JP2023095473A - 感知器および感知器ベース - Google Patents

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Takashi Numazawa
剛 大下
Takeshi Oshita
彩香 浅妻
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Abstract

【課題】感知器の向きを容易に変更することが可能な感知器および感知器ベースを提供する。【解決手段】センサおよび該センサからの信号に基づく判定を行う電子回路を内蔵した本体部(10)と、該本体部を建造物の取付面に固定するためのベース(20)と備え、前記本体部に、前記センサが臨む複数個の開口を有するヘッド部(12)または前記電子回路により点灯駆動される作動表示灯が設けられた感知器において、前記ベースと前記本体部との間または前記本体部と前記ヘッド部との間の少なくとも一方が回転可能に結合されることで、前記ベースに対して少なくとも前記ヘッド部が周方向の角度位置を変更可能にした。【選択図】図3

Description

本発明は、火災感知器などの感知器および感知器設置用のベースの構造に関する。
従来、火災感知器には、煙を感知して火災を検出する煙感知器や熱を感知して火災を検出する熱感知器、災を感知して火災を検出する災感知器等がある。いずれの方式の火災感知器もセンサを内側に有するヘッド部を備え、ヘッド部を下向きにして建造物の天井面等に設置される。また、ヘッド部には複数のフィン(隔壁)やセンサを保護する独特な構造(柱)が設けられ、周囲の空気がヘッド部内へ流入可能にする開口を有するように構成されている(例えば特許文献1、2)。
特開平09-259376号公報 特開2021-135924号公報 特開平10-111988号公報
上記のような構成を有する火災感知器の設置は、空気の流れを考慮して設置場所を決定する必要がある。一方、近年の建物は、建築デザイナーの意向を強く押し出した外観や内装を施工したものが増えてきている。そのため、火災感知器も内装デザインを損なわないように設置することが求められることがある。さらに、貸しビルのような建物においては、テナントの入れ替わりなどで内装を変更することが多く、変更後の内装デザインに合わせて感知器の向きが指定されることもある。
また、火災感知器には作動状態を表示する表示灯が設けられており、点発光タイプの表示灯を備えた火災感知器は視認の方向性があるため、作動表示灯が入り口など所定の方向を向くように設置されることが多い。
なお、点発光タイプの表示灯を備えた火災感知器に関する発明としては、例えば特許文献3に記載されているものがある。
そのため、最初に感知器を建物の天井面や壁面などの取付面に設置する際には、感知器を実際に設置箇所に当てながら向きを確認して感知器ベースを固定した後、感知器本体を感知器ベースに取り付ける必要があった。また、設置後において、ヘッド部のフィンや開口の向きを内装デザインに合わせたり点発光の表示灯の角度位置をずらしたりするため、設置済みの感知器の向きを変更したい場合には、天井面等に固定されている感知器ベースより感知器本体を一旦取り外してから、感知器ベースの固定用ネジを緩めてベースの向きを修正した後に、感知器を再びベースに取り付けるといった作業が必要であるため、多くの手間を要するとともに危険な高所での作業時間も長くなるという課題があった。
本発明は上記のような課題に着目してなされたもので、その目的とするところは、最初に感知器を設置する際に感知器ベースを天井面等建造物の取付面へ設置する作業を簡単かつ短時間に行えるとともに、既に設置されている感知器の向きを後から容易に変更することが可能な感知器および感知器ベースを提供することにある。
上記目的を達成するため本発明は、
センサおよび該センサからの信号に基づく判定を行う電子回路を内蔵した本体部と、該本体部を建造物の取付面に固定するためのベースと、を備え、前記本体部に、前記センサが臨む複数個の開口を有するヘッド部または前記電子回路により点灯駆動される作動表示灯が設けられた感知器において、
前記ベースと前記本体部との間または前記本体部と前記ヘッド部との間の少なくとも一方が回転可能に結合されることで、前記ベースに対して少なくとも前記ヘッド部が周方向の角度位置を変更可能に構成したものである。
上記のような構成を有する感知器によれば、最初に感知器を設置する際に向きを考慮することなく感知器ベースを建造物の天井面等の取付面に設置することができるため、感知器ベースの設置作業を簡単かつ短時間に行えるとともに、既に設置されている感知器の向きを後から容易に変更することができ、それによって感知器をヘッド部のフィンや開口の向きを内装デザインに合わせて調整し、美観を向上させることができる。
ここで、望ましくは、前記ベースは、
外側壁および建造物の取付面に固定するための固定部を有する第1ベース部材と、
前記外側壁よりも径の小さな内側壁および前記本体部との結合手段を有する第2ベース部材と、を備え、
前記外側壁と前記内側壁との間に、第1ベース部材に対する前記第2ベース部材の周方向への回転を許容または阻止する第1ロック機構が設けられているように構成する。
上記構成によれば、第1ロック機構を解除状態にすることで、第2ベース部材に対して第1ベース部材およびこれと結合された感知器の本体部を回転させることができ、それによってヘッド部のフィンや開口の向き、表示灯の向きを調整することができる。また、点発光タイプの表示灯を備えた感知器にあっては、表示灯の角度をずらして例えば入り口から見易くなるように設置することができる。
また、望ましくは、前記第1ロック機構は、
前記内側壁の外側面に周方向に沿って形成された刻み目状部と、
前記外側壁と前記内側壁との間に挿入され前記刻み目状部との噛み合い状態と非噛み合い状態とに変換可能な爪を有する可動側爪体と、
前記外側壁を貫通して一部が外側へ露出し、前記可動側爪体の状態を変換させる操作部と、
により構成する。
かかる構成によれば、ベースの外側壁の外側へ露出した操作部を操作することで簡単にロック機構を解除して感知器の本体部を回転させることができ、それによって感知器の向きを容易に設定または変更することができる。
さらに、望ましくは、前記可動側爪体は、長尺板状の弾性材で円弧状をなすように形成された支持片と、該支持片の両端に装着され前記刻み目状部と噛み合い可能な一対の爪体と、を備えてなり、
前記操作部は、前記外側壁を貫通して外側へ露出する側と反対側の端部が、前記支持片の円周方向外側の面の中央に当接するように配設され、
前記外側壁を貫通して外側へ露出する側が押圧されると、前記支持片が弾性変形して前記一対の爪体が前記刻み目状部から離れるように構成する。
かかる構成によれば、比較的狭い外側壁と内側壁との隙間に第1ロック機構を設けることができる。
また、望ましくは、前記本体部は、前記センサおよび電子回路を収納し中央に開口部が形成されてなる本体ケース部を備え、前記ヘッド部は前記本体ケース部とは別体に形成されてなり、
前記ヘッド部は、板状の蓋部と該蓋部に一端が接続され前記複数個の開口を構成する複数の柱部材と、前記開口部の径よりも大きな径を有し複数の柱部材の他端同士を連結するフランジ部と、を備え、
前記複数の柱部材が前記開口部に挿通されかつ前記蓋部は前記本体ケース部の外側に位置し前記フランジ部が前記本体ケース部の内側に位置するように、前記ヘッド部が前記本体ケース部に取り付けられ、
前記フランジ部と前記開口部の縁部との間に、前記本体ケース部に対する前記ヘッド部の周方向への回転を許容または阻止する第2ロック機構が設けられているようにする。
かかる構成によれば、第2ロック機構を解除状態にすることで、感知器の本体部に対してヘッド部を回転させることができ、それによってヘッド部のフィンや開口の向きを調整することができる。
さらに、望ましくは、前記第2ロック機構は、
前記フランジ部の前記開口部の縁部と対向する面に、周方向に沿って形成された刻み目状部と、
前記開口部の縁部に設けられ、前記刻み目状部との噛み合い状態と非噛み合い状態とに変換可能な爪部と、により構成する。
かかる構成によれば、比較的簡単な構造で、感知器のヘッドに設けられているフランジ部と本体部の開口部との間に第2ロック機構を設けることができる。
また、フランジ部の前記刻み目状部と反対側の面と本体ケース部の対向する部位との間に、ヘッド部を刻み目状部が爪部と噛み合う方向へ付勢する付勢手段を設けることで、確実にロック状態を維持することができる。
本発明によれば、最初に感知器を設置する際に感知器ベースを天井面等建造物の取付面へ設置する作業を簡単かつ短時間に行えるとともに、既に設置されている感知器の向きを後から容易に変更することが可能な感知器および感知器ベースを提供することができるという効果がある。
本発明を適用した煙感知器の構成例を示すもので、(A)は煙感知器の全体斜視図、(B)は煙感知器を構成する感知器ベースの基本的な内部構造を示す平面図である。 図1の煙感知器を構成する感知器本体の底面の構成を示す斜視図である。 実施形態の煙感知器の第1実施例における感知器ベースの内部構造を示す分解斜視図である。 図3に示す第1実施例の煙感知器を構成する感知器ベースを組み立てた状態を示すもので、(A)は感知器ベースの平面図、(B)は(A)におけるB-B線に沿った断面側面図である。 図3に示す第1実施例の煙感知器を構成する感知器ベースを組み立てた状態を示すもので、(A)は感知器ベースの斜視図、(B)は感知器ベースの要部拡大斜視図である。 第1実施例の煙感知器を構成するロック機構の構造を示すもので、(A)はロック解除状態の平面図、(B)はロック状態の平面図である。 実施形態の煙感知器の第2実施形を示す中央断面図である。 第2実施例の煙感知器におけるロック機構の構造を示す斜視図である。
以下、図面を参照して、本発明を煙感知器に適用した場合の実施形態について説明する。
本実施形態の煙感知器は、火災に伴い発生した煙を感知可能な煙センサ(発光素子と受光素子の対)を内蔵した感知器である。先ず、本実施形態の煙感知器の基本的な構成を、図1を用いて説明する。
図1に示すように、煙感知器は、感知器本体10と該感知器本体10が結合される感知器ベース20とで構成され、感知器ベース20が建造物の天井面などに設置されて固定される。なお、以下の説明では、特に断り書きがない場合は、煙感知器を建造物の天井面に設置した状態で上になる側を下側、下になる側を上側とする。
感知器本体10は、図1(A)に示すように、中央に円形状の開口部11Aが形成されたドーム状の外カバー11と、開口部11Aを覆うヘッド部12とから構成されており、外カバー11内には上記開口部11Aより内部に煙センサを内蔵した暗箱と呼ばれる部品13がその一部が突出した状態で配設されている。ヘッド部12は、上記暗箱(16)の上方を覆う円板状の蓋部12aと、開口部11Aの縁部より立設され蓋部12aを支持する脚としての複数のフィン12b(図では4本)とにより構成され、ヘッド部12と外カバー11の上壁との間に、フィン12bにより仕切られ上記開口部11Aに連通する開口13が円周方向に沿って複数個形成され、該開口13が外部の煙をケース内部に流入可能にする煙流入口として機能するように構成されている。
感知器ベース20は、図1(B)に示すように、感知器本体10の外カバー11とほぼ同じ大きさを有する円板状の底壁21と、該底壁21の周縁に起立するように形成された円筒状の外側壁22と、該外側壁22よりも一回り径の小さな内側壁23とを有している。そして、底壁21には、感知器ベース20と感知器本体10とを結合するための複数の接続端子24と、上記煙センサが実装され感知器ベース20内に収納されている基板に接続される電線が挿通される電線挿通孔25と、当該感知器ベース20を天井側に設けられた接続部に固定するための固定用ネジが挿通される複数のネジ孔26が設けられている。
また、底壁21上には、上記接続端子24と電気的に接続され、感知器の外側から上記電線挿通孔25より挿通された電線の芯線の端部が挿入され電気的に接続される複数の端子27が設けられている。
なお、図1(B)は、従来の一般的な構成の感知器ベース20を示したものである。
図2には、上記感知器本体10を下方から見た底部の構成が示されている。
図2に示すように、感知器本体10の底板14には、感知器ベース20に設けられている接続端子がそれぞれ接続される外部端子15が設けられている。外部端子15は、互いに近づく方向へ折曲された接触片を有する内側端子と外側端子とを備えており、接触片同士が重なるように配置され、内側端子と外側端子の接触片間に感知器ベース20の接続端子24が挿入されることで、感知器本体10と感知器ベース20の対応する端子間が電気的に接続される。
また、感知器本体10の底板14の周縁部には、感知器ベース20の周縁部の外側壁22と内側壁23との隙間に入る周壁部19が設けられており、この周壁部19を感知器ベース20の外側壁22と内側壁23との隙間に嵌合させ、回転させると、感知器本体10の外部端子15が感知器ベース20側の接続端子24と底壁21との間に入り込むことで、感知器本体10が感知器ベース20に結合されると同時に、対応する端子間が電気的に接続されるように構成されている。
(第1実施例)
図3には、本発明の第1実施例の煙感知器を構成する感知器ベース20の構造が示されている。図3に示すように、本実施例の煙感知器は、円筒状をなす外側壁22を有する外側ベース構成体20Aと、内側壁23と接続端子24と電線挿通孔25を有し前記外側ベース構成体20Aの内側に密接した状態で収納される内側ベース構成体20Bとにより、感知器ベース20が構成されている。このように、感知器ベース20を、外側ベース構成体20Aと内側ベース構成体20Bとにより構成しているのは、内側ベース構成体20Bを周方向に回転させることで、感知器と結合される内側ベース構成体20Bの外側ベース構成体20Aに対する角度位置を変更可能にするためである。
上記外側ベース構成体20Aと内側ベース構成体20Bのうち外側ベース構成体20Aは、外側壁22の下端の内側に、中央に大きな開口21aを有する部分底壁21Aが形成され、該部分底壁21Aの一部に、開口21aに向かって広がる一対の膨出部21bが設けられ、該膨出部21bに固定用ネジが挿通されるネジ孔26がそれぞれ形成されている。一方、上記内側ベース構成体20Bには、中央から上記一対の膨出部21bに対応する部位まで連続した開口を有するように形成された一対の底壁21cが設けられ、該一対の底壁21c上に接続端子24と端子27がそれぞれ設けられている。
図4(A),(B)には、外側ベース構成体20Aの内側に内側ベース構成体20Bを収納した状態が示されている。このうち、(A)は平面図、(B)は(A)におけるB-B線に沿った断面側面図である。
図4(B)に示すように、外側ベース構成体20Aの下端の部分底壁21A上に内側ベース構成体20Bの内側壁23の下端が接するようにして、外側ベース構成体20Aの内側に構成体20Bが収納されている。また、図4(A),(B)に示すように、外側ベース構成体20Aの外側壁22と内側ベース構成体20Bの内側壁23との間(図の左側部位)に、ロック機構30が設けられており、このロック機構30のロック状態を解除すると、内側ベース構成体20Bを周方向へ回転させることができ、ロックを行うと回転を阻止した状態にして固定できるように構成されている。
図5(A)には、外側ベース構成体20Aの内側に内側ベース構成体20Bを収納した状態の斜視図が、また図5(B)にはロック機構30の拡大斜視図が示されている。
図5(B)に示すように、ロック機構30は、内側ベース構成体20Bの内側壁23の外周面に設けられた固定側爪部31と、外側ベース構成体20Aの外側壁22と内側ベース構成体20Bの内側壁23との隙間に挿入された円弧状をなす可動側爪体32と、この可動側爪体32を動作させるための操作ボタン33とにより構成されている。
内側壁23の外周面に設けられた上記固定側爪部31は、内側ベース構成体20Bの内側壁23の外側面の所定範囲に亘って複数のV溝を平行に形成してなるギザギザ部により構成されている。また、可動側爪体32は、長尺板状のバネ鋼で形成された円弧状の支持片32Aと、支持片32Aの両端に設けられ内側ベース構成体20Bの内側壁23と対向する面にギザギザ部が形成された一対のロック爪32Bとにより構成されている。
また、支持片32Aの中央には内側へ向かって凹んだ凹部32aが形成されているとともに、この凹部32aの外側面には、外側ベース構成体20Aの外側壁22を貫通するように配置された操作ボタン33の後端面が接するように構成されている。なお、図示しないが、外側ベース構成体20Aの外側壁22には、操作ボタン33の頭部が挿通可能な孔が設けられている。
さらに、図6(A)に示すように、操作ボタン33には抜け止め用の鍔部33aが設けられている。また、一対のロック爪32Bは、それぞれピン34によって支持片32Aの両端に揺動可能に取り付けられている。また、ピン34による回転中心はロック爪32Bの中央に設けられ、ピン34から凹部32aよりも遠い側にギザギザが形成されており、操作ボタン33を指で押し込むと、支持片32Aが弾性変形してロック爪32Bのギザギザ部と固定側爪部31のギザギザの噛み合いが外れてロック解除状態となる。
また、操作ボタン33から指を離すと支持片32Aが元の形状に復元して、図6(B)に示すように、ロック爪32Bのギザギザ部と固定側爪部31のギザギザ同士が噛み合う状態となり、それによって周方向への相対的な移動を阻止するロック状態となる。
上述したように、本実施例の感知器ベース20は、外側ベース構成体20Aと内側ベース構成体20Bとにより構成されているため、外側ベース構成体20Aに対して内側ベース構成体20Bを回転させて角度位置を変えることができるとともに、両者の間にはロック機構30が設けられているため、設定した角度位置を維持させることができる。
そのため、感知器を最初に取付面の所定位置に設定する際には、感知器の向きすなわち感知器ベース20の取り付け角度を気にせずに先ず外側ベース構成体20Aを取付面に固定し、その後ロック機構30を解除して内側ベース構成体20Bを回転させて角度を調整することで、容易に感知器ベース20の取り付け角度を所望の向きに設定することができる。
また、既に取り付けられている感知器がある場合に、内装の変更等で感知器の向きを変更したい場合にも、先ずロック機構を解除して内側ベース構成体20Bを回転させ角度を調整することで、容易に感知器ベース20の取り付け角度を所望の向きに変更することができる。
(第2実施例)
図7には、本発明の第2実施例の煙感知器の構造が示されている。図7に示すように、本実施例の煙感知器は、感知器本体10に設けられているヘッド部12が外カバー11と分離され別の部品として形成されているとともに、ヘッド部12の下端にフランジ部12cが設けられている。
また、煙センサを内蔵した暗箱16には、外カバー11に形成されている開口部11Aの内縁部と所定の間隔を置いて対向する鍔部16aが設けられ、ヘッド部12のフランジ部12cが、暗箱16の鍔部16aと外カバー11の開口部11Aの内縁部との間に若干の隙間を有して挿入された状態になるように配設されている。これにより、ヘッド部12は、外カバー11に対して回転可能になっている。
なお、図7において、符号17が付されている部品は、透光性材料で形成されたリング状の表示灯であり、感知器本体10に内蔵された基板18上に実装されている図示しない発光素子(LED)の光が誘導されることで光を放出するように構成されている。
さらに、本実施例の煙感知器においては、上記外カバー11の開口部11Aの内縁部下面とヘッド部12のフランジ部12cとの間にロック機構が設けられている。
図8には、外カバー11とヘッド部12との間のロック機構の具体例が示されている。図8に示すように、本実施例におけるロック機構は、ヘッド部12のフランジ部12cの上面に形成されたギザギザ部12dと、外カバー11の開口部11Aの内縁部下面に形成されたギザギザ部11dと、ヘッド部12のフランジ部12cと暗箱16の鍔部16aとの間に介挿された図示しないバネ部材(例えば板バネ)とより構成されている。
従って、ヘッド部12をバネ部材のバネ力に抗して下方へ押し込むと、ヘッド部12側のギザギザ部12dと外カバー11側のギザギザ部11dとの噛み合いが外れてロック状態が解除されるので、ヘッド部12を回転させることができるようになる。そして、ヘッド部12を所定の角度になるように回転させた後にヘッド部12の押し込みを止めると、バネ力でヘッド部12が押し上げられ、ヘッド部12側のギザギザ部12dが外カバー11側のギザギザ部11dに噛み合ってロック状態となり、ヘッド部12の回転が阻止された状態になる。
以上説明したように、第2実施例の煙感知器においては、ヘッド部12を外カバー11に対して回転させることができるため、内装デザインとの調和を図るためにヘッド部12のフィン12bすなわち開口(煙流入口)13の向きを変更したい場合に、感知器ベースを固定しているネジを緩めて感知器ベースの角度を変更することなく、ヘッド部12のフィン(柱)12bの向きを容易に変更することができ、フィンの向きを変更する作業に必要な時間を大幅に短宿することができる。
以上、本発明を実施形態に基づいて説明したが、本発明は前記実施形態のものに限定されるものではない。例えば、前記第1実施例では、操作ボタンを押し込むとロックが解除されるロック機構を示したが、このようなロック機構の代わりに、第2実施例と同様、感知器本体を押し込むとロックが解除されるロック機構を設けるようにしてもよい。
また、前記第1実施例では感知器本体と感知器ベースとの間にロック機構を設け、第2実施例では感知器本体のヘッド部と本体ケースとの間にロック機構を設けているが、1つの感知器に両方のロック機構を設けるようにしてもよい。これにより、例えば点発光タイプの作動表示灯を有する煙感知器にあっては、フィン(煙流入口)の向きと作動表示灯の向きをそれぞれ別々に所望の角度方向に設定することができる。
なお、前記第1実施例においては、操作部33を感知器中心方向へ押動操作して支持片32Aを弾性変形させロック爪32Bのギザギザ部と固定側爪部31のギザギザ部の噛み合いを外してロックを解除する構成としたが、例えば外側壁22の操作部33を貫通させる開口を外側壁の周方向に広げ、操作部33を周方向へスライド操作させることにより、支持片32Aを弾性変形させロック爪32Bの刻み目状部と固定側爪部31の刻み目状部の噛み合いを外してロックを解除する構成としても良い。また、「刻み目状部」は、噛み合わせによるロック機構を満たす形状(ギザギザを含む)、または回転を防ぐように摩擦抵抗を大きくする加工でも良い。
さらに、前記第2実施例では、ヘッド部12のフランジ部12cと暗箱16の鍔部16aとの間にバネ部材を介挿すると説明したが、天井面への設置時に下部に位置するヘッド部12の重量でヘッド部12側のギザギザ部12dと外カバー11側のギザギザ部11dと噛み合いを維持できるので、バネ部材を省略するようにしてもよい。
また、前記実施形態では、本発明を煙感知器に適用した場合について説明したが、本発明は煙感知器に限定されず、センサを保護する独特な構造(柱)または点発光タイプの表示灯を有する感知器に広く適用することができる。
10 感知器本体
11 外カバー(本体ケース)
11A 開口部
11d ギザギザ部(刻み目状部)
12 ヘッド部
12a 蓋部
12b フィン(柱)
12c フランジ部
12d ギザギザ部(刻み目状部)
13 開口(煙流入口)
14 底板
15 外部端子
16 暗箱
17 光放出部材(表示灯)
18 回路基板
19 周壁部
20 感知器ベース
21 底壁
22 外側壁
23 内側壁
24 接続端子
25 電線挿通孔
26 ネジ孔
27 端子
30 ロック機構
31 固定側爪部(ギザギザ部、刻み目状部)
32 可動側爪体(ギザギザ部、刻み目状部)
32A 支持片
32B ロック爪
33 操作ボタン

Claims (8)

  1. センサおよび該センサからの信号に基づく判定を行う電子回路を内蔵した本体部と、該本体部を建造物の取付面に固定するためのベースと、を備え、前記本体部に、前記センサが臨む複数個の開口を有するヘッド部または前記電子回路により点灯駆動される作動表示灯が設けられた感知器であって、
    前記ベースと前記本体部との間または前記本体部と前記ヘッド部との間の少なくとも一方が回転可能に結合されることで、前記ベースに対して少なくとも前記ヘッド部が周方向の角度位置を変更可能に構成されていることを特徴とする感知器。
  2. 前記ベースは、
    外側壁および建造物の取付面に固定するための固定部を有する第1ベース部材と、
    前記外側壁よりも径の小さな内側壁および前記本体部との結合手段を有する第2ベース部材と、を備え、
    前記外側壁と前記内側壁との間に、第1ベース部材に対する前記第2ベース部材の周方向への回転を許容または阻止する第1ロック機構が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の感知器。
  3. 前記第1ロック機構は、
    前記内側壁の外側面に周方向に沿って形成された刻み目状部と、
    前記外側壁と前記内側壁との間に挿入され前記刻み目状部との噛み合い状態と非噛み合い状態とに変換可能な爪を有する可動側爪体と、
    前記外側壁を貫通して一部が外側へ露出し、前記可動側爪体の状態を変換させる操作部と、
    により構成されていることを特徴とする請求項2に記載の感知器。
  4. 前記可動側爪体は、長尺板状の弾性材で円弧状をなすように形成された支持片と、該支持片の両端に装着され前記刻み目状部と噛み合い可能な一対の爪体と、を備えてなり、
    前記操作部は、前記外側壁を貫通して外側へ露出する側と反対側の端部が、前記支持片の円周方向外側の面の中央に当接するように配設され、
    前記外側壁を貫通して外側へ露出する側が押圧されると、前記支持片が弾性変形して前記一対の爪体が前記刻み目状部から離れるように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の感知器。
  5. 前記本体部は、前記センサおよび電子回路を収納し中央に開口部が形成されてなる本体ケース部を備え、前記ヘッド部は前記本体ケース部とは別体に形成されてなり、
    前記ヘッド部は、板状の蓋部と該蓋部に一端が接続され前記複数個の開口を構成する複数の柱部材と、前記開口部の径よりも大きな径を有し複数の柱部材の他端同士を連結するフランジ部と、を備え、
    前記複数の柱部材が前記開口部に挿通されかつ前記蓋部は前記本体ケース部の外側に位置し前記フランジ部が前記本体ケース部の内側に位置するように、前記ヘッド部が前記本体ケース部に取り付けられ、
    前記フランジ部と前記開口部の縁部との間に、前記本体ケース部に対する前記ヘッド部の周方向への回転を許容または阻止する第2ロック機構が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の感知器。
  6. 前記第2ロック機構は、
    前記フランジ部の前記開口部の縁部と対向する面に、周方向に沿って形成された刻み目状部と、
    前記開口部の縁部に設けられ、前記刻み目状部との噛み合い状態と非噛み合い状態とに変換可能な爪部と、
    により構成されていることを特徴とする請求項5に記載の感知器。
  7. 感知器を外建造物の取付面に固定するための感知器ベースであって、
    外側壁および建造物の取付面に固定するための固定部を有する第1ベース部材と、
    前記外側壁よりも径の小さな内側壁と、センサを内蔵した感知器本体との結合手段とを有する第2ベース部材と、を備え、
    前記外側壁と前記内側壁との間に、第1ベース部材に対する前記第2ベース部材の周方向への回転を許容または阻止するロック機構が設けられ、
    前記ロック機構は、
    前記内側壁の外側面に周方向に沿って形成された刻み目状部と、
    前記外側壁と前記内側壁との間に挿入され前記刻み目状部との噛み合い状態と非噛み合い状態とに変換可能な爪を有する可動側爪体と、
    前記外側壁を貫通して一部が外側へ露出し、前記可動側爪体の状態を変換させる操作部と、
    により構成されていることを特徴とする感知器ベース。
  8. 前記可動側爪体は、長尺板状の弾性材で円弧状をなすように形成された支持片と、該支持片の両端に装着され前記刻み目状部と噛み合い可能な一対の爪体と、を備えてなり、
    前記操作部は、前記外側壁を貫通して外側へ露出する側と反対側の端部が、前記支持片の円周方向外側の面の中央に当接するように配設され、
    前記外側壁を貫通して外側へ露出する側が押圧されると、前記支持片が弾性変形して前記一対の爪体が前記刻み目状部から離れるように構成されていることを特徴とする請求項7に記載の感知器ベース。
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