JP2023087579A - 金型交換装置及び金型交換方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】金型の交換時に金型等の破損を防止すること。【解決手段】金型交換装置200は、ホルダ12に保持される金型10(上型13)によりワークWをプレス加工するプレス機械100に対して金型10を交換する。金型交換装置200は、金型10を把持するグリッパ210と、ホルダ12に金型10が差し込まれた状態、及びグリッパ210によって金型10が把持された状態で、ホルダ12に金型10が差し込まれたときの方向である第1方向とは反対の方向である第2方向にグリッパ210を移動させる制御部220と、グリッパ210にかかる第1方向への負荷の程度を表す負荷量を検出する検出部230と、負荷量に基づいて、ホルダ12による金型10の保持状況を判定する判定部240とを備える。【選択図】図6

Description

本発明は、金型交換装置及び金型交換方法に関する。
従来、ワークを金型で挟み込み、ワークに対して成形加工等のプレス加工を施すプレス機械が知られている。このようなプレス機械の一つとして、ワークに曲げ加工を施すプレスブレーキ(曲げ加工機)が存在する。プレスブレーキでは、ワークに曲げ加工を施すために、金型(上型及び下型の一方、又は双方)の配置や種類が変更される場合がある。プレスブレーキに対する金型の配置や種類の変更は、金型交換装置によって実施される。特許文献1では、金型交換装置としてのマニピュレータが開示されている。
特許第5252837号公報
プレスブレーキでは、ラムに備えられたホルダによって金型が保持される。プレスブレーキでは、金型交換装置による金型の交換時に、金型をホルダに固定させるクランプが設けられることがあるが、クランプの駆動が適切に実施されない場合に金型や金型交換装置を破損させてしまう原因になり得る。
本発明は、金型の交換時に金型等の破損を防止することができる金型交換装置及び金型交換方法を提供する。
本発明の態様に係る金型交換装置は、ホルダに保持される金型によりワークをプレス加工するプレス機械に対して金型を交換する金型交換装置であって、金型を把持するグリッパと、ホルダに金型が差し込まれた状態、及び、グリッパによって金型が把持された状態で、ホルダに金型が差し込まれたときの方向である第1方向とは反対の方向である第2方向にグリッパを移動させる制御部と、グリッパにかかる第1方向への負荷の程度を表す負荷量を検出する検出部と、負荷量に基づいて、ホルダによる金型の保持状況を判定する判定部と、を備える。
本発明の態様に係る金型交換方法は、ホルダに保持される金型によりワークをプレス加工するプレス機械に対して金型を交換する金型交換装置における金型交換方法であって、金型交換装置は、金型を把持するグリッパを備え、ホルダに金型が差し込まれた状態、及び、グリッパによって金型が把持された状態で、ホルダに金型が差し込まれたときの方向である第1方向とは反対の方向である第2方向に前記グリッパを移動させることと、グリッパにかかる第1方向への負荷の程度を表す負荷量を検出することと、負荷量に基づいて、ホルダによる金型の保持状況を判定することと、を含む。
本発明の態様に係る金型交換装置及び金型交換方法によれば、ホルダによる金型の保持状況が正常でないことを事前に認識することが可能となり、金型を保持している状態のホルダから金型を無理に抜き取ったり、ホルダが金型を保持できていない状態において金型の把持を解除したりすることを抑止し、金型の交換時に金型や金型交換装置(金型交換装置のグリッパ)の破損を防止することができる。
また、上記態様の金型交換装置において、制御部が、ホルダによって金型を保持する動作が実施された後、第2方向にグリッパを移動させ、判定部が、負荷量が所定閾値未満である場合に、ホルダによる金型の保持が正常でないと判定してもよい。この態様によれば、ホルダによって金型を保持する動作が正常に実施されていないことを認識し、グリッパによる金型の把持を解除することによる金型の落下を防止することができる。また、上記態様の金型交換装置が、ホルダによる金型の保持が正常でないと判定された場合に、保持状況が正常でないことを報知する報知部を備えてもよい。この態様によれば、ホルダによる金型の保持状況が正常でないことを即座に報知するので、プレス機械によるプレス加工が停止してしまう時間を短縮することができる。また、上記態様の金型交換装置において、判定部が、負荷量が所定閾値以上である場合に、ホルダによる金型の保持が正常であると判定し、制御部が、ホルダによる金型の保持が正常であると判定された場合に、第2方向にグリッパを移動させたときの移動量だけ、第1方向にグリッパを移動させてもよい。この態様によれば、ホルダによる金型の保持が正常である状態で第2方向にグリッパを移動させた移動量だけ、第1方向にグリッパを移動させるので、グリッパによる金型の把持を解除するときに、グリッパや金型の破損を防止することができる。また、上記態様の金型交換装置において、制御部が、ホルダによって金型を解放する動作が実施された後、第2方向にグリッパを移動させ、判定部が、負荷量が所定閾値以上である場合に、ホルダによる金型の解放が正常でないと判定してもよい。この態様によれば、ホルダによって金型を解放する動作が正常に実施されていないことを認識し、ホルダに保持された状態の金型を無理に抜き取ることによる金型やグリッパの破損を防止することができる。また、上記態様の金型交換装置が、ホルダによる金型の解放が正常でないと判定された場合に、保持状況が正常でないことを報知する報知部を備えてもよい。この態様によれば、ホルダによる金型の保持状況が正常でないことを即座に報知するので、プレス機械によるプレス加工が停止してしまう時間を短縮することができる。また、上記態様の金型交換装置において、制御部が、ホルダによる金型の解放が正常でないと判定された場合に、第2方向にグリッパを移動させたときの移動量だけ、第1方向にグリッパを移動させてもよい。この態様によれば、ホルダによる金型の解放がされていない状態で第2方向にグリッパを移動させた移動量だけ、第1方向にグリッパを移動させるので、ホルダに保持されている金型を無理に抜き取ることを防止し、ホルダによる金型の解放動作を再試行するなど、保持状況の改善のための動作に迅速に移行することができる。また、上記態様の金型交換装置において、判定部が、負荷量が所定閾値未満である場合に、ホルダによる金型の解放が正常であると判定してもよい。この態様によれば、ホルダによる金型の解放が確実に実施されていることを認識できるので、次の動作に迅速に移行することができる。
プレス機械と、実施形態に係る金型交換装置の例を示す図である。 実施形態に係る金型交換装置及び上型の各部を説明する図である。 実施形態に係る上型の安全部材を駆動させる例を示す図である。 実施形態に係る金型交換装置による上型の把持について説明する図である。 実施形態に係る金型交換装置による上型の把持について説明する図である。 実施形態に係る金型交換装置の機能構成例を示すブロック図である。 実施形態に係る金型交換処理の流れの例を示すフローチャートである。 実施形態に係る上型がホルダによって正常に保持されているかを確認するときの動作遷移の例を示す図である。 実施形態に係る上型がホルダによって正常に保持されているかを確認するときの動作遷移の例を示す図である。 実施形態に係る上型がホルダによって正常に保持されているかを確認するときの動作遷移の例を示す図である。 実施形態に係る上型がホルダによって正常に保持されているかを確認するときの動作遷移の例を示す図である。 実施形態に係る上型がホルダによって正常に保持されているかを確認するときの動作遷移の例を示す図である。 実施形態に係る上型がホルダによって正常に保持されているかを確認するときの動作遷移の例を示す図である。 実施形態に係る上型がホルダによって正常に保持されているかを確認するときの動作遷移の例を示す図である。 実施形態に係る金型交換処理の流れの例を示すフローチャートである。 実施形態に係る上型がホルダから正常に解放されているかを確認するときの動作例を示す図である。 実施形態に係る上型がホルダから正常に解放されているかを確認するときの動作例を示す図である。 実施形態に係る上型がホルダから正常に解放されているかを確認するときの動作例を示す図である。 実施形態に係る上型がホルダから正常に解放されているかを確認するときの動作例を示す図である。 実施形態に係る上型がホルダから正常に解放されているかを確認するときの動作例を示す図である。 実施形態に係る上型がホルダから正常に解放されているかを確認するときの動作例を示す図である。 実施形態に係る上型がホルダから正常に解放されているかを確認するときの動作例を示す図である。 実施形態に係る上型がホルダから正常に解放されているかを確認するときの動作例を示す図である。 実施形態に係る上型がホルダから正常に解放されているかを確認するときの動作例を示す図である。
以下、実施形態について図面を参照して説明する。本発明は、以下で説明する形態に限定されない。図面では、実施形態を説明するために、一部分を拡大、縮小、又は強調して記載する等、縮尺を適宜変更して表現される場合がある。また、図面では、XYZ直交座標系を用いて図中の方向が説明される場合がある。XYZ直交座標系においては、水平方向をX方向、Y方向とし、鉛直方向をZ方向とする。X方向、Y方向、及びZ方向のそれぞれは、図中の矢印の指す方向が+方向であり、矢印の指す方向とは反対の方向が-方向であるとして説明する。
図1は、プレス機械と、実施形態に係る金型交換装置の例を示す図である。プレス機械100は、一つの態様として、ワークWに曲げ加工を施すことが可能なプレスブレーキ(曲げ加工機)である。本実施形態では、プレス機械100としてプレスブレーキを例に挙げて説明する場合がある。なお、プレス機械100は、ワークWに対して抜き打ち加工(パンチ加工)、又は成形加工が可能なプレス機械であってもよい。プレス機械100は、ホルダ12に保持される金型10(上型13)によりワークWをプレス加工する。
金型交換装置200は、プレス機械100に対して金型10(上型13)を交換する。交換で使用される金型10(上型13)は、ストッカ4に保管される。ストッカ4は、保管部43を有する。保管部43は、金型10(上型13)を保持する保持部43aを有する。なお、保持部43aは、金型10(上型13)を吊り下げた状態で保持する構成に限定されず、例えばテーブル等に載置する構成であってもよい。金型交換装置200は、金型10(上型13)を把持するグリッパ210(図2等参照)を備え、ストッカ4とプレス機械100との間を移動可能なマニピュレータである。本実施形態に係る金型交換装置200は、主に、金型10(上型13)をホルダ12に差し込んだときと、金型10(上型13)をホルダ12から抜き取るときとの処理に特徴を有する。
金型交換装置200は、ホルダ12に金型10(上型13)が差し込まれた状態、及び、グリッパ210によって金型10(上型13)が把持された状態で、ホルダ12に差し込まれたときの方向である第1方向とは反対の方向である第2方向にグリッパ210を移動させる。図1において、第1方向は+Z方向であり、第2方向は-Z方向である。金型交換装置200は、グリッパ210にかかる第1方向への負荷の程度を表す負荷量を検出する。金型交換装置200は、検出した負荷量に基づいて、ホルダ12による金型10(上型13)の保持状況を判定する。
保持状況の判定は、金型10(上型13)がホルダ12によって正常に保持(固定)されているかを確認するために実行される。すなわち、金型交換装置200は、ホルダ12によって金型10(上型13)を保持する動作が実施された後、第2方向にグリッパ210を移動させ、グリッパ210にかかる第1方向への負荷量が所定閾値未満である場合に、ホルダ12による金型10(上型13)の保持が正常でないと判定する。
また、保持状況の判定は、金型10(上型13)がホルダ12から正常に解放されているかを確認するために実行される。すなわち、金型交換装置200は、ホルダ12によって金型10(上型13)を解放する動作が実施された後、第2方向にグリッパ210を移動させ、グリッパ210にかかる第1方向への負荷量が所定閾値以上である場合に、ホルダ12による金型10(上型13)の解放が正常でないと判定する。なお、金型交換装置200における処理の詳細は後述する。
プレス機械100は、加工機本体2を備える。加工機本体2は、正面側が作業者の作業スペースである。作業者は、加工機本体2の正面側からワークWを所定位置に配置し、金型10としての上型13と下型6とでワークWを挟み込むことにより、ワークWに対して曲げ加工を施すことが可能である。加工機本体2は、本体フレーム5と、テーブル7と、側部カバー8、9と、ラム11と、駆動装置14と、表示装置33と、操作部34とを備える。
本体フレーム5は、プレス機械100の外郭を形成する。テーブル7は、本体フレーム5の正面側(前面側)に取り付けられており、下型6を固定する。下型6は、テーブル7の上面に支持される固定側(下側)の金型であり、左右方向(X方向)に沿って長く形成される。下型6は、上面側に、例えばワークWを曲げ加工するためのV字状の凹部(図示せず)を有する。凹部は、左右方向に沿って長く形成される。なお、図1では、下型6として左右方向に一体となった形態を示しているが、この形態に限定されない。例えば、分割された金型が左右方向(図1におけるX方向)に並べられて配置される形態であってもよい。また、テーブル7には、ワークWを+Y方向に突き当てて位置決めするための位置決め部7aが設けられる。なお、位置決め部7aは、テーブル7に設けられることに代えて、本体フレーム5に設けられてもよい。
側部カバー8、9は、本体フレーム5の左右方向の両側の側部上方にそれぞれ設けられる。側部カバー8、9は、それぞれラム11の左右方向の側部上方を覆うように配置される。本体フレーム5は、ラム11を上下方向にガイドするガイド部(図示せず)を備える。駆動装置14は、図示しない支持フレーム等によって本体フレーム5に支持される。駆動装置14は、ラム11をZ方向に移動(昇降)させる。駆動装置14としては、ボールねじ又はナットを電動モータ等により回転させて、ラム11を昇降させる機構が適用されてもよい。あるいは、駆動装置14としては、油圧シリンダ装置又は空圧シリンダ装置を用いて、ラム11を昇降させる機構が適用されてもよい。
ラム11は、本体フレーム5のガイド部(図示せず)により、本体フレーム5に昇降可能に支持される。例えば、ラム11の左右両端に一対のローラが設けられ、一対のローラは、本体フレーム5に設けられたブラケット(図示しないガイド部)を挟んで配置される。ラム11は、例えば、金属等により形成された板状の部材であり、数十キログラムから数百キログラムの重量を有する。ラム11は、駆動装置14の一部に連結され、駆動装置14によって吊り下げられた状態で配置される。ラム11は、駆動装置14による駆動により昇降し、テーブル7上の下型6に対して近接又は離間する。
ラム11の下方には、ホルダ(上型ホルダ)12が取り付けられている。ホルダ12は、左右方向(X方向)に沿って配置され、上型13を保持可能である。例えば、ホルダ12には、ワークWの曲げ加工が行われる際に、曲げ加工の各工程に応じた上型13を保持させる。上型13の交換は、金型交換装置200によって実施される。ホルダ12は、クランプ駆動部50(図8等参照)によるクランプ部材12a(図8等参照)の駆動により上型13の保持を実現する。また、本実施形態では、クランプ部材12aの駆動に加えて、上型13に備えられた安全部材13f(図3等参照)を用いることにより、ホルダ12による上型13の保持を実現する場合を例に挙げる。ホルダ12が上型13を保持する構成については後述する。
表示装置33は、例えば、加工機本体2の運転状況、運転条件、ワークWの加工条件等の各種情報を表示出力するディスプレイである。表示装置33は、ワークWの形状等を表示可能である。操作部34は、キーボードやマウス等の入力装置を備える。なお、操作部34として、表示装置33上に設けられるタッチパネルが用いられてもよい。この場合、操作部34は、表示装置33と一体で設けられる。また、表示装置33上に設けられるタッチパネルには、キーボード等が備えられてもよい。
図2は、実施形態に係る金型交換装置及び上型の各部を説明する図である。図2に示すように、金型交換装置200は、グリッパボックス211と、円錐体212と、先端部213と、エアー接続部214と、エアー流路215とを含むグリッパ210を備える。エアー接続部214は、グリッパボックス211の所定位置に配置され、エアーAiを供給するエアー供給部(図示せず)と管等を介して接続される。これにより、グリッパ210は、エアー供給部から供給されるエアーAiを、エアー接続部214を介して、円錐体212内及び先端部213内に配置されるエアー流路215に供給可能である。なお、エアー供給部は、エアーAiを常時供給するわけではない。エアー供給部は、図2に示す状態(少なくとも、金型交換装置200と上型13とが離れている状態)においてはエアーAiを供給しない。エアー供給部がエアーAiを供給するタイミングについては後述する。
上型13は、貫通孔13aと、溝部13bと、基部13cと、刃先13dと、エアー流路13eと、安全部材13fとを有する。貫通孔13aには、グリッパ210の先端部213を挿入することが可能である。溝部13bは、ホルダ12に配置されたクランプ部材12aによる上型13の固定で用いられる。基部13cは、上型13のうち、ホルダ12に保持される部分である。刃先13dは、ホルダ12により上型13が保持された際に、上型13の下端として下型6の凹部(図示せず)に対向する。これにより、プレス機械100は、ラム11の移動に伴って上型13が下型6に向かって移動し、上型13が例えば最下点に達するまでの間に、上型13と下型6とでワークWが挟み込まれることで、ワークWに対して曲げ加工を施す。なお、ワークWに対する曲げ角度は、上型13の下降量によって変化させることができる。エアー流路13eは、上型13内におけるエアーAiの流路である。安全部材13fは、ホルダ12による上型13の保持に用いられる。安全部材13fは、エアーAiの供給を受けていないとき、付勢手段(例えば、付勢バネ等)により付勢されており、上型13から突出した状態となる。上型13から突出した状態の安全部材13fは、ホルダ12による上型13の保持で用いられる。
図3は、実施形態に係る上型の安全部材を駆動させる例を示す図である。図3に示すように、金型交換装置200は、図2に示した状態から上型13の方向(例えば、図3では+Y方向)に移動し、先端部213を上型13の貫通孔13aに挿入させる。ここで、金型交換装置200は、エアー流路215とエアー流路13eとの双方の流路にエアーAiを流すことが可能な位置まで、先端部213を上型13の貫通孔13aに挿入させる。そして、金型交換装置200は、エアー接続部214を介してエアー供給部からエアーAiをエアー流路215及びエアー流路13eに供給する。エアーAiは、主に、ホルダ12に上型13を保持させるときや、ホルダ12から上型13を解放させるときに供給される。これにより、安全部材13fは、エアーAiの供給により付勢手段による付勢が緩和されることで駆動され、上型13の内部に引き込まれる。
図4及び図5は、実施形態に係る金型交換装置による上型の把持について説明する図である。図4に示すように、金型交換装置200は、ボール216と、ボール駆動部217とをさらに備える。ボール216は、貫通孔13aに挿入される先端部213の所定位置に2以上配置される。ボール駆動部217は、ボール216を駆動させ、先端部213から突出させる、又は先端部213に埋没させる(引っ込める)。ボール駆動部217は、少なくとも貫通孔13aに先端部213が挿入されていないとき、ボール216を先端部213に埋没させる。また、上型13は、内部(貫通孔13aの一部)に、ボール216を入れ込むことが可能な大きさのボール溝13gをさらに備える。
図5に示すように、金型交換装置200は、図4に示した状態から上型13の方向(例えば、図5では+Y方向)に移動し、先端部213を上型13の貫通孔13aに挿入させる。ここで、金型交換装置200は、ボール216を突出させたときに、突出したボール216がボール溝13gに嵌まることが可能な位置まで、先端部213を上型13の貫通孔13aに挿入させる。そして、金型交換装置200は、ボール駆動部217によりボール216を駆動させ、先端部213から突出させることでボール溝13gにボール216を嵌める。これにより、金型交換装置200は、グリッパ210による上型13の把持を実現する。なお、ボール溝13gは備えられなくてもよく、貫通孔13aの内壁に突出させたボール216を押圧させることで、グリッパ210による上型13の把持を実現してもよい。これらにより、金型交換装置200は、上型13を把持した状態で搬送を実施できる。
図6は、実施形態に係る金型交換装置の機能構成例を示すブロック図である。図6に示すように、金型交換装置200は、制御部220と、検出部230と、判定部240と、報知部250とを有する。制御部220は、金型交換装置200の動作を統括制御し、金型交換装置200の移動やグリッパ210の動作(例えば、モータ等に基づく動作)を制御する。制御部220は、ホルダ12に上型13が差し込まれた状態、及び、グリッパ210によって上型13が把持された状態で、ホルダ12に上型13が差し込まれたときの方向である第1方向とは反対の方向である第2方向にグリッパ210を移動させる。
ここで、ホルダ12に上型13が差し込まれた状態、及び、グリッパ210によって上型13が把持された状態とは、上型13をホルダ12に差し込み、ホルダ12によって上型13を保持する動作が実施された後の状態を指す。つまり、上型13がホルダ12によって正常に保持されているかを確認する場合である。あるいは、ホルダ12に上型13が差し込まれた状態、及び、グリッパ210によって上型13が把持された状態とは、グリッパ210の先端部213を貫通孔13aに挿入し、ホルダ12によって上型13を解放する動作が実施された後の状態を指す。つまり、上型13がホルダ12から正常に解放されているかを確認する場合である。このような状態で、制御部220は、ホルダ12に上型13が差し込まれたときの方向である第1方向とは反対の方向である第2方向にグリッパ210を移動させる。第2方向へのグリッパ210の移動は、上型13がホルダ12に固定されていることを想定し、上型13を把持しているグリッパ210が破損しない程度の移動量である。なお、図1において、第1方向は+Z方向であり、第2方向は-Z方向である。
検出部230は、グリッパ210にかかる第1方向への負荷の程度を表す負荷量を検出する。具体的には、検出部230は、制御部220によって第2方向にグリッパ210が移動された場合に、グリッパ210を動作させるモータ等の電力エネルギーから、グリッパ210にかかる第1方向への負荷量を検出する。例えば、検出部230は、ホルダ12に保持されていない上型13をグリッパ210が把持して第2方向に移動するときのモータ等の電力エネルギーを予め記憶しておき、これとの差分により、負荷量を検出する。
判定部240は、負荷量に基づいて、ホルダ12による上型13の保持状況を判定する。上述したように、保持状況の判定は、上型13がホルダ12によって正常に保持されているかを確認するために実行される。あるいは、保持状況の判定は、上型13がホルダ12から正常に解放されているかを確認するために実行される。まず、上型13がホルダ12によって正常に保持されているかを確認する場合を説明する。具体的には、判定部240は、検出部230によって検出された負荷量が所定閾値未満である場合に、ホルダ12による上型13の保持が正常でないと判定する。すなわち、判定部240は、上型13がホルダ12によって正常に保持されていれば、一定以上の負荷がかかるため、負荷量が所定閾値未満であれば、ホルダ12による上型13の保持が正常でないと判定する。一方、判定部240は、検出部230によって検出された負荷量が所定閾値以上である場合に、ホルダ12による上型13の保持が正常であると判定する。ここで、制御部220は、判定部240によってホルダ12による上型13の保持が正常であると判定された場合に、第2方向にグリッパ210を移動させたときの移動量だけ、第1方向にグリッパ210を移動させる。すなわち、制御部220は、保持状況の判定のためにグリッパ210を第2方向に移動させており、ホルダ12による上型13の保持が正常であるならば、第2方向に移動させたときの移動量だけグリッパ210を第1方向に移動させて、上型13を元の位置(移動前の位置)に戻す制御を実施する。そして、制御部220は、グリッパ210を貫通孔13aから抜き取る制御を実施する。
次に、上型13がホルダ12から正常に解放されているかを確認する場合を説明する。具体的には、判定部240は、検出部230によって検出された負荷量が所定閾値以上である場合に、ホルダ12による上型13の解放が正常でないと判定する。すなわち、判定部240は、上型13がホルダ12から正常に解放されていれば、一定以上の負荷はかからないため、負荷量が所定閾値以上であれば、ホルダ12による上型13の解放が正常でないと判定する。ここで、制御部220は、判定部240によってホルダ12による上型13の解放が正常でないと判定された場合に、第2方向にグリッパ210を移動させたときの移動量だけ、第1方向にグリッパ210を移動させる。すなわち、制御部220は、保持状況の判定のためにグリッパ210を第2方向に移動させており、ホルダ12による上型13の解放が正常でないならば、第2方向に移動させたときの移動量だけグリッパ210を第1方向に移動させて、上型13を元の位置(移動前の位置)に戻す制御を実施する。一方、判定部240は、検出部230によって検出された負荷量が所定閾値未満である場合に、ホルダ12による上型13の解放が正常であると判定する。制御部220は、判定部240によってホルダ12による上型13の解放が正常であると判定された場合に、金型交換装置200による上型13の搬送を継続する制御を実施する。
報知部250は、ホルダ12による上型13の保持が正常でないと判定された場合に、保持状況が正常でないことを報知する。具体的には、報知部250は、上型13がホルダ12によって正常に保持されているかを確認する保持状況の判定において、判定部240によってホルダ12による上型13の保持が正常でないと判定された場合に、保持状況が正常でないことを含む情報を所定の機器へ送信する。なお、報知部250による報知は、作業者や管理者等のユーザに報知できればよく、例えば音や光等を出力するようにしてもよい。保持状況が正常でない場合、制御部220は、金型交換装置200の動作を停止させてもよいし、ホルダ12に上型13を保持させる制御を再度試みてもよい。
また、報知部250は、ホルダ12による上型13の解放が正常でないと判定された場合に、保持状況が正常でないことを報知する。具体的には、報知部250は、上型13がホルダ12から正常に解放されているかを確認する保持状況の判定において、判定部240によってホルダ12による上型13の解放が正常でないと判定された場合に、保持状況が正常でないことを含む情報を所定の機器へ送信する。なお、報知部250による報知は、作業者や管理者等のユーザに報知できればよく、例えば音や光等を出力するようにしてもよい。保持状況が正常でない場合、制御部220は、金型交換装置200の動作を停止させてもよいし、ホルダ12から上型13を解放させる制御(クランプ部材12aの駆動、安全部材13fの駆動)を再度試みてもよい。
図7は、実施形態に係る金型交換処理の流れの例を示すフローチャートである。図7では、上型13がホルダ12によって正常に保持されているかを確認する場合の金型交換処理の流れを説明する。また、図7にかかる以下の説明では、図8~図14を適宜用いて説明する。図8~図14は、実施形態に係る上型がホルダによって正常に保持されているかを確認するときの動作遷移の例を示す図である。なお、図8~図14では、2以上のボール216を1の楕円で示し、先端部213から突出させた状態をテクスチャにより示し、先端部213に埋没させた状態をテクスチャ無しにより示す。
図8に示すように、ホルダ12は、上型13の保持(固定)を実現するクランプ部材12aと、上型13の安全部材13fが入り込む溝部12bとを有する。金型交換装置200は、制御部220による制御により、グリッパ210の先端部213を貫通孔13aに挿入し、ボール駆動部217による制御により、ボール216を先端部213から突出させることで上型13を把持する。そして、金型交換装置200は、制御部220による制御により、エアー接続部214を介してエアー供給部からエアーAiをエアー流路215及びエアー流路13eに供給することにより、安全部材13fを上型13の内部に引き込ませ、上型13をホルダ12に差し込む。ホルダ12に上型13が差し込まれたときの方向である第1方向は、+Z方向とする。なお、金型交換装置200は、グリッパ210の円錐体212及び先端部213を含む部分について、グリッパボックス211に対して固定又は非固定とする制御が可能であり、非固定の場合は先端部213を貫通孔13aに挿入する方向(図8においてはY方向)を軸とする周方向に該部分を垂らせることが可能である。金型交換装置200は、把持した上型13をホルダ12に差し込むとき、グリッパ210の円錐体212及び先端部213を含む部分については固定させた状態(以下、先端ロック状態と呼ぶ場合がある)とする。次に、図9に示すように、金型交換装置200は、制御部220による制御により、エアー供給部からのエアーAiの供給を停止し、安全部材13fを上型13から突出させ、安全部材13fを溝部12bに差し込ませる。
図8及び図9に示した状態の後、図7に示すように、制御部220は、第2方向にグリッパ210を移動させる(ステップS101)。具体的には、制御部220は、図8及び図9に示した状態の後、ホルダ12に上型13が差し込まれたときの方向である第1方向(例えば+Z方向)とは反対の方向である第2方向(例えば-Z方向)にグリッパ210を移動させる(図10参照)。このとき、検出部230は、グリッパ210にかかる第1方向への負荷量を検出する(ステップS102)。具体的には、検出部230は、制御部220によって第2方向にグリッパ210が移動された場合に、グリッパ210を動作させるモータ等の電力エネルギーから、グリッパ210にかかる第1方向への負荷量を検出する。
判定部240は、負荷量が所定閾値未満であるか否かにより、ホルダ12による上型13の保持状況を判定する(ステップS103)。具体的には、判定部240は、検出部230によって検出された負荷量が所定閾値未満である場合に、ホルダ12による上型13の保持が正常でないと判定する(ステップS103:YES)。制御部220や報知部250は、判定部240によってホルダ12による上型13の保持が正常でないと判定された場合に、異常時の動作を実行する(ステップS104)。具体的には、報知部250は、判定部240によってホルダ12による上型13の保持が正常でないと判定された場合に、保持状況が正常でないことを含む情報を所定の機器に送信する。また、制御部220は、判定部240によってホルダ12による上型13の保持が正常でないと判定された場合に、金型交換装置200の動作を停止させる。また、制御部220は、判定部240によってホルダ12による上型13の保持が正常でないと判定された場合に、ホルダ12に上型13を保持させる制御を再度試みてもよい。
一方、判定部240は、検出部230によって検出された負荷量が所定閾値以上である場合に、ホルダ12による上型13の保持が正常であると判定する(ステップS103:NO)。制御部220は、判定部240によってホルダ12による上型13の保持が正常であると判定された場合に、正常時の動作を実行する(ステップS105)。具体的には、制御部220は、判定部240によってホルダ12による上型13の保持が正常であると判定された場合に、第2方向にグリッパ210を移動させたときの移動量だけ、第1方向にグリッパ210を移動させ、上型13を元の位置(移動前の位置)に戻す制御を実施する。
ホルダ12による上型13の保持が正常であると判定された場合、図11に示すように、金型交換装置200は、先端ロック状態を解除する。図11では、先端ロック状態を解除している状態を両方向ブロック矢印により表している。そして、図12に示すように、金型交換装置200は、ボール駆動部217による制御により、ボール216を先端部213に埋没させる。続いて、図13に示すように、金型交換装置200は、制御部220による制御により、グリッパ210の先端部213を貫通孔13aから抜き取る。また、金型交換装置200は、ホルダ12に保持させる上型13(次の上型13、複数の上型13のそれぞれ)について上記の処理を繰り返し実施する。その後、図14に示すように、クランプ駆動部50は、クランプ部材12aを駆動し、クランプ部材12aを溝部13b(上型13が複数存在するのであれば、複数の上型13の溝部13bの全て)に差し込ませる。これらにより、ホルダ12による上型13の固定が実現する。なお、クランプ部材12aを駆動させて溝部13bに差し込む動作は、一つの上型13だけをホルダ12に保持させる場合や、複数の上型13のうち最後の上型13をホルダ12に保持させる場合に、安全部材13fを溝部12bに差し込ませるタイミングで実施されてもよい。
図15は、実施形態に係る金型交換処理の流れの例を示すフローチャートである。図15では、上型13がホルダ12から正常に解放されているかを確認する場合の金型交換処理の流れを説明する。また、図15にかかる以下の説明では、図16~図24を適宜用いて説明する。図16~図24は、実施形態に係る上型がホルダから正常に解放されているかを確認するときの動作例を示す図である。なお、図16~図24では、2以上のボール216を1の楕円で示し、先端部213から突出させた状態をテクスチャにより示し、先端部213に埋没させた状態をテクスチャ無しにより示す。
図16に示すように、ホルダ12は、上型13の保持(固定)を実現するクランプ部材12aと、上型13の安全部材13fが入り込む溝部12bとを有する。また、図16では、ホルダ12は、クランプ駆動部50によりクランプ部材12aが駆動されて、クランプ部材12aが溝部13bに差し込まれており、且つ、安全部材13fが溝部12bに差し込まれていることで、上型13を保持(固定)している。加えて、金型交換装置200は、ボール216を先端部213に埋没させた状態、且つ、先端ロック状態としている。そして、図17及び図18に示すように、金型交換装置200は、先端ロック状態を解除し、先端部213を貫通孔13aに挿入するための方向(例えば+Y方向)に移動して、先端部213を貫通孔13aに挿入する。続いて、図19に示すように、金型交換装置200は、ボール駆動部217による制御により、ボール216を先端部213から突出させることで上型13を把持する。
その後、図20に示すように、金型交換装置200は、制御部220による制御により、エアー接続部214を介してエアー供給部からエアーAiをエアー流路215及びエアー流路13eに供給することにより、安全部材13fを上型13の内部に引き込ませる。そして、図21及び図22に示すように、金型交換装置200は先端ロック状態とし、クランプ駆動部50はクランプ部材12aを駆動してクランプ部材12aの溝部13bへの差し込みを解除する。
図16~図22に示した状態の後、図15に示すように、制御部220は、第2方向にグリッパ210を移動させる(ステップS201)。具体的には、制御部220は、図16~図22に示した状態の後、ホルダ12に上型13が差し込まれたときの方向である第1方向(例えば+Z方向)とは反対の方向である第2方向(例えば-Z方向)にグリッパ210を移動させる(図23参照)。このとき、検出部230は、グリッパ210にかかる第1方向への負荷量を検出する(ステップS202)。具体的には、検出部230は、制御部220によって第2方向にグリッパ210が移動された場合に、グリッパ210を動作させるモータ等の電力エネルギーから、グリッパ210にかかる第1方向への負荷量を検出する。
判定部240は、負荷量が所定閾値以上であるか否かにより、ホルダ12による上型13の保持状況を判定する(ステップS203)。具体的には、判定部240は、検出部230によって検出された負荷量が所定閾値以上である場合に、ホルダ12による上型13の解放が正常でないと判定する(ステップS203:YES)。制御部220や報知部250は、判定部240によってホルダ12による上型13の解放が正常でないと判定された場合に、異常時の動作を実行する(ステップS204)。具体的には、報知部250は、判定部240によってホルダ12による上型13の解放が正常でないと判定された場合に、保持状況が正常でないことを含む情報を所定の機器に送信する。また、制御部220は、判定部240によってホルダ12による上型13の解放が正常でないと判定された場合に、第2方向にグリッパ210を移動させたときの移動量だけ、第1方向にグリッパ210を移動させ、上型13を元の位置(移動前の位置)に戻す制御を実施する。また、制御部220は、判定部240によってホルダ12による上型13の解放が正常でないと判定された場合に、クランプ駆動部50によりクランプ部材12aをホルダ12の内部に引き込ませたり、エアーAiの供給により安全部材13fを上型13の内部に引き込ませたりする制御を再度試みてもよい。
一方、判定部240は、検出部230によって検出された負荷量が所定閾値未満である場合に、ホルダ12による上型13の解放が正常であると判定する(ステップS203:NO)。制御部220は、判定部240によってホルダ12による上型13の解放が正常であると判定された場合に、正常時の動作を実行する(ステップS205)。具体的には、制御部220は、判定部240によってホルダ12による上型13の解放が正常であると判定された場合に、金型交換装置200による上型13の搬送を継続する制御を実施する。例えば、図24に示すように、金型交換装置200は、制御部220による制御により、把持している上型13を第2方向(例えば-Z方向)にさらに移動させて、ホルダ12から上型13を完全に抜き取り、上型13をストッカ4等まで搬送する。
このように、実施形態に係る金型交換装置200によれば、ホルダ12によって上型13を保持する動作が実施された後、第2方向にグリッパ210を移動させたときにグリッパ210にかかる負荷量に基づいて、ホルダ12による上型13の保持状況を判定するので、ホルダ12によって上型13が保持されていないにもかかわらずグリッパ210による上型13の把持を解除することを抑止し、上型13を落下させることによる上型13の破損を防止することができる。また、実施形態に係る金型交換装置200によれば、ホルダ12によって上型13を解放する動作が実施された後、第2方向にグリッパ210を移動させたときにグリッパ210にかかる負荷量に基づいて、ホルダ12による上型13の保持状況を判定するので、上型13を保持している状態のホルダ12から上型13を無理に抜き取ることによる上型13やグリッパ210の破損を防止することができる。また、実施形態に係る金型交換装置200によれば、ホルダ12による上型13の保持状況が正常でないことを報知するので、プレス機械100によるプレス加工が停止してしまう時間を短縮することができる。また、実施形態に係る金型交換装置200によれば、ホルダ12による上型13の保持が正常であるときに、ホルダ12による上型13の保持が正常であることを確認するために実施された第2方向へのグリッパ210の移動量だけ、第1方向にグリッパ210を移動させるので、グリッパ210による上型13の把持を解除するときに、グリッパ210や上型13の破損を防止することができる。また、実施形態に係る金型交換装置200によれば、ホルダ12による上型13の解放が正常でないときに、ホルダ12による上型13の解放が正常であることを確認するために実施された第2方向へのグリッパ210の移動量だけ、第1方向にグリッパ210を移動させるので、ホルダ12に保持されている上型13を無理に抜き取ることを防止し、ホルダ12による上型13の解放動作を再試行するなど、保持状況の改善のための動作に迅速に移行することができる。また、実施形態に係る金型交換装置200によれば、ホルダ12による上型13の解放の確認のために、グリッパ210にかかる負荷量が所定閾値未満である場合にホルダ12による上型13の解放が正常であると判定するので、ホルダ12による上型13の解放が確実に実施されていることを認識でき、次の動作に迅速に移行することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は、上述した実施形態に限定されない。上述した実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることは当業者において明らかである。また、そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。上述した実施形態等で説明した要件の1つ以上は、省略されることがある。また、上述した実施形態等で説明した要件は、適宜組み合わせることができる。また、法令で許容される限りにおいて、上述した実施形態等で引用した全ての文献の開示を援用して本文の記載の一部とする。
上述した実施形態では、上型13の交換に際して上型13やグリッパ210の破損を防止する金型交換装置200を説明した。本実施形態はこれに限定されることなく、下型6(図1参照)の交換においても同様に適用することができる。金型交換装置200は、プレス機械100のテーブル7(例、テーブル7側に設けられるホルダとしての下型支持部材など)に固定される下型6を交換する。交換で使用される下型6は、ストッカ4に保管されてもよい。下型6は、上型13との間でワークWを挟み込む凹部を有するなど上型13とは形状が異なるが、上型13と同様に、グリッパ210の先端部213を挿入することが可能な貫通孔や、テーブル7側の下型支持部材に設けられるクランプ部材の駆動により下型6を固定する溝部を有する。また、下型6は、上型13に設けられた安全部材13fに対応する部材を有しなくてもよい。金型交換装置200は、上述した上型13の把持と同様に、下型6を把持して搬送を実施する。
金型交換装置200は、テーブル7側の下型支持部材に下型6が差し込まれた状態、及び、グリッパ210によって下型6が把持された状態で、テーブル7側の下型支持部材に下型6が差し込まれたときの方向である第1方向とは反対の方向である第2方向にグリッパ210を移動させる。ここで、テーブル7側の下型支持部材に下型6が差し込まれた状態、及び、グリッパ210によって下型6が把持された状態とは、下型6をテーブル7側の下型支持部材に差し込み、下型支持部材によって下型6を保持する動作が実施された後の状態を示す。つまり、下型6が下型支持部材によって正常に保持(固定)されているかを確認する場合である。あるいは、テーブル7側の下型支持部材に下型6が差し込まれた状態、及び、グリッパ210によって下型6が把持された状態とは、グリッパ210の先端部213を下型6の貫通孔に挿入し、下型支持部材によって下型6を解放する動作が実施された後の状態を指す。つまり、下型6が下型支持部材から正常に解放されているかを確認する場合である。このような状態で、金型交換装置200(制御部220)は、テーブル7側の下型支持部材に下型6が差し込まれたときの方向である第1方向とは反対の方向である第2方向にグリッパ210を移動させる。なお、図1において、第1方向は-Z方向であり、第2方向は+Z方向である。
その後、金型交換装置200は、検出部230により、グリッパ210にかかる第1方向(ここでは-Z方向)への負荷量を検出し、判定部240により、下型支持部材による下型6の保持状況を判定する。例えば、下型6が下型支持部材によって正常に保持されているかを確認する場合、金型交換装置200は、検出部230によって検出された負荷量が所定閾値未満である場合に、下型支持部材による下型6の保持が正常でないと判定する。また、下型6が下型支持部材から正常に解放されているかを確認する場合、金型交換装置200は、検出部230によって検出された負荷量が所定閾値以上である場合に、下型支持部材による下型6の解放が正常でないと判定する。これらのほか、金型交換装置200(制御部220、検出部230、判定部240、及び報知部250)による処理は、上型13を交換するときの処理と同様である。
このように、実施形態に係る金型交換装置200によれば、下型支持部材によって下型6を保持する動作が実施された後、第2方向(ここでは+Z方向)に移動させたときにグリッパ210にかかる第1方向(ここでは-Z方向)への負荷量に基づいて、下型支持部材による下型6の保持状況を判定するので、下型支持部材によって下型6が保持されていないにもかかわらずグリッパ210による下型6の把持を解除することを抑止し、下型支持部材によって下型6が保持されない状況でプレス機械100による加工が実施されることによる下型6の破損を防止することができる。同様に、金型交換装置200によれば、下型支持部材によって下型6を解放する動作が実施された後、第2方向(ここでは+Z方向)にグリッパ210を移動させたときにグリッパ210にかかる第1方向(ここでは-Z方向)への負荷量に基づいて、下型支持部材による下型6の保持状況を判定するので、下型6を保持している状態の下型支持部材から下型6を無理に抜き取ることによる下型6やグリッパ210の破損を防止することができる。
2・・・加工機本体
4・・・ストッカ
5・・・本体フレーム
6・・・下型
7・・・テーブル
7a・・・位置決め部
8,9・・・側部カバー
10・・・金型
11・・・ラム
12・・・ホルダ
12a・・・クランプ部材
12b・・・溝部
13・・・上型
13a・・・貫通孔
13b・・・溝部
13c・・・基部
13d・・・刃先
13e・・・エアー流路
13f・・・安全部材
13g・・・ボール溝
14・・・駆動装置
33・・・表示装置
34・・・操作部
43・・・保管部
43a・・・保持部
50・・・クランプ駆動部
100・・・プレス機械
200・・・金型交換装置
210・・・グリッパ
211・・・グリッパボックス
212・・・円錐体
213・・・先端部
214・・・エアー接続部
215・・・エアー流路
216・・・ボール
217・・・ボール駆動部
220・・・制御部
230・・・検出部
240・・・判定部
250・・・報知部
Ai・・・エアー
W・・・ワーク

Claims (9)

  1. ホルダに保持される金型によりワークをプレス加工するプレス機械に対して前記金型を交換する金型交換装置であって、
    前記金型を把持するグリッパと、
    前記ホルダに前記金型が差し込まれた状態、及び、前記グリッパによって前記金型が把持された状態で、前記ホルダに前記金型が差し込まれたときの方向である第1方向とは反対の方向である第2方向に前記グリッパを移動させる制御部と、
    前記グリッパにかかる前記第1方向への負荷の程度を表す負荷量を検出する検出部と、
    前記負荷量に基づいて、前記ホルダによる前記金型の保持状況を判定する判定部と、
    を備える金型交換装置。
  2. 前記制御部は、前記ホルダによって前記金型を保持する動作が実施された後、前記第2方向に前記グリッパを移動させ、
    前記判定部は、前記負荷量が所定閾値未満である場合に、前記ホルダによる前記金型の保持が正常でないと判定する、請求項1に記載の金型交換装置。
  3. 前記ホルダによる前記金型の保持が正常でないと判定された場合に、前記保持状況が正常でないことを報知する報知部を備える、請求項2に記載の金型交換装置。
  4. 前記判定部は、前記負荷量が前記所定閾値以上である場合に、前記ホルダによる前記金型の保持が正常であると判定し、
    前記制御部は、前記ホルダによる前記金型の保持が正常であると判定された場合に、前記第2方向に前記グリッパを移動させたときの移動量だけ、前記第1方向に前記グリッパを移動させる、請求項2又は請求項3に記載の金型交換装置。
  5. 前記制御部は、前記ホルダによって前記金型を解放する動作が実施された後、前記第2方向に前記グリッパを移動させ、
    前記判定部は、前記負荷量が所定閾値以上である場合に、前記ホルダによる前記金型の解放が正常でないと判定する、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の金型交換装置。
  6. 前記ホルダによる前記金型の解放が正常でないと判定された場合に、前記保持状況が正常でないことを報知する報知部を備える、請求項5に記載の金型交換装置。
  7. 前記制御部は、前記ホルダによる前記金型の解放が正常でないと判定された場合に、前記第2方向に前記グリッパを移動させたときの移動量だけ、前記第1方向に前記グリッパを移動させる、請求項5又は請求項6に記載の金型交換装置。
  8. 前記判定部は、前記負荷量が前記所定閾値未満である場合に、前記ホルダによる前記金型の解放が正常であると判定する、請求項5から請求項7のいずれか一項に記載の金型交換装置。
  9. ホルダに保持される金型によりワークをプレス加工するプレス機械に対して前記金型を交換する金型交換装置における金型交換方法であって、
    前記金型交換装置は、前記金型を把持するグリッパを備え、
    前記ホルダに前記金型が差し込まれた状態、及び、前記グリッパによって前記金型が把持された状態で、前記ホルダに前記金型が差し込まれたときの方向である第1方向とは反対の方向である第2方向に前記グリッパを移動させることと、
    前記グリッパにかかる前記第1方向への負荷の程度を表す負荷量を検出することと、
    前記負荷量に基づいて、前記ホルダによる前記金型の保持状況を判定することと、
    を含む金型交換方法。
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