JP2023088624A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】定着装置の温度を精度良く検出することができ、しかも、小型化することができるようにする。【解決手段】画像形成部と、定着装置と、定着装置における所定の被検出部の温度を検出する非接触式の温度検出部と、把持部と、把持部に風を送るファンFnと、定着装置が筐体に装着されているときにファンFnの送風領域の一部と対向させられる対向板とを有する。定着装置の着脱方向において、対向板側から被検出部方向に向けて延在させて第1の面Sr1が設定され、ファンFn側から温度検出部方向に向けて延在させて第2の面Sr2が設定され、温度検出部は定着装置と対向させて配設され、ファンFnによって発生させられた風は対向板を介して第1、第2の面Sr1、Sr2間の間隙を通過させられる。定着器装置の熱が空気を介して温度検出部に伝達されるのを防止することができる。【選択図】図1
Description
本発明は、画像形成装置に関するものである。
従来、プリンタ、複写機、ファクシミリ装置、複合機等の画像形成装置、例えば、プリンタは、プリンタの本体、すなわち、装置本体内に画像形成ユニットを備え、該画像形成ユニットにおいて、帯電ローラによって一様に帯電させられた感光体ドラムの表面が露光されて静電潜像が形成され、該静電潜像が現像ローラによって現像されてトナー像が形成され、該トナー像が、転写ローラによって用紙に重ねて転写され、定着装置としての定着器において用紙に定着させられる。
ところで、前記定着器は加熱ローラ及び加圧ローラを備え、加熱ローラ内に配設されたヒータによって加熱ローラが加熱され、前記トナー像が、加熱ローラによって溶融させられ、加圧ローラによって加圧される。
そして、装置本体内における定着器の近傍に非接触式の温度検出部が配設され、該温度検出部によって定着器の温度が検出され、検出された温度、すなわち、検出温度に基づいて前記ヒータの制御が行われる(例えば、特許文献1参照。)。
この種の温度検出部においては、定着器の熱が空気を介して温度検出部に伝達されると、定着器の温度を精度良く検出することができない。そこで、装置本体内にファンを配設し、ファンによって発生させられた風を温度検出部に送り、定着器の熱が空気を介して温度検出部に伝達されるのを防止するようにしたプリンタが提供されている。
しかしながら、前記従来のプリンタにおいては、ファンを配設すると、操作者が定着器を装置本体に対して着脱する際の操作性が低下してしまうだけでなく、プリンタが大型化してしまう。
本発明は、前記従来のプリンタの問題点を解決して、定着装置の温度を精度良く検出することができ、しかも、小型化することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
そのために、本発明の画像形成装置においては、筐体と、該筐体内に配設され、媒体に現像剤像を形成する画像形成部と、前記筐体に対して着脱自在に配設され、前記現像剤像を前記媒体に定着させる定着装置と、前記筐体内に配設され、前記定着装置における所定の被検出部の温度を検出する非接触式の温度検出部と、前記定着装置に配設され、定着装置を前記筐体に対して着脱する際に把持される把持部と、前記筐体内において、前記定着装置が前記筐体に対して着脱される際に通過する着脱領域から離間させて配設され、前記把持部に風を送るファンと、前記定着装置に配設され、定着装置が前記筐体に装着されているときに前記ファンの送風領域の一部と対向させられる対向板とを有する。
そして、前記定着装置の着脱方向において、前記対向板側から前記被検出部方向に向けて延在させて第1の面が設定される。
また、該第1の面と所定の間隙を置いて、前記着脱方向において前記ファン側から前記温度検出部方向に向けて延在させて第2の面が設定される。
そして、前記温度検出部は、前記第1、第2の面を介して前記定着装置と対向させて配設される。
また、前記ファンによって発生させられた風は、前記対向板を介して前記第1、第2の面間の間隙を通過させられる。
本発明によれば、画像形成装置においては、筐体と、該筐体内に配設され、媒体に現像剤像を形成する画像形成部と、前記筐体に対して着脱自在に配設され、前記現像剤像を前記媒体に定着させる定着装置と、前記筐体内に配設され、前記定着装置における所定の被検出部の温度を検出する非接触式の温度検出部と、前記定着装置に配設され、定着装置を前記筐体に対して着脱する際に把持される把持部と、前記筐体内において、前記定着装置が前記筐体に対して着脱される際に通過する着脱領域から離間させて配設され、前記把持部に風を送るファンと、前記定着装置に配設され、定着装置が前記筐体に装着されているときに前記ファンの送風領域の一部と対向させられる対向板とを有する。
そして、前記定着装置の着脱方向において、前記対向板側から前記被検出部方向に向けて延在させて第1の面が設定される。
また、該第1の面と所定の間隙を置いて、前記着脱方向において前記ファン側から前記温度検出部方向に向けて延在させて第2の面が設定される。
そして、前記温度検出部は、前記第1、第2の面を介して前記定着装置と対向させて配設される。
また、前記ファンによって発生させられた風は、前記対向板を介して前記第1、第2の面間の間隙を通過させられる。
この場合、筐体内において着脱領域から離間させてファンが配設されるので、ファンによって発生させられた風を把持部に送り、把持部を冷却することができるだけでなく、操作者が定着装置を着脱する際の操作性が低下することがない。
また、ファンによって発生させられた風は、対向板に当たり、対向板を介して前記第1、第2の面間の間隙を通過し、媒体搬送路に送られるので、定着装置の熱が空気を介して温度検出部に伝達されるのを防止することができ、定着装置の温度を精度良く検出することができる。
さらに、温度検出部専用のファンを配設する必要がないので、画像形成装置を小型化することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。この場合、画像形成装置としてのプリンタについて説明する。
図2は本発明の実施の形態におけるプリンタの概念図である。図において、X軸正方向はプリンタ10における後方向であり、X軸負方向はプリンタ10における前方向であり、Y軸正方向はプリンタ10を前側から見たときの左方向であり、Y軸負方向はプリンタ10を前側から見たときの右方向であり、Z軸正方向はプリンタ10における上方向であり、Z軸負方向はプリンタ10における下方向である。
図において、10はプリンタ、Csは該プリンタ10の外装である筐体、Bdは、該筐体Cs内であり、プリンタ10の本体を表す装置本体である。前記筐体Csは、前壁Wf、背壁Wr、前壁Wf側から見て左側の図示されない左側壁、前壁Wf側から見て右側の図示されない右側壁、及び頂壁Wtを備える。
前記装置本体Bdの下部には媒体収容部としての用紙カセット11が配設され、該用紙カセット11に複数枚の媒体としての用紙Pが収容される。前記用紙カセット11の前端に繰出部材としてのホッピングローラ13が配設され、該ホッピングローラ13に隣接させて第1の搬送部材としての給紙ローラ対m1が配設され、前記ホッピングローラ13及び給紙ローラ対m1が回転させられることによって、用紙Pが1〔枚〕ずつ分離させられて媒体搬送路としての用紙搬送路Rt1に繰り出される。
繰り出された用紙Pは、用紙搬送路Rt1における給紙ローラ対m1より下流側に配設された、例えば、ゴムローラから成る第2の搬送部材としてのレジストローラ対m2によって前端が整列させられ、斜行が矯正された後、レジストローラ対m2より下流側に配設された画像形成部Q1に送られる。
該画像形成部Q1は、装置本体Bdに対して着脱自在に配設された画像形成ユニット16、頂壁Wtから垂下させて配設された露光装置としてのLEDヘッド23、画像形成ユニット16の下方に配設された転写ローラ25等を備え、画像形成ユニット16に、金属製の、本実施の形態においては、アルミニウム製の素管(ドラム)から成る回転体である像担持体としての感光体ドラム21、帯電装置としての図示されない帯電ローラ、現像剤担持体としての図示されない現像ローラ等が配設される。帯電ローラによって一様に帯電させられた感光体ドラム21の表面がLEDヘッド23によって露光されて潜像としての静電潜像が形成され、該静電潜像に、現像剤収容部としてのトナーカートリッジCtrから供給された現像剤としてのトナーが現像ローラによって付着させられて、感光体ドラム21の表面に可視化された現像剤像としてのトナー像が形成される。
用紙Pが、画像形成部Q1に送られ、感光体ドラム21と転写ローラ25との間の転写部としてのニップ部Neを搬送される間に、転写ローラ25に転写電圧が印加され、前記トナー像が転写ローラ25によって用紙Pに転写され、これにより、用紙Pにトナー像が形成される。なお、転写ローラ25は、付勢部材としての図示されないスプリングによって感光体ドラム21に押し付けられる。
前記画像形成部Q1より下流側には、定着装置としての定着器31が装置本体Bdに対して着脱自在に配設される。前記定着器31は、ハウジングHz内に、アルミニウム製の素管(ドラム)から成る第1の定着部材としての、かつ、被検出部としての加熱ローラ32、及び第2の定着部材としての加圧ローラ33を備え、加熱ローラ32内にハロゲンランプから成る加熱源としてのヒータhtが配設される。
また、定着器31の温度を検出するためのセンサ等を定着器31内に配設すると、定着器31を交換するたびにセンサを廃棄することになり、コストが高くなるので、本実施の形態においては、用紙搬送路Rt1における定着器31より上流側に、加熱ローラ32の温度を定着器31の温度として検出するための温度検出ユニット35が配設され、該温度検出ユニット35は温度検出部として非接触式のサーモパイルs1を備える。そして、該サーモパイルs1によって検出された温度、すなわち、検出温度に基づいて前記ヒータhtがオン・オフさせられる。
前記サーモパイルs1は、装置本体Bdにおける画像形成部Q1と定着器31との間において、加熱ローラ32の長さ方向における中央部と対向させて、かつ、加熱ローラ32から所定の距離を置いて配設され、加熱ローラ32の表面から放射される赤外線を受け、加熱ローラ32の表面の温度を加熱ローラ32の温度として光学的に検出する。なお、Ar1はサーモパイルs1による赤外線の受光領域を表す。
前記加熱ローラ32の表面は、赤外線を十分に発生させることができるようにフッ素樹脂によってコーティングされる。
なお、加熱ローラ32及び加圧ローラ33の温度を検出するために、それぞれ図示されない接触式のサーミスタが配設される。
定着器31において、定着用の駆動部としての図示されない定着モータが駆動され、加圧ローラ33が回転させられると、入口Hiを介してハウジングHz内に進入した用紙Pが加熱ローラ32と加圧ローラ33との間の定着部としてのニップ部Nfを搬送され、その間に、用紙P上のトナー像が、加熱ローラ32によって加熱され、溶融させられ、加圧ローラ33によって加圧され、用紙Pに定着させられる。
トナー像が定着させられた用紙Pは、出口Hoから排出され、第3の搬送部材としての搬送ローラ対m3によって搬送され、第4の搬送部材としての排出ローラ対m4によって装置本体Bd外に排出され、載置部としてのスタッカskに積載される。
なお、前記画像形成部Q1には、用紙Pを下方から案内するガイドg1が、用紙搬送路Rt1を介して画像形成ユニット16と対向させて配設される。また、画像形成ユニット16より下流側には、用紙Pを上方から案内するガイドg2が、用紙搬送路Rt1を介してガイドg1と対向させて配設される。
本実施の形態においては、画像形成部Q1と定着器31との間の、前記ニップ部Neから前記ニップ部Nfまでを用紙Pが搬送される際のニップ部Nfにおける用紙Pの搬送速度Vfが、ニップ部Neにおける用紙Pの搬送速度Veより低くされ、用紙Pに弛みが形成される。
そのために、ニップ部Ne、Nfを結ぶ直線とガイドg1の上面との間に、用紙Pの弛みを収容する弛み収容部Pt1が形成される。
なお、本実施の形態においては、用紙カセット11によって媒体収容ユニットu1が、レジストローラ対m2によって第1の媒体搬送ユニットu2が、画像形成ユニット16及びLEDヘッド23によって作像ユニットu3が、転写ローラ25及びガイドg1によって転写ユニットu4が、定着器31によって定着ユニットu5が、搬送ローラ対m3によって第2の媒体搬送ユニットu6が、排出ローラ対m4によって第3の媒体搬送ユニットu7が形成される。
ところで、前記サーモパイルs1は、図示されない基板、該基板から立ち上げて形成された金属製のサーモパイル缶、該サーモパイル缶内において前記基板に取り付けられ、加熱ローラ32から放射される赤外線を受け、赤外線の入射エネルギーに比例した電流を発生させるサーモパイル素子等を備え、サーモパイルs1の表面、すなわち、サーモパイル缶の上端の端面には、赤外線を集光する集光部材(レンズ)が配設され、該集光部材によってサーモパイルs1の温度検出面が形成される。
この場合、サーモパイルs1は画像形成部Q1と定着器31との間に配設されるので、定着器31の熱が空気を介してサーモパイルs1に伝達され、サーモパイルs1の温度検出面とサーモパイル素子の温度とに差が生じたり、温度検出面にトナーが付着して赤外線を十分に集光することができなくなったりすると、加熱ローラ32の温度を精度良く検出することができなくなってしまう。
そこで、本実施の形態においては、温度検出ユニット35の上方に、定着器31が装置本体Bdに対して着脱される際に通過する通過領域Ar2と離間させて、後述される送風装置45(図3)を配設し、サーモパイルs1に風を送り、温度検出面にトナーが付着するのを防止するとともに、サーモパイル素子が取り付けられた基板を直接冷却するようにしている。
次に、装置本体Bdにおける、温度検出ユニット35、送風装置45及び定着器31の配設状態について説明する。
図3は本発明の実施の形態における定着器が装置本体に取り付けられた状態を示すプリンタの要部断面図、図4は本発明の実施の形態における定着器を装置本体から取り外している状態を示すプリンタの要部断面図、図5は本発明の実施の形態における定着器の斜視図、図6は本発明の実施の形態における定着器の要部斜視図である。なお、図3及び4において、X軸正方向はプリンタ10における後方向であり、X軸負方向はプリンタ10における前方向であり、Y軸正方向はプリンタ10を前側から見たときの左方向であり、Y軸負方向はプリンタ10を前側から見たときの右方向であり、Z軸正方向はプリンタ10における上方向であり、Z軸負方向はプリンタ10における下方向である。また、図5及び6において、X’軸正方向はプリンタ10における後方向であり、X’軸負方向はプリンタ10における前方向であり、Y’軸正方向は用紙搬送路Rt1の上流側から定着器31を見たときの左方向であり、Y’軸負方向は用紙搬送路Rt1の上流側から定着器31を見たときの右方向であり、Z’軸正方向はプリンタ10における上方向であり、Z’軸負方向はプリンタ10における下方向である。
図において、10はプリンタ、Bdは装置本体、11は用紙カセット、13はホッピングローラ、m1は給紙ローラ対、Rt1は用紙搬送路、m2はレジストローラ対、23はLEDヘッド、25は転写ローラ、31は定着器、Hzはハウジング、Hiは入口、32は加熱ローラ、33は加圧ローラ、35は温度検出ユニット、s1はサーモパイル、m3は搬送ローラ対、m4は排出ローラ対、skはスタッカである。
前記定着器31において、前記ハウジングHzは、X’軸負方向側に形成された上面としてのフロントパネルpf、X’軸正方向側に形成されたリヤパネルpr、Z’軸正方向側に形成されたトップパネルpt、Y’軸正方向側に形成された左サイドパネルps1、及びY’軸負方向側に形成された右サイドパネルps2を備え、トップパネルptのX’軸方向における中央部であり、かつ、Y’軸方向における中央部に、逆「U」字状の形状を有する把持部としての把手28がY’軸方向における所定の距離にわたって延在させて、Z’軸正方向に向けて突出させて形成される。前記把手28は、前記トップパネルptから離間させて形成された握り部28a、及び該握り部28aと前記トップパネルptとを接続する接続部位28bを備える。
前記定着器31は装置本体Bd(図2)に対して着脱自在に配設されるので、操作者は、前記把手28を把持し、筐体Cs内に設定された着脱領域Ar2を通過させながら、図3に示されるように、定着器31を装置本体Bdに取り付けたり、図4に示されるように、定着器31を装置本体Bdから取り外したりする。
また、前記ハウジングHzは、高さ方向における上半部に延在させて形成されたアッパケース61、高さ方向における下半部に形成されたロワケース62、前記アッパケース61の内側において加熱ローラ32を回転自在に支持するアッパインナフレーム61f、及び前記ロワケース62の内側において加圧ローラ33を回転自在に支持するロワインナフレーム62fから成り、前記フロントパネルpfにおけるアッパケース61とロワケース62との間に前記入口Hiが、前記リヤパネルprにおけるアッパケース61とロワケース62との間に前記出口Ho(図2)が形成される。
前記ロワケース62及びロワインナフレーム62fに対するアッパケース61及びアッパインナフレーム61fの位置は、用紙Pを円滑に搬送することができるように、必要に応じて上下方向において変更することができる。
前記アッパケース61のアッパインナフレーム61fの前面、及び前記ロワケース62のロワインナフレーム62fの前面によって前記フロントパネルpfが、前記アッパインナフレーム61fの背面、及び前記ロワインナフレーム62fの背面によって前記リヤパネルprが形成される。
なお、定着器31を装置本体Bdに取り付けた状態で、定着器31が装置本体Bdから抜けることがないように、左サイドパネルps1及び右サイドパネルps2に、ロック部材Lr、Rrが突出させて形成され、該ロック部材Lr、Rrを連動させて回動させることができるように、レバーLevが配設される。操作者が、定着器31を装置本体Bdに取り付け、レバーLevを回動させると、ロック部材Lr、Rrが回動させられ、プリンタ10の左側壁及び右側壁に形成された図示されない被ロック部材と係合させられ、定着器31が装置本体Bdから抜けるのが阻止される。
また、定着器31を装置本体Bdに取り付けた状態で、前記定着モータの回転を加圧ローラ33に伝達し、加圧ローラ33の回転を加熱ローラ32に伝達することができるように、ハウジングHzにおけるリヤパネルprと右サイドパネルps2とのコーナ部に駆動伝達部Pt2が形成され、該駆動伝達部Pt2内にギヤトレーンTgが配設される。該ギヤトレーンTgは、定着モータの回転が伝達される駆動ギヤgr1、加圧ローラ33の右端に取り付けられ、定着モータの回転を受けて加圧ローラ33を回転させる加圧側の定着ギヤgr2、前記駆動ギヤgr1の回転を定着ギヤgr2に伝達する図示されない回転伝達ギヤ、加熱ローラ32の右端に取り付けられ、加圧ローラ33の回転を受けて加熱ローラ32に回転させる図示されない加熱側の定着ギヤ、加圧側の回転を加熱側に選択的に伝達するリリース機構を構成する図示されないリリースギヤ等を有する。
前記アッパケース61のアッパインナフレーム61fにおける中央部に、加熱ローラ32の表面の温度を検出することができるように温度検出用の開口としての検出孔h1が形成され、該検出孔h1と対向させて、かつ、前記着脱領域Ar2から離間させて前記温度検出ユニット35が配設され、検出孔h1とサーモパイルs1との間に赤外線の前記受光領域Ar1が形成される。
また、アッパケース61における検出孔h1の周囲に、所定の形状、本実施の形態においては、逆U字状の形状を有する凹部としての温度検出凹部63が形成される。
そして、前記画像形成部Q1と定着器31との間における温度検出ユニット35の上方に、前記着脱領域Ar2から離間させて送風装置45が配設される。
該送風装置45は、プリンタ10の左右方向における中央部に配設された一つのファンFnを備え、該ファンFnは、吸引側を画像形成ユニット16に向けて、吐出側を定着器31に向けて配設され、風を発生させ、画像形成ユニット16内の空気を吸引し、画像形成ユニット16内の圧力を低くするとともに、定着器31の上方の空間に向けて風を送り、定着器31、スタッカsk等を冷却する。なお、プリンタ10の左右方向における中央部に二つのファンを並べて配設することもできる。
また、定着器31が筐体Csに装着されているときに、ファンFnの送風領域の一部と対向するように、偏向部材としての、かつ、対向板としての偏向板64がトップパネルptにおけるフロントパネルpf側の縁部の中央部に、上方(Z’軸正方向)に向けて立ち上げて形成される。該偏向板64は、定着器31の着脱方向に対して平行に延在させられ、ファンFnによって発生させられた風の一部の向きを変更する。
前記偏向板64は、操作者が定着器31を取り外す際に、ファンFnによって発生させられた風によって把手28が把持可能な温度に冷却されるように、また、ファンFnによって発生させられた風が必要なだけサーモパイルs1に送られるように、位置、形状、寸法等が設定される。すなわち、偏向板64は、フロントパネルpfの面を延長させた面上において、検出孔h1の上方に突出させて、矩形の形状を有するように形成され、Y’軸方向の寸法である幅は、温度検出凹部63の幅よりわずかに大きく設定され、Z’軸方向の寸法である高さは、把手28より低く、本実施の形態においては、把手28の握り部28aのトップパネルptと対向する内側面Saより低く設定される。
そして、定着器31を装置本体Bdに取り付けたり、装置本体Bdから取り外したりする際に定着器31と温度検出ユニット35及び送風装置45とが干渉することがないように、温度検出ユニット35及び送風装置45における定着器31と対向する部分に、偏向板64と所定の距離、本実施の形態においては、1.8〔mm〕の距離を置いて、保護壁66が配設され、温度検出ユニット35及び送風装置45を覆う。前記保護壁66は、樹脂によって形成され、送風装置45と対向する部分に、ファンFnによって発生させられた風が十分に通過することができるように多数の通気孔が形成され、温度検出ユニット35と対向する部分に、赤外線が十分にサーモパイルs1を照射するように開口が形成される。
次に、前記ファンFnによって発生させられた風の流れについて説明する。
図1は本発明の実施の形態におけるファンによって発生させられた風の流れを示す第1の図、図7は本発明の実施の形態におけるファンによって発生させられた風の流れを示す第2の図である。
図において、31は定着器、skはスタッカ、Hzはハウジング、28は把手、28aは握り部、35は温度検出ユニット、s1はサーモパイル、45は送風装置、Fnはファン、63は温度検出凹部、64は偏向板、66は保護壁である。
ファンFnによって矢印A方向に発生させられた風は、一部が矢印B方向に流れて把手28の握り部28aを冷却し、更にスタッカskを冷却する。また、風の他の一部は、偏向板64に当たり、偏向させられて、偏向板64と保護壁66との間を上方から下方に向けて、すなわち、矢印C方向に流れて、前記サーモパイルs1の受光領域Ar1を通過して用紙搬送路Rt1に送られる。
すなわち、前記定着器31の着脱方向(Z’軸方向)において、偏向板64側から前記加熱ローラ32方向に向けて延在させて第1の面Sr1を設定し、該第1の面Sr1と所定の間隙CRを置いて、前記着脱方向においてファンFn側からサーモパイルs1方向に向けて延在させて第2の面Sr2を設定したとき、第1、第2の面Sr1、Sr2は、用紙搬送路Rt1に対して交差させて設定され、サーモパイルs1は、第1、第2の面Sr1、Sr2を介して定着器31と対向させて配設される。したがって、ファンFnによって発生させられた風は、前記偏向板64を介して前記第1、第2の面Sr1、Sr2間の間隙CRを通過して流れ、用紙搬送路Rt1に送られる。
このように、本実施の形態においては、筐体Cs内において着脱領域Ar2から離間させてファンFnが配設されるので、ファンFnによって発生させられた風を把手28に送り、把手28を冷却することができ、しかも、操作者が定着器31を着脱する際の操作性が低下することがない。
また、ファンFnによって発生させられた風が、偏向板64に当たり、偏向板64を介して前記第1、第2の面Sr1、Sr2間の間隙CRを通過し、用紙搬送路Rt1に送られるので、定着器31の熱が空気を介してサーモパイルs1に伝達されるのを防止することができる。したがって、定着器31の温度を精度良く検出することができる。
さらに、サーモパイルs1専用のファンを配設する必要がないので、プリンタ10を小型化することができる。
また、前記ファンFnによって発生させられた風は、前記間隙CRを上方から下方に向けて通過させられるので、用紙搬送路Rt1を搬送される用紙P上の未定着のトナーが舞い上がるのを抑制することができ、トナーがサーモパイルs1の表面に付着するのを抑制することができる。
さらに、前記第1、第2の面Sr1、Sr2が用紙搬送路Rt1に対して交差させて設定されるので、用紙搬送路Rt1上を搬送される用紙Pに未定着のトナーを押し付けることができる。
また、偏向板64が、装置本体Bdに対する定着器31の着脱方向に対して平行に、かつ、ファンFnの送風領域に対して直交させて配設されるので、偏向板64が配設されても、操作者が定着器31を着脱する際の操作性が低下することがない。
本実施の形態においては、プリンタ10について説明したが、本発明を、複写機、ファクシミリ装置、複合機等の画像形成装置に適用することができる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
10 プリンタ
28 把手
31 定着器
32 加熱ローラ
64 偏向板
Ar2 着脱領域
CR 間隙
Cs 筐体
Fn ファン
P 用紙
Q1 画像形成部
Sr1、Sr2 第1、第2の面
s1 サーモパイル
28 把手
31 定着器
32 加熱ローラ
64 偏向板
Ar2 着脱領域
CR 間隙
Cs 筐体
Fn ファン
P 用紙
Q1 画像形成部
Sr1、Sr2 第1、第2の面
s1 サーモパイル
Claims (8)
- (a)筐体と、
(b)該筐体内に配設され、媒体に現像剤像を形成する画像形成部と、
(c)前記筐体に対して着脱自在に配設され、前記現像剤像を前記媒体に定着させる定着装置と、
(d)前記筐体内に配設され、前記定着装置における所定の被検出部の温度を検出する非接触式の温度検出部と、
(e)前記定着装置に配設され、定着装置を前記筐体に対して着脱する際に把持される把持部と、
(f)前記筐体内において、前記定着装置が前記筐体に対して着脱される際に通過する着脱領域から離間させて配設され、前記把持部に風を送るファンと、
(g)前記定着装置に配設され、前記定着装置が前記筐体に装着されているときに前記ファンの送風領域の一部と対向させられる対向板とを有するとともに、
(h)前記定着装置の着脱方向において、前記対向板側から前記被検出部方向に向けて延在させて第1の面が設定され、
(i)該第1の面と所定の間隙を置いて、前記着脱方向において前記ファン側から前記温度検出部方向に向けて延在させて第2の面が設定され、
(j)前記温度検出部は、前記第1、第2の面を介して前記定着装置と対向させて配設され、
(k)前記ファンによって発生させられた風は、前記対向板を介して前記第1、第2の面間の間隙を通過させられることを特徴とする画像形成装置。 - 前記ファンによって発生させられた風は、前記間隙を上方から下方に向けて通過させられる請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記第1、第2の面は、前記画像形成部と前記定着装置との間の媒体搬送路に対して交差させて設定される請求項1又は2に記載の画像形成装置。
- (a)前記把持部は、前記定着装置の上面から離間させて形成された握り部、及び該握り部と前記上面とを接続する接続部位とを備え、
(b)前記対向板は、前記把持部と前記ファンとの間において、かつ、前記定着装置の着脱方向における前記上面と前記握り部との間において、該握り部より前記上面側に位置させて配設される請求項1~3のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記媒体の幅方向において、前記対向板の寸法は前記握り部の寸法より小さくされる請求項4に記載の画像形成装置。
- 前記定着装置における前記温度検出部と対向する部位に、温度検出用の開口が形成される請求項1~5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記温度検出部は前記被検出部の表面の温度を検出する請求項1~6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- (a)筐体と、
(b)該筐体内に配設され、媒体に現像剤像を形成する画像形成部と、
(c)前記筐体に対して着脱自在に配設され、前記現像剤像を前記媒体に定着させる定着装置と、
(d)前記筐体内に配設され、前記定着装置の所定の被検出部の温度を検出する非接触式の温度検出部と、
(e)前記定着装置の上方に配設され、前記定着装置によって現像剤像が定着された前記媒体を載置する載置部と、
(f)前記筐体内において、前記定着装置が前記筐体に対して着脱される際に通過する着脱領域から離間させて配設され、前記載置部に風を送るファンと、
(g)前記定着装置に配設され、前記定着装置が前記筐体に装着されているときに前記ファンの送風領域の一部と対向させられる対向板とを有するとともに、
(h)前記定着装置の着脱方向において、前記対向板側から前記被検出部方向に向けて延在させて第1の面が設定され、
(i)該第1の面と所定の間隙を置いて、前記着脱方向において前記ファン側から前記温度検出部方向に向けて延在させて第2の面が設定され、
(j)前記温度検出部は、前記第1、第2の面を介して前記定着装置と対向させて配設され、
(k)前記ファンによって発生させられた風は、前記対向板を介して前記第1、第2の面間の間隙を通過させられることを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021203470A JP2023088624A (ja) | 2021-12-15 | 2021-12-15 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021203470A JP2023088624A (ja) | 2021-12-15 | 2021-12-15 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023088624A true JP2023088624A (ja) | 2023-06-27 |
Family
ID=86935211
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021203470A Pending JP2023088624A (ja) | 2021-12-15 | 2021-12-15 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2023088624A (ja) |
-
2021
- 2021-12-15 JP JP2021203470A patent/JP2023088624A/ja active Pending
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