JP2023092535A - 原状回復査定システム - Google Patents

原状回復査定システム Download PDF

Info

Publication number
JP2023092535A
JP2023092535A JP2021203700A JP2021203700A JP2023092535A JP 2023092535 A JP2023092535 A JP 2023092535A JP 2021203700 A JP2021203700 A JP 2021203700A JP 2021203700 A JP2021203700 A JP 2021203700A JP 2023092535 A JP2023092535 A JP 2023092535A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
terminal
restoration
information
server
assessment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2021203700A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7297327B1 (ja
Inventor
哲司 平野
Tetsuji Hirano
明弘 松山
Akihiro Matsuyama
崇道 落合
Takamichi Ochiai
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Letech
LETECH CO Ltd
Original Assignee
Letech
LETECH CO Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Letech, LETECH CO Ltd filed Critical Letech
Priority to JP2021203700A priority Critical patent/JP7297327B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7297327B1 publication Critical patent/JP7297327B1/ja
Publication of JP2023092535A publication Critical patent/JP2023092535A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

【課題】借主が納得しやすい原状回復査定を行うことができる原状回復査定システムを提供する。【解決手段】原状回復査定システムA1は、端末(2,3,4)と、端末(2,3,4)と通信するサーバ1と、を備え、原状回復のための査定を行う。サーバ1は、対象家屋内で撮像された画像に基づく画像データと、居住期間と、を少なくとも入力され、かつ、原状回復のための対処が必要な対処箇所、対処内容、対処理由、および借主負担率を出力する学習済みモデルを有する対処判定部111と、対処判定部111の判定結果に基づいて、対処箇所ごとに対処費用を算出する費用算出部112と、対処箇所ごとに、対処内容、対処理由、借主負担率、および対処費用を関連付けた査定明細情報を生成する明細生成部113と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、原状回復のための査定を行う原状回復査定システムに関する。
賃貸物件の退去時に、借主は原状回復を行う必要がある。実際には、貸主(管理会社)からの依頼により、原状回復事業者(以下では、「事業者」と記載する)が、原状回復のための工事を行う。事業者は、現地に訪問して、物件の原状回復のための費用を査定する。そして、事業者は、査定費用を借主に承諾してもらってから、原状回復のための工事に着手する。原状回復の査定を行うには経験が必要なので、事業者は、経験のあるスタッフを現地に派遣する必要がある。特許文献1には、経験にかかわらず、原状回復のための費用を推定できるシステムが開示されている。
特開2021-47585号公報
特許文献1に記載のシステムは、退去元の家屋内を撮像した画像などに基づいて、原状回復費用を推定する。したがって、経験のないスタッフでも、原状回復のための費用を推定できる。しかしながら、当該システムが推定するのは、原状回復費用の総額である。事業者は、原状回復費用を借主に承諾してもらう必要があるが、借主は、原状回復費用の総額を見ても、それが正当であるか否か判断できない。
本発明は上記した事情のもとで考え出されたものであって、借主が納得しやすい原状回復査定を行うことができる原状回復査定システムを提供することを目的としている。
上記課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明の第1の側面によって提供される原状回復査定システムは、端末と、前記端末と通信するサーバとを備え、原状回復のための査定を行う原状回復査定システムであって、前記サーバは、対象家屋内で撮像された画像に基づく画像データと、居住期間と、を少なくとも入力され、かつ、原状回復のための対処が必要な対処箇所、対処内容、対処理由、および借主負担率を出力する学習済みモデルを有する対処判定部と、前記対処判定部の判定結果に基づいて、前記対処箇所ごとに対処費用を算出する費用算出部と、前記対処箇所ごとに、前記対処内容、前記対処理由、前記借主負担率、および前記対処費用を関連付けた査定明細情報を生成する明細生成部とを備えている。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記原状回復査定システムは、前記サーバと通信する第2端末をさらに備え、前記端末は、借主によって操作され、前記第2端末は、前記対象家屋の管理会社によって操作され、前記サーバは、前記査定明細情報を前記端末および前記第2端末に送信し、それぞれに前記査定明細情報の内容に対する承諾を求める。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記端末は、前記対象家屋内で撮像した画像に、位置情報および日時情報の少なくとも一方を付加して前記画像データとして前記サーバに送信し、前記サーバは、前記画像データに付加された前記位置情報および前記日時情報の少なくとも一方が正当であるか否かを判定する正当性判定部をさらに備えている。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記原状回復査定システムは、臭いの強さを臭気情報として検出する臭気検出部をさらに備え、前記対処判定部は、前記臭気検出部が前記対象家屋内で検出した前記臭気情報をさらに入力される。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記対処判定部は、前記画像データより過去に撮像された前記対象家屋内の画像に基づく入居時画像データをさらに入力される。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記原状回復査定システムは、360°カメラをさらに備え、前記サーバは、前記360°カメラが前記対象家屋内で撮像した画像から前記画像データを抽出する。
本発明によると、費用算出部が、対処判定部の判定結果に基づいて対処箇所ごとに対処費用を算出し、明細生成部が、対処箇所ごとに、対処内容、対処理由、借主負担率、および対処費用を関連付けた査定明細情報を生成する。借主は、対処箇所ごとの明細を確認できるので、原状回復査定に納得しやすい。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
第1実施形態に係る原状回復査定システムの全体構成を示すブロック図である。 対処判定部を説明するための図である。 借主端末で表示される査定画面の一例を示す図である。 原状回復査定処理を説明するためのフローチャートの一例であり、(a)は借主端末が行う処理を示し、(b)はサーバが行う処理を示している。 借主端末で表示される入力画面の一例を示す図である。 第2実施形態に係る原状回復査定システムを説明するための図であり、(a)は借主端末の内部構成を示すブロック図であり、(b)は対処判定部を説明するための図である。 第3実施形態に係る原状回復査定システムの全体構成を示すブロック図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して具体的に説明する。
〔第1実施形態〕
図1は、第1実施形態に係る原状回復査定システムA1の全体構成を示すブロック図である。原状回復査定システムA1は、賃貸物件の退去に伴う原状回復のための査定を行うシステムである。原状回復査定システムA1は、サーバ1、借主端末2、管理会社端末3、および事業者端末4を備えている。借主端末2、管理会社端末3、および事業者端末4は、通信回線5を介して、サーバ1と通信可能である。
借主端末2は、汎用的なコンピュータ端末に原状回復査定アプリケーションプログラム(以下では、「原状回復アプリ」と記載する)をインストールすることで実現される。原状回復アプリは、後述する原状回復査定処理のためのプログラムであり、例えば、通信回線5を介してサーバ1からダウンロードされる。本実施形態では、借主が所有するスマートフォンに原状回復アプリをインストールしたものが借主端末2である場合について説明する。なお、借主端末2は、携帯電話、タブレット型端末、ノート型コンピュータ、およびデスクトップ型コンピュータなどの他のコンピュータ端末に原状回復アプリをインストールしたものであってもよいが、コンピュータ端末は撮像機能および通信機能を有する携帯型端末が望ましい。また、借主端末2は、あらかじめ原状回復アプリが記憶された専用端末であってもよい。この場合は、専用端末である借主端末2が借主に貸し出される。借主端末2は、制御部21、記憶部22、通信部23、撮像部24、操作部25、表示部26、位置検出部27、およびバス29を備えている。制御部21、記憶部22、通信部23、撮像部24、操作部25、表示部26、および位置検出部27は、バス29によって相互にデータ伝送可能に接続されている。
記憶部22は、各種情報を記憶する構成である。記憶部22は、一次記憶部としてのROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)と、二次記憶部とを備えている。ROMは、読み取り専用の記憶媒体であって、基本プログラムが記憶されている。RAMは、書き換え可能な記憶媒体であって、応用プログラムを格納するエリアとプログラムを処理するためのワークエリアとを提供する。二次記憶部は、例えばフラッシュメモリやハードディスクなどであり、ダウンロードした応用プログラムや各種データを記憶している。本実施形態では、サーバ1からダウンロードされた原状回復査定アプリケーションが、記憶部22の二次記憶部に記憶されている。
通信部23は、通信回線5を介して、外部の装置との間で通信を行う構成であり、例えば無線LANモジュールおよび移動通信モジュールなどの通信手段を備えている。なお、通信部23は、無線通信を行うものに限定されず、有線通信を行うものであってもよい。本実施形態では、通信部23は、サーバ1と通信を行う。
撮像部24は、CCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子を有する撮像装置(カメラ)を備えている。撮像部24は、撮像装置によって撮像された静止画または動画の画像データを制御部21に入力する。
操作部25は、操作者からの操作入力を受け付ける構成であり、各種操作ボタンおよびタッチパネルを備えている。操作部25は、操作者によって操作ボタンが押下された場合に、対応する操作信号を制御部21に入力する。また、操作部25は、タッチパネルから入力されるタッチ情報(タッチパネルのパネル面に格子状に配置された微小コンデンサまたは微小抵抗の変化情報)に基づいてパネル面における接触位置を算出し、その接触位置の情報を操作信号として制御部21に入力する。タッチパネルは、後述する表示装置の表示画面上に配置されている。なお、操作部25は、キーボードおよびマウスなどの操作手段の操作を受け付けてもよい。
表示部26は、例えば液晶表示装置などの表示装置を備えている。表示部26は、制御部21から入力される画像を表示装置に表示させる。
位置検出部27は、借主端末2の位置を検出する構成であり、GPS(Global Positioning System)を備えている。GPSは、衛星から発信される信号を受信して、位置情報を検出する。位置検出部27は、検出した位置情報を制御部21に出力する。
制御部21は、借主端末2が備える各部の動作を統括制御する構成であり、CPU(Central Processing Unit)によって実現されている。制御部21は、記憶部22に記憶された原状回復査定アプリを実行し、これに応じて、表示部26に表示を行わせ、操作部25から操作信号を入力される。また、制御部21は、撮像部24に撮像を行わせ、撮像部24が撮像した画像データを入力される。また、制御部21は、画像データを含む情報を、通信部23を介してサーバ1に送信し、また、通信部23を介してサーバ1から情報を受信する。さらに、制御部21は、撮像部24が撮像した画像データに、位置検出部27が検出した撮像位置の位置情報、および、撮像した日時の日時情報を付加する。なお、画像データに、付加される情報は、位置情報および日時情報のいずれか一方であってもよい。
なお、借主端末2は、上記すべての構成を備えていなくてもよい。例えば、借主端末2は、撮像部24を備えておらず、外部のカメラで撮像した画像データを、記憶部22に記憶してもよい。
管理会社端末3および事業者端末4は、借主端末2と同様、汎用的なコンピュータ端末に原状回復アプリをインストールすることで実現される。本実施形態では、貸主の代行を行う管理会社が所有するデスクトップ型コンピュータに原状回復アプリをインストールしたものが管理会社端末3であり、事業者が所有するデスクトップ型コンピュータに原状回復アプリをインストールしたものが事業者端末4である場合について説明する。なお、コンピュータ端末の種類は限定されない。また、管理会社端末3および事業者端末4は、あらかじめ原状回復アプリが記憶された専用端末であってもよい。管理会社端末3および事業者端末4は、借主端末2と同様の構成であるが、撮像部24および位置検出部27を備えなくてもよい。
サーバ1は、原状回復査定処理を行うコンピュータである。サーバ1は、制御部11、記憶部12、通信部13、およびバス19を備えている。なお、サーバ1は、操作部および表示部を備えてもよい。制御部11、記憶部12、および通信部13は、バス19によって相互にデータ伝送可能に接続されている。
記憶部12は、各種情報を記憶する構成である。記憶部12は、記憶部22と同様、一次記憶部としてのROMおよびRAMと、二次記憶部とを備えている。通信部13は、通信回線5を介して、外部の装置との間で通信を行う構成であり、有線LANまたは無線LANを介して通信回線5に接続する。本実施形態では、通信部13は、借主端末2、管理会社端末3、および事業者端末4(以下では、これらをまとめて「各端末2~4」と記載する場合がある)と通信を行う。
制御部11は、サーバ1が備える各部の動作を統括制御する構成であり、CPUによって実現されている。制御部11は、記憶部12に記憶されたプログラムを実行し、これに応じて処理を行い、通信部13を介して各端末2~4から各種情報を受信し、通信部13を介して各端末2~4に各種情報を送信する。制御部11は、機能構成として、対処判定部111、費用算出部112、明細生成部113、正当性判定部114を備えている。
対処判定部111は、原状回復のための対処の必要性などの判定を行うための機能ブロックである。対処判定部111は、借主端末2から受信した画像データを含む情報などを入力され、判定結果を出力する。図2(a)は、対処判定部111を説明するための図である。図2(a)に示すように、本実施形態では、対処判定部111は、借主端末2から受信した画像データ(画像データの数は限定されない)と、喫煙有無、ペット有無、居住期間、対象箇所情報、交換後経過期間、および耐用年数などの判定情報とを入力される。喫煙有無、ペット有無は、借主が借主端末2の操作により入力した情報が用いられる。居住期間は、借主が対象家屋に居住していた期間であり、借主が借主端末2の操作により入力した情報が用いられてもよいし、管理会社端末3からあらかじめ入力された入居日時から算出されてもよい。対象箇所情報は、判定の対象となっている箇所(例えばリビングの壁、フローリング、エアコンなど)を示す情報であり、借主端末2から受信した画像データに関連付けて設定されている。交換後経過期間は、対象箇所の交換を行ってからの経過期間であり、管理会社端末3からあらかじめ入力された情報が用いられる。耐用年数は、対象箇所の耐用年数であり、対象箇所ごとにあらかじめ設定されている。なお、判定情報は、上述したものすべてを含まなくてもよいし、他の情報を含んでもよい。例えば、対象箇所情報を判定情報に含めず、対処判定部111が内部での処理において画像データに基づいて対象箇所を判定してもよい。また、判定情報に対象箇所の交換を行ってから入居までの経過期間などを含めてもよい。
本実施形態では、対処判定部111は、判定結果として、対処要否、対処箇所、対処内容、対処理由、および借主負担率を出力する。対処要否は、原状回復のための対処が必要か否かを示す情報である。対処箇所は、対処の必要な箇所の情報であり、対処の規模(例えば面積、長さなど)の情報を含んでいる。対処内容は、対処の内容(例えば、張り替え、修復工事、クリーニングなど)の情報である。対処理由は、対処が必要となった理由(例えば変色、キズ、においなど)の情報である。借主負担率は、対処費用のうち借主が負担する割合の情報である。なお、対処判定部111が出力する判定結果は、上述したものすべてを含まなくてもよいし、他の情報を含んでもよい。例えば、対処内容が出力されれば、対処が必要なので、対処要否を別途出力しなくてもよい。
対処判定部111は、人口知能技術を利用して、上述した判定を行う。本実施形態では、対処判定部111は、機械学習された学習済みモデルとして、判定ニューラルネットワーク(以下では、「判定NN」と記載する)を有している。判定NNは、入力層、複数の中間層、および出力層を有する学習済みの再帰型ニューラルネットワークである。入力層は、画像データと、喫煙有無、ペット有無、居住期間、対象箇所情報、交換後経過期間、および耐用年数などの各判定情報とが入力される複数のニューロンを備える。出力層は、対処要否、対処箇所、対処内容、対処理由、および借主負担率を示す情報をそれぞれ出力する複数のニューロンを備える。なお、判定NNの中間層の層数、各層のニューロン数等、その構造は特に限定されない。また、判定NNは、再帰型ニューラルネットワークに限定されず、他の種類のニューラルネットワークで構成されてもよい。
判定NNは、画像データ、喫煙有無、ペット有無、居住期間、対象箇所情報、交換後経過期間、および耐用年数などの情報と、実際に判定された対処要否、対処箇所、対処内容、対処理由、および借主負担率を示す情報との組み合わせを教師データとして、学習前の再帰型深層ニューラルネットワークに与えることにより、あらかじめ機械学習が行われている。また、判定NNは、図示しない学習処理部によってさらに機械学習を行われることで、判定の精度が向上する。なお、対処判定部111は、ニューラルネットワーク以外の機械学習を行う人工知能を備えてもよい。
費用算出部112は、対処箇所ごとに対処費用を算出するための機能ブロックである。費用算出部112は、対処判定部111による判定結果、および、記憶部12に記憶されている単金データベースに基づいて、対処箇所ごとの対処費用を算出する。単金データベースは、原状回復のための各対処内容での単位当たり費用を、各対処内容に関連付けて記憶している。単金データベースには、例えば、壁紙の張り替えに対するメートルごとの単金、フローリングのクリーニングに対する面積ごとの単金、フローリングのキズの部分修繕に対するキズの大きさごとの単金が、物件のタイプごとに記憶されている。費用算出部112は、対象箇所情報および物件のタイプと、対処判定部111が出力する対処箇所の情報、対処内容の情報、および借主負担率とに基づいて、対処箇所ごとに対処費用を算出する。物件のタイプは、管理会社端末3からあらかじめ入力されている。例えば、対処判定部111によって、リビングの壁紙の張り替えがXメートル必要であると判定された場合、費用算出部112は、単金データベースから対応する壁紙の張り替えに対するメートルごとの単金であるY円を読み出し、XメートルにY円を乗算し、対処判定部111が判定した入居者負担率と、入居期間に応じた経年劣化乗数とを乗算することで、リビングの壁紙の張り替えのための費用を算出する。なお、費用の算出のための演算式は限定されず、対処箇所によって異なってもよい。例えば、対処箇所によっては、経年劣化乗数を乗算する場合と乗算しない場合とがある。
明細生成部113は、原状回復のために必要な対処を行った場合の査定の明細を作成するための機能ブロックである。明細生成部113は、対処箇所ごとに、対処内容、対処理由、借主負担率、および、費用算出部112が算出した対処費用を関連付けた査定明細情報を生成する。生成された査定明細情報は、通信部13から通信回線5を介して借主端末2に送信され、査定画面を生成するための情報として用いられる。
図3は、借主端末2で表示される査定画面9の一例を示す図である。査定画面9は、対処費用欄91を含んでいる。対処費用欄91には、「部屋」、「部位」の項目に対処箇所を示す情報が記載され、「実施内容」の項目に対処内容を示す情報が記載され、「オンライン査定」の項目において対処費用とその算出根拠(借主負担率を含む)が記載され、「備考」の欄に対処理由を示す情報が記載されている。また、査定画面9は、選択ボタン92を含んでいる。選択ボタン92は、対処費用欄91に記載の内容を承諾した場合に選択されるボタン(図3においては「上記内容に了解」と記されている上側のボタン)と、内容を承諾しない場合に選択されるボタン(図3においては「上記内容に質問/見直し要請」と記されている下側のボタン)とを含んでいる。借主は、借主端末2に表示される査定画面9を見て、内容を承諾した場合は上側のボタンを選択し、内容を承諾しない場合は、必要に応じて質問などを記載した上で、下側のボタンを選択する。なお、図3はあくまでも一例であり、査定画面9のレイアウトや記載方法は限定されない。なお、管理会社端末3および事業者端末4にも、査定明細情報が送信され、査定画面9と同様の画面が表示されてもよい。
正当性判定部114は、借主端末2から受信した画像データの正当性を判定するための機能ブロックである。正当性判定部114は、制御部11が通信部13から画像データを入力された場合、当該画像データに付加されている位置情報および日時情報を読み出す。また、正当性判定部114は、当該画像データを送信してきた借主端末2に対応する位置情報(当該借主端末2の所有者が登録している対象家屋(退所予定の賃貸物件)の位置情報)を記憶部12から読み出す。そして、正当性判定部114は、画像データに付加されていた位置情報と借主端末2に対応する位置情報とを比較し、両者がほぼ同じ位置であり、かつ、画像データに付加されていた日時が最近のものである場合、当該画像データが正当なものであると判定する。一方、正当性判定部114は、画像データに付加されていた位置情報と借主端末2に対応する位置情報とが異なる位置である、または、画像データに付加されていた日時が最近のものでない場合、当該画像データが不当なものであると判定する。2個の位置情報がほぼ同じ位置であるか否かは、例えば、両者の距離が所定の閾値以内であるか否かによって判定される。なお、2個の位置情報がほぼ同じ位置であるか否かの判定方法は限定されず、その他の方法であってもよい。また、外部のAPIに接続してその機能を利用してもよい。日時が最近のものであるか否かは、例えば、画像データに付加されていた日時が現在の日時と比較して所定日数以内であるか否かによって判定される。対処判定部111は、正当性判定部114が正当であると判定した画像データだけを用いて判定を行う。制御部11は、正当性判定部114が不当であると判定した場合、当該画像データについて、借主端末2に再送を求める。その際、制御部11は、画像データが適切でない旨を伝えてもよい。なお、正当性判定部114は、位置情報および日時情報のいずれか一方のみに基づいて、画像データの正当性を判定してもよい。
図4は、原状回復査定処理を説明するためのフローチャートの一例である。図4(a)は、借主端末2が行う処理を示している。図4(b)は、サーバ1が行う処理を示している。
借主が退去を管理会社に連絡すると、管理会社は、管理会社端末3から必要事項をサーバ1に送信する。必要事項には、例えば、管理会社ID、借主の情報、対象家屋の情報、および居住期間などが含まれる。サーバ1は、管理会社端末3に、借主への案内情報と借主IDを送信する。管理会社は、借主への案内情報と借主IDを、印刷して借主に郵送する、または、メールで送信する。なお、サーバ1が、借主に直接、メールで送信してもよい。また、サーバ1は、借主への案内情報と借主IDの代わりに、借主固有のQRコード(登録商標)を発行して、管理会社または借主に送信してもよい。この場合、借主は、QRコードを読み取ることで、サーバ1が提供する案内画面を見ることができる。なお、借主への案内情報で、原状回復査定として従来通りの立ち合いによる方法を利用するか、本発明の原状回復査定システムを利用した立ち合い不要の方法を利用するかを選択できることを説明し、借主が選択できるようにしてもよい。また、事業者が管理会社から運用を委任されている場合などでは、上記の管理会社(管理会社端末3)が行う対応を事業者(事業者端末4)が行ってもよい。
借主が案内情報に従って、自分の所有するコンピュータ端末(例えばスマートフォン)に原状回復アプリをインストールすることで、当該コンピュータ端末が借主端末2として機能する。借主が原状回復アプリを実行し、借主IDを入力することで、借主端末2は、図4(a)に示す処理を開始する。
まず、借主端末2は、必要事項および画像データなどの情報を取得する(S1)。具体的には、借主端末2は、必要事項入力のための入力画面を表示する。借主は、操作手段の操作により、必要事項を入力する。図5は、必要事項入力のための入力画面の一例を示す図である。必要事項には、例えば、対象箇所ごとに、その寸法、破損や故障のあるなし、破損部分の大きさなどが含まれている。また、対象箇所によっては、タバコ臭やペット臭のあるなしを選択する場合もある。また、借主は、入力画面の指示に応じて、借主端末2の撮像部24で対象家屋内を撮像する。借主端末2は、入力された必要事項および撮像された画像の画像データを、サーバ1に送信する(S2)。なお、図5は、あくまでも一例であり、入力画面のレイアウトや入力内容は限定されない。例えば、対象箇所ごとの情報の入力は不要とし、撮像された画像の画像データだけを送信し、サーバ1側で画像データから各情報を判定してもよい。
次に、借主端末2は、サーバ1から画像データの再送信依頼を受信したか否かを判別する(S3)。当該再送信依頼は、サーバ1の制御部11の正当性判定部114が画像データの正当性を認めず不当と判断した場合に、借主端末2に送信される。再送信依頼を受信しなかった場合(S3:NO)、借主端末2は、サーバ1から査定明細情報を受信したか否かを判別する(S4)。査定明細情報を受信しなかった場合(S4:NO)、ステップS3に戻る。つまり、借主端末2は、再送信依頼または査定明細情報を受信するまで、ステップS3およびステップS4の判別を繰り返す。
再送信依頼を受信した場合(S3:YES)、借主端末2は、ステップS1に戻って、情報の取得(S1)および送信(S2)を行う。この場合は、入力画面で画像の撮像のみが要求される。なお、再送信依頼を所定回数繰り返した場合は、警告案内を表示したり、原状回復査定処理を中止してもよい。
査定明細情報を受信した場合(S4:YES)、借主端末2は、図3に例示する査定画面9を表示して、査定内容を承諾したかどうかを、借主に選択ボタン92によって選択させる。「了解」が選択された場合(S5:YES)、借主端末2は、借主が承諾したことを知らせる信号(以下では、「承諾信号」とする)を、サーバ1に送信する(S7)。その後、サーバ1から、成立したことを知らせる信号(以下では、「成立信号」と記載する)を受信した場合(S8:YES)、処理を終了する。一方、「質問/見直し要請」が選択された場合(S5:NO)、借主端末2は、見直し依頼をサーバ1に送信し(S6)、ステップS3に戻って、査定明細情報が受信されるのを待つ(画像データの正当性は認められているので再依頼を受信することはなく、ステップS3はNOになる)。
サーバ1は、借主端末2に対する原状回復査定処理を行っており、図4(b)に示すように、借主端末2からの情報を受信するのを待っている(S11)。借主端末2からの情報を受信した場合(S11:YES)、サーバ1は、受信した画像データが正当であるか否かを判別する(S2)。具体的には、正当性判定部114が画像データの正当性を判定する。画像データが不当である場合(S12:NO)、サーバ1は、借主端末2に、画像データの再送信依頼を送信し(S13)、ステップS1に戻って、借主端末2からの情報(画像データ)を受信するのを待つ。一方、画像データが正当である場合(S12:YES)、サーバ1は、原状回復のための対処の必要性などの判定を行う(S14)。具体的には、対処判定部111が、借主端末2から受信した画像データを含む情報などに基づいて判定を行う。
次に、サーバ1は、対処判定部111が出力する判定結果に基づいて、査定明細情報を作成して、借主端末2に送信する(S15)。具体的には、費用算出部112が、対処判定部111による判定結果、および、記憶部12に記憶されている単金データベースに基づいて、対処箇所ごとの対処費用を算出する。次に、明細生成部113が、対処箇所ごとに、対処内容、対処理由、借主負担率、および、費用算出部112が算出した対処費用を関連付けた査定明細情報を生成する。そして、制御部11が通信部13を介して、査定明細情報を借主端末2に送信する。
次に、サーバ1は、借主端末2から見直し依頼を受信したか否かを判別する(S16)。見直し依頼を受信しない場合(S16:NO)、借主端末2から承諾信号を受信したか否かを判別する(S18)。承諾信号を受信しない場合(S18:NO)、ステップS16に戻る。つまり、サーバ1は、見直し依頼または承諾信号を受信するまで、ステップS16およびステップS18の判別を繰り返す。
見直し依頼を受信した場合(S16:YES)、サーバ1は、見直し依頼に付加された借主の質問および要請内容を踏まえて、査定明細情報を再度作成して、借主端末2に送信し(S17)、ステップS16に戻る。この場合、サーバ1は、事業者端末4に借主の質問および要請内容を送信して、査定明細情報の変更(例えば、対処箇所を対処不要に変更、借主負担率の変更、対処費用の割り引きなど)をさせてもよい。また、承諾信号を受信した場合(S18:YES)、サーバ1は、成立信号を借主端末2に送信し(S19)、借主端末2に対する原状回復査定処理を終了する。
なお、サーバ1は、管理会社端末3にも、査定明細情報を送信して、見直し依頼または承諾を選択させてもよい。この場合、サーバ1は、ステップS15において、査定明細情報を借主端末2に送信したときに、管理会社端末3にも査定明細情報を送信する。また、サーバ1は、管理会社端末3に、対処箇所に対応する画像データも送信する。管理会社端末3は、借主端末2と同様に、上記ステップS4~S7の処理を行う。すなわち、管理会社端末3は、査定画面を表示して、査定内容を承諾したかどうかを、管理会社に選択させる。管理会社端末3は、「了解」が選択された場合、サーバ1に承諾信号を送信し、「質問/見直し要請」が選択された場合、サーバ1に見直し依頼を送信する。サーバ1は、管理会社端末3から見直し依頼を受信した場合も同様に、査定明細情報を再度作成して、管理会社端末3に送信する。このとき、サーバ1は、借主端末2にも、再度作成された査定明細情報を送信する。また、サーバ1は、借主端末2から見直し依頼を受信(S16)して、査定明細情報を再度作成した場合(S17)に、管理会社端末3にも送信する。つまり、サーバ1は、査定明細情報が更新されるたびに、更新後の査定明細情報を、借主端末2および管理会社端末3にそれぞれ送信する。サーバ1は、借主端末2および管理会社端末3の両方から承諾信号を受信した場合に、成立信号を借主端末2および管理会社端末3に送信して、借主端末2に対する原状回復査定処理を終了する。なお、サーバ1は、管理会社端末3の代わりに、または、さらに追加して、事業者端末4にも、査定明細情報を送信して、見直し依頼または承諾を選択させてもよい。
なお、図4のフローチャートに示す処理は一例であって、原状回復査定処理は上述したものに限定されない。
次に、原状回復査定システムA1の作用効果について説明する。
本実施形態によると、サーバ1の対処判定部111が、借主端末2から受信した画像データを含む情報などに基づいて、原状回復のための対処の必要性などの判定を行う。したがって、事業者は、原状回復査定のために、スタッフを現地に派遣する必要がない。借主は、原状回復査定に立ち会う必要がない。また、本実施形態によると、対処判定部111は、人口知能技術を利用して判定を行う。事業者は、経験のあるスタッフに原状回復査定を担当させる必要がないので、人件費を抑制できる。また、本実施形態によると、費用算出部112が、対処判定部111の判定結果に基づいて対処箇所ごとに対処費用を算出し、明細生成部113が、対処箇所ごとに、対処内容、対処理由、借主負担率、および対処費用を関連付けた査定明細情報を生成する。借主は、対処箇所ごとの明細を確認できるので、原状回復査定に納得しやすい。
また、本実施形態によると、サーバ1は、借主端末2に査定明細情報を送信して、借主が承諾したことを知らせる承諾信号の受信を待つ。これにより、オンライン上で借主の承諾を得ることができるので、事業者は、借主に承諾書のサインをもらう手間を省略できる。また、サーバ1が、管理会社端末3にも査定明細情報を送信して、承諾信号の受信を待つ場合には、オンライン上で管理会社の承諾を得ることができるので、事業者は、管理会社に承諾書のサインをもらう手間を省略できる。事業者は、借主および管理会社の双方から承諾をもらう必要がある。原状回復査定システムA1は、オンライン上でこの手続きを完了させるので、事業者の作業を簡略化できる。また、本実施形態によると、サーバ1は、見直し依頼を受信した場合、査定明細情報を再度作成して、借主端末2に送信する。これにより、借主は、納得できるまで、原状回復査定の見直しを要請できる。
また、本実施形態によると、正当性判定部114は、借主端末2から受信した画像データの正当性を判定する。これにより、借主が、別の場所(対象家屋と同様の内装の別の家屋)で撮像した画像や、退去時ではなくそれ以前(例えば入居後すぐ)に撮像した画像を不正に使用することを防止できる。
なお、本実施形態では、サーバ1が借主端末2から情報を受信して、査定明細情報を作成する場合について説明したが、これに限られない。サーバ1は、管理会社端末3から情報を受信して、査定明細情報を作成してもよい。この場合、上述した借主端末2の機能を管理会社端末3が有し、サーバ1と借主端末2との間で行われた処理を、サーバ1と管理会社端末3との間で行うことになる。また、同様にして、サーバ1は、事業者端末4から情報を受信して、査定明細情報を作成してもよい。また、同様にして、サーバ1は、貸主の端末から情報を受信して、査定明細情報を作成してもよい。当該変形例は、例えば、貸主がいつも依頼している事業者の見積もりが妥当かどうかの確認に利用できる。
なお、本実施形態では、借主端末2、管理会社端末3、および事業者端末4が、汎用的なコンピュータ端末に原状回復アプリをインストールしたものである場合について説明したが、これに限られない。借主端末2、管理会社端末3、および事業者端末4が汎用的なコンピュータ端末であって、これらのコンピュータ端末の操作により、ブラウザ(ホームページ閲覧ソフト)を起動して、サーバ1に開設されているホームページにアクセスする方式であってもよい。この場合、借主は、管理会社またはサーバ1から送られた案内情報に記載のURLからホームページにアクセスし、借主IDを入力することで、原状回復査定処理を開始できる。なお、サーバ1がURLおよび借主IDを埋め込んだQRコードを発行し、借主が案内情報に記載のQRコードからホームページにアクセスすることで、原状回復査定処理が開始されてもよい。なお、原状回復査定システムA1の提供方法は、特に限定されない。例えば、借主端末2がアプリを利用したものであり、管理会社端末3および事業者端末4がブラウザを利用するものであってもよい。
なお、対処判定部111に入力される情報は、上述したものに限定されない。例えば、図2(b)に示すように、借主端末2から受信した退去時の画像データとは別に、入居時の画像データを入力してもよい。入居時の画像データは、退去時の画像データより過去に撮像された対象家屋内の画像であり、例えば、管理会社が、借主の入居の立ち合い時に撮像した画像、または、前の借主が退去したときの原状回復工事の終了後に撮像した画像を利用してもよい。入居時の画像データが追加されることで、退去時の画像データとの差が明らかになるので、対処判定部111が行う判定の精度がより高くなる。
〔第2実施形態〕
図6は、第2実施形態に係る原状回復査定システムA2を説明するための図である。図6(a)は、借主端末2の内部構成を示すブロック図である。図6(b)は、対処判定部111を説明するための図である。図6において、原状回復査定システムA1(図1および図2参照)と同一または類似の要素には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。なお、原状回復査定システムA2のその他の構成は、原状回復査定システムA1と同様である。第2実施形態に係る原状回復査定システムA2は、対処判定部111が判定情報として臭気情報を利用する点で、第1実施形態に係る原状回復査定システムA1と異なる。
本実施形態では、図6(a)に示すように、借主端末2は、臭気検出部28をさらに備えている。臭気検出部28は、借主端末2に接続される装置であってもよいし、借主端末2の筐体内に組み込まれたデバイスであってもよい。臭気検出部28は、借主端末2に接続される装置である場合、直接または接続線を介して接続されてもよいし、通信部23を介して無線通信により接続してもよい。臭気検出部28は、臭いの強さを検出して数値化し、臭気情報として出力する。本実施形態では、臭気検出部28は、タバコの臭いとペットの臭いとをそれぞれ検出する。なお、臭気検出部28が検出する臭いは、これらに限定されず、その他の悪臭が含まれてもよい。借主端末2は、対象家屋内で臭気検出部28が検出した臭気情報を、サーバ1に送信する。また、本実施形態では、図6(b)に示すように、対処判定部111は、判定情報として、喫煙有無およびペット有無の情報の代わりに、借主端末2から受信した臭気情報を入力される。
本実施形態においても、サーバ1の対処判定部111が、人口知能技術を利用して、原状回復のための対処の必要性などの判定を行い、費用算出部112が対処箇所ごとに対処費用を算出し、明細生成部113が査定明細情報を生成する。また、サーバ1は、借主端末2に査定明細情報を送信して承諾信号の受信を待ち、見直し依頼を受信した場合は、査定明細情報を再度作成して送信する。また、正当性判定部114は、借主端末2から受信した画像データの正当性を判定する。したがって、本実施形態においても、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。さらに、本実施形態によると、対処判定部111は、臭気情報を入力される。臭気情報は、対象家屋内で実際に検出されたにおいの強さを示す情報なので、対処判定部111が行う判定の精度がより高くなる。
なお、本実施形態では、借主端末2が臭気検出部28を備えている場合について説明したが、これに限られない。臭気検出部28は、独立した装置であってもよい。この場合、借主端末2は、臭気検出部28(臭気検出装置)が対象家屋内で検出した臭気情報を記憶部22に記憶しておいて、サーバ1に送信してもよい。また、臭気検出部28(臭気検出装置)が、対象家屋内で検出した臭気情報を、直接、サーバ1に送信してもよい。
〔第3実施形態〕
図7は、第3実施形態に係る原状回復査定システムA3の全体構成を示すブロック図である。図7において、原状回復査定システムA1(図1参照)と同一または類似の要素には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。第3実施形態に係る原状回復査定システムA3は、借主端末2の撮像部24によって撮像される画像が、第1実施形態に係る原状回復査定システムA1と異なる。
本実施形態では、借主端末2の撮像部24が、360°カメラ241を備えている。360°カメラ241は、借主端末2に直接または接続線を介して接続されてもよいし、通信部23を介して無線通信により接続してもよい。また、360°カメラ241は、借主端末2の筐体内に組み込まれたデバイスであってもよい。360°カメラ241は、複数方向をそれぞれ広角魚眼レンズを介して撮像し、補正および合成することで、360°画像を生成する。なお、360°カメラ241の構成はこれに限定されない。また、360°カメラ241が撮像する画像は静止画であってもよいし動画であってもよい。撮像部24は、360°カメラ241が撮像した画像の画像データを制御部21に入力する。制御部21は、第1実施形態の場合と同様に、画像データを含む情報を、通信部23を介してサーバ1に送信する。また、本実施形態では、サーバ1の制御部11は、画像抽出部115をさらに備えている。画像抽出部115は、借主端末2から受信した画像データ(360°画像)から、対処判定部111で用いる画像データを抽出して、対処判定部111に出力する。なお、画像抽出部115による画像の抽出方法は限定されず、周知の画像処理技術が用いられる。また、画像抽出部115は、機械学習された学習済みモデルであるニューラルネットワークなどの人工知能を備えてもよい。
本実施形態においても、サーバ1の対処判定部111が、人口知能技術を利用して、原状回復のための対処の必要性などの判定を行い、費用算出部112が対処箇所ごとに対処費用を算出し、明細生成部113が査定明細情報を生成する。また、サーバ1は、借主端末2に査定明細情報を送信して承諾信号の受信を待ち、見直し依頼を受信した場合は、査定明細情報を再度作成して送信する。また、正当性判定部114は、借主端末2から受信した画像データの正当性を判定する。したがって、本実施形態においても、第1実施形態と同様の効果を奏することができる。さらに、本実施形態によると、画像抽出部115が360°画像の画像データから対処判定部111で用いる画像データを抽出する。したがって、借主は、対象家屋内の画像の撮像の手間を簡略化できる。また、360°カメラ241が撮像する画像が動画である場合、借主は、撮像しながら対象家屋内を移動すればいいだけなので、撮像の手間をより簡略化できる。
なお、本実施形態では、制御部11が画像抽出部115を備え、画像抽出部115が抽出した画像データを入力されて、対処判定部111が判定を行う場合について説明したが、これに限られない。制御部11が画像抽出部115を備えず、借主端末2から受信された画像データ(360°画像)は直接、対処判定部111に入力されてもよい。この場合、対処判定部111の判定NNは、360°画像の画像データを用いて機械学習が行われる。
また、本実施形態では、借主端末2が360°カメラを備えている場合について説明したが、これに限られない。360°カメラは、独立した装置であってもよい。この場合、借主端末2は、360°カメラが対象家屋内で撮像した画像データを記憶部22に記憶しておいて、サーバ1に送信してもよい。また、360°カメラが、対象家屋内で撮像した画像データを、直接、サーバ1に送信してもよい。
本発明に係る原状回復査定システムは、上述した実施形態に限定されるものではない。本発明に係る原状回復査定システムの各部の具体的な構成は、種々に設計変更自在である。
A1,A2,A3: 原状回復査定システム
1 :サーバ
11 :制御部
111 :対処判定部
112 :費用算出部
113 :明細生成部
114 :正当性判定部
115 :画像抽出部
12 :記憶部
13 :通信部
19 :バス
2 :借主端末
21 :制御部
22 :記憶部
23 :通信部
24 :撮像部
25 :操作部
26 :表示部
27 :位置検出部
28 :臭気検出部
29 :バス
3 :管理会社端末
4 :事業者端末
5 :通信回線
9 :査定画面
91 :対処費用欄
92 :選択ボタン

Claims (6)

  1. 端末と、前記端末と通信するサーバと、を備え、原状回復のための査定を行う原状回復査定システムであって、
    前記サーバは、
    対象家屋内で撮像された画像に基づく画像データと、居住期間と、を少なくとも入力され、かつ、原状回復のための対処が必要な対処箇所、対処内容、対処理由、および借主負担率を出力する学習済みモデルを有する対処判定部と、
    前記対処判定部の判定結果に基づいて、前記対処箇所ごとに対処費用を算出する費用算出部と、
    前記対処箇所ごとに、前記対処内容、前記対処理由、前記借主負担率、および前記対処費用を関連付けた査定明細情報を生成する明細生成部と、
    を備えている原状回復査定システム。
  2. 前記サーバと通信する第2端末をさらに備え、
    前記端末は、借主によって操作され、
    前記第2端末は、前記対象家屋の管理会社によって操作され、
    前記サーバは、前記査定明細情報を前記端末および前記第2端末に送信し、それぞれに前記査定明細情報の内容に対する承諾を求める、
    請求項1に記載の原状回復査定システム。
  3. 前記端末は、前記対象家屋内で撮像された画像に、位置情報および日時情報の少なくとも一方を付加して前記画像データとして前記サーバに送信し、
    前記サーバは、前記画像データに付加された前記位置情報および前記日時情報の少なくとも一方が正当であるか否かを判定する正当性判定部をさらに備えている、
    請求項1または2に記載の原状回復査定システム。
  4. 臭いの強さを臭気情報として検出する臭気検出部をさらに備え、
    前記対処判定部は、前記臭気検出部が前記対象家屋内で検出した前記臭気情報をさらに入力される、
    請求項1ないし3のいずれかに記載の原状回復査定システム。
  5. 前記対処判定部は、前記画像データより過去に撮像された前記対象家屋内の画像に基づく入居時画像データをさらに入力される、
    請求項1ないし4のいずれかに記載の原状回復査定システム。
  6. 360°カメラをさらに備え、
    前記サーバは、前記360°カメラが前記対象家屋内で撮像した画像から前記画像データを抽出する、
    請求項1ないし5のいずれかに記載の原状回復査定システム。
JP2021203700A 2021-12-15 2021-12-15 原状回復査定システム Active JP7297327B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021203700A JP7297327B1 (ja) 2021-12-15 2021-12-15 原状回復査定システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021203700A JP7297327B1 (ja) 2021-12-15 2021-12-15 原状回復査定システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP7297327B1 JP7297327B1 (ja) 2023-06-26
JP2023092535A true JP2023092535A (ja) 2023-07-04

Family

ID=86900450

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021203700A Active JP7297327B1 (ja) 2021-12-15 2021-12-15 原状回復査定システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7297327B1 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018181255A (ja) * 2017-04-21 2018-11-15 株式会社ミクシィ 情報処理装置、原状回復部分特定方法、及び原状回復部分特定プログラム
JP2021099607A (ja) * 2019-12-20 2021-07-01 エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム
JP2021177434A (ja) * 2020-09-11 2021-11-11 株式会社国栄工商 退去支援システム、退去支援プログラム及び退去支援方法
JP2021185461A (ja) * 2020-05-25 2021-12-09 pochit cloud株式会社 情報処理装置、及び、プログラム

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018181255A (ja) * 2017-04-21 2018-11-15 株式会社ミクシィ 情報処理装置、原状回復部分特定方法、及び原状回復部分特定プログラム
JP2021099607A (ja) * 2019-12-20 2021-07-01 エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社 情報処理装置、情報処理方法およびプログラム
JP2021185461A (ja) * 2020-05-25 2021-12-09 pochit cloud株式会社 情報処理装置、及び、プログラム
JP2021177434A (ja) * 2020-09-11 2021-11-11 株式会社国栄工商 退去支援システム、退去支援プログラム及び退去支援方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP7297327B1 (ja) 2023-06-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20220101446A1 (en) System and method for expediting purchase of vehicular insurance
US11257164B1 (en) Home assessment and issue probability generation
KR100975980B1 (ko) 복지통합관리방법 및 그 시스템, 이를 위한 기록매체
US20150120485A1 (en) Method and System for Facilitating the Purchase and Sale of Used Mobile Devices
KR20220042090A (ko) 중고 휴대폰의 가치 분석 시스템 및 이를 이용한 중고 휴대폰 매입 방법
KR20150127103A (ko) 정보 제공장치, 시공업자 관리장치, 정보 제시장치, 프로그램, 통신 시스템 및 정보 제공방법
KR102155014B1 (ko) 무인 단말기 유지 보수 장치 및 방법
US11532051B1 (en) Method and system for processing insurance claims using augmented reality video data
JP7297327B1 (ja) 原状回復査定システム
KR102183229B1 (ko) 부동산 임대 관리 장치 및 방법
JP6968462B2 (ja) 退去支援システム、退去支援プログラム及び退去支援方法
JP6811972B1 (ja) 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
CN113160494A (zh) 设备自助租赁装置及系统
JP2022031627A (ja) 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
JP6510692B1 (ja) 支払代行システム、支払代行方法、端末装置、及びプログラム
CN110782311A (zh) 在线定房信息的处理方法、装置、存储介质及移动终端
JP7373734B2 (ja) システム、方法、装置及びプログラム
US20230259985A1 (en) Check in and check out system, device, and method to account for physical items
JP7250201B1 (ja) 支援装置および支援方法
KR102659082B1 (ko) 공동주택 거주자들 간 차량 공유 플랫폼을 통한 차량 임대 시스템 및 방법
KR102433039B1 (ko) 폐기물 처리를 위한 혼잡도 산출 시스템
WO2022065219A1 (ja) 被害判定情報システム、サーバ装置、端末装置およびプログラム
KR102659084B1 (ko) 공동주택 거주자들 간 차량 공유를 위한 사업자 등록 시스템 및 방법
US20230206321A1 (en) Information processing apparatus, information processing system, and information processing method
JP2022091603A (ja) 退去支援システム、退去支援プログラム及び退去支援方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230328

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230424

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230530

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230607

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7297327

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150