JP2023084655A - 情報処理装置、情報処理装置の制御方法およびプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理装置の制御方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザの指示に従って、11ahを使用して無線通信の使用感を損なうことなく低電力化を実現することができる情報処理装置を提供する。【解決手段】情報処理装置である画像形成装置300は、IEEE802.11ahに準拠する第1無線通信方式で無線通信を行う第1通信機能と、第1無線通信方式よりも高速通信可能な第2無線通信方式で無線通信を行う第2通信機能とを有する。画像形成装置300は、メインCPU302を備える。メインCPU302は、画像形成装置300のスリープ時の無線LAN接続の切替設定をオペレータに設定させる切替設定画面をUI309に表示させる。【選択図】図16

Description

本発明は、情報処理装置、情報処理装置の制御方法およびプログラムに関する。
近年では、500億を超える様々なデバイスがインターネットに接続される「IoT(Internet of Things)」と呼ばれる仕組みが普及し始めている。このIoTでは、デバイスをインターネットに接続するための無線規格として、様々なものが知られている(例えば、特許文献1参照)。無線規格の1つには、IEEE802.11ah(以下単に「11ah」という)がある。11ahの特徴としては、従来のWiFi規格と比較して、低電力で通信が可能である点が挙げられる。そのため、MFP(Multifunction Peripheral/Product/Printer)等の画像形成装置(画像処理装置)では、11ahを使用して通信の低電力化を図ることが想定される。
ところで、11ahは、低スループットであり、大容量データの転送には向かない。このため、例えば、迅速な無線通信が必要とされるスタンバイ時には、迅速な無線通信を実現可能な他の無線規格を使用し、迅速な無線通信が必要とされない画像形成装置のスリープ時等の省電力モード時に11ahに切り替えることで、無線通信の使用感を損なうことなく低電力化を図ることが可能となる。
特開2003-299141号公報
しかしながら、従来の画像形成装置には、このような切り替え機能を用いて低電力化を実現可能であることをユーザに気付かせる手段が設けられていない。このため、ユーザの指示に従って、11ahを使用して無線通信の使用感を損なうことなく低電力化を図ることができない。
本発明は、ユーザの指示に従って、11ahを使用して無線通信の使用感を損なうことなく低電力化を実現することができる情報処理装置、情報処理装置の制御方法およびプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の情報処理装置は、IEEE802.11ahに準拠する第1無線通信方式で無線通信を行う第1通信機能と、前記第1無線通信方式よりも高速通信可能な第2無線通信方式で無線通信を行う第2通信機能と、を有し、前記第1通信機能および前記第2通信機能のうちの少なくとも一方の機能により、外部装置との間で無線通信を行う情報処理装置であって、前記情報処理装置の電力状態が第1電力状態より消費電力が低い第2電力状態である際に前記第2通信機能を停止させて前記第1通信機能を起動させる切替設定をユーザに設定させる手段を備えることを特徴とする。
本発明によれば、ユーザの指示に従って、11ahを使用して無線通信の使用感を損なうことなく低電力化を実現することができる。
無線通信システム全体のネットワークの接続関係を示す図である。 無線通信システム全体のシーケンスと、画像形成装置の電力状態と、画像形成装置とアクセスポイントとの間の無線LAN接続状態との関係を示す図である。 画像形成装置のブロック図である。 画像形成装置の動作状態に応じた各ブロックの状態を示す模式図である。 アクセスポイントのブロック図である。 端末処理装置のブロック図である。 無線LANモジュールのブロック図である。 画像形成装置での無線LAN接続に関する画面の一例である。 画像形成装置の起動用のシーケンスを示す図である。 無線LANモジュール初期化処理のシーケンスを示す図である。 画像形成装置でのスリープモード移行のシーケンスを示す図である。 スリープ状態およびスタンバイ状態に関する画面等の一例である。 無線接続切り替え処理1のシーケンスを示す図である。 画像形成装置のスタンバイモード復帰のシーケンスを示す図である。 無線接続切り替え処理2のシーケンスを示す図である。 スリープ時の無線LAN接続の切替設定画面の一例である。 図1の画像形成装置によって実行されるスリープ時の無線LAN接続設定処理の手順を示すフローチャートである。 画像形成装置でのスリープ時の無線LAN接続に関する画面の一例である。 第2の実施の形態における情報処理装置としての画像形成装置を含む無線通信システム全体のシーケンスと、画像形成装置の電力状態と、画像形成装置とアクセスポイントとの間の無線LAN接続状態との関係を示す図である。 第2の実施の形態における画像形成装置の動作状態に応じた各ブロックの状態を示す模式図である。 第2の実施の形態における画像形成装置でのスリープモード移行のシーケンスを示す図である。 第2の実施の形態における画像形成装置のスリープ状態およびスタンバイ状態に関する画面等の一例である。 無線接続切り替え処理1aのシーケンスを示す図である。 第2の実施の形態における画像形成装置のスタンバイモード復帰のシーケンスを示す図である。 無線接続切り替え処理2aのシーケンスを示す図である。 スタンバイ状態にある画像形成装置のジョブ実行のシーケンスを示す図である。 無線接続切り替え処理2aでのジョブの通信が11ahか11acのいずれかで接続されているかを判断する手段について説明するための図である。 スリープ電力設定と、スリープ遷移時間と、11acと、スリープ遷移時のWiFi接続との関係を示す表である。 ジョブ受信時の送信元通信状態およびジョブ受信時の接続を説明するための表である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。しかしながら、以下の実施形態に記載されている構成はあくまで例示に過ぎず、本発明の範囲は実施形態に記載されている構成によって限定されることはない。
まず、本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置及びその制御方法について説明する。
図1は、無線通信システム全体のネットワークの接続関係を示す図である。図1に示す無線通信システム1000は、本発明の情報処理装置が適用された画像形成装置300と、アクセスポイント500と、携帯通信端末である端末処理装置600と、を備える。端末処理装置600とアクセスポイント500とは、ネットワーク100に接続されている。これにより、端末処理装置600とアクセスポイント500とは、互いに通信可能となる。なお、端末処理装置600とアクセスポイント500とは、有線LANによってネットワーク100に接続される構成であってもよいし、無線LANによってネットワーク100に接続される構成であってもよい。
画像形成装置300は、例えば、プリンタ、複写機、ファクシミリまたは複合機(MFP)等である。なお、本発明の情報処理装置が適用される装置としては、画像形成装置300に限定されない。画像形成装置300と、その外部装置であるアクセスポイント500とは、無線LANによって通信可能に接続される。後述するように、画像形成装置300は、IEEE802.11ahに準拠する第1無線通信方式で無線通信を行う第1通信機能と、第1無線通信方式よりも高速通信可能な第2無線通信方式で無線通信を行う第2通信機能と、を有する。一方、アクセスポイント500も、画像形成装置300と同様に、第1通信機能と、第2通信機能と、を有する。そして、画像形成装置300とアクセスポイント500とは、第1通信機能および第2通信機能のうちの少なくとも一方の機能により、互いに無線通信を行うことができる。なお、第2無線通信方式は、無線周波数が1GHz以上の無線通信方式であり、例えば、IEEE802.11a/b/g/n/ac/axのうちの少なくとも1つの規格に準拠する無線通信方式である。これにより、第2通信機能では、無線周波数が1GHz未満の第1無線通信方式よりも十分に高速通信可能な無線通信を行うことができる。なお、本実施形態では、IEEE802.11a/b/g/n/ac/axの中からは、IEEE802.11acを代表する。以下では、第1通信機能による無線通信接続を「11ahで接続(11ah接続)」または単に「11ah」と言うことがあり、第2通信機能による無線通信接続を「11acで接続(11ac接続)」または単に「11ac」と言うことがある。また、画像形成装置300およびアクセスポイント500では、いずれも、第1通信機能により無線通信を行うときの消費電力が、第2通信機能により無線通信を行うときの消費電力よりも低い。これにより、第1通信機能による無線通信では、低電力化が図られる。
図2は、無線通信システム全体のシーケンスと、画像形成装置の電力状態と、画像形成装置とアクセスポイントとの間の無線LAN接続状態との関係を示す図である。なお、図2では、一例として、画像形成装置300でプリントを行う場合を示している。図2に示すように、ステップS201では、OFF状態にある画像形成装置300をON状態として起動させるために、オペレータ(ユーザ)が画像形成装置300の電源スイッチを押下する。シーケンスS900は、この電源スイッチの押下をトリガに開始される起動シーケンスである。シーケンスS900については、図9を参照して後述する。シーケンスS900が完了すると、ステップS210では、画像形成装置300の電力状態がスタンバイ状態となる。スタンバイ状態は、後述する図3のプリンタ310やスキャナ311(読取手段)等といった画像形成装置300の構成要素が動作可能な電力状態である。このとき、ステップS211として、画像形成装置300の通信速度を優先させて通信速度の高速化を図るために、画像形成装置300は、無線LANの接続状態が11ac、すなわち、第2通信機能による無線通信接続で制御される。これにより、プリンタ310に印刷させる画像データを外部装置から受信する場合や、スキャナ311が読み取って生成した画像データを外部装置へ送信する場合等に、迅速な無線通信が可能となる。
ステップS202では、オペレータが、画像形成装置300をスリープモードに移行させるために、画像形成装置300のUI309に設けられた節電キーを押下する。シーケンスS1100は、スタンバイ状態で節電キーが押下されたことをトリガに開始されるスリープ移行シーケンスである。シーケンスS1100については、図11を参照して後述する。シーケンスS1100が完了すると、ステップS212では、画像形成装置300の電力状態は、スリープ状態となる。スリープ状態は、後述するプリンタ310やスキャナ311等といった画像形成装置300における一部の構成要素が節電状態である。このとき、ステップS213として、画像形成装置300の消費電力低減(省電力)を優先させるため、画像形成装置300は、無線LANの接続状態が11ah、すなわち、第1通信機能による無線通信接続で制御される。これにより、無線LANの接続状態を維持しつつ、無線LANの接続状態が11acの場合より画像形成装置300の消費電力が低減される。
ステップS203では、オペレータが、画像形成装置300でプリントを行うために、端末処理装置600に対してプリンタドライバの起動操作を行う。なお、本実施形態では、前記プリンタドライバに、画像形成装置300のIPアドレスが予め登録されているものとする。ステップS204では、端末処理装置600が、画像形成装置300のIPアドレスに対して状態確認のための問い合わせデータを送信する。ステップS205では、画像形成装置300が、この問い合わせデータをアクセスポイント500を介して受信する。ステップS206では、画像形成装置300が、ステップS205で受信したデータに対して、プリント可能状態であることを示すためのデータを応答として、アクセスポイント500に送信する。ステップS207では、端末処理装置600が、このデータをアクセスポイント500を介して受信する。
ステップS208では、オペレータが、画像形成装置300でプリントを行うために、端末処理装置600に対してプリントジョブ実行操作を行う。シーケンスS1400は、スリープ状態にある画像形成装置300にプリントジョブが投入されたことをトリガに開始されるシーケンスである。シーケンスS1400については、図14を参照して後述する。シーケンスS1400の中で画像形成装置300がジョブ受信を検知すると、ステップS214では、画像形成装置300の電力状態がスタンバイ状態となる。また、このとき、ステップS215として、画像形成装置300は、通信速度を優先させて通信速度の高速化を図るために、無線LANの接続状態が11acで制御される。以上のように、画像形成装置300は、電力状態に応じて、無線LAN接続状態が適宜切り替えられる。
図3は、画像形成装置のブロック図である。図3に示すように、画像形成装置300は、コントローラ313、UI309、プリンタ310、スキャナ311を有する。コントローラ313は、メインSoC(System on a Chip)301、DRAM306、ROM307、HDD308、有線LANモジュール312、無線LANモジュール700を有する。
メインSoC301は、集積回路部品(コンピュータ)であり、本実施形態では、メインCPU302、画像処理部303、サブCPU304、SRAM305で構成されている。メインCPU302は、画像形成装置300全体を制御するための中央処理装置である。画像処理部303は、スキャナ311で読み込んだ入力画像データに対して、補正、加工、編集等の画像処理を行う。また、画像処理部303は、プリンタ310へ出力する出力画像データに対して、色変換、フィルタ処理、解像度変換等の処理を行う。サブCPU304は、画像形成装置300が省電力モード時に、メインCPU302に代わって画像形成装置300全体を制御するための中央処理装置である。SRAM305は、サブCPU304が動作するためのワークメモリであり、サブCPU304の制御プログラムが記憶される。
DRAM306は、メインSoC301が動作するためのシステムワークメモリであり、画像形成装置300の各機能ブロック(各手段)の作動(情報処理装置の制御方法)等をメインSoC301に実行させるための各種プログラムが記憶される。その他、メインCPU302の演算データ等も記憶される。また、DRAM306は、スキャン時やプリント時に画像処理部303で様々な画像処理を施された画像データを保持する画像メモリとしても機能する。ROM307は、ブートROMであり、画像形成装置300のブートプログラムが格納されている。HDD308は、2次記憶装置であり、画像形成装置300のアプリケーションプログラムや大容量データが格納される。有線LANモジュール312は、有線LAN接続によって外部装置とのデータの送受信、すなわち、通信を行うためのインタフェースモジュールである。UI309は、ユーザインタフェースであり、ユーザが情報を認識し、入力可能に、例えば、液晶ディスプレイ、タッチパネル、ハードキー等で構成される。プリンタ310は、画像データを用紙上に印字するプリンタエンジンであり、レーザスキャナユニットや感光体ドラム、紙搬送ユニット等を含んでいる。スキャナ311は、原稿上の画像や文字をCCDセンサやCISセンサで読み取り、当該原稿の画像データを生成するユニットである。
無線LANモジュール700は、IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax/ah等の無線規格に対応したモジュールである。以下、本実施形態では、IEEE802.11n/ac/ax/ah規格を省略して、それぞれ、「a/b/g/n/ac/ax/ahと言うことがある。メインCPU302は、無線LANモジュール700を介して、アクセスポイント500等の外部装置とのデータの送受信、すなわち、通信を行う。無線LANモジュール700は、画像形成装置300の電力状態がスタンバイ状態の時には、11acで外部装置と接続可能に制御される。また、無線LANモジュール700は、画像形成装置300の電力状態がスリープ状態の時には、11ahで外部装置と接続可能に制御される。各制御は、メインCPU302で行われる。このように、メインCPU302は、無線LANモジュール700での11ah接続とその停止とを切り替え、11ac接続とその停止とを切り替える制御を行う。なお、この制御については、図13および図15を参照して後述する。
以上のように、無線LANモジュール700では、画像形成装置300の電力状態に応じて、11ah接続とその停止との切り替えと、11ac接続とその停止との切り替えとが行われる。例えば、画像形成装置300の電力状態がスタインバイ状態である場合、画像形成装置300とアクセスポイント500との間では、11ac接続に切り替えられる。これにより、迅速な無線通信が可能となる。また、画像形成装置300の電力状態がスリープ状態である場合、画像形成装置300とアクセスポイント500との間では、11ah接続に切り替えられる。これにより、画像形成装置300の消費電力が低減される。このようにして本実施形態では、低電力化を図りつつ、迅速な無線通信が可能となる。
また、画像形成装置300は、IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax/ah等の無線規格に対応した無線LANモジュール700を備える。これにより、IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax/ah等の無線規格に対応した無線LANモジュール700を備える構成において、低電力化を図りつつ、迅速な無線通信が可能となる。
図4は、画像形成装置の電力状態に応じた各ブロックの状態を示す模式図である。図4(A)での画像形成装置の電力状態は、スタンバイ状態であり、図4(B)での画像形成装置の電力状態は、スリープ状態である。なお、ここでは、各ブロックの省電力制御および復帰制御の概要について説明を行い、詳細については、図11および図14を参照して後述する。
スリープ状態では、サブCPU304は、メインCPU302に代わって画像形成装置300全体を制御するためのCPUとなる。従って、サブCPU304による制御が不要な図4(A)に示すスタンバイ状態では、メインCPU302が、サブCPU304をクロックオフ状態に制御する。SRAM305は、サブCPU304のプログラム領域およびワーク領域である。そのため、スタンバイ状態、すなわち、サブCPU304がクロックオフ状態では、メインCPU302がSRAM305をクロックオフ状態に制御する。有線LANモジュール312は、本実施形態では、常時、省電力モードに制御される。この理由は、図8(A)を参照して後述するように、本実施形態では、ユーザメニューの「ネットワークの選択画面」で、無線LANが選択されることを前提としているからである。ネットワークの選択画面で有線LANが選択されなかった場合、有線LANモジュール312は、使用されない。そのため、メインCPU302は、有線LANモジュール312をリセット状態または電源オフ状態に制御する。無線LANモジュール700は、スタンバイ状態のときに、通信速度を優先させる。そのため、メインCPU302は、無線LANモジュール700での接続が11acとなるように制御する。この制御方法については、図13および図15を参照して後述する。
図4(B)に示すスリープ状態では、前述したように、サブCPU304は、メインCPU302に代わって画像形成装置300全体を制御するためのCPUとなる。従って、スリープ状態でのサブCPU304は、SRAM305に展開されたプログラムにより動作し、画像形成装置300全体の制御を行うこととなる。また、スリープ状態では、以下の節電状態に制御される。メインCPU302は、高負荷な演算処理が実行されないため、サブCPU304によって節電状態に制御される。画像処理部303、プリンタ310、スキャナ311は、画像処理およびジョブ処理が実行されないため、メインCPU302によって節電状態に制御される。UI309は、画像形成装置300がユーザに操作されない状態であるため、メインCPU302によって節電状態に制御される。HDD308、ROM307は、サブCPU304のプログラムおよびワーク領域が全てSRAM305に確保されるため、メインCPU302によって節電状態に制御される。また、DRAM306は、サブCPU304によってセルフリフレッシュ状態に制御される。無線LANモジュール700は、スリープ状態のときには、低消費電力(省電力)を優先させる。
図5は、アクセスポイントのブロック図である。図5に示すように、アクセスポイント500は、メインSoC501、DRAM503、ROM504、フラッシュ505、入出力部506、有線LANモジュール507、無線LANモジュール508を有する。
メインSoC501は、集積回路部品であり、本実施形態では、CPU502で構成されている。CPU502は、アクセスポイント500全体を制御するための中央処理装置である。DRAM503は、CPU502が動作するためのシステムワークメモリであり、CPU502の演算データや各種プログラムが記憶される。ROM504は、ブートROMであり、アクセスポイント500のブートプログラムが格納されている。フラッシュ505は、2次記憶装置であり、アクセスポイント500の動作ログ等が格納される。入出力部506は、ユーザインタフェースであり、ユーザがアクセスポイント500の状態を制御したり、確認したりすることが可能に、LEDやハードキー等で構成される。有線LANモジュール507は、有線LAN接続によって外部装置とのデータの送受信を行うためのインタフェースモジュールである。無線LANモジュール508は、画像形成装置300が有する無線LANモジュール700と同様のモジュールである。CPU502は、無線LANモジュール508を介して、外部装置とのデータの送受信を行う。
本実施形態では、アクセスポイント500は、11acおよび11ahのいずれの接続も可能である。また、アクセスポイント500の11ac接続は、SSIDとして「SSID-BBB」という名称が設定されていることとし、11ah接続は、SSIDとして「SSID-AAA」という名称が設定されていることとする。これらのSSIDは、後述する図8(C)および図8(E)での無線LAN接続に関する初期設定画面で用いられる。
図6は、端末処理装置のブロック図である。図6に示すように、端末処理装置600は、メインSoC601、DRAM603、ROM604、フラッシュ605、入出力部606、有線LANモジュール607、無線LANモジュール608を有する。
メインSoC601は、集積回路部品であり、本実施形態では、CPU602で構成されている。CPU602は、端末処理装置600全体を制御するための中央処理装置である。DRAM603は、CPU602が動作するためのシステムワークメモリであり、CPU602の演算データや各種プログラムが記憶される。ROM604は、ブートROMであり、端末処理装置600のブートプログラムが格納されている。フラッシュ605は、2次記憶装置であり、端末処理装置600のアプリケーションプログラムや大容量データが格納される。入出力部606は、ユーザインタフェースであり、タッチパネル、LCD、ハードキー等で構成される。有線LANモジュール607は、有線LAN接続によって外部装置とのデータの送受信を行うためのインタフェースモジュールである。無線LANモジュール608は、画像形成装置300が有する無線LANモジュール700と同様のモジュールである。CPU602は、無線LANモジュール608を介して、外部装置とのデータの送受信を行う。
図7は、無線LANモジュールのブロック図である。なお、図7では、無線LANモジュール700は、11ac規格と11ah規格とに準拠するよう構成されている。なお、無線LANモジュール700の構成は、図7に示す構成に限定されず、例えば、さらに11a/b/g/n/ax等の規格にも準拠するよう構成されてもよい。図7に示すように、無線LANモジュール700は、ホストI/F部701、CPU702、ROM703、RAM704、11ac/ah機能ブロック705を有する。ホストI/F部701は、無線LANモジュール700が接続されるホストシステムとのインタフェース部である。ホストI/F部701は、一般的にUSB、SDIO、UART等のプロトコルで構成される。本実施形態では、ホストI/F部701は、メインSoC301と接続可能な構成となっている。CPU702は、無線LANモジュール700全体を制御するための中央処理装置である。CPU702は、ホストI/F部701を介してホストシステムと通信を行う。そして、CPU702は、ホストシステムからの要求に応じて、無線LANモジュール700の各ブロックの制御を行う。ROM703は、CPU702のプログラムデータが格納された不揮発メモリである。RAM704は、CPU702が動作するためのワークメモリであり、CPU702の制御プログラムが記憶される。
11ac/ah機能ブロック705は、本実施形態では、MAC部706、ベースバンド部707、920MHzRF部708、5GHzRF部710で構成され、これらのブロックは、CPU702によって制御される。MAC部706は、11acおよび11ah規格で定められた仕様に準拠したMAC(Media Access Control)レイヤである。MAC部706は、データリンク層に関わるMACアドレスの付与・削除等のIPパケット処理を行う。また、MAC部706では、ネットワーク上のアクセス衝突を回避するためのプロトコルとして、CSMA/CAが指定されている。なお、MAC部706には、11ahでの省電力のために、RAW(Restricted Access Window)やTWT(Target Wake Time)機能が追加されている。CPU702は、ホストシステムからの要求に応じて、MAC部706の機能を11acまたは11ahに切り替えることが可能である。ベースバンド部707は、11acおよび11ah規格で定められた仕様に準拠するベースバンド部である。ベースバンド部707は、MAC処理されたIPパケット信号と、ベースバンド信号との間で、変調もしくは復調する機能を有する。ベースバンド部707では、データの変調方式としてOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)が指定されている。また、ベースバンド部707は、省電力のために、11ahでのクロック周波数が、11acでのクロック周波数の1/10に設計される。CPU702は、ホストシステムからの要求に応じて、ベースバンド部707の機能を11acまたは11ahに切り替えることが可能である。
920MHzRF部708は、受信時には、アンテナ709で受信した無線信号から搬送無線周波数を除去してベースバンド信号に復元し、ベースバンド部707に送出する。また、920MHzRF部708は、送信時には、ベースバンド部707からのベースバンド信号を搬送無線周波数に載せ、アンテナ709から無線信号を送出する。920MHzRF部708は、11ahで使用する920MHz帯域の搬送波生成・除去に対応している。CPU702は、ホストシステムからの要求に応じて、920MHzRF部708の機能を起動(ON)または停止(OFF)することが可能である。
5GHzRF部710は、受信時には、アンテナ711で受信した無線信号から搬送無線周波数を除去してベースバンド信号に復元し、ベースバンド部707に送出する。また、5GHzRF部710は、送信時には、ベースバンド部707からのベースバンド信号を搬送無線周波数に載せ、アンテナ711から無線信号を送出する。5GHzRF部710は、11acで使用する5GHz帯域の搬送波生成・除去に対応している。CPU702は、ホストシステムからの要求に応じて、5GHzRF部710の機能を起動(ON)または停止(OFF)することが可能である。
このように、画像形成装置300では、無線LANモジュール700は、データの受信(受信工程)を行う受信手段としての機能と、無線通信(通信工程)を行う通信手段としての機能と、を有する。なお、画像形成装置300は、受信手段としての機能する部分と、通信手段としての機能する部分とをそれぞれ有する構成となっていてもよい。なお、前述したように、無線LANモジュール700は、さらに11a/b/g/n/ax等の規格にも準拠するよう構成されていてもよい。この場合、MAC部706やベースバンド部707を、追加される各規格に適用するよう設計、制御をすればよい。また、無線LANモジュール700が11n/axの規格にも準拠する場合は、2.4GHzに対応したRF部とアンテナとをベースバンド部707に接続すればよい。
図8は、画像形成装置での無線LAN接続に関する画面の一例である。図8(A)は、ネットワークの選択画面の一例である。図8(B)~図8(E)、図8(H)は、スタンバイ時の無線LAN接続の新規設定画面の一例である。図8(F)は、環境設定画面の一例である。図8(G)は無線LAN設定画面の一例である。図8(A)~図8(H)に示す各設定画面は、オペレータがUI309を操作し、画面遷移をさせることにより表示が可能である。なお、一般的に、各設定画面は、環境設定やネットワーク設定が可能なユーザメニューから表示が可能である。ここでは、各設定画面の表示内容について説明を行う。
図8(F)は、環境設定画面であり、ネットワーク接続設定や電力制御設定のための項目を選択する画面である。この環境設定画面で、「ネットワークの選択」809が選択されると、図8(A)のネットワークの選択画面に遷移する。また、この環境設定画面で、「無線LANの設定」810が選択されると、図8(G)の無線LANの設定画面に遷移する。
図8(A)は、ネットワークの選択画面であり、画像形成装置300が外部ネットワークと接続されるインタフェースを選択する画面である。この画面で、無線LAN801を選択することにより、無線LANモジュール700を用いた接続が可能になる。
図8(G)は、無線LAN設定画面である。この無線LAN設定画面には、画像形成装置300の無線LAN接続の状態を示す情報811が表示されている。また、この無線LAN設定画面で、「スタンバイ時の無線LAN接続の新規設定」812が選択されると、図8(B)の無線LAN設定方法の選択画面に遷移する。また、この無線LAN設定画面で、「スリープ時の無線LAN接続の切替設定」813が選択されると、後述する図16(A)、(B)、(C)のスリープ時の無線LAN接続の切替設定画面に遷移する。
図8(B)は、無線LAN設定方法の選択画面であり、SSID設定方式、WPS(Wi-Fi Protected Setup)方式のいずれかを選択可能な画面である。WPS方式、SSID設定方式のいずれの方式も公知である。図8(B)では、SSID設定802を選択した状態となっている。図8(C)は、SSID選択画面であり、画像形成装置300の周囲に存在するアクセスポイントのSSIDの一覧が表示される画面である。図8(C)では、各SSIDが対応する接続モードが表示されている。例えば、接続モード803には、SSID-AAAが「920MHzの11ah」で接続可能なSSIDであることが表示されている。また、接続モード804には、SSID-BBBが「5GHzの11a/n/ac」で接続可能なSSIDであることが表示されている。なお、図8(C)では、各SSIDは、いずれも、PSK(Pre Shared Key)と呼ばれる暗号化キーが未保存状態となっている。
図8(D)は、図8(C)に示す画面でSSID-AAAが選択された場合の画面表示であり、PSKの入力および自動再接続設定が行われる画面である。PSK入力部805に正しいPSKが入力されると、PSK保存済みのSSIDとなる。以後は、PSKの入力無しでも、当該SSIDへの接続が可能になる。また、自動再接続806がオンに設定されると、無線LANモジュール700の初期化処理において、自動的に再接続処理が実施される。無線LANモジュール700の初期化処理については、図10を参照して後述する。図8(H)は、図8(D)で上記SSIDへの接続が可能になった場合に表示される画面である。図8(H)では、画像形成装置300がスリープ時に無線LAN接続を切り替えることで消費電力を低減可能である旨を示す通知であって、スリープ時の無線LAN接続の切替設定の実施を促す通知が表示される。これにより、このような切り替え機能を用いて低電力化を実現可能であることをユーザに気付かせることができる。なお、別の設定画面において、図8(H)の表示をオフさせる設定を設けてもよい。このように、本実施の形態では、ユーザによる指示に従って、上記通知を行うか否かが制御される。これにより、上述した切り替え機能を用いて低電力化を実現可能であることを理解しているユーザに対し、不要な通知が何度も行われて、操作感が悪くなるのを防止することができる。
図8(E)は、SSID選択画面であり、PSK保存済みのSSIDの表示状態が示されている。図8(E)に示す画面では、11ahで接続可能なSSID-AAA(807)と、11acで接続可能なSSID-BBB(808)とに関して、「PSKが保存済み」であることが示されている。また、図8(E)に示す画面では、SSID-AAA(807)とSSID-BBB(808)とは、「自動再接続がオン」であることも示されている。前述したように、画像形成装置300は、その電力状態に応じて、無線LANの接続モードが切り替えられる。この切替のために、11ahおよび11acそれぞれで接続可能なSSIDとPSKが予め保存済み(図8(E)参照)である必要がある。
図9は、画像形成装置の起動用のシーケンスを示す図である。図9に示すシーケンスS900は、前述したように、ステップS201(図2参照)での電源スイッチの押下をトリガに開始される起動シーケンスである。ステップS901では、ファームウェアのロードとして、メインCPU302が、ROM307に格納されたブートプログラムと、HDD308に格納されたアプリケーションプログラムとを、DRAM306に展開する。ステップS902では、メインCPU302が、UI309の電源をON状態とする制御を行うとともに、ユーザに対して画像形成装置300が起動中である旨を表示する制御を行う。ステップS903では、メインCPU302が、プリンタ310、スキャナ311の電源をON状態とする制御を行う。ステップS904では、メインCPU302が、無線LANモジュール700に対して、無線接続の初期化処理を行う(アクセスポイント500の無線LANモジュール508に対しても同様)。ここで、ステップS904は、図8(A)に示す画面で、無線LANが選択されていた場合にのみ実行される。ステップS904については、図10を参照して後述する。ステップS905では、メインCPU302が、スタンバイ移行の完了処理を行う。また、ステップS905では、例えば、メインCPU302がUI309の表示を、起動中表示からホーム画面表示やメインメニュー画面表示等に切り替える。これにより、起動が完了した旨をユーザに報知することができる。
図10は、無線LANモジュール初期化処理のシーケンスを示す図である。図10に示すステップS904は、無線LANモジュール初期化処理を行うステップである。ステップS1000では、メインCPU302が、無線LANモジュール700に対して、リセット解除を行う。ステップS1001では、無線LANモジュール700のCPU702が、ROM703に格納されたプログラムをRAM704に展開する。ステップS1002では、無線LANモジュール700が、起動完了通知をメインCPU302に送出する(送信する)。これにより、メインCPU302は、無線LANモジュール700の起動完了を判断することができる。なお、無線LANモジュール700が起動完了通知を送出せずに、メインCPU302が一定時間待機する構成にしてもよい。この場合、メインCPU302は、一定時間経過した場合、無線LANモジュール700の起動完了とする。
ステップS1003~ステップS1005で実施される処理は、インタフェースの一般的なプロトコルに従う。ホストI/F部701のプロトコルは、前述したように、USB、SDIO、UART等のプロトコルで構成される。これらの初期化シーケンスは、公知であるが、以下ではその一例を説明する。ステップS1003では、メインCPU302が、無線LANモジュール700に対して、インタフェース初期化指示を送出する。「インタフェース初期化指示」とは、例えば、ホストI/F部701のソフトウェアリセットの解除、メインSoC301とホストI/F部701との間のデータレートの設定等である。ステップS1004では、無線LANモジュール700が、インタフェース初期化指示に基づいて、ホストI/F部701の初期化を実行する。ステップS1005では、無線LANモジュール700が、初期化完了通知をメインCPU302に送出する。
ステップS1006では、メインCPU302が、無線LANモジュール700に対して、11ac/ah機能ブロック705の設定指示を送出する。ここで、ステップS1006~ステップS1021は、図8(D)に示す入力画面で、アクセスポイント500における11ac(または11ah)のSSIDおよびPSKの登録がされており、自動再接続がオンと設定されていた場合にのみ実行される。ここでは、ステップS1006で11ac機能ブロックの設定指示が送出された場合を一例としているが、11ah機能ブロックの設定指示が送出された場合としてもよい。なお、11acと11ahとの双方が、SSIDおよびPSKの登録がされ、自動再接続がオンに設定されていた場合、ステップS1006では、通信速度を優先させる。そのため、メインCPU302は、無線LANモジュールの接続が11acとなる制御を行う。ステップS1007では、無線LANモジュール700のCPU702が、11ac/ah機能ブロック705の各ブロックに対して、11acでの動作が可能となるレジスタ設定を行う。ステップS1008では、無線LANモジュール700が、設定完了通知をメインCPU302に送出する。ステップS1009では、メインCPU302が、無線LANモジュール700に対して、アクセスポイント500への接続指示を送出する。また、ステップS1009では、メインCPU302が、前記SSID、PSKを無線LANモジュール700に通知する。
ステップS1010~ステップS1015では、無線LANモジュール700のCPU702が11ac/ah機能ブロック705を制御し、アクセスポイント500との間でIEEE802.11規格に基づく認証処理およびアソシエーション処理を実行する。ステップS1010~ステップS1012が認証処理であり、ステップS1013~ステップS1015がアソシエーション処理である。なお、ステップS1010~ステップS1015での認証処理およびアソシエーション処理は、それぞれ、IEEE802.11規格に基づく処理であり、公知である。
ステップS1016では、アソシエーション処理まで完了した後、無線LANモジュール700が、アクセスポイント接続完了通知をメインCPU302に送出する。ステップS1017では、メインCPU302が、無線LANモジュール700に対して、ネットワークへのリンクアップ指示(DHCP Discover)を送出する。ステップS1018~ステップS1020では、無線LANモジュール700のCPU702が、11ac/ah機能ブロック705を制御し、アクセスポイント500を介して、図示しないDHCPサーバからIPアドレスを取得する。ステップS1021では、無線LANモジュール700が、リンクアップ完了通知とともにIPアドレスをメインCPU302に送出する。このようなステップを経ることにより、画像形成装置300は、無線LANを介したIPネットワークに接続されたことになる。そして、図9、図10に示すシーケンスが実施されることにより、画像形成装置300は、起動時には11acによってネットワーク接続されるため、11ahと比較して高速通信が可能な状態になる。
図11は、画像形成装置でのスリープモード移行のシーケンスを示す図である。図11に示すシーケンスS1100は、スリープモード移行のシーケンスである。また、シーケンスS1100は、前述したように、ステップS202(図2参照)での画像形成装置300の節電キーの押下をトリガに開始される。なお、スリープ移行の開始は、節電キーの押下以外にも、タイマ割込み信号をCPU302が検知することでも可能である。本実施形態では、節電キー押下によるスリープ移行を一例とする。
ステップS1101では、メインCPU302が、プリンタ310、スキャナ311の電源をOFF状態とする制御を行う。ステップS1102では、メインCPU302が、画像処理部303の節電処理として、クロックゲーティング処理を行う。ステップS1103では、メインCPU302が、無線LANモジュール700に対して、無線接続切り替え処理1を行う。ここで、ステップS1103は、無線LANモジュール700を介した画像形成装置300とアクセスポイント500との無線接続が完了していた場合にのみ実行される。一方でアクセスポイント500との無線接続が完了していなかった場合には、ステップS1104として、メインCPU302が、無線LANモジュール700に対してリセットアサートを実行する。ステップS1103については、図13を参照して後述する。ステップS1105では、メインCPU302が、UI309のバックライトの消灯等を制御して、節電処理を実行する。ステップS1106では、メインCPU302が、SRAM305にサブCPU304のプログラムを展開するとともに、サブCPU304に対する内部リセット解除を実行する。ステップS1107では、メインCPU302が、ROM307、HDD308の節電処理として、パワーゲーティング処理を実行する。ステップS1108では、サブCPU304が、メインCPU302に対するクロックゲーティングを実行する。これにより、メインCPU302は停止状態となる。ステップS1109では、サブCPU304は、DRAM306をセルフリフレッシュ状態にする。
図12は、スリープ状態およびスタンバイ状態に関する画面等の一例である。図12(A)は、後述するステップS1301~ステップS1319の実行条件である「切り替え無効条件」の一覧を示す。図12(B)は、スリープ電力設定の設定画面の一例である。図12(C)は、スリープ遷移にかかる時間の設定画面の一例である。
図12(A)に示すように、切り替え無効条件には、例えば、5つの切り替え無効条件がある。1つ目の切り替え無効条件は、ユーザ設定メニューの中で、スリープ電力設定が「標準」、「少ない」のうち、「標準」に設定されていた場合である。1つ目の切り替え無効条件下でのユーザ設定メニューの画面の一例を図12(B)に示す。ここで、選択項目名の「標準」、「少ない」という表現は一例であり、「標準」が「多い」という表現であってもよい。1つ目の切り替え無効条件は、スリープ電力を減らさなくてもよいという設定の場合に、11ahに切り替えないという制御を行うための条件である。
2つ目の切り替え無効条件は、ユーザ設定メニューの中で、スリープ遷移にかかる時間設定が「標準」、「高速」のうち、「高速」に設定されていた場合である。2つ目の切り替え無効条件下でのユーザ設定メニューの画面の一例を図12(C)に示す。ここで、選択項目名の「標準」、「高速」という表現は一例であり、「標準」が「低速」や「遅い」という表現であってもよい。2つ目の切り替え無効条件は、スリープ遷移時間を短くしたいという設定の場合に、11ahに切り替えないという制御を行うための条件である。3つ目の切り替え無効条件は、予め登録されたSSIDおよびPSKの中に、11ahで接続可能なものが存在しない場合である。4つ目の切り替え無効条件は、現在の無線LAN接続が既に11ahで接続している場合である。5つ目の切り替え無効条件は、スリープ時の無線LAN接続の切替設定がオフに設定されている場合である。後述する図16(A)の画面のように、この設定がオフに設定されている場合、11ahに切り替えないという制御を行うための条件である。
図13は、無線接続切り替え処理1のシーケンスを示す図である。図13に示すステップS1103は、無線接続切り替え処理1を行うステップである。ステップS1103に含まれるステップS1301~ステップS1319は、図12(A)に示す「切り替え無効条件」の全ての項目に合致しなかった場合にのみ、実行される。従って、切り替え無効条件に1つでも合致した場合は、ステップS1301~ステップS1319は、実行されない。このように本実施形態では、ユーザが設定した切り替え無効条件(切り替えに関する所定の条件)に基づいてステップS1301~ステップS1319を実行することが決定される。これにより、ステップS1301~ステップS1319の実行について、ユーザの意思を反映させることができる。
図13に示すように、ステップS1301では、メインCPU302が、無線LANモジュール700に対して、11ac/ah機能ブロック705の設定指示を送出する。ステップS1301では、一例として、低電力化を図るため、11ahの設定指示が送出される。ステップS1302~ステップS1304では、無線LANモジュール700が、アクセスポイント500とのデアソシエーション処理(切断処理)を行う。ステップS1302~ステップS1304は、IEEE802.11規格に基づく処理であり、公知である。デアソシエーション処理が完了すると、ステップS1305では、無線LANモジュール700のCPU702が、11ac/ah機能ブロック705の各ブロックに対して、11ahでの動作が可能なレジスタ設定を行う。ここでのレジスタ設定は、11acと11ahとの差分設定値のみにすることにより、設定時間の短縮が可能である。ステップS1306では、無線LANモジュール700が、設定完了通知をメインCPU302に送出する。ステップS1307では、メインCPU302が、無線LANモジュール700に対して、アクセスポイント500への接続指示を送出する。このステップS1307では、一例として、メインCPU302が、登録済みである11ahのSSID、PSKを無線LANモジュール700に通知する。
ステップS1308~ステップS1313では、無線LANモジュール700のCPU702が11ac/ah機能ブロック705を制御し、アクセスポイント500との間でIEEE802.11規格に基づく認証処理およびアソシエーション処理を実行する。ステップS1308~ステップS1310が認証処理であり、ステップS1311~ステップS1313がアソシエーション処理である。なお、ステップS1308~ステップS1313での認証処理およびアソシエーション処理は、それぞれ、IEEE802.11規格に基づく処理であり、公知である。
ステップS1314では、アソシエーション処理まで完了した後、無線LANモジュール700が、アクセスポイント接続完了通知をメインCPU302に送出する。ステップS1315では、メインCPU302が、無線LANモジュール700に対して、ネットワークへのリンクアップ指示(DHCP Discover)を送出する。ステップS1316~ステップS1318では、無線LANモジュール700のCPU702が、11ac/ah機能ブロック705を制御し、アクセスポイント500を介して、図示しないDHCPサーバからIPアドレスを取得する。ステップS1319では、無線LANモジュール700が、リンクアップ完了通知とともにIPアドレスをメインCPU302に送出する。
図11、図13に示すシーケンスを実施することにより、スリープ状態では、11ahによってネットワーク接続されるため、11acと比較して、無線LANモジュール700を低電力状態にすることが可能になる。
なお、ステップS1306、ステップS1307、ステップS1314、ステップS1315のメッセージ通信は、切り替え時間短縮のために、ステップS1301およびステップS1319の2つのステップにまとめる構成としてもよい。すなわち、無線LANモジュール700のCPU702は、ステップS1301の受信の後に、ステップS1319までに必要な処理を連続して行うよう構成されていてもよい。この場合、ステップS1301の中で、SSID、PSK等の情報をメインCPU302から無線LANモジュール700に送出しておくのが好ましい。
図14は、画像形成装置のスタンバイモード復帰のシーケンスを示す図である。図14に示すシーケンスS1400は、ステップS208(図2参照)で端末処理装置600にプリントジョブ実行操作がされたことをトリガに開始される。ステップS1401~ステップS1404では、画像形成装置300が端末処理装置600からIPネットワーク経由でジョブが投入されると、ジョブデータ受信をした無線LANモジュール700からサブCPU304に対して割込み信号が送信される。これにより、スタンバイモード復帰が開始される。なお、スタンバイモード復帰の開始は、ジョブ受信以外にも、例えば、タイマ割込みや節電キー割込み、人感センサ割込み等をサブCPU304が検知することでも可能である。本実施形態では、スタンバイモード復帰の開始として、ジョブ受信による開始を一例とする。
ステップS1405では、無線LANモジュール700からの割込み信号を受信したサブCPU304が、DRAM306のセルフリフレッシュを解除する。ステップS1406では、サブCPU304が、メインCPU302のクロックゲーティングを解除することで、メインCPU302を復帰させる。ここで、サブCPU304は、メインCPU302に対して、無線LANのジョブ受信による復帰であることを通知する。ステップS1407では、メインCPU302が、ROM307、HDD308のパワーゲーティング処理を解除する。ステップS1408では、メインCPU302が、無線LANモジュール700に対して、無線接続切り替え処理2を行う。ステップS1408については、図15を参照して後述する。ステップS1409~ステップS1411では、メインCPU302が、無線LANモジュール700およびアクセスポイント500を介して、端末処理装置600に対して、ジョブデータの再送を要求する。ステップS1412~ステップS1414では、再送要求を受けた端末処理装置600が、再度プリントジョブを画像形成装置300に対して送信する。画像形成装置300が受信したジョブデータは、DRAM306やHDD308に格納される。ステップS1415では、メインCPU302が、UI309のバックライトの点灯等を制御する。これにより、UI309が動作可能な電力状態、つまり、通常状態に復帰する。ステップS1416では、メインCPU302が、画像処理部303のクロックゲーティング解除処理を行う。これにより、画像処理部303が動作可能な電力状態、つまり、通常状態に復帰する。ステップS1417では、メインCPU302が、プリンタ310、スキャナ311の電源をON状態とする制御を行う。これにより、プリンタ310、スキャナ311が動作可能な電力状態、つまり、通常状態に復帰する。ステップS1418では、メインCPU302がサブCPU304の作動を停止させる。ステップS1419では、メインCPU302が、ステップS1414で受信したジョブデータを用いて、プリント処理を実行する。
図15は、無線接続切り替え処理2のシーケンスを示す図である。図15に示すステップS1408は、無線接続切り替え処理2を行うステップである。ステップS1408に含まれるステップS1501~ステップS1519は、スリープ移行のシーケンスにおいて11ahに接続を切り替えた場合にのみ、実行される。すなわち、ステップS1501~ステップS1519は、スリープ移行時にステップS1301~ステップS1319が実行された場合にのみ、実行される。これにより、スリープ移行のシーケンスにおいて消費電力の低減化を図るために11ahに切り替えられた無線LANの接続状態を、スタンバイ状態の復帰時に11acに戻して通信速度の高速化を実現可能となる。
ステップS1501では、メインCPU302が、無線LANモジュール700に対して、11ac/ah機能ブロック705の設定指示を送出する。ステップS1501では、一例として、通信速度の高速化を図るため、11acの設定指示が送出される。ステップS1502~ステップS1504では、無線LANモジュール700が、アクセスポイント500とのデアソシエーション処理(切断処理)を行う。ステップS1502~ステップS1504は、IEEE802.11規格に基づく処理であり、公知である。デアソシエーション処理が完了すると、ステップS1505では、無線LANモジュール700のCPU702が、11ac/ah機能ブロック705の各ブロックに対して、11acでの動作が可能なレジスタ設定を行う。ここでのレジスタ設定は、11acと11ahとの差分設定値のみにすることにより、設定時間の短縮が可能である。ステップS1506では、無線LANモジュール700が、設定完了通知をメインCPU302に送出する。ステップS1507では、メインCPU302が、無線LANモジュール700に対して、アクセスポイント500への接続指示を送出する。このステップS1507では、一例として、メインCPU302が、登録済みである11acのSSID、PSKを無線LANモジュール700に通知する。
ステップS1508~ステップS1513では、無線LANモジュール700のCPU702が11ac/ah機能ブロック705を制御し、アクセスポイント500との間でIEEE802.11規格に基づく認証処理およびアソシエーション処理を実行する。ステップS1508~ステップS1510が認証処理であり、ステップS1511~ステップS1513がアソシエーション処理である。なお、ステップS1508~ステップS1513での認証処理およびアソシエーション処理は、それぞれ、IEEE802.11規格に基づく処理であり、公知である。
ステップS1514では、アソシエーション処理まで完了した後、無線LANモジュール700は、アクセスポイント接続完了通知をメインCPU302に送出する。ステップS1515では、メインCPU302が、無線LANモジュール700に対して、ネットワークへのリンクアップ指示(DHCP Discover)を送出する。ステップS1516~ステップS1518では、無線LANモジュール700のCPU702が、11ac/ah機能ブロック705を制御し、アクセスポイント500を介して、図示しないDHCPサーバからIPアドレスを取得する。ステップS1519では、無線LANモジュール700が、リンクアップ完了通知とともにIPアドレスをメインCPU302に送出する。
図14、図15に示すシーケンスを実施することにより、スリープからスタンバイに復帰したときには、11acによってネットワーク接続されるため、11ahと比較して通信速度の高速化が可能となる。なお、ステップS1506、ステップS1507、ステップS1514、ステップS1515のメッセージ通信は、切り替え時間短縮のために、ステップS1501およびステップS1519の2つのステップにまとめる構成としてもよい。すなわち、無線LANモジュール700のCPU702は、ステップS1501の受信の後に、ステップS1519までに必要な処理を連続して行うよう構成されていてもよい。この場合、ステップS1501の中で、SSID、PSK等の情報をメインCPU302から無線LANモジュール700に送出しておくのが好ましい。
図16は、スリープ時の無線LAN接続の切替設定画面の一例である。この切替設定画面には、画像形成装置300がスリープ時に無線LAN接続を切り替えることで消費電力を低減可能である旨を示すメッセージが表示される。また、この切替設定画面には、スリープ時の無線LAN接続の切替設定の有効化(オン)及び無効化(オフ)の一方を選択可能な操作ボタンが表示される。
図16(A)は、スリープ時の無線LAN接続の切替設定がオフに設定されている場合の表示例である。図16(A)の画面には、図16(B)の画面や図16(C)の画面には表示されている情報、具体的に、スリープ時に接続する無線LANに関する情報が表示されていない。なお、スリープ時に接続する無線LANに関する情報を非表示とするのではなく、この情報をグレーアウトで表示してもよい。
図16(B)は、スリープ時の無線LAN接続の切替設定がオンに設定され且つスリープ時に接続する無線LANが未設定である場合の表示例である。スリープ時に接続する無線LANが未設定である場合には、スリープ時の無線LAN接続の切替設定が自動的にオフになる旨のメッセージ1601が表示される。図16(B)の画面で、「スリープ時の無線LAN接続の新規設定」1602が選択されると、後述する図18(A)のスリープ時の無線LAN接続の新規設定画面に遷移する。図16(C)は、スリープ時の無線LAN接続の切替設定がオンに設定され、スリープ時に接続する無線LANが設定済み且つ接続可能状態である場合の表示例である。図16(C)の画面には、スリープ時に接続する無線LANに関する情報1603が表示されている。
図17は、図1の画像形成装置300によって実行されるスリープ時の無線LAN接続設定処理の手順を示すフローチャートである。図17の処理は、メインCPU302がDRAM306等に格納されたプログラムを実行することによって実現される。図17の処理は、例えば、図18(A)のスリープ時の無線LAN接続の新規設定画面で、「次へ」が選択された際に実行される。
図17において、まず、メインCPU302は、無線LANモジュール700を介して、11ahに対応する無線LANアクセスポイントのスキャンを行う(ステップS1701)。次いで、メインCPU302は、ステップS1701のスキャンにより11ahに対応する無線LANアクセスポイントが見つかったか否かを判定する(ステップS1702)。
ステップS1702において、ステップS1701のスキャンにより11ahに対応する無線LANアクセスポイントが見つからないと判定された場合、処理はステップS1703へ進む。ステップS1703では、メインCPU302は、スリープ時の無線LAN接続の切替設定をオフに設定する。その後、メインCPU302は、図18(B)の画面をUI309に表示させる。図18(B)の画面には、11ahに対応する無線LANアクセスポイントが見つからなかった旨のメッセージが表示される。その後、本処理は終了する。
ステップS1702において、ステップS1701のスキャンにより11ahに対応する無線LANアクセスポイントが見つかったと判定された場合、処理はステップS1704へ進む。ステップS1704では、メインCPU302は、ステップS1701のスキャンによって見つけられた無線LANアクセスポイントのSSIDのリストを表示する。具体的に、メインCPU302は、SSIDのリストを含む図18(C)の画面をUI309に表示させる。これにより、オペレータはスリープ時の無線通信に使用する無線LANアクセスポイントの設定を容易に行うことができる。次いで、メインCPU302は、図18(C)の画面でオペレータによって選択されたSSIDがPSK登録済みか否かを判定する。
ステップS1705において、選択されたSSIDがPSK登録済みであると判定された場合、本処理は終了する。ステップS1705において、選択されたSSIDがPSK登録済みでないと判定された場合、メインCPU302は、図18(D)のPSK登録画面をUI309に表示させ(ステップS1706)、本処理を終了する。
上述した実施の形態によれば、画像形成装置300のスリープ時の無線LAN接続の切替設定をオペレータに設定させる切替設定画面がUI309に表示される。これにより、ユーザの指示に従って、11ahを使用して無線通信の使用感を損なうことなく低電力化を実現することができる。
なお、本実施形態では、画像形成装置300が、IEEE802.11ah及びIEEE802.11acの両方の無線規格に対応した無線LANモジュール700を備える構成について説明したが、この構成に限られない。例えば、画像形成装置300が、IEEE802.11ahの無線規格に対応した第1の無線LANモジュールと、IEEE802.11acの無線規格に対応した第2の無線LANモジュールとを備える構成であっても良い。このような構成においても、上述した実施形態と同様の効果を奏することができる。
上述した実施の形態では、図8、図16、図18の画面がUI309に表示される構成について説明したが、この構成に限られない。例えば、これらの画面は、端末処理装置600の入出力部606に表示される構成であっても良い。また、これらの画面は、画像形成装置300と通信可能なスマートフォンやタブレット端末といった携帯端末の表示部に表示される構成であっても良い。
次に、本発明の第2の実施の形態に係る情報処理装置及びその制御方法について説明する。第2の実施の形態は、その構成や作用が上述した第1の実施の形態と基本的に同じであり、画像形成装置300の電力状態がスタンバイ状態である場合に消費電力低減を優先させる点で上述した第1の実施の形態と異なる。したがって、重複した構成、作用については説明を省略し、以下に異なる構成、作用についての説明を行う。
図19は、第2の実施の形態における情報処理装置としての画像形成装置を含む無線通信システム全体のシーケンスと、画像形成装置の電力状態と、画像形成装置とアクセスポイントとの間の無線LAN接続状態との関係を示す図である。なお、図19でも、図2と同様に、一例として、画像形成装置300でプリントを行う場合を示している。図19に示すように、ステップS1901では、OFF状態にある画像形成装置300をON状態として起動させるために、オペレータ(ユーザ)が画像形成装置300の電源スイッチを押下する。この電源スイッチが押下されると、上述した図9のシーケンスS900が行われる。シーケンスS900が完了すると、ステップS1910では、画像形成装置300の電力状態がスタンバイとなる。このとき、ステップS1911として、画像形成装置300の消費電力低減を優先させて低電力化を図るために、画像形成装置300は、無線LANの接続状態が11ah、すなわち、第1通信機能による無線通信接続で制御される。
ステップS1909では、オペレータが、スタンバイ状態にある画像形成装置300でプリントを行うために、画像形成装置300に対してプリントジョブ実行操作を行う。シーケンスS2600は、スタンバイ状態でプリントジョブが画像形成装置300に投入されたことをトリガに開始されるシーケンスである。シーケンスS2600については、図26を参照して後述する。そして、ステップS1916では、画像形成装置300の電力状態は、プリントジョブ実行可能な状態となる。このとき、ステップS1917として、画像形成装置300は、プリントジョブを投入した端末処理装置600の通信速度に合わせて、無線LANの接続状態が11acもしくは11ahで制御される。シーケンスS2600が完了すると、ステップS1918では、画像形成装置300の電力状態がスタンバイとなる。このとき、ステップS1919として、画像形成装置300は、無線LANの接続状態が11ahで制御される。
ステップS1902では、オペレータが、画像形成装置300をスリープモードに移行させるために、画像形成装置300のUI309に設けられた節電キーを押下する。シーケンスS2100は、スタンバイ状態で節電キーが押下されたことをトリガに開始されるスリープ移行シーケンスである。シーケンスS2100については、図21を参照して後述する。シーケンスS2100が完了すると、ステップS1912では、画像形成装置300の電力状態は、スリープとなる。このとき、ステップS1913として、画像形成装置300の消費電力低減(省電力)を優先させるため、画像形成装置300は、無線LANの接続状態が11ahで制御される。
ステップS1903では、オペレータが、画像形成装置300でプリントを行うために、端末処理装置600に対してプリンタドライバの起動操作を行う。なお、本実施形態では、前記プリンタドライバに、画像形成装置300のIPアドレスが予め登録されているものとする。ステップS1904では、端末処理装置600が、画像形成装置300のIPアドレスに対して状態確認のための問い合わせデータを送信する。ステップS1905では、画像形成装置300が、この問い合わせデータをアクセスポイント500を介して受信する。ステップS1906では、画像形成装置300が、ステップS1905で受信したデータに対して、プリント可能状態であることを示すためのデータを応答として、アクセスポイント500に送信する。ステップS1907では、端末処理装置600が、このデータをアクセスポイント500を介して受信する。
ステップS1908では、オペレータが、画像形成装置300でプリントを行うために、端末処理装置600に対してプリントジョブ実行操作を行う。シーケンスS2400は、スリープ状態にある画像形成装置300にプリントジョブが投入されたことをトリガに開始されるシーケンスである。シーケンスS2400については、図24を参照して後述する。シーケンスS2400の中で画像形成装置300がジョブ受信を検知すると、ステップS1920では、画像形成装置300の電力状態がジョブ実行状態となる。また、このとき、ステップS1921として、画像形成装置300は、プリントジョブを投入した端末処理装置600の通信速度に合わせて、無線LANの接続状態が11acもしくは11ahで制御される。シーケンスS2400が完了すると、ステップS1914では、画像形成装置300の電力状態がスタンバイとなる。このとき、ステップS1915として、画像形成装置300は、無線LANの接続状態が11ahで制御される。以上のように、画像形成装置300は、電力状態に応じて、無線LAN接続状態が適宜切り替えられる。
なお、第2の実施の形態における画像形成装置300は、上述した第1の実施の形態における画像形成装置300の構成、つまり、図3に示す構成と同じである。しかし、第2の実施の形態における画像形成装置300では、無線LANモジュール700に関する制御が、第1の実施の形態における画像形成装置300と異なる。ここでは、第2の実施の形態における画像形成装置300での無線LANモジュール700の制御について説明する。
無線LANモジュール700は、画像形成装置300が消費電力低減を優先する低速通信時には、11ahで外部装置と接続可能に制御される。また、無線LANモジュール700は、画像形成装置300が通信速度を優先する高速通信時には、11acで外部装置と接続可能に制御される。各制御は、メインCPU302で行われる。このように、メインCPU302は、無線LANモジュール700での11ah接続(第1通信機能の起動)とその停止とを切り替え、11ac接続(第2通信機能の起動)とその停止とを切り替える制御(制御工程)を行う制御手段として機能する。なお、この制御については、図23および図25を参照して後述する。
低速通信を行う場合としては、例えば、画像形成装置300と無線ネットワークで接続されたプリンタのステータスを確認する場合(プリンタステータス確認時)が挙げられる。また、無線ネットワーク上に新規に接続されたプリンタを探索する場合(プリンタ探索パケット送信時)も挙げられる。その他、低速通信を行う場合としては、無線LANで接続された端末処理装置600上に表示される表示画面(RUI:Remote User Interface)を更新する場合(RUI更新パケット送信時)等も挙げられる。このように、低速通信は、画像形成装置300とアクセスポイント500との間での即時性が必要(必須)では無い場合に行われる。なお、端末処理装置600からプリントジョブを投入された場合においても、低速通信時には、11ahで接続される。
一方、高速通信を行う場合としては、例えば、画像形成装置300と無線LANで接続された端末処理装置600からプリントジョブを投入する場合が挙げられる。その他、無線ネットワーク上に11acで接続された端末処理装置600上のRUI上に画像形成装置300からドキュメント情報(例えば印刷プレビューや原稿画像センド時)を送信する場合も挙げられる。このように、高速通信は、画像形成装置300とアクセスポイント500との間での即時性が必要な場合に行われる。
以上のように、無線LANモジュール700では、画像形成装置300とアクセスポイント500との間での即時性の必要の有無に関する所定の情報に応じて、11ah接続とその停止との切り替えと、11ac接続とその停止との切り替えとが行われる。これにより、画像形成装置300とアクセスポイント500との間では、送受信されるデータ容量の大小に応じて、11ah接続または11ac接続に適宜切り替えられ、よって、迅速な無線通信が可能となる。なお、無線LANモジュール700での切替制御は、前述したように、メインCPU302で行われる。
特に、画像形成装置300では、11ah接続状態で、かつ、11ac接続が停止した状態では、当該11ah接続により、後述するパケットの受信が行われる。そして、無線LANモジュール700は、このパケットを受信した際に、当該パケットに前記所定の情報(即時性の必要)が含まれている場合には、11ac接続状態として、当該11ac接続によりアクセスポイント500と無線通信を行う。これにより、迅速な無線通信が可能となり、画像形成装置300とアクセスポイント500との間での即時性に必要がある状況に十分対応することができる。なお、メインCPU302が11ac接続によりアクセスポイント500と無線通信を行う際には、11ah接続状態となっていてもよいし、11ah接続状態が停止していてもよい。11ah接続状態となっている場合には、11ah接続を用いた通信が可能となる。一方、11ah接続状態が停止している場合には、この停止分、画像形成装置300での消費電力が低減される。
また、画像形成装置300は、11ac接続でのアクセスポイント500との無線通信が完了した際には、11ah接続状態で、かつ、11ac接続が停止した状態に切り替える、すなわち、初期状態に戻す。これにより、例えばスタンバイ状態やスリープ状態で、画像形成装置300での消費電力の低減を図ることができる。
また、画像形成装置300は、パケットを受信した際に、パケットに前記所定の情報が含まれていない場合には、11ah接続状態で、かつ、11ac接続が停止した状態のまま、11ah接続によりアクセスポイント500と無線通信を行う。これにより、画像形成装置300とアクセスポイント500との間での即時性に必要がない状況下で、画像形成装置300での消費電力を低減することが可能となる。
図20は、第2の実施の形態における画像形成装置の動作状態に応じた各ブロックの状態を示す模式図である。図20(A)での画像形成装置の動作状態は、スタンバイ状態であり、図20(B)での画像形成装置の動作状態は、スリープ状態であり、図20(C)での画像形成装置の動作状態は、ジョブ実行状態である。なお、ここでは、各ブロックの省電力制御および復帰制御の概要について説明を行う。
スリープ状態では、サブCPU304は、メインCPU302に代わって画像形成装置300全体を制御するためのCPUとなる。従って、サブCPU304による制御が不要な図20(A)に示すスタンバイ状態では、メインCPU302が、サブCPU304をクロックオフ状態に制御する。SRAM305は、サブCPU304のプログラム領域およびワーク領域である。そのため、スタンバイ状態、すなわち、サブCPU304がクロックオフ状態では、メインCPU302がSRAM305をクロックオフ状態に制御する。有線LANモジュール312は、本実施形態では、常時、省電力モードに制御される。この理由は、図8(A)を参照して、本実施形態では、ユーザメニューの「ネットワークの選択画面」で、無線LANが選択されることを前提としているからである。ネットワークの選択画面で有線LANが選択されなかった場合、有線LANモジュール312は、使用されない。そのため、メインCPU302は、有線LANモジュール312をリセット状態または電源オフ状態に制御する。無線LANモジュール700は、スタンバイ状態のときに、低消費電力を優先させる。そのため、メインCPU302は、無線LANモジュール700での接続が11ahとなるように制御する。この制御方法については、図23および図25を参照して後述する。
図20(B)に示すスリープ状態では、前述したように、サブCPU304は、メインCPU302に代わって画像形成装置300全体を制御するためのCPUとなる。従って、スリープ状態でのサブCPU304は、SRAM305に展開されたプログラムにより動作し、画像形成装置300全体の制御を行うこととなる。また、スリープ状態では、以下の節電状態に制御される。メインCPU302は、高負荷な演算処理が実行されないため、サブCPU304によって節電状態に制御される。画像処理部303、プリンタ310、スキャナ311は、画像処理およびジョブ処理が実行されないため、メインCPU302によって節電状態に制御される。UI309は、画像形成装置300がユーザに操作されない状態であるため、メインCPU302によって節電状態に制御される。HDD308、ROM307は、サブCPU304のプログラムおよびワーク領域が全てSRAM305に確保されるため、メインCPU302によって節電状態に制御される。また、DRAM306は、サブCPU304によってセルフリフレッシュ状態に制御される。無線LANモジュール700は、スタンバイ状態のときと同様ように、スリープ状態のときにも、低消費電力(省電力)を優先させる。
図20(C)に示すジョブ実行状態では、メインCPU302およびサブCPU304は、ジョブ動作に係る処理を分担して行うため、双方とも動作している。また、HDD308、ROM307およびDRAM306も動作している、すなわち、メインCPU302およびサブCPU304の動作に連動している。また、ジョブ実行状態では、スキャナ311から読み込まれた画像データおよびプリンタ310に送信される画像データを画像処理するため、画像処理部303およびSRAM305はそれぞれ動作している。また、ジョブ実行状態では、無線LANモジュール700は、高速通信または低速通信で動作するため、各通信に応じて、11acまたは11ahで接続されるよう制御されている。
図21は、第2の実施の形態における画像形成装置でのスリープモード移行のシーケンスを示す図である。図21に示すシーケンスS2100は、スリープモード移行のシーケンスである。また、シーケンスS2100は、前述したように、ステップS1902(図19参照)での画像形成装置300の節電キーの押下をトリガに開始される。なお、スリープ移行の開始は、節電キーの押下以外にも、タイマ割込み信号をCPU302が検知することでも可能である。本実施形態では、節電キー押下によるスリープ移行を一例とする。
ステップS2101では、メインCPU302が、プリンタ310、スキャナ311の電源をOFF状態とする制御を行う。ステップS2102では、メインCPU302が、画像処理部303の節電処理として、クロックゲーティング処理を行う。ステップS2103では、メインCPU302が、無線LANモジュール700に対して、無線接続切り替え処理1aを行う。ここで、ステップS2103は、無線LANモジュール700を介した画像形成装置300とアクセスポイント500との無線接続が完了していた場合にのみ実行される。一方でアクセスポイント500との無線接続が完了していなかった場合には、ステップS2104として、メインCPU302が、無線LANモジュール700に対してリセットアサートを実行する。ステップS2103については、図23を参照して後述する。ステップS2105では、メインCPU302が、UI309のバックライトの消灯等を制御して、節電処理を実行する。ステップS2106では、メインCPU302が、SRAM305にサブCPU304のプログラムを展開するとともに、サブCPU304に対する内部リセット解除を実行する。ステップS2107では、メインCPU302が、ROM307、HDD308の節電処理として、パワーゲーティング処理を実行する。ステップS2108では、サブCPU304が、メインCPU302に対するクロックゲーティングを実行する。これにより、メインCPU302は停止状態となる。ステップS2109では、サブCPU304は、DRAM306をセルフリフレッシュ状態にする。
図22は、第2の実施の形態における画像形成装置のスリープ状態およびスタンバイ状態に関する画面等の一例である。図22(A)は、後述するステップS2301~ステップS2319の実行条件である「切り替え無効条件」の一覧を示す。図22(B)は、スリープ電力設定の設定画面の一例である。図22(C)は、スリープ遷移にかかる時間の設定画面の一例である。図22(D)は、スタンバイ時のWiFi接続設定画面の一例である。
図22(A)に示すように、切り替え無効条件には、例えば、3つの切り替え無効条件がある。1つ目の切り替え無効条件は、ユーザ設定メニューの中で、スリープ時消費電力が「標準」、「少ない」のうち、「少ない」に設定されていた場合である。1つ目の切り替え無効条件下でのユーザ設定メニューの画面の一例を図22(B)に示す。ここで、選択項目名の「標準」、「少ない」という表現は一例であり、「標準」が「多い」という表現であってもよい。1つ目の切り替え無効条件は、スリープ電力を減らさなくてもよいという設定の場合に、11ahに切り替えないという制御を行うための条件である。
2つ目の切り替え無効条件は、ユーザ設定メニューの中で、スリープ遷移にかかる時間設定が「標準」、「高速」のうち、「高速」に設定されていた場合である。スリープ状態では11ahに接続されている。これに対し、スリープ状態でも11acに接続させる場合は、スリープ遷移時間を切り替える必要が無いため「高速」となる。2つ目の切り替え無効条件下でのユーザ設定メニューの画面の一例を図22(C)に示す。ここで、選択項目名の「標準」、「高速」という表現は一例であり、「標準」が「低速」や「遅い」という表現であってもよい。2つ目の切り替え無効条件は、スリープ遷移時間を短くしたいという設定の場合に、11ahに切り替えないという制御を行うための条件である。3つ目の切り替え無効条件は、予め登録されたSSIDおよびPSKの中に、11ahで接続可能なものが存在しない場合である。スタンバイ状態時に接続されるWiFi接続を直接指定する場合には、図22(D)に示すユーザ設定メニューから設定が可能である。スタンバイ時に11ahで接続する場合、スタンバイ時の消費電力は低減するというメリットはあるが、スタンバイ時に受信される情報によっては通信速度が低下するため、ジョブの実行速度(生産性)が低下するおそれがある。このため、ユーザの要望に応じて、図22(D)に示す画面でWiFi接続を強制的に設定することが可能である。
図23は、無線接続切り替え処理1aのシーケンスを示す図である。図23に示すステップS2103は、上述した図13の無線接続切り替え処理1と類似する処理である無線接続切り替え処理1aを行うステップである。ステップS2103に含まれるステップS2301~ステップS2319は、図22(A)に示す「切り替え無効条件」の全ての項目に合致しなかった場合にのみ、スリープ遷移時に11acへの接続切り替えとして実行される。従って、切り替え無効条件に1つでも合致した場合は、ステップS2301~ステップS2319は、実行されない。
なお、ステップS2103における接続切り替え状態については、図28に示す。図28は、スリープ電力設定と、スリープ遷移時間と、11acと、スリープ遷移時のWiFi接続との関係を示す表である。図28に示す表において、例えば上から2行目に着目した場合、11ac登録があり、その11acをスリープ遷移時のWiFi接続に用いると、スリープ電力設定が標準となり、スリープ遷移時間も標準となることが分かる。
図23に示すように、ステップS2301では、メインCPU302が、無線LANモジュール700に対して、11ac/ah機能ブロック705の設定指示を送出する。ステップS2301では、一例として、11acの設定指示が送出される。ステップS2302~ステップS2304では、無線LANモジュール700が、アクセスポイント500とのデアソシエーション処理(切断処理)を行う。ステップS2302~ステップS2304は、IEEE802.11規格に基づく処理であり、公知である。デアソシエーション処理が完了すると、ステップS2305では、無線LANモジュール700のCPU702が、11ac/ah機能ブロック705の各ブロックに対して、11acでの動作が可能なレジスタ設定を行う。ここでのレジスタ設定は、11acと11ahとの差分設定値のみにすることにより、設定時間の短縮が可能である。ステップS2306では、無線LANモジュール700が、設定完了通知をメインCPU302に送出する。ステップS2307では、メインCPU302が、無線LANモジュール700に対して、アクセスポイント500への接続指示を送出する。このステップS2307では、一例として、メインCPU302が、登録済みである11acのSSID、PSKを無線LANモジュール700に通知する。
ステップS2308~ステップS2313では、無線LANモジュール700のCPU702が11ac/ah機能ブロック705を制御し、アクセスポイント500との間でIEEE802.11規格に基づく認証処理およびアソシエーション処理を実行する。ステップS2308~ステップS2310が認証処理であり、ステップS2311~ステップS2313がアソシエーション処理である。なお、ステップS2308~ステップS2313での認証処理およびアソシエーション処理は、それぞれ、IEEE802.11規格に基づく処理であり、公知である。
ステップS2314では、アソシエーション処理まで完了した後、無線LANモジュール700が、アクセスポイント接続完了通知をメインCPU302に送出する。ステップS2315では、メインCPU302が、無線LANモジュール700に対して、ネットワークへのリンクアップ指示(DHCP Discover)を送出する。ステップS2316~ステップS2318では、無線LANモジュール700のCPU702が、11ac/ah機能ブロック705を制御し、アクセスポイント500を介して、図示しないDHCPサーバからIPアドレスを取得する。ステップS2319では、無線LANモジュール700が、リンクアップ完了通知とともにIPアドレスをメインCPU302に送出する。
図21、図23に示すシーケンスを実施することにより、スリープ状態では、11ahによってネットワーク接続されるため、11acと比較して、無線LANモジュール700を低電力状態にすることが可能になる。なお、ステップS2306、ステップS2307、ステップS2314、ステップS2315のメッセージ通信は、切り替え時間短縮のために、ステップS2301およびステップS2319の2つのステップにまとめる構成としてもよい。すなわち、無線LANモジュール700のCPU702は、ステップS2301の受信の後に、ステップS2319までに必要な処理を連続して行うよう構成されていてもよい。この場合、ステップS2301の中で、SSID、PSK等の情報をメインCPU302から無線LANモジュール700に送出しておくのが好ましい。
図24は、第2の実施の形態における画像形成装置のスタンバイモード復帰のシーケンスを示す図である。図24に示すシーケンスS2400は、ステップS1908(図19参照)で端末処理装置600にプリントジョブ実行操作がされたことをトリガに開始される。ステップS2401~ステップS2404では、画像形成装置300が端末処理装置600からIPネットワーク経由でジョブが投入されると、ジョブデータ受信をした無線LANモジュール700からサブCPU304に対して割込み信号が送信される。これにより、スタンバイモード復帰が開始される。なお、スタンバイモード復帰の開始は、ジョブ受信以外にも、例えば、タイマ割込みや節電キー割込み、人感センサ割込み等をサブCPU304が検知することでも可能である。本実施形態では、スタンバイモード復帰の開始として、ジョブ受信による開始を一例とする。
ステップS2405では、無線LANモジュール700からの割込み信号を受信したサブCPU304が、DRAM306のセルフリフレッシュを解除する。ステップS2406では、サブCPU304が、メインCPU302のクロックゲーティングを解除することで、メインCPU302を復帰させる。ここで、サブCPU304は、メインCPU302に対して、無線LANのジョブ受信による復帰であることを通知する。ステップS2407では、メインCPU302が、ROM307、HDD308のパワーゲーティング処理を解除する。ステップS2408では、メインCPU302が、無線LANモジュール700に対して、無線接続切り替え処理2aを行う。ステップS2408については、図25を参照して後述する。ステップS2409~ステップS2411では、メインCPU302が、無線LANモジュール700およびアクセスポイント500を介して、端末処理装置600に対して、ジョブデータの再送を要求する。ステップS2412~ステップS2414では、再送要求を受けた端末処理装置600が、再度プリントジョブを画像形成装置300に対して送信する。画像形成装置300が受信したジョブデータは、DRAM306やHDD308に格納される。ステップS2415では、メインCPU302が、UI309のバックライトの点灯等を制御する。これにより、UI309が通常状態に復帰する。ステップS2416では、メインCPU302が、画像処理部303のクロックゲーティング解除処理を行う。これにより、画像処理部303が通常状態に復帰する。ステップS2417では、メインCPU302が、プリンタ310、スキャナ311の電源をON状態とする制御を行う。これにより、プリンタ310、スキャナ311が通常状態に復帰する。ステップS2418では、メインCPU302がサブCPU304の作動を停止させる。ステップS2419では、メインCPU302が、ステップS2414で受信したジョブデータを用いて、プリント処理を実行する。
図25は、無線接続切り替え処理2aのシーケンスを示す図である。図25に示すステップS2408は、上述した図15の無線接続切り替え処理2と類似する処理である無線接続切り替え処理2aを行うステップである。ステップS2408に含まれるステップS2501~ステップS2519は、スリープ移行のシーケンスにおいて11acに接続を切り替えた場合、または、ジョブが11acで受信した場合にのみ、実行される。すなわち、ステップS2501~ステップS2519は、ステップS2301~ステップS2319が実行された場合にのみ、実行される。
ステップS2501では、メインCPU302が、無線LANモジュール700に対して、11ac/ah機能ブロック705の設定指示を送出する。ステップS2501では、一例として、11ahの設定指示が送出される。ステップS2502~ステップS2504では、無線LANモジュール700が、アクセスポイント500とのデアソシエーション処理(切断処理)を行う。ステップS2502~ステップS2504は、IEEE802.11規格に基づく処理であり、公知である。デアソシエーション処理が完了すると、ステップS2505では、無線LANモジュール700のCPU702が、11ac/ah機能ブロック705の各ブロックに対して、11ahでの動作が可能なレジスタ設定を行う。ここでのレジスタ設定は、11acと11ahとの差分設定値のみにすることにより、設定時間の短縮が可能である。ステップS2506では、無線LANモジュール700が、設定完了通知をメインCPU302に送出する。ステップS2507では、メインCPU302が、無線LANモジュール700に対して、アクセスポイント500への接続指示を送出する。このステップS2507では、一例として、メインCPU302が、登録済みである11acのSSID、PSKを無線LANモジュール700に通知する。
ステップS2508~ステップS2513では、無線LANモジュール700のCPU702が11ac/ah機能ブロック705を制御し、アクセスポイント500との間でIEEE802.11規格に基づく認証処理およびアソシエーション処理を実行する。ステップS2508~ステップS2510が認証処理であり、ステップS2511~ステップS2513がアソシエーション処理である。なお、ステップS2508~ステップS2513での認証処理およびアソシエーション処理は、それぞれ、IEEE802.11規格に基づく処理であり、公知である。
ステップS2514では、アソシエーション処理まで完了した後、無線LANモジュール700は、アクセスポイント接続完了通知をメインCPU302に送出する。ステップS2515では、メインCPU302が、無線LANモジュール700に対して、ネットワークへのリンクアップ指示(DHCP Discover)を送出する。ステップS2516~ステップS2518では、無線LANモジュール700のCPU702が、11ac/ah機能ブロック705を制御し、アクセスポイント500を介して、図示しないDHCPサーバからIPアドレスを取得する。ステップS2519では、無線LANモジュール700が、リンクアップ完了通知とともにIPアドレスをメインCPU302に送出する。
図24、図25に示すシーケンスを実施することにより、スリープからスタンバイに復帰したときには、11ahによってネットワーク接続されるため、11acと比較して消費電力低減が可能となる。なお、ステップS2506、ステップS2507、ステップS2514、ステップS2515のメッセージ通信は、切り替え時間短縮のために、ステップS2501およびステップS2519の2つのステップにまとめる構成としてもよい。すなわち、無線LANモジュール700のCPU702は、ステップS2501の受信の後に、ステップS2519までに必要な処理を連続して行うよう構成されていてもよい。この場合、ステップS2501の中で、SSID、PSK等の情報をメインCPU302から無線LANモジュール700に送出しておくのが好ましい。
図26は、スタンバイ状態にある画像形成装置のジョブ実行のシーケンスを示す図である。図26に示すシーケンスS2600は、画像形成装置300がスタンバイ状態のときに、プリントジョブ実行操作がされた場合に実行されるシーケンスである。本実施形態では、スタンバイ状態でジョブが投入された際にも、11ah、11acのいずれかで接続されたかに応じて、ジョブ実行中の無線接続が切り替わる。
ステップS2601~ステップS2604では、画像形成装置300が端末処理装置600からIPネットワーク経由でジョブが投入されると、パケット受信をしたCPU702からサブCPU304に対して割込み信号が送出される。これにより、ジョブ実行のための動作が開始される。ジョブ実行のための動作の開始は、ジョブ受信以外にも、タイマ割込みや節電キー割込み、人感センサ割込み等をサブCPU304が検知することでも可能である。本実施形態では、ジョブ実行のための動作として、ジョブ受信で開始され、プリント処理実行を行うことを一例とする。
ステップS2605では、サブCPU304が、メインCPU302にジョブ受信を通知する。ステップS2606~ステップS2608では、メインCPU302が、無線LANモジュール700およびアクセスポイント500を介して、端末処理装置600に対して、ジョブデータの再送を要求する。ステップS2609~ステップS2611では、再送要求を受けた端末処理装置600が、再度プリントジョブを画像形成装置300に対して送信する。画像形成装置300が受信したジョブデータは、DRAM306やHDD308に格納される。ステップS2612では、メインCPU302が、UI309のバックライトの点灯等の制御をする。これにより、UI309が通常状態に復帰する。ステップS2613では、メインCPU302が、画像処理部303のクロックゲーティング解除処理を行う。これにより、画像処理部303が通常状態に復帰する。ステップS2614では、メインCPU302が、プリンタ310、スキャナ311の電源をON状態とする制御を行う。これにより、プリンタ310、スキャナ311が通常状態に復帰する。ステップS2615では、メインCPU302がサブCPU304の作動を停止させる。ステップS2616では、メインCPU302が、ステップS2611で受信したジョブデータを用いて、プリント処理を実行する。ステップS2616実行後、無線切り替え処理2a(ステップS2408)を実行する。無線切り替え処理2aについては、前述のとおりであるため、その説明を省略する。
次に、図29を参照して、スタンバイ状態でジョブを受信した際のWiFi接続状態について説明する。図29は、ジョブ受信時の送信元通信状態およびジョブ受信時の接続を説明するための表である。図29に示すように、スタンバイ状態で印刷ジョブを受信した際に、送信元の通信状態が11acの場合には、そのまま11acに接続される。一方、印刷ジョブを受信した際に、送信元の通信状態が11ahの場合には、そのまま11ahに接続される。また、スタンバイ状態で印刷ジョブ以外のジョブを受信した場合には、常時11ahに接続される。
以上のような構成の画像形成装置300では、前述したように、例えばスリープ状態やスタンバイ状態で11ahを用いて、各状態での消費電力を低減することが可能となる。また、画像形成装置300は、11ah接続状態のまま、ジョブ動作を行うことともできる。この場合、ジョブ動作中の消費電力も低減することが可能となる。また、画像形成装置300は、ジョブ動作の種類によっては、11ac接続とすることができる。これにより、ジョブ動作の種類に応じた、迅速な無線通信が可能となる。
図27は、無線接続切り替え処理2aでのジョブの通信が11ahか11acのいずれかで接続されているかを判断する手段について説明するための図である。図27(A)は、無線接続の種類の判断に使用されるSNMP(Simple Network Management Protocol)のUDP(User Datagram Protocol)の構造を説明するための図である。なお、SNMPは、IPネットワークの監視や管理を行うためのプロトコルである。図27(B)は、SNMPメッセージの内部構造を示す図である。画像形成装置300では、11ah接続とその停止とを切り替えと、11ac接続とその停止とを切り替えの判断(以下「切替判断」と言う)は、SNMPに基づいて行われる。これにより、画像形成装置300の使用状況に応じた適切な切り替えを行うことができる。以下、この判断について説明する。
図27(A)に示すように、UDPは、IPヘッダ2701、UDPヘッダ2702、SNMPメッセージ2703で構成されている。SNMPによる通信は、マネージャとエージェントとの間で行われる。本実施形態では、理解を容易にするために、一例として、マネージャをアクセスポイント500とする。また、エージェントを、画像形成装置300およびアクセスポイント500に対してプリントジョブ等を送信する端末処理装置600とする。
図27(B)に示すSNMPヘッダ2704は、マネージャからの要求に対する所定の情報が含まれている。また、VB(Variable Bindings)2705は、OID(Object ID)とValueとからなる複数のデータで構成される。このVB2705に、切替判断に関する情報を含めることができる。そして、この情報を用いて、切替判断を行うことができる。マネージャは、エージェントに対して必要な情報を「Get Request」と呼ばれるPDU(Protocol Data Unit)を使用して要求する。エージェントは、この要求に対して、Trap PDUを使用して、マネージャへの通知を行う。なお、PDUによって転送されるVB2705の1番目および2番目のデータは、用途が予約されており、3番目のデータ以降に任意の情報が格納される。
ここで、端末処理装置600から画像形成装置300に対してジョブ実行を行う場合について説明する。このジョブ実行時には、SNMP通信によって端末処理装置600が11ahで接続されていることが事前に分かっており、アクセスポイント500は、端末処理装置600と11ahで接続されている。また、アクセスポイント500を介して端末処理装置600が11ahで接続されていることを認識するため、画像形成装置300もアクセスポイント500と11ahで接続される。
なお、ステップS2616(図26参照)でプリント処理を行う際に、11ah経由でジョブデータを受信する場合、ジョブデータのデータ量および11ahの通信速度によっては、印刷時間より印刷データの準備時間の方が長くなる場合が考えられる。この印刷時間とは、1ページの印刷に要する所要時間であり、1分あたり60枚印刷が可能なプリンタの場合は1秒であるが、例えば次ページとのインターバル時間を0.2秒とすると、0.8秒程度が印刷時間となる。この場合、所定サイズの印刷データがDRAM306等に準備されたタイミングで印刷開始することで、1ページを印刷中に印刷データが不足することによる不良画像が出力されることを防ぐ制御をするのが好ましい。また、図27(A)に示すUDP構造については、本実施形態ではSNMPのバージョン2の例を用いて説明したが、それ以外のバージョンを使用してもよい。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワークや記憶媒体を介してシステムや装置に供給し、そのシステムまたは装置のコンピュータの1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出して実行する処理でも実現可能である。また、本発明は、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
なお、本実施の形態の開示は、以下の構成及び方法を含む。
(構成1)IEEE802.11ahに準拠する第1無線通信方式で無線通信を行う第1通信機能と、前記第1無線通信方式よりも高速通信可能な第2無線通信方式で無線通信を行う第2通信機能と、を有し、前記第1通信機能および前記第2通信機能のうちの少なくとも一方の機能により、外部装置との間で無線通信を行う情報処理装置であって、前記情報処理装置の電力状態が第1電力状態より消費電力が低い第2電力状態である際に前記第2通信機能を停止させて前記第1通信機能を起動させる切替設定をユーザに設定させる手段を備えることを特徴とする情報処理装置。
(構成2)前記切替設定を有効化することで前記情報処理装置の消費電力を低減可能である旨を示す通知であって前記切替設定の設定を促す通知を行うことを特徴とする構成1に記載の情報処理装置。
(構成3)ユーザによる指示に従って、前記通知を行うか否かが制御されることを特徴とする構成2に記載の情報処理装置。
(構成4)前記第1無線通信方式に対応する無線LANアクセスポイントのスキャンを行う手段と、前記スキャンによって見つかった無線LANアクセスポイントのSSIDのリストを表示する手段とを更に備えることを特徴とする構成1乃至3の何れか1項に記載の情報処理装置。
(構成5)前記第1通信機能により無線通信を行うときの消費電力は、前記第2通信機能により無線通信を行うときの消費電力よりも低いことを特徴とする構成1乃至4の何れか1項に記載の情報処理装置。
(構成6)前記第2無線通信方式は、無線周波数が1GHz以上の無線通信方式であることを特徴とする構成1乃至5の何れか1項に記載の情報処理装置。
(構成7)前記第2無線通信方式は、IEEE802.11a/b/g/n/ac/axのうちの少なくとも1つの規格に準拠することを特徴とする構成6に記載の情報処理装置。
(構成8)前記情報処理装置は、画像データを用紙に印刷する印刷手段と、原稿を読み取って当該原稿の画像データに生成する読取手段とを備える画像形成装置であることを特徴とする構成1乃至7の何れか1項に記載の情報処理装置。
(構成9)前記第1電力状態は、前記印刷手段および前記読取手段が動作可能な電力状態であり、前記第2電力状態は、少なくとも前記印刷手段および前記読取手段が節電状態であることを特徴とする構成8に記載の情報処理装置。
(構成10)前記第1通信機能及び前記第2通信機能の両方を備える無線通信手段を更に備えることを特徴とする構成1乃至9の何れか1項に記載の情報処理装置。
(構成11)前記第1通信機能を備える第1無線通信手段と、前記第2通信機能を備える第2無線通信手段とを更に備えることを特徴とする構成1乃至9の何れか1項に記載の情報処理装置。
(構成12)IEEE802.11ahに準拠する第1無線通信方式で無線通信を行う第1通信機能と、前記第1無線通信方式よりも高速通信可能な第2無線通信方式で無線通信を行う第2通信機能と、を有し、前記第1通信機能および前記第2通信機能のうちの少なくとも一方の機能により、外部装置との間で無線通信を行う情報処理装置の制御方法であって、前記情報処理装置の電力状態が第1電力状態より消費電力が低い第2電力状態である際に前記第2通信機能を停止させて前記第1通信機能を起動させる切替設定をユーザに設定させる工程を有することを特徴とする情報処理装置の制御方法。
300 画像形成装置
301 メインSoC
302 メインCPU
304 サブCPU
309 UI
500 アクセスポイント
600 端末処理装置
700 無線LANモジュール

Claims (13)

  1. IEEE802.11ahに準拠する第1無線通信方式で無線通信を行う第1通信機能と、前記第1無線通信方式よりも高速通信可能な第2無線通信方式で無線通信を行う第2通信機能と、を有し、前記第1通信機能および前記第2通信機能のうちの少なくとも一方の機能により、外部装置との間で無線通信を行う情報処理装置であって、
    前記情報処理装置の電力状態が第1電力状態より消費電力が低い第2電力状態である際に前記第2通信機能を停止させて前記第1通信機能を起動させる切替設定をユーザに設定させる手段を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記切替設定を有効化することで前記情報処理装置の消費電力を低減可能である旨を示す通知であって前記切替設定の設定を促す通知を行うことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. ユーザによる指示に従って、前記通知を行うか否かが制御されることを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記第1無線通信方式に対応する無線LANアクセスポイントのスキャンを行う手段と、
    前記スキャンによって見つかった無線LANアクセスポイントのSSIDのリストを表示する手段とを更に備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記第1通信機能により無線通信を行うときの消費電力は、前記第2通信機能により無線通信を行うときの消費電力よりも低いことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  6. 前記第2無線通信方式は、無線周波数が1GHz以上の無線通信方式であることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  7. 前記第2無線通信方式は、IEEE802.11a/b/g/n/ac/axのうちの少なくとも1つの規格に準拠することを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 前記情報処理装置は、画像データを用紙に印刷する印刷手段と、原稿を読み取って当該原稿の画像データに生成する読取手段とを備える画像形成装置であることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  9. 前記第1電力状態は、前記印刷手段および前記読取手段が動作可能な電力状態であり、前記第2電力状態は、少なくとも前記印刷手段および前記読取手段が節電状態であることを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
  10. 前記第1通信機能及び前記第2通信機能の両方を備える無線通信手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  11. 前記第1通信機能を備える第1無線通信手段と、
    前記第2通信機能を備える第2無線通信手段とを更に備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  12. IEEE802.11ahに準拠する第1無線通信方式で無線通信を行う第1通信機能と、前記第1無線通信方式よりも高速通信可能な第2無線通信方式で無線通信を行う第2通信機能と、を有し、前記第1通信機能および前記第2通信機能のうちの少なくとも一方の機能により、外部装置との間で無線通信を行う情報処理装置の制御方法であって、
    前記情報処理装置の電力状態が第1電力状態より消費電力が低い第2電力状態である際に前記第2通信機能を停止させて前記第1通信機能を起動させる切替設定をユーザに設定させる工程を有することを特徴とする情報処理装置の制御方法。
  13. IEEE802.11ahに準拠する第1無線通信方式で無線通信を行う第1通信機能と、前記第1無線通信方式よりも高速通信可能な第2無線通信方式で無線通信を行う第2通信機能と、を有し、前記第1通信機能および前記第2通信機能のうちの少なくとも一方の機能により、外部装置との間で無線通信を行う情報処理装置の制御方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記情報処理装置の制御方法は、
    前記情報処理装置の電力状態が第1電力状態より消費電力が低い第2電力状態である際に前記第2通信機能を停止させて前記第1通信機能を起動させる切替設定をユーザに設定させる工程を有することを特徴とするプログラム。
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