸化二マンガン、水酸化コバルト、黒鉛、金属コバルトなどが挙げられ、1種単独、または2種以上を組み合わせて用いることができ、水酸化ニッケルとコバルトの組み合わせ、または、三酸化二マンガンと黒鉛の組み合わせが好ましい。また正極活物質112はバインダを含んでいてもよい。
正極101は、正極集電体111表面に正極活物質112の粒子を付着させたものであってもよく、多孔質の正極集電体111内部に正極活物質112の粒子を充填したものであってもよい。正極活物質112の固着方法は、前記負極活物質と同様の方法が挙げられるほか、多孔質金属ニッケル集電体に当該活物質を塗り込む形式でもよい。
電解液103としてはアルカリ水溶液が好ましい。アルカリ水溶液に用いるアルカリとしては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウムなどが挙げられる。例えば、水酸化カリウムを主成分として、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムを組み合わせて用いることが好ましい。アルカリの濃度は3M~8M程度が好ましい。電解液103は更に他の成分を含有してもよい。他の成分としては例えば酸化亜鉛などが挙げられる。電解液中の酸化亜鉛の割合は、電解液全量に対し0~15質量%とすることが好ましい。また他の成分として、公知の無機添加剤、有機添加剤を含んでいてもよい。
セパレータ104は正極101と負極102の間に配置され、電解液103は、セパレータ104を通じて正極101と負極102の間で移動可能である。セパレータ104は、二次電池に求められる性能等に応じて適宜選択することができる。セパレータ104の具体例としては、不織布やPP(polypropylene)膜、PTFE(polytetrafluoroethylene)膜などが挙げられ、2個以上のセパレータを組み合わせて用いてもよい。加えてこれらのセパレータには親水化処理などを含む何らかの表面処理が為されていてもよい。
上記構成により、亜鉛のデンドライト伸長、及びジンケートイオン(Zn(OH) 2-)によるイオンマイグレーションが抑制され、且つ大電流の入出力を繰り返した場合でも容量維持率に優れた二次電池を得ることができる。
以下、第1の実施形態に係る二次電池について実施例及び比較例を挙げて詳細に説明する。しかしながら、第1の実施形態に係る二次電池用負極は、以下の実施例のみに限定されるものではない。
(実施例1)
負極集電体として厚さ100μmのステンレス(SUS430)箔を用いた。
負極活物質用分散液は、比表面積1600m/gを持つ粉体活性炭、ケッチェンブラック(以下KB)、金属亜鉛粉(粒径75μm)、酸化亜鉛粉(粒径0.75μm)、スチレンブタジエンゴム(SBR)分散液を、固形分質量比で85:5:2:2:6の分量で混合し、ここに純水を、全体が10Pa・sの粘度になるように添加し、容器に入れシンキー製公転-自転ミキサーに15minかけて調製した。
上記分散液を、上記負極集電体へ、混合活物質が平均目付120mg/cmになるよう均一に塗布した。次いで80℃で2時間乾燥させたものをテスター技研製ロールプレスにて線圧1tonでプレスした。この上端に厚さ120μmの純Ni箔を抵抗溶接機で接合したものを負極とした。
一方、正極側は同じくニッケルフォームと水酸化ニッケルが複合化された電極を用い、負極と正極の容量比(負極容量÷正極容量)がおおよそ1.5になるように調整した。これに正極端子を溶接したもの用い、加えて別途用意した厚さ120μmの親水性の不織布で正極全体を溶着・包摂し、これをセパレータとした。これら負極・正極を、負極2枚で正極1枚を挟むように配置した。これを電池筐体に入れ、電解液として6M KOH溶液を適量滴下後、容器を封止して一定時間静置し単電池を作製した。
(実施例2)
実施例1において負極活物質用分散液の組成比を粉体活性炭:KB:金属亜鉛粉:合金亜鉛:酸化亜鉛粉:SBR=85:5:4:2:2:6に変更した以外は、実施例1と同様の構成として、実施例2の電池を作成した。
(実施例3)
実施例1において電解液をZnO飽和6M KOH溶液に変更した以外は、実施例1と同様の構成として、実施例3の電池を作成した。
(実施例4)
実施例1において、セパレータを不織布に加えて、親水化PP微多孔膜を重ねた以外は、実施例1と同様の構成として、実施例4の電池を作成した。
(比較例1)
実施例1において、負極活物質用分散液の組成を、粉体活性炭、ケッチェンブラック、金属亜鉛粉(粒径75μm)、酸化亜鉛粉(粒径0.75μm)、SBRディスパージョン溶液を固形分重量比で63:8:10:30:6とした以外は、実施例1と同様の構成として、比較例1の電池を作成した。
(比較例2)
実施例1において負極を以下のように変更した。
負極活物質用分散液の組成を、比表面積10m/gで繊維長15μmの多層カーボンナノチューブ、酸化亜鉛(粒径0.02μm)、酸化ビスマス(粒径50μm)、PTFEディスパージョン溶液を固形分重量比0.8:24:2:6とし、N-メチルピロリドン(NMP)を適量添加しペーストが10Pa・sの粘度になるよう添加し、容器に入れシンキー製公転-自転ミキサーに15minかけて調製した。
上記分散液を、銅箔上に目付量100mg/cmになるよう均一に塗布した。次いで80℃で2時間乾燥させたものをテスター技研製ロールプレスにて線圧1tonでプレスした。この上端に厚さ120μmの純Ni箔を抵抗溶接機で接合したものを負極とした。
上記負極以外は実施例1と同様にして、比較例2の電池を作成した。
(比較例3)
炭素材料としてカーボンナノチューブの代わりに人工鱗片状黒鉛を用いた以外は比較例2と同様にして、比較例3の電池を作成した。
<評価:サイクル試験>
上記各実施例及び比較例の電池をまず1Cの充放電サイクルで活性化した後、サイクル試験を行った。サイクル試験は、CC(Constant current)で行った。具体的には、まず、二次電池の電圧が1.88Vに到達するまで20Cの比較的大きな電流で二次電池を充電する。次いで、5分間静置したのち、3Cの電流で二次電池の電圧が1.30Vになるまで放電を行う。次いで5分間静置してこれを1サイクルとし、当該サイクルを繰り返し行った。上記充放電パターンを表1に示す。なお、上記電流の単位CはCレートである。
Figure 2023095566000002
電池の性能は、上記サイクル試験による容量維持率、20CCによる1サイクル目の充電時における、設計容量に対する充電率(SOC)、及び内部抵抗値により行った。結果を表2及び図3に示す。なお設計容量は、活物質から算出される理論容量である。
Figure 2023095566000003
[結果のまとめ]
表2に示されるように比較例2及び3の二次電池は内部抵抗が高く、すぐに上限電圧に到達し、設計容量に対して数%程度までしか充電できなかった。そのため比較例2及び3については、サイクル試験を行わなかった。
図3は、実施例及び比較例の二次電池の評価結果を示すグラフである。図3のグラフは、横軸にサイクル数、縦軸に各充放電サイクルを行った時点での二次電池の容量維持率をとったグラフである。サイクル試験は表1のサイクルを連続的に行っているが、「装置停止」と記載された点は、電池の状態を確認するためにサイクル試験を一旦停止している。酸化亜鉛の比率を高めた比較例1では、容量維持率が低く、更に、201サイクル目の途中で短絡した。これに対し実施例1の二次電池は容量維持率が安定して高く、少なくとも2000サイクルでは短絡しないことが示された。実施例2~3の二次電池も比較例1に対して容量維持率が高いことが示された。実施例2~3は少なくとも300サイクルでは短絡しないことが示され、比較例に対して優位であることが明らかであるため、ここで試験を打ち切っている。
また実施例4は、セパレータを不織布と、親水化PP微多孔膜との2層構成にしたため、内部抵抗が上昇しているが、容量維持率が極めて安定していることが示された。このように本二次電池は、用途等に応じて多様な構成を取ることができることが示された。
以上、説明したように本実施の形態に係る二次電池は、負極のデンドライトを抑制し、大電流での動作が長期にわたり安定する。なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
100 二次電池
101 正極
102 負極
103 電解液
104 セパレータ
105 電池筐体
111 正極集電体
112 正極活物質
121 負極集電体
122 負極活物質
11 多孔質カーボン
12 金属亜鉛
13 酸化亜鉛
14 バインダ

Claims (5)

  1. 正極と、負極と、電解液と、
    前記正極と前記負極の間に配置されたセパレータと、を備え、
    前記負極が、負極集電体上に負極活物質を備え、
    前記負極活物質が、比表面積の大きな炭素材料を含む炭素材料と、金属亜鉛と、酸化亜鉛と、バインダを含み、
    前記負極活物質全量中、炭素材料が80~99質量%である、二次電池。
  2. 前記比表面積の大きな炭素材料が、多孔質カーボンである、請求項1に記載の二次電池。
  3. 前記炭素材料が、更に、炭素系導電助剤を含む、請求項1または2に記載の二次電池。
  4. 前記負極活物質が、更に、合金亜鉛を含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の二次電池。
  5. 前記負極活物質が、更に、酸化亜鉛以外の無機酸化物を含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の二次電池。
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