JP2023091968A - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】加熱による変形で画像が形成される被印刷媒体に対して、効率的に高品質な画像を形成可能な画像形成装置を提供する。【解決手段】基材(31a)と熱変形層(31b)とを備える被印刷媒体(31)の搬送経路に対して熱変形層側に位置し、熱変形層に接触して加熱により熱変形層を変形させて画像を形成させるサーマルヘッド(12)を有する画像形成装置(10)。【選択図】図4

Description

本発明は、画像形成装置及び画像形成方法に関する。
立体画像を作成する装置として、加熱により発泡する熱発泡層を有する被印刷媒体に対してサーマルヘッドによる加熱を行う画像形成装置が知られている(例えば、特許文献1)。サーマルヘッドによって加熱された部分で熱発泡層中の発泡体が発泡して隆起し、隆起した箇所によって立体画像が形成される。このような加熱発泡式の画像形成装置は、凹型や凸型の版を押し付けて加工を行うエンボス加工装置やデボス加工装置に比べて、構造がシンプルで小型軽量化が可能であることや、印刷内容の自由度が高いという利点がある。
特許第6126731号公報
加熱発泡式の画像形成装置において高い形状精度の立体画像を得るためには、印刷対象部位に対して適切に伝熱することが必要である。例えば、被印刷媒体を加熱する際に熱が拡散してしまうと、印刷対象部位へ到達する熱が不足して十分な隆起高さが得られなくなったり、印刷対象部位の周囲まで隆起してエッジの緩やかな(だれた)隆起形状になってしまったりする。また、熱の拡散分を見込んでサーマルヘッドの発熱強度を高くすると、過度な熱によって被印刷媒体がダメージを受けたり、エネルギー消費が大きくなったりするという弊害が生じる。
例えば、特許文献1の画像形成装置では、ベース層と発泡層からなる二層構造で記録媒体を構成し、サーマルヘッドの発熱体がベース層に接触しており、印刷時にはサーマルヘッドからベース層を通して発泡層に熱が伝えられる。ベース層を介した伝熱形態であるため、発泡層が加熱される際に熱が拡散してしまったり、ベース層で熱が吸収されてしまったりして、印刷の対象となる箇所に対して確実且つ効率的に熱を伝えにくいという問題がある。
また、特許文献1の画像形成装置では、記録媒体の搬送方向において、サーマルヘッドの下流側に搬送ローラを配し、サーマルヘッドの上流側にテンションローラを配し、テンションローラの駆動によって記録媒体にテンションを与えながら、搬送ローラの駆動によって記録媒体を搬送している。この構造では、記録媒体を支持及び搬送するための機構が大掛かりなものになり、持ち運び可能なラベルプリンタなどに適さない可能性がある。また、サーマルヘッドの加熱を受けて立体画像を形成した後の搬送経路上で搬送ローラが記録媒体を強く挟むため、搬送ローラの挟持力によって立体画像が潰されてしまうおそれがある。
そこで本発明は、加熱による変形で画像が形成される被印刷媒体に対して、効率的に高品質な画像を形成可能な画像形成装置及び画像形成方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様の画像形成装置は、基材と熱変形層とを備える被印刷媒体の搬送経路に対して前記熱変形層側に位置し、前記熱変形層に接触して加熱により前記熱変形層を変形させて画像を形成させるサーマルヘッドを有することを特徴とする。
本発明の一態様の画像形成方法は、基材と熱変形層とを備える被印刷媒体の搬送経路に対して前記熱変形層側にサーマルヘッドを位置させ、前記サーマルヘッドを前記熱変形層に接触させて加熱により前記熱変形層を変形させて画像を形成させることを特徴とする。
以上の各態様によれば、加熱による変形で画像が形成される被印刷媒体に対して、効率的に高品質な画像を形成可能な画像形成装置及び画像形成方法を得ることができる。
画像形成装置の内部構造を示す図である。 画像形成装置においてプラテンローラがサーマルヘッドから離間した状態の図である。 プラテンローラとサーマルヘッドによる軽圧付与状態を示す図である。 プラテンローラとサーマルヘッドによる標準圧付与状態を示す図である。 画像形成装置のハードウェア構造を示すブロック図である。 画像形成装置における印刷の工程を示す図である。 画像形成装置における印刷の工程を示す図である。 第1段階の印刷を説明する図である。 第2段階の印刷を説明する図である。 サーマルヘッドの予熱範囲の例を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、画像形成装置10の内部構造を示している。画像形成装置10は、帯状の被印刷媒体であるテープ31に印刷を行ってラベルを作成するラベルプリンタの一種であり、印刷によって立体画像を形成するものである。なお、画像形成装置10によって形成される立体画像とは、文字、記号、ロゴ、イラストなど、印刷によって表現される表現内容を全て含む概念である。
テープ31はテープカートリッジ30に収容されている。画像形成装置10の筐体内のカートリッジ装着部11にテープカートリッジ30を装着し、テープカートリッジ30から引き出されたテープ31に対して印刷を行う。画像形成装置10での印刷は、テープ31を加熱して熱を受けた部分の形状を変化させる熱変形方式で行われる。
図4に断面構造を拡大して示すように、テープ31は、基材31a上に熱発泡層31bを積層した構成である。熱発泡層31bには多数の発泡体である発泡体カプセル31cが含まれている。発泡体カプセル31cは、所定以上の温度になると発泡して熱発泡層31b内に空間を形成する。熱発泡層31bのうち発泡体カプセル31cが発泡した領域では、発泡による膨張によって、発泡していない元の表面である基準表面31dよりも表面が膨出した隆起部分32(図8及び図9参照)が生じる。この隆起部分32によって立体画像が形成される。発泡体カプセル31cは、所定の発泡限界に達するまでは、加わる熱エネルギーが大きいほど発泡の程度が増大し、その分だけ隆起部分32の隆起量(高さ)が増大する。テープ31の熱発泡層31bは、加熱により変形する熱変形層を構成している。
画像形成装置10では印刷に際して、サーマルヘッド12とプラテンローラ13の間にテープ31を挟む。図4に示すように、サーマルヘッド12とプラテンローラ13はテープ31の搬送経路を挟んだ両側に位置しており、搬送経路に対してサーマルヘッド12が熱発泡層31b側に位置し、プラテンローラ13が基材31a側に位置している。後述する構造によってサーマルヘッド12とプラテンローラ13を接近させてテープ31を挟むと、サーマルヘッド12の発熱素子12aが熱発泡層31b(印刷前の基準表面31d)に接触し、プラテンローラ13が基材31aに接触する。この状態でサーマルヘッド12の発熱素子12aを加熱すると熱発泡層31bに伝熱され、伝熱された箇所の発泡体カプセル31cが発泡して隆起部分32(図8及び図9)を形成する。また、サーマルヘッド12とプラテンローラ13の間にテープ31を挟んだ状態でプラテンローラ13を回転させると、プラテンローラ13との間に働く摩擦力によって、テープ31が長手方向に搬送される。
図10に示すように、サーマルヘッド12の発熱部は、テープ31の幅方向へ複数の発熱素子12aを並べたライン状である。テープ31の幅方向は、プラテンローラ13の回転によって搬送されるテープ31の進行方向に対して垂直な方向である。サーマルヘッド12上の複数の発熱素子12aを選択的に加熱して1ライン分の印刷を行ったら、プラテンローラ13を回転駆動してテープ31を搬送し、次の1ライン分の印刷を行う。このようにして、1ライン毎の印刷及び搬送を順次行って、印刷データに含まれる全内容を印刷する。
画像形成装置10において、印刷時の(1ライン毎の印刷を行う際の)進行方向にテープ31を搬送する動作を順送とし、印刷時の進行方向とは反対方向にテープ31を搬送する動作を逆送とする。換言すれば、搬送方向の下流側への移動が順送であり、搬送方向の上流側への移動が逆送である。図1から図4、図6から図10では、図の左手側から右手側へのテープ31の移動が順送であり、図の右手側から左手側へのテープ31の移動が逆送である。
図1に戻って画像形成装置10の構造の説明を続ける。画像形成装置10に設けたカバー(図示略)を開けることで、カートリッジ装着部11が露出する。なお、図1に示す構成要素のうち、画像形成装置10のカバーを開けた段階で露出するのは、サーマルヘッド12やプラテンローラ13などの一部のみである。その他の大部分の部品(モータやギヤ類など)は、カートリッジ装着部11の底壁などによって覆われている。
プラテンローラ13を回転させる駆動源として搬送駆動モータ15を備える。搬送駆動モータ15の出力軸15aの回転が減速ギヤ列16を介して伝達される。搬送駆動モータ15の出力軸15aと、減速ギヤ列16を構成する各ギヤの軸はいずれも、図1の紙面に対して垂直に延びている。
プラテンローラ13は減速ギヤ列16の最終ギヤ16aと一体であり、最終ギヤ16aに回転力が伝達されると、回転軸13aを中心としてプラテンローラ13が回転する。搬送駆動モータ15の出力軸15aの回転方向を切り替えることで、プラテンローラ13の動作が変更される。
テープ31を順送させる際のプラテンローラ13の回転方向を、順送方向の回転とする。テープ31を逆送させる際のプラテンローラ13の回転方向を、逆送方向の回転とする。プラテンローラ13の順送方向の回転は、図1から図4、図6及び図7における反時計方向の回転である。
搬送駆動モータ15の出力軸15aに関して、プラテンローラ13を順送方向に回転させる駆動の方向を正転、プラテンローラ13を逆送方向に回転させる駆動の方向を逆転とする。出力軸15aの正転は、図1における時計方向の回転である。
プラテンローラ13は、搬送駆動モータ15の駆動力による回転動作に加えて、サーマルヘッド12に対する距離及び接触圧を変化させる接離移動が可能である。プラテンローラ13に接離移動を行わせる構造について説明する。
減速ギヤ列16の途中に太陽ギヤ16bが設けられている。図2から図4に示すように、太陽ギヤ16bの回転軸16cには揺動アーム17が支持されている。揺動アーム17は、回転軸16cの軸線に対してほぼ垂直な板状の第1壁部17aと、回転軸16cの軸線と概ね平行に延びる板状の第2壁部17bとを有している。第1壁部17aは回転軸16cの軸線方向に間隔を空けて一対が設けられ(図2から図4には、紙面手前側の一方の第1壁部17aのみが表れている)、一対の第1壁部17aを第2壁部17bによって接続したコ字型の構造になっている。
第2壁部17bの側面(第1壁部17aが突出する側とは反対側の面)には、被押圧部17cが設けられている。また、被押圧部17cの近傍には延長壁部17dが突出しており、延長壁部17dの先端に引き上げピン17eが設けられている。
揺動アーム17の第1壁部17aは、回転軸16cに対して回転可能に挿入される軸穴17fを有している。揺動アーム17は、軸穴17fに挿通した回転軸16cを中心とする揺動が可能である。また、第1壁部17aの先端寄りの位置(軸穴17fから偏心した位置)には長孔17gが形成されている。長孔17gの長手方向が概ね揺動アーム17の揺動方向に向いており、長孔17g内にプラテンローラ13の回転軸13aが挿入されている。回転軸13aは長孔17gの長手方向に移動可能である。
揺動アーム17が回転軸16cを中心として揺動すると、サーマルヘッド12に対するプラテンローラ13の位置関係が変化する。プラテンローラ13をサーマルヘッド12に接近させる方向への揺動アーム17の移動を接近移動、プラテンローラ13をサーマルヘッド12から離間させる方向への揺動アーム17の移動を離間移動とする。図1から図4における時計方向への揺動アーム17の移動が接近移動である。但し、長孔17gと回転軸13aの関係によって、揺動アーム17とプラテンローラ13の移動には所定の差動が生じる。この差動については後述する。
揺動アーム17には、減速ギヤ列16を構成する遊星ギヤ16d(図1参照)と中継ギヤ16e(図1参照)が回転可能に支持されている。遊星ギヤ16dは太陽ギヤ16bに噛合している。揺動アーム17が揺動すると、遊星ギヤ16dは、回転軸16cを中心とする回転方向へ移動(公転)を行って、太陽ギヤ16bの周面上における噛合位置を変化させる。中継ギヤ16eは遊星ギヤ16dに噛合しており、遊星ギヤ16dの回転が中継ギヤ16eを経由して最終ギヤ16a及びプラテンローラ13に伝達される。
図2から図4、図6及び図7に示すように、プラテンローラ13は、ローラ保持部材18により保持されている。ローラ保持部材18は、揺動アーム17における一対の第1壁部17aと第2壁部17bとに囲まれる空間内に配置されている。第2壁部17bとローラ保持部材18の間にローラ付勢バネ19が設けられている。ローラ付勢バネ19は圧縮コイルバネであり、第2壁部17bとローラ保持部材18を互いに離間させる方向への付勢力を発生する。ローラ付勢バネ19の付勢力によって、揺動アーム17に対しては第2壁部17bを離間移動の方向に押し込む力が加わり、ローラ保持部材18に対しては接近移動の方向に押し込む力が加わる。
揺動アーム17の近傍に、揺動アーム17の位置を変更させるためのカム部材20が設けられている。カム部材20は、プラテンローラ13の回転軸13aに対して垂直な向きの回転軸20aを中心として回転するように支持されている。カム部材20においては、回転軸20aに沿う方向を軸方向とする。
カム部材20を回転させる駆動源として接離駆動モータ21を備える(図1参照)。接離駆動モータ21の出力軸21aの回転が減速ギヤ列22を介して伝達される。減速ギヤ列22の各ギヤの回転軸は回転軸20aと平行である。接離駆動モータ21の出力軸21aは回転軸20aに対して垂直な配置であり、出力軸21aの外面に設けたウォームギヤを介して駆動方向を変換して、減速ギヤ列22に駆動力を伝達する。減速ギヤ列22の最終ギヤ22aが、カム部材20のギヤ部20bに噛合しており、ギヤ部20bに回転力が伝達されると回転軸20aを中心としてカム部材20が回転する。接離駆動モータ21の出力軸21aの回転方向を切り替えることで、カム部材20の回転方向が切り替えられる。
カム部材20は制御カム23を有している。制御カム23は、カム部材20の周方向(回転軸20aを中心とする回転方向)に進むにつれて軸方向の突出量を変化させる端面カムである。カム部材20は、外周面から外径方向に突出する螺旋状のフランジ24を有しており、制御カム23の一部はフランジ24に形成されている。
制御カム23は、大きく分けて、離間用領域23a、軽圧付与領域23b、標準圧付与領域23cを有している。これらの各領域は軸方向で段階的に位置を異ならせており、離間用領域23aがサーマルヘッド12から最も遠く、標準圧付与領域23cがサーマルヘッド12に最も近く、軽圧付与領域23bがその中間に位置している。軽圧付与領域23bと標準圧付与領域23cはそれぞれ、回転軸20aの軸方向に対して概ね垂直な面である。離間用領域23aと軽圧付与領域23bの間に傾斜面23dが形成され、軽圧付与領域23bと標準圧付与領域23cの間に傾斜面23eが形成されている。傾斜面23dと傾斜面23eはそれぞれ、周方向に進むにつれて軸方向の位置を変化させる面であり、各領域23a、23b及び23cを滑らかに接続している。
図2に示すように、離間用領域23aはフランジ24の一方の側面に形成されている。フランジ24のうち離間用領域23aと反対側の側面には、引き上げ制御面24aが形成されている。
揺動アーム17は、被押圧部17cを制御カム23に対向させて配置される。ローラ付勢バネ19から揺動アーム17に作用する付勢力は、被押圧部17cを制御カム23に当接させる方向に働いている。カム部材20が回転すると、制御カム23上での被押圧部17cの接触位置が変化し、制御カム23のカム形状に従って揺動アーム17が揺動する。
図2は、制御カム23の離間用領域23aが揺動アーム17の被押圧部17cに対向する第1の回転位置にカム部材20がある状態を示している。制御カム23のうち、サーマルヘッド12からの距離が最も大きい離間用領域23aに被押圧部17cが対向しているため、揺動アーム17に対するカム部材20からの押圧が解除されている。また、カム部材20の第1の回転位置では、揺動アーム17の引き上げピン17eに対して引き上げ制御面24aが当接しており、引き上げ制御面24aから引き上げピン17eへ加わる力によって、揺動アーム17は制御カム23による押し込み方向とは反対側に引き上げられた状態にある。その結果、プラテンローラ13がサーマルヘッド12から離間した離間状態に保持される。ローラ付勢バネ19の付勢力によって、プラテンローラ13の回転軸13aが揺動アーム17の長孔17gの一端に当接しており、プラテンローラ13の位置が定まっている。
図3は、制御カム23の軽圧付与領域23bが揺動アーム17の被押圧部17cに対向する第2の回転位置にカム部材20がある状態を示している。カム部材20が第1の回転位置から第2の回転位置へ回転する途中で、揺動アーム17の引き上げピン17eからフランジ24の引き上げ制御面24aが外れて、引き上げ制御面24aが引き上げピン17eを引き上げる状態(図2)が解除される。また、第1の回転位置から第2の回転位置への回転に伴って、揺動アーム17の被押圧部17cへ当接する箇所が離間用領域23aから傾斜面23dへ変化し、制御カム23側の突出量増加に伴って被押圧部17cがサーマルヘッド12側に向けて徐々に押圧される。この押圧によって、揺動アーム17がサーマルヘッド12に向けて接近移動する。そして、カム部材20が第2の回転位置に達すると、軽圧付与領域23bが被押圧部17cに当接する。
カム部材20の第2の回転位置では、制御カム23のうち、サーマルヘッド12側への突出量が中程度である軽圧付与領域23bに被押圧部17cが当接しているため、ローラ付勢バネ19の付勢力に抗して揺動アーム17が中程度に押し込まれている。この押し込みによってプラテンローラ13がサーマルヘッド12に当接する。なお、サーマルヘッド12とプラテンローラ13の間にテープ31が通されている場合には、テープ31を間に挟んだ状態でサーマルヘッド12とプラテンローラ13が接する。
より詳しくは、サーマルヘッド12へのプラテンローラ13の当接は、カム部材20が第1の回転位置から第2の回転位置に回転する途中で生じる。そのため、当該途中位置よりも第2の回転位置側にカム部材20が回転すると、押圧されてサーマルヘッド12側に接近移動する揺動アーム17と、サーマルヘッド12への接近移動が規制されているプラテンローラ13との間で差動が生じ、長孔17g内での回転軸13aの位置が変化する。これに伴い、揺動アーム17の第2壁部17bとローラ保持部材18との間の距離が小さくなり、ローラ付勢バネ19の圧縮量が増大する。カム部材20の第2の回転位置におけるローラ付勢バネ19の圧縮量は、後述する第3の回転位置に比べて小さく、プラテンローラ13をサーマルヘッド12側に押し付ける力(接触圧)が相対的に低い軽圧付与状態となる。軽圧付与状態を第2状態とし、軽圧付与状態でサーマルヘッド12とプラテンローラ13の間に作用する接触圧を第2の圧力とする。
図4は、制御カム23の標準圧付与領域23cが揺動アーム17の被押圧部17cに対向する第3の回転位置にカム部材20がある状態を示している。カム部材20が第2の回転位置から第3の回転位置へ回転するのに伴って、揺動アーム17の被押圧部17cへ当接する箇所が軽圧付与領域23bから傾斜面23eへ変化し、制御カム23側の突出量増加に伴って被押圧部17cがサーマルヘッド12側に向けてさらに押圧される。第2の回転位置から第3の回転位置へカム部材20が回転する間は、サーマルヘッド12に対してプラテンローラ13が既に当接している状態なので、プラテンローラ13は移動せずに揺動アーム17のみがサーマルヘッド12側に接近移動して、長孔17g内での回転軸13aの位置が変化する。そして、カム部材20が第3の回転位置に達すると、標準圧付与領域23cが被押圧部17cに当接する。
カム部材20の第3の回転位置では、制御カム23のうち、プラテンローラ13側への突出量が最大である標準圧付与領域23cに被押圧部17cが当接しているため、ローラ付勢バネ19の付勢力に抗して揺動アーム17が最大に押し込まれている。この押し込みによって、図3の軽圧付与状態に比べて、揺動アーム17の第2壁部17bとローラ保持部材18との間の距離がさらに小さくなり、ローラ付勢バネ19の圧縮量が増大する。その結果、プラテンローラ13をサーマルヘッド12側に押し付ける力(接触圧)が相対的に高い標準圧付与状態となる。標準圧付与状態を第1状態とし、標準圧付与状態でサーマルヘッド12とプラテンローラ13の間に作用する接触圧を第1の圧力とする。
標準圧付与状態(第1状態)と軽圧付与状態(第2状態)でサーマルヘッド12とプラテンローラ13の間に作用する押圧力については、画像形成装置10の形式や機種によっても異なるが、一例として、軽圧付与状態での接触圧(第2の圧力)を、標準圧付与状態での接触圧(第1の圧力)の半分強程度の大きさに設定するとよい。
カム部材20が第1の回転位置(離間状態)と第2の回転位置(軽圧付与状態)の間で回転するときは、傾斜面23dが被押圧部17cに摺接するため、カム部材20と揺動アーム17の間で引っかかりなどを生じることなくスムーズに動作できる。カム部材20が第2の回転位置(軽圧付与状態)と第3の回転位置(標準圧付与状態)の間で回転するときは、傾斜面23eが被押圧部17cに摺接するため、カム部材20と揺動アーム17の間で引っかかりなどを生じることなくスムーズに動作できる。
カム部材20が第3の回転位置から第2の回転位置、第2の回転位置から第1の回転位置へと回転する場合は、以上に述べた内容と逆の動作が行われる。カム部材20の回転に伴って、制御カム23から被押圧部17cへの押圧量が徐々に少なくなり、揺動アーム17はサーマルヘッド12からの距離を大きくする離間移動を行う。揺動アーム17の離間移動に伴って、サーマルヘッド12とプラテンローラ13の関係が、標準圧付与状態(図4)、軽圧付与状態(図3)、離間状態(図2)の順に変化する。
以上のように、カム部材20の回転位置を変化させることにより、揺動アーム17の揺動を介してプラテンローラ13に接離動作を行わせ、サーマルヘッド12に対するプラテンローラ13の接触及び離間の切り替えと、接触時の接触圧の変更(軽圧付与、標準圧付与)とを行わせることができる。
接触圧を変更させる構造についてまとめると、サーマルヘッド12に対する距離を変更可能な可動部材として揺動アーム17を有する。プラテンローラ13を保持する保持部材であるローラ保持部材18と、可動部材である揺動アーム17(第2壁部17b)との間に、付勢部材であるローラ付勢バネ19を設けている。カム部材20を介して行われる揺動アーム17の移動(揺動)により生じるローラ付勢バネ19の付勢力の変化によって、軽圧付与状態と標準圧付与状態が切り替えられる。
続いて、テープカートリッジ30の構造を説明する。図1に示すように、テープカートリッジ30内に円筒状のテープコア33が設けられ、印刷前のテープ31がテープコア33に対してロール状に巻かれている。テープカートリッジ30をカートリッジ装着部11に装着すると、カートリッジ装着部11内に設けたコア支持突起(図示略)に対してテープコア33が回転可能に支持される。
テープカートリッジ30は、ヘッド挿入部36を有している。ヘッド挿入部36は、テープカートリッジ30をカートリッジ装着部11に装着したときにサーマルヘッド12が挿入される凹部である。テープコア33から引き出されたテープ31はヘッド挿入部36を通る。ヘッド挿入部36を通ったテープ31は、画像形成装置10に設けた搬送経路を通って画像形成装置10の外部へ排出される。
図5は、画像形成装置10のハードウェア構造を概念的に示したブロック図である。このハードウェア構造には、先に説明したサーマルヘッド12、プラテンローラ13、搬送駆動モータ15、減速ギヤ列16、揺動アーム17、ローラ保持部材18、ローラ付勢バネ19、カム部材20、接離駆動モータ21、減速ギヤ列22が含まれている。
画像形成装置10はさらに、制御装置40、テープ検知センサ41、切断装置42、切断装置駆動部43、ヘッド駆動部44、温度センサ45、カムポジションセンサ46を備えている。また、搬送駆動モータ15と減速ギヤ列16は搬送駆動手段47を構成し、揺動アーム17、ローラ保持部材18、ローラ付勢バネ19、カム部材20、接離駆動モータ21及び減速ギヤ列22は圧力変更手段48を構成している。
制御装置40は、画像形成装置10を包括的に制御するものである。制御装置40は少なくとも、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサと、記憶部とを含んでいる。制御装置40において、記憶部に記憶されているプログラムを読み出して、プロセッサでの演算によって実行させることで、画像形成装置10における各部の動作が行われる。画像形成装置10に入力された印刷データは制御装置40によって処理され、以下に説明する印刷や搬送などの動作が制御される。
画像形成装置10への印刷データの入力形態は限定されない。画像形成装置10が備える入力部(キーボードやタッチパネルなど)へのユーザーの操作で印刷データの入力を行ってもよいし、画像形成装置10とは別の電子装置(パーソナルコンピュータやスマートフォンなど)で生成した印刷データを画像形成装置10に送信してもよい。いずれのデータ入力形態においても、印刷ジョブの実行指示信号を制御装置40が受けると、制御装置40が画像形成装置10の各部を制御して、印刷データに含まれる内容の印刷を行わせる。
テープ検知センサ41は、カートリッジ装着部11の内部から外部へ向かうテープ31の搬送経路上に位置しており(図6及び図7参照)、当該位置におけるテープ31の有無(通過)を検出するセンサである。テープ検知センサ41は、テープ31の搬送経路を挟んで対向する発光素子41aと受光素子41bを備え、発光素子41aから出射された光が受光素子41bで受光されるか否かを検知する。発光素子41aからの光が受光素子41bによって受光される場合には、制御装置40は、発光素子41aと受光素子41bの間にテープ31が存在していないと判定する。発光素子41aからの光が受光素子41bによって受光されない場合には、制御装置40は、発光素子41aと受光素子41bの間にテープ31が存在している(テープ検知センサ41の位置をテープ31が通過している)と判定する。そして、受光素子41bで受光が検知される状態と受光が検知されない状態との切り替わりの瞬間に、テープ31の先端31eがテープ検知センサ41の位置に達したと判定される。
切断装置42は、テープ31の搬送経路上に設けられて、印刷後のテープ31を切断するものであり(図7の工程(J)参照)、テープ31の厚み方向の全体を切断するフルカッターと、テープ31の剥離紙を残して基材のみを切断するハーフカッターとを備えている。切断装置駆動部43は、切断装置42の各カッターを駆動する切断用モータを備えており、制御装置40によって制御される。
ヘッド駆動部44は、サーマルヘッド12を駆動して発熱素子12aを加温させる機能を有する。制御装置40は、入力された印刷データに基づいてヘッド駆動部44を制御し、印刷のライン毎に加温させる発熱素子12aを選択する。また、制御装置40は、ヘッド駆動部44を介してサーマルヘッド12へのエネルギー印加を制御して、発熱素子12aの発熱強度(単位時間当たりの上昇温度)を変更する。
温度センサ45は、サーマルヘッド12の周辺温度を測定する温度測定手段を構成している。周辺の温度は、サーマルヘッド12の加温時の温度上昇の速さなどに影響を及ぼすので、後述する印刷制御において、温度センサ45によって検出した温度を参照することで、制御の精度を高めることができる。
カムポジションセンサ46は、カム部材20の回転位置を検出するものである。特に、カム部材20が第1の回転位置、第2の回転位置、第3の回転位置のいずれにあるかをカムポジションセンサ46によって判別することができる。なお、独立したカムポジションセンサ46を設けずに、接離駆動モータ21の駆動パルス数のカウントによってカム部材20の回転位置を算出したりすることも可能である。
制御装置40は、搬送駆動手段47を構成する搬送駆動モータ15を駆動させて、出力軸15aを正転又は逆転させる。前述のように、出力軸15aが正転すると、プラテンローラ13が順送方向の回転を行う。出力軸15aが逆転すると、プラテンローラ13が逆送方向の回転を行う。
制御装置40は、圧力変更手段48を構成する接離駆動モータ21を駆動して、カム部材20の回転位置を制御する。前述のように、カム部材20の回転位置の変化によって揺動アーム17が移動して、サーマルヘッド12からプラテンローラ13が離間した離間状態(図2)、サーマルヘッド12に対してプラテンローラ13が低い接触圧(第2の圧力)で押し付けられる軽圧付与状態(図3)、サーマルヘッド12に対してプラテンローラ13が標準の接触圧(第1の圧力)で押し付けられる標準圧付与状態(図4)に変更させることができる。
続いて、図6及び図7を参照して、画像形成装置10によって印刷を行う際の各工程を説明する。各工程におけるテープ31の搬送については、プラテンローラ13が順送方向の回転を行うと、テープ31が図6及び図7における右手方向(搬送方向の下流側)へ進行して順送される。プラテンローラ13が逆送方向の回転を行うと、テープ31が図6及び図7における左手方向(搬送方向の上流側)へ進行して逆送される。
[印刷実行前:工程(A)]
図6の工程(A)は、印刷を実行する前の状態を示している。前回の印刷処理後に、カム部材20が第1の回転位置(図2)で停止されており、プラテンローラ13はサーマルヘッド12から離れた離間状態に保持されている。
カートリッジ装着部11にテープカートリッジ30を未装着の場合には、印刷に先立ってカートリッジ装着部11にテープカートリッジ30を装着する。すると、サーマルヘッド12がヘッド挿入部36に挿入されると共に、サーマルヘッド12とプラテンローラ13の間にテープ31が挿入される。このとき、サーマルヘッド12とプラテンローラ13が離間しているため、テープ31をスムーズに収めることができる。カートリッジ装着部11へテープカートリッジ30を装着する際には、テープ31がテープカートリッジ30から所定以上の量で引き出された状態にあり、少なくともテープ31の先端31eがテープ検知センサ41よりも先(搬送方向の下流側)に進んだ位置にあるため、テープ31の配置は図6の工程(A)に示すようになる。
また、カートリッジ装着部11にテープカートリッジ30を装着済みの場合、前回の印刷完了時点で、切断装置42によるテープ31の切断が、テープ検知センサ41よりも先(搬送方向の下流側)に進んだ位置で行われている(図7の工程(J)参照)。従って、テープ31の配置は図6の工程(A)に示すようになる。
カートリッジ装着部11にテープカートリッジ30が装着された状態で、ヘッド挿入部36を通るテープ31は、基材31aをプラテンローラ13側に向け、熱発泡層31bをサーマルヘッド12側に向けている(図4参照)。つまり、ヘッド挿入部36を通るテープ31の搬送経路に対して、サーマルヘッド12が熱発泡層31b側に位置し、プラテンローラ13が基材31a側に位置している。
テープ31の先端31eからサーマルヘッド12(発熱素子12a)までの搬送方向の距離をL1、テープ検知センサ41からサーマルヘッド12(発熱素子12a)までの搬送方向の距離をL2とする。新たにテープカートリッジ30を装着した場合と、前回の印刷で使用したテープカートリッジ30を使用する場合のいずれも、図6の工程(A)ではL1>L2になる。なお、新たにテープカートリッジ30を装着した場合のテープ31の引き出し量の違いによって、L1の値は変動する。
画像形成装置10では、テープ検知センサ41によりテープ31の先端31eが検出される搬送方向の位置を、テープ31における頭出し完了状態として設定している。つまり、頭出し完了状態ではL1=L2である。頭出し完了状態では、テープ31の印刷開始位置(印刷領域の先頭部分)がサーマルヘッド12の発熱素子12aに対向している。後述するように、印刷の準備段階として、初期状態(L1>L2)から頭出し完了状態(L1=L2)にさせるための予備搬送(テープ31の頭出し)が行われる。この予備搬送はテープ31を搬送方向の上流側に所定量(L1とL2の差分)引き戻すものであるため、少なくともテープ31を逆送させる動作を含む。
[標準圧付与開始:工程(B)]
印刷データと共に印刷実行の信号が制御装置40に入力されると、制御装置40から圧力変更手段48の接離駆動モータ21に駆動信号が送られ、出力軸21aが所定量駆動され、カム部材20を第1の回転位置から第3の回転位置まで回転させる。すると、制御カム23の標準圧付与領域23cによって被押圧部17cが押し込まれて、揺動アーム17がサーマルヘッド12側へ接近移動し、プラテンローラ13がサーマルヘッド12に接触して標準圧付与状態になる。このとき、図4に示すように、サーマルヘッド12の発熱素子12aが熱発泡層31bの基準表面31dに接触し、プラテンローラ13が基材31aの裏面(熱発泡層31bが積層している側とは反対の面)に接触する。この状態が図6の工程(B)である。
[標準圧での逆送:工程(C)]
圧力変更手段48を標準圧付与状態にさせたことがカムポジションセンサ46によって検出されると、制御装置40は、接離駆動モータ21を停止させて標準圧付与状態を維持させる。続いて、制御装置40から搬送駆動手段47の搬送駆動モータ15に駆動信号が送られ、出力軸15aを逆転させる。すると、プラテンローラ13が逆送方向の回転を行い、サーマルヘッド12との間に標準圧で挟まれたテープ31が逆送される。逆送によって、テープ31の先端31eがテープ検知センサ41に近づく。テープ31が所定量逆送されると、テープ検知センサ41がテープ31の先端31eの到達を検知する。この検知信号がテープ検知センサ41から入力されると、制御装置40は搬送駆動モータ15の駆動(出力軸15aの逆転)を停止させる。以上のテープ31の逆送動作が図6の工程(C)である。工程(C)でのテープ逆送は、続いて行われる予熱動作の開始位置にテープ31をセッティング(頭出し)するための準備である。
[予熱エネルギー印加、標準圧での順送:工程(D)]
工程(C)によって予熱動作の開始位置へのテープ31の移動が完了したら、制御装置40は、ヘッド駆動部44に駆動信号を送り、サーマルヘッド12に予熱エネルギーの印加による予熱を実行させる。予熱エネルギーの印加による予熱とは、テープ31の熱発泡層31bでの発泡体カプセル31cの発泡が生じない(熱発泡層31bに変形を生じさせない)程度の比較的低い温度で、発熱素子12aを加温させることである。予熱エネルギーは、後述する複数回の段階印刷時に印加する変形エネルギーよりも低いエネルギーである。図6の工程(D)は、サーマルヘッド12に予熱エネルギーを印加した予熱状態を示している。
工程(D)ではさらに、制御装置40から搬送駆動手段47の搬送駆動モータ15に駆動信号が送られ、出力軸15aを正転させる。すると、プラテンローラ13が順送方向の回転を行い、サーマルヘッド12との間に標準圧で挟まれたテープ31が順送送される。順送によって、テープ31の先端31eがテープ検知センサ41を通過して、テープ31が搬送方向の下流側に向けて進行する。
つまり、工程(D)では、テープ31を標準圧で挟み、印刷時に印加する変形エネルギーよりも低い予熱エネルギーで予熱したサーマルヘッド12をテープ31に接触させながら、テープ31を順送させている。これにより、サーマルヘッド12の発熱素子12a自体を加温すると共に、サーマルヘッド12とプラテンローラ13の間を通過するテープ31にも熱が伝えられて温められる。
工程(D)では、テープ31の長手方向のうち、後の工程(G)及び工程(I)で印刷を行う印刷領域の全体がサーマルヘッド12を通過して予熱を受ける位置まで、テープ31を順送させる。制御装置40は、入力された印刷データから、テープ31における印刷領域の長さを算出し、当該長さ分に達するまでテープ31を順送させる。
[予熱エネルギー印加、標準圧での逆送:工程(E)]
工程(D)で印刷領域の全体が予熱されるまでテープ31を順送したら、制御装置40は搬送駆動モータ15の出力軸15aの正転を停止させる。続いて、制御装置40から搬送駆動モータ15に駆動信号が送られ、出力軸15aを逆転させる。出力軸15aの逆転によりプラテンローラ13が逆送方向の回転を行い、サーマルヘッド12との間に標準圧で挟まれたテープ31が逆送される。逆送によって、テープ31の先端31eがテープ検知センサ41に近づく。
テープ31が所定量逆送されると、テープ検知センサ41がテープ31の先端31eの到達を検知する。この検知信号がテープ検知センサ41から入力されると、制御装置40は搬送駆動モータ15の駆動(出力軸15aの逆転)を停止させる。以上のテープ31の逆送動作が図6の工程(E)である。
つまり、工程(E)では、テープ31を標準圧で挟み、予熱エネルギーで予熱したサーマルヘッド12をテープ31に接触させながら、テープ31を逆送させている。これにより、前述の工程(D)と同様に、サーマルヘッド12とプラテンローラ13の間を通過するテープ31に熱が伝えられて温められる。
工程(E)におけるテープ逆送は、テープ31を予熱すると共に、続いて行われる印刷動作の開始位置にテープ31をセッティング(頭出し)するための準備である。図6では工程(E)について、テープ31の先端31eがテープ検知センサ41の位置に達するよりも前の状態を図示しているが、図6の工程(C)と同様に、制御装置40は、先端31eがテープ検知センサ41に検知される位置までテープ31を引き戻してから、搬送駆動モータ15の駆動を停止させるように制御する。
以上の工程(D)及び工程(E)の予熱動作により、サーマルヘッド12の発熱素子12aが予熱される。さらに、後の工程で印刷が行われるテープ31の印刷領域についても、サーマルヘッド12とプラテンローラ13の間を順送及び逆送される往復移動の間に、予熱状態のサーマルヘッド12から熱を受けて温められた状態になる。従って、サーマルヘッド12とテープ31の印刷領域とがいずれも十分に温まった状態から印刷を開始することができる。
後述する印刷時とは異なり、予熱の段階ではテープ31の熱発泡層31bにおいて発泡による変形は生じない。そのため、サーマルヘッド12とプラテンローラ13によって強い標準圧でテープ31を挟んでも、熱発泡層31bの発泡や隆起といった画像形成用の変形の妨げにはならない。そして、標準圧でテープ31を挟むことによって、サーマルヘッド12とテープ31の密着度を高めて、サーマルヘッド12から熱発泡層31bへの伝熱効率を高めることができるので、テープ31を予熱するためのエネルギー消費が少なくて済む。
また、テープ31の熱発泡層31bに対して接触するのがプラテンローラ13ではなくサーマルヘッド12である。これにより、発熱素子12aからの熱が、基材31aによる拡散や吸収を受けることなく熱発泡層31bへ直接的に伝えられる。従って、テープ31を効率的に予熱することができる。
テープ31の長手方向において予熱する範囲は、次に印刷を行う印刷領域の全体を含むことが望ましく、これにより印刷領域の全体に亘ってムラのない印刷結果を得やすくなる。しかし、テープ31に対して予熱する範囲を、印刷領域の一部分のみにすることも可能である。少なくともテープ31のうち印刷領域の最初の部分を予熱することにより、加温不足が生じやすい印刷開始部分での印刷不良を防ぐ効果が得られるので、当該効果を重視して、印刷領域の残りの部分は予熱の対象に含めないという選択も可能である。テープ31の長手方向で予熱を行う範囲は、工程(D)における順送の量と、工程(E)における逆送の量に応じて変更することができる。
[軽圧付与開始:工程(F)]
以上の予熱とテープ31の頭出しを含む印刷準備動作が完了したら、制御装置40から圧力変更手段48の接離駆動モータ21に駆動信号が送られ、出力軸21aが所定量駆動され、カム部材20を第3の回転位置から第2の回転位置へ回転させる。すると、制御カム23の標準圧付与領域23cが被押圧部17cを押し込む状態から軽圧付与領域23bが被押圧部17cを押し込む状態に変更されて、プラテンローラ13に対するローラ付勢バネ19の付勢力が低くなり、軽圧付与状態になる。この状態が図7の工程(F)である。続いて、テープ31に立体画像を形成する印刷に進む。この印刷は、サーマルヘッド12に対してテープ31の同じ印刷領域を複数回通過させ、通過毎にサーマルヘッド12に印加するエネルギーを段階的に変化させる複数回の段階印刷として実行させることが可能である。
ここで、図8及び図9を参照して、段階印刷について説明する。段階印刷は、印刷の成果物において、加熱による変形量が異なる複数の領域が存在している場合に有用である。本実施形態の画像形成装置10では、テープ31上に隆起する隆起部分32で形成される立体画像が印刷の成果物であり、加熱による変形量の違いは基準表面31dからの隆起部分32の高さ(発泡による隆起量)の違いとなるため、高さの異なる複数領域によって立体画像を形成する場合に段階印刷が適用される。制御装置40には、段階印刷を制御する段階印刷制御手段40a(図5)が含まれている。
図8及び図9に示すように、隆起部分32は小隆起領域32aと大隆起領域32bを含んでいる。小隆起領域32aは、基準表面31dからの隆起量が小さい(加熱による変形量が小さい)印刷を行う小変形領域である。大隆起領域32bは、基準表面31dからの隆起量が大きい(加熱による変形量が大きい)印刷を行う大変形領域である。
段階印刷制御手段40aは、入力された印刷データに基づいて、隆起量のレベル毎に段階分けした段階印刷データを生成する。本実施形態においては2回の段階印刷を行うための第1の段階印刷データと第2の段階印刷データを生成する。これらの段階印刷データの生成は、段階印刷制御手段40aが有する段階印刷データ生成機能によって行われる。
図8には、第1の段階印刷データにより印刷される第1印刷イメージQ1を示している。第1印刷イメージQ1には、小隆起領域32aと大隆起領域32bの両方の領域が印刷対象として含まれている。図9には、第2の段階印刷データにより印刷される第2印刷イメージQ2を示している。第2印刷イメージQ2には、大隆起領域32bのみが印刷対象として含まれている。
段階印刷制御手段40aは、第1の段階印刷データについては、小隆起領域32aの小さい隆起量に対応する第1発泡エネルギー(第1変形エネルギー)を印加し、第2の段階印刷データについては、大隆起領域32bの大きい隆起量に対応する第2発泡エネルギー(第2変形エネルギー)を印加するという情報を付与する。つまり、第1発泡エネルギー<第2発泡エネルギー、という関係になる。第1発泡エネルギーと第2発泡エネルギーはいずれも、前述した予熱エネルギーよりも大きい変形用のエネルギーであり、熱発泡層31bが変形される加熱状態にさせるものである。
そして、段階印刷制御手段40aは、生成した第1の段階印刷データに基づいて第1段階の印刷を行わせる。第1段階の印刷では、相対的に低い第1発泡エネルギーをサーマルヘッド12へ印加して、図8に示す第1印刷イメージQ1の領域に対する加熱を行わせる。加熱による発泡体カプセル31cの発泡によって、第1印刷イメージQ1の領域が小隆起領域32aの高さで隆起する。小隆起領域32aについては、この第1段階の隆起で完成する。第1印刷イメージQ1には小隆起領域32aに加えて大隆起領域32bも含まれており、大隆起領域32bについても、小隆起領域32a相当の高さまで隆起した状態になる。
続いて、段階印刷制御手段40aは、生成した第2の段階印刷データに基づいて第2段階の印刷を行わせる。第2段階の印刷では、相対的に高い第2発泡エネルギーをサーマルヘッド12へ印加して、図9に示す第2印刷イメージQ2の領域に対する加熱を行わせる。先の第1段階よりもサーマルヘッド12の発熱強度を高くした加温によって、加温箇所の発泡体カプセル31cの発泡量が増大する。その結果、第2印刷イメージQ2の領域のみがさらに隆起量を大きくし、大隆起領域32bとして完成する。第1段階の印刷で小隆起領域32a相当の隆起量にさせて土台を形成した状態から、第2段階の印刷で小隆起領域32aとの高さの差分だけ隆起させて大隆起領域32bにさせるので、隆起量の大きい大隆起領域32bを効率良く形成することができる。また、小隆起領域32aと大隆起領域32bをそれぞれ精度良く形成して、印刷品質を向上させることができる。
[第1発泡エネルギー印加、軽圧での順送:工程(G)]
図7に戻って、印刷工程の説明を続ける。先の工程(F)によって圧力変更手段48を軽圧付与状態にさせたことがカムポジションセンサ46によって検出されると、制御装置40は、接離駆動モータ21を停止させて軽圧付与状態を維持させる。そして、第1段階の印刷を実行させる。
第1段階の印刷において、制御装置40は、ヘッド駆動部44に駆動信号を送り、第1の段階印刷データに基づく第1印刷イメージQ1(図8)に対応する箇所の発熱素子12aの加温をサーマルヘッド12に行わせる。このときの加温は、第1発泡エネルギーの印加によって行われる。第1発泡エネルギーは前述の予熱エネルギーよりも大きく、第1発泡エネルギーを印加して加温された発熱素子12aから熱発泡層31bに伝熱されて、発泡体カプセル31cが発泡する。熱発泡層31bのうち発泡体カプセル31cが発泡した箇所が隆起する(図8)。
第1発泡エネルギーの印加によるサーマルヘッド12の1ライン分の印刷が完了したら、制御装置40から搬送駆動手段47の搬送駆動モータ15に駆動信号が送られて出力軸15aを正転させ、プラテンローラ13を順送方向に回転させる。これによりテープ31が順送される。テープ31が1ライン分順送されたら、制御装置40はヘッド駆動部44に駆動信号を送り、次の印刷ラインの印刷(第1の段階印刷データに基づく第1発泡エネルギーの印加)を行うようにサーマルヘッド12の加温箇所を制御する。以上のようにして、第1段階の印刷を1ライン分ずつ行っている状態が、図7の工程(G)である。そして、第1の段階印刷データに含まれる全ラインの印刷が完了すると、図8に示す第1印刷イメージQ1の立体画像がテープ31上に形成される。この立体画像は、小隆起領域32aが完成しており、大隆起領域32bについては小隆起領域32aと同じ隆起量まで形成された状態にある。
[軽圧での逆送:工程(H)]
第1段階の印刷が完了したら、制御装置40から搬送駆動手段47の搬送駆動モータ15に駆動信号が送られて出力軸15aを逆転させる。すると、プラテンローラ13が逆送方向の回転を行い、サーマルヘッド12との間に軽圧で挟まれたテープ31が逆送される。逆送によって、テープ31の先端31eがテープ検知センサ41に近づく。テープ31が所定量逆送されると、テープ検知センサ41がテープ31の先端31eの到達を検知する。この検知信号がテープ検知センサ41から入力されると、制御装置40は搬送駆動モータ15の駆動(出力軸15aの逆転)を停止させる。
以上のテープ31の逆送動作が図7の工程(H)である。工程(H)でのテープ逆送は、続いて行われる第2段階の印刷の開始位置にテープ31をセッティング(頭出し)するための準備である。図7では工程(H)について、テープ31の先端31eがテープ検知センサ41の位置に達するよりも前の状態を図示しているが、制御装置40は、先端31eがテープ検知センサ41に検知される位置までテープ31を引き戻してから、搬送駆動モータ15の駆動を停止させるように制御する。
[第2発泡エネルギー印加、軽圧での順送:工程(I)]
工程(H)によって印刷の開始位置へのテープ31の移動が完了したら、第2段階の印刷に移行する。第2段階の印刷において、制御装置40は、ヘッド駆動部44に駆動信号を送り、第2の段階印刷データに基づく第2印刷イメージQ2(図9)に対応する箇所の発熱素子12aの加温をサーマルヘッド12に行わせる。このときの加温は、第2発泡エネルギーの印加によって行われる。
第2発泡エネルギーは前述の予熱エネルギー及び第1発泡エネルギーよりも大きく、第2段階の印刷では、第1段階の印刷よりも高い温度がサーマルヘッド12からテープ31の熱発泡層31bに伝えられる。第2段階の印刷でサーマルヘッド12による加温を受けるテープ31の箇所は、先の第1段階の印刷で加温を受けた箇所の一部であるが、第2段階の印刷ではさらに高い温度で加温されるため、発熱素子12aから伝熱された部分で発泡体カプセル31cの発泡量が増大して、第1段階の印刷時よりも基準表面31dからの隆起量を大きくする(図9)。その結果、小隆起領域32aよりも大きく隆起した大隆起領域32bが形成される。
第2発泡エネルギーの印加によるサーマルヘッド12の1ライン分の印刷が完了したら、制御装置40から搬送駆動手段47の搬送駆動モータ15に駆動信号が送られて出力軸15aを正転させ、プラテンローラ13を順送方向に回転させる。これによりテープ31が順送される。テープ31が1ライン分順送されたら、制御装置40はヘッド駆動部44に駆動信号を送り、次の印刷ラインの印刷(第2の段階印刷データに基づく第2発泡エネルギーの印加)を行うようにサーマルヘッド12の加温箇所を制御する。以上のようにして、第2段階の印刷を1ライン分ずつ行っている状態が、図7の工程(I)である。そして、第2の段階印刷データに含まれる全ラインの印刷が完了すると、図9に示す第2印刷イメージQ2の立体画像がテープ31上に形成される。
この時点で第1印刷イメージQ1の印刷は完了しているので、第2段階の印刷が完了すると、隆起量が異なる小隆起領域32aと大隆起領域32bを含む立体画像が完成する。
図8及び図9に示すように、第1段階の印刷と第2段階の印刷ではいずれも、テープ31の熱発泡層31bに対して熱源であるサーマルヘッド12の発熱素子12aを接触させて、発熱素子12aからの熱を熱発泡層31bに最も効率的に伝えることができる構成で加温している。従って、印刷によって形成される立体画像(隆起部分32)の印刷品質を向上させることができる。また、サーマルヘッド12からテープ31の熱発泡層31bへ無駄なく伝熱されるので、サーマルヘッド12に印加するエネルギーの利用効率を向上させることができる。
本実施形態とは異なり、仮にサーマルヘッド12が基材31a側から接触する構造にすると、サーマルヘッド12から熱発泡層31bまで伝熱される間に熱が拡散したり、基材31aによって熱が吸収されたりする可能性がある。すると、熱発泡層31bにおける発泡が不足して隆起部分が低くなってしまったり、本来の印刷対象範囲よりも隆起部分が拡がってしまったり、隆起部分のエッジが緩やかな形状になってしまったりする。これらは立体画像の印刷品質を低下させる原因になる。また、熱発泡層31bの加熱に寄与しない熱エネルギーの割合が多くなるため、熱発泡層31bを加熱するためのエネルギーの利用効率が悪くなってしまうという問題も生じる。本実施形態の画像形成装置10では、これらの問題を解消できる。
また、画像形成装置10では、サーマルヘッド12からテープ31の熱発泡層31bに加熱する箇所の裏側(基材31a側)からプラテンローラ13が接している。言い換えれば、サーマルヘッド12とプラテンローラ13による挟持部分でテープ31への加熱を行っている。これにより、サーマルヘッド12へのテープ31の密着度を高めて、サーマルヘッド12からテープ31への効率的な伝熱を実現できる。また、サーマルヘッド12に対するテープ31の位置精度を向上させ、印刷の位置ずれを防ぐことができる。
本実施形態とは異なり、サーマルヘッド12とプラテンローラ13でテープ31を挟持しない構造であると、サーマルヘッド12からテープ31が浮き上がってしまうことを考慮する必要が生じる。サーマルヘッド12からテープ31が浮き上がると、熱発泡層31bまで熱が適切に伝えられなかったり、印刷の途中でサーマルヘッド12に対してテープ31の位置ずれしたりして、印刷不良が生じるおそれがある。印刷不良を防ぐために、テープ31に対して高いテンションを持たせて支持及び搬送するという対策が考えられるが、これを実現するためには大掛かりでコストが高い構造が必要になる。本実施形態では、このような大掛かりな構造ではなく、サーマルヘッド12に対向する位置にプラテンローラ13を配してテープ31を挟持するというシンプルな構造で、以上の問題の発生を防いでいる。
被印刷媒体上に凹凸の無い印刷を行う平面印刷の場合とは異なり、本実施形態の画像形成装置10ではテープ31上に立体画像を形成するので、印刷や搬送を行う機構が立体画像の形成を妨げないように考慮する必要がある。例えば、印刷時にサーマルヘッド12とプラテンローラ13によってテープ31を挟持する力が強すぎると、サーマルヘッド12に押さえつけられて隆起部分32の隆起が阻害されたり、テープ31の搬送時に隆起部分32が潰されたりするおそれがある。この点に関して、本実施形態の画像形成装置10では、図7の工程(G)と工程(I)の各段階の印刷時に、サーマルヘッド12とプラテンローラ13の関係を、標準圧よりも低い軽圧を付与する軽圧付与状態に設定している。その結果、サーマルヘッド12による接触圧が熱発泡層31bの隆起を阻害せず、且つサーマルヘッド12とプラテンローラ13の間を通過する隆起部分32が潰されない程度の挟持力に調整され、サーマルヘッド12からテープ31の熱発泡層31bへの効率的な伝熱と、熱発泡層31bの良好な変形(隆起)とを両立できるようになっている。
画像形成装置10における圧力変更手段48は、サーマルヘッド12とプラテンローラ13のそれぞれの支持構造に多少の精度誤差があっても、ローラ付勢バネ19の変形によって精度誤差を吸収可能である。これにより、サーマルヘッド12とプラテンローラ13の接触圧が高くなりすぎることを防いで、適切な軽圧付与状態を維持させることができる。
さらに画像形成装置10では、第1段階の印刷に先立つ工程(E)までの印刷準備動作によって、サーマルヘッド12とテープ31がそれぞれ予熱された状態から印刷が開始されるので、印刷の最初から発泡体カプセル31cが発泡しやすい状態にあり、サーマルヘッド12の周辺温度が低い環境下でも支障なく印刷を行うことができる。その結果、加温不足による発泡不良などを生じずに、優れた印刷品質を実現することができる。
特に、印刷準備動作では、サーマルヘッド12だけではなく、テープ31の印刷領域も予熱で温められているので、熱発泡層31bの発泡の程度に偏りがなく、ムラのない高品質な立体画像を得ることができる。
本実施形態の画像形成装置10とは異なり、予熱を行わずに加温不足を補うべく、印刷時のサーマルヘッドへの印加エネルギーを標準よりも高めるという制御を行った場合、急激な温度上昇によって熱発泡層31bでの発泡の発生が不安定になって印刷品質が悪化したり、耐熱限界を超える過剰な温度によりテープ31にダメージを加えてしまったりするおそれがある。また、本実施形態の画像形成装置10では、サーマルヘッド12に印加するエネルギーを段階的に変化させる複数回の段階印刷を行うので、予熱を行わずに急激にサーマルヘッド12の温度を上昇させると、段階印刷の温度管理が難しくなってしまう。これに対し、印刷の準備段階で予熱を行う本実施形態の画像形成装置10では、サーマルヘッド12の適切な温度管理によって複数回の段階印刷を高精度に行い、良好な印刷品質を得ることができる。
画像形成装置10では、テープ31の印刷領域を予熱で温める対象とするため、テープ31の先端31eから印刷領域までの間に予熱用の専用領域を設けずに済む。このような予熱用の専用領域は、印刷領域や搬送用の必要領域には含まれない無駄な部分になってしまうため、予熱用の専用領域を要さずに予熱を実行している画像形成装置10は、テープ31の利用効率において優れている。換言すれば、画像形成装置10では、予熱を行う場合と予熱を行わない場合でテープ31の使用量には変化が生じないという利点がある。
[テープ切断、テープ保持解除:工程(J)]
第2段階の印刷が完了したら、制御装置40は、立体画像を形成した印刷済みの領域が切断装置42を通過するまで搬送駆動モータ15を駆動させて出力軸15aを正転させ、プラテンローラ13の順送方向の回転によってテープ31を順送させる。そして、制御装置40は切断装置駆動部43を制御して、図7の工程(J)に示すように、切断装置42によってテープ31を切断させる。テープ31のうち切断された印刷後の部分は、画像形成装置10の外側に排出されて完成したラベル34になる。切断装置42による切断箇所が、新たにテープ31の先端31eになる。
切断装置42によるテープ31の切断が完了したら、制御装置40から圧力変更手段48の接離駆動モータ21に駆動信号が送られ、出力軸21aが所定量駆動され、カム部材20を第2の回転位置から第1の回転位置まで回転させる。すると、制御カム23の離間用領域23aが被押圧部17cに対向し、被押圧部17cへの押し込みが解除される。また、カム部材20が第2の回転位置から第1の回転位置まで回転する途中で、フランジ24の引き上げ制御面24aが引き上げピン17eに接して、揺動アーム17をサーマルヘッド12から離間移動させる。その結果、図7の工程(J)に示すように、サーマルヘッド12からプラテンローラ13が離間し、テープ31への挟み込みが解除される。この段階で、一連の印刷工程が完了する。
サーマルヘッド12とプラテンローラ13によるテープ31の挟み込みを解除したことにより、テープカートリッジ30をカートリッジ装着部11から取り外すことができる。そして、次の印刷時にテープカートリッジ30を再び取り付ける。あるいは、テープカートリッジ30を取り外さずに、次の印刷工程を実行することもできる。いずれの場合も、テープ31の先端31eがテープ検知センサ41の位置よりも引き出された状態から次の印刷工程が開始されるので、図6の工程(A)に戻って、前述した一連の動作を再び実行することができる。
印刷準備動作において、サーマルヘッド12に予熱エネルギーの印加を行う予熱範囲の好ましい例を図10に示した。サーマルヘッド12の発熱部には、予熱範囲12bと予熱外範囲12cが含まれている。予熱範囲12bは、印刷準備動作で発熱素子12aの予熱を行う領域である。予熱外範囲12cは、印刷準備動作で発熱素子12aの予熱を行わない領域である。予熱範囲12bは、テープ31の通過領域と重なる範囲に設定されている。そして、テープ31の幅方向における予熱範囲12bの幅Wは、テープ31の幅Wよりも所定量大きく設定されている。
このような条件を満たす予熱範囲12bを設定することにより、テープ31の幅Wをカバーする領域で発熱素子12aが予熱されるので、印刷開始時において加温不足である箇所を含むことなく、テープ31の幅方向の全域で良好な印刷品質を得ることができる。また、テープ31の幅Wに所定のマージンを加えた幅Wで予熱範囲12bを設定し、それ以外の部分を予熱外範囲12cにしているので、予熱に用いるエネルギーを抑えることができる。
制御装置40に入力される印刷データには、印刷の対象となるテープ31の幅Wが情報として含まれている。この幅情報に基づき、制御装置40は、サーマルヘッド12のうちどの部分を予熱範囲12bにするかを設定して、ヘッド駆動部44を制御する。従って、幅が異なる複数種のテープ31を用いる場合でも、それぞれの幅に対応する最適な幅Wの予熱範囲12bを設定することができる。
図10の例とは異なり、サーマルヘッド12の発熱部全体を予熱範囲にする(予熱外範囲12cを含まないようにする)ことも可能である。この場合、図10の例に比べて予熱に用いるエネルギーは多くなるが、テープ31の幅に応じた予熱範囲の設定や変更を行わないため、制御装置40における制御負担を軽減できる。
画像形成装置10では、印刷準備動作における予熱を常に行うようにしてもよいし、温度センサ45により測定される温度に応じて、印刷準備動作における予熱の有無を選択してもよい。一般的に、サーマルヘッド12の加温不足による印刷品質の低下が生じやすいのは、環境温度が低い場合である。従って、制御装置40による制御内容として、温度センサ45により測定されるサーマルヘッド12の周辺温度が予め定められた値以下の場合には予熱を行わせ、サーマルヘッド12の周辺温度が予め定められた値よりも高い場合には予熱を行わないという選択を組み込むことができる。これにより、印刷開始時にサーマルヘッド12の加温不足が生じにくい高温環境下でのエネルギー消費を抑えることができる。
以上の実施形態は、発明の理解を容易にするために具体例を示したものであり、本発明はこれら実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において、さまざまな変形、変更が可能である。
本実施形態の画像形成装置10では2回の段階印刷を行っているが、立体画像の隆起量が3段階以上に異なっている場合などには、3回以上の段階印刷を行うことも可能である。この場合、2回目以降の段階印刷については、前述した第1段階の印刷を「第n段階」、第2段階の印刷を「第n+1段階」と読み替えることで、同様の印刷を行わせることができる。そして、第n段階の印刷の際に第n+1段階の土台部分が印刷されるので、印刷効率と印刷品質を向上させる効果を得ることができる。
あるいは、複数回の段階印刷を行わずに1段階の印刷のみを行う場合にも適用が可能である。1段階の印刷のみを行う場合であっても、サーマルヘッド12とテープ31が前述の構成及び配置を満たすことによって、サーマルヘッド12から熱発泡層31bへの熱伝導効率を向上させるという効果を得ることができる。また、サーマルヘッド12とプラテンローラ13によりテープ31を挟持し、当該挟持部分に対して加熱と搬送力の伝達とを行うことによって、テープ31にテンションをかけるための複雑な機構を要さずに構成をシンプルにできるという効果が得られる。さらに、印刷時にサーマルヘッド12とプラテンローラ13を軽圧付与状態にすることにより、テープ31の挟持部分で隆起部分32が潰れることなく高品質な立体画像を得ることができる。
本実施形態の画像形成装置10は、サーマルヘッド12の位置を固定にし、プラテンローラ13や揺動アーム17を移動させることによって、離間状態(図2)、軽圧付与状態(図3)、標準圧付与状態(図4)を切り替えている。この動作は、一般的な印刷装置で行われるサーマルヘッドとプラテンローラの離間状態及び接触状態という2つの位置の切り替えとは異なり、より大きな移動量や緻密な位置調整が必要とされる。サーマルヘッド12には、配線を接続する必要性や、テープカートリッジ30のヘッド挿入部36内に収める必要性がある。このような制約が多いサーマルヘッド12ではなく、周辺構造の制約が少ないプラテンローラ13側に揺動アーム17を含む圧力変更手段48を備えることが好適である。
しかしながら、本発明は、プラテンローラの位置が固定されていてサーマルヘッド側が移動して互いに接離する構成を排除するものではない。この場合、圧力変更手段の構成として、揺動アーム17に相当する可動部材がサーマルヘッドを支持し、ローラ付勢バネ19に相当する付勢部材がサーマルヘッド(又はサーマルヘッドの保持部材)を付勢するという構成を選択できる。
本実施形態の画像形成装置10は、サーマルヘッド12とプラテンローラ13の間にテープ31を挟む状態として、軽圧付与状態(図3)を1段階のみ設定している。これとは異なり、サーマルヘッド12に対するプラテンローラ13の接触圧がそれぞれ異なる複数段階の軽圧付与状態を設定することも可能である。
例えば、被印刷媒体の隆起量が異なる多段階の印刷を行う場合に、隆起量が小さい段階印刷(図8に示す第1段階の印刷など)では接触圧が高めである第1の軽圧付与状態にし、隆起量が大きい段階印刷(図9に示す第2段階の印刷など)では接触圧が低めである第2の軽圧付与状態にする。このように構成することで、被印刷媒体の隆起量が複数段階に異なっている場合に、それぞれの隆起量に最適化された挟持力を付与することができる。
具体的な構成例として、制御カム23における軽圧付与領域の段数を、1段階(実施形態では軽圧付与領域23bのみ)から多段階に増やすことで、複数段階の軽圧付与状態を設定することが可能である。
本実施形態の画像形成装置10は、サーマルヘッド12からの加熱によって隆起量を変化させる熱発泡式のテープ31を対象として印刷を行っている。画像形成装置10におけるサーマルヘッド12の配置によれば、加熱により隆起部分32が形成される際に、発熱素子12aを隆起部分32に継続的に接触させるので、隆起部分32に高い効率で熱を加え続けることができ、エネルギーの利用効率に優れると共に、隆起部分32の形状精度も向上するという効果が得られる。
しかし、本発明において画像形成装置が被印刷媒体を変形させる形態は、これに限定されない。例えば、加熱によって凹みを生じたり収縮したりするタイプの変形を行う被印刷媒体を対象とした画像形成装置にも適用が可能である。
テープ31の熱発泡層31bに対してサーマルヘッド12を接触させて伝熱性を向上させるという点に着目した場合、プラテンローラの配置は限定されない。本実施形態の画像形成装置10は、サーマルヘッド12とプラテンローラ13によってテープ31を挟むことによって、テープ搬送用の構造をシンプルにすると共に、印刷時のサーマルヘッド12からのテープ31の浮き上がりを防止する効果を得ている。しかし、サーマルヘッド12と対向する位置にプラテンローラを設けずに、搬送方向でサーマルヘッド12から離れた位置にプラテンローラに相当する搬送手段を設ける構造であっても、テープ31の熱発泡層31bへのサーマルヘッド12の接触により伝熱性を向上させる効果を得ることができる。
以下、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1]
基材と熱変形層とを備える前記被印刷媒体の搬送経路に対して前記熱変形層側に位置し、前記熱変形層に接触して加熱により前記熱変形層を変形させて画像を形成させるサーマルヘッドを有することを特徴とする画像形成装置。
[付記2]
前記サーマルヘッドに対して前記被印刷媒体の同じ印刷領域を複数回通過させ、通過毎に前記サーマルヘッドに印加するエネルギーを段階的に変化させる複数回の段階印刷を行わせる段階印刷制御手段を有することを特徴とする付記1に記載の画像形成装置。
[付記3]
前記段階印刷制御手段は、
前記印刷領域のうち、前記熱変形層の変形量が小さい印刷を行う小変形領域と前記熱変形層の変形量が大きい印刷を行う大変形領域の両方に対して、前記小変形領域の変形量に対応する第1変形エネルギーを前記サーマルヘッドに印加して第1段階の印刷を行わせ、
前記第1段階の印刷に続いて、前記大変形領域に対して、前記大変形領域の変形量に対応する第2変形エネルギーを前記サーマルヘッドに印加して第2段階の印刷を行わせることを特徴とする付記2に記載の画像形成装置。
[付記4]
前記被印刷媒体の搬送経路に対して前記基材側に位置し、前記サーマルヘッドとの間に前記被印刷媒体を挟んだ状態で回転して前記被印刷媒体を搬送するプラテンローラを有することを特徴とする付記1から3のいずれかに記載の画像形成装置。
[付記5]
前記サーマルヘッドと前記プラテンローラを、第1の圧力で前記被印刷媒体を挟む第1状態と、前記第1の圧力よりも低い第2の圧力で前記被印刷媒体を挟む第2状態とに変更させる圧力変更手段を有し、
前記第1状態で、前記熱変形層を変形させない加熱状態にする予熱エネルギーを前記サーマルヘッドに印加して、前記サーマルヘッドと前記プラテンローラの間で前記被印刷媒体の前記印刷領域を往復移動させる予熱動作を行い、
前記予熱動作に続いて、前記第2状態で、前記熱変形層が変形される加熱状態にする変形エネルギーを前記サーマルヘッドに印加して前記画像を形成させることを特徴とする付記4に記載の画像形成装置。
[付記6]
前記サーマルヘッドは、前記被印刷媒体の幅方向に並ぶ複数の発熱素子を有しており、
前記幅方向で少なくとも前記被印刷媒体の幅よりも広い範囲で前記発熱素子に前記予熱エネルギーを印加することを特徴とする付記5に記載の画像形成装置。
[付記7]
前記熱変形層は加熱によって発泡する発泡体を含み、
前記サーマルヘッドからの加熱によって、前記熱変形層が発泡により隆起した立体画像を形成させることを特徴とする付記1から6のいずれかに記載の画像形成装置。
[付記8]
基材と熱変形層とを備える被印刷媒体の搬送経路に対して前記熱変形層側にサーマルヘッドを位置させ、前記サーマルヘッドを前記熱変形層に接触させて加熱により前記熱変形層を変形させて画像を形成させることを特徴とする画像形成方法。
10 :画像形成装置
11 :カートリッジ装着部
12 :サーマルヘッド
12a :発熱素子
13 :プラテンローラ
15 :搬送駆動モータ
16 :減速ギヤ列
17 :揺動アーム
18 :ローラ保持部材
19 :ローラ付勢バネ
20 :カム部材
21 :接離駆動モータ
22 :減速ギヤ列
23 :制御カム
23a :離間用領域
23b :軽圧付与領域
23c :標準圧付与領域
24 :フランジ
24a :引き上げ制御面
30 :テープカートリッジ
31 :テープ(被印刷媒体)
31a :基材
31b :熱発泡層(熱変形層)
31c :発泡体カプセル
32 :隆起部分
32a :小隆起領域(小変形領域)
32b :大隆起領域(大変形領域)
36 :ヘッド挿入部
40 :制御装置
40a :段階印刷制御手段
41 :テープ検知センサ
42 :切断装置
43 :切断装置駆動部
44 :ヘッド駆動部
45 :温度センサ
46 :カムポジションセンサ
47 :搬送駆動手段
48 :圧力変更手段
Q1 :第1印刷イメージ
Q2 :第2印刷イメージ

Claims (8)

  1. 基材と熱変形層とを備える被印刷媒体の搬送経路に対して前記熱変形層側に位置し、前記熱変形層に接触して加熱により前記熱変形層を変形させて画像を形成させるサーマルヘッドを有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記サーマルヘッドに対して前記被印刷媒体の同じ印刷領域を複数回通過させ、通過毎に前記サーマルヘッドに印加するエネルギーを段階的に変化させる複数回の段階印刷を行わせる段階印刷制御手段を有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記段階印刷制御手段は、
    前記印刷領域のうち、前記熱変形層の変形量が小さい印刷を行う小変形領域と前記熱変形層の変形量が大きい印刷を行う大変形領域の両方に対して、前記小変形領域の変形量に対応する第1変形エネルギーを前記サーマルヘッドに印加して第1段階の印刷を行わせ、
    前記第1段階の印刷に続いて、前記大変形領域に対して、前記大変形領域の変形量に対応する第2変形エネルギーを前記サーマルヘッドに印加して第2段階の印刷を行わせることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記被印刷媒体の搬送経路に対して前記基材側に位置し、前記サーマルヘッドとの間に前記被印刷媒体を挟んだ状態で回転して前記被印刷媒体を搬送するプラテンローラを有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記サーマルヘッドと前記プラテンローラを、第1の圧力で前記被印刷媒体を挟む第1状態と、前記第1の圧力よりも低い第2の圧力で前記被印刷媒体を挟む第2状態とに変更させる圧力変更手段を有し、
    前記第1状態で、前記熱変形層を変形させない加熱状態にする予熱エネルギーを前記サーマルヘッドに印加して、前記サーマルヘッドと前記プラテンローラの間で前記被印刷媒体の前記印刷領域を往復移動させる予熱動作を行い、
    前記予熱動作に続いて、前記第2状態で、前記熱変形層が変形される加熱状態にする変形エネルギーを前記サーマルヘッドに印加して前記画像を形成させることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記サーマルヘッドは、前記被印刷媒体の幅方向に並ぶ複数の発熱素子を有しており、
    前記幅方向で前記被印刷媒体の幅よりも広い範囲で前記発熱素子に前記予熱エネルギーを印加することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記熱変形層は加熱によって発泡する発泡体を含み、
    前記サーマルヘッドからの加熱によって、前記熱変形層が発泡により隆起した立体画像を形成させることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 基材と熱変形層とを備える被印刷媒体の搬送経路に対して前記熱変形層側にサーマルヘッドを位置させ、前記サーマルヘッドを前記熱変形層に接触させて加熱により前記熱変形層を変形させて画像を形成させることを特徴とする画像形成方法。
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