JP2023086279A - 印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】一方のオブジェクトを、他方のオブジェクトに対して透過するように印刷する場合でも、印刷画像の風合いが不自然になるのを抑制する技術を開示する。【解決手段】印刷装置10のコンピュータ11が実行するラスタデータ生成処理では、複数のピクセルデータに、種別情報を対応付けたラスタデータを生成する。ラスタデータ生成処理では、生成された複数の中間データに対応付けられた、透明度又はマスク情報に基づいて、種別情報のうちいずれをピクセルデータに対応付けるかを決定する。これにより、合成される各中間データに含まれる透明処理の合成に必要な情報に基づいて、種別情報により黒の印刷を、コンポジットブラックで行うか、ピュアブラックで行うかが決定される。【選択図】図1

Description

本発明は、画像ファイルに含まれるオブジェクトを合成した画像を印刷する技術に関する。
特許文献1には、コンポジットブラックでの黒の印刷と、ピュアブラックでの黒の印刷とを切換えることが可能な印刷装置が記載されている。特許文献1では、印刷装置が備える色剤の残量に応じて、コンポジットブラックを使用するか、ピュアブラックを使用するかを切換えている。
特開2016-147462号公報
複数のオブジェクトが合成された画像を印刷する場合において、コンポジットブラック又はピュアブラックのみで黒を印刷すると、合成されるオブジェクトの組み合わせに応じて印刷画像の風合いが不自然になる場合がある。特に、複数のオブジェクトの合成において、一方を他方に対して透過するように印刷する場合に、合成されるオブジェクトの組み合わせに応じて印刷画像の風合いが不自然になる場合がある。
本明細書では、一方のオブジェクトを、他方のオブジェクトに対して透過するように印刷する場合に、印刷画像の風合いが不自然になることを抑制する技術を開示する。
技術を開示する。
上記課題を解決するために本実施形態に開示された印刷装置は、メモリと、印刷機構と、コンピュータとを備える。コンピュータは、画像ファイルを取得する取得処理と、取得された画像ファイルに基づいて、複数のピクセルデータで構成されたラスタデータを生成するラスタデータ生成処理と、生成された前記ラスタデータに基づいて、印刷を実行する印刷処理と、を実行する。ラスタデータ生成処理では、複数のピクセルデータに、コンポジットブラックを指定する情報及びピュアブラックを指定する情報のうちいずれかである黒情報を対応付けた前記ラスタデータを生成し、印刷処理では、ピクセルデータに対応付けられた黒情報に従って、黒を印刷し、ラスタデータ生成処理では、取得された画像ファイルに含まれる複数のオブジェクトそれぞれに基づいて、複数の中間データを生成し、生成された複数の中間データに基づいて、ラスタデータを生成し、中間データには、画像ファイルの内容に従った、透明処理の合成に必要な情報が対応付けられており、透明処理は、複数のオブジェクトを合成した画像のラスタデータを生成する際に、合成後の一方のオブジェクトに基づく画像が他方のオブジェクトに基づく画像を透過する表現となるようにピクセルデータの値を定める処理であり、生成された複数の中間データに対応付けられた、透明処理の合成に必要な情報に基づいて、黒情報のうちいずれをピクセルデータに対応付けるかを決定する。
上記構成では、ラスタデータ生成処理では、取得された画像ファイルに含まれる複数のオブジェクトそれぞれに基づいて、複数の中間データを生成し、生成された複数の中間データに基づいて、ラスタデータを生成する。ラスタデータ生成処理では、生成された複数の中間データに対応付けられた、透明処理の合成に必要な情報に基づいて、黒情報のうちいずれをピクセルデータに対応付けるかを決定する。これにより、透明処理において、合成される各中間データに含まれる透明処理の合成に必要な情報に基づいて、黒の印刷を、コンポジットブラックで行うか、ピュアブラックで行うかが決定される。その結果、透明処理により複数のオブジェクトを合成した画像を印刷する場合に、印刷画像の風合いが不自然になることを抑制することができる。
本発明によれば、印刷装置において、透明処理により複数のオブジェクトを合成した画像を印刷する場合に、印刷画像の風合いが不自然になることを抑制することができる。
画像形成システムの構成を説明する図である。 ラスタデータ生成処理の手順を説明するフローチャートである。 作業領域に書き出された描画データを説明する図である。 中間データを説明する図である。 図2のS14で実行される処理の手順を説明するフローチャートである。 図5のS22で実行される処理の手順を説明するフローチャートである。 描画データの更新を説明する図である。 描画データの更新を説明する図である。 図2のS15で実行される処理の手順を説明するフローチャートである。 図2のS13で実行される処理の手順を説明するフローチャートである。 レイヤー描画処理を説明する図である。 二値化、色変換処理を説明する図である。 描画データに透明処理されたイメージを重ねた印刷画像である。 比較例として描画データに透明処理されたイメージを重ねた場合の印刷画像である。
(第1実施形態)
本実施形態係に係る画像形成システム100を、図面を参照しつつ説明する。図1に示す画像形成システム100は、印刷装置10と、PC30とを備えている。印刷装置10とPC30とはネットワーク200に接続されており、ネットワーク200を通じて通信可能である。ネットワーク200は、LANや、インターネットである。
印刷装置10の構成を説明する。印刷装置10は、コンピュータ11、メモリ12、通信IF13、プリンタ14、ユーザIF15、及びバス19を備えている。IFは、interfaceの略語である。プリンタ14が印刷機構の一例である。
通信IF13は、所定の通信プロトコルに準拠して、印刷装置10をネットワーク200に接続する。ユーザIF15は、印刷装置10を直接操作するユーザと、コンピュータ11との間に介在するインタフェースであり、タッチパネルや、物理キーである操作キーを有している。プリンタ14は、シートやディスクなどの被記録媒体に画像を印刷する印刷動作を実行する。プリンタ14の記録方式としては、インクジェット方式や、電子写真方式などを採用することができる。
コンピュータ11は、CPUや、ASIC(Application Specific Integrated Circuitの略称)等により構成されており、プリンタ14、通信IF13、及びユーザIF15の各動作を制御する。メモリ12は、データ記憶領域を備える。データ記憶領域は、プログラム等の実行に必要なデータなどを記憶する領域である。メモリ12は、RAM、ROM、SSD、HDD等が組み合わされて構成されている。各種プログラムの実行時に用いられる、コンピュータ11が備えるバッファも、メモリ12の一部とみなしてよい。なお、メモリ12は、コンピュータ11が読み取り可能なストレージ媒体であってもよい。コンピュータ11が読み取り可能なストレージ媒体とは、non-transitoryな媒体である。non-transitoryな媒体には、上記の例の他に、CD-ROM、DVD-ROM等の記録媒体も含まれる。また、non-transitoryな媒体は、tangibleな媒体でもある。一方、インターネット上のサーバなどからダウンロードされるプログラムを搬送する電気信号は、コンピュータが読み取り可能な媒体の一種であるコンピュータが読み取り可能な信号媒体であるが、non-transitoryなコンピュータが読み取り可能なストレージ媒体には含まれない。
メモリ12には、コンピュータ11が実行可能なプログラムとして、ファームウェア20が記憶されている。以下の説明では、プログラムを実行するコンピュータ11のことを、単にプログラム名でも記載する場合がある。例えば、「ファームウェアが」という記載は、「ファームウェア20を実行するコンピュータ11が」という意味で使用する。本実施形態では、主に、プログラムに記述された命令に従ったコンピュータ11の処理を示す。すなわち、以下の説明における「判断」、「抽出」、「選択」、「算出」、「決定」、「特定」、「取得」、「受付」、「制御」等の処理は、コンピュータ11の処理を表している。なお「取得」は要求を必須とはしない概念で用いる。すなわち、コンピュータ11が要求することなくデータを受信するという処理も、「コンピュータ11がデータを取得する」という概念に含まれる。また、本明細書中の「データ」とは、コントローラに読取可能なビット列で表される。そして、実質的な意味内容が同じでフォーマットが異なるデータは、同一のデータとして扱われるものとする。本明細書中の「情報」についても同様である。
次に、PC30の構成を説明する。PC30は、印刷装置10と同様、不図示の通信IF、メモリ、コントローラ、ディスプレイ、ユーザIFを備えている。
メモリには、OS31と、描画アプリケーションプログラム32と、印刷アプリケーションプログラム33とが記憶されている。描画アプリケーションプログラム32は、OS31の実行下において、画像ファイルを生成する。画像ファイルは、例えば、所定のページ記述言語に従って、対象画像を示すデータである。本実施例では、画像ファイルは、PDF(Portable Document Formatの略)と呼ばれるファイルフォーマットが用いられたPDFファイルである。PDFファイルでは、PostScript(登録商標)をベースとする記述言語に従って画像が記述されている。印刷アプリケーションプログラム33は、画像ファイルを含む印刷ジョブを作成し、印刷装置10に送信する。
次に、ファームウェア20により実行されるラスタデータ作成処理を、図2を用いて説明する。図2に示す処理は、PC30から送信された印刷ジョブを、ネットワーク200を介して受信したことを契機に実行され、主体はファームウェア20である。
図2において、ファームウェア20は、ステップ10(以下、ステップを単に「S」と記載する)で、メモリ12に、作業領域を確保し、この作業領域を初期化する。初期化は、最背面に位置するラスタデータを、作業領域に描画することで行う。作業領域に描画された状態のラスタデータを、便宜上、描画データBDと呼ぶ。描画データBDに、描画データBDよりも前面に位置するラスタデータを描画していくことで、描画データBDは更新される。1ページ分の中間データに基づく描画によって、作業領域に生成された描画データBDが、1ページ分のラスタデータである。図3に示すように、描画データBDは、複数のピクセルデータにより構成されているラスタデータである。1つのピクセルデータは、RGB色情報が書き込まれる色データと、RGB色情報以外の補助情報が書き込まれる補助データとを備えている。RGB色情報は、ピクセルデータに対して、R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の各色の値を指定する情報である。例えば、RGB色情報は、0~255までの範囲の値である。補助データには、後述する、「種別情報」、「透明度」、「マスク情報」が書き込まれる。
例えば、RGB色データを、「R=255、G=255、B=255」に設定し、補助データに書き込まれた種別情報として「1」を設定することで、背景データを初期化する。「R=255、G=255、B=255」は、「白」を示す色データである。種別情報は、中間データの種別が、イメージであるか、その他であるかを示す情報であり、「1」の場合にイメージを指定し、「0」の場合にその他を指定する。背景データとして、白以外の色が指定されている場合、RGB色情報を、指定されている色を示す値に設定し、種別情報として「1」を設定することで、背景データを初期化する。本実施形態では、S10において、描画データBDの各ピクセルデータに種別情報を指定したが、これに代えて、S10で種別情報を書き込むのではなく、後述するS22でのRGBX描画処理のなかで、ピクセルデータごとに種別情報を書き込んでもよい。
S11では、画像ファイル150に含まれるオブジェクトを解析することにより、中間データを取得する。ここでは、まずは、図4を用いて中間データを説明する。オブジェクトは、1ページ分の画像を構成する各部品を示すデータである。例えば、部品となる画像の形状や、色、透明度、グラデーションなどを示すデータである。中間データは、オブジェクトをファームウェア20が解析して生成した、後述する描画処理に用いやすい形式のデータである。図4(a)は、種別が「矩形」の中間データを示しており、図4(b)は、種別が「Crossmap(マップデータ)」の中間データを示しおり、図4(c)は、種別が「イメージ」の中間データを示している。また、図4(d)は、種別が「マスク付きイメージ」の中間データであり、図4(e)は、種別が「テキスト」のイメージデータである。
図4(a)~図4(e)に示す各中間データは、中間データの特徴を示す情報として、「座標」、「カラー」、「透明度」、「その他」の各情報が付与されている。具体的には、「座標」は、ラスタデータ上での位置や、サイズを規定する情報である。「カラー」は、中間データに色情報(RGB色情報、CMYK色情報)を指定する場合に付与される情報である。「透明度」は、中間データに、透明処理を施す場合に、付与される情報である。「マスク」は、中間データに、マスク処理の有無を示すマスク情報を指定する場合に、付与される情報である。「その他」には、中間データに、補助情報を指定する場合に付与される情報である。「その他」には、「種別情報」を付与することができる。
これ以外にも、中間データには、後述するレイヤー画像処理の開始を示す「レイヤー開始」と、レイヤー画像における終了を示す「レイヤー終了」とがある。
S12では、S11で取得された中間データの種別を判断する。中間データの種別が、「その他」であれば、S14に進み、塗りつぶし描画処理を実行する。「その他」は、「イメージ」、「レイヤー開始」、「レイヤー終了」以外の中間データである。塗りつぶし描画処理では、例えは、中間データが図4(a)で示す「矩形」であれば、「座標」で示された矩形の範囲を、「カラー」で示されたRGB色情報で塗りつぶした画像を、描画データBDが示す画像に合成した画像を示す画像データを描画する処理である。同様に、中間データが、図4(b)で示す「Crossmap」であれば、「座標」で示された範囲内に、「マップデータ」で指定された形状の画像が現れるよう、「カラー」で示されたRGB色情報の画像を、描画データBDが示す画像に合成した画像、を示す画像データを描画する処理である。なお、「矩形」や「Crosmap」で示された形状の画像を「パス」と呼ぶこともある。また、パスを示す情報を「パス情報」と呼ぶこともある。
本実施形態では、便宜上、種別情報として、矩形、Crossmap、イメージ、テキストを例示し、描画処理として、塗りつぶし描画処理、イメージ描画処理、レイヤー描画処理を説明しているが、種別情報にはこれら以外にいろいろな種別がある。また、例示した以外の描画処理もある。いずれの描画処理も、基本的には、後述するRGBX描画処理によって、描画データBDの描画をおこなう。
図5は、S14で実行される塗りつぶし描画処理の手順を説明するフローチャートである。S21では、後述するRGBX描画処理で描画すべき描画データBDのピクセルデータの座標の範囲、すなわち描画範囲を、中間データに基づいて算出する。例えば、パス情報を算出する。なお、図4(b),(e)のような指定された「マップデータ」に基づいて描画範囲を算出する処理は、図4(a)のように、指定された矩形に基づいて描画範囲を算出する処理よりも、描画範囲の算出は複雑となる。
S22では、S21で算出した描画範囲全体に対して、RGBX描画処理を実行する。具体的には、中間データにおいて、「カラー」で指定されたRGB色情報、「X」で指定された種別情報を用いて、描画範囲のピクセルデータを更新する。なお、中間データに、透明度αやマスクを示すデータが指定されている場合は、これらの情報をも用いて、描画範囲のピクセルデータを更新する。
なお、後述する、レイヤー描画処理におけるS55と同様、S22の前に、描画範囲全体に、新たな中間データとしてRGB色情報で指定されたラスタデータを描画し、描画されたラスタデータと、中間データに指定された「X」とによりRGBX描画処理を実行してもよい。
図6に示すように、S22で実行されるRGBX描画処理では、まず、S30で、描画データBDを構成するピクセルデータのうち、S21で算出した描画範囲内のピクセルデータから、対象ピクセルP1を指定する。例えば、描画データBDを構成するピクセルデータのうち、四隅のいずれかのピクセルを対象ピクセルP1として指定する。本実施形態では、対象ピクセルP1が、更新前のピクセルデータの一例である。
S31では、S11で取得された中間データに対して、S30で指定された対象ピクセルP1に合成される位置でのRGB色情報、種別情報、透明度、マスク情報を取得する。
S32では、S31で取得された、各情報から透明処理の合成計算に必要な条件を算出する。透明処理は、複数のオブジェクト画像を合成したラスタデータを生成する際に、合成後の一方のオブジェクト画像が他方のオブジェクト画像を透過する表現となるようにピクセルデータの値を定める処理である。S32では、S31で取得された、透明度αや、マスク情報により示されるソフトマスクの有無により、オブジェクト画像の合成内容を、「上書き」、「透明」、「なし」のいずれかに算出する。
塗りつぶし描画処理では、中間データの種別は「その他」であるため、合成計算に必要な条件は「上書き」として算出され、S34に進む。「上書き」は、中間データに不透明を示す透明度α(例えば、1)が指定されている場合や、ソフトマスクを示すマスク情報が指定されていない場合に実行される処理である。本実施形態では、「上書き」が第1方法の一例である。
S34では、対象ピクセルP1のRGB色情報、及び種別情報を更新する。具体的には、対象ピクセルP1のRGB色情報を、中間データのうち対象ピクセルP1に合成される位置でのRGB色情報に上書きして更新する。また、対象ピクセルP1の種別情報を、中間データに指定されている種別情報に上書きして更新する。例えば、図7に示すように、中間データが「その他」であれば、対象ピクセルP1の種別情報は、「0」に上書きされる。なお、図8に示すように、中間データが「イメージ」であれば、対象ピクセルP1の種別情報は、「1」に上書きされ、結果として「1」のままとなる。
S34の処理を終了すると、S36に進む。S36では、描画データBDに次の対象となるピクセルが存在するか否かを判断する。S36を肯定判断すると、S37に進み、対象ピクセルP1を変更する。そして、S31~S37の処理が繰返されることで、S21で算出された描画範囲に対して、ピクセルデータのRGB色情報及び種別情報が更新される。S36を否定判断すると、図2に戻り、S16に進む。
S16では、次の中間データがあるか否かを判断する。次の中間データがある場合(S16:YES)、S11に進み、次の中間データを取得し、S12に進む。
S12において、中間データの種別が「イメージ」であれば、S15に進み、イメージ描画処理を実行する。イメージ描画処理では、例えば図3(c),(d)のイメージデータ(ラスタデータ)が示す画像を、S21で算出された描画データBDが示す画像に合成した画像、を示す画像データを描画する処理である。
図9は、S15で実行されるイメージ描画処理の手順を説明するフローチャートである。S41では、中間データに指定されているイメージデータを対象として、RGBX描画処理を実行する。なお、RGBX描画処理では、イメージを対象とする場合、イメージの座標、サイズを描画範囲として用いる。S41で実行されるRGBX描画処理では、S22で実行されるRGBX描画処理と同様、中間データに指定されているイメージデータに指定されたRGB色情報と、種別情報とにより、描画範囲内のピクセルデータを更新する。このとき、中間データに、透明度αやマスクを示すマスク情報が指定されていれば、それらも使用することでピクセルデータを更新する。
S41で実行されるRGBX描画処理を、図6を流用して説明する。S30~S32の処理は、説明済みであり説明を省略する。S33では、S32で算出された合成計算に必要な条件により、合成内容が「透過」である場合、S35に進む。中間データに、透明度αが透明を示す値(例えば「0」)が指定されている場合や、ソフトマスクを指定するマスク情報が指定されていれば、S35に進む。本実施形態では、「透明度」や、「ソフトマスク」を指定する情報が、「透明処理の合成に必要な情報」の一例である。「透過」が第2方法の一例である。
S35では、対象ピクセルP1のRGB色情報、及び種別情報を、中間データに指定された情報を用いて更新する。中間データに透明度や、ソフトマスクを示す情報が指定されていれば、これらの情報も用いて、対象ピクセルP1のRGB色情報を更新する。このとき、対象ピクセルP1に指定する種別情報を、対象ピクセルP1に指定されている種別情報と、中間データに指定されている種別情報とのAND演算によりに設定する。具体的には、対象ピクセルP1に指定されている種別情報が「イメージ=1」であり、中間データに指定されている種別情報が「イメージ=1」であれば、対象ピクセルP1に指定される種別情報を「イメージ=1」に更新する。一方で、対象ピクセルP1に指定されている種別情報が、「その他=0」であり、中間データに指定されている種別情報が「イメージ=1」であれば、対象ピクセルP1に指定される種別情報は、「0」に更新する。なお、対象ピクセルP1に指定されている種別情報が「その他=0」であり、中間データに指定されている種別情報が「その他=0」であれば、対象ピクセルP1に指定される種別情報を、「その他=0」に更新する。本実施形態では、種別情報が、「黒情報」の一例である。
なお、S33で合成内容が上書きであると判断した場合の処理は説明済である。
図2に戻り、中間データの種別が「レイヤー開始」であれば、S13に進み、レイヤー描画処理を実行する。レイヤー描画処理は、種別情報が「レイヤー開始」から、「レイヤー終了」までにある中間データを合成する処理である。図10は、S13で実行されるレイヤー描画処理の手順を説明するフローチャートである。レイヤー描画処理では、図11(a)に示すように、各オブジェクト画像に対応する複数の中間データ(この例では、MD1,MD2,MD3)を合成して1ページ分のレイヤー画像を示すレイヤー画像データを描画する。
まずは、S50では、メモリ12の作業領域に、レイヤー画像を描画するためのレイヤー描画領域WA1を確保する。
S51では、レイヤー描画領域WA1に対して初期化を行う。S51の処理は、ラスタデータ生成処理における、作業領域の初期化(S10)と基本的には同じ処理である。ただし、S51での処理は、S10での処理と異なり、初期化の対象がレイヤー描画領域である。また、S51では、レイヤー描画領域に対して透明度αを、完全透明を示す「0」とすることで初期化する。なお、描画されるレイヤー画像の初期値として、「0」以外の透明度α、および、色が指定されていれば、透明度αを指定された値とし、RGB色情報を指定された色を示す値とすることで初期化を行う。
S52では、「レイヤー終了」以外の中間データ、即ち、レイヤー画像を形成する中間データが存在するか否かを判断する。ここでは、中間データである「レイヤー開始」の次に作成された中間データがあるため、S53に進み、オブジェクト画像に対応する中間データをレイヤー描画領域WA1に書き出す。なお、S53の処理は、ラスタデータ生成処理における、S12~S15と基本的には同じ処理である。ただし、S10とは異なり、中間データに基づく描画を、レイヤー描画領域WA1対して行う。なお、S53では、事前に実行されたレイヤー描画処理で生成されたレイヤー画像データに基づく描画を、レイヤー描画領域WA1に対して行うこともある。すなわち、レイヤー画像データは、中間データの一種であるとみなしてもよい。
S53の処理を終了すると、S52に戻る。S52,S53の処理を繰り返すことで、図11(b)に示すように、メモリ12のレイヤー描画領域WA1には、オブジェクト画像に対応する複数の中間データに基づいた描画が行われる。各レイヤー層の順序に応じて、中間データがレイヤー描画領域WA1に描画されることで、レイヤー画像データが生成される。そして、S52で、「レイヤー終了」の中間データを取得すると、S54に進む。S52で、次の中間データがない場合も、S54に進む。「次の中間データがない」場合とは、1ページを構成する中間データの最後が、レイヤーだった場合である。
S54では、レイヤー描画領域WA1に書き出されたレイヤー画像に対して、補助データXに記憶されている種別情報を「イメージ=1」に更新する。
S55では、レイヤー描画領域WA1に書き出された中間データを用いたRGBX描画処理を実行する。S55で実行されるRGBX描画処理では、図11(c)に示すように、中間データであるレイヤー画像データを、図2のS10で初期化された描画データBDに合成する。描画データBDに合成されるレイヤー画像データは、イメージ画像データと同じデータ形式である。そのため、S55で実行されるRGBX描画処理は、描画データBDに合成される画像がレイヤー画像データであること以外は、イメージ描画処理のS42で実行されるRGBX描画処理と同様である。
図6を流用して、S55で実行されるRGBX描画処理の手順を説明する。S30~32までの処理は、説明済みであるため省略する。S32で算出された合成計算に必要な条件により、合成内容が「透過」である場合、S35に進む。S35では、対象ピクセルP1のRGB色情報、及び種別情報を、レイヤー画像データで指定されたRGB色情報及び種別情報により更新する。このとき、対象ピクセルP1に指定する種別情報を、対象ピクセルP1に指定されている種別情報と、レイヤー画像データに指定されている種別情報とのAND演算によりに設定する。一方、S33で、合成内容を「上書き」として算出していれば、S34に進み、対象ピクセルP1のRGB色情報と種別情報とを、レイヤー画像データに指定されているRGB色情報と種別情報「イメージ=1」とに上書きして更新する。S31~S37の処理を繰り返すことで、S50で算出されたレイヤー描画領域に含まれるピクセルデータが更新される。
以下、S11~S16の処理を繰り返すことで、作業領域内の1ページ分のラスタデータを構成するピクセルデータが更新される。S16を否定判断すると、図2の処理を終了する。
次に、図12を用いて、ラスタデータ生成処理により生成された1ページ分のラスタデータにより、プリンタ14に印刷を行わせるための処理を説明する。図12に示す処理により、1ページ分のラスタデータから、プリンタ14が処理可能な二値化データが作成される。二値化データは、プリンタ14が用いる色剤の記録の有無を示す「1」又は「0」で示されるデータである。図12において、ファームウェア20が実行する処理が印刷処理の一例である。
S60では、1ページ分のラスタデータを、メモリ12のフラッシュ領域に書き出し、対象ピクセルP3を指定する。例えば、矩形画像である1ページ分のラスタデータのうち、左上又は左下の四隅のピクセルを対象ピクセルP3に指定する。S61では、対象ピクセルP3に指定されたRGB色情報、及び補助データXに記憶された種別情報を取得する。
S62では、S61で取得された種別情報がイメージを示す「1」であるか否かを判断する。種別情報がイメージを示す「1」であれば(S62:YES)、S64に進み、対象ピクセルP3のRGB色情報を、コンポジットブラックを用いて色変換する。色変換は、RGB色情報を、プリンタ14が用いる色剤の量に対応するCMYK色情報に変換する処理である。
具体的には、S64では、RGB色情報で指定される黒(R=0、G=0、B=0)に対しては、コンポジットブラックが指定される。コンポジットブラックは、CMYK色情報のうち、C,M,Yの組み合わせにより表現される黒である。
一方、S62において、種別情報が、その他を示す「0」であれば(S62:NO)、S63に進み、対象ピクセルP3のRGB色情報を、ピュアブラックを用いて色変換する。ピュアブラックは、プリンタ14が用いる色剤として、K(ブラック)を用いて印字される黒である。具体的には、RGB色情報で指定される黒(R=0、G=0、B=0)に対しては、CMYK色情報のKの値により変換後の値が設定される。
RGB色情報からCMYK色情報への変換は、メモリ12に記憶された変換テーブルや、コンピュータ11による補間演算を用いて実行される。色変換テーブルは、RGB色情報の各値と、CMYK色情報の各値とを対応づけた多次元テーブルである。より具体的には、メモリ12に、コンポジットブラックを用いた色変換を行う場合の色変換テーブルと、ピュアブラックを用いた色変換を行う場合の色変換テーブルとを別々に記憶しておく。
S65では、CMYK色情報に変換された対象ピクセルP3に対して、二値化処理を行い、二値化データを生成する。S66では、フラッシュ領域に次の対象ピクセルが存在するか否かを判断する。S66を肯定判断すると、S67に進み、対象ピクセルP3を変更する。例えば、ピクセルデータを主走査方向に1だけシフトさせて対象ピクセルP3を変更する。一方、主走査方向に次のピクセルデータがなければ、副走査方向において1だけシフトしたピクセル列のうち、先頭(この例では、左端)のものを対象ピクセルP3とする。そして、S61に進む。以下、S61~S65の処理が繰り返されることで、1ページ分のラスタデータが、1ページ分の二値化データに変換される。S66を否定判断すると、図11の処理を終了する。プリンタ14は、S12の処理により生成された二値化データを用いて、シートに対して印刷処理を行う。
次に、図13を用いて、印刷装置10により印刷された、自然な風合いの印刷画像を説明する。比較例として、自然ではない風合いの印刷画像を図14で説明する。図13は、種別情報が「0」である描画データBDに対して、透明処理であるソフトマスク処理が施されたイメージを合成したラスタデータを用いて印刷された印刷画像300である。なお、図13で示す印刷画像を形成した描画データBDは、例えば、矩形のパスであり、種別情報が「0」となっている。即ち、描画データBDの種別情報(その他=0)と、中間データの種別情報(イメージ=1)とをAND演算することで、1ページ分のラスタデータにおける種別情報(その他=0)が算出されている。図14は、中間データの合成の際に、描画データBDの種別情報(その他=0)と、中間データの種別情報(イメージ=0)とを、AND演算ではなく、OR演算することで、1ページ分のラスタデータにおける種別情報(イメージ=1)を算出した場合の印刷画像を示した、比較例である。
図13では、描画データBDおよびイメージ画像301の種別情報が「その他=0」であるため、イメージ画像301の黒と、イメージ画像301周辺の印刷画像302の黒と、は、いずれもピュアブラックにより印字されている。これにより、ソフトマスクがかかったぼやけた表現となっているイメージ画像301の周辺に、不自然な境界線が現れることがない。すなわち、印刷画像の風合いが自然である。なお、実施形態で説明した方法によって印刷された印刷画像が自然な風合いとなっている例は、図13に示す、不自然な境界線が現れない、という例に限るものではない。
一方、図14では、イメージ画像311の種別情報が「イメージ=1」であるため、イメージ画像311の黒は、コンポジットブラックにより印字され、イメージ画像301周辺の印刷画像312の黒は、ピュアブラックにより印字されている。このため、これにより、ソフトマスクがかかったぼやけた表現となっているイメージ画像311の周辺に、不自然な境界線313が現れてしまう。すなわち、印刷画像の風合いが不自然になってしまう。
以上説明した本実施形態では、以下の効果を奏することができる。
コンピュータ11が実行するラスタデータ生成処理では、複数のピクセルデータに、種別情報を対応付けたラスタデータを生成する。ラスタデータ生成処理では、生成された複数の中間データに対応付けられた、透明度又はマスク情報に基づいて、種別情報のうちいずれをピクセルデータに対応付けるかを決定する。これにより、合成される各中間データに含まれる透明処理の合成に必要な情報に基づいて、種別情報により黒の印刷を、コンポジットブラックで行うか、ピュアブラックで行うかが決定される。その結果、透明処理により複数のオブジェクトを合成した画像を印刷する場合に、印刷画像の風合いが不自然になることを抑制することができる。
ラスタデータ生成処理では、ピクセルデータの生成に用いられる複数の中間データそれぞれに対応付けられた透明度又はマスク情報に基づいて、種別情報のうちいずれを対応付けるかを決定する。これにより、合成される複数の中間データの組み合わせに応じて、種別情報の対応づけが決定されることで、種別情報を合成される中間データに応じたものとすることができる。
ラスタデータ生成処理では、ラスタデータにおける1つのピクセルデータの生成において、中間データのうち1つを対象として、ピクセルデータを更新する処理を、そのピクセルデータの生成に用いられる複数の中間データそれぞれに対して実行する。中間データのうち1つを対象とした処理では、ピクセルデータP2に対応付けられた、透明度又はマスク情報と、RGB色情報とを取得し、取得された透明度又はマスク情報と、RGB色情報とを用いて、いずれの方法で透明処理を実行するかを判断する。透明処理が上書きの場合は、ピクセルデータP2のRGB色情報となるよう、対象ピクセルP1のRGB色情報を更新し、取得された種別情報となるよう、対象ピクセルP1の種別情報を更新する。透過の場合は、対象ピクセルP1のRGB色情報と、ピクセルデータP2に対応付けられたRGB色情報と、に基づいて、合成RGB色情報を算出し、算出されたRGB色情報となるよう、対象ピクセルP1のRGB色情報を更新する。更に、対象ピクセルP1の種別情報と、ピクセルデータP2の種別情報と、に基づいた算出によって、新たな種別情報を決定し、算出された種別情報となるよう、対象ピクセルP1の種別情報を更新する。これにより、透明処理での合成の内容に応じて、対象ピクセルP1の各値が更新されるため、透明処理の合成内容に応じて、印刷画像の風合いが不自然になることを抑制することができる。
透過では、対象ピクセルP1の種別情報と、取得された種別情報とのうち両者がコンポジットブラックを指定する「イメージ」であれば、新たな種別情報として「イメージ」を設定する。対象ピクセルP1の種別情報と、ピクセルデータP2の種別情報とのうち、いずれかがピュアブラックを指定する「その他」であれば、新たな種別情報としてピュアブラックを決定する。決定された種別情報となるよう、対象ピクセルP1に対応付けられた種別情報を更新する。これにより、更新後の種別情報を、合成されるピクセルデータの種別情報の内容に応じて決定することができる。
ラスタデータ生成処理では、中間データのうち1つを対象とした処理において、透明処理を透過で実行する場合は、対象ピクセルP1に対応付けられた種別情報と、ピクセルデータP2の種別情報と、をAND演算した結果を、新たな種別情報として決定する。これにより、新たな種別情報の決定を簡易な処理により実現することが可能となる。
ラスタデータ生成処理では、画像ファイルに含まれるイメージオブジェクトに基づく中間データを生成する場合、イメージオブジェクトに指定されているイメージを構成する各ピクセルデータのRGB色情報が対応付けられ、かつ、種別情報として「イメージ=1」が対応付けられた中間データを生成する。これにより、イメージオブジェクトに対応するラスタデータの生成では、コンポジットブラックが指定され易くなるため、イメージオブジェクトを含む印刷画像の風合いが不自然になること抑制することができる。
ラスタデータ生成処理では、画像ファイルに含まれるレイヤーオブジェクトに基づく中間データを生成する場合、取得された画像ファイルに含まれるオブジェクトのうち、レイヤーオブジェクトが示すレイヤー内に含まれる、複数のオブジェクトそれぞれから生成された中間データに基づいて、複数のピクセルデータから構成されるイメージデータを生成する。生成されたイメージデータに基づいて、ラスタデータの生成、複数のピクセルデータへ種別情報(イメージ=1)が指定される。これにより、レイヤー画像に対応するラスタデータの生成では、コンポジットブラックが指定され易くなるため、レイヤー画像を含む印刷画像の風合いが不自然になることを抑制することができる。
ラスタデータ生成処理では、画像ファイルに含まれる、塗りつぶしオブジェクトに基づく中間データを生成する場合、塗りつぶしオブジェクトに指定されているRGB色情報が対応付けられ、かつ、種別情報(その他=0)が対応付けられた中間データを生成する。これにより、塗りつぶし画像に対応するラスタデータの生成では、ピュアブラックが指定され易くなるため、塗りつぶし画像を含む印刷画像の風合いが不自然になることを抑制することができる。
(その他の実施形態)
本明細書で開示される技術は、上述の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の形態に変形することができ、例えば次のような変形も可能である。
上述の実施形態では、中間データにおいて、イメージを含むものの種別情報に「1」を指定し、その他を含むものの種別情報「0」を指定した。これに代えて、中間データにおいて、テキストを含むものの種別情報に「0」を指定し、テキスト以外の中間データの種別情報に「1」を指定してもよい。
上述の実施形態では、「黒情報」は、中間データに指定された種別情報であった。黒情報は、黒の印字として、コンポジットブラックとピュアブラックとを識別させる情報であればよく、種別情報以外の情報であってもよい。
上述の実施形態では、透明処理の一例として、レイヤー描画処理を説明した。透明処理は、複数のオブジェクト画像のうち、一方を他方に対して透過する表現となるようにピクセルデータの値を定める処理であればよく、レイヤー描画処理に限定されない。
上述の実施形態では、色情報は、RGB色情報であった。これに代えて、色情報は、CMYK色情報であってもよい。この場合において、図12のS63,S64では、対象ピクセルP3に指定されたCMYK色情報のうち、Kの値を、種別情報に応じて、ピュアブラックとするか、コンポジットブラックとするかを決定する。
上述の実施形態では、画像ファイルは、PDF形式であった。画像ファイルは、複数のオブジェクトを含むファイル形式であればよく、PDF形式に限定されない。
上述の実施形態では、印刷装置は、印刷機能のみを有していた。これに代えて、印刷装置は、画像の読取機能や、FAX機能といった複数の機能を有する複合機であってもよい。
10…印刷装置、11…コンピュータ、12…メモリ、14…プリンタ、20…ファームウェア、100…画像形成システム、150…画像ファイル

Claims (12)

  1. メモリと、印刷機構と、コンピュータとを備える印刷装置であって、
    前記コンピュータは、
    画像ファイルを取得する取得処理と、
    取得された前記画像ファイルに基づいて、複数のピクセルデータで構成されたラスタデータを生成するラスタデータ生成処理と、
    生成された前記ラスタデータに基づいて、印刷を実行する印刷処理と、を実行し、
    前記ラスタデータ生成処理では、
    前記複数のピクセルデータに、コンポジットブラックを指定する情報及びピュアブラックを指定する情報のうちいずれかである黒情報を対応付けた前記ラスタデータを生成し、
    前記印刷処理では、
    前記ピクセルデータに対応付けられた前記黒情報に応じて、黒を印刷し、
    前記ラスタデータ生成処理では、
    取得された前記画像ファイルに含まれる複数のオブジェクトそれぞれに基づいて、複数の中間データを生成し、生成された前記複数の中間データに基づいて、前記ラスタデータを生成し、前記中間データには、前記画像ファイルの内容に従った、透明処理の合成に必要な情報が対応付けられており、前記透明処理は、前記複数のオブジェクトを合成した画像の前記ラスタデータを生成する際に、合成後の一方の前記オブジェクトに基づく画像が他方の前記オブジェクトに基づく画像を透過する表現となるように前記ピクセルデータの値を定める処理であり、
    生成された前記複数の中間データに対応付けられた、前記透明処理の合成に必要な情報に基づいて、前記黒情報のうちいずれを前記ピクセルデータに対応付けるかを決定する、
    印刷装置。
  2. 前記取得処理では、PDF形式の画像ファイルを取得する請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記ラスタデータ生成処理では、
    前記複数の中間データを合成することで、前記ラスタデータにおける前記ピクセルデータが生成され、
    前記ピクセルデータの生成に用いられる前記複数の中間データそれぞれに対応付けられた前記透明処理の合成に必要な情報に基づいて、前記黒情報のうちいずれを対応付けるかを決定する、請求項1又は2に記載の印刷装置。
  4. 前記ラスタデータ生成処理では、
    前記ラスタデータにおける1つのピクセルデータの生成において、前記中間データのうち1つを対象として、前記ピクセルデータを更新する処理を、そのピクセルデータの生成に用いられる前記複数の中間データそれぞれに対して実行し、
    前記中間データのうち1つを対象とした処理では、前記対象である中間データに対応付けられた、前記透明処理の合成に必要な情報と、色情報と、前記黒情報とを取得し、取得された前記透明処理の合成に必要な情報と、前記色情報とを用いて、いずれの方法で前記透明処理を実行するかを判断し、
    第1方法で実行すると判断された場合は、前記対象である中間データに対応付けられた前記色情報となるよう、更新前の前記ピクセルデータに対応付けられた前記色情報を更新し、取得された前記黒情報となるよう、更新前の前記ピクセルデータに対応付けられた前記黒情報を更新し、
    第2方法で実行すると判断された場合は、更新前のピクセルデータに対応付けられた前記色情報と、前記対象である中間データに対応付けられた前記色情報と、に基づいて、合成色情報を算出し、算出された前記色情報となるよう、更新前のピクセルデータに対応付けられた前記色情報を更新し、更新前のピクセルデータに対応付けられた黒情報と、取得された黒情報と、に基づいた算出によって、新たな前記黒情報を決定し、算出された前記黒情報となるよう、更新前の前記ピクセルデータに対応付けられた前記黒情報を更新する、請求項1~3のいずれか一項に記載の印刷装置。
  5. 前記ラスタデータ生成処理では、前記中間データのうち1つを対象とした処理において、前記透明処理を前記第2方法で実行すると判断された場合は、
    更新前の前記ピクセルデータに対応付けられた黒情報と、取得された黒情報とのうち両者がコンポジットブラックを指定していれば、新たな黒情報としてコンポジットブラックを決定し、
    更新前の前記ピクセルデータに対応付けられた黒情報と、取得された黒情報とのうち、いずれかがピュアブラックを指定していれば、新たな黒情報としてピュアブラックを決定し、
    決定された前記黒情報となるよう、更新前の前記ピクセルデータに対応付けられた前記黒情報を更新する、請求項4に記載の印刷装置。
  6. 前記黒情報は、コンポジットブラックを指定する情報が1であり、ピュアブラックを指定する情報が0であり、
    前記ラスタデータ生成処理では、前記中間データのうち1つを対象とした処理において、前記透明処理を前記第2方法で実行すると判断された場合は、更新前の前記ピクセルデータに対応付けられた黒情報と、取得された黒情報と、をAND演算した結果を、新たな黒情報として決定する、請求項5に記載の印刷装置。
  7. 前記ラスタデータ生成処理では、前記中間データのうち1つを対象とした処理において、前記透明処理が必要でないと判断した場合に、前記ピクセルデータを更新しない、請求項4~6のいずれか一項に記載の印刷装置。
  8. 前記ラスタデータ生成処理では、取得された前記画像ファイルに含まれるイメージオブジェクトに基づく中間データを生成する場合、前記イメージオブジェクトに指定されているイメージを構成する各ピクセルデータの色情報が対応付けられ、かつ、コンポジットブラックを指定する情報が対応付けられた中間データを生成する、請求項1~7のいずれか一項に記載の印刷装置。
  9. 前記ラスタデータ生成処理では、
    取得された前記画像ファイルに含まれるレイヤーオブジェクトに基づく中間データを生成する場合、
    取得された前記画像ファイルに含まれるオブジェクトのうち、レイヤーオブジェクトが示すレイヤー内に含まれる、複数のオブジェクトそれぞれから生成された中間データに基づいて、複数のピクセルデータから構成されるイメージデータを生成し、生成されたイメージデータには、コンポジットブラックを指定する情報と、透明処理の合成に必要な情報と、が対応付けられており、
    生成されたイメージデータに基づいて、前記ラスタデータの生成、複数のピクセルデータへのコンポジットブラックを指定する情報、及び前記黒情報の対応付けを行う、請求項1~7のいずれか一項に記載の印刷装置。
  10. 前記ラスタデータ生成処理では、取得された前記画像ファイルに含まれる、塗りつぶしオブジェクトに基づく中間データを生成する場合、前記塗りつぶしオブジェクトに指定されている色情報が対応付けられ、かつ、ピュアブラックを指定する情報が対応付けられた中間データを生成する、請求項1~7のいずれか一項に記載の印刷装置。
  11. 前記ラスタデータ生成処理では、取得された前記画像ファイルに含まれる、透明度を示すマスクが指定されたオブジェクトに基づく中間データを生成する場合、前記透明処理の合成に必要な情報として、前記マスクが対応付けられた中間データを生成し、前記マスクは、前記オブジェクトの各部分に応じた透明度を指定する情報である請求項1~7のいずれか一項に記載の印刷装置。
  12. 前記ラスタデータ生成処理では、取得された前記画像ファイルに含まれる、透明度を示すマスクが指定されたオブジェクトに基づく中間データを生成する場合、前記透明処理の合成に必要な情報として、前記マスクが対応付けられた前記中間データを生成する、請求項1~7のいずれか一項に記載の印刷装置。

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