JP2023087268A - ジグソー等用ブレード - Google Patents

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Abstract

【課題】 切刀部材の成形、並びに該切刀部材をブレード本体にロウ付け等する作業を一切不要とし、しかも切断性能にも優れたジグソー等用ブレードとする。【解決手段】 全体が帯板状であって、基部がジグソー等に装着するための取付部2となされ、該取付部2と先端部3との間における一側縁1bに、連続する山形歯4aからなる刀部4が形成されたジグソー等用ブレード1であって、該ブレード1の本体1aが超硬合金等で構成され、且つ該ブレード本体1aには、その全長にわたって段部5または凹部45が形成され、該段部5の下段部面5Aまたは凹部45内にブレード本体1aをその全長にわたって一体化させる一体化用板6が固着されている。【選択図】 図1

Description

本発明は、ジグソーまたはレシプロソーに使用するブレードに関する。
に関する。
ジグソーまたはレシプロソーに使用するブレードは、全体が帯板状のブレード本体を備え、該ブレード本体の基端部には前記ジグソー等に装着するための取付部を有し、また該取付部とブレード本体の先端部との間における一側縁には、連続する山形歯からなる刀部が形成されている。
近年、前述した構造のブレードにおいて、ブレード本体を工具鋼または炭素鋼等で構成し、該ブレード本体の一側縁に凹所を設け、該凹所内に、一側縁に刀部を有する超硬合金等製の切刀部材をロウ付け等した二部材構成のものが知られている。
実開昭58-194002号のマイクロフィルム 米国特許第4,345,499号公報
前述した二部材構成のブレードを製造する場合、そのブレード本体に前記凹所を設ける一方、該凹所に合致する形状の切刀部材を別途、成形して該切刀部材をロウ付け等により前記凹所に固着する必要があるため、前記ロウ付け等に高い技術的精度が求められ、また製造工程が複雑で手間とコストを要するという問題があった。
本発明の目的は、前述した切刀部材の成形、並びに該切刀部材をブレード本体にロウ付け等する作業を一切不要とし、しかも従来よりも切断性能にも優れたジグソー等用ブレードを提供することにある。
請求項1記載の本発明は、全体が帯板状であって、基部がジグソーまたはレシプロソーに装着するための取付部となされ、該取付部と先端部との間における一側縁に、連続する山形歯からなる刀部が形成されたジグソー等用ブレードにおいて、該ブレードの本体が超硬合金またはサーメットで構成され、且つ該ブレード本体には、その全長にわたって段部または凹部が形成され、該段部の下段部面または凹部内にブレード本体をその全長にわたって一体化させる一体化用板が固着されているジグソー等用ブレードである。
本発明に係るジグソー等用ブレードにおける一体化用板の材質は、特に限定されないが、例えばステンレススチールや真鍮、アルミニウム合金、合金鋼、一般炭素鋼を含む金属、CFRP等の繊維強化プラスチック、或いは炭素繊維等の高機能繊維と接着剤を混合したもの等々が挙げられる。
請求項2記載の本発明は、前記請求項1記載のジグソー等用ブレードについて、段部が、ブレード本体の一面幅中央部分に設けられ、前記段部の上段部側縁に刀部が形成され、前記段部の下段部面に一体化用板が固着されていることを技術的特徴とするものである。
請求項3記載の本発明は、前記請求項1記載のジグソー等用ブレードについて、段部が、ブレード本体の両面幅中央部分に設けられ、前記段部の上段部側縁に刀部が形成され、前記両段部の各下段部面に一体化用板が固着されているものである。
請求項4記載の本発明は、前記請求項1記載のジグソー等用ブレードについて、凹部が、ブレード本体の他側縁部に設けられ、該凹部内に一体化板が嵌め入れられて固着され、前記ブレード本体の他側縁部に刀部が形成されていることを技術的特徴とする。
請求項5記載の本発明は、前記請求項1記載のジグソー等用ブレードについて、段部が、ブレード本体の一面幅中央部分に設けられ、前記段部の上段部側縁に刀部が形成され、前記段部の上段部面には外形が前記ブレード本体と同サイズの板状部材が展着され、該板状部材と前記ブレード本体の下段部とによって、凹部が形成され、該凹部内に一体化用板が嵌め入れられて固着されているものである。
請求項6記載の本発明は、前記請求項1~3のうちのいずれか一項記載のジグソー等用ブレードについて、一体化用板の板厚が段部の高さ未満となされていることを特徴とする。
請求項7記載の本発明は、前記請求項1~請求項6のうちのいずれか一項記載のジグソー等用ブレードについて、ブレード本体における段部または凹部と一体化用板との互いの固着面にサンドブラスト加工等の粗面加工が施されていることを特徴とする。
請求項8記載の本発明は、前記請求項1~請求項7のうちのいずれか一項記載のジグソー等用ブレードについて、刀部が形成された一側縁部側から他側縁部側に向かって厚みが減少するように、当該ブレードの一面または両面の全部または一部に傾斜面が設けられていることを技術的特徴とする。
請求項9記載の本発明は、請求項1記載のジグソー等用ブレードの製造方法であって、超硬合金またはサーメット製の帯板材の一側縁に目立てを行うステップと、前記帯板材を平研磨して段部または凹部を形成するステップと、形成した段部の下段面または凹部内に一体化用板を接着剤で固着するステップを有することを特徴とする。
本発明は、前述した通り、全体が帯板状であって、基部がジグソーまたはレシプロソーに装着するための取付部となされ、該取付部と先端部との間における一側縁に、連続する山形歯からなる刀部が形成されたジグソー等用ブレードにおいて、該ブレードの本体が超硬合金またはサーメットで構成され、且つ該ブレード本体には、その全長にわたって段部または凹部が形成され、該段部の下段部面または凹部内にブレード本体をその全長にわたって一体化させる一体化用板が固着されている構造であるため、従来のこの種ジグソー等用ブレードのように、ブレード本体に、刀部を有する切刀部材をロウ付け等する必要がなく、またブレード本体に前記切刀部材をロウ付け等するための凹所を成形する必要もなく、そのため、製造作業が簡略化され、製造コストを大幅に低減することもできる。
また、本発明のジグソー等用ブレードは、前述した通り、ロウ付け等を行う必要がなく、且つブレード本体が超硬合金またはサーメット製であるため、ブレードの厚みを薄くすることができるため、従来のこの種ブレードに比べて切削抵抗が少なく、切削性能を大幅に向上させることができる。
更に、本発明に係るジグソー等用ブレードは、ブレード本体が超硬合金またはサーメット製であることから、ワークの切削切断時にブレード本体が刃こぼれ等による一部欠損飛散の可能性があるが、本発明に係るブレードでは、前述した通り、ブレード本体に、その全長にわたって一体化用板が固着されているため、ブレード本体が刃こぼれ等によって、一部欠損しても前記一体化用板によって、ブレード本体の一体性が確保され、ブレード本体の一部が飛散したり、折れて分断するようなこともない。また特に、段部が、ブレード本体の両面幅中央部分に設けられ、前記段部の上段部側縁に刀部が形成され、前記両段部の各下段部面に一体化用板がそれぞれ固着された本発明のジグソー等用ブレードによれば、前述した効果が更に増強される。
この他、本発明のジグソー等用ブレードについて、一体化用板の板厚が段部の高さ未満となされているものは、ブレード本体を研磨する際に研磨治具が一体化用板の縁部に引っかかるおそれがなく、スムーズな平研磨が行える。
更に、本発明のジグソー等用ブレードについて、刀部が形成された一側縁部側から他側縁部側に向かって厚みが減少するように、当該ブレードの一面または両面の全部または一部に傾斜面が設けられているものは、該傾斜面によって、切削抵抗の更なる軽減が可能となり、これがブレード本体を超硬合金またはサーメットで構成したことと相俟って、切削切断性能の顕著な向上が認められる。
本発明の実施形態に係るジグソー等用ブレードの側面図である。 本発明の実施形態に係るジグソー等用ブレードにおける、ブレード本体と一体化用板との構成を示す斜視図であって、一体化用板をブレード本体に固着させる前の分離状態を示し、ブレードの先端部をカットして鋭利化していない状態を示している。 目立て前のブレード本体の側面図である。 図3の目立て前のブレード本体を複数並べた状態の背面図である。 図4の状態における各ブレード本体の一側縁に目立てを行った状態の側面図である。 図5のブレード本体の下段部に一体化用板を固着させた状態の側面図である。 図2のブレード本体に対して一体化用板を固着させた状態のブレードの斜視図である。 図7のブレード本体の拡大正面図である。 図7のブレードを垂直方向に立てた状態において、その両面または片面を平研磨して傾斜面を形成する要領を示す正面図であって、(a)が研磨前の図、(b)が両面の研磨範囲を示す図、(c)が両面を研磨した図、(d)が片面を研磨した図である。 図7(a)のブレードを垂直方向に立てた状態において、その両面全面を凹曲面状に研磨した状態の正面図である。 図7(a)のブレードを垂直方向に立てた状態において、その両面を研磨して下側縁寄り部分だけに傾斜面を形成した正面図である。 図7のブレードを垂直方向に立てた状態において、右側面については、その全面を平研磨し、左側面については、その下半部と一体化用板の上角部のみを研磨した状態の正面図である。 図7のブレードを垂直方向に立てた状態において、右側面については、その全面を凸弧面状に研磨し、左側面については、その下半部と一体化用板の上角部のみを研磨した状態の正面図である。 図7のブレードを垂直方向に立てた状態において、右側面については、研磨せず、左側面については、その下半部の上段部面のみを平研磨した状態の正面図である。 図2のブレードにおいて、ブレード本体と一体化用板の他の実施形態を示す斜視図である。 図2のブレードにおいて、ブレード本体と一体化用板の更に他の実施形態を示す斜視図である。 図2のブレードにおいて、ブレード本体と一体化用板の更に他の実施形態を示す斜視図である。 曲げ強度試験の構成図であって、(a)が試験概要図、(b)が実際の試験画像である。 曲げ強度試験の結果を示すグラフである。 曲げ強度試験後の実際の試験体の画像である。
次に、本発明の実施形態を図面にしたがって説明するが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではない。
図1および図2に示すように、本実施形態に係るジグソー等用ブレード1は、全体が帯板状であって、基部がジグソーまたはレシプロソーに装着するための取付部2となされ、該取付部2と先端部3との間における一側縁1bに、連続する山形歯4aからなる刀部4が形成されたものであって、当該ブレード1の本体1aが超硬合金またはサーメットで構成され、且つ該ブレード本体1aの一面の幅中央部分には、その全長にわたって段部5が形成されて、該段部5を挟んで一側が上段部5A、同他側が下段部5Bとなされ、該下段部5Bに前記ブレード本体1aをその全長にわたって一体化させる短冊状のステンレススチール製の一体化用板6が固着されている。そして、前記下段部5Bは段部5からブレード本体1aにおける前記刀部4と反対側縁(他側縁)方向に形成されている。
また、本実施形態のジグソー等用ブレード1では、その先端部3をカットして該部を尖った形状としている。ただし、先端部3は尖った形状としない場合もある。
図7および図8に示すように、前記一体化用板6は、本実施形態では前述した通り、ステンレススチール製であって、その厚さtは前記段部5の高さHよりも若干薄肉のものとなされ、一体化用板6は、接着剤(図示せず)を介して前記ブレード本体1aの下段部5B面に固着されている。
次に、本実施形態に係るジグソー等用ブレード1の製造方法の一例について説明すると、図3および図4に示すように、先ずブレード1の本体1aとなる超硬合金またはサーメット製の帯板材10を複数枚並べて重ね合わせる。
その後、図4および図5に示すように、重ね合わせた各帯板材10の一側縁1bに所謂、目立てを行って前述した山形歯4aからなる刀部4を形成する。
次に、図2および図6~図8に示すように、前記帯板材10の一面において、その幅中央部分から前記刀部4と反対縁(他側縁)1c側部分だけを平研磨することで、該平研磨した部分を前記下段部5Bとし、段部5をはさんで他側部分を上段部5Aとする。その後、ブレード1の本体1aにおける前記下段部5B面に、短冊状の一体化用板6を、接着剤(図示せず)を介して接着する。この場合、前述した通り、ブレード本体1aにおける段部5の高さHに対して一体化用板6の厚さtを低く(肉厚を薄く)する構造として後述する仕上げ研磨の際に、一体化用板6の縁部が研磨治具に引っ掛からないようにする。
次に、図1に示すように、一体化用板6が一体に接着されたジグソー等用ブレード1の先端部3をカットして鋭利な形状とする。更に、本実施形態では、当該ジグソー等用ブレード1の切削抵抗を低減するために、当該ジグソー等用ブレード1の両面に仕上げ研磨を施す。
本実施形態では、図1および図8~図14に示すように、ジグソー等用ブレード1について、後述する通り、前記刀部4が形成された一側縁部1b側から他側縁部1c側に向かって厚みが減少するように、当該ブレード1の一面または両面の全部または一部に傾斜面が設けられる。
具体的には、図9(a)に示すように、例えば、前述したジグソー等用ブレード1を垂直方向に立てた状態において、図9(b)に示すように、左右両側面におけるハッチング部分S1・S2を両方平研磨することで、図9(c)に示すような横断面が略三角形状のブレード1Aとしたり、図9(d)に示すように、前記図9(b)における右側のハッチング部分S2だけを平研磨した異形横断面のブレード1Bとする場合もある。
また、前述した図9(c)(d)に示したブレード1A・1Bは、左右両側面を平面的に研磨したものであるが、図10に示すように、左右両側面21a・21bを凹弧面的に研磨したブレード1Cとすることもある。更に、図11に示すように、両側面を研磨して刀部4が形成された一側縁1b側部分だけに傾斜面22が形成された研磨を施したブレード1Dとする場合もある。
この他、図12に示すように、左側面については、段部5の上段部5Aの一部と一体化用板6の他側縁1cの角部にそれぞれ傾斜面23・24が形成され、右側面については、全面に平面的な傾斜面25を研磨形成(平研磨)したブレード1Eとしたり、或いは更に図13に示すように、右側面については、全面に前記平面的な傾斜面25ではなく、凸弧面的な傾斜面26を研磨形成したブレード1Fとする場合もある。
更に、図14に示すように、ブレード本体1aの左側面における前記段部5の上段部5Aだけに傾斜面27を研磨形成したブレード1Gとすることもある。
次に、図15~図17に示すように、段部の他の実施形態並びに凹部の実施形態について説明する。
先ず、図15に示すように、ブレード31として、そのブレード本体31aの両面の幅中央部分にそれぞれ段部35が平研磨で設けられ、該段部35の上段部35Aの縁部31bに前記実施形態と同様に目立てを行って刀部(図示せず)が形成され、両面の各下段部35B面にはそれぞれ前記と同様の一体化用板6が接着剤(図示せず)で固着される。
図16に示すように、更に他の実施形態に係るブレード41として、そのブレード本体41aにおいて、その一側縁41bには前記実施形態と同様に刀部(図示せず)が形成され、ブレード本体41aの他側縁41cには凹部45が研磨形成され、該凹部45内に前記実施形態と同様の一体化板6が嵌め入れられて接着剤(図示せず)で固着される。
図17に示すように、他のブレード51の実施形態として、ブレード本体51aの一面幅中央部分に段部55が平研磨で設けられ、該段部55の上段部55A面には外形が前記ブレード本体51aと同サイズの板状部材61が接着剤(図示せず)で展着され、該板状部材61と前記ブレード本体51aの下段部55Bとによって、凹部62が形成され、該凹部62内に前記実施形態と同様、一体化板6が嵌め入れられて接着剤(図示せず)で固着される。また、前記板状部材61が展着された上段部55Aの一側縁51bには前記板状部材61が一体化された状態で刀部(図示せず)が形成される。
(曲げ強度試験)
図18に示すように、折り曲げ強度試験機(SIMANO AG-XPlus)を使用してブレードBの三点曲げ強度試験を行った。
具体的には、左右一対の下部支持体B1とB2を、50mm程度の間隔BWをあけてセットし、これら下部支持体B1とB2上に試験体となるブレードBを乗せて、該ブレードBの上面中央部分に押圧体PBを垂下させて荷重0.5mm/secで強度測定した。
図20に示すように、試験体は、No.1とNo.2はともに全体が超硬合金製のブレードであり、No.3~No.5が本発明に係るブレード本体に一体用板を展着したブレードであり、No.6とNo.7が、いずれも工具鋼製のブレード本体に切刀部材をロウ付けした従来のブレードである。
試験体No.1~No.5のサイズは、(L)90mm×(W)12.6mm×(t)1mmであり、試験体No.6とNo.7のサイズは(L)117mm×(W)12.6mm×(t)1.2mmである。また、No.3とNo.4の本発明に係るブレードは、その一体化用板の厚みを0.1mmとし、No.5のブレードは、その一体化用板の厚みを0.2mmとした。
そして、前述した通り、前記No.1とNo.2の試験体はともに全体が超硬合金製の同じブレードであり、No.3の試験体は前記ブレード本体の下段部面と該部に接着される一体化用板との固着面にサンドブラストによる粗面処理を行わなかったものであり、No.4とNo.5の試験体は、前記粗面処理を行ったものである。また、No.6およびNo.7は従来技術の項で記載した切刀部材をロウ付けした二部材構成のブレードであって、No.6の試験体は、コーティング処理を行わなかったものであり、No.7の試験体は、HA-DLCのコーティング処理を行ったものである。
次に、図19および図20に示すように、前述した各試験体No.1~No.7の曲げ強度試験の結果について説明すると、先ずNo.6およびNo.7の試験体は、約175N程度で折れ曲がり、他の全ての試験体(No.1~No.5)よりも低い曲げ強度で折損した。次に、No.1とNo.2の超硬合金製ブレードの試験体は、約230N程度の曲げ強度で完全に真っ二つに折れた。一方、No.3~No.5の本発明に係る一体化用板を展着したブレードは、前述したNo.1とNo.2の超硬合金製ブレード並びにNo.6およびNo.7の従来のブレードと比較して高い曲げ強度を示し、No.3の試験体で約275Nであり、更にNo.4とNo.5のブレードでは約350N以上という高い曲げ強度を示し、且つブレード本体が欠損して飛散するという現象は全く認められなかった。
本発明に係るジグソー等用ブレードによれば、ブレード本体が超硬合金またはサーメットで構成されており、ブレード全体として厚みを薄くすることができるため、切削切断性能に優れ、また、一体用板によってブレードの一部欠損による飛散分離が確実に防止されるため、ジグソーまたはレシプロソー等の切断機分野において幅広い利用が期待できる。
1・31~51 ブレード
1a・31a~51a ブレード本体
3 ブレードの先端部
4 刀部
5・35・55 段部
5A・35A・55A 上段部
5B・35B・55B 下段部
6 一体化用板

Claims (9)

  1. 全体が帯板状であって、基部がジグソーまたはレシプロソーに装着するための取付部となされ、該取付部と先端部との間における一側縁に、連続する山形歯からなる刀部が形成されたジグソー等用ブレードにおいて、該ブレードの本体が超硬合金またはサーメットで構成され、且つ該ブレード本体には、その全長にわたって段部または凹部が形成され、該段部の下段部面または凹部内にブレード本体をその全長にわたって一体化させる一体化用板が固着されている、ジグソー等用ブレード。
  2. 段部が、ブレード本体の一面幅中央部分に設けられ、前記段部の上段部側縁に刀部が形成され、前記段部の下段部面に一体化用板が固着されている、請求項1記載のジグソー等用ブレード。
  3. 段部が、ブレード本体の両面幅中央部分に設けられ、前記段部の上段部側縁に刀部が形成され、前記両段部の各下段部面に一体化用板が固着されている、請求項1記載のジグソー等用ブレード。
  4. 凹部が、ブレード本体の他側縁部に設けられ、該凹部内に一体化板が嵌め入れられて固着され、前記ブレード本体の他側縁部に刀部が形成されている、請求項1記載のジグソー等用ブレード。
  5. 段部が、ブレード本体の一面幅中央部分に設けられ、前記段部の上段部側縁に刀部が形成され、前記段部の上段部面には外形が前記ブレード本体と同サイズの板状部材が展着され、該板状部材と前記ブレード本体の下段部とによって、凹部が形成され、該凹部内に一体化用板が嵌め入れられて固着されている、請求項1記載のジグソー等用ブレード。
  6. 一体化用板の板厚が段部の高さ未満となされている、請求項1~3のうちのいずれか一項記載のジグソー等用ブレード。
  7. ブレード本体における段部または凹部と一体化用板との互いの固着面に粗面加工が施されている、請求項1~請求項6のうちのいずれか一項記載のジグソー等用ブレード。
  8. 刀部が形成された一側縁部側から他側縁部側に向かって厚みが減少するように、当該ブレードの一面または両面の全部または一部に傾斜面が設けられている、請求項1~請求項7のうちのいずれか一項記載のジグソー等用ブレード。
  9. 請求項1記載のジグソー等用ブレードの製造方法であって、超硬合金またはサーメット製の帯板材の一側縁に目立てを行うステップと、前記帯板材を平研磨して段部または凹部を形成するステップと、形成した段部の下段面または凹部内に一体化用板を接着剤で固着するステップを有することを特徴とする、ジグソー等用ブレードの製造方法。
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