JP2023094139A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】吸収性物品の着用時に、吸収性コアの吸収面積が小さくなった状態が維持されて排泄物が漏れやすくなってしまうことを抑制すること。【解決手段】吸収性コア(10)と複数の不織布とを有する吸収性物品(1)であって、複数の不織布は、吸収性コア(24)と重なる領域を有する第1不織布(35)を有し、第1不織布(35)は、吸収性コア(24)を幅方向に二等分する中心線を跨いで配置され、不織布を幅方向に圧縮する不織布圧縮試験における最大荷重を、当該不織布の幅方向の圧縮反発力とした場合、第1不織布(35)の幅方向の圧縮反発力は、吸収性コア(24)と重なる領域を有する他の不織布の幅方向の圧縮反発力よりも大きい。【選択図】図1

Description

本発明は、吸収性物品に関する。
吸収体とトップシートの間にセカンドシートが配置された吸収性物品が知られている。特許文献1に開示されているセカンドシートでは、吸収性物品の前後方向(すなわち吸収体の長手方向)に延びる凹溝と凸条が、吸収性物品の幅方向に交互に形成されている。また、セカンドシートの表面側と裏面側の双方に凹溝が形成されている。そのため、セカンドシートの表面側と裏面側の双方に空隙が形成され、セカンドシートの貯留能力が向上し、尿が吸収性物品から漏れ出てしまう事態を回避できる。
特開2010-35980号公報
しかし、特許文献1に記載のセカンドシートのように、吸収体の長手方向に沿う凹溝が表面側と裏面側に形成されていると、セカンドシートは幅方向に収縮しやすく、その収縮した状態が維持されやすい。また、セカンドシートは吸収体の上に積層されているため、セカンドシートの動きが吸収性コアにも影響する。そのため、特許文献1に記載の吸収性物品の着用者が脚を閉じる等して、吸収性物品の股下部に幅方向の内側に向かう力が生じると、セカンドシートと共に吸収体も幅方向に収縮しやすくなり、その収縮した状態が維持されやすい。そうすると、吸収体(吸収性コア)の吸収面積が小さくなった状態が維持されてしまい、排泄物が漏れやすくなってしまう。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、吸収性物品の着用時に、吸収性コアの吸収面積が小さくなった状態が維持されて排泄物が漏れやすくなってしまうことを抑制することにある。
上記目的を達成するための主たる発明は、展開状態において、長手方向、幅方向、及び、厚さ方向を有し、排泄物を吸収する吸収性コアと、複数の不織布とを有する吸収性物品であって、前記複数の不織布は、展開かつ伸長状態の前記吸収性物品を平面視したときに前記吸収性コアと重なる領域を有する第1不織布を有し、前記第1不織布は、前記吸収性コアを前記幅方向に二等分する中心線を跨いで配置され、前記不織布を前記幅方向に圧縮する不織布圧縮試験における最大荷重を、当該不織布の前記幅方向の圧縮反発力とした場合、前記第1不織布の前記幅方向の前記圧縮反発力は、前記吸収性コアと重なる領域を有する他の前記不織布の前記幅方向の前記圧縮反発力よりも大きいことを特徴とする吸収性物品である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、吸収性物品の着用時に、吸収性コアの吸収面積が小さくなった状態が維持されて排泄物が漏れやすくなってしまうことを抑制することができる。
展開かつ伸長状態におけるテープ型使い捨ておむつ1の平面図である。 図1に示す線A-Aでの断面図である。 セカンドシート35の概略斜視図である。 おむつ1のトップシート22とセカンドシート35と吸収体21を分離して示した概略斜視図である。 図5A~図5Cは、不織布圧縮試験の方法を説明する図である。 セカンドシート35の評価結果を示す図である。 図7Aは、セカンドシート35の一部の拡大写真を示す図であり、図7Bは、図7Aの拡大写真に補助線を加えた図である。 セカンドシート35の一部の拡大模式図である。 図9Aは、セカンドシート35の肌側面の拡大写真を示す図であり、図9Bは、セカンドシート35の非肌側面の拡大写真を示す図である。 図10Aは、セカンドシート35の肌側面の拡大写真を示す図であり、図10Bは、セカンドシート35の非肌側面の拡大写真を示す図である。 セカンドシート35が有する曲げ誘導部351の説明図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
展開状態において、長手方向、幅方向、及び、厚さ方向を有し、排泄物を吸収する吸収性コアと、複数の不織布とを有する吸収性物品であって、前記複数の不織布は、展開かつ伸長状態の前記吸収性物品を平面視したときに前記吸収性コアと重なる領域を有する第1不織布を有し、前記第1不織布は、前記吸収性コアを前記幅方向に二等分する中心線を跨いで配置され、前記不織布を前記幅方向に圧縮する不織布圧縮試験における最大荷重を、当該不織布の前記幅方向の圧縮反発力とした場合、前記第1不織布の前記幅方向の前記圧縮反発力は、前記吸収性コアと重なる領域を有する他の前記不織布の前記幅方向の前記圧縮反発力よりも大きいことを特徴とする吸収性物品。
このような吸収性物品によれば、吸収性コアと重なる第1不織布の圧縮反発力を吸収性コアに付与することができ、その圧縮反発力により、吸収性コアの幅方向の収縮を抑制し、収縮した吸収性コアの幅を回復させることができる。また、吸収性コアの幅方向の中心を跨ぐように第1不織布を配置することで、例えば第1不織布を吸収性コアの側部にだけ重ねて配置する場合に比べて、最も変形しやすい吸収性コアの幅方向の中央部に圧縮反発力を付与できる。その結果、吸収性コアの吸収面積を確保でき、排泄物の漏れを抑制できる。
かかる吸収性物品であって、前記第1不織布は、複数の顕在捲縮繊維を備え、前記顕在捲縮繊維は、螺旋形状を有していることを特徴とする吸収性物品。
このような吸収性物品によれば、螺旋形状の顕在捲縮繊維によって、繊維間に空隙が形成されやすく、第1不織布の圧縮反発力(クッション性)を高めることができる。
かかる吸収性物品であって、前記第1不織布では、複数の固定部において、前記顕在捲縮繊維同士が接着剤で固定されていることを特徴とする吸収性物品。
このような吸収性物品によれば、接着剤により顕在捲縮繊維の螺旋形状が維持されやすくなり、第1不織布の圧縮反発力も維持されやすくなる。また、複数の顕在捲縮繊維同士が重なることで、繊維間の空隙による圧縮反発力(クッション性)が合成され、第1不織布の圧縮反発力をより高めることができる。
かかる吸収性物品であって、前記第1不織布の平均比容積は40m/g以上であることを特徴とする吸収性物品。
このような吸収性物品によれば、第1不織布の平均比容積が40m/g未満である場合に比べて、第1不織布を嵩高で、低密度な不織布とすることができる。そのため、繊維間の空隙が形成されやすく、第1不織布の圧縮反発力(クッション性)を高めることができる。
かかる吸収性物品であって、前記第1不織布は、接着剤によって、直接的に又は間接的に前記吸収性コアに接合されていることを特徴とする吸収性物品。
このような吸収性物品によれば、接着剤によって、第1不織布と吸収性コアが接合一体化されることにより、第1不織布の圧縮反発力が吸収性コアに付与されやすくなる。ゆえに、吸収性コアの幅方向の収縮を抑制し、収縮した吸収性コアの幅を回復させることができ、吸収性コアの吸収面積が確保される。
かかる吸収性物品であって、前記不織布を前記長手方向に圧縮する不織布圧縮試験における最大荷重を、当該不織布の前記長手方向の圧縮反発力とした場合、前記第1不織布の前記幅方向の前記圧縮反発力を、前記第1不織布の前記長手方向の前記圧縮反発力で除した値が、70%以上であることを特徴とする吸収性物品。
このような吸収性物品によれば、第1不織布の幅方向の圧縮反発力を長手方向の圧縮反発力で除した値が70%未満である場合に比べて、第1不織布の幅方向の圧縮反発力を長手方向の圧縮反発力に近い値、又は同等以上にすることができる。ゆえに、第1不織布の圧縮反発力によって、吸収性コアの幅方向の収縮を抑制し、収縮した吸収性コアの幅を回復させることができ、吸収性コアの吸収面積が確保される。
かかる吸収性物品であって、前記第1不織布のうち、前記厚さ方向において前記吸収性コアに近い側の部位の方が、遠い側の部位に比べて、前記第1不織布に設けられた接着剤の体積が大きいことを特徴とする吸収性物品。
このような吸収性物品によれば、接着剤の剛性により、吸収性コアに近い側の第1不織布の部位の剛性が、遠い側の部位よりも高まりやすい。ゆえに、第1不織布の圧縮反発力が、吸収性コアに付与されやすくなる。
かかる吸収性物品であって、前記第1不織布は、前記吸収性コアよりも肌側に配されており、前記第1不織布のうち、非肌側の部位の方が、肌側の部位に比べて、前記第1不織布を構成する繊維の密度が高いことを特徴とする吸収性物品。
このような吸収性物品によれば、吸収性コアに近い側の第1不織布の部位の剛性が、遠い側の部位よりも高まりやすい。ゆえに、第1不織布の圧縮反発力が、吸収性コアに付与されやすくなる。また、肌側から非肌側に向かって繊維密度が高まるため、排泄物を第1不織布の非肌側に引き込みやすくなる。ゆえに、排泄物の吸収性能が高まり、排泄物のリウェットを抑制できる。
かかる吸収性物品であって、前記第1不織布は、前記第1不織布の曲げを誘導し、かつ、前記幅方向又は前記長手方向に長く延在する曲げ誘導部を有することを特徴とする吸収性物品。
このような吸収性物品によれば、圧縮反発力の大きい第1不織布が幅方向又は長手方向に圧縮された際に、意図しない変形(肌側への盛り上がり)を抑制できる。第1不織布を曲げ誘導部を基点に屈曲させることで、例えば、吸収性物品の股下部を着用者の股下部に沿わせたり、吸収性物品の背側部に排泄物を収容する空間を設けたりすることができる。
かかる吸収性物品であって、前記吸収性物品は、前記長手方向に伸縮する伸縮部材を有し、前記第1不織布は、前記幅方向に長く延在する前記曲げ誘導部を有することを特徴とする吸収性物品。
このような吸収性物品によれば、伸縮部材によって長手方向の内側に向かう力が第1不織布に作用した場合にも、意図しない変形(肌側への盛り上がり)を抑制できる。幅方向に沿う曲げ誘導部を基点に第1不織布を長手方向に屈曲させることで、例えば、着用者の腹側部から背側部にかけての曲線部に第1不織布を沿わせることができる。
かかる吸収性物品であって、前記第1不織布は、少なくとも、展開かつ伸長状態である前記吸収性物品の前記長手方向の中心から前記長手方向の背側に向かう部位に設けられており、前記中心から前記背側に向かう部位に位置する前記第1不織布の部位に、前記幅方向に長く延在する前記曲げ誘導部が設けられていることを特徴とする吸収性物品。
このような吸収性物品によれば、吸収性物品の長手方向の中心から背側に向かう部位において、第1不織布を曲げ誘導部を基点に長手方向に屈曲させることができ、吸収性物品の背側部に排泄物(便)を収容する空間を設けることができる。ゆえに、排泄物の肌付着を軽減できる。
===実施形態===
本発明に係る吸収性物品として、乳幼児用のテープ型使い捨ておむつ1を例に挙げて実施形態を説明する。但し、本発明に係る吸収性物品は、パンツ型使い捨ておむつや、生理用ショーツ、生理用ナプキン、軽失禁パッド、吸収パッド等であってもよい。
<テープ型使い捨ておむつ1の基本構成>
図1は、展開かつ伸長状態におけるテープ型使い捨ておむつ1(以下「おむつ1」ともいう。)の平面図であり、おむつ1を肌側から見た図である。図2は、図1に示す線A-Aでの断面図である。おむつ1の展開状態とは、おむつ1全体を平面的に展開した状態をいう。おむつ1の伸長状態とは、おむつ1に生じていた皺が実質的に視認されなくなる程に伸長させた状態であり、おむつ1を構成する各部材(例えば後述するトップシート22等)の寸法がその部材単体の寸法と一致又はそれに近い長さになるまで、おむつ1が伸長した状態である。
おむつ1は、図1等に示す展開かつ伸長状態において、互いに直交する長手方向、幅方向、及び厚さ方向を有し、長手方向の一方側から、腹側部3と、股下部5と、背側部7を有する。腹側部3は、おむつ1を着用する際に着用者の腹側(前側)に位置する部分である。背側部7は、おむつ1を着用する際に着用者の背側(後側)に位置する部分である。腹側部3と背側部7との間に股下部5が位置する。
おむつ1における「厚さ方向」とは、おむつ1を構成する各部材が積層された方向であり、着用者に接する側を「肌側」といい、その反対側を「非肌側」という。図1等において、中心線Cは、幅方向の中心であり、中心線CLは、長手方向の中心である。また、便宜上、図2では、線A-Aの断面より長手方向の背側の視認可能な部分を省略して示している。
おむつ1は、幅方向の中央部に、吸収体21と、吸収体21を肌側から覆う液透過性のトップシート22と、吸収体21より肌側に位置する液透過性のセカンドシート35と、吸収体21を非肌側から覆う液不透過性のバックシート23と、バックシート23を非肌側から覆い、おむつ1の外形をなす外装シート27(例えば不織布)を有する。また、おむつ1は、トップシート22の上側に、一対並んで設けられた一対のサイドシート26と、腹側部3のターゲットテープ29と、背側部7の幅方向の両端部から延出したファスニングテープ30とを有する。図2に示すように、おむつ1が有する各資材は、厚さ方向に隣接する資材と接着剤8(例えばホットメルト接着剤)で接合されている。
トップシート22、及び、外装シート27としては、エアスルー不織布、スパンボンド不織布、SMS不織布(スパンボンド/メルトブローン/スパンボンド不織布)等の柔軟なシート部材を例示できる。バックシート23としては、ポリエチレンフィルム等の樹脂フィルム等を例示できる。サイドシート26としては、疎水性繊維を含む不織布(エアスルー不織布やスパンボンド不織布)等を例示できる。セカンドシート35としては、不織布を例示でき、詳細は後述する。
吸収体21は、平面視において、長手方向に長い長方形状であり、腹側部3、股下部5及び背側部7にわたって配置されている。吸収体21は、尿や便等の排泄物を吸収する吸収性コア24と、吸収性コア24を厚さ方向の肌側及び非肌側の両側からそれぞれ覆う液透過性のコアラップシート25を有している。
吸収性コア24は、液体吸収性素材として、例えばパルプ繊維等の液体吸収性繊維や、高吸収性ポリマー(所謂SAP)等の液体吸収性粒状物を有する。図1では、平面視略砂時計形状の吸収性コア24を例示するが、吸収性コア24の平面形状は特に限定されるものではない。コアラップシート25に好適な材料としては、ティッシュペーパーや不織布等を例示できる。但し、コアラップシート25は必須の構成ではない。
また、おむつ1は、幅方向の両側部であり、吸収体21より外側において、長手方向に伸縮する脚周り弾性部材15(伸縮部材)を有する。脚周り弾性部材15は、おむつ1の脚周り開口部に伸縮性を付与する部材であり、これにより、おむつ1は着用者の脚にフィットする。図2に例示する脚周り弾性部材15は、サイドシート26と外装シート27の間において、長手方向に伸長状態で固定されている。
また、おむつ1は、幅方向の両側部であり、脚周り弾性部材15より幅方向の内側において、長手方向に伸縮する防漏壁弾性部材18(伸縮部材)を有する。防漏壁弾性部材18は、長手方向に伸長状態で、サイドシート26に固定されている。これによりサイドシート26の一部が防漏壁部として肌側に起立し、排泄物等を堰き止める。
脚周り弾性部材15として、伸縮性を有する帯状の弾性シートを例示し、防漏壁弾性部材18として、糸ゴムを例示する。しかし、脚周り弾性部材15及び防漏壁弾性部材18の数や形状、材質、配置位置等は、特に限定されるものではない。
また、腹側部3は、幅方向の中央部の非肌側面(外装シート27の非肌側面)にターゲットテープ29を備え、背側部7は、幅方向の両側端部から外側に向かって延出したファスニングテープ30を備える。ターゲットテープ29は、ファスニングテープ30と係合可能な部材であり、例えば不織布によって形成されている。ファスニングテープ30は、テープ基材と、フック材(例えば、面ファスナーの雄部材)とを有している。テープ基材は、例えば不織布の部材であり、おむつ1の幅方向に長い略長方形状を成す。ターゲットテープ29に各ファスニングテープ30を係止することにより、着用者の身体に対しておむつ1の位置を固定できる。なお、おむつ1にターゲットテープ29を配置せずに、直接ファスニングテープ30を外装シート27の非肌側面に係止する構成であてもよい。
以上、おむつ1の基本構成を説明したが、上記のパッド1の構成は一例であり、これに限定されるものではない。
===セカンドシート35について===
図3は、セカンドシート35の概略斜視図である。図4は、おむつ1のトップシート22とセカンドシート35と吸収体21を分離して示した概略斜視図である。図5A~図5Cは、不織布圧縮試験の方法を説明する図である。
おむつ1は、トップシート22、セカンドシート35、外装シート27等を形成する複数の不織布を有する。図5A~図5Cに示すように、おむつ1が有する不織布を幅方向に圧縮する「不織布圧縮試験」における最大荷重を、「不織布の幅方向の圧縮反発力」とする。同様に、不織布を長手方向に圧縮する「不織布圧縮試験」における最大荷重を、「不織布の長手方向の圧縮反発力」とする。幅方向の圧縮反発力が大きい不織布は、幅方向の圧縮反発力が小さい不織布に比べて、幅方向に同じ力を加えても圧縮し難く、かつ、圧縮した状態から元の状態に回復しやすい。
本実施形態のおむつ1では、セカンドシート35(第1不織布)を、圧縮反発力が比較的に大きい不織布とする。具体的には、セカンドシート35の幅方向の圧縮反発力は、吸収性コア24と重なる領域を有する他の不織布の幅方向の圧縮反発力よりも大きい。吸収性コア24と重なる領域を有する他の不織布とは、図1に示すように展開かつ伸長状態のおむつ1を平面視したときに吸収性コア24と重なる領域を有する不織布であり、少なくとも一部が吸収性コア24と重なる不織布である。図1に例示するおむつ1の場合、サイドシート26と、トップシート22と、セカンドシート35と、外装シート27と、ターゲットテープ29が該当する。
着用中のおむつ1の股下部5には、着用者の脚を閉じる動作等によって、幅方向の内側に向かう力が作用する。そのため、吸収性コア24が幅方向に収縮しやすく、その収縮した状態が維持されやすいと、吸収性コア24の吸収面積が小さくなり、排泄物が漏れやすくなってしまう。
しかし、本実施形態のおむつ1では、圧縮反発力の大きいセカンドシート35が、展開かつ伸長状態のおむつ1を平面視したときに吸収性コア24と重なる領域を有する。そのため、セカンドシート35の動きが吸収性コア24に影響し、セカンドシート35の圧縮反発力を吸収性コア24にも付与できる。つまり、セカンドシート35の圧縮反発力により、吸収性コア24が幅方向に収縮し難くなり、かつ、幅方向の内側に向かう力が解放されると、収縮した吸収性コア24は幅方向に広がり、元の幅に回復しやすくなる。
ただし、幅方向の内側に向かう力によって、吸収性コア24の幅方向の側部よりも中央部の方が大きく変形する。例えば、吸収性コア24の幅方向の中央部は、肌側に凸状に盛り上がった状態となる。仮に、吸収性コア24と重なる不織布の中で最も圧縮反発力の大きい不織布を、サイドシート26のように、吸収性コア24の幅方向の側部にだけ重ねて配置したとする。この場合、サイドシート26の圧縮反発力は、吸収性コア24の幅方向の中央部に付与され難く、吸収性コア24の幅方向の中央部の大きな変形を元の状態に戻すことは難しい。
そこで、圧縮反発力の大きいセカンドシート35を、吸収性コア24を幅方向に二等分する中心線Cを跨ぐように配置する。そうすることで、セカンドシート35の圧縮反発力が、吸収性コア24の幅方向の中央部に付与されやすくなる。その結果、吸収性コア24の幅方向への過度な収縮(大きな変形)を抑制でき、また、収縮した吸収性コア24がセカンドシート35と共に幅方向に広がり、元の幅に回復しやすくなる。このように、本実施形態のおむつ1によれば、着用中に、吸収性コア24の吸収面積が小さくなった状態が維持されてしまうことを抑制でき、吸収性コア24の幅広な吸収面で排泄物を受けることができるため、排泄物の漏れを抑制できる。
また、圧縮反発力の大きいセカンドシート35を、幅方向の中心線Cを跨ぐように配置することで、吸収性コア24の幅方向の両側の部分に、セカンドシート35の圧縮回復力を付与できる。そのため、吸収性コア24の幅方向の両側の部分が、幅広な状態が維持されやすく、吸収面積が確保される。
なお、吸収性コア24と重なる不織布の中で最も圧縮反発力が大きい不織布(第1不織布)を、セカンドシート35に適用するに限らず、吸収性コア24と重なり、かつ、吸収性コア24の幅方向の中心Cを跨ぐ不織布の何れに適用してもよい。例えば、トップシート22を第1不織布としてもよい。また、図2に示すおむつ1が有する資材に加えて、例えば、コアラップシート25の内側に第1不織布を設けてもよいし、トップシート22とセカンドシート35の間、又は、セカンドシート35と吸収体21の間に、第1不織布を設けてもよいし、バックシート23と外装シート27の間に第1不織布を設けてもよい。この場合も、第1不織布の圧縮反発力を吸収性コア24に付与できる。
また、圧縮反発力の大きいセカンドシート35は、吸収性コア24の平面の全域に重なるように配置されてもよいし、吸収性コア24の平面の一部に重なるように配置されていてもよい。セカンドシート35と吸収性コア24が重なる領域の面積が大きくなるほど、セカンドシート35の圧縮反発力が吸収性コア24に付与されやすくなる。よって、吸収性コア24の幅広な状態が維持されやすく、吸収面積が確保される。一方、吸収性コア24の一部の必要な部分にセカンドシート35を配置することで、セカンドシート35の平面積を小さくでき、低コスト化を図ることができる。
着用者の脚を閉じる動き等によって生じる幅方向の内側に向かう力は、おむつ1の股下部5に作用しやすい。そのため、図1に示すように、股下部5にセカンドシート35を配置することが好ましい。具体的には、展開かつ伸長状態のおむつ1の長手方向の中心CLを跨ぐようにセカンドシート35を配置するとよい。そうすることで、幅方向の内側に向かう力が掛かりやすい吸収性コア24の部位を、セカンドシート35によって、幅広な状態に維持しやすくなる。但し、セカンドシート35の配置位置は上記に限定されるものではない。
また、図1に示すセカンドシート35は、セカンドシート35の平面の全域が吸収性コア24と重なっている。これにより、セカンドシート35の平面全域の圧縮反発力が吸収性コア24に付与されやすく、セカンドシート35を有効に活用できる。但し、これに限らず、セカンドシート35は、吸収性コア24と重ならない領域を有していてもよい。
次に、「不織布圧縮試験」の方法について説明する。
まず、トルエン等を用いて、おむつ1から測定対象となる不織布(吸収性コア24と重なる領域を有する不織布)を分離し、所定時間、熱風乾燥(70~120℃)で嵩回復させる。そして、図5Aに示すように、分離した不織布を所定の大きさに切り出し、サンプルS1を作製する。おむつ1の幅方向の長さがAmm(例えば30mm~70mm程度が好ましい)、おむつ1の長手方向の長さがBmm(例えば35mm~150mm程度が好ましい)となるように、不織布からサンプルS1を切り出す。測定対象となる不織布を全て同じ大きさに切り出す。
また、パンツ型おむつ等の吸収性物品は、吸収性本体と、幅方向に伸縮する胴回り部材から構成される。吸収性コア24と重なる胴回り部材の部位が伸縮部材を有する場合、その胴回り部材から伸縮部材を取り外した不織布にてサンプルS1を作製する。
次に、図5Bに示すように測定装置を準備する。なお、測定装置において、圧縮反発力を測定する方向を測定方向と称し、測定方向に直交する方向を直交方向と称す。まず、試験台40の上にアクリル板41を設置し固定する。アクリル板41の測定方向の長さはCmm(サンプルの長さAmm、Bmm以上)であり、直交方向の長さはDmm(サンプルの長さAmm、Bmm以上)である。アクリル板41は、測定方向の一方側の端部が試験台40からEmm(例えば10mm)突出するように設置される。また、試験台40から突出したアクリル板41の部位には、直交方向の中央部に切欠き部411が設けられている。切欠き部411の測定方向の長さはEmm(例えば10mm)であり、直交方向の長さはFmm(例えば15mm)である。また、アクリル板41の上面には、切欠き部411よりも内側に、不織布を係止可能なテープ材42(例えばフック材を有するテープ材)が設けられている。
そして、試験台40と対向するように、デジタルフォースゲージ44(例えば、日本電産シンポ株式会社FGP-0.2、又はそれと同等のもの)を設置する。デジタルフォースゲージ44は、測定方向に移動可能な移動台43の上に設置する。また、デジタルフォースゲージ44の測定端子(例えば、先端直径5mmのM字形状(上下に二股に分かれた形状)、デジタルフォースゲージに取り付けた治具の測定方向の長さは95mm)は、直交方向において、アクリル板41の切欠き部411の中央位置に揃える。また、デジタルフォースゲージ44の測定端子は、鉛直方向において、アクリル板41の上面に設置されるサンプルS1と接触する位置に揃える(M字の中央溝をサンプルS1に接触させて測定する)。
次に、図5Dに示すように、アクリル板41の上面にサンプルS1を設置する。幅方向の圧縮反発力を測定する場合には、サンプルS1の幅方向を装置の測定方向に沿わせる。長手方向の圧縮反発力を測定する場合には、サンプルS1の長手方向を装置の測定方向に沿わせる。また、試験台40から突出するアクリル板41の側端に、サンプルS1の測定方向の側端を揃える。また、直交方向におけるアクリル板41の中央位置に、サンプルS1の直交方向の中央位置を揃える。そして、テープ材42によってアクリル板41に対するサンプルS1の位置を固定する。そうすると、サンプルS1の一部が、アクリル板41の切欠き部411において、下方から何にも支持されていない状態となる。
上記の初期状態から、移動台43を測定方向に一定の速度、100mm/minで、サンプルS1に近付く方向に移動する。そして、デジタルフォースゲージ44の荷重をゼロにセットした後に、デジタルフォースゲージ44の測定端子が、切欠き部411のサンプルS1の部位に当接してから、さらに5mm(3秒間)移動台43を移動する。そして、デジタルフォースゲージ44の測定端子が、サンプルS1を測定方向に5mm押し込む間に測定された値の最大値(最大荷重)を、サンプルS1の測定方向(幅方向又は長手方向)の圧縮反発力(N)とする。
また、図2に示すように、セカンドシート35は、接着剤8によって、吸収性コア24に接合されていることが好ましい。図2では、コアラップシート25が接着剤8によって直接的に吸収性コア24に接合され、セカンドシート35は接着剤8によってコアラップシート25に接合されている。つまり、セカンドシート35は、コアラップシート25を介して、間接的に吸収性コア24に接合されている。
そうして、セカンドシート35と吸収性コア24と接合一体化することで、セカンドシート35の圧縮反発力が、より一層、吸収性コア24に付与されやすくなる。よって、吸収性コア24は幅方向に収縮し難くなり、収縮した吸収性コア24は元の幅に回復しやすくなり、吸収性コア24の吸収面積を確保できる。
ただし、上記に限らない。一般に、吸収性物品では、吸収性コア24の平面外周において、吸収性コア24よりも肌側のシートと非肌側のシートが接合され、その中に吸収性コア24が内包されている。その中にセカンドシート35も内包される。そのため、セカンドシート35は、接着剤8によって吸収性コア24に接合されていなくても、吸収性コア24に圧縮反発力を付与できる。
また、前述したように、コアラップシート25の内側に、圧縮反発力の大きい不織布(第1不織布)を設けてもよい。この場合、圧縮反発力の大きい不織布が、接着剤8によって、直接的に吸収性コア24に接合される。このように、吸収性コア24に近い位置に、圧縮反発力の大きい不織布を設けることで、その圧縮反発力が吸収性コア24に付与されやすくなる。
また、セカンドシート35は、図3に示すように、複数の顕在捲縮繊維35fを備える。捲縮繊維とは、捲縮形状(ジグザグ状、Ω状、螺旋状など)を有する繊維である。セカンドシート35が備える顕在捲縮繊維35fは螺旋形状を有している。すなわち、顕在捲縮繊維35fは、セカンドシート35の表面から視認可能な円弧部35cを複数有している。円弧部35cの長さ(その円弧部35cを形成する顕在捲縮繊維35fの繊維長)は、半円の円弧部の長さ以上であるとよい。
セカンドシート35が螺旋形状の捲縮繊維を複数備えることで、繊維同士の空間が確保され、セカンドシート35のクッション性が高まり、セカンドシート35の圧縮反発力を高めることができる。
また、螺旋形状の捲縮繊維として、潜在型の捲縮繊維と、顕在型の捲縮繊維が知られている。潜在型の捲縮繊維は、加熱することにより捲縮して螺旋形状を発現する繊維であり、螺旋形状の発現の制御(収縮度合いの制御)が難しい。そのため、潜在型の捲縮繊維で不織布を形成すると、螺旋形状が小さくなりやすく、高密度な構造となりやすい。そうすると、所望のクッション性を有する不織布が得られ難い。
これに対して、本実施形態のセカンドシート35は、最初から螺旋形状を有する顕在捲縮繊維35fで形成されている。そのため、大きい螺旋形状の状態で顕在捲縮繊維35fが留まりやすく、その螺旋形状が維持されやすい。ゆえに、より確実に、セカンドシート35のクッション性を高めることができ、セカンドシート35の圧縮反発力を高めることができる。
ただし、上記に限定されず、セカンドシート35(第1不織布)は、所定の圧縮反発力を有する不織布であれば、螺旋形状の顕在捲縮繊維35fを備えていなくてもよく、例えば、潜在型の捲縮繊維を備える不織布等であってもよい。また、セカンドシート35が、螺旋形状の顕在捲縮繊維35fを複数備えていることの確認は、周知の方法で行うことができる。例えば、走査電子顕微鏡やマイクロスコープ等を用いて、セカンドシート35の表面を拡大して観察するとよい。
図7Aは、セカンドシート35の一部の拡大写真を示す図であり、図7Bは、図7Aの拡大写真に補助線を加えた図である。図8は、セカンドシート35の一部の拡大模式図である。図7Bや図8に示すように、セカンドシート35では、複数の固定部35mにおいて、複数の顕在捲縮繊維35f同士が接着剤60で固定されていることが好ましい。
そうすることで、顕在捲縮繊維35fの螺旋形状が維持されやすく、セカンドシート35の圧縮反発力(クッション性)が維持される。さらに、図7Bに示すように、顕在捲縮繊維35fの螺旋形状の空隙が繋がった状態が維持され、その空隙による圧縮反発力が合成される。ゆえに、セカンドシート35の圧縮反発力をより高めることができる。
なお、顕在捲縮繊維35fとしては、単一成分(例えばポリエステル)で構成された単一繊維であるものを例示できる。そのような顕在捲縮繊維35fは、単一成分のポリエステルを溶融し、紡糸口金を通して紡糸を行い、口金から紡糸された直後の繊維束に所定の空気を吹き付けて未延伸糸とし、紡糸油剤を付与することで得られた未延伸糸トウを所定の温度下で延伸し、さらに、弛緩熱処理を施すことで螺旋形状が得られる。なお、顕在捲縮繊維35fの成分としては、ポリエステルに限らず、ポリアミド、ポリオレフィン、ポリフェニレンサルファイド等を用いてもよい。
具体的に、顕在捲縮繊維35fの維度は0.7~20dtexであることが好ましい。また、繊維を伸ばした状態の繊維の長さが25mmより長い繊維を含んでいることが好ましく、繊維の長さの平均値が25mmより長いことがより好ましい。顕在捲縮繊維35fの繊維の長さを25mm以上とすることで、繊維の長さが25mm未満である場合に比べて、大きい螺旋形状が形成されやすく、セカンドシート35の圧縮反発力を高めることができる。
また、顕在捲縮繊維35fを備える不織布(セカンドシート35)の製造方法としては、カード機を用いて顕在捲縮繊維35fの開繊処理を行う開繊工程と、開繊工程後に顕在捲縮繊維35fをウェブとするウェブ形成工程と、ウェブ形成工程後に複数の顕在捲縮繊維35f同士を接着剤60で固定して固定部35mを形成して、シート状の不織布を形成する方法を例示できる。
開繊工程において、カード機を用いて繊維をほぐすことで、開繊処理を効率よく行うことができるだけでなく、顕在捲縮繊維35fの偏りを少なくすることができる。また、開繊工程において、カード機を用いる場合、顕在捲縮繊維35fの繊維の長さを25mmより長くすることで、適切にカード機による開繊を行うことができる。ただし、上述の製造方法に限らず、例えば、顕在捲縮繊維35fを、エアレイド工程を経て、接着剤で繊維同士を接合させて不織布を製造してもよい。
また、セカンドシート35が有する螺旋形状の顕在捲縮繊維35fによって、セカンドシート35に空隙が形成される。その空隙に粘性の高い排泄物を吸収保持させることができる。例えば、本実施形態のおむつ1のように、着用対象者を乳幼児とする場合、軟便を顕在捲縮繊維35fの空隙に保持させることができる。また、生理用品にセカンドシート35が適用される場合、粘度の高い経血を顕在捲縮繊維35fの空隙に保持させることができる。そうすることで、粘性の高い排泄物のリウェット(トップシート22の表面上への逆戻り)を抑制できる。
さらに、セカンドシート35が螺旋形状の顕在捲縮繊維35fを有する場合、図4に示すように、トップシート22は、厚さ方向に貫通する複数の孔22aを備えることが好ましい。複数の孔22aの合計面積、すなわち、開口された領域の面積は、トップシート22の総面積の30%程度であるとよい。そうすることで、粘性の高い排泄物が、トップシート22の孔22aから透過され、セカンドシート35の空隙に吸収保持される。そのため、粘性の高い排泄物の内部への引き込み性が高まり、また、排泄物のリウェットを抑制できる。その結果、排泄物がトップシート22の表面に残存し難く、排泄物の肌付着を軽減できる。
特に、低月齢の乳児の便は軟便であるため、低月齢の乳児を着用対象者とするおむつ1は、上記のように、孔22aを有するトップシート22と、螺旋形状の顕在捲縮繊維35fを有するセカンドシート35を備えることが好ましい。そうすることで、軟便がトップシート22の表面に残存し難く、低月齢の乳児の弱い肌への軟便付着を軽減できる。
また、セカンドシート35の平均比容積は40m/g以上であることが好ましい。比容積が大きい不織布は、嵩高であるが、繊維密度が低い不織布であるといえる。そのため、セカンドシート35の平均比容積が40m/g以上であることで、セカンドシート35の平均比容積が40m/g未満である場合に比べて、セカンドシート35を構成する螺旋径が大きくなり、セカンドシート35の圧縮反発力(クッション性)を高めることができる。その結果、吸収性コア24を幅広な状態に維持でき、吸収性コア24の吸収面積を確保できる。
また、上記の場合、セカンドシート35を構成する繊維間の空隙に排泄物を収容することができる。そのため、平均比容積が40m/g以上である不織布(第1不織布)は、セカンドシート35のように、吸収性コア24よりも肌側に設けることが好ましい。そうすることで、セカンドシート35において粘性の高い排泄物を吸収保持でき、排泄物のリウェットを抑制できる。特に、セカンドシート35が嵩高となり、厚みが大きくなることで、厚さ方向に並ぶ空隙の数が増え、排泄物の収容量を高めることができる。
なお、セカンドシート35の平均比容積の測定は、周知の方法にて行うことができる。まず、トルエン等を用いて、おむつ1から測定対象となる不織布(ここではセカンドシート35)を取り出し、所定時間(例えば24時間)自然乾燥又は熱風乾燥(70~120℃)で嵩回復させる。その後、セカンドシート35の長手方向及び幅方向の長さを測定し、セカンドシート35の平面積(m)を算出する。また、セカンドシート35の質量(g)を測定する。セカンドシートの平面積を質量で除することで、セカンドシート35の坪量(g/m)を算出する。また、セカンドシート35の厚み(mm)を測定する。厚みは、例えば、ミツトヨ(株)製のダイアルシックネスゲージID-C1012C又はそれと同等のものを使用し、対象部位を例えば3.0gf/cmで加圧して測定した値とする。なお、セカンドシート35の複数箇所にて厚みを測定することが好ましく、その場合、複数箇所の厚みの平均値を、セカンドシート35の厚みとする。そして、測定された厚み(mm)を坪量(g/m)で除することで、比容積(m/g)が算出される。
図6は、セカンドシート35の評価結果を示す図である。実際にセカンドシート35のサンプル(実施例1、実施例2、比較例1、比較例2)を複数作製した。各サンプルについて、坪量、厚み、比容積を測定した。坪量、厚み、比容積の測定時に使用したサンプルの大きさは、幅方向の長さを100mm、長手方向の長さを100mmとした。測定方法は上記に示した方法である。また、各サンプルに対して不織布圧縮試験を行い、長手方向及び幅方向の圧縮反発力を測定した。不織布圧縮試験で使用したサンプルS1(図5A)の大きさは、幅方向の長さ(Amm)を70mm、長手方向の長さ(Bmm)を(150mm)とした。
実施例1のサンプルは、螺旋形状の顕在捲縮繊維35fを、カード機で、開繊処理し、ケミカルボンド製法にて繊維同士が結合された不織布である。接着剤はアクリル系樹脂の接着剤である。顕在捲縮繊維35fは、繊度が7.4Tであり、PET100%の単一繊維である。
実施例2のサンプルは、実施例1のサンプルに、スリットを形成した。スリットは、幅方向に沿うスリットであり、幅方向の中央に、幅方向の長さを60mmとし、長手方向に5mm間隔で12本搭載した。
比較例1のサンプルは、機械捲縮のみの一般的な繊維を備える不織布である。実施例1のサンプルと同様に、開繊処理し、ケミカルボンド製法にて繊維同士が結合された不織布である。接着剤はラテックス系樹脂の接着剤である。比較例1の繊維は、繊度(太さ)が2.0Tと5.0Tの混綿であり、PET100%の単一繊維である。
比較例2のサンプルも、比較例1のサンプルと同様に、機械捲縮のみの一般的な繊維を備える不織布である。比較例2は、2種類の成分(PE/PET)から成る複合繊維であり、熱融着によって繊維同士が結合された不織布である。また、繊度が4.4Tと2.6Tの混綿である。
図6に示す評価結果から、螺旋形状の顕在捲縮繊維35fを有する実施例1の不織布は、比較例1や比較例2に比べて、厚みや比容積が大きく、螺旋径が大きい不織布であることが分かる。これにより、螺旋形状の顕在捲縮繊維35fを有する不織布は、それを有さない不織布に比べて、圧縮反発力(クッション性)を高めることができるといえる。
実際に、不織布圧縮試験を行った結果においても、実施例1の圧縮反発力は、比較例1や比較例2の圧縮反発力に比べて大きな値が得られた。ゆえに、実施例1の不織布を吸収性コア24に重ねて配置することで、比較例1や比較例2の不織布を配置する場合に比べて、吸収性コア24は幅方向に収縮し難くなり、また、収縮した吸収性コア24は元の幅に回復しやすくなる。その結果、吸収性コア24の吸収面積を確保できる。
また、詳細は後述するが、図11に示すように、セカンドシート35に、スリット等の曲げ誘導部351を設けてもよい。不織布にスリット等を設けることで圧縮反発力は低下する。しかし、実施例1のサンプルにスリットを設けた実施例2の不織布であっても、その圧縮反発力は、比較例1や比較例2に比べて大きな値が得られた。ゆえに、螺旋形状の顕在捲縮繊維35fを有する不織布に、スリット等の曲げ誘導部351を設けても、比較的に大きな圧縮反発力が維持され、吸収性コア24の吸収面積を確保できる。
また、比較例1や比較例2の不織布では、一方の方向(ここでは長手方向)に対して、他方の方向(ここでは幅方向)の圧縮反発力が低くなっている。具体的には、幅方向の圧縮反発力を長手方向の圧縮反発力で除した値が31%、60%という結果であった。これに対して、螺旋形状の顕在捲縮繊維35fを有する実施例1の不織布では、長手方向及び幅方向の圧縮反発力が同程度であり、幅方向の圧縮反発力を長手方向の圧縮反発力で除した値が105%という結果であった。
以上の結果から、セカンドシート35の幅方向の圧縮反発力を、セカンドシート35の長手方向の圧縮反発力で除した値(幅方向/長手方向)を70%以上にすることが好ましい。つまり、セカンドシート35の幅方向の圧縮反発力を、長手方向の圧縮反発力に近い値(70%~100%)若しくは同等以上(100%以上)にする。そうすることで、幅方向の圧縮反発力を長手方向の圧縮反発力で除した値が70%未満である場合に比べて、セカンドシート35の幅方向の圧縮反発力を高めることができる。そのため、おむつ1の着用中に幅方向の内側に向かう力が生じても、セカンドシート35の圧縮反発力により、吸収性コア24は幅方向に収縮し難くなり、また、収縮した吸収性コア24は元の幅に回復しやすくなる。その結果、吸収性コア24の吸収面積を確保できる。
より好ましくは、セカンドシート35の幅方向の圧縮反発力を長手方向の圧縮反発力で除した値(幅方向/長手方向)を130%以下にするとよい。そうすることで、幅方向の圧縮反発力を長手方向の圧縮反発力で除した値が130%よりも大きい場合に比べて、幅方向と長手方向の圧縮反発力を同程度にすることができる。そのため、幅方向及び長手方向の両方向の収縮力に対して、吸収性コア24は収縮し難くなり、また、両方向に回復しやすくなる。よって、吸収性コア24の吸収面積をより確保できる。
図9A及び図10Aは、セカンドシート35の肌側面の拡大写真を示す図であり、図9B及び図10Bは、セカンドシート35の非肌側面の拡大写真を示す図である。セカンドシート35は、前述の実施例1にて説明した不織布である。図9A及び図9Bは、キーエンス社製のマイクロスコープを用いて、30倍の倍率で拡大した写真である。図10A及び図10Bは、日立ハイテクノロジーズ社製の走査型電子顕微鏡(FlexSEM1000)を用いて、50倍の倍率で拡大した写真である。
ケミカルボンド不織布のように、セカンドシート35を構成する複数の繊維同士(顕在捲縮繊維35f)が接着剤60で結合されている場合、以下であることが好ましい。すなわち、セカンドシート35のうち、厚さ方向において吸収性コア24に近い側である非肌側の部位の方が、吸収性コア24に遠い側である肌側の部位に比べて、セカンドシート35に設けられた接着剤60の体積が大きいことが好ましい。図10B(非肌側の部位)の方が、図10A(肌側の部位)に比べて、繊維を接合する接着剤60の量(体積)が多いことが分かる。
そうすることで、接着剤60の剛性によって、吸収性コア24に近い側(非肌側)のセカンドシート35の部位の方が、吸収性コア24に遠い側(肌側)のセカンドシート35の部位に比べて、剛性が高まり、圧縮反発力が高まる。そのため、セカンドシート35の圧縮反発力が吸収性コア24に付与されやすくなる。ゆえに、吸収性コア24は幅方向に収縮し難くなり、また、収縮した吸収性コア24は元の幅に回復しやすくなり、吸収性コア24の吸収面積が確保される。
また、セカンドシート35のうち、厚さ方向において吸収性コア24に近い側である非肌側の部位の方が、吸収性コア24に遠い側である肌側の部位に比べて、セカンドシート35を構成する繊維(顕在捲縮繊維35f)の密度が高いことが好ましい。図9B(非肌側の部位)の方が、図9A(肌側の部位)に比べて、繊維の密度が高いことが分かる。
この場合にも、吸収性コア24に近い側(非肌側)のセカンドシート35の部位の方が、吸収性コア24に遠い側(肌側)のセカンドシート35の部位に比べて、剛性が高まり、圧縮反発力が高まる。そのため、セカンドシート35の圧縮反発力が吸収性コア24に付与されやすくなる。
また、上記のように、肌側よりも非肌側の方が繊維の密度が高まる場合、その密度勾配によって、排泄物をセカンドシート35の内部に(非肌側)に引き込むことができる。そのため、おむつ1における排泄物の吸収性能を高めることができ、排泄物の肌付着を軽減できる。
なお、上記の接着剤60の体積の比較、及び、繊維密度の比較は、周知の方法で行うことができる。例えば、図9A及び図10Aに示すように、対象の不織布を肌側から撮影した拡大写真と、図9B及び図10Bに示すように、対象の不織布を非肌側から撮影した拡大写真に基づいて、目視等により接着剤60や繊維の量を比較する方法が挙げられる。或いは、厚さ方向に切断したセカンドシート35の断面の拡大写真に基づいて、目視等により接着剤60や繊維の量を比較してもよい。
図11は、セカンドシート35が有する曲げ誘導部351の説明図である。セカンドシート35は、セカンドシート35の曲げを誘導し、かつ、幅方向又は長手方向に長く延在する曲げ誘導部351を有することが好ましい。曲げ誘導部351としては、周囲に比べてセカンドシート35を構成する繊維の坪量(密度)が低い低坪量部や、実質的に構成繊維が存在しないスリット等を例示できる。
セカンドシート35は圧縮反発力が高いため、幅方向又は長手方向の内側に向かう力が作用した際に、セカンドシート35が着用者側に盛り上がりやすく、意図しない形状に変形する恐れがある。接着剤8でセカンドシート35と接合一体化されている吸収性コア24等の他の資材も意図しない形状に変形する恐れがある。
そこで、セカンドシート35に曲げ誘導部351を設けることで、セカンドシート35や吸収性コア24が所望の形状に変形しやすくなる。例えば、着用者の股下部にセカンドシート35や吸収性コア24が沿うようにセカンドシート35を変形させたり、着用者の背側部において、排泄物を一時収容する空間が設けられるようにセカンドシート35を変形させたりすることができる。
また、本実施形態のおむつ1は、図1に示すように、脚周り弾性部材15や防漏壁弾性部材17等、長手方向に伸縮する伸縮部材を有する。この場合、セカンドシート35には、長手方向の内側に向かう力が作用し、セカンドシート35は肌側に凸状に盛り上がった状態となりやすい。そこで、幅方向に長く延在する曲げ誘導部351をセカンドシート35に設けるとよい。この場合、曲げ誘導部351を折れ基点として、セカンドシート35を長手方向に屈曲させることができる。そうすることで、肌側への凸状の盛り上がりを抑制でき、例えば、着用者の腹側部から背側部に亘る曲線形状に沿って、セカンドシート35が長手方向に折れ曲がりやすくなり、着け心地を良くすることができる。
また、図11に示すように、セカンドシート35は、少なくとも、おむつ1の長手方向の中心Cから長手方向の背側に向かう部位に設けられていることが好ましい。そうすることで、着用者の脚を閉じる力が掛かりやすい股下部5に、圧縮反発力の大きいセカンドシート35を配置することができる。また、着用者の便排泄部と当接する位置に、空隙が大きく便排泄物を収容可能なセカンドシート35を配置することができる。
この場合、おむつ1の長手方向の中心Cから長手方向の背側に向かう部位に位置するセカンドシート35の部位に、幅方向に長く延在する曲げ誘導部351を設けるとよい。図11では、3本の曲げ誘導部351が長手方向に間隔を空けて配置されている。そうすることで、おむつ1の背側の部位において、曲げ誘導部351を折れ基点としてセカンドシート35が長手方向に屈曲するため、肌側への凸状の盛り上がりを抑制できる。ゆえに、おむつ1の背側の部位において、着用者との間に排泄物(便)を一時収容する空間を形成できる。その結果、排泄物(特に軟便)の肌付着を軽減できる。
なお、図11に例示する曲げ誘導部351は一例であり、曲げ誘導部351の数、形状、配置位置等は、図11に例示するものに限定されない。例えば長手方向に沿う曲げ誘導部351であってもよい。また、セカンドシート35に曲げ誘導部351が設けられていなくてもよい。
また、曲げ誘導部351は、低坪量部やスリットであるに限らず、セカンドシート35を厚さ方向に圧縮した圧搾部であってもよい。ただし、低坪量部やスリットである方が、圧搾部である場合に比べて、セカンドシート35の嵩(厚み)や排泄物を吸収保持する空間が維持されやすい。
===その他の実施形態===
上述の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更・改良され得ると共に、本発明には、その等価物が含まれることは言うまでもない。
1 おむつ(吸収性物品)、
3 腹側部、5 股下部、7 背側部、
8 接着剤、
15 脚周り弾性部材(伸縮部材)、
18 防漏壁弾性部材(伸縮部材)
21 吸収体、22 トップシート、
23 バックシート、
24 吸収性コア、25 コアラップシート、
26 サイドシート、
27 外装シート、29 ターゲットテープ、
30 ファスニングテープ、
35 セカンドシート(第1不織布)、
35m 固定部、
351 曲げ誘導部、
40 試験台、
41 アクリル板、42 テープ材、
43 移動台、44 デジタルフォースゲージ、
60 接着剤、

Claims (11)

  1. 展開状態において、長手方向、幅方向、及び、厚さ方向を有し、
    排泄物を吸収する吸収性コアと、複数の不織布とを有する吸収性物品であって、
    前記複数の不織布は、展開かつ伸長状態の前記吸収性物品を平面視したときに前記吸収性コアと重なる領域を有する第1不織布を有し、
    前記第1不織布は、前記吸収性コアを前記幅方向に二等分する中心線を跨いで配置され、
    前記不織布を前記幅方向に圧縮する不織布圧縮試験における最大荷重を、当該不織布の前記幅方向の圧縮反発力とした場合、
    前記第1不織布の前記幅方向の前記圧縮反発力は、前記吸収性コアと重なる領域を有する他の前記不織布の前記幅方向の前記圧縮反発力よりも大きいことを特徴とする吸収性物品。
  2. 請求項1に記載の吸収性物品であって、
    前記第1不織布は、複数の顕在捲縮繊維を備え、
    前記顕在捲縮繊維は、螺旋形状を有していることを特徴とする吸収性物品。
  3. 請求項2に記載の吸収性物品であって、
    前記第1不織布では、複数の固定部において、前記顕在捲縮繊維同士が接着剤で固定されていることを特徴とする吸収性物品。
  4. 請求項1から3の何れか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記第1不織布の平均比容積は40m/g以上であることを特徴とする吸収性物品。
  5. 請求項1から4の何れか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記第1不織布は、接着剤によって、直接的に又は間接的に前記吸収性コアに接合されていることを特徴とする吸収性物品。
  6. 請求項1から5の何れか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記不織布を前記長手方向に圧縮する不織布圧縮試験における最大荷重を、当該不織布の前記長手方向の圧縮反発力とした場合、
    前記第1不織布の前記幅方向の前記圧縮反発力を、前記第1不織布の前記長手方向の前記圧縮反発力で除した値が、70%以上であることを特徴とする吸収性物品。
  7. 請求項1から6の何れか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記第1不織布のうち、前記厚さ方向において前記吸収性コアに近い側の部位の方が、遠い側の部位に比べて、前記第1不織布に設けられた接着剤の体積が大きいことを特徴とする吸収性物品。
  8. 請求項1から7の何れか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記第1不織布は、前記吸収性コアよりも肌側に配されており、
    前記第1不織布のうち、非肌側の部位の方が、肌側の部位に比べて、前記第1不織布を構成する繊維の密度が高いことを特徴とする吸収性物品。
  9. 請求項1から8の何れか1項に記載の吸収性物品であって、
    前記第1不織布は、前記第1不織布の曲げを誘導し、かつ、前記幅方向又は前記長手方向に長く延在する曲げ誘導部を有することを特徴とする吸収性物品。
  10. 請求項9に記載の吸収性物品であって、
    前記吸収性物品は、前記長手方向に伸縮する伸縮部材を有し、
    前記第1不織布は、前記幅方向に長く延在する前記曲げ誘導部を有することを特徴とする吸収性物品。
  11. 請求項9又は10に記載の吸収性物品であって、
    前記第1不織布は、少なくとも、展開かつ伸長状態である前記吸収性物品の前記長手方向の中心から前記長手方向の背側に向かう部位に設けられており、
    前記中心から前記背側に向かう部位に位置する前記第1不織布の部位に、前記幅方向に長く延在する前記曲げ誘導部が設けられていることを特徴とする吸収性物品。
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