JP2023092509A - 髪色関連情報の抽出方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】頭髪を含む人の外観に関する印象または部分メイクアップ情報の一方を指定することにより、他方を抽出する技術を提供する。【解決手段】髪色関連情報の抽出方法は、頭髪を含む人の顔の外観に関する印象種別情報と、頭髪の髪色についての部分的なメイクアップに関する部分メイクアップ情報と、についての相関関係を示す相関情報を用い、印象種別情報または部分メイクアップ情報の一方を指定することにより、他方を抽出する。【選択図】図7

Description

本発明は、頭髪の全頭領域の髪色、部分メイクの髪色、頭髪を含む人の外観に関する印象など髪色に関連する情報の抽出方法に関する。
ヘアカラー業界において、部分的に髪を染める製品が近年増加している。このような状況で、人(特に女性)が染毛後に目標とする印象を獲得するため、染毛後の印象を適切に表現するための情報(染める色・位置等)が求められている。
このような状況の中、非特許文献1、2に開示されているように、髪色と女性の印象・魅力の関係性に関する先行研究は多く行われている。
本出願人は、先に出願した特願2020-120518号において、部分メイク領域の場所や太さ選定する技術を提案しているが、部分メイク領域の場所や太さだけでなく、部分メイクの髪色、全頭領域の髪色についても選定する技術が望まれていた。
三枝千尋、渡邊克巳著、「髪色と顔の「似合い」と魅力度:自己評価と他者評価」日本感性工学会論文誌(2014) 13 pp.253-258 中川登紀子著、「ヘアカラーの印象評価」日本色彩学会誌(2018) 42 SUPPLEMENT 210-212
例えば、美容室では既に、髪の見え方を変えて人の印象を変化させるため、美容師(コーディネーター)の主観に基づいて髪を部分的に染めること(メイクアップ)が提案されている。
しかしながら、コーディネーターによるメイクアップの提案内容は、個々の主観に委ねられているところが大きく、顧客への提案内容に普遍性があるとは言い難い。また、人の印象を変化させる要因にはメイクアップ領域の場所や太さだけでないことが研究を進める中でわかった。さらに、例えば現状の頭髪によりどのような印象を与えているか顧客が把握したいという要望があった。
このような状況から、顧客が自身の印象を把握したり、コーディネーターが顧客の希望をかなえるために部分メイク部分(髪色変更部位)の髪色をアドバイスできることが求められていた。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、頭髪を含む人の外観に関する印象または部分メイクアップ情報の一方を指定することにより、他方を抽出する技術に関するものである。
本発明は、頭髪を含む人の顔の外観に関する印象が何れの印象分類に該当するかを判定した印象種別情報と、前記頭髪の髪色についての部分的なメイクアップに関する部分メイクアップ情報と、についての相関関係を示す相関情報を用い、前記印象種別情報または前記部分メイクアップ情報の一方を指定することにより、他方を抽出することを特徴とする髪色関連情報の抽出方法に関する。
また、本発明は、頭髪を含む人の顔の外観に関する印象が何れの印象分類に該当するかを判定した印象種別情報と、前記頭髪の髪色についての部分的なメイクアップに関する部分メイクアップ情報と、についての相関関係を示す相関情報を記憶する記憶手段と、前記印象種別情報または前記部分メイクアップ情報の一方をユーザが指定可能な指定手段と、前記相関情報と前記指定手段により指定された前記印象種別情報または前記部分メイクアップ情報の一方に基づき、他方を抽出する抽出手段と、前記抽出手段による抽出結果を出力する出力手段と、を含むことを特徴とする髪色関連情報の抽出装置に関する。
また、本発明は、頭髪を含む人の顔の外観に関する印象が何れの印象分類に該当するかを判定した印象種別情報と、前記頭髪の髪色についての部分的なメイクアップに関する部分メイクアップ情報と、前記頭髪の全頭領域の髪色についての全頭髪色情報と、についての相関関係を示す相関情報を記憶する記憶手段と、前記印象種別情報、前記部分メイクアップ情報および前記全頭髪色情報の一部をユーザが指定可能な指定手段と、前記相関情報と前記指定手段により指定された前記一部とに基づき、前記一部とは異なる前記印象種別情報、前記部分メイクアップ情報および前記全頭髪色情報を抽出する抽出手段と、前記抽出手段による抽出結果を出力する出力手段と、を含むことを特徴とする髪色関連情報の抽出装置に関する。
また、本発明は、頭髪を含む人の顔の外観に関する印象が何れの印象分類に該当するかを判定した印象種別情報と、前記頭髪の髪色についての部分的なメイクアップに関する部分メイクアップ情報と、についての相関関係を示す相関情報を備えた髪色関連情報の抽出装置を動作させるアプリケーションプログラムであって、前記印象種別情報または前記部分メイクアップ情報の一方を指定する指定処理と、前記相関情報と前記指定処理により指定された前記一方とに基づき、他方を抽出する抽出処理を含むことを特徴とする髪色関連情報の抽出アプリケーションプログラムに関する。
また、本発明は、頭髪を含む人の顔の外観に関する印象が何れの印象分類に該当するかを判定した印象種別情報と、前記頭髪の髪色についての部分的なメイクアップに関する部分メイクアップ情報と、前記頭髪の全頭領域の髪色についての全頭髪色情報と、についての相関関係を示す相関情報を備えた髪色関連情報の抽出装置を動作させるアプリケーションプログラムであって、前記印象種別情報、前記部分メイクアップ情報、および前記全頭髪色情報のうちの1つを指定する指定処理と、前記相関情報と前記指定処理により指定された前記1つとに基づき、残りの2つの組合せを抽出する抽出処理を含むことを特徴とする髪色関連情報の抽出アプリケーションプログラムに関する。
また、本発明は、頭髪を含む人の顔の外観に関する印象が何れの印象分類に該当するかを判定した印象種別情報と、前記頭髪の髪色についての部分的なメイクアップに関する部分メイクアップ情報と、前記頭髪の全頭領域の髪色についての全頭髪色情報と、についての相関関係を示す相関情報を備えた髪色関連情報の抽出装置を動作させるアプリケーションプログラムであって、前記印象種別情報、前記部分メイクアップ情報および前記全頭髪色情報のうちの2つを指定する指定処理と、前記相関情報と前記指定処理により指定された前記2つとに基づき、残りの1つを抽出する抽出処理を含むことを特徴とする髪色関連情報の抽出アプリケーションプログラムに関する。
また、本発明は、頭髪を含む人の顔の外観に関する印象が何れの印象分類に該当するかを判定した印象種別情報と、前記頭髪の髪色についての部分的なメイクアップに関する部分メイクアップ情報と、前記頭髪の全頭領域の髪色についての全頭髪色情報と、についての相関関係を示す相関情報を用いて頭部画像を編集する方法であって、頭髪を含む人の頭部画像を取得する取得工程と、前記取得工程によって取得した頭部画像を画像解析し、前記部分メイクアップ情報と前記全頭髪色情報を算出する算出工程と、前記印象種別情報を指定する指定工程と、前記相関情報、および、指定した前記印象種別情報に基づき、相関関係の高い前記部分メイクアップ情報および前記全頭髪色情報の組合せを抽出する抽出工程と、前記部分メイクアップ情報および前記全頭髪色情報の少なくとも何れか一方を選定する選定工程と、前記取得した頭部画像において、前記選定した前記部分メイクアップ情報および/または前記全頭髪色情報に基づき前記頭部画像の髪色を変更する髪色変更工程と、を備えることを特徴とする頭部画像の編集方法に関する。
また、本発明は、頭髪を含む人の顔の外観に関する印象が何れの印象分類に該当するかを判定した印象種別情報と、前記頭髪の髪色についての部分的なメイクアップに関する部分メイクアップ情報と、前記頭髪の全頭領域の髪色についての全頭髪色情報と、についての相関関係を示す相関情報と、ウィッグと、前記ウィッグの少なくとも一部に前記相関情報に基づき前記頭髪の髪色を施すヘアカラー剤と、を含むウィッグセットに関する。
また、本発明は、頭髪を含む人の顔の外観に関する印象が何れの印象分類に該当するかを判定した印象種別情報と、前記頭髪の髪色についての部分的なメイクアップに関する部分メイクアップ情報と、前記頭髪の全頭領域の髪色についての全頭髪色情報と、についての相関関係を示す相関情報と、前記頭髪の少なくとも一部に前記相関情報に基づき前記頭髪の髪色を施すヘアカラー剤と、を含むヘアカラー剤セットに関する。
本発明により提供される方法によれば、頭髪を含む人の顔の外観に関する印象が何れの印象分類に該当するかを判定した印象種別情報と、頭髪の髪色についての部分的なメイクアップに関する部分メイクアップ情報と、について統計的に得られた相関関係を示す相関情報を用い、印象種別情報または部分メイクアップ情報の一方を指定することにより、他方を抽出できるため、部分メイクアップ情報から印象種別情報を、または、印象種別情報から部分メイクアップ情報を客観的に抽出することができる。
本実施形態における実験方法の概要を示す図である。 刺激画像の一例を示す図である。 印象項目に関する概念図である。 刺激画像の条件の一例を示す図である。 刺激画像の一例を示す図である。 刺激画像の条件の一例を示す図である。 刺激画像の一例を示す図である。 相関情報の一例を示す図である。 刺激画像の条件の一例を示す図である。 相関情報の一例を示す図である。 全頭の髪色と部分メイクカラーとの色相差の関係を示す概念図である。 相関情報の一例を示す図である。 刺激画像の条件の一例を示す図である。 相関情報の一例を示す図である。 髪色関連情報の抽出装置の概念図である。 表示部の画面イメージを示す図である。 (a)は前髪部分ウィッグを示した図、(b)は毛先部分ウィッグを示した図、(c)は結った髪型に用いる毛先部分ウィッグを示した図である。
以下、本発明の好ましい実施形態の例について、図面を参照して説明する。なお、本実施形態の図面は、いずれも本発明の技術思想、構成及び動作を説明するためのものであり、その構成を具体的に限定するものではない。また、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、重複する説明は適宜省略する。
<概要>
本実施形態における髪色関連情報の抽出方法の概要について説明する。
図1は、頭髪を含む人の顔の外観に関する印象が何れの印象分類に該当するかを判定した印象種別情報と、頭髪の髪色についての部分的なメイクアップに関する部分メイクアップ情報と、についての相関関係を示す相関情報、または、頭髪を含む人の顔の外観に関する印象が何れの印象分類に該当するかを判定した印象種別情報と、頭髪の髪色についての部分的なメイクアップに関する部分メイクアップ情報と、頭髪の全頭領域の髪色についての全頭髪色情報についての相関関係を示す相関情報を算出する際に行う実験方法であるカード法の概要を示している。
ここで、詳細は後述するが、印象種別情報は頭髪を含む人の顔の外観に関する印象が何れの印象分類に該当するかを判定した情報であり、印象を示す具体的な情報である印象分類(詳細は後述するが、例えば、「フェミニン」、「キュート」、「ゴージャス」、「モード」が相当)が相当する。同様に、「印象項目」も印象を示す具体的な情報である印象分類(例えば、「フェミニン」、「キュート」、「ゴージャス」、「モード」が相当)が相当する。本実施形態では「印象種別情報」を「印象項目」と記載することもある。また、部分メイクアップ情報は頭髪の髪色についての部分的なメイクアップに関する情報であり、具体的には、部分的にメイクアップする色(髪色)、部分的にメイクアップする面積(髪の量)などが相当する。同様に、「部分メイク項目」も頭髪の髪色についての部分的なメイクアップに関する情報であり、具体的には、部分的にメイクアップする色(髪色)、部分的にメイクアップする面積(髪の量)などが相当する。本実施形態では「部分メイクアップ情報」を「部分メイク項目」と記載することもある。また、全頭髪色情報は全頭領域の髪色に関する情報であり、具体的には、部分的なメイクアップを行わない部分の髪色、部分的なメイクアップを行う部分のメイクアップ前の髪色などが相当する。同様に、「全頭項目」も全頭領域の髪色に関する情報であり、具体的には、部分的なメイクアップを行わない部分の髪色、部分的なメイクアップを行う部分のメイクアップ前の髪色などが相当する。本実施形態では「全頭髪色情報」を「全頭項目」と記載することもある。
図1に示すように、所定の部分メイク項目と、所定の全頭項目とを組合せて作成した複数種類の画像カードを準備する。図1では画像カードをイラストで示しているが、実際には同一モデルを撮影した画像に基づき作成された画像カードである。
ここでは、部分メイク項目のうち、部分的にメイクアップする部分の髪色(以下、部分メイクカラーということもある)として、ネイビーブラック、モードブルー、オリーブカーキ、パールロゼ、シャインゴールドの5項目、全頭項目の全頭の髪色として、クールピンク、ロイヤルブラウン、フォレストカーキの3項目、の組合せから15パターンの画像カード(以下、刺激画像ということもある)を、8種類の入れ方ずつ準備する。すなわち、計120枚準備する。8種類の入れ方とは、図2に示す、ヘアスタイルストレートに対し、部分メイクカラーを1)頭頂から毛先まで細めに入れる、2)頭頂から毛先まで太めに入れる、3)髪の中間付近から毛先まで入れる、4)毛先に入れる、の4種類、および、ヘアスタイルカールに対し、部分メイクカラーを1)頭頂から毛先まで細めに入れる、2)頭頂から毛先まで太めに入れる、3)髪の中間付近から毛先まで入れる、4)毛先に入れる、の4種類、計8種類である。
そして、同一の入れ方の画像カード(15パターン)を被験者に見せ、被験者に「どの程度所定の印象(例えば、フェミニン)に感じますか?」と質問し、被験者が図1に示すスケール上に画像カードを配置してもらう。例えば、被験者に対し、「どの程度"フェミニン"な印象に感じますか?」と質問し、当該被験者は「非常にそう感じる」と感じたカードをスケールの右端に、「まったくそう感じない」と感じたカードをスケールの左端に、と全ての画像カードをスケール上に配置する。スケールのどの位置に画像カードを配置したかに応じて、得点を付加する。被験者全員分の結果から頭髪を含む人の顔の外観に関する印象項目と、頭髪の髪色についての部分的なメイクアップに関する部分メイク項目と、頭髪の全頭領域の髪色についての全頭項目について統計的に得られた相関関係を示す相関情報を算出する。
本実施形態では、図1に示すカード法で求めた数値から相関関係を示す相関情報を算出したがこれに限らず、例えば、所定の画像カードと他の画像カードを比較する一対比較法で行ってもよく、実験方法は問わない。また、被験者の人数も問わないため、例えば、特定の被験者(ヘアアーティストやスタイリストのように髪の色や人の見え方印象に対する意識の高い被験者)1人が図1に示すカード法を用いて実験を行い、その結果に基づき算出した相関関係を示す相関情報でもよい。このような相関情報を用いることで、どのような人が本実施形態の髪色関連情報の抽出方法を用いても、部分メイクアップ情報から印象種別情報を、または、印象種別情報から部分メイクアップ情報を客観的に同様の結果を抽出することができる。
このような実験により、印象項目、部分メイク項目、全頭項目の相関関係を示す相関情報を算出する。なお、詳細は後述するが、画像カードを作成する際の条件(例えば、部分メイク項目の条件)を変更することで、例えば、部分メイク項目のどのような項目と印象項目とにどのような相関情報があるかを算出することが可能となる。
「頭髪を含む人の顔の外観に関する印象が何れの印象分類に該当するかを判定した印象種別情報」とは、頭髪を含む人の顔の外観全体としての見た目から看者が受け取る雰囲気であり、看者の主観的基準により判定(判断)したものである。ここで、看者は1人でも複数人でも人数は問わない。看者が1人の場合は、ユーザ(髪色関連情報の抽出方法や髪色関連情報の抽出装置のユーザ)にとって客観的な判定指標となるようなヘアアーティストやスタイリストのように髪の色や人の見え方印象に対する意識の高い人(カリスマ的な人)を看者とすることが好ましく、このような看者が主観的基準により判断した印象種別情報でもよい。また、看者が複数人の場合は、各看者の主観的基準により判定(判断)した結果を統合したもの(後述する、統計的に得られた相関関係)を用いることが好ましい。
本実施形態で用いる印象種別情報(印象項目)について図3を用いて説明する。
図3に、物の「色」、「形」、「素材」、人の「色」、「形」、「素材(質感)」、「内面」を論理的に分析し、一般にStyling Map(登録商標)として定められている4つのテイストに分類した印象4象限マップを示す。印象4象限マップは、左右、上下、斜めに分ける3つの軸とその軸によって分析・分類された、「アクアテイスト」、「ブライトテイスト」、「アーステイスト」、「クリスタルテイスト」の4つのテイストに分類される。ウォームゾーンとクールゾーンとを対極に持つ第1軸と、ソフトゾーンとハードゾーンとを対極に持つ第2軸と、鮮やかさの違いを示す第3軸とで4つのテイストに分類される。本実施形態では、各テイストに含まれるイメージワードの中から1つずつ抽出し、印象項目とする。
「アクアテイスト」は、クールかウォームであればクールに分類され、ソフトかハードであればソフトに分類され、おだやかなグラデーションであり、やさしい水色や流れるようなしずくイメージである。アクアテイストに含まれるスタイリングイメージワードとしては、例えば、フェミニン、ロマンチック、エレガント、マイルド、清楚、ノーブル、コンサバ、ベーシックがある。これらのスタイリングイメージワードは、クールな印象度合い、ソフトな印象度合いによって異なるマップ上に配置される。すなわち、スタイリングイメージワードによって、クールな印象度合い、ソフトな印象度合いが異なる。本実施形態では、やさしい水色や流れるようなしずくのイメージを持つ印象項目として、「フェミニン」を用いることとする。
「ブライトテイスト」は、クールかウォームであればウォームに分類され、ソフトかハードであればソフトに分類され、あざやかなコントラストであり、あざやかなオレンジ色や丸みのあるかわいらしい花のイメージである。ブライトテイストに含まれるスタイリングイメージワードとしては、例えば、キュート、プリティー、ポップ、ガーリー、カジュアル、ボーイッシュ、アクティブ、スポーティーがある。これらのスタイリングイメージワードは、ウォームな印象度合い、ソフトな印象度合いによって異なるマップ上に配置される。すなわち、スタイリングイメージワードによって、ウォームな印象度合い、ソフトな印象度合いが異なる。本実施形態では、あざやかなオレンジ色や丸みのあるかわいらしい花のイメージを持つ印象項目として、「キュート」を用いることとする。
「アーステイスト」は、クールかウォームであればウォームに分類され、ソフトかハードであればハードに分類され、おだやかなグラデーションであり、深みのある茶色や大地に根付く大木の葉のイメージである。アーステイストに含まれるスタイリングイメージワードとしては、例えば、ゴージャス、ワイルド、アンティーク、エスニック、セクシー、フォークロア、クラッシック、ナチュラルの印象語が含まれる。これらの印象語は、ウォームな印象度合い、ハードな印象度合いによって異なるマップ上に配置される。すなわち、スタイリングイメージワードによって、ウォームな印象度合い、ハードな印象度合いが異なる。本実施形態では、深みのある茶色や大地に根付く大木の葉のイメージを持つ印象項目として、「ゴージャス」を用いることとする。
「クリスタルテイスト」は、クールかウォームであればクールに分類され、ソフトかハードであればハードに分類され、あざやかなコントラストであり、きりっとした紺色や冷たい光を放つクリアな宝石のイメージである。クリスタルテイストに含まれるスタイリングイメージワードとしては、例えば、モード、ダンディー、ハード、マニッシュ、シャープ、パンク、フォーマル、ロックの印象語が含まれる。これらの印象語は、クールな印象度合い、ハードな印象度合いによって異なるマップ上に配置される。すなわち、スタイリングイメージワードによって、クールな印象度合い、ハードな印象度合いが異なる。本実施形態では、きりっとした紺色や冷たい光を放つクリアな宝石のイメージを持つ印象項目として、「モード」を用いることとする。
なお、本実施形態では、「フェミニン」、「キュート」、「ゴージャス」、「モード」の印象を表す衣類を予め被験者に提示することで、各印象種別情報(各印象項目)に対する各被験者の印象を統一するようにする。
「頭髪」とは、人の頭部に生える毛であり、毛髪、髪の毛であるが、本実施形態では、人の頭部に生える毛以外にも、人毛、獣毛、天然繊維、または人工繊維なども頭髪に含まれるものとする。人の頭部に生える毛以外の場合は、ウィッグに使われるような頭髪に類するもの、頭髪の代替えとして機能するものが好ましい。
「頭髪の髪色についての部分的なメイクアップに関する部分メイクアップ情報」とは、全頭に対し、部分的に全頭の頭髪の髪色とは異なる髪色でカラーリングする部分に関する情報(項目)をいう。髪色に関するとは、部分的なメイクアップに関する部分の髪色、部分的なメイクアップに関する部分の面積、部分的なメイクアップに関する部分の位置(例えば、根元、毛先など)、部分的なメイクアップに関する部分と全頭との色差(ΔE)、部分的なメイクアップに関する部分と全頭との色相差(ΔH)、部分的なメイクアップに関する部分と全頭との彩度差(ΔS)などが挙げられる。また、「髪色」の「色」とは、測色計やカラーコードを抽出するソフトウェアなどを用いて計測した計測色とする。
部分的なメイクアップに関する部分の髪色は、色名称、所定の色空間の座標などが含まれる。部分的なメイクアップに関する部分の面積は、部分的なメイクアップに関する部分のサイズ、部分的なメイクアップに関する部分の全頭に対する割合などが含まれる。部分的なメイクアップに関する部分の位置は、根元、毛先、根元から毛先までなど位置を示す名称、部分的なメイクアップに関する部分の根元からの長さ、部分的なメイクアップに関する部分の全体の髪の長さに対する割合などが含まれる。
「頭髪の全頭領域」とは、頭髪全ての領域であり、部分的にメイクアップされる部分も含まれる。
「頭髪の全頭領域の髪色についての全頭髪色情報」とは、全頭領域の髪色に関する情報(項目)であり、部分的にメイクアップされる前であれば、部分的にメイクアップされる部分を含む全頭領域の髪色に関する情報(項目)であり、部分的にメイクアップされた後であれば、部分的にメイクアップされた部分を除いた頭髪の髪色に関する情報(項目)である。また、「髪色」の「色」とは、測色計やカラーコードを抽出するソフトウェアなどを用いて計測した計測色とする。
「相関関係を示す相関情報」とは、詳細は後述するが、1人または複数の被験者に対し、所定の実験を行った結果に基づき、算出した相関情報である。「相関情報」とは、所定の実験を結果に基づき算出されたグラフ、テーブル、マップ、式、数値など情報の形態は問わない。1人の被験者に対し、所定の実験を複数回行った結果に基づいてもよい。所定の実験を行った複数の結果に基づき相関関係を示す相関情報を算出する場合は、複数の結果に対し所定の統計処理を行い算出するため、統計的に得られた相関関係を示す相関情報となる。なお、相関関数は、統計的に得られた相関関係の方が好ましく、また、複数の被験者に対し行った結果に基づいた相関関係の方が好ましい。
印象項目と部分メイク項目との相関関係を示す相関情報を用いた場合、印象項目を指定すれば印象項目と相関の高い部分メイク項目が抽出され、部分メイク項目を指定すれば部分メイク項目と相関の高い印象項目を抽出することが可能となる。また、印象項目、部分メイク項目、および全頭項目との相関関係を示す相関情報を用いた場合、印象項目を指定すれば印象項目と相関の高い部分メイク項目および全頭項目が抽出され、部分メイク項目を指定すれば部分メイク項目と相関の高い印象項目、全頭項目が抽出され、全頭項目を指定すれば全頭項目と相関の高い印象項目、部分メイク項目を抽出することが可能となる。
<1)全頭項目と部分メイク項目(色差(ΔE)、入れ方(面積比))と印象項目との相関情報について>
部分メイク項目は、頭髪を部分的にメイクアップする部分の面積に関する面積情報及び全頭領域の髪色と部分的にメイクアップする部分の髪色との色差(ΔE)を含む。
「頭髪を部分的にメイクアップする面積」とは、頭髪を部分的にメイクアップする部分の面積である。
「面積に関する面積情報」とは、頭髪を部分的にメイクアップする部分の太さや長さによって決まる値で、頭髪を部分的にメイクアップする部分のサイズ(数値)、全頭領域に対する面積比、頭髪の全長に対する長さ比などが含まれる。
「面積情報は、メイクアップする面積が互いに異なる面積の情報」とは、部分的にメイクアップする部分の面積が互いに異なる複数通りの面積の情報を含み、例えば、部分的にメイクアップする部分の面積(数値)が互いに異なることや同一の全頭に対して部分的にメイクアップする部分との面積比が異なること、長さ比が異なることを含む。
本実施形態における「色差(ΔE)」とは、L色空間における全頭領域の髪色と部分的にメイクアップする部分の髪色(以下、部分メイクカラーという場合もある)との違い(差)であり、全頭領域の髪色と部分メイクカラーとの座標の距離(差)でもあり、例えば、同一色相の部分メイクカラーを濃く塗布する/薄く塗布する、のように塗布の仕方の違いによっても色差(ΔE)は異なる。1)の実験では、同一色相の全頭領域の髪色(例えば、ロイヤルブラウン)と同一色相の部分メイクカラー(例えば、パールロゼ)を用いて、全頭領域の髪色と部分メイクカラーとの異なる色差(ΔE)の場合の印象項目への影響を検討するため、部分メイクカラーの塗布の仕方により色差(ΔE)の差を設けるようにする。なお、1)の実験では、同一色相の部分メイクカラーを濃く塗布する/薄く塗布することで色差(ΔE)の差を設けたが、濃く塗布する/薄く塗布することにより、彩度差、明度差、色相差も生じるため、本実施形態における色差(ΔE)は、彩度差、明度差、および、色相差を含むものとする。
図4から図7を用いて、1)の実験内容を示す。
被験者:20代女性5名
印象項目:フェミニン、キュート、ゴージャス、モードの4項目
刺激画像:図4に示す組合せの刺激画像(計48枚)
刺激画像の組合せは、図1で示した実験を予め行い、各印象項目に対し、所定の基準以上だった刺激画像から、全頭領域の髪色、部分メイクカラー、および入れ方の組合せを抽出し、抽出した組合せに対し、1)の実験を行った。なお、図4には、所定の基準以上だった刺激画像の組合せの中から、各印象項目の代表的な組合せを示した。図1に示した全頭領域の髪色、部分メイクカラー、および入れ方の全てに対し、1)の実験をおこなってもよいが、実験効率や被験者の負担などを考慮し、図1の実験で抽出できた各印象項目に対する傾向を利用して刺激画像に用いる組合せを決定することが好ましい。
1)の実験で用いるヘアスタイル/部分的にメイクアップする部分の入れ方を図5に示す。
図5に示すように、ヘアスタイルカールのC1~C3は根元から毛先にかけて部分メイクカラーを、C4~C6は毛先に部分メイクカラーを入れたものである。そして、C2、C5が部分メイクカラーを標準的(印象問わない、一般的な使用面積)に入れた場合を示し、C2、C5を標準(100%)として、これに対し75%の面積比分の部分メイクカラー入れた場合がC1、C4であり、C2、C5に対して125%の面積比分の部分メイクカラーを入れた場合がC3、C6である。同様に、ヘアスタイルストレートのS1~S3は根元から毛先にかけて部分メイクカラーを、S4~S6は毛先に部分メイクカラーを入れる。そして、S2、S5が部分メイクカラーを標準的(印象問わない、一般的な使用面積)に入れた場合を示し、S2、S5を標準(100%)として、これに対し75%の面積比分の部分メイクカラー入れた場合がS1、S4であり、S2、S5に対して125%の面積比分の部分メイクカラーを入れた場合がS3、S6である。また、各画像に記載されたパーセントを示す数字は、全頭領域を100とした場合の部分的にメイクアップする部分の割合を示しており、面積情報である。
1)の実験における部分的にメイクアップする部分の面積の違いおよび色差(ΔE)の関係を示した概念図を図6に示す。
横軸は、全頭領域の髪色と部分的にメイクアップする部分との色差(ΔE)であり、右に行くほど、全頭領域の髪色との色差(ΔE)が大きくなる。左から一番目と二番目、左から二番目と三番目は同じ色差(ΔE)の刻み幅であるが、左から三番目と四番目は前者の色差(ΔE)の刻み幅の2倍の値である。
縦軸は、部分的にメイクアップする部分の面積の違いであり、中段は、印象項目に関わらず、部分的にメイクアップする際の標準的な面積である。上段は、部分的にメイクアップする部分の面積が、中段に対して、75%の面積であり、下段は、中段に対して、125%の面積である。
図6に記載した(1)~(4)、(1a)~(4a)、(1b)~(4b)は、横軸と縦軸とによる座標を示し、各刺激画像の座標である。
図7は、印象項目:フェミニンの実験に用いた刺激画像の例である。図6に示した部分的にメイクアップする部分の面積の違いおよび色差(ΔE)の関係と同様である。
(1)~(4)は、ヘアスタイルストレートで毛先に部分的なメイクアップを標準的な面積で入れる場合を示している。そして、(1)から(4)に向かうに従って、色差の値が大きくなっている。(1)と(2)、(2)と(3)との色差は同一の刻み幅であるのに対し、比較のため、(3)と(4)は当該刻み幅の2倍の値としている。
(1a)~(4a)は、(1)~(4)の部分的メイクアップする面積の125%分の面積に対し部分メイクカラーを入れた刺激画像である。すなわち、(1)~(4)より部分的メイクアップする面積が大きい刺激画像である。(1)から(4)と同様に、(1a)から(4a)に向かうに従って、色差の値が大きくなっている。
(1b)~(4b)は、(1)~(4)の部分的メイクアップする面積の75%分の面積に対し部分メイクカラーを入れた刺激画像である。すなわち、(1)~(4)より部分的メイクアップする面積が小さい刺激画像である。(1)から(4)と同様に、(1b)から(4b)に向かうに従って、色差の値が大きくなっている。
したがって、図7に示した12枚の刺激画像を比較すると、部分的なメイクアップをしていることがわかりやすい、認識しやすい刺激画像は、面積および色差ともに大きい(4a)である。また、部分的なメイクアップをしていることが一見わかりにくい、一見認識しにくい刺激画像は、面積および色差ともに小さい(1b)である。1)の実験結果について以下で説明するように、部分的なメイクアップの入れ方で所定の印象項目と感じる度合いが異なるため、部分的なメイクアップの入れ方を抽出結果として提示することは重要である。適切な実験結果を得るために、部分的なメイクアップする面積および色差の異なる刺激画像を準備することは重要なことである。なお、抽出結果を提示する際に、数値的な情報だけでなく、該当の刺激画像を提示することに用いてもよい。
このような刺激画像を用いて、図1に示したカード法により行った1)の実験結果の相関情報を図8(a)~図8(d)に示す。なお、図8(a)~図8(d)の各座標は、図7に示した(1)~(4)、(1a)~(4a)、(1b)~(4b)と同様の関係の刺激画像の座標である。図8(a)~図8(d)に図示はしていないが、以下の説明で、各座標を(1)~(4)、(1a)~(4a)、(1b)~(4b)を指すこともある。
図8(a)は、印象項目:フェミニンに適合する色差(ΔE)と面積比を示す。フェミニンの場合は、全頭項目:ロイヤルブラウン、部分メイク項目:髪色はパールロゼ、ヘアスタイルはストレート毛先の組合せのときに高い相関情報を得られたため、この組合せで異なる4種類の色差(ΔE)、部分的にメイクアップする部分の面積が異なる3種類について行った。図8(a)の横軸および縦軸は、図6で説明した通りである。また、図8(a)で最も濃い色で塗りつぶされている座標に相当する刺激画像がフェミニンと感じた被験者が多かったものであり、塗りつぶしている色が薄くなるにつれてフェミニンと感じた被験者の数が少なかったものである。なお、最も薄い色で塗りつぶされている座標に相当する刺激画像でも、フェミニンと感じた被験者は過半数(3名)いた。
図8(a)から明らかなように、部分的なメイクアップの面積が一番小さく、色差が一番小さい刺激画像((1b)の刺激画像)がフェミニンと感じた被験者が多かった。具体的には、全頭領域に対し13から17%程度の面積および太さ8から12mm程度で薄め(ΔE=5.7から7.8の範囲となるよう)に部分的にメイクアップした場合、フェミニンと感じた被験者が多かった。
図8(b)は、印象項目:キュートに適合する色差(ΔE)と面積比を示す。キュートの場合は、全頭項目:クールピンク、部分メイク項目:髪色はシャインゴールド、ヘアスタイルはカール毛先の組合せのときに高い相関情報を得られたため、この組合せで異なる4種類の色差(ΔE)、部分的にメイクアップする部分の面積が異なる3種類について行った。図8(b)の横軸および縦軸は、図6で説明した通りである。また、図8(b)で最も濃い色で塗りつぶされている座標に相当する刺激画像がキュートと感じた被験者が多かったものであり、塗りつぶしている色が薄くなるにつれてキュートと感じた被験者の数が少なかったものである。なお、最も薄い色で塗りつぶされている座標に相当する刺激画像でも、キュートと感じた被験者は過半数(3名)いた。
図8(b)から明らかなように、部分的なメイクアップの面積が標準的なもので、色差が一番小さい刺激画像((1)の刺激画像)がキュートと感じた被験者が多かった。具体的には、全頭領域に対し17から23%程度の面積および太さ8から12mm程度で薄め(ΔE=6.6から10.0の範囲となるよう)に部分的にメイクアップした場合、キュートと感じた被験者が多かった。
図8(c)は、印象項目:ゴージャスに適合する色差(ΔE)と面積比を示す。ゴージャスの場合は、全頭項目:ロイヤルブラウン、部分メイク項目:髪色はオリーブカーキ、ヘアスタイルはカール全体の組合せのときに高い相関情報を得られたため、この組合せで異なる4種類の色差(ΔE)、部分的にメイクアップする部分の面積が異なる3種類について行った。図8(c)の横軸および縦軸は、図6で説明した通りである。また、図8(c)で最も濃い色で塗りつぶされている座標に相当する刺激画像がゴージャスと感じた被験者が多かったものであり、塗りつぶしている色が薄くなるにつれてゴージャスと感じた被験者の数が少なかったものである。なお、最も薄い色で塗りつぶされている座標に相当する刺激画像でも、ゴージャスと感じた被験者は過半数(3名)いた。
図8(c)から明らかなように、部分的なメイクアップの面積が大きく、色差が一番小さい刺激画像((1a)の刺激画像)がゴージャスと感じた被験者が多かった。具体的には、全頭領域に対し26から34%程度の面積および太さ12から18mm程度で薄め(ΔE=9.1から11.2の範囲となるよう)に部分的にメイクアップした場合、ゴージャスと感じた被験者が多かった。
図8(d)は、印象項目:モードに適合する色差(ΔE)と面積比を示す。モードの場合は、全頭項目:フォレストカーキ、部分メイク項目:髪色はモードブルー、ヘアスタイルはストレート全体の組合せのときに高い相関情報を得られたため、この組合せで異なる4種類の色差(ΔE)、部分的にメイクアップする部分の面積が異なる3種類について行った。図8(d)の横軸および縦軸は、図6で説明した通りである。また、図8(d)で最も濃い色で塗りつぶされている座標に相当する刺激画像がモードと感じた被験者が多かったものであり、塗りつぶしている色が薄くなるにつれてモードと感じた被験者の数が少なかったものである。なお、最も薄い色で塗りつぶされている座標に相当する刺激画像でも、モードと感じた被験者は過半数(3名)いた。
図8(d)から明らかなように、部分的なメイクアップの面積が標準的で、色差が二番目に小さい刺激画像((2)の刺激画像)がモードと感じた被験者が多かった。具体的には、全頭領域に対し31から39%程度の面積および太さ12から18mm程度で少し濃いめ(ΔE=7.3から9.6の範囲となるよう)に部分的にメイクアップした場合、モードと感じた被験者が多かった。
このように、部分的なメイクアップ面積と全頭領域の髪色と部分メイクカラーとの色差(ΔE)によって所定の印象の感じ方が異なる、すなわち、印象項目との相関情報が異なる。図8の相関情報を用いた場合、所定の印象項目(例えば、フェミニン)を指定することにより抽出される面積と色差との第一の組合せ(面積が小さく(75%)かつ色差が小さい(薄め)組合せ)は、他の印象項目(例えば、キュート)と第一の組合せ(細く(75%)と薄い組合せ)との相関関係(図8(b)では、2番目に濃い色で塗りつぶされている)よりも高い相関関係である。
詳細は後述するが、1)の実験結果より得られた相関情報に用いて、例えば、顧客のなりたい印象項目となるのに適した部分メイク項目の提案を行うことに活用可能となる。
<2)全頭項目、部分メイク項目(色相差(ΔH))と印象項目の相関情報について>
部分メイク項目は、全頭領域の髪色と部分メイクカラーとの色相差(ΔH)に関する情報を含む。
本実施形態における「色相差(ΔH)」とは、HSV色空間における全頭領域の髪色の色相と部分メイクカラーの色相との違い(差)である。
全頭項目、部分メイク項目(色相差(ΔH))と印象項目の相関情報について説明する。
以下に、2)の実験内容を示す。
被験者:20代女性5名
印象項目:フェミニン、キュート、ゴージャス、モードの4項目
刺激画像:図9に示す組合せの刺激画像(計96枚)
刺激画像の組合せは、図1で示した実験を予め行い、各印象項目に対し、所定の基準以上だった刺激画像から、全頭領域の髪色、部分メイクカラー、および入れ方の組合せを抽出し、抽出した組合せに対し、2)の実験を行った。図1に示した全頭領域の髪色、部分メイクカラー、入れ方全てに対し、2)の実験をおこなってもよいが、実験効率や被験者の負担などを考慮し、図1の実験で抽出できた各印象項目に対する傾向を利用して刺激画像に用いる組合せを決定することが好ましい。
このような刺激画像を用いて、図1に示したカード法により行った2)の実験結果の相関情報を図10(a)~図10(d)に示す。なお、図10(a)~図10(d)の説明で記載する「所定の基準点以上」は次の通りである。1人の被験者に対し、印象項目毎に図1に示したカード法を行った際に、被験者がカードを置いた最も右側の値と最も左側の値とのスケール幅に対し、上位40%の範囲に置かれた刺激画像は所定の基準点以上でその印象項目と感じたもの(ポジティブ評価だったもの)としてカウントする。具体的には、印象項目:フェミニンの場合、1人目の被験者がカードを置いた最も右側の値が93、最も左側の値が5のときは、スケール幅:88(93-5=88)に対し、上位40%:58~93(88×0.4=35)の範囲に置かれた刺激画像は所定の基準点以上でフェミニンと感じたものとしてカウントする。したがって、同一被験者でも印象項目によって、ポジティブ評価と判定される所定の基準点は異なり、また、被験者によってもポジティブ評価と判定される所定の基準点は異なる可能性がある。
図10(a)は、印象項目:フェミニンに適合する全頭領域の髪色と部分メイクカラーの色相差(ΔH)について示している。0~360のスケールに矢印で示した位置は、全頭領域の髪色、ロイヤルブラウン、クールピンクの色相である。
グラフ上にプロットされた座標の横軸は、部分メイクカラーの色相を表し、縦軸は当該部分メイクカラーの色相の刺激画像を所定の基準点以上でフェミニンと感じた被験者の人数を示している。また、各グラフ中の丸数字1は、所定の基準点以上でフェミニンと感じた被験者が1番目に多かった色相を、丸数字2は、所定の基準点以上でフェミニンと感じた被験者が2番目に多かった色相を示している。なお、所定の基準点以上でフェミニンと感じた被験者が同じ人数だった場合は、より、得点が高かった色相を高順位としている。
上段のグラフは、全頭領域の髪色がロイヤルブラウンの場合であり、下段のグラフは、全頭領域の髪色がクールピンクの場合である。
全頭領域の髪色がロイヤルブラウン(色相:27)の場合、部分メイクカラーは色相:350が1番目に高く、色相:69が2番目に高かった。言い換えると、全頭領域の髪色と部分メイクカラーとの色相差(ΔH):+323が1番目に高く、色相差(ΔH):+42が2番目に高かった。また、グラフから明らかなように、全頭領域の髪色と部分メイクカラーとの色相差(ΔH)があまりない場合や色相差(ΔH)が60から260の間では、部分メイクカラーを行ってもフェミニンと感じる被験者は多くなかった。
全頭領域の髪色がクールピンク(色相:357)の場合、部分メイクカラーは色相:290が1番目に高く、色相:11が2番目に高かった。言い換えると、全頭領域の髪色と部分メイクカラーとの色相差(ΔH):-67が1番目に高く、色相差(ΔH):-346が2番目に高かった。また、グラフから明らかなように、全頭領域の髪色と部分メイクカラーとの色相差(ΔH)が-132から-327では、部分メイクカラーを行ってもフェミニンと感じる被験者は多くなかった。
図10(b)は、印象項目:キュートに適合する全頭領域の髪色と部分メイクカラーとの色相差(ΔH)について示している。0~360のスケールに矢印で示した位置は、全頭領域の髪色、ロイヤルブラウン、クールピンクの色相である。
グラフ上にプロットされた座標の横軸は、部分メイクカラーの色相を表し、縦軸は当該部分メイクカラーの色相の刺激画像を所定の基準点以上でキュートと感じた被験者の人数を示している。また、各グラフ中の丸数字1は、所定の基準点以上でキュートと感じた被験者が1番目に多かった色相を、丸数字2は、所定の基準点以上でキュートと感じた被験者が2番目に多かった色相を示している。
上段のグラフは、全頭領域の髪色がロイヤルブラウンの場合であり、下段のグラフは、全頭領域の髪色がクールピンクの場合である。
全頭領域の髪色がロイヤルブラウン(色相:27)の場合、部分メイクカラーは色相:11が1番目に高く、色相:52が2番目に高かった。言い換えると、全頭領域の髪色との色相差(ΔH):-16が1番目に高く、色相差(ΔH):25が2番目に高かった。また、グラフから明らかなように、全頭領域の髪色と部分メイクカラーとの色相差(ΔH)が45から330では、部分メイクカラーを行ってもキュートと感じる被験者は多くなかった。
全頭領域の髪色がクールピンク(色相:357)の場合、部分メイクカラーは色相:325が1番目に高く、色相:17が2番目に高かった。言い換えると、全頭領域の髪色と部分メイクカラーとの色相差(ΔH):-32が1番目に高く、色相差(ΔH):-340が2番目に高かった。また、グラフから明らかなように、全頭領域の髪色と部分メイクカラーとの色相差(ΔH)が-75から-327では、部分メイクカラーを行ってもキュートと感じる被験者は多くなかった。
図10(c)は、印象項目:ゴージャスに適合する全頭領域の髪色と部分メイクカラーの色相差(ΔH)について示している。0~360のスケールに矢印で示した位置は、全頭領域の髪色、ロイヤルブラウン、フォレストカーキの色相である。
グラフ上にプロットされた座標の横軸は、部分メイクカラーの色相を表し、縦軸は当該部分メイクカラーの色相の刺激画像を所定の基準点以上でフェミニンと感じた被験者の人数を示している。また、各グラフ中の丸数字1は、所定の基準点以上でゴージャスと感じた被験者が1番目に多かった色相を、丸数字2は、所定の基準点以上でゴージャスと感じた被験者が2番目に多かった色相を示している。なお、所定の基準点以上でゴージャスと感じた被験者が同じ人数だった場合は、より、得点が高かった色相を高順位としている。
上段のグラフは、全頭領域の髪色がロイヤルブラウンの場合であり、下段のグラフは、全頭領域の髪色がフォレストカーキの場合である。
全頭領域の髪色がロイヤルブラウン(色相:27)の場合、部分メイクカラーは色相:325が1番目に高く、色相:39が2番目に高かった。言い換えると、全頭領域の髪色と部分メイクカラーとの色相差(ΔH):298が1番目に高く、色相差(ΔH):12が2番目に高かった。また、グラフから明らかなように、全頭領域の髪色と部分メイクカラーとの色相差(ΔH)があまりない場合や色相差(ΔH)が20から260では、部分メイクカラーを行ってもゴージャスと感じる被験者は多くなかった。
全頭の髪色がフォレストカーキ(色相:42)の場合、部分メイクカラーは色相:325が1番目に高く、色相:52が2番目に高かった。言い換えると、全頭領域の髪色と部分メイクカラーとの色相差(ΔH):283が1番目に高く、色相差(ΔH):10が2番目に高かった。また、グラフから明らかなように、全頭領域の髪色と部分メイクカラーとの色相差(ΔH)があまりない場合や色相差(ΔH)が30から180では、部分メイクカラーを行ってもゴージャスと感じる被験者は多くなかった。
図10(d)は、印象項目:モードに適合する全頭領域の髪色と部分メイクカラーとの色相差(ΔH)について示している。0~360のスケールに矢印で示した位置は、全頭領域の髪色、ロイヤルブラウン、フォレストカーキの色相である。
グラフ上にプロットされた座標の横軸は、部分メイクカラーの色相を表し、縦軸は当該部分メイクカラーの色相の刺激画像を所定の基準点以上でモードと感じた被験者の人数を示している。また、各グラフ中の丸数字1は、所定の基準点以上でモードと感じた被験者が1番目に多かった色相を、丸数字2は、所定の基準点以上でモードと感じた被験者が2番目に多かった色相を示している。なお、所定の基準点以上でモードと感じた被験者が同じ人数だった場合は、より、得点が高かった色相を高順位としている。
上段のグラフは、全頭領域の髪色がロイヤルブラウンの場合であり、下段のグラフは、全頭領域の髪色がフォレストカーキの場合である。
全頭領域の髪色がロイヤルブラウン(色相:27)の場合、部分メイクカラーは色相:2900が1番目に高く、色相:168が2番目に高かった。言い換えると、全頭領域の髪色との色相差(ΔH):263が1番目に高く、色相差(ΔH):141が2番目に高かった。また、グラフから明らかなように、色相差(ΔH)が-30から60では、部分メイクカラーを行ってもモードと感じる被験者は多くなかった。
全頭領域の髪色がフォレストカーキ(色相:42)の場合、部分メイクカラーは色相:223が1番目に高く、色相:325が2番目に高かった。言い換えると、全頭領域の髪色と部分メイクカラーとの色相差(ΔH):283が1番目に高く、色相差(ΔH):10が2番目に高かった。また、グラフから明らかなように、全頭領域の髪色と色相差(ΔH)があまりない場合や色相差(ΔH)が-45から50では、部分メイクカラーを行ってもモードと感じる被験者は多くなかった。
ここで、全頭領域の髪色と部分メイクカラーとの配色とを、図11に示す色相差(ΔH)と配色との関係から検討する。図11に示すように、所定の基準色相に対し、色相差によって「同一色相」、「隣接色相」、「類似色相」、「中差色相」、「対照色相」、「隣接補色色相」、「補色色相」の何れかに分類される。本実施形態の全頭領域の髪色を基準色相とした場合、所定の基準点以上で所定の印象と感じた被験者が多かった部分メイクカラーを全頭領域の髪色と部分メイクカラーとの色相差(ΔH)によって、図11に示す配色に当て嵌めた結果を図12に示す。詳細は後述するが、実験結果より得られた相関情報を用いて、例えば、顧客のなりたい印象項目となるのに適した部分メイク項目の提案を行うことに活用可能となる。
<3)全頭項目、部分メイク項目(彩度差(ΔS))と印象項目の相関情報について>
部分メイク項目は、全頭領域の髪色と部分メイクカラーとの彩度差(ΔS))に関する情報を含む。
本実施形態における「彩度差(ΔS)」とは、HSV色空間における全頭領域の髪色と部分メイクカラーとの彩度の違い(差)である。同一の全頭領域の髪色と同一の部分メイクカラー(全頭の髪色と色相は異なってよい)に対し、全頭領域の髪色と部分メイクカラーとの彩度差(ΔS)である。
全頭項目、部分メイク項目(彩度差(ΔS))と印象項目の相関情報について説明する。
以下に3)の実験内容を示す。
被験者:20代女性5名
印象項目:フェミニン、キュート、ゴージャス、モードの4項目
刺激画像:図13に示す組合せの刺激画像(計96枚)
刺激画像の組合せは、図1で示した実験を予め行い、各印象項目に対し、所定の基準以上だった刺激画像から、全頭領域の髪色、部分メイクカラー、入れ方の組合せを抽出し、抽出した組合せに対し、3)の実験を行った。図1に示した全頭領域の髪色、部分メイクカラー、入れ方全てに対し、2)の実験をおこなってもよいが、実験効率や被験者の負担などを考慮し、図1の実験で抽出できた各印象項目に対する傾向を利用して刺激画像に用いる組合せを決定することが好ましい。
このような刺激画像を用いて、図1に示したカード法により行った3)の実験結果の相関情報を図14(a)~図14(d)に示す。
図14(a)は、印象項目:フェミニンに適合する全頭領域の髪色と部分メイクカラーとの彩度差(ΔS)について示している。上段に全頭領域の髪色がロイヤルブラウンの場合、部分メイクカラーの色相が11、39、69、223のそれぞれについて、全頭領域の髪色との彩度差(ΔS)を3、8、13の刺激画像を用いた結果を示し、下段に全頭領域の髪色がクールピンク場合、部分メイクカラーの色相が11、39、69、223のそれぞれについて、全頭領域の髪色との彩度差(ΔS)を7、12、17の刺激画像を用いた結果を示す。
図14(a)の0~360のスケールに矢印で示した位置は、全頭領域の髪色の色相、および、3)の実験の刺激画像の色相を示している。
全頭領域の髪色の色相がロイヤルブラウンの場合、部分メイクカラーの色相が11および69は、全頭領域の髪色が部分メイクカラーに近づくと被験者が感じた色相(全頭領域の髪色と部分的にメイクアップする髪色との色相が色相同化の関係)である。また、全頭領域の髪色の色相がクールピンクの場合、部分メイクカラーの色相が11は、全頭領域の髪色が部分メイクカラーに近づくと被験者が感じた色相(全頭領域の髪色と部分的にメイクアップする髪色との色相が色相同化の関係)である。
図14(a)の実験結果より、フェミニンの印象に適合した部分メイクカラーのうち、全頭領域の髪色と色相が同化の関係である部分メイクカラーを塗布する場合は、同一色相のうち彩度差(ΔS)が小さい方が、被験者はよりフェミニンと感じる。
図14(b)は、印象項目:キュートに適合する全頭領域の髪色と部分メイクカラーとの彩度差(ΔS)について示している。上段に全頭領域の髪色がロイヤルブラウンの場合、部分メイクカラーの色相が11、39、69、223のそれぞれについて、全頭領域の髪色との彩度差(ΔS)を3、8、13の刺激画像を用いた結果を示し、下段に全頭領域の髪色がクールピンク場合、部分メイクカラーの色相が11、39、69、223のそれぞれについて、全頭領域の髪色との彩度差(ΔS)を7、12、17の刺激画像を用いた結果を示す。
図14(b)の0~360のスケールに矢印で示した位置は、全頭領域の髪色の色相、および、3)の実験の刺激画像の色相を示している。
全頭領域の髪色の色相がロイヤルブラウンの場合、部分メイクカラーの色相が11および39は、全頭領域の髪色が部分メイクカラーに近づくと被験者が感じた色相(全頭領域の髪色と部分的にメイクアップする髪色との色相が色相同化の関係)である。また、全頭領域の髪色の色相がクールピンクの場合、部分メイクカラーの色相が11は、全頭領域の髪色が部分メイクカラーに近づくと被験者が感じた色相(全頭領域の髪色と部分的にメイクアップする髪色との色相が色相同化の関係)である。
図14(b)の実験結果より、キュートの印象に適合した部分メイクカラーのうち、全頭領域の髪色と色相が色相同化の関係である部分メイクカラーを塗布する場合は、同一色相のうち彩度差(ΔS)が小さい方が、被験者はよりキュートと感じる。
図14(c)は、印象項目:ゴージャスに適合する全頭領域の髪色と部分メイクカラーの彩度差(ΔS)について示している。上段に全頭領域の髪色がロイヤルブラウンの場合、部分メイクカラーの色相が11、39、69、223のそれぞれについて、全頭領域の髪色との彩度差(ΔS)を3、8、13の刺激画像を用いた結果を示し、下段に全頭領域の髪色がフォレストカーキ場合、部分メイクカラーの色相が11、39、69、223のそれぞれについて、全頭領域の髪色との彩度差(ΔS)を6、11、16の刺激画像を用いた結果を示す。
図14(c)の0~360のスケールに矢印で示した位置は、全頭領域の髪色の色相、および、3)の実験の刺激画像の色相を示している。
全頭領域の髪色の色相がロイヤルブラウンの場合、部分メイクカラーの色相が39は、全頭領域の髪色が部分メイクカラーに近づくと被験者が感じた色相(全頭領域の髪色と部分的にメイクアップする髪色との色相が色相同化の関係)であり、部分メイクカラーの色相が223は、全頭領域の髪色が部分メイクカラーを入れない場合より鮮やかであるもしくはくすんでいると被験者が感じた色相(全頭領域の髪色と部分的にメイクアップする髪色との色相が彩度対比の関係)である。また、全頭領域の髪色の色相がフォレストカーキの場合、部分メイクカラーの色相が39および223は、全頭領域の髪色が部分メイクカラーに近づく(全頭領域の髪色と部分的にメイクアップする髪色との色相が色相同化の関係)と被験者が感じた色相である。
図14(c)の実験結果より、ゴージャスの印象に適合した部分メイクカラーのうち、全頭領域の髪色と色相が色相同化の関係である部分メイクカラーを塗布する場合、同一色相のうち彩度差(ΔS)が小さい方が、被験者はよりゴージャスと感じる。また、全頭領域の髪色と彩度対比の関係である部分メイクカラーを塗布する場合、同一色相のうち彩度差(ΔS)が大きい方が、被験者はよりゴージャスと感じる。
図14(d)は、印象項目:モードに適合する全頭の髪色と部分メイクカラーの彩度差(ΔS)について示している。上段に全頭の髪色がロイヤルブラウンの場合、部分メイクカラーの色相が11、39、69、223のそれぞれについて、全頭の髪色との彩度差(ΔS)を3、8、13の刺激画像を用いた結果を示し、下段に全頭の髪色がフォレストカーキ場合、部分メイクカラーの色相が11、39、69、223のそれぞれについて、全頭の髪色との彩度差(ΔS)を6、11、16の刺激画像を用いた結果を示す。
図14(d)の0~360のスケールに矢印で示した位置は、全頭領域の髪色の色相、および、3)の実験の刺激画像の色相を示している。
全頭領域の髪色の色相がロイヤルブラウンの場合、部分メイクカラーの色相が223は、全頭領域の髪色が部分メイクカラーを入れない場合より鮮やかであるもしくはくすんでいると被験者が感じた色相(全頭領域の髪色と部分的にメイクアップする髪色との色相が彩度対比の関係)である。また、全頭領域の髪色の色相がフォレストカーキの場合、部分メイクカラーの色相が69および223は、全頭領域の髪色が部分メイクカラーに近づくと被験者が感じた色相(全頭領域の髪色と部分的にメイクアップする髪色との色相が色相同化の関係)であり、部分メイクカラーの色相が11は、全頭領域の髪色が部分メイクカラーを入れない場合より鮮やかであるもしくはくすんでいると被験者が感じた色相(全頭領域の髪色と部分的にメイクアップする髪色との色相が彩度対比の関係)である。
図14(d)の実験結果より、モードの印象に適合した部分メイクカラーのうち、全頭領域の髪色と色相が色相同化の関係である部分メイクカラーを塗布する場合、同一色相のうち彩度差(ΔS)が小さい方が、被験者はよりゴージャスと感じる。また、全頭領域の髪色と彩度対比の関係である部分メイクカラーを塗布する場合、同一色相のうち彩度差(ΔS)が大きい方が、被験者はよりモードと感じる。
このように、全頭領域の髪色と部分メイクカラーとの彩度差(ΔS)よって所定の印象の感じ方が異なる、すなわち、印象項目との相関情報が異なる。詳細は後述するが、3)の実験結果より得られた相関情報に用いて、例えば、顧客のなりたい印象項目となるのに適した部分メイク項目の提案を行うことに活用可能となる。
<髪色関連情報の抽出装置>
上述した髪色関連情報の抽出方法を実行する髪色関連情報の抽出装置50について説明する。図15に、髪色関連情報の抽出装置50の概念図を示す。
髪色関連情報の抽出装置50(以下、本装置ともいう)は、一般的に携帯端末と称される携帯電話、タブレット端末、PDA、モバイルパーソナルコンピュータやウェラブルデバイス、パーソナルコンピュータなどの何れでもよい。髪色関連情報の抽出装置50は、記憶手段である記憶部51、指定手段である指定部52、抽出手段である抽出部53、取得手段である取得部54、算出手段である算出部55、表示手段である表示部56を備える。また、図示はしていないが、キーボード(タッチキーボードを含む)、ポインティングデバイスなどの入力装置、演算処理装置などを備えている。
記憶部51は、頭髪を含む人の顔の外観に関する印象が何れの印象分類に該当するかを判定した印象種別情報と、前記頭髪の髪色についての部分的なメイクアップに関する部分メイクアップ情報と、についての相関関係を示す相関情報(以下、相関情報ともいう)を記憶する手段である。上述した実験により得られた相関情報を含む様々な相関情報を記憶している。また、上述した髪色関連情報の抽出方法を実行するアプリケーションプログラムも記憶する手段である。
指定部52は、印象種別情報または前記部分メイクアップ情報の一方をユーザが指定可能な手段である。携帯端末50に備えられたキーボード(タッチキーボードを含む)、ポインティングデバイスなどの入力装置が相当する。
抽出部53は、相関情報と前記指定手段により指定された前記印象種別情報または前記部分メイクアップ情報の一方に基づき、他方を抽出する手段である。携帯端末50に備えられた演算処理装置が相当する。
取得部54は、頭髪を含む人の顔の画像(頭髪を含む被験者の顔の画像)を取得する手段である。携帯端末50以外で撮影された画像を取得する機能や、携帯端末50が備えるカメラが相当する。
算出部55は、取得した顔の画像を解析し、頭髪の全頭領域の髪色および部分的にメイクアップする部分の髪色を算出する手段である。携帯端末50に備えられた演算処理装置が相当し、画像解析を行うことで算出する。
表示部56は、取得手段により取得した顔の画像の表示、抽出手段による抽出結果の出力表示などを行う手段であり、抽出手段による抽出結果を出力する出力手段でもある。携帯端末50に備えられた表示装置が相当する。
次に、ユーザの髪色関連情報の抽出装置50の使用例を示す。なお、以下に示す使用例は一例であり、以下に示す使用例を組みあわせて使用してもよく、ユーザのニーズに合わせた使用方法とすればよい。
<使用例1>
印象項目を指定し、指定した印象項目に適した部分メイクカラーを抽出する。
例えば、ユーザが「フェミニン」な印象になりたいため、所定の入力装置を用いて、印象項目について「フェミニン」を指定する。髪色関連情報の抽出装置50は、記憶している相関情報に基づき、フェミニンと高い相関関係のある部分メイクカラー(例えば、パールロゼ)を抽出し、抽出結果を表示部56に表示する。また、髪色関連情報の抽出装置50は、部分メイクカラーだけでなく、フェミニンと高い相関関係のある全頭領域の髪色(例えばロイヤルブラウン)を抽出し、抽出結果を表示部56に表示する。さらに、髪色関連情報の抽出装置50は、部分メイクカラーを薄めに入れたらよいか、濃いめに入れたら良いか、全頭領域に対しどの程度の面積で入れたらよいかを抽出し、抽出結果を表示部56に表示する。ユーザが「フェミニン」を指定したことにより、髪色関連情報の抽出装置50は、これら全てを抽出して表示しても良いし、例えば、ユーザが抽出された部分メイクカラーを確認した結果、全頭領域の髪色も確認したい場合は、ユーザが所定の入力装置を用いて全頭項目を指定することにより、髪色関連情報の抽出装置50は所定の項目を抽出するように段階的に指定および抽出結果を表示してもよい。また、抽出結果通りに塗布した場合をユーザがイメージできるように、髪色関連情報の抽出装置50は、表示部56に抽出された色を塗布した画像を表示することが好ましい。
このようにすることで、ユーザは実際にヘアカラー剤を購入する前や塗布する前に、自身のなりたい印象に適合した部分メイクカラーについて把握でき、自身のイメージに近いヘアカラーを実現することが可能となる。また、美容院などで、コーディネーターが顧客の希望をかなえるために適切な部分メイクカラーを提案可能となる。
<使用例2>
部分メイク項目を指定し、指定した部分メイク項目の場合、人に与える印象項目を抽出する。
例えば、ユーザが「シャインゴールド」の部分メイクカラーを用いている、または用いたため、所定の入力装置を用いて、部分項目として「シャインゴールド」を指定する。髪色関連情報の抽出装置50は、記憶している相関情報に基づき、シャインゴールと高い相関関係のある印象項目(例えば、キュート)を抽出し、抽出結果を表示部56に表示する。また、ユーザが部分メイクカラーと合わせて全頭領域の髪色を指定すると、両方の項目と高い相関関係のある印象項目を抽出し、抽出結果を表示部56に表示する。
このようにすることで、ユーザは自身の好みの部分メイクカラーを施したヘアカラーは他人にどのような印象を与えているか把握でき、印象項目に合わせた洋服などの選択に活用可能となる。また、美容院などで、ヘアカラーを施すことにより、顧客がどのような印象となるかコーディネーターが適切なアドバイスを行うことが可能となる。
<使用例3>
印象項目、部分メイクカラー、および全頭領域の髪色を指定し、部分メイクカラーをどのように入れたらよいか部分メイク項目を抽出する。
例えば、ユーザが全頭領域の髪色を「クールピンク」、部分メイクカラーを「シャインゴールド」を用いて、「キュート」な印象になりたい場合、「クールピンク」、「シャインゴールド」、および「キュート」を所定の入力装置を用いて指定する。髪色関連情報の抽出装置50は、記憶している相関情報に基づき、シャインゴールドの部分メイクカラーの入れ方(面積、濃さ)を抽出する。なお、髪色関連情報の抽出装置50は、部分メイクカラーを入れる面積を数値だけでなく、表示部56に具体的なシミュレーション画像を表示させる、お奨めの塗布方法など具体的な使用方法を合わせて表示することが好ましい。
このようにすることで、シャインゴールドの部分メイクカラーをどのように入れるとよりキュートな印象となるかユーザが把握でき、部分メイクカラーを効果的に活用することが可能となる。
<使用例4>
印象項目と全頭領域の髪色を指定し、部分メイク項目(髪色の範囲)を抽出する。
例えば、ユーザが現在の全頭領域の髪色がクールピンクであり、「キュート」な印象を与えるように部分的なメイクアップを行いたい場合、ユーザは「クールピンク」と「キュート」を所定の入力装置を用いて指定する。使用例4では、図12の相関情報を用いて部分メイク項目を抽出する。したがって、使用例1のように、具体的な色を抽出するのではなく、「クールピンク」と「キュート」と高い相関関係のある、部分メイクカラーの色相範囲を抽出する。全頭領域の髪色がクールピンクであり、「キュート」な印象を与える部分メイクカラーとしては、全頭領域の髪色と類似色相配色または隣接色相配色の関係にある髪色が抽出される。
このようにすることで、美容院のようにカラーバリエーションが多い中から、部分メイクカラーをアドバイスする場合でも、顧客のなりたい印象の希望を適切にアドバイスすることが可能となる。
上述した髪色関連情報の抽出装置50に記憶される相関情報は、相関関係の高い相関情報、例えば、所定の基準以上の得点だった相関情報のみ記憶部51に記憶してもよいし、得点に関わらず、算出した相関情報を全て記憶しても良い。前者の場合、ユーザが希望する印象項目に適合する全頭項目や部分メイク項目、または、全頭項目や部分メイク項目に適合する印象項目を抽出する場合、低い相関情報に基づいた結果を抽出することはないため、用いられる可能性の低い相関情報を記憶しておかなくてすむ。
上述した髪色関連情報の抽出装置50は、指定した項目に対し、高い相関関係の項目がなかった場合、もしくは、所定の基準以上の得点だった項目がなかった場合、抽出結果として「該当項目なし」を抽出してもよい。このようにすることで、ユーザが自由に項目を指定しても、適切な結果を抽出することが可能となる。
図16に、携帯端末50が備える表示部56の表示イメージの一例を示す。
図16(1)は、表示部56に、取得部54で取得した被験者の顔画像を表示している。当該顔画像は、携帯端末50が備えるカメラ(取得部54)を用いて撮影したものでもよいし、他の装置で撮影された画像を取得部54で取得したものでもよい。ここで被験者の顔画像の下に表示されているRB、CP、FK、BKは、被験者の全頭領域の髪色を指している。被験者が全頭領域の髪色を指定(申告)してもよいし、被験者の顔画像から算出部55によって、算出した全頭領域の髪色を指定してもよい。そして、なりたい印象項目を指定すると(図示しない)、表示部56は、(2)のように抽出結果が表示される。(2)の被験者の顔画像の下に表示されているRP、OK、MB、SG、NBは、部分メイクカラーを指しており、この例では、抽出結果としてSGの部分メイクカラーが抽出されたことをSG部分のハイライト表示により示している。また、部分メイクカラーをどのように入れたら効果的かも表示している。さらに、被験者の顔画像に部分メイクカラーとしてSGを推奨の入れ方で入れ、表示部56に表示している。
このように、被験者の現状の全頭領域の髪色となりたい印象項目に適合する部分メイクカラーを被験者が把握することが可能となり、また、部分メイクカラーを入れた状態のシミュレーション画像を表示するため、被験者がイメージしやすくなる。
図16(3)は、表示部56に、取得部54で取得した被験者の顔画像を表示している。当該顔画像は、携帯端末50が備えるカメラ(取得部54)を用いて撮影したものでもよいし、他の装置で撮影された画像を取得部54で取得したものでもよい。ここで被験者の顔画像の下に表示されている、RP、OK、MB、SG、NBは、部分メイクカラーを指しており、この例では、被験者が部分メイクカラーとしてSGを指定したことをSG部分のハイライト表示により示している。そして、なりたい印象項目を指定すると(図示しない)、表示部56は(4)のように抽出結果が表示される。(4)の被験者の顔画像の下に表示されるRB、CP、FK、BKは、抽出した全頭領域の髪色を指しており、この場合、RB部分のハイライト表示によりRBが抽出されたことを示している。また、部分メイクカラーをどのように入れたら効果的かも表示している。さらに、被験者の顔画像に指定した部分メイクカラーとしてSGを推奨の入れ方で入れ、全頭領域の髪色を抽出結果でシミュレーションした画像を表示部56に表示している。
このように、被験者が使用したい部分メイクカラーとなりたい印象項目に適合する全頭領域の髪色を被験者が把握することが可能となり、また、抽出結果によるシミュレーション画像を表示するため、被験者がイメージしやすくなる。
<髪色関連情報の抽出アプリケーションプログラム>
携帯端末50には、上述した髪色関連情報の抽出方法を携帯端末50に実行させるためのアプリケーションプログラム(以下、本プログラムともいう)がインストールされている。本実施形態では、アプリケーションプログラムは、髪色関連情報の抽出アプリケーションソフトである。
本プログラムには、指定処理と抽出処理が含まれている。
指定処理は、印象種別情報または部分メイクアップ情報の一方を指定する処理である。ユーザが携帯端末50に備えられた入力装置を用いて指定した内容を受け付ける処理である。
抽出処理は、携帯端末50に記憶されている頭髪を含む人の顔の外観に関する印象が何れの印象分類に該当するかを判定した印象種別情報と、前記頭髪の髪色についての部分的なメイクアップに関する部分メイクアップ情報と、についての相関関係を示す相関情報と指定処理により指定された一方(印象種別情報または部分メイクアップ情報の何れか)に基づき、他方(印象種別情報または部分メイクアップ情報のうち指定されなかった方)を抽出する処理である。
また、本プログラムには、取得処理、算出処理、表示処理をさらに備えていることが好ましい。
取得処理は、頭髪を含む人の顔の画像(頭髪を含む被験者の顔の画像)を取得する処理である。所定の媒体から取得する、ネットワーク経由で取得する、撮影装置から取得するなど動画像の取得元は問わない。
算出処理は、取得した顔の画像を画像解析し、頭髪の全頭の髪色または部分メイクカラーを算出する処理である。
表示処理は、携帯端末50が備える表示装置に、取得した顔の画像を表示させたり、指定処理が受け付けた項目や抽出処理が抽出して結果を表示させる処理である。
本ブログラムは、上述した使用例で示した髪色関連情報の抽出を携帯端末50に実行させるためのプログラムが含まれるものとする。
上述した髪色関連情報の抽出方法を携帯端末50に実行させるためのアプリケーションプログラムは、上述したものに限らず、次のようなものでもよい。
頭髪を含む人の顔の外観に関する印象が何れの印象分類に該当するかを判定した印象種別情報と、頭髪の髪色についての部分的なメイクアップに関する部分メイクアップ情報と、頭髪の全頭領域の髪色についての全頭髪色情報と、についての相関関係を示す相関情報を携帯端末50に記憶する。指定処理は、印象種別情報、部分メイクアップ情報、および全頭髪色情報のうち1つを指定する。抽出処理は、相関情報と指定処理により指定された1つ(印象種別情報、部分メイクアップ情報、および全頭髪色情報のいずれか)に基づき、残りの2つ(印象種別情報、部分メイクアップ情報、および全頭髪色情報のうち指定処理で指定されなかった2つ)の組合せを抽出する。なお、上述したアプリケーションプログラムと同様に、取得処理、算出処理、表示処理をさらに備えていることが好ましい。
また、次のようなものでもよい。
頭髪を含む人の顔の外観に関する印象が何れの印象分類に該当するかを判定した印象種別情報と、頭髪の髪色についての部分的なメイクアップに関する部分メイクアップ情報と、頭髪の全頭領域の髪色についての全頭髪色情報と、についての相関関係を示す相関情報を携帯端末50に記憶する。指定処理は、印象種別情報、部分メイクアップ情報、および全頭髪色情報のうち2つを指定する。抽出処理は、相関情報と指定処理により指定された2つ(印象種別情報、部分メイクアップ情報、および全頭髪色情報のうちの2つ)に基づき、残りの1つ(印象種別情報、部分メイクアップ情報、および全頭髪色情報のうち指定処理で指定されなかった残りの1つ)を抽出する。なお、上述したアプリケーションプログラムと同様に、取得処理、算出処理、表示処理をさらに備えていることが好ましい。
また、本プログラムは、何れの相関情報(印象種別情報と部分メイクアップ情報とについての相関関係を示す相関情報か印象種別情報、部分メイクアップ情報および全頭髪色情報とについての相関関係を示す相関情報の何れか)を用いるかを選択する相関情報選択処理と、どのような抽出内容とするか(1つを指定して残りの2つの組合せを抽出するか、2つを指定して残りの1つを抽出するか)を選択する抽出結果選択処理を設けてもよい。このようにすることで、状況に応じてユーザが必要とする情報を抽出することが可能となる。
<変形例>
本実施形態では、本実施形態での「印象項目」について、図3に示した3つの軸による印象4象限マップに基づいたがこれに限らない。例えば、図3に示したウォームな印象のウォームゾーンとクールな印象とクールゾーンとを対極に持つ第1軸と、ソフトな印象のソフトゾーンとハードな印象なハードゾーンとを対極に持つ第2軸とを備えた座標平面に配置される印象(イメージワード)を印象項目としてもよい。
本実施形態では、印象項目として、「フェミニン」、「キュート」、「ゴージャス」、「モード」の4項目を用いたがこれに限らない。例えば、図3に示した4象限マップに分類された他のイメージワードでもよい。また、特定のイメージワードを印象項目とせず、例えば、「クールな印象でありかつソフトな印象の印象項目」のように、図3に示した4象限マップの1象限を示す項目としてもよい。このようにすることで、広い概念の印象項目とすることが可能となる。
図12に示した相関情報は以下のような関係もある。
クールな印象でありかつソフトな印象の印象項目の場合、全頭領域の髪色と部分的なメイクアップの髪色とが中差色相配色、隣接色相配色、または類似色相配色となるように部分メイク項目および全頭項目を抽出し、ウォームな印象でありかつソフトな印象の印象項目の場合、全頭領域の髪色と部分的なメイクアップの髪色とが類似色相配色、または隣接色相配色となるように部分メイク項目および全頭項目を抽出し、クールな印象でありかつハードな印象の印象項目の場合、全頭領域の髪色と部分的なメイクアップの髪色とが補色色相配色、中差色相配色、または対照色相配色となるように部分メイク項目および全頭項目を抽出し、ウォームな印象でありかつハードな印象の印象項目の場合、全頭領域の髪色と部分的なメイクアップの髪色とが中差色相配色または隣接色相配色となるように部分メイク項目および全頭項目を抽出する。
また、全頭領域の髪色と部分的なメイクアップの髪色との配色を考慮した色相の抽出に加え、図8に示した色差(ΔE)と面積についても合わせて抽出してもよい。
図12に示した相関情報は以下のような関係もある。
全頭領域の髪色の色相と同一色相の部分メイクカラーは、何れの印象項目の場合も高い相関関係は得られなかった。したがって、全頭項目および部分メイク項目を指定する際に予め、同一色相の組合せは指定できないようにしてもよい。
図8に示した相関情報は以下のような関係もある。
1)クールな印象でありかつソフトな印象の印象項目を指定することにより抽出される面積と色差との組合せ(組合せAとする)は、面積が小さくかつ色差が小さく、2)ウォームな印象でありかつソフトな印象の印象項目を指定することにより抽出される面積と色差との組合せ(組合せB)は、組合せAの面積より大きくかつ組合せAの色差と同程度、3)ウォームな印象でありかつハードな印象の印象項目を指定することにより抽出される面積と色差との組合せ(組合せC)は、組合せBの面積より大きくかつ組合せAおよび組合せBの色差と同程度、4)クールな印象でありかつハードな印象項目を指定することにより抽出される面積と色差との組合せ(組合せD)は、組合せBと同程度の面積かつ組合せA、BおよびCの色差より大きい色差である。クールな印象でありかつソフトな印象の印象項目を指定した場合に抽出される部分的なメイクアップ面積および色差は、4つの印象項目の中で全頭領域に対し一番小さい面積および一番小さい色差であるため、一番全頭領域に近い組合せである。したがって、部分的なメイクアップを施した場合は、4つの印象項目の中で一番目立たない、控えめな入れ方である。また、ハードな印象が含まれる、ウォームな印象でありかつハードな印象の印象項目およびクールな印象でありかつハードな印象項目を指定した場合に抽出される部分的なメイクアップ面積および色差は、全頭領域との差があるもの、すなわち、部分的なメイクアップをした際に、メイクアップしていることが認識されやすい入れ方が抽出される。このように、印象項目に応じて、高い相関関係である部分的なメイクアップ面積および色差の組合せが異なる。
図14に示した相関情報は以下のような関係もある。
クールな印象でありかつソフトな印象の印象項目の場合、ウォームな印象でありかつソフトな印象の印象項目の場合、クールな印象でありかつハードな印象の印象項目の場合、およびウォームな印象でありかつハードな印象の印象項目の場合、全頭領域の髪色と部分的なメイクアップの髪色との色相が色相同化しているときは、彩度差が小さい値を抽出し、クールな印象でありかつハードな印象の印象項目の場合、および、ウォームな印象でありかつハードな印象の印象項目の場合、全頭領域の髪色と部分的なメイクアップの髪色との色相が彩度対比しているときは、彩度差が大きい値を抽出する。ここで、「全頭領域の髪色と部分的なメイクアップの髪色との色相が色相同化している」とは、全頭領域の髪色が部分的なメイクカラーに近づくと被験者が感じた関係である。「全頭領域の髪色と部分的なメイクアップの髪色との色相が彩度対比している」とは、全頭領域の髪色が部分的なメイクカラーを入れない場合より鮮やかであるもしくはくすんでいると被験者が感じた関係である。
また、全頭領域の髪色と部分的なメイクアップの髪色との色相が色相同化しているときは、クールな印象でありかつソフトな印象の印象項目の場合およびウォームな印象でありかつソフトな印象の印象項目の場合のほうが、クールな印象でありかつハードな印象の印象項目の場合およびウォームな印象でありかつハードな印象の印象項目の場合より、彩度差が小さい値のときに所定の印象に感じることが高いため、クールな印象でありかつソフトな印象の印象項目の場合およびウォームな印象でありかつソフトな印象の印象項目の場合は特に、彩度差が小さい値を抽出することが好ましい。
また、全頭領域の髪色と部分的なメイクアップの彩度差の抽出に加え、図8に示した色差(ΔE)と面積についても合わせて抽出してもよい。
本実施形態では、使用例4で、図12に示した相関情報を用いる際に、全頭領域の髪色は予め決められた髪色を全頭項目として指定したがこれに限らない。例えば、全頭領域の髪色の色相と印象項目とを指定することで、指定した全頭領域の髪色の色相に対し、図12に示した相関関係となる部分メイクカラーの色相範囲を抽出するようにしてもよい。このようにすることで、いろいろな全頭領域の髪色に対応することが可能となる。
上述した髪色関連情報の抽出装置50は、記憶部51に頭髪を含む人の顔の外観に関する印象が何れの印象分類に該当するかを判定した印象種別情報と、頭髪の髪色についての部分的なメイクアップに関する部分メイクアップ情報と、についての相関関係を示す相関情報を記憶したがこれに限らない。
例えば、記憶部51に、頭髪を含む人の顔の外観に関する印象が何れの印象分類に該当するかを判定した印象種別情報と、頭髪の髪色についての部分的なメイクアップに関する部分メイクアップ情報と、頭髪の全頭領域の髪色についての全頭髪色情報と、についての相関関係を示す相関情報を記憶する。ユーザが指定部52を用いて、印象種別情報、部分メイクアップ情報、および全頭髪色情報のうちの1つを指定する。抽出部53は残りの2つの組合せを抽出する。抽出結果として残りの2つの組合せを例えば表示装置に出力する。出力された残りの2つの組合せのうち、何れかの組合せをユーザが選択可能とする選択手段(選択部(図示しない))を備えるようにしてもよい。選択部は、携帯端末50に備えられたキーボード(タッチキーボードを含む)、ポインティングデバイスなどの入力装置が相当する。このような髪色関連情報の抽出装置50を用いると、次のような処理が行える。
本実施形態では、使用例1で、印象種別情報、部分メイクアップ情報、または全頭髪色情報のうちの1つを指定すること(印象項目「フェミニン」を指定すること)により、残りの2つの組合せ(例えば、部分メイクカラー「パールロゼ」、および全頭領域の髪色「ロイヤルブラウン」)を抽出し、また、部分メイクアップ情報として、部分メイクカラーのほか、部分メイクカラーの入れ方(例えば、薄めにいれる/濃いめに入れる、入れる面積など)も抽出するようにし、抽出結果を出力手段である表示部56に表示するようにした。これに加え、表示内容に基づき、組合せの中から何れの組合せを選択するか、ユーザが選択できる選択手段を備えてもよい。表示部56に表示された抽出結果の組合せには例えばチェックボックスが表示されており、選択部によって選択したい組合せに対しチェック可能とする。チェックされた組合せに基づき、塗布した場合をユーザがイメージできるように、髪色関連情報の抽出装置50は、表示部56に抽出された色を塗布した画像を表示することが可能となる。
本実施形態では、抽出結果を出力手段である表示部56に表示するようにしたが、これに限らない。例えば、抽出結果を紙媒体に出力するようにしてもよく、この場合の出力手段は紙媒体および紙媒体に印刷するプリンターが相当する。
本実施形態では、抽出される項目は、高い相関関係である1項目としていたがこれに限らない。所定の基準点以上の項目が複数抽出された場合は、複数抽出してもよい。この場合、得点順位を合わせて抽出してもよい。例えば、印象項目と全頭項目を指定し(2項目を指定し)、部分的なメイクアップ項目を抽出(1項目を抽出)する場合、抽出する部分的なメイクアップ項目について所定の基準点以上の項目が複数抽出された場合は、得点順位(相関の強さを示す情報を含む)を合わせて抽出してもよい。
本実施形態では、全頭領域の髪色および部分的なメイクアップの髪色についてL色空間およびHSV色空間を用いて説明したがこれに限らない。他の色空間(例えば、マンセル表色系)を用いてもよい。
本実施形態では、部分メイクカラーは単色であることとしていたが、これに限らず、複数色でもよい。また、全頭領域と部分メイクカラーを施す領域との頭髪の材質が異なるものでもよい。例えば、全頭領域は毛髪であり、部分メイクカラーを施す領域は頭髪に類するものでもよい。
本実施形態では、頭部の全頭領域に対して頭髪がある場合について説明したがこれに限らない。例えば、図17(a)、図17(b)、および図17(c)に示すような部分ウィッグの場合について説明する。
図17(a)は、前髪部分ウィッグを示した図であり、例えば、帽子と併用して用いるウィッグであり、図17(a)に示した前髪部分ウィッグを全頭領域とし当該前髪部分ウィッグの一部を部分メイクするようにする。前髪部分ウィッグはカチューシャのように構成され、帽子とは別体でもよいし、帽子に取り付けられるようになっていてもよい。
図17(b)は、毛先部分ウィッグを示した図であり、例えば、帽子と併用して用いるウィッグである。図17(b)に示した毛先部分ウィッグを全頭領域とし当該毛先部分ウィッグの一部を部分メイクするようにする。毛先部分ウィッグと帽子とは別体でもよいし、帽子に取り付けられるようになっていてもよい。
図17(c)は、ポニーテールなど結った髪型に用いる毛先部分ウィッグを示した図であり、頭髪を結って形成した髪型に装着して用いる毛先部分ウィッグである。頭髪を結って形成した髪型および図17(c)に示した毛先部分ウィッグを全頭領域とし図17(c)に示した毛先部分ウィッグを部分メイクするようにする。なお、図17(a)から図17(c)のように頭部の一部に頭髪以外のもの、例えば、帽子や髪飾りが装着されていてもよいものとする。
また、図17(a)から図17(c)の部分ウィッグを次のような組合せで用いてもよい。なお、部分ウィッグを組合せる場合には、各部分ウィッグの部分メイク前の色は同色または同系色であることとする。
1)図17(a)の前髪部分ウィッグと図17(b)の毛先部分ウィッグとを組合せて用いる(同時に用いる)。この場合、図17(a)の前髪部分ウィッグと図17(b)の毛先部分ウィッグとを全頭領域とし、図17(a)の前髪部分ウィッグの一部を部分メイクする、図17(b)の毛先部分ウィッグの一部を部分メイクする、または、図17(a)の前髪部分ウィッグと図17(b)の毛先部分ウィッグとの一部を部分メイクするようにする。
2)図17(a)の前髪部分ウィッグと図17(c)の毛先部分ウィッグとを組合せて用いる(同時に用いる)。この場合、図17(a)の前髪部分ウィッグと図17(b)の頭髪を結って形成した髪型を全頭領域とし、図17(a)の前髪部分ウィッグの一部を部分メイクする、図17(c)の毛先部分ウィッグの一部を部分メイクする、または、図17(a)の前髪部分ウィッグと図17(c)の毛先部分ウィッグとの一部を部分メイクするようにする。
3)図17(b)の毛先部分ウィッグと図17(b)の毛先部分ウィッグとを組合せて用いる(同時に用いる)。この場合、図17(b)の毛先部分ウィッグと図17(b)の毛先部分ウィッグとを全頭領域とし、複数用いる図17(b)の毛先部分ウィッグのうち1つの毛先部分ウィッグまたは全ての毛先部分ウィッグの一部を部分メイクするようにする。
また、上述した組合せの部分ウィッグに対して、部分メイクを以下のように行ってもよい。
a)部分メイクカラーは、ウィッグ内で単色とする。
b)部分メイクカラーは、ウィッグ内で複数色とする。
上述した組合せの部分ウィッグ1)から3)と部分メイクカラーa)、b)の組合せを表1に示す。
Figure 2023092509000002
表1中の例えば(1)の場合は、図17(a)に示した前髪部分ウィッグに対し、部分メイクカラーは、単色を施す場合のパターンであり、(9)の場合は、図17(a)に示した前髪部分ウィッグに対し、部分メイクカラーは複数色、および、図17(b)に示した毛先部分ウィッグに対し、部分メイクカラーは単色を施し、それらの2つのウィッグを用いる場合のパターンを示している。
表1に示す組合せの何れの場合も本方法による印象項目と、部分メイク項目と、全頭項目との相関関係を示す相関情報を用い、項目の一部について指定することにより、指定した項目とは異なる項目を抽出することが可能である。
このように部分ウィッグの場合でも、上述した同様の効果を得られる。
<ウィッグセット>
上述した部分ウィッグと当該部分ウィッグを塗布(染色)するヘアカラー剤とのウィッグセットについて説明する。
ウィッグセットは、部分ウィッグ、ヘアカラー剤、および上述した印象項目、部分メイク項目および全頭項目と、についての相関関係を示す相関情報で構成される。ウィッグセットに含まれるヘアカラー剤は、ウィッグセットに含まれる部分ウィッグのカラーおよび/または当該部分ウィッグを頭部に装着した場合に認識可能な頭髪を全頭項目とし、その全頭項目に対し、所定の印象項目と相関関係の高いヘアカラー剤のみ、または、複数のヘアカラー剤である。複数のヘアカラー剤が含まれる場合は、ユーザがウィッグセットに含まれる相関情報に基づき、なりたい印象項目と相関関係の高いヘアカラー剤を塗布するようにできる。相関情報は、ユーザがなりたい印象項目と相関関係の高いヘアカラー剤の少なくとも1つを示す情報、相関の強さを示す情報(相関の強さとヘアカラー剤の関係を示す情報)、塗布の仕方(時間、面積など)の情報の少なくとも1つを含むようにする。相関の強さとヘアカラー剤の関係とは、例えば、印象項目をフェミニンとし、全頭領域の髪色をロイヤルブラウンとした場合、相関の強さが最も高いヘアカラー剤はA、次に相関の強さが高いヘアカラー剤はB、印象項目をゴージャスとし、全頭領域の髪色をロイヤルブラウンとした場合、相関の強さが最も高いヘアカラー剤はC、次に相関の強さが高いヘアカラー剤はA、のように、ウィッグセットに含まれるヘアカラー剤と相関の強さを結びつけた情報である。また、相関情報を紙媒体に記録(印刷)することによる提供、相関情報を電子媒体に記録することによる提供、二次元コードを用いた提供(二次元コードをユーザが読み取ることにより、相関情報を閲覧可能なWEBサイトにアクセスできる)など、提供方法を問わない。具体的には、ヘアカラー剤とともにパッケージに同梱される取扱説明書、またはヘアカラー剤を収容するパッケージ表面への印刷物を例示することができる。このようにすることで、ユーザが与えたい印象となるウィッグを装着することができ、また、部分メイクカラーを変更するだけで同一の部分ウィッグでも与えたい印象を変更できるため、ユーザが部分ウィッグを使用する楽しみが増える。
<ヘアカラー剤セット>
ヘアカラー剤セットは、頭髪を含む人の顔の外観に関する印象が何れの印象分類に該当するかを判定した印象種別情報と、その頭髪の髪色についての部分的なメイクアップに関する部分メイクアップ情報と、についての相関関係を示す相関情報と、当該相関情報に基づき頭髪の髪色を塗布するヘアカラー剤と、からなる。相関情報は、上述したように、紙媒体による提供、電子媒体による提供、二次元コードによる提供などの方法で提供する。また、ヘアカラー剤は単色または複数色の何れでもよい。
このような相関情報とヘアカラー剤とのヘアカラー剤セットにより、ユーザが相関情報に基づき、なりたい印象の頭髪の髪色を塗布することが可能となる。
<頭部画像の編集方法>
頭部画像の編集方法は、上述した印象種別情報、部分メイクアップ情報、全頭髪色情報との相関情報を用いて、所定の印象を与えることが可能となる頭部画像の編集方法である。
「頭髪を含む人の顔の外観に関する印象が何れの印象分類に該当するかを判定した印象種別情報」、「頭髪の髪色についての部分的なメイクアップに関する部分メイクアップ情報」、「頭髪の全頭領域の髪色についての全頭髪色情報」、および「相関関係を示す相関情報」は、上述した通りである。
「頭髪を含む人の頭部画像」は、印象評価を行うために撮像した人の頭部画像だけでなく、画像編集ソフトウェアで加工した人の頭部画像も含まれる。また、人(ユーザ)の頭部画像に基づいて作成されたキャラクター画像(いわゆる、アバター画像)や人を摸して創作されたキャラクター(イラスト)も含まれる。
「頭部画像」とは、人の顔を含むいわゆる正面からの画像、人の顔を含まないいわゆる後ろ向き(頭髪のみ)の画像、および人の顔の一部を含むいわゆる横顔を含む画像の何れでもよい。「頭髪を含む人の顔画像を取得する取得工程」は、頭部画像を取得する工程であり、回線を用いた取得、所定の媒体からの取得など、取得方法は問わない。
「取得工程によって取得した頭部画像を画像解析し、部分メイクアップ情報と全頭髪色情報を算出する算出工程」は、取得した頭部画像を画像解析し、部分メイクの髪色および全頭領域の髪色を算出する工程である。頭部画像に対し、全頭領域または全頭領域の髪色を指定し、指定した内容に基づき、全頭領域と部分的なメイクアップに関する部分とを抽出する。全頭領域を指定した場合は、指定された部分の髪色を例えば、カラーコードを抽出するソフトウェアを用いて算出し、算出結果から全頭領域と部分的なメイクアップに関する部分を抽出する。全頭領域の髪色を指定した場合は、当該髪色の部分を全頭領域として、それ以外の部分を部分的なメイクアップに関する部分として抽出する。部分的なメイクアップに関する部分として抽出された部分に対し、例えば、カラーコードを抽出するソフトウェアを用いて、部分的なメイクアップに関する部分として抽出された部分の髪色を算出する。なお、取得した頭部画像が部分的なメイクアップは施されていない画像でもよい。また、全頭領域の髪色および部分的なメイクアップに関する部分の髪色の算出方法は、上述したカラーコードを抽出するソフトウェアの他、予め準備した教示データと比較して算出するなど、算出方法は問わない。
「印象種別情報を指定する指定工程」は、与えたい印象を指定する工程である。
「抽出工程」は、上述した相関情報、および、指定した印象種別情報に基づき、相関関係の高い部分メイクアップ情報および全頭髪色情報を抽出する。抽出内容は、上述した「髪色関連情報の抽出方法」に記載した内容と同様である。
「選定工程」は、抽出工程で抽出した部分メイクアップ情報および全頭髪色情報の少なくとも何れか一方を選定する。
「髪色変更工程」は、選定工程による選定結果(選定した部分メイクアップ情報および/または全頭髪色情報)に基づき、取得した頭部画像に画像編集ソフトウェアを用いて色を付加する工程である。
このようにすることで、与えたい印象の画像を作成することが可能となる。撮影などにより取得した画像を、与えたい印象の画像またはイラストに編集できるため、例えば、記念写真、宣材写真などを与えたい印象の写真に編集することが可能となる。また、オンライン会議や宣材動画などの特定の人物を与えたい印象に編集することが可能となる。加えて、実際の髪色を変更することなく与えたい印象の写真、動画像を作成することが可能となる。また、人を摸して創作したキャラクター画像、キャラクターのイラスト、またはキャラクターによるアニメーション画像の場合でも、印象種別情報、部分メイクアップ情報、全頭髪色情報との相関関係は、人の顔画像の場合と同様の傾向があるため、これらのキャラクター画像などを与えたい印象で編集(作成)することが可能となる。したがって、例えば、ゲームや映画のキャラクターに対し与えたい印象を付加して提供可能となる。
なお、「取得工程によって取得した頭部画像を画像解析し、部分メイクアップ情報と全頭髪色情報を算出する算出工程」で、全頭領域の髪色と部分的なメイクアップに関する部分の髪色を算出するようにしたが、髪色を算出せず、全頭領域(頭髪のある部分)を算出するだけでもよい。算出された全頭領域に対し、選定工程による選定結果に基づき画像編集ソフトウェアを用いて色を付加することで、印象の画像を作成することが可能となる。一方、「取得工程によって取得した頭部画像を画像解析し、部分メイクアップ情報と全頭髪色情報を算出する算出工程」で、全頭領域の髪色と部分的なメイクアップに関する部分の髪色を算出することで、取得工程によって取得した頭部画像の印象評価を行うことも可能となる。
上記実施形態は、以下の技術思想を包含する。
<1>
頭髪を含む人の顔の外観に関する印象が何れの印象分類に該当するかを判定した印象種別情報と、前記頭髪の髪色についての部分的なメイクアップに関する部分メイクアップ情報と、についての相関関係を示す相関情報を用い、
前記印象種別情報または前記部分メイクアップ情報の一方を指定することにより、他方を抽出することを特徴とする髪色関連情報の抽出方法。
<2>
前記相関情報は、前記印象種別情報と、前記部分メイクアップ情報と、に加え、前記頭髪の全頭領域の髪色についての全頭髪色情報をさらに含んだ相関関係を示し、
前記印象種別情報、前記部分メイクアップ情報、および前記全頭髪色情報のうちの2つを指定することにより、残りの1つを抽出することを特徴とする<1>に記載の髪色関連情報の抽出方法。
<3>
前記相関情報は、前記印象種別情報と、前記部分メイクアップ情報と、に加え、前記頭髪の全頭領域の髪色についての全頭髪色情報をさらに含んだ相関関係を示し、
前記印象種別情報、前記部分メイクアップ情報、および前記全頭髪色情報のうちの1つを指定することにより、残りの2つの組合せを抽出することを特徴とする<1>に記載の髪色関連情報の抽出方法。
<4>
前記部分メイクアップ情報は、前記頭髪を部分的にメイクアップする面積に関する面積情報を含み、
前記面積情報は、前記メイクアップする面積が互いに異なる複数通りの面積の情報を含むことを特徴とする<2>または<3>に記載の髪色関連情報の抽出方法。
<5>
前記部分メイクアップ情報は、前記全頭領域の髪色と前記部分的なメイクアップする部分の髪色との色差と前記面積との組合せを含み、
所定の印象種別情報を指定することにより抽出される前記面積と前記色差との第一の組合せは、他の印象種別情報と前記第一の組合せとの相関関係よりも高い相関関係であることを特徴とする<4>に記載の髪色関連情報の抽出方法。
<6>
前記印象種別情報は、ウォームな印象とクールな印象とを対極に持つ第1軸と、ソフトな印象とハードな印象とを対極に持つ第2軸との2軸を備えた座標平面上に配置される印象種別情報を含むことを特徴とする<1>から<5>何れか1に記載の髪色関連情報の抽出方法。
<7>
前記相関情報は、前記印象種別情報と、前記部分メイクアップ情報と、に加え、前記頭髪の全頭領域の髪色についての全頭髪色情報をさらに含んだ相関関係を示し、
クールな印象でありかつソフトな印象の印象種別情報の場合およびウォームな印象でありかつソフトな印象の印象種別情報の場合、クールな印象でありかつハードな印象の印象種別情報の場合、および、ウォームな印象でありかつハードな印象の印象種別情報の場合、前記頭髪の全頭領域の髪色と前記部分的なメイクアップの髪色との色相が色相同化しているときは、彩度差が小さい値となる色情報を前記部分メイクアップ情報の少なくとも一部として抽出し、
クールな印象でありかつハードな印象の印象種別情報の場合、および、ウォームな印象でありかつハードな印象の印象種別情報の場合、前記頭髪の全頭領域の髪色と前記部分的なメイクアップの髪色との色相が彩度対比しているときは、彩度差が大きい値となる色情報を前記部分メイクアップ情報の少なくとも一部として抽出することを特徴とする<1>から<6>何れか1に記載の髪色関連情報の抽出方法。
<8>
前記相関情報は、前記印象種別情報と、前記部分メイクアップ情報と、に加え、前記頭髪の全頭領域の髪色についての全頭髪色情報をさらに含んだ相関関係を示し、
クールな印象でありかつソフトな印象の印象種別情報の場合、前記全頭領域の髪色と前記部分的なメイクアップの髪色とが中差色相配色、隣接色相配色、または類似色相配色となるように前記部分メイクアップ情報および前記全頭髪色情報を抽出し、
ウォームな印象でありかつソフトな印象の印象種別情報の場合、前記全頭領域の髪色と前記部分的なメイクアップの髪色とが類似色相配色、または隣接色相配色となるように前記部分メイクアップ情報および前記全頭髪色情報を抽出し、
クールな印象でありかつハードな印象の印象種別情報の場合、前記全頭領域の髪色と前記部分的なメイクアップの髪色とが補色色相配色、中差色相配色、または対照色相配色となるように前記部分メイクアップ情報および前記全頭髪色情報を抽出し、
ウォームな印象でありかつハードな印象の印象種別情報の場合、前記全頭領域の髪色と前記部分的なメイクアップの髪色とが中差色相配色または隣接色相配色となるように前記部分メイクアップ情報および前記全頭髪色情報を抽出することを特徴とする<1>、<3>から<7>何れか1に記載の髪色関連情報の抽出方法。
<9>
前記抽出する1項目は、最も相関の強さの最も高いものを抽出する、または、相関の強さの度合いを含めて抽出することを特徴とする<2>に記載の髪色関連情報の抽出方法。
<10>
前記部分メイクアップ情報は、部分的なメイクアップに関する部分の面積および位置を含むことを特徴とする<1>に記載の髪色関連情報の抽出方法。
<11>
前記部分メイクアップ情報は、部分的なメイクアップに関する部分の部分メイクカラーの塗布の仕方を含むことを特徴とする<1>に記載の髪色関連情報の抽出方法。
<12>
前記全頭髪色情報と、前記部分メイクアップ情報とを指定し、前記印象種別情報を抽出する<2>に記載の髪色関連情報の抽出方法であって、
前記全頭髪色情報と前記部分メイクアップ情報とで同一色相の配色を指定できないように規制することを特徴とする髪色関連情報の抽出方法。
<13>
前記印象種別情報と、前記全頭髪色情報とを指定し、前記部分メイクアップ情報に含まれる前記全頭髪色情報との色相差を抽出する<2>に記載の髪色関連情報の抽出方法であって、
色相差が所定の基準点以上の前記全頭髪色情報を抽出することを特徴とする髪色関連情報の抽出方法。
<14>
クールな印象でありかつソフトな印象の印象種別情報を指定することにより抽出される当該印象種別情報と高い相関関係がある前記面積と前記色差との組合せは、他の印象種別情報を指定することにより抽出される前記面積と前記色差との組合せのうち、最も細い面積を含む組合せであり、
ウォームな印象でありかつハードな印象の印象種別情報を指定することにより抽出される当該印象種別情報と高い相関関係がある前記面積と前記色差との組合せは、他の印象種別情報を指定することにより抽出される前記面積と前記色差との組合せのうち、最も太い面積を含む組合せであることを特徴とする<4>に記載の髪色関連情報の抽出方法。
<15>
前記相関情報は、前記印象種別情報と、前記部分メイクアップ情報と、に加え、前記頭髪の全頭領域の髪色についての全頭髪色情報をさらに含んだ相関関係を示し、
前記部分メイクアップ情報は、前記部分的なメイクアップの髪色の色相、明度および彩度の少なくとも何れか1つを含み、前記全頭髪色情報は、前記全頭領域の髪色の色相、明度および彩度の少なくとも何れか1つを含むことを特徴とする<1>から<8>何れか1に記載の髪色関連情報の抽出方法。
<16>
前記相関情報は、前記印象種別情報と、前記部分メイクアップ情報と、に加え、前記頭髪の全頭領域の髪色についての全頭髪色情報をさらに含んだ相関関係を示し、
前記部分メイクアップ情報または前記全頭髪色情報は、前記部分的なメイクアップの髪色と前記全頭領域の髪色との色差、色相差、明度差および彩度差の少なくとも何れか1つを含むことを特徴とする<1>から<8>何れか1に記載の髪色関連情報の抽出方法。
<17>
前記印象種別情報および前記全頭髪色情報を指定することにより、前記部分メイクアップ情報を抽出することを特徴とする<15>または<16>に記載の髪色関連情報の抽出方法。
<18>
頭髪を含む人の顔の外観に関する印象が何れの印象分類に該当するかを判定した印象種別情報と、前記頭髪の髪色についての部分的なメイクアップに関する部分メイクアップ情報と、についての相関関係を示す相関情報を記憶する記憶手段と、
前記印象種別情報または前記部分メイクアップ情報の一方をユーザが指定可能な指定手段と、
前記相関情報と前記指定手段により指定された前記印象種別情報または前記部分メイクアップ情報の一方に基づき、他方を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段による抽出結果を出力する出力手段と、を含むことを特徴とする髪色関連情報の抽出装置。
<19>
頭髪を含む人の頭部画像を取得する取得手段と、前記抽出処理により前記部分的なメイク情報を抽出した場合は、当該抽出結果に基づき前記取得した頭部画像を編集する編集手段と、前記編集処理により編集した頭部画像を表示する表示手段と、をさらに含むことを特徴とする<18>に記載の髪色関連情報の抽出装置。
<20>
頭髪を含む人の顔の外観に関する印象が何れの印象分類に該当するかを判定した印象種別情報と、前記頭髪の髪色についての部分的なメイクアップに関する部分メイクアップ情報と、前記頭髪の全頭領域の髪色についての全頭髪色情報と、についての相関関係を示す相関情報を記憶する記憶手段と、
前記印象種別情報、前記部分メイクアップ情報および前記全頭髪色情報の一部をユーザが指定可能な指定手段と、
前記相関情報と前記指定手段により指定された前記一部とに基づき、前記一部とは異なる前記印象種別情報、前記部分メイクアップ情報および前記全頭髪色情報を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段による抽出結果を出力する出力手段と、を含むことを特徴とする髪色関連情報の抽出装置。
<21>
前記指定手段によって、前記印象種別情報、前記部分メイクアップ情報、および前記全頭髪色情報のうちの1つを指定した場合、前記抽出手段は、残りの2つの組合せを抽出し、
前記出力手段は、抽出結果として前記残りの2つの組合せを出力し、
前記出力された前記残りの2つの組合せのうち何れかの組合せをユーザが選択可能な選択手段を含むことを特徴とする<20>に記載の髪色関連情報の抽出装置。
<22>
頭髪を含む人の顔の外観に関する印象が何れの印象分類に該当するかを判定した印象種別情報と、前記頭髪の髪色についての部分的なメイクアップに関する部分メイクアップ情報と、についての相関関係を示す相関情報を備えた髪色関連情報の抽出装置を動作させるアプリケーションプログラムであって、
前記印象種別情報または前記部分メイクアップ情報の一方を指定する指定処理と、
前記相関情報と前記指定処理により指定された前記一方とに基づき、他方を抽出する抽出処理を含むことを特徴とする髪色関連情報の抽出アプリケーションプログラム。
<23>
頭髪を含む人の顔の外観に関する印象が何れの印象分類に該当するかを判定した印象種別情報と、前記頭髪の髪色についての部分的なメイクアップに関する部分メイクアップ情報と、前記頭髪の全頭領域の髪色についての全頭髪色情報と、についての相関関係を示す相関情報を備えた髪色関連情報の抽出装置を動作させるアプリケーションプログラムであって、
前記印象種別情報、前記部分メイクアップ情報、および前記全頭髪色情報のうちの1つを指定する指定処理と、
前記相関情報と前記指定処理により指定された前記1つとに基づき、残りの2つの組合せを抽出する抽出処理を含むことを特徴とする髪色関連情報の抽出アプリケーションプログラム。
<24>
頭髪を含む人の顔の外観に関する印象が何れの印象分類に該当するかを判定した印象種別情報と、前記頭髪の髪色についての部分的なメイクアップに関する部分メイクアップ情報と、前記頭髪の全頭領域の髪色についての全頭髪色情報と、についての相関関係を示す相関情報を備えた髪色関連情報の抽出装置を動作させるアプリケーションプログラムであって、
前記印象種別情報、前記部分メイクアップ情報および前記全頭髪色情報のうちの2つを指定する指定処理と、
前記相関情報と前記指定処理により指定された前記2つとに基づき、残りの1つを抽出する抽出処理を含むことを特徴とする髪色関連情報の抽出アプリケーションプログラム。
<25>
<22>から<24>何れか1に記載の髪色関連情報の抽出アプリケーションプログラムがコンピュータに読み取り可能に記録された記録媒体。
<26>
頭髪を含む人の顔の外観に関する印象が何れの印象分類に該当するかを判定した印象種別情報と、前記頭髪の髪色についての部分的なメイクアップに関する部分メイクアップ情報と、前記頭髪の全頭領域の髪色についての全頭髪色情報と、についての相関関係を示す相関情報を用いて頭部画像を編集する方法であって、
頭髪を含む人の頭部画像を取得する取得工程と、
前記取得工程によって取得した頭部画像を画像解析し、前記部分メイクアップ情報と前記全頭髪色情報を算出する算出工程と、
前記印象種別情報を指定する指定工程と、
前記相関情報、および、指定した前記印象種別情報に基づき、相関関係の高い前記部分メイクアップ情報および前記全頭髪色情報の組合せを抽出する抽出工程と、
前記部分メイクアップ情報および前記全頭髪色情報の少なくとも何れか一方を選定する選定工程と、
前記取得した頭部画像において、前記選定した前記部分メイクアップ情報および/または前記全頭髪色情報に基づき前記頭部画像の髪色を変更する髪色変更工程と、を備えることを特徴とする頭部画像の編集方法。
<27>
頭髪を含む人の顔の外観に関する印象が何れの印象分類に該当するかを判定した印象種別情報と、前記頭髪の髪色についての部分的なメイクアップに関する部分メイクアップ情報と、前記頭髪の全頭領域の髪色についての全頭髪色情報と、についての相関関係を示す相関情報と、
ウィッグと、
前記ウィッグの少なくとも一部に前記相関情報に基づき前記頭髪の髪色を施すヘアカラー剤と、を含むウィッグセット。
<28>
頭髪を含む人の顔の外観に関する印象が何れの印象分類に該当するかを判定した印象種別情報と、前記頭髪の髪色についての部分的なメイクアップに関する部分メイクアップ情報と、前記頭髪の全頭領域の髪色についての全頭髪色情報と、についての相関関係を示す相関情報と、
前記頭髪の少なくとも一部に前記相関情報に基づき前記頭髪の髪色を施すヘアカラー剤と、を含むヘアカラー剤セット。
<a>
頭髪を含む人の顔の外観に関する印象項目と、前記頭髪の髪色についての部分的なメイクアップに関する部分メイク項目と、について統計的に得られた相関関係を示す相関情報を用い、
前記印象項目または前記部分メイク項目の一方の項目を指定することにより、他方の項目を抽出することを特徴とする髪色関連情報の抽出方法。
<b>
前記頭髪の全頭領域の髪色についての全頭項目をさらに含み、
前記相関情報は、前記印象項目と、前記部分メイク項目と、前記全頭項目との相関関係を示し、
前記項目の一部について指定することにより、前記指定した項目とは異なる項目を抽出することを特徴とする<a>に記載の髪色関連情報の抽出方法。
<c>
前記部分メイク項目は、前記頭髪を部分的にメイクアップする面積に関する面積情報を含み、
前記面積情報は、前記メイクアップする面積が互いに異なる複数通りの面積の情報を含むことを特徴とする<b>に記載の髪色関連情報の抽出方法。
<d>
前記部分メイク項目は、前記全頭領域の髪色と前記部分的なメイクアップする部分の髪色との色差と前記面積との組合せを含み、
所定の印象項目を指定することにより抽出される前記面積と前記色差との第一の組合せは、他の印象項目と前記第一の組合せとの相関関係よりも高い相関関係であることを特徴とする<c>に記載の髪色関連情報の抽出方法。
<e>
前記印象項目は、ウォームな印象とクールな印象とを対極に持つ第1軸と、ソフトな印象とハードな印象とを対極に持つ第2軸との2軸を備えた座標平面上に配置される印象を含むことを特徴とする<a>から<d>何れか1に記載の髪色関連情報の抽出方法。
<f>
前記頭髪の全頭領域の髪色についての全頭項目をさらに含み、
クールな印象でありかつソフトな印象の印象項目の場合およびウォームな印象でありかつソフトな印象の印象項目の場合、クールな印象でありかつハードな印象の印象項目の場合、および、ウォームな印象でありかつハードな印象の印象項目の場合、前記頭髪の全頭領域の髪色と前記部分的なメイクアップの髪色との色相が色相同化しているときは、彩度差が小さい値を抽出し、
クールな印象でありかつハードな印象の印象項目の場合、および、ウォームな印象でありかつハードな印象の印象項目の場合、前記頭髪の全頭領域の髪色と前記部分的なメイクアップの髪色との色相が彩度対比しているときは、彩度差が大きい値を抽出することを特徴とする<a>から<e>何れか1に記載の髪色関連情報の抽出方法。
<g>
前記頭髪の全頭領域の髪色についての全頭項目をさらに含み、
クールな印象でありかつソフトな印象の印象項目の場合、前記全頭領域の髪色と前記部分的なメイクアップの髪色とが中差色相配色、隣接色相配色、または類似色相配色となるように前記部分メイク項目および前記全頭項目を抽出し、
ウォームな印象でありかつソフトな印象の印象項目の場合、前記全頭領域の髪色と前記部分的なメイクアップの髪色とが類似色相配色、または隣接色相配色となるように前記部分メイク項目および前記全頭項目を抽出し、
クールな印象でありかつハードな印象の印象項目の場合、前記全頭領域の髪色と前記部分的なメイクアップの髪色とが補色色相配色、中差色相配色、または対照色相配色となるように前記部分メイク項目および前記全頭項目を抽出し、
ウォームな印象でありかつハードな印象の印象項目の場合、前記全頭領域の髪色と前記部分的なメイクアップの髪色とが中差色相配色または隣接色相配色となるように部分メイク項目および全頭項目を抽出することを特徴とする<a>から<f>何れか1に記載の髪色関連情報の抽出方法。
<h>
前記頭髪の全頭領域の髪色についての全頭項目をさらに含み、
前記相関情報は、前記印象項目と、前記部分メイク項目と、前記全頭項目との相関関係を示し、
前記項目のうち2項目について指定することにより、前記指定した2項目とは異なる1項目を抽出することを特徴とする<a>に記載の髪色関連情報の抽出方法。
<i>
前記抽出する1項目は、最も相関の強さの最も高いものを抽出する、または、相関の強さの度合いを含めて抽出することを特徴とする<h>に記載の髪色関連情報の抽出方法。
<j>
前記部分メイク項目は、部分的なメイクアップに関する部分の面積および位置を含むことを特徴とする<a>に記載の髪色関連情報の抽出方法。
<k>
前記部分メイク項目は、部分的なメイクアップに関する部分の部分メイクカラーの塗布の仕方を含むことを特徴とする<a>に記載の髪色関連情報の抽出方法。
<l>
前記全頭項目と、前記部分メイク項目とを指定し、前記印象項目を抽出する<b>に記載の髪色関連情報の抽出方法であって、
前記全頭項目と前記部分メイク項目とで同一色相の配色を指定できないように規制することを特徴とする髪色関連情報の抽出方法。
<m>
前記印象項目と、前記全頭項目とを指定し、前記部分メイク項目に含まれる前記全頭項目との色相差を抽出する<b>に記載の髪色関連情報の抽出方法であって、
色相差が所定の基準点以上の前記全頭項目を抽出することを特徴とする髪色関連情報の抽出方法。
<n>
クールな印象でありかつソフトな印象の印象項目を指定することにより抽出される当該印象項目と高い相関関係がある前記面積と前記色差との組合せは、他の印象項目を指定することにより抽出される前記面積と前記色差との組合せのうち、最も細い面積を含む組合せであり、
ウォームな印象でありかつハードな印象の印象項目を指定することにより抽出される当該印象項目と高い相関関係がある前記面積と前記色差との組合せは、他の印象項目を指定することにより抽出される前記面積と前記色差との組合せのうち、最も太い面積を含む組合せであることを特徴とする<d>に記載の髪色関連情報の抽出方法。
<о>
前記頭髪の全頭領域の髪色についての全頭項目をさらに含み、前記部分メイク項目は、前記部分的なメイクアップの髪色の色相、明度および彩度の少なくとも何れか1つを含み、前記全頭項目は、前記全頭領域の髪色の色相、明度および彩度の少なくとも何れか1つを含むことを特徴とする<a>から<g>何れか1に記載の髪色関連情報の抽出方法。
<p>
前記頭髪の全頭領域の髪色についての全頭項目をさらに含み、前記部分メイク項目または前記全頭項目は、前記部分的なメイクアップの髪色と前記全頭領域の髪色との色差、色相差、明度差および彩度差の少なくとも何れか1つを含むことを特徴とする<a>から<g>何れか1に記載の髪色関連情報の抽出方法。
<q>
前記印象項目および前記全頭項目を指定することにより、前記部分メイク項目を抽出することを特徴とする<о>または<p>何れかに記載の髪色関連情報の抽出方法。
<r>
頭髪を含む人の顔の外観に関する印象項目と、前記頭髪の髪色についての部分的なメイクアップに関する部分メイク項目と、について統計的に得られた相関関係を示す相関情報を記憶する記憶手段と、前記印象項目または前記部分メイク項目の一方の項目を指定する指定手段と、前記相関情報と前記指定手段により指定された項目に基づき、他方の項目を抽出する抽出手段を含むことを特徴とする髪色関連情報の抽出装置。
<s>
頭髪を含む人の頭部画像を取得する取得手段と、前記抽出処理により前記部分的なメイクアップ項目を抽出した場合は、当該抽出結果に基づき前記取得した頭部画像を編集する編集手段と、前記編集処理により編集した頭部画像を表示する表示手段と、をさらに含むことを特徴とする<r>に記載の髪色関連情報の抽出装置。
<t>
頭髪を含む人の顔の外観に関する印象項目と、前記頭髪の髪色についての部分的なメイクアップに関する部分メイク項目と、頭髪の全頭領域の髪色についての全頭項目と、について統計的に得られた相関関係を示す相関情報を記憶する記憶手段と、前記印象項目、前記部分メイク項目および前記全頭項目の一部の項目を指定する指定手段と、前記相関情報と前記指定手段により指定された項目に基づき、前記指定された項目とは異なる項目を抽出する抽出手段を含むことを特徴とする髪色関連情報の抽出装置。
<u>
頭髪を含む人の顔の外観に関する印象項目と、前記頭髪の髪色についての部分的なメイクアップに関する部分メイク項目と、について統計的に得られた相関関係を示す相関情報を備えた髪色関連情報の抽出装置を動作させるアプリケーションプログラムであって、前記印象項目または前記部分的なメイクアップ項目の一方の項目を指定する指定処理と、前記相関情報と前記指定処理により指定された項目に基づき、他方の項目を抽出する抽出処理を含むことを特徴とする髪色関連情報の抽出アプリケーションプログラム。
<v>
頭髪を含む人の顔の外観に関する印象項目と、前記頭髪の髪色についての部分的なメイクアップに関する部分メイク項目と、頭髪の全頭領域の髪色についての全頭項目と、について統計的に得られた相関関係を示す相関情報を備えた髪色関連情報の抽出装置を動作させるアプリケーションプログラムであって、前記印象項目、前記部分メイク項目および前記全頭項目の一部の項目を指定する指定処理と、前記相関情報と前記指定処理により指定された項目に基づき、前記指定された項目とは異なる項目を抽出する抽出処理を含むことを特徴とする髪色関連情報の抽出アプリケーションプログラム。
<w>
<u>または<v>に記載の髪色関連情報の抽出アプリケーションプログラムがコンピュータに読み取り可能に記録された記録媒体。
<x>
頭髪を含む人の顔の外観に関する印象項目と、頭髪の髪色についての部分的なメイクアップに関する部分メイク項目と、頭髪の全頭領域の髪色についての全頭項目について統計的に得られた相関関係を示す相関情報を用いて頭部画像を編集する方法であって、
頭髪を含む人の頭部画像を取得する取得工程と、
前記取得工程によって取得した頭部画像を画像解析し、前記部分メイク項目と前記全頭項目を算出する算出工程と、
前記印象項目を指定する指定工程と、
前記相関情報、および、指定した前記印象項目に基づき、相関関係の高い前記部分メイク項目または前記全頭項目を選定する選定工程と、
前記選定工程による選定結果に基づき、前記取得した頭部画像における頭髪の色を変更することを特徴とする頭部画像の編集方法。
<y>
頭髪を含む人の顔の外観に関する印象項目と、前記頭髪の髪色についての部分的なメイクアップに関する部分メイク項目と、について統計的に得られた相関関係を示す相関情報と、
ウィッグと、
前記ウィッグの少なくとも一部に前記相関情報に基づき前記頭髪の髪色を施すヘアカラー剤と、を含むウィッグセット。
<z>
頭髪を含む人の顔の外観に関する印象項目と、前記頭髪の髪色についての部分的なメイクアップに関する部分メイク項目と、について統計的に得られた相関関係を示す相関情報と、
前記頭髪の少なくとも一部に前記相関情報に基づき前記頭髪の髪色を施すヘアカラー剤と、を含むヘアカラー剤セット。
50 髪色関連情報の抽出装置(携帯端末)
51 記憶部
52 指定部
53 抽出部
54 取得部
55 算出部
56 表示部

Claims (20)

  1. 頭髪を含む人の顔の外観に関する印象が何れの印象分類に該当するかを判定した印象種別情報と、前記頭髪の髪色についての部分的なメイクアップに関する部分メイクアップ情報と、についての相関関係を示す相関情報を用い、
    前記印象種別情報または前記部分メイクアップ情報の一方を指定することにより、他方を抽出することを特徴とする髪色関連情報の抽出方法。
  2. 前記相関情報は、前記印象種別情報と、前記部分メイクアップ情報と、に加え、前記頭髪の全頭領域の髪色についての全頭髪色情報をさらに含んだ相関関係を示し、
    前記印象種別情報、前記部分メイクアップ情報、および前記全頭髪色情報のうちの2つを指定することにより、残りの1つを抽出することを特徴とする請求項1に記載の髪色関連情報の抽出方法。
  3. 前記相関情報は、前記印象種別情報と、前記部分メイクアップ情報と、に加え、前記頭髪の全頭領域の髪色についての全頭髪色情報をさらに含んだ相関関係を示し、
    前記印象種別情報、前記部分メイクアップ情報、および前記全頭髪色情報のうちの1つを指定することにより、残りの2つの組合せを抽出することを特徴とする請求項1に記載の髪色関連情報の抽出方法。
  4. 前記部分メイクアップ情報は、前記頭髪を部分的にメイクアップする面積に関する面積情報を含み、
    前記面積情報は、前記メイクアップする面積が互いに異なる複数通りの面積の情報を含むことを特徴とする請求項2または3に記載の髪色関連情報の抽出方法。
  5. 前記部分メイクアップ情報は、前記全頭領域の髪色と前記部分的なメイクアップする部分の髪色との色差と前記面積との組合せを含み、
    所定の印象種別情報を指定することにより抽出される前記面積と前記色差との第一の組合せは、他の印象種別情報と前記第一の組合せとの相関関係よりも高い相関関係であることを特徴とする請求項4に記載の髪色関連情報の抽出方法。
  6. 前記印象種別情報は、ウォームな印象とクールな印象とを対極に持つ第1軸と、ソフトな印象とハードな印象とを対極に持つ第2軸との2軸を備えた座標平面上に配置される印象種別情報を含むことを特徴とする請求項1から5何れか1項に記載の髪色関連情報の抽出方法。
  7. 前記相関情報は、前記印象種別情報と、前記部分メイクアップ情報と、に加え、前記頭髪の全頭領域の髪色についての全頭髪色情報をさらに含んだ相関関係を示し、
    クールな印象でありかつソフトな印象の印象種別情報の場合およびウォームな印象でありかつソフトな印象の印象種別情報の場合、クールな印象でありかつハードな印象の印象種別情報の場合、および、ウォームな印象でありかつハードな印象の印象種別情報の場合、前記頭髪の全頭領域の髪色と前記部分的なメイクアップの髪色との色相が色相同化しているときは、彩度差が小さい値となる色情報を前記部分メイクアップ情報の少なくとも一部として抽出し、
    クールな印象でありかつハードな印象の印象種別情報の場合、および、ウォームな印象でありかつハードな印象の印象種別情報の場合、前記頭髪の全頭領域の髪色と前記部分的なメイクアップの髪色との色相が彩度対比しているときは、彩度差が大きい値となる色情報を前記部分メイクアップ情報の少なくとも一部として抽出することを特徴とする請求項1から6何れか1項に記載の髪色関連情報の抽出方法。
  8. 前記相関情報は、前記印象種別情報と、前記部分メイクアップ情報と、に加え、前記頭髪の全頭領域の髪色についての全頭髪色情報をさらに含んだ相関関係を示し、
    クールな印象でありかつソフトな印象の印象種別情報の場合、前記全頭領域の髪色と前記部分的なメイクアップの髪色とが中差色相配色、隣接色相配色、または類似色相配色となるように前記部分メイクアップ情報および前記全頭髪色情報を抽出し、
    ウォームな印象でありかつソフトな印象の印象種別情報の場合、前記全頭領域の髪色と前記部分的なメイクアップの髪色とが類似色相配色、または隣接色相配色となるように前記部分メイクアップ情報および前記全頭髪色情報を抽出し、
    クールな印象でありかつハードな印象の印象種別情報の場合、前記全頭領域の髪色と前記部分的なメイクアップの髪色とが補色色相配色、中差色相配色、または対照色相配色となるように前記部分メイクアップ情報および前記全頭髪色情報を抽出し、
    ウォームな印象でありかつハードな印象の印象種別情報の場合、前記全頭領域の髪色と前記部分的なメイクアップの髪色とが中差色相配色または隣接色相配色となるように前記部分メイクアップ情報および前記全頭髪色情報を抽出することを特徴とする請求項1、3から7何れか1項に記載の髪色関連情報の抽出方法。
  9. 前記相関情報は、前記印象種別情報と、前記部分メイクアップ情報と、に加え、前記頭髪の全頭領域の髪色についての全頭髪色情報をさらに含んだ相関関係を示し、
    前記部分メイクアップ情報は、前記部分的なメイクアップの髪色の色相、明度および彩度の少なくとも何れか1つを含み、
    前記全頭髪色情報は、前記全頭領域の髪色の色相、明度および彩度の少なくとも何れか1つを含むことを特徴とする請求項1から8何れか1項に記載の髪色関連情報の抽出方法。
  10. 前記相関情報は、前記印象種別情報と、前記部分メイクアップ情報と、に加え、前記頭髪の全頭領域の髪色についての全頭髪色情報をさらに含んだ相関関係を示し、
    前記部分メイクアップ情報または前記全頭髪色情報は、前記部分的なメイクアップの髪色と前記全頭領域の髪色との色差、色相差、明度差および彩度差の少なくとも何れか1つを含むことを特徴とする請求項1から9何れか1項に記載の髪色関連情報の抽出方法。
  11. 前記印象種別情報および前記全頭髪色情報を指定することにより、前記部分メイクアップ情報を抽出することを特徴とする請求項9または10に記載の髪色関連情報の抽出方法。
  12. 頭髪を含む人の顔の外観に関する印象が何れの印象分類に該当するかを判定した印象種別情報と、前記頭髪の髪色についての部分的なメイクアップに関する部分メイクアップ情報と、についての相関関係を示す相関情報を記憶する記憶手段と、
    前記印象種別情報または前記部分メイクアップ情報の一方をユーザが指定可能な指定手段と、
    前記相関情報と前記指定手段により指定された前記印象種別情報または前記部分メイクアップ情報の一方に基づき、他方を抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段による抽出結果を出力する出力手段と、を含むことを特徴とする髪色関連情報の抽出装置。
  13. 頭髪を含む人の顔の外観に関する印象が何れの印象分類に該当するかを判定した印象種別情報と、前記頭髪の髪色についての部分的なメイクアップに関する部分メイクアップ情報と、前記頭髪の全頭領域の髪色についての全頭髪色情報と、についての相関関係を示す相関情報を記憶する記憶手段と、
    前記印象種別情報、前記部分メイクアップ情報および前記全頭髪色情報の一部をユーザが指定可能な指定手段と、
    前記相関情報と前記指定手段により指定された前記一部とに基づき、前記一部とは異なる前記印象種別情報、前記部分メイクアップ情報および前記全頭髪色情報を抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段による抽出結果を出力する出力手段と、を含むことを特徴とする髪色関連情報の抽出装置。
  14. 前記指定手段によって、前記印象種別情報、前記部分メイクアップ情報、および前記全頭髪色情報のうちの1つを指定した場合、前記抽出手段は、残りの2つの組合せを抽出し、
    前記出力手段は、抽出結果として前記残りの2つの組合せを出力し、
    前記出力された前記残りの2つの組合せのうち何れかの組合せをユーザが選択可能な選択手段を含むことを特徴とする請求項13に記載の髪色関連情報の抽出装置。
  15. 頭髪を含む人の顔の外観に関する印象が何れの印象分類に該当するかを判定した印象種別情報と、前記頭髪の髪色についての部分的なメイクアップに関する部分メイクアップ情報と、についての相関関係を示す相関情報を備えた髪色関連情報の抽出装置を動作させるアプリケーションプログラムであって、
    前記印象種別情報または前記部分メイクアップ情報の一方を指定する指定処理と、
    前記相関情報と前記指定処理により指定された前記一方とに基づき、他方を抽出する抽出処理を含むことを特徴とする髪色関連情報の抽出アプリケーションプログラム。
  16. 頭髪を含む人の顔の外観に関する印象が何れの印象分類に該当するかを判定した印象種別情報と、前記頭髪の髪色についての部分的なメイクアップに関する部分メイクアップ情報と、前記頭髪の全頭領域の髪色についての全頭髪色情報と、についての相関関係を示す相関情報を備えた髪色関連情報の抽出装置を動作させるアプリケーションプログラムであって、
    前記印象種別情報、前記部分メイクアップ情報、および前記全頭髪色情報のうちの1つを指定する指定処理と、
    前記相関情報と前記指定処理により指定された前記1つとに基づき、残りの2つの組合せを抽出する抽出処理を含むことを特徴とする髪色関連情報の抽出アプリケーションプログラム。
  17. 頭髪を含む人の顔の外観に関する印象が何れの印象分類に該当するかを判定した印象種別情報と、前記頭髪の髪色についての部分的なメイクアップに関する部分メイクアップ情報と、前記頭髪の全頭領域の髪色についての全頭髪色情報と、についての相関関係を示す相関情報を備えた髪色関連情報の抽出装置を動作させるアプリケーションプログラムであって、
    前記印象種別情報、前記部分メイクアップ情報および前記全頭髪色情報のうちの2つを指定する指定処理と、
    前記相関情報と前記指定処理により指定された前記2つとに基づき、残りの1つを抽出する抽出処理を含むことを特徴とする髪色関連情報の抽出アプリケーションプログラム。
  18. 頭髪を含む人の顔の外観に関する印象が何れの印象分類に該当するかを判定した印象種別情報と、前記頭髪の髪色についての部分的なメイクアップに関する部分メイクアップ情報と、前記頭髪の全頭領域の髪色についての全頭髪色情報と、についての相関関係を示す相関情報を用いて頭部画像を編集する方法であって、
    頭髪を含む人の頭部画像を取得する取得工程と、
    前記取得工程によって取得した頭部画像を画像解析し、前記部分メイクアップ情報と前記全頭髪色情報を算出する算出工程と、
    前記印象種別情報を指定する指定工程と、
    前記相関情報、および、指定した前記印象種別情報に基づき、相関関係の高い前記部分メイクアップ情報および前記全頭髪色情報の組合せを抽出する抽出工程と、
    前記部分メイクアップ情報および前記全頭髪色情報の少なくとも何れか一方を選定する選定工程と、
    前記取得した頭部画像において、前記選定した前記部分メイクアップ情報および/または前記全頭髪色情報に基づき前記頭部画像の髪色を変更する髪色変更工程と、を備えることを特徴とする頭部画像の編集方法。
  19. 頭髪を含む人の顔の外観に関する印象が何れの印象分類に該当するかを判定した印象種別情報と、前記頭髪の髪色についての部分的なメイクアップに関する部分メイクアップ情報と、前記頭髪の全頭領域の髪色についての全頭髪色情報と、についての相関関係を示す相関情報と、
    ウィッグと、
    前記ウィッグの少なくとも一部に前記相関情報に基づき前記頭髪の髪色を施すヘアカラー剤と、を含むウィッグセット。
  20. 頭髪を含む人の顔の外観に関する印象が何れの印象分類に該当するかを判定した印象種別情報と、前記頭髪の髪色についての部分的なメイクアップに関する部分メイクアップ情報と、前記頭髪の全頭領域の髪色についての全頭髪色情報と、についての相関関係を示す相関情報と、
    前記頭髪の少なくとも一部に前記相関情報に基づき前記頭髪の髪色を施すヘアカラー剤と、を含むヘアカラー剤セット。
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