JP2023093915A - 現像剤容器および画像形成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 現像剤容器および画像形成システムの一形態を提供する。【解決手段】 現像剤容器は、パウチと、連通部材と、キャップとを備え、キャップの外周面には、アローヘッド部を有する標識部と、パーティングラインと、が形成されており、キャップが連通部材から取り外される前の状態で、パウチの厚み方向である第3方向におけるパウチの厚みが最大となる、パウチの幅方向である第2方向における位置に対応したキャップの外周面上の位置を基準位置としたとき、キャップの外周面に沿って、キャップの回転軸を回転中心に、基準位置に対して回転方向の上流側45°移動した第1位置から、回転方向の下流側45°移動した第2位置までの領域に、少なくともアローヘッド部の後端の端面が配置され、且つ、パーティングラインが該端面と重なるように配置されている。【選択図】 図21

Description

本発明は、画像形成装置に用いられ、粉体若しくは液体の内容物を収容するための現像剤容器および画像形成システムに関する。
一般に、電子写真方式の画像形成装置は、感光ドラムの表面に形成したトナー像を、転写媒体としての転写材に転写することで、画像を形成する。そして、トナーの補給方式は、例えばプロセスカートリッジ方式やトナー補給方式が知られている。プロセスカートリッジ方式は、感光ドラムと現像容器をプロセスカートリッジとして一体化し、トナーが切れるとプロセスカートリッジを新品に交換する方式である。
一方、トナー補給方式は、トナーが切れると、新たにトナーを現像容器に補給する方式である。例えば、特許文献1には、現像容器に設けられた装着部に装着可能なトナーパウチを用いて現像容器にトナーを補給する画像形成装置が開示されている。
特開2021-26199号公報
近年、画像形成装置は、上述のプロセスカートリッジ方式やトナー補給方式等の、様々な使われ方がユーザから求められている。
本発明は、粉体若しくは液体の内容物を収容するための現像剤容器を提供することを目的とする。
本発明の現像剤容器は、
底部と、開口を形成するように前記底部から延びる側部とを備えるパウチと、
前記パウチの前記開口側に固定され、前記パウチの内部を外部へ連通する連通部材と、
射出成形により形成され、前記連通部材に対し回転することによって前記連通部材から取り外し可能なキャップと、を備え、現像剤を収容する現像剤容器であって、
前記キャップの外周面には、前記キャップを前記連通部材から取り外すための回転方向を示す標識部であって、前記回転方向の上流側に位置する後端と下流側に位置する先端を持つと共に前記外周面から凸状に形成されるアローヘッド部を有する標識部と、前記キャップの回転軸に沿う方向に延びるパーティングラインと、が形成されており、
前記パウチの開口側と底部側を結ぶ方向を第1方向とし、前記第1方向に直交する前記パウチの断面の断面形状の長手方向を第2方向とし、前記第1方向及び前記第2方向に直交する方向を第3方向とし、且つ、
前記第1方向に沿って見た場合には、
前記キャップが前記連通部材から取り外される前の状態で、前記第3方向における前記パウチの厚みが最大となる前記第2方向における位置に対応した前記キャップの前記外周面上の位置を基準位置としたとき、
前記外周面に沿って、且つ、前記回転軸を回転中心に、前記基準位置に対して前記回転方向の上流側45°移動した第1位置から、前記基準位置に対して前記回転方向の下流側45°移動した第2位置までの領域に、少なくとも前記後端の端面が配置され、且つ、
前記パーティングラインが前記端面と重なるように配置されている、
ことを特徴とする。
本発明によると、粉体若しくは液体の内容物を収容するための現像剤容器および画像形成装置の一形態を提供することができる。
(a)は本発明の実施例1に係る画像形成システムを構成する画像形成装置を示す概略図、(b)は画像形成装置を示す斜視図。 開閉部材及び補給口を示す斜視図。 (a)は装着部の分解斜視図、(b)は(a)と異なる方向から見た装着部の分解斜視図。 (a)は操作レバーが閉位置にある時の装着部の外観を示す斜視図、(b)は操作レバーが開位置にある時の装着部の外観を示す斜視図。 (a)は操作レバーが閉位置にある時の装着部の外観を示す平面図、(b)は操作レバーが開位置にある時の装着部の外観を示す平面図。 (a)は装着方向の上流側から見た装置側シャッタの斜視図、(b)は(a)と異なる視点の装置側シャッタの斜視図。 (a)は装着方向の下流側から見たカバーの斜視図、(b)は装着方向の上流側から見たカバーの斜視図。 (a)は現像剤容器を示す斜視図、(b)は現像剤容器を示す分解斜視図。 (a)はパック側シャッタが遮蔽位置にあるときのトナーパックの側面図、(b)はパック側シャッタが開放位置にあるときのトナーパックの側面図。 (a)はパック側シャッタが遮蔽位置にある時の被装着部を示す斜視図、(b)はパック側シャッタが遮蔽位置にある時の被装着部を示す他の斜視図。 は閉位置に位置する操作レバー及びトナーパックを示す斜視図。 は開位置に位置する操作レバー及びトナーパックを示す斜視図。 (a)はキャップが取り付けられた状態のトナーパックを示す斜視図、(b)はキャップがトナーパックから取り外された様子を示す斜視図。 (a)はキャップを示す正面図、(b)はキャップを示す斜視図。 (a)はキャップがパック側シャッタに取り付けられた状態を示す斜視図、(b)はキャップがパック側シャッタから取り外される過程を示す斜視図、(c)はキャップがトナーパックから取り外された様子を示す斜視図。 トナーパックを取り外し方向に見た図。 (a)はキャップを示す正面図、(b)は図17(a)の一点鎖線で囲まれた領域を示す拡大図。 (a)は図17(b)の25A-25A断面を示す断面図、(b)は図17(b)の25B-25B断面を示す断面図、(c)は平面部の面積を示す図。 開口部材の延出部と固定タブとの位置関係を示す図。 (a)は固定タブとパック側シャッタの開口との位置関係を示す、トナーパックの底面図、(b)は変形例に係るトナーパックの底面図。 (a)はトナーパックを高さ方向に沿ってパウチの底部側から見た平面概念図;(b)はトナーパックを幅方向に沿って見た平面概念図;(c)はトナーパックを厚み方向に沿って見た平面概念図;(d)はトナーパックを高さ方向に沿ってキャップ側から見た平面概念図;(e)は(c)に示すキャップの部分拡大概念図。 キャップを形成するための金型を下方から見た斜視概念図。 キャップを形成するための金型を上方から見た斜視概念図。 キャップを形成するための金型を上方から見た一部透視かつ斜視概念図。 実施例1における、キャップ外周面上の、標識部とパーティングラインPLの位置を示す概念図。 実施例1における、キャップ外周面上の、標識部とパーティングラインPLの配置可能領域FS1を示す概念図。 本発明の実施例2に係る画像形成システムを構成する画像形成装置に使用されるトナーパックにおける、キャップ外周面上の、標識部とパーティングラインPLの位置を示す概念図。 実施例2における、キャップ外周面上の、標識部の配置可能領域FS1と、領域FS1の一方側の端部に標識部を配置したときの、パーティングラインPLの配置可能領域FS2を示す概念図。 実施例2における、キャップ外周面上の、標識部の配置可能領域FS1と、領域FS1の他方側の端部に標識部を配置したときの、パーティングラインPLの配置可能領域FS2を示す概念図。
以下、本発明を実施するための例示的な形態について、図面を参照しながら説明する。
図1(a)は、本実施の形態に係る画像形成装置1の構成を示す概略図である。図1(b)は、画像形成装置1の構成を示す斜視図である。図2は、開閉部材83及び補給口32aを示す斜視図である。
画像形成装置1は、外部機器から入力される画像情報に基づいて記録材Pに画像を形成するモノクロプリンターである。記録材Pには、普通紙及び厚紙等の紙、オーバーヘッドプロジェクタ用シート等のプラスチックフィルム、封筒やインデックス紙等の特殊形状のシート、並びに布等の、材質の異なる様々なシート材が含まれる。
[全体構成]
画像形成装置1は、図1(a)(b)に示すように、装置本体400と、装置本体400に開閉可能に支持される読取装置200と、装置本体400の外装面に取り付けられた操作部300と、を有している。装置本体400は、記録材にトナー像を形成する画像形成部10と、画像形成部10に記録材を給送する給送部60と、画像形成部10によって形成されたトナー像を記録材に定着させる定着部70と、排出ローラ対80と、を有している。
画像形成部10は、スキャナユニット11と、電子写真方式のプロセスユニット20と、プロセスユニット20の感光ドラム21に形成されたトナー像を記録材に転写する転写ローラ12と、を有している。プロセスユニット20は、感光ドラム21と、感光ドラム21の周囲に配置された帯電ローラ22と、前露光装置23と、現像ローラ31を含む現像装置30と、を有している。
感光ドラム21は、円筒型に成形された感光体である。本実施の形態の感光ドラム21は、アルミニウムで成形されたドラム状の基体上に、負帯電性の有機感光体で形成された感光層を有している。また、感光ドラム21は、モータによって所定の方向(図中時計周り方向)に所定のプロセススピードで回転駆動される。
帯電ローラ22は、感光ドラム21に所定の圧接力で接触し、帯電部を形成する。また、帯電ローラ22は、帯電高圧電源によって所望の帯電電圧を印加されることで、感光ドラム21の表面を所定の電位に均一に帯電させる。本実施の形態では、感光ドラム21は帯電ローラ22により負極性に帯電する。前露光装置23は、帯電部で安定した放電を生じさせるために、帯電部の手前の位置で感光ドラム21の表面電位を除電する。
スキャナユニット11は、外部機器又は読取装置200から入力された画像情報に対応したレーザ光を、ポリゴンミラーを用いて感光ドラム21に照射することで、感光ドラム21の表面を走査露光する。この露光により、感光ドラム21の表面に画像情報に応じた静電潜像が形成される。なお、スキャナユニット11は、レーザスキャナ装置に限定されることはなく、例えば、感光ドラム21の長手方向に沿って複数のLEDが配列されたLEDアレイを有するLED露光装置を採用してもよい。
現像装置30は、現像剤を担持する現像ローラ31と、現像装置30のケースとなる現像容器32と、現像ローラ31に現像剤を供給可能な供給ローラ33と、を備えている。
現像ローラ31及び供給ローラ33は、現像容器32によって回転可能に支持されている。また、現像ローラ31は、感光ドラム21に対向するように、現像容器32の開口部に配置されている。
供給ローラ33は現像ローラ31に回転可能に当接しており、現像容器32に収容されている内容物としてのトナーは供給ローラ33によって現像ローラ31の表面に塗布される。なお、現像ローラ31に十分にトナーを供給できる構成であれば、必ずしも供給ローラ33は必要としない。
本実施の形態の現像装置30は、現像方式として接触現像方式を用いている。即ち、現像ローラ31に担持されたトナー層が、感光ドラム21と現像ローラ31とが対向する現像部(現像領域)において感光ドラム21と接触する。現像ローラ31には現像高圧電源によって現像電圧が印加される。現像電圧の下で、現像ローラ31に担持されたトナーが感光ドラム21の表面の電位分布に従って現像ローラ31からドラム表面に転移することで、静電潜像がトナー像に現像される。
なお、本実施の形態では、反転現像方式を採用している。即ち、帯電工程において帯電させられた後、露光工程において露光されることで電荷量が減衰した感光ドラム21の表面領域にトナーが付着することでトナー像が形成される。
また、本実施の形態では、粒径が6[μm]で、正規の帯電極性が負極性のトナーを用いている。本実施の形態のトナーは一例として重合法により生成された重合トナーを採用している。また、本実施の形態のトナーは磁性成分を含有せず、主に分子間力や静電気力(鏡像力)によってトナーが現像ローラ31に担持される、所謂非磁性の一成分現像剤である。
ただし、磁性成分を含有する一成分現像剤を用いてもよい。また、一成分現像剤には、トナー粒子以外にもトナーの流動性や帯電性能を調整するための添加物(例えば、ワックスやシリカ微粒子)が含まれている場合がある。
また、現像剤として非磁性のトナーと磁性を有するキャリアとによって構成された二成分現像剤を用いてもよい。磁性を有する現像剤を用いる場合、現像剤担持体としては、例えば内側にマグネットが配置された円筒状の現像スリーブが用いられる。
現像容器32には、トナーを収容するトナー収容部36と、トナー収容部36の内部に配置される撹拌部材34と、が設けられている。撹拌部材34は、不図示のモータに駆動されて回動することで、現像容器32内のトナーを撹拌すると共に、現像ローラ31及び供給ローラ33に向け、トナーを送り込む。
また、撹拌部材34は、現像に使用されず現像ローラ31から剥ぎ取られたトナーを現像容器内で循環させ、現像容器内のトナーを均一化する役割を有する。なお、撹拌部材34は、回動する形態に限定されない。例えば、揺動する形態の撹拌部材を採用してもよい。
また、現像ローラ31が配置される現像容器32の開口部には、現像ローラ31に担持されるトナーの量を規制する現像ブレード35が配置されている。現像ローラ31の表面に供給されたトナーは、現像ローラ31の回転に伴って現像ブレード35との対向部を通過することで、均一に薄層化され、また摩擦帯電により負極性に帯電させられる。
給送部60は、図1(a)(b)に示すように、装置本体400に開閉可能に支持される前扉61と、トレイ部62と、中板63と、トレイバネ64と、ピックアップローラ65と、を有している。トレイ部62は、前扉61が開かれることで現れる記録材収容空間の底面を構成しており、中板63は、トレイ部62に昇降可能に支持されている。
トレイバネ64は、中板63を上方に付勢しており、中板63に積載された記録材Pをピックアップローラ65に押し付ける。なお、前扉61は、装置本体400に対して閉じられた状態で記録材収容空間を閉塞し、装置本体400に対して開かれた状態でトレイ部62、中板63と共に記録材Pを支持する。
定着部70は、記録材上のトナーを加熱して溶融させることで画像の定着処理を行う熱定着方式のものである。定着部70は、定着フィルム71と、定着フィルム71を加熱するセラミックヒータ等の定着ヒータと、定着ヒータの温度を測定するサーミスタと、定着フィルム71に圧接する加圧ローラ72と、を備える。
次に、画像形成装置1の画像形成動作について説明する。
画像形成装置1に画像形成の指令が入力されると、画像形成装置1に接続された外部のコンピュータ又は読取装置200から入力された画像情報に基づいて、画像形成部10による画像形成プロセスが開始される。スキャナユニット11は、入力された画像情報に基づいて、感光ドラム21に向けてレーザ光を照射する。このとき感光ドラム21は、帯電ローラ22により予め帯電されており、レーザ光が照射されることで感光ドラム21上に静電潜像が形成される。その後、現像ローラ31によりこの静電潜像が現像され、感光ドラム21上にトナー像が形成される。
上述の画像形成プロセスに並行して、給送部60のピックアップローラ65は、前扉61、トレイ部62及び中板63に支持された記録材Pを送り出す。記録材Pは、ピックアップローラ65によってレジストレーションローラ対15に給送され、レジストレーションローラ対15のニップに突き当たることで斜行が補正される。そして、レジストレーションローラ対15は、トナー像の転写タイミングに合わせて駆動され、記録材Pを転写ローラ12及び感光ドラム21によって形成される転写ニップに向けて搬送する。
転写ローラ12には、転写高圧電源から転写電圧が印加され、レジストレーションローラ対15によって搬送される記録材Pに感光ドラム21に担持されているトナー像が転写される。トナー像を転写された記録材Pは、定着部70に搬送され、定着部70の定着フィルム71と加圧ローラ72との間のニップ部を通過する際にトナー像が加熱及び加圧される。
これにより、トナー粒子が溶融し、その後固着することで、トナー像が記録材Pに定着する。定着部70を通過した記録材Pは、排出ローラ対80によって画像形成装置1の外部(機外)に排出され、装置本体400の上部に形成された排出トレイ81に積載される。
排出トレイ81は、記録材の排出方向における下流に向けて上り傾斜しており、排出トレイ81に排出された記録材は、排出トレイ81を滑り下りることで、後端が規制面84によって整合される。
読取装置200は、内部に不図示の読取部を内蔵する読取ユニット201と、読取ユニット201に開閉可能に支持される圧板202と、を有している。読取ユニット201の上面には、読取部から出射される光を透過すると共に、原稿が載置される原稿台ガラス203が設けられている。
ユーザは、原稿の画像を読取装置200によって読取らせる場合には、圧板202を開いた状態で原稿台ガラス203上に原稿を載置する。そして、圧板202を閉じることで原稿台ガラス203上の原稿の位置ずれを防止し、例えば操作部300を操作することで画像形成装置1に読取指令を出力する。
読取動作が開始されると、読取ユニット201内の読取部が副走査方向、すなわち画像形成装置1の操作部300を正面に臨んだ状態で左右方向に読取部が往復移動する。読取部は、発光部から原稿に対して光を出射しつつ、原稿によって反射した光を受光部によって受光し、光電変換することで原稿の画像を読み取る。なお、以下では、操作部300を正面に臨んだ状態を基準にして、前後方向、左右方向及び上下方向を規定する。
装置本体400の上部には、トップカバー82が設けられており、トップカバー82の上面には、排出トレイ81が形成されている。トップカバー82には、図1(b)及び図2に示すように、開閉部材83が前後方向に延びる回動軸83aを中心に開閉可能に支持されている。トップカバー82の排出トレイ81には、上方に開口した開口部82aが形成されている。
開閉部材83は、トナーパック100が現像容器32に装着できないように補給口32aを覆う閉位置と、トナーパック100が現像容器32に装着できるように補給口32aを露出させる開位置と、の間を移動可能に構成される。トナーパック100は、開閉部材83が開位置に位置する状態で、補給口32aに向けて装着方向Mに移動され、補給口32aに装着される。
開閉部材83は、閉位置において、排出トレイ81の一部として機能する。開閉部材83及び開口部82aは、排出トレイ81の左側に形成されている。また、開閉部材83は、トップカバー82に設けられた溝部82bから指を掛けることで左方向に開かれる。開閉部材83は、トップカバー82の形状に沿って、略L字状に形成されている。
排出トレイ81の開口部82aは、現像容器32の上部に形成されたトナー補給用の補給口32aが露出するように開口しており、開閉部材83が開かれることで、ユーザは補給口32aにアクセスすることができる。なお、本実施の形態では、現像装置30が画像形成装置1に装着されている状態のまま、ユーザが補給用のトナーが充填されているトナーパック100(図1(a)(b)参照)から現像装置30へとトナーを補給する方式(直接補給方式)を採用している。トナーパック100は、画像形成装置1の装着部106に装着された状態で、少なくとも一部が外部に露出している。
このため、プロセスユニット20のトナー残量が少なくなった場合に、プロセスユニット20を装置本体400から取り出して新品のプロセスユニットに交換する作業が不要になるので、ユーザビリティを向上することができる。また、プロセスユニット20全体を交換するよりも安価に現像容器32にトナーを補給することができる。
なお、直接補給方式は、プロセスユニット20の現像装置30のみを交換する場合に比しても、各種のローラやギヤ等を交換する必要が無いので、コストダウンできる。また、本実施例の画像形成装置1及びトナーパック100は、画像形成システム1000を構成している。
[装着部]
次に、図3(a)乃至図7(b)を用いて、トナーパック100が装着される装着部106の構成について説明する。
本実施の形態において、装着部106は、補給口32aを含む、トナーパック100を装着するためのユニットであり、画像形成装置1(図2参照)に設けられている。
図3(a)は装着部106の分解斜視図である。図3(b)は、図3(a)と異なる方向から見た装着部106の分解斜視図である。
図4(a)及び図5(a)はそれぞれ、操作レバー108が閉位置にある時の装着部106の外観を表す斜視図及び装着部106を装着方向Mから見た図である。図4(b)及び図5(b)はそれぞれ、操作レバー108が開位置にある時の装着部106の外観を表す斜視図及び装着部106を装着方向Mから見た図である。
図6(a)は、装着方向Mの上流側から見た装置側シャッタ109の斜視図である。図6(b)は、図6(a)と異なる視点の装置側シャッタ109の斜視図である。
図7(a)は、装着方向Mの下流側から見たカバー110の斜視図である。図7(b)は、装着方向Mの上流側から見たカバー110の斜視図である。
図3(a)乃至図4(b)に示すように、装着部106は、本体ベース部2を有し、本体ベース部2は、第一枠体107、第二枠体117及びカバー110を含む。カバー110及び第二枠体117は、第一枠体107に固定されている。
カバー110は、図7(a)(b)に示すように、第一枠体107に対して回転軸線Bを中心に回転しないように、第一枠体107の位置決め部107aと係合する被係合部110hを有する。また、装着方向Mにおいてカバー110の下流側、すなわち底面側には、切欠き110kが設けられており、切欠き110kは、第一規制面110c及び第二規制面110dを有している。
第一規制面110c及び第二規制面110dは、回転軸線Bを中心とする周方向において互いに対向するように設けられている。
なお、第一枠体107、カバー110及び第二枠体117は別部材ではなく一体で構成されていてもよい。図3(a)(b)に示すように、第二枠体117には、装置側開口117aが設けられており、装置側開口117aは、現像容器32のトナー収容部36(図1(a)参照)と連通している。
操作レバー108及び装置側シャッタ109はそれぞれ、本体ベース部2に対して回転軸線Bを中心に回転可能に取り付けられている。第一枠体107には、位置決め部107aが設けられている。位置決め部107aは、回転軸線Bを中心とする仮想円VCの半径方向rにおいて、第一枠体107の回転軸線Bを中心とする内周面よりも内側に突出している。
また、操作部としての操作レバー108には、駆動伝達部108a及び操作部108bが設けられている。ユーザは、操作部108bを操作することで、操作レバー108を本体ベース部2に対して回転軸線Bを中心に回転させることができる。駆動伝達部108aは、図3(a)に示すように、回転軸線Bを中心とする仮想円VCの半径方向rにおいて、操作レバー108の回転軸線Bを中心とする内周面よりも内側に突出する凸部である。
本体シャッタとしての装置側シャッタ109は、図6(a)(b)に示すように、内周面109hと、内周面109hに形成され、トナーパック100からトナーを受け入れる受入口109aと、底面109bと、を有する。装置側シャッタ109は、更に、底面109bに設けられるセンターボス109d、パック当接面109g及び被規制リブ109cと、内周面109hに設けられる被駆動伝達部109eと、を有する。
被駆動伝達部109eは、図6(a)に示すように、回転軸線Bを中心とする仮想円VCの半径方向rにおいて内側に突出する凸部である。内周面109hには、受入口109aの周囲を囲むように、装置側シール111が貼り付けられている(図4(b)参照)。
装置側シャッタ109は、本体ベース部2に対し、遮蔽位置と、開放位置と、を取るように構成されている。より具体的には、装置側シャッタ109は、図6(a)(b)に示すように、遮蔽位置から開放位置へ向けて矢印K方向に回転し、開放位置から遮蔽位置へ向けて矢印L方向に回転する。
なお、これら矢印K方向及び矢印L方向は、パック側シャッタ103の矢印K方向及び矢印L方向と同様である。装置側シャッタ109は、遮蔽位置において、装置側シール111とカバー110によって受入口109aが遮蔽され、開放位置において、受入口109aがカバー110によってカバーされず開放される。すなわち、受入口109aは、装置側シャッタ109が遮蔽位置に位置する際には第二枠体117の装置側開口117aに連通せず、装置側シャッタ109が遮蔽位置に位置する際には第二枠体117の装置側開口117aに連通する。
装置側シャッタ109は、図4(a)及び図5(a)において遮蔽位置に位置しており、この時、装置側シャッタ109の受入口109aは、第二枠体117の装置側開口117aとは連通していない。また、装置側シャッタ109は、図4(b)及び図5(b)において開放位置に位置しており、この時、装置側シャッタ109の受入口109aは、第二枠体117の装置側開口117aと連通している。装置側シャッタ109が開放位置に移動することによって、受入口109aを介してトナーパック100から現像容器32のトナー収容部36へトナーを補給(供給)できる。
なお、操作レバー108と装置側シャッタ109は駆動が連結されていないため、トナーパック100を取り付けない状態で操作レバー108を操作しても、装置側シャッタ109は回転しない構成となっている。
図6(a)乃至図7(b)に示すように、装置側シャッタ109は、装置側シャッタ109は、センターボス109dの大径部109d1がカバー110の円筒部110jに係合することで、センターボス109dを中心に回転可能に構成されている。
ここで、装置側シャッタ109の底面109bに設けられた被規制リブ109cは、カバー110の第一規制面110cと第二規制面110dの間にある。このため、装置側シャッタ109は、被規制リブ109cが第一規制面110cと第二規制面110dの間で移動可能な範囲でのみ、回転可能となっている。言い換えれば、装置側シャッタ109は、カバー110の第一規制面110c及び第二規制面110dによって、回転範囲が遮蔽位置と開放位置との間で規制されている。
例えば、被規制リブ109cが第一規制面110cに当接している状態では、遮蔽位置に位置している装置側シャッタ109は、矢印L方向、すなわち開放位置へ向かう方向とは逆方向に回転することはできない。
[現像剤容器の構成]
次に、図8(a)乃至図9(b)を用いて、トナーパック100を含む現像剤容器800の基本構成について説明する。トナーパック100は、上述した装着部106に装着される。
図8(a)は、現像剤容器800を示す斜視図である。図8(b)は、現像剤容器800を示す分解斜視図である。
なお、本実施例では、図8に示す方向X(即ち、回転軸線Aの軸線方向D1に沿って延びる方向)をパックの「高さ方向」とする。高さ方向(X)に直交する方向Yをパックの「幅方向」とし、高さ方向(X)および幅方向(Y)に直交する方向Zをパックの「厚み方向」とする。図8から理解できるように、本実施例では、パウチ100のサイズに関して、高さ方向(X)>幅方向(Y)>厚み方向(Z)の関係を満たす。
図9(a)は、パック側シャッタ103が遮蔽位置にあるときのトナーパック100の側面図である。図9(b)は、パック側シャッタ103が開放位置にあるときのトナーパック100の側面図である。即ち、図9(a)(b)は、パウチの厚み方向(Z)から見たトナーパック100の様子を示す。
容器としての現像剤容器800は、図8(a)(b)に示すように、トナーパック100と、キャップ120と、を有する。なお、図8(a)(b)では、詳細な記載が省略されているが、キャップの外周面には、後述する「標識部」(図21を参照する)が凸状に形成されている。
現像剤容器800及び画像形成装置1は、画像形成システム1000(図1(a)参照)を構成する。トナーパック100は、トナー等の内容物を収容するパウチ101と、パウチ101の開口101aに接合される開口部材104と、装着部106に装着される被装着部700と、を有している。
先端部としての被装着部700は、開口部材104に結合されるノズル102と、パック側シャッタ103と、を有している。キャップ120は、被装着部700に対して着脱可能に取り付けられているが、詳しくは後述する。なお、ノズル102、パック側シャッタ103および開口部材104は、後述する連通部材900を構成している。
収容部としてのパウチ101は、可撓性を有しており、パック側シャッタ103の回転軸線Aの方向である軸線方向D1におけるトナーパック100の一端側に設けられている。回転軸線Aは、トナーパック100が装着部106に装着された際には、装置側シャッタ109の回転軸線Bと一致するため、以下では、回転軸線A及び回転軸線Bの軸線方向を、ともに軸線方向D1とする。
ノズル102及びパック側シャッタ103は、軸線方向D1におけるトナーパック100の他端部側に設けられている。パウチ101は、例えば可撓性のポリプロピレンシートがパウチ加工されることで形成され、かつ一端部が開口101aによって開放された袋形状を有している。なお、パウチ101は、樹脂製のボトルや紙製やビニール等の容器であってもよい。
中間部材としての開口部材104は、貫通孔104aを有する円環状の樹脂部材であり、パウチ101の開口101aに対して固定されている。本実施の形態では、開口部材104は、ポリプロピレン樹脂によって構成されており、可撓性のシートからなるパウチ101よりも厚みが大きく、高い剛性を有している。
言い換えれば、パウチ101は、第1の剛性を有し、開口部材104は、第1の剛性よりも大きい第2の剛性を有する。これにより、可撓性のパウチ101であっても開口101aが開いた状態を維持することができる。
また、開口部材104は、ノズル102に接合されており、貫通孔104aを有している。すなわち、開口部材104は、パウチ101とノズル102を含む被装着部700とが連通するようにパウチ101と被装着部700とを接続している。
更に、開口部材104は、外周面において、回転軸線Aを中心とする仮想円VCの半径方向rに関し、回転軸線Aから離れるように延出する一対の延出部104bを有している。一対の延出部104bは、回転軸線Aを中心とする周方向において、互いに180度異なる位相に配置されている。
このように、開口部材104の外周面は、回転軸線Aを中心とする一様な円周面とはなっていないため、ユーザは、延出部104bを把持することで、開口部材104を安定して掴むことができる。すなわち、延出部104bは、回転軸線Aを中心とする回転方向においてユーザの手が滑らないように、滑り止めとして機能する。
なお、排出部としてのノズル102は、開口部材104に対して結合されているが、結合方法はどんなものでもよい。例えば結合方法としては、ホットメルトなどの各種接着剤を用いた方法や、ノズル102の外周に対して開口部材104の貫通孔104aを熱溶着して結合する方法などがある。また、パウチ101と開口部材104との結合方法についても、どのようなものでもよい。
ノズル102は、回転軸線Aに沿って延びる外表面としての側面102cを有しており、側面102cには、パウチ101の内部と連通するように構成された排出口102aと、凹部102eと、が設けられている。凹部102eは、パック側シャッタ103の回転方向において排出口102aと異なる位置に設けられている。
パウチ101に収容されたトナーは、パウチ101がユーザによって潰されてパウチ101の容積を減少させられることで、排出口102aを介してトナーパック100の外部に排出されるように構成されている。すなわち、ノズル102の内部には、排出口102aに向けてトナー(内容物)が通過可能なように構成されている。
なお、ノズル102は、開口部材104と一体的に構成されていてもよい。また、パウチ101とノズル102の排出口102aの間にシールが設けられ、そのシールを取り除いた場合にパウチ101と排出口102aとが連通する構成でもよい。
ノズル102の側面102cの外側には、遮蔽部材としてのパック側シャッタ103が配置されている。パック側シャッタ103は、軸線方向D1に沿った方向に延びる回転軸線Aを中心に回転可能に設けられ、開口103aを有している。
具体的には、パック側シャッタ103の内周面103mは、開口部材104の円環リブ104mに対して摺動可能に支持されている。パック側シャッタ103は、回転軸線Aを中心とする仮想円VCの半径方向rにおいて側面102cの外側に設けられ、排出口102aを遮蔽可能である。側面102cの円弧面は、半径方向rにおける外側に向かって凸の曲面である。
そして、パック側シャッタ103の内側の面、すなわち側面102cに対向する面は、ノズル102の側面102cに沿った曲面であり、略矩形状のパック側シール105が取り付けられている。
パック側シャッタ103は、パック側シール105がノズル102の排出口102aを遮蔽する遮蔽位置(図9(a)に示す位置)と、排出口102aを開放する開放位置(図9(b)に示す位置)と、の間を、回転軸線Aを中心に回転可能に構成されている。パック側シャッタ103が開放位置にあるとき、パック側シャッタ103に形成される開口103aからノズル102の排出口102aが露出する。すなわち、パック側シャッタ103は、開放位置に位置する際に、排出口102aを開放するように開口103aが設けられている。
図9(a)に示す第1遮蔽位置としての遮蔽位置にあるパック側シャッタ103が回転軸線Aを中心に矢印K方向に回転させられると、パック側シャッタ103は、図9(b)に示す第1開放位置としての開放位置に至る。逆に、開放位置にあるパック側シャッタ103が矢印L方向に回転させられると、パック側シャッタ103は遮蔽位置に至る。
すなわち、第1回転方向としての矢印K方向は、回転軸線Aを中心に遮蔽位置から開放位置へ向かう方向であり、第2回転方向としての矢印L方向は、回転軸線Aを中心に開放位置から遮蔽位置へ向かう方向である。パック側シャッタ103の回転動作において、パック側シャッタ103はパック側シール105を介してノズル102の側面102cに対して摺擦する。
次に、図8(a)乃至図10(b)を用いて、ノズル102及びパック側シャッタ103の詳細な構成について説明する。
図10(a)は、パック側シャッタ103が遮蔽位置にある時の被装着部700を示す斜視図である。図10(b)は、パック側シャッタ103が遮蔽位置にある時の被装着部700を示す他の斜視図である。
図8乃至図10(b)に示すように、ノズル102は、回転軸線Aを中心とする周方向において互いに対向する面を含む被位置決め部102dを有している。被位置決め部102dは、トナーパック100が装着部106に装着された時に、第一枠体107の位置決め部107a(図4(a))に係合する。これによって、ノズル102の第一枠体107(本体ベース部2)に対する回転軸線Aを中心とする回転方向の位置が決められる。
回転軸線Aの方向において被位置決め部102dの装着方向Mにおける下流側にはそれぞれ、面102e1及び面102e2が設けられている。面102d1と面102d2の間及び面102e1及び面102e2の間には、側面102e3が設けられている。側面102e3は、側面102cよりも半径方向rにおいて内側に凹んでいる。被位置決め部102d、面102e1、面102e2及び側面102e3は、凹部102eを形成している。
また、パック側シャッタ103の側面103dには、開口103aが設けられている。
側面103dは、回転軸線Aに沿って延びている。図10(a)に示すように、パック側シャッタ103が遮蔽位置にあるときに、開口103aからノズル102の凹部102eの少なくとも一部が露出している。これは、パック側シャッタ103が遮蔽位置に位置する状態でトナーパック100を装着部106に装着したときに、凹部102eの被位置決め部102dを位置決め部107aと係合させるためである。
更に、パック側シャッタ103には、回転軸線Aを挟んで開口103aの反対側に、被駆動伝達部103eが設けられている。被駆動伝達部103eは、パック側シャッタ103が遮蔽位置に位置する場合に、回転軸線Aを挟んでノズル102の凹部102eとは反対側に設けられている。
被駆動伝達部103eは、面103b1,103b2及び側面103b3を有しており、後述する操作レバー108の駆動伝達部108aに係合可能である。側面103b3は、面103b1及び103b2の間に設けられ、側面103dよりも半径方向rの内側に凹んでいる。
また、パック側シャッタ103の装着方向Mにおける上流端部には、側面103dよりも半径方向rにおける外側、すなわち回転軸線Aに対して離れる方向に、側面103dから延びるフランジ部103iが設けられている。フランジ部103iには、後述する被固定部としてのキャップ固定部103nが設けられている。
次に、ノズル102の突出部102bについて詳しく説明する。
図9(a)(b)のように、トナーパック100の第2端部の側(ノズル102の側)が第1端部の側(パウチ101の側)の下方にある姿勢にトナーパック100を方向付ける。もしくは、ノズル102の少なくとも一部がパウチ101よりも下方にあり、回転軸線Aが鉛直(重力)方向VD(に沿う方向VD1)と平行になるようにトナーパック100を方向づける。
この姿勢は、画像形成装置1の装着部106へトナーパック100が装着される際の姿勢である。この時、図9(a)乃至図10(b)において、装着方向Mは下方向、取り外し方向Uは上方向になる。
パック側シャッタ103は、鉛直方向VDにおける下方の端面でありパック側シャッタ103の底面を構成する端面103cを有している。ノズル102は、パック側シャッタ103の端面103cよりも装着方向Mにおける下流、すなわち下方に突出する突出部102bを有する。
突出部102bは、回転軸線Aを中心とする円筒部(円筒形状を有する部分)である。突出部102bは、下方の端面である突出部端面102b2を有する。突出部端面102b2には、回転軸線Aを中心とする内周面102b1を有する穴が設けられている。
また、突出部102bは、図8(b)に示すように、ノズル102の下方の端面102jよりも下方に突出している。なお、本実施の形態においては、パック側シャッタ103の端面103cとノズル102の端面102jは、回転軸線Aに垂直な端面であるが、これに限定されない。
これらの面は、回転軸線Aに垂直な方向から見た時に回転軸線Aに交差する方向に延びる面であればよい。また、突出部102bは、必ずしもノズル102に設けられている必要はない。
[操作レバーの操作]
ユーザが、キャップ120が外されたトナーパック100を装着部に装着された後、操作レバー108を操作することで装置側シャッタ109およびパック側シャッタ103が共に開くようになり、トナーパック100から装置本体へトナーを補給可能になる。
なお、トナーパック100を装着部106に装着する際には、まず、ユーザは、上述した手順でトナーパック100の被装着部700からキャップ本体部120U1(キャップ本体)を取り外す。これにより、被装着部700の被駆動伝達部103e、突出部102b及び被位置決め部102d(図10(a)(b)参照)が露出される。トナーパック100の被装着部700は、キャップ本体部120U1が取り外された状態で、画像形成装置1の装着部106に装着可能となる。なお、キャップ本体部120U1は、トナーパック100の被装着部700に対して、再度装着することができる。
具体的に、図11は、閉位置に位置する操作レバー108及びトナーパック100を示す斜視図である。図12は、開位置に位置する操作レバー108及びトナーパック100を示す斜視図である。
先述したように、トナーパック100が装着部106に装着された状態では、操作レバー108、パック側シャッタ103及び装置側シャッタ109は、本体ベース部2及びノズル102に対し、回転軸線Bを中心として一体的に回転可能となる。トナーパック100が装着部106に装着され、かつ操作レバー108が閉位置に位置する状態では、排出口102aは、パック側シャッタ103及びパック側シール105と、装置側シャッタ109と、によって遮蔽される。このため、パウチ101内のトナーは、第二枠体117の装置側開口117aに到達することができないように構成されている。
図11および図12に示すように、トナーパック100が装着部106に装着された状態で操作レバー108が閉位置から開位置へ矢印Q方向に回転させられると、パック側シャッタ103及び装置側シャッタ109が遮蔽位置から開放位置へ回転する。
より具体的には、操作レバー108の駆動伝達部108aが、パック側シャッタ103の面103b1を押圧する。これにより、パック側シャッタ103は、操作レバー108と共に遮蔽位置から開放位置へ回転される。
言い換えれば、パック側シャッタ103は、駆動伝達部108aと面103b1とが係合することで、操作レバー108の回転に連動して遮蔽位置から開放位置へ回転する。また、遮蔽位置から開放位置へと回転されるパック側シャッタ103の面103b2が、装置側シャッタ109の被駆動伝達部109eを押圧する。
これにより、装置側シャッタ109は、パック側シャッタ103と共に遮蔽位置から開放位置へ回転される。言い換えれば、装置側シャッタ109は、面103b2と被駆動伝達部109eとが係合することで、操作レバー108の回転に連動してパック側シャッタ103と一体的に回転する。
すると、パック側シャッタ103及びパック側シール105と、装置側シャッタ109と、が移動することで、ノズル102の排出口102aが開放される。すなわち、トナーパック100のパウチ101とトナー収容部36とは排出口102a、受入口109a、及び装置側開口117aを介して連通する。パウチ101内のトナーは、パウチ101がユーザによって圧縮されることで、空気と共に排出口102a、受入口109a及び装置側開口117aを介して、現像容器32のトナー収容部36に補給される。
ユーザは、トナーパック100から現像容器32へのトナーの補給が完了すると、操作レバー108を開位置から閉位置へ回転させる。操作レバー108が開位置から閉位置へ回転させられると、操作レバー108の駆動伝達部108aがパック側シャッタ103の面103b2を押圧する。
これにより、パック側シャッタ103は、操作レバー108と共に開放位置から遮蔽位置へ回転される。また、開放位置から遮蔽位置へと回転されるパック側シャッタ103の面103b1が装置側シャッタ109の被駆動伝達部109eを押圧する。これにより、装置側シャッタ109は、パック側シャッタ103と共に開放位置から遮蔽位置へ回転される。
この状態で、ユーザは、トナーパック100を装着部106から引き抜くことで、トナーの補給作業が完了する。補給作業が完了した後のトナーパック100に対して、ユーザは、キャップ本体部120U1を取付けてもよく、キャップ本体部120U1とトナーパック100とを別々に処分してもよい。
[キャップ]
(1)キャップの構成
次に、図8(a)(b)及び図13(a)乃至図15(c)を用いて、トナーパック100に取り付けられるキャップ120の構成について説明する。なお、図13乃至図15では、図8と同様に、キャップの外周面に凸状に形成された「標識部」(図21を参照する)を省略している。
図15(a)は、キャップ120が取り付けられた状態のトナーパック100を示す斜視図である。図13(b)は、キャップ120がトナーパック100から取り外された様子を示す斜視図である。
図14(a)は、キャップ120を示す正面図である。より具体的に、図9(a)には、(キャップがパウチに取り付けられている状態を基準として)パウチの厚み方向(Z)から見たキャップ120の様子を示している。図14(b)は、キャップ120を示す斜視図である。
図15(a)は、キャップ120がパック側シャッタ103に取り付けられた状態を示す斜視図である。図15(b)は、キャップ120がパック側シャッタ103から取り外される過程を示す斜視図である。
一方、図15(c)は、キャップ120がトナーパック100から取り外された様子を示す斜視図である。なお、図15(a)(b)においては、キャップ120の外形は破線で示されている。
図8(a)(b)及び図13(a)乃至図14(b)に示すように、キャップ120は、トナーパック100のノズル102及びパック側シャッタ103から構成される被装着部700に取り付けられる。キャップ120は、被装着部700に装着されることで、被装着部700の少なくとも一部を覆う。
より詳しくは、キャップ120の後述するキャップ本体部120U1は、パック側シャッタ103の外側面としての側面103dの少なくとも一部を囲う。本実施の形態では、キャップ120は、パック側シャッタ103の側面103dに設けられた容器シャッタ側ネジ部としてのネジ凹部103gに係合することでパック側シャッタ103に取り付けられる。
キャップ120は、本体部としてのキャップ本体部120U1(キャップ本体)と、固定部としての固定タブ120U2(結合部)と、キャップ本体部120U1と固定タブ120U2とを接続する接続部120U3(繋部)と、を有している。なお、固定タブ120U2および接続部120U3は、連結部Cx1を構成している。また、連結部Cx1は、キャップ120の開口側の縁部CP01に設けられている。
本実施の形態では、キャップ本体部120U1は、回転軸線Aの軸線方向に延びる円筒状に形成されているが、これに限定されない。すなわち、キャップ本体部120U1は、回転軸線Aの軸線方向に延びる筒形状に構成されていればよく、例えば多角筒形状に構成されてもよい。
キャップ本体部120U1は、キャップ開口部120a、底面120b、内周面120c、円環リブ120d、ネジ凸部120e、及びキャップ外周面120f(外周面)を有している。開口部としてのキャップ開口部120aは、回転軸線Aの軸線方向D1における一端に設けられている。円環リブ120dは、底面120bとは反対側の面120gから取り外し方向Uにおける下流、すなわち上方に向かって延びている。
なお、面120gは、パック側シャッタ103の端面103c及びノズル102の突出部102bに対向している。キャップ側ネジ部としてのネジ凸部120eは、回転軸線Aに沿って延びる内周面120cに設けられており、内周面120cから半径方向rにおける内側に突出している。ネジ凸部120eは、キャップ本体部120U1が矢印K方向に回転されることで、パック側シャッタ103のネジ凹部103gに係合することができる。
ネジ凸部120eがネジ凹部103gに係合することで、キャップ本体部120U1がパック側シャッタ103に取り付けられる。なお、キャップ120の内周面120cは、パック側シャッタ103の側面103dの少なくとも一部を囲うように構成され、本実施の形態では、側面103dの全面を囲っている。
ここで、トナーパック100及びキャップ120を含む現像剤容器800を、回転軸線Aが鉛直方向VDと平行になるように、かつノズル102がパウチ101よりも下方になるように方向づけた場合について考える。
このような現像剤容器800の姿勢は、装着部106にトナーパック100を装着させる際の姿勢と同様である。この時、円環リブ120dは、面120gから上方に延びている。また、底面120bは、装着方向Mにおいてキャップ120の端面であると共に回転軸線Aに垂直な面であり、キャップ120がトナーパック100に取り付けられた状態において、現像剤容器800の底面となる。
また、底面120bは、図14(a)に示す姿勢の時、水平方向に延びている。このため、現像剤容器800は、底面120bを設置面に対して当接させることで、自立可能に構成されている。
キャップ120は、トナーパック100の被装着部700を覆うように、被装着部700のパック側シャッタ103に取り付けられる。この時、キャップ120の円環リブ120dは、半径方向rに関し、ノズル102の突出部102bよりも外側に設けられ、突出部102bを囲うように設けられている。言い換えれば、キャップ突出部としての円環リブ120dは、鉛直方向(取り外し方向U又は装着方向M)に見て、突出部102bに重ならないように配置されている。
このため、キャップ120が物流時等に外部から衝撃を受けたとしても、突出部102bを保護することができる。突出部102bの突出部端面102b2は、後述するように、トナーパック100が装着部106に装着される際に装置側シャッタ109のパック当接面109g(図6(a)参照)に突き当たって、トナーパック100の装着方向Mにおける位置決めを行う。したがって、突出部端面102b2がキャップ120によって保護されることで、装着部106に対するトナーパック100の装着方向Mにおける位置決め精度を向上することができる。
また、図8(b)及び図13(a)(b)に示すように、キャップ120がトナーパック100に取り付けられた状態では、キャップ開口部120aは、被位置決め部102d及び被駆動伝達部103eよりも取り外し方向Uにおける下流に配置されている。すなわち、被位置決め部102d及び被駆動伝達部103eは、キャップ120の外周面としてのキャップ外周面120fによって覆われて保護されている。
なお、被位置決め部102dは、ノズル102の第一枠体107(本体ベース部2)に対する回転軸線Aを中心とする回転方向における位置決めに用いられる。被駆動伝達部103eは、操作レバー108の駆動伝達部108aに係合することで、操作レバー108によるパック側シャッタ103の回転操作に用いられる。
また、トナーパック100の被装着部700のネジ凹部103g以外の部分は、キャップ120の内周面120cから離間している。これにより、被装着部700の各部分は、キャップ120によって衝撃から保護されている。
また、キャップ120がトナーパック100の被装着部700に取り付けられた状態では、たとえノズル102の排出口102aからトナーが漏れてしまったとしても、キャップ120が漏れたトナーの受け皿となる。このため、ユーザは、漏れたトナーに直接触れることなく、ユーザの手などへのトナーの付着を低減することができる。なお、トナーパック100に収容される内容物が液体の場合には、キャップ120へ漏れ出た液体は、時間経過によってキャップ120上で乾燥する。これにより、ユーザの手などへの内容物の付着を低減することができる。
キャップ120の固定タブ120U2は、接続部120U3を介してキャップ本体部120U1のキャップ開口部120aと繋がっており、取り外し方向U1においてキャップ本体部120U1よりも下流に配置されている。キャップ120が被装着部700から一度も取り外されておらず、トナーパック100が未使用の状態では、固定タブ120U2は、パック側シャッタ103のフランジ部103iに設けられたキャップ固定部103nに固定されている。
すなわち、固定タブ120U2は、回転軸線Aを中心とする仮想円VCの円周方向において、フランジ部103iの一部にのみ固定される。
より詳しくは、図19に示すように、回転軸線Aの方向に見て、固定タブ120U2は、回転軸線Aを中心とする円周角が90度の領域AR3内に設けられている。
なお、固定タブ120U2は、領域AR3内に限らず、例えば回転軸線Aを中心とする円周角がそれぞれ60度、120度、180度の領域内に設けられてもよい。
図15(a)に示すように、キャップ120のネジ凸部120eは、パック側シャッタ103のネジ凹部103gに係合(螺合)している。キャップ固定部103nは、図10(a)に示すように、平面部103n1と、平面部103n1から回転軸線Aに沿って装着方向Mに向かって突出する2つの突起部103n2,103n3と、を有している。
第2係合部としての突起部103n2,103n3は、回転軸線Aを中心とする仮想円VCの円周方向において、空隙を存して並設されている。平面部103n1は、回転軸線Aに直交する平面に沿って延びている。
固定タブ120U2は、図14(b)に示すように、回転軸線Aに直交する平面に沿って延びる接着面としての平面部120U2aと、平面部120Uaに設けられる2つの孔120U2b,120U2cと、を有している。第1係合部としての孔120U2b,120U2cは、回転軸線Aに沿って延びており、貫通孔でも、装着方向Mの下流端部に底のある有底穴でもよい。
なお、孔120U2b,120U2cには、キャップ固定部103nの突起部103n2,103n3が係合可能である。また、固定タブ120U2は、接続部120U3を介して、キャップ本体部120U1と繋がっているので、キャップ120は、パック側シャッタ103に対して相対的に移動しないように固定されている。固定タブ120U2のキャップ固定部103nへの固定方法については後述する。
トナーパック100からキャップ120を取り外す際には、図15(b)に示すように、ユーザは、トナーパック100に取り付けられたキャップ120を矢印L方向(回転方向)に回転させる。これにより、キャップ120は、ネジ凹部103g及びネジ凸部120eによって案内されて、被装着部700に対して軸線方向D1、より詳しくは装着方向Mにおける下流に移動する。
そして、キャップ120が装着方向Mにおける下流に移動する際に、固定タブ120U2とキャップ本体部120U1とを接続する接続部120U3が破断する。接続部120U3の破断は、固定タブ120U2がキャップ固定部103nに固定された状態で行われ、これにより、キャップ本体部120U1が固定タブ120U2から分離される。
そして、図15(c)に示すように、更にキャップ本体部120U1を矢印L方向に回転させることで、ネジ凹部103gとネジ凸部120eとの係合が解除され、キャップ本体部120U1はトナーパック100の被装着部700から取り外される。
(2)接続部及び固定タブの詳細構成
次に、図16乃至図20(b)を用いて、接続部120U3及び固定タブ120U2の詳細構成について説明する。
図16は、トナーパック100を取り外し方向Uに見た図である。即ち、図16には、パウチの高さ方向(X)に沿って、キャップ側からみたトナーパック100の様子を示している。
図17(a)は、キャップ120を示す正面図である。より具体的に、図17(a)には、(キャップがパウチに取り付けられている状態を基準として)パウチの幅方向(Y)から見たキャップ120の様子を示している。なお、図17(a)では、図8と同様に、キャップの外周面に凸状に形成された「標識部」(図21を参照する)を省略している。
図17(b)は、図17(a)の一点鎖線で囲まれた領域を示す拡大図である。
図18(a)は、図17(b)の25A-25A断面を示す断面図である。図18(b)は、図17(b)の25B-25B断面を示す断面図である。図18(c)は、平面部120U2aの面積を示す図である。
図19は、開口部材104の延出部104bと固定タブ120U2との位置関係を示す図である。なお、図19は、パウチの高さ方向(X)から見た様子を示している。
図20(a)は、固定タブ120U2とパック側シャッタ103の開口103aとの位置関係を示す、トナーパック100の底面図である。図20(b)は、変形例に係るトナーパック100の底面図である。なお、図20も、パウチの高さ方向(X)から見た様子を示している。
図16に示すように、固定タブ120U2は、半径方向rに関し、キャップ本体部120U1のキャップ外周面120fよりも回転軸線Aから離れた位置に配置されている。また、固定タブ120U2は、パック側シャッタ103のフランジ部103iに設けられたキャップ固定部103nに対して接着されて固定されている。この時、固定タブ120U2の孔120U2b,120U2cには、キャップ固定部103nの突起部103n2,103n3が係合している。
また、固定タブ120U2の平面部120U2aは、キャップ固定部103nの平面部103n1に接着されている。なお、孔120U2b,120U2cと突起部103n2,103n3の関係は逆でもよく、これらの数や大きさ、形状についても限定されない。ここで、固定タブ120U2は、容易にキャップ固定部103nから剥離できない強度で固定されていることが好適であり、更にはキャップ120の材料の強度よりも強い固定強度であることが望ましい。
つまり、キャップ本体部120U1をトナーパック100から取り外す際に、固定タブ120U2とキャップ固定部103nとの固定が外れるよりも先に、キャップ本体部120U1と固定タブ120U2とが分離することが望ましい。そのために、本実施の形態では、図17(a)(b)に示すように、固定タブ120U2とキャップ固定部103nとの固定が外れるよりも先に破断するように構成された接続部120U3が設けられている。本実施の形態では、接続部120U3は、3つ設けられているが、これに限定されず、1~2個や4個以上設けてもよい。
3つの接続部120U3は、略同一形状で構成されており、互いに回転軸線Aを中心とする周方向において異なる位置に配置されている。3つの接続部120U3は、回転軸線Aに沿って延びており、それぞれキャップ本体部120U1と固定タブ120U2とを接続している柱状のリブである。そして、回転軸線Aに直交する断面において、各接続部120U3の断面積は、固定タブ120U2の平面部120U2aの断面積よりも小さくなるように構成されている。
なお、3つの接続部120U3の合計の断面積も、固定タブ120U2の断面積よりも小さくなるように構成されている。図18(c)において、孔120U2b,120U2cを含まない平面部120U2aの面積S3が固定タブ120U2の断面積としての面積S3である。面積S3は、後述する第1面積S1及び第2面積S2よりも小さい。
また、各接続部120U3は、回転軸線Aの軸線方向D1においてキャップ本体部120U1と固定タブ120U2との間で断面積が一様ではなく、断続的に変化する形状となっている。例えば、図17(b)及び図18(a)(b)に示すように、接続部120U3の第1断面としての25A-25A断面における断面積を第1面積S1とする。また、接続部120U3の第2断面としての25B-25B断面における断面積を第2面積S2とする。
この場合、第2面積S2は、第1面積S1よりも小さい。なお、回転軸線Aの軸線方向D1において、第1面積S1を有する接続部120U3の部分は、第2面積S2を有する接続部120U3の部分よりも長い。
25A-25A断面及び25B-25B断面は、回転軸線Aに直交する断面である。25B-25B断面は、軸線方向D1において、25A-25A断面とは異なる位置に位置し、より詳しくは、25A-25Aよりもキャップ本体部120U1に近い位置に位置している。このように、本実施の形態の接続部120U3の断面積は、固定タブ120U2に近い側で大きく、キャップ本体部120U1に近い側で小さくなるようになっている。
更に、接続部120U3は、固定タブ120U2に接続される側の端部において、矢印L方向の上流側の隅部T1と、下流側の隅部T2と、を有している。隅部T1は、隅部T2よりも小さな曲率で固定タブ120U2に滑らかに接続されている。すなわち、隅部T2は、隅部T1よりも大きな面積で固定タブ120U2と接続している。
このように、接続部120U3の断面積がキャップ本体部120U1に近い側で小さくなるため、接続部120U3は、よりキャップ本体部120U1に近い側で破断しやすくなっている。また、隅部T1が隅部T2よりも小さな曲率で形成されているため、キャップ本体部120U1が矢印L1方向に回転された際に、隅部T1側よりも隅部T2側が屈曲しやすく、かつ隅部T1の方が隅部T2に対して曲げ応力に強い。
このため、接続部120U3の固定タブ120U2に接続される隅部T1,T2を含む、固定タブ120U2寄りの部分が破断する前に、接続部120U3のキャップ本体部120U1寄りの部分が破断する。従って、キャップ本体部120U1側に残る破断後の接続部120U3の残存物を小さくすることができ、取り外されたキャップ本体部120U1をユーザが管理する際に、該残存物が引っかかりにくく、ユーザビリティを向上できる。
なお、本実施の形態では、接続部120U3の断面積は、固定タブ120U2に近い側で大きく、キャップ本体部120U1に近い側で小さくなるように構成されていたが、これに限定されない。接続部120U3は、キャップ本体部120U1と固定タブ120U2との間のいずれの場所でも、破断しやすいように断面積が小さい箇所が設けられると好適である。
また、本実施の形態においては、キャップ120およびパック側シャッタ103の材料としてポリプロピレン樹脂が用いられている。固定タブ120U2及びキャップ固定部103nは、互いの平面部120U2a,103n1にヘキサンとアミン化合物を主成分とするプライマ―を塗布した後に、シアノアクリレート系の瞬間接着剤を塗布することで、接着される。
このような方法で接着された固定タブ120U2及びキャップ固定部103nの接着強度は、接続部120U3の強度よりも高い。このように、平面部120U2a,103n1が接着されているため、固定タブ120U2は、回転軸線Aの軸線方向D1において、パック側シャッタ103に対して移動規制される。
また、孔120U2b,120U2cに突起部103n2,103n3が係合しているため、固定タブ120U2は、キャップ本体部120U1の回転方向において、パック側シャッタ103に対して移動規制される。すなわち、固定タブ120U2は、軸線方向D1及びキャップ本体部120U1の回転方向の双方において、パック側シャッタ103を含む被装着部700に対するキャップ本体部120U1の移動を規制するように被装着部700に固定されている。
このため、キャップ120のキャップ本体部120U1をトナーパック100から取り外す際に、固定タブ120U2及びキャップ固定部103nの接着は外れることなく、接続部120U3が破断する。これにより、キャップ本体部120U1が固定タブ120U2から分離し、キャップ本体部120U1をトナーパック100から取り外すことができる。
このように、接続部120U3が破断したキャップ120は、すでに使用されたものであることを外観から判別することができ、使用済みのトナーパック100を用いてトナー補給することを低減できる。これにより、トナーの補給効率を向上することができる。
次に、図19を用いて、開口部材104の延出部104bと固定タブ120U2との位置関係について説明する。図19は、トナーパック100及びキャップ120を取り外し方向U(軸線方向D1)に見た図である。図19において、開口部材104の外形は、破線で示されている。
図19に示すように、固定タブ120U2は、軸線方向D1に見た場合に、少なくとも一部が開口部材104の延出部104bに重なるように配置されている。延出部104bは、キャップ本体部120U1のキャップ外周面120fよりも半径方向rにおける外側に突出している。
キャップ本体部120U1をトナーパック100から取り外す際には、ユーザは、キャップ本体部120U1を回転させる力をキャップ本体部120U1に加える。この時、キャップ本体部120U1を回転させる手とは逆の手で開口部材104の延出部104bを把持することで、キャップ本体部120U1に力を掛けやすい。すなわち、延出部104bは、回転軸線Aを中心とする回転方向においてユーザの手が滑らないように、滑り止めとして機能し、操作性を向上できる。
キャップ120をトナーパック100に対して回転方向に固定している固定タブ120U2と、延出部104bと、が軸線方向D1に見て重なる位置に配置されているため、ユーザは固定タブ120U2及び接続部U3の状態を容易に確認することができる。このため、ユーザは、トナーパック100が未使用であるか使用済みであるかを判別しやすくなり、ユーザビリティを向上できる。
次に、図10(a)、図19及び図20(a)を用いて、固定タブ120U2とパック側シャッタ103の開口103aとの位置関係について説明する。図20(a)(b)は、トナーパック100を回転軸線Aに沿った取り外し方向U(図13(b)参照)に視た図である。
図10(a)及び図20(a)に示すように、固定タブ120U2及びキャップ固定部103nは、回転軸線Aを中心とする仮想円VCの円周方向において、開口103aと同じ位相に設けられている。キャップ固定部103nは、フランジ部103iの他の場所に設けられてもよいが、開口103aと同じ位相の本実施の形態の位置は、キャップ固定部103nを容易に設置でき、パック側シャッタ103の製造が容易である。また、図20(b)に示す変形例のように、固定タブ120U2及びキャップ固定部103nを、凹状に形成される被駆動伝達部103eと同じ位相に設けてもよい。
また、図10(a)及び図20(a)に示すように、回転軸線Aの方向(軸線方向D1)に見て、回転軸線Aを中心とする仮想円の円周方向に関して開口103aの一方側の縁103a1と回転軸線Aを通る直線を第1直線W1とする。また、開口103aの他方側の縁103a2と回転軸線Aを通る直線を第2直線W2とする。このとき、回転軸線Aの方向(軸線方向D1)に見て、固定タブ120U2及びキャップ固定部103nは、第1直線W1と第2直線W2の間であって、開口103aを含む領域AR1に配置される。
なお、第1直線W1及び第2直線W2がそれぞれ通る縁103a1,103a2は、フランジ部103iとの接続部分であり、パック側シャッタ103の側面103dの装着方向Mにおける上流端部に位置する。また、図20(b)に示す変形例の場合には、回転軸線Aの方向に見て、固定タブ120U2及びキャップ固定部103nは、第1直線W1と第2直線W2の間であって、開口103aを含む領域AR1の反対側の領域AR2に配置される。
以上のように、本実施の形態によると、画像形成装置1に装着可能な現像剤容器800の一形態を提供することができる。とりわけ、キャップ120をトナーパック100から取り外す際に、キャップ本体部120U1が固定タブ120U2から分離するので、トナーパック100が未使用であるか使用済みであるかを判別しやすくなり、ユーザビリティを向上できる。
また、トナーパック100の被装着部700にキャップ120を取付けることで、被装着部700を保護することができる。特に、キャップ120は、被装着部700の被駆動伝達部103e、突出部102b及び被位置決め部102dを保護することができる。
これら被駆動伝達部103e、突出部102b及び被位置決め部102dは、トナーパック100(ノズル102)の装着部106への位置決めや、操作レバー108によるパック側シャッタ103の回転操作に用いられる。このため、被駆動伝達部103e、突出部102b及び被位置決め部102dが、トナーの補給前に外部からの衝撃等によって破損することを防止し、トナーパック100から現像容器32へのトナー補給を適切に行うことができる。
(3)標識部
次に、本実施例の特徴であるキャップの外周面に形成される「標識部」とパーティングラインの配置関係について、図21~26を用いて説明する。
図21(a)は、トナーパックを高さ方向に沿ってパウチの底部側から見た平面概念図である。
図21(b)は、トナーパックを幅方向に沿って見た平面概念図である。
図21(c)は、トナーパックを厚み方向に沿って見た平面概念図である。
図21(d)は、トナーパックを高さ方向に沿ってキャップ(120)側から見た平面概念図である。
図21(e)は、図21(c)に示すキャップの部分拡大概念図である。なお、図21(e)には、キャップの外周面の標識部とパーティングラインとの位置関係を示している。
図21(a)~(d)、および、図8(a)(b)に示すように、本実施例では、現像剤容器800は、トナーパック100とキャップ120を備える。トナーパック100は、トナーを収容可能なパウチ101と連通部材900から構成される。
パウチ101は、底部101bと、開口101aを形成するように底部101bから延びる側部101cとを備えている。
連通部材900は、パウチ101の開口側に固定され、パウチ101の内部を外部へ連通している。
キャップ120は、射出成形により形成され、連通部材900に対し回転することによって連通部材900から取り外し可能である。
図21(e)に示すように、本実施例では、キャップ120の外周面120fには、キャップ120を連通部材900から取り外すための回転方向(矢印L方向)を示す標識部MK、および、パーティングラインPLが形成されている。
なお、本実施例では、標識部MKは、キャップ120の外周面120fから凸状に形成されている。具体的に、標識部MKは、外周面120fから径方向r(図16を参照)の外側へ突出している。なお、本実施例では、標識部MKの外周面面に対する高さ(H)は、1.0mm以下である。
また、標識部MKは、方向(向き)を示すアローヘッド部M1と、シャフト部M2を備えている。
また、前述したように、本実施例では、キャップ120は、キャップ本体120U1と、キャップ本体の縁部CP01(図14(a)を参照)に設けられ、キャップ本体120U1と連通部材900(図8(b)を参照)を連結する連結部Cx1を備えている。
また、前述したように、本実施例では、連結部Cx1の120U3は、回転方向(L)におけるキャップ本体と連通部材の相対移動によりせん断可能な構成されている。
また、前述したように、本実施例では、連結部Cx1は、キャップ本体120U1と一体に形成されている。
また、前述したように、連結部Cx1は、キャップ120の外周面120fにおいて、回転軸X0(回転軸線A)を回転中心C1に、パーティングラインPLが形成される位置に対して、回転方向Lの上流側90°となる位置、または、下流側90°となる位置に、形成される。
また、前述したように、連結部Cx1は、連通部材900に結合されて固定される結合部120U2と、複数の繋部(120U3)と、を有する。
前述したように、繋部(120U3)は、一端がキャップ本体(120U1)に連結され、他端が結合部(120U2)に連結されている。
そして、前述したように、隣り合う二つの繋部(120U3)は、キャップの回転軸X0に沿う方向X01に延びるパーティングラインPLが並ぶ方向YPL(図24を参照)において、所定距離以上に離れて配置されている。言い換えれば、隣り合う二つの繋部120U3は、互いに回転軸線Aを中心とする周方向において、異なる位置に配置されているので、間に隙間を有している。
アローヘッド部M1は、回転方向(L)の上流側に位置する後端M11と下流側に位置する先端M12を備えている。一方、シャフト部M2は、回転方向(L)において、アローヘッド部M1の上流側でアローヘッド部M1の後端M11から繋がれるように形成され、回転方向(L)に沿って延びでいる。
パーティングライン(PL)は、キャップの外周面120fにおいて、キャップの回転軸X0に沿う方向X01に延びている。なお、外周面120f以外に、パーティングラインPLは、採用する金型によってキャップの底面120b(外側の底面)に形成される場合もある。
本実施例では、キャップの外周面には、標識部MK以外に、第2の標識部MK2も形成されている。
図24または25に示すように、第2の標識部MK2は、キャップの外周面において、標識部MKの位置から、矢印L方向に180°移動した位置に形成されている。言い換えれば、回転軸X0を中心C1として、第2の標識部MK2を180°回転した場合、第2の標識部MK2は、標識部MKの元位置と重なるようになる。
即ち、第2の標識部MK2は、キャップの回転軸X0を中心C1として、標識部MKの回転対象となる。なお、本実施例では、キャップの外周面120fには、標識部を2か所(MK、MK2)設けたが、1か所(標識部MK)のみでもよい。
また、図21(e)に示すように、アローヘッド部M1は、矢印L方向に直交する方向において、ヘッド幅W01が最大となる「ヘッド最大部M111」を存在する。本実施例では、「ヘッド最大部M111」は、アローヘッド部M1の後端端面M11sに配置される。
また、「アローヘッド部M1」の形状として、「三角形」であることが好ましいが、方向性を示すことが可能な形状であれば、特に「三角形」に限定する必要はない。例えば、アローヘッドの先端側(M12)に曲線部を有するものであってもよい。また、三角形と他の形状の組み合わせでなる「異形形状」であってもよい。
(4)キャップ成形用金型
次に、キャップを射出成形するために使用される金型ついて説明する。
図22は、キャップを形成するための金型を下方から見た斜視概念図である。
図23は、キャップを形成するための金型を上方から見た斜視概念図である。
図24は、キャップを形成するための金型を上方から見た一部透視かつ斜視概念図である。
図22~24に示すように、本実施例のキャップ120を射出成形するために、主に、三つの金型MD1,MD2、MD3が使用される。
具体的に、互い逆方向となる方向F1,F2に移動可能な第1金型MD1と第2金型MD2の間に、方向F1(F2)対して直交する方向F3に移動可能な第3金型MD3を配置し、キャップを形成するための型が構成される。第1、第2金型MD1,MD2は、主にキャップの外側の形状に対応しており、第3金型MD3は、キャップの内側の形状に対応している。
なお、本実施例では、方向F3において、第3金型MD3に対向する対向金型も存在するが、ここでは、対向金型を省略している。また、対向金型を、金型MD1,MD2の形状と統合し、MD1、MD2の一部とすることも可能である。即ち、金型MD1~MD3によってキャップ120の型を形成してもよい。
金型によって構成される型に、樹脂を注入(射出)することにより、キャップ120が形成される。
また、キャップ120が成形された後、方向F1,F2に沿って、第1、第2金型MD1,MD2それぞれを移動させることで、キャップ120が第1、第2金型MD1,MD2から離型することができる。
同様に、方向F3に沿って第3金型MD3とその対向金型(不図示)移動させることで、キャップ120が第3金型から離型することができる。
なお、キャップの外周面120fには、第1、第2金型MD1、MD2の分割面に沿って、パーティングラインPLが形成される。なお、本実施例では、金型MD3にはスライド構成の駒割(不図示)が施されており、キャップ120の内周面に前述した「ネジ凸部120e」の形状があっても、F3方向に金型MD3が抜ける構成となっている。
また、第1金型MD1には、主に、第1標識部MKのアローヘッド部に対応する第1形成部MD11と、第2標識部MK2のシャフト部に対応する第2形成部MD12を有する。
一方、第2金型MD2には、主に、第1標識部MKのシャフト部に対応する第3形成部MD21(図24を参照)と、第2標識部MK2のアローヘッド部に対応する第4形成部MD22(図22を参照)を有する。
また、23で示すように、第2金型MD2には、固定タブ120U2及び接続部120U3に対応する第5形成部MD23,第6形成部MD24を有する。なお、第6形成部MD24は、隣接する二つの接続部120U3の間に「隙間G01」を形成するための構成である(図17(b)を参照)。
即ち、第6形成部MD24によって、パーティングラインPLの並ぶ方向YPL(図24を参照)に、複数の接続部120U3(図17(b)を参照)を並べて形成することができる。そして、第2金型をF2方向に移動することに伴って、第6形成部MD24が「隙間G01」から抜けることができる。
(5)標識部MKとパーティングラインPLの位置関係
次に、図8、図21、図25、および、図26を用いて、実施例1の、キャップ外周面120f上の標識部MKのアローヘッド部M1と、パーティングラインPLの関係について説明する。
図25は、実施例1における、キャップ外周面上の、標識部とパーティングラインPLの位置を示す概念図である。なお、図25、および、後述する図26~29は、キャップ120の回転軸線X0に沿って、キャップの底部120b側から見た、キャップの様子を概念的に示したものである。
図26は、実施例1における、キャップ外周面上の、標識部とパーティングラインPLの「配置可能領域FS1」を示す概念図である。なお、なお、図26では、固定タブ120U2、標識部MK2などの構成を省略している。
まず、図8または図21に示すように、本実施例では、パウチ101の開口側(101a)と底部側(101b)を結ぶ方向を第1方向Xとすることができる。また、第1方向Xに直交するパウチの断面の断面形状の長手方向を第2方向Yとし、第1方向X及び第2方向Yに直交する方向を第3方向Zとして定義することができる。
そして、図21(a)に示すように、第1方向Xに沿って見た場合、キャップ120が連通部材900から取り外される前の状態で、第3方向Zにおけるパウチ101の厚みW02が最大となる第2方向Yにおける位置Y0が存在する。さらに、パウチ101の厚みW02が最大となる位置Y0に対応したキャップの外周面120f上の位置を基準位置Y0cとすることができる。
また、図26に示すように、外周面120fに沿って、且つ、回転軸X0を回転中心C1に、基準位置Y0cに対して、回転方向(L)の上流側45°移動した位置を第1位置P1とし、回転方向(L)の下流側45°移動した位置を第2位置P2とすることができる。
実施例1では、外周面120fにおいて、第1位置P1から、第2位置P2までの領域FS1に、少なくともアローヘッド部M1の後端M11の端面M11sが配置されると共に、パーティングラインPLが端面M11sと重なるように配置される。
例えば、アローヘッド部M1の後端M11の端面M11sが上流側に位置する第1位置P1に配置された場合、パーティングラインPLuも併せて第1位置P1に配置することができる。このとき、第1金型MD1が方向F1uに、第2金型MD2が方向F2uに、それぞれ沿って移動することができる。
一方、アローヘッド部M1の後端M11の端面M11sが下流側に位置する第2位置P2に配置された場合、パーティングラインPLdも併せて第2位置P2に配置することができる。このとき、第1金型MD1が方向F1dに、第2金型MD2が方向F2dに、それぞれ沿って移動することができる。
上記の通りキャップを構成することにより、シンプルな金型でアローヘッド部を有する標識部を容易に形成できる共に、キャップの外周面上に形成された標識部MKがユーザの視野(領域FS1に対応する範囲)に入りやすく、キャップを取り外す際の操作性が向上する。言い換えれば、ユーザがトナーパック100からキャップ120を取り外す際における操作性を向上できると共に、キャップ製造に用いられる金型の複雑化を軽減することができる。
より具体的には、ユーザが手動操作によってキャップをパウチ101から(回して)取り外す際、ユーザの指により、「高さ(X)」「厚み(Z」および「幅(Y)」の3方向のうち最も小さく握りやすい「厚み(Z)」方向の両側から、パウチを挟んで握ることが容易になる。
そして、ユーザがパウチを握った状態で、厚み(Z)方向からキャップの外周面を見たとき、より自然にキャップ120の外周面120fに形成された「矢印(標識部)」の方向(向き)がユーザの視野に入る(即ち、領域FS1が正面となる)ことが可能となる。
従って、キャップ120をパウチ101から取り外す際の操作性が格段に向上すると共に、シンプルな金型を用いて射出成形によってキャップを製造することが可能となる。
特に、図25に示すように、本実施例では、標識部MKのアローヘッド部M1の後端端面M11sとパーティングラインPLを、基準位置Y0cと重なるように、配置することができる。
これにより、ユーザがパウチを握った状態で、ユーザに対するキャップの正面の中央位置付近に標識部MKが現れやすくなり、標識部MKの識別性がさらに向上する。
また、前述した「ヘッド最大部M111」(後端端面M11s)と、パーティングラインPLを同じ位置に配置することができる。これにより、対向する一対の金型MD1,MD2の一方、例えば、金型MD1に、「ヘッド最大部M111」に対応する形状を形成することができる。従って、金型MD1をF1方向に沿ってキャップから分離する際、「ヘッド最大部M111」よりもF1方向の上流側にヘッド幅W01(図21(e)を参照)が小さくなる(障害となる)部分が金型MD1に存在せず、「アンダーカット」といった問題が生じにくくなる。
次に、図27~図29を用いて、本発明の実施例2について説明する。以下、主に実施例1と異なる部分について説明する。
図27は、本発明の実施例2に係る画像形成システムを構成する画像形成装置に使用されるトナーパックにおける、キャップ外周面上の、標識部とパーティングラインPLの位置を示す概念図である。
図28は、実施例2における、キャップ外周面上の、標識部の配置可能領域FS1と、領域FS1の一方側の端部に標識部を配置したときの、パーティングラインPLの配置可能領域FS2を示す概念図である。なお、図28では、固定タブ120U2、標識部MK2などの構成を省略している。
図29、実施例2における、キャップ外周面上の、標識部の配置可能領域FS1と、領域FS1の他方側の端部に標識部を配置したときの、パーティングラインPLの配置可能領域FS2を示す概念図である。なお、図29では、固定タブ120U2、標識部MK2などの構成を省略している。
前述した実施例1では、「パーティングラインPL」とアローヘッド部の後端面M11sを同一位置に配置すると共に、ユーザが厚み方向Zにトナーパックを挟み取った際に、「アローヘッド部」が正面(領域FS1に対応する範囲)となるキャップについて説明した。
実施例2は、ユーザが厚み方向Zにトナーパックを挟み取った際に、「アローヘッド部」が正面となるものの、「パーティングラインPL」とアローヘッド部の後端面M11sを異なる位置に配置する構成である。
実施例2では、標識部MKは、キャップ120の外周面120fから凸状に形成されている。なお、本実施例では、標識部MKの外周面面に対する高さ(H)は、1.0mm以下である。また、実施例2の変形例として、標識部MKを、凸状ではなく、外周面120fから(径方向rの内側へ)凹むように凹状に形成することもできる。
次に、実施例2における「標識部MK」と「パーティングラインPL」の位置関係について説明する。
まず、実施例1と同様に、図8または図21に示すように、実施例2でも、パウチ101の開口側(101a)と底部側(101b)を結ぶ方向を第1方向Xとすることができる。また、第1方向Xに直交するパウチの断面の断面形状の長手方向を第2方向Yとし、第1方向X及び第2方向Yに直交する方向を第3方向Zとして定義することができる。
そして、実施例2でも、図21(a)に示すように、第1方向Xに沿って見た場合、キャップ120が連通部材900から取り外される前の状態で、第3方向Zにおけるパウチ101の厚みW02が最大となる第2方向Yにおける位置Y0が存在する。さらに、パウチ101の厚みW02が最大となる位置Y0に対応したキャップの外周面120f上の位置を基準位置Y0cとすることができる。
また、実施例2では、図28または図29に示すように、外周面120fに沿って、且つ、回転軸X0を回転中心C1に、基準位置Y0cに対して、回転方向(L)の上流側45°移動した位置を第1位置P1とし、回転方向(L)の下流側45°移動した位置を第2位置P2とすることができる。
このとき、外周面120fにおいて、第1位置P1から、第2位置P2までの領域FS1に、少なくともアローヘッド部M1の一部(例えば、後端M11の端面M11s)が配置される。
一方、アローヘッド部M1の後端M11の端面M11sの端面位置PR1と回転中心C1を結ぶ直線を第1仮想線VL1とすることができる。そして、第1仮想線VL1に直交する直線を第2仮想直線とすることができる。また、第2仮想線VL2に対して、上流側45°となる位置を第3位置P3とし、下流側45°となる位置を第4位置P4とすることができる。
実施例2では、外周面120fにおいて、第3位置P3から、第4位置P4までの領域FS2に、パーティングラインPLが配置される。
具体的に、図28に示すように、アローヘッド部M1の後端M11の端面M11sを領域FS1の上流側の端部位置(位置P1)に位置したとき、端面位置PR1と回転中心V1を結ぶ第1仮想線VL1に直交する第2仮想線VL2に対して、上流側45°となる第3位置P3と、下流側45°となる第4位置の間の領域FS2にパーティングラインPLを配置することができる。
例えば、パーティングラインPLを位置P3に配置した場合、金型MD1は方向F1uに、金型MD2は方向F2uに、それぞれ沿って離型することができる。
一方、パーティングラインPLを位置P4に配置した場合、金型MD1は方向F1dに、金型MD2は方向F2dに、それぞれ沿って離型することができる。
なお、図28から理解できるように、パーティングラインPLを、第2仮想線VL2と重なる位置に配置した場合、標識部MKにアンダーカットになりえる部分が最も少なくなる。一方、パーティングラインPL(Plu,PLd)を位置P3、もしくは位置P4に配置した場合、標識部MKにはアンダーカットが生じるものの、標識部MKの視認性に顕著な影響が生じない。例えば、図28に示すように、仮に位置P4にパーティングラインPLdを配置した場合、アンダーカットUCが生じるが、標識部の輪郭(エージ)に面取りとなる部分が抑えられ、十分な視認性が確保される。
一方、図29に示すように、アローヘッド部M1の後端M11の端面M11sを領域FS1の下流側の端部位置(位置P2)に位置したとき、端面位置PR1と回転中心V1を結ぶ第1仮想線VL1に直交する第2仮想線VL2に対して、上流側45°となる第3位置P3と、下流側45°となる第4位置の間の領域FS2にパーティングラインPLを配置することもできる。
例えば、パーティングラインPLを位置P3に配置した場合、金型MD1は方向F1uに、金型MD2は方向F2uに、それぞれ沿って離型することができる。
一方、パーティングラインPLを位置P4に配置した場合、金型MD1は方向F1dに、金型MD2は方向F2dに、それぞれ沿って離型することができる。
図28に示した配置と同様に、図29に示すように、パーティングラインPLを、第2仮想線VL2と重なる位置に配置した場合、標識部MKにアンダーカットになりえる部分が最も少なくなる。一方、パーティングラインPL(PLu,PLd)を位置P3、もしくは位置P4に配置した場合、標識部MKにはアンダーカットが生じるものの、標識部MKの視認性に顕著な影響が生じない。例えば、図29に示すように、仮に位置P4にパーティングラインPLdを配置した場合、アンダーカットUCが生じるが、標識部の輪郭(エージ)に面取りとなる部分が抑えられ、十分な視認性が確保される。
このように、実施例2では、パーティングラインPLと標識部MKを異なる位置に配置することで、離型方向(F1u,F2u,F1d,F2d)をより自由に設定することができる。
以上に説明した通り、標識部MKを領域FS1に配置し、且つ、パーティングラインPLを領域FS2に配置することにより、実施例2も、実施例1と同様に、シンプルな金型でアローヘッド部を有する標識部を容易に形成できる。そして、キャップの外周面上に形成された標識部MKがユーザの視野に入りやすく、キャップを取り外す際の操作性が向上する。言い換えれば、ユーザがトナーパック100からキャップ120を取り外す際における操作性を向上できると共に、キャップ製造に用いられる金型の複雑化を軽減することができる。
即ち、ユーザが手動操作によってキャップをパウチ101から(回して)取り外す際、ユーザの指により、「高さ(X)」「厚み(Z」および「幅(Y)」の3方向のうち最も小さく握りやすい「厚み(Z)」方向の両側から、パウチを挟んで握ることが容易になる。
そして、ユーザがパウチを握った状態で、厚み(Z)方向からキャップの外周面を見たとき、より自然にキャップ120の外周面120fに形成された「矢印(標識部)」の方向(向き)がユーザの視野に入る(即ち、領域FS1が正面となる)ことが可能となる。
一方、パーティングラインPLを領域FS2に配置することで、パーティングラインPLと標識部が重なることが少ない上に、金型の離型方向による標識部の形状に対する影響も少ない。即ち、離型方向を規定することによって、標識部の輪郭(エージ部分)が面取りされる程度を抑えることができ、標識部に対してよりシャープな形状を維持することができる。これにより、標識部の識別性を向上することができる。
従って、実施例2でも、キャップ120をパウチ101から取り外す際の操作性が格段に向上すると共に、シンプルな金型を用いて射出成形によってキャップを製造することが可能となる。
特に、図27に示すように、実施例2では、標識部MKのアローヘッド部M1の後端端面M11sの位置PR1と基準位置Y0cを重なるように配置することができる。そして、パーティングラインPLを、第1仮想線VL1に対して直交する第2仮想線VL2が通過するキャップ120の外周面120f上の位置に配置することができる。
この場合、金型MD1は方向F1に、金型MD2は方向F2に、それぞれ沿って離型することができる。図27から理解できるように、キャップの外周面120fから標識部MKの突出方向(厚み方向)と、金型の離型方向(方向F1、F2)がほぼ同一になると、金型により標識部の輪郭(エージ)に対する面取り部分(アンダーカット部分)が少なくなる。これにより、標識部はよりシャープな形状を維持することができ、結果的に識別性が向上する。
このように、実施例2でも、ユーザがパウチを握った状態で、ユーザに対するキャップの正面の中央位置付近に標識部MKが現れやすくなる共に、方向F1,F2に沿って金型を分離することができる。即ち、シンプルな金型を用いて、より操作性(標識部の識別性)の高いキャップを製造することができる。
<その他の実施形態>
なお、上述の実施の形態では、キャップ120は、パック側シャッタ103に取り付けられていたが、これに限定されない。例えば、キャップ120は、ノズル102に取り付けられてもよい。また、キャップは、トナーパックの被装着部を保護可能であれば、ノズルやパック側シャッタに限らず、トナーパックのどんな部材に対して取り付けられてもよい。
また、上述の実施形態では、固定タブ120U2及びキャップ固定部103nは、プライマ―及び瞬間接着剤によって接着されているが、これに限定されない。例えば、固定タブ120U2及びキャップ固定部103nは、熱溶着や両面テープ等によって固定されてもよい。また、キャップ120及び被装着部700の材料や、接続部120U3の形状は、任意に変更してもよい。
また、上述の実施の形態では、トナーパック100のパウチ101には、トナーが収容されていたが、これに限定されない。例えば、パウチ101に収容される内容物としては、トナー以外にも、インクでもよく、粉体若しくは液体を収容可能である。また、パウチ101に収容可能な粉体はトナーに限らない。パウチ101にインクが収容される場合には、トナーパック100は、インクジェット方式の画像形成装置に装着されてもよい。
また、本実施の形態では、パック側シャッタ103及び装置側シャッタ109は、回転軸線A,Bを中心に遮蔽位置と開放位置との間で回転可能に構成されていたが、これに限定されない。例えば、パック側シャッタ103及び装置側シャッタ109は、装着方向Mと平行に直動することで、遮蔽位置と開放位置との間で移動可能に構成されてもよい。
また、本実施の形態では、パック側シャッタ103は、開放位置においてのみノズル102の排出口102aを開放するように構成されていたが、これに限定されない。例えば、パック側シャッタ103は、回転位置に依らず、ノズル102の排出口102aを開放する回転体であってもよい。その際には、ノズル102の排出口102aは、トナーパック100が装着部106に未装着である時はシールで閉鎖され、装着部106への装着動作によって又は装着された後にシールが取り除かれる構成でもよい。また、トナーパック100のパック側シャッタ103を省いて構成してもよい。
また、本実施の形態では、パック側シャッタ103に雌ネジであるネジ凹部103gが設けられ、キャップ120に雄ネジであるネジ凸部120eが設けられたが、これに限定されない。例えば、パック側シャッタ103に雄ネジを設け、キャップ120に雌ネジを設けてもよい。
なお、本実施の形態では、キャップ本体部120U1及び固定タブ120U2が、接続部120U3によって繋がっていたが、これに限定されない。例えば、固定タブ120U2は、接着、スナップフィット、磁石等によってキャップ本体部120U1に対して直接固定されていてもよい。この場合、キャップ本体部120U1及び固定タブ120Uの固定強度は、固定タブ120U2及びキャップ固定部103nの接着強度よりも弱く設定されると好適である。
本発明を以下のように纏めることができる。
(1)本発明の現像剤容器(800)は、
底部(101b)と、開口(101a)を形成するように底部から延びる側部(101c)とを備えるパウチ(101)と、
パウチの開口側に固定され、パウチの内部を外部へ連通する連通部材(900)と、
射出成形により形成され、連通部材に対し回転することによって連通部材から取り外し可能なキャップ(120)と、を備え、現像剤を収容するものであって、
キャップ(120)の外周面(120f)には、キャップを連通部材から取り外すための回転方向(L)を示す標識部(MK)であって、回転方向の上流側に位置する後端(M11)と下流側に位置する先端(M12)を持つと共に外周面から凸状に形成されるアローヘッド部(M1)を有する標識部(MK)と、キャップの回転軸(X0)に沿う方向(X01)に延びるパーティングライン(PL)と、が形成されており、
パウチの開口側と底部側を結ぶ方向を第1方向(X)とし、第1方向に直交するパウチの断面の断面形状の長手方向を第2方向(Y)とし、第1方向及び第2方向に直交する方向を第3方向(Z)とし、且つ、
第1方向(X)に沿って見た場合には、
キャップ(120)が連通部材(900)から取り外される前の状態で、第3方向(Z)におけるパウチ(101)の厚みが最大となる第2方向(Y)における位置(Y0)に対応したキャップの外周面(120f)上の位置を基準位置(Y0c)としたとき、
外周面(120f)に沿って、且つ、回転軸(X0)を回転中心(C1)に、基準位置(Y0c)に対して回転方向(L)の上流側45°移動した第1位置(P1)から、基準位置(Y0c)に対して回転方向(L)の下流側45°移動した第2位置(P2)までの領域(FS1)に、少なくとも後端(M11)の端面(M11s)が配置され、且つ、
パーティングライン(PL)が端面(M11s)と重なるように配置されている。
これにより、現像剤を収容する現像剤容器の開口側に設けられ、回転することによって取り外し可能なキャップを備える構成において、キャップを取り外す際における操作性を向上しつつ、製造しやすいキャップ構成を実現することができる。
具体的に、ユーザが手動操作によってキャップをパウチから(回して)取り外す際、ユーザの指により、「高さ」「厚み」および「幅」の3方向のうち最も小さく握りやすい「厚み(Z)」方向の両側から、パウチを挟んで握ることができる。そして、この状態において、ユーザが、厚み(Z)方向からキャップの外周面を見たとき、(パウチを更に回転させることなく)自然にキャップ外周面に形成された「矢印(標識部)」の方向(向き)がユーザの視野に入ることが可能になる。即ち、キャップをパウチから取り外す操作性が格段に向上すると共に、シンプルな金型を用いて射出成形によってキャップを製造することも可能となる。
(2)本発明の現像剤容器では、外周面(120f)から突出するアローヘッド部(M1)の、外周面に対する高さ(H)を、1.0mm以下とすることができる。
キャップの外周面から突出する標識部のアローヘッド部の高さを1.0mm以下にすることにより、加工用金型を離型する際、成形品であるキャップにおける「アンダーカット」となる部位が少なくなる。これにより、標識部のアローヘッドの立体形状におけるエッジ部(角部)がよりシャープの状態が維持され、識別性がさらに向上する。一方、「凸状」である標識部の識別性の観点では、高さが0.05mm以上であることが好ましい。
(3)本発明の現像剤容器では、パーティングライン(PL)および端面(M11s)を、基準位置(Y0c)と重なるように、配置することができる。
これにより、ユーザがパウチを握った状態で、ユーザに対するキャップの正面の中央位置付近に標識部が現れやすくなり、標識部の識別性が向上する。
(4)他の本発明の現像剤容器(800)は、
底部(101b)と、開口(101a)を形成するように底部から延びる側部(101c)とを備えるパウチ(101)と、
パウチの開口側に固定され、パウチの内部を外部へ連通する連通部材(900)と、
射出成形により形成され、連通部材に対し回転することによって連通部材から取り外し可能なキャップ(120)と、を備え、現像剤を収容するものであって、
キャップ(120)の外周面(120f)には、キャップを連通部材から取り外すための回転方向(L)を示す標識部(MK)であって、回転方向の上流側に位置する後端(M11)と下流側に位置する先端(M12)を持つアローヘッド部(M1)を有する標識部(MK)と、キャップの回転軸(X0)に沿う方向(X01)に延びるパーティングライン(PL)と、が形成されており、
パウチの開口側と底部側を結ぶ方向を第1方向(X)とし、第1方向に直交するパウチの断面の断面形状の長手方向を第2方向(Y)とし、第1方向及び第2方向に直交する方向を第3方向(Z)とし、且つ、
第1方向(X)に沿って見た場合には、
キャップ(120)が連通部材(900)から取り外される前の状態で、第3方向(Z)におけるパウチ(101)の厚みが最大となる第2方向(Y)における位置(Y0)に対応したキャップの外周面(120f)上の位置を基準位置(Y0c)としたとき、
外周面(120f)に沿って、且つ、回転軸(X0)を回転中心(C1)に、基準位置(Y0c)に対して回転方向(L)の上流側45°移動した第1位置(P1)から、基準位置(Y0c)に対して回転方向(L)の下流側45°移動した第2位置(P2)までの領域(FS1)に、少なくともアローヘッド部(M1)の一部が配置され、且つ、
後端(M11)の端面(M11s)の端面位置(PR1)と回転中心(C1)を結ぶ第1仮想線(VL1)に直交する第2仮想線(VL2)に対して、上流側45°となる第3位置(P3)から、下流側45°となる第4位置(P4)までの領域(FS2)に、パーティングライン(PL)が配置されている。
これにより、現像剤を収容する現像剤容器の開口側に設けられ、回転することによって取り外し可能なキャップを備える構成において、キャップを取り外す際における操作性を向上しつつ、製造しやすいキャップ構成を実現することができる。
具体的に、ユーザが手動操作によってキャップをパウチから(回して)取り外す際、ユーザの指により、「高さ」「厚み」および「幅」の3方向のうち最も小さく握りやすい「厚み(Z)」方向の両側から、パウチを挟んで握ることができる。そして、この状態において、ユーザが、厚み(Z)方向からキャップの外周面を見たとき、(パウチを更に回転させることなく)自然にキャップ外周面に形成された「矢印(標識部)」の方向(向き)がユーザの視野に入ることが可能になる。即ち、キャップをパウチから取り外す操作性が格段に向上すると共に、シンプルな金型を用いて射出成形によってキャップを製造することも可能となる。
(5)本発明の現像剤容器では、アローヘッド部(M1)を、外周面(120f)から凸状に形成することができる。
(6)本発明の現像剤容器では、外周面(120f)から突出するアローヘッド部(M1)の、外周面に対する高さ(H)を、1.0mm以下とすることができる。
(7)本発明の現像剤容器では、標識部(MK)は、アローヘッド部(M1)の後端(M11)から繋がれるシャフト部(M2)を有してもよい。
アローヘッド部のみでも「方向」を示すことが可能であるものの、アローヘッド部の上流側にさらにシャフト部を設けることにより、標識部としての識別性がさらに向上する。
(8)本発明の現像剤容器では、キャップ(120)は、
キャップ本体(120U1)と、
キャップ本体の縁部(CP01)に設けられ、キャップ本体(120U1)と連通部材(900)を連結する連結部(Cx1)であって、回転方向(L)におけるキャップ本体と連通部材の相対移動によりせん断可能な連結部(Cx1)と、を備えることができる。
連結部を備えることにより、未使用状態において、キャップが不用意にパウチの被装着部(700)から離れることを軽減することができる。これにより、トナーパック100(現像剤容器800)の信頼性が向上する。
(9)本発明の現像剤容器では、連結部(Cx1)を、キャップ本体(120U1)と一体に形成することができる。
そして、外周面(120f)において、回転軸(X0)を回転中心(C1)に、パーティングライン(PL)が形成される位置に対して、回転方向(L)の上流側90°となる位置、または、下流側90°となる位置に、連結部を形成することができる。
キャップの周方向において、連結部をパーティングラインに対して、90°(直交)となる位置に配置することにより、シンプルな金型で連結部を備えるキャップを容易に製造することができる。
(10)本発明の現像剤容器では、連結部(Cx1)は、
連通部材(900)に結合されて固定される結合部(120U2)と、
一端がキャップ本体(120U1)に連結され、他端が結合部(120U2)に連結される、複数の繋部(120U3)と、を有することができる。
そして、隣り合う二つの繋部(120U3)を、
キャップの回転軸(X0)に沿う方向(X01)に延びるパーティングライン(PL)が並ぶ方向(YPL)において、所定距離以上に離れて配置してもよい。
連結部に結合部と繋部を備え、さらに繋部の間に所定の距離を設けることにより、加工用の金型を離型する方向に移動させる際、金型の移動経路が確保されやすくなり、結果的に(結合部よりも)せん断されやすい繋部を有するキャップを容易に製造できる。
(11)本発明の現像剤容器では、キャップ(120)を、略円筒状とすることができる。
回転操作がしやすい観点では、キャップの形状を「円筒状」とすることが好ましいが、例えば、キャップの外形として、「台状」や「方形状」などの他の形状とすることもできる。
(12)他の本発明の現像剤容器(800)は、
底部(101b)と、開口(101a)を形成するように底部から延びる側部(101c)とを備えるパウチ(101)と、
パウチの開口側に固定され、パウチの内側を外部へ連通する連通部材(900)と、
射出成形により形成され、連通部材に対し回転することによって連通部材から取り外し可能なキャップ(120)と、を備え、現像剤を収容するものであって、
キャップ(120)の外周面(120f)には、キャップを連通部材から取り外すための回転方向(L)を示す標識部(MK)であって、回転方向の上流側に位置する後端(M11)と下流側に位置する先端(M12)を持つアローヘッド部(M1)を有する標識部(MK)と、キャップの回転軸(X0)に沿う方向(X01)に延びるパーティングライン(PL)と、が形成されており、
パーティングライン(PL)と、後端(M11)の端面(M11s)が重なるように配置されている。
パーティングラインとアローヘッド部の後端端面を重なる位置に配置することにより、少なくともアローヘッドの後端端面(平面方向)を金型の離型する方向に対して直交して配置することができる。これにより、アローヘッド部の少なくとも後端側の立体形状がシャープになり、標識部の識別性が向上する。
(13)本発明の画像形成システム(1000)は、
現像剤が収容される、上記の現像剤容器(800)と、
現像剤容器が装着される装着部(106)を備える画像形成装置(1)と、を有し、
現像剤容器より補給される現像剤を用いて画像形成動作を行うように構成されている。
(14)本発明の画像形成システムでは、使用時の姿勢において、装着部(106)を画像形成装置(1)の上側に設けることができる。
そして、現像剤容器(800)を、底部(101b)が重力方向(VD)の上方に位置し開口(101a)が重力方向の下方に位置する姿勢で装着部に装着し、画像形成装置に対して現像剤の補給することができる。
(15)本発明の画像形成システムでは、現像剤容器(800)を、重力方向(VD)に沿った方向(VD1)に沿って装着部に対して着脱されるように構成してもよい。
(16)本発明の画像形成システムでは、現像剤容器(800)を、
画像形成動作を行わない非画像形成時に、装着部(106)に装着されて画像形成装置(1)に対して現像剤の補給を行い、
画像形成動作を開始する前には、装着部から取り外されるように構成してもよい。
(17)本発明の画像形成システムでは、現像剤容器(800)に収容される現像剤を、非磁性の一成分現像剤とすることができる。
101 パウチ
101a 開口
101b 底部
101c 側部
120 キャップ
120f 外周面
800 現像剤容器
900 連通部材
C1 (キャップの)回転中心
FS1 第1、第2位置間の領域
L (キャップを取り外す為の)回転方向、または、シャッタの回転方向
MK 標識部
M1 アローヘッド部
M11 アローヘッド部の後端
M11s 後端の端面
M12 アローヘッド部の先端
PL パーティングライン
P1 第1位置
P2 第2位置
Y0 第3方向におけるパウチの厚みが最大となる第2方向における位置
Y0c 基準位置
X 第1方向
X0 キャップの回転軸
X01 キャップの回転軸に沿う方向
Y 第2方向
Z 第3方向

Claims (17)

  1. 底部と、開口を形成するように前記底部から延びる側部とを備えるパウチと、
    前記パウチの前記開口側に固定され、前記パウチの内部を外部へ連通する連通部材と、
    射出成形により形成され、前記連通部材に対し回転することによって前記連通部材から取り外し可能なキャップと、を備え、現像剤を収容する現像剤容器であって、
    前記キャップの外周面には、前記キャップを前記連通部材から取り外すための回転方向を示す標識部であって、前記回転方向の上流側に位置する後端と下流側に位置する先端を持つと共に前記外周面から凸状に形成されるアローヘッド部を有する標識部と、前記キャップの回転軸に沿う方向に延びるパーティングラインと、が形成されており、
    前記パウチの開口側と底部側を結ぶ方向を第1方向とし、前記第1方向に直交する前記パウチの断面の断面形状の長手方向を第2方向とし、前記第1方向及び前記第2方向に直交する方向を第3方向とし、且つ、
    前記第1方向に沿って見た場合には、
    前記キャップが前記連通部材から取り外される前の状態で、前記第3方向における前記パウチの厚みが最大となる前記第2方向における位置に対応した前記キャップの前記外周面上の位置を基準位置としたとき、
    前記外周面に沿って、且つ、前記回転軸を回転中心に、前記基準位置に対して前記回転方向の上流側45°移動した第1位置から、前記基準位置に対して前記回転方向の下流側45°移動した第2位置までの領域に、少なくとも前記後端の端面が配置され、且つ、
    前記パーティングラインが前記端面と重なるように配置されている、
    ことを特徴とする現像剤容器。
  2. 前記外周面から突出する前記アローヘッド部の、前記外周面に対する高さは、1.0mm以下である、ことを特徴とする請求項1に記載の現像剤容器。
  3. 前記パーティングラインおよび前記端面は、前記基準位置と重なるように、配置されている、ことを特徴とする請求項1に記載の現像剤容器。
  4. 底部と、開口を形成するように前記底部から延びる側部とを備えるパウチと、
    前記パウチの前記開口側に固定され、前記パウチの内部を外部へ連通する連通部材と、
    射出成形により形成され、前記連通部材に対し回転することによって前記連通部材から取り外し可能なキャップと、を備え、現像剤を収容する現像剤容器であって、
    前記キャップの外周面には、前記キャップを前記連通部材から取り外すための回転方向を示す標識部であって、前記回転方向の上流側に位置する後端と下流側に位置する先端を持つアローヘッド部を有する標識部と、前記キャップの回転軸に沿う方向に延びるパーティングラインと、が形成されており、
    前記パウチの開口側と底部側を結ぶ方向を第1方向とし、前記第1方向に直交する前記パウチの断面の断面形状の長手方向を第2方向とし、前記第1方向及び前記第2方向に直交する方向を第3方向とし、且つ、
    前記第1方向に沿って見た場合には、
    前記キャップが前記連通部材から取り外される前の状態で、前記第3方向における前記パウチの厚みが最大となる前記第2方向における位置に対応した前記キャップの前記外周面上の位置を基準位置としたとき、
    前記外周面に沿って、且つ、前記回転軸を回転中心に、前記基準位置に対して前記回転方向の上流側45°移動した第1位置から、前記基準位置に対して前記回転方向の下流側45°移動した第2位置までの領域に、少なくとも前記アローヘッド部の一部が配置され、且つ、
    前記後端の端面の端面位置と前記回転中心を結ぶ第1仮想線に直交する第2仮想線に対して、上流側45°となる第3位置から、下流側45°となる第4位置までの領域に、前記パーティングラインが配置されている、
    ことを特徴とする現像剤容器。
  5. 前記アローヘッド部は、前記外周面から凸状に形成される、ことを特徴とする請求項3に記載の現像剤容器。
  6. 前記外周面から突出する前記アローヘッド部の、前記外周面に対する高さは、1.0mm以下である、ことを特徴とする請求項5に記載の現像剤容器。
  7. 前記標識部は、前記アローヘッド部の後端から繋がれるシャフト部を有する、ことを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載の現像剤容器。
  8. 前記キャップは、
    キャップ本体と、
    前記キャップ本体の縁部に設けられ、前記キャップ本体と前記連通部材を連結する連結部であって、前記回転方向における前記キャップ本体と前記連通部材の相対移動によりせん断可能な連結部と、を備える、ことを特徴とする請求項1~7のいずれか1項に記載の現像剤容器。
  9. 前記連結部は、前記キャップ本体と一体に形成され、
    前記外周面において、前記回転軸を回転中心に、前記パーティングラインが形成される位置に対して、前記回転方向の上流側90°となる位置、または、下流側90°となる位置に形成される、ことを特徴とする請求項8に記載の現像剤容器。
  10. 前記連結部は、
    前記連通部材に結合されて固定される結合部と、
    一端が前記キャップ本体に連結され、他端が前記結合部に連結される、複数の繋部と、を有し、
    隣り合う二つの前記繋部は、
    前記キャップの回転軸に沿う方向に延びる前記パーティングラインが並ぶ方向において、所定距離以上に離れて配置される、ことを特徴とする請求項9に記載の現像剤容器。
  11. 前記キャップは、略円筒状である、ことを特徴とする請求項1~10のいずれか1項に記載の現像剤容器。
  12. 底部と、開口を形成するように前記底部から延びる側部とを備えるパウチと、
    前記パウチの前記開口側に固定され、前記パウチの内側を外部へ連通する連通部材と、
    射出成形により形成され、前記連通部材に対し回転することによって前記連通部材から取り外し可能なキャップと、を備え、現像剤を収容する現像剤容器であって、
    前記キャップの外周面には、前記キャップを前記連通部材から取り外すための回転方向を示す標識部であって、前記回転方向の上流側に位置する後端と下流側に位置する先端を持つアローヘッド部を有する標識部と、前記キャップの回転軸に沿う方向に延びるパーティングラインと、が形成されており、
    前記パーティングラインと、前記後端の端面が重なるように配置されている、
    ことを特徴とする現像剤容器。
  13. 現像剤が収容される、請求項1~12のいずれか1項に記載の現像剤容器と、
    前記現像剤容器が装着される装着部を備える画像形成装置と、を有し、
    前記現像剤容器より補給される現像剤を用いて画像形成動作を行う、ことを特徴とする画像形成システム。
  14. 使用時の姿勢において、前記装着部は前記画像形成装置の上側に設けられており、
    前記現像剤容器は、
    前記底部が重力方向の上方に位置し前記開口が重力方向の下方に位置する姿勢で前記装着部に装着され、前記画像形成装置に対して現像剤の補給を行う、ことを特徴とする請求項13に記載の画像形成システム。
  15. 前記現像剤容器は、重力方向に沿った方向に沿って前記装着部に対して着脱される、ことを特徴とする請求項13または14に記載の画像形成システム。
  16. 前記現像剤容器は、
    前記画像形成動作を行わない非画像形成時に、前記装着部に装着されて前記画像形成装置に対して現像剤の補給を行い、
    前記画像形成動作を開始する前には、前記装着部から取り外される、ことを特徴とする請求項13~15のいずれか1項に記載の画像形成システム。
  17. 前記現像剤容器に収容される現像剤は、非磁性の一成分現像剤である、ことを特徴とする請求項13~16のいずれか1項に記載の画像形成システム。
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