JP2023085122A - 画像形成装置 - Google Patents

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裕之 江田
Hiroyuki Eda
嘉洋 志村
Yoshihiro Shimura
雄也 大田
Yuya Ota
慎 岩▲崎▼
Shin Iwasaki
留美 今野
Rumi Konno
優子 清田
Yuko Kiyota
悠雅 山内
Yuga Yamauchi
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Abstract

【課題】 冷却装置が接続された場合でも測定チャートを長時間停止させてしまうことで、キャリブレーション動作に余計な時間がかかってしまっていた。【解決手段】 現像ステーション101と定着ステーション102によってチャートBを形成し、搬送ローラによってチャートBを搬送し、待機位置において待機させ、前記待機位置から分光測色センサ170の測定位置へチャートBを搬送し、分光測色センサ170によってチャートBを測定し、変換条件を測定結果に基づいて生成する画像形成装置100において、シートの搬送方向において定着ステーション102より下流で、且つ前記待機位置より上流に冷却装置180が装着された場合のチャートBの待機時間が、冷却装置180が装着されない場合のチャートBの待機時間より短くなるように、搬送ローラの搬送を制御する。【選択図】 図10

Description

本発明は、画像形成装置及びその制御方法に関し、特にキャリブレーション機能を有する画像形成装置及びその制御方法に関する。
画像形成装置の様々な要因から起こる変動を抑制し、色を安定させる目的で、カラーキャリブレーション(以下、単にキャリブレーションとも呼ぶ)が行われる。従来、画像形成装置の画像補正方法であるキャリブレーションについて、多くの技術が提案されている。それら技術の中で、画像形成装置において画像形成された測定チャートを、センサーを用いて測定し、画像形成装置があるべき状態になるようにフィードバック制御を行うものがある。測定チャート読み取りのためのセンサーは、濃度計あるいは分光測色器であって、画像形成装置に内蔵され、自動でキャリブレーションを実行する技術も存在する(特許文献1参照)。
特に分光測色センサを用いたキャリブレーションシステムでは、CMYK等の単色のみならず、各色の組み合わせで表現される混色(多次色)も測定できるため、より高精度なキャリブレーションや、ICCプロファイルの作成も可能となっている。
一方で、測定時の被測定物の温度により、被測定物の色が変化してしまう現象(サーモクロミズム)が知られている。この現象は被測定物に含まれる蛍光物質(蛍光増白剤など)の影響による変化や、非蛍光物質(色材の成分)の影響による色の変化により発生する。サーモクロミズムは、濃度計による濃度測定よりも、分光測色センサによる色値測定のほうがより多く影響を受ける。
前述の分光測色センサを画像形成装置内部に設置して測色を行う場合において、特に熱による定着過程が必要となる電子写真技術を用いた画像形成装置の場合を想定する。測定チャートが定着装置を通過した直後に、そのままの搬送速度で測定チャートを分光測色センサで測色してしまうと、測定チャートが熱を持ったままの状態で測色されてしまう。これにより、測定チャート上の熱により変化してしまった色に基づいてキャリブレーションが実行されてしまうため、画像形成装置の成果物に対し、所望の色味が得られない問題がある。この問題を回避するためには、定着過程により加熱された測定チャートを冷却する必要がある。シートを冷却方法は、シート搬送経路上で測定チャートを停止させ、自然放熱させる方法がある。特に熱容量の大きな厚紙コート紙等のシートを測定チャートとして用いる場合、測定可能な温度まで冷却させるには、比較的多くの時間がかかる。例えば坪量350グラム/平方メートルのシートを測定可能な温度まで自然放熱させる場合、1シートあたり約45秒の時間が必要となるという問題があった。
さらに、定着過程により加熱されたシートのカールや排紙接着の抑制を目的とし、画像形成装置の後段に接続され、シートを冷却する冷却装置が知られている。
特開2010-263497号公報
冷却装置によるシートの冷却は、カールや排紙接着だけでなく、サーモクロミズムの影響を回避する手段としても有効である。しかしながら、冷却装置が接続された場合でも、キャリブレーション時の測定チャートをシート搬送経路上で停止させてしまうことで、キャリブレーション動作に余計な時間がかかってしまっていた。
上記課題を解決するため、本発明の画像形成装置は、画像データを変換条件に基づいて変換する変換手段と、シートに画像を前記変換手段により変換された前記画像データに基づき形成する画像形成手段と、前記画像が形成された前記シートを加熱し、前記画像を前記シートに定着させる定着手段と、前記定着手段により前記画像が定着された前記シートを沿って搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送される前記シートの測定用画像を測定する測定手段と、前記画像形成手段に前記測定用画像を形成させ、前記定着手段に前記測定用画像をシートに定着させ、前記搬送手段に前記測定用画像が定着された前記シートを搬送させ、前記搬送手段に搬送される前記シートを待機位置において待機させ、前記搬送手段に前記待機位置から前記測定手段の測定位置へ前記シートを搬送させ、前記測定手段に前記測定位置を通過する前記シート上の前記測定用画像を測定させ、前記変換条件を前記測定手段による前記測定用画像の測定結果に基づいて生成する生成手段と、前記シートが搬送される搬送方向において前記定着手段より下流で、且つ前記待機位置より上流に前記シートを冷却するための冷却装置が装着された場合に前記シートが前記待機位置において待機する時間が、前記冷却装置が装着されない場合に前記シートが前記待機位置において待機する時間より短くなるように、前記搬送手段の搬送を制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、キャリブレーションに要する時間を適切に制御することができる。
画像形成装置を表すブロック図 分光測色センサによる測定チャートの読み取りについて表す図 画像形成装置の反転ユニットの動作を表す拡大図 画像形成装置のコントローラの構成を表すブロック図 ソフトウェアモジュールを表すブロック図 分光測色センサにより測定される測定チャート 分光測色センサにより測定される測定チャートのパッチ構成表 分光測色センサによる測定チャートの読み取りのために必要な冷却待機時間とシート坪量範囲を関連付ける表を示す図 測定チャート種別と用途、計測方法について関連付ける表を示す図 画像形成装置のコントローラによる制御処理を説明するフローチャート 階調補正LUTを表す図 多次元キャリブレーション用ルックアップテーブルを表す図
(装置構成)
図1は画像形成装置を表すブロック図である。
なお、本明細書において、画像形成装置は電子写真方式の画像形成装置を用いて説明するが、これはインクジェット方式やオフセット印刷など様々な画像形成方式を用いる画像形成装置でも成立する。
画像形成装置100は、現像ステーション101と定着ステーション102、給紙デッキ109とを含む。コントローラ130は、各々の装置の制御を司る制御部である。操作部150は、LCDとタッチパネルを兼ね備え、画像形成装置100のオペレーターが印刷状況を確認したり、各種設定をしたりすることができる。スキャナ160は、原稿を読み取り、画像情報としてコントローラ130に転送することにより、コピー機能が可能となる。
現像ステーション101はシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、及びブラック(K)の画像を形成する現像器104~107を備える。現像器104~107の各々は、コントローラ130から入力される画像データに基づき、感光ドラム(不図示)にトナーを用いて画像を形成する。各色の画像(トナー像)が、中間転写ベルト108に転写された後、給紙デッキ109から給紙されたシート(記録媒体とも呼ばれる)に転写される。こうしてトナー像が転写されたシートは、定着ステーション102に送られる。定着ステーション102はヒータを内蔵した定着ローラー110を備える。定着ステーション102では定着ローラー110により熱と圧力がシートに与えられる。これによりシート上のトナーが融解してシート上に定着される。
定着ステーション102において画像が定着されたシートは、冷却装置180へ搬送される。冷却装置180は、定着ステーション102の下流、且つ、センシング装置190の上流に着脱可能な装置である。冷却装置180内には、冷却ベルト181、182が対抗する形で配置される。また、冷却ベルト内部にはヒートシンクが内蔵されており、冷却ベルトの冷却性能を担っている。冷却装置180へ搬送されたシートは、冷却ベルト181、182と接しながらベルトの回転によって搬送される。これにより、シートの熱が冷却ベルト側に奪われ、シートの温度並びにシート上の画像の温度が低下する。
冷却装置180を通過したシートは、センシング装置190の排出ローラから不図示の後処理装置の排出トレイへ排出される。センシング装置190から排出されるシートの表裏を反転させる場合、シートはセンシング装置190の中に設けられた反転ユニット140へ搬送される。反転ユニット140は反転搬送経路と該経路のシートを搬送する複数の搬送ローラとシートの搬送先を切り替えるためにシートをガイドするフラッパとを備える。反転ユニット140は不図示のセンサによってシートの先端(又は後端)が反転搬送経路の停止位置に到達したことを検知した後にシートの搬送を停止する。次いで、反転ユニット140は複数のローラを逆回転させる。この時、反転ユニット140はフラッパを制御して反転搬送経路から搬送されるシートをセンシング装置190の排紙ローラへ搬送させる。これによってセンシング装置190から後処理装置へ排出されるシートの表裏が反転する。
キャリブレーションが実行される場合もシートの表裏を反転して排紙する場合と同様、シートが反転搬送経路へと搬送される。キャリブレーション用の画像が形成された測定チャート201(図2)は、サーモクロミズム対策のため、シートが停止する反転搬送経路の位置においてシートの種類に対応する待機時間だけ待機する場合がある。シートが停止する反転搬送経路の位置はシートが待機する待機位置として機能する。その後、センシング装置190に設けられた分光測色センサ170の測定位置をシートが通過する際にシート上のキャリブレーション用の画像が分光測色センサ170によって測定される。反転ユニット140は、シートの表裏を反転して排紙する場合と同様に、フラッパを制御して測定位置を通過したシートを後処理装置へ搬送させる。
図2は、分光測色センサ170による測定チャート201の読み取りについて表す図である。図3は、画像形成装置の反転ユニットの動作を表す拡大図である。画像形成装置100は、反転搬送経路の測定位置を通過する測定チャート201を測定するように、2個の分光測色センサ170が配置されている。反転搬送経路の待機位置に到達した測定チャート201の先端は位置301に達する。センシング装置190は、待機位置において測定チャート201を一定時間停止する。待機後、測定チャート201はスイッチバックされ、上方向に搬送される。測定チャート201を上方向および下方向に搬送しながら、分光測色センサ170により測定チャート201上に画像形成されている測定パッチ202の読み取りが行われる。分光測色センサ170は、各波長域の分光反射率を測定することが可能である。また、各波長域の分光反射率分布から、色度値(L*a*b*値またはCIELAB値)と、濃度値をそれぞれ算出することができる。
(コントローラ構成)
図4は、画像形成装置のコントローラ130の構成を表すブロック図である。中央演算装置(CPU)401は、RAM403に展開されたプログラムを実行して、装置内の各部の制御、演算を司る。RAM403は、プログラムの格納領域、及び各種データの一時記憶領域、及びワークメモリとして利用される。ハードディスクドライブ(HDD)404は大容量の記憶装置であり、CPU401により実行される各種制御プログラムをインストールしている。またHDD404は、処理対象の各種データの一時的な記憶領域としても利用される。ROM406は、画像形成装置の起動処理プログラムや不揮発性のデータを格納するための記憶装置である。画像形成装置の電源がオンされるとROM406に格納された起動処理プログラムが起動されて、HDD404にインストールされているOSや制御プログラムが読み出されてRAM403に展開してロードされる。そしてCPU401は、そのRAM403に展開されたプログラムに従って処理を実行し、後述する各種制御処理を実行する。ネットワークインターフェイス(I/F)402は、外部ネットワークを介してクライアントコンピュータ430などの他の装置と通信を行う。プリンタエンジンインターフェイス(I/F)405は、プリンタエンジン420との通信及び制御を司る。システムバス407は、CPU401と上述した各部とを接続するバスで、制御信号やアドレス、データ等を伝達する。
センシングエンジンインターフェイス(I/F)408は、センシングエンジン460との通信及び制御を司る。冷却装置インターフェイス(I/F)410は、冷却装置470との通信及び制御を司る。また、画像形成装置の電源がオンされると各装置と初期通信を行い装置が接続されているか否かを判定する。
プリンタエンジン420は、図1に示す現像ステーション101と定着ステーション102の制御を司るプリンタエンジン制御部421を備える。センシングエンジン460は、図1に示す前記分光測色センサ170の制御を司る分光測色センサ制御部409を備える。冷却エンジン470は、図1に示す前記冷却ベルト181、182の制御を司る冷却ベルト制御部411を備える。
クライアントコンピュータ430には、HDD451が装備され、プリンタドライバ450がインストールされている。プリンタドライバ450は、クライアントコンピュータの描画命令を、画像形成装置100が出力可能なPDLデータに変換する。また、プリンタドライバ450は、各種画像形成装置の設定を前記PDLデータに付与して、画像形成装置100に送信する。
(ソフトウェアモジュール構成)
図5は、ソフトウェアモジュールを表すブロック図である。各々のソフトウェアモジュールの機能は、RAM403に展開された制御プログラムをCPU401が実行することにより実現される。
ジョブコントローラ500は、画像形成装置の主幹制御を司るモジュールである。キャリブレーション実行制御部501は、キャリブレーションの実行の主幹制御を司るモジュールである。パラメータ保持部502は、RAM403、ROM406およびHDD404に保存されている、キャリブレーションの実行に関連付けられたパラメータを読みだしたり、保存したりする。測定チャート生成部503は、キャリブレーション実行制御部501の指示に基づいて、キャリブレーションに必要な測定チャート画像を生成する。ジョブ送信部504は、前記測定チャート生成部503で生成された測定チャート画像をプリンタエンジン制御部421に送信し、指定されたシート上に画像形成させる。測色値処理部505は、分光測色センサ制御部409から、センシングエンジンI/F408を介して計測された分光反射率データを受信する。
(測定チャート)
図6は、分光測色センサ170により測定される測定チャート201の一例である。シート搬送方向に対して垂直に2個設置された分光測色センサ170に対応して、AとBの2列のパッチ列が配置され、各々のパッチ列には14個のパッチが配置されている。なお、図6においては、それぞれのパッチ列(AまたはB)とパッチ番号(1から14)が印字されているが、これらは実際の測定チャートには印字されていなくても良い。このチャートにはカラーパッチ等により所定のパターンが描かれ、チャートは複数枚のシートに分けて作成される。
図7は、分光測色センサ170により測定される測定チャートのパッチ構成表701である。パッチ構成表701は例えばパラメータ保持部502に保存されている。キャリブレーション用のパッチ構成表701は、データのヘッダ部分に、対象となるシートの種別と、測定チャート枚数が定義されている。ヘッダに続いて、各パッチのCMYK信号値と、そのCMYK信号値に基づいて画像形成を行った場合に期待されるターゲット濃度値およびターゲット色値(L*a*b*値)それぞれが定義される。なお、単色の補正には濃度値が、混色の補正にはL*a*b*値が利用されるため、濃度値とL*a*b*値は必ずしも両方定義されていなくても構わない。なお後述するDmaxチャートは、濃度の補正を、補正テーブルであるLUTを用いた変換ではなく、画像形成条件(例えば現像器104~107に供給される現像バイアス)を変えることで実現するためのチャートである。そのため、Dmaxチャートは、最大濃度の測定対象の色成分のみを含む一様なパッチで構成され、ターゲット濃度は最大濃度に対するターゲット値を保持すれば十分である。このように、Dmaxチャートは、画像形成条件の異なる複数のパッチで構成されるので、変更される幾通りかのパラメータとターゲット濃度をあらかじめパッチ構成表に格納しておいてもよい。
図8は、分光測色センサ170による測定チャート201の読み取りのために必要な冷却待機時間とシート坪量範囲を関連付ける表である。冷却待機時間対応表901は、測定しようとする測色チャート201のシート坪量の範囲と、その範囲にあるシートが分光測色センサ170により測定可能な温度になるまでの冷却待機時間を定義する。例えば測定チャート201のシート坪量が180グラム/平方メートルの場合、測定時1シート毎に前記反転ユニット140の下端で20秒の待機を行う。シートデータベース801における冷却待機時間は空欄であっても構わない。その場合、図8における冷却待機時間対応表901に基づいて冷却待機時間が決定される。すなわち、シートの冷却待機時間を決定する場合、シートデータベース801の冷却待機時間が優先的に参照され、空欄ならば冷却待機時間対応表が参照される。
(測定チャート構成)
図9は、測定チャート種別と用途、計測方法について関連付ける表である。最初の列のDmax補正チャートは、最大濃度(Dmax)補正を行うためのチャートである。画像形成装置は、感光ドラムの帯電電圧等のパラメータを変更して、スクリーン処理のかかっていない最大濃度パッチ(ベタパッチ)をチャート上に複数印字する。このDmax補正チャートを測定することにより得られた濃度に基づいて、画像形成装置は目標濃度に最も近いパッチに関連付けられた前記パラメータを選択する。画像形成装置は、反転ユニット140にシートを引き込むとき(往路)にはDmax補正チャートの計測を行わない。濃度計測においては、サーモクロミズム冷却待機が必要ない。このため、待機位置で停止後すぐにシートをスイッチバックさせ、シートが排出されるとき(復路)に分光測色センサ170により濃度計測を行う。
チャートAは、画像形成装置の色成分、本例ではCMYKそれぞれの色成分の単色階調パッチが印字されている。それぞれのパッチの濃度を計測することにより、CMYKそれぞれの単色階調を補正するために用いられる。チャートAは、復路のみにおいて測定が行われ、サーモクロミズム対策のための待機は行わない。
チャートBは、複数の色成分を混ぜた混色パッチ(測定用画像)から構成されるチャートである。チャートBは、混色補正に用いられる。チャートBは往路において濃度計測が行われる。一般に電子写真方式の画像形成装置においては、マゼンタのトナーを含むパッチにサーモクロミズム感度がある。すなわち、温度に応じて色度の測定値が比較的大きく変動する。このため、チャートBは待機位置において待機する。待機時間はシートデータベース801あるいは冷却待機時間対応表901に基づいて行われる。待機時間経過後、チャートBは復路において分光データ(L*、a*、b*)が測定される。
以上のように、画像形成装置100は5種類の測定チャートを印刷して測色する。そして各チャートは表1001の要領で測色される。表1001に示された要領は、カラーキャリブレーションのプログラムに実装される。
(画像形成装置の印刷フロー)
次に、画像形成装置100の制御について説明する。図10は、画像形成装置100のコントローラ130による制御処理を説明するフローチャートである。尚、この処理を実行するプログラムは、上述したようにRAM403に展開されており、CPU401がこの制御プログラムを実行することにより、このフローチャートで示す処理が実行される。
ステップS1200で、ジョブコントローラ500による処理が開始される。ステップS1201で、キャリブレーション実行制御部501が、キャリブレーション対象シートに対するキャリブレーション実行指示を受信する。キャリブレーション対象シートはこの実行指示とともに特定されている。
ステップS1202で、キャリブレーション実行制御部501は、シートの坪量により冷却待機時間対応表901を参照して冷却待機時間を取得する。
ステップS1203で、キャリブレーション実行制御部501は、冷却装置103が接続されているか否かを判断する。冷却装置103が接続されている場合、キャリブレーション実行制御部501は、ステップS1204で冷却待機時間を10秒減らす。ここで、ステップ1202で取得した冷却待機時間が10秒に未満であれば、キャリブレーション実行制御部501は冷却待機時間を0秒に決定する。一方、冷却装置103が接続されていない場合、キャリブレーション実行制御部501は、後述する冷却待機時間をS1202で取得した冷却待機時間に設定する。
ステップS1205で、キャリブレーション実行制御部501は、測定チャート生成部503に対し、Dmaxチャートの生成を指示する。測定チャート生成部501は、パラメータ保持部502より保持されたパッチ構成表701に保持されたパッチの情報に基づいて、Dmaxチャートの画像データを生成する。このとき、各パッチとそのパッチを画像形成する際のパラメータとの関連付けが保存される。次に測定チャート生成部501は、ジョブ送信部504に対し、生成したDmaxチャートの画像データを転送させる。ジョブ送信部504は、プリンタエンジン制御部421に対し、生成したDmaxチャートの画像データを転送してDmaxチャートの印刷を指示する。プリンタエンジン制御部421は、給紙部に載置されたキャリブレーション対象シートにDmaxチャートを印刷する。このとき、画像形成条件を異なる値に変えたパッチが形成されるよう、プリンタエンジン制御部421はプリンタエンジン420を制御する。
ステップS1206で、キャリブレーション実行制御部501は、測色値処理部505に対し、印刷をしたDmaxチャートの測定を指示する。測色器処理部505は、分光測色センサ制御部409に指示し、Dmaxチャートが印刷されたシートが反転ユニット140の復路を通過するときに印刷したDmaxチャートの測定を行う。そして、測色器処理部505がキャリブレーション実行制御部501に濃度値を通知する。測定を行うタイミングは、搬送速度や反転ユニット140での待機時間、分光測色センサ170の位置など、画像形成装置の構成から予め知られている情報に基づいて決定できる。
ステップS1207で、キャリブレーション実行制御部501はDmax補正を行う。すなわち、通知されたDmaxチャートの各パッチの濃度値から、最もDmaxの目標濃度(ターゲット濃度)に最も近い測定値のパッチを選択する。そして、そのパッチに関連付けられた画像形成条件を選択し、プリンタエンジン制御部421に適用する。
ステップS1208において、キャリブレーション実行制御部501は、測定チャート生成部503に対し、チャートAの生成を指示する。測定チャート生成部501は、パラメータ保持部502より、チャートAに対応する測定パッチ構成表701を読み出し、測定チャートAを生成する。次に測定チャート生成部501は、ジョブ送信部504に対し、生成したチャートAの印刷指示を行う。ジョブ送信部504は、プリンタエンジン制御部421に対し、生成したチャートAの印刷を指示する。プリンタエンジン制御部421は、生成したチャートAの印刷をキャリブレーション対象のシートに対して行う。
ステップS1209で、キャリブレーション実行制御部501は、測色値処理部505に対し、印刷をしたチャートAの測定を指示する。測色器処理部505は、プリンタエンジン制御部421と分光測色センサ制御部409に対し、印刷したチャートAの測定を指示する。プリンタエンジン制御部421は、チャートAを反転ユニット140へと導く。分光測色センサ制御部409は、チャートAが復路を搬送される際に、チャートAの測定を行い、測色器処理部505を介してキャリブレーション実行制御部501に測定結果を通知する。
ステップS1210で、キャリブレーション実行制御部501は、取得したチャートAのCMYKそれぞれの単色階調濃度を取得する。キャリブレーション実行制御部501は、チャートAに対応する測定パッチ構成表701に記載されるターゲット濃度値を参照する。キャリブレーション実行制御部501は、単色階調濃度と、ターゲット濃度値から、CMYK各々の階調補正LUT1401を生成する。
図11は、階調補正LUTを表す図である。階調補正LUT1401は1次元ルックアップテーブルであり、出力濃度がターゲット濃度値に一致するよう、入力信号値(入力値)を補正して出力信号値(出力値)を得るテーブルである。キャリブレーション実行制御部501は、生成された階調補正LUTを適用した複数のパッチの画像を、中間転写ベルトに形成する。そして、不図示の中間転写ベルト上濃度センサーにより中間転写ベルトに画像形成されたパッチ濃度を読み取り、中間転写ベルト上の濃度特性を保存する。
ステップS1211において、キャリブレーション実行制御部501は、測定チャート生成部503に対し、チャートBの生成を指示する。測定チャート生成部501は、パラメータ保持部502より、チャートBに対応する測定パッチ構成表701を読み出し、入力CMYK値に対して階調補正LUT1401を適用した測定チャートBを生成する。次に測定チャート生成部501は、ジョブ送信部504に対し、生成したチャートBの印刷指示を行う。ジョブ送信部504は、プリンタエンジン制御部421に対し、生成したチャートBの印刷を指示する。プリンタエンジン制御部421は、生成したチャートBをキャリブレーション対象のシートに印刷する。
ステップS1212で、キャリブレーション実行制御部501は、測色値処理部505に対し、印刷をしたチャートBの測定を指示する。測色器処理部505は、プリンタエンジン制御部421と分光測色センサ制御部409に対し、印刷したチャートBの測定を指示する。分光測色センサ制御部409は、チャートBが往路を搬送される際に、チャートBの測定を行い、測色器処理部505を介してキャリブレーション実行制御部501に濃度値を通知する。キャリブレーション実行制御部501は、チャートBに対応する測定パッチ構成表701から、混色パッチの測定条件を決定する。
ステップS1213で、キャリブレーション実行制御部501は、プリンタエンジン制御部421に対し、チャートBを、ステップS1202及びステップS1204で決定した冷却待機時間待機させるよう指示する。センシングエンジン460は、チャートBを反転ユニット140の待機位置に冷却待機時間停止させるように反転ユニットの複数の搬送ローラの回転を停止させる。
ステップS1214で、キャリブレーション実行制御部501は、ステップS1213における冷却待機が終了したかどうか判断する。ここで、未だ冷却待機中である場合は引き続きステップS1213における冷却待機を続ける。冷却待機が終了したと判断した場合、ステップS1215に移行する。
ステップS1215で、キャリブレーション実行制御部501は、プリンタエンジン制御部421と分光測色センサ制御部409に対し、冷却待機を行ったチャートBの測定を指示する。プリンタエンジン制御部501は、反転ユニット140の待機位置で待機しているチャートBを復路方向に搬送する。分光測色センサ制御部409はチャートBが復路を搬送される際に、測色器処理部505を介してチャートBの測定を行う。そして、測色器処理部505を介してキャリブレーション実行制御部501に対して、ステップS1215における測色結果、すなわちL*a*b*値を通知する。
ステップS1216で、キャリブレーション実行制御部501は、取得したチャートBのL*a*b*値に基づき多次元キャリブレーション用ルックアップテーブルを生成し、ステップS1217で終了する。
図12は、多次元キャリブレーション用ルックアップテーブルを表す図である。例えば、キャリブレーション実行制御部501は、図12で示す、CMY入力から補正されたCMY値を出力する多次元ルックアップテーブルを生成する。CPU401は画像データに含まれるCMY信号値を多次元ルックアップテーブルに基づき変換し、プリンタエンジン制御部421はプリンタエンジン420に変換後の画像データに基づき画像を形成させる。また、ステップS1216において多次元キャリブレーション用ルックアップテーブルの代わりに出力ICCプロファイルを生成する構成としても良い。出力ICCプロファイルも、多次色キャリブレーション用ルックアップテーブルと同様の効果を得ることが可能である。多次色キャリブレーション用ルックアップテーブル又は出力ICCプロファイルは画像データを変換する変換条件に相当する。
以上のように、キャリブレーション対象シートがサーモクロミズムによる冷却待機を必要とする場合、画像形成装置100は冷却装置が接続されているか否かによって、冷却待機時間が変更される。特に冷却装置が接続されている場合、接続されていない場合によりもキャリブレーション時間を短くすることが可能となる。
なお、画像形成装置100としては一つの冷却装置が装着される構成についてのみ説明したが、画像形成装置100は複数の冷却装置を接続可能とし、全ての冷却装置が接続されている場合、冷却待機時間をさらに短く変更しても良い。また、画像形成装置100は冷却装置の冷却能力に応じて冷却待機時間を短く変更しても良い。
180 冷却装置
190 センシング装置

Claims (1)

  1. 画像データを変換条件に基づいて変換する変換手段と、
    シートに画像を前記変換手段により変換された前記画像データに基づき形成する画像形成手段と、
    前記画像が形成された前記シートを加熱し、前記画像を前記シートに定着させる定着手段と、
    前記定着手段により前記画像が定着された前記シートを沿って搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段により搬送される前記シートの測定用画像を測定する測定手段と、
    前記画像形成手段に前記測定用画像を形成させ、前記定着手段に前記測定用画像をシートに定着させ、前記搬送手段に前記測定用画像が定着された前記シートを搬送させ、前記搬送手段に搬送される前記シートを待機位置において待機させ、前記搬送手段に前記待機位置から前記測定手段の測定位置へ前記シートを搬送させ、前記測定手段に前記測定位置を通過する前記シート上の前記測定用画像を測定させ、前記変換条件を前記測定手段による前記測定用画像の測定結果に基づいて生成する生成手段と、
    前記シートが搬送される搬送方向において前記定着手段より下流で、且つ前記待機位置より上流に前記シートを冷却するための冷却装置が装着された場合に前記シートが前記待機位置において待機する時間が、前記冷却装置が装着されない場合に前記シートが前記待機位置において待機する時間より短くなるように、前記搬送手段の搬送を制御する制御手段と、を有することを特徴とする画像形成装置。
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