JP2023087128A - 印刷装置及び印刷方法 - Google Patents

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【課題】メディアに対して複数の処理を効率的に行う。【解決手段】印刷装置は、メディアを支持する載置台と、メディアに対して第1処理を行う第1ヘッドと、第1ヘッドを主走査方向に案内する第1案内部材とを有する第1処理部と、第1処理部に対して主走査方向に交差する副走査方向に並んで配置され、メディアに対して第1処理の後に行う処理である第2処理を行う第2ヘッドと、第2ヘッドを主走査方向に案内する第2案内部材とを有する第2処理部と、第1案内部材及び第2案内部材を副走査方向に移動させる案内部材駆動部と、載置台と、第1ヘッド及び第2ヘッドのそれぞれのヘッドとを相対移動させる相対移動部と、案内部材駆動部により第1案内部材と第2案内部材との間の副走査方向の距離を維維持した状態で相対移動部に相対移動を行わせ、第1ヘッドに第1処理を行わせ、かつ第2ヘッドに第2処理を行わせる制御部とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、印刷装置及び印刷方法に関する。
メディアに対して印刷を行う印刷装置として、例えばヘッドからメディアに液滴を噴射するインクジェット型の印刷装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。このような印刷装置は、例えばメディアを載置可能な載置台と、当該載置台上を主走査方向に往復移動させつつメディアの表面に向けて液滴を噴射するヘッドと、ヘッドを主走査方向に案内する案内部材と、ヘッドと載置台とを主走査方向に交差する副走査方向に相対移動させる相対移動部とを備えている。
特開2015-13455号公報
上記の印刷装置においては、メディアに対して前処理を行った後に印刷処理を行う場合や、印刷処理を行った後に後処理を行う場合等、メディアの所定領域に対して複数の処理を行う場合、各処理を異なる装置で行う必要がある。このため、メディアに対して複数の処理を行う場合には手間が掛かってしまう。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、メディアに対して複数の処理を効率的に行うことが可能な印刷装置及び印刷方法を提供することを目的とする。
本発明に係る印刷装置は、メディアを支持する載置台と、前記メディアに対して第1処理を行う第1ヘッドと、前記第1ヘッドを主走査方向に案内する第1案内部材とを有する第1処理部と、前記第1処理部に対して前記主走査方向に交差する副走査方向に並んで配置され、前記メディアに対して前記第1処理の後に行う処理である第2処理を行う第2ヘッドと、前記第2ヘッドを前記主走査方向に案内する第2案内部材とを有する第2処理部と、前記第1案内部材及び前記第2案内部材を前記副走査方向に移動させる案内部材駆動部と、前記載置台と、前記第1ヘッド及び前記第2ヘッドのそれぞれのヘッドとを相対移動させる相対移動部と、前記案内部材駆動部により前記第1案内部材と前記第2案内部材との間の前記副走査方向の距離を維持した状態で前記相対移動部に前記相対移動を行わせ、前記第1ヘッドに前記第1処理を行わせ、かつ前記第2ヘッドに前記第2処理を行わせる制御部とを備える。
本発明によれば、第1案内部材及び第2案内部材の2つの案内部材の距離を維持した状態で、載置台と第1ヘッド及び第2ヘッドのそれぞれを相対移動させて、第1ヘッドによる第1処理と、第2ヘッドによる第2処理とをメディアに適切なタイミングで連続して行わせることができる。これにより、メディアに対して複数の処理を効率的に行うことができる。また、第1ヘッド及び第2ヘッドが、第1案内部材及び第2案内部材によりそれぞれ主走査方向に案内されるため、第1ヘッドが第1処理を行う方向と、第2ヘッドが第2処理を行う方向とを揃えることができる。これにより、メディアのうち第1処理が行われた領域に位置を合わせて第2処理を行うことが容易となる。
また、前記制御部は、前記第1処理及び前記第2処理の内容に応じて前記距離を調整してもよい。
本発明によれば、メディアが異なる場合等、第1処理及び第2処理の内容が画像形成動作毎に異なる場合においても、メディアに対して第1処理と第2処理とを適切なタイミングで連続して行うことができる。
また、前記第1処理は、前記メディアに対して第1インクを吐出する処理であり、前記第2処理は、前記メディアに吐出された前記第1インクに対応する位置に対する処理であってもよい。
本発明によれば、メディアに対して第1インクを吐出した後、吐出した第1インクに対応する位置に適切なタイミングで処理を行うことができる。
また、前記第2処理は、前記メディアに吐出された前記第1インクに重ねて第2インクを吐出する処理であってもよい。
本発明によれば、メディアに対して第1インクを吐出した後、吐出した第1インクに重ねて第2インクを吐出する処理を適切なタイミングで行うことができる。
また、前記メディアは、布帛であり、前記第1インクは、下地剤であり、前記第2インクは、画像を形成するためのインクであってもよい。
メディアが布帛である場合、布帛に対して画像形成用のインクを直接吐出すると、当該画像を形成するためのインク(画像形成用インク)が布帛に染み込み、滲みが発生する可能性がある。そこで、布帛のうち画像形成用インクを吐出する領域に対して予め下地剤を吐出しておき、下地剤に重ねて画像形成用インクを吐出させることにより、滲みを防ぐことができる。
また、前記第2処理は、前記メディアに吐出された前記第1インクを平坦化する処理であってもよい。
本発明によれば、メディアに対して第1インクを吐出した後、吐出した第1インクを平坦化する処理を適切なタイミングで行うことができる。
また、前記第1案内部材及び前記第2案内部材の少なくとも一方は、個別に前記主走査方向に移動可能な複数の前記ヘッドを有してもよい。
本発明によれば、複数のヘッドによりメディアに対して効率的に処理を行うことができる。また、ヘッド毎に個別に主走査方向に移動可能とすることで、使用しないヘッドを待機させておくことができる。これにより、キャリッジを軽量化できるため、キャリッジの駆動に要する動力を低減することができる。
本発明に係る印刷装置は、メディアを支持する載置台と、前記メディアに対して印刷処理を行う印刷用ヘッドと、前記印刷用ヘッドを主走査方向に案内する第1案内部材とを有する第1処理部と、前記第1処理部に対して前記主走査方向に交差する副走査方向に並んで配置され、前記メディアに対して前記印刷処理とは異なる第1処理を行う第1ヘッドと、前記第1処理の後に行う処理である第2処理を行う第2ヘッドと、前記第1ヘッド及び前記第2ヘッドを前記主走査方向に案内する第2案内部材とを有する第2処理部と、前記第1案内部材及び前記第2案内部材を前記副走査方向に移動させる案内部材駆動部と、前記載置台と、前記印刷用ヘッド、前記第1ヘッド及び前記第2ヘッドのそれぞれのヘッドとを相対移動させる相対移動部と、前記第1ヘッドに前記第1処理を行わせ、かつ前記第2ヘッドに前記第2処理を行わせる制御部とを備える。
本発明によれば、印刷用ヘッドが第1案内部材に配置され、印刷処理とは異なる処理を行う第1ヘッド及び第2ヘッドが第2案内部材に配置されるため、複数のヘッドによりメディアに対して効率的に処理を行うことができる。
本発明に係る印刷方法は、メディアに対して第1処理を行う第1ヘッドを主走査方向に案内する第1案内部材と、前記第1案内部材に対して前記主走査方向に交差する副走査方向に並んで配置され前記メディアに対して前記第1処理の後に行う処理である第2処理を行う第2ヘッドを前記主走査方向に案内する第2案内部材との間の前記副走査方向の距離を維持した状態で前記メディアと前記第1ヘッドとを相対移動させ、前記第1ヘッドにより前記第1処理を行うことと、前記第1処理の後に前記メディアと前記第2ヘッドとを相対移動させ、前記第2ヘッドにより前記第2処理を行うこととを含む。
本発明によれば、第1案内部材及び第2案内部材の2つの案内部材の距離を維持した状態で、載置台と第1ヘッド及び第2ヘッドのそれぞれを相対移動させて、第1ヘッドによる第1処理と、第2ヘッドによる第2処理とをメディアに適切なタイミングで連続して行わせることができる。これにより、メディアに対して複数の処理を効率的に行うことができる。また、第1ヘッド及び第2ヘッドが、第1案内部材及び第2案内部材によりそれぞれ主走査方向に案内されるため、第1ヘッドが第1処理を行う方向と、第2ヘッドが第2処理を行う方向とを揃えることができる。これにより、メディアのうち第1処理が行われた領域に位置を合わせて第2処理を行うことが容易となる。
本発明の態様によれば、メディアに対して複数の処理を効率的に行うことができる。
図1は、本実施形態に係る印刷装置の一例を示す斜視図である。 図2は、制御部の一例を示す機能ブロック図である。 図3は、印刷装置の動作の流れを示すフローチャートである。 図4は、印刷装置の動作を示す図である。 図5は、印刷装置の動作を示す図である。 図6は、印刷装置の動作を示す図である。 図7は、印刷装置の動作を示す図である。 図8は、変形例に係る印刷装置の一例を示す図である。 図9は、変形例に係る印刷装置の一例を示す図である。 図10は、変形例に係る印刷装置の動作を示す図である。
以下、本発明に係る印刷装置及び印刷方法の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能であり、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせることも可能である。
図1は、本実施形態に係る印刷装置100の一例を示す斜視図である。図1に示すように、印刷装置100は、メディアMに向けてインクを吐出することにより、メディアMに画像を形成する装置である。メディアMは、例えば紙、布帛、フィルム、板材等が挙げられるが、これに限定されない。印刷装置100は、載置台10と、第1処理部20と、第2処理部30と、駆動部40と、制御部50とを備える。
載置台10は、例えば矩形の板状であり、メディアMを載置する作業面11を有する。載置台10の形状は、矩形に限定されるものではなく、他の形状であってもよい。作業面11は、平面状である。載置台10は、作業面11が鉛直方向の上方を向いた状態で配置される。したがって、作業面11は、水平面に平行である。載置台10は、X方向に移動可能である。
第1処理部20は、メディアMに対して第1処理を行う。本実施形態において、第1処理は、例えば画像形成に用いられる紫外線硬化インクの下地剤をメディアMに吐出し、メディアMに下地層を形成する処理である。下地剤は、後述する紫外線硬化インクの下地となる材料を含む。例えば、メディアMとして布帛が採用される場合、布帛に対して紫外線硬化インクを直接吐出すると、紫外線硬化インクが布帛に染み込み、滲みが発生する可能性がある。そこで、布帛のうち紫外線硬化インクを吐出する領域に対して予め下地剤を吐出しておき、下地剤に重ねて紫外線硬化インクを吐出させることにより、滲みを防ぐことができる。
第1処理部20は、第1Yバー(第1案内部材)21と、第1キャリッジ22と、第2キャリッジ23と、第1ディスペンサ(第1ヘッド)24と、第2ディスペンサ(第1ヘッド)25とを有する。第1Yバー21は、載置台10の鉛直方向上側に所定の間隔を空けて配置される。第1Yバー21は、水平方向(Y軸)と平行な主走査方向に沿って直線状に設けられる。第1Yバー21は、主走査方向に沿って往復移動する第1キャリッジ22を案内する。
第1キャリッジ22及び第2キャリッジ23は、第1Yバー21に保持され、当該第1Yバー21に沿って主走査方向に往復移動可能である。第1キャリッジ22及び第2キャリッジ23は、それぞれ個別に主走査方向に移動制御される。第1キャリッジ22及び第2キャリッジ23は、主走査方向への移動を行わない場合、所定の待機位置で待機する。したがって、第1キャリッジ22及び第2キャリッジ23は、それぞれの待機位置から主走査方向への移動を開始し、移動終了時には待機位置に戻る。第1キャリッジ22は、鉛直方向において載置台10の作業面11と対向する面に、第1ディスペンサ24を保持する。第2キャリッジ23は、鉛直方向において載置台10の作業面11と対向する面に、第2ディスペンサ25を保持する。
第1ディスペンサ24及び第2ディスペンサ25は、第1インクとして、例えば下地剤を分散媒に分散させたインクを作業面11に向けて吐出する。なお、液状の下地剤を直接作業面11に向けて吐出してもよい。なお、第1ディスペンサ24及び第2ディスペンサ25は、例えば同一種類のインクを吐出するが、これに限定されず、種類の異なるインクを吐出する構成であってもよい。
第1ディスペンサ24は、第1キャリッジ22に搭載され、第1キャリッジ22の主走査方向に沿う移動に伴って、主走査方向に往復移動可能となっている。第1ディスペンサ24は、例えば、各種インク流路、レギュレータ、ポンプ等を介して、第1キャリッジ22に搭載される不図示のインクタンクに接続されている。第1ディスペンサ24は、制御部50と電気的に接続され、制御部50によってその駆動が制御される。
第2ディスペンサ25は、第2キャリッジ23に搭載され、第2キャリッジ23の主走査方向に沿う移動に伴って、主走査方向に往復移動可能となっている。第2ディスペンサ25は、例えば、各種インク流路、レギュレータ、ポンプ等を介して、第2キャリッジ23に搭載される不図示のインクタンクに接続されている。第2ディスペンサ25は、制御部50と電気的に接続され、制御部50によってその駆動が制御される。
第2処理部30は、メディアMに対して第2処理を行う。第2処理は、第1処理の後に行われる処理である。したがって、第2処理は、第1処理の後処理であってもよい。また、第1処理が第2処理の前処理であってもよい。第2処理は、メディアMのうち第1処理が行われた領域に対して行う処理であってもよい。第2処理は、第1処理によってメディアMに形成された形成物(例えば、下地層等)に対して行う処理であってもよい。本実施形態において、第2処理は、例えば、メディアMに形成された下地層に紫外線硬化インクを下地層に重ねて吐出し、画像を形成する処理である。
第2処理部30は、第2Yバー(第2案内部材)31と、キャリッジ32と、インクジェットヘッド(第2ヘッド)33とを有する。第2Yバー31は、載置台10の鉛直方向上側に所定の間隔を空けて配置される。また、第2Yバー31は、第1Yバー21に対して副走査方向に並んで配置される。第2Yバー31は、水平方向(Y軸)と平行な主走査方向に沿って直線状に設けられる。第2Yバー31は、主走査方向に沿って往復移動するキャリッジ32を案内する。
キャリッジ32は、第2Yバー31に保持され、当該第2Yバー31に沿って主走査方向に往復移動可能である。キャリッジ32は、主走査方向に移動制御される。キャリッジ32は、主走査方向への移動を行わない場合、所定の待機位置で待機する。したがって、キャリッジ32は、それぞれの待機位置から主走査方向への移動を開始し、移動終了時には待機位置に戻る。なお、キャリッジ32の待機位置は、主走査方向(Y方向)について第1キャリッジ22の待機位置又は第2キャリッジ23の待機位置に対応する位置(Y座標)に設定することができる。例えば、キャリッジ32の待機位置は、主走査方向(Y方向)について、第1キャリッジ22の待機位置又は第2キャリッジ23の待機位置と同一の位置(Y座標)に設定してもよい。キャリッジ32の待機位置は、キャリッジ32は、鉛直方向において載置台10の作業面11と対向する面に、インクジェットヘッド33と、不図示の紫外線照射器とを保持している。
インクジェットヘッド33は、第2インクとして、紫外線硬化インクを作業面11に向かって吐出するものである。インクジェットヘッド33は、キャリッジ32に搭載され、キャリッジ32の主走査方向に沿う移動に伴って、主走査方向に往復移動可能となっている。インクジェットヘッド33は、例えば、各種インク流路、レギュレータ、ポンプ等を介して、キャリッジ32に搭載される不図示のインクタンクに接続されている。インクジェットヘッド33は、メディアMに対する画像形成に用いられる紫外線硬化インクの種類に応じて、複数設けられている。このインクジェットヘッド33は、インクタンク内の紫外線硬化インクを、作業面11に向けてインクジェット方式で吐出する。
紫外線硬化インクの種類としては、例えば、メディアMに形成する画像の色彩等に応じて、白色インク、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)及び黒色(K)等の着色インク、透明インク等を適宜用いることができる。インクジェットヘッド33は、制御部50と電気的に接続され、制御部50によってその駆動が制御される。
紫外線照射器は、作業面11に吐出された紫外線硬化インクに対して紫外線を照射する。紫外線照射器は、例えば、紫外線を照射可能なLEDモジュール等により構成される。紫外線照射器は、キャリッジ32に搭載され、キャリッジ32の主走査方向に沿う移動に伴って、主走査方向に往復移動可能となっている。紫外線照射器は、制御部50と電気的に接続され、制御部50によってその駆動が制御される。
駆動部40は、Yバー駆動部(案内部材駆動部)41と、相対移動部42とを有する。Yバー駆動部41は、主走査方向に対して直交する副走査方向(X方向)に第1Yバー21と第2Yバー31とを移動させる。Yバー駆動部41は、第1Yバー21及び第2Yバー31にそれぞれ個別に連結された搬送ベルト等の伝達機構、搬送ベルトを駆動する電動機等の駆動源を含んで構成される。Yバー駆動部41は、各駆動源が発生させた動力を第1Yバー21及び第2Yバー31に伝達し、第1Yバー21及び第2Yバー31を個別に移動させる。Yバー駆動部41は、第1Yバー21及び第2Yバー31を副走査方向に個別に移動させることにより、第1Yバー21と第2Yバー31との間の副走査方向の距離(以下、Yバー間距離と表記する)を調整可能である。Yバー駆動部41は、Yバー間距離が調整された場合、当該Yバー間距離を維持するように第1Yバー21及び第2Yバー31の副走査方向への移動を規制する規制部を有してもよい。Yバー駆動部41は、制御部50と電気的に接続され、制御部50によってその駆動が制御される。
相対移動部42は、載置台10と、第1ディスペンサ24、第2ディスペンサ25及びインクジェットヘッド33との間を相対的に移動させる。相対移動部42は、キャリッジ駆動部43と、載置台駆動部44とを有する。
キャリッジ駆動部43は、第1Yバー21に対して、第1キャリッジ22と第2キャリッジ23とを個別に主走査方向(Y方向)に往復移動(走査)させる。キャリッジ駆動部43は、第1キャリッジ22及び第2キャリッジ23を主走査方向に移動させることで、第1ディスペンサ24及び第2ディスペンサ25が主走査方向に移動させることができる。
また、キャリッジ駆動部43は、第2Yバー31に対して、キャリッジ32を主走査方向(Y方向)に往復移動(走査)させる。キャリッジ駆動部43は、キャリッジ32を主走査方向に移動させることで、インクジェットヘッド33を主走査方向に移動させることができる。
キャリッジ駆動部43は、例えば、第1キャリッジ22、第2キャリッジ23、キャリッジ32にそれぞれ個別に連結された搬送ベルト等の伝達機構、搬送ベルトを駆動する電動機等の駆動源を含んで構成される。キャリッジ駆動部43は、各駆動源が発生させた動力を、伝達機構を介して第1キャリッジ22、第2キャリッジ23、キャリッジ32を主走査方向に沿って個別に移動させる。キャリッジ駆動部43は、制御部50と電気的に接続され、制御部50によってその駆動が制御される。
載置台駆動部44は、載置台10を主走査方向に対して直交する副走査方向(X方向)に移動させる。載置台駆動部44は、載置台10に形成された作業面11を、第1ディスペンサ24、第2ディスペンサ25、インクジェットヘッド33及び紫外線照射器に対して副走査方向に相対的に移動させる。
制御部50は、載置台10、第1処理部20、第2処理部30、及び駆動部40の各部を統括的に制御する。制御部50は、各種処理を実行するコントローラとして機能するCPU(Central Processing Unit)や、各種情報を記憶するメモリとして機能するRAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)等を有している。制御部50は、記憶部60に接続される。記憶部60は、制御部50の内部に設けられてもよい。
図2は、制御部50の一例を示す機能ブロック図である。図2に示すように、制御部50は、ヘッド制御部51と、載置台制御部52と、Yバー制御部53と、キャリッジ制御部54とを有する。ヘッド制御部51は、第1ディスペンサ24、第2ディスペンサ25、及びインクジェットヘッド33の吐出動作を制御する。
載置台制御部52は、載置台駆動部44の動作を制御する。載置台制御部52は、載置台駆動部44の動作を制御することにより、載置台10の移動を制御する。例えば載置台10の移動速度、移動方向、移動のタイミング等を規定したプログラム等を予め作成して記憶部60に記憶させておき、載置台制御部52が当該プログラムを実行することで、載置台10の移動を制御することができる。
Yバー制御部53は、Yバー駆動部41の動作を制御する。Yバー制御部53は、Yバー駆動部41の動作を制御することにより、Yバー間距離を調整する。Yバー制御部53は、第1処理及び第2処理の内容に応じてYバー間距離を設定する。Yバー制御部53は、第1Yバー21の下方の位置から第2Yバー31の下方の位置に載置台10が移動する際の移動時間と、当該移動における載置台10の移動速度とに基づいて、Yバー間距離を設定する。
本実施形態において、第1処理は、例えば第1ディスペンサ24及び第2ディスペンサ25の少なくとも一方を用いて、メディアMに対して下地剤を吐出して下地層を形成する処理である。また、本実施形態において、第2処理は、例えばインクジェットヘッド33を用いて紫外線硬化インクを下地層に重ねて吐出し、画像を形成する処理である。この場合、Yバー制御部53は、第1処理において形成した下地層が乾燥した状態で第2処理が行われるように、下地層が吐出されてから乾燥するまでの時間に応じて、載置台10の移動時間を設定する。この移動時間については、例えば実験又はシミュレーション等を予め行い、その結果をデータテーブルとして記憶部60に記憶させておき、Yバー制御部53がデータテーブルから移動時間の値を選択する構成とすることができる。
また、Yバー制御部53は、載置台制御部52等から載置台10の移動速度の設定値を取得し、取得した設定値と、設定した載置台10の移動時間とに基づいてYバー間距離を算出する。Yバー制御部53は、算出結果に基づいて、第1Yバー21及び第2Yバー31の少なくとも一方を副走査方向に移動させ、Yバー間距離を調整する。なお、例えば第1処理と第2処理との組み合わせ毎に対応するYバー間距離が予めデータテーブルとして記憶部60に記憶されており、Yバー制御部53がデータテーブルから対象となる値を選択する構成であってもよい。なお、この場合、上記の載置台制御部52は、選択された距離と、Yバー制御部53で設定された移動時間とに基づいて、載置台10の移動速度を設定してもよい。
キャリッジ制御部54は、キャリッジ駆動部43の動作を制御する。キャリッジ制御部54は、キャリッジ駆動部43の動作を制御することにより、第1キャリッジ22、第2キャリッジ23、及びキャリッジ32の移動を制御する。
次に、上記の印刷装置100の動作を説明する。本実施形態では、布帛のメディアMに画像を形成する場合の動作例を説明する。図3は、印刷装置100の動作の流れを示すフローチャートである。図4から図7は、印刷装置100の動作を示す図である。まず、制御部50は、外部装置等からメディアMに形成する画像の画像データが入力されたか否かを判定する(ステップS10)。制御部50は、画像データの入力が検出されない場合、画像データが入力されていないと判定する(ステップS10のNo)。この場合、制御部50は、画像データの入力を検出するまでステップS10の判定を繰り返し行う。また、制御部50は、画像データの入力を検出した場合、画像データが入力されたと判定する(ステップS10のYes)。この場合、制御部50は、入力された画像データに基づいて、載置台10、第1処理部20、第2処理部30及び駆動部40に対して画像形成動作を行わせる。
まず、制御部50は、Yバー間距離を調整する(ステップS20)。ステップS20において、Yバー制御部53は、画像形成動作における第1処理及び第2処理の内容に基づいて、載置台10の移動時間を設定する。また、Yバー制御部53は、載置台10の移動速度の設定値を取得する。そして、Yバー制御部53は、設定した移動時間と、取得した移動速度とに基づいて距離を算出し、算出結果をYバー間距離D1(図4等参照)として設定する。制御部50は、Yバー間距離D1を維持した状態で以降の処理を行う。
次に、制御部50は、第1処理部20によりメディアMに対して第1処理を行わせる(ステップS30)。ステップS30において、制御部50は、図4に示すように、第1キャリッジ22を主走査方向の往方向(-Y方向)に移動させて往方向の走査を行わせる。第1キャリッジ22の移動により、第1ディスペンサ24が第1キャリッジ22と一体となって往方向に移動する。なお、制御部50は、第2キャリッジ23については移動させることなく待機させておく。制御部50は、第1ディスペンサ24がメディアMのうち画像を形成する領域の上方を通過する際、第1ディスペンサ24から下地剤を含むインクを吐出させ、メディアMに下地層Sを形成させる。本実施形態において、下地層Sの形状は、例えば主走査方向(Y方向)に延びた帯状である。
また、制御部50は、往方向の走査が完了した後、復方向の走査を行う場合、載置台10を副走査方向(+X方向)に所定距離だけ移動させる。そして、制御部50は、第1キャリッジ22を主走査方向の復方向(+Y方向)に移動させて復方向の走査を行わせる。制御部50は、第1ディスペンサ24がメディアMのうち画像を形成する領域の上方を通過する際、第1ディスペンサ24から下地剤を含むインクを吐出させ、メディアMに下地層Sを形成させる。なお、制御部50は、画像データによっては、復方向の走査を行わなくてもよい。
下地層Sを形成させた後、制御部50は、図5に示すように、第1キャリッジ22を待機位置に戻すと共に、予め設定した移動速度で載置台10を第2処理部30側に移動させる。載置台10が移動する間、下地層Sの乾燥が進行する。載置台10が第2処理部30の下方に到達した時点で、下地層Sが十分に乾燥した状態となる。また、制御部50は、第2処理部30に配置されるキャリッジ32を主走査方向の往方向に移動させ、第2処理の開始位置で待機させる。
制御部50は、載置台10が第2処理部30の下方に到達した場合、第2処理部30によりメディアMに対して第2処理を行わせる(ステップS40)。ステップS40において、制御部50は、図6に示すように、キャリッジ32を主走査方向の往方向(-Y方向)に移動させて往方向の走査を行わせる。キャリッジ32の移動により、インクジェットヘッド33がキャリッジ32と一体となって往方向に移動する。制御部50は、インクジェットヘッド33がメディアMのうち下地層Sの上方を通過する際、インクジェットヘッド33から紫外線硬化インクを吐出させ、下地層S上に重ねてインク層Pを形成させる。そして、紫外線照射器によりインク層Pに紫外線を照射することにより、下地層S上でインク層Pを固化させる。
また、制御部50は、往方向の走査が完了した後、復方向の走査を行う場合、載置台10を副走査方向(+X方向)に所定距離だけ移動させる。そして、制御部50は、キャリッジ32を主走査方向の復方向(+Y方向)に移動させて復方向の走査を行わせる。制御部50は、インクジェットヘッド33が下地層Sの上方を通過する際、インクジェットヘッド33から紫外線硬化インクを吐出させ、下地層S上に重ねてインク層Pを形成させる。そして、紫外線照射器によりインク層Pに紫外線を照射することにより、下地層S上でインク層Pを固化させる。なお、制御部50は、画像データによっては、復方向の走査を行わなくてもよい。
制御部50は、第2処理部30に主走査方向の往方向(-Y方向)及び復方向(+Y方向)の走査を交互に繰り返し行わせる。これにより、図7に示すように、インク層Pによる画像QがメディアMに形成される。メディアMに画像Qが形成された後、制御部50は、キャリッジ32を待機位置に戻すと共に、載置台10を副走査方向に移動させる。
以上のように、本実施形態に係る印刷装置100は、Yバー間距離D1を維持した状態で、載置台10と第1ディスペンサ24及びインクジェットヘッド33のそれぞれを相対移動させて、第1ディスペンサ24による第1処理と、インクジェットヘッド33による第2処理とをメディアMに適切なタイミングで連続して行わせることができる。これにより、メディアMに対して複数の処理を効率的に行うことができる。また、第1ディスペンサ24及びインクジェットヘッド33が、第1Yバー21及び第2Yバー31によりそれぞれ主走査方向(Y方向)に案内されるため、第1ディスペンサ24が第1処理を行う方向と、インクジェットヘッド33が第2処理を行う方向とを揃えることができる。これにより、メディアMのうち第1処理が行われた領域(下地層S)に位置を合わせて第2処理を行うことが容易となる。
また、本実施形態に係る印刷装置100において、制御部50は、第1Yバー21及び第2Yバー31により、第1ヘッドである第1ディスペンサ24と第2ヘッドであるインクジェットヘッド33とを平行な方向に移動させて第1処理及び第2処理を行わせる。このため、第1ディスペンサ24とインクジェットヘッド33とがそれぞれ同一方向(主走査方向、Y方向)にインクを吐出することができる。これにより、第1処理が行われた領域に重ねて第2処理を行う動作を容易に実行することができる。例えば、第1処理により主走査方向に沿った帯状の領域(下地層S)を形成する場合、インクジェットヘッド33が主走査方向への1回又は数回の走査により第2処理を完了させることができるため、効率的に画像形成を行うことができる。
また、例えばロボットを用いて第1ディスペンサ24又はインクジェットヘッド33を移動させる場合には1回の移動毎に作業者等によるティーチングが必要になるが、本実施形態に係る印刷装置100ではこのようなティーチングが不要となる。これにより、作業者の負担を軽減することができ、かつ時間の短縮を図ることができる。
また、本実施形態に係る印刷装置100において、第1処理部20が個別に主走査方向に移動可能な複数のヘッド(例えば、第1ディスペンサ24及び第2ディスペンサ25)を有するため、複数のヘッドによりメディアMに対して効率的に処理を行うことができる。また、ヘッド毎に個別に主走査方向に移動可能とすることで、使用しないヘッド(本実施形態では第2ディスペンサ25)を待機させておくことができる。これにより、キャリッジを軽量化できるため、キャリッジの駆動に要する動力を低減することができる。
また、本実施形態に係る印刷装置100において、制御部50は、第1処理及び第2処理の内容に応じてYバー間距離D1を調整するため、例えばメディアMが異なる場合等、第1処理及び第2処理の内容が画像形成動作毎に異なる場合においても、メディアMに対して第1処理と第2処理とを適切なタイミングで連続して行うことができる。
また、本実施形態に係る印刷装置100において、第1処理がメディアMに対して第1インク(本実施形態では下地剤を含むインク)を吐出する処理であり、第2処理がメディアMに吐出された下地剤(下地層S)に対する処理であるため、メディアMに対して第1インクを吐出した後、吐出した第1インクに対する処理を適切なタイミングで行うことができる。
また、本実施形態に係る印刷装置100において、第2処理がメディアMに吐出された第1インクに重ねて第2インク(本実施形態では紫外線硬化インク)を吐出する処理であるため、下地層Sに重ねて紫外線硬化インクを吐出する処理を適切なタイミングで行うことができる。
本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。例えば、上記実施形態では、第1処理がメディアMに対して第1インクを吐出する処理であり、第2処理がメディアMに吐出された第1インクに重ねて第2インクを吐出する処理である場合を例に挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、第1処理がメディアMに対して第1インクを吐出する処理であり、第2処理がメディアMに吐出された第1インクを平坦化する処理であってもよい。
この場合、第1処理において、例えばメディアMの所定領域に紫外線硬化インクを吐出してインク層を形成する。そして、第2処理において、平坦化ローラ及びインク回収部等の平坦化ユニットを備えるヘッドを主走査方向に走査させ、平坦化ローラによってインク層を平坦化する。平坦化ローラにより除去されたインク層の一部は、インク回収部に回収される。これにより、第1処理としてのインク層の形成と、第2処理としての平坦化処理とを適切なタイミングで連続して行うことができる。
また、例えば、第1処理がメディアMに対して第1インクを吐出してインク層Pを形成する処理であり、第2処理がインク層Pに柔軟剤を吐出する後処理であってもよい。これにより、メディアMに形成された画像Qの風合性を高めることができる。
また、例えば、上記実施形態では、第1処理がメディアMに対して第1インクを吐出する処理であり、第2処理がメディアMに吐出された第1インクに対する処理である場合を例に挙げて説明したが、これに限定されず、第2処理が第1インクに対する処理とは異なる処理であってもよい。例えば、第1処理としてメディアMに対して第1インク(下地剤を含むインク)を吐出する処理を行い、第1処理の後に下地剤上に印刷処理を行い、その後、第2処理として、インク層Pに柔軟剤を吐出する後処理を行ってもよい。この場合、例えば第1ディスペンサ24及び第2ディスペンサ25の一方から下地剤を含むインクを吐出し、他方から柔軟剤を吐出する構成とすることができる。これにより、複数のヘッドによりメディアMに対して効率的に処理を行うことができる。
例えば、第2処理は、第1インクが吐出されたメディアMの一部を切断する処理であってもよい。この場合、第1処理において、例えばメディアMの所定領域に紫外線硬化インクを吐出してインク層を形成する。そして、第2処理において、切断部を有するヘッドを主走査方向に走査させ、切断部によってメディアMを主走査方向に切断する。これにより、第1処理としてのインク層の形成と、第2処理としてのメディアMの切断処理とを適切なタイミングで連続して行うことができる。
図8は、変形例に係る印刷装置100Aの一例を示す図である。図8に示す印刷装置100Aは、第1処理部20Aにおいて、第1ディスペンサ24及び第2ディスペンサ25加えて、カッター27が配置される。カッター27は、メディアMを切断可能なユニットであり、第3キャリッジ26に搭載される。
第3キャリッジ26は、第1Yバー21に保持され、当該第1Yバー21に沿って主走査方向(Y方向)に往復移動可能である。第3キャリッジ26は、それぞれ第1キャリッジ22及び第2キャリッジ23とは個別に主走査方向に移動制御される。第3キャリッジ26は、主走査方向への移動を行わない場合、所定の待機位置で待機する。したがって、第3キャリッジ26は、第1キャリッジ22及び第2キャリッジ23と同様に、それぞれの待機位置から主走査方向への移動を開始し、移動終了時には待機位置に戻る。
カッター27を用いる場合、第3キャリッジ26を主走査方向に移動制御しつつカッター27でメディアMを切断するラスター制御と、第3キャリッジ26を主走査方向に移動制御し、かつ第1Yバー21を副走査方向(X方向)に移動制御しつつ、カッター27でメディアMを切断するベクター制御とを行うことができる。したがって、ラスター制御とベクター制御とを組み合わせることにより、カッター27を主走査方向及び副走査方向に自在に移動可能となるため、メディアMに対して所望の形状の切断線を形成することができる。
図9及び図10は、変形例に係る印刷装置100Bの一例を示す図である。図9及び図10に示す印刷装置100Bは、第1処理部20Bにおいて、第1ディスペンサ24及び第2ディスペンサ25代えて、インクジェットヘッド29が配置される。上記のインクジェットヘッド33と同様の構成とすることができる。
すなわち、インクジェットヘッド29は、第1インクとして、紫外線硬化インクを作業面11に向かって吐出する。インクジェットヘッド29は、キャリッジ28に搭載され、キャリッジ28の主走査方向に沿う移動に伴って、主走査方向に往復移動可能となっている。インクジェットヘッド29は、例えば、各種インク流路、レギュレータ、ポンプ等を介して、キャリッジ28に搭載される不図示のインクタンクに接続されている。
インクジェットヘッド29は、メディアMに対する画像形成に用いられる紫外線硬化インクの種類に応じて、複数設けられている。このインクジェットヘッド29は、インクタンク内の紫外線硬化インクを、作業面11に向けてインクジェット方式で吐出する。紫外線硬化インクの種類としては、例えば、メディアMに形成する画像の色彩等に応じて、白色インク、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)及び黒色(K)等の着色インク、透明インク等を適宜用いることができる。インクジェットヘッド29は、制御部50(図1参照)と電気的に接続され、制御部50によってその駆動が制御される。
次に、上記の印刷装置100BにおいてメディアMに画像形成動作を行う場合、制御部50は、Yバー間距離を調整する。Yバー制御部53は、載置台10の移動速度の設定値を取得し、設定した移動時間と、取得した移動速度とに基づいて距離を算出し、算出結果をYバー間距離D2として設定する。制御部50は、Yバー間距離D2を維持した状態で以降の処理を行う。
次に、制御部50は、第1処理部20BによりメディアMに対して第1処理を行わせる。制御部50は、キャリッジ28を主走査方向の往方向(-Y方向)に移動させて往方向の走査を行わせる。キャリッジ28の移動により、インクジェットヘッド29がキャリッジ28と一体となって往方向に移動する。制御部50は、インクジェットヘッド29がメディアMの所定位置を通過する際、インクジェットヘッド29から紫外線硬化インクを吐出させ、所定の形状のインク層P2を形成させる。そして、紫外線照射器によりインク層P2に紫外線を照射することにより、メディアMの表面上でインク層P2を固化させる。インク層P2は、中心部分から放射状に直線部分が突出した形状(例えば、十字状)となっている。なお、インク層P2の形状は、上記形状に限定されない。
インク層P2が固化された後、制御部50は、キャリッジ28を待機位置に戻すと共に、予め設定した移動速度で載置台10を第2処理部30側に移動させる。制御部50は、第2処理部30に配置されるキャリッジ32を主走査方向の往方向に移動させ、第2処理の開始位置で待機させる。
制御部50は、載置台10が第2処理部30の下方に到達した場合、第2処理部30によりメディアMに対して第2処理を行わせる。制御部50は、図10に示すように、キャリッジ32を主走査方向の往方向(-Y方向)に移動させて往方向の走査を行わせる。キャリッジ32の移動により、インクジェットヘッド33がキャリッジ32と一体となって往方向に移動する。
制御部50は、インクジェットヘッド33がメディアMのうちインク層P2の上方を通過する際、インクジェットヘッド33から紫外線硬化インクを吐出させ、インク層P2のうち隣り合う直線部分同士の間の位置にインク層P3を形成させる。インク層P3は、インク層P2の直線部分とは間隔を空けた位置に形成される。そして、紫外線照射器によりインク層P3に紫外線を照射することにより、インク層P3を固化させる。インク層P3を固化させることにより、インク層P2及びインク層P3を含む画像QBが形成される。
このように、第2処理で第2インクを形成する領域は、第1処理で形成される第1インクに重なる領域には限定されず、第1処理で形成されたインク層P2に対応する位置であれば、インク層P2に重ならない位置にインク層P3を形成してもよい。
10 載置台
11 作業面
20、20A、20B 第1処理部
21 第1Yバー
22 第1キャリッジ
23 第2キャリッジ
24 第1ディスペンサ
25 第2ディスペンサ
26 第3キャリッジ
27 カッター
28、32 キャリッジ
29、33 インクジェットヘッド
30 第2処理部
31 第2Yバー
40 駆動部
41 Yバー駆動部
42 相対移動部
43 キャリッジ駆動部
44 載置台駆動部
50 制御部
51 ヘッド制御部
52 載置台制御部
53 Yバー制御部
54 キャリッジ制御部
60 記憶部
100、100A、100B 印刷装置
D1、D2 Yバー間距離
M メディア
P、P2、P3 インク層
Q、QB 画像
S 下地層

Claims (9)

  1. メディアを支持する載置台と、
    前記メディアに対して第1処理を行う第1ヘッドと、前記第1ヘッドを主走査方向に案内する第1案内部材とを有する第1処理部と、
    前記第1処理部に対して前記主走査方向に交差する副走査方向に並んで配置され、前記メディアに対して前記第1処理の後に行う処理である第2処理を行う第2ヘッドと、前記第2ヘッドを前記主走査方向に案内する第2案内部材とを有する第2処理部と、
    前記第1案内部材及び前記第2案内部材を前記副走査方向に移動させる案内部材駆動部と、
    前記載置台と、前記第1ヘッド及び前記第2ヘッドのそれぞれのヘッドとを相対移動させる相対移動部と、
    前記案内部材駆動部により前記第1案内部材と前記第2案内部材との間の前記副走査方向の距離を維持した状態で前記相対移動部に前記相対移動を行わせ、前記第1ヘッドに前記第1処理を行わせ、かつ前記第2ヘッドに前記第2処理を行わせる制御部と
    を備える印刷装置。
  2. 前記制御部は、前記第1処理及び前記第2処理の内容に応じて前記距離を調整する請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記第1処理は、前記メディアに対して第1インクを吐出する処理であり、
    前記第2処理は、前記メディアに吐出された前記第1インクに対応する位置に対する処理である請求項1又は請求項2に記載の印刷装置。
  4. 前記第2処理は、前記メディアに吐出された前記第1インクに重ねて第2インクを吐出する処理である請求項3に記載の印刷装置。
  5. 前記メディアは、布帛であり、
    前記第1インクは、下地剤であり、
    前記第2インクは、画像を形成するためのインクである請求項4に記載の印刷装置。
  6. 前記第2処理は、前記メディアに吐出された前記第1インクを平坦化する処理である請求項3に記載の印刷装置。
  7. 前記第1処理部及び前記第2処理部の少なくとも一方は、個別に前記主走査方向に移動可能な複数の前記ヘッドを有する請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の印刷装置。
  8. メディアを支持する載置台と、
    前記メディアに対して印刷処理を行う印刷用ヘッドと、前記印刷用ヘッドを主走査方向に案内する第1案内部材とを有する第1処理部と、
    前記第1処理部に対して前記主走査方向に交差する副走査方向に並んで配置され、前記メディアに対して前記印刷処理とは異なる第1処理を行う第1ヘッドと、前記第1処理の後に行う処理である第2処理を行う第2ヘッドと、前記第1ヘッド及び前記第2ヘッドを前記主走査方向に案内する第2案内部材とを有する第2処理部と、
    前記第1案内部材及び前記第2案内部材を前記副走査方向に移動させる案内部材駆動部と、
    前記載置台と、前記印刷用ヘッド、前記第1ヘッド及び前記第2ヘッドのそれぞれのヘッドとを相対移動させる相対移動部と、
    前記第1ヘッドに前記第1処理を行わせ、かつ前記第2ヘッドに前記第2処理を行わせる制御部と
    を備える印刷装置。
  9. メディアに対して第1処理を行う第1ヘッドを主走査方向に案内する第1案内部材と、前記第1案内部材に対して前記主走査方向に交差する副走査方向に並んで配置され前記メディアに対して前記第1処理の後に行う処理である第2処理第2処理を行う第2ヘッドを前記主走査方向に案内する第2案内部材との間の前記副走査方向の距離を維持した状態で前記メディアと前記第1ヘッドとを相対移動させ、前記第1ヘッドにより前記第1処理を行うことと、
    前記第1処理の後に前記メディアと前記第2ヘッドとを相対移動させ、前記第2ヘッドにより前記第2処理を行うことと
    を含む印刷方法。
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