JP2001217120A - 積層電磁石 - Google Patents
積層電磁石Info
- Publication number
- JP2001217120A JP2001217120A JP2000021959A JP2000021959A JP2001217120A JP 2001217120 A JP2001217120 A JP 2001217120A JP 2000021959 A JP2000021959 A JP 2000021959A JP 2000021959 A JP2000021959 A JP 2000021959A JP 2001217120 A JP2001217120 A JP 2001217120A
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- Japan
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- electromagnet
- laminated
- iron cores
- end plate
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 加速器用や医療機器用の積層電磁石を、現状
より低コストでコンパクト化し、更に性能を向上させ
る。 【解決手段】 薄板状の鉄芯１４を積層し、その両側を
端板で挟持して積層圧力をかけてなるヨーク１０を有す
る積層電磁石において、鉄芯を積層し、接着することに
より端板３０を形成する。
より低コストでコンパクト化し、更に性能を向上させ
る。 【解決手段】 薄板状の鉄芯１４を積層し、その両側を
端板で挟持して積層圧力をかけてなるヨーク１０を有す
る積層電磁石において、鉄芯を積層し、接着することに
より端板３０を形成する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄板状の鉄芯を積
層し、その両側を端板で挟持して積層圧力をかけてなる
ヨークを有する積層電磁石に係り、特に、加速器や医療
機器に用いるのに好適な、低コストでコンパクト、且つ
高性能の積層電磁石に関する。
層し、その両側を端板で挟持して積層圧力をかけてなる
ヨークを有する積層電磁石に係り、特に、加速器や医療
機器に用いるのに好適な、低コストでコンパクト、且つ
高性能の積層電磁石に関する。
【０００２】
【従来の技術】積層電磁石は、薄板鉄板や桂素鋼板（以
下鉄芯と称する）を、一枚一枚積層した後に積層圧力を
かけてヨークを形成しているが、その反力に耐え得る剛
性をもつ構造であること、及び、コンパクト化しても必
要な寸法精度や磁場が確保できることが要求される。
下鉄芯と称する）を、一枚一枚積層した後に積層圧力を
かけてヨークを形成しているが、その反力に耐え得る剛
性をもつ構造であること、及び、コンパクト化しても必
要な寸法精度や磁場が確保できることが要求される。
【０００３】積層電磁石によって構成された、磁極を４
つ有する従来のＱ型電磁石の一例を図１に示す。このＱ
型電磁石は、例えば上下に分割された上ヨーク１０及び
下ヨーク１２と、上下ヨークのポール部分１１に巻回さ
れたコイル２０を含んで構成されている。
つ有する従来のＱ型電磁石の一例を図１に示す。このＱ
型電磁石は、例えば上下に分割された上ヨーク１０及び
下ヨーク１２と、上下ヨークのポール部分１１に巻回さ
れたコイル２０を含んで構成されている。
【０００４】前記上下ヨーク１０、１２は、図２に上ヨ
ーク１０の例を示す如く、一枚一枚積層された鉄芯１４
の両側に、電磁石本体の剛性を保つために非磁性材質の
ステンレス板からなる端板１６を配置し、プレスで圧力
をかけて拘束した後、棒状の側板１８を溶接して剛体と
していた。
ーク１０の例を示す如く、一枚一枚積層された鉄芯１４
の両側に、電磁石本体の剛性を保つために非磁性材質の
ステンレス板からなる端板１６を配置し、プレスで圧力
をかけて拘束した後、棒状の側板１８を溶接して剛体と
していた。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな別体のステンレス板を端板１６として用いる構成で
は、通常、一台の電磁石で、ヨークが２分割の場合で４
枚、４分割の場合は８枚必要となる、厚さｔ＝２４ｍｍ
程度のステンレス板製の端板１６を、図３に示す如くＮ
Ｃ工作機械の加工ツール２２で鉄芯と同形状に機械加工
する必要があり、しかもステンレス材であるため、加工
歪みを抑えながらの加工となり、かなりコストがかか
る。又、このステンレス板製の端板１６は、電磁石の剛
性を維持するためにだけ用いられており、電磁石本来の
電磁気的性能に寄与するものではない上、端板の厚さｔ
分だけコイルも大きくなり、コイル材のコスト高を招
く。更に、鉄芯１４の両側に非磁性の端板１６が配置さ
れていることで、渦電流発生の原因となり、発熱が起こ
り安く、磁場が乱れ、性能を悪化させる等の問題点を有
していた。
うな別体のステンレス板を端板１６として用いる構成で
は、通常、一台の電磁石で、ヨークが２分割の場合で４
枚、４分割の場合は８枚必要となる、厚さｔ＝２４ｍｍ
程度のステンレス板製の端板１６を、図３に示す如くＮ
Ｃ工作機械の加工ツール２２で鉄芯と同形状に機械加工
する必要があり、しかもステンレス材であるため、加工
歪みを抑えながらの加工となり、かなりコストがかか
る。又、このステンレス板製の端板１６は、電磁石の剛
性を維持するためにだけ用いられており、電磁石本来の
電磁気的性能に寄与するものではない上、端板の厚さｔ
分だけコイルも大きくなり、コイル材のコスト高を招
く。更に、鉄芯１４の両側に非磁性の端板１６が配置さ
れていることで、渦電流発生の原因となり、発熱が起こ
り安く、磁場が乱れ、性能を悪化させる等の問題点を有
していた。
【０００６】本発明は、前記従来の問題点を解消するべ
くなされたもので、現状より低コストでコンパクト、且
つ高性能な積層電磁石を提供することを課題とする。
くなされたもので、現状より低コストでコンパクト、且
つ高性能な積層電磁石を提供することを課題とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、薄板状の鉄芯
を積層し、その両側を端板で挟持して積層圧力をかけて
なるヨークを有する積層電磁石において、前記端板を、
鉄芯を積層し、接着することにより形成するようにし
て、前記課題を解決したものである。
を積層し、その両側を端板で挟持して積層圧力をかけて
なるヨークを有する積層電磁石において、前記端板を、
鉄芯を積層し、接着することにより形成するようにし
て、前記課題を解決したものである。
【０００８】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して、本発明の実
施形態を詳細に説明する。
施形態を詳細に説明する。
【０００９】本実施形態は、図２に示したような上ヨー
クから、積層両側に配置していたステンレス板製の端板
１６を取り除き、図４に示す如く、その内側の鉄芯数十
ｍｍ（端板として剛性を確保できる厚さとする）を接着
して、鉄芯積層端板３０として使用するようにしたもの
である。
クから、積層両側に配置していたステンレス板製の端板
１６を取り除き、図４に示す如く、その内側の鉄芯数十
ｍｍ（端板として剛性を確保できる厚さとする）を接着
して、鉄芯積層端板３０として使用するようにしたもの
である。
【００１０】前記鉄芯積層端板３０は、例えば図５に示
すようにして製造することができる。即ち、図５（Ａ）
に示す如く、両面に例えばエポキシ接着剤を塗布した厚
さ０．５ｍｍの鉄芯１４を、精度良く鉄芯接着用の下側
治具３２上に例えば４８枚積層し、図５（Ｂ）に示す如
く、上側治具３４で接着圧をかけたまま、図５（Ｃ）に
示す如く、加熱炉３６内で鉄芯を例えば２００℃に加熱
して接着剤を加熱硬化又は常温硬化させ、図５（Ｄ）に
示すような鉄芯積層端板３０を製作する。
すようにして製造することができる。即ち、図５（Ａ）
に示す如く、両面に例えばエポキシ接着剤を塗布した厚
さ０．５ｍｍの鉄芯１４を、精度良く鉄芯接着用の下側
治具３２上に例えば４８枚積層し、図５（Ｂ）に示す如
く、上側治具３４で接着圧をかけたまま、図５（Ｃ）に
示す如く、加熱炉３６内で鉄芯を例えば２００℃に加熱
して接着剤を加熱硬化又は常温硬化させ、図５（Ｄ）に
示すような鉄芯積層端板３０を製作する。
【００１１】この鉄芯積層端板３０を使用することで、
従来のステンレス製端板が必要なくなり、しかも、端板
が電磁石の電磁気的性能に寄与する鉄芯で製作されるた
め、無駄な部品が無くなる。
従来のステンレス製端板が必要なくなり、しかも、端板
が電磁石の電磁気的性能に寄与する鉄芯で製作されるた
め、無駄な部品が無くなる。
【００１２】なお、鉄芯の材質は薄板鉄板や桂素鋼板に
限定されず、形状も直線型、湾曲型いずれの積層電磁石
にも適用可能であり、更に、適用対象もＱ型電磁石に限
定されない。又、用途も加速器用や医療機器用に限定さ
れない。
限定されず、形状も直線型、湾曲型いずれの積層電磁石
にも適用可能であり、更に、適用対象もＱ型電磁石に限
定されない。又、用途も加速器用や医療機器用に限定さ
れない。
【００１３】
【発明の効果】本発明によれば、ステンレス製端板を排
除することが可能となり、製造コストを下げて、安価な
積層電磁石を市場に提供できる。又、電磁石自体がコン
パクト化したことで、電磁石を用いた装置全体のライン
を短くすることも可能であり、電磁石を用いた装置の市
場競争力向上に寄与できる。更に、鉄芯のみの端板を使
用しているので、渦電流が防止され、発熱を抑えること
ができ、磁場精度も向上する等の優れた効果を有する。
除することが可能となり、製造コストを下げて、安価な
積層電磁石を市場に提供できる。又、電磁石自体がコン
パクト化したことで、電磁石を用いた装置全体のライン
を短くすることも可能であり、電磁石を用いた装置の市
場競争力向上に寄与できる。更に、鉄芯のみの端板を使
用しているので、渦電流が防止され、発熱を抑えること
ができ、磁場精度も向上する等の優れた効果を有する。
【図１】従来の積層電磁石が用いられたＱ型電磁石の構
成例を示す斜視図
成例を示す斜視図
【図２】前記従来例で用いられている上ヨークの構成を
示す斜視図
示す斜視図
【図３】従来のステンレス製端板を製造している様子を
示す斜視図
示す斜視図
【図４】本発明に係る積層電磁石の実施形態の上ヨーク
の構成を示す斜視図
の構成を示す斜視図
【図５】前記実施形態で用いられている、鉄芯を積層し
た端板を製造している様子を示す斜視図
た端板を製造している様子を示す斜視図
１０…上ヨーク １２…下ヨーク ２０…コイル １４…鉄芯 １８…側板 ３０…鉄芯積層端板 ３２…下側治具 ３４…上側治具 ３６…加熱炉
Claims (1)
- 【請求項１】薄板状の鉄芯を積層し、その両側を端板で
挟持して積層圧力をかけてなるヨークを有する積層電磁
石において、 前記端板が、鉄芯を積層し、接着することにより形成さ
れていることを特徴とする積層電磁石。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000021959A JP2001217120A (ja) | 2000-01-31 | 2000-01-31 | 積層電磁石 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000021959A JP2001217120A (ja) | 2000-01-31 | 2000-01-31 | 積層電磁石 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001217120A true JP2001217120A (ja) | 2001-08-10 |
Family
ID=18548308
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000021959A Pending JP2001217120A (ja) | 2000-01-31 | 2000-01-31 | 積層電磁石 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001217120A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003065751A (ja) * | 2001-08-24 | 2003-03-05 | Toshiba Corp | 積層体の端面精度検出方法 |
| US8258905B2 (en) | 2005-04-20 | 2012-09-04 | Buerkert Werke Gmbh | Solenoid unit and method for producing said solenoid unit and a magnet housing for such a solenoid unit |
| CN103358503A (zh) * | 2012-03-29 | 2013-10-23 | 住友重机械工业株式会社 | 注射成型机 |
| CN103358502A (zh) * | 2012-03-29 | 2013-10-23 | 住友重机械工业株式会社 | 注射成型机 |
-
2000
- 2000-01-31 JP JP2000021959A patent/JP2001217120A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003065751A (ja) * | 2001-08-24 | 2003-03-05 | Toshiba Corp | 積層体の端面精度検出方法 |
| US8258905B2 (en) | 2005-04-20 | 2012-09-04 | Buerkert Werke Gmbh | Solenoid unit and method for producing said solenoid unit and a magnet housing for such a solenoid unit |
| CN103358503A (zh) * | 2012-03-29 | 2013-10-23 | 住友重机械工业株式会社 | 注射成型机 |
| CN103358502A (zh) * | 2012-03-29 | 2013-10-23 | 住友重机械工业株式会社 | 注射成型机 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040601 |