JP2023095291A - レンズアレイの製造方法、レンズアレイ、および固体撮像素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】エッチバックを用いつつ、マイクロレンズの形状制御の自由度が高いレンズアレイの製造方法を提供する。【解決手段】複数のマイクロレンズを有するレンズアレイの製造方法は、レンズアレイとなる母材層100を形成するステップAと、母材層上に、母材層とエッチングレートの異なる調節層110を形成するステップBと、調節層上に、複数の転写レンズを有する転写アレイを形成するステップCと、エッチングにより転写アレイおよび調節層を消失させるとともに、転写レンズに対応する形状を母材層に転写するステップDとを備える。【選択図】図3

Description

本発明は、レンズアレイの製造方法およびレンズアレイに関する。このレンズアレイを用いた固体撮像素子についても言及する。
持ち運び可能で薄型の携帯電話にも組み込み可能な、固体撮像素子を用いた距離画像センサが知られている。
例えば、特許文献1には、複数の光電変換部と、光電変換部の上に設けられたマイクロレンズアレイを備えた光電変換基板が記載されている。マイクロレンズアレイは、入射した光を各光電変換部に集光する機能を有する。
マイクロレンズを形成する方法の一つとしてエッチバック形成法が知られている(例えば、特許文献1参照)。エッチバック形成法は露光・現像や熱フロー等によって母材上に形成した一次レンズに対してフッ素系ガスなどを用いたドライエッチングを施し、母材に一次レンズの形状を転写することにより母材からなるマイクロレンズを形成する方法である。この方法は、ドライエッチングの時間を調節することにより、マイクロレンズ間のギャップを調節できるという利点がある。
特開2019-200279号公報
マイクロレンズの形状は、適用される固体撮像素子等の性能等に大きく影響するため、精緻に設定したいという要望がある。しかし、エッチバック形成法では、一次レンズの形状がそのまま母材に転写されることはまれであり、一次レンズのエッチングレートと母材のエッチングレートとの関係で変化しつつ転写される。
例えば、一次レンズより母材のエッチングレートの方が大きいと(一次レンズ<母材)、母材に転写されるレンズの曲率半径は一次レンズよりも小さくなる。逆に、一次レンズより母材のエッチングレートの方が小さいと(一次レンズ>母材)、母材に転写されるレンズの曲率半径は一次レンズより大きくなる。この点は、ドライエッチングの時間を変化させても変わらない。
これを踏まえて、マイクロレンズの形状を所望の態様とするために母材のエッチングレートを変化させることも考えられるが、母材は最終的にマイクロレンズとなるため、選択にあたっては、透過率、耐光性、耐熱性等の他に優先すべき特性が多くある。したがって、エッチングレートのみに基づいて母材の材質を決定することは実際には困難である。
本発明は、エッチバックを用いつつ、マイクロレンズの形状制御の自由度が高いレンズアレイの製造方法を提供することを目的とする。
本発明の第一の態様は、複数のマイクロレンズを有するレンズアレイの製造方法である。
この製造方法は、レンズアレイとなる母材層を形成するステップAと、母材層上に、母材層とエッチングレートの異なる調節層を形成するステップBと、調節層上に、複数の転写レンズを有する転写アレイを形成するステップCと、エッチングにより転写アレイおよび調節層を消失させるとともに、転写レンズに対応する形状を母材層に転写するステップDとを備える。
本発明の第二の態様は、複数のマイクロレンズを有するレンズアレイであって、マイクロレンズの曲率半径が、1.82μm以上2.10μm以下であるレンズアレイである。
本発明の第三の態様は、第二の態様に係るレンズアレイを備えた固体撮像素子である。
本発明によれば、エッチバックを用いつつ、レンズアレイにおけるマイクロレンズの形状制御を高い自由度で行える。
本発明の一実施形態に係るレンズアレイを備えた固体撮像素子の模式断面図である。 同レンズアレイの製造時の一過程を示す図である。 同レンズアレイの製造時の一過程を示す図である。 同レンズアレイの製造時の一過程を示す図である。 同レンズアレイの製造時の一過程を示す図である。
以下、本発明の一実施形態について、図1から図5を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係る固体撮像素子の模式断面図である。固体撮像素子10は、基板20と、CMOSイメージセンサ24と、カラーフィルタ28と、レンズアレイ30とを備える。
レンズアレイ30は、本発明に係るレンズアレイである。
基板20は、例えばシリコン(Si)基板である。基板20の材料は、例えばSiであるが、CMOSイメージセンサ24等の画素や受光素子を備えてこれらを電気的に機能させることが可能な材料であれば特に限定されない。
基板20は、複数のCMOSイメージセンサ24を有する。複数のCMOSイメージセンサ24は、固体撮像素子10の平面視において、二次元マトリクス状に配列されている。
上述した基板20の構成やイメージセンサの種類、配列等は一例であり、固体撮像素子10の用途等に応じて適宜設定できる。
カラーフィルタ28は、各々のCMOSイメージセンサ24の受光面25の上に設けられている。本実施形態においてカラーフィルタ28は光の3原色である赤(R)・緑(G)・青(B)の何れかの色の波長帯の光を透過させる機能を有する。カラーフィルタ28が透過する色は、複数のCMOSイメージセンサ24の配置等に応じて、複数のCMOSイメージセンサ24毎に適宜決められている。
固体撮像素子10の用途により、カラーフィルタの色の構成が変更されたり、カラーフィルタ自体が省略されたりしてもよい。
レンズアレイ30は、カラーフィルタ28上に形成されており、カラーフィルタに対応して整列配置された複数のマイクロレンズ31を有する。
集光作用の観点からは、マイクロレンズ31は、例えば屈折率1.6程度の高屈折率材料からなることが好ましい。さらに、曲率半径や高さ、隣接するマイクロレンズ間のギャップ等の各種形状パラメータも、適用される固体撮像素子の性能に影響する。
レンズアレイ30の製造方法について説明する。
まず、図2に示すように、母材層100を形成する(ステップA)。母材層100の厚さは、形成するマイクロレンズ31の高さ等を考慮して適宜設定する。母材層の材質は、レンズアレイ30に求められる透過率、耐光性、耐熱性等を考慮しつつ、公知の各種透明樹脂から選択できる。
レンズアレイ30を固体撮像素子10に直接設ける場合は、カラーフィルタ28上に直接母材層100を形成すればよい。レンズアレイ30を別の用途に用いる場合は、下地となる樹脂フィルム等の上に母材層100を形成してもよい。
次に、図3に示すように、母材層100上に、母材層100とエッチングレートの異なる調節層110を形成する(ステップB)。調節層110の材質は、エッチングが可能な樹脂であればよい。母材層100の材質と構成成分が同一であっても、各成分の含有率が異なるとエッチングレートは変化するため、そのような材料を用いて調節層110を形成することもできる。
次に、図4に示すように、転写アレイ120を形成する(ステップC)。転写アレイ120は、二次元マトリクス状に配置された複数の転写レンズ121を有する。各転写レンズ121は、レンズアレイ30の各マイクロレンズ31を設ける位置に対して、概ね真上に配置される。
転写アレイ120は、光硬化性の樹脂を用いることにより簡便に形成できる。転写アレイは、グレースケールマスクを用いた露光および現像により形成されてもよいし、フォトリソグラフィによるパターニングと熱フローにより形成されてもよい。
ステップCにおける転写レンズの曲率半径は、概ね使用する材料によって決まり、自由に制御することは難しい。
続いて、フッ素系ガス等を用いたドライエッチングを行う(ステップD)。ステップDにおいては、転写レンズ121のある部位ではまず転写レンズ121が削られ、転写レンズ121のない部位では調節層110が削られる。これにより、転写レンズ121の形状が徐々に転写アレイ120の下の層に転写されていく。
調節層110がない場合、ステップDにおいて母材層100に転写される形状は、転写アレイのエッチングレートと母材層100のエッチングレートとにより、ほぼ一義に決まる。したがって、エッチバックでマイクロレンズを形成する限り、これを変化させることは困難である。
しかし、本実施形態に係る製造方法では、母材層100と転写アレイ120との間に調節層110が存在しているため、ドライエッチングにより調節層110が削られる過程で、母材層100上の構造物の形状が、調節層110がない場合とは異なる形状となる。その結果、ステップDの終了時における母材の形状も、調節層110がない場合とは異なる形状となる。
ステップDが終了すると、転写アレイ120および調節層110がエッチングにより消失し、図5に示すように、母材層100の材料からなり、転写レンズに対応する形状が転写されてマイクロレンズ31が形成されたレンズアレイ30が完成する。
ステップDの終了時における母材の形状、すなわち完成したマイクロレンズ31の形状は、調節層110のエッチングレートや厚さを変更することにより制御できる。例えば、調節層110のエッチングレートを母材層100のエッチングレートより小さくすると、調節層がない場合よりもマイクロレンズ31の曲率半径を大きくでき、調節層のエッチングレートを母材層のエッチングレートより大きくすると、マイクロレンズ31の曲率半径を小さくできる。
発明者の検討では、転写アレイのエッチングレートが0.272μm/分、転写レンズの曲率半径が2.32μm、母材層のエッチングレートが0.387μm/分である場合、調節層を設けずに形成したマイクロレンズの曲率半径は1.76μmであったが、母材層上にエッチングレートが0.357μm/分の調節層を厚さ1.1μmで設けることにより、母材層を変更することなくマイクロレンズの曲率半径を1.96μmに変化させることができた。
また、調節層の厚さを0.9μm以上1.3μm以下の範囲で変化させることにより、形成されるマイクロレンズの曲率半径を、調節層を設けずに形成した場合には実現不可能な1.82μm以上2.10μm以下の範囲で制御することができた。マイクロレンズの曲率半径が1.82μm以上2.10μm以下の範囲になることで、集光効率を高めることができた。
この検討では、母材層および調節層のいずれも、プロピレングリコールモノメチルアセテートとアクリル系樹脂の混合物からなり、混合比率のみが異なっている。
以上説明したように、本実施形態に係るレンズアレイの製造方法によれば、調節層を設けるステップCを備えるため、母材層の材料として、透過率、耐光性、耐熱性等を考慮した最適なものを選択しつつ、形成されるマイクロレンズの形状を自由度高く制御することができる。その結果、現在入手できる材料では実現が難しいような曲率半径のマイクロレンズを備えたレンズアレイを製造することも可能になり、より高性能な固体撮像素子等の実現に寄与できる。
本実施形態において、ステップDは、少なくとも転写アレイおよび調節層が完全に消失するまで行われるが、完全に消失した後に一定時間継続されてもよい。これにより、レンズアレイにおけるマイクロレンズ間のギャップを調節することができ、ゼロギャップとすることも可能になる。
以上、本発明の一実施形態について詳述したが、本発明は特定の実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲の構成の変更、組み合わせなども含まれる。以下にいくつか変更を例示するが、これらはすべてではなく、それ以外の変更も可能である。これらの変更が2以上適宜組み合わされてもよい。
・ステップCにおいて、複数種類の調節層が設けられてもよい。このようにすることで、マイクロレンズの形状制御の自由度をさらに高めることができる。
・上述の実施形態では、本発明に係るレンズアレイの適用例として、基板上に直接カラーフィルタが形成されたオンチップタイプの固体撮像素子を示したが、本発明に係るレンズアレイの適用範囲はこれには限られず、例えば有機EL(OLED)上に配置されるレンズシート等にも広く適用できる。
・本発明に係るレンズアレイは、マイクロレンズを覆う機能層を有してもよい。機能層としては、低屈折率層、防眩層、防汚層等を例示できる。
10 固体撮像素子
30 レンズアレイ
31 マイクロレンズ
100 母材層
110 調節層
120 転写アレイ
121 転写レンズ

Claims (7)

  1. 複数のマイクロレンズを有するレンズアレイの製造方法であって、
    前記レンズアレイとなる母材層を形成するステップAと、
    前記母材層上に、前記母材層とエッチングレートの異なる調節層を形成するステップBと、
    前記調節層上に、複数の転写レンズを有する転写アレイを形成するステップCと、
    エッチングにより前記転写アレイおよび前記調節層を消失させるとともに、前記転写レンズに対応する形状を前記母材層に転写するステップDと、
    を備える、
    レンズアレイの製造方法。
  2. 前記母材層の材料と前記調節層の材料とが同一の組成を有し、組成比のみが異なっている、
    請求項1に記載のレンズアレイの製造方法。
  3. 前記調節層の厚みが0.9μm以上1.3μm以下である、
    請求項1または2に記載のレンズアレイの製造方法。
  4. 前記母材層と前記調節層とのエッチングレートの差が、0.020μm/分以上0.040μm/分以下である、
    請求項1から3のいずれか一項に記載のレンズアレイの製造方法。
  5. 複数のマイクロレンズを有するレンズアレイであって、
    前記マイクロレンズの曲率半径が、1.82μm以上2.10μm以下である、
    レンズアレイ。
  6. プロピレングリコールモノメチルアセテートとアクリル系樹脂の混合物からなる、
    請求項5に記載のレンズアレイ。
  7. 請求項5また6に記載のレンズアレイを備える、
    固体撮像素子。
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