JP2023091966A - 復旧支援システム - Google Patents

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孝智 水嶋
Takatomo Mizushima
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Abstract

【課題】基板作業装置の復旧を支援する。【解決手段】データベース30と、データベース30と通信可能に接続されたデータ管理装置20と、を備え、データベース20は、基板作業装置12の過去の修理データ31を格納し、データ管理装置20は、管理者が入力する検索条件に基づいてデータベース30に修理データ31を検索させ、検索条件に合致する修理データ31を管理者に提示する、復旧支援システム。【選択図】図9

Description

本発明は、故障により停止した生産ラインの復旧を支援する技術に関する。
回路基板を生産する生産ラインは、部品実装装置等の基板作業装置により構成されている。基板作業装置にトラブルが発生して生産ラインが停止した場合、故障原因や修理方法が分からないと、ユーザーは基板作業装置のメーカーに対処方法を問い合わせ、メーカーからの指示に従って生産ラインの復旧作業を行っていた。
下記特許文献1は、製造装置に対する整備作業の実施が生産ラインの動作や品質に与える影響を簡単かつ客観的に確認する技術について開示している。
特開2017-194921号公報
生産ラインの管理者は、過去に類似したトラブルがあった場合でも、エラー発生の都度、メーカーに問い合わせをしていた。トラブルに関する情報が不十分な場合、メーカーとのやり取りが複数回発生することから、復旧までに時間がかかり、なかなか生産を再開できないことがあった。
復旧支援システムは、回路基板の生産用として使用される基板作業装置の復旧を支援するシステムである。
復旧支援システムは、データベースと、前記データベースと通信可能に接続されたデータ管理装置と、を備える。
前記データベースは、前記基板作業装置の過去の修理データを格納する。
前記データベースは、管理者が入力する検索条件に基づいて前記データベースに前記修理データを検索させ、前記検索条件に合致する修理データを管理者に提示する。
本発明によれば、過去の修理データをデータベースで管理し、管理者の要求に応じて修理データを提示するから、メーカーとのやり取りに要していた時間を削減することができる。そのため、復旧作業に要する時間を短縮して、生産の早期再開に寄与することができる。
復旧支援システムと生産ラインのシステム構成図 実装装置の平面図 実装装置の側面図 実装装置の電気的構成を示すブロック図 修理データの一例 検索条件と検索結果の例(1) 検索条件と検索結果の例(2) 検索条件と検索結果の例(3) 実施形態1のフローチャート 実施形態2のフローチャート 実施形態3のフローチャート
<実施形態1>
1.復旧支援システムSの全体構成
図1は、復旧支援システムSと生産ライン10のシステム構成図である。復旧支援システムSは、生産ライン10の復旧を支援するシステムであり、データ管理装置20と、データベース30とで構成されている。
生産ライン10は、印刷機11と、実装装置12と、検査装置13とからなる。これら各装置はコンベアで接続されており、上流側(図1の左側)の装置から下流側(図1の右側)の装置に作業を終えた基板Pを順々に搬送する。基板Pは、「回路基板」の一例である。
印刷機11は、基板Pのパターン上に半田ペーストをスクリーン印刷する装置である。実装装置12は、印刷処理後の基板Pに部品Wを装着する装置である。
検査装置13は、基板Pに対する部品Wの装着状態を検査する装置である。検査の結果、部品Wの装着状態に異常がない場合、基板Pはリフロー工程に進み、異常がある場合、その基板Pは不良基板として正常な基板とは別に処理される。印刷機11、実装装置12、検査装置13は、「基板作業装置」の一例である。
データ管理装置20は、いわゆるパーソナルコンピュータであり、マウスやキーボード等の入力部21と、液晶パネルやタッチパネル等の表示部22と、CPUやメモリを備える。
データベース30は、後述する修理データ31を格納する記憶装置である。データベース30は、制御部を有している。制御部は、データ管理装置20からの要求に従い、修理データ31の検索や編集、追加、削除を行う。
データベース30は、例えば、実装装置12の製造元であるメーカーが管理するデータセンターに設置されている。
生産ライン10、データ管理装置20、データベース30は、有線又は無線の通信ネットワーク14を介して通信可能に接続されており、3者間で相互にデータを送受信できる。
この実施形態では、一つのデータベース30に対して、通信ネットワーク14を介して、3つの生産ライン10が接続されている。3つの生産ライン10は、一の管理者が管理する生産ラインであってもよいし、別々の管理者が管理する生産ラインであってもよい。一つのデータベース30に対して接続される生産ライン10の数は、1つでもよいし、複数でもよい。
2.実装装置12の構成
実装装置12は、図2及び図3に示すように、基台40、4つの部品供給装置41、コンベア42、ヘッドユニット43、Xビーム51、Yビーム52、ヘッド移動部44、基板カメラ45、2つの部品カメラ46、サイドカメラ47等を備えている。
基板Pは、コンベア42により上流側(図2の左側)から搬送され、作業位置48において部品Wの装着が完了すると、下流側(図2の右側)に搬送される。
部品供給装置41には、複数のフィーダ49が取り付けられている。各フィーダ49は、基板Pに装着する部品Wを供給する。
ヘッドユニット43は、複数の実装ヘッド50を昇降可能、かつ軸周りに回転可能に支持する。
Xビーム51は、ヘッドユニット43をX軸方向に往復移動可能に支持する。Yビーム52は、Xビーム51をY軸方向に往復移動可能に支持する。
ヘッド移動部44は、ヘッドユニット43をXビーム51に対してX軸方向に移動させるX軸モータ44X、Xビーム51をYビーム52に対してY方向に移動させるY軸モータ44Yを含む。
ヘッドユニット43は、X軸モータ44X、Y軸モータ44Yの駆動により、基台40上の任意の位置に移動することができる。
実装ヘッド50は、図3に示すように、軸状のヘッドシャフト55と吸着ノズル56とを含む。ヘッドシャフト55は中空形状であり、軸心部にエアの供給経路が設けられている。吸着ノズル56は、ヘッドシャフト55の先端(下端)に着脱可能に取り付けられている。
吸着ノズル56には、ヘッドシャフト55を介して、図示しない空気供給装置から負圧又は正圧が供給される。実装ヘッド50は、負圧の供給により、吸着ノズル56を用いて部品Wを吸着し、正圧の供給により、吸着した部品Wを解放する。
基板カメラ45は、ヘッドユニット43の側面に取り付けられており、イメージセンサ等の撮像素子、LED等の照明、撮像対象物で反射した光を撮像素子の受光面に結像する光学系等を有している。部品カメラ46、サイドカメラ47も同様の構成である。
基板カメラ45は、撮像面を下に向けており、基板Pを上方から撮影する。基板カメラ45により、基板Pの位置や部品Wを装着するランドの位置を確認できる。
部品カメラ46は、実装ヘッド50が吸着している部品Wを下方から撮影する。サイドカメラ47は、実装ヘッド50が吸着している部品Wを側方から撮影する。部品カメラ46及びサイドカメラ47により、実装ヘッド50が吸着した部品Wの吸着状態(吸着位置や吸着角度、吸着の成否)を確認できる。
図4は、実装装置12の電気的構成を示すブロック図である。コントローラ60は、実装装置12の制御装置である。コントローラ60は、CPU61とメモリ63とを有している。
コントローラ60には、コンベア42、モータ制御部65、基板カメラ45、部品カメラ46、サイドカメラ47、操作パネル64などの各装置が接続されている。
メモリ63は、基板Pに対する部品Wの装着作業を実行する装着プログラムや、基板Pの搬送プログラムを記憶している。
コントローラ60は、基板Pの生産開始後、搬送プログラムや装着プログラムに従って、コンベア42やヘッドユニット43を制御する。コンベア42は基板Pを基台中央の作業位置48に送り、ヘッドユニット43は基板Pに対する部品Wの装着作業を行う。なお、生産とは、部品未搭載の基板Pに対して部品Wを装着することにより、部品搭載済みの基板Pを製造することを意味する。
部品Wの装着作業においてエラーが発生して実装装置12が停止すると、コントローラ60は、エラー発生時における実装装置12の状態に関する情報をモータ制御部65、カメラ45~47、コンベア42から収集する。収集した情報は、後述するエラーログとしてメモリ63に記憶される。
3.修理データ31の説明
修理データ31は、過去に実施された修理の内容及び修理の結果が記録されたデータである。メーカーの修理担当者は、実装装置12を修理した場合、実施した修理の内容及び結果を新たな修理データ31としてデータベース30に記録する。修理データ31の記録は、メーカーの修理担当者に限らず、実装装置12の管理者がデータ管理装置20の入力部21を用いて行ってもよい。例えば、管理者がメーカーに修理を依頼せず、自ら修理作業を行った場合、管理者が修理データ31をデータベース30に記録してもよい。
図5は、データベース30に記録されている修理データ31のうち、マシンクラッシュ(実装装置内において構造物同士が衝突して破損するエラー)が発生した場合の修理データ31を示している。
修理データ31は、エラー情報32、修理作業情報33、復旧後生産情報34の3つの項目に分けられる。
エラー情報32は、実装装置12で発生したエラーに関する情報である。エラー情報32は、エラーログに含まれる情報や、管理者が実装装置12の破損状態を調査した結果に基づく情報である。エラーログとは、エラーが発生した時点における実装装置12の状態を、実装装置12自身が記録したデータである。エラーログは、実装装置12の機種、エラーの発生タイミング(マシン起動時、段取り時、生産時など)、エラーNo.の他、ヘッド移動部44におけるX軸とY軸の停止位置情報や、モータ44X、44Yの電流、電圧のログ情報、ヘッドシャフト55の停止位置情報等を含む。
エラーNo.とは、発生したエラーの種類に1対1で対応する番号である。
エラー情報32は、実装装置12の機種、発生タイミング、エラーNo.、故障箇所の各情報を含む。
修理作業情報33は、エラーの発生後に実装装置12に対して実際に行った具体的な修理作業に関する情報である。修理作業情報33は、修理種別33A、所要時間33B、等の情報を含む。
修理種別33Aは、修理形態に基づいて分けられた種別である。修理形態には、第1修理形態と第2修理形態がある。
第1修理形態は、生産ライン10の管理者がメーカーに修理を依頼する形態である。第1修理形態では、修理マニュアル等に従って、故障した部品、破損した部品がすべて新しい部品に交換される(以下、メーカー修理)。メーカー修理は、通常、実装装置12を完全に修理する完全修理である。メーカー修理後、実装装置12は、最大生産能力で生産を再開することができる。
第2修理形態は、生産ライン10の管理者がメーカーに修理を依頼することなく、自ら修理する形態である。第2修理形態では、故障した部品、破損した部品がすべて新しい部品に交換される場合と、一部のみ交換、応急処置される場合があり、完全修理と暫定修理を選択することができる(以下、ユーザー修理)。
暫定修理とは、実装装置12を構成する部品の一部が故障等により使用できなくなった場合に、実装装置12の機能を一部制限して、故障等した部品を使用しなくても基板Pを生産できるようにする修理をいう。例えば、複数あるシャフト(ヘッドシャフト55)のうちの一部が破損した場合、破損したシャフトを使用せず、破損していないシャフトのみを使用するようにプログラムを変更することは、暫定修理に含まれる。また、複数あるノズル(吸着ノズル56)のうちの一部が破損した場合、破損したノズル、及び破損したノズルが取り付けられたシャフトを使用せず、破損していないノズルを使用するようにプログラムを変更することも、暫定修理に含まれる。暫定修理により、生産能力は制限を受けるものの、完全修理に比べて早期に生産を再開することができる。
所要時間33Bは、修理作業の準備を開始してから、修理作業を完了して生産ライン10が生産を再開できる状態にするまでに要した時間である。所要時間33Bは、作業を開始するまでの準備に要した時間(図5中「作業準備」)と、実際の修理作業にかかった時間(図5中「作業時間」)の合計である。
図5のデータNo.001は、マシンクラッシュによりシャフト曲がりが発生し、実施した修理作業がシャフトの交換であった場合の修理データ31である。シャフトを交換する場合、修理作業の開始前に新品のシャフトを準備しておく必要がある。シャフトの納期が7日、シャフト交換の作業に1日かかる場合、所要時間33Bは7日+1日=8日である。なお、シャフトの交換は、メーカーの修理担当者により行われるメーカー修理である。
ユーザー修理では、修理作業を開始する前の作業準備として、管理者による破損状態の確認が必要である。例えば、データNo.002の場合、破損状態の入念確認が4時間、修理作業が6時間であり、所要時間33Bは4時間+6時間=10時間となる。
復旧後生産情報34は、復旧させた実装装置12の生産能力に関する情報である。復旧後生産情報34は、「復旧率34A」等の情報を含んでいる。
復旧率34Aは、正常状態の生産能力に対する、修理後の生産能力の割合を表した数値である。メーカー修理(完全修理)が行われた場合、復旧率34Aは100%である。
復旧率34Aは、実装装置12の修理が完了して生産ライン10を再稼働させた後、実装装置12を実際に稼働させて得られた生産実績データ(サイクルタイムや単位時間あたりの搭載数)に基づいて算出する。例えば、故障前における実装装置12の部品搭載数の実測値が1時間あたり最大10000個であり、ユーザー修理後における部品搭載数の実測値が1時間あたり最大8000個であれば、ユーザー修理後の復旧率34Aは80%となる。
復旧率34Aは、生産実績から算出する場合に限らず、部品の装着状況から推定することもできる。例えば、修理の前後で生産に使用するシャフトが5本から3本に減少した場合、復旧率34Aは3/5、つまり60%と推定できる。
図5のデータNo.001~003は、同一のエラーに対して異なる内容の修理で対処した場合の修理データ31である。同一のエラーへの対処であっても、修理作業の内容によって、所要時間33B及び復旧率34Aは大きく異なる。データNo.001~003の所要時間33Bは、それぞれ8日、10時間、1時間である。また、データNo.001~003の復旧率34Aは、それぞれ100%、60%、30%である。復旧率34Aが高い修理作業ほど、生産再開までの所要時間33Bが長くなる傾向があり、両者はトレードオフの関係にある。
4.データベースの検索について
管理者がデータ管理装置20に検索条件を入力すると、データ管理装置20が検索条件をデータベース30に送信して検索を要求する。データベース30は、受信した検索条件で検索を実行し、検索結果をデータ管理装置20に送信する。データ管理装置20は、検索結果を管理者に提示する。
検索条件を構成する個々の検索キーは、以下の(A)~(F)である。(A)~(F)の6つの検索キーのうち、(A)から(C)の3つの検索キーは、検索の実行に必須のキーであり、管理者は3つ全てを入力する必要がある。一方、(D)から(F)の3つの検索キーは任意入力であり、管理者は少なくとも一つのキーを入力すればよい。管理者が入力しなかった検索キーは、検索条件には含まれない。
(A)実装装置の機種
(B)発生タイミング
(C)エラーNo.
(D)修理種別
(E)所要時間
(F)復旧率
検索キー(A)は、実装装置12の機種である。生産ライン10は複数機種の実装装置12を含む場合があるが、本実施形態では、説明を簡単にするために全て機種「A」としている。
検索キー(B)は、エラーが発生した時点における実装装置12の運転状態(マシン起動時、段取り時、生産時など)である。検索キー(A)、(B)ともに、エラーの発生時に実装装置12がメモリ63に記録したエラーログに含まれる情報である。
検索キー(C)は、実装装置12に発生したエラーの種類に対応する番号である。管理者は、実装装置12の破損状態を調査してエラーの種類を判断し、エラーNo.を特定する。
検索キー(D)は、修理種別である。「メーカー修理」、「ユーザー修理」から管理者が選択して入力する。
検索キー(E)は、修理完了までに要する時間である。例えば「8日以内」「12時間以内」のように、管理者が許容できる所要時間の上限値を入力する。
検索キー(F)は、修理完了後の復旧率である。例えば「50%以上」、「70%以上」のように、管理者が許容できる復旧率の下限値を入力する。
管理者は、検索キー(D)~(F)を入力するにあたり、エラーの発生時に生産中であった基板Pの生産計画を考慮するとよい。
具体的には、基板Pの生産計画(納期)に余裕がある場合、管理者は、検索キー(D)に「メーカー修理」と入力して検索を実行する。図6は、メーカー修理を選択した場合の検索キーの一覧(検索条件)と検索結果を示している。
この例では検索条件に合致する検索結果は、データNo.001となる。
データ管理装置20は、データNo.001の内容を表示部22に表示して管理者に提示する。No.001はメーカー修理の修理データ31であるため、管理者は、メーカーに対してメーカー修理を依頼する。メーカー修理後の復旧率34Aは100%となり、管理者は、故障箇所のない実装装置12で生産を再開できる。
また、管理者は検索キー(E)に任意の所要時間を入力することで、入力した時間内に修理が完了する修理データ31を検索することもできる。
図7は、検索キー(E)に「2時間以下」と入力した場合の検索条件と検索結果を示す。
検索条件に合致する検索結果は、データNo.003である。データ管理装置20は、検索結果としてデータNo.003の内容を表示部22に表示して管理者に提示する。管理者は、提示された修理データ31を参照して修理を実施する。No.003の修理作業の所要時間33Bは60分であるから、管理者は、2時間以内に修理を完了して生産を再開できる。検索キー(E)の入力は、生産の早期再開を優先したい場合に有効である。
管理者は、3つの検索キー(D)~(F)のうち、2つ以上入力して検索することもできる。例えば、12時間以内に復旧率50%以上で生産を再開しなければならない場合には、管理者は、検索キー(E)に「12時間以下」、検索キー(F)に「50%以上」と入力して検索を実行する。図8に、検索条件と検索結果を示す。
検索条件に合致する検索結果は、データNo.002である。データ管理装置20は、No.002の修理データ31を表示部22に表示して管理者に提示する。管理者は、No.002のデータを参照して、実装装置12の修理を行う。
No.002の修理作業の所要時間33Bは10時間、復旧率34Aは60%である。管理者は、要求を満たす所要時間33B及び復旧率34Aで、生産を再開できる。
5.フローチャートの説明
復旧支援処理について、図9のフローチャートを参照して説明する。
基板Pの生産が始まると、実装装置12は、基板Pに対して部品Wの吸着、認識、装着を行う。基板Pの生産中に、実装装置12にエラーが発生すると、生産ライン10は停止する(S10)。
生産ライン10が停止すると、実装装置12は、エラーが発生した時点における実装装置12の状態を記録したエラーログを作成してメモリ63に保存する。
生産ライン10の管理者は、エラーログを参照して、エラーログに含まれる、実装装置12の機種、発生タイミング、エラーNo.をそれぞれ読み取る。エラーNo.は、管理者が実装装置12の状態を確認したうえで決定してもよい。管理者は、読み取った情報を検索キー(A)~(C)としてデータ管理装置20に入力する(S20)。
データ管理装置20は、検索キー(A)~(C)をデータベース30に送信し、データベース30は検索を実行する(S30)。データベース30は検索結果をデータ管理装置20に送信する。
次に、データ管理装置20は、検索にヒットした修理データ31の有無を判断する(S40)。
ヒットした修理データ31が一つもない場合は(S40:NO)、今回発生したエラーと同一のエラーに対処した事例が過去に存在せず、管理者は過去の修理データ31を参照してユーザー修理を行うことができない。したがって、データ管理装置20は、メーカーに対し、修理担当者によるメーカー修理を要求する。要求を受けたメーカーの修理担当者は、実装装置12の修理を実施する。修理後、管理者は、生産ライン10による基板Pの生産を再開する(S110)。
1以上の修理データ31がヒットした場合(S40:YES)、データ管理装置20は、絞り込み検索に必要な検索キー(D)~(F)を管理者に要求する。
管理者は、修理後の実装装置12に求める条件(修理種別、所要時間、復旧率)を、検索キー(D)~(F)としてデータ管理装置20に入力する(S45)。
データ管理装置20は、検索キー(D)~(F)をデータベース30に送信し、データベース30は、S30の検索結果に対する絞り込み検索を行う(S50)。データベース30は絞り込み検索の検索結果をデータ管理装置20に送信する。
データ管理装置20は、絞り込み検索でヒットした修理データ31の有無を判断する(S60)。ヒットした修理データ31が無い場合(S60:NO)、管理者は、検索キー(D)~(F)を変更して、データ管理装置20に入力する(S100)。データ管理装置20は、変更後の検索キー(D)~(F)により、S30で得られた検索結果に対して絞り込み検索を行う(S50)。
検索キーの変更は、検索キー(D)において、修理種別を変更すること、又は検索キー(E)(F)に含まれる数値を変更することをいう。
例えば、検索キー(E)において、所要時間「4時間以下」を「10時間以下」に変更し、検索キー(F)において、復旧率「60%以上」を「30%以上」に変更する。
絞り込み検索を行った結果、検索キー(D)~(F)を満たす修理データ31がヒットした場合(S60:YES)、データ管理装置20は、ヒットした修理データ31を表示部22に表示して管理者に提示する。複数の修理データ31がヒットした場合は、管理者は、提示された複数の修理データ31から、1つの修理データ31を選択する(S70)。
参照する修理データ31が決定すると(S70)、管理者は、その修理データ31に含まれる修理作業情報33を参考にして実装装置12の修理を行う。修理作業が完了すると、管理者は生産ライン10による基板Pの生産を再開する(S80)。
生産の再開後、管理者は、実装装置12の生産実績に基づいて復旧率34Aを算出する。管理者は、実施した修理について、実際の所要時間33B及び復旧率34Aを含む修理データ31の各項目をデータ管理装置20に入力する。データ管理装置20は、入力された情報を、新たな修理データ31としてデータベース30に登録する(S90)。新たに登録された修理データ31は、次回以降の検索において検索の対象となる。
6.効果説明
データベース30は、実装装置12に対して実施された過去の修理データ31を格納している。データ管理装置20は、管理者が入力する検索条件(検索キー(A)~(F))に基づいてデータベース30に修理データ31を検索させ、検索条件に合致する修理データ31を管理者に提示する。
管理者は、提示された修理データ31を参照して、故障した実装装置12の修理を実施できるため、管理者とメーカーとの間で実装装置12の破損状況や修理内容について相互に連絡を取らなくてもよい。これにより、復旧までの時間を短縮して、基板Pの生産を早期に再開することができる。
本実施形態では、検索条件は、修理種別33A、所要時間33B、復旧率34Aのうち、少なくともいずれか一つを含んでいる。このようにすると、データ管理装置20は、データベース30に格納された過去の修理データ31の中から、管理者が設定する検索条件に近い修理データ31を管理者に提示できる。
本実施形態では、データ管理装置20は、実装装置12の修理が実施された場合、実施された修理に関するデータを新たな修理データ31としてデータベース30に格納する。このようにすると、検索の対象になる修理データ31の数が増加して、次回以降のエラーへの対処に役立てることができる。
データ管理装置20は、検索条件に合致する修理データ31が存在しない場合、メーカーに対し、実装装置12のメーカー修理を要求する。このようにすると、管理者による検索結果の判断を待たずにメーカー修理を開始でき、エラーへの対応を早くすることができる。
<実施形態2>
実施形態1の復旧支援システムSでは、管理者がエラーログを参照してエラー情報32(機種、発生タイミング、エラーNo.)を読み取り、これらのエラー情報32を検索キー(A)~(C)として、データ管理装置20に入力した(図9のS20)。
実施形態2のフローチャートを図10に示す。図10中の破線で囲った部分が実施形態1との相違点であり、他の部分は実施形態1と同一である。
実施形態2では、実装装置12にエラーが発生して生産ライン10が停止した場合(S10)、実装装置12が故障の状況を自己診断する(S21)。具体的には、CPU61が、エラーログに含まれる情報に基づいてエラーの種類を診断し、エラーの種類に対応するエラーNo.(検索キー(C))を診断結果として出力する。実装装置12は、エラーログに含まれる検索キー(A)、(B)と、CPU61が出力した検索キー(C)とを、データベース30に送信する。以降のフローは実施形態1と同様である。
この構成では、実装装置12が故障の状況を自己診断して、診断結果に基づき検索キー(A)~(C)をデータベース30に送信する。管理者による故障状況の確認や、エラーの種類の判断が不要になり、管理者の負担が低減する。
<実施形態3>
実施形態1の復旧支援システムSでは、データ管理装置20は、検索結果としてデータベース30が出力する修理データ31を管理者に提示した(S70)。これに対し、実施形態3の復旧支援システムSは、出力した修理データ31の修理種別33Aが、メーカー修理か、ユーザー修理かを、データ管理装置20が判断する。
実施形態3のフローチャートを図11に示す。図11中の破線で囲った部分が実施形態1との相違点である。他の部分は実施形態1と同一である。
S71は、絞り込み検索にヒットした修理データ31が存在する場合(S60:YES)に実行される。ヒットした修理データ31の修理種別33Aがメーカー修理である場合(S71:YES)、データ管理装置20は、メーカーに実装装置12の修理を指示する(S73)。具体的には、通信ネットワーク14を介して、ヒットした修理データ31やエラーログをメーカーに送信するとともに、メーカーの修理担当者の訪問を要求する。
メーカーは、受信した修理データ31等に基づいて、修理に必要な部材を手配するなど修理の準備を開始する。準備ができ次第、修理担当者はユーザーを訪問して修理(メーカ修理)を実施し、修理が完了すると生産が再開される(S80)。
ヒットした修理データ31の修理種別33Aがユーザー修理である場合(S71:NO)、データ管理装置20は、管理者に実装装置12の修理を指示する(S72)。具体的には、ヒットした修理データ31を提示するだけでなく、実装装置12の確認箇所、修理に必要な部材の手配方法、修理作業の内容や詳細な手順等を表示部22に表示する。管理者は、データ管理装置20の指示に従って修理を実施し、修理が完了すると生産が再開される(S80)。
このようにすると、メーカーまたは管理者が、故障の発生に対して迅速に対応できるため、生産ライン10が停止している期間を短くして早期に生産を再開することができる。
<他の実施形態>
(1)上記実施形態では、基板作業装置として実装装置12を例示したが、基板作業装置は実装装置12に限られない。生産ライン10に含まれる印刷機11や検査装置13であってもよい。生産ライン10に含まれていて、基板Pに対して何らかの作業を行う装置は、基板作業装置に含まれる。
(2)上記実施形態では、メーカーが管理するデータセンターにデータベース30が設置される場合を例示したが、データベース30は他の場所にあってもよい。例えば管理者が管理するデータセンターに設置されていてもよい。
(3)上記実施形態では、生産ライン10は2台の実装装置12を有しているが、生産ライン10が有する実装装置12の数は、1台でもよいし、3台以上であってもよい。
(4)上記実施形態では、作業準備に要する時間、作業時間、所要時間33Bは、下限値と上限値を組み合わせた「範囲」で表してもよい。例えば、作業準備が5~7日、作業時間が1~2日とすると、所要時間33Bは最短で5日+1日=6日、最長で7日+2日=9日となり、6~9日と表すことができる。
(5)上記実施形態では、マシンクラッシュによるシャフト曲がりのエラーが発生した場合の修理データ31の検索について説明したが、発生するエラーはこれに限られない。具体的には、吸着ノズル56の先端汚れ、カメラ(基板カメラ45等)の故障等、多くの種類のエラーが発生し得る。吸着ノズル56の先端汚れが発生した場合は、ユーザーがノズルの洗浄や交換を行う(ユーザー修理)。カメラの故障が発生した場合は、メーカーの修理担当者がユーザーを訪問して修理を行う(メーカー修理)。
また、ヘッド移動部44を構成するギヤや、コンベア42を構成するベルト、ケーブル等が摩耗してエラーが発生することもある。例えば、基板搬送用のベルトが摩耗して基板搬送に関するエラーが発生したときは、搬送速度を下げるようにプログラムを変更する暫定修理を行う。
これらのエラーが発生した場合も、上記実施形態と同様に、データベース30に格納された過去の修理データ31の検索が行われる。
(6)上記実施形態では、検索にヒットした修理データ31が存在しない場合、データ管理装置20がメーカーに対してメーカー修理を要求した(S110)。ヒットした修理データ31が存在しない旨を、データ管理装置20が管理者に報知し、管理者がメーカーに連絡してメーカー修理を要求してもよい。
10 生産ライン
12 実装装置
20 データ管理装置
30 データベース
31 修理データ
32 エラー情報
33 修理作業情報
33A 修理種別
33B 所要時間
34 復旧後生産情報
34A 復旧率
30 データベース
S 復旧支援システム

Claims (7)

  1. 回路基板の生産に使用される基板作業装置の復旧支援システムであって、
    データベースと、
    前記データベースと通信可能に接続されたデータ管理装置と、を備え、
    前記データベースは、前記基板作業装置の過去の修理データを格納し、
    前記データ管理装置は、管理者が入力する検索条件に基づいて前記データベースに前記修理データを検索させ、前記検索条件に合致する前記修理データを管理者に提示する、復旧支援システム。
  2. 請求項1に記載の基板作業装置の復旧支援システムであって、
    前記検索条件は、前記基板作業装置に対する修理の修理種別、所要時間及び復旧率のうち、少なくともいずれか一つを含む、復旧支援システム。
  3. 請求項2に記載の基板作業装置の復旧支援システムであって、
    前記修理種別は、メーカー修理、及びユーザー修理のうち、少なくとも一つを含む、復旧支援システム。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の基板作業装置の復旧支援システムであって、
    前記基板作業装置が故障により停止した場合、前記基板作業装置は、故障の状況を自己診断した診断結果を前記データ管理装置に送信し、
    前記データ管理装置は、前記診断結果を含む前記検索条件に基づき、前記データベースに前記修理データを検索させる、復旧支援システム。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の基板作業装置の復旧支援システムであって、
    前記データ管理装置は、前記基板作業装置の修理が実施された場合、実施された修理データを新たな修理データとして前記データベースに格納する、復旧支援システム。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の基板作業装置の復旧支援システムであって、
    前記データ管理装置は、
    管理者に提示する前記修理データに、メーカーが行った前記修理データのみ含まれる場合、メーカーに対して前記基板作業装置の修理を指示し、
    管理者に提示する前記修理データに、管理者が行った前記修理データのみ含まれる場合、管理者に対して前記基板作業装置の修理を指示する、復旧支援システム。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の基板作業装置の復旧支援システムであって、
    前記データ管理装置は、前記検索条件に合致する前記修理データが存在しない場合、メーカーに対し、前記基板作業装置の修理を要求する、復旧支援システム。
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