JP2023087839A - 加熱調理器および加熱調理システム - Google Patents

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和秋 守岩
Kazuaki Moriiwa
彰 森井
Akira Morii
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【課題】動作を一時的に停止させるタイミングをユーザに対してわかりやすく報知するとともに、ユーザに対して作業を適切に促すことができる加熱調理器および加熱調理システムを提供する。【解決手段】加熱調理器100は、上面に開口部を有し、内容物を収容する容器4と、容器を収納する本体1と、容器の開口部を覆う内蓋9と、容器を加熱する加熱装置と、本体の周囲に光を照射する照明手段27と、調理の際に実行される各種の工程を実行するとともに、照明手段による照明動作を制御する制御装置50とを備え、制御装置は、蓋体の開閉を伴う工程の際に、照明手段を動作させる。【選択図】図1

Description

本開示は、食材を調理する加熱調理器および加熱調理システムに関するものである。
従来、米を炊く炊飯器においては、炊飯開始から炊飯完了までの間に行われる各工程で、炊飯器本体の周囲に、予め設定されたパターンで光を照射するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このような炊飯器では、予熱から炊飯を経由してむらしまで行う炊飯工程および保温工程を含む各種の工程が行われるが、炊飯工程では、炊飯が完了するまでユーザによって手が加えられることがないのが一般的である。すなわち、一般的な炊飯器では、炊飯工程中に外蓋を開放して動作を停止させることはない。
特開2020-31965号公報
ところで、種々の調理を行うことができる加熱調理器では、調理工程中に、食材を追加投入したり、調理中の食材を攪拌したりといった、外蓋を開けて動作を一時的に停止させる場合がある。このような場合には、ユーザが調理中の食材に対して手を加える必要があるが、従来の加熱調理器では、外蓋を開けて動作を一時的に停止させるタイミングをユーザに報知することができない。
本開示は、上記従来の技術における課題に鑑みてなされたものであって、動作を一時的に停止させるタイミングをユーザに対してわかりやすく報知するとともに、ユーザに対して作業を適切に促すことができる加熱調理器および加熱調理システムを提供することを目的とする。
本開示の加熱調理器は、上面に開口部を有し、内容物を収容する容器と、前記容器を収納する本体と、前記容器の前記開口部を覆う蓋体と、前記容器を加熱する加熱装置と、前記本体の周囲に光を照射する照明手段と、調理の際に実行される各種の工程を実行するとともに、前記照明手段による照明動作を制御する制御装置とを備え、前記制御装置は、前記蓋体の開閉を伴う工程の際に、前記照明手段を動作させるものである。
また、本開示の加熱調理器は、上面に開口部を有し、内容物を収容する容器と、前記容器を収納する本体と、前記容器の前記開口部を覆う蓋体と、前記容器を加熱する加熱装置と、前記本体の周囲に光を照射する照明手段と、前記容器内を加圧または減圧する圧力変化手段と、調理の際に実行される各種の工程を実行するとともに、前記照明手段による照明動作を制御する制御装置とを備え、前記制御装置は、前記圧力変化手段を制御して前記容器内の圧力を変化させる圧力変化工程の際に、前記照明手段を動作させるものである。
本開示の加熱調理システムは、上記開示の加熱調理器と、前記加熱調理器に関する情報を報知する電子機器とを備え、前記電子機器は、前記照明手段が動作したことを報知する報知手段を有し、前記加熱調理器において前記照明手段が動作した場合に、表示または音による報知を行うものである。
本開示の加熱調理システムは、上記開示の加熱調理器と、予め設定された範囲に存在する動体の有無を検出する人検出手段を有する人検出装置とを備え、前記制御装置は、前記人検出手段により前記動体が検出された場合に、前記照明手段による照明動作を制御するものである。
本開示の加熱調理システムは、上記開示の加熱調理器と、ユーザの操作によって動作する電子機器とを備え、前記制御装置は、前記電子機器が動作している場合に、前記照明手段による照明動作を制御するものである。
本開示によれば、蓋体の開閉を伴う工程の際に、照明手段を動作させるため、動作を一時的に停止させるタイミングをユーザに対してわかりやすく報知するとともに、ユーザに対して作業を適切に促すことができる。
実施の形態1に係る加熱調理器の構成の一例を示す模式断面図である。 図1の加熱調理器の構成の一例を示すブロック図である。 図1の制御装置の構成の一例を示す機能ブロック図である。 実施の形態3に係る加熱調理器の構成の一例を示す模式断面図である。 実施の形態4に係る加熱調理システムの構成の一例を示すブロック図である。 実施の形態5に係る加熱調理システムの構成の一例を示すブロック図である。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照して説明する。本開示は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、本開示の主旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、本開示は、以下の各実施の形態に示す構成のうち、組合せ可能な構成のあらゆる組合せを含むものである。また、各図において、同一の符号を付したものは、同一のまたはこれに相当するものであり、これは明細書の全文において共通している。
実施の形態1.
本実施の形態1に係る加熱調理器について説明する。
[加熱調理器100の構成]
図1は、本実施の形態1に係る加熱調理器の構成の一例を示す模式断面図である。図1に示すように、加熱調理器100は、本体1と、本体1に開閉自在に係止された外蓋2とを備えている。
本体1の内側には、容器カバー3が設けられている。容器カバー3には、有底筒状で上面が開口した鍋状の容器4が着脱自在に収納されている。容器4内には、被加熱物である食材等の内容物が収容される。容器カバー3の外壁には、加熱装置5が設けられている。加熱装置5は、例えば、容器カバー3にスパイラル状に旋回された加熱コイル5aであり、高周波電流が供給されることにより発生する磁界で容器4を誘導加熱する。加熱装置5の加熱動作は、制御装置50によって制御される。なお、加熱装置5として、この例に限られず、電流が供給されることによって熱を発生するヒータ等が用いられてもよい。
容器カバー3の底面の中央部には貫通孔が形成され、貫通孔内に温度センサ6が配置されている。温度センサ6は、圧縮ばね7によって下方から支持され、容器4の底部に接触するように配置される。温度センサ6は、容器4の温度を計測する。
容器4には取っ手部8が設けられている。取っ手部8は、容器カバー3に設けられた図示しない保持部上に係止される。これにより、容器4が本体1内に保持される。容器4の上面開口の周囲には、外方に延出するフランジ部4aが形成されている。
外蓋2には、容器4の上面開口を覆う蓋体である内蓋9が連結されている。内蓋9の周縁には、シール材である蓋パッキン10が設けられている。蓋パッキン10は、外蓋2を閉じた際に、容器4のフランジ部4aおよび内壁と内蓋9との密閉性が得られるようになっている。
内蓋9には、貫通する内蓋通気孔16が設けられている。外蓋2には、外面に開口する外蓋通気孔17a~17cと、内蓋通気孔16と外蓋通気孔17a~17cのそれぞれとの間に設けられた、容器4の内外を連通する連通管18a~18cとが形成されている。連通管18a~18cは、中空状に形成され、内蓋通気孔16側の端部には、内蓋通気孔16に密閉接続するための経路パッキン19が配置されている。
連通管18aには、減圧装置である減圧ポンプ20と、経路切替弁21が配置されている。減圧ポンプ20は、内蓋通気孔16を介して容器4内の空気を吸引し、吸引した空気を連通管18aおよび外蓋通気孔17aを介して外部に排出することにより、容器4内を減圧する。減圧ポンプ20の駆動は、制御装置50によって制御される。
経路切替弁21は、減圧ポンプ20よりも内蓋通気孔16側に設けられ、減圧ポンプ20の吸気口と、外蓋通気孔17cとに接続されている。経路切替弁21は、制御装置50の制御に基づき、減圧ポンプ20と、外蓋通気孔17cまたは内蓋通気孔16とを連通する。
連通管18bには、開閉弁22が配置されている。開閉弁22は、連通管18bの内蓋通気孔16から外蓋通気孔17bに至る流路を開閉する。開閉弁22の開閉動作は、制御装置50によって制御される。
なお、外蓋通気孔17aは、外蓋2の側面または底面に配置されると好ましい。これは、減圧ポンプ20への水分および異物の侵入を防ぎ、故障を抑制するためである。また、外蓋通気孔17a~17cは、容器4内の空気を外部に排気するための排気孔として配置されているが、このような排気孔は、これに限られず、例えば本体1の側面または底部等に配置してもよい。
内蓋9には蒸気孔11が形成されている。蒸気孔11には蒸気排出弁12が配置されている。蒸気排出弁12は、容器4内を密閉または非密閉とする。経路切替弁21および開閉弁22によって内蓋通気孔16が閉じた状態で、容器4内の内容物が加温されて蒸気が発生し、容器4内の圧力が1atmを超えた際に、蒸気排出弁12が開く。また、容器4内が低圧となった場合、蒸気排出弁12は自重によって閉じる。
蒸気排出弁12の下流には、カートリッジ13が配置されている。カートリッジ13は、蒸気排出口14を備えている。蒸気排出口14は、蒸気排出弁12が開いた際に、蒸気排出弁12を介して容器4内の蒸気を排出する。カートリッジ13には、蒸気の排出経路を密閉するためのカートリッジパッキン15が設けられている。
内蓋9には、貫通するセンサ孔23が設けられている。外蓋2には、蓋センサ24と蓋センサパッキン25とが配置されている。蓋センサ24は、センサ孔23を介して容器4内の温度または圧力を計測する。蓋センサパッキン25は、センサ孔23と外蓋2とを密閉するために設けられている。
(操作表示装置26)
外蓋2には、操作表示装置26が設置されている。操作表示装置26は、ユーザによる調理モードの選択操作等の入力、ならびに動作状態等の表示を行う。操作表示装置26には、操作部としての各種ボタンと、表示部としてのLED(Light Emitting Diode)およびLCD(Liquid Crystal Display)等(いずれも図示せず)が設けられている。
なお、操作表示装置26は、外蓋2に設置される場合に限られず、例えば本体1に設置されてもよい。また、操作表示装置26に対する操作および表示等の各種機能は、スマートフォン等の外部の機器によって実現されてもよい。
本体1の外周底面側には、1または複数の照明手段27が設けられている。照明手段27は、LED等の発光素子で構成され、発光した際の光を本体1の下方に照射する。具体的には、例えば、この加熱調理器100がテーブル等の面に載置されている場合、照明手段27は、加熱調理器100が載置された面における、本体1の外周に沿う領域に光を照射する。照明手段27は、発光色および発光パターンの少なくとも一方が制御装置50によって制御される。
照明手段27が1つである場合、照明手段27は、例えば本体1の外周の正面側かつ下方に配置される。したがって、この場合の照明手段27は、本体1の外周に沿う前面の下方の領域に光を照射する。
また、照明手段27が複数である場合、照明手段27は、例えば、本体1の外周の下方において、少なくとも正面側を含み、左右側面および背面に間隔を空けて配置されると好ましい。この場合、照明手段27は、本体1の外周の一部または全部に沿う下方の領域に光を照射する。
このように、照明手段27によって本体1の下方に光を照射することにより、屋内照明または日光等の外光の影響があっても、ユーザが照明手段27による光を認識することができる。また、詳細は後述するが、加熱調理器100によって外蓋2の開閉を伴う工程等の調理工程が行われている場合でも、ユーザは、加熱調理器100による現在実行中の調理工程等の動作状態を確認することができる。
なお、この例では、照明手段27は、光を本体1の下方に照射するように説明したが、これはこの例に限られない。例えば、照明手段27は、本体1の側方または上方に照射してもよい。
また、ここでは、加熱調理器100が容器4内を減圧する減圧機構を圧力変化手段として備える場合を例にとって説明したが、これに限られず、加熱調理器100は、減圧機構を備えていなくてもよい。また、例えば、加熱調理器100は、減圧機構に代えて、容器4内を加圧する加圧機構を圧力変化手段として備えていてもよい。
(制御装置50)
図1の加熱調理器100は、制御装置50を備えている。制御装置50は、加熱調理器100全体を制御する。特に、本実施の形態1において、制御装置50は、調理の際に実行される特定の工程で照明手段27の動作を制御する。制御装置50は、マイクロコンピュータなどの演算装置上でソフトウェアを実行することにより各種機能が実現され、もしくは各種機能を実現する回路デバイスなどのハードウェア等で構成されている。なお、制御装置50は、本体1に設けられてもよいし、外蓋2に設けられてもよい。
図2は、図1の加熱調理器の構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、制御装置50には、減圧ポンプ20、経路切替弁21、開閉弁22、温度センサ6、蓋センサ24および操作表示装置26、ならびに、加熱コイル5aに高周波電流を供給するインバータ部30が電気的に接続されている。また、制御装置50には、照明手段27が接続される。
図3は、図1の制御装置の構成の一例を示す機能ブロック図である。図3では、照明手段27による照明動作に関連する箇所についてのみ、図示している。図3に示すように、制御装置50は、操作情報取得部51、調理シーケンス設定部52、工程判断部53、照明制御部54および記憶部55を備えている。
操作情報取得部51は、ユーザによる操作表示装置26に対する操作に応じた操作情報を取得する。例えば、ユーザが操作表示装置26を操作することによって調理内容を示すメニューを選択した場合に、操作情報取得部51は、選択されたメニューを示す情報を含む操作情報を取得する。
調理シーケンス設定部52は、操作情報取得部51で取得した操作情報に基づき、記憶部55から対応する調理シーケンスを読み出して設定する。調理シーケンスは、メニューに応じて、設定温度、設定圧力、減圧ポンプ20の駆動パターン、および設定温度を維持する設定時間等を含む情報である。設定温度は、保温工程において調整される一定の温度であり、例えば100℃未満とする。設定圧力は、保温工程において調整される一定の温度であり、例えば1.0atm未満の圧力とする。
工程判断部53は、調理シーケンス設定部52で設定された調理シーケンスに基づき、現在の調理工程を判断する。照明制御部54は、工程判断部53で判断された現在の調理工程に応じて、光を照射するように照明手段27を制御する。
記憶部55は、メニュー毎の調理シーケンスを含むテーブルを予め記憶する。記憶部55は、調理シーケンス設定部52からの要求に応じて、記憶されたテーブルから必要な調理シーケンスを読み出し、調理シーケンス設定部52に供給する。
[加熱調理器100の動作]
次に、上記構成を有する加熱調理器100の動作について説明する。ここでは、加熱調理器100による調理の際の基本動作と、本実施の形態1に係る照明動作とについて説明する。また、この例では、図1に示すような減圧ポンプ20を含む減圧機構を備える加熱調理器100による減圧調理を行う場合を例にとって説明する。
(基本動作)
まず、ユーザによって、任意のメニューを調理するのに必要な肉、魚、野菜、水および調味料等の材料が容器4内に投入される。その後、ユーザが取っ手部8を把持することにより、容器4が容器カバー3に載置され、外蓋2が閉じられる。これにより、内蓋9の蓋パッキン10が容器4のフランジ部4aに圧接され、容器4内が密閉される。
次に、ユーザによる操作表示装置26に対する操作によってメニューが選択され、図示しないスイッチがオンとされると、制御装置50に調理開始指示が与えられ、調理が開始される。このとき、制御装置50には、選択されたメニューに応じた調理シーケンスが、指示として与えられる。
(昇温工程)
調理シーケンスが制御装置50に与えられると、昇温工程が開始される。昇温工程は、容器4内の温度を予め設定された100℃未満の設定温度まで昇温する工程である。この場合、加熱コイル5aには、インバータ部30から高周波電流が供給され、高周波磁界が発生する。容器4の加熱コイル対向面は、発生した高周波磁界によって加熱コイル5aと磁気結合して励磁され、容器4の底面に渦電流が誘起される。そして、誘起された渦電流と、容器4の抵抗とによりジュール熱が生じ、容器4の底面が発熱し、容器4の内容物に対する加熱が行われる。
(低温沸騰維持工程)
その後、容器4の温度が設定温度に到達すると、インバータ部30が制御され、設定温度を維持した状態で容器4内を減圧する低温沸騰維持工程が開始される。低温沸騰維持工程は、容器4を密閉した状態で、設定温度まで昇温した容器4内の温度を維持するとともに、圧力を設定温度における飽和蒸気圧まで減圧させて内容物を沸騰させ、沸騰を維持する工程である。低温沸騰維持工程において、制御装置50は、温度センサ6によって検出された容器4の温度に基づき、容器4内の内容物の温度が設定温度を維持するように、加熱装置5による加熱を制御する。ここで、「容器4内の内容物の温度が設定温度を維持する」とは、容器4内の内容物の温度が設定温度を含む温度範囲を維持することを示すものとする。
制御装置50は、内容物の温度が設定温度に到達する前後で、開閉弁22を閉塞するとともに、内蓋通気孔16と減圧ポンプ20とが連通するように経路切替弁21を制御し、減圧ポンプ20を駆動する。このとき、制御装置50は、容器4内の圧力が設定温度の飽和蒸気圧である設定圧力となるように、減圧ポンプ20の駆動を制御する。これにより、容器4内が密閉状態となるとともに、内部の空気が外部に排出されて容器4内の圧力が徐々に低下し、大気圧未満となる。容器4内の圧力が設定圧力に到達すると、容器4内の内容物が沸騰する。制御装置50は、容器4内の内容物が沸騰するまで、減圧ポンプ20を駆動する。
内容物の沸騰検知は、例えば、蓋センサ24の検知結果に基づき判断することができる。蓋センサ24が容器4内の温度を計測する温度センサである場合、制御装置50は、蓋センサ24と温度センサ6とのそれぞれの計測結果に基づき、内容物の沸騰を判断する。具体的には、制御装置50は、蓋センサ24で計測される温度を容器4内の空間温度とし、蓋センサ24で計測された空間温度と、温度センサ6で計測された容器4の温度との温度差が設定値以下となった場合に、内容物の沸騰を検知する。
また、蓋センサ24が容器4内の圧力を計測する圧力センサである場合、制御装置50は、圧力センサの計測結果に基づき、内容物の沸騰を検知してもよい。具体的には、制御装置50は、蓋センサ24で計測された容器4内の圧力が設定圧力に到達した場合に、内容物の沸騰を検知する。
さらに、制御装置50は、減圧ポンプ20の駆動時間を予め設定し、設定された駆動時間だけ減圧ポンプ20を駆動するようにしてもよい。なお、この場合には、内容物の量に応じて容器4内の減圧に要する時間が変化する。そのため、制御装置50は、昇温工程における設定温度までの昇温時間に基づいて内容物の量を算出し、算出結果に応じて減圧ポンプ20の駆動時間を変化させてもよい。
(昇圧工程)
低温沸騰維持工程が終了した後、操作表示装置26に設けられた減圧解除ボタン(図示せず)がユーザによって押下されると、昇圧工程が開始される。昇圧工程は、容器4内の圧力を大気圧まで昇圧する工程である。昇圧工程において、制御装置50は、開閉弁22を開放して容器4内と外部とを連通させる。これにより、減圧状態となっている容器4内に大気が流入し、容器4内が大気圧まで昇圧される。
(開閉を伴う工程)
なお、調理内容によっては、調理開始後に、調理途中で外蓋2を開閉する必要が生じる場合がある。具体的には、外蓋2を開閉する必要が生じる場合とは、例えば、容器4内に食材を追加投入する場合、容器4内の内容物を取り出す場合、ならびに、容器4内の内容物を攪拌する場合等である。以下の説明では、上述したような外蓋2を開閉する必要が生じる場合に行われる工程を「開閉を伴う工程」と適宜称することがある。
開閉を伴う工程が行われる場合、ユーザは、操作表示装置26に設けられた一時停止ボタン(図示せず)を押下する。これにより、制御装置50は、加熱装置5による加熱を停止するように制御する。一時停止ボタンが操作されたときに、容器4内が減圧状態となっていた場合、制御装置50は、開閉弁22を開放させ、容器4内に外気を流入させ、容器4内を昇圧する。
(保温工程)
昇圧工程が終了すると、調理が完了となり、完了工程である保温工程が開始される。保温工程は、容器4の温度を設定温度に維持する工程である。保温工程において、制御装置50は、容器4の温度が設定温度を維持するように加熱装置5を制御する。すなわち、制御装置50、温度センサ6で計測された容器4の温度が設定温度を含む一定の温度範囲内に収まるように加熱装置5を制御する。なお、ここでは、「設定温度を含む一定の温度範囲内に収まる」ことが「設定温度を維持する」ことを意味するものとする。
(照明動作)
加熱調理器100において上記の基本動作が行われている場合には、設定された調理シーケンスに従って各種の工程が実行される。例えば、容器4内を減圧し、容器4内の内容物を低温で沸騰させる減圧低温沸騰調理では、昇温工程、低温沸騰維持工程、昇圧工程および保温工程の各工程が実行される。また、上記の工程に加えて、開閉を伴う工程が適宜実行される。
本実施の形態1に係る加熱調理器100では、このような各種の工程のうち、特定の工程を実行する際に、照明手段27を点灯または点滅させる。本実施の形態1では、調理の際に、例えば以下に示す(1)~(5)の照明パターンのうち少なくとも1つ以上の照明パターンが実行される。
(1)第1の照明パターン
第1の照明パターンは、開閉を伴う工程として、容器4内に食材を追加投入する追加投入工程が行われる際に、照明手段27を動作させるものである。追加投入工程が開始されると、制御装置50は、光が照射されるように、照明手段27を制御する。このとき、制御装置50は、例えば、追加投入工程の間、常に光が照射するように照明手段27を点灯させてもよいし、一定の間隔で光を照射するように照明手段27を点滅させてもよい。
また、制御装置50は、例えば、追加投入される食材または調味料等の種類に応じて照明手段27の動作状態を変化させてもよい。より具体的には、制御装置50は、追加投入される食材または調味料等の種類に応じて、照明手段27から照射される光の色を変化させてもよいし、点滅の間隔を変化させてもよい。
このように、追加投入工程が行われる際に、照明手段27を動作させることにより、現在の工程が追加投入工程であることをユーザに対して報知することができる。そのため、ユーザは、調理中に加熱調理器100の前から離れることができないということがなく、最適なタイミングで食材等を容器4内に追加投入することができる。
(2)第2の照明パターン
第2の照明パターンは、開閉を伴う工程として、容器4内の内容物を取り出す取り出し工程が行われる際に、照明手段27を動作させるものである。取り出し工程が開始されると、制御装置50は、光が照射されるように、照明手段27を制御する。このとき、制御装置50は、例えば、取り出し工程の間、照明手段27を点灯させてもよいし、照明手段27を点滅させてもよい。
このように、取り出し工程が行われる際に、照明手段27を動作させることにより、現在の工程が取り出し工程であることをユーザに対して報知することができる。そのため、ユーザは、調理中に加熱調理器100の前から離れることができないということがなく、最適なタイミングで調理中の食材等を容器4から取り出すことができる。
(3)第3の照明パターン
第3の照明パターンは、開閉を伴う工程として、容器4内の内容物を攪拌する攪拌工程が行われる際に、照明手段27を動作させるものである。攪拌工程が開始されると、制御装置50は、光が照射されるように、照明手段27を制御する。このとき、制御装置50は、例えば、攪拌工程の間、照明手段27を点灯させてもよいし、照明手段27を点滅させてもよい。
このように、攪拌工程が行われる際に、照明手段27を動作させることにより、現在の工程が攪拌工程であることをユーザに対して報知することができる。そのため、ユーザは、調理中に加熱調理器100の前から離れることができないということがなく、最適なタイミングで容器4内の内容物を攪拌することができる。
(4)第4の照明パターン
第4の照明パターンは、調理が完了する完了工程が行われる際に、照明手段27を動作させるものである。完了工程が開始されると、制御装置50は、光が照射されるように、照明手段27を制御する。このとき、制御装置50は、例えば、完了工程の間、照明手段27を点灯させてもよいし、照明手段27を点滅させてもよい。完了工程は、例えば、容器4内の内容物の温度を一定に保つ保温工程である。
このように、完了工程が行われる際に、照明手段27を動作させることにより、現在の工程が完了工程であることをユーザに対して報知することができる。そのため、ユーザは、調理中に加熱調理器100の前から離れることができないということがなく、最適なタイミングで容器4から内容物を取り出すことができる。また、完了工程として保温工程が行われる場合には、調理の最終段階として保温動作が行われていることを、調理の終了に先立ってユーザに報知することができる。
(5)第5の照明パターン
第5の照明パターンは、容器4内の圧力を変化させる圧力変化工程が行われる場合に、照明手段27を動作させるものである。この例の場合、圧力変化工程は、例えば、容器4内の圧力を大気圧よりも減圧させる低温沸騰維持工程、ならびに、容器4内が減圧された後に行われる昇圧工程である。また、加熱調理器100が、容器4内を加圧する加圧機構を備える場合には、圧力変化工程は、加圧機構が動作する加圧工程である。このとき、制御装置50は、例えば、圧力変化工程の間、照明手段27を点灯させてもよいし、照明手段27を点滅させてもよい。
減圧機構および加圧機構等の圧力変化手段が動作する工程の際には、調理の際に発生する音に加えて、圧力変化手段が動作するときの動作音も発生するため、通常の調理時と比較して、ユーザが不快に感じる可能性がある。これに対して、圧力変化工程が行われる際に、照明手段27を動作させることにより、現在の工程が圧力変化工程であることをユーザに対して視覚的に報知することができる。また、ユーザの意識が視覚に向くため、動作音によるユーザの不快感を軽減することができる。
なお、上述した(1)~(5)に示す第1~第5の照明パターンでは、制御装置50は、特定の工程の際に照明手段27を制御するように説明したが、これはこの例に限られない。例えば、制御装置50は、調理の際に行われるすべての工程において、光を照射するように照明手段27を制御してもよい。この場合、制御装置50は、各工程を区別できるように、照明手段27の動作状態を変化させると好ましい。
例えば、制御装置50は、調理の待機状態および調理の際の工程毎に、照射される光の色を変化させる、あるいは、点滅のパターンを変化させるように、照明手段27を制御する。より具体的には、制御装置50は、調理の待機状態、すなわち調理開始前の状態では、制御装置50は、発光色が青色または無発光となるように照明手段27を制御する。昇温工程では、制御装置50は、発光色が赤色となるように照明手段27を制御する。保温工程では、制御装置50は、発光色がオレンジ色となるように照明手段27を制御する。容器4内を減圧させる圧力変化工程では、制御装置50は、発光色が緑色となるように照明手段27を制御する。また、加熱調理器100が加圧機構を備え、加圧調理が可能である場合における、容器4内を加圧させる圧力変化工程では、制御装置50は、発光色が黄色となるように照明手段27を制御する。
この例では、調理工程等の加熱調理器100の動作状態に応じて照明手段27による発光色または点滅パターンが変化する。これにより、現在実行中の調理工程等の動作状態を、ユーザに対して、外蓋2の上部等に設けられた操作表示装置26を視認することなく、離れた位置からでも認識させることができる。また、調理工程に応じて照明手段27による発光色または点滅パターンが変化するため、ユーザが加熱調理器100の動作状態を判断でき、利便性を向上させることができる。
以上のように、本実施の形態1に係る加熱調理器100では、外蓋2の開閉を伴う工程の際に、照明手段27が動作する。これにより、現在の工程が開閉を伴う工程であることをユーザに対して報知することができる。そのため、この加熱調理器100では、ユーザに対して最適なタイミングで作業を促すことができる。
また、本実施の形態1に係る加熱調理器100では、容器4内の圧力を変化させる圧力変化工程の際に、照明手段27が動作する。これにより、圧力変化手段が動作することをユーザに対してわかりやすく報知できるとともに、圧力変化手段が動作することによって生じる動作音によるユーザの不快感を軽減することができる。
加熱調理器100では、本体1の下方に向かって光を照射するように照明手段27が設けられている。これにより、外蓋2が開いている状態でも、ユーザは、加熱調理器100による現在実行中の調理工程等の動作状態を確認することができる。また、屋内照明または日光等の外光の影響があっても、ユーザが加熱調理器100の動作状態を確認できるように、本体1を配置することができる。
実施の形態2.
次に、本実施の形態2について説明する。本実施の形態2に係る加熱調理器100は、圧力変化工程が行われる際に照明手段27を動作させる場合において、照明手段27の動作が実施の形態1と相違する。なお、本実施の形態2において、実施の形態1と共通する部分には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
本実施の形態2において、制御装置50は、減圧機構および加圧機構等の圧力変化手段が動作した際に、圧力変化手段の動作状態に応じて、照明手段27の動作を変化させる。例えば、図1に示すように、加熱調理器100に圧力変化手段としての減圧ポンプ20が設けられており、容器4内の圧力を減圧させる圧力変化工程が行われる場合には、減圧ポンプ20が動作し、動作音が発生する。
減圧ポンプ20の動作音の大きさのレベルは、減圧ポンプ20の動作状態に応じて変化し、容器4内の空気を吸引する吸引力が強いほど、動作音の大きさのレベルが大きくなる。動作音の大きさのレベルが大きくなると、ユーザの不快感がより増大する可能性がある。
そこで、本実施の形態2に係る加熱調理器100では、圧力変化手段である減圧ポンプ20が動作することにより発生する動作音の大きさのレベルに応じて、照明手段27の動作を変化させる。例えば、減圧ポンプ20の動作音の大きさのレベルが大きくなるに従って、制御装置50は、発光色、および、点灯または点滅等の発光パターンの少なくとも一方が変化するように、照明手段27を動作させる。
具体的には、例えば、制御装置50は、減圧ポンプ20の動作音の大きさのレベルが大きくなるに従って、大きい、高いまたは多い等の動作音の大きさのレベルがより上位にあることを想起させる暖色系の発光色となるように、照明手段27を動作させる。暖色系の発光色は、例えば、赤色およびオレンジ色である。また、制御装置50は、減圧ポンプ20の動作音の大きさのレベルが小さくなるに従って、発光色が青色等の寒色系となるように、照明手段27を動作させる。
さらに、これに限られず、制御装置50は、減圧ポンプ20の動作音の大きさのレベルに応じて、点滅パターンが変化するように照明手段27のON状態(点灯)およびOFF状態(消灯)のタイミングを制御してもよい。具体的には、例えば、制御装置50は、減圧ポンプ20の動作音の大きさのレベルが大きくなるに従って、OFF状態と比較してON状態の割合が大きくなるように、照明手段27を動作させる。また、制御装置50は、減圧ポンプ20の動作音の大きさのレベルが小さくなるに従って、OFF状態と比較してON状態の割合が小さくなるように、照明手段27を動作させる。
このように、減圧ポンプ20の動作音の大きさのレベルに応じて、照明手段27の動作を変化させることにより、ユーザの不快感をより効果的に軽減することができる。
以上のように、本実施の形態2に係る加熱調理器100では、減圧ポンプ20等の圧力変化手段の動作状態に応じて、照明手段27の動作が変化する。これにより、ユーザの不快感をより効果的に軽減することができる。
実施の形態3.
次に、本実施の形態3について説明する。本実施の形態3に係る加熱調理器100では、周囲にユーザが存在する場合に照明手段27を動作させる点で、実施の形態1および2と相違する。なお、本実施の形態3において、実施の形態1および2と共通する部分には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
図4は、本実施の形態3に係る加熱調理器の構成の一例を示す模式断面図である。図4に示すように、本実施の形態3に係る加熱調理器100は、実施の形態1および2に係る加熱調理器100の構成に加えて、人感センサ40が設けられている。
人感センサ40は、本体1または外蓋2の前面に設けられている。人感センサ40は、予め設定された範囲に存在する人などの動体を検出する。制御装置50は、人感センサ40で動体が検出された場合に、上述した実施の形態1および2で説明したような、照明手段27を用いた照明動作を行う。
以上のように、本実施の形態3に係る加熱調理器100では、人感センサ40によりユーザ等の動体が検出された場合に、照明手段27による照明動作が行われる。これにより、照明手段27を不要なタイミングで動作させることがないため、消費電力を低減することができる。
実施の形態4.
次に、本実施の形態4について説明する。本実施の形態4では、照明手段27に加えて外部の機器を用いて、調理の際に特定の工程が行われていることを報知する。なお、本実施の形態4において、実施の形態1~3と共通する部分には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
[加熱調理システム1000の構成]
図5は、本実施の形態4に係る加熱調理システムの構成の一例を示すブロック図である。図5に示すように、本実施の形態4に係る加熱調理システム1000は、加熱調理器100Aおよび電子機器200を含んで構成されている。加熱調理器100Aと電子機器200とは、例えば、無線によって接続されている。なお、加熱調理器100Aと電子機器200との接続は、無線に限られず、例えば有線であってもよい。また、加熱調理器100Aと電子機器200との接続は、例えばクラウドを介して行われてもよい。さらに、加熱調理器100Aおよび電子機器200が家庭内の機器を管理するHEMS(Home Energy Management System)に含まれる場合には、加熱調理器100Aと電子機器200との接続は、例えばHEMSコントローラ等の中継機を介して行われてもよい。
加熱調理器100Aは、実施の形態1~3に係る加熱調理器100と同様の構成に加えて、第1通信手段101を備えている。第1通信手段101は、電子機器200との間で行われる通信を、制御装置50の命令に基づいて制御する。例えば、第1通信手段101は、調理の際にユーザに対して報知すべきであることを示す報知情報を、電子機器200に対して送信する。
電子機器200は、例えば、加熱調理器100Aの動作状態等の加熱調理器100Aに関する情報をユーザに対して報知することができるものである。また、電子機器200は、加熱調理器100Aに対して調理メニューの設定等の指示を行うことができてもよい。
電子機器200は、第2通信手段201および報知手段202を備えている。第2通信手段201は、加熱調理器100Aとの間で行われる通信を制御する。例えば、第2通信手段201は、加熱調理器100Aから送られた報知情報を受信する。
報知手段202は、加熱調理器100Aから受信した報知情報に基づき、加熱調理器100Aの照明手段27が動作したことを報知するために設けられている。報知手段202として、例えば、LCD、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイまたはLED等によって構成される表示装置、あるいは、音声を出力する音声出力装置が用いられる。
電子機器200として、例えば、スマートフォン、タブレット端末およびノート型PC(Personal Computer)等の情報端末が用いられる。また、電子機器200として、加熱調理器100Aと連携して調理を行うような電子レンジ等の家電機器が用いられる。
電子機器200として情報端末が用いられる場合、この加熱調理システム1000では、実施の形態1~3で説明したように、照明手段27によって報知されるとともに、情報端末においても、報知手段202での表示または音による報知が行われる。
このように、電子機器200として情報端末が用いられる場合には、加熱調理器100Aの照明手段27による報知に加えて、情報端末による報知が行われる。これにより、例えばユーザが外出している等、加熱調理器100Aから離れた場所にユーザがいる場合でも、ユーザに対して加熱調理器100Aの現在の動作状態を確実に報知することができ、利便性を向上させることができる。
また、電子機器200として家電機器が用いられる場合、この加熱調理システム1000では、照明手段27によって報知されるとともに、家電機器においても、報知手段202での表示または音による報知が行われる。
このように、電子機器200として家電機器が用いられる場合には、加熱調理器100Aの照明手段27による報知に加えて、家電機器による報知が行われる。これにより、例えばユーザが加熱調理器100Aとは異なる家電機器の近くで食材の下ごしらえ等の作業を行っている場合でも、ユーザに対して加熱調理器100Aの現在の動作状態を確実に報知することができ、利便性を向上させることができる。
また、このような場合、加熱調理器100Aから家電機器に対して、食材の下ごしらえの開始タイミングを通知してもよい。これにより、調理を円滑に進行させることができ、利便性をより向上させることができる。
実施の形態5.
次に、本実施の形態5について説明する。本実施の形態5では、外部の人検出手段による人などの動体の検出結果に応じて加熱調理器100Aの照明手段27を動作させる点で、実施の形態4と相違する。なお、本実施の形態5において、実施の形態1~4と共通する部分には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
[加熱調理システム1000Aの構成]
図6は、本実施の形態5に係る加熱調理システムの構成の一例を示すブロック図である。図6に示すように、本実施の形態5に係る加熱調理システム1000Aは、加熱調理器100Aおよび電子機器200Aを含んで構成されている。加熱調理器100Aと電子機器200Aとは、例えば、無線または有線によって接続されている。なお、加熱調理器100Aと電子機器200Aとの接続は、例えばクラウドを介して行われてもよい。また、加熱調理器100Aおよび電子機器200Aが家庭内の機器を管理するHEMSに含まれる場合には、加熱調理器100Aと電子機器200Aとの接続は、例えばHEMSコントローラ等の中継機を介して行われてもよい。
電子機器200Aは、第2通信手段201および人検出手段203を備えている。電子機器200Aは、例えば、自装置の周囲に存在する人などの動体を検出することができるものである。より具体的には、電子機器200Aは、例えば、それ自体が人を検出する人検出装置である。また、電子機器200Aは、例えば、エアコン、テレビまたは照明機器等の、人を検出する機能を有する家電機器である。また、電子機器200Aは、ユーザによって電源スイッチが操作されることによって動作する。加熱調理器100Aがキッチン等に設置されている場合、電子機器200Aは、例えば、キッチンに隣接するリビング等の部屋に設置されている。
本実施の形態5において、第2通信手段201は、予め設定された範囲に存在する動体の検出結果を加熱調理器100Aに対して送信する。人検出手段203は、設定範囲に存在する人などの動体を検出する。
加熱調理器100Aの制御装置50は、第1通信手段101を介して電子機器200Aから送信された動体の検出結果を示す情報を受信する。そして、制御装置50は、電子機器200Aから受信した情報に基づき、人検出手段203で動体が検出された場合、上述した実施の形態1および2で説明したような、照明手段27を用いた照明動作を行う。
このように、本実施の形態5に係る加熱調理システム1000Aでは、加熱調理器100Aが設置されたキッチン等に隣接する部屋に設置された電子機器200Aによって動体が検出された場合に、加熱調理器100Aの照明手段27が動作する。これにより、調理中に、ユーザがキッチン等に隣接する部屋でくつろいでいるような場合でも、加熱調理器100Aの現在の動作状態が報知されるため、利便性を向上させることができる。
なお、実施の形態3のように、加熱調理器100Aに人感センサ40が設けられている場合には、人感センサ40および人検出手段203のうち、少なくとも一方で動体が検出されたときに、加熱調理器100Aの照明手段27が動作するようにしてもよい。すなわち、加熱調理システム1000Aでは、キッチン等に設置された加熱調理器100Aで人などの動体が検出されない場合であっても、キッチン等に隣接する部屋に設置された電子機器200Aによって動体が検出された場合に、加熱調理器100Aの照明手段27が動作する。
また、この例では、電子機器200Aの人検出手段203による動体の検出結果に基づき、加熱調理器100Aの照明手段27が動作するように説明したが、これはこの例に限られない。例えば、電子機器200Aの動作状態に応じて照明手段27が動作するようにしてもよい。
例えば、エアコンまたはテレビ等の電子機器200Aの電源がONとなっている場合、すなわち、電子機器200Aが動作している場合には、電子機器200Aの周囲にユーザが存在していると考えることができる。そこで、この場合、電子機器200Aは、自装置の電源がONとなっていることを示す情報を、第2通信手段201を介して加熱調理器100Aに送信する。そして、加熱調理器100Aは、第1通信手段101を介して電子機器200Aから当該情報を受信した場合、照明手段27を動作させる。
さらに、本実施の形態5に係る加熱調理システム1000Aでは、上述した実施の形態4のように、電子機器200Aに報知手段202が設けられてもよい。この場合、加熱調理器100Aの照明手段27と、電子機器200Aの報知手段202との双方による報知が行われてもよいし、いずれか一方による報知が行われてもよい。
以上のように、本実施の形態5に係る加熱調理システム1000Aでは、電子機器200Aによって動体が検出された場合に、加熱調理器100Aの照明手段27が動作する。これにより、ユーザがキッチン等に設置された加熱調理器100Aの周囲に存在しない場合であっても、キッチン等に隣接する部屋にいるような場合には、加熱調理器100Aの現在の動作状態が報知されるため、利便性を向上させることができる。
1 本体、2 外蓋、3 容器カバー、4 容器、4a フランジ部、5 加熱装置、5a 加熱コイル、6 温度センサ、7 圧縮ばね、8 取っ手部、9 内蓋、10 蓋パッキン、11 蒸気孔、12 蒸気排出弁、13 カートリッジ、14 蒸気排出口、15 カートリッジパッキン、16 内蓋通気孔、17a、17b、17c 外蓋通気孔、18a、18b、18c 連通管、19 経路パッキン、20 減圧ポンプ、21 経路切替弁、22 開閉弁、23 センサ孔、24 蓋センサ、25 蓋センサパッキン、26 操作表示装置、27 照明手段、30 インバータ部、40 人感センサ、50 制御装置、51 操作情報取得部、52 調理シーケンス設定部、53 工程判断部、54 照明制御部、55 記憶部、100、100A 加熱調理器、101 第1通信手段、200、200A 電子機器、201 第2通信手段、202 報知手段、203 人検出手段、1000、1000A 加熱調理システム。

Claims (20)

  1. 上面に開口部を有し、内容物を収容する容器と、
    前記容器を収納する本体と、
    前記容器の前記開口部を覆う蓋体と、
    前記容器を加熱する加熱装置と、
    前記本体の周囲に光を照射する照明手段と、
    調理の際に実行される各種の工程を実行するとともに、前記照明手段による照明動作を制御する制御装置と
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記蓋体の開閉を伴う工程の際に、前記照明手段を動作させる
    加熱調理器。
  2. 前記容器内を加圧または減圧する圧力変化手段をさらに備え、
    前記制御装置は、
    前記圧力変化手段を制御して前記容器内の圧力を変化させる圧力変化工程の際に、前記照明手段を動作させる
    請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 上面に開口部を有し、内容物を収容する容器と、
    前記容器を収納する本体と、
    前記容器の前記開口部を覆う蓋体と、
    前記容器を加熱する加熱装置と、
    前記本体の周囲に光を照射する照明手段と、
    前記容器内を加圧または減圧する圧力変化手段と、
    調理の際に実行される各種の工程を実行するとともに、前記照明手段による照明動作を制御する制御装置と
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記圧力変化手段を制御して前記容器内の圧力を変化させる圧力変化工程の際に、前記照明手段を動作させる
    加熱調理器。
  4. 前記制御装置は、
    前記圧力変化手段の動作状態に応じて、前記照明手段の動作を変化させる
    請求項2または3に記載の加熱調理器。
  5. 前記制御装置は、
    前記圧力変化手段の動作音の大きさに応じて、前記照明手段の動作を変化させる
    請求項4に記載の加熱調理器。
  6. 前記制御装置は、
    前記開閉を伴う工程として、前記容器内に食材を投入する追加投入工程を行う際に、前記照明手段を動作させる
    請求項1または2に記載の加熱調理器。
  7. 前記制御装置は、
    前記開閉を伴う工程として、前記容器内から前記内容物を取り出す取り出し工程を行う際に、前記照明手段を動作させる
    請求項1、2および6のいずれか一項に記載の加熱調理器。
  8. 前記制御装置は、
    前記開閉を伴う工程として、前記容器内の前記内容物を攪拌する攪拌工程を行う際に、前記照明手段を動作させる
    請求項1、2、6および7のいずれか一項に記載の加熱調理器。
  9. 前記制御装置は、
    前記内容物に対する調理が完了する完了工程を行う際に、前記照明手段を動作させる
    請求項1~8のいずれか一項に記載の加熱調理器。
  10. 前記制御装置は、
    前記完了工程として、前記内容物の温度を設定温度に保つ保温工程を行う際に、前記照明手段を動作させる
    請求項9に記載の加熱調理器。
  11. 前記本体から予め設定された範囲に存在する動体の有無を検出する人感センサをさらに備え、
    前記制御装置は、
    前記人感センサにより前記動体が検出された場合に、前記照明手段による照明動作を制御する
    請求項1~10のいずれか一項に記載の加熱調理器。
  12. 前記照明手段は、
    前記本体の下方に向かって光を照射する
    請求項1~11のいずれか一項に記載の加熱調理器。
  13. 前記照明手段は、
    前記本体の上方または側方に向かって光を照射する
    請求項1~11のいずれか一項に記載の加熱調理器。
  14. 請求項1~13のいずれか一項に記載の加熱調理器と、
    前記加熱調理器に関する情報を報知する電子機器と
    を備え、
    前記電子機器は、
    前記照明手段が動作したことを報知する報知手段を有し、
    前記加熱調理器において前記照明手段が動作した場合に、表示または音による報知を行う
    加熱調理システム。
  15. 前記電子機器は、
    予め設定された範囲に存在する動体の有無を検出する人検出手段を有し、
    前記制御装置は、
    前記人検出手段により前記動体が検出された場合に、前記照明手段による照明動作を制御する
    請求項14に記載の加熱調理システム。
  16. 前記制御装置は、
    前記電子機器が動作している場合に、前記照明手段による照明動作を制御する
    請求項14に記載の加熱調理システム。
  17. 請求項1~13のいずれか一項に記載の加熱調理器と、
    予め設定された範囲に存在する動体の有無を検出する人検出手段を有する人検出装置と
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記人検出手段により前記動体が検出された場合に、前記照明手段による照明動作を制御する
    加熱調理システム。
  18. 請求項1~13のいずれか一項に記載の加熱調理器と、
    ユーザの操作によって動作する電子機器と
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記電子機器が動作している場合に、前記照明手段による照明動作を制御する
    加熱調理システム。
  19. 前記電子機器は、
    情報端末または家電機器である
    請求項14~16または18のいずれか一項に記載の加熱調理システム。
  20. 前記加熱調理器、ならびに、前記電子機器または前記人検出装置は、
    直接接続、クラウドを介した接続または中継機を介した接続により通信が行われる
    請求項14~19のいずれか一項に記載の加熱調理システム。
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