JP2023090410A - 着磁装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】線状部材の着磁において、所定の着磁対象範囲を精度良く着磁できる着磁装置を提供することを目的とする。【解決手段】線状部材を着磁する着磁装置であって、第1端部と前記第1端部の反対側に位置する第2端部とを有すると共に、第1端部と第2端部とが離間して互いに対向するように湾曲された着磁ヨークと、着磁ヨークに巻回され、電圧の印加により第1端部と第2端部との間に磁界を発生させる着磁コイルと、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、着磁装置に関する。
非着磁の磁性材料に磁気を持たせる際には、着磁装置が用いられる。着磁装置としては、例えば、特許文献1には、ヨークハウジングの外周部から磁性材料を着磁して永久磁石を形成する着磁装置が開示されている。特許文献2には、複数の未着磁磁石素材から構成された組立体を着磁する着磁装置が開示されている。また、特許文献3には、磁石構造体に保持された複数の磁石を着磁する着磁装置が開示されている。
特開2007-306714号公報 特開2018-201018号公報 特開2019-193404号公報
一方、生体管腔内に挿入された医療用デバイスの位置を、着磁された医療デバイスが発する磁気を利用して確認する技術の開発が進められている。ここで、医療用デバイスを着磁する場合、例えば、着磁コイル内に医療用デバイスの一部分を配置して着磁することが考えられる。このとき、医療用デバイスにおいては、着磁コイル内に配置された部分だけではなく、着磁コイル外に配置された部分まで着磁コイル外に漏れた磁束により着磁されてしまうという課題があった。なお、このような課題は、例えば、ガイドワイヤ、カテーテル、注射針等の医療デバイスの全般に共通する。以降、これらの医療デバイスを「線状部材」とも呼ぶ。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、線状部材の着磁において、所定の着磁対象範囲を精度良く着磁することが可能な着磁装置を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、着磁装置が提供される。この着磁装置は、線状部材を着磁する着磁装置であって、第1端部と前記第1端部の反対側に位置する第2端部とを有すると共に、前記第1端部と前記第2端部とが離間して互いに対向するように湾曲された着磁ヨークと、前記着磁ヨークに巻回され、電圧の印加により前記第1端部と前記第2端部との間に磁界を発生させる着磁コイルと、を備える。
この構成によれば、着磁コイルへ電圧を印加することにより、離間している第1端部と第2端部との間に磁界が発生する。このため、線状部材の一部を第1端部と第2端部との間に配置して着磁コイルに電圧を印加した場合、第1端部と第2端部との間に配置された範囲の線状部材と着磁ヨークとによって環状の磁気回路(閉磁路)が形成される。したがって、線状部材のうち第1端部と第2端部との間に配置された範囲を精度良く着磁することができる。すなわち、この構成の着磁装置によれば、所定の着磁対象範囲を精度良く着
磁できる。
(2)上記形態の着磁装置において、前記第1端部は、前記線状部材を収容する第1収容部を有し、前記第2端部は、前記線状部材を収容する第2収容部を有していてもよい。
この構成によれば、第1収容部及び第2収容部により線状部材が収容された状態で第1端部と第2端部との間に配置された範囲の部分の線状部材を着磁することができる。したがって、着磁の際に線状部材内を通る磁束の分布が偏ることを抑制しつつ、線状部材を着磁することができる。
(3)上記形態の着磁装置において、さらに、前記第1収容部から前記第2収容部までの間に設けられ、前記間において前記線状部材を収容して前記線状部材の移動を規制する移動規制部を備え、前記第1収容部及び前記第2収容部は、前記移動規制部を介して前記線状部材を収容していてもよい。
この構成によれば、線状部材の移動を規制する移動規制部を介して線状部材が第1収容部及び第2収容部に収容される。着磁の際、線状部材は着磁されるのを妨げるために線状部材に加えられた磁気エネルギーを運動エネルギーに変換して移動しようとする傾向がある。そのため、この構成によれば、線状部材が移動規制部に収容されていることから、そのような着磁を起因とした線状部材の移動を規制できる。したがって、磁気エネルギーが運動エネルギーに変換されることを抑制できるため、効率良く線状部材に着磁することができる。また、線状部材のうち第1端部と第2端部との間に配置された範囲に比較的強い磁気を持たせようとして着磁する際、その範囲の部分の線状部材が大きく動いて変形してしまうことも抑制できる。すなわち、着磁対象範囲に変形が生じることを抑制できる。
(4)上記形態の着磁装置において、前記着磁ヨークは、前記第1端部を有する棒状の第1本体部と、前記第2端部を有する棒状の第2本体部と、前記第1本体部と前記第2本体部とを接続する棒状の接続部であって、前記着磁コイルが巻回された接続部と、を有しており、前記第1本体部と前記第2本体部とが成す角度は、90度以上かつ180度以下であってもよい。
この構成によれば、第1本体部と第2本体部とが成す角度は、90度以上かつ180度以下である。このため、第1端部と第2端部とが離間している方向に第1本体部と第2本体部とを投影したときに第1本体部と第2本体部とが重なる部分の面積を、小さくすることができる。第1本体部と第2本体部とが重なる部分の面積が大きいほど、着磁の際に第1端部と第2端部との間に配置された線状部材を介さずに、第1本体部から第2本体部へ磁束が漏れやすくなる。そのため、この構成によれば、その面積が小さくなっていることから、第1本体部から第2本体部への漏れ磁束が生じるのを抑制できるため、効率良く線状部材に着磁することができる。
(5)上記形態の着磁装置において、前記接続部は伸縮可能に構成されており、前記接続部を伸縮させることにより、前記第1端部と前記第2端部との間の距離を調整してもよい。
この構成によれば、第1端部と第2端部との間の距離を任意に調整できることから、線状部材のうち着磁対象範囲を所望の範囲に調整することができる。そのため、第1端部と第2端部との離間距離が異なる複数の着磁装置を準備することなく、着磁された範囲が異なる線状部材を作製することができる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、着磁装置、着磁装置を含むシステム、着磁のために線状部材を固定する装置などの形態で実現することができる。
第1実施形態の着磁装置の構成を例示した説明図である。 第1端部の構成を例示した説明図である。 着磁コイルに電圧を印加した際に発生する磁束を示した説明図である。 +X軸方向側から見た第1端部を図示した説明図である。 第2実施形態の着磁装置の概略構成を示す説明図である。 第1端部の構成を例示した説明図である。 第3実施形態の着磁装置の概略構成を示す説明図である。 第1本体部と第2本体部とが重なる部分の面積を図示した説明図である。 第1本体部と第2本体部とが重なる部分の面積を図示した説明図である。 第4実施形態の着磁装置の概略構成を示す説明図である。 第1本体部と第2本体部とが重なる部分の面積を図示した説明図である。 第5実施形態の着磁装置の概略構成を示す説明図である。 第6実施形態の着磁装置の概略構成を示す説明図である。 第7実施形態の着磁装置の概略構成を示す説明図である。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態の着磁装置1の構成を例示した説明図である。着磁装置1は、線状部材であるガイドワイヤGWを着磁する。着磁装置1に着磁される線状部材としては、ガイドワイヤGWのほかに、カテーテル、注射針等が挙げられる。着磁装置1は、着磁ヨーク5と、着磁コイル40と、を備えている。着磁ヨーク5は、第1端部12と第1端部12の反対側に位置する第2端部22とを有すると共に、第1端部12と第2端部22とが離間して互いに対向するように湾曲している。着磁ヨーク5には、パーマロイやパーメンジュール、電磁鋼板等の公知の軟磁性材料を用いることができる。なお、図1には、相互に直交するXYZ軸が図示されている。X軸は着磁装置1の幅方向に対応し、Y軸は着磁装置1の奥行方向に対応し、Z軸は着磁装置1の高さ方向に対応する。
着磁ヨーク5は、第1本体部10と、第2本体部20と、接続部30と、を有している。接続部30は、X軸方向に沿って延び、第1本体部10と第2本体部20とを接続する棒状部材である。接続部30のうちX軸方向における中央部分には、着磁コイル40が巻回されている。第1本体部10は、接続部30の一方の側に接続され、Z軸方向に沿って延びている棒状部材である。第1本体部10は、接続部30に接続されている側とは反対側に第1端部12を有する。
図2は、第1端部12の構成を例示した説明図である。図2(A)及び図2(B)には、+X軸方向側から見た第1端部12が図示されている。図2(A)及び図2(B)には、ガイドワイヤGWは図示されていない。第1端部12は、固定部14と、可動部16と、第1収容部18と、を有する。可動部16は、図2(A)(B)に示すように、図示しないヒンジにより固定部14に対して回動可能に構成されている。
第1収容部18は、第1端部12をX軸方向に貫通している貫通孔である。第1収容部18は、線状部材であるガイドワイヤGWを収容する。ここで収容とは、線状部材のうち任意の横断面の周囲が覆われている状態をいう。図1でいえば、ガイドワイヤGWのうち第1収容部18の内側に配置された部分の横断面(YZ平面における断面)は覆われている状態ということである。第1収容部18は、図2(A)(B)に示すように、可動部16の回動に応じて開閉され、図2(B)の状態であるときに着磁装置1の外部からガイドワイヤGWを受け入れる。第1収容部18に収容されたガイドワイヤGWは、全周にわたって第1収容部18の内面と接触するように構成されている。なお、本実施形態では、ガイドワイヤGWは、全周にわたって第1収容部18の内面と接触しているが、それに限られず、ガイドワイヤGWの全周のうち2分の1以上の部分が第1収容部18の内面と接触
していればよい。
第2本体部20は、接続部30のうち第1本体部10が接続されている側とは反対側に接続され、Z軸方向に沿って延びている棒状部材である。第2本体部20は、接続部30に接続されている側とは反対側に第2端部22を有する。第2端部22は、固定部24、可動部26及び第2収容部28を有する。固定部24及び可動部26は、第1端部12における固定部14及び可動部16と同様である。第2収容部28は、第1端部12における第1収容部18と同様に、第2端部22をX軸方向に貫通している貫通孔であり、線状部材であるガイドワイヤGWを収容する。第2収容部28に収容されたガイドワイヤGWは、第1収容部18と同様に、全周にわたって第1収容部18の内面と接触するように構成されている。なお、第2収容部28についても、ガイドワイヤGWの全周のうち2分の1以上の部分が第2収容部28の内面と接触していればよい。第2収容部28は、ガイドワイヤGWの延伸方向(図1ではX軸方向)において第1収容部18が収容する部分とは異なる部分を収容する。すなわち、ガイドワイヤGWが第1収容部18及び第2収容部28に収容された状態では、第1端部12と第2端部22との間にガイドワイヤGWの一部が配置されることになる。
図3(A)は、着磁コイル40に電圧を印加した際に発生する磁束の方向を示した説明図である。着磁コイル40は、着磁ヨーク5に巻回され、電圧の印加により第1端部12と第2端部22との間に磁界を発生させる。図3(A)において、磁束は、白抜き矢印で示されるように、着磁コイル40の一方から第1本体部10を経由して第1端部12と第2端部22との間に配置された部分のガイドワイヤGWを通ったのち、第2本体部20を経由して着磁コイル40の他方へ向かっている。このように、着磁コイル40に電圧が印加された際には、第1端部12と第2端部22との間に配置された範囲の部分のガイドワイヤGWと着磁ヨーク5とによって環状の磁気回路(閉磁路)が形成される。そして、そのような磁気回路を流れる磁束は、ガイドワイヤGWのうち第1端部12と第2端部22との間に配置された範囲の部分を通ることから、この範囲の部分のガイドワイヤGWが着磁されることになる。
図3(B)は、比較例の着磁装置1Pに電圧を印加した際に発生する磁束の方向を示した説明図である。着磁装置1Pは、着磁コイル40内にガイドワイヤGWを配置して着磁する装置である。図3(B)において、磁束は、白抜き矢印で示されるように、着磁コイル40の内側において一方から他方(+X軸方向側)へ向かうとともに、着磁コイル40の外側において他方から一方(-X軸方向側)へ向かっている。着磁コイル40に電圧が印加された際には、着磁コイル40の内側から外側に漏れ出た磁束が再び着磁コイル40の内側に戻る磁気回路(開磁路)が形成される。このような着磁装置1Pにおいては、ガイドワイヤGWのうち、着磁コイル40内に配置された範囲AR1の部分のみならず、着磁コイル40外に配置された範囲AR2及び範囲AR3の部分まで着磁される。したがって、所定の着磁対象範囲(例えば、範囲AR1)を着磁しようとする際の精度は低い。
一方、図3(A)に示された着磁装置1では、上述したように、ガイドワイヤGWのうち第1端部12と第2端部22との間に配置された範囲の部分が着磁される。換言すれば、第1端部12と第2端部22との間に配置されていない部分が着磁されてしまうことを抑制することができる。したがって、第1端部12と第2端部22との間の距離がガイドワイヤGWの着磁対象範囲と等しくなるよう設計すれば、ガイドワイヤGWのうち所定の着磁対象範囲を精度良く着磁できる。また、着磁装置1Pと比べて、着磁装置1では、着磁コイル40内にガイドワイヤGWを配置することなくガイドワイヤGWを着磁可能であることから、装置設計における自由度が高い。
また、着磁装置1Pと比べて、着磁装置1の方がガイドワイヤGWをより強く着磁でき
ることが実験で確認されている。図3(B)に示した着磁装置1Pでは、着磁コイル40の内側において一方から他方(+X軸方向側)へ向かう磁束には、着磁コイル40内に配置されたガイドワイヤGWを通る磁束と、そのガイドワイヤGWと着磁コイル40との間に存在する空間を通る磁束とが含まれると考えられる。したがって、一方から他方(+X軸方向側)へ向かうすべての磁束がガイドワイヤGWに集中している状態ではないと考えられる。一方、図3(A)に示した本実施形態の着磁装置1では、第1本体部10から第2本体部20へ向かう磁束は、すべて第1端部12と第2端部22との間に配置された部分のガイドワイヤGWに集中すると考えられる。このような磁束の集中が、ガイドワイヤGWへの着磁効率を向上させていると推定される。
以上説明したように、第1実施形態の着磁装置1によれば、着磁コイル40へ電圧を印加することにより、離間している第1端部12と第2端部22との間に磁界が発生する。このため、ガイドワイヤGWの一部を第1端部12と第2端部22との間に配置して着磁コイル40に電圧を印加した場合、第1端部12と第2端部22との間に配置された範囲のガイドワイヤGWと着磁ヨーク5とによって環状の磁気回路(閉磁路)が形成される。したがって、ガイドワイヤGWのうち第1端部12と第2端部22との間に配置された範囲を精度良く着磁することができる。すなわち、第1実施形態の着磁装置1によれば、所定の着磁対象範囲を精度良く着磁できる。
また、本実施形態では、第1端部12は、ガイドワイヤGWを収容する第1収容部18を有し、第2端部22は、ガイドワイヤGWを収容する第2収容部28を有している。この構成によれば、第1収容部18及び第2収容部28によりガイドワイヤGWが収容された状態で第1端部12と第2端部22との間に配置された範囲の部分のガイドワイヤGWを着磁することができる。したがって、着磁の際にガイドワイヤGW内を通る磁束の分布が偏ることを抑制しつつ、ガイドワイヤGWを着磁することができる。
磁束の分布の偏りが抑制できることについて、図4を用いて詳細に説明する。図4(A)には、第1収容部18にガイドワイヤGWが収容された状態において、+X軸方向側から見た第1端部12が図示されている。一方、図4(B)には、比較例の第1端部12PにガイドワイヤGWが挟持された状態において、+X軸方向側から見た第1端部12Pが図示されている。第1端部12Pにおいては、把持部14mと把持部14nとの間の距離Lは調整ネジ19pを回転させることにより調整可能に構成されている。この距離Lを調整することにより、把持部14mと把持部14nとの間にガイドワイヤGWが把持される。図4(B)においては、ガイドワイヤGWの横断面の周囲のうち一部は把持部14m,14nによって把持されているが、全体は覆われていない。このような状態において、磁束が第1端部12Pを介してガイドワイヤGWへ流れる際には、ガイドワイヤGWの横断面のうち把持部14m,14nと接触している部分からしか磁束がガイドワイヤGW内に流れ込まないため(白抜き矢印)、ガイドワイヤGWの横断面においてガイドワイヤGW内を通る磁束の分布に偏りが生じる可能性が高くなる。一方、図4(A)においては、ガイドワイヤGWの横断面の周囲は第1収容部18に覆われている。このような状態において、着磁コイル40への電圧印加により発生した磁束が第1端部12を介してガイドワイヤGWへ流れる際には、ガイドワイヤGWの横断面のうち全周から磁束がガイドワイヤGW内に流れ込むため(白抜き矢印)、ガイドワイヤGWの横断面においてガイドワイヤGW内を通る磁束の分布に偏りが生じる可能性は低い。したがって、着磁装置1では、ガイドワイヤGW内を通る磁束の分布が偏ることを抑制しつつ、ガイドワイヤGWを着磁することができるということである。その結果、全周にわたって均一に着磁されたガイドワイヤGWの製造が可能となる。なお、本実施形態とは異なり、ガイドワイヤGWが全周にわたって第1収容部18の内面及び第2収容部28の内面と接触しておらず、ガイドワイヤGWの全周のうち2分の1以上の部分が第1収容部18の内面及び第2収容部28の内面とそれぞれ接触している場合であっても、同様に、ガイドワイヤGW内を通る磁束の分布
が偏ることを抑制しつつ、ガイドワイヤGWを着磁することはできる。例えば、図4(C)に示された第1端部12eでは、ガイドワイヤGWが全周にわたって第1収容部18eの内面と接触していないが全周のうち2分の1以上の部分が第1収容部18eの内面と接触している。また、図4(D)に示された第1端部12fでは、ガイドワイヤGWは収容されていない状態であるが、全周のうち2分の1以上の部分が溝部17(第1端部12f)の内面と接触している。このように、図4(C)(D)に示された第1端部12e,fであっても、図4(B)に示された第1端部12Pと比べて、磁束の分布の偏りを抑制することができる。むろん、ガイドワイヤGWが全周にわたって第1収容部18の内面及び第2収容部28の内面と接触している方が、磁束の分布の偏りを抑制することができる。
<第2実施形態>
図5は、第2実施形態の着磁装置1Aの概略構成を示す説明図である。第2実施形態の着磁装置1Aは、第1実施形態の着磁装置1(図1)と比べて、着磁ヨーク5とは異なる着磁ヨーク5aを備える点が異なる。
着磁ヨーク5aは、第1本体部10aと、第2本体部20aと、を備える。第1本体部10aは、左棒状部材14aと、右棒状部材16aと、調整ネジ19と、を備える。第2本体部20aは、第1本体部10aと同様に、左棒状部材24aと、右棒状部材26aと、調整ネジ29と、を備える。また、第1本体部10a及び第2本体部20aは、接続部30に接続されている側とは反対側に、第1端部12a及び第2端部22aをそれぞれ有する。
図6は、第1端部12aの構成を例示した説明図である。図6(A)及び図6(B)には、+X軸方向側から見た第1端部12aが図示されている。第1端部12aでは、調整ネジ19を回転させることにより左棒状部材14aと右棒状部材16aとの間の距離を調整可能に構成されている。図6(A)には、左棒状部材14aと右棒状部材16aとが接触するように両者間の距離が調整された状態が示されている。図6(B)には、左棒状部材14aと右棒状部材16aとが離れるように両者間の距離が調整された状態が示されている。第2本体部20aでも同様に、調整ネジ29を回転させることにより左棒状部材24aと右棒状部材26aとの間の距離を調整可能に構成されている。
第1端部12aにおいて、左棒状部材14a及び右棒状部材16aには、それぞれ切欠部14n及び切欠部16nが形成されている。同様に、第2端部22aにおいては、左棒状部材24a及び右棒状部材26aに、それぞれ切欠部24n及び切欠部26nが形成されている(図5参照)。その切欠部14n(24n)及び切欠部16n(26n)には、左板状部材54及び右板状部材56が嵌まるように設けられている。左板状部材54及び右板状部材56は、X軸方向に延びた板状部材であり(図5参照)、一方(図5では-X軸方向側)の端部が切欠部14n及び切欠部16nに嵌まっており、他方(図5では+X軸方向側)の端部が切欠部24n及び切欠部26nに嵌まっている。図6(B)に示すように、左板状部材54のうち右板状部材56の側を向いた面には、X軸方向に延びるとともに-Y軸方向に窪んだ窪み部58hが形成されている。一方、右板状部材56のうち左板状部材54の側を向いた面には、X軸方向に延びるとともに+Y軸方向に窪んだ窪み部58lが形成されている。窪み部58h及び窪み部58lは、図6(A)に示すように、左棒状部材14aと右棒状部材16aとが接触している状態では、孔58を構成する。孔58は、X軸方向に延びる孔(図5に示す破線)であり、ガイドワイヤGWを収容する。このとき孔58に収容された範囲の部分のガイドワイヤGWは、YZ平面における移動を規制される。なお、着磁装置1Aでは、図6(B)の状態においてガイドワイヤGWが窪み部58hもしくは窪み部58lのいずれか一方に嵌められたのち、図6(A)の状態に移行することによって、ガイドワイヤGWが孔58に収容される。
上述した左板状部材54、右板状部材56及び孔58(窪み部58h、窪み部58l)は、移動規制部50を構成している。すなわち、移動規制部50は、孔58によりガイドワイヤGWを収容している。よって、第1端部12aにおける切欠部14n,16n及び第2端部22aにおける切欠部24n,26nは、移動規制部50を介してガイドワイヤGWを収容していることから、第2実施形態においては、切欠部14n,16nがガイドワイヤGWを収容する第1収容部に相当し、切欠部24n,26nがガイドワイヤGWを収容する第2収容部に相当する。したがって、移動規制部50は、第1収容部から第2収容部までの間に設けられ、その間においてガイドワイヤGWを収容してガイドワイヤGWの移動を規制しているといえる。移動規制部50は、ウレタンなどの弾力性の高い材料で構成されていることが好ましい。なお、そのような材料で移動規制部50が構成されている場合、窪み部58h及び窪み部58lは形成されていなくてもよい。すなわち、左板状部材54のうち右板状部材56の側を向いた面と、右板状部材56のうち左板状部材54の側を向いた面と、がそれぞれ平面であってもよい。そのような形態では、ガイドワイヤGWが左板状部材54と右板状部材56とによって挟持されたときに、窪み部58h及び窪み部58l(孔58)が形成されて、ガイドワイヤGWは孔58に収容される。
以上のような第2実施形態の着磁装置1Aによっても、第1実施形態と同様に、ガイドワイヤGWのうち第1端部12aと第2端部22aとの間に配置された範囲を精度良く着磁することができる。また、第2実施形態の着磁装置1Aによれば、ガイドワイヤGWの移動を規制する移動規制部50を介してガイドワイヤGWが第1収容部(切欠部14n,16n)及び第2収容部(切欠部24n,26n)に収容される。着磁の際、ガイドワイヤGW等の線状部材は着磁されるのを妨げるために線状部材に加えられた磁気エネルギーを運動エネルギーに変換して移動しようとする傾向がある。そのため、第2実施形態の着磁装置1Aによれば、ガイドワイヤGWが移動規制部50に収容されていることから、そのような着磁を起因としたガイドワイヤGWの移動を規制できる。したがって、磁気エネルギーが運動エネルギーに変換されることを抑制できるため、効率良くガイドワイヤGWに着磁することができる。また、ガイドワイヤGWのうち第1端部12aと第2端部22aとの間に配置された範囲に比較的強い磁気を持たせようとして着磁する際、磁気エネルギーが運動エネルギーに変換されることに起因して、その範囲の部分のガイドワイヤGWが大きく動いて変形してしまうことや、第1端部12aと第2端部22aと接触している部分が損傷してしまうことも抑制できる。すなわち、着磁対象範囲に変形が生じることや損傷が生じることを抑制できる。
<第3実施形態>
図7は、第3実施形態の着磁装置1Bの概略構成を示す説明図である。第3実施形態の着磁装置1Bは、第1実施形態の着磁装置1(図1)と比べて、着磁ヨーク5とは異なる着磁ヨーク5bを備える点が異なる。なお、図7では、ガイドワイヤGWの中心に通る軸を軸線O(一点鎖線)で表す。
着磁ヨーク5bが備える第1本体部10b及び第2本体部20bは、それぞれZ軸方向から傾いた方向に沿って延びている棒状部材である。第1本体部10bは、第1実施形態の第1本体部10と同様に、接続部30に接続されている側とは反対側に、第1端部12bを有する。第1端部12bは、固定部14bと、可動部16bと、第1収容部18bと、を有する。可動部16bは、図2(A)(B)に示した第1実施形態の可動部16と同様に、図示しないヒンジにより固定部14bに対して回動可能に構成されている。第1収容部18bは、第1実施形態の第1収容部18と同様に、第1端部12bをX軸方向に貫通している貫通孔であり、ガイドワイヤGWを収容する。
第2本体部20bは、第1実施形態の第2本体部20と同様に、接続部30に接続されている側とは反対側に、第2端部22bを有する。第2端部22bは、固定部24b、可
動部26b及び第2収容部28bを有する。固定部24b及び可動部26bは、第1端部12bにおける固定部14b及び可動部16bと同様である。また、第2収容部28bは、第1収容部18bと同様に、第2端部22bをX軸方向に貫通している貫通孔であり、ガイドワイヤGWを収容する。
図8には、第1収容部18b及び第2収容部28bにガイドワイヤGWが収容された状態(図7に図示された状態)において、軸線Oの延伸方向から見た第1本体部10b及び第2本体部20bが図示されている。図8においては、第1端部12bの上に第2端部22bが重なっている状態である。なお、図8において、固定部14b(24b)と可動部16b(26b)との境界を示す線は、説明の便宜上、図示を省略している(後述する図9においても同様)。第1収容部18b及び第2収容部28bの内側に施されたドット状のハッチングが施された部分は、ガイドワイヤGWを示している。
角度α1は、第1本体部10bの中心軸O1と第2本体部20bの中心軸O2とが成す角であり、図8においては90度である。すなわち、第1本体部10bと第2本体部20bとが成す角度は、90度である。このとき、第1端部12bと第2端部22bとが離間している方向(軸線Oの延伸方向)に第1本体部10bと第2本体部20bとを投影したときに第1本体部10bと第2本体部20bとが重なる部分の面積DM1(図8においては、斜線のハッチングが施された領域)は、角度α1が0度以上から90度未満の間の角度であるときの面積DM1と比べて小さくなる。
図9には、角度α1が図8とは異なる角度である場合の面積DM1が図示されている。図9(A)には、角度α1が90度以上180度未満である場合の面積DM1の一例が図示されている。図9(B)には、角度α1が0度以上90度未満である場合の面積DM1の一例が図示されている。図9(B)に示すように、角度α1が90度から0度に減少するにつれて、第1端部12b及び第2端部22b以外の重なる部分が増えていくことから面積DM1は大きくなる傾向にある。一方、図9(A)に示すように、角度α1が90度以上であれば、主に第1端部12bと第2端部22bとが重なるだけであることから面積DM1は小さくなる傾向にある。したがって、角度α1は、90度以上かつ180度以下であることが好ましい。
以上のような第3実施形態の着磁装置1Bによっても、第1実施形態と同様に、ガイドワイヤGWのうち第1端部12bと第2端部22bとの間に配置された範囲を精度良く着磁することができる。また、第3実施形態の着磁装置1Bによれば、第1本体部10bと第2本体部20bとが重なる部分の面積DM1を小さくすることができる。面積DM1が大きいほど、着磁の際に第1端部12bと第2端部22bとの間に配置されたガイドワイヤGWを介さずに、第1本体部10bから第2本体部20bへ磁束が漏れやすくなる。そのため、第3実施形態の着磁装置1Bによれば、面積DM1が小さくなっていることから、第1本体部10bから第2本体部20bへの漏れ磁束が生じるのを抑制できるため、効率良くガイドワイヤGWに着磁することができる。
<第4実施形態>
図10は、第4実施形態の着磁装置1Cの概略構成を示す説明図である。第4実施形態の着磁装置1Cは、第1実施形態の着磁装置1(図1)と比べて、着磁ヨーク5とは異なる着磁ヨーク5cを備える点が異なる。
着磁ヨーク5cは、第1本体部10c及び第2本体部20cを備えている。第1本体部10cは、第1一端部11と、第1中間部13と、第1他端部15と、を有する。第1一端部11は、接続部30の一方の側に接続され、Y軸方向に沿って延びている棒状部材である。第1中間部13は、第1一端部11のうち接続部30が接続されている側とは反対
側に接続され、Z軸方向に沿って延びている棒状部材である。第1他端部15は、第1中間部13のうち第1一端部11が接続されている側とは反対側に接続され、Y軸方向に沿って延びている棒状部材である。第1他端部15は、第1中間部13に接続されている側とは反対側に第1端部12cを有する。
第1端部12cは、固定部14cと、可動部16cと、第1収容部18cと、を有する。可動部16cは、図2(A)(B)に示した第1実施形態の可動部16と同様に、図示しないヒンジにより固定部14cに対して回動可能に構成されている。第1収容部18cは、第1実施形態の第1収容部18と同様に、第1端部12cをX軸方向に貫通している貫通孔であり、ガイドワイヤGWを収容する。
第2本体部20cは、第1本体部10cと同様に、第2一端部21と、第2中間部23と、第2他端部25と、を有する。第2一端部21は、接続部30の他方の側に接続され、Y軸方向に沿って延びている棒状部材である。第2中間部23は、第2一端部21のうち接続部30が接続されている側とは反対側に接続され、Z軸方向に沿って延びている棒状部材である。第2他端部25は、第2中間部23のうち第2一端部21が接続されている側とは反対側に接続され、Y軸方向に沿って延びている棒状部材である。第2他端部25は、第1他端部15と同様に、第2中間部23に接続されている側とは反対側に第2端部22cを有する。
第2端部22cは、第1端部12cと同様に、固定部24cと、可動部26cと、第2収容部28cと、を有する。可動部26cは、図2(A)(B)に示した第1実施形態の可動部16と同様に、図示しないヒンジにより固定部24cに対して回動可能に構成されている。第2収容部28cは、第1収容部18cと同様に、第2端部22cをX軸方向に貫通している貫通孔であり、ガイドワイヤGWを収容する。
図11には、第1収容部18c及び第2収容部28cにガイドワイヤGWが収容された状態(図10に図示された状態)において、軸線Oの延伸方向(図10では+X軸方向の側)から見た第1本体部10c及び第2本体部20cが図示されている。図11においては、第1端部12cの上に第2端部22cが重なっている状態である。なお、図11において、図8,9と同様に、固定部14c(24c)と可動部16c(26c)との境界を示す線は、説明の便宜上、図示を省略している。第1収容部18c及び第2収容部28cの内側に施されたドット状のハッチングが施された部分は、ガイドワイヤGWを示している。
角度α2は、第1本体部10cの中心軸o1と第2本体部20cの中心軸o2とが成す角であり、図8においては180度である。すなわち、第1他端部15(第1本体部10c)と第2他端部25(第2本体部20c)とが成す角度は、180度である。このとき、第1端部12cと第2端部22cとが離間している方向(軸線Oの延伸方向)に第1本体部10cと第2本体部20cとを投影したときに第1本体部10cと第2本体部20cとが重なる部分の面積DM2(図11においては、斜線のハッチングが施された領域)は、角度α2が0度以上から90度未満の間の角度であるときの面積DM2と比べて小さくなる(図8,9参照)。
以上のような第4実施形態の着磁装置1Cによっても、第1実施形態と同様に、ガイドワイヤGWのうち第1端部12cと第2端部22cとの間に配置された範囲を精度良く着磁することができる。また、第4実施形態の着磁装置1Bによれば、第3実施形態と同様に、第1本体部10cと第2本体部20cとが重なる部分の面積DM2を小さくすることができる。したがって、第1本体部10cから第2本体部20cへの漏れ磁束が生じるのを抑制できるため、効率良くガイドワイヤGWに着磁することができる。
<第5実施形態>
図12は、第5実施形態の着磁装置1Dの概略構成を示す説明図である。第5実施形態の着磁装置1Dは、第1実施形態の着磁装置1(図1)と比べて、着磁ヨーク5とは異なる着磁ヨーク5dを備える点が異なる。
着磁ヨーク5dは、第1実施形態の接続部30とは異なる接続部30dを備えている。接続部30dは、図12の矢印で示すように、X軸方向に伸縮可能に構成されている。したがって、第5実施形態では、接続部30dを伸縮させることにより、接続部30dに接続された第1本体部10と第2本体部20との間の距離を調整することができる。すなわち、第1端部12と第2端部22との間の距離を調整することができる。
以上のような第5実施形態の着磁装置1Dによっても、第1実施形態と同様に、ガイドワイヤGWのうち第1端部12と第2端部22の間に配置された範囲を精度良く着磁することができる。また、第5実施形態の着磁装置1Dによれば、第1端部12と第2端部22との間の距離を任意に調整できることから、ガイドワイヤGWのうち着磁対象範囲を所望の範囲に調整することができる。そのため、第1端部12と第2端部22との離間距離が異なる複数の着磁装置を準備することなく、着磁された範囲が異なるガイドワイヤGWを作製することができる。また、着磁対象範囲を調整してガイドワイヤGWの着磁長が長くなったとしても、着磁長に依らず着磁された範囲は一定の強さで着磁されることが実験で確認されている。これは、着磁長の長短に関わらず、ガイドワイヤGWの横断面を通過する磁束の量は一定であることに起因していると考えられる。
<第6実施形態>
図13は、第6施形態の着磁装置1Eの概略構成を示す説明図である。第6実施形態の着磁装置1Eは、第1実施形態の着磁装置1(図1)と比べて、着磁ヨーク5とは異なる着磁ヨーク5eを備える点が異なる。
着磁ヨーク5eは、第1実施形態の着磁ヨーク5と同様に、第1端部12と第1端部12の反対側に位置する第2端部22とを有すると共に、第1端部12と第2端部22とが離間して互いに対向するように湾曲している。一方、着磁ヨーク5eは、第1実施形態の第1本体部10、第2本体部20及び接続部30に相当する部材が一体成形された湾曲状の部材である。このような着磁ヨーク5eを備える第5実施形態の着磁装置1Eによっても、第1実施形態と同様に、ガイドワイヤGWのうち第1端部12と第2端部22の間に配置された範囲を精度良く着磁することができる。
<第7実施形態>
図14は、第7実施形態の着磁装置1Fの概略構成を示す説明図である。第7実施形態の着磁装置1Fは、第2実施形態の着磁装置1A(図5)と比べて、着磁ヨーク5aとは異なる着磁ヨーク5fを備える点が異なる。
着磁ヨーク5fは、第2実施形態の移動規制部50(図5)とは異なる移動規制部50fを有する。移動規制部50fは、左板状部材54fと、右板状部材56fと、孔58fと、から構成されている。左板状部材54f及び右板状部材56fは、X軸方向に延びた板状部材であり、一方(図5では-X軸方向側)の端部から+X軸方向寄りの位置が切欠部14n及び切欠部16nに嵌まっており、他方(図5では+X軸方向側)の端部から-X軸方向寄りの位置が切欠部24n及び切欠部26nに嵌まっている。したがって、第7実施形態では、左板状部材54f及び右板状部材56fが、X軸方向に沿って、第1端部12aの外側(-X軸方向側)から第2端部22aの外側(+X軸方向側)まで延びている。そして、左板状部材54f及び右板状部材56fにより構成される孔58fは、ガイ
ドワイヤGWを収容する。孔58fに収容された範囲の部分のガイドワイヤGWは、第2実施形態と同様に、YZ平面における移動を規制される。
以上のような第7実施形態の着磁装置1Fによっても、第1実施形態と同様に、ガイドワイヤGWのうち第1端部12aと第2端部22aとの間に配置された範囲を精度良く着磁することができる。また、第7実施形態の着磁装置1Fによれば、第2実施形態と同様に、ガイドワイヤGWが移動規制部50fに収容されていることから、そのような着磁を起因としたガイドワイヤGWの移動を規制することにより、効率良くガイドワイヤGWに着磁することができるとともに、着磁対象範囲に変形や損傷が生じることを抑制できる。さらに、第7実施形態の着磁装置1Fによれば、第2実施形態と比べて、より広い範囲のガイドワイヤGWの移動を規制して、磁気エネルギーが運動エネルギーに変換されることをより広い範囲で抑制できることから、第2実施形態と同等もしくはそれ以上に効率良くガイドワイヤGWに着磁することができる。
<本実施形態の変形例>
本発明は上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
[変形例1]
上記第1~7実施形態では、着磁装置1,1A~1Fの構成を例示した。しかし、着磁装置の構成は種々の変更が可能である。例えば、着磁装置は、線状部材を収容することなく第1端部と第2端部との間に線状部材を配置した状態で着磁してもよい。また、移動規制部(第2,7実施形態)は、着磁ヨークから独立した部材であってもよく、その場合、移動規制部は、着磁の際に着磁ヨークに嵌められる。また、移動規制部(第2,7実施形態)は、左板状部材、右板状部材及び孔が一体成形された部材であってもよく、その場合、線状部材は、孔の一方の端部から他方の端部に向けて挿通されることにより移動規制部に収容される。また、第3実施形態(図7)において第1本体部10b及び第2本体部20bは、接続部30に対して回転可能であってもよいし、接続部30に対して任意の方向に調整可能であってもよい。また、第4実施形態(図10)において第1一端部11、第1中間部13及び第1他端部15(第2一端部21、第2中間部23及び第2他端部25)に相当する部材が一体成形された湾曲状の部材であってもよい。
[変形例2]
上記第1~7実施形態の着磁装置1,1A~1Fの構成、及び上記変形例1の各構成は、適宜組み合わせてもよい。例えば、第2,4~7実施形態の着磁装置1A,1C~Fでは、第3実施形態で説明したように、第1本体部及び第2本体部がそれぞれZ軸方向から傾いた方向に沿って延びていてもよい。また、第3~6実施形態の着磁装置1B~1Eでは、第2実施形態で説明したように、移動規制部を介して線状部材を収容していてもよい。また、第5実施形態の着磁装置1Dでは、第4実施形態で説明したように、第1,2本体部が、それぞれ第1(または第2)一端部、第1(または第2)中間部及び第1(または第2)他端部を有していてもよい。また、第2~4,7実施形態の着磁装置1A~1C,1Fでは、第5実施形態で説明したように、接続部が伸縮可能に構成されていてもよい。
以上、実施形態、変形例に基づき本態様について説明してきたが、上記した態様の実施の形態は、本態様の理解を容易にするためのものであり、本態様を限定するものではない。本態様は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本態様にはその等価物が含まれる。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することができる。
1,1A~F…着磁装置
5,5a~f…着磁ヨーク
10,10a~c…第1本体部
11…第1一端部
12,12a~c,e,f…第1端部
13…第1中間部
14,14b,14c…固定部
14a…左棒状部材
14n…切欠部
15…第1他端部
16,16b,16c…可動部
16a…右棒状部材
16n…切欠部
17…溝部
18,18b,18c,e…第1収容部
19…調整ネジ
20,20a~c…第2本体部
21…第2一端部
22…第2収容部
22,22a~c…第2端部
23…第2中間部
24,24b,24c…固定部
24a…左棒状部材
24n…切欠部
25…第2他端部
26,26b,26c…可動部
26a…右棒状部材
26n…切欠部
28,28b,28c…第2収容部
29…調整ネジ
30,30d…接続部
40…着磁コイル
50,50f…移動規制部
54,54f…左板状部材
56,56f…右板状部材
58,58f…孔
58h,58l…窪み部

Claims (5)

  1. 線状部材を着磁する着磁装置であって、
    第1端部と前記第1端部の反対側に位置する第2端部とを有すると共に、前記第1端部と前記第2端部とが離間して互いに対向するように湾曲された着磁ヨークと、
    前記着磁ヨークに巻回され、電圧の印加により前記第1端部と前記第2端部との間に磁界を発生させる着磁コイルと、
    を備える、着磁装置。
  2. 請求項1に記載の着磁装置であって、
    前記第1端部は、前記線状部材を収容する第1収容部を有し、
    前記第2端部は、前記線状部材を収容する第2収容部を有している、着磁装置。
  3. 請求項2に記載の着磁装置であって、さらに、
    前記第1収容部から前記第2収容部までの間に設けられ、前記間において前記線状部材を収容して前記線状部材の移動を規制する移動規制部を備え、
    前記第1収容部及び前記第2収容部は、前記移動規制部を介して前記線状部材を収容している、着磁装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の着磁装置であって、
    前記着磁ヨークは、
    前記第1端部を有する棒状の第1本体部と、
    前記第2端部を有する棒状の第2本体部と、
    前記第1本体部と前記第2本体部とを接続する棒状の接続部であって、前記着磁コイルが巻回された接続部と、を有しており、
    前記第1本体部と前記第2本体部とが成す角度は、90度以上かつ180度以下である、着磁装置。
  5. 請求項4に記載の着磁装置であって、
    前記接続部は伸縮可能に構成されており、
    前記接続部を伸縮させることにより、前記第1端部と前記第2端部との間の距離を調整する、着磁装置。
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