JP2023092603A - 燃料電池車両の冷却装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 2023092603000001
【課題】燃料電池車両の冷却装置において、搭載性及び冷却性能を共に確保する。
【解決手段】キャブ21及びシャシフレーム22を備えるとともに燃料電池23の電力で走行用のモータ24を駆動する燃料電池車両2の冷却装置1は、水素ガス貯留部3と熱交換部4とを備えている。水素ガス貯留部3は、キャブ21よりも後方においてシャシフレーム22の車幅方向D2の外方に設置され、燃料電池23へ供給される水素ガスを貯留する。熱交換部4は、水素ガス貯留部3の車幅方向D2の外方において水素ガス貯留部3に沿って設置され、少なくとも燃料電池23を冷却する冷媒41と外気との間で熱交換を行なう。
【選択図】図1

Description

本件は、キャブ及びシャシフレームを備えた燃料電池車両の冷却装置に関する。
従来、水素と酸素(空気)との化学反応を利用して発電を行なう燃料電池システムが知られている。近年、環境への負荷を低減する観点から、キャブ及びシャシフレームを備えたトラック等の商用車の分野においても、燃料電池システムの開発が行なわれている。
商用車に適用される燃料電池システムは、商用車の重量に応じた大きな出力が要求されることから、大型化しやすい傾向にある。これに伴い、燃料電池を冷却するためのラジエータも、高い冷却性能が求められることで大型化しやすい傾向にある。
これに対し、特許文献1には、燃料電池貨物車において複数のラジエータを使用することにより、燃料電池に対する冷却能力を確保する技術が開示されている。この技術では、複数のラジエータが燃料電池と共にキャブの下方に配置されている。
特開2020-059299号公報
しかしながら、一般にキャブの下方のスペースには、燃料電池に加えてステアリング装置なども配置されるため、ラジエータの搭載スペースを大きく確保することが難しく、十分な冷却性能を有する大型のラジエータを設置することは特に困難である。したがって、特許文献1に開示されるような従来の技術は、ラジエータの搭載性と冷却性能とを共に確保するうえで、改善の余地がある。
本件は、上記のような課題に鑑み創案されたものであり、燃料電池車両の冷却装置において、搭載性及び冷却性能を共に確保することを目的の一つとする。
本件は上記の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様又は適用例として実現できる。
(1)本適用例に係る燃料電池車両の冷却装置は、キャブ及びシャシフレームを備えるとともに燃料電池の電力で走行用のモータを駆動する燃料電池車両の冷却装置であって、前記キャブよりも後方において前記シャシフレームの車幅方向外方に設置され、前記燃料電池へ供給される水素ガスを貯留する水素ガス貯留部と、前記水素ガス貯留部の車幅方向外方において前記水素ガス貯留部に沿って設置され、少なくとも前記燃料電池を冷却する冷媒と外気との間で熱交換を行なう熱交換部と、を備えている。
本適用例によれば、水素ガス貯留部の車幅方向外方に存在するデッドスペースを利用して熱交換部を搭載できる。これにより、従来のように熱交換部(ラジエータ)をキャブの下方に設置する場合と比べて、熱交換部の搭載スペースを大きく確保できるため、十分な冷却性能を有する大型の熱交換部を設置することが可能となる。また、水素ガス貯留部の車幅方向外方に設置された熱交換部によれば、燃料電池車両の走行風を熱交換部へ直接的に導入できるため、熱交換部の冷却性能を高められる。よって、燃料電池車両の冷却装置において、搭載性及び冷却性能を共に確保できる。
(2)本適用例に係る燃料電池車両の冷却装置は、前記熱交換部へ外気を誘導する外気誘導部を備えてもよい。
このような構成によれば、外気が外気誘導部によって熱交換部へ誘導されることで、熱交換部における冷媒と外気との熱交換の効率を高められる。これにより、熱交換部の冷却性能が向上するため、燃料電池を含む冷却対象機器をより効率よく冷却できる。よって、燃料電池車両の信頼性を高められる。
(3)本適用例に係る燃料電池車両の冷却装置において、前記熱交換部は、前記水素ガス貯留部から離隔して設けられてもよく、前記外気誘導部は、前記水素ガス貯留部と前記熱交換部との間に外気の通路を形成するケーシングを含んでもよい。
このような構成によれば、ケーシングによって形成された通路に外気が流通することで、熱交換部を通過する外気の流量を増大させられる。これにより、熱交換部の冷却性能が向上するため、燃料電池を含む冷却対象機器をより効率よく冷却できる。
(4)本適用例に係る燃料電池車両の冷却装置において、前記外気誘導部は、前記熱交換部を通過する外気の流れを生成するファンを含んでもよい。
このような構成によれば、ファンの作用で熱交換部へ積極的に外気を誘導できる。このため、例えば燃料電池車両の停止中であっても熱交換部に外気を流通させられる。これにより、熱交換部の冷却性能が更に向上するため、燃料電池を含む冷却対象機器を更に効率よく冷却できる。
(5)本適用例に係る燃料電池車両の冷却装置において、前記熱交換部は、前記燃料電池を冷却する第一冷媒と外気との間で熱交換を行なう第一熱交換部と、前記燃料電池の電力を蓄える高電圧バッテリを冷却する冷媒であって前記第一冷媒とは異なる第二冷媒と外気との間で熱交換を行なう第二熱交換部と、を含んでもよい。
このような構成によれば、第一冷媒及び第二冷媒が第一熱交換部及び第二熱交換部で互いに独立して外気により冷却される。このため、第一冷媒及び第二冷媒を単一の熱交換部で一緒に冷却する場合と比べて、燃料電池及び高電圧バッテリの各冷却効率を高められる。また、第一熱交換部及び第二熱交換部の各サイズ(冷却性能)を燃料電池及び高電圧バッテリの要求に合わせて個々に設定できるため、燃料電池及び高電圧バッテリのそれぞれをより効率よく冷却できる。
(6)本適用例に係る燃料電池車両の冷却装置において、前記水素ガス貯留部は、ラダーフレーム構造をなす前記シャシフレームにおいて車長方向に延びる一対のサイドレールのうち、一方の前記サイドレールの車幅方向外方に設けられた第一水素ガス貯留部と、他方の前記サイドレールの車幅方向外方に設けられた第二水素ガス貯留部と、を含んでもよく、前記第一熱交換部は、前記第一水素ガス貯留部の車幅方向外方において前記第一水素ガス貯留部に沿って設置され、前記第二熱交換部は、前記第二水素ガス貯留部の車幅方向外方において前記第二水素ガス貯留部に沿って設置されてもよい。
このような構成によれば、第一水素ガス貯留部及び第二水素ガス貯留部の車幅方向外方に存在する二つのデッドスペースを利用して第一熱交換部及び第二熱交換部を搭載できる。これにより、第一熱交換部及び第二熱交換部の搭載スペースをいずれも大きく確保できるため、十分な冷却性能を有する大型の第一熱交換部及び第二熱交換部を設置することが可能となる。よって、第一熱交換部及び第二熱交換部のそれぞれにおいて冷却性能を確保できる。
(7)本適用例に係る燃料電池車両の冷却装置において、前記熱交換部は、前記モータを冷却するための冷媒であって前記第一冷媒及び前記第二冷媒とは異なる第三冷媒と外気との間で熱交換を行なう第三熱交換部を含んでもよい。
このような構成によれば、第一冷媒,第二冷媒及び第三冷媒が、第一熱交換部,第二熱交換部及び第三熱交換部で互いに独立して外気により冷却される。このため、第一冷媒,第二冷媒及び第三冷媒の少なくとも二つを単一の熱交換部で一緒に冷却する場合と比べて、燃料電池,高電圧バッテリ及びモータの各冷却効率を高められる。また、第一熱交換部,第二熱交換部及び第三熱交換部の各サイズ(冷却性能)を燃料電池,高電圧バッテリ及びモータの要求に合わせて個々に設定できるため、燃料電池,高電圧バッテリ及びモータのそれぞれをより効率よく冷却できる。
(8)本適用例に係る燃料電池車両の冷却装置において、前記第三熱交換部は、前記第二水素ガス貯留部の車幅方向外方において前記第二水素ガス貯留部に沿って設置されてもよい。
このような構成によれば、第一水素ガス貯留部及び第二水素ガス貯留部の車幅方向外方に存在する二つのデッドスペースを利用して第一熱交換部,第二熱交換部及び第三熱交換部を搭載できる。また、燃料電池の冷却用の第一熱交換部を、第二熱交換部及び第三熱交換部とは異なるスペースに設置することで、第一熱交換部のサイズ(冷却性能)を第二熱交換部及び第三熱交換部よりも大きくできる。これにより、高電圧バッテリ及びモータよりも冷却要求の高い燃料電池を、第一熱交換部でより効率よく冷却できる。
(9)本適用例に係る燃料電池車両の冷却装置において、前記熱交換部は、前記水素ガス貯留部を前記シャシフレームに固定するブラケットに支持されてもよい。
このような構成によれば、水素ガス貯留部を固定するためのブラケットを利用して熱交換部を搭載できる。このため、熱交換部に専用のブラケットを設ける場合と比べて、部品点数を削減できるとともに省スペース化を図れる。
本件によれば、燃料電池車両の冷却装置において、搭載性及び冷却性能を共に確保することができる。
第一実施形態に係る冷却装置が適用された燃料電池車両の概略的な上面図である。 図1の冷却装置の一部を示す斜視図である。 図1の冷却装置の一部を車幅方向の外方から視た側面図である。 図1の燃料電池車両の要部を概略的に示す断面図である。 第一実施形態の一変形例に係る冷却装置を説明する斜視図(図2に対応する図)である。 図5の冷却装置が適用された燃料電池車両の要部を概略的に示す断面図(図4に対応する図)である。 第二実施形態に係る冷却装置が適用された燃料電池車両の概略的な上面図である。 図7の燃料電池車両の要部を概略的に示す断面図であり、ブレースを分解して示す。 図7の燃料電池車両に設けられる歩行者ガードの斜視図である。 第三実施形態に係る冷却装置が適用された燃料電池車両の概略的な上面図である。 図10の冷却装置の一部を示す斜視図である。 図10の燃料電池車両の要部を概略的に示す断面図である。 第三実施形態の第一変形例に係る冷却装置を説明する断面図(図12に対応する図)である。 第三実施形態の第二変形例に係る冷却装置を説明する断面図(図12に対応する図)である。
図面を参照して、本件の実施形態について説明する。以下の実施形態はあくまでも例示に過ぎず、この実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。下記の実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。また、必要に応じて取捨選択でき、あるいは適宜組み合わせられる。
[1.第一実施形態]
[1-1.構成]
<燃料電池車両>
図1に示すように、第一実施形態に係る燃料電池車両の冷却装置1は、トラックである燃料電池車両2に適用されている。以下、「燃料電池車両の冷却装置1」を単に「冷却装置1」ともいい、「燃料電池車両2」を単に「車両2」ともいう。車両2は、キャブ21及びシャシフレーム22を備えるとともに、燃料電池23の電力で走行用のモータ24を駆動する。本実施形態の車両2は、燃料電池23の電力を蓄える高電圧バッテリ25を更に備えており、高電圧バッテリ25に蓄えられた電力でモータ24を駆動する。なお、図面では、キャブ21及び後述の架装物36をいずれも二点鎖線で示す。
本実施形態のシャシフレーム22は、ラダーフレーム構造をなす。具体的にいえば、シャシフレーム22は、車長方向(前後方向)D1に延びるとともに車幅方向(左右方向)D2に互いに離隔する一対のサイドレール26と、車幅方向D2に延びてサイドレール26どうしを接続する複数のクロスメンバ27(図1には二つのみ示す)とを有し、梯子形状をなす。シャシフレーム22の前部は、キャブ21を下方から支持する。一方、シャシフレーム22の車長方向D1の中央部及び後部は、キャブ21の後方に配置される架装物36を下方から支持する。架装物36は、例えば荷箱であって、ボディとも呼ばれる。
燃料電池23は、水素と酸素(空気)との化学反応により発電する装置である。燃料電池23は、例えば、キャブ21の下方において、一対のサイドレール26の間に配置される。燃料電池23には、燃料電池23に関するバルブやコンプレッサといった様々な補機28(以下、FC補機28ともいう)が付設される。
高電圧バッテリ25は、例えば、キャブ21及び燃料電池23よりも後方において、一対のサイドレール26の間に配置される。また、燃料電池23の後方かつ高電圧バッテリ25の前方には、電動の様々な補機29(以下、E補機29ともいう)と、ヒータ30と、DC/DCコンバータ31とが配置される。E補機29は、具体的には、ウォーターポンプやコンプレッサやバルブである。ヒータ30は、高電圧バッテリ25を温めるための装置である。DC/DCコンバータ31は、直流の電圧を上げ下げする装置である。E補機29,ヒータ30及びDC/DCコンバータ31はいずれも、一対のサイドレール26の間に配置される。
モータ24は、例えば、高電圧バッテリ25よりも後方において、一対のサイドレール26の間に配置される。モータ24は、図示しないインバータとモジュール化されている。モータ24の後方には、図示しない減速ギヤを含むアクスル32が配置される。また、高電圧バッテリ25及びモータ24の間には、オイルクーラ33が配置される。オイルクーラ33は、モータ24及びアクスル32の冷却及び潤滑用のオイルを冷却する装置である。本実施形態のオイルクーラ33は、オイルと冷却水との間で熱交換を行なう水冷式のものである。なお、モータ24及びアクスル32がオイルに代えて冷却水で冷却される場合には、オイルクーラ33が省略される。
<冷却装置>
冷却装置1は、キャブ21よりも後方においてシャシフレーム22の車幅方向D2の外方に設置された水素ガス貯留部3と、水素ガス貯留部3の車幅方向D2の外方において水素ガス貯留部3に沿って設置された熱交換部4とを備える。本実施形態では、第一タンク(第一水素ガス貯留部)3A及び第二タンク(第二水素ガス貯留部)3Bの二つのタンクを含む水素ガス貯留部3を例示する。
第一タンク3Aは、ラダーフレーム構造をなすシャシフレーム22において車長方向D1に延びる一対のサイドレール26のうち、一方(図1では左側)のサイドレール26の車幅方向D2の外方に設けられる。また、第二タンク3Bは、他方(図1では右側)のサイドレール26の車幅方向D2の外方に設けられる。このように、本実施形態では、左側のサイドレール26の左側に第一タンク3Aが配置され、右側のサイドレール26の右側に第二タンク3Bが配置されている。
水素ガス貯留部3(第一タンク3A及び第二タンク3Bの各々)は、燃料電池23へ供給される水素ガスを貯留する容器であって、例えば、円筒の両端を半球面で塞いだような形状をなし、円筒の軸心が車長方向D1に沿って延びる姿勢で搭載される。本実施形態では、互いに等しい形状をなす第一タンク3A及び第二タンク3Bを例示する。ただし、水素ガス貯留部3の形状は上記の例に限定されず、二つのタンク3A,3Bが互いに異なる形状をなしてもよい。
水素ガス貯留部3は、車両2の前輪34と後輪35との間のスペースに配置される。また、水素ガス貯留部3は、安全性の観点から、車幅方向D2において車両2の外面37(例えば架装物36の最も外方の面)よりも所定寸法以上内方に配置される。したがって、水素ガス貯留部3よりも車幅方向D2の外方には、所定寸法以上のスペースが設けられている。
熱交換部4は、上記のとおり水素ガス貯留部3よりも車幅方向D2の外方に設けられた所定寸法以上のスペースに配置される。換言すれば、熱交換部4は、水素ガス貯留部3の車幅方向D2の外方に存在するデッドスペースを利用して搭載されている。本実施形態の熱交換部4は、水素ガス貯留部3から車幅方向D2に離隔して設けられている。
熱交換部4は、少なくとも燃料電池23を冷却する冷媒と外気(例えば走行風)との間で熱交換を行なう装置である。本実施形態では、燃料電池23を冷却するための第一ラジエータ(第一熱交換部)4Aと、高電圧バッテリ25を冷却するための第二ラジエータ(第二熱交換部)4Bと、モータ24を冷却するための第三ラジエータ(第三熱交換部)4Cとの三つのラジエータを含む熱交換部4を例示する。三つのラジエータ4A,4B,4Cの各々は、冷媒としての冷却水を外気で冷却する空冷式の熱交換器である。本実施形態のラジエータ4A,4B,4Cはいずれも、薄い箱型をなし、面積の最も大きい側面(外気が通過する面)が少なくとも車長方向D1に沿う姿勢で配置される。
第一ラジエータ4Aは、燃料電池23を冷却する第一冷媒(冷媒)41と外気との間で熱交換を行なう。本実施形態の第一ラジエータ4Aは、燃料電池23に専用の冷却装置である。したがって、第一冷媒41は、燃料電池23と第一ラジエータ4Aとを循環し、燃料電池23のみを冷却した後、第一ラジエータ4Aで再び冷却される。第一ラジエータ4Aは、第一タンク3Aの車幅方向D2の外方において、第一タンク3Aに沿って設置されている。第一ラジエータ4Aの車長方向D1の寸法は、例えば、第一タンク3Aの円筒状の部位と同程度に設定される。
第二ラジエータ4Bは、高電圧バッテリ25を冷却する冷媒であって第一冷媒41とは異なる第二冷媒(冷媒)42と外気との間で熱交換を行なう。本実施形態の第二ラジエータ4Bは、高電圧バッテリ25だけでなくE補機29,ヒータ30及びDC/DCコンバータ31を通る水冷部40の冷却装置である。より具体的にいえば、第二冷媒42は、水冷部40と第二ラジエータ4Bとを循環し、水冷部40において高電圧バッテリ25,E補機29,ヒータ30及びDC/DCコンバータ31を冷却した後、第二ラジエータ4Bで再び冷却される。第二ラジエータ4Bは、第二タンク3Bの車幅方向D2の外方において、第二タンク3Bに沿って設置されている。
第三ラジエータ4Cは、モータ24を冷却するための冷媒であって第一冷媒41及び第二冷媒42とは異なる第三冷媒(冷媒)43と外気との間で熱交換を行なう。本実施形態の第三ラジエータ4Cは、FC補機28とモータ24を冷却するオイルとの冷却装置である。したがって、第三冷媒43は、FC補機28とオイルクーラ33と第三ラジエータ4Cとを循環し、FC補機28を冷却してからオイルクーラ33でモータ24の冷却用のオイルを冷却した後、第三ラジエータ4Cで再び冷却される。第三ラジエータ4Cは、第二ラジエータ4Bと共に、第二タンク3Bの車幅方向D2の外方において、第二タンク3Bに沿って設置されている。
図1には、第二ラジエータ4Bが第三ラジエータ4Cの前方に設置された例を示す。第二ラジエータ4B及び第三ラジエータ4Cの車長方向D1の各寸法は、例えば、第二タンク3Bの円筒状の部位の半分程度に設定される。
なお、図1には、冷媒の入口及び出口がいずれも同じ側(前端又は後端)に設けられたラジエータ4A,4B,4Cを例示するが、熱交換部4における冷媒の入口及び出口のレイアウトは適宜変更可能である。例えば、第一ラジエータ4Aにおいて、冷媒の入口を前端に設け、冷媒の出口を後端に設けてもよい。このように冷媒の入口及び出口が熱交換部4の車長方向D1の両側にそれぞれ設けられれば、熱交換部4の車高方向(上下方向)D3(図2~4参照)の寸法を抑制できる。
本実施形態の冷却装置1は、熱交換部4へ外気を誘導する外気誘導部5を備えている。外気誘導部5は、熱交換部4と水素ガス貯留部3との間に外気の通路を形成するケーシング6と、熱交換部4を通過する外気の流れを生成するファン7とを含む。本実施形態では、二つのタンク3A,3Bにそれぞれ取り付けられた二つのケーシング6と、タンク3A,3Bよりも後方であって各ケーシング6の後端部に配置されたファン7とを例示する。なお、図1及び後述の図7,10では、熱交換部4などを見やすくするために、ケーシング6を破線で示す。
以下、図2~4を参照して、第二タンク3Bに取り付けられたケーシング6を例に挙げて説明する。図2に示すように、ケーシング6は、第二タンク3B(水素ガス貯留部3)を車幅方向D2の外方から覆うように設けられた本体部6Aと、第二タンク3Bを後方から覆うように設けられたダクト部6Bとを有する。ケーシング6は、例えばプラスチック製であって、その縁部がゴム材51を介して第二タンク3Bの外面に隙間なく装着されている。ケーシング6は、第二タンク3Bの外面の一部と協働して、第二ラジエータ4B及び第三ラジエータ4Cを通過する外気の通路を形成する。
本体部6Aは、略箱型をなす。本体部6Aにおいて車幅方向D2の外方を向く側面には、第二ラジエータ4B及び第三ラジエータ4Cをそれぞれ嵌め込むための開口61,62が形成される。本実施形態の第二ラジエータ4Bは、面積の最も大きい側面(外気が通過する面)が車長方向D1かつ車高方向D3に沿う姿勢で、開口61に嵌め込まれる。同様に、第三ラジエータ4Cは、面積の最も大きい側面(外気が通過する面)が車長方向D1かつ車高方向D3に沿う姿勢で、開口62に嵌め込まれる。本体部6Aの前端部には、外気の取込口63が車幅方向D2の外方に向けて形成される。
ダクト部6Bは、ファン7が取り付けられる部位であって、第二タンク3Bの半球面状の後端部に隣接して配置される。ダクト部6Bに取り付けられたファン7は、ケーシング6内に前方から後方へ向かう空気の流れを生成する。図2に太矢印で示すように、外気は、取込口63及び開口61,62(第二ラジエータ4B,第三ラジエータ4C)を通じてケーシング6内に取り込まれ、第二タンク3Bの外面に沿って後方へ流れた後に、ファン7を通過してケーシング6の後方へ排出される。
図3に示すように、ファン7は、車高方向D3に対して傾いた姿勢で設置されている。これにより、ファン7を車高方向D3に沿って設置する場合と比べて、ケーシング6内でファン7の直径を拡大できる。このため、第二ラジエータ4B及び第三ラジエータ4Cを通過する外気の流量の増大を図れる。
なお、ファン7は、水素ガス貯留部3よりも前方に配置されてもよい。ただし、水素ガス貯留部3の前方には、水素補充用の各種部品が配置されることが多い。このことから、水素ガス貯留部3の後方にファン7を配置すれば、水素補充用の各種部品を配置するための搭載スペースを水素ガス貯留部3の前方に確保しやすくなる。
図4に示すように、ケーシング6,第二ラジエータ4B及び第三ラジエータ4Cは、第二タンク3Bをシャシフレーム22に固定するブラケット38,39に支持されている。ブラケット38,39は、具体的にいえば、第二タンク3Bを下方から支持するマウント38と、第二タンク3Bの上方に配置されるロッド状のステー39とで構成される。マウント38は、サイドレール26に固定される。一方、ステー39は、サイドレール26又はマウント38に固定される。
第二タンク3Bの車幅方向D2の外方には、車幅方向D2の外方からの衝突物を受け止める側突ガード44が配置される。側突ガード44は、例えば、車長方向D1に延びる棒状に形成される。図4には、ケーシング6,第二ラジエータ4B及び第三ラジエータ4Cよりも車幅方向D2の外方に配置された側突ガード44を例示する。なお、第一タンク3Aに取り付けられるケーシング6は、第一ラジエータ4Aを嵌め込むための開口が一つのみ設けられる点を除いて、第二タンク3Bに取り付けられるケーシング6と同様に構成される。
ただし、ケーシング6の形状は上記の例に限定されない。ケーシング6の本体部6Aは、外気の取込口63を有しなくてもよい。また、図5に示すように、ケーシング6の本体部6Aは、本体上部6Cと本体下部6Dとに二分割されてもよい。この場合は、第二ラジエータ4Bを嵌め込むための開口61が本体上部6C及び本体下部6Dのいずれか一方の側面に設けられ、第三ラジエータ4Cを嵌め込むための開口62が本体上部6C及び本体下部6Dのいずれか他方の側面に形成されてもよい。図5には、第二ラジエータ4B用の開口61が本体上部6Cの側面に設けられ、第三ラジエータ4C用の開口62が本体下部6Dの側面に設けられた本体部6Aを例示する。
本体部6Aが本体上部6C及び本体下部6Dに二分割されている場合には、図6に示すように、本体上部6C及び本体下部6Dの間に側突ガード44が配置されてもよい。このような構成によれば、本体上部6C及び本体下部6Dの間のスペースを利用して側突ガード44を配置できるため、側突ガード44の車幅方向D2の外方への出っ張りを抑制できる。
[1-2.作用及び効果]
(1)冷却装置1によれば、熱交換部4が水素ガス貯留部3の車幅方向D2の外方において水素ガス貯留部3に沿って設置されるため、水素ガス貯留部3の車幅方向D2の外方に存在するデッドスペースを利用して熱交換部4を搭載できる。これにより、従来のように熱交換部(ラジエータ)をキャブの下方に設置する場合と比べて、熱交換部4の搭載スペースを大きく確保できるため、十分な冷却性能を有する大型の熱交換部4を設置することが可能となる。また、水素ガス貯留部3の車幅方向D2の外方に設置された熱交換部4によれば、車両2の走行風を熱交換部4へ直接的に導入できるため、熱交換部4の冷却性能を高められる。よって、冷却装置1によれば、搭載性及び冷却性能を共に確保できる。
また、熱交換部4が上記のデッドスペースに設置されることで、熱交換部4が水素ガス貯留部3と車長方向D1に並んで配置される場合と比べて、水素ガス貯留部3の搭載スペースを拡大できる。このため、水素ガス貯留部3における水素ガスの貯留量を増大できる。
(2)熱交換部4へ外気を誘導する外気誘導部5が設けられていれば、外気が外気誘導部5によって熱交換部4へ誘導されることで、熱交換部4における冷媒と外気との熱交換の効率を高められる。これにより、熱交換部4の冷却性能が向上するため、燃料電池23を含む冷却対象機器をより効率よく冷却できる。よって、車両2の信頼性を高められる。
(3)熱交換部4と水素ガス貯留部3との間に外気の通路を形成するケーシング6が外気誘導部5に含まれれば、ケーシング6によって形成された通路に外気が流通することで、熱交換部4を通過する外気の流量を増大させられる。これにより、熱交換部4の冷却性能が向上するため、燃料電池23を含む冷却対象機器をより効率よく冷却できる。
(4)熱交換部4を通過する外気の流れを生成するファン7が外気誘導部5に含まれれば、ファン7の作用で熱交換部4へ積極的に外気を誘導できる。このため、例えば車両2の停止中であっても熱交換部4に外気を流通させられる。これにより、熱交換部4の冷却性能が更に向上するため、燃料電池23を含む冷却対象機器を更に効率よく冷却できる。
(5)燃料電池23を冷却する第一冷媒41と外気との間で熱交換を行なう第一ラジエータ4Aと、高電圧バッテリ25を冷却する第二冷媒42と外気との間で熱交換を行なう第二ラジエータ4Bとが熱交換部4に含まれれば、第一冷媒41及び第二冷媒42が第一ラジエータ4A及び第二ラジエータ4Bで互いに独立して外気により冷却される。このため、第一冷媒41及び第二冷媒42を単一のラジエータで一緒に冷却する場合と比べて、燃料電池23及び高電圧バッテリ25の各冷却効率を高められる。また、第一ラジエータ4A及び第二ラジエータ4Bの各サイズ(冷却性能)を燃料電池23及び高電圧バッテリ25の要求に合わせて個々に設定できるため、燃料電池23及び高電圧バッテリ25のそれぞれをより効率よく冷却できる。
(6)第一ラジエータ4A及び第二ラジエータ4Bが、一対のサイドレール26の車幅方向D2の外方にそれぞれ設けられた第一タンク3A及び第二タンク3Bの車幅方向D2の外方にそれぞれ設置されれば、二つのタンク3A,3Bの車幅方向D2の外方に存在する二つのデッドスペースを利用して二つのラジエータ4A,4Bを搭載できる。これにより、二つのラジエータ4A,4Bの搭載スペースをいずれも大きく確保できるため、十分な冷却性能を有する大型の第一ラジエータ4A及び第二ラジエータ4Bを設置することが可能となる。よって、第一ラジエータ4A及び第二ラジエータ4Bのそれぞれにおいて冷却性能を確保できる。
(7)モータ24を冷却するための第三冷媒43と外気との間で熱交換を行なう第三ラジエータ4Cが熱交換部4に含まれれば、第一冷媒41,第二冷媒42及び第三冷媒43が三つのラジエータ4A,4B,4Cで互いに独立して外気により冷却される。このため、第一冷媒41,第二冷媒42及び第三冷媒43の少なくとも二つを単一のラジエータで一緒に冷却する場合と比べて、燃料電池23,高電圧バッテリ25及びモータ24の各冷却効率を高められる。また、三つのラジエータ4A,4B,4Cの各サイズ(冷却性能)を燃料電池23,高電圧バッテリ25及びモータ24の要求に合わせて個々に設定できるため、燃料電池23,高電圧バッテリ25及びモータ24のそれぞれをより効率よく冷却できる。
(8)第一ラジエータ4Aが第一タンク3Aの車幅方向D2の外方に設置され、第二ラジエータ4B及び第三ラジエータ4Cが第二タンク3Bの車幅方向D2の外方に設置されれば、二つのタンク3A,3Bの車幅方向D2の外方に存在する二つのデッドスペースを利用して三つのラジエータ4A,4B,4Cを搭載できる。また、燃料電池23の冷却用の第一ラジエータ4Aを他の二つのラジエータ4B,4Cとは異なるスペースに設置することで、第一ラジエータ4Aのサイズ(冷却性能)を他の二つのラジエータ4B,4Cよりも大きくできる。これにより、高電圧バッテリ25及びモータ24よりも冷却要求の高い燃料電池23を、第一ラジエータ4Aでより効率よく冷却できる。
(9)熱交換部4が、水素ガス貯留部3をシャシフレーム22に固定するブラケット38,39に支持されていれば、水素ガス貯留部3を固定するためのブラケット38,39を利用して熱交換部4を搭載できる。このため、熱交換部4に専用のブラケットを設ける場合と比べて、部品点数を削減できるとともに省スペース化を図れる。
(10)ファン7が水素ガス貯留部3の後方に設置されれば、ファン7が水素ガス貯留部3と熱交換部4との間に設置される場合と比べて、ファン7の搭載スペースの制限を緩和できる。このため、ファン7を大型化できる。また、ケーシング6のうちファン7の取り付けられるダクト部6Bが水素ガス貯留部3の半球面状の部位に隣接して配置されれば、ダクト部6Bが水素ガス貯留部3の円筒状の部位に隣接して配置される場合と比べて、ダクト部6Bの車幅方向D2への出っ張りを抑制できる。このため、車幅方向D2において冷却装置1の省スペース化を図りつつ、ファン7の搭載スペースを確保できる。
(11)外気の取込口63及びファン7がケーシング6の車長方向D1の両端に設けられれば、ケーシング6内において車長方向D1に沿う外気の流れが生成されやすくなるため、ケーシング6内の気圧を車長方向D1にわたって均等化できる。これにより、ケーシング6内における外気の流れを円滑化できる。
(12)ファン7によって前方から後方へ向かう空気の流れを生成すれば、ファン7で生成される空気の流れが車両2の走行風と同じ向きになるため、熱交換部4に走行風を円滑に誘導できる。これによっても、熱交換部4を通過する外気の流量が確保されやすくなるため、熱交換部4の冷却性能を高められる。
(13)ファン7が車高方向D3に対して傾いた姿勢で設置されれば、ファン7が車高方向D3に沿う姿勢で設置される場合と比べて、ケーシング6内でファン7の直径を大きく確保できる。これによっても、熱交換部4を通過する外気の流量が確保されやすくなるため、熱交換部4の冷却性能を高められる。
[2.第二実施形態]
[2-1.構成]
図7に示すように、第二実施形態に係る冷却装置1′は、第一実施形態の冷却装置1に対して、外気誘導部5におけるケーシング6′の形状とファン7の配置とが異なる。以下、第一実施形態で説明した要素と同一又は対応する要素に同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
本実施形態の外気誘導部5では、二つのケーシング6′が二つのタンク3A,3Bにそれぞれ取り付けられているともに、熱交換部4を通過する外気の流れを生成するファン7が熱交換部4と水素ガス貯留部3との間のスペースに配置されている。ファン7は、熱交換部4に正対する姿勢で設置される。これにより、ファン7は、熱交換部4において面積が最も大きい側面に直交する外気の流れを生成する。
図7には、第一ラジエータ4Aと第一タンク3Aとの間のスペースに三つのファン7が車長方向D1に並んで配置され、第二ラジエータ4B及び第三ラジエータ4Cと第二タンク3Bとの間にも三つのファン7が車長方向D1に並んで配置された例を示す。ただし、ファン7の数はこれに限定されない。
以下、図8,9を参照して、第二タンク3Bに取り付けられたケーシング6′を例に挙げて説明する。図8に示すように、本実施形態のケーシング6′は、第一実施形態で説明した本体部6Aと同様に、第二タンク3B(水素ガス貯留部3)を車幅方向D2の外方から覆うように設けられており、略箱型をなす。ケーシング6′において車幅方向D2の外方を向く側面には、第二ラジエータ4B及び第三ラジエータ4Cをそれぞれ嵌め込むための開口61,62が形成されている。また、ケーシング6′の上面及び下面には、外気の排出口64が形成されている。
本実施形態のファン7は、ケーシング6′の開口61,62が形成された側面と第二タンク3B(水素ガス貯留部3)の外面との間に設置されている。すなわち、ファン7はいずれも、ケーシング6′内に配置されている。本実施形態のファン7は、車幅方向D2の外方から内方(熱交換部4の車幅方向D2の外方から水素ガス貯留部3)へ向かう空気の流れを生成する。
本実施形態においても、ケーシング6′,第二ラジエータ4B及び第三ラジエータ4Cは、第二タンク3Bをシャシフレーム22に固定するブラケット38,39に支持されている。なお、本実施形態のケーシング6′も、第一実施形態で説明したケーシング6の本体部6Aと同様に、図5,6に示したような本体上部6Cと本体下部6Dとに二分割されてもよい。
第二ラジエータ4B及び第三ラジエータ4Cの車幅方向D2の外方には、車幅方向D2の外方から衝突しうる歩行者を保護するための歩行者ガード10が配置される。歩行者ガード10は、第二ラジエータ4B及び第三ラジエータ4Cへの外気の流入を許容するために、車幅方向D2に貫通した多数の孔部11を有する。図9に示すように、歩行者ガード10は、例えば、六角筒状をなす多数の筒部12と、筒部12を支持する格子状のフレーム13と、筒部12の一方の端部に結合されたパネル14とを有する。パネル14には、筒部12の中空部と連通する多数の貫通孔が形成されている。このように、筒部12の中空部とパネル14の貫通孔とが連通することで、車幅方向D2に貫通した上記の孔部11が形成される。
図8に示すように、歩行者ガード10は、パネル14が筒部12よりも車幅方向D2の外方に位置する姿勢で車両2に搭載される。図8に太矢印で示すように、外気は、ファン7の作用により、歩行者ガード10の孔部11を通じて車幅方向D2の外方から内方へ流れることにより、第二ラジエータ4B及び第三ラジエータ4Cを通過する。そして、外気は、第二タンク3Bの外面に沿って上方及び下方へ流れて、ケーシング6′の排出口64から車両2の外部へと排出される。
図8に分解して示すように、歩行者ガード10と第二タンク3Bとの間には、歩行者ガード10に入力された衝撃力を第二タンク3Bに伝達するブレース8が配置される。ブレース8は、車幅方向D2及び車高方向D3に沿って延在する板状の部材であって、第二タンク3Bの外面に沿う切り欠き8aを有する。ブレース8は、ケーシング6′の外部(前方又は後方)において、歩行者ガード10と第二タンク3Bとの双方に接した状態で配置される。好ましくは、複数のブレース8が車長方向D1に互いに間隔をあけて配置される。
図8に二点鎖線で示すように、歩行者ガード10の上端部及び下端部には、外気の流れを制御するためのデフレクター46が設けられてもよい。ここでは、断面が三角形状をなすデフレクター46を例示する。このようなデフレクター46が設けられれば、排出口64から車幅方向D2の外方へ排出された外気を斜め上方又は斜め下方へ流せるため、外気の旋回(渦流)を抑制できる。
[2-2.作用及び効果]
本実施形態の冷却装置1′によれば、ファン7が熱交換部4と水素ガス貯留部3との間のスペースに配置されるため、熱交換部4を通過する外気の流れをファン7で効率よく生成できる。この結果、熱交換部4の冷却性能が向上するため、燃料電池23を含む冷却対象機器を効率よく冷却できる。また、ケーシング6′の前端部又は後端部にファン7の搭載スペース(第一実施形態のダクト部6B)を設けなくても済むため、ケーシング6′のコンパクト化や熱交換部4の車長方向D1への拡大を実現できる。
熱交換部4の車幅方向D2の外方に歩行者ガード10が設置されれば、第一実施形態で示した側突ガード44が設けられなくても、車幅方向D2の外方から熱交換部4へ衝突しうる歩行者への保護性能を確保できる。さらに、多数の孔部11が設けられた歩行者ガード10によれば、上記のように歩行者への保護性能を確保しつつも、孔部11を通じて外気が熱交換部4を通過できるため、熱交換部4の冷却性能を維持できる。
歩行者ガード10の上端部及び下端部にデフレクター46が設けられれば、ケーシング6′から排出された外気の旋回が抑制されるため、ケーシング6′から排出された外気の熱交換部4への再流入を抑制できる。これにより、新規の冷たい外気が熱交換部4に流入しやすくなるため、熱交換部4の冷却性能を高められる。
歩行者ガード10と水素ガス貯留部3との間にブレース8が配置されれば、歩行者ガード10に入力された衝撃力を、ブレース8を通じて水素ガス貯留部3まで伝達できる。これにより、比較的高強度の水素ガス貯留部3において衝撃力を受け止められるため、熱交換部4を衝撃力から保護できる。
そのほか、本実施形態の冷却装置1′によれば、第一実施形態の冷却装置1と同様の構成からは同様の作用及び効果が得られる。
[3.第三実施形態]
[3-1.構成]
図10に示すように、第三実施形態に係る冷却装置1″は、第一実施形態の冷却装置1に対し、熱交換部4の形状が異なり、外気誘導部5におけるケーシング6″及びファン7″の構成も異なる。本実施形態では、熱交換部4及びファン7″が車高方向D3に互いにずれて配置されている。また、本実施形態の外気誘導部5では、二つのケーシング6″が二つのタンク3A,3Bの車幅方向D2の外方にそれぞれ沿って配置されているとともに、熱交換部4を通過する外気の流れを生成するファン7″も二つのタンク3A,3Bの車幅方向D2の外方にそれぞれ沿って配置されている。
図10には、タンク3A,3Bの各々に対して一つのファン7″が配置された例を示す。ただし、ファン7″の数はこれに限定されず、タンク3A,3Bの各々に対して二つ以上のファン7″が車長方向D1に並んで配置されてもよい。
以下、図11,12を参照して、第二タンク3B側の熱交換部4(第二ラジエータ4B及び第三ラジエータ4C)と外気誘導部5とを例に挙げて説明する。図11に示すように、本実施形態の第二ラジエータ4B及び第三ラジエータ4Cは、断面がL字状に湾曲した形状をなし、断面のL字の両端部が車幅方向D2の内方及び上方を向く姿勢で配置される。ここでは、第二ラジエータ4B及び第三ラジエータ4Cが車長方向D1に並んで配置された例を示す。第二ラジエータ4B及び第三ラジエータ4Cは、好ましくは、第二タンク3Bの外面に車幅方向D2の外方から隙間なく接した状態で設けられる。
一方、本実施形態のケーシング6″は、薄い板状をなし、整流板として機能する。図11,12に例示するケーシング6″は、車長方向D1かつ車幅方向D2に沿って配置される平板状の平部6eと、第二タンク3Bの外面に取り付けられる部分円筒状の曲部6fとを有し、断面がJ字状をなす。
ケーシング6″は、車幅方向D2の外方から流れてくる外気を受け止めて下方へと案内することで、第二ラジエータ4Bと第二タンク3Bとの間及び第三ラジエータ4Cと第二タンク3Bとの間に外気を案内する。このことから、本実施形態のケーシング6″も、熱交換部4と水素ガス貯留部3との間に外気の通路を形成するといえる。なお、ケーシング6″は、上記の第一実施形態で説明したゴム材51を介して第二タンク3Bの外面に隙間なく装着されてもよい。
本実施形態のファン7″は、一般的な家庭用エアコンに用いられる種類のものであって、クロスフローファン又はタンジェンシャルファンとも呼ばれ、回転軸に対して垂直な空気流を生成する。ファン7″は、円柱状のモータ部7aと、モータ部7aよりも小径であって軸方向に長い円柱状のロータ部7bとを有する。モータ部7a及びロータ部7bは、同軸上に配置され、互いに連結されている。
ファン7″は、モータ部7a及びロータ部7bの軸方向が車長方向D1と一致する姿勢で搭載される。また、モータ部7aは、第二タンク3Bの半球面状の部位に隣接して配置され、ロータ部7bは、ケーシング6″の曲部6fで囲まれるスペースに配置される。ファン7″は、モータ部7aの駆動により、車幅方向D2の外方からロータ部7bに流入する外気をロータ部7bから下方へと流出させる。
図12に示すように、本実施形態のケーシング6″は、第二タンク3Bをシャシフレーム22に固定するステー39に支持されている。第二タンク3Bの車幅方向D2の外方には、側突ガード44が配置される。本実施形態の側突ガード44は、ファン7″の下方であって第二ラジエータ4B及び第三ラジエータ4Cの上方に位置する。側突ガード44の上面には、ファン7″のロータ部7bと側突ガード44との隙間を埋めることで外気の流れを適正化する整流材47が設置される。なお、図12及び後述の図13,14では、ファン7″のロータ部7bの断面を簡略化して示す。
本実施形態では図示を省略するが、第二タンク3Bと側突ガード44との間には、第二実施形態で説明したブレース8が追加されてもよい。本実施形態の構造にブレース8を追加する場合には、ファン7″との干渉を回避するための円形の貫通孔がブレース8に設けられる。また、本実施形態においても、第二ラジエータ4B及び第三ラジエータ4Cは、第二タンク3Bをシャシフレーム22に固定するマウント38に支持されてもよい。
図12に太矢印で示すように、外気は、ケーシング6″及びファン7″の作用により、車幅方向D2の外方からロータ部7bに流入した後に下方へと流出し、第二タンク3Bの外面に沿って下方へと進んで第二ラジエータ4B及び第三ラジエータ4Cを通過する。このように、外気は、車幅方向D2の外方から下方へと流れて、車両2の外部へと排出される。
ただし、外気の流れ方向は、上記の例に限定されない。図13に示すように、ケーシング6″及びファン7″を側突ガード44よりも下方に設置するとともに熱交換部4を側突ガード44よりも上方に設置することで、外気が下方から上方へと流れるようにしてもよい。この場合には、ファン7″が、モータ部7aの駆動により、下方からロータ部7bに流入する外気をロータ部7bから上方へと流出させる。
図13に示す第一変形例の第二ラジエータ4B及び第三ラジエータ4Cは、断面のL字の両端部が車幅方向D2の内方及び下方を向く姿勢で配置されている。また、本変形例のケーシング6″は、ファン7″を車幅方向D2の外方から囲うように配置される。ケーシング6″は、下方から流れてくる外気が車幅方向D2の外方へ逸れるのを防止することで、第二ラジエータ4Bと第二タンク3Bとの間及び第三ラジエータ4Cと第二タンク3Bとの間に外気を案内する。なお、第二タンク3Bの外面には、ファン7″のロータ部7bと第二タンク3Bとの隙間を埋めることで外気の流れを適正化する整流材48が配置される。
図13に太矢印で示すように、外気は、ファン7″及びケーシング6″の作用により、下方からロータ部7bに流入した後に上方へと流出し、第二タンク3Bの外面に沿って上方へと進んで第二ラジエータ4B及び第三ラジエータ4Cを通過する。このように、本変形例では、外気が下方から上方へと流れて、車両2の外部へと排出される。
図14に示すように、ケーシング6″は、側突ガード44よりも下方で車幅方向D2の外方から流れてきた外気を上方へと案内するように設置されてもよい。この場合には、ファン7″が、モータ部7aの駆動により、車幅方向D2の外方からロータ部7bに流入する外気をロータ部7bから上方へと流出させる。また、第二ラジエータ4B及び第三ラジエータ4Cは、いずれも薄い箱型に形成され、L字をなすように互いに直角に配置されてもよい。
図14に示す第二変形例では、第二ラジエータ4Bが車幅方向D2かつ車長方向D1に沿って配置され、第三ラジエータ4Cが車高方向D3かつ車長方向D1に沿って配置されている。また、本変形例のケーシング6″は、ファン7″を下方から囲うように配置され、曲部6fが第二タンク3Bの外面に取り付けられている。ケーシング6″は、車幅方向D2の外方から流れてくる外気を受け止めて上方へと案内することで、第二ラジエータ4Bと第二タンク3Bとの間及び第三ラジエータ4Cと第二タンク3Bとの間に外気を案内する。なお、第二タンク3Bの外面には、ケーシング6″よりも上方でファン7″のロータ部7bと第二タンク3Bとの隙間を埋めることにより外気の流れを適正化する整流材48が配置される。
図14に太矢印で示すように、外気は、ファン7″及びケーシング6″の作用により、車幅方向D2の外方からからロータ部7bに流入した後に上方へと流出し、第二タンク3Bの外面に沿って上方へと進んで第二ラジエータ4B及び第三ラジエータ4Cを通過する。このように、本変形例では、外気が車幅方向D2の外方から上方へと流れて、車両2の外部へと排出される。
[3-2.作用及び効果]
本実施形態の冷却装置1″によれば、クロスフローファンであるファン7″が水素ガス貯留部3に沿って設けられるため、ファン7″の寸法を水素ガス貯留部3の寸法に対応させることが容易である。したがって、水素ガス貯留部3の車長方向D1の長さが多様化する場合であっても、水素ガス貯留部3に適合する寸法のファン7″を容易に設置できる。
熱交換部4及びファン7″が車高方向D3に互いにずれて配置されるため、熱交換部4及びファン7″が車高方向D3の同じ位置で車幅方向D2に並んで配置される場合と比べて、熱交換部4及びファン7″を車幅方向D2においてコンパクトに搭載できる。これにより、側突ガード44を設置するためのスペースを確保しやすくなる。水素ガス貯留部3の車幅方向D2の外方に側突ガード44を設置すれば、側突時の耐衝突性を高められる。
断面がL字状に湾曲した形状をなす熱交換部4によれば、外気が通過する面の面積を確保しつつ、熱交換部4をコンパクトに搭載できる。また、二つのラジエータ(例えば上記の第二ラジエータ4B及び第三ラジエータ4C)が互いにL字状をなすように直角に配置された熱交換部4によっても、同様の作用及び効果が得られる。
ファン7″においてロータ部7bよりも大径であるモータ部7aが水素ガス貯留部3の半球面状の部位に隣接して配置されれば、モータ部7aが水素ガス貯留部3の円筒状の部位に隣接して配置される場合と比べて、モータ部7aの車幅方向D2への出っ張りを抑制できる。このため、車幅方向D2において冷却装置1″の省スペース化を図りつつ、ファン7″の搭載スペースを確保できる。
そのほか、本実施形態の冷却装置1″によれば、第一実施形態及び第二実施形態の冷却装置1,1′と同様の構成からは同様の作用及び効果が得られる。
[4.変形例]
上記の冷却装置1,1′,1″の各構成はいずれも一例である。冷却装置は、少なくとも水素ガス貯留部3及び熱交換部4を備えていればよく、外気誘導部5が省略されてもよい。また、水素ガス貯留部3に含まれるタンク3A,3Bの数や、熱交換部4に含まれるラジエータ4A,4B,4Cの数は特に限定されない。
水素ガス貯留部3及び熱交換部4の配置は、上記の例に限定されない。例えば、熱交換部4に含まれる三つのラジエータが、水素ガス貯留部3としての一つのタンクに沿って設置されてもよい。あるいは、熱交換部4に含まれる三つのラジエータが、水素ガス貯留部3に含まれる三つのタンクにそれぞれ沿って設置されてもよい。なお、熱交換部4で熱交換が行なわれる冷媒の冷却対象には、少なくとも燃料電池23が含まれればよい。
上記の外気誘導部5の構成も一例である。外気誘導部5は、ケーシング及びファンのいずれか一方のみを含んでもよいし、ケーシング及びファン以外の構成を含んでもよい。また、ケーシングの形状やファンの種類及び配置は、上記の例に限定されず、適宜変更可能である。
熱交換部4に含まれるラジエータは、互いに独立した複数の通路を内部に有してもよい。例えば、比較的高温の冷媒が流通する通路と、比較的低温の冷媒が流通する通路との二種類の通路が、一つのラジエータの内部に形成されてもよい。
上記の車両2の構成は一例である。第一実施形態及び第三実施形態の車両2には、上記の側突ガード44に代えて、第二実施形態で説明した歩行者ガード10が設けられてもよい。また、図9に示した歩行者ガード10は一例である。歩行者ガード10は、熱交換部4への外気の流入を許容するように形成されればよい。
1,1′,1″ 冷却装置(燃料電池車両の冷却装置)
2 車両(燃料電池車両)
3 水素ガス貯留部
3A 第一タンク(第一水素ガス貯留部)
3B 第二タンク(第二水素ガス貯留部)
4 熱交換部
4A 第一ラジエータ(第一熱交換部)
4B 第二ラジエータ(第二熱交換部)
4C 第三ラジエータ(第三熱交換部)
5 外気誘導部
6,6′,6″ ケーシング
6A 本体部
6B ダクト部
6C 本体上部
6D 本体下部
6e 平部
6f 曲部
7,7″ ファン
7a モータ部
7b ロータ部
8 ブレース
8a 切り欠き
10 歩行者ガード
11 孔部
12 筒部
13 フレーム
14 パネル
21 キャブ
22 シャシフレーム
23 燃料電池
24 モータ
25 高電圧バッテリ
26 サイドレール
27 クロスメンバ
28 FC補機
29 E補機
30 ヒータ
31 DC/DCコンバータ
32 アクスル
33 オイルクーラ
34 前輪
35 後輪
36 架装物
37 外面
38 マウント(ブラケット)
39 ステー(ブラケット)
40 水冷部
41 第一冷媒(冷媒)
42 第二冷媒(冷媒)
43 第三冷媒(冷媒)
44 側突ガード
46 デフレクター
47 整流材
48 整流材
51 ゴム材
61 開口
62 開口
63 取込口
64 排出口
D1 車長方向(前後方向)
D2 車幅方向(左右方向)
D3 車高方向(上下方向)

Claims (9)

  1. キャブ及びシャシフレームを備えるとともに燃料電池の電力で走行用のモータを駆動する燃料電池車両の冷却装置であって、
    前記キャブよりも後方において前記シャシフレームの車幅方向外方に設置され、前記燃料電池へ供給される水素ガスを貯留する水素ガス貯留部と、
    前記水素ガス貯留部の車幅方向外方において前記水素ガス貯留部に沿って設置され、少なくとも前記燃料電池を冷却する冷媒と外気との間で熱交換を行なう熱交換部と、を備えている
    ことを特徴とする、燃料電池車両の冷却装置。
  2. 前記熱交換部へ外気を誘導する外気誘導部を備えている
    ことを特徴とする、請求項1に記載の燃料電池車両の冷却装置。
  3. 前記熱交換部は、前記水素ガス貯留部から離隔して設けられ、
    前記外気誘導部は、前記水素ガス貯留部と前記熱交換部との間に外気の通路を形成するケーシングを含む
    ことを特徴とする、請求項2に記載の燃料電池車両の冷却装置。
  4. 前記外気誘導部は、前記熱交換部を通過する外気の流れを生成するファンを含む
    ことを特徴とする、請求項2又は3に記載の燃料電池車両の冷却装置。
  5. 前記熱交換部は、前記燃料電池を冷却する第一冷媒と外気との間で熱交換を行なう第一熱交換部と、前記燃料電池の電力を蓄える高電圧バッテリを冷却する冷媒であって前記第一冷媒とは異なる第二冷媒と外気との間で熱交換を行なう第二熱交換部と、を含む
    ことを特徴とする、請求項1~4のいずれか一項に記載の燃料電池車両の冷却装置。
  6. 前記水素ガス貯留部は、ラダーフレーム構造をなす前記シャシフレームにおいて車長方向に延びる一対のサイドレールのうち、一方の前記サイドレールの車幅方向外方に設けられた第一水素ガス貯留部と、他方の前記サイドレールの車幅方向外方に設けられた第二水素ガス貯留部と、を含み、
    前記第一熱交換部は、前記第一水素ガス貯留部の車幅方向外方において前記第一水素ガス貯留部に沿って設置され、前記第二熱交換部は、前記第二水素ガス貯留部の車幅方向外方において前記第二水素ガス貯留部に沿って設置されている
    ことを特徴とする、請求項5に記載の燃料電池車両の冷却装置。
  7. 前記熱交換部は、前記モータを冷却するための冷媒であって前記第一冷媒及び前記第二冷媒とは異なる第三冷媒と外気との間で熱交換を行なう第三熱交換部を含む
    ことを特徴とする、請求項5又は6に記載の燃料電池車両の冷却装置。
  8. 前記第三熱交換部は、前記第二水素ガス貯留部の車幅方向外方において前記第二水素ガス貯留部に沿って設置されている
    ことを特徴とする、請求項6を引用する請求項7に記載の燃料電池車両の冷却装置。
  9. 前記熱交換部は、前記水素ガス貯留部を前記シャシフレームに固定するブラケットに支持されている
    ことを特徴とする、請求項1~8のいずれか一項に記載の燃料電池車両の冷却装置。
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